【実施例】
【0032】
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
【0033】
〈合成例1;前駆体の合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルアルコール(1.20g、11.2mmol)、トリエチルアミン(1.13g、11.2mmol)、ジメチルアミノピリジン(49.7mg、0.407mmol)を入れジクロロメタン15mlで希釈した。これを0℃まで冷却し、クロロトリフェニルシラン(3.00g、10.2mmol)をジクロロメタン15mlで希釈した溶液を2時間かけて滴下した。滴下後室温で4時間撹拌し、ジクロロメタンを留去し、ヘキサン溶液として分液する事でトリフェニルベンジルオキシシランを収率70.4%(2.62g)で得た。
【0034】
〈実施例1:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(58mg)および、トリフェニルベンジルオキシシラン(200mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.119g、1.11mmol)を加え、室温で24時間反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3SiOSiMe
3であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は97%であった。
【0035】
〈実施例2:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(58mg)および、トリフェニルベンジルオキシシラン(200mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルブロモシラン(0.167g、1.11mmol)を加え、室温で6時間反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3SiOSiMe
3であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は98%であった。
【0036】
〈実施例3:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(58mg)および、トリフェニルベンジルオキシシラン(200mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルヨードシラン(0.218g、1.11mmol)を加え、室温で1時間反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3SiOSiMe
3であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は76%であった。
【0037】
〈実施例4:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(58mg)および、トリフェニルベンジルオキシシラン(200mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルヨードシラン(0.328g、1.11mmol)を加え、室温で2時間反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3SiOSiMe
3であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は95%であった。
【0038】
〈実施例5:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(108mg)および、ジフェニルジベンジルオキシシラン(200mg、0.50mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.219g、2.02mmol)を加え、室温で5時間反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
2Si(OSiMe
3)
2であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は92%であった。
【0039】
〈実施例6:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(187mg)および、テトラベンジルオキシシラン(202mg、0.44mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.383g、3.52mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Si(OSiMe
3)
4であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は93%であった。
【0040】
〈実施例7:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(157mg)および、ジメチルジベンジルオキシシラン(201mg、0.74mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.318g、2.93mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Me
2Si(OSiMe
3)
2であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は64%であった。
【0041】
〈実施例8:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(398mg)および、メチルトリベンジルオキシシラン(249mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.361g、3.32mmol)を加え、室温で3時間反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、MeSi(OSiMe
3)
3であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は78%であった。
【0042】
〈実施例9:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(254mg)および、PhCH
2O−Me
2Si(CH
2)
2SiMe
2−OCH
2Ph(200mg、0.56mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.242g、2.24mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Me
3SiO−Me
2Si(CH
2)
2SiMe
2−OSiMe
3であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は85%であった。
【0043】
〈実施例10:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(149mg)および、ジフェニルメチルベンジルオキシシラン(200mg、0.66mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.143g、1.32mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
2MeSiOSiMe
3であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は94%であった。
【0044】
〈実施例11:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(68mg)および、ジフェニルビニルベンジルオキシシラン(201mg、0.64mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.138g、1.27mmol)を加え、室温で6日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
2(Vinyl)SiOSiMe
3であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は93%であった。
【0045】
〈実施例12:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(187mg)および、テトラベンジルオキシシラン(201mg、0.44mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリエトキシクロロシラン(0.446g、3.52mmol)を加え、室温で4日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Si(OSi(OEt)
3)
4であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は84%であった。
【0046】
〈実施例13:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(141mg)およびフェニルトリベンジルオキシシラン(201mg、0.47mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.288g、2.65mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、PhSi(OSiMe
3)
3であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は89%であった。
【0047】
〈実施例14:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(58mg)および、トリフェニルベンジルオキシシラン(200mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにジメチルビニルクロロシラン(0.129g、1.09mmol)を加え、室温で6日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−0Si(Vinyl)Me
2であることが確認され、ヘキサメチルベンゼンを内部標準とした
1H NMRの積分値からその収率は13%であった。
【0048】
〈実施例15:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(176mg)および、メチルトリベンジルオキシシラン(202mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにジメチルターシャリーブチルシクロロシラン(0.495g、3.29mmol)を加え、室温で6日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。得られた生成物を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、MeSi−(OSi
tBuMe
2)
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は10%であった。
【0049】
〈実施例16:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(58mg)およびトリフェニルベンジルオキシシラン(200mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリエトキシクロロシラン(0.225g、1.13mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−OSi(OEt)
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は12%であった。
【0050】
〈実施例17:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(175mg)およびメチルトリベンジルオキシシラン(202mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリエチルクロロシラン(0.498g、3.30mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。得られた生成物を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、MeSi−(OSiEt
3)
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は11%であった。
【0051】
〈実施例18:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のPd(OH)
2/C(39mg)およびトリフェニルベンジルオキシシラン(201mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.119g、1.11mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、Pd(OH)
2/Cを遠心分離し、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−OSiMe
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は15%であった。
【0052】
〈実施例19:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のPd(OH)
2(9mg)およびトリフェニルベンジルオキシシラン(201mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.119g、1.11mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、Pd(OH)
2を遠心分離し、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−OSiMe
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は11%であった。
【0053】
〈実施例20:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で5mol%の2.1wt%のキシレン溶液のplatinum(0)-1,3-divinyl-1,1,3,3-tetramethyldisiloxane(147μl)およびトリフェニルベンジルオキシシラン(100mg、0.27mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(59.3mg、0.55mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−OSiMe
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は13%であった。
【0054】
〈実施例21:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で5mol%の[PhCl(COD)]
2(式中、CODは1,5−シクロオクタジエン)(6.7mg)およびトリフェニルベンジルオキシシラン(200mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.119g、1.11mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−OSiMe
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は10%であった。
【0055】
〈実施例22:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のPd(OAc)
2(12.3mg)およびトリフェニルベンジルオキシシラン(200mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.119g、1.11mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−OSiMe
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は11%であった。
【0056】
〈実施例23:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のPdブラック(5.8mg)およびトリフェニルベンジルオキシシラン(200mg、0.55mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.119g、1.11mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−OSiMe
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は11%であった。
【0057】
〈実施例24:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のPd(PPh
3)
4(31.5mg)およびトリフェニルベンジルオキシシラン(100mg、0.27mmol)を入れ酢酸エチルを3ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.059g、0.55mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−OSiMe
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は15%であった。
【0058】
〈実施例25:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(15.7mg)およびトリフェニルベンジルオキシシラン(100mg、0.27mmol)を入れ酢酸エチルを3ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.059g、0.55mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−OSiMe
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は13%であった。
【0059】
〈実施例26:シロキサンの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%の(C
2H
4)Pt(PPh
3)
2(20.4mg)およびトリフェニルベンジルオキシシラン(100mg、0.27mmol)を入れ酢酸エチルを3ml加えた。さらにトリメチルクロロシラン(0.059g、0.55mmol)を加え、室温で1日反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、反応溶媒を留去した。得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRで分析すると、Ph
3Si−OSiMe
3であることが確認され、GCの分析値からその収率は13%であった。
【0060】
〈実施例27:シロキサンポリマーの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(106mg)および、ジフェニルジベンジルオキシシラン(200mg、0.50mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにジメチルジクロロシラン(0.260g、2.02mmol)を加え、室温で24時間反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRおよび飛行時間型質量分析計で分析することで、シロキサンポリマーの生成が確認できた。また低分子量の生成物として、フェニル基が結合したケイ素とメチル基が結合したケイ素が交互に配列した四量体の生成を確認した。
【0061】
〈実施例28:シロキサンポリマーの合成〉
磁気攪拌子を備えた二口フラスコにベンジルオキシ換算で10mol%のパラジウム炭素(174mg)および、ジメチルジベンジルオキシシラン(200mg、0.82mmol)を入れ酢酸エチルを6ml加えた。さらにジメチルジクロロシラン(0.423g、3.27mmol)を加え、室温で24時間反応させた。その後溶媒を留去した。再び酢酸エチル溶液とし、パラジウム炭素を遠心分離し、反応溶媒を留去した。
得られた無色固体を
1H,
13C,
29Si NMRおよび飛行時間型質量分析計で分析することで、シロキサンポリマーの生成を確認した。