特許第6016323号(P6016323)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6016323-両面粘着テープ 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6016323
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】両面粘着テープ
(51)【国際特許分類】
   C09J 7/02 20060101AFI20161013BHJP
   B32B 27/36 20060101ALI20161013BHJP
   C09J 133/00 20060101ALI20161013BHJP
【FI】
   C09J7/02 Z
   B32B27/36
   C09J133/00
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2010-163856(P2010-163856)
(22)【出願日】2010年7月21日
(65)【公開番号】特開2012-25813(P2012-25813A)
(43)【公開日】2012年2月9日
【審査請求日】2013年6月19日
【審判番号】不服2015-4405(P2015-4405/J1)
【審判請求日】2015年3月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002886
【氏名又は名称】DIC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124970
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 通洋
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 隆峰
(72)【発明者】
【氏名】山上 晃
【合議体】
【審判長】 豊永 茂弘
【審判官】 川端 修
【審判官】 岩田 行剛
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−320592(JP,A)
【文献】 特開2004−244499(JP,A)
【文献】 特開2007−039510(JP,A)
【文献】 特開2009−220496(JP,A)
【文献】 特開2009−298973(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09J 1/00-201/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中芯として反射面と遮光面とを有する反射遮光フィルム基材を有し、前記反射遮光フィルム基材の一方の表面側に、第一のアクリル粘着剤層と、前記第一のアクリル粘着剤層に積層された第一の剥離シートが設けられ、前記基材の他方の表面側に、第二のアクリル粘着剤層と、前記第二のアクリル粘着剤層に積層された第二の剥離シートが設けられた両面粘着テープであって、
前記第一の剥離シートと前記第二の剥離シートとが同一の剥離シートであり、
前記第一の剥離シートを前記第一のアクリル粘着剤層から180°剥離する際の剥離力Fが40〜60[mN/25mm]であり、前記第二の剥離シートを前記第二のアクリル粘着剤層から180°剥離する際の剥離力Fが40〜60[mN/25mm]であり、
剥離力の差|F−F|が、10[mN/25mm]以下であり、
前記第一の剥離シート及び第二の剥離シートがポリエステルフィルムに離処理したフィルムであり、厚さが12〜50μmであり、
前記第一のアクリル粘着剤層側のステンレス板に対する23℃下の180°ピール接着力P及び前記第二のアクリル粘着剤層側のステンレス板に対する23℃下の180°ピール接着力Pが、7〜15[N/20mm]であることを特徴とする両面粘着テープ。
【請求項2】
前記第一のアクリル粘着剤層と前記第二のアクリル粘着剤層とが、同一のアクリル系粘着剤組成物から形成された粘着剤層である請求項1に記載の両面粘着テープ。
【請求項3】
前記第一の剥離シートのアクリル粘着剤層へ積層される表面の(31B法)での剥離力が、30〜60[mN/50mm]である請求項1〜2のいずれかに記載の両面粘着テープ。
【請求項4】
離型シートを除いた両面粘着テープの厚さが10〜100μmである請求項1〜3のいずれかに記載の両面粘着テープ。
【請求項5】
前記反射遮光フィルム基材が、光反射性を有する白色樹脂フィルムの一面に遮光層として黒色インキ層を有するものである請求項1〜4のいずれかに記載の両面粘着テープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両面粘着テープに関し、より詳細には、加工工程で剥離シートを貼り換えて使用される両面粘着テープに関する。
【背景技術】
【0002】
両面粘着テープは、各種の部品固定用途等に使用されており、固定する部品や適用する箇所の形状、適用用途の要求特性等に応じて様々な形態への加工がなされている。所定の形状への加工においては、各種の抜き加工や切断加工がなされ、各工程にて適宜剥離シートの貼り換えがなされる(特許文献1参照)。このような加工工程においては、剥離シートを剥離する際に、剥離シートのみが適切に剥離可能となるよう、各層間の剥離力バランスを適切に調整する必要がある。
【0003】
各層間の剥離力を制御した両面粘着テープとしては、例えば、第1剥離シートと第2剥離シートの剥離力に差をつけた両面粘着テープ(特許文献2参照)や、剥離シートの一部に切れ込み線や非剥離剤層を設けた両面粘着テープ(特許文献3参照)などが開示されている。これら両面粘着テープは、両面粘着テープの各面に設ける剥離シートの制御により、泣き別れ減少を防止するものである。しかし、これら両面粘着テープは、一つの両面粘着テープに対し、異なる剥離シートを準備する必要があり、剥離シートの材料手配や在庫管理の負荷が倍増するため製造コストが高くなる問題があった。
また、両面粘着テープの表裏に区別がある両面粘着テープ、例えば、LCDモジュール等の画像表示装置に用いられるような遮光面と光反射面とを有するパネル固定用両面粘着テープ等においては、加工後の最終形態が同様であっても、加工方式には各社各様の方式にて加工がなされる。したがって、加工メーカーによっては、遮光面側の剥離シートとの剥離力を大きくした方が加工しやすい、或いは、光反射面側の剥離シートとの剥離力を大きくした方が加工しやすい、というように異なる要求が存在する。その結果、各加工メーカーの需要に応じた両面粘着テープを供給するには、要求毎に、遮光面側の剥離シートとの剥離力を大きくする場合と、光反射面側の剥離シートとの剥離力を大きくする場合の両方の設計が必要となり、上記材料手配の問題とあわせて、その製品管理が相当煩雑になる問題があった。
【0004】
【特許文献1】特開2004−26884号公報
【特許文献2】特開2007−39510号公報
【特許文献3】特開2008−50471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
粘着力が同等の粘着剤層を両面に有する両面粘着テープにおいて、同一の剥離シートを使用した際にも、任意の面の剥離シートを好適に剥離でき、泣き別れが生じにくい両面粘着テープを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明においては、粘着力が同等の粘着剤層を両面に有する両面粘着テープの各粘着剤層に積層される剥離シートとして、特定の材料及び厚さの剥離シートを使用し、粘着剤層と剥離シート間の剥離力が一定の剥離力となる粘着剤層を使用することにより、両面同一の剥離シートでも泣き別れを生じることなく好適に任意の面の剥離シートの剥離が可能となる。
【0007】
すなわち本発明は、中芯として基材を有し、前記基材の一方の表面側に、第一の粘着剤層と、前記第一の粘着剤層に積層された第一の剥離シートが設けられ、前記基材の他方の表面側に、第二の粘着剤層と、前記第二の粘着剤層に積層された第二の剥離シートが設けられた両面粘着テープであって、
前記第一の剥離シートと前記第二の剥離シートとが同一の剥離シートであり、
前記第一の剥離シートを前記第一の粘着剤層から180°剥離する際の剥離力Fが20〜120[mN/25mm]であり、前記第二の剥離シートを前記第二の粘着剤層から180°剥離する際の剥離力Fが20〜120[mN/25mm]であり、
剥離力の差|F−F|が、20[mN/25mm]以下であり、
前記第一の剥離シート及び第二の剥離シートがポリエステルフィルムに離処理したフィルムであり、厚さが12〜50μmである両面粘着テープにより、上記の課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の両面粘着テープは、加工工程で剥離シートを剥がす際、どちらの面から剥がしても泣き別れなく剥離でき、剥離シートの貼り換え適性に優れる。また本発明の両面粘着テープは両面に同じ剥離シートを使用しているので、剥離シートの手配・在庫管理が極めて容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(本発明の両面粘着テープの構成)
本発明の両面粘着テープの構成は、中芯として基材を有し、前記基材の一方の表面側に、第一の粘着剤層と、前記第一の粘着剤層に積層された第一の剥離シートが設けられ、前記基材の他方の表面側に、第二の粘着剤層と、前記第二の粘着剤層に積層された第二の剥離シートが設けられた両面粘着テープである。当該両面粘着テープの具体的な簡易構成例としては、図1に示すように、基材1の両面に粘着剤層2及び粘着剤層3が積層され、さらに各粘着剤層に剥離シート4及び剥離シート5が直接積層された構成であり、剥離シート4と剥離シート5が同一の剥離シートである構成を例示できる。
【0010】
(剥離シートの剥離力)
本発明の両面粘着テープの剥離力は、第一の剥離シートを第一の粘着剤層から180°剥離する際の剥離力Fが、20〜120mN/25mmであり、第二の剥離シートを第二の粘着剤層から180°剥離する際の剥離力Fが、各々20〜120mN/25mmであり、好ましくは40〜100mN/25mm、さらに好ましくは60〜80mN/25mmである。さらに、剥離力Fと剥離力Fの差が20mN/25mm以下であり、好ましくは10mN/以下である。
【0011】
本発明においては、両面の剥離シートとして同一の剥離シートを使用し、さらに各粘着剤層と剥離シート間の剥離力差が上記範囲の少ない両面粘着テープであるが、後述する特定の材料かつ厚さの剥離シートを使用して、剥離シートと積層される粘着剤層剥離シートと粘着剤層との層間の剥離力を当該剥離力とすることで、任意の面の剥離シートを泣き別れなく好適に剥離できる。また、剥離シートからの剥離力を重くすれば当初の泣き別れが生じにくくなるが、一方の面の剥離シートを貼り換えた後に、他方の面の剥離シートを剥離しようとすると貼り換えた側の剥離シートから剥離が生じ、良好な貼り換え適性が得られなくなるが、本発明の両面粘着シートは貼り換え時にも剥離したい側の剥離シートを好適に剥離できる。
【0012】
粘着剤層からの剥離シートの剥離力はJIS Z0237−2000に準じて、剥離シートを粘着剤層から180°方向に300m/minの速さで引き剥がして測定できる。
粘着剤層からの剥離シートの剥離力は、使用する剥離シートに対して積層する粘着剤層の接着力や組成適宜選択して設定すればよい。また、剥離力差は、各層に同等の接着力を有する粘着剤層を適宜使用すればよく、同一の粘着剤組成物からなる粘着剤層を使用することが両面粘着テープの設計や、在庫管理が簡易となるため好ましい。
【0013】
(接着力)
本発明の両面粘着テープの第一の粘着剤層側の接着力P及び第二の粘着剤層側の接着力Pは、7〜20N/20mmであることが好ましい。接着力はJIS Z0237−2000に準じて、PET25μmフィルムに裏打ちした粘着テープをステンレス板に貼付し、1時間後に23℃50%RHで180°方向に300mm/minの速度で剥がして測定できる。接着力が上記範囲にあることで、剥離シートからの剥離力を上記範囲に調整しやすくなり、また接着性と打ち抜き加工性を両立できる。
【0014】
(剥離シート)
本発明の両面粘着テープにおいて使用する第一の剥離シート及び第二の剥離シートは、同一の剥離シートを使用する。当該剥離シートはポリエステルフィルムに離型処理したフィルムである。そのなかでもポリエチレンテレフタレートフィルムにシリコーン系離型剤をコートしたものが、粘着テープの生産性と剥離シート貼り換え適性に優れるため、好ましい。
【0015】
剥離シートの厚みは12〜50μmである。剥離シートが上記範囲にあると、泣き別れが発生しにくく、剥離シートの貼り換え適性に優れ、さらに粘着テープの生産性に優れる。
【0016】
31B法により測定される剥離シートの剥離力は、30〜60mN/50mmであることが泣き別れと剥離シートの貼り換え適性に優れるため、好ましい。より好ましくは40〜50mN/50mmである。剥離シートの剥離力(31B法)は剥離シートの離型面に50mm幅の日東電工社製粘着テープ31Bを貼り付け、ゴムロールに1往復した後、試料をステンレス板の間にはさんで、20g/cmの荷重をかけ100℃の乾燥機中に1時間加熱した後、23℃で1時間放置する。次に、31Bを180°方向に300mm/minの条件で引き剥がし剥離力を測定する。
【0017】
剥離シートの残留接着率は85%以上であることが好ましく、より好ましくは90%以上である。残留接着率が85%未満の場合は、粘着テープの接着力が低下し、実使用時に剥がれの問題が発生しやすくなる。残留接着率は剥離シートとポリテトラフルオロエチレン板に日東電工社製粘着テープ31Bを25mm幅を貼り合せ70℃1時間加熱した後、23℃で1時間放置し、それぞれステンレス板に貼り付け、1時間後に300mm/minの速度で180°方向に剥離し、接着力を測定する。
残留接着率(%)=100×(剥離シートに貼り合わされた31Bの接着力/ポリテトラフルオロエチレン板に貼り合わされた31Bの接着力
【0018】
このような市販の剥離シートとしては、藤森工業社製38E0010No.33やニッパ社製PET38X1A3等が好ましい。
【0019】
(基材)
本発明においては、両面粘着テープの中芯として基材を使用することで、粘着剤層の伸びを抑制でき、一方の剥離シートを引き剥がした際の泣き別れを生じにくくでき、良好な剥離性を実現できる。
【0020】
本発明で使用する基材としては公知の樹脂フィルムを使用することができる。より具体的には、例えば、セロハン、セルロースアセテート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等が挙げられる。その中でも、耐熱性・耐光性に優れるポリエステルが好ましい。ポリエステルの中には公知の各種添加剤、たとえば、酸化防止剤、帯電防止剤などが添加されていても良い。
【0021】
ポリエステルは、ジオールとジカルボン酸の縮重合によって得られるポリマーであり、ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等が挙げられ、またジオールとしては、例えばエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリオキシアルキレングリコール等が挙げられる。
本発明で用いる基材としては、テレフタル酸とエチレングリコールを原料として製造されるポリエチレンテレフタレート(PET)により製造されるフィルムであることが耐熱性・強度・価格・透明性の点から最も好ましい。
【0022】
本発明に使用する基材は、着色された基材であっても透明な基材であってもよく、遮光性や光反射性等の特性を有するものであってもよい。また、表裏の各面に、遮光性や光反射性等を有する他の層が積層された基材であってもよい。なかでも、表裏の各面が異なる色彩や特性等を有し、表裏の区別がある基材を使用する場合には、後の加工工程等において、表裏のいずれの面からでも泣き別れ無く好適に剥離シートを剥離できる本願発明の両面粘着テープは特に好適な効果を奏する。
【0023】
また、一方の面に遮光性を有し、他方の面に光反射性を有する基材を使用した、LCDパネルとバックライト筐体との間に貼り付けられるLCDモジュール用両面粘着テープは、画像表示部の輪郭に沿った額縁状に形成されるまでに多数回の打ち抜き加工がなされる。この際、加工の工程や順序に応じて、いずれの面の剥離シートからでも剥離可能な本願発明の両面粘着テープとすることにより、任意の加工工程や加工順序に対応できることから、本願発明の両面粘着テープは、LCDモジュール用の両面粘着テープとして特に有用である。
【0024】
遮光性及び光反射性を有する基材としては、透明樹脂フィルムの一方の面に遮光層と光反射層とを積層した基材、透明樹脂フィルムの一方の面に遮光層を積層し、他方の面に光反射層を積層した基材、遮光性を有する暗色の樹脂フィルムの一面に光反射層を積層した基材、あるいは、光反射性を有する白色樹脂フィルムの一面に遮光層を積層した基材などが使用できる。
【0025】
これら基材に使用する遮光層や光反射層は、遮光層としては黒色インキからなるインキ層、光反射層としては白色インキからなるインキ層や、アルミニウム等の金属薄膜層を好ましく使用できる。当該インキ層に使用するインキ組成物は、少なくともポリエステルウレタン樹脂等のバインダー樹脂と、酸化チタンやカーボンブラック等の着色剤と、硬化剤とを含有するものを好ましく使用できる。また、暗色の樹脂フィルムや白色樹脂フィルムとしては、上記の樹脂フィルムにカーボンブラックを練り込んだ黒色樹脂フィルムや、酸化チタンを練り込んだ白色樹脂フィルム等を好ましく使用できる。
【0026】
これら基材のなかでも、白色樹脂フィルムや金属薄膜層を設けた樹脂フィルムの一方の面に、黒インキをコートしたものが遮光性や光反射性に優れた基材としやすく、製造も容易であるため好ましい。
【0027】
なお、基材の厚みは3〜75μmであることが好ましく、より好ましくは、12〜50μmである。3μm以上であると両面粘着テープの加工性が特に良好となり、75μm以下とすることで、好適な接着力を確保しやすくなる。
【0028】
(粘着剤)
本発明の両面粘着テープに使用する第一の粘着剤層及び第二の粘着剤層は、剥離シートとの剥離力及び180°ピール接着力が上記範囲の粘着剤層であればよく、また、基材と良好な粘着性を有するものを使用でき、公知のアクリル系、ゴム系の粘着樹脂を使用することができる。そのなかでも、反復単位として炭素数2〜14のアルキル基を有するアクリル酸エステルに由来する反復単位を含有するアクリル系共重合体が、耐光性・耐熱性の点から好ましい。
【0029】
アクリル系共重合体としては、例えば、n−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、エチルアクリレート等に由来する反復単位を含むアクリル系共重合体があげられる。これらの中でも、ハロゲン含有量が0.3質量%以下のものが好ましく、0.1質量%以下のものがより好ましく、ハロゲンを実質的に含有しないものが特に好ましい。そのなかでも反復単位として、n−ブチルアクリレート単位を70質量%以上含むものが粘着剤の凝集力を高く調整でき、ナキワカレを防止しやすく好ましい。
【0030】
さらに反復単位として、側鎖に水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの極性基を有するアクリル酸エステルやその他のビニル系単量体に由来する反復単位を0.1〜15質量%の範囲で含有するのが好ましい。また、アクリル酸単位を2〜10質量%の範囲で含有するのが、粘着剤の凝集力と初期接着性を高度に両立でき、ナキワカレを防止しやすく、且つ高い初期接着力をえられるため好ましい。
【0031】
アクリル系共重合体は、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法、紫外線照射法、電子線照射法によって共重合させることにより得ることができる。アクリル系共重合体の平均質量分子量は塗工性と粘着物性を両立するため、40万〜140万が好ましく、更に好ましくは、60万〜120万である。前記平均質量分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算である。測定条件として、カラムはTSKgel GMHXL[東ソー製]を用い、カラム温度40℃、溶離液はテトラヒドロフラン、流量は1.0mL/分とし、標準ポリスチレンはTSK標準ポリスチレンを用いる。
【0032】
さらに粘着剤の凝集力をあげるために、架橋剤を添加するのが好ましい。架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、キレート系架橋剤等があげられる。特に粘着剤層を設ける場合は、イソシアネート系架橋剤またはエポキシ系架橋剤を使用するのが好ましい。架橋剤の添加量としては、粘着剤層のゲル分率が25〜80%になるよう調整するのが好ましい。さらに好ましいゲル分率は、30〜70%である。そのなかでも35〜60%が最も好ましい。ゲル分率が25%以上であると粘着剤が適度な凝集力をもつため、リワークした際に糊残りが生じにくい。一方、ゲル分率が80%以下であると粘着剤が硬くなりすぎず、接着力が良好である。接着性が低下する。ゲル分率は、養生後の粘着剤層の組成物をトルエン中に浸漬し、24時間放置後に残った不溶分の乾燥後の質量を測定し、元の質量に対する百分率で表す。
【0033】
さらに粘着剤層の粘着力を向上させるため、粘着付与樹脂を添加しても良い。本発明の両面粘着テープの粘着剤層に添加する粘着付与樹脂は、ロジンやロジンのエステル化物等のロジン系樹脂;ジテルペン重合体やα−ピネン−フェノール共重合体等のテルペン系樹脂;脂肪族系(C5系)や芳香族系(C9)等の石油樹脂;その他、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。また、前記アクリル共重合体以外のアクリル樹脂を粘着付与樹脂として添加しても良い。
【0034】
粘着付与樹脂の添加量としては、粘着剤樹脂がアクリル系共重合体である場合は、アクリル系共重合体100質量部に対して10〜60質量部を添加するのが好ましい。接着性を重視する場合は、20〜50質量部を添加するのが最も好ましい。また、粘着剤樹脂がゴム系の樹脂である場合は、ゴム系の樹脂100質量部に対して、粘着付与樹脂を80〜150質量部添加するのが好ましい。
【0035】
また、必要に応じて、カーボンブラック等の黒色着色剤や、他の公知慣用の添加剤を添加することができる。他の添加剤としては、例えば、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔料、難燃剤等が例示できる。
【0036】
粘着剤層の周波数1Hzでの動的粘弾性スペクトルの損失正接は、85℃下で0.5〜0.70であることが好ましい。さらに好ましくは0.55〜0.65である。0.5未満であると、粘着剤が硬くなりすぎ、初期の密着性と耐反発性が低下する。一方、0.70を越えると、粘着剤が柔らかくなりすぎ、高温で粘着剤が伸びてハガレが発生しやすい。
【0037】
本発明における粘着剤層の動的粘弾性は、粘弾性試験機(レオメトリックス社製、商品名:アレス2KSTD)を用いて、同試験機の測定部である平行円盤の間に試験片を挟み込み、周波数1Hzでの貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)を測定し、損失正接はtanδ=(G”)/(G’)で表される式により算出される。試験片は厚み0.5〜2.5mmの粘着剤を単独で平行円盤の間に挟んでも良いが、基材と粘着剤の積層体を幾重にも重ねて平行円盤の間に挟んでも良い。なお、後者の場合は粘着剤のみの厚さが前記の範囲となるように調整する。粘着剤としての厚さを上記の範囲に調整すると、中間に基材が挟まっていても基材のない場合と同様に粘着剤の動的粘弾性スペクトルを測定できる。
【0038】
第一の粘着剤層及び第二の粘着剤層の厚みは、3〜50μmが好ましく、さらに好ましくは、10〜30μmである。3μm以上であれば、充分な接着性を得ることができ、また、50μm以下とすることで軽薄短小化の進む表示装置等に好適に適用できる。
第一の粘着剤層及び第二の粘着剤層の厚みは、剥離シートがどちらの面からも貼り換えやすいように、その差が10μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは5μm以下であり、実質的に差がないことが最も好ましい。
【0039】
粘着剤層は、粘着シートの塗布に一般的に使用されている方法で基材上に形成することができる。粘着剤層の組成物を基材に直接塗布し、乾燥するか、或いは、いったん剥離シート上に塗布し、乾燥後、基材に貼り合わせる。
【0040】
第一の粘着剤層と第二の粘着剤層は異なる粘着剤であっても、同一の粘着剤であってもよい。しかし、そのなかでも同一の粘着剤であるほうが、剥離シートをどちらの面からも貼り換えやすく好ましい。
【0041】
剥離シートを除いた粘着テープの厚みは、特に限定されるものではないが、10〜100μmであることが好ましい。その中でも20〜85μmであることが好ましい。上記範囲にあると、接着性と薄さを両立できる。
【0042】
(実施態様)
本発明の両面粘着テープの好ましい実施態様としては、基材1の両面に粘着剤層2及び粘着剤層3が積層され、さらに各粘着剤層に剥離シート4及び剥離シート5が直接積層された両面粘着テープ(図1)や、当該構成において、基材として遮光層6及び光反射層7を有する基材を使用した表裏が異なる特性を有する両面粘着テープ(図2)を例示できる。特に表裏が異なる特性を有する両面粘着テープ(図2)の構成のものは、特に本発明の効果を奏しやすいため好ましい。
【0043】
本発明の両面粘着テープは、各種の打ち抜き加工等により任意の形態に加工可能である。打ち抜き等の加工工程においては、その工程中において、剥離シートの貼り換えがなされるが、本発明の両面粘着シートは、いずれの面の剥離シートであっても泣き別れすることなく好適に剥離可能である。このため、剥離シートの貼り換えを伴う加工方式において、その工程順や加工方式に制限を受けることなく、任意の加工、貼り換え工程に適用できる。
【0044】
本発明の両面粘着テープの特に好適な加工態様として、LCDモジュールの表面パネルと筐体とを固定する額縁状の両面粘着シートの態様を例示できる(図3(a)、(b)(図3(b)は図3(a)のA−A'断面図))。当該加工態様は、遮光層6と光反射層7とを有する基材を使用した本発明の両面粘着テープ(図2)を額縁状の形態に打ち抜き加工したものであり、少なくとも遮光層6側の剥離シート4が、他の剥離シート12に貼り換えられた加工態様である。当該加工態様中の剥離シート11は、当初の剥離シート5をそのまま使用したものであっても、加工工程中で他の剥離シートに貼り換えられていてもよく、また、これら剥離シートは加工工程中で複数回貼り換えられていてもよい。
【0045】
上記額縁状の両面粘着シートは、図4に概略図を示すサイドライト型バックライト方式のLCDモジュールに好適に適用される。当該LCDモジュールは、バックライト筐体26の中に反射板25、導光板24、拡散シート22、必要に応じて使用されるプリズムシート21(輝度を高める)とLCDパネル27が順に積層されており、導光板24の側方にランプリフレクタを設けた、LED(Light Emitting Diode)、冷陰極管等の光源23が配置されている。そして、LCDパネル27とバックライト筐体26の間には光反射性及び遮光性を併有する上記額縁状の両面粘着テープ10(通常輪郭状に打ち抜かれ、その幅は通常約0.5mm〜約10mmである)が挟み込まれている。両面粘着テープ10は、バックライト筐体26のみ、あるいは、バックライト筐体26とプリズムシート21に接し、プリズムシート21の下側に設置されている拡散シート22等を固定する役割や、ゴミの侵入の防止やクッション性を持たせて衝撃による上記各部品の割れを防ぐ役割も併せ有している。
【0046】
当該LCDモジュールのバックライト筐体26と、LCDパネル27の固定において、上記額縁状の両面粘着テープを使用する場合には、両面粘着テープを光反射層7側の剥離シート12から剥離し、光反射層7側の粘着剤層3をバックライト筐体26に接着した後に、遮光層6側の剥離シートを剥離して、遮光層6側の粘着剤層2をLCDパネルに接着する方式にて使用される。これに対し、遮光層6側の粘着剤層2から被着体に接着する方式にて使用する場合には、加工態様が反転し、剥離シートの貼り換え順序が表裏逆となるが、本発明の両面粘着テープは、いずれの形態への加工方式でも好適に適用できる。このため、加工工程に応じて剥離シートの組み合わせや粘着剤層の設計を大きく変更して、表裏の剥離シートの剥離バランスを制御する必要がなく、在庫管理や生産管理が極めて簡易となる。
【実施例】
【0047】
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。尚、以下に表示する部は、質量部である。
【0048】
DIC社製グラビアインキ「パナシアCVL−SP805墨」100部に、DIC社製硬化剤「CVLハードナーNo.10」を4部、DIC社製希釈剤「ダイレジューサーV No.20」を35部添加して黒色インキBを調整した。
【0049】
[反射遮光フィルムの調整]
帝人デュポンフィルム社製白色ポリエステルフィルム「テフレックスFW2#13」にDIC社製プライマー「SFプライマー935」を乾燥厚みが1μmになるよう塗工し、さらに乾燥厚みが4μmになるよう黒色インキBを4回グラビアコートし、さらに40℃で2日間養生し、反射面(白色ポリエステルフィルム面)及び遮光面(黒インキ面)を有する反射遮光フィルムAを得た。
【0050】
[粘着剤の調整]
(アクリル系共重合体の調整1)
冷却管、攪拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器にn−ブチルアクリレート92.4部、酢酸ビニル4部、アクリル酸3.5部、β−ヒドロキシ−エチルアクリレート0.1部と、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して質量平均分子量70万のアクリル系共重合体1を得た。
【0051】
(アクリル系粘着剤組成物1の調製)
上記アクリル系共重合体2を100部、荒川化学(株)製不均化ロジンエステル「スーパーエステルA100」を10部、及び重合ロジンエステル「D135」10部をトルエンで希釈し、固形分40質量%の粘着剤組成物1を得た。
【0052】
(アクリル系共重合体の調製2)
冷却管、攪拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器にn−ブチルアクリレート92.8部、酢酸ビニル5部、アクリル酸2部、β−ヒドロキシーエチルアクリレート0.2部と、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して質量平均分子量80万のアクリル系共重合体2を得た。
【0053】
(アクリル系粘着剤組成物2の調製)
上記アクリル系共重合体1を100部、荒川化学(株)製不均化ロジンエステル「スーパーエステルA100」を20部、及び三井石油化学工業(株)製粘着付与樹脂「FTR6100」20部をトルエンで希釈し、固形分40質量%の粘着剤組成物2を得た。
【0054】
(実施例1)
[粘着テープの作製]
アクリル系粘着剤組成物1に日本ポリウレタン工業社製「コロネートL−45」(イソシアネート系架橋剤)を1.3部配合し、充分に撹拌した後、ニッパ社製PET剥離シート「PET38×1 A3」(厚み:38μm)の剥離剤面上に、乾燥後の厚さが18μmとなるよう塗工して、100℃で2分間乾燥して粘着剤層を得た。これを反射遮光フィルムAの両面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし、さらに、40℃で2日間養生して、両面粘着テープを得た。粘着剤のゲル分率は45%だった。
【0055】
(実施例2)
ニッパ社製PET剥離シート「PET38×1 A3」(厚み:38μm)の代わりにニッパ社製PET剥離シート「PET50×1 A3」(厚み:50μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして、両面粘着テープを得た。
【0056】
(実施例3)
アクリル系粘着剤組成物1の代わりにアクリル系粘着剤組成物2を用いた以外は、実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。粘着剤のゲル分率は38%だった。
【0057】
(実施例4)
ニッパ社製PET剥離シート「PET38×1 A3」(厚み:38μm)の代わりに藤森工業社製PET剥離シート「38E0010NO.33」(厚み:38μm)を用い、アクリル系粘着剤組成物1の代わりにアクリル系粘着剤組成物2を用いた以外は、実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
【0058】
(比較例1)
ニッパ社製PET剥離シート「PET38×1 A3」(厚み:38μm)の代わりにニッパ社製PET剥離シート「PET100×1 A3」(厚み:100μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
【0059】
(比較例2)
反射面の剥離シートとして、ニッパ社製PET剥離シート「PET38×1 A3」(厚み:38μm)の代わりに藤森工業社製PET剥離シート「75E0010DG3」(厚み:75μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
【0060】
(比較例3)
ニッパ社製PET剥離シート「PET38×1 A3」(厚み:38μm)の代わりにニッパ社製PET剥離シート「PET38×1 V4」(厚み:38μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
【0061】
上記実施例及び比較例にて得られた両面粘着テープについて、以下の項目の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
【0062】
[接着力]
各面の接着力はJIS−Z0237(2000)の180度引き剥がし接着力の試験方法に従って下記の手順により求めた。
ステンレス板にポリエステルフィルム25μmで裏打ちした20mm幅の実施例及び比較例の粘着テープを、環境温度23℃、湿度50%の条件下において、2kgのローラーで1往復加圧貼付し1時間放置後、テンシロン万能引張試験機(オリエンテック製、RTA100)を用い、同一の温度湿度条件下で300mm/minの速度で引っ張って、180度引き剥がし接着力を測定した。
【0063】
[反射率]
村上色彩研究所社製反射・透過率計HR−100を用い、全反射率Rtを測定した。
【0064】
[透過率]
村上色彩研究所社製反射・透過率計HR−100を用い、全光線透過率Ttを測定した。
【0065】
[剥離力]
非測定面側の粘着剤面をポリエステルフィルム50μmで裏打ちした25mm幅の実施例及び比較例の粘着テープを、環境温度23℃、湿度50%の条件下において、2kgのローラーで1往復加圧貼付し1時間放置後、テンシロン万能引張試験機(オリエンテック製、RTA100)を用い、剥離シートを同一の温度湿度条件下で300mm/minの速度で180°方向に引っ張って剥がし、剥離力を測定した。
【0066】
[泣き別れ]
遮光面側及び反射面側の剥離シートをそれぞれ20m/minの速度で135°方向に引き剥がし、両面粘着テープが泣き別れするかを評価した。
○:泣き別れしない。
×:泣き別れする又は引き剥がした側の剥離シートが剥離されない。
【0067】
[表裏の剥離シートの貼り換え適性]
遮光面側の剥離シートを剥がした粘着テープをニッパ製剥離シート「PET100×1 K4」に貼り換え、1分後に反射面側の剥離シートを20m/minの速度で135°方向に剥がした際に遮光面側の剥離シートが浮かないか評価した。さらに反射面側の剥離シートを剥がした粘着テープをニッパ製剥離シート「PET100×1 K4」に貼り換え、1分後に遮光面側の剥離シートを20m/minの速度で135°方向に剥がした際に反射面側の剥離シートが浮かないか評価した。
○:両面とも剥離シートが浮かない。
×:少なくとも片面で剥離シートが浮く。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
表1に示した結果から明らかなように、実施例の粘着テープは、泣き別れがなく、剥離シート貼り換え適性に優れる。そのため、剥離シート1、剥離シート2どちらから剥がしても、剥離シートを貼り換えることができ、種々の製造工程を有する多くの加工メーカーに対して、共通の仕様の粘着テープとして納入することが可能となる。さらに剥離シートが共通材料となるため、原料手配が容易である。一方、比較例1の粘着テープは泣き別れが発生しやすい。比較例2の粘着テープは一方の面からしか剥離シート貼り換えができない。比較例3の粘着テープは剥離シート貼り換え適性に劣る。即ち、比較例のテープは剥離シートを貼り換えて使用する輪郭シートには適さない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
図1】本発明の両面粘着テープの構成例を示す断面図である。
図2】表裏の区別を有する本発明の両面粘着テープの構成例を示す断面図である。
図3】本発明の両面粘着テープの加工形態の一例を示す図である。
図4】本発明の両面粘着テープを使用してLCDパネルとバックライト筐体とを固定したLCDモジュールの概略断面図である。
【符号の説明】
【0072】
1:基材
2,3:粘着剤層
4,5:剥離シート
6:遮光層
7:光反射層
10:両面粘着テープ
11,12:剥離シート
21:プリズムシート
22:拡散シート
23:光源
24:導光板
25:反射板
26:バックライト筐体
27:LCDパネル
28:ドライバー
100:両面粘着テープ(剥離シート付)
200:LCDモジュール
図1
図2
図3
図4