(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
キャリアとの契約を行っていない発信者端末に、当該キャリアのリアルタイム通信システムに接続される着信者端末と通信を行わせるために使用される貸出番号提供装置であって、
前記キャリアとの契約により予め取得された貸出番号を格納する貸出番号データベースと、
前記発信者端末が接続される通信網と、前記キャリアのリアルタイム通信システムとの間で呼制御のための制御信号の送受信を行う制御信号ゲートウェイから番号要求を受信したときに、前記貸出番号データベースから貸出番号を取得し、当該貸出番号を前記制御信号ゲートウェイに送信する貸出番号提供手段と、を備え、
前記制御信号ゲートウェイは、前記発信者端末から受信した接続要求に前記貸出番号を含め、当該接続要求を前記着信者端末に向けて送信する
ことを特徴とする貸出番号提供装置。
キャリアとの契約を行っていない発信者端末に、当該キャリアのリアルタイム通信システムに接続される着信者端末と通信を行わせるために使用される貸出番号提供装置であって、
前記貸出番号提供装置は、前記発信者端末が接続される通信網と前記キャリアのリアルタイム通信システムとの間で呼制御のための制御信号の送受信を行う制御信号ゲートウェイと、前記キャリアのリアルタイム通信システムとの間に備えられており、
前記キャリアとの契約により予め取得された貸出番号を格納する貸出番号データベースと、
前記制御信号ゲートウェイから、前記発信者端末を発信元とする前記着信者端末への接続要求を受信したときに、前記貸出番号データベースから貸出番号を取得し、当該貸出番号を前記接続要求に含め、当該接続要求を前記着信者端末に向けて送信する貸出番号提供手段と
を備えることを特徴とする貸出番号提供装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したとおり、キャリアのリアルタイム通信システムは事前の契約がないユーザからは利用ができない。Web関連の世界のアナロジーを適用するのであれば、Webサイトを訪れる感覚でキャリアのリアルタイム通信システムを利用することができてもよいが、単純に全てのユーザに対してキャリアのリアルタイム通信システムの利用を許諾してしまうと、迷惑電話等の不正アクセスを防ぐことができない等の弊害が生じる。ユーザビリティを最大限に向上させるため、こうした弊害を防ぎつつ契約のないユーザに対してもサービスを提供可能にすることが望まれる。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、キャリアとの契約のないユーザに対して当該キャリアのリアルタイム通信の利用を提供しつつ、当該キャリアとの契約のないユーザからの不正なアクセスを防ぐことを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
また、本発明の一実施形態によれば、キャリアとの契約を行っていない発信者端末に、当該キャリアのリアルタイム通信システムに接続される着信者端末と通信を行わせるための通信制御方法であって、
前記発信者端末が接続される通信網と、前記キャリアのリアルタイム通信システムとの間で呼制御のための制御信号の送受信を行う制御信号ゲートウェイが、前記発信者端末から接続要求を受信するステップと、
前記制御信号ゲートウェイが、前記キャリアとの契約により予め取得された貸出番号を格納する貸出番号提供装置から貸出番号を取得し、当該貸出番号を前記接続要求に含めて送信するステップと、
前記キャリアのリアルタイム通信システムが、前記貸出番号を含む接続要求を受信し、当該貸出番号に基づいて、前記発信者端末を前記着信者端末に接続させるか否かを判定する判定ステップと、
前記キャリアのリアルタイム通信システムが、前記発信者端末を前記着信者端末に接続させると判定した場合に、前記接続要求を前記着信者端末に送信するステップとを備えることを特徴とする通信制御方法が提供される。
【0010】
また、本発明の一実施形態によれば、キャリアとの契約を行っていない発信者端末に、当該キャリアのリアルタイム通信システムに接続される着信者端末と通信を行わせるための通信制御方法であって、
前記発信者端末が接続される通信網と、前記キャリアのリアルタイム通信システムとの間で呼制御のための制御信号の送受信を行う制御信号ゲートウェイが、前記発信者端末から接続要求を受信し、当該接続要求を前記キャリアのリアルタイム通信システムに向けて送信するステップと、
前記制御信号ゲートウェイと前記キャリアのリアルタイム通信システムとの間に備えられ、前記キャリアとの契約により予め取得された貸出番号を格納する貸出番号提供装置が、前記接続要求を受信し、貸出番号を当該接続要求に含めて送信するステップと、
前記キャリアのリアルタイム通信システムが、前記貸出番号を含む接続要求を受信し、当該貸出番号に基づいて、前記発信者端末を前記着信者端末に接続させるか否かを判定する判定ステップと、
前記キャリアのリアルタイム通信システムが、前記発信者端末を前記着信者端末に接続させると判定した場合に、前記接続要求を前記着信者端末に送信するステップとを備えることを特徴とする通信制御方法が提供される。
【0012】
また、本発明の一実施形態によれば、キャリアとの契約を行っていない発信者端末に、当該キャリアのリアルタイム通信システムに接続される着信者端末と通信を行わせるために使用される貸出番号提供装置であって、
前記キャリアとの契約により予め取得された貸出番号を格納する貸出番号データベースと、
前記発信者端末が接続される通信網と、前記キャリアのリアルタイム通信システムとの間で呼制御のための制御信号の送受信を行う制御信号ゲートウェイから番号要求を受信したときに、前記貸出番号データベースから貸出番号を取得し、当該貸出番号を前記制御信号ゲートウェイに送信する貸出番号提供手段と、を備え、
前記制御信号ゲートウェイは、前記発信者端末から受信した接続要求に前記貸出番号を含め、当該接続要求を前記着信者端末に向けて送信する、ことを特徴とする貸出番号提供装置が提供される。
【0013】
また、本発明の一実施形態によれば、キャリアとの契約を行っていない発信者端末に、当該キャリアのリアルタイム通信システムに接続される着信者端末と通信を行わせるために使用される貸出番号提供装置であって、
前記貸出番号提供装置は、前記発信者端末が接続される通信網と前記キャリアのリアルタイム通信システムとの間で呼制御のための制御信号の送受信を行う制御信号ゲートウェイと、前記キャリアのリアルタイム通信システムとの間に備えられており、
前記キャリアとの契約により予め取得された貸出番号を格納する貸出番号データベースと、
前記制御信号ゲートウェイから、前記発信者端末を発信元とする前記着信者端末への接続要求を受信したときに、前記貸出番号データベースから貸出番号を取得し、当該貸出番号を前記接続要求に含め、当該接続要求を前記着信者端末に向けて送信する貸出番号提供手段と、を備えることを特徴とする貸出番号提供装置が提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施の形態によれば、キャリアとの契約のないユーザに対して当該キャリアのリアルタイム通信の利用を提供しつつ、当該キャリアとの契約のないユーザからの不正なアクセスを防ぐことを可能とする技術が実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施の形態は、新規エンティティの導入やキャリアのリアルタイム通信システムのID(以下、貸出番号という)を契約のないユーザに貸し出すことで、キャリアが契約のないユーザに対してリアルタイム通信システムの利用を提供しつつ、不正ユーザからのアクセスを防ぐことを可能にする技術についての実現形態である。
【0017】
以下、図面と共に本実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、以下で説明するように、本発明の実施の形態では、発側ユーザがWebRTCを使用することを仮定しているが、本発明は、発側ユーザがWebRTCを使用することに限定されるわけではない。また、本発明の実施の形態では、着課金サービスを仮定しているが、本発明を適用できるサービスは着課金サービスに限定されるわけではない。また、「貸出番号」は、電話番号等の番号に限られるわけではなく、キャリアのリアルタイム通信システムにおいて契約ユーザを識別するIDとして使用できる識別情報であればよい。
【0018】
(
前提条件、システム全体構成例)
本発明の実施の形態では、発側ユーザがWebRTCを使用することを仮定し、既に着課金サービス(例:フリーダイヤル(登録商標))を提供している企業が、ユーザの利便性をさらに高めるためにWebページからでもWebRTCを使って着課金サービスによる発信を受け付け可能とする、というケースを例に挙げて説明する。
【0019】
従来技術では、この場合でも発信ユーザがキャリアとの契約を行っていない場合は発信を行うことができないが、(b')着課金であることから発側ユーザには課金を行う必要がない、(c')契約を行っていないのは発側ユーザなので着信は必要ない、という特徴があるため、前述した契約に関する要求条件のうち(b)と(c)は満たされているといえる。そのため、(a)で説明した不正ユーザからのアクセスを防ぐための対策のみ考えればよい。
【0020】
図3に、本発明の実施の形態に係る通信システムの全体構成例を示す。
図3に示すように、本実施の形態に係る通信システムは、発信者端末10、Webサーバ20、制御信号GW(ゲートウェイ)30、メディア信号GW40、キャリアのリアルタイム通信システム50、着信者端末60を含む。
【0021】
図3に示す通信システムにおいて、発信者端末10、Webサーバ20、制御信号GW30、及びメディア信号GW40は、例えばインターネットに接続され、インターネットを介して通信可能に接続されている。なお、インターネットは一例であり、他の通信網であってもよい。更に、制御信号GW30、及びメディア信号GW40は、リアルタイム通信システム50、及び着信者端末60とともにキャリアの通信網にも接続される。本実施の形態でのキャリアの通信網は音声通信等のリアルタイム通信を提供する網であり、例えば、携帯電話網、固定電話網、IP電話網等である。
【0022】
発信者端末10は、通信機能を持ち、ブラウザを実行可能な端末であればどのような端末でもよいが、例えば、PC、スマートフォン等である。Webサーバ20は、着信者のWebサイトを提供するサーバ(コンピュータ)であるとともに、発信者端末10にリアルタイム通信機能を提供するWebRTCのアプリケーションを有する。Webサーバ20の機能構成については後に詳細に説明する。
【0023】
制御信号GW30は、インターネットにおけるWebRTC通信の制御信号と、キャリアの通信網における制御信号との間の送受信や変換等を行うゲートウェイ装置である。当該制御信号は、接続要求、応答等の呼制御のための制御信号である。メディア信号GW40は、インターネットにおけるWebRTC通信のメディア信号(例:RTP)と、キャリアの通信網におけるメディア信号との間の変換等を行うゲートウェイ装置である。
【0024】
キャリアのリアルタイム通信システム50は、キャリア通信網内に備えられているものであり、呼制御サーバ、認証サーバ等の各種サーバを含み、リアルタイム通信のための呼制御や認証等を行うシステムである。キャリアのリアルタイム通信システム50は既存技術で実現でき、例えば、IDに基づく認証機能、着信拒否機能等を含む。
【0025】
着信者端末60は、着課金サービスを利用する利用者(企業等)の端末であり、発信者端末10からの呼を受信する。一例として、着信者端末60は、Webサーバ20を用いて通販等のWebサイトを公開する会社のオペレータの端末である。
【0026】
前述した貸出番号は、Webサーバ20から貸し出されてもよいし、キャリアの通信網に新規プロキシサーバを備え、当該プロキシサーバが貸し出しを行ってもよい。以下、貸出番号の貸出方法、及び処理フローについての各種の実施の形態を説明する。
【0027】
(
第1の実施の形態)
本実施の形態では、着課金サービス提供者が未契約ユーザのためにキャリアと契約を行い、一つ以上の発信用貸出番号(契約した電話番号等)を取得し、それをWebサーバ20(貸出番号提供装置の例)に設定する。そして、発信者端末10が、着信者端末60に対してリアルタイム通信を行うために、Webサーバ20にアクセスしたときに、Webサーバ20が貸出番号をプログラム(例:Javascript(登録商標))に埋め込んで発信者端末10に送信し、発信者端末10は、当該貸出番号を例えば発信元電話番号として含む接続要求を送信する。
【0028】
本実施の形態におけるWebサーバ20の機能構成例を
図4に示す。なお、
図4は、Webサーバ20が有する機能のうち、本実施の形態に関する機能を特に示すものである。
【0029】
図4に示すように、Webサーバ20は、貸出番号設定部21、貸出番号データベース22、貸出番号提供部23、リアルタイム通信機能提供部24を有する。
【0030】
貸出番号設定部21は、着課金サービス提供者から貸出番号を受信し、当該貸出番号を貸出番号データベース22に格納する。貸出番号データベース22は、貸出番号を格納するデータベースであり、例えば、未契約ユーザに貸出済みの貸出番号には貸し出し済みを示すフラグが付されることで、貸出済みの貸出番号と未貸出の貸出番号とを区別して格納する。
【0031】
貸出番号提供部23は、リアルタイム通信機能提供部24により受信する発信者端末10からのアクセスに応じて、貸出番号データベース22から未貸出の貸出番号を取得し(貸出番号を割り当て)、リアルタイム通信機能提供部24に渡す。リアルタイム通信機能提供部24は、貸出番号提供部23から受け取った貸出番号をプログラムに埋め込み、発信者端末10に当該プログラムを送信する。当該プログラムは、発信者端末10において実行され、発信者端末10にリアルタイム通信機能を提供するためのプログラムである。
【0032】
なお、本実施の形態ではWebRTCを前提としているために、プログラムに貸出番号を埋め込んで提供することとしているが、発信者端末10が既にリアルタイム通信機能を有している形態では、Webサーバ20が発信者端末10からアクセスを受けたら、貸出番号を発信者端末10に送信することとしてもよい。また、貸出番号データベース22は、Webサーバ20の外部にあってもよい。その場合でも、Webサーバ20と貸出番号データベース22を含む構成を貸出番号提供装置と呼ぶことができる。
【0033】
本実施の形態に係るWebサーバ20は、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、Webサーバ20における各機能部は、コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を用いて、各部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メール等、ネットワークを通して提供することも可能である。
【0034】
貸出番号の貸出方法としては例えば以下のような方法がある。
【0035】
貸出方法例1)貸出番号をランダムに貸し出す。この場合、貸出番号提供部23は、貸出番号データベース22に格納されている未貸出の貸出番号の中から1つの貸出番号をランダムに取得し、取得した貸出番号に貸出済みのフラグを付ける。発信者端末10と着信者端末60との通信が終了した場合、フラグは消去される。
【0036】
貸出方法例2)貸出番号をアクセス元(発信元)のIPアドレスと紐づけて貸し出す。この場合、貸出番号設定部21は、着課金サービス提供者から貸出番号とIPアドレスの組を受信し、当該貸出番号とIPアドレスの組を貸出番号データベース22に格納する。もしくは、最初に貸し出すときにはランダムに貸し出し、そのときに、アクセス元のIPアドレスを、貸し出した貸出番号に対応付けて記録することとしてもよい。
【0037】
Webサーバ20がアクセスを受けたときに、貸出番号提供部23は、アクセス元のIPアドレスに対応する貸出番号を貸出番号データベース22から取得し、取得した貸出番号に貸出済みのフラグを付ける。
【0038】
貸出方法例3)貸出番号を、アクセス元(発信元)のIPアドレス帯と貸出番号帯とを紐づけて貸し出す。この場合、貸出番号設定部21は、着課金サービス提供者から貸出番号帯とIPアドレス帯の組を受信し、当該貸出番号帯とIPアドレス帯の組を貸出番号データベース22に格納する。もしくは、最初に貸し出すときにはランダムに番号帯を選んで貸し出し、そのときに、アクセス元のIPアドレス帯を、貸し出した貸出番号の番号帯に対応付けて記録することとしてもよい。
【0039】
Webサーバ20がアクセスを受けたときに、貸出番号提供部23は、アクセス元のIPアドレスのIPアドレス帯に対応する貸出番号帯の中から1つの貸出番号を取得し、取得した貸出番号に貸出済みのフラグを付ける。
【0040】
以下では、正常に通信が行われる場合の処理フローと、エラーとなる場合の処理フローを説明する。
【0041】
<正常に通信が行われる場合の処理フロー>
第1の実施の形態において、正常に通信が行われる場合の処理フローを
図5を参照して説明する。
【0042】
着信者への通話を希望する発信者による操作に応じて、発信者端末10は、Webサーバ20にアクセスする(ステップ101)。ここでのアクセスは、例えば、着信者のWebサイト画面上で所定のボタンを押す操作等に基づく、着信者への通信要求を含むものである。アクセスを受けたWebサーバ20において、貸出番号提供部23は、前述した方法により、貸出番号を貸出番号データベース22から取得し、リアルタイム通信機能提供部24に渡す(ステップ102)。
【0043】
リアルタイム通信機能提供部24は、貸出番号をプログラムに埋め込み、当該プログラムを発信者端末10に送信する(ステップ103)。発信者端末10は、当該プログラムを実行することで、着信者端末60との通信を要求する接続要求を送信する(ステップ104)。当該接続要求には、例えば、発信元の識別情報として貸出番号が含まれ、宛先の識別情報として着信者端末60の識別情報(例:電話番号)が含まれる。
【0044】
制御信号GW30が接続要求を受信すると、当該接続要求を必要に応じてキャリアの通信網に適した形式に変換し、変換後の接続要求を送信する(ステップ105)。接続要求は、キャリアのリアルタイム通信システム50により受信される。キャリアのリアルタイム通信システム50は、例えば既存の認証機能を用いて、接続要求の発信元の識別情報である貸出番号が、正当な契約に基づく番号であるかどうかを確認することで、発信者端末10を着信者端末60に接続させるかどうかを判定する(ステップ106)。本実施の形態では、貸出番号は正当な契約に基づく番号であるので、接続可と判定され、接続要求は着信者端末60に送信される(ステップ107)。
【0045】
接続要求を受けた着信者端末60は、着信があったことを例えば音もしくは画面表示で利用者(着信者)に通知し、着信者が応答の操作を行うことで、着信者端末60から応答が返され、キャリアのリアルタイム通信システム50、及び制御信号GWを介して発信者端末10に送信される(ステップ108〜110)。
【0046】
上記の処理により、発信者端末10と着信者端末60との間での(論理的な)通話路が構築され、通話が開始される(ステップ111)。通話においては、メディア信号GW40にてメディア変換がなされる(ステップ112)。
【0047】
<エラーとなる場合の処理フロー>
第1の実施の形態において、接続要求がエラーとなる場合の処理フローを
図6を参照して説明する。以下では、通信が正常になる場合と異なる点を中心に説明する。
【0048】
本例においては、着信者が、貸出番号を用いる未契約ユーザから迷惑電話等の不正アクセスがあったことを認識し、当該未契約ユーザからの発呼を受け付けない場合の例について説明する。
【0049】
図6において、接続要求がキャリアのリアルタイム通信システム50に到達するまでの処理(ステップ101〜ステップ105)は、
図5を参照して説明した処理と同じである。ステップ151において、キャリアのリアルタイム通信システム50が接続判定を行うが、前述した貸出番号の貸出方法に応じて判定方法が異なるので、接続判定処理例を貸出番号の貸出方法毎に説明する。
【0050】
貸出方法例1の場合)貸出方法例1は、発信時に発信者端末10に対し貸出番号をランダムに貸し出す場合である。この場合、着信者(企業)は、キャリアに対し、貸出番号として割り当てた全ての番号に対して、自分への着信があった場合に、着信拒否するよう依頼し、キャリアはリアルタイム通信システム50において、貸出番号として割り当てた全ての番号に対して着信拒否設定を行う。なお、着信拒否設定は着信者(企業)が行うこととしてもよい。
【0051】
そして、
図6のステップ151において、キャリアのリアルタイム通信システム50は、着信者端末60への接続要求があったことを確認すると、当該接続要求に含まれる貸出番号が、着信拒否設定した番号に該当するかどうかの判定を行う。本例では、接続要求に含まれる貸出番号が、着信拒否設定した番号に該当するので、着信が拒否され、エラーが返される(ステップ152、153)。
【0052】
貸出方法例2の場合)貸出方法例2は、発信時に発信者端末10に対し貸出番号をアクセス元のIPアドレスと紐づけて貸し出す場合である。この場合、特定の発信者端末10は特定の貸出番号を使用することが想定されるから、着信者(企業)は、キャリアに対し、迷惑電話が確認された発信元の貸出番号について着信拒否するよう依頼し、キャリアはリアルタイム通信システム50において、当該貸出番号に対して着信拒否設定を行う。なお、着信拒否設定は着信者(企業)が行うこととしてもよい。
【0053】
そして、
図6のステップ151において、キャリアのリアルタイム通信システム50は、着信者端末60への接続要求があったことを確認すると、当該接続要求に含まれる貸出番号が、着信拒否設定した貸出番号に該当するかどうかの判定を行う。本例では、接続要求に含まれる貸出番号が、着信拒否設定した貸出番号に該当するので、着信が拒否され、エラーが返される(ステップ152、153)。
【0054】
貸出方法例3の場合)貸出方法例3は、発信時に発信者端末10に対し貸出番号を、アクセス元のIPアドレス帯と貸出番号帯とを紐づけて貸し出す場合である。この場合、特定の発信者端末10は特定の貸出番号帯の貸出番号を使用することが想定されるから、着信者(企業)は、キャリアに対し、迷惑電話が確認された発信元の貸出番号を含む番号帯に対して着信拒否するよう依頼し、キャリアはリアルタイム通信システム50において、当該番号帯に対して着信拒否設定を行う。なお、着信拒否設定は着信者(企業)が行うこととしてもよい。
【0055】
そして、
図6のステップ151において、キャリアのリアルタイム通信システム50は、着信者端末60への接続要求があったことを確認すると、当該接続要求に含まれる貸出番号が、着信拒否設定した番号帯に該当するかどうかの判定を行う。本例では、接続要求に含まれる貸出番号が、着信拒否設定した番号帯に該当するので、着信が拒否され、エラーが返される(ステップ152、153)。
【0056】
上記のように、迷惑電話等が生じた際には、その発信用貸出番号からの発呼を受け付けないことで不正なアクセスや網の輻輳を防ぐことができる。特に、貸出方法例3の場合では、近いIPアドレスを持つユーザからの不正アクセスもまとめて防ぐことができる。
【0057】
(
第2の実施の形態)
本実施の形態では、着課金サービス提供者が未契約ユーザのためにキャリアと契約を行い、一つ以上の発信用貸出番号(契約した電話番号等)を取得し、それをWebサーバ20(貸出番号提供装置の例)に設定する。そして、制御信号GW30が、発信者端末10から接続要求を受信したときに、Webサーバ20から貸出番号を取得し、当該貸出番号を接続要求に含めてキャリアのリアルタイム通信システム50に送信する。
【0058】
本実施の形態におけるWebサーバ20と制御信号GW30の機能構成例を
図7に示す。なお、
図7は、Webサーバ20と制御信号GW30が有する機能のうち、本実施の形態に関する機能を特に示すものである。
【0059】
図7に示すように、Webサーバ20は、貸出番号設定部21、貸出番号データベース22、リアルタイム通信機能提供部24、貸出番号提供部25を有する。制御信号GW30は、GW機能部31、貸出番号取得部32を有する。
【0060】
Webサーバ20における貸出番号設定部21は、着課金サービス提供者から貸出番号を受信し、当該貸出番号を貸出番号データベース22に格納する。貸出番号データベース22は、貸出番号を格納するデータベースである。リアルタイム通信機能提供部24は、発信者端末10からのアクセスに応じて、発信者端末10に対してリアルタミム通信のためのプログラムを提供する。貸出番号提供部25は、制御信号GW30(貸出番号取得部32)からの番号要求に応じて、貸出番号データベース22から未貸出の貸出番号を取得し、制御信号GW30(貸出番号取得部32)に送信する。
【0061】
制御信号GW30におけるGW機能部31は、制御信号GW30が制御信号のゲートウェイとして機能するための通常のGW機能に加えて、発信者端末10から接続要求を受信したときに、貸出番号取得部32に対して貸出番号取得を指示し、貸出番号取得部32から貸出番号を取得し、当該貸出番号を、例えば発信元の識別情報として接続要求に含め、当該接続要求をキャリアのリアルタイム通信システム50に送信する機能を有する。貸出番号取得部32は、GW機能部31から貸出番号取得を指示されると、Webサーバ20に対して番号要求を送信し、Webサーバ20から貸出番号を取得する。
【0062】
なお、貸出番号データベース22は、Webサーバ20の外部にあってもよい。その場合でも、Webサーバ20と貸出番号データベース22を含む構成を貸出番号提供装置と呼ぶことができる。
【0063】
本実施の形態に係るWebサーバ20は、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、Webサーバ20における各機能部は、コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を用いて、各部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メール等、ネットワークを通して提供することも可能である。
【0064】
また、本実施の形態に係る制御信号GW30は、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、制御信号GW30における各機能部は、コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を用いて、各部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メール等、ネットワークを通して提供することも可能である。
【0065】
貸出番号の貸出方法としては、第1の実施の形態と同様の貸出方法例1(ランダムに貸し出す)、貸出方法例2(発信元のIPアドレスと紐づけて貸し出す)、貸出方法例3(発信元のIPアドレス帯と貸出番号帯とを紐づけて貸し出す)がある。ただし、第2の実施の形態では、貸出番号提供部25が、制御信号GW30から番号要求を受信した場合に、貸出番号データベース22から貸出番号を取得し、当該貸出番号を制御信号GW30に送信する。また、貸出方法例2、貸出方法例3においては、それぞれ発信元のIPアドレス、IPアドレス帯が、制御信号GW30から送信される番号要求の中に含まれ、貸出番号提供部25は、IPアドレス/IPアドレス帯に対応する貸出番号を取得する。また、各貸出方法例において、貸出番号データベース22には、第1の実施の形態と同様のデータが格納される。
【0066】
以下では、正常に通信が行われる場合の処理フローと、エラーとなる場合の処理フローを説明する。
【0067】
<正常に通信が行われる場合の処理フロー>
第2の実施の形態において、正常に通信が行われる場合の処理フローを
図8を参照して説明する。
【0068】
着信者への通話を希望する発信者による操作に応じて、発信者端末10は、Webサーバにアクセスする(ステップ201)。アクセスを受けたWebサーバ20において、リアルタイム通信機能提供部24は、リアルタイム通信のためのプログラムを発信者端末10に送信する(ステップ202)。発信者端末10は、当該プログラムを実行することで、着信者端末60との通信を要求する接続要求を送信する(ステップ203)。当該接続要求には、宛先の識別情報として着信者端末60の識別情報(例:電話番号)が含まれる。
【0069】
制御信号GW30が接続要求を受信すると、貸出番号取得部32が、番号要求をWebサーバ20に送信する(ステップ204)。番号要求を受信したWebサーバ20における貸出番号提供部25は、貸出番号データベース22から貸出番号を取得し(ステップ205)、当該貸出番号を制御信号GW30に送信する(ステップ206)。
【0070】
貸出番号を受信した制御信号GW30において、GW機能部31が、発信者端末10から受信した接続要求を必要に応じてキャリアの通信網に適した形式に変換するとともに、接続要求の中に貸出番号を含め、当該接続要求を送信する(ステップ207)。
【0071】
接続要求は、キャリアのリアルタイム通信システム50により受信される。キャリアのリアルタイム通信システム50は、例えば既存の認証機能を用いて、接続要求の発信元の識別情報である貸出番号が、正当な契約に基づく番号であるかどうかを確認することで、発信者端末10を着信者端末60に接続させるかどうかを判定する(ステップ208)。本実施の形態では、貸出番号は正当な契約に基づく番号であるので、接続可と判定され、接続要求は着信者端末60に送信される(ステップ209)。
【0072】
接続要求を受けた着信者端末60は、着信があったことを例えば音もしくは画面表示で利用者(着信者)に通知し、着信者が応答の操作を行うことで、着信者端末60から応答が返され、キャリアのリアルタイム通信システム50、及び制御信号GWを介して発信者端末10に送信される(ステップ210〜212)。
【0073】
上記の処理により、発信者端末10と着信者端末60との間での(論理的な)通話路が構築され、通話が開始される(ステップ213)。通話においては、メディア信号GW40にてメディア変換がなされる(ステップ214)。
【0074】
<エラーとなる場合の処理フロー>
第2の実施の形態において、接続要求がエラーとなる場合の処理フローを
図9に示す。
【0075】
図9は、第1の実施の形態における
図6と同様に、着信者が、貸出番号を用いる未契約ユーザから迷惑電話等の不正アクセスがあったことを認識し、当該未契約ユーザからの発呼を受け付けない場合の例である。
【0076】
図9において、接続要求がキャリアのリアルタイム通信システム50に到達するまでの処理(ステップ201〜ステップ207)は、
図8を参照して説明した処理と同じである。ステップ251において、キャリアのリアルタイム通信システム50が接続判定を行うが、ここでの判定処理は第1の実施の形態における
図6のステップ151における処理と同じである。貸出方法例1〜3のそれぞれの場合において、着信が拒否され、エラーが返される(ステップ252、253)。
【0077】
(
第3の実施の形態)
本実施の形態では、制御信号GW40とキャリアのリアルタイム通信システム50との間に新規にプロキシサーバ70(貸出番号提供装置の例)が備えられる。着課金サービス提供者が未契約ユーザのためにキャリアと契約を行い、一つ以上の発信用貸出番号(契約した電話番号等)を取得し、それをプロキシサーバ70に格納する。
【0078】
そして、プロキシサーバ70が制御信号GW30から接続要求を受信したときに、接続要求の発側ドメイン(Webサーバ20のドメイン)を確認し、当該ドメインが、番号貸出を行うドメインとして予め決められたドメインである場合に、接続要求に貸出番号を含め、当該接続要求をキャリアのリアルタイム通信システム50に送信する。
【0079】
本実施の形態におけるプロキシサーバ70の機能構成例を
図10に示す。なお、
図10は、プロキシサーバ70が有する機能のうち、本実施の形態に関する機能を特に示すものである。
【0080】
図10に示すように、プロキシサーバ70は、貸出番号設定部71、貸出番号データベース72、貸出番号提供部73を有する。
【0081】
プロキシサーバ70における貸出番号設定部71は、着課金サービス提供者から貸出番号を受信し、当該貸出番号を貸出番号データベース72に格納する。貸出番号データベース72はこれまでに説明した貸出番号データベース22と同様のデータベースであり、貸出番号を格納するデータベースである。貸出番号提供部73は、制御信号GW30から受信した接続要求の発側ドメインが予め定めたドメインであるかどうかを判定し、予め定めたドメインである場合に、貸出番号データベース72から未貸出の貸出番号を取得し、接続要求の中に含め、当該接続要求をキャリアのリアルタイム通信システム50に送信する。
【0082】
なお、貸出番号データベース72は、プロキシサーバ70の外部にあってもよい。その場合でも、プロキシサーバ70と貸出番号データベース72を含む構成を貸出番号提供装置と呼ぶことができる。
【0083】
本実施の形態に係るプロキシサーバ70は、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、プロキシサーバ70における各機能部は、コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を用いて、各部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メール等、ネットワークを通して提供することも可能である。
【0084】
貸出番号の貸出方法としては、第1の実施の形態と同様の貸出方法例1(ランダムに貸し出す)、貸出方法例2(アクセス元のIPアドレスと紐づけて貸し出す)、貸出方法例3(アクセス元のIPアドレス帯と貸出番号帯とを紐づけて貸し出す)がある。ただし、第3の実施の形態では、貸出番号提供部73が、制御信号GW30から接続要求を受信した場合に、貸出番号データベース72から貸出番号を取得する。また、貸出方法例2、貸出方法例3においては、それぞれ発信元のIPアドレス、IPアドレス帯が、制御信号GW30から送信される接続要求の中に含まれ、貸出番号提供部72は、IPアドレス/IPアドレス帯に対応する貸出番号を取得する。また、各貸出方法例において、貸出番号データベース72には、第1の実施の形態と同様のデータが格納される。
【0085】
以下では、正常に通信が行われる場合の処理フローと、エラーとなる場合の処理フローを説明する。
【0086】
<正常に通信が行われる場合の処理フロー>
第3の実施の形態において、正常に通信が行われる場合の処理フローを
図11を参照して説明する。
【0087】
着信者への通話を希望する発信者による操作に応じて、発信者端末10は、Webサーバ20にアクセスする(ステップ301)。アクセスを受けたWebサーバ20は、リアルタイム通信のためのプログラムを発信者端末10に送信する(ステップ302)。発信者端末10は、当該プログラムを実行することで、着信者端末60との通信を要求する接続要求を送信する(ステップ303)。当該接続要求には、宛先の識別情報として着信者端末60の識別情報(例:電話番号)が含まれる。
【0088】
制御信号GW30が接続要求を受信すると、必要に応じてキャリアの通信網に適した形式に変換し、変換後の接続要求を送信する(ステップ304)。
【0089】
接続要求は、プロキシサーバ70により受信される。プロキシサーバ70の貸出番号提供部73は、接続要求の発側ドメインが予め定めたドメインであるかどうか判定し、予め定めたドメインである場合に、貸出番号データベース72から貸出番号を取得して、当該貸出番号を接続要求に含め、当該接続要求を送信する(ステップ305、306)。
【0090】
接続要求はキャリアのリアルタイム通信システム50により受信される。キャリアのリアルタイム通信システム50は、例えば既存の認証機能を用いて、接続要求の発信元の識別情報である貸出番号が、正当な契約に基づく番号であるかどうかを確認することで、発信者端末10を着信者端末60に接続させるかどうかを判定する(ステップ307)。本実施の形態では、貸出番号は正当な契約に基づく番号であるので、接続可と判定され、接続要求は着信者端末60に送信される(ステップ308)。
【0091】
接続要求を受けた着信者端末60は、着信があったことを例えば音もしくは画面表示で利用者(着信者)に通知し、着信者が応答の操作を行うことで、着信者端末60から応答が返され、キャリアのリアルタイム通信システム50、及び制御信号GWを介して発信者端末10に送信される(ステップ309〜311)。
【0092】
上記の処理により、発信者端末10と着信者端末60との間での(論理的な)通話路が構築され、通話が開始される(ステップ312)。通話においては、メディア信号GW40にてメディア変換がなされる(ステップ313)。
【0093】
<エラーとなる場合の処理フロー>
第3の実施の形態において、接続要求がエラーとなる場合の処理フローを
図12に示す。
【0094】
図12は、第1の実施の形態における
図6と同様に、着信者が、貸出番号を用いる未契約ユーザから迷惑電話等の不正アクセスがあったことを認識し、当該未契約ユーザからの発呼を受け付けない場合の例である。
【0095】
図12において、接続要求がキャリアのリアルタイム通信システム50に到達するまでの処理(ステップ301〜ステップ306)は、
図11を参照して説明した処理と同じである。ステップ351において、キャリアのリアルタイム通信システム50が接続判定を行うが、ここでの判定処理は第1の実施の形態における
図6のステップ151における処理と同じである。貸出方法例1〜3のそれぞれの場合において、着信が拒否され、エラーが返される(ステップ352、353)。
【0096】
(
実施の形態の効果)
これまでに説明した本発明の実施の形態に係る技術によれば、
図13に示すように、キャリアと契約のないユーザが、Webページを見るのと同じくらいの気軽さでキャリアのリアルタイム通信システムを利用可能としつつ、不正なユーザからのアクセスを防ぐことができる。従来は、キャリアのリアルタイム通信システムはアクセスするユーザを全て知っていなければいけなかったが、本発明の実施の形態に係る技術によって、知らないユーザからの利用を受け入れつつ、不正アクセスを防ぐことができるようになる。すなわち、キャリアは事前の契約がないユーザに対してもキャリアのリアルタイム通信システムの機能を一定のセキュリティ水準を保って提供できるようになる。
【0097】
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。