特許第6017024号(P6017024)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6017024異種無線ネットワークにおけるハンドオーバーの実行
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6017024
(24)【登録日】2016年10月7日
(45)【発行日】2016年10月26日
(54)【発明の名称】異種無線ネットワークにおけるハンドオーバーの実行
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/04 20090101AFI20161013BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20161013BHJP
   H04W 36/30 20090101ALI20161013BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20161013BHJP
【FI】
   H04W36/04
   H04W16/32
   H04W36/30
   H04W92/20
【請求項の数】24
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-511782(P2015-511782)
(86)(22)【出願日】2013年5月10日
(65)【公表番号】特表2015-520564(P2015-520564A)
(43)【公表日】2015年7月16日
(86)【国際出願番号】US2013040644
(87)【国際公開番号】WO2013170209
(87)【国際公開日】20131114
【審査請求日】2014年11月5日
(31)【優先権主張番号】61/646,223
(32)【優先日】2012年5月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/756,665
(32)【優先日】2013年2月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ヘオ、ヨン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】フォン、モ−ハン
(72)【発明者】
【氏名】ザン、ユジャン
(72)【発明者】
【氏名】フー、ジョン−カエ
【審査官】 桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/125982(WO,A1)
【文献】 特表2011−521530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
異種無線ネットワーク(HetNet)においてハンドオーバーを実行するための方法であり、
前記HetNetのアンカーサービングセルにおいて、複数のセルに関してユーザ機器(UE)により作成された複数のチャネル測定報告を受信する段階であって、前記アンカーサービングセルからターゲット送信ポイント(ターゲットTP)へ送信ポイント(TP)の変更が生じたときに前記UEが無線リソース再設定の実行を回避することを可能とすべく、前記複数のチャネル測定報告のうちの1又は複数は、1又は複数のUE固有の無線リソース制御設定されたパラメータを用いて初期化されている、段階と、
前記アンカーサービングセルから前記複数のセルのうち1つに位置する前記ターゲットTPへ、前記UEに関する前記複数のチャネル測定報告に部分的に基づく送信ポイント変更要求(TP変更要求)を送信する段階と、
前記UEが無線インタフェースを介して通信を行う相手であるTPの変更を示すべく前記アンカーサービングセルから前記UEへTP変更インジケータを送信する段階と
を備える方法。
【請求項2】
前記方法は、前記アンカーサービングセルにおいて前記ターゲットTPを介して前記UEから複数のアップリンクパケットを受信する段階をさらに備え、
前記複数のアップリンクパケットは、前記無線インタフェースを介して前記UEからターゲットTPへ送信され、前記ターゲットTPから前記アンカーサービングセルへ転送され、
前記方法は、前記無線インタフェースを介した前記UEへの送信のために、前記アンカーサービングセルから前記ターゲットTPへ複数のダウンリンクパケットを送信する段階をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のチャネル測定報告を受信する段階はさらに、前記アンカーサービングセルから前記ターゲットTPへの前記TPの変更が生じたときに実行される無線リソース再設定を要求することなく、前記UEのために前記アンカーサービングセルから前記ターゲットTPへのハンドオーバーが生じることを可能とすべく、複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)を初期化する前記1又は複数のUE固有の無線リソース制御設定されたパラメータを用いて前記UEによる前記複数のチャネル測定報告を受信する段階を有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
ダウンリンク制御情報(DCI)と、無線リソース制御(RRC)シグナリングと、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)とのうち1つを用いて、前記アンカーサービングセルから前記UEへ前記TP変更インジケータを送信する段階をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットTPを介して前記アンカーサービングセルから前記UEへマスター情報ブロック(MIB)とシステム情報ブロック(SIB)とのうち少なくとも1つを送信する段階をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
無線リソース制御(RRC)層シグナリングを用いて前記ターゲットTPから前記UEへマスター情報ブロック(MIB)とシステム情報ブロック(SIB)とのうち少なくとも1つを送信する段階をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、ソースTPからターゲットTPへ変更する段階をさらに備え、
前記変更する段階は、
前記HetNetの前記アンカーサービングセルにおいて、前記複数のセルに関して前記ユーザ機器(UE)により作成された複数のチャネル測定報告を受信する段階と、
前記複数のチャネル測定報告に部分的に基づき、TPの変更が実行されることを識別する段階と、
前記ソースTPがTP変更要求を前記ターゲットTPへ転送すること可能とするよう前記ターゲットTPに指示する前記TP変更要求を前記アンカーサービングセルから前記ソースTPへ送信する段階と
を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、前記アンカーサービングセルへのアップリンク/ダウンリンクデータパスを形成する段階をさらに備え、
前記形成する段階は、
前記アンカーサービングセルと、モバイル制御エンティティ(MME)およびサービングゲートウェイ(S−GW)のうち少なくとも1つとの間のs1データ接続を形成する段階と、
前記UEとのUu接続を有する前記ターゲットTPを介して、前記MMEおよび前記S−GWのうち1つと前記UEとの間のデータ通信を可能とすべく、前記アンカーサービングセルと前記ターゲットTPとの間のX2インタフェースを形成する段階と
を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記アンカーサービングセルと前記ターゲットTPとの間のアップリンクデータ転送およびダウンリンクデータ転送を可能とすべく、前記アンカーサービングセルと前記ターゲットTPとの間のUプレーントンネルを形成する段階と、
前記アンカーサービングセルと前記ターゲットTPとの間のダウンリンクおよびアップリンクのためにシグナリング無線ベアラー(SRB)通信を可能とすべく、前記アンカーサービングセルと前記ターゲットTPとの間のcプレーントンネルを形成する段階と
をさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
異種無線ネットワーク(HetNet)においてハンドオーバーを実行するユーザ機器(UE)であり、
前記UEはコンピュータ回路を備え、
前記コンピュータ回路は、
アンカーサービングセルからターゲット送信ポイント(ターゲットTP)へ送信ポイント(TP)の変更が生じたときに前記UEが無線リソース再設定の実行を回避することを可能とする1又は複数のUE固有の無線リソース制御設定されたパラメータを用いて、初期化されるように構成された前記UEの1又は複数の物理チャネルを用いて通信し、
前記UEとの無線インタフェースのための前記ターゲット送信ポイント(ターゲットTP)を示す送信ポイント変更インジケータを、前記アンカーサービングセルから前記UEにおいて受信し、
前記ターゲットTPがコアネットワークへの通信のためにアップリンクデータを前記アンカーサービングセルへ転送することを可能とするよう、前記1又は複数の物理チャネルを用いて前記UEから前記ターゲットTPへ前記アップリンクデータを送信し、
前記アンカーサービングセルから前記ターゲットTPへの前記TPの変更が生じたときに無線リソース再設定を実行させることなく、前記アンカーサービングセルを介して前記コアネットワークから前記ターゲットTPへ送信されるダウンリンクデータを、前記UEにおいて前記ターゲットTPから受信する、UE。
【請求項11】
さらに、ダウンリンク制御情報(DCI)と、無線リソース制御(RRC)シグナリングと、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)とのうち1つを用いて、前記UEにおいて前記送信ポイント変更インジケータを受信する回路を備える、請求項10に記載のUE。
【請求項12】
さらに、キャリア固有リソース信号(CRS)が前記ターゲットTPに関連する場合に、前記ターゲットTPに関するCRSリソース要素(RE)の位置を特定し、
複数の前記CRSリソース要素(RE)のために用いられない物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)リソース要素を受信する回路を備える、請求項10または11に記載のUE。
【請求項13】
さらに、前記ターゲットTPに対応するチャネル状態情報(CSI)リファレンス信号(RS)情報に基づき無線リンクモニタリングおよびアップリンク電力制御を実行する回路を備える、請求項10から12のいずれか一項に記載のUE。
【請求項14】
さらに、前記ターゲットTPが前記アンカーサービングセルとは異なる受信ポイント(RP)を含む場合に、前記ターゲットTPとのアップリンク同期化を実行すべく、前記ターゲットTPへ物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルを送信する回路を備える、請求項10から13のいずれか一項に記載のUE。
【請求項15】
さらに、前記ターゲットTPのチャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)を用いて無線リンクモニタリングおよびアップリンク電力制御を実行する回路を備える、請求項10から14のいずれか一項に記載のUE。
【請求項16】
さらに、前記ターゲットTPの前記CSI−RSを用いて同期リファレンスを変更する回路を備える、請求項15に記載のUE。
【請求項17】
さらに、前記アンカーサービングセルにより構成される無線リソース制御(RRC)層を継続して使用しつつ、前記UEのために前記アンカーサービングセルから前記ターゲットTPへのハンドオーバーが生じることを可能とすべく、複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)を用いて前記UEによる複数のチャネル測定報告を送信する回路を備える、請求項10から16のいずれか一項に記載のUE。
【請求項18】
前記UEが、アンテナ、タッチセンサー式ディスプレイスクリーン、スピーカ、マイク、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、内部メモリ、不揮発性メモリポート、およびこれらの組み合わせのうち少なくとも1つを備える、請求項10から17のいずれか一項に記載のUE。
【請求項19】
1又は複数のUE固有の無線リソース制御設定されたパラメータを用いて初期化されるように構成される前記UEの前記1又は複数の物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、拡張物理ダウンリンク制御チャネル(E−PDCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)またはサウンディングリファレンス信号(SRS)のうちの1又は複数を含む、請求項10から18のいずれか一項に記載のUE。
【請求項20】
ターゲット送信ポイント(ターゲットTP)における異種ネットワーク(HetNet)ハンドオーバーデバイスであり、
アンカーサービングセルからターゲット送信ポイント(ターゲットTP)へ送信ポイント(TP)の変更が生じたときにユーザ機器(UE)が無線リソース再設定を実行しないように1又は複数のUE固有の無線リソース制御設定されたパラメータを用いて、初期化されるように構成される前記UEの1又は複数の物理チャネルを用いて通信するように構成された前記UEに関してアンカーサービングセルからTP変更要求を受信する送信ポイント(TP)変更モジュールと、
コアネットワーク(CN)から送信されるダウンリンク情報を前記アンカーサービングセルから受信するダウンリンクデータ転送モジュールと、
前記UEへ前記ダウンリンク情報を送信し、前記UEと前記ターゲット送信ポイントとの間の無線インタフェースを介して、前記1又は複数の物理チャネルを用いて、前記UEからアップリンク情報を受信する無線インタフェースモジュールと、
前記アンカーサービングセルから前記ターゲットTPへの前記TPの変更が生じたときに無線リソース再設定を実行させることなく、前記UEが前記ターゲットTPを介して前記CNと通信することを可能すべく、前記CNへの通信のために前記アップリンク情報を前記アンカーサービングセルへ送信するアップリンク転送モジュールと
を備えるHetNetハンドオーバーデバイス。
【請求項21】
前記アンカーサービングセルからのパケットをバッファ処理するバッファモジュールをさらに備える、請求項20に記載のHetNetハンドオーバーデバイス。
【請求項22】
前記ダウンリンクデータ転送モジュールはさらに、X2インタフェースを介して前記アンカーサービングセルから前記ダウンリンク情報を受信する、請求項20または21に記載のHetNetハンドオーバーデバイス。
【請求項23】
前記ダウンリンク情報は、S1接続を介して、モバイル制御エンティティ(MME)とサービングゲートウェイ(S−GW)とのうち少なくとも1つから前記アンカーサービングセルへ受信される、請求項20から22のいずれか一項に記載のHetNetハンドオーバーデバイス。
【請求項24】
1又は複数のUE固有の無線リソース制御設定されたパラメータを用いて初期化されるように構成される前記UEの前記1又は複数の物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、拡張物理ダウンリンク制御チャネル(E−PDCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)またはサウンディングリファレンス信号(SRS)のうちの1又は複数を含む、請求項20から23のいずれか一項に記載のHetNetハンドオーバーデバイス。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
無線モバイル通信技術は、ノード(例えば、送信局または送受信機ノード)と無線デバイス(例えば、モバイルデバイス)との間でデータを送信するために様々な規格およびプロトコルを用いる。いくつかの無線デバイスは、ダウンリンク(DL)送信において直交周波数分割多元接続(OFDMA)を用い、アップリンク(UL)送信においてシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)を用いて通信を行う。信号送信のために直交周波数分割多重(OFDM)を用いる規格およびプロトコルには、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)Rel.8、9、および10、業界団体にはWiMAX(登録商標)(Worldwide interoperability for Microwave Access)として一般的に知られているInstitute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)802.16規格(例えば、802.16e、802.16m)、および、業界団体にはWiFiとして一般的に知られているIEEE 802.11 −2012規格が含まれる。
【0002】
3GPP無線アクセスネットワーク(RAN)LTEシステムにおいて、ノードは、ユーザ機器(UE)として知られる無線デバイスと通信を行うEvolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN)Node B(進化型ノードB、拡張ノードB、eNodeB、またはeNBとしても一般的に示される)と、Radio Network Controller(RNC)との組み合わせであり得る。ダウンリンク(DL)送信は、ノード(例えば、eNodeB)から無線デバイス(例えば、UE)への通信であり得、アップリンク(UL)送信は、無線デバイスからノードへの通信であり得る。
【0003】
同種ネットワークにおいて、マクロノードとも呼ばれるノードは、セル内の無線デバイスへの基本となる無線カバレッジを提供し得る。セルは、無線デバイスがマクロノードと通信を行うよう動作可能なエリアであり得る。異種ネットワーク(HetNet)は、無線デバイスの増加した使用量および高められた機能に起因する、マクロノードに対する増大したトラヒック負荷を処理するために用いられ得る。HetNetは、計画された高電力のマクロノード(またはマクロeNB)の層と、それに重なる、より低い電力のノード(スモールeNB、マイクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNB[HeNB])の層とを含み得る。後者の層は、マクロノードのカバレッジエリア(セル)内で、それ程よく計画されていない、またはさらには全く調整されていないやり方で配置され得る。より低い電力のノード(LPN)は概して、「低電力ノード」、スモールノード、またはスモールセルと呼ばれ得る。
【0004】
マクロノードは、基本となるカバレッジのために用いられ得る。低電力ノードは、マクロノードの地理的なカバレッジエリア(つまり、セル)内、およびマクロノードのカバレッジエリア間の境界におけるカバレッジホールを埋めるために用いられ得る。低電力ノードは、使用量の多いエリアのキャパシティを向上させ、建造物が信号送信を妨げる屋内のカバレッジを向上させるためにも用いられ得る。
【0005】
同種ネットワークまたはHetNetは、DLまたはUL送信のために時分割二重化(TDD)または周波数分割二重化(FDD)を用い得る。時分割二重化(TDD)は、ダウンリンク信号およびアップリンク信号を分離するための時分割多重化(TDM)の適用である。TDDにおいて、ダウンリンク信号およびアップリンク信号は、同じキャリア周波数で伝達され得る。ここでダウンリンク信号は、アップリンク信号とは異なる時間間隔を用いるので、ダウンリンク信号とアップリンク信号とは互いに干渉を生じさせない。TDMは、ダウンリンクまたはアップリンクなど2またはそれより多いビットストリームまたは信号が1つの通信においてサブチャネルとして見かけ上同時に転送されるが、物理的には異なるリソースで送信されるタイプのデジタル多重化である。周波数分割二重化(FDD)において、アップリンク送信およびダウンリンク送信は、異なる周波数キャリアを用いて動作し得る。FDDにおいて、ダウンリンク信号がアップリンク信号とは異なる周波数キャリアを用いるので、干渉が回避され得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本願発明の特徴および利点は、以下に続く詳細な説明と、本願発明の特徴を例として共に示す添付の図面とを併せて検討することにより明らかとなるであろう。
図1】異種無線ネットワークのブロック図を示す。
図2】第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線ネットワークのブロック図を示す。
図3】実施例に係る、ユーザ機器(UE)のための送信ポイントの変更のフロー図を示す。
図4】他の実施例に係る、UEのための送信ポイントの変更の追加的なフロー図を示す。
図5a】実施例に係る、UEのための送信ポイントの変更を提供する例示的なネットワークアーキテクチャのブロック図を示す。
図5b】実施例に係る、図5aのネットワークアーキテクチャにおいて動作する異種ネットワークハンドオーバーデバイスのブロック図を示す。
図6a】実施例に係る、UEのための送信ポイントの変更を提供するプロトコルアーキテクチャのブロック図を示す。
図6b】実施例に係る、UEのための送信ポイントの変更を提供する追加的なプロトコルアーキテクチャのブロック図を示す。
図7】実施例に係る、異種無線ネットワーク(HetNet)においてハンドオーバーを実行するための方法のフローチャートを示す。
図8】実施例に係る、無線デバイス(例えば、UE)の図を示す。 示される例示的な実施形態が参照され、それらを説明するべく本明細書において特定の用語が用いられる。しかしながら、そのことによって本願発明の範囲を限定することが意図されていないことは理解されよう。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本願発明が開示および説明される前に、本願発明は、本明細書に開示される特定の構造、処理ステップ、または材料に限定されず、当業者が理解するように、それらの同等物にまで拡大されることを理解されたい。本明細書において採用される用語は特定の実施形態を説明することのみを目的として用いられており、限定することは意図されていないことも理解されるべきである。
【0008】
定義 本明細書で用いられるように、「実質的に」という用語は、動作、特性、特質、状態、構造、項目、または結果の度合いまたは程度が、完全またはほぼ完全であることを指す。例えば、「実質的に」包囲された物体とは、完全に包囲された、またはほぼ完全に包囲された物体のことを意味し得る。絶対的な完全性からの逸脱の正確な許容可能な度合いは、場合によっては、特定の文脈に依存し得る。しかし、概していえば、どの程度完全であるかは、絶対的であり全体的な完全性が得られた場合と同じような全体的な結果が得られるかどうかに関連する。「実質的に」という用語の使用は、動作、特性、特質、状態、構造、項目、または結果の完全な、またはほぼ完全な欠如を指す場合に否定的な意味で用いられる場合にも等しく適用可能である。
【0009】
本明細書で用いられるように、「ノード」および「セル」という用語は両方共、同義語であることが意図されており、eNodeBまたは低電力ノードなど複数のユーザ機器と通信するよう動作可能である無線送信ポイントを指す。
【0010】
他の用語は、本明細書の本文の他の箇所において定義され得る。
【0011】
例示的な実施形態 以下において、技術的な実施形態の最初の概要が提供され、その後、特定の技術的な実施形態がさらに詳細に説明される。この最初の要約は、読者が技術をより迅速に理解するのを補助するように意図されており、技術の主要な特徴または必須である特徴を特定することは意図されておらず、特許請求される主題の範囲を限定することも意図されていない。以下の定義は、後述される概要および実施形態を明確にすべく提供される。
【0012】
ピコノードなど多数である可能性のある低電力ノードが、マクロeNBによりカバーされる地理的領域内に存在し得る。例えば、図1は、カバレッジエリア104を提供するマクロeNB102を図示している。このカバレッジエリア内には2つのピコセル106、108があり、ピコセル106、108は、ピコセル106、108へのオフロードをマクロeNBが実行することを可能とすることにより、使用量の多いエリアのキャパシティを向上させるために用いられ得る。他のピコセル110がカバレッジエリア104の端に存在するものとして図示されている。図1に示されるように、ピコセル110は、マクロノードのカバレッジエリア104内、およびマクロノードのカバレッジエリア間の境界におけるカバレッジホールを埋めるために用いられ得る。
【0013】
3つのピコノード106、108、110がマクロノード102のカバレッジエリア内に示されているが、マクロノードのカバレッジエリアは数百、さらには数千のピコノードを含み得る。例えば、HeNBとして構成されるピコノードは、1つのマクロノードのカバレッジエリア内にある数百または数千の家に位置し得る。
【0014】
マクロノードのカバレッジエリア内に位置する多数の低電力ノードと相対的にユーザ機器(UE)が動き回る場合、頻繁なハンドオーバーが生じ得る。頻繁なハンドオーバーは典型的には所望されない。なぜなら、3GPP LTE仕様書Rel.8、9、および10に概要が述べられているようにハンドオーバー処理は、UEと無線ネットワークとの間で通信される無線リソース制御(RRC)シグナリングメッセージなどかなり多数のオーバヘッドメッセージを伴うからである。加えて、ハンドオーバーは、LPNなど新たなノードのカバレッジエリアにUEが入る場合に、物理層の再構成およびランダムアクセスとのアップリンク同期化を含む追加的なオーバヘッドも伴い得る。
【0015】
明確にすべく、無線ネットワークに関して短い概観を提供する。図2は、3GPP LTE無線アクセスネットワーク(RAN)システムの例を図示する。システムは、リリース8、9、10、および11など3GPP LTE仕様に基づいて動作する。図2に示される無線ネットワーク200は、RAN210および進化型パケットコア(EPC)260から成っている。3GPP LTEに関して、図2に示されるRAN210は、eNodeB212A、212Bとして表される進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRAN、またはeUTRAN)若しくはUTRANモジュールなど送信ノードを含み得る。eNodeBは、前述したように、マクロノードと複数の低電力ノードとのうち両方を含み得る。
【0016】
RAN210は、進化型パケットコア(EPC)260と通信を行い得る。EPCは、サービングゲートウェイ(S−GW)220およびモビリティ制御エンティティ(MME)230を含み得る。EPCは、インターネット280、イントラネット、または他の同様のネットワークなど、S−GWをパケットデータネットワーク(PDN)に結合するPDNゲートウェイ(P−GW)242も含み得る。S−GWは、RANに関連するモバイルデバイスのために、インターネットネットワークアクセスおよび標準的なネットワークアクセスを提供し得る。S−GWとMMEとは、ケーブル、ワイヤ、光ファイバ、および/または、ルータまたはリピータなど送信ハードウェアを介して互いに直接通信を行いうる。
【0017】
eNodeB212A〜Bは、LTE無線リンク215A〜Bをそれぞれ介してUE250A〜Bなど1または複数のUEと接続され得る。eNBを接続するために、X2リンクなどバックホールリンク214が用いられ得る。X2リンクは典型的には、eNB間のブロードバンドの有線または光接続上に形成される。eNB212A〜B、S−GW220、およびMME230間の接続は、S1タイプの接続224A〜B、および226A〜Bを介して確立され得る。S1インタフェースは、一般に公開されている3GPP Technical Specification(TS)36.410 versions 8(2008−12−11 ),9(2009−12−10)and 10(2011 −03−23)に説明されている。
【0018】
EPC260は、ほぼリアルタイムで無線ネットワークのポリシールールを決定するために用いられ得るポリシーおよびチャージングルール機能(PCRF)ノード244も含み得る。PCRFノードは、理解されるように、加入者データベース、およびチャージングシステムなど他の特化された機能にアクセスし得る。
【0019】
本願発明の一実施形態によると、図1に示されるようなHetNetでの配置のシナリオにおける頻繁なハンドオーバー手順を回避すべく、新たなハンドオーバー手順が開示される。新たなハンドオーバー手順において、UEは、マクロノードのカバレッジエリア内のLPN間で移動する間に、マクロeNBとの接続を維持し得る。各LPNは、送信ポイント/受信ポイントと呼ばれ得る。UEが1つの送信ポイント/受信ポイント(つまり、LPNなどのeNB)から他の送信ポイント/受信ポイントへ移動する際に、UEは、UE側において設定された、マクロノードとの無線リソースを維持し得る。このことによりUEは、マクロノードとの無線リソース制御(RRC)接続など無線リソースを分解すること、および再構築することなく、マクロセルからピコセルへ、またはその逆へ移動することが可能となる。
【0020】
一実施形態において、マクロノード102およびピコセル106、108は、オフロードのために用いられるピコセルなど、無線通信範囲内にあり得る。代替的に、ピコセル110は、追加的なカバレッジを提供するために用いられるピコセルなど、マクロノードの範囲の外側にあり得る。ピコセルがマクロノードの無線通信範囲の内側にあろうと外側にあろうと、ピコセルとマクロノードとは、X2インタフェースを形成すべく有線または光接続を介して接続され得る。加えて、ピコセルがマクロノードの無線通信範囲内にある場合、理解されるように、ピコセルとマクロノードとは、無線インタフェースを介して通信し得る。
【0021】
UE112がマクロノード102のカバレッジエリア104からピコセル108のカバレッジエリア114へ移動する場合、UEは、ピコセルからのダウンリンク信号による干渉に起因して、マクロノードからのダウンリンク信号を受信出来ないかもしれない。UEが無線ネットワークとの接続を維持するために、UEは典型的には、マクロノードからピコセルへハンドオーバーされるよう構成される。この処理はハンドオーバー(HO)と呼ばれる。
【0022】
ハンドオーバーの間、物理チャネルの殆どが再構成される。なぜなら、物理チャネルは典型的には、自身が接続されるノード(つまり、マクロノードまたはLPN)に対して定義されるからである。各ノードはセルとも呼ばれ得る。セルに対する物理チャネルの関係は、セルの物理セルIDに基づくセル固有のやり方で定義されると見なされる。
【0023】
例えば、UEのためのスクランブルシーケンスは、物理セルIDに基づいて初期化され得る。UEがマクロセルと通信する場合、物理チャネルは、マクロセルのセルIDによりスクランブルされる。UEがピコセルと通信する場合、物理チャネルは、ピコセルのセルIDによりスクランブルされるよう構成される。この制限を克服するべく、セル固有のパラメータが、UE固有のパラメータで置き換えられ得る。UE固有のパラメータは、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)および復調リファレンス信号(DMRS)を含み得る。
【0024】
例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または拡張物理ダウンリンク制御チャネル(E−PDCCH)のCSI−RSまたはDMRSのスクランブルシーケンスは、特定のノードまたはセルのセルIDの代わりにRRC設定されたパラメータで初期化され得る。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)またはサウンディングリファレンス信号(SRS)のためにベースシーケンスおよび巡回シフトホッピング初期化を導出するべく、RRC設定されたUE固有のパラメータが、特定のノードの物理セルIDの代わりに用いられ得る。例えば、仮想セルアイデンティティが、PUSCH、PUCCH、またはSRSのために設定され得る。同じ仮想セルアイデンティティが全てのアップリンクチャネルに適用され得、または異なる仮想セルアイデンティティが各チャネルに適用され得る。さらに、巡回シフトホッピング初期化のために、専用の巡回シフトホッピングアイデンティティがシグナリングされ得、物理セルアイデンティティの代わりに用いられ得る。
【0025】
一旦全ての物理チャネルがセル固有のパラメータに関連付けられなくなれば、送信ポイントが1つのセルから他のセルに変更された場合であっても、UEは、ハンドオーバーが生じた場合に無線リソースの再構成を実行する必要がない。UEは継続して、マクロセルにより構成された無線リソースを用いることが出来る。言い換えると、UEは継続して、マクロセルにより構成されたダウンリンクおよびアップリンクチャネルを介して、信号を送受信することが出来る。
【0026】
リソース要素(RE)マッピングに対するセル固有のリファレンス信号(CRS)がマクロセルとピコセルとの間で異なる場合、送信ポイント(TP)の変更の単純なインジケーションが、当該変更をUEに知らせるために用いられ得る。送信ポイントは、信号を送信するよう構成されたセルである。同様に受信ポイント(RP)は、信号を受信するよう構成されたセルである。TPおよびRPは典型的には、同じセルにある。しかし、TPとRPとが異なるセルに位置することもあり得る。この場合、UEは、CRSリソース要素(RE)の周りにPDSCHデータのレートマッチングを適用すべく、送信ポイントの変更が生じたことを知る必要があり得る。さもなくば、TPの変更はUEにとってトランスペアレントであり得る。
【0027】
例えば、UEから見ると、本明細書においてアンカーサービングセルと呼ばれる、UEが通信を行っている現在のサービングマクロノードは、TPの変更に関わらず、継続してサービングセルであり得る。一実施形態において、UEのアンカーサービングセルは、UEがアンカーサービングセルのカバレッジエリアから出るように移動した場合であっても変更しない。
【0028】
図3は、アンカーサービングセルから非アンカーセルへのTP変更を実装すべくHetNet内で通信される情報の1つの例示的な図示を提供する。TP変更を実装すべく以下の段階が実行され得る。
【0029】
測定制御 一実施形態によると、マクロセルなどアンカーサービングセルは、測定報告のうち1つまたはその組み合わせに基づきTP変更が必要であるか否かを決定するよう構成され得る。アンカーサービングセルは、所望されるタイプの測定をUEに示し得、および測定制御メッセージ302をUEへ送信し得る。この期間において、UEは依然として、パケットデータをアンカーサービングセルへ通信し得る。アンカーサービングセルはその後、図3に示されるようにパケットデータをサービングゲートウェイへ転送し得る。
【0030】
1つの測定は、無線リソース管理(RRM)測定を説明する3GPP LTE Rel.8仕様書に説明されるように実行され得るCRSベースのRRM測定を含み得る。アンカーサービングセルは、ターゲットセルを含む近隣のセルを測定するようUEを設定し得る。本明細書において用いられる場合、ターゲットセルは、UEが位置する、またはUEが向かって移動しているカバレッジエリアに関連するマクロノードまたはLPNである。UEがターゲットセルに向かって移動する際、典型的なハンドオーバーにおいて生じるように、電力ベースの測定は増加し、アンカーサービングセルに関してUEが得る電力ベースの測定値は減少する。
【0031】
CSI−RSベースのRRM測定も実行され得る。例えば、UEは、各TPから送信されるCSI−RSを測定し得る。この場合、どのCSI−RSまたはどの近隣のセルのCSI−RSが測定されるべきかをUEに対して知らせるために、新たなセットのセルが定義され得る。実行され得る他の測定には、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)におけるCSIフィードバックが含まれ得る。アンカーサービングセルなどソースセルは、ターゲットセルまたは近隣のセルからなるセットから送信されるCSI−RSポートからなるセットのCSIフィードバックを送信するようUEを設定し得る。CSIフィードバックは、セル固有である代わりにUE固有であり得る。
【0032】
測定報告 UEは、UL割り当てによりUEがスケジューリングされた後に、1または複数の測定報告304をアンカーサービングセルへ送信し得る。測定の報告は、予め定められた頻度で通信され得、サービングセルからトリガが受信された場合に通信され得、または報告条件が満たされた場合に通信され得る。
【0033】
TP変更決定 UEがターゲットTPと呼ばれる非アンカーセルのカバレッジエリアに入る場合、TP変更決定がアンカーサービングセルにより実装され得る。アンカーサービングセルは、TP変更要求308をターゲットTPへ送信し得る。この要求で、アンカーサービングセルは、ターゲットTPにおいてTP変更に備えるべく選択された情報を渡す。選択された情報は、物理チャネルのために用いられるUE固有のアイデンティティを含み得る。物理チャネルのためのUE無線リソース情報が既にTP変更のための可能性のあるセルによって共有されている場合、TP変更インジケーションのみがターゲットTPへ送信され得る。アンカーサービングセルは、CSI−RS RRM測定のための可能性のあるセルを決定した場合に、TP変更の可能性のあるセルを決定し得る。その後TP変更要求肯定応答が、ターゲットTPからアンカーサービングセルへ送信され得る。
【0034】
TP変更インジケーション TP変更要求肯定応答メッセージがアンカーサービングセルにより受信された後に、TP変更インジケーションメッセージ310が、アンカーサービングセルからUEへ送信され得る。一実施形態において、TP変更インジケーションメッセージは、ダウンリンク制御情報(DCI)と、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)と、RRCシグナリングとのうち少なくとも1つを介して、UEへ通信され得る。
【0035】
アンカーサービングセルからUEへTP変更インジケーションメッセージを通信するためにDCIが用いられる場合、TPインジケータの存在はRRCシグナリングにより、必要とされる場合にのみTPインジケータを含むように設定され得る。この場合、アンカーサービングセル(つまり、ソースTP)とターゲットTPとのうちいずれかが、TP変更がいつ適用されるかに応じて、TPまたは受信ポイント(RP)変更インジケータを送信し得る。例えば、インジケータが受信された際にTPがサブフレームから変更された場合、TP変更インジケータはターゲットTPから送信される。TP変更インジケータが受信された後にTPが変更された場合、TP変更インジケータはソースTPから送信され得る。
【0036】
アンカーサービングセルからUEへのTP変更インジケーションメッセージの通信のためにRRCシグナリングが用いられる場合、TP変更インジケーションメッセージは、RRCシグナリングを用いてシグナリングされ得るTP変更インジケータを含むRRC接続再設定メッセージを備え得る。RRCシグナリングを用いた再設定の正確なアクティブ化時間が定義されていないので、TPの変更のタイミングは、UE RRC処理時間に応じて異なり得る。一実施形態において、TP変更インジケータを含むRRC接続再設定メッセージのためのパケットデータ送信をいつスケジューリングするか決定する際に、UE RRC処理時間が考慮に入れられ得る。TPが変更されるX個のサブフレーム前に、eNBは、TP変更インジケーションメッセージを送信し得る。ここで、X個のサブフレームは、UE RRC処理時間、および、例えばHARQ処理時間である他の要因を考慮に入れて定義される。
【0037】
アンカーサービングセルからUEへのTP変更インジケーションメッセージの通信のために媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)が用いられる場合、TP変更インジケータがMAC CEに含められ得る。一実施形態において、新たなMAC CEは、新たなロジックチャネルアイデンティティ(LCID)により定義され得る。 代替的に、アクティブ化/非アクティブ化MAC CEが、キャリアアグリゲーションのために用いられない場合、再利用され得る。
【0038】
TPが変更された後、UEとターゲットTPとの間でパケットデータ送信312および受信314が生じ得る。アップリンク通信において、ターゲットTPは受信されたパケットをアンカーサービングセルへ転送316し得、アンカーサービングセルは、受信されたパケットをサービングゲートウェイ(S−GW)へ配信し得る。ダウンリンク通信において、アンカーサービングセルはバッファ処理されたパケットをターゲットTPへ配信し、ターゲットTPは、UEがターゲットTPからの信号を受信する用意が出来るまで、アンカーサービングセルからのパケットをバッファ処理し得る。UEがターゲットTPから信号を受信する準備が出来るとターゲットTPは、無線インタフェースを介してUEへその信号を送信する。
【0039】
UE更新 TPが変更された後、UEは、PDSCHデコード、アップリンク同期化、無線リンクモニタリング、およびアップリンク電力制御、ダウンリンク同期化、並びにMIB/SIBに関して更新を実行する必要があり得る。実行する必要があり得る更新は、続く段落においてより完全に説明される。
【0040】
UEは典型的には、TPが変更された後に、ターゲットTP情報に基づいてPDSCHデコードを実行する。例えば、PDSCHまたはePDCCH設定は同じであるが、CRSがセル固有であり位置が各セルで異なり得るので、CRSリソース要素(RE)の位置は新たなTPにより変更される。したがって、PDSCHまたはePDCCHがCRSのために用いられない残りのREで送信されるので、PDSCH REのために利用可能なREは、新たなTPのCRS RE位置に基づいて変更され得る。CRSが、3GPP LTE Rel−11仕様書に開示される新たなキャリアタイプなどサービングセルで送信されない場合、この処理は必要とされない。
【0041】
アップリンク同期化に関して、受信ポイント(RP)は、TPと共に変更され得る。RPが変更されれば場合、UEは、ターゲットRPと同期され得る。TP変更が起こる前にターゲットRPが既にアップリンクチャネルをUEから受信する場合、アップリンク同期化は必要ではないかもしれない。例えば、UEから新たなRPへの時間整合命令の送信が、アップリンクにおけるデータの通信のためにUEをRPと同期させるのに十分であり得る。UEから新たなRPへのUL送信におけるタイミングが、時間整合命令が処理出来る量よりも大きくずれている場合、UEは、アップリンク同期化のために物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルを送信するよう構成され得る。ランダムアクセス手順が完了するまで、UEはアップリンク送信を中断し得、または、UEは、サービングセルのタイミングに基づいてアップリンクを送信し得る。代替的に、アンカーサービングセルまたはターゲットRPが適当なタイミングアドバンス値を知っている場合、PRACHプリアンブルを送信することなくタイミングアドバンス値がシグナリングされ得る。このアプローチに関する1つの例示的なシナリオは、ターゲットTPのセルサイズが小さく、ゼロであるタイミングアドバンス値が必要とされる場合である。
【0042】
無線リンクモニタリングおよびアップリンク電力制御がアンカーサービングセルのCRSに基づく場合、UEは、3GPP LTE仕様書Rel.10に定義されるように、無線リンクの失敗を経験し、高い送信電力を用いる可能性が高い。この課題を回避すべく、無線リンクモニタリング(RLM)およびアップリンク電力制御のリファレンスRSは、ターゲットTPのCSI−RSへ変更され得る。ターゲットTPに関連するCRS情報をUEが知っている場合、ターゲットTPのCRSは、RLMおよびアップリンク電力制御のために用いられ得る。
【0043】
ダウンリンク同期化に関して、UEがターゲットTPのカバレッジ内に位置する場合、干渉に起因して、アンカーサービングセルからCRSを受信するのは難しくなり得る。1つの可能のある課題は、低いCRS信号品質が同期化の性能も低下させ得るということである。TPが変更される場合、UEは、ターゲットTPのCSI−RSまたはCRSと共に同期リファレンスも変更し得る。
【0044】
RRC層が依然としてアンカーサービングセルにある場合、UEは依然として、マスター情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロック(SIB)情報をアンカーサービングセルのみから受信する必要があり得る。この場合、UEは専用のRRCシグナリングによりMIB/SIBの更新された情報を受信し得る。他の実施形態において、RRC層がターゲットTPの非アンカーセルに移動された場合、UEは、ターゲットTPのMIB/SIB情報を受信し得る。RRC層がターゲットTPの非アンカーセルに移動された場合、UEは、ターゲットTPのMIB/SIB情報を直接受信し得、または、ターゲットTPは、専用のRRCシグナリングを用いることによりUEへMIB/SIB情報を送信し得る。
【0045】
アンカーサービングセルは、典型的にはUEを最良のDLおよびULセルと接続するよう構成され得る。図3に示されるTP変更フローにおいて、最良のダウンリンクセルおよび最良のアップリンクセルが同じセルに位置するものと仮定されている。よって、TPとRPとが典型的には、同じセルに関連し得る。 しかし、TPとRPとが異なるセルに関連することもあり得る。この場合、TPおよびRPの変更が異なる非アンカーセルに対してトリガされ、UEは、TP変更とRP変更インジケーションとで別々にシグナリングされる。しかし、理解されるように処理は、図3に示され先行する段落に説明されるフローと同様のままである。
【0046】
UEが非アンカーセル(ソースTP)からアンカーサービングセル(ターゲットTP)へ移動してTP変更を生じさせる場合、アンカーサービングセルから非アンカーセルへUEが移動する図3において示される処理が依然として実行され得る。しかし、非アンカーセルからアンカーサービングセルへ移動する際にUEのRRC層接続が依然としてアンカーサービングセルにある場合、測定制御/TP変更決定はアンカーサービングセルにおいてなされ得る。RRC層接続のUEがソースTPの非アンカーセルにある場合、測定制御/TP変更は、ソースTPの非アンカーセルにより実行され得る。非アンカーセルからアンカーサービングセルへのTP変更が生じる場合、既存のUプレーンおよびCプレーントンネルは、TP変更が完了した後に解放され得る。このことは続く段落においてより完全に説明される。
【0047】
図4は、ソースTPがアンカーサービングセルに位置しない場合のTP変更フローの例示的な図示を提供する。このことが生じる場合、図4に示されるように、測定制御はアンカーサービングセルにより構成され、ソースTPを通じて送信され得る。アンカーサービングセルが測定報告を受信した後に、アンカーサービングセルは、TP変更が所望されるか否かを、CSI−RSベースのRRM報告、Reference Signal Received Power(RSRP)測定、Reference Signal Received Quality(RSRQ)測定、およびその他など受信した測定に基づき決定し得る。
【0048】
TPが変更された場合、アンカーサービングセルは、TP変更要求をソースTPへ送信し得る。TP変更要求において、アンカーサービングセルはターゲットTPを示し得る。TP変更要求はその後、アンカーサービングセルからソースTPへ送信される。ソースTPはその後、TP変更要求をターゲットTPへ転送する。アンカーサービングセルがTP変更要求をソースTPとターゲットTPとの両方へ送信することもあり得る。一旦、TP変更要求がソースTPおよびターゲットTPへ送信されれば、残りのTP変更手順は図3に示され、先行する段落において説明されたのと実質的に同じである。
【0049】
図4に示されるフローにおいては、RRC層はアンカーサービングセルに位置するものと仮定されている。RRC層がソースTPに位置する場合、測定制御、TP変更決定、およびTP変更要求は、ソースTPによりなされ得る。
【0050】
図3および図4に示されるフローのいずれかにおいて、RRC接続を維持しつつUEが1つのTPから他のTPへと移動する能力は、マクロセルおよびスモールセルが同じ周波数層で用いられる場合において、または、マクロセルおよび低電力ノードが異なる周波数層で用いられる場合において適用され得る。後者の場合、TP変更インジケーションは、UEが前もって無線周波数信号をターゲットTPの周波数にいつ切り替えるべきかを知るように、ソースTPを含むアンカーeNBにより送信され得る。ソースTPからTP変更インジケーションを受信した後にターゲットTPに切り替える暗示的または明示的な動作時間が用いられ得る。
【0051】
本願発明の実施形態は、キャリアアグリゲーションが用いられる場合にも適用され得る。例えば、マクロセルと低電力ノードとの両方がキャリアf1、f2を用いる場合、キャリアアグリゲーションが用いられ得る。UEのプライマリサービングセル(Pcell)は、アンカーマクロeNBのキャリアf1またはf2の一方に対応する。UEのセカンダリサービングセル(SCell)は、アンカーマクロeNBの他方のキャリアに対応する。
【0052】
本願発明の実施形態は、マクロセルと低電力ノードとの両方がキャリアf1、f2を採用し、低電力ノードのみがキャリアf2を採用する場合にも適用され得る。本実施形態において、UEのプライマリサービングセル(Pcell)は、アンカーマクロeNBのキャリアf1、f2の一方に対応する。UEのセカンダリサービングセル(SCell)は、UEのTPとして指定され得る、低電力ノードのキャリアf1、f2の他方に対応する。
【0053】
ネットワークアーキテクチャ Rel.8、9、または10に基づく典型的な3GPP LTEシステムにおいて、ハンドオーバーが完了した場合、S−GWは、ダウンリンクデータパスをターゲットセルに切り替え、サービングセルへのデータパスを解放するよう構成される。例えば、図5aに示されるように、UEがアンカー/ソースセルのカバレッジに位置する場合、UEは、(フロー1とマーク付けされた)ソースセルを通じてMME/S−GWに接続される。UEが非アンカー/ターゲットセルにハンドオーバーされた場合、UEは、(フロー2とマーク付けされた)ターゲットセルを通じてMME/S−GWに接続される。
【0054】
しかし、ソースeNBを介したUEとMME/SGWとの間の接続を切断することなくTP変更を実行するために、新たなタイプのアーキテクチャが用いられ得る。本願発明の一実施形態によると、アンカー/ソースeNBへのUEの接続は、UEが、関連するTPを含む非アンカー/ターゲットeNBのカバレッジに入った場合であっても維持され得る。図5aにおいてフロー3により示されるように、UEの無線リソース接続が非アンカー/ターゲットeNBによりサービスされている間に、UEはアンカー/ソースeNBを通じてMME/S−GWに接続され得る。
【0055】
アップリンク接続が形成される場合、非アンカー/ターゲットeNBは、受信したアップリンクデータをX2インタフェースを介してアンカー/ソースeNBへ転送し、アンカー/ソースeNBは、データをS−GWへ配信する。ダウンリンクのために、アンカー/ソースeNBは、X2インタフェースを介してデータパケットをターゲットTPへ配信するよう構成される。
【0056】
TP変更要求がアンカー/ソースeNBから、選択されたTPをホストする非アンカー/ターゲットeNBへ送信される場合、アンカーサービングセルとターゲットTPとの間でUプレーントンネルが確立され得る。各データ無線ベアラー(DRB)に関して、アップリンクデータ転送のために1つのUプレーントンネルが用いられ、ダウンリンクデータ転送のために他の1つが用いられる。典型的なハンドオーバー手順とは異なり、このUプレーントンネルがアップリンクデータを送信するべくターゲットTPのために用いられ、TP変更の後にダウンリンクデータをターゲットTPへ送信するべくアンカーサービングセルのために用いられる。加えて、アンカー/ソースeNBと非アンカー/ターゲットeNBとの間でアップリンクおよびダウンリンクのために別々に、各シグナリング無線ベアラー(SRB)に関してCプレーンデータを転送するためにCプレーントンネルも確立される。
【0057】
図5bは、ターゲット送信ポイント503における異種ネットワーク(HetNet)ハンドオーバーデバイス500のブロック図を示す。ターゲット送信ポイントは、図5aの非アンカーeNB/ターゲットeNBに存在し得る。デバイスは、ユーザ機器(UE)506のためにアンカーサービングセル504からTP変更要求を受信するよう構成された送信ポイント(TP)変更モジュール502を備え得る。アンカーサービングセルとは、図5aのアンカーeNB/ソースeNBと同義語である。
【0058】
デバイス500はさらに、アンカーサービングセル504から、コアネットワーク(CN)510から送信されるダウンリンク情報を受信するよう構成されるダウンリンクデータ転送モジュール508を備え得る。一実施形態において、コアネットワークは、モバイル制御エンティティ(MME)およびサービングゲートウェイ(S−GW)512を含む進化型パケットコア(EPC)を備え得る。
【0059】
デバイス500は、UEとターゲットセルとの間の無線インタフェース515を介して、ダウンリンク情報をUE506へ送信し、UEからアップリンク情報を受信するよう構成された無線インタフェースモジュール514も含み得る。デバイスは、ターゲットTPを介したCNとの通信をUEが行えるようにするべく、CN510への通信のためにアップリンク情報をアンカーサービングセル504へ送信するよう構成されたアップリンク転送モジュール516も含み得る。
【0060】
HetNetハンドオーバーデバイス500はさらに、アンカーサービングセルからターゲットセルへ送信されたパケットをバッファ処理するよう構成されたバッファモジュール518を備え得る。バッファモジュールは、典型的にはターゲットTPがダウンリンクデータをUEへ送信する前に生じる中間フェーズである。
【0061】
一実施形態において、ダウンリンクデータ転送モジュール508はさらに、X2インタフェース520介してアンカーサービングセル504からダウンリンク情報を受信するよう構成される。ダウンリンク情報は、S1接続522を介して、モバイル制御エンティティ(MME)512とサービングゲートウェイ(S−GW)513とのうち少なくとも1つからアンカーサービングセルへ送信され得る。
【0062】
プロトコルアーキテクチャ 図6aおよび6bは、先行する段落において説明されたTP変更処理を提供すべく、3GPP LTE仕様を介して通信を行うよう構成された無線システムを可能するために用いられ得るプロトコルの3つの例を提供する。一実施形態において、アンカーサービングセルを通るS1パスは、TP変更に関わらず維持され得る。このことにより、より頻繁かつフレキシブルなTP変更が可能となり得る。
【0063】
図6aに示される第1の例示的な実施形態において、アンカーサービングセルは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)およびRRC層をホストするよう構成され得る。制御プレーンは、非アクセス層(NAS)からの通信を提供し得るRRC層を含み得、RRC通信は、シグナリング無線ベアラー(SRB)により伝達される。ユーザデータプレーンは、アンカーサービングセルにおいてデータ無線ベアラー(DRB)を介してIPパケットを通信し得る。データは、ROHCを用いて圧縮され得、図6aに示されるように、セキュリティが適用され得る。ソースTPを含むアンカーeNBとターゲットTPを含む非アンカーeNBとの間でPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を転送すべく、各無線ベアラーに関してトンネルが確立される。例えば、本例においてPDCP PDUとして、制御データおよびユーザデータをそれぞれ伝達すべく、アンカーサービングセルとターゲットTPとの間でSRBトンネルおよびDRBトンネルが形成され得る。
【0064】
ターゲットTPは、SRBトンネルおよびDRBトンネルを介して情報を受信する無線リンク制御(RLC)層を含み得る。MACおよび物理(PHY)層もターゲットTPに位置し得る。セキュリティ機能が依然としてアンカーサービングセルにあるので、セキュリティキーを変更し暗号化を維持する必要がない。
【0065】
他の実施形態が図5bに示されている。本例において、全てのアクセス層(AS)プロトコルは、ターゲットTPを含む非アンカーeNBに位置している。S1制御およびデータパスは、ソースTPを含むアンカーeNBを通じて接続される。このことをサポートすべく、制御プレーン(Cプレーン)トンネルおよびユーザプレーン(Uプレーン)トンネルが各無線ベアラーに関して確立される。セキュリティ機能がターゲットTPに位置するので、セキュリティキーが、ハンドオーバーにおいてサポートされるように、ターゲットTP情報に基づいて新たに導出される必要があり得る。代替的に、ターゲットTPが単純にサービングセルパラメータを用いてセキュリティキーを導出するように、アンカーサービングセルはセキュリティキー関連パラメータをターゲットTPに渡し得る。
【0066】
他の実施形態において、異なるアプローチがDRBおよびSRBに関して適用され得る。例えば、DRBに関してアプローチ1が適用され得、SRBに関してアプローチ2が適用され得る。代替的に、SRBに関してアプローチ1が適用され、DRBに関してアプローチ2が適用される反対の構成も可能である。
【0067】
他の例において、UEがアイドルモードのピコセルに存在し、したがって、RRC接続が実際のコールのために接続モードにあるピコセルと確立される場合、頻繁なハンドオーバーを回避するために用いられ得る3つの例示的なアプローチが提供される。第1のアプローチにおいて、UEがピコセルとのRRC接続確立を実行する場合にピコセルは、アンカーサービングセルとして指定され得る。この場合、前述したようにTP変更は、アンカーeNBとして動作しているピコセルに関して適用され得る。
【0068】
他のアプローチにおいて、その上にピコセルが重なるマクロセルは常に、UEのアンカーサービングセルとして指定され得る。UEがピコセルにおいてRRC接続確立を実行する場合、ピコセルは、アンカーマクロセルのものに対応する、UEの無線リソース設定およびセキュリティキー関連パラメータを設定し得る。ピコセルはマクロセルに、マクロセルを通じてMME/S−GWへの接続を確立するよう要求し得る。マクロセルがS1接続をこのUEのために確立する場合、マクロセルはこのUEに関する無線リソース設定およびセキュリティキー関連パラメータを提供し得る。CプレーントンネルおよびUプレーントンネルが、図6bに示されるようにアンカーマクロセルとピコセルとの間で確立され得る。代替的に、UEは、セル選択/受信の間、ピコセルに存在することを回避し得る。
【0069】
第3のアプローチにおいて、RRC接続確立の後に、ピコセルはUEのアンカーサービングセルとして指定され得る。ピコセルは、UEのマクロセルへの「擬似ハンドオーバー」を実行するよう構成され得る。その後、マクロセルはアンカーサービングセルとなる。しかし、ピコセルはUEのソースTPのままであり得る。
【0070】
他の実施形態において、図7のフローチャートに示されるように、異種無線ネットワーク(HetNet)においてハンドオーバーを実行するための方法700が開示される。方法は、ブロック710に示されるように、複数のセルに関してユーザ機器(UE)により作成されたチャネル測定報告をHetNetのアンカーサービングセルにおいて受信する処理が含まれる。複数のセルは、少なくとも1つのマクロセルおよび少なくとも1つの低電力ノードを含み得る。
【0071】
方法700の追加的な処理は、UEに関するチャネル測定報告に部分的に基づく送信ポイント(TP)変更要求をアンカーサービングセルからターゲット送信ポイントへ送信する段階を含む。ここでターゲット送信ポイントは、ブロック720に示されるように複数のセルのうち1つに位置する。チャネル測定報告に加えて情報も、TP変更要求において通信される送信ポイントを特定するためにも用いられ得る。さらなる処理は、ブロック730に示されるように、無線インタフェース介してUEが通信を行うTPの変更を示すべく、アンカーサービングセルからUEへTP変更インジケータを送信する段階を備える。
【0072】
方法700はさらに、アンカーサービングセルにおいて、UEからターゲットTPを介してアップリンクパケットを受信する段階を備える。アップリンクパケットは、無線インタフェースを介してUEからターゲットTPへ送信され得、ターゲットTPからアンカーサービングセルへ転送され得る。その後、ダウンリンクパケットは、無線インタフェースを介したUEへの送信のために、アンカーサービングセルからターゲットTPへ送信され得る。
【0073】
チャネル測定報告を受信する処理はさらに、アンカーサービングセルにより構成される無線リソース制御(RRC)層を継続して使用しつつ、UEのためにアンカーサービングセルからターゲットTPへのハンドオーバーが生じることを可能とすべく、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)を用いてUEによるチャネル測定報告を受信する段階を備え得る。
【0074】
方法700は追加的に、ダウンリンク制御情報(DCI)と、無線リソース制御(RRC)シグナリングと、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)とのうち1つを用いて、アンカーサービングセルからUEへTP変更インジケータを送信する段階と、UEとTPターゲットとの間の無線インタフェースにおいて測定されたチャネル状態情報(CSI)リファレンス信号(RS)情報に基づいて、アンカーサービングセルにおいて無線リンクモニタリング情報およびアップリンク電力制御情報を受信する段階とを備え得る。
【0075】
方法700は、ターゲットTPを介して、アンカーサービングセルからUEへマスター情報ブロック(MIB)とシステム情報ブロック(SIB)とのうち少なくとも1つを送信する段階も含み得る。例えば、MIB/SIB情報は、ターゲットTPへのX2接続を介してアンカーセルから送信され得る。RRC層がターゲットTPに位置する場合、UEは、ターゲットTPのMIB/SIBをターゲットTPから直接受信し得る。
【0076】
一実施形態において、UEは、HetNetのアンカーサービングセルにおいて、複数のセルに関してユーザ機器(UE)により作成されたチャネル測定報告を受信する段階、チャネル測定報告に部分的に基づき、TPの変更が実行されることを識別する段階、および、ソースTPがTP変更要求をターゲットTPへ転送することを可能とするようターゲットTPに指示するTP変更要求をアンカーサービングセルからソースTPへ送信する段階により、ソースTPからターゲットTPへ変更し得る。
【0077】
方法700は追加的に、アンカーサービングセルと、モバイル制御エンティティ(MME)およびサービングゲートウェイ(S−GW)のうち少なくとも1つとの間のs1データ接続を形成する段階、およびUEとのUu接続を有するターゲットTPを介して、MMEおよびS−GWのうち1つとUEとの間のデータ通信を可能とすべく、アンカーサービングセルとターゲットTPとの間のX2インタフェースを形成する段階により、アンカーサービングセルへのアップリンク/ダウンリンクデータパスを形成する段階を含み得る。
【0078】
方法700は、アンカーサービングセルとターゲットTPとの間のアップリンクデータ転送およびダウンリンクデータ転送を可能とすべく、アンカーサービングセルとターゲットTPとの間のUプレーントンネルを形成する段階も含み得る。アンカーサービングセルとターゲットセルとの間のダウンリンクおよびアップリンクのためにシグナリング無線ベアラー(SRB)通信を可能とすべく、cプレーントンネルが、アンカーサービングセルとターゲットTPとの間に形成され得る。
【0079】
図8は、ユーザ機器(UE)、移動局(MS)、モバイル無線デバイス、モバイル通信デバイス、タブレット、ハンドセット、または他のタイプのモバイル無線デバイスなどモバイルデバイスの例示的な図示を提供する。モバイルデバイスは、基地局(BS)、進化型ノードB(eNB)、ベースバンドユニット(BBU)、遠隔無線ヘッド(RRH)、遠隔無線機器(RRE)、中継局(RS)、無線機器(RE)、または他のタイプの無線広域ネットワーク(WWAN)アクセスポイントなどノード、マクロノード、低電力ノード(LPN)または送信局と通信するよう構成された1または複数のアンテナを含み得る。モバイルデバイスは、3GPP LTE、WiMAX(登録商標)、High Speed Packet Access(HSPA)、Bluetooth(登録商標)、およびWiFiを含む少なくとも1つの無線通信規格を用いて通信するよう構成され得る。モバイルデバイスは、各無線通信規格のために別個のアンテナを、または複数の無線通信規格のために共有されるアンテナを用いて通信し得る。モバイルデバイスは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN),および/またはWWANにおいて通信し得る。
【0080】
図8は、マイク、および、モバイルデバイスからの音声入出力のために用いられ得る1または複数のスピーカの図示も提供する。ディスプレイ画面は、液晶ディスプレイ(LCD)スクリーン、または、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなど他のタイプのディスプレイ画面であり得る。ディスプレイ画面は、タッチスクリーンとして構成され得る。タッチスクリーンは、容量式、抵抗性、または他のタイプのタッチスクリーン技術を用い得る。アプリケーションプロセッサおよびグラフィックプロセッサは、処理およびディスプレイ機能を提供すべく、内部メモリに結合され得る。ユーザがデータ入出力を行えるように、不揮発性メモリポートも用いられ得る。不揮発性メモリポートは、モバイルデバイスのメモリ性能を拡張するためにも用いられ得る。追加的なユーザ入力を提供すべく、キーボードがモバイルデバイスに統合され得、またはモバイルデバイスに無線接続され得る。タッチスクリーンを用いて仮想キーボードも提供され得る。
【0081】
一実施形態において、UEは、異種無線ネットワーク(HetNet)においてハンドオーバーを実行するよう動作可能であり得る。UEは、UEとの無線インタフェースのためのターゲット送信ポイント(TP)を示す送信ポイント変更インジケータを、アンカーサービングセルからUEにおいて受信し、ターゲットTPがコアネットワークへの通信のためにアップリンクデータをアンカーサービングセルへ転送することを可能とするようUEからターゲットTPへアップリンクデータを送信し、アンカーサービングセルを介してコアネットワークからターゲットTPへ送信されるダウンリンクデータを、UEにおいてTPから受信するよう構成された回路を有し得る。
【0082】
UEの回路はさらに、ダウンリンク制御情報(DCI)と、無線リソース制御(RRC)シグナリングと、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)とのうち1つを用いて、UEにおいて送信ポイント変更インジケータを受信し、キャリア固有リソース信号(CRS)がターゲットTPにより送信される場合に、ターゲットTPに関するCRSリソース要素(RE)の位置を特定し、CRSにおける情報に基づき、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)デコードを実行するよう構成され得る。
【0083】
UEの回路は、ターゲットTPがアンカーサービングセルとは異なる受信ポイント(RP)を含む場合に、ターゲットTPとのアップリンク同期化を実行すべく、ターゲットTPへ物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルを送信するようにも構成され得る。回路は、ターゲットTPのチャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)を用いて無線リンクモニタリングおよびアップリンク電力制御を実行し、ターゲットTPのCSI−RSを用いて同期リファレンスを変更するようにも構成され得る。
【0084】
UEは、アンカーサービングセルにより構成される無線リソース制御(RRC)層を継続して使用しつつ、UEのためにアンカーサービングセルからターゲットTPへのハンドオーバーが生じることを可能とすべく、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)を用いてUEによるチャネル測定報告を送信するよう構成された回路も有し得る。
【0085】
様々な技術、またはその特定の態様または一部は、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、ハードドライブ、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、または何らかの他のマシン可読記憶媒体など有形媒体で実装されるプログラムコード(つまり、命令)の形態であり得る。ここで、プログラムコードがコンピュータなどのマシンにロードされ、実行された場合に、マシンは、様々な技術を実施する装置となる。プログラム可能なコンピュータ上でのプログラムコードの実行の場合、コンピューティングデバイスは、プロセッサ、プロセッサにより読み取り可能な記憶媒体(揮発性および不揮発性メモリ、並びに/若しくは記憶要素を含む)、少なくとも1つの入力デバイス、および少なくとも1つの出力デバイスを含み得る。揮発性および不揮発性メモリ、並びに/若しくは記憶要素は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光学ドライブ、磁気ハードドライブ、または他の、電子データを格納するための媒体であり得る。基地局およびモバイルデバイスは、送受信機モジュール、カウンタモジュール、処理モジュール、並びに/若しくはクロックモジュールまたはタイマーモジュールも含み得る。本明細書に説明される様々な技術を実装または利用し得る1または複数のプログラムは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)、リユーザブルコントロール、およびその他を用い得る。そのようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するべく、高水準手順型またはオブジェクト指向プログラミング言語で実装され得る。しかし所望される場合には、プログラムはアセンブリ言語またはマシン言語で実装され得る。いずれの場合であっても、言語はコンパイラ型言語またはインタプリタ型言語であり得、ハードウェア実装と組み合わせられ得る。
【0086】
本明細書において説明される機能ユニットの多くが、それらの実装の独立性を特に強調するために、モジュールとして符号が付されていることは理解されるべきである。例えばモジュールは、カスタムVLSI回路またはゲートアレイ、ロジックチップなどの既製の半導体、トランジスタ、若しくは他の別個のコンポーネントを備えるハードウェア回路として実装され得る。モジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイス、またはその他などプログラマブルハードウェアデバイスでも実装され得る。
【0087】
モジュールは、様々なタイプのプロセッサにより実行されるソフトウェアでも実装され得る。例えば実行可能なコードの特定されたモジュールは、例えばオブジェクト、プロシージャ、または関数として編成され得るコンピュータ命令の1または複数の物理的またはロジック的なブロックを備え得る。それにも関わらず、特定されたモジュールの実行可能なファイルは、物理的に一緒に位置する必要はなく、ロジック的に一緒に組み合わせられた場合にモジュールを構成しモジュールに関して述べられた目的を達成する、異なる位置に格納された異種の命令を備え得る。
【0088】
実際、実行可能なコードのモジュールは1つの命令または多くの命令であり得、さらには、いくつかの異なるコードセグメントに亘って、異なるプログラム間で、およびいくつかのメモリデバイスを跨いで分配され得る。同様に、本明細書においては処理データがモジュール内で特定され示され得、何らかの適したタイプのデータ構造内で何らかの適した形態で実装され編成され得る。処理データは1つのデータセットとして集められ得、または、異なる記憶デバイスを含む異なる位置に亘って分配させられ得、および、システムまたはネットワーク上で単に電子信号として少なくとも部分的に存在し得る。モジュールは受動的または能動的であり得、所望される機能を実行するよう動作可能なエージェントを含む。
【0089】
本明細書を通じて「一実施形態」または「実施形態」について言及した場合、このことは、実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、または特性が本願発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって本明細書を通じて様々な箇所において「一実施形態」または「実施形態」というフレーズが出現した場合、これらは、必ずしも全てが同じ実施形態を指しているとは限らない。
【0090】
本明細書において用いられるように、複数の項目、構造要素、構成要素、および/または材料は、便宜上共通のリストに提示され得る。しかし、これらのリストは、リストの各部材が別個かつ一意の部材として個別に特定されるかのように解釈されるべきである。したがって、そのようなリストの個々の部材は、反対のことが示されていなくとも、それらが共通のグループに提示されていることのみに基づいて、事実上、同じリストの何らかの他の部材の同等物であるものと解釈されるべきである。加えて、本明細書において、本願発明の様々な実施形態および実施例が、それらの様々なコンポーネントの代替例と併せて言及され得る。そのような実施形態、実施例、代替例は、互いの実質的な同等物として解釈されず、本願発明の別個かつ自律的な表現として見なされるべきであることを理解されたい。
【0091】
さらに、説明された特徴、構造、または特性は、1または複数の実施形態において、何らかの適したやり方で組み合わせられ得る。以下の説明において、本願発明の実施形態の深い理解を提供すべく、材料、ファスナ、サイズ、長さ、幅、形状、その他の例など様々な特定的な詳細が提供される。しかし当業者は、それら特定的な詳細のうち1または複数を用いずとも、若しくは、他の方法、コンポーネント、材料、その他を用いても本願発明が実施され得ることを理解されよう。他の例においては、本願発明の態様を曖昧にすることを回避すべく、周知の構造、材料、または処理が示されておらず、または詳細に説明されていない。
【0092】
前述の例は、1または複数の特定の適用例における本願発明の原理を例示するものであるが、発明的才能を発揮することなく、また、本願発明の原理および概念から逸脱することなく実装の形態、使用、および詳細に関する様々な修正が可能であることが当業者には明らかであろう。したがって、本願発明が以下に明記される請求項以外によって限定されることは意図されていない。
[項目1]
異種無線ネットワーク(HetNet)においてハンドオーバーを実行するための方法であり、
前記HetNetのアンカーサービングセルにおいて、複数のセルに関してユーザ機器(UE)により作成された複数のチャネル測定報告を受信する段階と、
前記アンカーサービングセルから前記複数のセルのうち1つに位置するターゲット送信ポイント(ターゲットTP)へ、前記UEに関する前記複数のチャネル測定報告に部分的に基づく送信ポイント変更要求(TP変更要求)を送信する段階と、
前記UEが無線インタフェースを介して通信を行う相手であるTPの変更を示すべく前記アンカーサービングセルから前記UEへTP変更インジケータを送信する段階と
を備える方法。
[項目2]
前記方法は、前記アンカーサービングセルにおいて前記ターゲットTPを介して前記UEから複数のアップリンクパケットを受信する段階をさらに備え、
前記複数のアップリンクパケットは、前記無線インタフェースを介して前記UEからターゲットTPへ送信され、前記ターゲットTPから前記アンカーサービングセルへ転送され、
前記方法は、前記無線インタフェースを介した前記UEへの送信のために、前記アンカーサービングセルから前記ターゲットTPへ複数のダウンリンクパケットを送信する段階をさらに備える、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記複数のチャネル測定報告を受信する段階はさらに、前記アンカーサービングセルにより構成される無線リソース制御(RRC)層を継続して使用しつつ、前記UEのために前記アンカーサービングセルから前記ターゲットTPへのハンドオーバーが生じることを可能とすべく、複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)を用いて前記UEによる前記複数のチャネル測定報告を受信する段階を有する、項目1または2に記載の方法。
[項目4]
ダウンリンク制御情報(DCI)と、無線リソース制御(RRC)シグナリングと、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)とのうち1つを用いて、前記アンカーサービングセルから前記UEへ前記TP変更インジケータを送信する段階をさらに備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目5]
前記ターゲットTPを介して前記アンカーサービングセルから前記UEへマスター情報ブロック(MIB)とシステム情報ブロック(SIB)とのうち少なくとも1つを送信する段階をさらに備える、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
[項目6]
無線リソース制御(RRC)層シグナリングを用いて前記ターゲットTPから前記UEへマスター情報ブロック(MIB)とシステム情報ブロック(SIB)とのうち少なくとも1つを送信する段階をさらに備える、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
[項目7]
前記方法は、ソースTPからターゲットTPへ変更する段階をさらに備え、
前記変更する段階は、
前記HetNetの前記アンカーサービングセルにおいて、前記複数のセルに関して前記ユーザ機器(UE)により作成された複数のチャネル測定報告を受信する段階と、
前記複数のチャネル測定報告に部分的に基づき、TPの変更が実行されることを識別する段階と、
前記ソースTPがTP変更要求を前記ターゲットTPへ転送すること可能とするよう前記ターゲットTPに指示する前記TP変更要求を前記アンカーサービングセルから前記ソースTPへ送信する段階と
を備える、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
[項目8]
前記方法は、前記アンカーサービングセルへのアップリンク/ダウンリンクデータパスを形成する段階をさらに備え、
前記形成する段階は、
前記アンカーサービングセルと、モバイル制御エンティティ(MME)およびサービングゲートウェイ(S−GW)のうち少なくとも1つとの間のs1データ接続を形成する段階と、
前記UEとのUu接続を有する前記ターゲットTPを介して、前記MMEおよび前記S−GWのうち1つと前記UEとの間のデータ通信を可能とすべく、前記アンカーサービングセルと前記ターゲットTPとの間のX2インタフェースを形成する段階と
を備える、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
[項目9]
前記アンカーサービングセルと前記ターゲットTPとの間のアップリンクデータ転送およびダウンリンクデータ転送を可能とすべく、前記アンカーサービングセルと前記ターゲットTPとの間のUプレーントンネルを形成する段階と、
前記アンカーサービングセルと前記ターゲットセルとの間のダウンリンクおよびアップリンクのためにシグナリング無線ベアラー(SRB)通信を可能とすべく、前記アンカーサービングセルと前記ターゲットTPとの間のcプレーントンネルを形成する段階と
をさらに備える、項目8に記載の方法。
[項目10]
異種無線ネットワーク(HetNet)においてハンドオーバーを実行するユーザ機器(UE)であり、
前記UEはコンピュータ回路を備え、
前記コンピュータ回路は、
前記UEとの無線インタフェースのためのターゲット送信ポイント(ターゲットTP)を示す送信ポイント変更インジケータを、アンカーサービングセルから前記UEにおいて受信し、
前記ターゲットTPがコアネットワークへの通信のためにアップリンクデータを前記アンカーサービングセルへ転送することを可能とするよう、前記UEから前記ターゲットTPへ前記アップリンクデータを送信し、
前記アンカーサービングセルを介して前記コアネットワークから前記ターゲットTPへ送信されるダウンリンクデータを、前記UEにおいて前記ターゲットTPから受信する、UE。
[項目11]
さらに、ダウンリンク制御情報(DCI)と、無線リソース制御(RRC)シグナリングと、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)とのうち1つを用いて、前記UEにおいて前記送信ポイント変更インジケータを受信する回路を備える、項目10に記載のUE。
[項目12]
さらに、キャリア固有リソース信号(CRS)が前記ターゲットTPに関連する場合に、前記ターゲットTPに関するCRSリソース要素(RE)の位置を特定し、
複数の前記CRSリソース要素(RE)のために用いられない物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)リソース要素を受信する回路を備える、項目10または11に記載のUE。
[項目13]
さらに、前記ターゲットRPに対応するチャネル状態情報(CSI)リファレンス信号(RS)情報に基づき無線リンクモニタリングおよびアップリンク電力制御を実行する回路を備える、項目10から12のいずれか一項に記載のUE。
[項目14]
さらに、前記ターゲットTPが前記アンカーサービングセルとは異なる受信ポイント(RP)を含む場合に、前記ターゲットTPとのアップリンク同期化を実行すべく、前記ターゲットTPへ物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルを送信する回路を備える、項目10から13のいずれか一項に記載のUE。
[項目15]
さらに、前記ターゲットTPのチャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)を用いて無線リンクモニタリングおよびアップリンク電力制御を実行する回路を備える、項目10から14のいずれか一項に記載のUE。
[項目16]
さらに、前記ターゲットTPの前記CSI−RSを用いて同期リファレンスを変更する回路を備える、項目15に記載のUE。
[項目17]
さらに、前記アンカーサービングセルにより構成される無線リソース制御(RRC)層を継続して使用しつつ、前記UEのために前記アンカーサービングセルから前記ターゲットTPへのハンドオーバーが生じることを可能とすべく、複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)を用いて前記UEによる複数のチャネル測定報告を送信する回路を備える、項目10から16のいずれか一項に記載のUE。
[項目18]
前記UEが、アンテナ、タッチセンサー式ディスプレイスクリーン、スピーカ、マイク、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、内部メモリ、不揮発性メモリポート、およびこれらの組み合わせのうち少なくとも1つを備える、項目10から17のいずれか一項に記載のUE。
[項目19]
ターゲット送信ポイント(ターゲットTP)における異種ネットワーク(HetNet)ハンドオーバーデバイスであり、
ユーザ機器(UE)に関してアンカーサービングセルからTP変更要求を受信する送信ポイント(TP)変更モジュールと、
コアネットワーク(CN)から送信されるダウンリンク情報を前記アンカーサービングセルから受信するダウンリンクデータ転送モジュールと、
前記UEへ前記ダウンリンク情報を送信し、前記UEと前記ターゲット送信ポイントとの間の無線インタフェースを介して前記UEからアップリンク情報を受信する無線インタフェースモジュールと、
前記UEが前記ターゲットTPを介して前記CNと通信することを可能すべく、前記CNへの通信のために前記アップリンク情報を前記アンカーサービングセルへ送信するアップリンク転送モジュールと
を備えるHetNetハンドオーバーデバイス。
[項目20]
前記アンカーサービングセルからのパケットをバッファ処理するバッファモジュールをさらに備える、項目19に記載のHetNetハンドオーバーデバイス。
[項目21]
前記ダウンリンクデータ転送モジュールはさらに、X2インタフェースを介して前記アンカーサービングセルから前記ダウンリンク情報を受信する、項目19または20に記載のHetNetハンドオーバーデバイス。
[項目22]
前記ダウンリンク情報は、S1接続を介して、モバイル制御エンティティ(MME)とサービングゲートウェイ(S−GW)とのうち少なくとも1つから前記アンカーサービングセルへ受信される、項目19から21のいずれか一項に記載のHetNetハンドオーバーデバイス。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7
図8