(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カスタマイズ制御手段は、カスタマイズされた前記配置アイテムの前記配置アイテム種別情報が前記第1の画面の配置アイテムのカスタマイズを前記第2の画面に反映しないことを示すとき、前記配置アイテムのカスタマイズを、前記第1の画面に依存する前記第2の画面に反映しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
前記カスタマイズ制御手段は、カスタマイズされた前記配置アイテムの前記配置アイテム種別情報が前記第1の画面の配置アイテムのカスタマイズを前記第2の画面に反映することを示すとき、前記配置アイテムにされたカスタマイズが該配置アイテムの機能の利用可否に影響するカスタマイズであれば、前記配置アイテムのカスタマイズを、前記第1の画面に依存する前記第2の画面に反映することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
前記配置アイテムの機能の利用可否に影響するカスタマイズは、前記配置アイテムを表示又は非表示にするカスタマイズであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
前記複数の配置アイテムのうち一の配置アイテムの配置アイコン種別は、前記複数の配置アイテムのうち他の配置アイテムの機能制限により該一の配置アイテムの表示を変更することを示し、
前記カスタマイズ制御手段は、前記第1の画面の他の配置アイテムに対して該他の配置アイテムの機能の利用可否に影響するカスタマイズがされるとき、前記第1の画面の一の配置アイテムの表示を変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
前記UI画面は、ホーム画面であり、前記第1の画面は、デフォルトのホーム画面であり、前記第2の画面は、ユーザごとのホーム画面であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。画像形成装置の一例としてMFP(Multifunction Peripheral)について説明する。
[実施例]
<ハードウェア>
図1は、実施例に係るMFPのハードウェアの一例を示すブロック図である。
図1に示すように、MFP1は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、外部記録装置I/F部14、ネットワークI/F部15、操作部16、表示部17、エンジン部18を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0013】
制御部11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部11は、主記憶部12や補助記憶部13に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0014】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部11が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0015】
補助記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0016】
外部記録装置I/F部14は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記録媒体19(例えば、フラッシュメモリ、SDカードなど)とMFP1とのインタフェースである。
【0017】
また、記録媒体19に、所定のプログラムを格納し、この記録媒体19に格納されたプログラムは外部記録装置I/F部14を介してMFP1にインストールされ、インストールされた所定のプログラムはMFP1により実行可能となる。
【0018】
ネットワークI/F部15は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器とMFP1とのインタフェースである。
【0019】
操作部16や表示部17は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とから構成され、MFP1が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
【0020】
エンジン部18は、画像データの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取り転写紙への印刷を行う。エンジン部18は、スキャナエンジンなどをさらに備えてもよい。
【0021】
<機能>
次に、MFP1の機能について説明する。
図2は、実施例におけるMFP1の機能の一例を示すブロック図である。MFP1は、標準搭載アプリ20、設定値記憶手段25、Webブラウザ30、URL記憶手段31、拡張アプリ40、拡張アプリ制御手段45、SDK−IF46、スキャナ設定値記憶手段47、蓄積設定値記憶手段48を含む。また、MFP1は、API(Application Program Interface)50、システム管理部61、メモリ管理部62、エンジン管理部63、ユーザ管理部64、送信管理部65を含む。また、MFP1は、表示手段70、入力手段71、画面管理手段72、画面種別情報管理手段73、配置アイテム種別情報管理手段74、カスタマイズ制御手段75を含む。
【0022】
標準搭載アプリ20は、MFP1に標準で搭載されているアプリケーションである。例えば、コピーアプリ21、スキャナアプリ22、プリンタアプリ23、FAXアプリ24が標準搭載アプリ20である。標準搭載アプリ20は、操作画面作成やアプリケーションのジョブを実行することができ、設定値記憶手段25に対して、設定値の登録、呼び出しを行う。この機能をマクロ機能と呼ぶ。標準搭載アプリ20は、API50を用いて、表示手段70にデータを出力する。
【0023】
設定値記憶手段25は、各標準搭載アプリに対して、各設定項目に対し、予め登録した設定値を記憶する。
【0024】
Webブラウザ30は、httpサーバと通信を行ない、Webページを表示する。Webブラウザ30は、URL記憶手段31から、URL情報を取得して、このURLのWebページを表示手段70に出力する。URL記憶手段31は、Webブラウザ30で表示するURLを記憶する。なお、Webブラウザ30は必ずしも本実施例に必要な機能ではない。
【0025】
拡張アプリ40は、SDK(Software Development Kit)によって追加インストールできるアプリケーションである。また、拡張アプリ40は、画面作成やアプリケーションのジョブを実行する。C言語で開発されたSDKアプリをTypeCと分類し、Java(登録商標)で開発されたSDKアプリをTypeJと分類する。
【0026】
SDKコピーアプリ41は、C言語で開発されたSDKアプリの1つである。SDKコピーアプリ41は、TypeC(C言語で作成)のSDKアプリに分類される。
【0027】
JavaSDK開発プラットフォーム42は、C言語で開発されたSDKアプリの1つである。JavaSDK開発プラットフォーム42は、TypeCのSDKアプリに分類され、Java(登録商標)で開発したSDKアプリを搭載するためのJavaVMプラットフォームである。
【0028】
SDK簡単スキャナ43は、Java(登録商標)で開発したSDKアプリの1つである。SDK簡単スキャナ43は、TypeJのSDKアプリに分類される。
【0029】
SDK文書蓄積44は、Java(登録商標)で開発したSDKアプリの1つである。SDK文書蓄積44は、TypeJ(Java(登録商標)で作成)のSDKアプリに分類される。
【0030】
拡張アプリ制御手段45は、SDKアプリ全般を管理する。SDK−IF46は、各管理部、入力、表示手段などに対するSDKアプリ(SDK簡単スキャナなど)とのインタフェースである。
【0031】
拡張アプリ制御手段45は、TypeCのSDKアプリを直接管理する。また、JavaSDK開発プラットフォーム42というTypeCのSDKアプリにより、そこにTypeJのSDKアプリを搭載することを実現している。
【0032】
システム管理部61は、システム全体の状態管理をする。システム管理部61は、各アプリに対して操作画面の表示要求を行う。メモリ管理部62は、メモリ管理やスキャンしたファイルデータの作成を行う。エンジン管理部63は、原稿の読み取りの制御を行う。ユーザ管理部64は、ユーザ認証やスキャナ送信先の管理を行う。送信管理部65は、MFP1から他機器へのデータ送信を制御する。
【0033】
表示手段70は、アプリの一覧画面を表示する。また、表示手段70は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面、Webブラウザ30によるWebページを表示する。
【0034】
入力手段71は、一覧画面内のアイコンへの押下を検知する。アイコンはUI部品の一つであり、配置アイテムともいう。アイコンへの押下は、そのアイコンに対する操作要求として入力手段71が受け付ける。また、入力手段71は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面からの入力、Webページからの入力を受け付ける。また、入力手段71は、UI画面のUI部品に対してカスタマイズ操作を受け付ける。
【0035】
画面管理手段72は、複数のUI画面の構成を管理したり、所定のUI画面を表示制御したりする。画面管理手段72は、入力手段71から要求された一覧画面のアイコンに応じて各標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、Webブラウザ30の中から画面表示オーナーを判断し、オーナーに対して画面表示要求を出す。画面管理手段72は、アプリの一覧画面内に新規に登録されたUI部品に対し、後述する配置アイテム種別を決定する。
【0036】
画面管理手段72は、アプリの一覧画面に表示させるアイコン画像、アイコン配置情報(各拡張アプリのIDも持つ)を記憶、管理する。また、画面管理手段72は、アイコン画像、アイコン配置情報を基にアプリの一覧画面を作成する。
【0037】
画面管理手段72は、カスタマイズ制御手段75からの制御により、カスタマイズ内容に基づいて画面情報を更新する。
【0038】
なお、従来技術との違いとしては、例えば、拡張アプリ制御手段45は、従来は拡張アプリ専用の画面を出していたが、本実施例では拡張アプリ制御手段45では専用の画面は出さない。また、本実施例では、画面管理手段72において、拡張アプリ40、標準搭載アプリ20、Webブラウザ30を含めた全てのアプリへの画面遷移を管理する。
【0039】
画面種別情報管理手段73は、カスタマイズ時の画面間の依存関係を表す種別を含む画面種別情報を管理する。例えば、画面の種別として、デフォルト画面、デフォルト画面に依存するユーザ別画面がある。デフォルト画面でカスタマイズが行われた場合、基本的にはユーザ別画面に反映される。しかし、ユーザ別画面でカスタマイズが行われた場合、デフォルト画面には反映されない。
【0040】
配置アイテム種別情報管理手段74は、UI画面内に配置される配置アイテム(アイコン)に対し、依存先の画面のカスタマイズを反映するか否かを表す種別を含む配置アイテム種別情報を管理する。配置アイテムの種別として、依存先の画面のカスタマイズを反映する画面依存と、依存先の画面のカスタマイズを反映しない機能依存とがある。しかし、機能依存の配置アイテムは、依存先の画面のカスタマイズの内容が、依存している機能の利用制限である場合、この利用制限が反映される。
【0041】
カスタマイズ制御手段75は、UI画面の配置アイテムに関するカスタマイズを制御する。カスタマイズ制御手段75は、所定のUI画面の配置アイテムがカスタマイズされる場合、所定のUI画面の画面種別情報及びカスタマイズ対象の配置アイテムの配置アイテム種別情報に基づいて、所定のUI画面以外のUI画面にもカスタマイズを反映するかを判定する。カスタマイズ制御手段75は、所定の条件を満たせば、カスタマイズ内容を他のUI画面にも適用する。
【0042】
なお、標準搭載アプリ20、Webブラウザ30、拡張アプリ40、各管理部61〜65、画面管理手段72、カスタマイズ制御手段75、拡張アプリ制御手段46は、制御部11、ワークメモリとしての主記憶部12、各種プログラムを保持する補助記憶部13などにより実現されうる。また、設定値記憶手段25、URL記憶手段31、画面種別情報管理手段73、配置アイテム種別情報管理手段74は、主記憶部12及び/又は補助記憶部13などにより実現されうる。表示手段70は、例えば制御部11、表示部17により実現され、入力手段71は、操作部16などにより実現されうる。
【0043】
<データ構造>
次に、各管理手段で記憶されるデータのデータ構造について説明する。画面管理手段72は、アイコン画像情報、アイコン配置情報を記憶する。
図3は、アイコン画像情報の一例を示す図である。
【0044】
図3に示すアイコン画像情報は、アイコンIDとアイコンの画像情報とが対応付けられる。アイコンの画像情報は、予め登録されている画像情報や、後から追加された画像情報などである。アイコンの画像情報が追加された場合、アイコンIDは、例えば画面管理手段72により自動で割り当てられる。
【0045】
図4は、アイコン配置情報の一例を示す図である。
図4に示すアイコン配置情報は、アイコンの配置IDに対して、一覧画面での座標、アイコン画像と対応するアイコンID、画面を表示するオーナーを特定する表示画面オーナーIDを保持するデータ構造となっている。また、アイコン配置情報は、標準搭載アプリ20についてはアプリ設定値(ある場合のみ)の設定値番号、Webブラウザ30についてはURL番号を保持するデータ構造となっている。
【0046】
また、新規に拡張アプリ40がインストールされる場合、画面管理手段72が、使用している配置IDの最大値をインクリメントした値を、配置IDとして割り当てる。座標は、空いている所定位置の座標がアイコン配置情報に追加され、表示画面オーナーIDは、拡張アプリ40が最初から保持している新規IDがアイコン配置情報に追加される。
【0047】
アイコンIDは、拡張アプリ40で用意されたアイコンがあれば、使用しているアイコンIDの最大値をインクリメントしてアイコンIDを割り当て、アイコン画像情報も更新する。アイコンがなければシステムデフォルトのアイコンIDが割り当てられる。
【0048】
図4に示すデータ構造を保持すれば、標準搭載アプリ20と拡張アプリ40のアイコンが同じ一覧画面に表示されるようになる。例えば、配置IDが「4」の標準搭載アプリ20のスキャナアプリ22と、配置IDが「5」の拡張アプリ40のSDKコピーアプリ41とが同じ一覧画面に表示される。また、同じコピーアプリ21であっても、マクロ機能の設定値が異なれば、異なるアイコンが表示されるようになる。例えば、配置IDが「7」のコピーアプリ21と、配置IDが「8」のコピーアプリ21が異なるアイコンとなる。
【0049】
次に、設定値記憶手段25に記憶される、標準搭載アプリ20のマクロ機能の設定値について説明する。
図5は、コピーアプリ21の設定値の一例を示す図である。
【0050】
図5に示すように、設定値情報は、各設定値番号に対して、登録名称と設定値を予めユーザが登録する。設定値番号が、一覧画面のアイコン配置情報(
図4参照)に対応付けられている。
【0051】
例えば、設定値番号「1」のマクロ機能は、登録名称が「集約印刷」であり、設定値についてカラー「フルカラー」、給紙トレイ「A4横」、原稿種類「写真」、セット方向「読める向き」、濃度「普通」、両面集約分割「集約」、変倍「71%」、仕上げ「ソート」が設定されている。
【0052】
次に、URL記憶手段31に記憶される、URL情報について説明する。
図6は、URL情報の一例を示す図である。
図6に示すように、URL番号に対して、登録名称とURLを予めユーザが登録する。URL番号が、一覧画面のアイコン配置情報に対応付けられている(
図4参照)。
【0053】
例えば、URL番号「1」は、登録名称が「AAAホームページ」、URLが「http://www.AAA.co.jp/」が対応付けられている。
【0054】
次に、画面種別情報管理手段73に記憶される、画面種別情報について説明する。
図7は、画面種別情報の一例を示す図である。
図7に示すように、画面種別情報は、画面種別とその特性が保持される。画面種別は、
図7に示す例では、「デフォルト画面」と、「ユーザ別画面」とが定義される。
【0055】
「デフォルト画面」の特性は、カスタマイズ対象となる1画面に対し、1つ存在することである。「ユーザ別画面」の特性は、カスタマイズ対象となる1画面に対し、ユーザ毎に存在することである。また、「ユーザ別画面」は、「デフォルト画面」に対し依存関係を持つ。また、新規ユーザ作成時の「ユーザ別画面」の初期状態は、「デフォルト画面」となる。
【0056】
例えば、ホーム画面に対して画面種別を適用すると、ホーム画面のデフォルト画面、ホーム画面のユーザ別画面の2種類が存在する。ユーザ別画面に関しては、登録されているユーザの分だけホーム画面が存在する。画面種別は、例えば画面IDと関連付けて記憶しておけばよい。
【0057】
次に、配置アイテム種別情報管理手段74に記憶される、配置アイテム種別情報について説明する。
図8は、配置アイテム種別情報の一例を示す図である。
図8に示すように、配置アイテム種別情報は、配置アイテム種別、特性、ホーム画面での実施例を含む。
図8に示す例では、ホーム画面での実施例について説明するが、その他の画面であっても適用できる。
【0058】
図8に示す例では、配置アイテム種別は、「画面依存」と、「機能依存」との2種類が定義される。「画面依存」の特性は、依存先画面のカスタマイズによる影響を受ける配置アイテムであることを示す。「機能依存」の特性は、依存先画面のカスタマイズによる影響は受けないが、依存している機能の利用制限による影響は受ける配置アイテムであることを示す。
【0059】
図8に示すように、ホーム画面での実施例として、「画面依存」のアイテムとしては各種アプリケーション、各種SDKがある。「機能依存」のアイテムとしては、各種プログラム、ユーザ別URLリンクが挙げられる。
【0060】
各種プログラム、ユーザ別URLリンクは、各種アプリケーション、各種SDKによる機能に基づいて生成される配置アイテムであり、依存している機能が制限されることにより、利用できなくなるという影響を受ける。
【0061】
各種アプリケーション、各種SDK、各種プログラム、ユーザ別URLリンクの例は以下の通りである。
各種アプリケーション:コピー、スキャナ、プリンタ、ドキュメントボックス、ブラウザ
各種SDK:App2Me
各種プログラム:2in1コピー、xx社スキャナ
ユーザ別URLリンク:Scan2Gmail
例えば、「2in1コピー」は、各種アプリケーションのコピーに、「xx社スキャナ」は、各種アプリケーションのスキャナに、「Scan2Gmail」は、各種アプリケーションのブラウザに基づく、「機能依存」の配置アイテムである。各種プログラムは、例えばマクロ機能を意味する。
【0062】
次に、カスタマイズ制御手段75に記憶される、カスタマイズ種別情報について説明する。
図9は、カスタマイズ種別情報の一例を示す図である。
図9に示すように、カスタマイズ種別情報は、カスタマイズ種別、特性、カスタマイズ実施例を含む。
【0063】
図9に示す例では、カスタマイズ種別は、「利用制限」と「デザイン」とが定義される。「利用制限」の特性は、機能の利用可否に影響するカスタマイズを示す。「デザイン」の特性は、機能の利用可否に影響しない、見た目のみのカスタマイズを示す。
図9に示すカスタマイズの実施例では、「利用制限」には、表示/表示の切り替えがある。「デザイン」には、レイアウト変更、サイズ変更などがある。
【0064】
<画面例>
次に、各画面や画面遷移について説明する。
図10は、アプリの一覧画面の一例を示す図である。
図10に示すように、一覧画面の1画面内に、標準搭載アプリケーション(コピー、スキャナ、プリンタ)、拡張アプリケーション(App2Me)、標準搭載アプリ20の登録設定値(2in1コピー、xx社スキャナ)、Webブラウザ30(Scan2Gmail)、に対するショートカットアイコン(配置アイテム)が配置される。
【0065】
図10に示す画面の各アイコンが押下されると、該当するアプリケーション画面や、Webページ、登録設定値を設定した状態でのアプリケーション画面が表示される。アイコンが1画面内に収まらない場合は、右下のページ送りボタン100が押下されることで次ページに画面遷移できる。
【0066】
次に、一覧画面からの画面遷移例について説明する。
図11は、画面遷移の一例を示す図である。
図11に示すように、一覧画面d11から左上のコピーアイコンが押下されると、コピーアプリ画面d12が表示される。これにより、各アプリケーションの一覧が表示された画面から、一つの操作(アイコン押下)により各機能(拡張アプリなども含む)の画面を表示することができ、ユーザの負担を減らすことができる。
【0067】
これらの画面遷移の制御は、画面管理手段72が行う。なお、一覧画面d11は、ホーム画面に設定されてもよい。
【0068】
<画面構成>
次に、画面種別と配置アイテム種別の構成例について説明する。
図12は、各画面の構成例を示す図である。
図12に示す画面は、
図10に記載のホーム画面の配置アイテムとその配置を例にした図である。
【0069】
図12に示すデフォルト画面に対し、ユーザ別画面から単方向の依存関係を持つ。これは、ユーザ別画面が、デフォルト画面に対するカスタマイズの影響を受ける可能性があることを示している。
【0070】
また、各画面には配置アイテムが配置されている。配置アイテム種別としては
図8に示したように、「画面依存」と「機能依存」とがある。
図12に示す例では、「画面依存」の配置アイテムを太枠の四角で表し、「機能依存」の配置アイテムを細枠の四角で表す。
【0071】
ここで、「画面依存」は、「デフォルト画面」に依存関係を持つ。「機能依存」は、依存している機能の利用制限の影響を受ける。以下に示す例でも
図12と同様の表現をする。
【0072】
図13は、
図10に示すホーム画面の構成例を示す図である。
図13に示す例では、ユーザが3人(A、B、C)登録されており、ユーザAが登録された直後のスナップショットを示している。
【0073】
ユーザ別画面はデフォルト画面に依存しており、ユーザ登録時点の初期値はデフォルト画面の設定値となる。以下では、デフォルト画面およびユーザA画面に対するカスタマイズを行った場合の具体的な事例を示す。
【0074】
<カスタマイズ>
図14は、実施例におけるカスタマイズ(その1)の一例を示す図である。
図14に示す例では、デフォルト画面に表示されている、コピーアイコン(各種アプリケーションの1つ)を非表示にする例を示す。
【0075】
入力手段71は、コピーアイコンを非表示にするカスタマイズ操作を受け付け、受け付けた内容を画面管理手段72に出力する。画面管理手段72は、カスタマイズ対象の画面の画面種別、配置アイテムの配置アイテム種別情報を取得する。
【0076】
画面管理手段72は、取得した情報と、カスタマイズの内容をカスタマイズ制御手段75に出力する。このとき、カスタマイズ制御手段75は、取得した情報からカスタマイズ要求を認識する。
【0077】
カスタマイズ要求としては、
図14に示す例では、画面種別:デフォルト画面、配置アイテム種別:画面依存、カスタマイズ種別:利用制限、である。
【0078】
カスタマイズ制御手段75は、デフォルト画面のコピーアイコンを非表示にすることで、全ユーザのコピーアイコンも非表示とするよう制御する。つまり、カスタマイズ制御手段75は、全ユーザに対してコピーの利用をできないように利用制限することになる。
【0079】
また、カスタマイズ制御手段75は、デフォルト画面、ユーザ別画面それぞれにおける、コピー機能に対するプログラムである「2in1コピー」も、コピー機能に対して依存しているため、利用制限するよう制御する。そのため、「2in1コピー」アイコンは、コピーアイコンと同様に非表示となる。
【0080】
図15は、実施例におけるカスタマイズ(その2)の一例を示す図である。
図15に示す例では、デフォルト画面に表示されている「2in1コピー」アイコン(各種プログラムアイコンの1つ)を非表示にする例を示す。
【0081】
入力手段71は、「2in1コピー」を非表示にするカスタマイズ操作を受け付け、受け付けた内容を画面管理手段72に出力する。画面管理手段72は、カスタマイズ対象の画面の画面種別、配置アイテムの配置アイテム種別情報を取得する。
【0082】
画面管理手段72は、取得した情報と、カスタマイズの内容をカスタマイズ制御手段75に出力する。このとき、カスタマイズ制御手段75は、取得した情報からカスタマイズ要求を認識する。
【0083】
カスタマイズ要求としては、
図15に示す例では、画面種別:デフォルト画面、配置アイテム種別:機能依存、カスタマイズ種別:利用制限、である。
【0084】
カスタマイズ制御手段75は、デフォルト画面の「2in1コピー」アイコンを非表示にする。このとき、既存の全ユーザ(A、B、C)に対する影響はない。これは、「2in1コピー」の配置アイテム種別が「機能依存」であり、依存しているコピー機能の利用制限がかけられた訳では無いためである。
【0085】
今後、新規ユーザが追加された場合、
図13で説明した通り、ユーザ別画面の初期状態として「2in1コピー」アイコンは非表示となるが、ユーザ毎のカスタマイズで利用できるようにすることは可能である。
【0086】
図16は、実施例におけるカスタマイズ(その3)の一例を示す図である。
図16に示す例では、ユーザA画面に表示されている、コピーアイコン(各種アプリケーションの1つ)を非表示にする例を示す。
【0087】
入力手段71は、「コピーアイコン」を非表示にするカスタマイズ操作を受け付け、受け付けた内容を画面管理手段72に出力する。画面管理手段72は、カスタマイズ対象の画面の画面種別、配置アイテムの配置アイテム種別情報を取得する。
【0088】
画面管理手段72は、取得した情報と、カスタマイズの内容をカスタマイズ制御手段75に出力する。このとき、カスタマイズ制御手段75は、取得した情報からカスタマイズ要求を認識する。
【0089】
カスタマイズ要求としては、
図16に示す例では、画面種別:ユーザ別画面、配置アイテム種別:画面依存、カスタマイズ種別:利用制限、である。
【0090】
カスタマイズ制御手段75は、ユーザA画面のコピーアイコンを非表示にする。このとき、既存のその他の全ユーザ(B、C)およびデフォルト画面に対する影響はない。これは、「ユーザA画面」の画面種別が「ユーザ別画面」であるためである。
【0091】
つまり、コピーアプリは全ユーザに対して利用許可はされているが、ユーザAは普段利用しないため非表示にしておきたい、という状況に有効である。状況が変わり、利用できるようにしたくなった時は、また表示することも可能である。
【0092】
また、「2in1コピー」アイコンについては、コピー機能に依存しているが、カスタマイズ対象画面が「ユーザ別画面」であるため、利用制限の影響は受けない。
【0093】
しかし、以前にデフォルト画面において、コピーアイコンが非表示にカスタマイズされたとする。このとき、デフォルト画面、ユーザ別画面それぞれにおける、コピー機能に対するプログラムである「2in1コピー」も、コピー機能に対する機能依存していることにより利用できなくなる。また、全ユーザに対して利用制限がかかった状態となっているので、コピーアイコンを表示することができなくなる。
【0094】
図17は、実施例におけるカスタマイズ(その4)の一例を示す図である。
図17に示す例では、デフォルト画面に表示されている、スキャナアイコン(各種アプリケーションの1つ)をレイアウト変更する例を示す。
【0095】
入力手段71は、「スキャナアイコン」を移動するカスタマイズ操作を受け付け、受け付けた内容を画面管理手段72に出力する。画面管理手段72は、カスタマイズ対象の画面の画面種別、配置アイテムの配置アイテム種別情報を取得する。
【0096】
画面管理手段72は、取得した情報と、カスタマイズの内容をカスタマイズ制御手段75に出力する。このとき、カスタマイズ制御手段75は、取得した情報からカスタマイズ要求を認識する。
【0097】
カスタマイズ要求としては、
図17に示す例では、画面種別:デフォルト画面、配置アイテム種別:画面依存、カスタマイズ種別:デザイン、である。
【0098】
カスタマイズ制御手段75は、デフォルト画面のスキャナアイコンをレイアウト変更する。このとき、既存の全ユーザ(A、B、C)に対する影響はない。これは、カスタマイズ種別がデザインであるためである。
【0099】
今後、新規ユーザが追加された場合、
図13で説明した通り、ユーザ別画面の初期状態として「スキャナ」アイコンの配置はデフォルト画面に従う。
【0100】
図18は、実施例におけるカスタマイズ(その5)の一例を示す図である。
図18に示す例では、ユーザA画面に表示されている、「XX社スキャナ」アイコン(各種プログラムの1つ)をレイアウト変更する例を示す。
【0101】
入力手段71は、「XX社スキャナ」を移動するカスタマイズ操作を受け付け、受け付けた内容を画面管理手段72に出力する。画面管理手段72は、カスタマイズ対象の画面の画面種別、配置アイテムの配置アイテム種別情報を取得する。
【0102】
画面管理手段72は、取得した情報と、カスタマイズの内容をカスタマイズ制御手段75に出力する。このとき、カスタマイズ制御手段75は、取得した情報からカスタマイズ要求を認識する。
【0103】
カスタマイズ要求としては、
図18に示す例では、画面種別:ユーザ別画面、配置アイテム種別:機能依存、カスタマイズ種別:デザイン、である。
【0104】
カスタマイズ制御手段75は、カスタマイズ要求に応じて、ユーザA画面の「XX社スキャナ」アイコンをレイアウト変更する。このとき、既存のその他全ユーザ(B、C)およびデフォルト画面に対する影響はない。これは、カスタマイズ種別がデザインであるためである。
【0105】
また、配置アイテム種別が「機能依存」でもあるため、デフォルト画面の「XX社スキャナ」アイコンを非表示にして利用制限をかけたとしても、各ユーザはそれによる影響を受けることは無い。
【0106】
しかし、依存しているスキャナ機能が利用制限されると、各ユーザのユーザ別画面では、「XX社スキャナ」は、機能として利用できなくなるため利用制限されることになる。
【0107】
図19は、実施例におけるカスタマイズ(その6)の一例を示す図である。
図19に示す例では、デフォルト画面に表示されている、「スキャナ」アイコン(各種アプリケーションの1つ)を非表示にする例を示す。なお、
図19に示す例では、カスタマイズ対象とするショートカットアイコン(スキャナ)が、デフォルト画面とユーザ別画面で異なる位置に配置されている場合について説明する。
【0108】
入力手段71は、「スキャナ」アイコンを非表示にするカスタマイズ操作を受け付け、受け付けた内容を画面管理手段72に出力する。画面管理手段72は、カスタマイズ対象の画面の画面種別、配置アイテムの配置アイテム種別情報を取得する。
【0109】
画面管理手段72は、取得した情報と、カスタマイズの内容をカスタマイズ制御手段75に出力する。このとき、カスタマイズ制御手段75は、取得した情報からカスタマイズ要求を認識する。
【0110】
カスタマイズ要求としては、
図19に示す例では、画面種別:デフォルト画面、配置アイテム種別:画面依存、カスタマイズ種別:利用制限、である。
【0111】
カスタマイズ制御手段75は、デフォルト画面の「スキャナ」アイコンを非表示にすることで、全ユーザの「スキャナ」アイコンも非表示とするよう制御する。つまり、カスタマイズ制御手段75は、全ユーザに対してスキャナの利用をできないように利用制限することになる。
【0112】
また、カスタマイズ制御手段75は、デフォルト画面、ユーザ別画面それぞれにおける、スキャナ機能に対するプログラムである「XX社スキャナ」についても、スキャナ機能に対して依存しているため、利用制限するよう制御する。そのため、「XX社スキャナ」アイコンは、「スキャナ」アイコンと同様に非表示となる。
【0113】
図19は、
図14で説明した内容と類似しているが、デフォルト画面とユーザA画面とで、レイアウト変更によりアイコンの配置位置が異なっているという違いがある。しかし、アイコンの配置位置が異なることによる本実施例の処理には違いはなく、
図14で説明した処理と同様となる。
【0114】
<配置アイテムの追加>
次に、配置アイテムが新規に追加される場合について説明する。
図20は、配置アイテムの追加の一例を示す図である。新規アプリケーションを追加したり、新規プログラムを登録したりすると、配置アイテムが新規に追加される。
【0115】
図20に示す例では、新規アプリケーションとしてファクスアプリケーション機能を追加する場合を考える。機能を追加する際、画面管理手段72は、追加する機能のプログラムが、機能を実現するプログラム自身であるか否かにより、配置アイテム種別を決定する。
【0116】
画面管理手段72は、追加する機能が、機能を実現するプログラム自身であれば、配置アイテム種別を「画面依存」とし、そうでなければ「機能依存」とする。例えば、
図20に示す「ファクス(Fax)」アイコンが追加される場合、「ファクス」は、機能を実現するプログラム自身であるため、配置アイテム種別は、「画面依存」となる。
【0117】
続いて、「4in1コピー」のような、コピー機能自身ではなくコピー機能を利用したプログラム(マクロ)登録を考える。この場合、画面管理手段72は、「4in1コピー」は、機能を実現するプログラム自身ではない(他の機能を利用する)ため、配置アイテム種別を「機能依存」として配置アイテム種別情報管理手段74に追加登録する。これにより、追加配置アイテムについて、自動で配置アイテム種別情報を設定することができる。
【0118】
<動作>
次に、実施例におけるMFP1の動作について説明する。
図21は、実施例におけるカスタマイズ処理の一例を示すシーケンス図である。デフォルト画面、ユーザ別画面のカスタマイズは、MFP1の操作部パネル上や、Webブラウザといった入力手段からのカスタマイズを想定している。
【0119】
ステップS101で、入力手段71は、配置変更やアイコンの非表示などのカスタマイズを受け付け、そのカスタマイズ要求を画面管理手段72に通知する。入力手段71は、例えば、「コピーアイコンを非表示にする(利用制限する)」という要求をユーザから受け付ける。
【0120】
ステップS102、S103で、画面管理手段72は、通知されたカスタマイズ要求を基に、画面種別情報管理手段73から画面種別情報を取得する。取得した画面種別情報は、カスタマイズ対象画面における、画面種別情報管理手段73が管理している
図7で示した画面種別である。画面管理手段72は、例えば、
図14に示す例で説明すると、「デフォルト画面」という情報を取得する。
【0121】
ステップS104、S105で、画面管理手段72は、通知されたカスタマイズ要求を基に、配置アイテム種別情報管理手段74から配置アイテム種別情報を取得する。取得した配置アイテム種別情報は、配置アイテム種別管理手段74が管理している
図8で示した配置アイテム種別である。画面管理手段72は、例えば、
図14に示す例で説明すると、「画面依存」という情報を取得する。
【0122】
ステップS106で、画面管理手段72は、これらの取得した情報を、カスタマイズ制御手段75に通知する。画面管理手段72は、例えば、
図14に示す例で説明すると、「デフォルト画面、画面依存、利用制限」という情報を通知する。
【0123】
ステップS107で、カスタマイズ制御手段75は、画面管理手段72から取得した情報から、今回のカスタマイズによりどの画面のどの配置アイテムにカスタマイズを反映させるかを判定する。カスタマイズ制御手段75は、例えば、
図14に示す例で説明すると、「デフォルト画面、ユーザA、B、C画面、コピーアイコン、2in1コピー」にカスタマイズを反映すると判定する。ステップS107のカスタマイズ対象判定処理の詳細は、
図22を用いて後述する。
【0124】
ステップS108で、カスタマイズ制御手段75は、カスタマイズ対象の画面や配置アイテムを判定すると、その情報を画面管理手段72に出力する。
【0125】
ステップS109で、画面管理手段72は、カスタマイズ制御手段75から取得した情報に基づいて、画面情報の更新を行う。画面管理手段72は、例えば、
図14を用いて説明すると、「デフォルト画面、ユーザA、B、C画面の「コピー」アイコン、「2in1コピー」アイコンを非表示に更新することになる。
【0126】
ステップS110で、画面管理手段72は、更新した画面情報に基づき、表示手段70に対して実際の画面更新処理を行う。表示手段70は、更新された画面を表示する。これにより、カスタマイズ内容が各画面に反映されることになる。
【0127】
図22は、実施例におけるカスタマイズ対象判定処理の一例を示すフローチャートである。
図22に示すステップS201で、カスタマイズ制御手段75は、ユーザが操作したカスタマイズの種別は、「利用制限」であるかを判定する。カスタマイズ種別が「利用制限」である場合(ステップS201−YES)ステップS202に進み、カスタマイズ種別が「利用制限」ではない場合(ステップS201−NO)ステップS205に進む。
【0128】
ステップS202で、カスタマイズ制御手段75は、カスタマイズ対象の画面種別は「デフォルト画面」かを判定する。画面種別が「デフォルト画面」である場合(ステップS202−YES)ステップS203に進み、画面種別が「デフォルト画面」でない場合(ステップS202−NO)ステップS205に進む。
【0129】
ステップS203で、カスタマイズ制御手段75は、カスタマイズ対象の配置アイテム種別は「画面依存」かを判定する。配置アイテム種別が「画面種別」である場合(ステップS203−YES)ステップS204に進み、配置アイテム種別が「画面種別」ではない場合(ステップS203−NO)ステップS205に進み。
【0130】
ステップS204で、カスタマイズ制御手段75は、デフォルト画面及び全ユーザ別画面がカスタマイズ対象であると判定する。カスタマイズ制御手段75は、カスタマイズ対象の配置アイテムに依存するアイコン(「機能依存」のアイコン)があるかを判定し、ある場合は、この「機能依存」のアイコンもカスタマイズ対象とする。
【0131】
ステップS205で、カスタマイズ制御手段75は、カスタマイズ対象画面のみがカスタマイズ対象画面であると判定する。この判定処理が、カスタマイズ対象画面で、カスタマイズ要求された全ての配置アイテムに対して行われる。
【0132】
これにより、カスタマイズ対象の配置アイテムに対して、所定の条件を満たす場合には、一括して複数の画面にカスタマイズを反映させることができる。
【0133】
次に、新規に配置アイテムが追加された場合の配置アイテム種別の判定について説明する。
図23は、実施例における配置アイテム種別の判定処理の一例を示すフローチャートである。
図23に示すステップS301で、画面管理手段72は、ホーム画面などに追加される追加配置アイテムは、機能実現プログラム自身かを判定する。機能実現プログラムとは、アプリケーションそのものであり、マクロのような一度アプリケーションを呼び出して設定値を設定するプログラムは含まれない。
【0134】
追加配置アイテムが機能実現プログラムである場合(ステップS301−YES)ステップS302に進み、追加配置アイテムが機能実現プログラムではない場合(ステップS301−NO)ステップS303に進む。
【0135】
ステップS302で、画面管理手段72は、デフォルト画面に配置アイコン種別「画面依存」としてアイコンを追加する。
【0136】
ステップS303で、画面管理手段72は、デフォルト画面に配置アイコン種別「機能依存」としてアイコンを追加する。
【0137】
これにより、例えば、アプリ一覧画面に、新たに追加されるアイコン(配置アイテム)の配置アイテム種別を自動で設定することができる。また、この際にユーザ別画面に対して追加配置アイテムが自動的に追加されることはないが、ユーザ別画面をカスタマイズすることで追加配置アイテムを利用できるようにすることが可能となる。このときの状態としては、
図16で「コピー」アイコンを非表示にした状態と同じであり、追加配置アイテムを利用できるが、使わないため非表示にしている状態と等しい。
【0138】
以上、実施例によれば、ユーザの操作性を向上させつつ、カスタマイズ設定の管理及び制御を容易にすることができる。
【0139】
[変形例]
実施例の画像形成装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0140】
また、実施例の画像形成装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施例の画像形成装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0141】
また、実施例の画像形成装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0142】
実施例の画像形成装置で実行されるプログラムは、前述した各手段を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては制御部11(プロセッサ)が補助記憶部13からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段のうち1又は複数の各手段が主記憶部12上にロードされ、1又は複数の各手段が主記憶部12上に生成されるようになっている。
【0143】
なお、本発明は、上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。