【実施例】
【0040】
以下、本発明の蚊成虫を防除するための防除材の実施例について説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されない。
【0041】
[実施例1]
非晶質シリカ10.0重量部と、ペルメトリン10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A1を得た。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末A1をポリエチレン62重量部に対して27.4重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0042】
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部と、ポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットA1を作製した。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
【0043】
そして、ネットA1を、ピリプロキシフェン0.1%w/vのアルコール溶液に1時間浸漬し、取出し、24時間風乾させた。
【0044】
[実施例2]
非晶質シリカ10.0重量部と、ペルメトリン10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A1を得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末A1をポリエチレン62重量部に対して27.4重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたピリプロキシフェンを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
【0045】
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットB1を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0046】
[実施例3]
ポリエチレンから、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットC1を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0047】
一方、ペルメトリン5.0重量部と、ピリプロキシフェン5.0重量部と、プロピレングリコール3.0重量部とを、アルコール87.0重量部に溶解して、スプレー液A1を得る。
【0048】
そして、ネットC1に、スプレー液A1をスプレーし、24時間風乾させる。
【0049】
[実施例4]
ポリエステルから、加工温度260℃にて、マルチフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットD1を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0050】
一方、ペルメトリン5.0重量部と、ピリプロキシフェン5.0重量部と、プロピレングリコール3.0重量部とを、アルコール87.0重量部に溶解して、スプレー液A1を得る。
【0051】
そして、ネットD1に、スプレー液A1をスプレーし、24時間風乾させる。
【0052】
[実施例5]
非晶質シリカ10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末H1を得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末H1をポリエチレン72重量部に対して17.4重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたピリプロキシフェンを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
【0053】
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットH1を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0054】
そして、ネットH1を、ペルメトリン0.1%w/vのイソプロパノール溶液に1時間浸漬し、取り出した後、24時間風乾させる。
【0055】
[実施例6]
非晶質シリカ10.0重量部と、ペルメトリン、デルタメトリン、及びアルファシペルメトリンからなる群から選ばれる1種のピレスロイド化合物10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A2を得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末A2をポリエチレン62重量部に対して27.4重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
【0056】
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部と、ポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットA2を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0057】
そして、ネットA2を、メトプレン0.1%w/vのアルコール溶液に1時間浸漬し、取出し、24時間風乾させる。
【0058】
[実施例7]
非晶質シリカ10.0重量部と、ペルメトリン、デルタメトリン、及びアルファシペルメトリンからなる群から選ばれる1種のピレスロイド化合物10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A2を得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末A2をポリエチレン62重量部に対して27.4重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたメトプレンを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
【0059】
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットB2を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0060】
[実施例8]
ポリエチレンから、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットC2を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0061】
一方、ペルメトリン、デルタメトリン、及びアルファシペルメトリンからなる群から選ばれる1種のピレスロイド化合物5.0重量部と、メトプレン5.0重量部と、プロピレングリコール3.0重量部とを、アルコール87.0重量部に溶解して、スプレー液A2を得る。
【0062】
そして、ネットC2に、スプレー液A2をスプレーし、24時間風乾させる。
【0063】
[実施例9]
ポリエステルから、加工温度260℃にて、マルチフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットD2を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0064】
一方、ペルメトリン、デルタメトリン、及びアルファシペルメトリンからなる群から選ばれる1種のピレスロイド化合物5.0重量部と、メトプレン5.0重量部と、プロピレングリコール3.0重量部とを、アルコール87.0重量部に溶解して、スプレー液A2を得る。
【0065】
そして、ネットD2に、スプレー液A2をスプレーし、24時間風乾させる。
【0066】
[実施例10]
非晶質シリカ10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末H2を得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末H2をポリエチレン72重量部に対して17.4重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたピリプロキシフェンを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
【0067】
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットH2を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0068】
そして、ネットH2を、ペルメトリン、デルタメトリン、及びアルファシペルメトリンからなる群から選ばれる1種のピレスロイド化合物0.1%w/vのアルコール溶液に1時間浸漬し、取り出した後、24時間風乾させる。
【0069】
[実施例11]
非晶質シリカ10.0重量部と、デルタメトリン又はアルファシペルメトリン10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A3を得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末A3をポリエチレン62重量部に対して27.4重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
【0070】
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部と、ポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットA3を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0071】
そして、ネットA3を、ピリプロキシフェン0.1%w/vのアルコール溶液に1時間浸漬し、取出し、24時間風乾させる。
【0072】
[実施例12]
非晶質シリカ10.0重量部と、デルタメトリン又はアルファシペルメトリン10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A3を得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末A3をポリエチレン62重量部に対して27.4重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたピリプロキシフェンを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
【0073】
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットB3を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0074】
[実施例13]
ポリエチレンから、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットC3を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0075】
一方、デルタメトリン又はアルファシペルメトリン5.0重量部と、ピリプロキシフェン5.0重量部と、プロピレングリコール3.0重量部とを、アルコール87.0重量部に溶解して、スプレー液A3を得る。
【0076】
そして、ネットC3に、スプレー液A3をスプレーし、24時間風乾させる。
【0077】
[実施例14]
ポリエステルから、加工温度260℃にて、マルチフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットD3を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0078】
一方、デルタメトリン又はアルファシペルメトリン5.0重量部と、ピリプロキシフェン5.0重量部と、プロピレングリコール3.0重量部とを、アルコール87.0重量部に溶解して、スプレー液A3を得る。
【0079】
そして、ネットD3に、スプレー液A3をスプレーし、24時間風乾させる。
【0080】
[実施例15]
非晶質シリカ10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末H3を得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末H3をポリエチレン72重量部に対して17.4重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたピリプロキシフェンを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
【0081】
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットH3を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0082】
そして、ネットH3を、デルタメトリン又はアルファシペルメトリン0.1%w/vのアルコール溶液に1時間浸漬し、取り出した後、24時間風乾させる。
【0083】
[実施例16]
ペルメトリン7.0重量部と、ステアリン酸亜鉛5.0重量部と、BHT0.3重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A4を得る。単軸押出機150℃でポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物を溶融させたところへ、粉末A4をポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物87.7重量部に対して12.3重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
【0084】
次に、得られたマスターバッチペレット30.0重量部と、ポリエチレン70.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットE1を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0085】
そして、ネットE1を、ピリプロキシフェン0.1%w/vのアルコール溶液に1時間浸漬し、取出し、24時間風乾させる。
【0086】
[実施例17]
ペルメトリン7.0重量部と、ステアリン酸亜鉛5.0重量部と、BHT0.3重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A4を得た。単軸押出機150℃でポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物を溶融させたところへ、粉末A4をポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物84.2重量部に対して12.3重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたピリプロキシフェンを、輸液ポンプを用いて、3.5重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0087】
次に、得られたマスターバッチペレット30.0重量部とポリエチレン70.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットF1を作製した。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
【0088】
[実施例18]
ステアリン酸亜鉛5.0重量部と、BHT0.3重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末H4を得る。単軸押出機150℃でポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物を溶融させたところへ、粉末H4をポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物91.2重量部に対して5.3重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたピリプロキシフェンを、輸液ポンプを用いて、3.5重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
【0089】
次に、得られたマスターバッチペレット30.0重量部とポリエチレン70.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットH4を作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
【0090】
そして、ネットH4を、ペルメトリン0.1%w/vのイソプロパノール溶液に1時間浸漬し、取り出した後、24時間風乾させる。
【0091】
[実施例19]
ステアリン酸亜鉛5.0重量部と、BHT0.3重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A5を得た。単軸押出機150℃でポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物を溶融させたところへ、粉末A5をポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物84.2重量部に対して5.3重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたペルメトリンとピリプロキシフェンの2:1混合物を、輸液ポンプを用いて、10.5重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0092】
次に、得られたマスターバッチペレット30.0重量部とポリエチレン70.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットF2を作製した。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
【0093】
[実施例20]
ステアリン酸亜鉛5.0重量部と、BHT0.3重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A5を得た。単軸押出機150℃でポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物を溶融させたところへ、粉末A5をポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物87.7重量部に対して5.3重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたペルメトリンとピリプロキシフェンの1:1混合物を、輸液ポンプを用いて、7.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0094】
次に、得られたマスターバッチペレット30.0重量部とポリエチレン70.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットF3を作製した。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
【0095】
[実施例21]
ステアリン酸亜鉛5.0重量部と、BHT0.3重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A5を得た。単軸押出機150℃でポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物を溶融させたところへ、粉末A5をポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物84.2重量部に対して5.3重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたペルメトリンとピリプロキシフェンの1:1混合物を、輸液ポンプを用いて、10.5重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0096】
次に、得られたマスターバッチペレット30.0重量部とポリエチレン70.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットF4を作製した。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
【0097】
[実施例22]
ステアリン酸亜鉛5.0重量部と、BHT0.3重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A5を得た。単軸押出機150℃でポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物を溶融させたところへ、粉末A5をポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物84.2重量部に対して5.3重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたペルメトリンとピリプロキシフェンの1:2混合物を、輸液ポンプを用いて、10.5重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0098】
次に、得られたマスターバッチペレット30.0重量部とポリエチレン70.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットF5を作製した。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
【0099】
[実施例23]
ステアリン酸亜鉛5.0重量部と、BHT0.3重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A5を得た。単軸押出機150℃でポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物を溶融させたところへ、粉末A5をポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物87.2重量部に対して5.3重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたペルメトリンとピリプロキシフェンの2:1混合物を、輸液ポンプを用いて、7.5重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0100】
次に、得られたマスターバッチペレット30.0重量部とポリエチレン70.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットF6を作製した。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
【0101】
[比較例1]
ステアリン酸亜鉛5.0重量部と、BHT0.3重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末A5を得た。単軸押出機150℃でポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物を溶融させたところへ、粉末A5をポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物87.7重量部に対して5.3重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたペルメトリンを、輸液ポンプを用いて、7.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0102】
次に、得られたマスターバッチペレット30.0重量部とポリエチレン70.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットG1を作製した。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
【0103】
[比較例2]
ステアリン酸亜鉛5.0重量部と、BHT0.3重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末H4を得た。単軸押出機150℃でポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物を溶融させたところへ、粉末H4をポリエチレンとエチレン−メチルメタクリレート共重合物の3:2混合物84.2重量部に対して5.3重量部となるように加えて混練し、更に、55℃に加熱溶融させたピリプロキシフェンを、輸液ポンプを用いて、10.5重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
【0104】
次に、得られたマスターバッチペレット30.0重量部とポリエチレン70.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットG2を作製した。なお、網目の大きさは、6.45cm
2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
【0105】
[試験例1]
実施例19、21、22、及び比較例1、2の、ネット形態を有する防除材から、25cm×25cmの切片を、試験サンプルとして切り出した。各切片を、900mlのガラスビンに入れ、切片の表面の薬剤をアセトン500mlで完全に洗い流した。その後、各切片を、30℃で1日間保管し、下記の参考文献に記載の標準WHOコーン法に基づいて、ハマダラカ成虫(Anopheles albimanus)に3分間暴露した。暴露後、ハマダラカ成虫を観察用のプラスチックカップ(200ml)に入れて、曝露から60分後にノックダウンしている個体数を測定した。ここで、ノックダウンとは、成虫が仰天した状態を示す。結果は表1のとおりである。
【0106】
(参考文献)
WHOPES(2005), Guidelines for laboratory and field testing of long-lasting insecticidal mosquito nets, WHO/CDS/WHOPES/GCDPP/2005.11 Geneva, WHO.
【0107】
【表1】
【0108】
以上のように、本発明の防除材は、蚊成虫に対して優れた防除効果を示した。