(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記修正検出手段は、前記ドキュメントデータ記憶手段に記憶された前記第二のドキュメントデータと、前記第二の端末から受信した前記第三のドキュメントデータとを比較し、互いに対応する画素色を照合し、該画素色に差異があるときには修正箇所として検出すること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
前記修正検出手段は、前記ドキュメントデータ記憶手段に記憶された前記第二のドキュメントデータと、前記第二の端末から受信した前記第三のドキュメントデータとを比較するとき、互いに対応するページを所定数に領域分割し、分割領域毎に互いに対応する画素色を照合し、該画素色に差異があるときには修正箇所として分割領域を検出すること、
を特徴とする請求項4記載の情報処理システム。
前記修正検出手順は、前記ドキュメントデータ記憶手段に記憶された前記第二のドキュメントデータと、前記第二の端末から受信した前記第三のドキュメントデータとを比較し、互いに対応する画素色を照合し、該画素色に差異があるときには修正箇所として検出すること、
を特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の情報処理方法。
前記修正検出手順は、前記ドキュメントデータ記憶手段に記憶された前記第二のドキュメントデータと、前記第二の端末から受信した前記第三のドキュメントデータとを比較するとき、互いに対応するページを所定数に領域分割し、分割領域毎に互いに対応する画素色を照合し、該画素色に差異があるときには修正箇所として分割領域を検出すること、
を特徴とする請求項9記載の情報処理方法。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明を実施するための形態を各実施形態において図面を用いて説明する。
【0027】
[システム構成]
(全体構成)
はじめに、具体的な発明の内容を説明する前に、本発明を実施するにあたっての全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るシステム構成図(その1)である。図に示されるように、本実施形態に係る文書交換システム100は、文書交換サーバ1、知財部門の端末2、MFP3、特許事務所の端末4が、ネットワーク5を介し接続される。
【0028】
文書交換サーバ1は、知財部門と特許事務所が文書(例えば出願書類)のやり取りを行うための文書交換サーバである。一方側がもう一方側に文書を送信する際、文書交換サーバ1に対し文書を送信(アップロード)すると、もう一方側に対してはその旨の通知がなされるので、文書交換サーバ1からその文書を受信(ダウンロード)することにより、文書交換が行われる。文書交換サーバ1はデータセンター等に設置されうる。
【0029】
端末2は、知財部門のユーザ端末であり例えばPC(Personal Computer)である。端末2は、少なくとも通知をメールで受信するためのメーラーと、必要に応じて文書交換サーバ1にアクセスするためのブラウザを備えている。
【0030】
MFP(Multi-Function Peripheral)3は、プリンタ、コピーおよびスキャナなどの複数の機能を一つの筐体内に収納したデジタル複合機であり、画像形成装置として知られる機器である。なおまた本実施形態のMFP3は、文書交換サーバ1にアクセスするためのブラウザを備えている。
【0031】
端末4は、特許事務所のユーザ端末であり例えばPCである。端末4は、少なくとも通知をメールで受信するためのメーラーと、必要に応じて文書交換サーバ1にアクセスするためのブラウザを備えている。
【0032】
ネットワーク5は、各装置を接続するネットワーク(有線、無線含む)である。文書交換サーバ1、知財部門、特許事務所は物理的に遠隔地に位置するので、具体的には例えばインターネットで実現されうる。
【0033】
図2は、本実施形態に係るシステム構成図(その2)である。
図1に示したように本実施形態に係る文書交換システム100は、文書交換サーバ1、知財部門の端末2、MFP3、特許事務所の端末4がネットワーク5を介し接続されるが、本図により3者間の業務フローをより詳細に示す。
【0034】
本実施形態においては、知財部門と特許事務所間にて発明届出書、出願書類(ドラフト)、出願書類(修正原稿)の文書が相互間で行われる。図に示されるように(1)知財部門は発明届出書(その他依頼書等)を特許事務所に送信する。(2)特許事務所は発明届出書を受信すると、ときに面談を経て依頼に応じ出願書類のドラフト(以下単に出願書類という)を作成する。
【0035】
(3)出願書類が出来上がると、特許事務所は知財部門に対し出願書類を送信するため、文書交換サーバ1にその出願書類を送信・アップロードする。(4)文書交換サーバ1は出願書類がアップロードされると、出願書類ファイルを必要に応じてファイル変換処理を行うとともに、バーコード(詳細後述)を生成しこれを出願書類ファイル中に埋め込む処理を行う。そしてまた出願書類がアップロードされた旨の通知メール端末2に対し送信する。
【0036】
(5)知財部門の端末2は通知メールを受信することにより出願書類がアップロードされたことを認知すると、MFP3を操作し文書交換サーバ1にアクセスし、出願書類ファイルを受信・ダウンロードする。またこの出願書類の印刷・プリントアウトを行う。なおここで端末2から文書交換サーバ1にアクセスすれば出願書類(電子データ)を受信・ダウンロードできることはいうまでもないが、ここでは出願書類はMFP3により印刷されるものとして説明を進める。
【0037】
(6)知財部門又は発明者は、印刷された出願書類の原稿に対し、その内容を確認・検収する。そして修正がある場合には原稿に対し直接手書きで修正を行う。(7)知財部門は特許事務所に対し出願書類の修正原稿を送信するため、MFP3を操作し、修正原稿のスキャンを行うとともに、スキャンした画像(電子データ)を文書交換サーバ1にアップロードする。
【0038】
(8)文書交換サーバ1は修正原稿がアップロードされると、画像中のバーコードを読み取って送信先を認識し、その送信先(特許事務所)に対し修正原稿がアップロードされた旨の通知メール端末4に対し送信する。また文書交換サーバ1は修正原稿に関するレポートを作成し、修正原稿の表紙に付加する。レポートは、修正箇所や出願期限等の情報が記載されるものであるが詳細は後述する。
【0039】
(9)特許事務所は、端末4が通知メールを受信することにより修正原稿がアップロードされたことを認知すると、端末4を操作し文書交換サーバ1にアクセスし、修正原稿を受信・ダウンロードする。(10)特許事務所は、表紙に添付されたレポートを参照することにより修正原稿の修正内容及び出願期限を確認するとともに、修正箇所を漏れなく出願期限内に修正する。なお、修正後は知財部門に同様のフローで再び出願書類を送信し確認・検収を仰いでもよいし、知財部門からの指示に応じて特許庁へ出願手続きを完了させる。以下詳しく説明を行っていく。
【0040】
(ハードウェア)
ここで、本実施形態に係る文書交換サーバ1のハードウェア構成について簡単に説明しておく。
図3は、文書交換サーバ1の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。文書交換サーバ1は、主要な構成として、CPU101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、補助記憶装置104、記憶媒体読取装置105、入力装置106、表示装置107、及び通信装置108を含む構成である。
【0041】
CPU101は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路から構成され、装置全体を制御する回路である。また、ROM102は、CPU101で実行される所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を格納するメモリであり、RAM103は、CPU101がROM102に格納された所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を実行して各種の制御を行うときの作業エリア(ワーク領域)として使用するメモリである。
【0042】
補助記憶装置104は、汎用のOS(Operating System)、プログラムを含む各種情報を格納する装置であり、不揮発性の記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)などが用いられる。記憶媒体読取装置105には、USBメモリ等の携帯型メディアをセットすることで、外部からの情報を取得できる。
【0043】
なお、上記各種情報は、補助記憶装置104以外にも、CD−ROM(Compact Disk - ROM)やDVD(Digital Versatile Disk)、USBメモリ等の携帯型メディアなどの各種記憶媒体やその他のメディアに記憶されてもよく、これらの記憶媒体に格納された各種情報は、記憶媒体読取装置105などのドライブ装置を介して読み取ることが可能である。
【0044】
入力装置106は、ユーザが各種入力操作を行うための装置である。入力装置106は、マウス、キーボード、表示装置107の表示画面上に重畳するように設けられたタッチパネルスイッチなどを含む。表示装置107は、各種データを表示画面に表示する装置である。例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などから構成される。
【0045】
通信装置108は、ネットワークを介して他の機器との通信を行う装置である。有線ネットワークや無線ネットワークなど含む各種ネットワーク形態に応じた通信をサポートする。
【0046】
なお端末2、端末4は上述の如くPC等のユーザ端末であるため、
図3と同様の構成で実現でき、MFP3は従来のデジタル複合機によって実現可能であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0047】
(機能)
次に、文書交換サーバ1の機能構成について説明する。
図4は、文書交換サーバ1の一実施形態の主要機能を示す機能ブロック図である。文書交換サーバ1は、主要な機能として、属性登録部111、記憶部112、受信部113、コード生成部114、送信部115、属性抽出部116、修正検出部117、レポート作成部118を含む構成である。
【0048】
属性登録部111は、出願書類の属性情報を記憶部112に予め登録する機能部である。発明が完成し知財部門が特許事務所へ出願書類の作成を依頼するにあたり、知財部門は出願案件を管理するため、これから特許事務所に作成されることになる出願書類に属性情報(出願案件管理情報ともいえる)を紐付けてサーバに登録する。例えば、発明NO、発明(名)、発明者(名)、依頼先の特許事務所、依頼日、出願期限等々である(具体例後述)。
【0049】
記憶部112は、例えばHDD17で実現され、登録された出願書類の属性情報、出願書類ファイル、レポート、各種マスタ等々を記憶する。これら情報はDB(データベース)によって管理されるが、DB内のデータ構成例については後述する。
【0050】
受信部113は、知財部門、特許事務所から各種情報を受信する通信部である。具体的には出願書類(ドラフト、修正原稿等)を受信する。
【0051】
コード生成部114は、特許事務所から出願書類(ドラフト)を受信すると、その出願書類の属性情報を記憶部112から取得し、取得した属性情報をコード画像(例えば2次元バーコード)に変換し、そのコード画像を受信した出願書類に埋め込んだコード付出願書類を生成する。このコード付出願書類は知財部門に送信される。
【0052】
送信部115は、知財部門、特許事務所から各種情報を送信する通信部である。具体的には出願書類(ドラフト、修正原稿等)を送信する。送信部115は送信準備が整うと、主体的に送信先に対し送信を実施することも勿論可能であるが、本実施形態においてはまず送信先に対しメール通知を行う。送信先はこのメール通知により出願書類がアップロードされ取得可能状態にあることを認識し、送信部115に対し取得要請(ダウンロード)を行えば、送信部115は送信先に対し出願書類を送信する。
【0053】
属性抽出部116は、知財部門から画像データ形式のコード付出願書類(手書き修正ありの修正原稿)を受信すると、コード付出願書類内のコード画像を属性情報に解読・変換することにより、出願書類の属性情報を抽出する。コード生成部114により、コード画像には出願書類の属性情報が埋め込まれているからである。
【0054】
修正検出部117は、特許事務所から受信した出願書類(ドラフト)と、知財部門から受信した画像データ形式のコード付出願書類(手書き修正ありの修正原稿)とを比較照合することにより、修正箇所(手書き修正箇所)を検出する。ここでいう画像データ形式のコード付出願書類は、即ち知財部門が出願書類(ドラフト)に対し確認・検収を行ない、手書きで修正したものをMFP3で読み取った画像データであるが、その詳細は後述する。
【0055】
レポート作成部118は、属性抽出部116が抽出した出願書類の属性情報や、修正検出部117が抽出した修正箇所に関する情報を含むレポートを作成する。またこのレポートを知財部門から受信した画像データ形式のコード付出願書類に添付する。つまり、知財部門から送信された出願書類(手書き修正ありの修正原稿)に対し、属性情報や修正に関する情報を付加してから特許事務所に送信(転送)するものである。詳細は後述する。
【0056】
なお、以上説明したこれらの機能は、実際にはCPU101が実行するプログラムにより実現される。
【0057】
(DBデータ構成例)
上述のしたように記憶部112は、登録された出願書類の属性情報、出願書類ファイル、レポート、各種マスタ等々を記憶する。以下DB内のデータ構成例について説明する。
【0058】
図5は、特許事務所マスタ例を示す。文書交換サーバ1は予め依頼先の特許事務所の情報を保持する。図に示されるように、特許事務所マスタには、「特許事務所ID」〜「パスワード」などの情報が登録される。このうち「特許事務所ID」は特許事務所に対しシステム上固有(一意)に発行される識別子である。「ログインID」、「パスワード」は、特許事務所側が文書交換サーバ1にアクセスする際の認証に用いられるものである。なお図中は1つのみ登録されているが勿論複数を登録することも可能である。
【0059】
図6は、知財部門マスタ例を示す。知財部門マスタには、「部員名」〜「IC識別子」などの情報が登録される。このうち「ログインID」、「パスワード」は、知財部門側の知財部員が文書交換サーバ1にアクセスする際の認証に用いられるものである。また「IC識別子」は、部員が保有する自身のICカードの識別子であり、これはICカードによっても認証を行えるようにするものである。
【0060】
図7は、出願案件管理テーブル例を示す。発明が完成し知財部門が特許事務所へ出願書類の作成を依頼するにあたり、知財部門の知財担当は案件毎に出願案件を管理するため、出願案件テーブル内の情報(出願書類の属性情報)を登録する。よって案件数だけ出願案件テーブルが登録される。このうち「発明ID」は、出願案件に対しシステム上固有(一意)に発行される識別子である。また「特許事務所ID」は本出願案件を依頼する依頼先の特許事務所の特許事務所IDである。例えば図に示される「発明ID」が「13」の出願案件では、「特許事務所ID」が「1」であるので、特許事務所マスタ(
図5)を参照すれば、「I国際特許事務所」が依頼先であることが分かる。
【0061】
図8は、出願書類ファイル管理テーブル例を示す。出願書類が出来上がると、特許事務所は知財部門に対し出願書類を送信するため、文書交換サーバ1にその出願書類をアップロードする。また知財部門は特許事務所に対し出願書類の修正原稿を送信するため、MFP3を操作し、修正原稿のスキャンを行うとともに、スキャンした画像(電子データ)を文書交換サーバ1にアップロードする。この過程で知財部門と特許事務所との間でやり取りされた文書は文書交換サーバ1の記憶部112に保存され、その文書は出願書類ファイル管理テーブルにより管理される。また、知財部門から送信された出願書類(手書き修正あり)には、属性情報や修正に関する情報などのレポートが添付されるが、添付レポートもまたここで同様に管理されている。
【0062】
なお一例を説明すれば、図中のテーブル1行目が意味するところは、「発明ID」が13の出願案件について、「特許事務所ID」1の特許事務所から「20100823 15:03」(日時)に知財部門に送信すべくサーバに「出願明細書.doc」、「図面.pdf(登録商標)」の2ファイルがアップロードされ、またこの2ファイルの実体格納先はHDD17の「D:\1/13/」であることを示す。また、図中のテーブル4行目が意味するところは、「発明ID」が13の出願案件について図面修正後、知財部門から「20100823 15:03」(日時)に「特許事務所ID」1の特許事務所に送信すべくサーバに「図面(修正).pdf」のファイルがアップロードされ、またこのファイルの実体格納先はHDD17の「D:\1/13/」であることを示す。またそのファイルに対し、「図面(修正)-report.pdf」のレポートファイルが添付されていることを示している。
【0063】
[業務フロー]
(属性登録)
図9は、出願案件(出願書類)の属性情報の登録フロー例を示す。発明が完成し知財部門が特許事務所へ出願書類の作成を依頼するにあたり、知財部門は出願案件を管理するため、これから特許事務所に作成されることになる出願書類に属性情報を紐付けて文書交換サーバ1(属性登録部111)に登録する。
【0064】
S1:知財部門(部員)は、端末2を操作し文書交換サーバ1にアクセスする。具体的にはブラウザを開き、文書交換サーバ1のURLへアクセスすればよい。そして自身の「ログインID」、「パスワード」を入力する。文書交換サーバ1は知財部門マスタ(
図6)との照合によりユーザ認証を行う。
【0065】
S2:ログイン後、知財部門(部員)は「新規発明登録」ボタンを押下し、出願案件の登録を行う。
【0066】
S3:。知財部門の知財担当者は、画面の入力項目に沿って、出願案件の属性情報を入力する。例えば、発明NO、発明(名)、発明者(名)、依頼先の特許事務所、依頼日、出願期限等々である。また知財部門知財担当者は、発明届出書を特許事務所に対し「ファイル送信」しておく。
【0067】
4:文書交換サーバ1は、登録された属性情報を、上述の出願案件管理テーブル(
図8)に格納する。なおまた知財部門からの発明届出書を特許事務所に対し「ファイル送信」する。
【0068】
(出願書類の送付)
図10は、出願書類のドラフト送信フロー例を示す。特許事務所は知財部門から出願書類作成の依頼を受け、知財部門からの発明届出書を元に出願書類を作成する。出願書類のドラフトを作成すると、知財部門に対し確認・検収してもらうためこれを送付する。
【0069】
S21:特許事務所の担当者は、端末4を操作し文書交換サーバ1にアクセスする。具体的にはブラウザを開き、文書交換サーバ1のURLへアクセスすればよい。そして自身の「ログインID」、「パスワード」を入力する。文書交換サーバ1は特許事務所マスタ(
図5)との照合によりユーザ認証を行う。
【0070】
S22:ログイン後の画面には本特許事務所に依頼済みの出願案件がリスト表示されるので、特許事務所の担当者は、本案件を予め登録済みの出願案件の属性情報(例えば発明No、発明名等)により特定してから、出願書類(ドラフト)の「ファイル名」を指定(複数可)し、文書交換サーバ1へ送信(アップロード)する。なおこのとき必要に応じて「コメント」を付すことができる。一般に出願書類は特許出願の場合、願書、明細書、特許請求の範囲、要約書、図面の一式をいうが、ここでは「出願明細書(特許請求の範囲含む).doc」、「図面.pdf」の2ファイルを送付するものとする。
【0071】
S23:文書交換サーバ1は、出願書類ファイル管理テーブル(
図8)に、この出願書類ファイルを保存する。また文書交換サーバ1は出願案件管理テーブル(
図7)を参照し、この出願書類の属性情報のうち、本案件依頼先の「特許事務所ID」(例えば1)、本案件の「出願期限」(例えば20100831)を取得し、これをバーコードに変換、そしてこのバーコードを出願書類(ドラフト)内に埋め込んでおく。さらにまた文書交換サーバ1は、送信先である知財部門に対しメール通知を行う。
【0072】
S24:知財部門の知財担当者は、端末2にてメール通知を受信し、出願書類(ドラフト)がアップロードされ取得可能状態にあることを認識する。図に示されるようにメール内には、「文書ダウンロードURL」が記述されているので、ここをクリックすると、容易に文書交換サーバ1から出願書類(ドラフト)を端末2に取り込むことができる。
【0073】
(出願書類の印刷)
図11は、出願書類の印刷フロー例を示す。知財部門の知財担当者は、MFP3を利用して出願書類(ドラフト)の印刷を行う。確認・検収を行なうためである。
【0074】
S31:知財担当者は、MFP3の前に移動し、MFP操作パネルを操作し文書交換サーバ1にアクセスする。具体的には操作パネル上ブラウザを開き、文書交換サーバ1のURLへアクセスすればよい。そして自身の「ログインID」、「パスワード」を入力する。またこれに代えまたもしくはこれとともに自身のICカードをMFP3かざすことで認証を行う。文書交換サーバ1は「ログインID」、「パスワード」、IC識別子を知財部門マスタ(
図6)と照合してユーザ認証を行う。
【0075】
ログイン後、知財担当者は操作メニュー「出願書類印刷」ボタンを押下してから、特許事務所を選択する。ここでは「I国際特許事務所」が押下されると、I国際特許事務所に関する出願書類ファイルの一覧が表示されるので、この中から印刷したいファイルを選択し「印刷」ボタンを押下する。ここでは「出願明細書.doc」、「図面.pdf」の2ファイルを印刷するものとする。
【0076】
S32:文書交換サーバ1は、選択された出願書類ファイル「出願明細書.doc」、「図面.pdf」をMFP3に対し送信する。これによりMFP3は選択された出願書類ファイルを文書交換サーバ1から取得(ダウンロード)し、これを紙媒体へ印刷出力する。なお印刷された出願書類の紙文書には、上述のバーコードも印刷される。
【0077】
図12は、印刷された出願書類の紙文書例(「出願明細書.doc」)を示す。特許事務所により送信されてきた出願書類(ドラフト)に対し、上述の如く文書交換サーバ1がバーコードを埋め込んでいるため、出願書類の紙文書の例えば1ページ目にもそのバーコードが印刷されていることが示されている(1ページ目左上)。このバーコードは知財部門から特許事務所へ出願書類の紙文書を送信する際に使用される。また
図13は、印刷された出願書類の紙文書例(「図面.pdf」)を示す図面のうち、図面1、2のみを抜粋した一例である。例えば1ページ目には同様にバーコードが印刷されている。
【0078】
S33:知財担当者は印刷された出願書類(ドラフト)の紙文書に目を通し、その確認・検収を行なう。そして修正がある場合、紙文書へ直接赤ペンなどで手書き修正を行う。
【0079】
図14及び15は、手書き修正された出願書類の修正原稿例を示す。この例の場合、知財担当者は、「出願明細書.doc」の2ページ目、「図面.pdf」の図面2に対し紙文書へ直接赤ペンなどで手書き修正を行っている。
【0080】
なお、知財担当者が端末2にて文書交換サーバ1から出願書類(ドラフト)を一旦取り込んでいる場合には(
図10のS23)、端末2からMFP3に対し印刷出力することも可能である。
【0081】
(修正原稿の送付)
図16は、修正された出願原稿の送付フロー例を示す。知財担当者は特許事務所に対し出願書類の修正原稿を送信するため、MFP3を操作し、出願書類の修正原稿のスキャンを行い、スキャンした画像(電子データ)を文書交換サーバ1にアップロードしさえすればよい。
【0082】
S41:知財担当者は、MFP3の前に移動し、出願書類の修正原稿をスキャナにセットする。それからMFP操作パネルを操作し文書交換サーバ1にアクセス・ログインを行う。ログイン後、知財担当者は操作メニュー「出願書類回答」ボタンを押下してから、読取設定を行う。ここではファイル名「出願明細書(修正)」及び「図面(修正)」、ファイル形式「PDF」、読み取り条件「白黒普通(300dpi)」、原稿「片面」・「左右開き」にパラメータ設定してから、MFP操作パネル上の「スタート」ボタンを押下する。なおまたここでは、修正箇所「レポートする」、「6分割」にパラメータ設定しておく(後述)。
【0083】
「スタート」ボタンを押下によりMFP3はスキャナにセットされている修正原稿をスキャンし、その画像データである「出願明細書(修正).pdf」及び「図面(修正).pdf」を文書交換サーバ1に送信(アップロード)する。ここで知財担当者の送信先特許事務所の指定操作は不要である。
【0084】
S42:文書交換サーバ1は、修正原稿の画像データがアップロードされると、画像中のバーコード(「特許事務所ID」、「出願期限」)を読み取り解読することにより送信先を認識し、その送信先(特許事務所ID)に対し、以下のレポートを添付した修正原稿がアップロードされた旨の通知メール端末4に対し送信する。
【0085】
さてここで、文書交換サーバ1は、
図10のS22にて、特許事務所から受信した出願書類(さらにいえばバーコードを埋め込んだもの)と、知財部門から受信した修正原稿の画像データ(手書き修正ありの修正原稿)とを比較照合することにより、修正箇所(手書き修正箇所)を検出する。つまりは知財部門の知財担当が手書き修正した箇所を検出するものであるが、この点再度後述する。
【0086】
文書交換サーバ1は、修正箇所を検出すると、修正箇所(手書き修正箇所)に関するレポートを作成し、知財部門から受信した修正原稿(「出願明細書(修正).pdf」及び「図面(修正).pdf」)の例えば表紙位置に付加する。またレポートには、バーコードから読み取った「出願期限」の情報も盛り込んでおく。この点再度後述する。
【0087】
S43:特許事務所の担当者は、端末4にてメール通知を受信し、修正原稿ファイルがアップロードされ取得可能状態にあることを認識する。
【0088】
S44:図に示されるようにメール内には、「文書ダウンロードURL」が記述されているので、ここをクリックし、認証を経てから、文書交換サーバ1から修正原稿ファイル(「出願明細書(修正).pdf」及び「図面(修正).pdf」)を端末4に取り込む。
【0089】
S45:特許事務所の担当者は、端末4にて、は、修正原稿(「出願明細書(修正).pdf」及び「図面(修正).pdf」)の修正内容(手書き修正箇所)を確認するとともに、それぞれの表紙に添付されたレポートを確認し、修正箇所を漏れなく期限内に修正する。なお、修正後は知財部門に同様のフローで再び出願書類を送信し確認・検収を仰いでもよいし、知財部門からの指示に応じて特許庁へ出願手続きを完了させる。
【0090】
以上、本実施形態に係る文書交換システム100の業務フローについて説明した。次いで、この業務フロー内において文書交換サーバ1の実施する各処理に着目して説明していく。即ち、バーコード処理(S23、S42)、修正箇所検出処理(S42)、レポート作成処理(S42)について説明する。
【0091】
[バーコード処理]
文書交換サーバ1のコード生成部114は、特許事務所から出願書類(ドラフト)を受信すると、その出願書類の属性情報を記憶部112から取得し、取得した属性情報を2次元バーコードに変換し、そのバーコード画像を受信した出願書類に埋め込んだコード付出願書類を生成する。このコード付出願書類は知財部門に送信される。
【0092】
出願書類の属性情報は、上述したように出願案件管理テーブル(
図7)に格納されておりので、コード生成部114はその出願書類の属性情報を出願案件管理テーブルから取得する。ここでは属性情報のうち、少なくとも「特許事務所ID」、「出願期限」の情報を取得するものとし、これら情報をバーコードに変換し、そのバーコード画像を受信した出願書類に埋め込むことにより、バーコード付の出願書類を生成する。
【0093】
一方、知財担当者は特許事務所からのバーコード付の出願書類(ドラフト)を受信し、その内容を確認・検収する。修正がある場合には、上述の如く手書き修正を行う。その後、知財担当者は特許事務所に対しその修正原稿を送信するため、MFP3を介しスキャンした画像を文書交換サーバ1にアップロードする。
【0094】
文書交換サーバ1の属性抽出部116は、修正原稿ファイルを受信すると、出願書類内のバーコード画像を属性情報に解読・変換することにより、出願書類の属性情報を抽出する。先のコード生成部114により、バーコード画像には出願書類の属性情報(「特許事務所ID」、「出願期限」)が埋め込まれている。
【0095】
そしてこのうち「特許事務所ID」は送信先の特定に用いられることになる。「特許事務所ID」が1であれば、特許事務所マスタ(
図5)を参照すれば、「I国際特許事務所」に対して送信されたファイルであることが分かるので、この「I国際特許事務所」に対し修正原稿がアップロードされた旨のメール通知を行うとともに、この修正原稿ファイルを出願書類ファイル管理テーブル(
図8)に登録し、修正原稿ファイル自体を文書交換サーバ1の記憶部112(ファイルパス位置)に保存する。
【0096】
また抽出された「出願期限」は、レポートに盛り込まれる情報として用いられることになる。よってコード生成部114は抽出した「出願期限」の情報(例えば20100831)をレポート作成部118に渡す。レポートは、修正原稿を受け取った特許事務所が参照するレポートであるが、出願期限の情報をレポートに記載するのは、特許事務所に対し期限に対する注意を喚起する効果が期待されるためである。従って出願書類の属性情報は出願案件管理テーブル(
図7)に示されるとおりであるが、「出願期限」の他にも有用な情報があれば、その情報も含めバーコードに変換し埋め込んでおくとよい。この場合、その情報も含めレポートに記載できる。
【0097】
なお、属性情報のうち、少なくとも「特許事務所ID」、「出願期限」の情報をバーコードに変換して埋め込むとの説明を行ったが、これらに代え「発明No」など、出願案件を固有に識別できる情報の1つをバーコードに変換して埋め込むことも可能ではある。つまり、バーコードから「発明No」が取得できれば、紙修正原稿と電子情報とを橋渡して、出願案件管理テーブル(
図7)から「特許事務所ID」、「出願期限」の情報を特定することも可能であるからである。しかしこの場合でもあくまで必要な情報は「特許事務所ID」、「出願期限」の情報自体であり、「発明No」は橋渡しの役割を担う識別子にすぎないといえる。
【0098】
[修正箇所検出処理]
文書交換サーバ1の修正検出部117は、
図16のS42において、
図10のS22にて特許事務所から受信した出願書類(ドラフト)と、知財部門から受信した画像データ形式のコード付出願書類(手書き修正あり)とを比較照合することにより、修正箇所(手書き修正箇所)を検出する。
【0099】
図17は、明細書の修正箇所検出例を示す。
図17(a)は特許事務所から受信した出願書類の「出願明細書.doc」の2ページ目を示し、(b)は知財部門から受信した出願書類の「出願明細書(修正). pdf」の2ページ目を示す。つまり、修正前の画像データと、手書き修正が加筆された修正後の画像データである。
【0100】
図に示されるように修正検出部117は、ファイルのページ毎に、修正前のページの画素色と、修正後の画素色との照合により修正を検出する。まず検出にあたりページを所定数に領域分割する。例えば図のようにページを上段左、上段右、中段左、中段右、下段左、下段右の6領域に分割する。そして領域毎に画素色を比較し、差異がある場合には、修正箇所であると検出する。
【0101】
なお領域分割する場合には、
図16(S41)のパラメータ設定にて、修正箇所「レポートする」、「6分割」にパラメータ設定しておけばよい。
【0102】
図17では、中段左、中段右に修正箇所が存在する。「出願明細書(修正).pdf」の2ページ目においては、中段左、中段右の2領域において赤ペンで修正されているため、白地画素部分は赤画素に、黒字画素部分は赤画素に変更されている。よって中段左、中段右の2領域において修正箇所ありと検出する。修正検出部117は、2ページ目だけでなく、1ページ目、3ページ目以降の全ページに対しこのような処理を行い、ファイル全体から修正箇所を検出する。修正検出部117は修正箇所を検出すると、検出した修正箇所の情報(例えば2ページの中段左、中段右)をレポート作成部118に渡す。
【0103】
次いで、
図18は、図面の修正箇所検出例を示す。
図18(a)は特許事務所から受信した出願書類の「図面.doc」の図面2を示し、(b)は知財部門から受信した出願書類の「図面(修正).pdf」の図面2を示す。
【0104】
図に示されるように修正検出部117は、ファイルのページ毎に、修正前のページの画素色と、修正後の画素色との照合により修正を検出する。まず検出にあたりページを所定数に領域分割するが、図面の場合には領域分割を0、つまり領域分割しないようにすると望ましい。図面の場合、特段例えば、中段右などとまで修正位置を特定しなくともその修正箇所は、概ね一見して把握可能であるからである。また仮に領域分割したとしても、修正箇所が領域間をまたぐ場合も想定され、その場合の処理が複雑化する恐れがあるからである。よって図面の場合、例えば図のようにページ毎に画素色を比較し、差異がある場合には、修正箇所ありと検出する。
【0105】
なお領域分割しない場合には、
図16(S41)のパラメータ設定にて、修正箇所「レポートする」、「0分割」にパラメータ設定しておけばよい。
【0106】
図18では、図面2に修正箇所が存在するので、「図面(修正).pdf」の図面2において修正箇所ありと検出する。修正検出部117は、図面2(2ページ)だけでなく、図面1、図面3以降の全図面に対しこのような処理を行い、ファイル全体から修正図面を検出する。修正検出部117は修正図面を検出すると、検出した修正箇所の情報(例えば2ページ)をレポート作成部118に渡す。
【0107】
[レポート作成処理]
レポート作成部118は、属性抽出部116が抽出した出願書類の属性情報や、修正検出部117が抽出した修正箇所に関する情報を含むレポートをファイル毎に作成する。またこのレポートを知財部門から受信した画像データ形式のコード付出願書類に添付する。つまり、知財部門から送信された出願書類(手書き修正あり)に対し、属性情報や修正に関する情報を付加してから特許事務所に送信(転送)するものである。
【0108】
具体的に、「出願明細書(修正).pdf」用のレポートを作成する場合、上述のバーコード処理においてコード生成部114は抽出した「出願期限」の情報(例えば20100831)を、修正箇所検出処理において修正検出部117は検出した修正箇所の情報(例えば2ページの中段左、中段右)をレポート作成部118に渡している。そしてレポート作成部118は、この「出願期限」の情報、及び修正箇所の情報(例えば2ページの中段左、中段右)を含むレポートを作成する。
【0109】
また、「図面(修正).pdf」用のレポートを作成する場合、上述のバーコード処理においてコード生成部114は抽出した「出願期限」の情報(例えば20100831)を、修正箇所検出処理において修正検出部117は検出した修正箇所の情報(例えば2ページ)をレポート作成部118に渡している。そしてレポート作成部118は、この「出願期限」の情報、及び修正箇所の情報(例えば2ページ)を含むレポートを作成する。
【0110】
図19は、「出願明細書(修正).pdf」用のレポート例を示す。
図8の「出願明細書(修正)-report.pdf」でもある。図に示されるように、「出願期限」の情報、及び修正箇所の情報(例えば2ページ/中段左、中段右)が盛り込まれたレポートとなっている。なお出願書類の属性情報は出願案件管理テーブル(
図7)に示されるとおりであるが、「出願期限」の他にも有用な情報があれば上述の如くバーコードに埋め込んでおけばレポートに盛り込むことも可能である。但しあまり多くを盛り込みすぎると本来最も重要な「出願期限」、修正箇所の情報を見落としがちになる可能性もあるため注意が必要である。
【0111】
図20は、特許事務所に送信される「出願明細書(修正).pdf」例を示す。つまり上述したように、文書交換サーバ1によりレポートが作成され、知財部門から受信した修正原稿の例えば表紙位置にこのレポートが付加されたものである。特許事務所は文書交換サーバ1からこの修正原稿ファイル(「出願明細書(修正).pdf」)を端末4に取り込んで、表紙に添付されたレポートを確認するとともに修正内容(手書き修正箇所)を実際に確認し、修正箇所を漏れなく期限に留意しながら修正することができる。
【0112】
図21は、「図面(修正).pdf」用のレポート例を示す。
図8の「図面(修正)-report.pdf」でもある。図に示されるように、「出願期限」の情報、及び修正箇所の情報(例えば2ページ)が盛り込まれたレポートとなっている。図面の場合、領域分割していないことから、修正箇所のあるページのみが示され、その位置(領域分割)までは示されていない。
【0113】
図22は、特許事務所に送信される「図面(修正).pdf」例を示す。つまり上述したように、文書交換サーバ1によりレポートが作成され、知財部門から受信した修正原稿の例えば表紙位置にこのレポートが付加されたものである。明細書と同様、特許事務所は文書交換サーバ1からこの修正原稿ファイル(「図面(修正).pdf」)を端末4に取り込んで、表紙に添付されたレポートを確認するとともに修正内容(手書き修正箇所)を実際に確認し、修正箇所を漏れなく期限に留意しながら修正することができる。
【0114】
[総括]
以上、本発明に係る文書交換システム100においては、知財部門はFAX利用時のような紙ベースの扱いに起因する煩雑さや紙文書保管は排除しつつも、出願書類の修正に関し、電子ファイルに直接修正できるだけでなく、ときに手書き・色付きで修正することができる。一方特許事務所としても、上述のレポートによって修正箇所を的確に認識できるので、修正漏れなく確実に出願書類の修正を行うことができる。
【0115】
また出願書類の交換に関し、知財部門としては、複数の特許事務所との文書やり取り、特に修正原稿の送信を複数の特許事務所との間で行うが、バーコードに送信先の情報が埋め込まれているため、MFPでスキャンするだけの簡単な操作で文書を送信できるとともに、誤送信リスク(他の特許事務所への誤送信)は排除できる。
【0116】
また出願書類の管理に関し、知財部門及び特許事務所は、複数の多くの出願案件を取り扱うが、上述のレポートによって期限管理(出願期限)を的確に認識できるので、期限徒労による失念リスクを防止できる。
【0117】
即ち、例えば企業、特許事務所間で秘匿性の高い出願書類のドラフト及び修正原稿のやり取りを介して、出願案件の確実な出願完了までを支援する文書交換システム等を提供することが可能となる。より具体的には、企業は修正原稿の修正箇所を容易に行え、その後安全且つ確実に特許事務所にデータを送信する。特許事務所としては修正原稿の修正箇所及び出願期限を容易に認識できるようにすることにより、出願案件を修正漏れなく期限内に確実に出願完了できるよう支援する文書交換システム等を本発明により提案しうる。
【0118】
なお、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。