【実施例1】
【0010】
図1〜
図9は、本発明の画像処理システム、通知音制御方法及び通知音制御プログラムの一実施例を示す図であり、
図1は、本発明の画像処理システム、通知音制御方法及び通知音制御プログラムの一実施例を適用した画像処理システム1の要部ブロック構成図である。
【0011】
図1において、画像処理システム1は、画像処理装置本体2と、画像処理装置本体2に有線及び無線の適宜の通信方式によって選択的に接続される操作端末3と、を備えている。
【0012】
画像処理装置本体2は、例えば、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ装置、スキャナ装置、複合装置等の画像処理装置本体であり、図示しないが、画像処理装置として必要なハードウェア、例えば、プリンタエンジン、スキャナエンジン、ファクシミリエンジン、通信エンジン等及びコントローラを備えているとともに、OS(Operating System)上に、各種アプリケーションが搭載されることで、ハードウェアを利用した各種動作機能、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を実行する。
【0013】
すなわち、画像処理装置本体2は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の通知音制御方法を実行する通知音制御プログラムを読み込んで、図示しないコントローラ内の不揮発性メモリやハードディスク等に導入することで、後述する画像処理装置本体2の装置状態、特に、異常状態(所定の状態)の発生の有無を検出して、異常状態が発生すると、その旨およびその内容を異常情報(通知情報)として操作端末3に送信する通知音制御方法を実行する画像処理装置として構築されている。この通知音制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0014】
そして、画像処理装置本体2は、上述のように、画像処理装置として必要な各部を備えているとともに、画像処理装置本体2における通知音制御プログラムが導入されることで、
図2にその要部ブロック図を示すように、異常発生検知部21、警告報知部22及び通信部23等が構築されている。
【0015】
異常発生検知部21は、画像処理装置本体2にユーザへの通知を要する異常状態、例えば、紙詰まり、用紙切れ、トナー等の印刷剤切れ等の異常状態(所定の状態)の発生の有無を検知し、検知結果及び検知内容を、警告報知部22及び通信部23に通知する。
【0016】
警告報知部22は、スピーカと音声発生回路等の警告音発生部、警告情報を表示するディスプレイ等を備えており、異常発生検知部21から異常を発生した旨の検知結果及び異常内容が通知されると、少なくとも、異常が発生した旨の異常発生警告音を、警告音発生部から拡声出力する。この場合、警告報知部22は、ディスプレイに異常内容を通知する警告情報を表示出力してもよい。
【0017】
通信部(通信手段)23は、各種通信方式で操作端末3と通信する通信インターフェイスを備えており、異常発生検知部21から異常を発生した旨の検知結果及び異常内容が通知されると、該異常通知を受けたときに操作端末3と接続されている通信方式で該操作端末3と通信して、検知結果及び異常内容を異常情報(通知情報)として、該操作端末3の解釈可能な信号形態で送信する。
【0018】
すなわち、異常発生検知部21は、画像処理装置本体2における所定の状態としての異常状態の発生を検出する状態検出手段として機能しているとともに、異常状態(所定の状態)を検出すると、通信部23に該異常状態の発生を通知する異常情報(通知情報)を操作端末3へ送信させる通信制御手段として機能している。
【0019】
そして、操作端末3は、各種形式の端末、例えば、画像処理装置本体2に専用の操作端末だけでなく、OSとしてAndroid(登録商標)、IOS(登録商標)、windows(登録商標)等を搭載したスマートフォンやタブレット等の携帯端末等を用いることができ、該端末として動作するのに必要なハードウェア及びソフトウェアを搭載している。特に、操作端末3は、画像処理装置本体2で異常状態が発生したときに、画像処理装置本体2と通信して該異常情報を受信し、受信した異常情報に基づいて、少なくとも異常警告音(通知音)を拡声出力する音声出力機能を備えている。
【0020】
すなわち、操作端末3は、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD、SDカード、MO等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の通知音制御方法を実行する通知音制御プログラムを読み込んで、図示しないコントローラ内の不揮発性メモリ等に導入することで、後述する画像処理装置本体2の装置状態、特に、警告音の発生制御を行なう通知音制御方法を、画像処理装置本体2と操作端末3との距離に基づいて、警告音の発生制御を行なう通知音制御方法を実行する操作端末として構築されている。この通知音制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0021】
そして、操作端末3は、搭載するOS上に、上記警告音の発生制御を行なう通知音制御方法を実行する通知音制御プログラムが導入されることで、
図3に示すように、警告音発生判定部31、通信部32、通信方式判定部33及び警告音発生部34等が構築されている。
【0022】
通信部(端末通信手段)32は、各種通信方式で画像処理装置本体2の通信部23と通信する通信インターフェイスを備えており、画像処理装置本体2から異常(所定の状態)を発生した旨の検知結果及び異常内容の異常情報(通知情報)が送られてくると、該異常情報を受信して、警告音発生判定部31に渡す。
【0023】
警告音発生判定部31は、通信部32から異常情報を受け取ると、該異常情報を通信部32が受信したときの通信方式を、通信方式判定部33に判定させ、通信方式判定部33の判定結果に基づいて画像処理装置本体2との距離を判定して、該画像処理装置本体2との距離に基づいて警告音(通知音)を発生するか否か判定する。
【0024】
警告音発生判定部31は、警告音を発生するか否かの判定基準として、例えば、画像処理装置本体2の警告報知部22で報知出力される警告音と操作端末3で報知出力される警告音とが重なって2重警告となるか否かの距離が、画像処理装置本体2と携帯端末3との間にあるか否かを採用する。操作端末3は、操作部の操作によって、警告音を発生するか否かの判定基準を適宜設定可能とし、設定された判定基準を内部の不揮発性メモリに保存して、警告音発生判定部31が、該不揮発性メモリの判定基準に基づいて警告音の発生の要否を判定してもよい。
【0025】
そして、警告音発生判定部31は、画像処理装置本体2との距離を検出する方法として、通信方式判定部33に、上記異常情報を受信したときの通信部32の通信方式を判定させて、その判定結果の通信方式に基づいて、画像処理装置本体2との距離を検出している。
【0026】
通信方式判定部33は、上記異常情報を受信したときの通信部32が、画像処理装置本体2の通信部23との通信方式として、例えば、有線であるか、無線であるか、無線であっても、近距離無線と遠距離無線のいずれの通信方式であるか等を判定する。例えば、通信方式判定部33は、画像処理装置本体2の通信部23との通信方式が、USB(Universal Serial Bus)等を用いた有線接続、近距離Bluetooth(有効範囲10m)、遠距離Bluetooth(有効範囲100m)、wifi(wireless fidelity)等の通信方式のいずれであるかを判定して、判定した通信方式を警告音発生判定部31に通知する。
【0027】
警告音発生判定部31は、通信方式判定部33から通信部32の通信方式が通知されると、該通信方式から画像処理装置本体2との距離を判定して、警告音を発生するか否か判定する。例えば、警告音判定部31は、通信部32の通信方式が、有線または近距離Bluetooth(有効範囲10m)であると、画像処理装置本体2との2重警告音の発生を防止するために、警告音を発生させないと判定し、通信部32の通信方式が、遠距離Bluetooth(有効範囲100m)またはwifiであると、携帯端末3で警告音を発生させても、画像処理装置本体2との2重警告音とはならないと判断して、警告音発生部34に警告音発生信号を出力する。
【0028】
したがって、警告音発生判定部31及び通信方式判定部33は、全体として、前記通信部32が通知情報である異常情報を受信したときの画像処理装置本体2との距離を検出する距離検出手段として機能し、また、警告音発生判定部31は、該距離検出手段の検出した画像処理装置本体2との距離に基づいて通知手段である警告音発生部34による警告音(通知音)の発生を制御する通知制御手段として機能している。
【0029】
なお、本実施例においては、操作端末3は、通信部32が異常情報を受信したときの画像処理装置本体2との距離を、画像処理装置本体2と操作端末3との通信方式に基づいて検出しているが、該距離の検出方法としては、通信方式で行なう方法に限るものではなく、適宜の方法を用いることができ、例えば、所定の距離範囲でのみ通信可能な近距離通信で異常情報を送信してきた画像処理装置本体2に応答要求を送信して、該画像処理装置本体2から確認応答が戻ってくるか否かによって、該画像処理装置本体2が該所定距離範囲内に存在しているか否か検出する方法等であってもよい。
【0030】
警告音発生部34は、スピーカと音声発生回路等を備えており、警告音発生判定部31から警告音発生信号が入力されると、該警告音発生信号に応じた警告音または予め設定されている警告音を拡声出力する。
【0031】
なお、操作端末3は、通常、ディスプレイを備えており、警告音発生判定部31は、通信部32が画像処理装置本体2から異常情報に含まれている異常内容を、警告音の発生とは無関係に、ディスプレイに表示出力してもよい。
【0032】
なお、操作端末3は、
図3には図示しないが、画像処理装置本体2に、画像処理装置本体2の備えている各種機能動作を行わせるのに必要な各種操作を行なう操作キーが、タッチ画面に機能キーとして表示出力されたり、ハードキーに割り付けられることで備えており、該操作キーが操作されると、操作情報を通信部32から画像処理装置本体2の通信部23に送信する。また、操作端末3は、画像処理装置本体2の操作を行う操作機能を有しているものにかぎらず、例えば、少なくとも、異常情報を画像処理装置本体2から受信して、画像処理装置本体2との距離に基づいて警告音の発生制御を行う機能を有していれば、どのようなものであってもよい。
【0033】
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の画像処理システム1は、画像処理装置本体2と操作端末3との距離に基づいて画像処理装置本体2の状態情報の出力を変更する。
【0034】
すなわち、画像処理システム1は、
図4に示すように、画像処理装置本体2において、ユーザU(
図5〜
図8参照)に通知する必要のある所定の状態である異常が発生して、画像処理装置本体2の異常発生検知部21が該異常の発生を検知すると、異常発生検知部21は、検知結果及び検知内容を、警告報知部22及び通信部23に通知し、警告報知部22は、異常発生検知部21から異常を発生した旨の検知結果及び異常内容が通知されると、少なくとも、異常が発生した旨の異常発生の警告音を、警告音発生部から拡声出力、また、ディスプレイに異常内容を通知する警告情報を表示出力する。
【0035】
通信部23は、異常発生検知部21から異常が発生した旨の検知結果及び異常内容が通知されると、該異常通知を受けたときに操作端末3と接続されている通信方式で該操作端末3の通信部32と通信して、検知結果及び異常内容を異常情報として、該操作端末3の解釈可能な信号形態で送信する。
【0036】
通信部32が異常情報を受信すると、通信方式判定部33が、該異常情報を受信したときの通信部32の通信方式を判定し、判定結果の通信方式を、警告音発生判定部31に出力する。
【0037】
警告音発生判定部31は、通信方式判定部33の判定した通信部32の通信方式に基づいて、警告音発生部34による警告音の発生の要否を制御する。
【0038】
例えば、警告音発生判定部31は、通信方式判定部33が、
図5に示すように、有線で接続されていたり、
図6に示すように、近距離Bluetooth(有効範囲10m)等のような近距離無線通信方式で接続されているときには、画像処理装置本体2の警告報知部22による警告音との2重警告音となることを避けるために、警告音を発生させないと判定して、操作端末3の警告発生部34からの警告の発生を禁止する。
【0039】
一方、警告音発生判定部31は、通信方式判定部33が、
図7に示すように、wifiで接続されていたり、
図8に示すように、遠距離Bluetooth(有効範囲100m)等のような遠距離無線通信方式で接続されているときには、画像処理装置本体2の警告報知部22による警告音との2重警告音となることはないと判断して、操作端末3の警告発生部34に警告音発生信号を出力し、警告発生部34から警告音を拡声出力させて、異常発生を確実にユーザUに通知する。
【0040】
また、画像処理システム1は、操作端末3が、例えば、
図9に示すように、複数(
図9では、2台)の画像処理装置本体2Aと画像処理装置本体2Bに接続されている場合、上記同様に、例えば、画像処理装置本体2Aには、有線で接続され、画像処理装置本体2Bには、無線で接続されているときに、画像処理装置本体2Bで異常状態が発生すると、画像処理装置本体2Bの警告報知部22が警告音を発生するとともに、操作端末3の警告音発生判定部31が、画像処理装置本体2Bの警告報知部22による警告音との2重警告音となることはないと判断して、操作端末3の警告発生部34に警告音発生信号を出力し、警告発生部34から警告音を拡声出力させる。
【0041】
この場合、操作端末3の警告音発生判定部31は、異常状態の発生した画像処理装置本体2A、2Bを特定可能な警告音を警告音発生部34に発生させてもよい。すなわち、この場合、操作端末3は、接続されている複数の画像処理装置本体2A、2B毎に異なる警告音を割り当てて警告音発生判定部31の内部メモリ等に記憶しておいて、異常状態の発生した画像処理装置本体2A、2Bに割り当ててある警告音を警告音発生部34に発生させる。
【0042】
このように、本実施例の画像処理システム1は、画像処理動作を行う画像処理装置本体2と、該画像処理装置本体2の動作を操作する操作端末3と、が任意の通信方式で通信する画像処理システム1であって、画像処理装置本体2が、操作端末3と前記通信方式で通信する通信部(通信手段)23と、該画像処理装置本体2における所定の状態である異常状態の発生を検出する異常発生検知部(状態検出手段)21と、異常発生検知部21が前記異常状態を検出すると、通信部23に該異常状態の発生を通知する異常情報(通知情報)を操作端末3へ送信させる異常発生検知部(通信制御手段)21と、を備え、操作端末3が、前記通信方式で画像処理装置本体2の通信部23と通信して、前記異常情報を受信する通信部(端末通信手段)32と、通信部32が前記異常情報を受信したときの画像処理装置本体2との距離を検出する距離検出手段としての通信方式判定部33と警告音発生判定部31と、画像処理装置本体2での異常発生を、警告音(通知音)を発生して通知する警告音発生部(通知手段)34と、検出した画像処理装置本体2との距離に基づいて警告音発生部34による前記警告音の発生を制御する警告音発生判定部(通知制御手段)31と、を備えている。
【0043】
したがって、画像処理装置本体2と操作端末3との距離に基づいて画像処理装置本体2の異常状態が発生した旨の操作端末3における警告音の発生制御を行うことができ、ユーザに対して画像処理装置本体2と操作端末3の警告音が2重に重なって聞こえることを防止しつつ確実に警告音をユーザに通知する適切な警告音の発生制御を、利用性を向上させつつ行うことができる。
【0044】
また、本実施例の画像処理システム1は、画像処理動作を行う画像処理装置本体2と、該画像処理装置本体2の動作を操作する操作端末3と、が任意の通信方式で通信する画像処理システム1の実行する画像処理方法であって、前記画像処理装置本体2が、前記操作端末3と前記通信方式で通信する通信処理ステップと、画像処理装置本体2における異常状態(所定の状態)の発生を検出する状態検出処理ステップと、前記状態検出処理ステップで前記異常状態が検出されると、前記通信処理ステップで該異常状態の発生を通知する異常情報(通知情報)を前記操作端末3へ送信させる通信制御処理ステップと、を有し、前記操作端末3が、前記通信方式で前記画像処理装置本体2の前記通信処理ステップと通信して、前記異常情報を受信する端末通信処理ステップと、前記端末通信処理ステップで前記異常情報が受信されたときの前記画像処理装置本体2との距離を検出する距離検出処理ステップと、前記画像処理装置本体2での異常発生を、警告音(通知音)を発生して通知する通知処理ステップと、前記距離検出処理ステップで検出された前記画像処理装置本体2との距離に基づいて前記通知処理ステップによる前記警告音の発生を制御する通知制御処理ステップと、を有する画像処理方法を実行している。
【0045】
したがって、画像処理装置本体2と操作端末3との距離に基づいて画像処理装置本体2の異常状態が発生した旨の操作端末3における警告音の発生制御を行うことができ、ユーザに対して画像処理装置本体2と操作端末3の警告音が2重に重なって聞こえることを防止しつつ確実に警告音をユーザに通知する適切な警告音の発生制御を、利用性を向上させつつ行うことができる。
【0046】
さらに、本実施例の画像処理システム1は、画像処理動作を行う画像処理装置本体2と、該画像処理装置本体2の動作を操作する操作端末3と、が任意の通信方式で通信する画像処理システム1の搭載する画像処理プログラムであって、前記画像処理装置本体2が、コンピュータに、前記操作端末3と前記通信方式で通信する通信処理と、前記画像処理装置本体2における異常状態(所定の状態)の発生を検出する状態検出処理と、前記状態検出処理で前記異常状態が検出されると、前記通信処理で該異常状態の発生を通知する異常情報(通知情報)を前記操作端末3へ送信させる通信制御処理と、を実行させ、を有し、前記操作端末3が、コンピュータに、前記通信方式で前記画像処理装置本体2と通信して、前記異常情報を受信する端末通信処理と、前記端末通信処理で前記異常情報が受信されたときの前記画像処理装置本体2との距離を検出する距離検出処理と、前記画像処理装置本体2での異常発生を、警告音(通知音)を発生して通知する通知処理と、前記距離検出処理で検出された前記画像処理装置本体2との距離に基づいて前記通知処理による前記警告音の発生を制御する通知制御処理と、を実行させる画像処理プログラムを搭載している。
【0047】
したがって、画像処理装置本体2と操作端末3との距離に基づいて画像処理装置本体2の異常状態が発生した旨の操作端末3における警告音の発生制御を行うことができ、ユーザに対して画像処理装置本体2と操作端末3の警告音が2重に重なって聞こえることを防止しつつ確実に警告音をユーザに通知する適切な警告音の発生制御を、利用性を向上させつつ行うことができる。
【0048】
また、本実施例の画像処理システム1は、操作端末3の通信部32が、複数の画像処理装置本体2の通信部23とそれぞれ通信し、距離検出手段としての通信方式判定部33と警告音発生判定部31が、通信部32が前記異常情報を受信したときの該異常情報の送信元の画像処理装置本体2との距離を検出している。
【0049】
したがって、1つの操作端末3で複数の画像処理装置本体2を操作しているときに、どの画像処理装置本体2に異常が発生したかを確実にかつ適切にユーザに通知することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0050】
さらに、本実施例の画像処理システム1は、前記距離検出手段としての通信方式判定部33と警告音発生判定部31が、操作端末3の通信部32が前記異常情報を受信したときの該通信部32による画像処理装置本体2との通信方式に基づいて該画像処理装置本体2との距離を検出している。
【0051】
したがって、警告音の制御に必要な距離を簡単かつ容易に検出することができ、ユーザに対して画像処理装置本体2と操作端末3の警告音が2重に重なって聞こえることを適切に防止しつつ確実に警告音をユーザに通知する適切な警告音の発生制御を、安価に行うことができる。
【0052】
また、本実施例の画像処理システム1は、前記警告制御手段としての警告音発生判定部31が、前記距離検出手段としての通信方式判定部33と警告音発生判定部31の検出した前記通信方式が、有線接続方式または所定の近距離の無線通信方式であると、警告音発生部34による前記警告音の発生を禁止し、該通信方式が、所定の遠距離の無線通信方式であると、警告音発生部34による該警告音の発生を行わせている。
【0053】
したがって、警告音の制御に必要な距離を簡単かつ容易に検出することができ、ユーザに対して画像処理装置本体2と操作端末3の警告音が2重に重なって聞こえることを適切に防止しつつ確実に警告音をユーザに通知する適切な警告音の発生制御を、安価に行うことができる。
【0054】
さらに、本実施例の画像処理装置は、画像処理動作を行う画像処理装置本体2と、該画像処理装置本体2の動作を操作する操作端末3が該画像処理装置本体2に対して着脱可能に接続され、画像処理装置本体2と操作端末3が任意の通信方式で通信し、画像処理装置本体2が、操作端末3と前記通信方式で通信する通信部(通信手段)23と、該画像処理装置本体2における異常状態の発生を検出する異常発生検知部(状態検出手段)21と、異常発生検知部21が前記異常状態を検出すると、通信部23に該異常状態の発生を通知する異常情報を操作端末3へ送信させる異常発生検知部(通信制御手段)21と、を備え、操作端末3が、前記通信方式で画像処理装置本体2の通信部23と通信して、少なくとも前記異常情報を受信する通信部(端末通信手段)32と、通信部32が前記異常情報を受信したときの画像処理装置本体2との距離を検出する距離検出手段としての通信方式判定部33と警告音発生判定部31と、画像処理装置本体2での異常発生を、少なくとも警告音を発生して通知する警告音発生部(警報手段)34と、検出した画像処理装置本体2との距離に基づいて警告音発生部34による前記警告音の発生を制御する警告音発生判定部(警告制御手段)31と、を備えていてもよい。
【0055】
この場合においても、画像処理装置本体2と操作端末3との距離に基づいて画像処理装置本体2の異常状態が発生した旨の操作端末3における警告音の発生制御を行うことができ、ユーザに対して画像処理装置本体2と操作端末3の警告音が2重に重なって聞こえることを防止しつつ確実に警告音をユーザに通知する適切な警告音の発生制御を、利用性を向上させつつ行うことができる。
【0056】
なお、上記説明においては、操作端末3が、警告音発生判定部31と通信方式判定部33を備えて、通信方式に基づいて操作端末3と画像処理装置本体2との距離を判定して、該距離に基づいて操作端末3での警告音の発生を制御しているが、画像処理装置本体2が、警告音発生判定部と通信方式判定部を備えて、画像処理装置本体2側で、操作端末3と画像処理装置本体2との距離を判定して、操作端末3での警告音の発生を制御してもよい。この場合、例えば、画像処理装置本体2の警告音発生判定部が、通信方式判定部の判定した通信方式によって操作端末3との距離を判定し、警告音を発生させるときにのみ、警告音発生要求を操作端末3に送信する制御を行ってもよい。
【0057】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。