【課題を解決するための手段】
【0011】
上記従来の問題点に鑑み、本発明者等は鋭意研究を進めたところ、陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体に筋緊張度を改善、筋肉疲労を軽減または筋拘縮を予防する作用を有することを見出した。
【0012】
すなわち、本発明は、下記[1]〜[72]に係るものである。
[1]陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体を有効成分とする、筋緊張度改善剤。
[2]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体は、水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[1]に記載の筋緊張度改善剤。
[3]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体が、lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[1]または[2]に記載の筋緊張度改善剤。
[4]前記の筋緊張度改善剤の有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の筋緊張度改善剤。
[5][1]〜[4]のいずれか一項に記載の筋緊張度改善剤を0.01〜95質量%配合してなる、筋肉緊張度の改善に有効な医薬品組成物。
[6][1]〜[4]のいずれか一項に記載の筋緊張度改善剤を0.0001〜10質量%添加してなる、筋緊張度の改善に有効な飲食品。
[7]陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体を有効成分とする、筋肉疲労軽減剤。
[8]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体は、水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[7]に記載の筋肉疲労軽減剤。
[9]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体が、lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[7]または[8]に記載の筋肉疲労軽減剤。
[10]前記の筋肉疲労軽減剤の有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[7]〜[9]のいずれか一項に記載の筋肉疲労軽減剤。
[11][7]〜[10]のいずれか一項に記載の筋肉疲労軽減剤を0.01〜95質量%配合してなる、筋肉疲労の軽減に有効な医薬品組成物。
[12][7]〜[10]のいずれか一項に記載の筋肉疲労軽減剤を0.0001〜10質量%添加してなる、筋肉疲労の軽減に有効な飲食品。
[13]陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体を有効成分とする、筋拘縮予防剤。
[14]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体は、水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[13]に記載の筋拘縮予防剤。
[15]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体が、lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[13]または[14]に記載の筋拘縮予防剤。
[16]前記の筋拘縮予防剤の有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[13]〜[15]のいずれか一項に記載の筋拘縮予防剤。
[17][13]〜[16]のいずれか一項に記載の筋拘縮予防剤を0.01〜95質量%配合してなる、筋拘縮の予防に有効な医薬品組成物。
[18][13]〜[16]のいずれか一項に記載の筋拘縮予防剤を0.0001〜10質量%添加してなる、筋拘縮の予防に有効な飲食品。
[19]陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体の薬学的有効量を対象に投与する工程を含む、筋緊張度を改善するための方法。
[20]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体は、水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[19]に記載の方法。
[21]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体が、lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[19]または[20]に記載の方法。
[22]有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[19]〜[21]のいずれか一項に記載の方法。
[23][1]〜[4]のいずれか一項に記載の筋緊張度改善剤を0.01〜95質量%配合する工程を含む、筋肉緊張度の改善に有効な医薬品組成物を製造するための方法。
[24][1]〜[4]のいずれか一項に記載の筋緊張度改善剤を0.0001〜10質量%添加する工程を含む、筋緊張度の改善に有効な飲食品を製造するための方法。
[25]陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体の薬学的有効量を対象に投与する工程を含む、筋肉疲労を軽減するための方法。
[26]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体は、水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[25]に記載の方法。
[27]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体が、lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[25]または[26]に記載の方法。
[28]有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[25]〜[27]のいずれか一項に記載の方法。
[29][7]〜[10]のいずれか一項に記載の筋肉疲労軽減剤を0.01〜95質量%配合する工程を含む、筋肉疲労の軽減に有効な医薬品組成物を製造するための方法。
[30][7]〜[10]のいずれか一項に記載の筋肉疲労軽減剤を0.0001〜10質量%添加する工程を含む、筋肉疲労の軽減に有効な飲食品を製造するための方法。
[31]陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体の薬学的有効量を対象に投与する工程を含む、筋拘縮を予防するための方法。
[32]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体は、水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[31]に記載の方法。
[33]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体が、lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[31]または[32]に記載の方法。
[34]有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[31]〜[33]のいずれか一項に記載の方法。
[35][13]〜[16]のいずれか一項に記載の筋拘縮予防剤を0.01〜95質量%配合する工程を含む、筋拘縮の予防に有効な医薬品組成物を製造するための方法。
[36][13]〜[16]のいずれか一項に記載の筋拘縮予防剤を0.0001〜10質量%添加する工程を含む、筋拘縮の予防に有効な飲食品を製造するための方法。
[37]筋緊張度改善剤の製造における、陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体の使用。
[38]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体は、水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[37]に記載の使用。
[39]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体が、lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[37]または[38]に記載の使用。
[40]前記の筋緊張度改善剤の有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[37]〜[39]のいずれか一項に記載の使用。
[41]筋肉緊張度の改善に有効な医薬品組成物の製造における、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の筋緊張度改善剤の使用。
[42]筋緊張度の改善に有効な飲食品の製造における、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の筋緊張度改善剤の使用。
[43]筋肉疲労軽減剤の製造における、陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体の使用。
[44]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体は、水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[43]に記載の使用。
[45]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体が、lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[43]または[44]に記載の使用。
[46]前記の筋肉疲労軽減剤の有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[43]〜[45]のいずれか一項に記載の使用。
[47]筋肉疲労の軽減に有効な医薬品組成物の製造における、[7]〜[10]のいずれか一項に記載の筋肉疲労軽減剤の使用。
[48]筋肉疲労の軽減に有効な飲食品の製造における、[7]〜[10]のいずれか一項に記載の筋肉疲労軽減剤の使用。
[49]筋拘縮予防剤の製造における、陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体の使用。
[50]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体は、水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[49]に記載の使用。
[51]前記の陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体が、lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[49]または[50]に記載の使用。
[52]前記の筋拘縮予防剤の有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[49]〜[51]のいずれか一項に記載の使用。
[53]筋拘縮の予防に有効な医薬品組成物の製造における、[13]〜[16]のいずれか一項に記載の筋拘縮予防剤の使用。
[54]筋拘縮の予防に有効な飲食品の製造における、[13]〜[16]のいずれか一項に記載の筋拘縮予防剤の使用。
[55]筋緊張度改善に使用するための、陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体。
[56]水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[55]に記載のカロテン酸化誘導体。
[57]lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[55]または[56]に記載のカロテン酸化誘導体。
[58]筋緊張度改善に使用するための有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[55]〜[57]のいずれか一項に記載のカロテン酸化誘導体。
[59]筋肉緊張度の改善に有効な医薬品組成物の製造に使用するための、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の筋緊張度改善剤。
[60]筋緊張度の改善に有効な飲食品の製造に使用するための、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の筋緊張度改善剤。
[61]筋肉疲労軽減に使用するための、陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体。
[62]水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[61]に記載のカロテン酸化誘導体。
[63]lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[61]または[62]に記載のカロテン酸化誘導体。
[64]筋肉疲労軽減に使用するための有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[61]〜[63]のいずれか一項に記載のカロテン酸化誘導体。
[65]筋肉疲労の軽減に有効な医薬品組成物の製造に使用するための、[7]〜[10]のいずれか一項に記載の筋肉疲労軽減剤。
[66]筋肉疲労の軽減に有効な飲食品の製造に使用するための、[7]〜[10]のいずれか一項に記載の筋肉疲労軽減剤。
[67]筋拘縮予防に使用するための、陸上動物、陸上植物または微生物由来のカロテン酸化誘導体。
[68]水酸基、カルボニル基、エーテル基の少なくとも1つを含むものである、[67]に記載のカロテン酸化誘導体。
[69]lutein、zeaxanthin、crocin、spheroidene、violaxanthin、torularhodinaldehyde、torularhodin、crocetin、bixin、azafrin、β−carotenone、eschscholtzxanthin、rhodoxanthin、decaprenoxanthinの少なくとも1種以上を有効成分とする、[67]または[68]に記載のカロテン酸化誘導体。
[70]筋拘縮予防に使用するための有効量が、0.1〜1500mg/60kg体重である、[67]〜[69]のいずれか一項に記載のカロテン酸化誘導体。
[71]筋拘縮の予防に有効な医薬品組成物の製造に使用するための、[13]〜[16]のいずれか一項に記載の筋拘縮予防剤。
[72]筋拘縮の予防に有効な飲食品の製造に使用するための、[13]〜[16]のいずれか一項に記載の筋拘縮予防剤。