【実施例】
【0041】
次に本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0042】
実施例−1
【0043】
【化4】
【0044】
反応容器内をアルゴン置換した後、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(6.3mg,0.023mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(62mg,0.25mmol)および1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4−イミダゾリン−2−イリデンの1,4−ジオキサン溶液(23.5mM,2.1mL)を加えた。さらに、ブロモ(ジフェニルアミド)マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M,0.5mL)を加え、110℃で24時間加熱した。反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製することにより、白色固体の(2−ナフチル)ジフェニルアミンを得た(57mg,78%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ7.04(2H,tt,J=7.3Hz,1.1Hz),7.11−7.14(4H,m),7.24−7.29(5H,m),7.32−7.42(3H,m),7.58(1H,d,J=8.0Hz),7.71(1H,d,J=8.9Hz),7.75(1H,d,J=8.0Hz).
実施例−2
【0045】
【化5】
【0046】
反応容器内をアルゴン置換した後、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(6.6mg,0.024mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸4−ビフェニリル(71mg,0.26mmol)および1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4−イミダゾリン−2−イリデンの1,4−ジオキサン溶液(23.5mM,2.2mL)を加えた。さらに、ブロモ(ジフェニルアミド)マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M,0.5mL)を加え、150℃で43時間加熱した。反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製することにより、白色固体の(4−ビフェニリル)ジフェニルアミンを得た(59mg,76%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ7.03(2H,tt,J=7.0Hz,1.3Hz),7.12−7.15(5H,m)7.24−7.32(6H,m),7.41(2H,tt,J=8.4Hz,1.6Hz),7.47(2H,dt,J=8.4Hz,2.7Hz),7.57(2H,dd,J=8.4Hz,1.3Hz).
実施例−3
【0047】
【化6】
【0048】
反応容器内をアルゴン置換した後、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(7.8mg,0.028mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸1−ナフチル(76mg,0.30mmol)および1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4−イミダゾリン−2−イリデンの1,4−ジオキサン溶液(23.5mM,2.6mL)を加えた。さらに、ブロモ(ジフェニルアミド)マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M,0.6mL)を加え、150℃で24時間加熱した。反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製することにより、黄色固体の(1−ナフチル)ジフェニルアミンを得た(76mg,84%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ6.92(2H,tt,J=7.4Hz,1.1Hz),7.02(4H,dt,J=7.6Hz,1.1Hz),7.16−7.20(4H,m),7.31−7.36(2H,m),7.42−7.47(2H,m),7.76(1H,d,J=8.2Hz),7.87(1H,d,J=8.2Hz),7.93(1H,d,J=8.6Hz).
実施例−4
【0049】
【化7】
【0050】
反応容器内をアルゴン置換した後、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(9.5mg,0.035mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸4−ビフェニリル(102mg,0.37mmol)および1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4−イミダゾリン−2−イリデンの1,4−ジオキサン溶液(23.5mM,3.2mL)を加えた。さらに、ブロモ[ビス(4−メトキシフェニル)アミド]マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M,0.8mL)を加え、150℃で24時間加熱した。反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、黄色固体の(4−ビフェニリル)ビス(4−メトキシフェニル)アミンを得た(78mg,55%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ3.80(6H,s),6.82−6.86(4H,m),6.96−7.00(2H,m),7.06−7.11(4H,m),7.26−7.30(1H,m),7.37−7.42(4H,m),7.53−7.56(2H,m).
実施例−5
【0051】
【化8】
【0052】
反応容器内をアルゴン置換した後、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(6.6mg,0.024mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸[4−(4’−ジフェニルアミノ)ビフェニリル](116mg,0.26mmol)および1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4−イミダゾリン−2−イリデンの1,4−ジオキサン溶液(23.5mM,2.2mL)を加えた。さらに、ブロモ(ジフェニルアミド)マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M,0.51mL)を加え、150℃で43時間加熱した。反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製することにより、白色固体のN,N,N’,N’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンを得た(70mg,55%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ7.01(4H,t,J=7.2Hz),7.10−7.13(12H,m),7.23−7.27(8H,m),7.44(4H,d,J=8.5Hz).
実施例−6
【0053】
【化9】
【0054】
反応容器内をアルゴン置換した後、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(11mg,0.040mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸[4−(4’−ジフェニルアミノビフェニリル)](94mg,0.21mmol)および1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4−イミダゾリン−2−イリデンの1,4−ジオキサン溶液(23.5mM,3.6mL)を加えた。さらに、ブロモ[ビス(4−メトキシフェニル)アミド]マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M,0.5mL)を加え、150℃で24時間加熱した。反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、黄色固体のN,N−ビス(4−メトキシフェニル)−N’,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニリル−4,4’−ジアミンを得た(64mg,55%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ3.80(6H,s),6.81−6.85(4H,m),6.95−7.03(4H,m),7.05−7.13(10H,m),7.23−7.27(4H,m),7.36−7.44(4H,m).
実施例−7
【0055】
【化10】
【0056】
反応容器内をアルゴン置換した後、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(8.6mg,0.031mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸1−ナフチル(84mg,0.33mmol)および1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4−イミダゾリン−2−イリデンの1,4−ジオキサン溶液(23.5mM,2.8mL)を加えた。さらに、ブロモ[(1−ナフチル)フェニルアミド]マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(0.5M,1.4mL)を加え、150℃で24時間加熱した。反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製することにより、黄色固体のジ(1−ナフチル)フェニルアミンを得た(68mg,59%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ6.71(2H,dd,J=8.7Hz,1.1Hz),6.86(1H,tt,J=7.4Hz,1.1Hz),7.09−7.13(2H,m),7.22(2H,dd,J=7.4Hz,1.1Hz),7.30−7.37(4H,m),7.42−7.46(2H,m),7.68(2H,d,J=8.2Hz),7.86(2H,d,J=8.3Hz),8.04(2H,d,J=8.5Hz).
実施例−8
【0057】
【化11】
【0058】
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率99%)。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(2−ナフチル)ジフェニルアミンを得た(79mg,89%)。
【0059】
実施例−9
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)ベンゼン]ニッケル(18mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率54%)。
【0060】
実施例−10
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,5−ジメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(33mg,0.040mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(100mg,0.40mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,2.4mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率84%)。
【0061】
実施例−11
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリエトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(33mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率94%)。
【0062】
実施例−12
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリイソプロポキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(34mg,0.027mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率68%)。
【0063】
実施例−13
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(34mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率69%)。
【0064】
実施例−14
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,5−ジメトキシ−4−メチルフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(26mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率99%)。
【0065】
実施例−15
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.040mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(100mg,0.40mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,2.4mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率56%)。
【0066】
実施例−16
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(41mg,0.040mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(100mg,0.40mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,2.4mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率51%)。
【0067】
実施例−17
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(8.4mg,0.0090mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率55%)。
【0068】
実施例−18
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(14mg,0.015mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率63%)。
【0069】
実施例−19
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、120℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率90%)。
【0070】
実施例−20
【0071】
【化12】
【0072】
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジ−p−トリルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(2−ナフチル)ジ(p−トリル)アミンを得た(93mg,96%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ2.32(6H,s),7.02(4H,d,J=8.5Hz),7.08(4H,d,J=8.5Hz),7.24(1H,dd,J=8.9,2.2Hz),7.28−7.38(3H,m),7.55(1H,d,J=8.1Hz),7.66(1H,d,J=8.9Hz),7.72(1H,d,J=8.1Hz).
実施例−21
【0073】
【化13】
【0074】
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム[ビス(4−メトキシフェニル)アミド]の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、黄色油状の(2−ナフチル)ビス(4−メトキシフェニル)アミンを得た(103mg,96%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ3.81(6H,s),7.08(4H,d,J=8.6Hz),7.18−7.36(4H,m),7.52(1H,d,J=8.0Hz),7.64(1H,d,J=8.9Hz),7.70(1H,d,J=8.2Hz).
実施例−22
【0075】
【化14】
【0076】
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム[ジ(4−ビフェニリル)アミド]の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体のジ(4−ビフェニリル)(2−ナフチル)アミンを得た(85mg,63%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ7.24(4H,d,J=8.7Hz),7.29−7.45(10H,m),7.52(4H,d,J=8.7Hz),7.60(4H,dd,J=8.4,1.3Hz),7.64(1H,d,J=8.1Hz),7.76(1H,d,J=6.4Hz),7.78(1H,d,J=6.4Hz).
実施例−23
【0077】
【化15】
【0078】
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)を加えた。ナトリウム[(1−ナフチル)フェニルアミド]のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、黄色固体の(1−ナフチル)(2−ナフチル)フェニルアミンを得た(62mg,60%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ6.96(1H,tt,J=7.2Hz,1.1Hz),7.06−7.09(2H,m),7.19−7.24(2H,m),7.27−7.36(6H,m),7.42−7.51(3H,m),7.67(1H,d,J=9.5Hz),7.72(1H,d,J=7.4Hz),7.79(1H,d,J=8.2Hz),7.89(1H,d,J=8.4Hz),7.96(1H,d,J=8.5Hz).
実施例−24
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼン]ニッケル(17mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸−2−ナフチル(75mg,0.30mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(2−ナフチル)ジフェニルアミンを得た(58mg,58%)。
【0079】
実施例−25
【0080】
【化16】
【0081】
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸4−ビフェニリル(83mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(4−ビフェニリル)ジフェニルアミンを得た(74mg,81%)。
【0082】
実施例−26
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸−4−ビフェニリル(83mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、120℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(4−ビフェニリル)ジフェニルアミンを得た(80mg,83%)。
【0083】
実施例−27
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリエトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(33mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸4−ビフェニリル(83mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(4−ビフェニリル)ジフェニルアミンを得た(63mg,65%)。
【0084】
実施例−28
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリイソプロポキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(34mg,0.027mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸4−ビフェニリル(83mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(4−ビフェニリル)ジフェニルアミンを得た(62mg,65%)。
【0085】
実施例−29
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸1−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(1−ナフチル)ジフェニルアミンを得た(42mg,64%)。
【0086】
実施例−30
【0087】
【化17】
【0088】
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸4−[4’−[(1−ナフチル)フェニルアミノ]ビフェニリル](74mg,0.15mmol)および1,4−ジオキサン(2.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)アミドの1,4−ジオキサン溶液(0.25M,0.9mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の4−[(1−ナフチル)フェニルアミノ]−4’−(ジフェニルアミノ)ビフェニリルを得た(85mg,96%)。
1H−NMR(400MHz,重クロロホルム,ppm):δ6.90(2H,dd,J=7.5,1.0Hz),6.99(4H,d,J=7.8Hz),7.35(2H,t,J=8.1Hz),7.48−7.72(10H,m),7.84(2H,d,J=8.3Hz),7.91(2H,d,J=8.2Hz),8.03(2H,d,J=8.2Hz),8.08(2H,d, J=8.5Hz),8.31(2H,d,J=8.5Hz),8.61(2H,d,J=8.3Hz).
実施例−31
【0089】
【化18】
【0090】
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(28mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸4−(4’−ジフェニルアミノビフェニリル)(67mg,0.15mmol)および1,4−ジオキサン(2.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,0.9mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体のN,N,N’,N’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンを得た(39mg,54%)。
【0091】
実施例−32
反応容器内をアルゴン置換した後、ビス(アセチルアセトナト)ニッケル(7.7mg,0.030mmol)、1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン(24mg,0.03mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.5mL)を加え、室温で10分攪拌した。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(2−ナフチル)ジフェニルアミンを得た(75mg,85%)。
【0092】
実施例−33
反応容器内をアルゴン置換した後、硝酸ニッケル六水和物(8.7mg,0.030mmol)、1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン(24mg,0.03mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.5mL)を加え、室温で10分攪拌した。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(2−ナフチル)ジフェニルアミンを得た(54mg,62%)。
【0093】
実施例−34
反応容器内をアルゴン置換した後、塩化ニッケル六水和物(7.1mg,0.030mmol)、1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン(24mg,0.030mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(75mg,0.30mmol)および1,4−ジオキサン(1.5mL)を加え、室温で10分攪拌した。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.8mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、白色固体の(2−ナフチル)ジフェニルアミンを得た(63mg,71%)。
【0094】
実施例−35
反応容器内をアルゴン置換した後、ジブロモ[1,2−ビス[ビス(3,4,5−トリメトキシフェニル)ホスフィノ]ベンゼン]ニッケル(21mg,0.020mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸−2−ナフチル(50mg,0.20mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,1.2mL)を加え、80℃で3時間加熱した。反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体の2−ナフチルジフェニルアミンを得た(収率97%)。
【0095】
比較例−1
反応容器内をアルゴン置換した後、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(33mg,0.050mmol)、N,N−ジメチルスルファミル酸2−ナフチル(126mg,0.50mmol)および1,4−ジオキサン(1.0mL)を加えた。さらに、ナトリウム(ジフェニルアミド)の1,4−ジオキサン溶液(0.25M,3.0mL)を加え、150℃で3時間加熱した。反応後、ガスクロマトグラフィーにより、(2−ナフチル)ジフェニルアミンの生成を確認した(収率40%)。