特許第6040660号(P6040660)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6040660
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】画像処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20161128BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20161128BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20161128BHJP
【FI】
   H04N1/00 C
   G06F3/12
   B41J29/38 Z
【請求項の数】9
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-203680(P2012-203680)
(22)【出願日】2012年9月14日
(65)【公開番号】特開2014-60553(P2014-60553A)
(43)【公開日】2014年4月3日
【審査請求日】2015年8月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】篠宮 聖彦
(72)【発明者】
【氏名】増山 洋
(72)【発明者】
【氏名】永田 匡
(72)【発明者】
【氏名】根来 茂夫
(72)【発明者】
【氏名】岩佐 圭祐
(72)【発明者】
【氏名】柳浦 豊
(72)【発明者】
【氏名】澁川 知希
【審査官】 豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−318597(JP,A)
【文献】 特開2007−043665(JP,A)
【文献】 特開2010−062840(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1オペレーティングシステムで動作し、画像を処理する画像処理部と、
制御線を介して前記画像処理部と接続されるとともに第2オペレーティングシステムで動作し、操作入力を受け付ける操作部と、を備え、
前記操作部は、
前記画像処理部で異常が発生したか否かを検知する検知部と、
前記検知部により前記画像処理部で異常が発生したことが検知された場合、前記操作部の再起動が必要であるか否かを判断する判断部と、
前記判断部により、前記操作部の再起動が必要ではないと判断された場合、前記操作部の再起動を実行させない制御を行う第1制御部と、を備える、
画像処理装置。
【請求項2】
前記操作部は、
前記画像処理部に実行させるジョブの実行条件を示すパラメータの入力を受け付ける受付部と、
前記パラメータに応じて、前記ジョブを生成する第1生成部と、
前記第1生成部により生成された前記ジョブを前記画像処理部へ送信する送信部と、
前記パラメータを保持可能な第1保持部と、
前記パラメータの入力、または、前記ジョブの実行を指示する入力が行われている際に、前記画像処理部の再起動を必要とする異常が前記画像処理部で発生したことが検知された場合は、入力済みの前記パラメータを前記第1保持部に保持させる制御を行う第2制御部と、を備える、
請求項1の画像処理装置。
【請求項3】
前記操作部は、
前記画像処理部の再起動が行われた後に、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示する制御を行う第1表示制御部をさらに備え、
再起動前の操作が、前記パラメータの入力操作、または、前記ジョブの実行を指示する入力操作であり、その再起動前の操作を継続することを示す選択入力を受け付けた場合、前記第1表示制御部は、前記第1保持部に保持された前記パラメータを用いて、再起動前に設定された前記パラメータを示すとともに、再度の前記パラメータの入力操作または前記ジョブの実行を指示する入力操作を行わせることが可能な画面を表示する制御を行う、
請求項2の画像処理装置。
【請求項4】
前記操作部は、
前記判断部により前記操作部の再起動が必要であると判断されて前記第1制御部による前記操作部の再起動が行われた後に、前記第1保持部に前記パラメータが保持されている場合は、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示する制御を行う第1表示制御部をさらに備え、
再起動前の操作を継続することを示す選択入力を受け付けた場合、前記第1表示制御部は、前記第1保持部に保持された前記パラメータを用いて、再起動前に設定された前記パラメータを示すとともに、再度の前記パラメータの入力操作または前記ジョブの実行を指示する入力操作を行わせることが可能な画面を表示する制御を行う、
請求項2の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像処理部または前記操作部の再起動が行われた後に、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示するか否かを予め設定する設定部をさらに備える、
請求項3または請求項4の画像処理装置。
【請求項6】
前記操作部は、
前記画像処理部に実行させるジョブの実行条件を示すパラメータの入力を受け付ける受付部と、
前記パラメータに応じて、前記ジョブを生成する第1生成部と、
前記ジョブを前記画像処理部へ送信する送信部と、を備え、
前記画像処理部は、
前記ジョブを受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記ジョブを保持する第2保持部と、
前記第2保持部に保持された前記ジョブを実行する制御を行うジョブ実行制御部と、を備える、
請求項1の画像処理装置。
【請求項7】
前記操作部は、
1以上の外部装置と通信可能な通信部と、
前記検知部により前記画像処理部で異常が発生したことが検知され、前記判断部により前記操作部の再起動が必要ではないと判断された場合、前記ジョブの全ての前記パラメータのうちの少なくとも一部に対応可能な前記外部装置を検索する検索部と、
前記検索部により、前記ジョブの全ての前記パラメータのうちの少なくとも一部に対応可能な前記外部装置が検索された場合は、当該外部装置に対して、前記ジョブを送信する制御を行う第3制御部と、を備える、
請求項の画像処理装置。
【請求項8】
前記検索部により、前記ジョブの全ての前記パラメータに対応可能な前記外部装置は検索されず、前記ジョブの全ての前記パラメータのうちの一部に対応可能な1以上の前記外部装置が検索された場合、当該1以上の前記外部装置のうちの何れかを選択させる画面を表示する制御を行う第2表示制御部をさらに備え、
前記第3制御部は、前記ジョブの全ての前記パラメータのうちの一部に対応可能な1以上の前記外部装置の中から選択された1つの前記外部装置に対して、前記ジョブを送信する制御を行う、
請求項7の画像処理装置。
【請求項9】
画像を処理する画像処理部と制御線を介して接続され、前記画像処理部とは異なるオペレーティングシステムで動作するとともに操作入力を受け付ける操作部に搭載されたコンピュータに、
前記画像処理部で異常が発生したか否かを検知する検知ステップと、
前記検知ステップにより前記画像処理部で異常が発生したことが検知された場合、前記操作部の再起動が必要であるか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにより前記操作部の再起動が必要ではないと判断された場合、前記操作部の再起動を実行させない制御を行う制御ステップと、を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、Webブラウザから、画像形成装置本体に実行させるジョブを発行した場合に、本体側にエラーが発生してもジョブの再実行を行わせることを目的として、Webブラウザ側から再度ジョブを発行しなくても、本体側でジョブを再開する構成や本体側からWebブラウザ側に再実行できる状態になったことを通知し、Webブラウザから再度ジョブを発行する構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、エラーが発生して画像形成装置本体が再起動する場合、本体に接続される操作部(操作表示部4)も、本体と一緒に再起動する構成である。このため、例えば操作部には影響が無いエラーが本体側で発生した場合(操作部は再起動する必要が無い場合)であっても、操作部は本体と一緒に再起動する必要があるので、例えば操作部が、画像形成機能以外のアプリケーション(例えばブラウザ、サイネージ、マルチメディアプレーヤー等)の操作を行うためのUI機能を提供可能であっても、これらのUI機能を提供することは不可能である。このため、ユーザの利便性が低下するという問題がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの利便性を向上させることが可能な画像処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1オペレーティングシステムで動作し、画像を処理する画像処理部と、制御線を介して前記画像処理部と接続されるとともに第2オペレーティングシステムで動作し、操作入力を受け付ける操作部と、を備え、前記操作部は、前記画像処理部で異常が発生したか否かを検知する検知部と、前記検知部により前記画像処理部で異常が発生したことが検知された場合、前記操作部の再起動が必要であるか否かを判断する判断部と、前記判断部により、前記操作部の再起動が必要ではないと判断された場合、前記操作部の再起動を実行させない制御を行う第1制御部と、を備える画像処理装置である。
【0006】
また、本発明は、画像を処理する画像処理部と制御線を介して接続され、前記画像処理部とは異なるオペレーティングシステムで動作するとともに操作入力を受け付ける操作部に搭載されたコンピュータに、前記画像処理部で異常が発生したか否かを検知する検知ステップと、前記検知ステップにより前記画像処理部で異常が発生したことが検知された場合、前記操作部の再起動が必要であるか否かを判断する判断ステップと、前記判断部により前記操作部の再起動が必要ではないと判断された場合、前記操作部の再起動を実行させない制御を行う制御ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態の画像処理装置の構成例を示す図である。
図2図2は、第1実施形態の操作部の機能構成例を示す図である。
図3図3は、第1実施形態の画像処理部の機能構成例を示す図である。
図4図4は、第1実施形態の操作部の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、第2実施形態の操作部の機能構成例を示す図である。
図6図6は、第2実施形態の第1保持部に保持されるパラメータの一例を示す図である。
図7図7は、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面の一例を示す図である。
図8図8は、再起動前に設定されたパラメータを示すとともに、再度のパラメータの入力操作またはジョブの実行を指示する入力操作を行わせることが可能な画面の一例を示す図である。
図9図9は、第2実施形態の操作部の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、第2実施形態の操作部の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、第2実施形態の操作部の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、第3実施形態の操作部の機能構成例を示す図である。
図13図13は、第4実施形態の画像処理部の機能構成例を示す図である。
図14図14は、第4実施形態の画像処理部の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図15図15は、第5実施形態の前提となる構成を模式的に示す図である。
図16図16は、第5実施形態の操作部の機能構成例を示す図である。
図17図17は、第5実施形態の操作部の処理動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像処理装置およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の画像処理装置100の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、画像処理装置100は、画像処理部10と操作部20とを備える。画像処理部10は、第1オペレーティングシステム(OS)で動作し、画像を処理する機能を提供する。図1に示すように、画像処理部10は、アプリケーション層(以下、「アプリ層」と呼ぶ)11と、サービス層12と、OS層13とを有する。画像処理部10には、CPU、ROM、RAM等を備えるコンピュータ装置が搭載され、アプリ層11、サービス層12およびOS層13の実体は、ROMや外部記憶装置等に格納されている各種ソフトウェアである。CPUがROM等に格納された各種ソフトウェアをRAM上に展開して実行することにより、各種の機能が実現される。
【0011】
アプリ層11は、コピー機能、スキャン機能などの機能を提供する。サービス層12は、アプリ層11からの処理要求を解釈して、解釈結果に応じて、デバイス(例えば画像形成動作を行うエンジン部など)の制御を司るコントロールサービスを提供する。OS層13(第1オペレーティングシステム)は、画像処理部10で利用される各種ソフトウェアに共通する基本的な機能を提供し、画像処理部10に搭載されたコンピュータの稼動や使用をサポートする機能を提供する。
【0012】
操作部20は、制御線101を介して画像処理部10と接続される。操作部20は、第1オペレーティングシステムとは異なる第2オペレーティングシステムで動作し、操作入力を受け付ける機能を提供する。図1に示すように、操作部20は、アプリ層21と、サービス層22と、OS層23とを有する。操作部20には、CPU、ROM、RAM等を備えるコンピュータ装置が搭載され、アプリ層21、サービス層22およびOS層23の実体は、ROMや外部記憶装置等に格納されている各種ソフトウェアである。CPUがROM等に格納された各種ソフトウェアをRAM上に展開して実行することにより、各種の機能が実現される。また、図1の例では、操作部20は、インターネットに接続するための無線LANアクセスポイント110と通信可能な無線通信部120を有する。
【0013】
アプリ層21は、画像処理部10が有する機能(コピー機能、スキャン機能などの画像形成機能)や画像処理部10の機能を使わないアプリ(ブラウザ、サイネージ、マルチメディアプレーヤー)の操作を行うためのUI機能を提供する。サービス層22は、アプリ層21からの処理要求を解釈して、解釈結果に応じて、デバイス(例えば操作部20のディスプレイ装置など)の制御を司るコントロールサービスを提供する。OS層23(第2オペレーティングシステム)は、操作部20で利用される各種ソフトウェアに共通する基本的な機能を提供し、操作部20に搭載されたコンピュータの稼動や使用をサポートする機能を提供する。
【0014】
また、操作部20に対する電力は、制御線101を介して画像処理部10から供給されており、操作部20の電源制御は、画像処理部10の電源制御とは別に(独立して)行うことができる構成になっている。本実施形態では、機能の独立性を保つために、画像処理部10と操作部20は別々のオペレーティングシステムで動作していて、片方のOSが停止しても動作を継続することが可能なシステムとなっている。
【0015】
図2は、操作部20の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、操作部20は、受付部201と、第1生成部202と、送信部203と、検知部204と、判断部205と、第1制御部206とを有する。受付部201は、操作入力を受け付ける。例えば受付部201は、画像処理部10に実行させるジョブ(印刷ジョブ等)の実行条件を示すパラメータの入力を受け付ける。第1生成部202は、受付部201で受け付けたパラメータに応じて、ジョブを生成する。送信部203は、第1生成部202で生成されたジョブを送信する。
【0016】
検知部204は、画像処理部10で異常(エラー)が発生したか否かを検知する。画像処理部10で異常が発生したか否かを検知する方法は任意であり、例えば送信部203を介してジョブを画像処理部10へ送信した際に、送信したジョブに対する応答から、画像処理部10で異常が発生したか否かを検知することもできるし、ジョブを受け付けたことを示すジョブ受付応答が画像処理部10から返信されなかった場合に、画像処理部10で異常が発生したことを検知することもできる。また、検知部204は、制御線101を介して、画像処理部10に対して現在の状態を問い合わせる状態要求信号を送信し、その状態要求信号に対する応答として、画像処理部10の現在の状態を示す状態信号を画像処理部10から取得することもできる。そして、検知部204は、取得した状態信号から、画像処理部10で異常が発生しているか否かを検知することもできる。検知部204は、画像処理部10で異常が発生したことを検知した場合、その旨を判断部205へ通知する。なお、検知部204は、画像処理部10の状態を検知する機能に加えて、操作部20の状態を検知する機能を有する形態であってもよい。
【0017】
判断部205は、検知部204により画像処理部10で異常が発生したことが検知された場合、操作部20の再起動が必要であるか否かを判断する。判断部205は、操作部20の再起動が必要ではないと判断した場合、その旨を第1制御部206へ通知する。第1制御部206は、判断部205により操作部20の再起動が必要ではないと判断された場合、操作部20の再起動を実行させない制御を行う。これにより、画像処理部10が再起動中であっても、操作部20は、画像処理部10の機能以外の機能(例えばブラウザ、サイネージ、マルチメディアプレーヤー等のアプリ)の操作を行うためのUI機能の提供を継続することができる。
【0018】
上述の受付部201、第1生成部202、送信部203、検知部204、判断部205および第1制御部206の各々の機能は、操作部20に搭載されたコンピュータ装置のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、これに限らず、例えば上述の受付部201、第1生成部202、送信部203、検知部204、判断部205および第1制御部206の各々の機能のうちの少なくとも一部が、専用のハードウェア回路で実現される形態であってもよい。
【0019】
図3は、画像処理部10の機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、画像処理部10は、受信部30とジョブ実行制御部40とを有する。受信部30は、操作部20(送信部203)から送信されるジョブを受信する。ジョブ実行制御部40は、受信部30で受信したジョブを実行する制御を行う。上述の受信部30およびジョブ実行制御部40の各々の機能は、画像処理部10に搭載されたコンピュータ装置のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、これに限らず、例えば上述の受信部30およびジョブ実行制御部40の各々の機能のうちの少なくとも一部が、専用のハードウェア回路で実現される形態であってもよい。
【0020】
図4は、操作部20の処理動作の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、まず、検知部204は、画像処理部10で異常が発生したか否かを検知する(ステップS1)。検知部204により画像処理部10で異常が発生したことが検知された場合(ステップS1の結果:YESの場合)、判断部205は、操作部20の再起動が必要であるか否かを判断する(ステップS2)。判断部205により操作部20の再起動が必要ではないと判断された場合(ステップS2の結果:NOの場合)、第1制御部206は、操作部20の再起動を実行させない制御を行う(ステップS3)。一方、判断部205により操作部20の再起動が必要であると判断された場合(ステップS2の結果:YESの場合)、第1制御部206は、操作部20の再起動を実行する制御を行う(ステップS4)。
【0021】
以上に説明したように、本実施形態では、画像処理部10、および、制御線101を介して画像処理部10と接続される操作部20の各々は別々のオペレーティングシステムで動作していて、片方のOSが停止しても動作を継続することが可能なシステムとなっている。そして、画像処理部10で異常が発生しても、操作部20を再起動させる必要が無い場合は、操作部20を再起動させない制御を行うので、画像処理部10で異常が発生していても、操作部20は、画像処理部10の機能以外の機能(例えばブラウザ、サイネージ、マルチメディアプレーヤー等のアプリ)の操作を行うためのUI機能の提供を継続することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることが可能になるという有利な効果を奏する。
【0022】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。上述の第1実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。
【0023】
図5は、第2実施形態の操作部200の機能構成例を示すブロック図である。図5に示すように、操作部200は、第1保持部207と第2制御部208と第1表示制御部209とをさらに有する。第1保持部207は、上述のパラメータを保持可能な記憶装置である。図6は、第1保持部207に保持されるパラメータの一例を示す図である。図6に例示されたパラメータは、画像処理部10に実行させる印刷ジョブの実行条件を示すパラメータであり、項目とデータとが対応付けられている。図6の例では、「カラーモード」を示す項目に対応するデータは「白黒」に設定され、「部数」を示す項目に対応するデータは「A4」に設定され、「パンチ」を示す項目に対応するデータは「2穴:左」に設定され、「集約」を示す項目に対応するデータは「なし」に設定されている。
【0024】
再び図5に戻って説明を続ける。第2制御部208は、パラメータの入力、または、ジョブの実行を指示する入力が行われている際に、画像処理部10の再起動を必要とする異常(エラー)が画像処理部10で発生したことが検知された場合は、入力済みのパラメータを第1保持部207に保持させる制御を行う。
【0025】
第1表示制御部209は、画像処理部10の再起動が行われた後に、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示する制御を行う。図7は、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面の一例を示す図である。再起動前の操作が、パラメータの入力操作、または、ジョブの実行を指示する入力操作であり、その再起動前の操作を継続することを示す選択入力を受け付けた場合、第1表示制御部209は、第1保持部207に保持されたパラメータを用いて、再起動前に設定されたパラメータを示すとともに、再度のパラメータの入力操作またはジョブの実行を指示する入力操作を行わせることが可能な画面を表示する制御を行う。例えば再起動前の操作が、画像処理部10にコピーを実行させるジョブの実行条件を示すパラメータの入力操作、または、当該ジョブの実行を指示する入力操作であり、その再起動前の操作を継続することを示す選択入力を受け付けた場合、図8に示すように、第1表示制御部209は、第1保持部207に保持されたパラメータを用いて、再起動前に設定されたパラメータ(図8の例では、「カラーモード」を示す項目に対応するデータは「白黒」、「用紙サイズ」を示す項目に対応するデータは「用紙自動選択」、「部数」を示す項目に対応するデータは「1」)を示すとともに、再度のパラメータの入力操作またはジョブの実行を指示する入力操作を行わせることが可能な画面を表示する制御を行う。
【0026】
上述の第2制御部208および第1表示制御部209の各々の機能は、操作部20に搭載されたコンピュータ装置のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、これに限らず、例えば上述の第2制御部208および第1表示制御部209の各々の機能のうちの少なくとも一部が、専用のハードウェア回路で実現される形態であってもよい。
【0027】
次に、パラメータの入力、または、ジョブの実行を指示する入力が行われている際に、画像処理部10の再起動を必要とする異常が画像処理部10で発生したことが検知された場合の操作部200の処理動作について説明する。図9は、この場合の操作部200の処理動作の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、まず、検知部204は、画像処理部10の再起動が必要となる異常が画像処理部10で発生したか否かを検知する(ステップS11)。検知部204により画像処理部10で異常が発生したことが検知された場合(ステップS11の結果:YESの場合)、第2制御部208は、入力済みのパラメータを第1保持部207に保持させる制御を行う(ステップS12)。例えばジョブの実行を指示する入力が行われている際に、画像処理部10の再起動を必要とする異常が画像処理部10で発生した場合は、第2制御部208は、当該ジョブの生成に用いられたパラメータ(入力済みのパラメータ)を、第1保持部207に保持させる制御を行う。次に、判断部205は、操作部20の再起動が必要であるか否かを判断する(ステップS13)。判断部205により操作部20の再起動が必要ではないと判断された場合(ステップS13の結果:NOの場合)、第1制御部206は、操作部20の再起動を実行させない制御を行う(ステップS14)。
【0028】
一方、上述のステップS13において、判断部205により操作部20の再起動が必要であると判断された場合(ステップS13の結果:YESの場合)、第1制御部206は、操作部20の再起動を実行する制御を行う(ステップS15)。
【0029】
次に、画像処理部10の再起動が行われた後の操作部200の処理動作について説明する。図10は、この場合の操作部200の処理動作の一例を示すフローチャートである。この例では、再起動前の操作は、パラメータの入力操作、または、ジョブの実行を指示する入力操作であるとする。
【0030】
図10に示すように、まず、検知部204は、画像処理部10が再起動したか否かを検知する(ステップS21)。画像処理部10が再起動したことが検知された場合(ステップS21の結果:YESの場合)、第1表示制御部209は、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示する制御を行う(ステップS22)。再起動前の操作を継続することが選択された場合(ステップS23の結果:YESの場合)、つまり、再起動前の操作を継続することを示す選択入力を受け付けた場合、第1表示制御部209は、第1保持部207に保持されたパラメータを用いて、再起動前に設定されたパラメータを示すとともに、再度のパラメータの入力操作またはジョブの実行を指示する入力操作を行わせることが可能な画面を表示する制御を行う(ステップS24)。そして、例えばジョブの実行を指示する入力操作を受け付けた場合は、第1生成部202は、第1保持部207に保持されていたパラメータに応じたジョブを生成する。そして、第1生成部202により生成されたジョブは、送信部203を介して画像処理部10へ送信される。
【0031】
一方、上述のステップS23において、再起動前の操作を継続しないことが選択された場合(ステップS23の結果:NOの場合)、第1表示制御部209は、直前の操作画面に戻す制御を行う(ステップS25)。なお、第1保持部207に保持されているパラメータは、そのまま残しておくこともできるし、削除することもできる。
【0032】
以上に説明したように、本実施形態では、操作部20に対してパラメータの入力、または、ジョブの実行を指示する入力が行われている際に、画像処理部10で異常が発生したことが検知された場合は、入力済みのパラメータを第1保持部207に保持させる制御を行う。そして、異常を解除するために画像処理部10の再起動が行われた後、第1保持部207に保持されたパラメータを用いて、再起動前に設定されたパラメータを示すとともに、再度のパラメータの入力操作またはジョブの実行を指示する入力操作を行わせることが可能な画面を表示する制御を行うことにより、再起動前の操作を継続させることができる。
【0033】
また、本実施形態では、判断部205により操作部20の再起動が必要であると判断されて第1制御部206による操作部20の再起動が行われた後に、第1保持部207にパラメータが保持されている場合は、第1表示制御部209は、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示する制御を行う。図11は、この場合の操作部200の処理動作の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、まず、検知部204は、操作部20が再起動したか否かを検知する(ステップS31)。操作部20が再起動したことが検知された場合(ステップS31の結果:YESの場合)、第1表示制御部209は、第1保持部207にパラメータが保持されているか否かを確認する(ステップS32)。第1保持部207にパラメータが保持されていることを確認した場合(ステップS32の結果:YESの場合)、第1表示制御部209は、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示する制御を行う(ステップS33)。再起動前の操作を継続することが選択された場合(ステップS34の結果:YESの場合)、第1表示制御部209は、第1保持部207に保持されたパラメータを用いて、再起動前に設定されたパラメータを示すとともに、再度のパラメータの入力操作またはジョブの実行を指示する入力操作を行わせることが可能な画面を表示する制御を行う(ステップS35)。一方、上述のステップS33において、再起動前の操作を継続しないことが選択された場合(ステップS33の結果:NOの場合)、第1表示制御部209は、直前の操作画面に戻す制御を行う(ステップS36)。
【0034】
一方、上述のステップS32において、第1保持部207にパラメータが保持されていないことを確認した場合(ステップS32の結果:NOの場合)、第1表示制御部209は、操作部200の起動時における初期画面を表示する制御を行う(ステップS37)。
【0035】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。上述の各実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。図12は、第3実施形態の操作部220の機能構成例を示すブロック図である。図12に示すように、操作部220は、設定部210をさらに備える。設定部210は、画像処理部10または操作部220の再起動が行われた後に、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示するか否かを予め設定する機能を有する。例えば設定部210は、ユーザの操作入力に従って、画像処理部10または操作部220の再起動が行われた後に、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示するか否かを予め設定しておくことができる。
【0036】
また、設定部210が、画像処理部10または操作部20の再起動が行われた後に、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示させない設定を行った場合は、画像処理部10または操作部20の再起動が行われた後に、第1表示制御部209は、直前の操作画面、または、操作部220の起動時における初期画面を表示する制御を行う。
【0037】
上述の設定部210の機能は、操作部20に搭載されたコンピュータ装置のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、これに限らず、例えば上述の設定部210の機能が、専用のハードウェア回路で実現される形態であってもよい。
【0038】
以上に説明したように、本実施形態では、画像処理部10または操作部220の再起動が行われた後に、再起動前の操作を継続するか否かを選択させる画面を表示するか否かを、ユーザの操作入力に応じて予め設定しておくことができるので、画像処理部10または操作部220の再起動が行われた後に、ユーザのニーズに合致した操作画面を提供することができる。
【0039】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。上述の各実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。図13は、第4実施形態の画像処理部150の機能構成例を示すブロック図である。図13に示すように、画像処理部150は、第2保持部50と、登録/削除部60と、起動/停止制御部70と、をさらに有する。第2保持部50は、受信部30で受信したジョブを保持可能な記憶装置である。登録/削除部60は、受信部30で受信したジョブを第2保持部50に登録する機能を有する。また、登録/削除部60は、所定の条件が成立した場合に、第2保持部50に保持されていたパラメータを削除する機能を有する。起動/停止制御部70は、画像処理部150の起動/停止を制御する機能を有する。
【0040】
上述の登録/削除部60および起動/停止制御部70の各々の機能は、画像処理部150に搭載されたコンピュータ装置のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、これに限らず、例えば上述の登録/削除部60および起動/停止制御部70の各々の機能のうちの少なくとも一部が、専用のハードウェア回路で実現される形態であってもよい。
【0041】
次に、操作部(20,200,220)からのジョブを受信した場合の画像処理部150の処理動作を説明する。図14は、この場合の画像処理部150の処理動作の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、操作部(20,200,220)からのジョブを受信部30で受信した場合(ステップS41の結果:YESの場合)、登録/削除部60は、ステップS41で受信したジョブを第2保持部50に登録する(ステップS42)。次に、ジョブ実行制御部40は、ステップS41で受信したジョブを実行する制御を行う(ステップS43)。そして、ジョブ実行制御部40は、ジョブ実行中において、画像処理部150の再起動を必要とする異常(エラー)が画像処理部150で発生したか否かを監視する(ステップS44)。ジョブ実行中において、画像処理部150の再起動を必要とする異常が画像処理部150で発生したことが検知された場合(ステップS44の結果:YESの場合)、起動/停止制御部70は、画像処理部150の再起動を実行する制御を行う(ステップS45)。
【0042】
一方、ジョブ実行中において、画像処理部150の再起動を必要とする異常が画像処理部150で発生せずに(ステップS44の結果:NO)、ジョブの実行が終了した場合(ステップS46の結果:YESの場合)、登録/削除部60は、第2保持部50に保持されていたパラメータを削除する(ステップS47)。
【0043】
以上に説明したように、本実施形態の画像処理部150は、操作部(20,200,220)から受信したジョブを、当該ジョブの実行が完了するまで保持しておく第2保持部50を有するので、例えばジョブ実行中に、画像処理部150の再起動を必要とする異常が発生した場合であっても、再起動後に、第2保持部50に保持されたジョブを実行することにより、ジョブを再開することができる。
【0044】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。上述の各実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。ここでは、図15に示すように、第5実施形態の画像処理装置1000の他に、インターネットに接続可能な複数の外部装置300(この例ではMFP)が存在することを前提とする。
【0045】
図16は、第5実施形態の操作部230の機能構成例を示すブロック図である。図16に示すように、操作部230は、検索部211と、第3制御部212と、第2表示制御部213とをさらに有する。検索部211は、検知部204により画像処理部10で異常が発生したことが検知され、判断部205により操作部230の再起動が必要ではないと判断された場合、ジョブの全てのパラメータ(実行条件)のうちの少なくとも一部に対応可能な外部装置300を検索する。
【0046】
第3制御部212は、検索部211により、ジョブの全てのパラメータのうちの少なくとも一部に対応可能な外部装置300が検索された場合は、その外部装置に対して、ジョブを送信する制御を行う。第2表示制御部213は、検索部211により、ジョブの全てのパラメータに対応可能な外部装置は検索されず、ジョブの全てのパラメータのうちの一部に対応可能な1以上の外部装置300が検索された場合、その1以上の外部装置300のうちの何れかを選択させる画面を表示する制御を行う。
【0047】
上述の検索部211、第3制御部212および第2表示制御部213の各々の機能は、操作部20に搭載されたコンピュータ装置のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、これに限らず、例えば上述の検索部211、第3制御部212および第2表示制御部213の各々の機能のうちの少なくとも一部が、専用のハードウェア回路で実現される形態であってもよい。
【0048】
次に、操作部230の処理動作について説明する。図17は、第1生成部202により生成されたジョブを画像処理部10へ送信する際に、画像処理部10の再起動を必要とする異常が画像処理部10で発生した場合における操作部230の処理動作の一例を示すフローチャートである。図17に示すように、まず、検知部204は、画像処理部10で異常が発生したか否かを検知する(ステップS51)。検知部204により画像処理部10で異常が発生したことが検知された場合(ステップS51の結果:YESの場合)、判断部205は、操作部20の再起動が必要であるか否かを判断する(ステップS52)。判断部205により操作部20の再起動が必要ではないと判断された場合(ステップS52の結果:NOの場合)、第1制御部206は、操作部20の再起動を実行させない制御を行う(ステップS53)。一方、判断部205により操作部20の再起動が必要であると判断された場合(ステップS52の結果:YESの場合)、第1制御部206は、操作部20の再起動を実行する制御を行い(ステップS54)、処理は終了する。
【0049】
上述のステップS53の後、検索部211は検索処理を実行する(ステップS55)。より具体的には、検索部211は、上述の無線通信部120を介して、第1生成部202により生成されたジョブの全てのパラメータのうちの少なくとも一部に対応可能な外部装置300を検索する検索処理を実行する。検索部211により、ジョブの全てのパラメータに対応可能な外部装置300が検索された場合(ステップS56の結果:YESの場合)、第3制御部212は、検索された外部装置300に対して、上述の無線通信部120を介してジョブを送信する制御を行う(ステップS57)。
【0050】
一方、検索部211により、ジョブの全てのパラメータに対応可能な外部装置300が検索されずに(ステップS56の結果:NO)、ジョブの全てのパラメータのうちの一部に対応可能な1以上の外部装置300が検索された場合(ステップS58の結果:YESの場合)、第2表示制御部213は、その1以上の外部装置300のうちの何れかを選択させる画面を表示する制御を行う(ステップS59)。そして、ジョブの全てのパラメータのうちの一部に対応可能な1以上の外部装置300の中から何れかの外部装置300を選択する入力(選択入力)を受け付けた場合(ステップS60の結果:YESの場合)、第3制御部212は、選択された外部装置300に対して、上述の無線通信部120を介してジョブを送信する制御を行う(ステップS61)。
【0051】
一方、何れの外部装置300も選択しない入力(非選択入力)を受け付けた場合(ステップS60の結果:NOの場合)、第1生成部202により生成されたジョブは外部装置300へ送信されずに処理は終了する。
【0052】
また、検索部211により、ジョブの全てのパラメータに対応可能な外部装置300が検索されずに(ステップS56の結果:NO)、ジョブの全てのパラメータのうちの一部に対応可能な1以上の外部装置300も検索されなかった場合(ステップS58の結果:NOの場合)も、第1生成部202により生成されたジョブは外部装置300へ送信されずに処理は終了する。
【0053】
以上に説明したように、本実施形態では、画像処理部10に発生した異常が解消せずに画像処理部10の機能を使用できない状況が継続するような場合であっても、ジョブの全てのパラメータ(実行条件)のうち少なくとも一部に対応可能な外部装置300が存在する場合は、当該外部装置300へジョブを送信する制御を行う。すなわち、ジョブの全てのパラメータのうち少なくとも一部に対応可能な外部装置300を利用することで、ジョブの実行を継続することができる。
【0054】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述の各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0055】
上述した各実施形態の画像処理部(10,150)および操作部(20,200,220,230)で実行される各種プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0056】
10 画像処理部
11 アプリ層
12 サービス層
13 OS層
20 操作部
21 アプリ層
22 サービス層
23 OS層
30 受信部
40 ジョブ実行制御部
50 第1保持部
60 登録/削除部
70 起動/停止制御部
100 画像処理装置
101 制御線
110 アクセスポイント
120 無線通信部
150 画像処理部
200 操作部
201 受付部
202 生成部
203 送信部
204 検知部
205 判断部
206 第1制御部
207 第1保持部
208 第2制御部
209 第1表示制御部
210 設定部
211 検索部
212 第3制御部
213 第2表示制御部
220 操作部
230 操作部
300 外部装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0057】
【特許文献1】特開2007−318697号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17