【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、高周波数試験プローブのグラウンド端子を受けるグラウンド・スプリングに関する。グラウンド・スプリングは、おおよそ環状のベース部と、ベース部から伸びる複数の細長いスプリング・フィンガーとを有している。細長いスプリング・フィンガーは、内側に向かっておおよそ放射状に伸び、また、グラウンド・スプリングの中心にほぼ円形の開口を形成する複数の内側端面を有している。フィンガーの夫々は、相対的に広い基部と、相対的に細い内側端部を含んでおり、先が細くなる形状(tapered shape:テイパード形状)を有している。フィンガーの夫々には長手軸があり、これは、グラウンド・スプリングの中心から各フィンガーの基部の中心へと伸ばした基準線に対して傾斜している。
【0009】
隣接するフィンガー間には間隙があり、これは、間隙が環状ベース部から、グラウンド・スプリングの中心に向かって進むに従って狭くなっている。グラウンド・スプリングは、おおよそ凹んだ形状となっており、その高さは約0.017インチ(約4.4ミリ・メータ)である。基部から伸びる細長いスプリング・フィンガーの夫々は、ほぼ平面である。グラウンド・スプリングは、好ましくは、細長い複数のスプリング・フィンガーを有する金めっきしたベリリウム銅から形成され、約0.0025インチ(約0.64ミリ・メータ)の厚さがある。細長いスプリング・フィンガーの夫々の長手軸は、グラウンド・スプリングの中心から各フィンガーの基部の中心へと伸ばした基準線から約40度傾斜している。
【0010】
グラウンド・スプリングは、BMAコネクタのオス部を受けるためのおおよそ円筒状の受入部を有するBMAコネクタのメス部に配置される。グラウンド・スプリングは、適合するBMAコネクタのオス部のグラウンド端を受ける。グラウンド・スプリングは、おおよそ環状のベース部と、このベース部から伸びる複数の細長いスプリング・フィンガーを有する。これら細長いスプリング・フィンガーは、内側に向かっておおよそ放射状に広がると共に、夫々が内側端面を有し、これらはグラウンド・スプリングの中心にほぼ円形の開口を形成する。フィンガーの夫々は、相対的に広い基部と、相対的に細い内側端部を含む先が細くなる形状(tapered shape:テイパード形状)を有している。細長いスプリング・フィンガーの夫々の長手軸は、グラウンド・スプリングの中心から各フィンガーの基部の中心へと伸ばした基準線に対して約40度傾斜している。
【0011】
グラウンド・スプリングは、プロセッサを有し、入力信号を受けて出力信号を生成する試験測定装置において実施される。試験測定装置は、プロセッサからの出力信号を表示する表示装置と、BMAコネクタのメス部を含む入力ユニットとを有している。BMAコネクタのメス部は、適合するBMAコネクタのオス部を受けるためのおおよそ円筒状の受入部と、適合するBMAコネクタのオス部のグラウンド端を受けるグラウンド・スプリングとを有する。グラウンド・スプリングは、おおよそ環状のベース部と、このベース部から伸びる複数の細長いスプリング・フィンガーを有する。これら細長いスプリング・フィンガーは、内側に向かっておおよそ放射状に広がると共に、夫々が内側端面を有し、これらはグラウンド・スプリングの中心にほぼ円形の開口を形成する。フィンガーの夫々は、相対的に広い基部と、相対的に細い内側端部を含んでおり、先が細くなる形状(tapered shape:テイパード形状)を有している。細長いスプリング・フィンガーの夫々の長手軸は、グラウンド・スプリングの中心から各フィンガーの基部の中心へと伸ばした基準線に対して約40度傾斜している。
【0012】
より具体的には、本発明の概念1は、高周波数試験プローブのグラウンドを受けるためのグラウンド・スプリングであって、
おおよそ環状の環状ベース部と、
該ベース部から内側に向かっておおよそ放射状に伸び、内側端面を有する複数の細長いスプリング・フィンガーとを具え、
複数の上記内側端面が、上記グラウンド・スプリングの中心にほぼ円形の開口を形成し、上記スプリング・フィンガーの夫々は、相対的に広い基部と、相対的に細い上記内側端部を含むテイパード形状を有すると共に、上記スプリング・フィンガーの夫々の長手軸は、上記グラウンド・スプリングの中心から上記フィンガー夫々の上記基部の中心へと伸ばした基準線に対して傾斜していることを特徴としている。
【0013】
本発明の概念2は、上記概念1のグラウンド・スプリングであって、隣接する上記フィンガー間の間隙が、上記環状ベース部から上記グラウンド・スプリングの上記中心に向かうほど狭くなることを特徴としている。
【0014】
本発明の概念3は、上記概念1のグラウンド・スプリングであって、上記グラウンド・スプリングがおおよそ凹んだ形状を有することを特徴としている。
【0015】
本発明の概念4は、上記概念3のグラウンド・スプリングであって、凹みの高さが約0.017インチ(約4.4ミリ・メータ)であることを特徴としている。
【0016】
本発明の概念5は、上記概念1のグラウンド・スプリングであって、上記グラウンド・スプリングがベリリウム銅から形成されることを特徴としている。
【0017】
本発明の概念6は、上記概念1のグラウンド・スプリングであって、上記グラウンド・スプリングが約0.0025インチ(約0.64ミリ・メータ)の厚さであることを特徴としている。
【0018】
本発明の概念7は、上記概念1のグラウンド・スプリングであって、更に、金めっきされていることを特徴としている。
【0019】
本発明の概念8は、上記概念1のグラウンド・スプリングであって、上記フィンガーがほぼ平面であることを特徴としている。
【0020】
本発明の概念9は、上記概念1のグラウンド・スプリングであって、上記長手軸が上記基準線から約40度傾斜していることを特徴としている。
【0021】
本発明の概念10は、BMAコネクタであって、
該BMAコネクタのメス部が、
適合するBMAコネクタのオス部を受けるおおよそ円筒形の受入部と、
適合する上記BMAコネクタの上記オス部のグラウンド端を受けるグラウンド・スプリングとを具え、
上記グラウンド・スプリングが、
おおよそ環状の環状ベース部と、
該ベース部から内側に向かっておおよそ放射状に伸び、内側端面を有する複数の細長いスプリング・フィンガーとを含み、
複数の上記内側端面が、上記グラウンド・スプリングの中心にほぼ円形の開口を形成し、上記スプリング・フィンガーの夫々は、相対的に広い基部と、相対的に細い上記内側端部を含むテイパード形状を有すると共に、上記スプリング・フィンガーの夫々の長手軸は、上記グラウンド・スプリングの中心から上記フィンガー夫々の上記基部の中心へと伸ばした基準線に対して傾斜していることを特徴としている。
【0022】
本発明の概念11は、上記概念10のBMAコネクタであって、隣接する上記フィンガー間の間隙が、上記環状ベース部から上記グラウンド・スプリングの上記中心に向かうほど狭くなると共に、上記フィンガーがほぼ平面であることを特徴としている。
【0023】
本発明の概念12は、上記概念10のBMAコネクタであって、上記グラウンド・スプリングが、約0.017インチ(約4.4ミリ・メータ)のおおよそ凹んだ形状を有することを特徴としている。
【0024】
本発明の概念13は、上記概念10のBMAコネクタであって、上記グラウンド・スプリングが、金めっきされたベリリウム銅から形成されることを特徴としている。
【0025】
本発明の概念14は、上記概念10のBMAコネクタであって、上記フィンガーが約0.0025インチ(約0.64ミリ・メータ)の厚さであることを特徴としている。
【0026】
本発明の概念15は、試験測定装置であって、
入力信号を受けて出力を生成するよう構成されたプロセッサと、
該プロセッサからの出力を表示するよう構成された表示ユニットと、
BMAコネクタのメス部を含む入力ユニットとを具え、
上記BMAコネクタの上記メス部が、
適合するBMAコネクタのオス部を受けるおおよそ円筒形の受入部と、
適合する上記BMAコネクタの上記オス部のグラウンド端を受けるグラウンド・スプリングとを有し、
上記グラウンド・スプリングが、
おおよそ環状の環状ベース部と、
該ベース部から内側に向かっておおよそ放射状に伸び、内側端面を有する複数の細長いスプリング・フィンガーとを含み、
複数の上記内側端面が、上記グラウンド・スプリングの中心にほぼ円形の開口を形成し、上記スプリング・フィンガーの夫々は、相対的に広い基部と、相対的に細い上記内側端部を含むテイパード形状を有すると共に、上記スプリング・フィンガーの夫々の長手軸は、上記グラウンド・スプリングの中心から上記フィンガー夫々の上記基部の中心へと伸ばした基準線に対して傾斜していることを特徴としている。
【0027】
本発明の概念16は、上記概念15の試験測定装置であって、隣接する上記フィンガー間の間隙が、上記環状ベース部から上記グラウンド・スプリングの上記中心に向かうほど狭くなると共に、上記フィンガーがほぼ平面であることを特徴としている。
【0028】
本発明の概念17は、上記概念15の試験測定装置であって、上記グラウンド・スプリングが、約0.017インチ(約4.4ミリ・メータ)のおおよそ凹んだ形状を有することを特徴としている。
【0029】
本発明の概念18は、上記概念15の試験測定装置であって、上記グラウンド・スプリングが、金めっきされたベリリウム銅から形成されることを特徴としている。
【0030】
本発明の概念19は、上記概念15の試験測定装置であって、上記フィンガーが約0.0025インチ(約0.64ミリ・メータ)の厚さであることを特徴としている。
【0031】
本発明の目的、効果及び他の新規な点は、以下の詳細な説明を添付の特許請求の範囲及び図面とともに読むことによって明らかとなろう。