特許第6044148号(P6044148)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6044148通信制御装置、情報管理システム、情報管理装置、通信制御プログラム、及び情報管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6044148
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】通信制御装置、情報管理システム、情報管理装置、通信制御プログラム、及び情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20120101AFI20161206BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   G06Q10/00 300
   G06F12/00 545A
【請求項の数】11
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2012-160654(P2012-160654)
(22)【出願日】2012年7月19日
(65)【公開番号】特開2013-50946(P2013-50946A)
(43)【公開日】2013年3月14日
【審査請求日】2015年6月16日
(31)【優先権主張番号】特願2011-170177(P2011-170177)
(32)【優先日】2011年8月3日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】田中 久士
【審査官】 山本 雅士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−110709(JP,A)
【文献】 特開2007−172392(JP,A)
【文献】 特開2005−352848(JP,A)
【文献】 特開2002−189817(JP,A)
【文献】 特開2004−185082(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G06F 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に関する対応依頼を示す対応依頼情報が送出される第1のネットワークと、前記対応依頼への対応結果を示す対応結果情報が送出される第2のネットワークに接続された前記対応依頼の対応作業を管理する作業管理装置との間のデータ通信を制御する通信制御装置であって、
前記第1のネットワークから、前記対応依頼情報とともに受信した顧客を識別する顧客識別情報に基づき、前記顧客識別情報と前記作業管理装置を識別する対応先識別情報とが対応付けられた制御情報を参照し、受信した顧客識別情報に対応付けられた対応先識別情報に基づき、前記対応依頼情報の送信先にあたる前記第2のネットワークに接続された前記作業管理装置を特定する特定手段と、
特定した前記作業管理装置に前記対応依頼情報を送信する第1の送信手段と、
前記特定した作業管理装置から前記対応結果情報を受信する受信手段と、
前記対応結果情報を前記第1のネットワークに送信する第2の送信手段と、
前記第1のネットワークに接続された前記対応依頼に関する履歴を管理する情報管理装置と前記作業管理装置との間の通信データを変換するデータ変換手段とを備え、
前記データ変換手段は、前記作業管理装置が有する機能のデータ仕様に基づき、前記対応依頼情報を前記データ仕様に合ったデータに変換し、
前記第1の送信手段は、変換した前記対応依頼情報を前記作業管理装置に送信することを特徴とする通信制御装置。
【請求項2】
前記データ変換手段は、
前記情報管理装置が有する機能のデータ仕様に基づき、前記対応結果情報を前記データ仕様に合ったデータに変換し、
前記第2の送信手段は、
変換した前記対応結果情報を前記情報管理装置に送信することを特徴とする請求項に記載の通信制御装置
【請求項3】
電子機器に関する対応依頼を示す対応依頼情報が送出される第1のネットワークに接続された前記対応依頼に関する履歴を管理する情報管理装置と、前記対応依頼への対応結果を示す対応結果情報が送出される第2のネットワークに接続された前記対応依頼の対応作業を管理する作業管理装置とが、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間のデータ通信を制御する通信制御装置を介して接続される情報管理システムであって、
前記情報管理装置が、
前記対応依頼情報を前記通信制御装置に送信する送信手段と、
前記通信制御装置から前記対応結果情報を受信する受信手段と、
前記対応依頼情報と前記対応結果情報とに基づき、前記対応依頼を受け付けてから該対応依頼への対応結果を得るまでの一連の対応状態履歴を管理する履歴管理手段と、を有し、
前記通信制御装置が、
前記第1のネットワークから、前記対応依頼情報とともに受信した顧客を識別する顧客識別情報に基づき、前記顧客識別情報と前記作業管理装置を識別する対応先識別情報とが対応付けられた制御情報を参照し、受信した顧客識別情報に対応付けられた対応先識別情報に基づき、前記対応依頼情報の送信先にあたる前記第2のネットワークに接続された前記作業管理装置を特定する特定手段と、
特定した前記作業管理装置に前記対応依頼情報を送信する第1の送信手段と、
前記特定した作業管理装置から前記対応結果情報を受信する受信手段と、
前記対応結果情報を前記第1のネットワークに送信する第2の送信手段と、
前記情報管理装置と前記作業管理装置との間の通信データを変換するデータ変換手段とを備え、
前記データ変換手段は、前記作業管理装置が有する機能のデータ仕様に基づき、前記対応依頼情報を前記データ仕様に合ったデータに変換し、
前記第1の送信手段は、変換した前記対応依頼情報を前記作業管理装置に送信することを特徴とする情報管理システム。
【請求項4】
電子機器に関する対応依頼を示す対応依頼情報が送出される第1のネットワークと前記対応依頼への対応結果を示す対応結果情報が送出される第2のネットワークとの間のデータ通信を制御する通信制御装置と接続され、前記対応依頼に関する履歴を管理する情報管理装置であって、
前記通信制御装置は、
前記第1のネットワークから、前記対応依頼情報とともに受信した顧客を識別する顧客識別情報に基づき、前記顧客識別情報と作業管理装置を識別する対応先識別情報とが対応付けられた制御情報を参照し、受信した顧客識別情報に対応付けられた対応先識別情報に基づき、前記対応依頼情報の送信先にあたる前記第2のネットワークに接続された前記作業管理装置を特定する特定手段と、
特定した前記作業管理装置に前記対応依頼情報を送信する第1の送信手段と、
前記特定した作業管理装置から前記対応結果情報を受信する受信手段と、
前記対応結果情報を前記第1のネットワークに送信する第2の送信手段と、
当該情報管理装置と前記作業管理装置との間の通信データを変換するデータ変換手段とを備え、
前記データ変換手段は、前記作業管理装置が有する機能のデータ仕様に基づき、前記対応依頼情報を前記データ仕様に合ったデータに変換し、
前記第1の送信手段は、変換した前記対応依頼情報を前記作業管理装置に送信するものであり、
当該情報管理装置は、
前記対応依頼情報を前記通信制御装置に送信する送信手段と、
前記通信制御装置から前記対応結果情報を受信する受信手段と、
前記対応依頼情報と前記対応結果情報とに基づき、前記対応依頼を受け付けてから該対応依頼への対応結果を得るまでの一連の対応状態履歴を管理する履歴管理手段と、を有することを特徴とする情報管理装置。
【請求項5】
前記履歴管理手段は、
前記対応依頼情報に基づき、前記対応依頼を受け付けた旨を示す対応状態情報、前記対応依頼の種別情報、前記対応依頼の対象機器である電子機器の機器識別情報、及び前記対応依頼を受け付けた日時情報が対応付けられた前記対応状態履歴を記録することを特徴とする請求項に記載の情報管理装置
【請求項6】
前記履歴管理手段は、
前記対応結果情報に基づき、前記対応依頼への対応が完了した旨を示す対応状態情報、前記対応依頼の種別情報、前記対応依頼の対象機器である電子機器の機器識別情報、及び前記対応依頼への対応が完了した日時情報が対応付けられた前記対応状態履歴を記録することを特徴とする請求項4又は5に記載の情報管理装置
【請求項7】
当該情報管理装置は、
記対応状態履歴に基づき、所定のレポートデータを生成するレポート生成手段をさらに有し
前記レポート生成手段は、
前記対応状態履歴に基づき、前記対応依頼の状況を集計し、集計結果に基づき、前記レポートデータを生成することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の情報管理装置
【請求項8】
前記レポート生成手段は、
前記対応状態履歴に基づき、所定期間における同一電子機器に関する対応依頼の回数を集計し、集計結果に基づき、前記レポートデータを生成することを特徴とする請求項に記載の情報管理装置
【請求項9】
前記レポート生成手段は、
前記対応状態履歴に基づき、前記対応依頼を受け付けてから対応完了までの期間を算出し、算出期間に基づき、前記対応依頼の対応完了期間を集計し、集計結果に基づき、前記レポートデータを生成することを特徴とする請求項7又は8に記載の情報管理装置
【請求項10】
電子機器に関する対応依頼を示す対応依頼情報が送出される第1のネットワークと、前記対応依頼への対応結果を示す対応結果情報が送出される第2のネットワークに接続された前記対応依頼の対応作業を管理する作業管理装置と、の間のデータ通信を制御する通信制御装置としてコンピュータを機能させる通信制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記第1のネットワークから、前記対応依頼情報とともに受信した顧客を識別する顧客識別情報に基づき、前記顧客識別情報と前記作業管理装置を識別する対応先識別情報とが対応付けられた制御情報を参照し、受信した顧客識別情報に対応付けられた対応先識別情報に基づき、前記対応依頼情報の送信先にあたる前記第2のネットワークに接続された前記作業管理装置を特定する特定手順と、
特定した前記作業管理装置に前記対応依頼情報を送信する第1の送信手順と、
前記特定した作業管理装置から前記対応結果情報を受信する受信手順と、
前記対応結果情報を前記第1のネットワークに送信する第2の送信手順と、
前記第1のネットワークに接続された前記対応依頼に関する履歴を管理する情報管理装置と前記作業管理装置との間の通信データを変換するデータ変換手順とを実行させ、
前記データ変換手順では、前記コンピュータが、前記作業管理装置が有する機能のデータ仕様に基づき、前記対応依頼情報を前記データ仕様に合ったデータに変換し、
前記第1の送信手順では、前記コンピュータが、変換した前記対応依頼情報を前記作業管理装置に送信することを特徴とする通信制御プログラム。
【請求項11】
電子機器に関する対応依頼を示す対応依頼情報が送出される第1のネットワークと前記対応依頼への対応結果を示す対応結果情報が送出される第2のネットワークとの間のデータ通信を制御する通信制御装置と接続され、前記対応依頼に関する履歴を管理する情報管理装置としてコンピュータを機能させる情報管理プログラムであって、
前記通信制御装置は、
前記第1のネットワークから、前記対応依頼情報とともに受信した顧客を識別する顧客識別情報に基づき、前記顧客識別情報と作業管理装置を識別する対応先識別情報とが対応付けられた制御情報を参照し、受信した顧客識別情報に対応付けられた対応先識別情報に基づき、前記対応依頼情報の送信先にあたる前記第2のネットワークに接続された前記作業管理装置を特定する特定手段と、
特定した前記作業管理装置に前記対応依頼情報を送信する第1の送信手段と、
前記特定した作業管理装置から前記対応結果情報を受信する受信手段と、
前記対応結果情報を前記第1のネットワークに送信する第2の送信手段と、
当該情報管理装置と前記作業管理装置との間の通信データを変換するデータ変換手段とを備え、
前記データ変換手段は、前記作業管理装置が有する機能のデータ仕様に基づき、前記対応依頼情報を前記データ仕様に合ったデータに変換し、
前記第1の送信手段は、変換した前記対応依頼情報を前記作業管理装置に送信するものであり、
当該情報管理プログラムは、前記コンピュータに、
前記対応依頼情報を前記通信制御装置に送信する送信手順と、
前記通信制御装置から前記対応結果情報を受信する受信手順と、
前記対応依頼情報と前記対応結果情報とに基づき、前記対応依頼を受け付けてから該対応依頼への対応結果を得るまでの一連の対応状態履歴を管理する履歴管理手順と、を実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器を統合管理する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
顧客環境に導入された画像処理装置などの電子機器では、利用状況に応じて消耗した部品(以下便宜上「消耗品」という)の交換・補充、また、発生した障害(故障)の対応(復旧)を行う必要がある。そのため、顧客は、電子機器の状態を確認し、メーカ(ベンダ)に対して問い合わせを行う。
【0003】
そこで、顧客に対して、上記作業をサポート(支援)する機器管理サービスが提供されている。例えば、特許文献1には、電子機器の消耗品の自動発注サービスを提供するシステムが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の方法では、品質の高い機器管理サービスが提供できていない。
【0005】
機器管理サービスでは、導入された全ての電子機器を統合管理し、導入場所などの顧客環境に依存することなく、同一レベルの品質のサービスを展開することが望まれる。また、機器管理サービスでは、消耗品発注や障害対応だけでなく、電子機器の新規導入、移動、入れ替え、撤去などの顧客環境の適切な改善提案、該改善提案に基づく電子機器の構成変更への対応、及び顧客からの各種問い合わせへの対応などに対しても、サービス品質を保証することが望まれる。
【0006】
これに対して、従来では、特許文献1の消耗品発注機能などのように、機器管理サービスの機能が断片的に自動化され、顧客に対して提供(管理ツールという形で複数提供)されている。そのため、改善提案などを行うための発注状況や対応状況の集計は、手作業で行われており、正確性や迅速性を欠くものであった。このように、従来の方法では、高いサービス品質を実現できていない。
【0007】
また、機器管理サービスの品質向上には、顧客からの各種問い合わせ対応を行う側への正確な情報入力や、対応結果を加味した情報管理が要求される。
【0008】
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、その目的は、高い品質の機器管理サービスを実現できる情報管理プログラム、通信制御プログラム、情報管理装置、通信制御装置、及び情報管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る通信制御装置は、電子機器に関する対応依頼を示す対応依頼情報が送出される第1のネットワークと、対応依頼への対応結果を示す対応結果情報が送出される第2のネットワークに接続された対応依頼の対応作業を管理する作業管理装置との間のデータ通信を制御する通信制御装置であって、第1のネットワークから、対応依頼情報とともに受信した顧客を識別する顧客識別情報に基づき、顧客識別情報と作業管理装置を識別する対応先識別情報とが対応付けられた制御情報を参照し、受信した顧客識別情報に対応付けられた対応先識別情報に基づき、対応依頼情報の送信先にあたる第2のネットワークに接続された作業管理装置を特定する特定手段と、特定した作業管理装置に対応依頼情報を送信する第1の送信手段と、特定した作業管理装置から対応結果情報を受信する受信手段と、対応結果情報を第1のネットワークに送信する第2の送信手段と、第1のネットワークに接続された対応依頼に関する履歴を管理する情報管理装置と作業管理装置との間の通信データを変換するデータ変換手段とを備え、データ変換手段は、作業管理装置が有する機能のデータ仕様に基づき、対応依頼情報をデータ仕様に合ったデータに変換し、第1の送信手段は、変換した対応依頼情報を作業管理装置に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、高い品質の機器管理サービスを実現する信制御装置、報管理システム、情報管理装置、通信制御プログラム、及び情報管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1の実施形態に係る情報管理システムの構成例を示す図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る情報管理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る情報管理機能の構成例を示す図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る管理情報のデータ例を示す図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る制御情報のデータ例を示す図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る管理情報の更新処理手順例(その1)を示すシーケンス図である。
図7】本発明の第1の実施形態に係る管理情報の更新処理手順例(その2)を示すシーケンス図である。
図8】本発明の第1の実施形態に係る管理情報の更新処理手順例(その3)を示すシーケンス図である。
図9】本発明の第1の実施形態に係るレポートの出力処理手順例を示すフローチャートである。
図10】本発明の第1の実施形態に係る、管理対象機器の全台の稼働率(全体稼働率)を示すレポートデータの出力例を示す図である。
図11】本発明の第1の実施形態に係る、管理対象機器の機器別の稼働率を示すレポートデータの出力例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」という)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0017】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る情報管理システム1の構成例を示す図である。
図1には、複数の顧客環境30〜30(以下総称する場合「顧客環境30」という)と、複数の販社環境20〜20(以下総称する場合「販社環境20」という)とが、メーカ環境10に接続される広域ネットワークによるシステム構成例が示されている。
【0018】
顧客環境30とは、顧客側のネットワーク環境である。顧客環境30には、MFP(Multifunction Peripheral)やプロジェクタなどの電子機器310〜310(以下総称する場合「電子機器310」という)やPC(Personal Computer)などの端末320〜320(以下総称する場合「端末320」という)が接続されている。電子機器310は、管理対象機器にあたり、端末320は、顧客からの問い合わせを受け付けるヘルプデスク機能を有する機器にあたる。
【0019】
また、顧客環境30には、機器管理装置300が接続されている。機器管理装置300は、機器管理機能を有し、電子機器310を監視し、管理する。本実施形態に係る機器管理機能には、機器情報の取得、機器情報に基づく機器状態変化の検知、及び検知結果に基づく機器状態変化の外部通知などがある。
【0020】
販社環境20とは、販社(「販売会社」を意味する。以下同様)側のネットワーク環境、つまり、顧客から受け付けた各種依頼に対応する依頼対応側のネットワーク環境である。販社環境20には、作業管理装置210が接続されている。作業管理装置210は、SMS(Service Management System)機能を有し、顧客から受け付けた各種依頼の対応作業を管理する。本実施形態に係るSMS機能には、対応依頼の外部通知受付、依頼対応のアサイン(作業担当者の割り当て)、及び依頼対応完了の外部通知などがある。
【0021】
メーカ環境10とは、メーカ側のネットワーク環境である。メーカ環境10には、情報管理装置100や管理端末110が接続されている。情報管理装置100は、情報管理機能を有し、各顧客環境30の機器管理装置300や各販社環境20の作業管理装置210からの通知情報に基づき、顧客からの依頼対応に関する情報を管理する。本実施形態に係る情報管理機能には、対応依頼や依頼対応完了の外部通知受付、依頼対応状態の記録・保持、依頼対応状況の集計・出力(可視化)などがある。また、管理端末110は、依頼対応状況に基づく顧客への改善提案や該改善提案に基づく電子機器310の構成変更依頼を行うカスタマポータル機能を有する機器である。
【0022】
なお、メーカ環境10の情報管理装置100と各販社環境20の作業管理装置210、また、各顧客環境30の端末320と各販社環境20の作業管理装置210は、通信制御装置200を介して接続されている。通信制御装置200は、ゲートウェイ機能を有している。本実施形態に係るゲートウェイ機能には、外部通知転送先の振り分けや転送先に応じた送信データの変換などがあり、メーカ環境10と販社環境30との間の通信制御を行う。
【0023】
これにより、本実施形態に係る情報管理システム1では、次のような機器管理サービスを実現している。
【0024】
例えば、消耗品発注や障害対応の依頼は、顧客環境30の機器管理装置300からメーカ環境10の情報管理装置100に通知され、通信制御装置200を介して、販社環境20の作業管理装置210に転送される。その後、消耗品交換・補充作業や障害復旧作業が完了すると、その旨は、販社環境20の作業管理装置210から、通信制御装置200を介して、メーカ環境10の情報管理装置100に通知される。その間、情報管理装置100では、受信した通知情報に基づき、消耗品や故障対応依頼の対応状態の履歴が記録される。
【0025】
また、電子機器310に関する問い合わせの依頼は、顧客環境30の端末320から、通信制御装置200を介して、販社環境20の作業管理装置210に通知される。その後、問い合わせへの回答は、販社環境20の作業管理装置210から、通信制御装置200を介して、顧客環境30の端末320に通知される。その間、通信制御装置200は、受信した通知情報を、メーカ環境10の情報管理装置100に転送する。その結果、情報管理装置100では、受信した通知情報に基づき、問い合わせ依頼の対応状態の履歴が記録される。
【0026】
また、電子機器310の構成変更の依頼は、メーカ環境10において、管理端末110から情報管理装置100に通知され、通信制御装置200を介して、販社環境20の作業管理装置210に転送される。その後、構成変更作業が完了すると、その旨は、販社環境20の作業管理装置210から、通信制御装置200を介して、メーカ環境10の情報管理装置100に通知される。その間、情報管理装置100では、受信した通知情報に基づき、構成変更依頼の対応状態の履歴が記録される。
【0027】
また、メーカ環境10では、情報管理装置100の記録情報に基づき、依頼対応状況を集計し、顧客環境30の改善提案(例えば「電子機器利用の最適化案」)に用いる各種情報をレポート出力(可視化)できる。
【0028】
以上のように、本実施形態に係る情報管理システム1は、上記システム構成により、電子機器310を統合管理する機器管理サービスを提供することができる。
【0029】
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態に係る情報管理装置100のハードウェア構成例を示す図である。なお、上記情報管理システム1に含まれる管理端末110、通信制御装置200、作業管理装置210、機器管理装置300、及び端末320は、以下に示す情報管理装置100と略同一の装置である。よって、情報管理装置100のハードウェア構成を説明することで、上記各装置のハードウェア構成の説明を省略する。
【0030】
図2に示すように、情報管理装置100は、入力装置101、表示装置102、ドライブ装置103、RAM(Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)105、CPU(Central Processing Unit)106、インタフェース装置107、及びHDD(Hard Disk Drive)108などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
【0031】
入力装置101は、キーボードやマウスなどを含み、情報管理装置100に各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイなどを含み、機器統合管理装置100による処理結果を表示する。
【0032】
インタフェース装置107は、情報管理装置100をネットワークに接続するインタフェースである。これにより、情報管理装置100は、インタフェース装置107を介して、通信機能を有する他の装置とデータ通信を行うことができる。
【0033】
HDD108は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、装置全体を制御する情報処理システム(例えば「Windows(商標又は登録商標)」や「UNIX(商標又は登録商標)」などの基本ソフトウェアであるOS(Operating System))、及びシステム上において各種機能を提供するアプリケーションなどがある。また、HDD108は、格納しているプログラムやデータを、所定のファイルシステム及び/又はDB(Data Base)により管理している。
【0034】
ドライブ装置103は、着脱可能な記録媒体103aとのインタフェースである。これにより、情報管理装置100は、ドライブ装置103を介して、記録媒体103aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体103aには、例えば、フロッピー(商標又は登録商標)ディスク、CD(Compact Disk)、及びDVD(Digital Versatile Disk)、ならびに、SDメモリカード(SD memory card)やUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)などがある。
【0035】
ROM105は、電源を切っても内部データを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM105には、情報管理装置100の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、情報処理システム設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM104は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。CPU106は、上記記憶装置(例えば「HDD」や「ROM」など)から、プログラムやデータをRAM上に読み出し、処理を実行することで、装置全体の制御や搭載機能を実現する演算装置である。
【0036】
以上のように、本実施形態に係る情報管理装置100は、上記ハードウェア構成により、各種情報処理サービスを提供することができる。
【0037】
<情報管理機能>
本実施形態に係る情報管理機能について説明する。
【0038】
本実施形態に係る情報管理システム1では、顧客から所定の対応依頼通知を受け付けると、受け付けた対応依頼通知を記録する。次に、情報管理システム1は、対応依頼した顧客に基づき、依頼対応を行う販社を特定し、特定した販社に対して、対応依頼を通知する。その後、情報管理システム1は、販社から依頼対応の完了通知を受け付けると、受け付けた完了通知を記録する。情報管理システム1では、このように記録された依頼対応状態の履歴記録に基づき、電子機器310への依頼対応状況を集計(顧客対応状況を集計)し、顧客環境30の改善提案に用いるレポートを出力する。本実施形態に係る情報管理システム1は、このような情報管理機能を有している。
【0039】
従来の機器管理サービスでは、自動化されている機能と自動化されていない機能とがあり、サービス品質として正確性や迅速性を欠き、高いサービス品質を実現できていない。
【0040】
そこで、本実施形態に係る情報管理システム1では、対応依頼を受け付けた顧客から、依頼対応を行う販社を特定し、対応を依頼するとともに、販社や顧客からの対応依頼に関する通知情報を、メーカ側に設置されたサーバ(情報管理装置)により統合管理し、電子機器310への依頼対応状況を動的に集計し、出力する仕組みとした。
【0041】
これにより、本実施形態に係る情報管理システム1は、電子機器310の情報管理を自動化した機器管理サービスを提供する。その結果、本実施形態に係る情報管理システム1では、高い品質の機器管理サービスを実現できる。
【0042】
以下に、本実施形態に係る情報管理機能の構成とその動作について説明する。
【0043】
図3は、本実施形態に係る情報管理機能の構成例を示す図である。
【0044】
図3に示すように、本実施形態に係る情報管理機能は、情報管理装置100、管理端末110、通信制御装置200、作業管理装置210、機器管理装置300、及び端末320が有する各機能部が連携動作することで実現される。各装置は、次のような機能部を有している。
【0045】
情報管理装置100は、情報送受信部11、情報管理部12、及びレポート生成部13などを有している。管理端末110は、情報送受信部111などを有している。
【0046】
通信制御装置200は、情報送受信部21、対応先特定部22、及びデータ変換部23などを有している。作業管理装置210は、情報送受信部211などを有している。
【0047】
機器管理装置300は、機器情報取得部301、検知部302、及び情報送信部303などを有している。端末320は、情報送受信部321などを有している。
【0048】
《管理端末》
情報送受信部111は、管理端末110と外部装置との間でデータ送受信を行う機能部である。情報送受信部111は、電子機器310の新規導入、移動、入れ替え、撤去などの顧客環境30における電子機器310の構成変更に関する入力情報(以下「構成変更情報」という)を、情報管理装置100に送信することで、構成変更依頼を通知する。また、情報送受信部111は、情報管理装置100からの依頼対応完了(構成変更の作業完了)の通知情報(以下便宜上「構成変更対応結果情報」という)を受信することで、構成変更依頼対応の結果を受け取る。
【0049】
これにより、メーカ担当者は、管理端末110の画面を介して、顧客環境30における電子機器310の構成変更を確認できる。なお、情報送受信部111は、予め保持している外部装置のネットワーク設定値(例えば「IPアドレス:Internet Protocol address」など)に基づき、情報管理装置100との間でデータ送受信を行う。
【0050】
《機器管理装置》
機器情報取得部301は、電子機器310の機器情報を取得する機能部である。機器情報取得部301は、例えば、電子機器310に対して、定期的に取得要求し、機器状態値を含む機器情報を取得する。機器情報取得部301は、取得した機器情報を、機器管理装置300が備える記憶装置(HDD)の所定の記憶領域に格納する。なお、機器情報取得部301は、予め保持している電子機器310のネットワーク設定値(IPアドレス)に基づき、機器情報の取得要求を行う。
【0051】
検知部302は、電子機器310の状態変化を検知する機能部である。検知部302は、機器情報取得部301が取得した機器情報の機器状態値に基づき、発注が必要な消耗品や発生障害などの機器状態変化を検知する。検知部302は、検知結果に基づき、対応依頼が必要と判断した場合に、外部装置への通知を要求する。
【0052】
情報送信部303は、機器管理装置300が外部装置に対してデータ送信を行う機能部である。情報送信部303は、検知部302からの要求に従って、発注が必要となった消耗品の識別子(以下「消耗品識別子」という)や発生した障害の識別子(以下「障害識別子」という)などを含む電子機器310で発生したサービスコール(Service Call)に関する情報(以下「SC情報」という)を、機器統合管理装置100に送信することで、SC依頼を通知する。なお、情報送信部303は、予め保持している外部装置のネットワーク設定値(IPアドレス)に基づき、情報管理装置100にデータ送信を行う。
【0053】
また、上記には、機器管理装置300が能動的に機器情報を取得する定期処理(ポーリング処理)について説明したが、機器情報の取得は、この方法に限定されるものではない。例えば、機器管理装置300が受動的に機器情報を取得する処理(トラップ処理)であってもよい。この場合、機器管理装置300は、状態変化が生じた場合に、動的に電子機器310から送信された機器情報を受信する。つまり、機器管理装置300は、電子機器310に対して取得要求を行うことなく、機器情報を取得できる。
【0054】
上記ポーリング処理による機器情報の取得方法では、電子機器310の状態変化を定期的に監視することができるが、電子機器310と機器管理装置300との間で、定期的にデータ送受信を行うため、通信負荷がかかる。一方、上記トラップ処理による機器情報の取得方法では、通信負荷が軽減されるものの、定期的に監視を行っていないため、電子機器310の状態変化を検知するまでにタイムラグが発生する。
【0055】
このようなことから、機器情報取得部301では、電子機器310の台数や顧客環境30の通信状態などを考慮した最適な情報取得機能を提供するものであればよい。
【0056】
《端末》
情報送受信部321は、端末320と外部装置との間でデータ送受信を行う機能部である。情報送受信部321は、問い合わせ種別の識別子(以下「問い合わせ識別子」という)や問い合わせ内容などの電子機器310に対する問い合わせの入力情報(以下「問い合わせ情報」という)を、通信制御装置200に送信することで、問い合わせ依頼を通知する。また、情報送受信部321は、通信制御装置200からの依頼対応完了(問い合わせへの回答)の通知情報(以下便宜上「問い合わせ対応結果情報」という)を受信することで、問い合わせ依頼対応の結果を受け取る。
【0057】
これにより、問い合わせを行った顧客は、端末320の画面を介して、販社担当者からの回答内容を確認できる。なお、情報送受信部312は、予め保持している外部装置のネットワーク設定値(IPアドレス)に基づき、通信制御装置200との間でデータ送受信を行う。
【0058】
《情報管理装置》
情報送受信部11は、情報管理装置100と外部装置との間でデータ送受信を行う機能部である。情報送受信部11は、管理端末110から受信した構成変更情報を、通信制御装置200に送信することで、構成変更依頼を転送する。また、情報送受信部11は、通信制御装置200から受信した構成変更対応結果情報を、管理端末110に送信することで、構成変更依頼対応の結果を転送する。
【0059】
これにより、本実施形態では、構成変更依頼・依頼対応完了の通知が、メーカ環境10と通信制御装置200との間でやり取りされる。
【0060】
情報送受信部11は、機器管理装置300から受信したSC情報を、通信制御装置200に送信することで、SC依頼を転送する。また、情報送受信部11は、通信制御装置200から送信されたSC依頼対応完了(消耗品交換・補充や障害復旧などのSC依頼対応の作業完了)の通知情報(以下便宜上「SC対応結果情報」という)を受信することで、SC依頼対応の結果を受け取る。
【0061】
これにより、本実施形態では、SC依頼・依頼対応完了の通知が、顧客環境30とメーカ環境10と通信制御装置200との間でやり取りされる。
【0062】
情報送受信部11は、端末320から送信された問い合わせ情報を、通信制御装置200を介して受信することで、問い合わせ依頼を受け取る。また、情報送受信部11は、通信制御装置200から送信された問い合わせ対応結果情報を受信することで、問い合わせ依頼対応の結果を受け取る。
【0063】
このように、情報送受信部11は、管理端末110、機器管理装置300、又は端末320と通信制御装置200との間のデータを中継する。なお、情報送受信部11は、予め保持している外部装置のネットワーク設定値(IPアドレス)に基づき、管理端末110、機器管理装置300、又は端末320と通信制御装置200との間でデータ送受信を行う。
【0064】
情報管理部(履歴管理部)12は、各種依頼の対応状態の履歴情報を管理する機能部である。情報管理部12は、情報送受信部11で送受信される情報に基づき、各種依頼の対応状態の履歴を記録する。依頼対応状態の履歴は、次のような情報により管理される。
【0065】
図4は、本実施形態に係る管理情報90Dのデータ例を示す図である。
図4に示すように、管理情報90Dでは、履歴識別、種別、詳細種別、機器識別、対応状態、及び日時などの情報項目が対応付けられた情報セットにより、依頼対応状態の履歴が管理される。
【0066】
[履歴識別]項目は、依頼対応状態の履歴記録を識別する情報(以下「履歴識別情報」という)を保持する項目であり、項目値には、履歴記録時にユニークに発行された履歴識別子などがある。図中には、記録順に採番されたIDの例が示されている。
【0067】
[種別]項目は、依頼の種別を示す情報(以下「種別情報」という)を保持する項目であり、項目値には、依頼の種別値などがある。図中には、"SC","構成変更","問い合わせ"などの依頼種別名(文字列値)の例が示されている。
【0068】
[詳細種別]項目は、依頼の詳細な種別を示す情報(以下「詳細種別情報」という)を保持する項目であり、項目値には、依頼の詳細種別値などがある。図中には、"紙切れ","○○トナー切れ","機器移動","○○問い合わせ"などの依頼詳細種別名(文字列値)の例が示されている。
【0069】
[機器識別]項目は、対応依頼が必要な電子機器310を識別する情報(以下「機器識別情報」という)を保持する項目であり、項目値には、電子機器310にユニークに割り当てられた機器識別子などがある。図中には、'MFPXXX'や'PJXXX'などの導入時に設定された機器IDの例が示されている。
【0070】
[対応状態]項目は、依頼への対応状態を示す情報(以下「対応状態情報」という)を保持する項目であり、項目値には、依頼の対応状態値などがある。図中には、"依頼","完了"などの対応状態名(文字列値)の例が示されている。
【0071】
[日時]項目は、依頼日時又は依頼対応日時(履歴記録日時)を示す情報(以下「日時情報」という)を保持する項目であり、項目値には、依頼日時値又は依頼対応日時値(履歴記録日時値)などがある。図中には、'2011/04/01 XX:XX'などの日付値と時刻値の例が示されている。
【0072】
上記管理情報90Dは、管理情報保持部90に保持される。なお、管理情報保持部90は、情報管理装置100が備える記憶装置(HDD)の所定の記憶領域にあたる。
【0073】
図3の説明に戻る。情報管理部12は、情報送受信部11が各種情報を受信すると、管理情報保持部90にアクセスし、管理情報90Dを参照し、新規の情報セットを追加することで、依頼対応状態の履歴を記録する。
【0074】
例えば、依頼種別名"SC"、詳細種別名"紙切れ"、依頼対象機器の機器ID'MFP001'、対応状態名"依頼"などのデータを含むSC情報を受信した場合には、管理情報90Dに対して、次のようなデータ操作を行う。
【0075】
情報管理部12は、SC情報の受信を受けて発行したID'1'を、[履歴識別]項目の値に追加し、対応依頼の新たな対応状態履歴を記録するデータ領域を生成する。その後、情報管理部12は、情報管理装置100が備える時計回路(非図示)などから得た現在日時'2011/04/01 13:00'を、[履歴識別]項目に対応する[日時]項目の値に記録する。
【0076】
また、情報管理部12は、受信したSC情報に含まれる依頼種別名"SC"(SC依頼の種別値)と詳細種別名"紙切れ"(SC依頼の詳細種別値)とを、[履歴識別]項目に対応する[種別]項目の値と[詳細種別]項目の値とに記憶する。また、情報管理部12は、受信したSC情報に含まれる依頼対象機器の機器ID'MFP001'(電子機器の機器識別子)を、[履歴識別]項目に対応する[機器識別]項目の値に記録する。また、情報管理部12は、受信したSC情報に含まれる対応状態名"依頼"(SC依頼の対応状態値)を、[履歴識別]項目に対応する[対応状態]項目の値に記録する。
【0077】
これにより、管理情報90Dには、例えば、図4の参照符号R1に示すような新規の情報セットが追加され、受け付けたSC依頼の対応状態(依頼状態)が記録される。
【0078】
また例えば、依頼種別名"SC"、詳細種別名"紙切れ"、依頼対象機器の機器ID'MFP001'、対応状態名"完了"などのデータを含むSC対応結果情報を受信した場合には、管理情報90Dに対して、次のようなデータ操作を行う。
【0079】
情報管理部12は、SC対応結果情報の受信を受けて発行したID'5'を、[履歴識別]項目の値に追加し、対応依頼の新たな対応状態履歴を記録するデータ領域を生成する。その後、情報管理部12は、情報管理装置100が備える時計回路(非図示)などから得た現在日時'2011/04/01 13:15'を、[履歴識別]項目に対応する[日時]項目の値に記録する。
【0080】
また、情報管理部12は、受信したSC対応結果情報に含まれる依頼種別名"SC"と詳細種別名"紙切れ"とを、[履歴識別]項目に対応する[種別]項目の値と[詳細種別]項目の値とに記憶する。また、情報管理部12は、受信したSC対応結果情報に含まれる対応完了機器の機器ID'MFP001'を、[履歴識別]項目に対応する[機器識別]項目の値に記録する。また、情報管理部12は、受信したSC対応結果情報に含まれる対応状態名"完了"を、[履歴識別]項目に対応する[対応状態]項目の値に記録する。
【0081】
これにより、管理情報90Dには、例えば、図4の参照符号R2に示すような新規の情報セットが追加され、作業が完了した(対応された)SC依頼の対応状態(完了状態)が記録される。
【0082】
情報管理部12は、構成変更依頼や問い合わせ依頼についても、上述したSC依頼対応状態の履歴記録と同様のデータ操作(新規の情報セットの追加)により、依頼対応状態を記録する。なお、構成変更情報・構成変更対応結果情報や問い合わせ情報・問い合わせ対応結果情報にも、依頼種別名、詳細種別名、依頼対象機器の機器ID、対応状態名などのデータが含まれており、情報管理部12は、これらのデータに基づき、上記データ操作を行い、管理情報90Dに記録する。
【0083】
これにより、情報管理装置100では、対応依頼を受け付けてから該依頼への対応結果を得るまでの一連の対応状態履歴(図4の参照符号R1とR2)が記録され、管理される(情報管理部により受付依頼と対応結果がセットで管理される)。
【0084】
また、情報管理部12は、上記データ操作の他に、管理情報90Dに対して、情報項目の値に基づくデータ検索、参照、取得や、[履歴識別]項目の値に基づく情報セット単位のデータ削除(消去)などの操作も行う。
【0085】
レポート生成部13は、管理情報90に基づき、所定の形式に従ったレポートデータを生成する機能部である。レポート生成部13は、情報管理部12を介して、管理情報90Dを参照し、依頼対応状態の履歴記録に基づき、電子機器310に対する対応依頼状況を集計(顧客対応状況を集計)し、集計結果に基づくレポートデータを生成する。なお、ここでの集計方法は、生成したレポートデータをどのように利用するかによって異なる。
【0086】
例えば、顧客環境30において、電子機器310の可用性向上(生産性向上)を目的とした機器入れ替え提案を行う場合に、レポートデータを用いる場合には、管理情報90Dに基づき、所定期間における同一電子機器310への対応依頼の回数(対応依頼頻度)を集計し、集計結果に基づくレポートデータを生成する。これにより、顧客環境30に導入された複数の電子機器310の中から、対応依頼の回数が多い(対応依頼頻度の高い)電子機器310を抽出(可視化)でき、適切な機器入れ替え案を提案することができる。
【0087】
また例えば、顧客環境30からの各種依頼への対応品質向上を目的とした迅速性改善提案を行う場合に、レポートデータを用いる場合には、管理情報90D(日時情報)に基づき、対応依頼を受け付けてから対応完了までの期間を算出し、各種依頼の対応完了期間を集計し、集計結果に基づくレポートデータを生成する。これにより、顧客環境30から受け付けた各種依頼の中から、対応完了期間の長い依頼を抽出(可視化)でき、適切な迅速性改善案を提案することができる。
【0088】
《通信制御装置》
情報送受信部21は、通信制御装置200と外部装置との間でデータ送受信を行う機能部である。情報送受信部21は、情報管理装置100から受信した構成変更情報を、作業管理装置210に送信することで、構成変更依頼を転送する。また、情報送受信部11は、作業管理装置210から受信した依頼対応完了(構成変更の作業完了)の通知情報を、情報管理装置100に送信することで、構成変更依頼対応の結果を転送する。
【0089】
これにより、本実施形態では、構成変更依頼・依頼対応完了の通知が、メーカ環境10と販社環境20との間でやり取りされる。
【0090】
情報送受信部21は、情報管理装置100から受信したSC情報を、作業管理装置210に送信することで、SC依頼を転送する。また、情報送受信部21は、作業管理装置210から受信したSC対応結果情報を、情報管理装置100に送信することで、SC依頼対応の結果を転送する。
【0091】
これにより、本実施形態では、SC依頼・依頼対応完了の通知が、メーカ環境10と販社環境20との間でやり取りされる。
【0092】
情報送受信部21は、端末320から受信した問い合わせ情報を、情報管理装置100及び作業管理装置210に送信することで、問い合わせ依頼を転送する。また、情報送受信部21は、作業管理装置210から受信した問い合わせ対応結果情報を、情報管理装置100及び端末320に送信することで、問い合わせ依頼対応の結果を転送する。
【0093】
これにより、本実施形態では、問い合わせ依頼・回答の通知が、顧客環境30とメーカ環境10と販社環境20との間でやり取りされる。
【0094】
このように、情報送受信部21は、端末320又は情報管理装置100と作業管理装置210との間のデータを中継する(メーカ環境と販社環境との間のデータ通信を制御する)。なお、情報送受信部21は、予め保持している外部装置のネットワーク設定値(IPアドレス)に基づき、端末320又は情報管理装置100と作業管理装置210との間でデータ送受信を行う。
【0095】
対応先特定部22(送信先特定部)は、対応依頼した顧客に基づき、依頼対応を行う販社(対応先)を特定する機能部である。対応先特定部22は、情報送受信部21が、端末320から問い合わせ情報を受信した場合、又は、情報管理装置100から構成変更情報/SC情報を受信した場合に、受信データ(構成変更情報/SC情報/問い合わせ情報)の転送先である作業管理装置210を特定することで、依頼対応を行う販社(対応先)を特定する。対応先特定部22は、例えば、図5に示すような制御情報80Dに基づき、転送先の作業管理装置210を特定する。
【0096】
図5は、本実施形態に係る制御情報80Dのデータ例を示す図である。
【0097】
図5に示すように、制御情報80Dでは、顧客識別及び対応先識別などの情報項目が対応付けられた情報セットにより、顧客と該顧客からの依頼対応を行う販社との関係が管理される。
【0098】
[顧客識別]項目は、顧客環境30を識別する情報(以下「顧客識別情報」という)を保持する項目であり、項目値には、顧客環境30にユニークに割り当てられた顧客識別子などがある。図中には、'UXXX'などの契約時に割り当てられた顧客IDの例が示されている。
【0099】
[対応先識別](転送先識別)項目は、販社環境20に設置された作業管理装置210を識別する情報(以下便宜上「対応先識別情報」という)を保持する項目であり、項目値には、作業管理装置210にユニークに割り当てられた機器識別子などがある。図中には、'SMSXXX'などの設置時に設定された機器IDの例が示されている。
【0100】
上記制御情報80Dは、制御情報保持部80に保持される。なお、制御情報保持部80は、通信制御装置200が備える記憶装置(HDD)の所定の記憶領域にあたる。また、上記制御情報80Dは、例えば、契約時や契約終了時の情報セット単位のデータ追加・削除により管理される。
【0101】
図3の説明に戻る。対応先特定部22は、情報送受信部21が各種情報を受信すると、制御情報保持部80にアクセスし、受信した顧客識別情報に基づき、制御情報80Dを参照することで、転送先である作業管理装置210を特定する。なお、顧客識別情報は、情報送受信部21が、情報管理装置100又は端末320から、構成変更情報/SC情報/問い合わせ情報とともに受信する。
【0102】
例えば、顧客ID'U001'の顧客識別情報を受信した場合には、制御情報80Dに基づき、次のようにして作業管理装置210を特定する。
【0103】
対応先特定部22は、まず、制御情報80Dの[顧客識別]項目を参照し、受信した顧客識別情報に一致する項目値の情報セットを特定する。対応先特定部22は、特定した情報セットに含まれる[対応先識別]項目の値に基づき、機器ID'SMS001'が設定された作業管理装置210を転送先として特定する。
【0104】
これにより、通信制御装置200では、対応依頼した顧客に基づき、依頼対応を行う販社(対応先)が特定され、端末320又は情報管理装置100から受信した各種情報が転送され、対応依頼が通知される。
【0105】
データ変換部23は、外部装置間で送受信されるデータを変換する機能部である。データ変換部23は、端末320又は情報管理装置100と作業管理装置210との間でやり取りされる送受信データを変換する。
【0106】
作業管理装置210が有するSMS機能は、販社環境20によって、機能内で取り扱うデータ仕様が異なる場合がある。そのため、端末320又は情報管理装置100と作業管理装置210との間でやり取りされる送受信データを変換する必要がある。よって、データ変換部23は、データ送受信時に、次のようなデータ変換を行う。
【0107】
データ変換部23は、端末320又は情報管理装置100からの受信データ(構成変更情報/SC情報/問い合わせ情報)を、対応先特定部22で特定した作業管理装置210が有するSMS機能のデータ仕様に合った送信データに変換する。その結果、情報送受信部21では、作業管理装置210に対して、変換後のデータが送信される。
【0108】
一方、データ変換部23は、作業管理装置210からの受信データ(構成変更対応結果情報/SC対応結果情報/問い合わせ対応結果情報)を、端末320が有するヘルプデスク機能又は情報管理装置100が有する統合機能のデータ仕様に合った送信データに変換する。その結果、情報送受信部21では、端末320又は情報管理装置100に対して、変換後のデータが送信される。
【0109】
《作業管理装置》
情報送受信部211は、作業管理装置210と外部装置との間でデータ送受信を行う機能部である。情報送受信部211は、通信制御装置200からの構成変更情報を受信することで、構成変更依頼を受け付ける。これにより、作業管理装置210では、受け付けた構成変更依頼に対応する作業担当者を割り当てる。その後、情報送受信部211は、依頼対応を行った作業担当者から入力された作業報告に基づく構成変更対応結果情報を、通信制御装置200に送信することで、構成変更依頼対応の結果を通知する。
【0110】
情報送受信部211は、通信制御装置200からのSC情報を受信することで、SC依頼を受け付ける。これにより、作業管理装置210では、受け付けたSC依頼に対応する作業担当者を割り当てる。その後、情報送受信部211は、依頼対応を行った作業担当者から入力された作業報告に基づくSC対応結果情報を、通信制御装置200に送信することで、SC依頼対応の結果を通知する。
【0111】
情報送受信部211は、通信制御装置200からの問い合わせ情報を受信することで、問い合わせ依頼を受け付ける。これにより、作業管理装置210では、受け付けた問い合わせ依頼に対応する作業担当者を割り当てる。その後、情報送受信部211は、依頼対応を行った作業担当者から入力された回答内容に基づく問い合わせ対応結果情報を、通信制御装置200に送信することで、問い合わせ依頼対応の結果を通知する。
【0112】
このように、販社では、顧客から受け付けた依頼への対応と対応結果の通知までが、一連の作業として行われる。なお、情報送受信部211は、予め保持している外部装置のネットワーク設定値(IPアドレス)に基づき、情報管理装置100と作業管理装置210との間でデータ送受信を行う。
【0113】
また、情報送受信部211で送受信される情報は、作業記録情報保持部70に記録される。これにより、作業管理装置210では、顧客からの依頼への対応作業が管理される。なお、作業記録情報保持部70は、作業管理装置210が備える記憶装置(HDD)の所定の記憶領域にあたる。
【0114】
以上のように、本実施形態に係る情報管理機能は、上記各機能部が連携動作することにより実現される。なお、上記各機能部は、システム1を構成する各機器に搭載(インストール)されるプログラム(情報管理機能を実現するソフトウェア)が、演算装置(CPU)により、記憶装置(「HDD」や「ROM」)からメモリ(RAM)上に読み出され、各機器において、以下の処理が実行されることで実現される。
【0115】
本実施形態に係る情報管理機能の詳細な動作(機能部群の連携動作)について、処理手順を示すシーケンス図及びフローチャートを用いて説明する。
【0116】
《電子機器からSC依頼を受け付けた場合の管理情報の更新処理》
図6は、本実施形態に係る管理情報90Dの更新処理手順例(その1)を示すシーケンス図である。
【0117】
図6に示すように、機器管理装置300は、検知部302により、管理対象機器である電子機器310の状態変化(SC発生)を検知し(ステップS101)、情報送信部303に対して、SC情報の送信を要求する(ステップS102)。
【0118】
機器管理装置300は、情報送信部303により、SC情報を情報管理装置100に送信することで(ステップS103)、SC依頼を通知する。このとき、情報送信部303は、SC情報とともに顧客識別情報も送信する。
【0119】
情報管理装置100は、情報送受信部11により、機器管理装置300から送信されたSC情報を受信することで、SC依頼を受け付け、情報管理部12に対して、受け付けたSC依頼の記録を要求する(ステップS104)。このとき、情報送受信部11は、受信したSC情報を情報管理部12に渡し、記録要求を行う。
【0120】
これを受けて情報管理装置100は、情報管理部12により、管理情報保持部90にアクセスし、管理情報90Dを参照し、SC依頼の新規のデータ領域(情報セット)を追加し、SC情報に基づき、各情報項目の値を記録する(ステップS105)。
【0121】
具体的に情報管理部12は、SC情報の受信を受けて発行したIDを[履歴識別]項目の値に追加し、SC依頼の新たな対応状態履歴を記録するデータ領域を生成する。その後、情報管理部12は、現在日時を[履歴識別]項目に対応する[日時]項目の値に記録する。
【0122】
また、情報管理部12は、受信したSC情報に含まれるSC依頼の種別値と詳細種別値とを[履歴識別]項目に対応する[種別]項目の値と[詳細種別]項目の値とに記憶する。また、情報管理部12は、受信したSC情報に含まれる依頼対象機器である電子機器310の機器識別子を[履歴識別]項目に対応する[機器識別]項目の値に記録する。また、情報管理部12は、受信したSC情報に含まれるSC依頼の対応状態値を[履歴識別]項目に対応する[対応状態]項目の値に記録する。
【0123】
これにより、管理情報90Dには、受け付けたSC依頼の新規の情報セットが追加され、最新のSC依頼の対応状態(依頼状態)が記録される。
【0124】
次に、情報管理装置100は、情報送受信部11により、SC情報を通信制御装置200に転送することで(ステップS106)、SC依頼を通知する。このとき、情報送受信部11は、SC情報とともに顧客識別情報も転送する。
【0125】
通信制御装置200は、情報送受信部21により、情報管理装置100から送信されたSC情報を受信することで、SC依頼を受け付け、対応先特定部22に対して、受け付けたSC依頼の対応先(販社)の特定を要求する(ステップS107)。このとき、情報送受信部21は、SC情報とともに受信した顧客識別情報を対応先特定部22に渡し、特定要求を行う。
【0126】
これを受けて通信制御装置200は、対応先特定部22により、制御情報保持部80にアクセスし、制御情報80Dを参照し、顧客識別情報に基づき、受け付けたSC依頼の対応先にあたる販社を特定する(ステップS108)。
【0127】
具体的に対応先特定部22は、受信した顧客識別情報に基づき、制御情報80Dを参照し、SC情報の転送先である作業管理装置210を特定する。対応先特定部22は、まず、制御情報80Dの[顧客識別]項目を参照し、受信した顧客識別情報に一致する項目値の情報セットを特定する。対応先特定部22は、特定した情報セットに含まれる[対応先識別]項目の値に基づき、SC情報の転送先である作業管理装置210を特定する。
【0128】
通信制御装置200は、対応先特定部22により特定された販社(対応先)の識別情報を、情報送受信部21に応答する(ステップS109)。このとき、対応先特定部22は、顧客識別情報に基づき特定した情報セットに含まれる対応先識別情報を情報送受信部21に応答する。
【0129】
次に、通信制御装置200は、対応先の応答を受け付けると、情報送受信部21からデータ変換部23に対して、対応先のデータ仕様に合ったSC依頼を通知するためのデータ変換を要求する(ステップS110)。このとき、情報送受信部21は、受信したSC情報とともに対応先識別情報をデータ変換部23に渡し、変換要求を行う。
【0130】
これを受けて通信制御装置200は、データ変換部23により、SC情報を、対応先識別情報に基づき特定された作業管理装置210のデータ仕様(SMS機能のデータ仕様)に合ったデータに変換する(ステップS111)。
【0131】
通信制御装置200は、データ変換部23により変換されたSC情報の変換データを情報送受信部21に渡すことで、変換要求に応答する(ステップS112)。
【0132】
これを受けて通信制御装置200は、情報送受信部21により、SC情報の変換データを、特定した販社の作業管理装置210に転送することで、SC依頼を通知する(ステップS113)。
【0133】
その結果、作業管理装置210では、情報送受信部211により、SC情報の変換データを受信することで、SC依頼を受け付け、SMS機能により、作業担当者が割り当てられる(アサインされる)。その結果、作業担当者が、SC依頼への対応作業(例えば「消耗品発注」や「障害対応」など)を行う。なおこのとき、情報送受信部211は、受信したSC情報の変換データに基づき、受け付けたSC依頼を作業記録情報保持部70に記録する。その後、作業担当者が依頼対応の作業を完了すると、作業記録情報保持部70には、SC依頼への作業報告(対応完了)が記録される。
【0134】
これを受けて作業管理装置210は、情報送受信部211により、作業報告に基づくSC対応結果情報を通信制御装置200に送信することで、SC依頼対応の結果を通知する(ステップS114)。
【0135】
通信制御装置200は、情報送受信部21により、作業管理装置210から送信されたSC対応結果情報を受信することで、SC依頼対応の結果を受け取り、情報送受信部21からデータ変換部23に対して、転送先のデータ仕様に合ったSC依頼対応の結果を通知するためのデータ変換を要求する(ステップS115)。このとき、情報送受信部21は、受信したSC対応結果情報をデータ変換部23に渡し、変換要求を行う。
【0136】
これを受けて通信制御装置200は、データ変換部23により、SC対応結果情報を、転送先である情報管理装置100のデータ仕様(統合機能のデータ仕様)に合ったデータに変換する(ステップS116)。
【0137】
通信制御装置200は、データ変換部23により変換されたSC対応結果情報の変換データを情報送受信部21に渡すことで、変換要求に応答する(ステップS117)。
【0138】
これを受けて通信制御装置200は、情報送受信部21により、SC対応結果情報の変換データを情報管理装置100に転送することで、SC依頼対応の結果を通知する(ステップS118)。
【0139】
情報管理装置100は、情報送受信部11により、通信制御装置200から送信されたSC対応結果情報を受信することで、SC依頼対応の結果を受け取り、情報管理部12に対して、受け取ったSC依頼対応結果の記録を要求する(ステップS119)。このとき、情報送受信部11は、受信したSC対応結果情報を情報管理部12に渡し、記録要求を行う。
【0140】
これを受けて情報管理装置100は、情報管理部12により、管理情報保持部90にアクセスし、管理情報90Dを参照し、作業が完了した(対応された)SC依頼の新規のデータ領域(情報セット)を追加し、SC対応結果情報に基づき、各情報項目の値を記録する(ステップS120)。
【0141】
具体的に情報管理部12は、SC対応結果情報の受信を受けて発行したIDを[履歴識別]項目の値に追加し、SC依頼の新たな対応状態履歴を記録するデータ領域を生成する。その後、情報管理部12は、現在日時を[履歴識別]項目に対応する[日時]項目の値に記録する。
【0142】
また、情報管理部12は、受信したSC対応結果情報に含まれるSC依頼の種別値と詳細種別値とを[履歴識別]項目に対応する[種別]項目の値と[詳細種別]項目の値とに記憶する。また、情報管理部12は、受信したSC対応結果情報に含まれる対応完了機器である電子機器310の機器識別子を[履歴識別]項目に対応する[機器識別]項目の値に記録する。また、情報管理部12は、受信したSC対応結果情報に含まれるSC依頼の対応状態値を[履歴識別]項目に対応する[対応状態]項目の値に記録する。
【0143】
これにより、管理情報90Dには、受け付けたSC依頼の新規の情報セットが追加され、最新のSC依頼の対応状態(完了状態)が記録される。
【0144】
このように、本実施形態に係る情報管理装置100では、顧客側に設置された機器管理装置300からのSC依頼・依頼対応完了が記録され、対応状態の履歴が管理される。
【0145】
《端末から問い合わせ依頼を受け付けた場合の管理情報の更新処理》
図7は、本実施形態に係る管理情報90Dの更新処理手順例(その2)を示すシーケンス図である。
【0146】
図7に示すように、端末320は、ヘルプデスク機能により、顧客からの問い合わせを受け付けると、情報送受信部321により、入力された問い合わせ情報を通信制御装置200に送信することで(ステップS201)、問い合わせ依頼を通知する。このとき、情報送受信部321は、問い合わせ情報とともに顧客識別情報も送信する。
【0147】
通信制御装置200は、情報送受信部21により、端末320から送信された問い合わせ情報を受信することで、問い合わせ依頼を受け付け、受信した問い合わせ情報を情報管理装置100に転送することで、問い合わせ依頼を通知する(ステップS202)。このとき、情報送受信部21は、問い合わせ情報とともに顧客識別情報も転送する。
【0148】
情報管理装置100は、情報送受信部11により、通信制御装置200から送信された問い合わせ情報を受信することで、問い合わせ依頼を受け付け、情報管理部12に対して、受け付けた問い合わせ依頼の記録を要求する(ステップS203)。このとき、情報送受信部11は、受信した問い合わせ情報を情報管理部12に渡し、記録要求を行う。
【0149】
これを受けて情報管理装置100は、情報管理部12により、管理情報保持部90にアクセスし、管理情報90Dを参照し、問い合わせ依頼の新規のデータ領域(情報セット)を追加し、問い合わせ情報に基づき、各情報項目の値を記録する(ステップS204)。
【0150】
具体的に情報管理部12は、問い合わせ情報の受信を受けて発行したIDを[履歴識別]項目の値に追加し、問い合わせ依頼の新たな対応状態履歴を記録するデータ領域を生成する。その後、情報管理部12は、現在日時を[履歴識別]項目に対応する[日時]項目の値に記録する。
【0151】
また、情報管理部12は、受信した問い合わせ情報に含まれる問い合わせ依頼の種別値と詳細種別値とを[履歴識別]項目に対応する[種別]項目の値と[詳細種別]項目の値とに記憶する。また、情報管理部12は、受信した問い合わせ情報に含まれる依頼対象機器である電子機器310の機器識別子を[履歴識別]項目に対応する[機器識別]項目の値に記録する。また、情報管理部12は、受信した問い合わせ情報に含まれる問い合わせ依頼の対応状態値を[履歴識別]項目に対応する[対応状態]項目の値に記録する。
【0152】
これにより、管理情報90Dには、受け付けた問い合わせ依頼の新規の情報セットが追加され、最新の問い合わせ依頼の対応状態(依頼状態)が記録される。
【0153】
次に、情報管理装置100は、情報送受信部11により、問い合わせ情報を通信制御装置200に転送することで(ステップS205)、問い合わせ依頼を通知する。このとき、情報送受信部11は、問い合わせ情報とともに顧客識別情報も転送する。
【0154】
通信制御装置200は、情報送受信部21により、情報管理装置100から送信された問い合わせ情報を受信することで、問い合わせ依頼を受け付け、対応先特定部22に対して、受け付けた問い合わせ依頼の対応先(販社)の特定を要求する(ステップS206)。このとき、情報送受信部21は、問い合わせ情報とともに受信した顧客識別情報を対応先特定部22に渡し、特定要求を行う。
【0155】
これを受けて通信制御装置200は、対応先特定部22により、制御情報保持部80にアクセスし、制御情報80Dを参照し、顧客識別情報に基づき、受け付けた問い合わせ依頼の対応先にあたる販社を特定する(ステップS207)。
【0156】
具体的に対応先特定部22は、受信した顧客識別情報に基づき、制御情報80Dを参照し、問い合わせ情報の転送先である作業管理装置210を特定する。対応先特定部22は、まず、制御情報80Dの[顧客識別]項目を参照し、受信した顧客識別情報に一致する項目値の情報セットを特定する。対応先特定部22は、特定した情報セットに含まれる[対応先識別]項目の値に基づき、問い合わせ情報の転送先である作業管理装置210を特定する。
【0157】
通信制御装置200は、対応先特定部22により特定された販社(対応先)の識別情報を、情報送受信部21に応答する(ステップS208)。このとき、対応先特定部22は、顧客識別情報に基づき特定した情報セットに含まれる対応先識別情報を情報送受信部21に応答する。
【0158】
次に、通信制御装置200は、対応先の応答を受け付けると、情報送受信部21からデータ変換部23に対して、対応先のデータ仕様に合った問い合わせ依頼を通知するためのデータ変換を要求する(ステップS209)。このとき、情報送受信部21は、受信した問い合わせ情報とともに対応先識別情報をデータ変換部23に渡し、変換要求を行う。
【0159】
これを受けて通信制御装置200は、データ変換部23により、問い合わせ情報を、対応先識別情報に基づき特定された作業管理装置210のデータ仕様(SMS機能のデータ仕様)に合ったデータに変換する(ステップS210)。
【0160】
通信制御装置200は、データ変換部23により変換された問い合わせ情報の変換データを情報送受信部21に渡すことで、変換要求に応答する(ステップS211)。
【0161】
これを受けて通信制御装置200は、情報送受信部21により、問い合わせ情報の変換データを、特定した販社の作業管理装置210に転送することで、問い合わせ依頼を通知する(ステップS212)。
【0162】
その結果、作業管理装置210では、情報送受信部211により、SC情報の変換データを受信することで、SC依頼を受け付け、SMS機能により、作業担当者が割り当てられる(アサインされる)。その結果、作業担当者が、問い合わせ依頼への対応作業(例えば「問い合わせ回答」)を行う。なおこのとき、情報送受信部211は、受信した問い合わせ情報の変換データに基づき、受け付けた問い合わせ依頼を作業記録情報保持部70に記録する。その後、作業担当者が依頼対応の作業を完了すると、問い合わせ依頼への作業報告(回答完了)が記録される。
【0163】
これを受けて作業管理装置210は、情報送受信部211により、作業報告に基づく問い合わせ対応結果情報を通信制御装置200に送信することで、問い合わせへの回答(問い合わせ依頼の結果)を通知する(ステップS213)。
【0164】
通信制御装置200は、情報送受信部21により、作業管理装置210から送信された問い合わせ対応結果情報を受信することで、問い合わせへの回答を受け取り、情報送受信部21からデータ変換部23に対して、転送先のデータ仕様に合った問い合わせへの回答を通知するためのデータ変換を要求する(ステップS214)。このとき、情報送受信部21は、受信した問い合わせ対応結果情報をデータ変換部23に渡し、変換要求を行う。
【0165】
これを受けて通信制御装置200は、データ変換部23により、問い合わせ対応結果情報を、転送先である情報管理装置100のデータ仕様(統合機能のデータ仕様)に合ったデータに変換する(ステップS215)。
【0166】
通信制御装置200は、データ変換部23により変換された問い合わせ対応結果情報の変換データを情報送受信部21に渡すことで、変換要求に応答する(ステップS216)。
【0167】
これを受けて通信制御装置200は、情報送受信部21により、問い合わせ対応結果情報の変換データを情報管理装置100に転送することで、問い合わせへの回答を通知する(ステップS217)。
【0168】
情報管理装置100は、情報送受信部11により、通信制御装置200から送信された問い合わせ対応結果情報を受信することで、問い合わせへの回答を受け取り、情報管理部12に対して、受け取った問い合わせ依頼対応結果の記録を要求する(ステップS218)。このとき、情報送受信部11は、受信した問い合わせ対応結果情報を情報管理部12に渡し、記録要求を行う。
【0169】
これを受けて情報管理装置100は、情報管理部12により、管理情報保持部90にアクセスし、管理情報90Dを参照し、作業が完了した(対応された)問い合わせ依頼の新規のデータ領域(情報セット)を追加し、問い合わせ対応結果情報に基づき、各情報項目の値を記録する(ステップS219)。
【0170】
具体的に情報管理部12は、問い合わせ対応結果情報の受信を受けて発行したIDを[履歴識別]項目の値に追加し、問い合わせ依頼の新たな対応状態履歴を記録するデータ領域を生成する。その後、情報管理部12は、現在日時を[履歴識別]項目に対応する[日時]項目の値に記録する。
【0171】
また、情報管理部12は、受信した問い合わせ対応結果情報に含まれる問い合わせ依頼の種別値と詳細種別値とを[履歴識別]項目に対応する[種別]項目の値と[詳細種別]項目の値とに記憶する。また、情報管理部12は、受信した問い合わせ対応結果情報に含まれる対応完了機器である電子機器310の機器識別子を[履歴識別]項目に対応する[機器識別]項目の値に記録する。また、情報管理部12は、受信した問い合わせ対応結果情報に含まれる問い合わせ依頼の対応状態値を[履歴識別]項目に対応する[対応状態]項目の値に記録する。
【0172】
これにより、管理情報90Dには、受け付けた問い合わせ依頼の新規の情報セットが追加され、最新の問い合わせ依頼の対応状態(回答状態)が記録される。
【0173】
このように、本実施形態に係る情報管理装置100では、顧客側に設置された端末320からの問い合わせ依頼の受付・回答(依頼対応完了)が記録され、対応状態の履歴が管理される。
【0174】
通信制御装置200は、情報送受信部21により、問い合わせ対応結果情報の変換データを端末320に転送することで、問い合わせへの回答を通知する(ステップS220)。
【0175】
これにより、問い合わせを行った顧客は、端末320の画面を介して、販社担当者からの回答内容を確認できる。
【0176】
《管理端末から構成変更依頼を受け付けた場合の管理情報の更新処理》
図8は、本実施形態に係る管理情報90Dの更新処理手順例(その3)を示すシーケンス図である。
【0177】
図8に示すように、管理端末110は、カスタマポータル機能により、メーカ担当者からの顧客環境30における電子機器310の構成変更を受け付けると、情報送信部111により、入力された構成変更情報を情報管理装置100に送信することで(ステップS301)、構成変更依頼を通知する。このとき、情報送信部111は、構成変更情報とともに顧客識別情報も送信する。
【0178】
情報管理装置100は、情報送受信部11により、管理端末110から送信された構成変更情報を受信することで、構成変更依頼を受け付け、情報管理部12に対して、受け付けた構成変更依頼の記録を要求する(ステップS302)。このとき、情報送受信部11は、受信した構成変更情報を情報管理部12に渡し、記録要求を行う。
【0179】
これを受けて情報管理装置100は、情報管理部12により、管理情報保持部90にアクセスし、管理情報90Dを参照し、構成変更依頼の新規のデータ領域(情報セット)を追加し、構成変更情報に基づき、各情報項目の値を記録する(ステップS303)。
【0180】
具体的に情報管理部12は、構成変更情報の受信を受けて発行したIDを[履歴識別]項目の値に追加し、構成変更依頼の新たな対応状態履歴を記録するデータ領域を生成する。その後、情報管理部12は、現在日時を[履歴識別]項目に対応する[日時]項目の値に記録する。
【0181】
また、情報管理部12は、受信した構成変更情報に含まれる構成変更依頼の種別値と詳細種別値とを[履歴識別]項目に対応する[種別]項目の値と[詳細種別]項目の値とに記憶する。また、情報管理部12は、受信した構成変更情報に含まれる依頼対象機器である電子機器310の機器識別子を[履歴識別]項目に対応する[機器識別]項目の値に記録する。また、情報管理部12は、受信した構成変更情報に含まれる構成変更依頼の対応状態値を[履歴識別]項目に対応する[対応状態]項目の値に記録する。
【0182】
これにより、管理情報90Dには、受け付けた構成変更依頼の新規の情報セットが追加され、最新の構成変更依頼の対応状態(依頼状態)が記録される。
【0183】
次に、情報管理装置100は、情報送受信部11により、構成変更情報を通信制御装置200に転送することで(ステップS304)、構成変更依頼を通知する。このとき、情報送信部11は、構成変更情報とともに顧客識別情報も転送する。
【0184】
通信制御装置200は、情報送受信部21により、情報管理装置100から送信された構成変更情報を受信することで、構成変更依頼を受け付け、対応先特定部22に対して、受け付けた構成変更依頼の対応先(販社)の特定を要求する(ステップS305)。このとき、情報送受信部21は、構成変更情報とともに受信した顧客識別情報を対応先特定部22に渡し、特定要求を行う。
【0185】
これを受けて通信制御装置200は、対応先特定部22により、制御情報保持部80にアクセスし、制御情報80Dを参照し、顧客識別情報に基づき、受け付けた構成変更依頼の対応先にあたる販社を特定する(ステップS306)。
【0186】
具体的に対応先特定部22は、受信した顧客識別情報に基づき、制御情報80Dを参照し、構成変更情報の転送先である作業管理装置210を特定する。対応先特定部22は、まず、制御情報80Dの[顧客識別]項目を参照し、受信した顧客識別情報に一致する項目値の情報セットを特定する。対応先特定部22は、特定した情報セットに含まれる[対応先識別]項目の値に基づき、構成変更情報の転送先である作業管理装置210を特定する。
【0187】
通信制御装置200は、対応先特定部22により特定された販社(対応先)の識別情報を、情報送受信部21に応答する(ステップS307)。このとき、対応先特定部22は、顧客識別情報に基づき特定した情報セットに含まれる対応先識別情報を情報送受信部21に応答する。
【0188】
次に、通信制御装置200は、対応先の応答を受け付けると、情報送受信部21からデータ変換部23に対して、対応先のデータ仕様に合った構成変更依頼を通知するためのデータ変換を要求する(ステップS308)。このとき、情報送受信部21は、受信した構成変更情報とともに対応先識別情報をデータ変換部23に渡し、変換要求を行う。
【0189】
これを受けて通信制御装置200は、データ変換部23により、構成変更情報を、対応先識別情報に基づき特定された作業管理装置210のデータ仕様(SMS機能のデータ仕様)に合ったデータに変換する(ステップS309)。
【0190】
通信制御装置200は、データ変換部23により変換された構成変更情報の変換データを情報送受信部21に渡すことで、変換要求に応答する(ステップS310)。
【0191】
これを受けて通信制御装置200は、情報送受信部21により、構成変更情報の変換データを、特定した販社の作業管理装置210に転送することで、構成変更依頼を通知する(ステップS311)。
【0192】
その結果、作業管理装置210では、情報送受信部211により、構成変更情報の変換データを受信することで、構成変更依頼を受け付け、SMS機能により、作業担当者が割り当てられる(アサインされる)。その結果、作業担当者が、構成変更依頼への対応作業(例えば「電子機器の入れ替え」)を行う。なおこのとき、情報送受信部211は、受信した構成変更情報の変換データに基づき、受け付けた構成変更依頼を作業記録情報保持部70に記録する。その後、作業担当者が依頼対応の作業を完了すると、構成変更依頼への作業報告(変更完了)が記録される。
【0193】
これを受けて作業管理装置210は、情報送受信部211により、作業報告に基づく構成変更対応結果情報を通信制御装置200に送信することで、構成変更依頼対応の結果を通知する(ステップS312)。
【0194】
通信制御装置200は、情報送受信部21により、作業管理装置210から送信された構成変更対応結果情報を受信することで、構成変更依頼対応の結果を受け取り、情報送受信部21からデータ変換部23に対して、転送先のデータ仕様に合った構成変更依頼対応の結果を通知するためのデータ変換を要求する(ステップS313)。このとき、情報送受信部21は、受信した構成変更対応結果情報をデータ変換部23に渡し、変換要求を行う。
【0195】
これを受けて通信制御装置200は、データ変換部23により、構成変更対応結果情報を、転送先である情報管理装置100のデータ仕様(統合機能のデータ仕様)に合ったデータに変換する(ステップS314)。
【0196】
通信制御装置200は、データ変換部23により変換された構成変更対応結果情報の変換データを情報送受信部21に渡すことで、変換要求に応答する(ステップS315)。
【0197】
これを受けて通信制御装置200は、情報送受信部21により、構成変更対応結果情報の変換データを情報管理装置100に転送することで、構成変更依頼対応の結果を通知する(ステップS316)。
【0198】
情報管理装置100は、情報送受信部11により、通信制御装置200から送信された構成変更対応結果情報を受信することで、構成変更依頼対応の結果を受け取り、情報管理部12に対して、受け取った構成変更依頼対応結果の記録を要求する(ステップS317)。このとき、情報送受信部11は、受信した構成変更対応結果情報を情報管理部12に渡し、記録要求を行う。
【0199】
これを受けて情報管理装置100は、情報管理部12により、管理情報保持部90にアクセスし、管理情報90Dを参照し、作業が完了した(対応された)構成変更依頼の新規のデータ領域(情報セット)を追加し、構成変更対応結果情報に基づき、各情報項目の値を記録する(ステップS318)。
【0200】
具体的に情報管理部12は、構成変更対応結果情報の受信を受けて発行したIDを[履歴識別]項目の値に追加し、構成変更依頼の新たな対応状態履歴を記録するデータ領域を生成する。その後、情報管理部12は、現在日時を[履歴識別]項目に対応する[日時]項目の値に記録する。
【0201】
また、情報管理部12は、受信した構成変更対応結果情報に含まれる構成変更依頼の種別値と詳細種別値とを[履歴識別]項目に対応する[種別]項目の値と[詳細種別]項目の値とに記憶する。また、情報管理部12は、受信した構成変更対応結果情報に含まれる対応完了機器である電子機器310の機器識別子を[履歴識別]項目に対応する[機器識別]項目の値に記録する。また、情報管理部12は、受信した構成変更対応結果情報に含まれる構成変更依頼の対応状態値を[履歴識別]項目に対応する[対応状態]項目の値に記録する。
【0202】
これにより、管理情報90Dには、受け付けた構成変更依頼の新規の情報セットが追加され、最新の構成変更依頼の対応状態(完了状態)が記録される。
【0203】
このように、本実施形態に係る情報管理装置100では、メーカ側に設置された管理端末110からの顧客環境30の構成変更依頼・依頼対応完了が記録され、対応状態の履歴が管理される。
【0204】
《レポートの出力処理》
図9は、本実施形態に係るレポートの出力処理手順例を示すフローチャートである。本処理は、情報管理装置100が有するレポート生成部13により実行される。また、本処理では、顧客環境30からの各種依頼への対応品質向上を目的とした迅速性改善提案を行う場合に用いるレポートの生成が要求された場合の処理例が示されている。
【0205】
図9に示すように、レポート生成部13は、レポート出力の要求を受け付けると(ステップS401:YES)、管理情報保持部90にアクセスし、各種依頼対応状態の履歴が記録された管理情報90Dを参照する(ステップS402)。
【0206】
次に、レポート生成部13は、参照した管理情報90Dの中から、対応完了済みの依頼の管理情報90Dの情報セットを特定する(ステップS403)。このとき、レポート生成部13は、管理情報90Dの[対応状態]の値が"完了"と記録された管理情報90Dの情報セットを特定する。
【0207】
例えば、図4に示す管理情報90Dの場合には、[履歴識別]項目の値'5'から'8'までの管理情報90Dの情報セットが特定される。
【0208】
次に、レポート生成部13は、該当する管理情報90Dの情報セット(対応完了済みの依頼の管理情報)が特定できたか否かを判定する(ステップS404)。
【0209】
その結果、レポート生成部13は、該当する情報セットを特定できなかった場合に(ステップS404:NO)、所定のエラー処理を行う。ここで行うエラー処理は、要求されたレポート出力ができない旨を要求者に通知するものである。よって、その通知方法は、情報表示や情報送信などであればよい。
【0210】
一方、レポート生成部13は、該当する情報セットを特定できた場合に(ステップS404:YES)、参照した管理情報90Dの情報セットに基づき、対応依頼を受け付けてから対応完了までの期間(作業時間)を算出する(ステップS405)。このとき、レポート生成部13は、先に特定した管理情報90Dの情報セットの[機器識別]項目と[詳細種別]項目との値に基づき、これらの項目値が一致する他の管理情報90Dの情報セットを特定する。さらに、レポート生成部13は、特定した管理情報90Dの情報セットの中で、[対応状態]項目の値が"依頼"と記録された管理情報90Dの情報セットを特定する。つまり、レポート生成部13は、同一電子機器310に対する対応依頼受付時の履歴記録と受け付けた依頼への対応完了時の履歴記録とを特定する(対応状態が依頼と完了との組み合わせの2つの管理情報の情報セットを特定する)。
【0211】
例えば、図4に示す管理情報90Dの中から、参照符号R2の管理情報90Dの情報セットが対応完了済みの依頼の管理情報90Dとして特定された場合には、[詳細種別]項目の値"紙切れ"と[機器識別]項目の値'MFP001'とが一致し、かつ、[対応状態]項目の値"依頼"が記録された参照符号R1の管理情報90Dの情報セットが特定される。
【0212】
その結果、レポート生成部13は、特定した2つの管理情報90Dの情報セットの[日時]項目の値に基づき、対応依頼を受け付けてから対応完了までの期間(作業時間)を算出する。具体的にレポート生成部13は、[対応状態]の値が"完了"と記録された管理情報90Dの情報セットの[日時]項目の値から、[対応状態]の値が"依頼"と記録された管理情報90Dの情報セットの[日時]項目の値を減算することで、上記期間を算出する。
【0213】
例えば、図4に示す管理情報90Dの中から、参照符号R2と参照符号R1の2つの管理情報90Dの情報セットが特定された場合には、参照符号R2の管理情報90Dの情報セットの[日時]項目の値'2011/04/01 13:15'から、参照符号R1の管理情報90Dの情報セットの[日時]項目の値'2011/04/01 13:00'を減算し、上記期間'15'(分)が算出される。
【0214】
次に、レポート生成部13は、算出結果(算出値)に基づき、各種依頼対応の作業時間(対応完了期間)を集計し、集計結果に基づくレポートデータを生成し(ステップS406)、生成したレポートデータを出力する(ステップS407)。なおここでいう出力方法には、情報表示や情報送信などがある。
【0215】
以下、当該レポートデータの具体な出力(この場合、情報表示)例につき、図10図11とともに説明する。
【0216】
《レポートデータの出力例》
図10は上記レポートデータの出力(情報表示)例としての、本発明の第1の実施形態に係る、管理対象機器の全台の稼働率(以下単に「全体稼働率」と称する)を示すレポートデータの出力(情報表示)例を示す図である。図10に示すように、この例の場合、管理対象機器の全体稼働率は55%であることが分かる。又、管理対象機器の全台の、"紙切れ"(図4の[詳細種別]項目"紙切れ"に対応する。以下同様)に係る作業時間(対応完了期間)の割合、すなわち管理対象機器の全台の、"紙切れ"によって稼働できなかった時間の割合が5%であることが分かる。以下、管理対象機器の全台について集計した「稼働できなかった時間」の割合を「全体非稼働率」と称する。同様に"移動"(図4の[詳細種別]項目" 機器移動"に対応する。以下同様)による全体非稼働率が10%、"問い合わせ" ( 図4の[詳細種別]項目" ○○問い合わせ"に対応する。以下同様)による全体非稼働率が23%であることが分かる。同様に"トナー切れ" (図4の[詳細種別]項目" ○○トナー切れ"に対応する。以下同様)による全体非稼働率が7%であることが分かる。これらの全体非稼働率を、以下、それぞれ「非稼働要因毎の全体非稼働率」と称する。
【0217】
図10に示す如くの、管理対象機器の全体稼働率(及び全体非稼働率)は、例えば以下の手順で求めることができる。当該手順は情報管理装置100が有するレポート生成部13により実行される。
【0218】
すなわち、図9とともに上述したステップS402からS405までの処理により、各種依頼対応の作業時間(対応完了期間)を集計する。このとき、各種依頼対応の作業時間(対応完了期間)を、[詳細種別]項目毎(すなわち非稼働の要因毎)に集計する。その結果、非稼働の要因毎、すなわち"紙切れ"、"移動"、"問い合わせ"、"トナー切れ"のそれぞれの要因毎に作業時間(対応完了期間)の合計が得られる。これらを以下「非稼働要因毎の作業時間の合計」と称する。
【0219】
次に、例えば、管理情報90Dの全情報セットのうち、最後の情報セットの[日時]項目の値から最初の情報セットの[日時]項目の値を減算することで、「集計期間」を得る。「集計期間」とは、作成するレポートの集計対象の期間である。仮に図4の[履歴識別]項目の値'1'から'8'までの情報セットが管理情報80Dの全情報セットであると仮定する。この場合、最後の情報セット([履歴正規別]項目の値:'8')の[日時]項目の値'2011/04/01 16:30'から最初の情報セット([履歴正規別]項目の値:'1')の[日時]項目の値'2011/04/01 13:00'を減算し、「集計期間」として」'3時間30分'(=210分)を得る。
【0220】
次に、「集計期間」を管理対象機器の全台数で乗算し、「合計集計期間」を得る。例えば、図4の[履歴識別]項目の値'1'から'8'までの情報セットが管理情報80Dの全情報セットであり、かつ[履歴識別]項目の値'1'から'8'までの情報セットの[機器識別]項目の内容が管理対象機器の全台を網羅していると仮定する。この場合、管理対象機器の全台数は4台(MFP001,MFP002,PJ001,MFP004)である。従ってこの場合「合計集計期間」は、'3時間30分'×'4'='14時間'(=840分)と得られる。
【0221】
次に、上記「非稼働要因毎の作業時間の合計」の各々を「合計集計期間」で除算することにより、上記「非稼働要因毎の全体非稼働率」を得ることができる。次に、非稼働要因毎の全体非稼働率の合計を100%から減算することにより、全体稼働率を得ることができる。
【0222】
例えば、図4の[履歴識別]項目の値'1'から'8'までの情報セットが管理情報80Dの全情報セットであり、かつ[履歴識別]項目の値'1'から'8'までの情報セットの[機器識別]項目の内容が管理対象機器の全台を網羅していると仮定する。この場合、上記「非稼働要因毎の作業時間の合計」は、"紙切れ"につき、[履歴識別]項目'1'、'5'の情報セットに係る'15分'のみ、 "トナー切れ"につき、[履歴識別]項目'2'、'6'の情報セットに係る'10分'のみ、 "移動"につき、[履歴識別]項目'3'、'7'の情報セットに係る'15分'のみ、 "問い合わせ"につき、[履歴識別]項目'4'、'8'の情報セットに係る'30分'のみである。これらを「合計集計期間」(840分)でそれぞれ除算すると、非稼働要因毎の全体非稼働率として、"紙切れ"につき、約1.8%(15/840)、"トナー切れにつき、"約1.2%(10/840)、"移動" につき、約1.8%(15/840)、"問い合わせ" につき、約3.6%(30/840)と得られる。これらを合計すると、約8.4%となる。よって全体稼働率=100−(約)8.4=(約)91.6[%]と得られる。
【0223】
なお、上述した図10に示す如くの全体稼働率を示すレポートデータは、例えば事業所毎に作成することができる。その場合、当該事業所に属する全管理対象機器について集計を行うことによって、上述の如くの手順により、図10に示す如くの全体稼働率を示すレポートデータを作成する。
【0224】
図11はレポートデータの他の例としての、本発明の第1の実施形態に係る、管理対象機器の機器別の稼働率を示すレポートデータの出力例を示す図である。図11に示すように、この例の場合、例えば管理対象機器の「機器A」の稼働率は99%であり、非稼働要因毎の非稼働率の合計が1%であることがわかる。「非稼働要因毎の非稼働率」とは、個々の[詳細種別]項目の要因(すなわち「非稼働の要因」)によって当該1台の機器が稼働できなかった時間の割合である。同様に、管理対象機器の「機器D」の稼働率は62%であり、"紙切れ"による非稼働要因毎の非稼働率が6%、"トナー切れ"による非稼働要因毎の非稼働率が7%、"問い合わせ"による非稼働要因毎の非稼働率が20%、"移動"による非稼働要因毎の非稼働率が5%であることが分かる。
【0225】
図11に示される如くの、管理対象機器の機器別の稼働率(及び非稼働率)は、以下の手順で求めることができる。当該手順は情報管理装置100が有するレポート生成部13により実行される。
【0226】
すなわち上記「全体稼働率」の場合同様、図9とともに上述したステップS402からS405までの処理により、各種依頼対応の作業時間(対応完了期間)を集計する。このとき、各種依頼対応の作業時間(対応完了期間)を、[機器識別]項目毎(すなわち機器別に)、[詳細種別]項目毎(すなわち非稼働の要因毎)に集計する。その結果、管理対象機器の機器別に、非稼働の要因毎、すなわち"紙切れ"、"移動"、"問い合わせ"、"トナー切れ"のそれぞれの要因毎に、作業時間(対応完了期間)の合計が得られる。これらを「機器別の非稼働要因毎の作業時間の合計」と称する。
【0227】
次に、「機器別の非稼働要因毎の作業時間の合計」をそれぞれ上記「集計期間」で除算する。その結果、管理対象機器の機器別に、上記「非稼働要因毎の非稼働率」を得ることができる。そして管理対象機器の機器別に、「非稼働要因毎の非稼働率」の合計を求め100%から減算することより、当該機器の稼働率を得ることができる。
【0228】
一例として、図4の[履歴識別]項目の値'1'から'8'までの情報セットが管理情報80Dの全情報セットであり、かつ当該[履歴識別]項目の値'1'から'8'までの情報セットの[機器識別]項目の内容が管理対象機器の全台を網羅していると仮定する。この場合、管理対象機器のうち、[機器識別]項目が"MFP001"である機器の「機器別の非稼働要因毎の作業時間の合計」は、"紙切れ"による'15分'のみである。従って当該機器の「非稼働要因毎の非稼働率」も"紙切れ"によるもののみであり、15/210=(約)7.1[%]と得られる。同様に、[機器識別]項目が"MFP002"である機器の「機器別の非稼働要因毎の作業時間の合計」は、"トナー切れ"による'10分'のみである。従って「非稼働要因毎の非稼働率」も"トナー切れ"によるもののみであり、10/210=(約)4.8[%]と得られる。[機器識別]項目が"PJ001"である機器の「機器別の非稼働要因毎の作業時間の合計」は、"移動"による'15分'のみである。従って「非稼働要因毎の非稼働率」も"移動"によるもののみであり、15/210=(約)7.1[%]と得られる。[機器識別]項目が"MFP004"である機器の「機器別の非稼働要因毎の作業時間の合計」は、"問い合わせ"による'30分'のみである。従って「非稼働要因毎の非稼働率」も"問い合わせ"によるもののみであり、30/210=(約)15.3[%]と得られる。
【0229】
その結果、[機器識別]項目が"MFP001"である機器の稼働率は100−(約)7.1=(約)92.9[%]、[機器識別]項目が"MFP002"である機器の稼働率は100−(約)4.8=(約)95.2[%]と得られる。同様に、[機器識別]項目が"PJ001"である機器の稼働率は100−(約)7.1=(約)92.9[%]、[機器識別]項目が"MFP004"である機器の稼働率は100−(約)15.3=(約)84.7[%]と得られる。
【0230】
なお、図11に示す如くの機器別の稼働率を示すレポートデータは、例えば事業所毎に作成することができる。その場合、当該事業所に属する各管理対象機器について個別に集計を行うことによって、上述の如くの手順により、図11に示す如くの機器別の稼働率を示すレポートデータを作成する。
【0231】
図10図11の如くの稼働率のレポートデータを作成することにより、上記の如く、顧客環境30から受け付けた各種依頼の中から、対応完了期間の長い依頼(すなわち上記「非稼働の要因」)を抽出(可視化)でき、適切な迅速性改善案を提案することができる。
【0232】
このように、本実施形態に係る情報管理システム1は、通信制御装置200が、対応依頼を受け付けた顧客から、依頼対応を行う販社を特定し、販社に設置された作業管理装置210に対し、対応を依頼する。また、本実施形態に係る情報管理システム1は、販社や顧客からの対応依頼に関する通知情報を、メーカ側に設置された情報管理装置100により統合管理し、電子機器310への依頼対応状況を動的に集計し、出力する。
【0233】
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る情報管理システム1によれば、情報管理装置100が、顧客から所定の対応依頼通知を受け付けると、受け付けた対応依頼通知を記録する。次に、情報管理システム1では、情報管理装置100からの要求に従って、通信制御装置200が、対応依頼した顧客に基づき、依頼対応を行う販社を特定し、特定した販社に対して、対応依頼を通知する。その後、情報管理システム1では、情報管理装置100が、通信制御装置200を介して、販社から依頼対応の完了通知を受け付けると、受け付けた完了通知を記録する。情報管理システム1では、情報管理装置100が、記録された依頼対応状態の履歴記録に基づき、電子機器310への依頼対応状況を集計(顧客対応状況を集計)し、顧客環境30の改善提案に用いるレポートを出力する。
【0234】
これによって、本実施形態に係る情報管理システム1は、電子機器310の統合管理を自動化した機器管理サービスを提供する。その結果、本実施形態に係る情報管理システム1では、高い品質の機器管理サービスを実現できる。
【0235】
ここまで、上記実施形態の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る「情報管理機能」は、図を用いて説明を行った各処理手順を、動作環境(プラットフォーム)に合ったプログラミング言語でコード化したプログラムが、システム1を構成する各機器(例えば「端末、機器管理装置、管理端末、情報管理装置、作業管理装置、及び通信制御装置」など)が備える演算装置(CPU)により実行されることで実現される。
【0236】
上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体103aに格納することができる。これにより、上記プログラムは、記録媒体103aに記憶させることで、ドライブ装置103を介して、各機器にインストールすることができる。また、各機器は、インタフェース装置107を備えていることから、電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
【0237】
また、上記実施形態では、情報管理装置100が有する管理情報90Dの[種別]項目、[詳細種別]項目、及び[対応状態]項目の各値に文字列値を記録するデータ例を示したが、この限りでない。例えば、種別ID、詳細種別ID、状態IDなどの予め割り当てておいたコード値であってもよい。また、[機器識別]項目の値に機器IDを記録するデータ例を示したが、例えば、IPアドレス(グローバルIPアドレス)やURI(Uniform Resource Identifier)などの電子機器310をネットワーク上で識別する値などであってもよい。
【0238】
また、上記実施形態では、通信制御装置200が有する制御情報80Dの[対応先識別]項目の値に、作業管理装置210の機器IDを保持するデータ例を示したが、この限りでない。例えば、例えば、IPアドレス(グローバルIPアドレス)やURIなどの作業管理装置210をネットワーク上で識別する値などであってもよい。
【0239】
また、上記実施形態では、通信制御装置200が、販社環境20に設置されていないシステム構成例を示したが、この限りでない。例えば、複数の販社を統合管理する機能を有する販社環境20に設置する構成であってもよい。
【0240】
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0241】
1 情報管理システム
10 メーカ環境
20n 販社環境
30n 顧客環境
11,21,211,321 情報送受信部
12 情報管理部(履歴管理部)
13 レポート生成部
111,303 情報送信部
22 対応先特定部(転送先特定部)
23 データ変換部
301 機器情報取得部
302 検知部
70 作業記録情報保持部
80 制御情報保持部(D:制御情報)
90 管理情報保持部(D:管理情報)
100 情報管理装置
110 管理端末
200 通信制御装置
210 作業管理装置
300 機器管理装置
310 電子機器
320 端末
【先行技術文献】
【特許文献】
【0242】
【特許文献1】特許4580639号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11