(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記凸部が前記凹部に最も嵌合した状態で前記操作部材を操作する予め定められた力を前記操作部材に加えた場合に、前記操作部材は前記弾性部材により係止され、前記移動部材により前記凸部が前記第2方向に最も移動した状態で前記操作部材に前記予め定められた力を加えた場合に、前記操作部材は前記弾性部材により係止されずに可動する
請求項3から7のいずれか一項に記載の操作装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
図1は、一実施形態におけるカメラ10の一例を示す。カメラ10は、操作装置の一例である操作ユニット20と、筺体80と、ストラップ取付部90とを有する。操作ユニット20は、カメラ10を操作するユーザ操作を受け付ける。カメラ10は、操作ユニット20に対するユーザ操作により操作される。カメラ10は、操作機器の一例である。
【0010】
操作ユニット20は、撮影モードダイヤル21と、レリーズモードダイヤル22とを有する。撮影モードダイヤル21およびレリーズモードダイヤル22は、回転式の操作ユニットの一例である。撮影モードダイヤル21およびレリーズモードダイヤル22は、時計回りに回転可能であり、反時計回りに回転可能である。
【0011】
撮影モードダイヤル21は、撮影モードを切り替えるユーザ操作を受け付ける。撮影モードとしては、シャッタスピードや絞り等の撮像条件等をカメラ10が自動的に制御するオートモード、ユーザが決定した絞り値で適正露出となるようにカメラ10がシャッタスピードを自動的に決定する絞り優先オートモード、撮影シーンにあわせてユーザが撮影モードを選択できるシーンモード等を例示することができる。撮影モードダイヤル21は、複数の撮影モードそれぞれに対応する複数のポジションを持つ。カメラ10は、撮影モードダイヤル21が回転されることによるポジションの切り替わりを電気的に検出して、現在のポジションに対応する撮影モードに従って内部の動作を制御する。例えば、カメラ10が備えるプロセッサは、当該ポジションの切り替わりを示す信号を取得して、当該信号で示される現在のポジションに対応する撮影モードに従って動作する。例えば、現在のポジションが絞り優先オートモードに対応する場合、プロセッサは、ユーザが決定した絞り値に応じてシャッタスピードを決定する。当該プロセッサは、ユーザにより撮影モードダイヤル21が操作されることに応じて動作する動作部の一例である。
【0012】
レリーズモードダイヤル22は、レリーズモードを切り替えるユーザ操作を受け付ける。レリーズモードとしては、レリーズ釦が押し込まれるごとに1回の撮影動作を行う1コマ撮影モード、レリーズ釦が押し込まれている間、撮影動作を連続して行う連続撮影モード等を例示することができる。レリーズモードダイヤル22は、複数のレリーズモードそれぞれに対応する複数のポジションを持つ。カメラ10は、レリーズモードダイヤル22が回転されることによるポジションの切り替わりを電気的に検出して、現在のポジションに対応するレリーズモードに従って内部の動作を制御する。
【0013】
操作ユニット20は、ユーザが撮影モードダイヤル21およびレリーズモードダイヤル22を操作し易い位置に設けられる。例えば、操作ユニット20は、筺体80の角部等の端部の近傍に設けられる。筺体80には、ショルダーストラップ等のストラップを取り付けるストラップ取付部90が、操作ユニット20の近傍に設けられる。
【0014】
撮影モードダイヤル21は、各ポジションの切り換わりをユーザが判断し易くするために、各ポジションにクリック感を発生するクリック機構を有する。また、撮影モードダイヤル21は、ポジションの切り替わりを比較的に強く規制するロック機構を有する。同様に、レリーズモードダイヤル22も、ロック機構およびクリック機構を有する。後述するように、撮影モードダイヤル21のロック機構およびクリック機構は、共通の一つの部材によって提供される。また、当該一つの部材により、適度な強度のロック機構と、確実なクリック感を与えるクリック機構が提供される。本ロック機構により、例えばストラップ取付部90に取り付けられたストラップが撮影モードダイヤル21に当たる等して撮影モードダイヤル21が回転してしまうことを抑制できる。また、ユーザがレリーズモードダイヤル22を回転させる場合に、ユーザの手が撮影モードダイヤル21に当たる等して撮影モードダイヤル21が容易に回転してしまうことを抑制できる。
【0015】
図2は、操作ユニット20の斜視分解図を示す。撮影モードダイヤル21は、ダイヤルユニット100と、ロック・クリック部材30とを有する。ロック・クリック部材30は、ダイヤルユニット100に対するロック機構およびクリック機構を提供する。レリーズモードダイヤル22は、ダイヤルユニット200と、クリック部材40と、ロック部材50とを有する。撮影モードダイヤル21およびレリーズモードダイヤル22は、筺体80に固定される台座60上に設けられる。
【0016】
ダイヤルユニット100は、ユーザ操作により可動な操作部材110と、バネ部材130と、ロック解除釦140と、防滴モルト160と、ロック解除釦押さえ板170と、両面テープ180と、天板190とを含む。
【0017】
図3は、操作ユニット20の組み付け例を示す。
図3は、台座60に組み付けられた状態の操作部材210、クリック部材40およびロック・クリック部材30と、ダイヤルユニット100とを示す。ロック・クリック部材30は、ネジ38によって台座60に対して固定される。操作部材210の外周部には、ユーザが手で操作部材210を回転させる場合に手の引っ掛かりを高める凹凸部211が形成される。
図3では、操作部材110、バネ部材130、ロック解除釦140、防滴モルト160、ロック解除釦押さえ板170、両面テープ180および天板190が組み付けられ、台座60に固定されていない状態のダイヤルユニット100を示す。
【0018】
図4は、ダイヤルユニット100の裏側の構造を示す斜視図である。本実施形態の説明において、便宜上、天板190側をダイヤルユニット100の表側と呼び、回動軸116を持つ側をダイヤルユニット100の裏側と呼ぶ場合がある。
【0019】
図5は、操作ユニット20の回転軸Aに沿った断面図を示す。
図5は、ダイヤルユニット100、ロック・クリック部材30、クリック部材40、ロック部材50およびダイヤルユニット200が、台座60に組み付けられた状態を示す。撮影モードダイヤル21は、レリーズモードダイヤル22の上部に位置する。回転軸Aは、撮影モードダイヤル21およびレリーズモードダイヤル22の回転軸である。U方向およびD方向は、回転軸Aに沿う方向である。D方向とU方向とは互いに逆方向にある。本実施形態の説明において、便宜上、U方向に平行な方向を上方向と呼び、D方向に平行な方向を下方向と呼ぶ場合がある。操作部材110は、ユーザ操作により回転軸Aを中心とした軸周りを回転する第1の回転式操作部材の一例である。ダイヤルユニット100に対するロック機構およびクリック機構については、後述する。
【0020】
操作部材210は、ユーザ操作により回転軸Aを中心とした軸周りを回転する第2の回転式操作部材の一例である。操作部材210に対するロック機構は、操作部材210の回転運動を係止する突出部54によって提供される。ユーザによる押下部材52を押し込む操作に連動して操作部材210に対する突出部54による係止が解除されて、操作部材210を回転させることが可能になる。操作部材210に対するクリック機構は、ばね部材であるクリック部材40と、操作部材210の収容部214の底面部に設けられた複数の溝部によって実現される。具体的には、クリック部材40の先端部には、溝部に嵌合する形状の突起部が形成される。操作部材210が回転すると、クリック部材40の先端部の突起部は、隣接する溝部に順次に嵌合していく。ユーザは、溝部の間の山部がクリック部材40の突起部を乗り越える際に操作部材210を介して伝わる感触から、ポジションが切り替わる際のクリック感を得ることができる。
【0021】
ダイヤルユニット100が有する各部材を説明する。操作部材110は、台座60の収容部66に収容される回動軸116を有する。回動軸116は収容部66に回転可能に保持されて、操作部材110が全体として回転軸Aの周りに回転可能となる。操作部材110の外周部には、ユーザが手で操作部材110を回転させる場合に手の引っ掛かりを高める凹凸部111が形成される。
【0022】
操作部材110の表側には、ロック解除釦140の一部を収容する収容部114が設けられる。収容部114の底部113には、底部113から裏側面420まで貫通する複数の貫通孔120が設けられる。複数の貫通孔120は、回転軸Aから予め定められた距離だけ離れた位置に形成されている。具体的には、複数の貫通孔120は、それぞれ回転軸Aから予め定められた距離だけ離れた位置を中心とし、回転軸Aに平行な方向に貫通した円筒形状を持つ。
【0023】
ロック解除釦140は、回転軸Aに沿って下方向の押下操作を受け付ける押下部142と一体に設けられた複数の押込部材150を有する。複数の貫通孔120は、ロック解除釦140が有する複数の押込部材150をそれぞれ1つずつ収容する。ロック解除釦140の下方向の移動は、底部113によって規制される。押込部材150の長さは、貫通孔120の回転軸A方向の長さより長い。したがって、少なくともロック解除釦140が下方向に最大限に移動した状態では、
図4に示すように押込部材150の一部が裏側面420から突出する。押込部材150の長さは、ロック解除釦140が上方向に最大限に移動した状態で、押込部材150の先端が裏側面420から突出しない長さであることが好ましい。
【0024】
操作部材110は、底部113から上方向に突出する突起部117が設けられる。突起部117は、回転軸Aを中心とする位置に設けられる。突起部117は、バネ部材130がロック解除釦140を上方向に付勢する向きに、バネ部材130を支持する。バネ部材130は一例としてコイルバネである。突起部117はコイルバネの中空部に嵌入されて、バネ部材130を支持する。バネ部材130は、ロック解除釦140を上方向に付勢する付勢部材の一例である。
【0025】
収容部114の底部113には、孔部118が形成されている。ロック解除釦140は、押込部材150が設けられた底面から突出した突起部148を有する。ロック解除釦140の突起部148が孔部118に係合することで、ロック解除釦140は撮影モードダイヤル21の回転方向に対して操作部材110に固定される。すなわち、ロック解除釦140は、操作部材110の回転とともに回転する。
【0026】
操作部材110には、ネジ穴115が形成される。ネジ穴115には、ロック解除釦押さえ板170を操作部材110にネジ止めするネジ175が螺合される。ロック解除釦押さえ板170と、操作部材110との間には、防滴モルト160およびロック解除釦140が設けられる。ロック解除釦140の上方向への移動は、防滴モルト160を介してロック解除釦押さえ板170によって制限される。操作部材110の収容部114は、ロック解除釦140が回転軸Aに沿って上方向および下方向に移動できる深さを有する。
【0027】
ロック解除釦押さえ板170には、両面テープ180によって天板190が貼り付けられる。天板190には、マーク198a、マーク198bおよびマーク198cを含む複数のマークがプリントされる。複数のマークそれぞれは、複数の撮影モードのうちの一つの撮影モードに対応する。天板190には、図形を含むマークと、文字を示すマークとを含む。マーク198aおよびマーク198bは、図形を含むマークの一例であり、マーク198cは文字を示すマークの一例である。図形を含むマークは、文字で示されるマークより広い面積を必要とする。したがって、隣接するマーク間の距離は一定ではない。そのため、ダイヤルユニット100が隣接するポジション間で切り替わる場合に回転する角度も一定ではない。
【0028】
防滴モルト160、ロック解除釦押さえ板170、両面テープ180および天板190は、それぞれ開口162、開口172、開口182および開口192を有する。開口162、開口172、開口182および開口192はそれぞれ、押下部142より大きく、回転軸Aを中心とする開口である。ダイヤルユニット100として各部材が組み付けられた場合、ロック解除釦140が有する押下部142は、開口162、開口172、開口182および開口192を通じて、天板190より上方向に突出する。したがって、押下部142は、ロック解除釦140を下方向に押し下げる押下操作を受け付けることができる。
【0029】
図4に示されるように、ダイヤルユニット100において、操作部材110は、突出部400a、突出部400bおよび突出部400cを含む複数の突出部400を、裏側面420に有する。複数の突出部400は、回転軸Aを中心として、環状に並ぶ。複数の突出部400によって、凹部410a、凹部410bおよび凹部410cを含む複数の凹部410が、回転軸Aの周りに形成される。複数の凹部410は、回転軸Aを中心とした円環形状の突出部を、回転軸Aを中心に放射状に切り込まれた形状を持つ。
【0030】
複数の凹部410は、複数の貫通孔120に対応して設けられる。具体的には、複数の凹部410は、それぞれ対応する一つの貫通孔120が形成された場所に位置する。複数の凹部410は、互いに隣接する突出部400で提供される側部と、裏側面420で提供される底部とにより形成される。したがって、複数の凹部410の各底部には、一つの貫通孔120が形成される。また、ロック解除釦140には、複数の凹部410に対応して複数の押込部材150が設けられる。そのため、
図4に示すように、ロック解除釦140が最も押し下げられた場合、複数の押込部材150は、それぞれ対応する貫通孔120を貫通して、複数の凹部410のそれぞれの底部から突出する。
【0031】
図3に示されるように、ロック・クリック部材30は、操作部材210の凹部内に収容され、台座60に固定される。ロック・クリック部材30は、一つの凸部33を有する。ロック・クリック部材30は、板状のバネ部材から形成されてよい。例えば、ロック・クリック部材30の凸部33は、板状のバネ部材に対してプレス加工することにより形成されてよい。
【0032】
ロック・クリック部材30およびダイヤルユニット100が台座60に固定された場合、凸部33は、操作部材110の凹部410aが形成された位置に位置する。凸部33は、各凹部410に嵌合する形状を持つ。なお、凸部33および凹部410がきっちりと隙間なく嵌り合う必要はない。操作部材110の回転運動をロック・クリック部材30が規制できる程度に、凸部33が凹部410に入り込むことができればよい。すなわち、凸部33と各凹部410との嵌合は、遊嵌合や隙間嵌めを含む概念であり、嵌め合いにより操作部材110の回転運動を規制する規制構造を提供できればよい。
【0033】
ロック・クリック部材30は、凸部33が凹部410に嵌合するよう付勢する。ロック・クリック部材30は、角度を持って折り曲げられた形状を有する。それにより、台座60に固定された場合に、凸部33は凹部410に嵌合する方向に付勢される。
図5に示されるように、凸部33は、上方向に付勢される。そのため、ロック解除釦140が押し下げられていない場合、凸部33が凹部410に嵌合した状態になる。これにより、操作部材110の回転運動が規制される。
【0034】
押下部142が下方向に押下されることにより、ロック解除釦140の全体が下方向に押し下げられ、一つの凸部33が嵌合している凹部410に設けられた一つの押込部材150が、凸部33を下方向に移動させる。ロック解除釦140が最も押し下げられた状態では、複数の押込部材150のうち一つ押込部材がロック・クリック部材30の凸部33を下方向に押込む。このとき、他の押込部材は、凸部33だけでなく他の部材にも当接しない。押込部材150が凸部33を下方向に移動させることにより、凹部410への凸部33の嵌合深さは減少する。このように、押込部材150は、凸部33を押し下げることにより、凸部33による操作部材110の回転の規制力を減少させる。そのため、ロック解除釦140が押し下げられた状態で操作部材110を回転させる一定の力を操作部材110に加えた場合、操作部材110は回転する。具体的には、凸部33が凹部410に最も嵌合した状態で操作部材110を操作する予め定められた力を操作部材110に加えた場合に、操作部材110はロック・クリック部材30により係止されるが、押込部材150により凸部33が下方向に最も移動した状態で操作部材110に当該予め定められた力を加えると、操作部材110はロック・クリック部材30により係止されずに可動する。具体的には、操作部材110は、隣接する凹部410に凸部33に嵌合するまで回転する。すなわち、ユーザが押下部142を下方向に押下した状態で操作部材110を回転させると、操作部材110の回転に応じて、ロック・クリック部材30が有する一つの凸部33が、複数の凹部410に順次に嵌合していく。
【0035】
このように、ロック・クリック部材30は、操作部材110が有する凹部410に嵌合して操作部材110の動きを規制する凸部33を有する。ロック・クリック部材30は、凸部33を凹部410に嵌合させる上方向に付勢されている。そして、押込部材150は、凸部33を上方向とは逆方向の下方向に移動させることにより、凸部33が凹部410に嵌合する嵌合深さを減少させる。なお、凹部410は、操作部材110が有する被嵌合部の一例であり、凸部33は、ロック・クリック部材30が有する嵌合部の一例である。また、ロック・クリック部材30は、操作部材110の動きを規制する弾性部材の一例である。押込部材150は、嵌合部が被嵌合部に嵌合する嵌合深さを減少させる移動部材の一例である。なお、凹部410は、溝形状や陥没形状等、種々の形状を有してよい。
【0036】
図6は、凹部410aに凸部33が嵌合した状態を模式的に示す。
図6は、突出部400aと突出部400aに隣接する突出部400bとによって形成される凹部410aに、凸部33が嵌合した状態を示す。
【0037】
凹部410aは、突出部400aが有する側部416aと、突出部400bが有する側部416bと、裏側面420で提供される底部面411とにより形成される。側部416aは、底部面411に略直交する側面412aと、側面412aから突出部400aの上部表面401aまで続く上部面413aとを持つ。側部416bは、底部面411に略直交する側面412bと、側面412bから突出部400bの上部表面401bまで続く上部面413bとを持つ。上部面413aおよび上部面413bは、それぞれ同様の面取り形状を有する。上部面413aおよび上部面413bの形状については、
図7、
図8に関連して説明する。
【0038】
ロック・クリック部材30の凸部33は、ロック・クリック部材30が有する付勢力により凹部410に入り込む。ロック解除釦140がユーザによって押し下げられていない状態では、凸部33は、凸部33の上表面部31が凹部410の底部面411に当接するまで、凹部410に入り込む。凸部33は、上表面部31と両側面との間に曲面部32aおよび曲面部32bを有する。
【0039】
ダイヤルユニット100の内部に設けられるバネ部材130は、ロック解除釦140を押し上げる方向に力を加える。そのため、ロック解除釦140が押し下げられていない場合には、押込部材150に大きな上方向の力を与えなくとも、押込部材150は先端が底部面411から突出しない位置まで押し上げられた状態になる。そのため、ロック解除釦140が押し下げられていない場合には、ロック・クリック部材30の凸部33は、上表面部31が底部面411に当接するまで、十分に凹部410aへ入り込む。
【0040】
図7は、ロック解除釦140が最も押し下げられた状態を模式的に示す。
図6の状態からロック解除釦140が下方向に押し下げられると、押込部材150がロック・クリック部材30の凸部33を下方向に押し下げる。ロック解除釦140の下方向の移動は、操作部材110の底部113によって制限されて、
図7に示すようにロック解除釦140が最大限に押し下げられた状態になる。
【0041】
凹部410の上部面413aは、上部表面401aに続く第1上部面415aと、側面412aまで続く第2上部面414aとを有する。凹部410の上部面413bは、上部表面401bに続く第1上部面415bと、側面412bまで続く第2上部面414bとを有する。第2上部面414aおよび第2上部面414bは、C面の面取り形状を持つ。そして、第1上部面415aおよび第1上部面415bは、R面の面取り形状を持つ。このように、凹部410の上部面413は、凹部410の上端から、R面の面取り形状を持つ第1上部面415と、第1上部面415に連続するC面の面取り形状を持つ第2上部面414とを有する。
【0042】
図7に示されるように、ロック解除釦140が最大限に押し下げられた状態では、押込部材150の先端は、上部表面401aおよび上部表面401bから高さhだけ凹部410へ入り込んだ位置にある。すなわち、押込部材150の先端は、突出部400の上部表面401より上方向に入り込んだ高さに位置する。
【0043】
このように、押込部材150は、凹部410の底部から突出して下方向に移動して凸部33の上面を下方向に押し込むことにより、凸部33を下方向に移動させる。押込部材150は、凹部410の底部面411から凹部410の上端を超えない高さまで下方向に移動可能に設けられる。そのため、押込部材150により凸部33が下方向に最も移動した状態で、凸部33の上端は、凹部410の上端よりも凹部410へ入り込んだ位置にある。
【0044】
具体的には、押込部材150の先端は、上部面413が形成された高さに位置する。すなわち、押込部材150により凸部33が下方向に最も移動した状態で、凸部33の上端は、上部面413が形成された高さに位置する。より具体的には、押込部材150の先端は、第2上部面414が形成された高さに位置する。すなわち、押込部材150により凸部33が下方向に最も移動した状態で、凸部33の上端は、第2上部面414が形成された高さに位置する。
【0045】
図8は、操作部材110が回転した状態を模式的に示す。
図7の状態から操作部材110が回転されると、突出部400bが
図8のR方向に移動して、側部416bが凸部33に当接した状態になる。具体的には、上部面413bが凸部33に当接した状態になる。より具体的には、第2上部面414bが凸部33に当接した状態になる。
図8に示されるように、第2上部面414bが、凸部33の上端近傍部分、具体的には曲面部32bに当接した状態になる。このように、押込部材150により凸部33が下方向に最も移動した状態では、凸部33は、曲面部32bが第2上部面414に当接する高さに位置する。
【0046】
図8に示したように、ロック解除釦140が最大限に押し込まれた状態でも、凸部33の上表面部31と凹部410の上部表面401との間には適度な段差hが残る。そのため、操作部材110が
図8に示される状態からさらに回転されると、突出部400bは、ロック・クリック部材30が有する付勢力に抗して、凸部33を下方向に押し下げながら、凸部33に乗り上げていく。そして、突出部400bは、凸部33を乗り越えて次の凹部410に嵌る。かかるクリック構造によれば、突出部400が凸部33を乗り越える際に、適度なクリック感を与えることができる。
【0047】
特に、ロック解除釦140が最大限に押し込まれた状態でダイヤルユニット100を回転させると、C面を有する第2上部面414に凸部33の曲面部32が当接するので、適度な強度の抵抗感をユーザに与えることができる。そして、ダイヤルユニット100をさらに回転させると、R面を有する第1上部面415が凸部33の曲面部32に当接しながら乗り上げが進行するので、突出部400は突っかからずに滑らかに乗り上げることができる。特に、凸部33の曲面部32に、C面の第2上部面414が最初に当接して、その後にR面を有する第1上部面415、上部表面401の順に乗り上げが進行するので、最初に適度な抵抗感をユーザに与えた後は、ダイヤルユニット100は滑らかに回転していく。各凹部410はそれぞれ両側部の上部面に上述した面取り形状を有するので、ダイヤルユニット100は滑らかに次のポジションへ切り替わりつつ、切り替わる際に明瞭なクリック感をユーザに与えることができる。このため、ユーザは、ポジションが切り替わったことを指の感触で明瞭に感じ取ることができる。ダイヤルユニット100を逆回転させる場合も同様である。
【0048】
このように、撮影モードダイヤル21においては、ロック機構を提供する部分とクリック機構を提供する部分を、一つのロック・クリック部材30の一つの凸部33で行うことができる。そのため、ロック機構およびクリック機構を、シンプルかつ小型化することができる。ひいては、撮影モードダイヤル21が小型化することができる。また、モードダイヤルの多段化が容易になる。
【0049】
ロック機構とクリック機構とを独立させた構成では、ロックが完全に解除されていない状態で操作すると、クリック機構が与える感触だけでなくロックが外れる際の感触をユーザに与えてしまう場合がある。しかし、撮影モードダイヤル21によれば、一つのロック・クリック部材30の一つの凸部33でロック機構およびクリック機構を提供する。特に、撮影モードダイヤル21のロックを解除する操作によって、撮影モードダイヤル21のロックが解除された状態になると共に、クリック感をユーザに与えることができる状態となる。そのため、ユーザに二重の感触を与えることがない。
【0050】
また、撮影モードダイヤル21においては、ロック状態にある場合およびロック解除状態にある場合でも、ロック・クリック部材30の変形により、ダイヤルユニット100に加わる力が吸収される。このように、ロックを解除するためのロック解除釦140と、変形するロック・クリック部材30とを独立させているので、段差を乗り上げる場合にロック解除釦140が強く上下するようなことがなく、強い振動が指に伝わることもない。そのため、安定した操作が可能となる。なお、撮影モードダイヤル21においては、弾性部材であるロック・クリック部材30でロック機構を実現しているので、ロック状態でダイヤルユニット100を強い力で無理矢理に回転させても、ロック機構が破壊されにくい。また、例えばストラップが撮影モードダイヤル21に当たったり、レリーズモードダイヤル22を操作する場合にユーザの指等が撮影モードダイヤル21に当たったりする程度の力で、撮影モードダイヤル21が簡単に回転することを防ぐことができる。
【0051】
また、撮影モードダイヤル21とは異なりロック機構とクリック機構とを独立させた構成では、複数のポジションを不等間隔で設ける必要が有る場合に、同一円周上にロック機構およびクリック機構を組み込むことが困難になる。しかし、撮影モードダイヤル21においては、一つのロック・クリック部材30の一つの凸部33でロック機構およびクリック機構を提供できるので、同一円周上に2つの機構を実装することができる。そのため、モードダイヤルを小径化することができる。
【0052】
以上に説明したように、撮影モードダイヤル21は、ロック・クリック部材30および押込部材150により、操作部材110の動きを規制する規制構造を有する。かかる規制構造により、操作部材110の動きを適度に規制することが可能になる。
【0053】
本実施形態においては、上部面413は、C面の第2上部面414と、R面の第1上部面415とを有する。しかし、第2上部面414をC面とし、第1上部面415をR面としてもよい。また、上部面413は、C面およびR面の一方の面取り形状を有してよい。上部面413は、C面およびR面以外の任意の面取り形状を有してよく、面取り形状を有しなくてもよい。また、上部面413aの面取り形状と上部面413bの面取り形状とは、異なる面取り形状であってもよい。例えば、上部面413aはC面のみの面取り形状を有し、上部面413bはC面およびR面の面取り形状を有してよい。また、上部面413aはR面のみの面取り形状を有し、上部面413bはC面およびR面の面取り形状を有してよい。また、上部面413aはR面のみの面取り形状を有し、上部面413bはC面のみの面取り形状を有してよい。また、凹部410の一方の側部416のみが、面取り形状を有してもよい。例えば、側部416aは上部面に面取り形状を有さず、側部416bは上部面に面取り形状を有してもよい。なお、面取り形状とは、上部面413の形状を説明するための用語であり、上部面413を形成するための加工方法を特定するものではない。例えば、凹部410の角部が面取りすることによって上部面413が形成されることを必ずしも意味するものではない。
【0054】
本実施形態では、ユーザがロック解除釦140を押し続けることで、ロック解除状態が維持される。しかし、ロック解除釦140は、押し下げられた状態を維持できる機構を有してもよい。
【0055】
また、本実施形態では、回転式の操作部材110に適用されるロック機構およびクリック機構について説明した。しかし、同様のロック機構およびクリック機構は、回転式の操作部材以外の種々の操作部材に適用できる。例えば、一方向に可動な操作部材にも、同様のロック機構およびクリック機構を適用できる。例えば、操作部材の一方向の動きに応じて、操作部材に設けた複数の凹部に一つの凸部が順次に嵌合する機構を適用できる。
【0056】
また、本実施形態では、カメラ10を操作機器の一例として取り上げた。しかし、カメラ10以外にも、種々の電子機器を操作機器として適用できる。電子機器は、携帯型の電子機器であってもよく、据置き型の電子機器であってもよい。また、操作装置により機械式に操作される種々の機器を、操作機器として適用することもできる。
【0057】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0058】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。