(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6047854
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置およびそれを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/205 20060101AFI20161212BHJP
C23C 16/458 20060101ALI20161212BHJP
H01L 21/683 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
H01L21/205
C23C16/458
H01L21/68 N
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-5313(P2013-5313)
(22)【出願日】2013年1月16日
(65)【公開番号】特開2014-138056(P2014-138056A)
(43)【公開日】2014年7月28日
【審査請求日】2015年1月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000190149
【氏名又は名称】信越半導体株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147935
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100080230
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 詔二
(72)【発明者】
【氏名】須田 一成
【審査官】
溝本 安展
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−103696(JP,A)
【文献】
特開2005−260095(JP,A)
【文献】
特表2007−522681(JP,A)
【文献】
特表2001−508599(JP,A)
【文献】
特開2007−088303(JP,A)
【文献】
特開2008−235830(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/205
C23C 16/458
H01L 21/683
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面中央部にウェーハを載置するためのウェーハポケットが設けられたサセプタと、
前記サセプタを支持し且つ回転せしめるためのサポートシャフトと、を含み、
前記サポートシャフトが、回転可能な主支柱と、前記主支柱に設けられ、前記サセプタの下面を支持する複数のアーム部と、を有し、
前記サセプタは、前記サセプタの下面に複数のサセプタ凹部を有し、
前記複数のアーム部が、前記サセプタの下面を垂直に支持するための石英製頭部をそれぞれ有し、前記複数のアーム部の石英製頭部が前記複数のサセプタ凹部に遊び空間のない状態でそれぞれ密接嵌合せしめられて前記複数のサセプタ凹部の幅方向内表面と接触せしめられることにより、サセプタの熱膨張を石英製頭部の弾性変形により等方的に吸収できるようにしたことを特徴とする枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置。
【請求項2】
前記サポートシャフトのアーム部が、少なくともその石英製頭部が角柱状であることを特徴とする請求項1記載の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置。
【請求項3】
前記角柱状頭部が、板状頭部とされてなることを特徴とする請求項2記載の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか1項記載の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置を用い、前記サセプタのウェーハポケットにウェーハを載置し、前記ウェーハ上にエピタキシャル層を気相成長させることを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置およびそれを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェーハに対し枚葉式にエピタキシャル層を成長する装置として、気相成長装置を用いた枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置が知られている。一般的に枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置を用いて、研磨後のウェーハ上にエピタキシャル層を成長する場合、サセプタと称される載置部に載置し、反応が行われる。
【0003】
サセプタは縁部領域を有し、かつ縁部領域内にウェーハポケットを有しており、ウェーハポケットはウェーハよりも数ミリ大きく形成されている。このウェーハポケットにウェーハが収まることにより、サセプタを回転してもウェーハが特定位置に収まることができ、均質な反応が行われる。
【0004】
しかし、ウェーハポケット内において、ウェーハの偏心載置が起きると、上述のようにウェーハポケットはウェーハよりも数ミリ大きく形成されているため、ウェーハポケットとウェーハの数ミリの隙間により、処理ガスの局所的な乱流が発生し、局所的なエピタキシャル層の膜厚不均一が発生し、フラットネス悪化の要因となる。
【0005】
ウェーハの偏心載置の要因の一つとして、チャンバ内の加熱時にサセプタ温度上昇による熱変形が想定される。熱変形により、サセプタの位置ずれが発生し、その結果相対的にウェーハの偏心載置が起きている可能性がある。すなわち、高温時に発生したサセプタの位置ずれが、ウェーハ載置温度である低温時に持ちこされ、そのままウェーハを定位置に載置すると相対的に偏心載置になると考えられる。
【0006】
従来の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置を
図4及び
図5に示した概略図により説明する。
【0007】
図4及び
図5に示す従来の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置100は、チャンバ(図示は省略)内に設けられ、上面中央部にウェーハWを載置するためのウェーハポケット102(座ぐり部と呼ばれることもある)が設けられたサセプタ104と、前記サセプタ104を支持し且つ回転せしめるためのサポートシャフト106と、を含み、前記サポートシャフト106が、回転可能な主支柱108と、前記主支柱108に設けられ、前記サセプタ104の下面を支持する複数のアーム部110と、を有し、前記サセプタ104は、前記サセプタ104の下面に複数のサセプタ凹部112を有している。
【0008】
サセプタ104とそれを支持するサポートシャフト106のアーム部110の接触部114の構造は、サセプタ104の下面に設けられたサセプタ凹部112に、サポートシャフト106のアーム部110の円柱状頭部116がサセプタ凹部112に差し込まれる構造となっている。サセプタ104が熱膨張することを考慮して、サポートシャフト106のアーム部円柱状頭部116はサセプタ104と同材質の円柱状SiC(炭化ケイ素)製部材118となっており、また嵌め合い部分はサセプタ104の熱膨張を逃がす分だけの隙間122、即ち遊び空間を設けることで、サセプタ104及び円柱状SiC製部材118の破損を防いでいる。また、枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置100は、サセプタ104を貫通して伸びるリフトピン124を有しており、リフトピン124を上下動させることでウェーハWが昇降せしめられる。
【0009】
しかし、チャンバの加熱時にサセプタ104の熱膨張が発生した際、サセプタ104の下面のサセプタ凹部112とサポートシャフト106のアーム部円柱状頭部116の接触部114において、前記隙間122の分だけ滑りが発生するが、熱分布の状態によりサセプタの熱膨張が非等方的に起こった場合、サセプタ104とサポートシャフト106のアーム部頭部116の各接触部114にて不均一な滑りが発生し、その結果、サセプタ104の中心C1とサポートシャフト106の中心C2との間に位置ずれ126が生じている可能性がある。そして、これによりウェーハWの偏心載置128が生じると考えられる。
【0010】
特許文献1には、サセプタとサポートシャフトのアーム部頭部の接触部の面形状を変更することで、サセプタ熱膨張による不均一な滑りが発生しても、自動調芯されてサセプタの位置ずれを防止する方法が開示されている。しかしながら、特許文献1のサポートシャフトのアーム部頭部は、その図などからわかるように円柱状とされており、また、サセプタの下面の凹部とサポートシャフトのアーム部頭部の接触部において明らかに隙間が空いており、遊び空間が存在する。故に、チャンバ加熱時に、熱分布の状態によりサセプタの熱膨張が非等方的に起こった場合、サセプタとサポートシャフトのアーム部の各接触部にて不均一な滑りが発生し、結果サセプタとサポートシャフト間の位置ずれを起こす可能性がやはりある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−088303号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みなされたもので、加熱時のサセプタの位置ずれを防止することが出来るようにした枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置およびそれを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置は、上面中央部にウェーハを載置するためのウェーハポケットが設けられたサセプタと、
前記サセプタを支持し且つ回転せしめるためのサポートシャフトと、を含み、
前記サポートシャフトが、回転可能な主支柱と、前記主支柱に設けられ、前記サセプタの下面を支持する複数のアーム部と、を有し、
前記サセプタは、前記サセプタの下面に複数のサセプタ凹部を有し、
前記
複数のアーム部が、前記サセプタの下面を垂直に支持するための石英製頭部を
それぞれ有し、前記
複数のアーム部の石英製頭
部が前記複数のサセプタ凹部に遊び空間のない状態で
それぞれ密接嵌合せしめられて前記
複数のサセプタ凹部の幅方向内表面と接触せしめられることにより、サセプタの熱膨張を石英製頭部の弾性変形により等方的に吸収できるようにしたことを特徴とする。
【0014】
このように、サセプタ凹部とサポートシャフトのアーム部頭部との嵌め合いの隙間を無くし遊びを無くすことで、サセプタ凹部とサポートシャフトのアーム部頭部との接触部における滑りを無くすことができる。すなわち、前記アーム部の石英製頭部の少なくとも一部が前記サセプタ凹部に遊び空間のない状態で密接嵌合せしめられることで、前記一部の外周面が前記サセプタ凹部の少なくとも幅方向の内表面と接触せしめられることとなり、サセプタ凹部とアーム部の石英製頭部との接触部における滑りを無くすことができる。
【0015】
前記サポートシャフトのアーム部頭部を、従来の円柱状SiC製頭部から石英製頭部に変更することで、サセプタの熱膨張を石英製頭部の弾性変形により等方的に吸収でき、サセプタの位置ずれを防止することができる。また、石英製頭部の反発力により各アーム部に均等に力が働くのである。さらに、前記サポートシャフトのアーム部頭部を、従来の円柱状SiC製頭部から石英製頭部に変更することで、アーム部頭部から発生する金属原子による不純物汚染を防止することができる利点もある。また、石英製頭部を含めたアーム部を石英製とするのがさらに好ましい。
【0016】
また、前記サポートシャフトのアーム部は、少なくともその石英製頭部が角柱状とされるのが好ましい。前記角柱状頭部が、板状頭部とされてなるのがさらに好ましい。
【0017】
本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法は、前記枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置を用い、前記サセプタのウェーハポケットにウェーハを載置し、前記ウェーハ上にエピタキシャル層を気相成長させることを特徴とする。
【0018】
本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法によれば、ウェーハポケット内におけるウェーハの偏心載置の問題が解消することで、エピタキシャル層の膜厚が均一でフラットネスの良好なエピタキシャルウェーハが得られる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、加熱時のサセプタの位置ずれを防止することが出来るようにした枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置およびそれを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することができるという著大な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明に係る枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置の一つの実施の形態を示す要部概略図である。
【
図2】
図1のサセプタ−サポートシャフト接触部の断面詳細図である。
【
図3】サポートシャフトのアーム部頭部を示す要部拡大図であって、(a)が石英製頭部を板状頭部とした一つの実施の形態を示し、(b)が石英製頭部を板状頭部とした別の実施の形態を示し、(c)が石英製頭部を角柱状とした実施の形態を示し、(d)は石英製頭部を円柱状とした例を示す。
【
図4】従来の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置の要部概略図である。
【
図5】
図4のサセプタ−サポートシャフト接触部の断面詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一つの実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、これらの説明は例示的に示されるもので限定的に解釈すべきものでないことはいうまでもない。
【0022】
図1において、符号10は、本発明に係る枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置の一つの実施の形態を示す。枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置10は、上面中央部にウェーハWを載置するためのウェーハポケット12が設けられたサセプタ14と、前記サセプタ14を支持し且つ回転せしめるためのサポートシャフト16と、を含み、前記サポートシャフト16が、回転可能な主支柱18と、前記主支柱18に設けられ、前記サセプタ14の下面を支持する複数のアーム部20と、を有し、前記サセプタ14が、前記サセプタ14の下面に、複数のサセプタ凹部22を有し、前記
複数のアーム部20が、前記サセプタ14の下面を垂直に支持するための石英製頭部24を
それぞれ有し、前記
複数のアーム部20の石英製頭部24
が前記サセプタ凹部22に遊び空間のない状態で密接嵌合せしめられて前記
複数のサセプタ凹部22の幅方向内表面26と接触せしめられている。枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置10は、サセプタ14を貫通して伸びるリフトピン25を有しており、リフトピン25を上下動させることでウェーハWが昇降せしめられる。
図1の例では、前記石英製頭部24は板状頭部とされており、サセプタ14の中心C1とサポートシャフト16の中心C2はほぼ一致している。
【0023】
また、アーム部頭部を石英製頭部24とすることで、
図2に示すように、サセプタ14の熱膨張を石英製頭部24の弾性変形により等方的に吸収でき、サセプタ14の位置ずれを防止することができる。
図2において、熱膨張したサセプタ14と弾性変形した石英製頭部24を仮想線で示した。さらに、石英製頭部の反発力により各アーム部に均等に力が働くのである。さらにまた、前記サポートシャフトのアーム部頭部を、従来の円柱状SiC製頭部から石英製頭部に変更することで、アーム部頭部から発生する金属原子による不純物汚染を防止することができる利点もある。
【0024】
さらに、石英製頭部24
は前記サセプタ凹部22に遊び空間のない状態で密接嵌合せしめられて前記サセプタ凹部22の幅方向内表面26と接触せしめられている限り、種々の形状とすることができる。石英製頭部を種々の形状とした例を
図3(a)〜(d)に示す。
図3において、(a)が石英製頭部を板状頭部とした一つの実施の形態を示し、(b)が石英製頭部を板状頭部とした別の実施の形態を示し、(c)が石英製頭部を角柱状とした実施の形態を示し、(d)は石英製頭部を円柱状とした例を示す。このうち、例えば
図3(a),
図3(b)に示すような板状頭部28a,28bとするのが好適である。また、
図3(c)に示すような角柱状頭部30としてもよい。さらに、
図3(d)に示すような円柱状頭部32としてもよい。
【実施例】
【0025】
以下に、本発明の実施例をあげてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想から逸脱しない限り様々の変形が可能であることは勿論である。
【0026】
(実施例1)
石英製頭部を用いた
図1に示す枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置を用いて、直径300mm、主表面の面方位(100)のP型シリコン単結晶ウェーハ上に、目標厚さ5μmにてP型シリコンエピタキシャル層(抵抗率10Ω・cm)を成長させ、ウェーハ載置ずれ量とEP厚均一性にて評価を行った。石英製頭部としては、
図3(a)に示されるような板状頭部のものを使用した。
【0027】
<ウェーハ載置ずれ量>
ウェーハ載置ずれは、サセプタ貫通孔パターン転写法にて評価した。サセプタ貫通孔パターン転写法とは、貫通孔を有するサセプタ上にウェーハを載置し、エピタキシャル層を成長させる温度でエッチングガスを導入することで、ウェーハ裏面に貫通孔パターンを転写させた後、裏面に転写した貫通孔パターンの位置を測定し、ウェーハの載置位置の偏心量を評価する手法である。ウェーハ載置ずれ量は、0.2mmであった。結果を表1に示す。
【0028】
<EP厚均一性>
EP厚均一性はウェーハ外周縁から2mmの外周部エピタキシャル層膜厚差にて評価を行った。ウェーハの載置ずれが起きると、外周部のエピタキシャル層の膜厚が周方向で不均一になることが分かっており、またそれがEP厚均一性を悪化させる原因となっている。外周部エピタキシャル層膜厚差は、42nmであった。結果を表2に示す。
【0029】
(比較例1)
図4に示した従来の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置を用い、実施例1と同様に、直径300mm、主表面の面方位(100)のP型シリコン単結晶ウェーハ上に、目標厚さ5μmにてP型シリコンエピタキシャル層(抵抗率10Ω・cm)を成長させ、実施例1と同様にして、ウェーハ載置ずれ量とEP厚均一性にて評価を行った。ウェーハ載置ずれ量は0.6mmであった。結果を表1に示す。また、外周部エピタキシャル層膜厚差は65nmであった。結果を表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
表1及び表2から明らかな如く、実施例1では比較例1と比べてウェーハ載置ずれ量及びEP厚均一性ともに改善した。
【0033】
従って、サセプタ凹部とサポートシャフトのアーム部頭部との嵌め合いの隙間を無くして遊びを無くし、サポートシャフトのアーム部頭部を石英製とした本発明の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置では、サセプタの熱膨張による位置ずれを防止でき、ウェーハ載置ずれ、EP厚均一性を改善することが可能であることが確認された。
【符号の説明】
【0034】
10:本発明の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置、12,102:ウェーハポケット、14,104:サセプタ、16,106:サポートシャフト、18,108:主支柱、20,110:アーム部、22,112:サセプタ凹部、24,30,32:石英製頭部、25,124:リフトピン、26:幅方向内表面、28a,28b:板状頭部、100:従来の枚葉式エピタキシャルウェーハ製造装置、114:接触部、116:円柱状頭部、118:円柱状SiC製部材、122:隙間、126:位置ずれ、128:ウェーハの偏心載置、C1:サセプタの中心、C2:サポートシャフトの中心、W:ウェーハ。