特許第6048110号(P6048110)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6048110イネ種子の発芽促進方法及びイネの栽培方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6048110
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】イネ種子の発芽促進方法及びイネの栽培方法
(51)【国際特許分類】
   A01C 1/00 20060101AFI20161212BHJP
   A01C 1/06 20060101ALI20161212BHJP
   A01N 51/00 20060101ALI20161212BHJP
   A01N 59/06 20060101ALI20161212BHJP
   A01N 59/16 20060101ALI20161212BHJP
   A01P 21/00 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   A01C1/00 B
   A01C1/06 Z
   A01N51/00
   A01N59/06 Z
   A01N59/16 Z
   A01P21/00
【請求項の数】11
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-274352(P2012-274352)
(22)【出願日】2012年12月17日
(65)【公開番号】特開2014-1197(P2014-1197A)
(43)【公開日】2014年1月9日
【審査請求日】2015年10月22日
(31)【優先権主張番号】特願2012-32523(P2012-32523)
(32)【優先日】2012年2月17日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2012-119332(P2012-119332)
(32)【優先日】2012年5月25日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002093
【氏名又は名称】住友化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100113000
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 亨
(74)【代理人】
【識別番号】100151909
【弁理士】
【氏名又は名称】坂元 徹
(72)【発明者】
【氏名】赤山 敦夫
【審査官】 木村 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−363003(JP,A)
【文献】 特開2002−363004(JP,A)
【文献】 特開2006−232690(JP,A)
【文献】 特開2010−6753(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/013219(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01C 1/00−1/08
A01N 51/00
A01N 59/06
A01N 59/16
A01P 21/00
JSTPlus/JST7580(JDreamIII)
WPI
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄粉及び式(1)
〔式中、R1及びR2は同一または異なり、水素原子、メチル基またはエチル基を表す、あるいは、R1とR2とが結合してCH2OCH2で表される二価の基を表す。〕
で示される化合物でイネ種子を処理することを特徴とするイネ種子の発芽促進方法。
【請求項2】
鉄粉、前記式(1)で示される化合物及び焼石膏でイネ種子を処理することを特徴とするイネ種子の発芽促進方法。
【請求項3】
処理が粉衣処理である請求項1または2に記載の発芽促進方法。
【請求項4】
イネ種子1000グラムに対し、鉄粉50〜600グラムと式(1)で示される化合物1.5〜12グラムとを用いる請求項1〜3のいずれかに記載の発芽促進方法。
【請求項5】
鉄粉及び式(1)
〔式中、R1及びR2は同一または異なり、水素原子、メチル基またはエチル基を表す、あるいは、R1とR2とが結合してCH2OCH2で表される二価の基を表す。〕
で示される化合物でイネ種子を処理することを特徴とするイネの栽培方法。
【請求項6】
鉄粉、前記式(1)で示される化合物及び焼石膏でイネ種子を処理することを特徴とするイネの栽培方法。
【請求項7】
処理が粉衣処理である請求項5または6に記載の栽培方法。
【請求項8】
イネ種子1000グラムに対し、鉄粉50〜600グラムと式(1)で示される化合物1.5〜12グラムとを用いる請求項5〜7のいずれかに記載の栽培方法。
【請求項9】
鉄粉及び式(1)
〔式中、R1及びR2は同一または異なり、水素原子、メチル基またはエチル基を表す、あるいは、R1とR2とが結合してCH2OCH2で表される二価の基を表す。〕
で示される化合物で処理されてなるイネ種子。
【請求項10】
鉄粉、前記式(1)で示される化合物及び焼石膏で粉衣されてなるイネ種子。
【請求項11】
前記式(1)で示される化合物を含む水に浸漬または前記式(1)で示される化合物を含む水が噴霧され、さらに鉄粉及び焼石膏で粉衣されてなるイネ種子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イネ種子の発芽促進方法及びイネの栽培方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、イネの移植栽培において、有害節足動物防除剤の有効成分として下記式(1)で示される化合物を用いることが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
また、湛水直播でのイネの栽培において、イネ種子の発芽を促進する方法の開発が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3−157308号公報
【特許文献2】特開平6−183918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、イネ種子の発芽を促進する方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、イネ種子の発芽を促進する方法を見出すべく検討の結果、鉄粉及び下記式(1)で示される化合物でイネ種子を処理すると、式(1)で示される化合物単独で処理する場合と比較して、イネ種子の発芽が促進されることを見出した。
すなわち本発明は、以下の通りである。
[1] 鉄粉及び式(1)
〔式中、R1及びR2は同一または異なり、水素原子、メチル基またはエチル基を表す、あるいは、R1とR2とが結合してCH2OCH2で表される二価の基を表す。〕
で示される化合物でイネ種子を処理することを特徴とするイネ種子の発芽促進方法。
[2] 鉄粉、前記式(1)で示される化合物及び焼石膏でイネ種子を処理することを特徴とするイネ種子の発芽促進方法。
[3] 処理が粉衣処理である[1]または[2]に記載の発芽促進方法。
[4] イネ種子1000グラムに対し、鉄粉50〜600グラムと式(1)で示される化合物1.5〜12グラムとを用いる[1]〜[3]のいずれかに記載の発芽促進方法。
[5] 鉄粉及び式(1)
〔式中、R1及びR2は同一または異なり、水素原子、メチル基またはエチル基を表す、あるいは、R1とR2とが結合してCH2OCH2で表される二価の基を表す。〕
で示される化合物でイネ種子を処理することを特徴とするイネの栽培方法。
[6] 鉄粉、前記式(1)で示される化合物及び焼石膏でイネ種子を処理することを特徴とするイネの栽培方法。
[7] 処理が粉衣処理である[5]または[6]に記載の栽培方法。
[8] イネ種子1000グラムに対し、鉄粉50〜600グラムと式(1)で示される化合物1.5〜12グラムとを用いる[5]〜[7]のいずれかに記載の栽培方法。
[9] 鉄粉及び式(1)
〔式中、R1及びR2は同一または異なり、水素原子、メチル基またはエチル基を表す、あるいは、R1とR2とが結合してCH2OCH2で表される二価の基を表す。〕
で示される化合物で処理されてなるイネ種子。
[10] 鉄粉、前記式(1)で示される化合物及び焼石膏で粉衣されてなるイネ種子。
[11] 前記式(1)で示される化合物を含む水に浸漬または前記式(1)で示される化合物を含む水が噴霧され、さらに鉄粉及び焼石膏で粉衣されてなるイネ種子。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、イネ種子の発芽が促進される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明方法は、鉄粉及び式(1)で示される化合物(以下、本化合物(1)と記す。)でイネ種子を処理する工程を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明に用いられる本化合物(1)としては、例えば、クロチアニジン、チアメトキサムが挙げられ、チアメトキサムが好ましく用いられる。
本発明に用いられるクロチアニジン(clothianidin)及びチアメトキサム(thiamethoxam)はいずれも公知の化合物であり、例えば特開平3−157308号公報及び特開平6−183918号公報に記載されている。これらの化合物は、市販の製剤から得るか、公知の方法で製造することができる。
【0009】
本発明において本化合物(1)は、これをそのままで用いることもできるが、通常は、本化合物(1)と固体担体や液体担体等の不活性担体とを混合し、必要に応じて界面活性剤等の製剤助剤を添加して、粉剤、懸濁製剤、水和剤、顆粒水和剤、水溶剤、顆粒水溶剤等に製剤化されて用いられる。かかる本化合物(1)を含有する市販製剤としては、例えば、ダントツ(登録商標)粒剤(クロチアニジン粒剤、住友化学株式会社製)、ダントツ(登録商標)水溶剤(クロチアニジン水溶剤、住友化学株式会社製)、アクタラ(登録商標)粒剤5(チアメトキサム粒剤、シンジェンタジャパン株式会社製)またはアクタラ(登録商標)顆粒水溶剤(チアメトキサム顆粒水溶剤、シンジェンタジャパン株式会社製)が挙げられる。
【0010】
本発明において用いられる鉄粉としては、例えば、還元鉄粉、アトマイズ鉄粉、電解鉄粉及び酸化鉄粉が挙げられ、これら2種以上の混合物を使用することもできる。より詳しくは、酸化鉄または鉄塩を水素などで還元して得られる鉄粉が還元鉄粉、溶融鉄の流れに8〜20Mpaの高圧の水ジェットを噴射して得られる鉄粉がアトマイズ鉄粉、硫酸鉄などの溶液から電解によって鉄を析出させ、電解鉄フレークを得て、これをロッドミルや振動ミル粉砕し焼きなまして得られる鉄粉が電解鉄粉とそれぞれ呼ばれる。また、酸化鉄粉は、酸化数がIIおよび/またはIIIの鉄の酸化物である。本発明に用いられる鉄粉は粉状であれば使用に差し支えないが、粒度10〜100μmの鉄粉の使用が好ましい。かかる鉄粉は市販品として入手可能であり、例えば、DSP317鉄粉(DOWA(ドーワ)IP(アイピー)クリエイション株式会社製)、農業用鉄粉(ダイテツ工業株式会社製)、農業用鉄粉(株式会社テツゲン製)が挙げられる。本発明において、さらに焼石膏を用いてもよく、かかる焼石膏としては、粉状の硫酸カルシウム・1/2水和物(CaSO4・1/2H2O)であればよく、市販のものを用いることができる。
【0011】
本発明において、イネ種子の処理方法としては、種々の形態を採り得るが、通常、乾燥したイネ種子を水中に浸漬し、水切りした後、鉄粉、本化合物(1)及び必要に応じ、焼石膏で前記のイネ種子を粉衣処理するか、または、水に本化合物(1)を混合した液に、乾燥したイネ種子を浸漬し、水切りした後、鉄粉及び必要に応じ、焼石膏で前記のイネ種子を粉衣処理してもよく、また、通常は、仕上げとしてさらに少量の焼石膏を用いて粉衣される。鉄粉として酸化鉄粉を用いる場合には、焼石膏の代わりにカルボキシメチルセルロース等の糊成分の使用が好ましい。なお、ここで粉衣とは、前記の各成分が粉の状態で表面に付着されることを意味する。
【0012】
より具体的には、乾燥したイネ種子を水中に浸漬した後、網袋に収容してから静置するまたは脱水機を用いた脱水操作に付すことによりイネ種子表面の過剰な水分を除去し、その後、該イネ種子を、通常の種子コーティングに用いられる手動若しくは自動のコーティング装置に入れて回転させ、必要に応じて水を噴霧しながら、予め鉄粉と本化合物(1)、必要に応じ、さらに焼石膏を混合しておき、該混合物で粉衣処理を施し、次いで、さらに少量の焼石膏で粉衣する。また、焼石膏を用いる場合には、鉄粉及び焼石膏を用い粉衣処理し、次いで、本化合物(1)及び焼石膏を用いて粉衣処理してもよいし、噴霧する水に本化合物(1)を予め混合しておき、該混合液を噴霧しながら、鉄粉及び焼石膏で粉衣してもよい。
【0013】
前記した方法により鉄粉及び本化合物(1)、必要に応じ、さらに焼石膏で処理されたイネ種子を、通常は、平面上に敷かれた茣蓙の上に置き、陰干しする等の乾燥工程に付す。
【0014】
かかるイネ種子に対する鉄粉及び本化合物(1)の処理量は、イネ種子1000グラムに対して、鉄粉が通常50〜600グラム、好ましくは200〜500グラムであり、本化合物(1)が通常1.5〜12グラム、好ましくは4〜8グラムである。また、さらに焼石膏で粉衣する場合の焼石膏の量は、イネ種子1000グラムに対して、通常5〜60グラム、好ましくは20〜50グラムであり、仕上げとしてさらに焼石膏で粉衣する場合の焼石膏の量は、イネ種子1000グラムに対して、通常0〜40グラム、好ましくは10〜25グラムである。なお、イネ種子を水中若しくは本化合物(1)を含有する水中に浸漬する場合は、浸漬前の乾燥状態にあるイネ種子の重量を基準とする。
【0015】
鉄粉及び焼石膏、並びに/または、本化合物(1)でイネ種子を粉衣する場合、該粉状物の粒度は、通常、10〜150μmである。
【0016】
このようにして調製されたイネ種子は、水田に播種されることにより、発芽促進効果が発揮され、さらには、その後、通常の湛水直播でのイネの栽培において利用することができる。その場合、前記した方法により鉄粉及び本化合物(1)でイネ種子を処理し、湛水した水田または落水した水田に該イネ種子を播くことにより行われる。
【0017】
イネの栽培条件に保つことにより、良好な栽培が達成される。
【0018】
本発明のイネの発芽促進方法及びイネの栽培方法には、イネの栽培において用いられる殺菌剤及び除草剤等の農薬を併用することもできる。かかる殺菌剤としては、タチガレン(登録商標)粉剤(ヒドロキシイソキサゾール粉剤、三井化学アグロ株式会社製)等が挙げられ、該殺菌剤でイネ種子を粉衣する等により処理する。かかる除草剤としては、直播水稲に使用可能な除草剤を併用することができ、代掻き〜播種前に使用する除草剤としてテマカット(登録商標)フロアブル(ペントキサゾン+ダイムロン水和剤、科研製薬株式会社製)またはサキドリ(登録商標)EW(ペントキサゾン+ブタクロール乳剤、クミアイ化学工業株式会社製)、播種時以降に使用する除草剤としてサンバード(登録商標)粒剤(ピラゾレート粒剤、三井化学アグロ株式会社製)またはオサキニ1キロ粒剤(イマゾスルフロン+ピリミノバックメチル+ブロモブチド粒剤、住友化学株式会社製)、播種5日後以降に使用するものとしてキックバイ(登録商標)1キロ粒剤(イマゾスルフロン+エトベンザニド+ダイムロン粒剤、住友化学株式会社製)、本葉1葉期以降に使用する除草剤としてスルホニル尿素系除草剤を含む一発処理剤などをそれぞれ挙げることができる。
【実施例】
【0019】
次に本発明を製造例及び試験例等の実施例により示す。
【0020】
製造例1
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、ヘルシード(登録商標)Tフロアブル(チウラム+ベフラゾエート水和剤、北興化学工業株式会社製)の20倍水希釈液に10分間浸漬して消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、予め混合しておいた鉄粉5kg、焼石膏500g及び粉砕したアクタラ顆粒水溶剤(チアメトキサム水溶剤、シンジェンタジャパン株式会社製)300gの粉状混合物を少しずつ加える。適量の水を噴霧して全量の粉状混合物で粉衣した後、焼石膏250gで同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、チアメトキサム及び鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
【0021】
製造例2
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、60℃10分間温湯消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、鉄粉3kg及び焼石膏300gを少しずつ加える。適量の水を噴霧して全量の鉄粉及び焼石膏で粉衣した後、予め混合しておいた焼石膏150g及び粉砕したダントツ水溶剤(クロチアニジン水溶剤、住友化学株式会社製)200gの粉状混合物で同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、クロチアニジン及び鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
【0022】
製造例3
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、ベンレート(登録商標)水和剤(ベノミル水和剤、住友化学株式会社製)の50倍水希釈液に10分間浸漬して消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、鉄粉6kg及び焼石膏600gを少しずつ加え、アクタラ顆粒水溶剤100gを等量の水で希釈した溶液を噴霧して全量の鉄粉及び焼石膏で粉衣した後、焼石膏300gで同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、チアメトキサム及び鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
【0023】
製造例4
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10gを水道水に一昼夜浸漬し、ネットに入れて勢いよく回転させて水切りを行った。その後、該ネットから取り出したイネ種子を、ポリエチレン袋に収容し、鉄粉5g、焼石膏0.5g及び粉砕した所定量のチアメトキサムを該ポリエチレン袋内のイネ種子に振りかけた後、該ポリエチレン袋の開口部を閉じて勢いよく上下左右に振ることにより、粉衣を行った。次いで、焼石膏0.25gを加えて同様に粉衣を行った後、該ポリエチレン袋から取り出したイネ種子を、厚さが1cm以下となるように平面上に分散させてから静置し、乾燥させることにより、チアメトキサム、鉄粉及び焼石膏で処理されたイネ種子(以下、本発明イネ種子Aと記す。)を得た。なお、チアメトキサムは分析用の標準品を用いた。
【0024】
参考製造例1
鉄粉及び焼石膏を用いなかったこと以外は、製造例4と同様の操作を行い、チアメトキサムで処理されたイネ種子(以下、比較イネ種子Aと記す。)を得た。
【0025】
試験例1
9cm径のシャーレ内の底面に濾紙(定性濾紙No.2、東洋濾紙株式会社製)を敷いて、その上に本発明イネ種子A100粒を、それぞれの種子が濾紙と接するように置き、水道水7mLを加えて蓋を閉じ、30℃のインキュベータ内で5日間静置した後、イネ種子より発芽した各々の芽の長さを測定し、それらの平均値を求めた。
本発明イネ種子Aに代えて、比較イネ種子Aを用いて前記と同様の操作を行い、イネ種子より発芽した各々の芽の長さを測定し、それらの平均値を求めた。
その結果、[表1]に示したように、本発明イネ種子Aを用いた場合に、発芽が促進された。
【0026】
【表1】