(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項2または請求項3に記載のフマル酸モノエステル残基単位が、フマル酸モノメチル残基単位、フマル酸モノエチル残基単位、フマル酸モノイソプロピル残基単位、フマル酸モノ−n−プロピル残基単位、フマル酸モノ−n−ブチル残基単位、フマル酸モノ−2−エチルヘキシル残基単位からなる群より選ばれるフマル酸モノエステル残基単位である請求項2または請求項3に記載の樹脂組成物。
下記式(1)で示される面内位相差(Re)が80〜300nmで、下記式(2)で示されるNz係数が0.35〜0.65である請求項6または請求項7に記載の光学補償フィルム。
Re=(ny−nx)×d (1)
Nz=(ny−nz)/(ny−nx) (2)
(式中、nxはフィルム面内の進相軸方向の屈折率を示し、nyはフィルム面内の遅相軸方向の屈折率を示し、nzはフィルム面外の屈折率を示し、dはフィルム厚みを示す。)
450nmにおけるレターデーションと550nmにおけるレターデーションの比Re(450)/Re(550)が0.60<Re(450)/Re(550)<1.05であ
る請求項6〜請求項12のいずれかの項に記載の光学補償フィルム。
【実施例】
【0079】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0080】
なお、実施例により示す諸物性は、以下の方法により測定した。
【0081】
<重合体の解析>
重合体の構造解析は核磁気共鳴測定装置(日本電子製、商品名:JNM−GX270)を用い、プロトン核磁気共鳴分光(
1H−NMR)スペクトル分析より求めた。
【0082】
<数平均分子量の測定>
ゲル・パーミエイション・クロマトグラフィー(GPC)装置(東ソー製、商品名:C0−8011(カラムGMH
HR―Hを装着))を用い、テトラヒドロフラン、またはジメチルホルムアミドを溶媒として、40℃で測定し、標準ポリスチレン換算値として求めた。
【0083】
<光学補償フィルムの光線透過率およびヘーズの測定>
作成したフィルムの光線透過率およびヘーズは、ヘーズメーター(日本電色工業製、商品名:NDH2000)を使用し、光線透過率の測定はJIS K 7361−1(1997版)に、ヘーズの測定はJIS−K 7136(2000年版)に、それぞれ準拠して測定した。
【0084】
<位相差特性の測定>
試料傾斜型自動複屈折計(王子計測機器製、商品名:KOBRA−WR)を用いて波長589nmの光を用いて光学補償フィルムの位相差特性を測定した。
【0085】
<波長分散特性の測定>
試料傾斜型自動複屈折計(王子計測機器製、商品名:KOBRA−WR)を用い、波長450nmの光による位相差Re(450)と波長550nmの光による位相差Re(550)の比として光学補償フィルムの波長分散特性を測定した。
【0086】
合成例1(フマル酸ジエチル重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジエチル50g、および重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.45gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを50℃の恒温槽に入れ、72時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジエチル重合体26gを得た。得られた重合体の数平均分子量は25,000であった。
【0087】
合成例2(フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジエチル48g、フマル酸モノエチル2.1gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.45gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを50℃の恒温槽に入れ、72時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体22gを得た。得られた重合体の数平均分子量は23,000、フマル酸ジエチル残基単位95モル%、フマル酸モノエチル残基単位5モル%であった。
【0088】
合成例3(フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジエチル46g、フマル酸モノエチル4.3gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.47gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを50℃の恒温槽に入れ、72時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体21gを得た。得られた重合体の数平均分子量は20,000、フマル酸ジエチル残基単位90モル%、フマル酸モノエチル残基単位10モル%であった。
【0089】
合成例4(フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジエチル41g、フマル酸モノエチル8.7gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.48gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを50℃の恒温槽に入れ、72時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体15gを得た。得られた重合体の数平均分子量は16,000、フマル酸ジエチル残基単位82モル%、フマル酸モノエチル残基単位18モル%であった。
【0090】
合成例5(フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジエチル12g、フマル酸モノエチル23.4gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.39gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを55℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体20gを得た。得られた重合体の数平均分子量は28,000、フマル酸ジエチル残基単位33モル%、フマル酸モノエチル残基単位67モル%であった。
【0091】
合成例6(フマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジエチル41g、フマル酸モノイソプロピル9.3gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.61gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを50℃の恒温槽に入れ、72時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体14gを得た。得られた重合体の数平均分子量は14,000、フマル酸ジエチル残基単位82モル%、フマル酸モノイソプロピル残基単位18モル%であった。
【0092】
合成例7(フマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジエチル46g、フマル酸モノイソプロピル2.5g、けい皮酸イソプロピル2.0gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.60gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、144時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体12gを得た。得られた重合体の数平均分子量は12,000、フマル酸ジエチル残基単位90モル%、フマル酸モノイソプロピル残基単位5モル%、けい皮酸イソプロピル残基単位5モル%であった。
【0093】
合成例8(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル42g、フマル酸モノエチル7.7gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.66gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを55℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体27gを得た。得られた重合体の数平均分子量は53,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位82モル%、フマル酸モノエチル残基単位18モル%であった。
【0094】
合成例9(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル38g、フマル酸モノエチル12gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.68gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを55℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体22gを得た。得られた重合体の数平均分子量は29,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位73モル%、フマル酸モノエチル残基単位27モル%であった。
【0095】
合成例10(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル34g、フマル酸モノエチル16gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.58gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、84時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体22gを得た。得られた重合体の数平均分子量は31,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位64モル%、フマル酸モノエチル残基単位36モル%であった。
【0096】
合成例11(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル16g、フマル酸モノエチル26.9gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.44gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを55℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体23gを得た。得られた重合体の数平均分子量は31,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位32モル%、フマル酸モノエチル残基単位68モル%であった。
【0097】
合成例12(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル33g、フマル酸モノイソプロピル17gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.57gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、84時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体17gを得た。得られた重合体の数平均分子量は26,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位65モル%、フマル酸モノイソプロピル残基単位35モル%であった。
【0098】
合成例13(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル28g、フマル酸モノイソプロピル22gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.58gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、84時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体15gを得た。得られた重合体の数平均分子量は23,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位58モル%、フマル酸モノイソプロピル残基単位42モル%であった。
【0099】
合成例14(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル32g、フマル酸モノイソプロピル13g、けい皮酸イソプロピル5gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.56gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、144時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体15gを得た。得られた重合体の数平均分子量は19,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位58モル%、フマル酸モノイソプロピル残基単位26モル%、けい皮酸イソプロピル残基単位16モル%であった。
【0100】
合成例15(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル32g、フマル酸モノイソプロピル13g、けい皮酸エチル5gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.56gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、144時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体14gを得た。得られた重合体の数平均分子量は15,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位57モル%、フマル酸モノイソプロピル残基単位28モル%、けい皮酸エチル残基単位15モル%であった。
【0101】
合成例16(フマル酸ジ−t−ブチルの合成)
攪拌機および温度計を備えた300mLのオートクレーブに、エチレングリコールジメチルエーテル60mL、マレイン酸20g、硫酸4gを仕込んだ後2−メチルプロピレン51gを圧入し、撹拌しながら40℃で2時間反応した。
【0102】
上記反応で得られた反応液を中和および水洗することにより得られたマレイン酸ジ−t−ブチルのエチレングリコールジメチルエーテル溶液80mLおよびピペリジン0.3gを攪拌機、冷却器および温度計を備えた150mLの三口に仕込み、撹拌しながら110℃で2時間反応させた。得られた反応液をGC分析した結果、フマル酸ジ−t−ブチルへの異性化率は99%だった。得られた反応液の溶媒を留去した後昇華をし、純度99%のフマル酸ジ−t−ブチル22gを得た。
【0103】
合成例17(フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジ−t−ブチル43g、フマル酸モノエチル6.8gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.59gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを55℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体33gを得た。得られた重合体の数平均分子量は65,000、フマル酸ジ−t−ブチル残基単位82モル%、フマル酸モノエチル残基単位18モル%であった。
【0104】
合成例18(フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジ−t−ブチル39g、フマル酸モノエチル11gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.61gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを55℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体26gを得た。得られた重合体の数平均分子量は42,000、フマル酸ジ−t−ブチル残基単位73モル%、フマル酸モノエチル残基単位27モル%であった。
【0105】
合成例19(フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジ−t−ブチル35g、フマル酸モノエチル15gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.53gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、84時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体25gを得た。得られた重合体の数平均分子量は36,000、フマル酸ジ−t−ブチル残基単位64モル%、フマル酸モノエチル残基単位36モル%であった。
【0106】
合成例20(フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジ−t−ブチル18g、フマル酸モノエチル26.5および重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.44gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを55℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体27gを得た。得られた重合体の数平均分子量は34,000、フマル酸ジ−t−ブチル残基単位35モル%、フマル酸モノエチル残基単位65モル%であった。
【0107】
合成例21(フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジ−t−ブチル34g、フマル酸モノイソプロピル16gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.57gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、84時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体20gを得た。得られた重合体の数平均分子量は30,000、フマル酸ジ−t−ブチル残基単位65モル%、フマル酸モノイソプロピル残基単位35モル%であった。
【0108】
合成例22(フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジ−t−ブチル30g、フマル酸モノイソプロピル20gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.54gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、84時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体17gを得た。得られた重合体の数平均分子量は25,000、フマル酸ジ−t−ブチル残基単位58モル%、フマル酸モノイソプロピル残基単位42モル%であった。
【0109】
合成例23(フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジ−t−ブチル34g、フマル酸モノイソプロピル12g、けい皮酸イソプロピル4.7gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.51gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、144時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体17gを得た。得られた重合体の数平均分子量は23,000、フマル酸ジ−t−ブチル残基単位58モル%、フマル酸モノイソプロピル残基単位26モル%、けい皮酸イソプロピル残基単位16モル%であった。
【0110】
合成例24(フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジ−t−ブチル34g、フマル酸モノイソプロピル12g、けい皮酸エチル4.3gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.51gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを46℃の恒温槽に入れ、144時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体16gを得た。得られた重合体の数平均分子量は18,000、フマル酸ジ−t−ブチル残基単位57モル%、フマル酸モノイソプロピル残基単位28モル%、けい皮酸エチル残基単位15モル%であった。
【0111】
合成例25(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル41g、フマル酸ジエチル5g、アクリル酸2−ヒドロキシエチル4gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.67gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを50℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体28gを得た。得られた重合体の数平均分子量は53,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位80モル%、フマル酸ジエチル残基単位10モル%、アクリル酸2−ヒドロキシエチル残基単位10モル%であった。
【0112】
合成例26(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジ−s−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル37g、フマル酸ジ−s−ブチル9g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル4gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.64gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを50℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジ−s−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体23gを得た。得られた重合体の数平均分子量は44,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位75モル%、フマル酸ジ−s−ブチル残基単位15モル%、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル残基単位10モル%であった。
【0113】
合成例27(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/N−tert−ブチルメタクリルアミド共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル37g、フマル酸ジエチル9g、N−tert−ブチルメタクリルアミド4gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.63gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを50℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/N−tert−ブチルメタクリルアミド共重合体35gを得た。得られた重合体の数平均分子量は41,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位72モル%、フマル酸ジエチル残基単位18モル%、N−tert−ブチルメタクリルアミド残基単位10モル%であった。
【0114】
合成例28(フマル酸ジイソプロピル/N−(n−ブトキシメチル)アクリルアミド共重合体の合成)
容量75mLのガラスアンプルにフマル酸ジイソプロピル44g、N−(n−ブトキシメチル)アクリルアミド6gおよび重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.63gを入れ、窒素置換と抜圧を繰り返したのち減圧状態で熔封した。このアンプルを55℃の恒温槽に入れ、24時間保持することによりラジカル重合をした。重合反応終了後、アンプルから重合物を取出し、テトラヒドロフラン200gで溶解させた。このポリマー溶液を4Lのヘキサン中に滴下して析出させた後、80℃で10時間真空乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/N−(n−ブトキシメチル)アクリルアミド共重合体38gを得た。得られた重合体の数平均分子量は56,000、フマル酸ジイソプロピル残基単位87モル%、N−(n−ブトキシメチル)アクリルアミド残基単位13モル%であった。
【0115】
合成例29(フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジ−n−ブチル共重合体の合成)
5リットルオートクレーブ中に、ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.2重量%を含む蒸留水2600g、フマル酸ジイソプロピル1232g、フマル酸ジ−n−ブチル168g、重合開始剤(日油製、商品名:パーブチルPV)11gを仕込み、重合温度47℃、重合時間36時間の条件にて懸濁ラジカル重合反応を行った。得られた重合体粒子を濾過回収し、水、メタノールで十分に洗浄し80℃にて乾燥することにより、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジ−n−ブチル共重合体を得た。得られた重合体の数平均分子量は88000、フマル酸ジイソプロピル残基単位88モル%、フマル酸ジ−n−ブチル残基単位12モル%であった。
【0116】
合成例30(フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸ジ−n−ブチル共重合体の合成)
5リットルオートクレーブ中に、ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.2重量%を含む蒸留水2600g、フマル酸ジ−t−ブチル1404g、フマル酸ジ−n−ブチル168g、重合開始剤(日油製、商品名:パーブチルPV)11gを仕込み、重合温度47℃、重合時間36時間の条件にて懸濁ラジカル重合反応を行った。得られた重合体粒子を濾過回収し、水、メタノールで十分に洗浄し80℃にて乾燥することにより、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸ジ−n−ブチル共重合体を得た。得られた重合体の数平均分子量は102,000、フマル酸ジ−t−ブチル残基単位88モル%、フマル酸ジ−n−ブチル残基単位12モル%であった。
【0117】
実施例1
セルロース系樹脂としてエチルセルロース(ダウ・ケミカル社製 エトセル スタンダード(ETHOCEL standard)100、分子量Mn=55,000、分子量Mw=176,000、Mw/Mn=3.2、全置換度DS=2.5)83g、合成例1により得られたフマル酸ジエチル重合体67gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジエチル重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。
【0118】
得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に示す。
【0119】
【表1】
【0120】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0121】
実施例2
実施例1で用いたエチルセルロース83g、合成例1により得られたフマル酸ジエチル重合体67gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジエチル重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。
【0122】
得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0123】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0124】
実施例3
実施例1で用いたエチルセルロース83g、合成例2により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体67gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0125】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0126】
実施例4
実施例1で用いたエチルセルロース83g、合成例2により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体67gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0127】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0128】
実施例5
実施例1で用いたエチルセルロース80g、合成例3により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体70gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:53重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体:47重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0129】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0130】
実施例6
実施例1で用いたエチルセルロース80g、合成例3により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体70gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:53重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体:47重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0131】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0132】
実施例7
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例4により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0133】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0134】
実施例8
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例4により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0135】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0136】
実施例9
実施例1で用いたエチルセルロース90g、合成例5により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体60gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:60重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体:40重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、135℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0137】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0138】
実施例10
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例6により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0139】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0140】
実施例11
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例6により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0141】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
実施例12
実施例1で用いたエチルセルロース83g、合成例7により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体67gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。
【0142】
得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0143】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0144】
実施例13
実施例1で用いたエチルセルロース83g、合成例7により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体67gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。
【0145】
得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
【0146】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0147】
実施例14
実施例1で用いたエチルセルロース90g、合成例8により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体60gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:60重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体:40重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。
【0148】
得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に示す。
【0149】
【表2】
【0150】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0151】
実施例15
実施例1で用いたエチルセルロース90g、合成例8により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体60gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:60重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体:40重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0152】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0153】
実施例16
実施例1で用いたエチルセルロース82g、合成例9により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体68gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0154】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0155】
実施例17
実施例1で用いたエチルセルロース82g、合成例9により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体68gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0156】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0157】
実施例18
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例10により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0158】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0159】
実施例19
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例10により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0160】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0161】
実施例20
実施例1で用いたエチルセルロース90g、合成例11により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体60gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:60重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体:40重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、140℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0162】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0163】
実施例21
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例12により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0164】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0165】
実施例22
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例12により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0166】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0167】
実施例23
実施例1で用いたエチルセルロース67g、合成例13により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体83gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:45重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体:55重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0168】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0169】
実施例24
実施例1で用いたエチルセルロース67g、合成例13により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体83gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:45重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル共重合体:55重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0170】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
実施例25
実施例1で用いたエチルセルロース97g、合成例14により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体53gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:65重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体:35重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0171】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0172】
実施例26
実施例1で用いたエチルセルロース97g、合成例14により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体53gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:65重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体:35重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0173】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0174】
実施例27
実施例1で用いたエチルセルロース97g、合成例15により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体53gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:65重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体:35重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0175】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0176】
実施例28
実施例1で用いたエチルセルロース97g、合成例15により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体53gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:65重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体:35重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表2に合わせて示す。
【0177】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0178】
実施例29
実施例1で用いたエチルセルロース90g、合成例17により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体60gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:60重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体:40重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。
【0179】
得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に示す。
【0180】
【表3】
【0181】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0182】
実施例30
実施例1で用いたエチルセルロース90g、合成例17により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体60gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:60重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体:40重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0183】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0184】
実施例31
実施例1で用いたエチルセルロース82g、合成例18により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体68gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0185】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0186】
実施例32
実施例1で用いたエチルセルロース82g、合成例18により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体68gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0187】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0188】
実施例33
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例19により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0189】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0190】
実施例34
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例19により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0191】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
実施例35
実施例1で用いたエチルセルロース90g、合成例20により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体60gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:60重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体:40重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、145℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0192】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0193】
実施例36
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例21により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0194】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0195】
実施例37
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例21により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体75gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0196】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0197】
実施例38
実施例1で用いたエチルセルロース67g、合成例22により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体83gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:45重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体:55重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0198】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0199】
実施例39
実施例1で用いたエチルセルロース67g、合成例22により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体83gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:45重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル共重合体:55重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0200】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
実施例40
実施例1で用いたエチルセルロース97g、合成例23により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体53gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:65重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体:35重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0201】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0202】
実施例41
実施例1で用いたエチルセルロース97g、合成例23により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体53gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:65重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸イソプロピル共重合体:35重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0203】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
実施例42
実施例1で用いたエチルセルロース97g、合成例24により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体53gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:65重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体:35重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0204】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0205】
実施例43
実施例1で用いたエチルセルロース97g、合成例24により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体53gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:65重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノイソプロピル/けい皮酸エチル共重合体:35重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表3に合わせて示す。
【0206】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0207】
実施例44
実施例1で用いたエチルセルロース80g、合成例25により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体70gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:53重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体:47重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。
【0208】
得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表4に示す。
【0209】
【表4】
【0210】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0211】
実施例45
実施例1で用いたエチルセルロース80g、合成例25により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体70gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:53重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体:47重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表4に合わせて示す。
【0212】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0213】
実施例46
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例26により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジ−s−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体75gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジ−s−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表4に合わせて示す。
【0214】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0215】
実施例47
実施例1で用いたエチルセルロース75g、合成例26により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジ−s−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体75gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:50重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジ−s−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体:50重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表4に合わせて示す。
【0216】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0217】
実施例48
実施例1で用いたエチルセルロース83g、合成例27により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/N−tert−ブチルメタクリルアミド共重合体67gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/N−tert−ブチルメタクリルアミド共重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表4に合わせて示す。
【0218】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0219】
実施例49
実施例1で用いたエチルセルロース83g、合成例27により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/N−tert−ブチルメタクリルアミド共重合体67gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:55重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/N−tert−ブチルメタクリルアミド共重合体:45重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表4に合わせて示す。
【0220】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0221】
実施例50
実施例1で用いたエチルセルロース87g、合成例28により得られたフマル酸ジイソプロピル/N-(n-ブトキシメチル)アクリルアミド共重合体63gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:58重量%、フマル酸ジイソプロピル/N-(n-ブトキシメチル)アクリルアミド共重合体:42重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表4に合わせて示す。
【0222】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0223】
実施例51
実施例1で用いたエチルセルロース87g、合成例28により得られたフマル酸ジイソプロピル/N-(n-ブトキシメチル)アクリルアミド共重合体63gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、コーターによりポリエチレンテレフタレートフィルム上に流涎し、乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:58重量%、フマル酸ジイソプロピル/N-(n-ブトキシメチル)アクリルアミド共重合体:42重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で3.5倍に一軸延伸した(延伸後の厚み40μm)。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表4に合わせて示す。
【0224】
得られた光学補償フィルムは、光線透過率が高く透明性に優れる、ヘーズが小さい、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0225】
実施例52
実施例1で用いたエチルセルロース97g、合成例29により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジ−n−ブチル共重合体53gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み40μmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:65重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジ−n−ブチル共重合体:35重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で2.0倍に一軸延伸した。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表5に示す。
【0226】
【表5】
【0227】
得られた光学補償フィルムは、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0228】
実施例53
実施例1で用いたエチルセルロース97g、合成例30により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸ジ−n−ブチル共重合体53gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み40μmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:65重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸ジ−n−ブチル共重合体:35重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃℃で2.0倍に一軸延伸した。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表5に合わせて示す。
【0229】
得られた光学補償フィルムは、面内位相差(Re)およびNz係数ならびに波長分散特性が目的とする光学特性を有するものであった。
【0230】
比較例1
セルロースアセテートブチレート(アセチル基=15モル%、ブチリル基=70モル%、全置換度DS=2.55、数平均分子量72,000)150gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み40μmのフィルムを得た。得られたフィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に示す。
【0231】
【表6】
【0232】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、Nz係数および波長分散特性が目的とする光学特性を有していなかった。
【0233】
比較例2
実施例1で用いたエチルセルロース150gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み40μmのフィルムを得た。得られたフィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に合わせて示す。
【0234】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、厚み方向の面外位相差(Rth)が大きく目的とする光学特性を有していなかった。
【0235】
比較例3
実施例1で用いたエチルセルロース150gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し、乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み40μmのフィルムを得た。得られたフィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に合わせて示す。
【0236】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、厚み方向の面外位相差(Rth)が大きく目的とする光学特性を有していなかった。
【0237】
比較例4
実施例1で用いたフマル酸ジエチル重合体180gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み80μmのフィルム(樹脂組成物)を得た。得られたフィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に合わせて示す。
【0238】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、厚み方向の面外位相差(Rth)が小さく目的とする光学特性を有していなかった。
【0239】
比較例5
実施例1で用いたエチルセルロース30g、合成例2により得られたフマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体120gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み200μmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:20重量%、フマル酸ジエチル/フマル酸モノエチル共重合体:80重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で1.3倍に一軸延伸した。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に合わせて示す。
【0240】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、Nz係数が目的とする光学特性を有していなかった。
【0241】
比較例6
実施例14で用いたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体180gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み80μmのフィルム(樹脂組成物)を得た。得られたフィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に合わせて示す。
【0242】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、厚み方向の面外位相差(Rth)が小さく目的とする光学特性を有していなかった。
【0243】
比較例7
実施例1で用いたエチルセルロース30g、合成例8により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体120gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み200μmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:20重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸モノエチル共重合体:80重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で1.3倍に一軸延伸した。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に合わせて示す。
【0244】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、Nz係数が目的とする光学特性を有していなかった。
【0245】
比較例8
実施例29で用いたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体180gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み80μmのフィルム(樹脂組成物)を得た。得られたフィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に合わせて示す。
【0246】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、厚み方向の面外位相差(Rth)が小さく目的とする光学特性を有していなかった。
【0247】
比較例9
実施例1で用いたエチルセルロース30g、合成例17により得られたフマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体120gを塩化メチレン:アセトン=8:2(重量比)に溶解して18重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し、乾燥温度25℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み200μmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:20重量%、フマル酸ジ−t−ブチル/フマル酸モノエチル共重合体:80重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で1.3倍に一軸延伸した。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に合わせて示す。
【0248】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、Nz係数が目的とする光学特性を有していなかった。
【0249】
比較例10
実施例44で用いたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体180gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み80μmのフィルム(樹脂組成物)を得た。得られたフィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に合わせて示す。
【0250】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、厚み方向の面外位相差(Rth)が小さく目的とする光学特性を有していなかった。
【0251】
比較例11
実施例1で用いたエチルセルロース30g、合成例25により得られたフマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体120gをトルエン:アセトン=9:1(重量比)に溶解して15重量%の樹脂溶液とし、Tダイ法により溶液流延装置の支持体に流延し、乾燥温度60℃にて乾燥した後、幅150mm、厚み200μmの光学補償フィルム(樹脂組成物)を得た(エチルセルロース:20重量%、フマル酸ジイソプロピル/フマル酸ジエチル/アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体:80重量%)。得られた光学補償フィルムを50mm角に切り出し、150℃で1.3倍に一軸延伸した。得られた光学補償フィルムの光線透過率、ヘーズ、位相差特性、波長分散特性を測定した。その結果を表6に合わせて示す。
【0252】
得られたフィルムは、光線透過率が高く透明性に優れ、ヘーズが小さいものの、Nz係数が目的とする光学特性を有していなかった。