【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者は、上記の課題の解決について以下のように検討を行い、本発明を完成するに至った。
【0013】
即ち、本発明者は、(0001)面のアンドープGaN層が形成された従来の安価な母材テンプレート上に、予め、(0001)面よりも高指数面のGaN層(アンドープ)を成長させ、この上にEu添加GaN層を成長させることができれば、高指数面に切り出された基板を用いてEu添加GaN層を成長させた場合と同様に、高指数面のEu添加GaN層を成長させることができ、高い発光強度(光出力)を備えた赤色発光半導体素子を安価に製造することができると考えた。
【0014】
そして、検討の結果、選択成長法を適用することにより、(0001)面のアンドープGaN層上に、側面に(0001)面よりも高指数の面が形成されたGaN立体構造を成長させることができ、この側面の高指数面を利用してEu添加GaN層を成長させた場合、高指数面に特異な不純物添加特性を利用してEu添加濃度を向上させることができ、高い光出力を得ることができることを見出した。
【0015】
具体的には、
図1に示すように、サファイア基板11の(0001)面上にGaNバッファ層12、およびアンドープGaN層13を成長させた従来の母材テンプレート10(
図1(a))の表面にSiO
2マスク層14を設けた(
図1(b))後、アンドープGaN層13およびSiO
2マスク層14の上にGaN立体構造20を成長させた(選択成長法)(
図1(c))。
【0016】
そして、このGaN立体構造20の側面に、アンドープGaN層13の(0001)面に比べてより高指数面である{1−101}ファセット面が形成されていることを確認した(
図2)。
【0017】
なお、SiがEuとともに添加されるとEuの赤色発光を得ることができないため、上記においてGaN立体構造20は、SiO
2マスク層14が完全に覆われる状態まで成長させた。
【0018】
そして、このGaN立体構造20の側面に形成された{1−101}ファセット面上に{1−101}面のEu添加GaN層30を成長させることにより、従来よりも光出力が向上することを確認した。
【0019】
その後、本発明者が、さらに、前記したGaN立体構造の{1−101}ファセット面上にEu添加GaN層を成長させるより好ましい条件について、種々の実験と検討を行ったところ、成長温度の僅かな違いによりEu添加GaN層の成長面が大きく変化し、光出力が飛躍的に向上するという予想もしない結果が得られた。
【0020】
即ち、
図3に示すように、成長温度が940℃の場合にはGaN立体構造20の側面と同じ{1−101}面が形成されていたのに対して、960℃の場合には{2−201}面、980℃の場合には{3−301}面と、成長温度を僅かに変えることだけでGaN立体構造20の側面に比べてより高指数のファセット面が形成された。
【0021】
これは、Euの添加により成長速度が遅くなることに加えて、成長温度の変化に応じてEu添加GaN層の成長モードが変化したため、異なる指数面が形成されたものと推測される。
【0022】
そして、このような{2−201}面や{3−301}面のEu添加GaN層における光出力は、前記した{1−101}における光出力に比べ、さらに飛躍的に向上していることが分かった。
【0023】
以上のように、本発明者は、選択成長法を適用して母材上のアンドープGaN上に高指数面の側面を有するGaN立体構造を成長させ、その後、このGaN立体構造の高指数面上に成長条件を制御してEu添加GaN層を成長させることにより、従来よりも光出力が向上した赤色発光半導体素子を提供できることを見出した。
【0024】
このように光出力が向上した理由としては、高指数面のEu添加GaN層を成長させることにより、前記した結合手の密度の増加に加え、さらに、基板と平行かつストライプ方向と垂直な方向に成長することで、SiO
2マスク上で基板に拘束されないEu添加GaN層が成長し、Eu添加GaN層が変形することによってイオン半径の大きなEuに起因する歪みが緩和されて、Euの取り込みがより促進されて(即ち、Eu添加濃度が向上)、光出力の向上がもたらされたものと考えられる。
【0025】
そして、このような高い光出力のデバイス特性に優れた赤色発光ダイオードの実現により、「赤・緑・青」の光の三原色の発光ダイオードを実用化レベルで集積化することが可能となるため、小型かつ高精細な高出力の発光ダイオードを用いたフルカラーディスプレイを実現することができる。
【0026】
また、現在の白色LEDには含まれていない赤色領域の強度の高い発光を加えることにより、現在赤色LEDとして使用されているAlGaInP系LEDの代替のみならず、周囲の温度によって発光波長が変化しないという希土類元素の特性を生かした高輝度LED照明が可能となる。
【0027】
なお、以上においては、選択成長法を適用する面として(0001)面を挙げて説明してきたが、(0001)面に限定されず、他の指数面であっても上記の効果と同様の効果を得ることができる。
【0028】
また、母材としてGaN、添加元素としてEuを挙げて説明してきたが、特許文献1の場合と同様に、母材としてはGaNに限定されず、InN、AlNまたはこれらの混晶(InGaN、AlGaN等)を母材としても、上記の効果と同様の効果を得ることができる。
【0029】
また、添加元素もEuに限定されず、Prを添加元素としても上記の効果と同様の効果を得ることができる。即ち、これらの元素は外殻電子が内殻電子により遮蔽されており、殻内遷移に伴う発光が590nm以上の波長であり、これがNTSC色域、HDTV色域に限定されず、赤みが感じられる光であるため、Euに限定されず、Prであってもよい。
【0030】
以上のように、本発明者は、赤色発光半導体素子の作製において、選択成長法を適用して母材のアンドープGaN上に高指数面の側面を有するGaN立体構造を成長させ、その後、このGaN立体構造の高指数面上にEu添加GaN層を成長させることにより、光出力がより向上した赤色発光半導体素子を安価に提供できることを見出した。そして、成長温度など、Eu添加GaN層の成長条件を変化させることにより、種々に高指数面化されたEu添加GaN層を得ることができることを見出した。
【0031】
そして、本発明者は、これらの技術により作製された半導体素子は上記した赤色発光半導体素子としての使用に限定されず、他の窒化物半導体素子の作製時の基板として好ましく使用できることに思い至った。
【0032】
即ち、GaNやInNなどの窒化物は、大きなワイドギャップを有しており、このワイドギャップを利用することにより、種々の用途に適した窒化物半導体素子を提供することができるが、用途に適した特性を充分に発揮させるためには、その特性に対応した指数面、特に高指数面の窒化物層を基板上に形成させる必要がある。
【0033】
一方、本発明者は、上記したように、窒化物半導体素子の一種である赤色発光半導体素子の光出力を向上させる技術を検討する中で、選択成長法を適用して高指数面の側面を有するGaN立体構造を成長させると共に、GaN立体構造の高指数面上にEu添加GaN層を成長させることにより、所望する高指数面のEu添加GaN層を安価に形成することができることを見出した。
【0034】
即ち、(0001)面のアンドープGaN層上に、選択成長法を適用して、側面に(0001)面よりも高指数の面が形成されたGaN立体構造を成長させ、この側面の高指数面を利用してEu添加GaN層を成長させた場合、その成長条件を制御することにより、高指数面のEu添加GaN層を成長させることができるという予想もしなかった結果を得ることに成功した。
【0035】
このため、上記技術を用いて活性層の成長条件を制御することにより、広い範囲に亘って所望の指数面のGaN層を得ることができ、種々の用途に適した特性の窒化物半導体素子用基板を提供することができる。
【0036】
さらに、所望する高指数面の活性層は、活性層の成長条件の制御だけでなく、選択成長における成長条件を制御することによっても得られると考えられる。
【0037】
そして、Euの基本的な化学的性質や蒸気圧は他の希土類元素においても大きく相違しないため、Euに替えて他の希土類元素を用いても同様に高指数面を成長させることができ、また、GaN層に替えて他の窒化物層を用いても同様に高指数面を成長させることができる。
【0038】
また、母材上に形成するマスクの形状やサイズは、適宜設定することができるが、前記したSiがEuとともに添加された場合のように、希土類元素とともにSiが添加されることによる影響を避ける必要がある場合には、マスクが完全に覆われるように立体構造を成長させることが好ましい。
【0039】
なお、上記とは逆に、マスクで完全に覆わずに立体構造を成長させて、Siを意図的に活性層に添加して、活性層の発光を防止するなど、希土類元素とともにSiが添加されることによる影響を利用してもよい。
【0040】
なお、マスクで完全に覆った後、立体構造の成長に際して、希土類元素とともにSiを意図的に添加して、活性層の発光を防止するなど、希土類元素とともにSiを添加することによる影響を利用してもよい。
【0041】
上記のように作製された窒化物半導体素子用基板は、予め高指数面を切り出す加工などが不要であり、安価に提供することができる。
【0042】
請求項1〜請求項
15に記載の発明は、以上の知見に基づく発明である。
【0043】
即ち、請求項1に記載の発明は、
金属窒化物を用いた窒化物半導体素子用基板の製造方法であって、
金属窒化物を母材として、前記母材上に所定の形状のマスクを形成するマスク形成工程と、
前記マスクが形成された前記母材上に、選択成長法を用いて、前記母材よりも高指数面のアンドープ層が側面に形成されるように、前記母材と同じ材質の立体構造を成長させる立体構造成長工程と、
前記立体構造のアンドープ層の側面上に、有機金属気相エピタキシャル法を用いて、希土類元素が前記金属窒化物の金属元素と置換するように添加された活性層を成長させる活性層成長工程と
を備えており、
前記活性層成長工程において、活性層の成長条件を制御することにより、所望する高指数面の活性層を成長させる
ことを特徴とする窒化物半導体素子用基板の製造方法である。
【0044】
本請求項の発明においては、活性層の成長に際して、その成長条件を制御することにより、所望する高指数面の活性層を成長させることができ、このような高指数面の活性層を成長させた窒化物半導体素子用基板を用いることにより、種々の用途に適した特性を備えた窒化物半導体素子を安価に製造することができる。
【0045】
請求項2に記載の発明は、
金属窒化物を用いた窒化物半導体素子用基板の製造方法であって、
金属窒化物を母材として、前記母材上に所定の形状のマスクを形成するマスク形成工程と、
前記マスクが形成された前記母材上に、選択成長法を用いて、前記母材よりも高指数面のアンドープ層が側面に形成されるように、前記母材と同じ材質の立体構造を成長させる立体構造成長工程と、
前記立体構造のアンドープ層の側面上に、有機金属気相エピタキシャル法を用いて、希土類元素が前記金属窒化物の金属元素と置換するように添加された活性層を成長させる活性層成長工程と
を備えており、
前記立体構造成長工程において、立体構造の成長条件を制御することにより、立体構造のアンドープ層の側面に所望する高指数面の活性層を形成させることを特徴とする窒化物半導体素子用基板の製造方法である。。
【0046】
母材よりも高指数面のアンドープ層が側面に形成された立体構造を成長させる条件を制御することによっても、所望する高指数面の活性層を形成させることができ、このような高指数面の活性層を成長させた窒化物半導体素子用基板を用いることにより、種々の用途に適した特性を備えた窒化物半導体素子を安価に製造することができる。
【0047】
請求項3に記載の発明は、
前記活性層成長工程において、活性層の成長条件を制御することにより、所望する高指数面の活性層を成長させる
ことを特徴とする請求項2に記載の窒化物半導体素子用基板の製造方法である。
【0048】
立体構造を成長させる条件を制御すると共に、活性層の成長に際して、その成長条件を制御することにより、より高指数面の活性層を成長させることができる。
【0049】
請求項4に記載の発明は、
前記活性層の成長条件の制御が、成長温度により行われることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の窒化物半導体素子用基板の製造方法である。
【0050】
請求項5に記載の発明は、
前記立体構造の成長条件の制御が、成長温度により行われることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の窒化物半導体素子用基板の製造方法である。
【0051】
活性層の成長条件の制御や立体構造の成長条件の制御において、成長温度は容易に制御することができるため成長条件の制御方法として好ましい。
【0052】
請求項6に記載の発明は、
前記マスクがSiO
2製のマスクであり、
前記マスクを完全に覆うように前記立体構造を成長させる
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の窒化物半導体素子用基板の製造方法である。
【0053】
マスク材としては、SiO
2やSiNなどを使用することができるが、SiO
2マスク材は、安価で入手も容易であるため好ましい。
【0054】
母材上に形成するマスクの形状やサイズは、適宜設定することができるが、前記したSiがEuとともに添加された場合のように、希土類元素とともにSiが添加されることによる影響を避ける必要がある場合には、マスクが完全に覆われるように立体構造を成長させることが好ましい。
【0055】
請求項7に記載の発明は、
前記マスクがSiO
2製のマスクであり、
前記マスクを完全には覆わないように前記立体構造を成長させて、Siを意図的に活性層に添加する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の窒化物半導体素子用基板の製造方法である。
【0056】
マスクで完全には覆わず、一部を露出させた状態で立体構造を成長させて、Siを意図的に活性層に添加して、活性層の発光を防止するなど、希土類元素と共にSiが添加されることによる影響を利用することにより、活性層の特性を幅広く制御することができる。
【0057】
請求項8に記載の発明は、
前記マスクがSiO
2製のマスクであり、
前記マスクを完全に覆うように前記立体構造を成長させた後、Siを意図的に活性層に添加する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の窒化物半導体素子用基板の製造方法である。
【0058】
マスクを完全に覆うように立体構造を成長させた後、Siを意図的に活性層に添加して、活性層の発光を防止するなど、希土類元素と共にSiを添加することによる影響を利用することによっても、活性層の特性を幅広く制御することができる。
【0059】
請求項9に記載の発明は、
前記金属窒化物が、GaNであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の窒化物半導体素子用基板の製造方法である。
【0060】
窒化物半導体を形成する金属窒化物の内でも、GaNは一般的に使用されているため成長条件が既によく分かっており、また、安価に入手することができる。
【0061】
請求項10に記載の発明は、
前記活性層成長工程において添加される希土類元素が、Euであることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の窒化物半導体素子用基板の製造方法である。
【0062】
Euは、前記した赤色発光半導体素子の製造にも用いられているため活性層の成長条件が既によく分かっており、また、安価に入手することができる。
【0063】
請求項11に記載の発明は、
さらに、形成された前記活性層をマスクするマスク工程を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の窒化物半導体素子用基板の製造方法である。
【0064】
例えば、Eu添加GaN層を活性層とする窒化物半導体素子用基板上に窒化物半導体を形成すると活性層が赤色発光するように、窒化物半導体に対して活性層が影響を与える場合がある。このような恐れがある場合には、活性層をマスクすることにより、窒化物半導体に対する活性層の影響を防止することができる。
【0065】
なお、マスクとしては、前記したSiO
2やSiNなどを使用することができる。
【0072】
請求項
12に記載の発明は、
GaN、InN、AlNまたはこれらのいずれか2つ以上の混晶を用いた赤色発光半導体素子の製造方法であって、
GaN、InN、AlNまたはこれらのいずれか2つ以上の混晶を母材として、前記母材上に所定の形状のマスクを形成するマスク形成工程と、
前記マスクが形成された前記母材上に、選択成長法を用いて、前記母材よりも高指数面のアンドープ層が側面に形成されるように、前記母材と同じ材質の立体構造を成長させる立体構造成長工程と、
前記立体構造のアンドープ層の側面上に、有機金属気相エピタキシャル法を用いて、EuまたはPrがGa、InあるいはAlと置換するように添加された活性層を成長させる活性層成長工程と
を備えていることを特徴とする赤色発光半導体素子の製造方法である。
【0073】
本請求項の発明においては、母材上にマスクを設けて選択成長法を用いて母材と同じ材質からなる立体構造を成長させることにより、立体構造のアンドープ層の側面に母材よりも高指数面の層を形成させることができる。
【0074】
そして、立体構造の側面に形成された高指数面上に、有機金属気相エピタキシャル法(OMVPE法)を用いてEu添加GaN層などの活性層を成長させることにより、高い光出力の赤色発光半導体素子を得ることができる。
【0075】
請求項
13に記載の発明は、
前記マスクがSiO
2製のマスクであり、
前記マスクを完全に覆うように前記立体構造を成長させる
ことを特徴とする請求項
12に記載の赤色発光半導体素子の製造方法である。
【0076】
マスク材としては、SiO
2やSiNなどを使用することができるが、SiO
2マスク材は、安価で入手も容易であるため好ましい。
【0077】
母材上に形成するマスクの形状やサイズは、適宜設定することができるが、前記したように、SiがEuとともに添加されると赤色発光を得ることができなくなるため、マスクが完全に覆われるように立体構造を成長させることが好ましい。
【0078】
また、請求項
14に記載の発明は、
前記活性層成長工程において、成長温度を制御することにより、所望する指数面を有する前記活性層を成長させることを特徴とする請求項
12または請求項
13に記載の赤色発光半導体素子の製造方法である。
【0079】
前記したように、本発明者は形成された立体構造の側面にEu添加GaN層などの活性層を成長させた場合、成長温度の僅かな違いにより活性層の成長面が大きく変化して、光出力が飛躍的に向上するという予想もしない結果を得た。
【0080】
この結果は、母材の指数面に基づいて選択成長法を適用して立体構造を成長させ、さらに、立体構造の側面にEuやPrが添加された活性層を成長させた場合、成長温度を僅かに制御するだけで、広い範囲に亘って所望する指数面の活性層が得られることを示している。そして、このように所望する指数面の活性層を成長させることにより、所望の高い光出力の赤色発光半導体素子を得ることができる。
【0081】
本発明者の知る範囲において、このような知見は未だ知られていない。
【0082】
なお、成長温度を制御することにより活性層の成長モードを変えること以外に、他の制御方法により活性層の成長モードを変えることも考えられるが、成長温度は容易に制御することができるため、活性層の成長モードを制御する方法として好ましい。
【0083】
また、請求項
15に記載の発明は、
前記活性層成長工程において添加される元素が、Euであることを特徴とする請求項
12ないし請求項
14のいずれか1項に記載の赤色発光半導体素子の製造方法である。
【0084】
Euは、Prに比べて赤色発光効率が高いため、添加元素としてより好ましい。また、Euはカラーテレビの赤色蛍光体としての実績もあり、Prに比べてEu化合物の入手も容易である。
【0085】
なお、具体的なEu源としては、例えば、Eu[C
5(CH
3)
5]
2等の一般式Eu[C
5(CH
3)
4R]
2(R:アルキル基)で示されるEu化合物、Eu[C
5(CH
3)
4H]
2、Eu{N[Si(CH
3)
3]
2}
3、Eu(C
5H
7O
2)
3、Eu(C
11H
19O
2)
3等を挙げることができるが、これらの内でも、Eu{N[Si(CH
3)
3]
2}
3やEu(C
11H
19O
2)
3は、反応装置内での蒸気圧が高く、効率的な添加を行うことができるため好ましい。