【課題を解決するための手段】
【0008】
例示的な粘着剤組成物は、単量体混合物の重合体を含むことができる。本明細書で用語「単量体混合物」は、2以上の互いに異なる単量体が混合した形態で存在する混合物を意味することができる。
【0009】
1つの例示で、前記単量体混合物は、アルキル(メタ)アクリレート及び架橋性官能基含有単量体を含むことができる。
【0010】
前記アルキル(メタ)アクリレートは、特に制限されず、凝集力、ガラス転移温度及び粘着性などの物性を考慮して、炭素数1〜20、炭素数1〜16、炭素数1〜12または炭素数4〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを使用することができる。このようなアルキル(メタ)アクリレートの例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート及びテトラデシル(メタ)アクリレートなどが挙げられ、このうち1種または2種以上が樹脂に重合された形態で含まれることができる。
【0011】
前記架橋性官能基含有単量体は、前記単量体混合物の重合体に架橋剤と反応することができる架橋性官能基を提供することができる。本明細書で用語「架橋性官能基含有単量体」は、架橋性官能基と共重合性部位を同時に有する単量体を含む意味である。このような架橋性官能基の例としては、ヒドロキシ基、カルボキシル基、エポキシ基またはイソシアネート基などが挙げられるが、好ましくは、ヒドロキシ基であることができる。アクリル重合体の製造分野では、前記のような架橋性官能基を前記アクリル重合体に提供することができる多様な単量体が公知されており、本発明では、前記のような単量体を制限なく使用することができる。例えば、ヒドロキシ基を有する単量体としては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチレングリコール(メタ)アクリレートまたは2−ヒドロキシプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどを使用することができる。
【0012】
1つの例示で、前記単量体混合物の重合体は、前記架橋性官能基含有単量体の重量比率が10重量%を超過して含むことができる。前記架橋性官能基含有単量体の比率は、10重量%を超過すれば、下限は、特に制限されないが、例えば、11重量%以上、12重量%以上、13重量%以上または14重量%以上であることができる。また、前記架橋性官能基含有単量体の比率の上限は、特に制限されないが、30重量%以下、25重量%以下または20重量%以下であることができる。前記架橋性官能基含有単量体含量の比率を前述した範囲で調節して、前記粘着剤組成物の粘着剤層の具現後に剥離速度に関係なく目的する水準の剥離力を確保することができる。
【0013】
また、前記アクリル重合体は、窒素原子を含む共重合性単量体をさらに含むことができる。前記窒素原子を含む共重合性単量体は、特に制限されないが、官能基を含有することが好ましい。前記官能基としては、例えば、ヒドロキシ基またはカルボキシル基などが挙げられる。前記窒素原子を含む共重合性単量体の種類は、特に制限されないが、ヒドロキシメチルアクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド、ヒドロキシプロピルアクリルアミド、(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−3次ブチルアクリルアミドなどのアミド基を有する単量体;N、N−(ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、N、N−(ジエチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、N、N−(ジメチルアミノ)プロピル(メタ)アクリレートなどの3次アミン基を有する単量体;N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリンなどのビニル基を有する単量体;またはN−[3、4−ジヒドロキシペネチル]アクリルアミドなどが挙げられ、これらは、単独または2種以上を混合して使用することができ、好ましくは、ヒドロキシメチルアクリルアミドまたはヒドロキシエチルアクリルアミドを使用することができる。
【0014】
前記窒素原子を含む共重合性単量体は、例えば、アルキル(メタ)アクリレート75重量部〜95重量部、架橋性官能基含有単量体13重量部〜25重量部及び窒素原子を含む共重合性単量体0.01重量部〜10重量部の比率で単量体混合物に含まれることができる。前記窒素原子を含む共重合性単量体の含量を前述した範囲に調節して、前述した官能基を有する単量体及び架橋剤の反応を促進させることができ、これによって、アクリル重合体の養生時間を短縮させることができ、光学用への適用時に透明性低下を防止することができる。
【0015】
本発明において前記のような単量体混合物の重合体は、この分野の通常の重合方式、例えば、溶液重合(Solution polymerization)、光重合(Photo polymerization)、塊状重合(Bulk polymerization)、懸濁重合(Suspension polymerization)または乳化重合(Emulsion polymerization)などのような方式で製造することができ、好ましくは、溶液重合方式で製造することができる。
【0016】
本発明による粘着剤組成物に含まれる架橋剤は、前記架橋性官能基と反応する官能基を2個以上、例えば2個〜6個を有するものなら制限なしに使用されることができる。
【0017】
前記粘着剤組成物に含まれる前記架橋剤は、例えば、イソシアネート化合物またはその混合物であることができる。本明細書で用語「イソシアネート化合物」というのは、イソシアネート基(−NCO)を2個以上または2個〜6個有する化合物を意味することができる。
【0018】
前記多官能性架橋剤としてイソシアネート化合物の混合物を使用する場合、特に制限されるものではないが、例えば、前記イソシアネート化合物の混合物は、脂肪族非環形ジイソシアネート化合物及び脂肪族環形ジイソシアネート化合物の混合物であることができる。
【0019】
前記混合物の混合比率は、特に制限されるものではないが、例えば、脂肪族非環形ジイソシアネート化合物及び脂肪族環形ジイソシアネート化合物を1:9〜9:1または2:8〜8:2の重量比率の範囲内であることができる。前記イソシアネート化合物としては、例えば、2、2−ジメチルペンタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、2、2、4−トリメチルヘキサンジイソシアネート、ブテンジイソシアネート、1、3−ブタジエン−1、4−ジイソシアネート、2、4、4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1、6、11−ウンデカトリイソシアネート、1、3、6−ヘキサメチレントリイソシアネート、1、8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、ビス(イソシアネートエチル)カーボネート、ビス(イソシアネートエチル)エーテルなどの脂肪族イソシアネート化合物;イソホロンジイソシアネート、1、2−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1、3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1、4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジメチルメタンイソシアネート、2、2−ジメチルジシクロヘキシルメタンイソシアネートなどの脂環族イソシアネート化合物;キシリレンジイソシアネート(XDI)、ビス(イソシアネートエチル)ベンゼン、ビス(イソシアネートプロピル)ベンゼン、ビス(イソシアネートブチル)ベンゼン、ビス(イソシアネートメチル)ナフタレン、ビス(イソシアネートメチル)ジフェニルエーテル、フェニレンジイソシアネート、エチルフェニレンジイソシアネート、イソプロピルフェニレンジイソシアネート、ジメチルフェニレンジイソシアネート、ジエチルフェニレンジイソシアネート、ジイソプロピルフェニレンジイソシアネート、トリメチルベンゼントリイソシアネート、ベンゼントリイソシアネート、ビフェニルジイソシアネート、トルイジンジイソシアネート、4、4−ジフェニルメタンジイソシアネート、3、3−ジメチルジフェニルメタン−4、4−ジイソシアネート、ビベンジル−4、4−ジイソシアネート、ビス(イソシアネートフェニル)エチレン、3、3−ジメトキシビフェニル−4、4−ジイソシアネート、ヘキサヒドロベンゼンジイソシアネート、ヘキサヒドロジフェニルメタン−4、4−ジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート化合物;ビス(イソシアネートエチル)スルフィド、ビス(イソシアネートプロピル)スルフィド、ビス(イソシアネートヘキシル)スルフィド、ビス(イソシアネートメチル)スルホン、ビス(イソシアネートメチル)ジスルフィド、ビス(イソシアネートプロピル)ジスルフィド、ビス(イソシアネートメチルチオ)メタン、ビス(イソシアネートエチルチオ)メタン、ビス(イソシアネートエチルチオ)エタン、ビス(イソシアネートメチルチオ)エタン、1、5−ジイソシアネート−2−イソシアネートメチル−3−チアペンタンなどの含硫脂肪族イソシアネート化合物;ジフェニルスルフィド−2、4−ジイソシアネート、ジフェニルスルフィド−4、4−ジイソシアネート、3、3−ジメトキシ−4、4−ジイソシアネートジベンジルチオエーテル、ビス(4−イソシアネートメチルベンゼン)スルフィド、4、4−メトキシベンゼンチオエチレングリコール−3、3−ジイソシアネート、ジフェニルジスルフィド−4、4−ジイソシアネート、2、2−ジメチルジフェニルジスルフィド−5、5−ジイソシアネート、3、3−ジメチルジフェニルジスルフィド−5、5−ジイソシアネート、3、3−ジメチルジフェニルジスルフィド−6、6−ジイソシアネート、4、4−ジメチルジフェニルジスルフィド−5、5−ジイソシアネート、3、3−ジメトキシジフェニルジスルフィド−4、4−ジイソシアネート、4、4−ジメトキシジフェニルジスルフィド−3、3−ジイソシアネートなどの含硫芳香族イソシアネート化合物;2、5−ジイソシアネートチオフェン、2、5−ビス(イソシアネートメチル)チオフェン、2、5−ジイソシアネートテトラヒドロチオフェン、2、5−ビス(イソシアネートメチル)テトラヒドロチオフェン、3、4−ビス(イソシアネートメチル)テトラヒドロチオフェン、2、5−ジイソシアネート−1、4−ジチアン、2、5−ビス(イソシアネートメチル)−1、4−ジチアン、4、5−ジイソシアネート−1、3−ジチオラン、4、5−ビス(イソシアネートメチル)−1、3−ジチオラン、4、5−ビス(イソシアネートメチル)−2−メチル−1、3−ジチオランなどの含硫複素環イソシアネート化合物の中から選択された1種または2種以上が使用されることができる。
【0020】
また、前記イソシアネート化合物以外にも、前述した効果を考慮して、必要な場合、例えばエポキシ化合物またはメラミン化合物などのような他の架橋剤を使用することができる。
【0021】
前記エポキシ化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、トリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、N、N、N’ 、N’−テトラグリシジルエチレンジアミンまたはグリセリンジグリシジルエーテルなどを使用することができ、前記メラミン化合物としては、例えばアミノ基またはブトキシ基を含むメラミン樹脂とメトキシ基を含有するメラミン化合物を使用することができ、具体的には、サイテック(CYTEC)社のCYMEL 325、CYMEL 327;ビプ(BIP)社のBE 3748、BE 3040;モンサント(MONSANTO)社のRESIMENE 717;ユナイテッドカーバイド(UNITED CARBIDE)社のCYMEL 303、アメリカンシアンアミド(AMERICAN CYANAMID)社のCYMEL 1130などを使用することができるが、これに制限されるものではない。
【0022】
1つの例示で、前記架橋剤は、前記重合体100重量部に対して1重量部〜50重量部、5重量部〜50重量部、10重量部〜50重量部または20重量部〜50重量部の比率で含まれることができる。また、前記架橋剤は、架橋剤が含む架橋性官能基の当量が重合体に含まれる架橋性官能基1当量に対して0.5当量〜1.5当量、0.6当量〜1.4当量または0.7当量〜1.3当量の範囲となるように含まれることができる。
【0023】
本発明では、前記架橋剤の含量及び/または当量を前述した範囲で制御することによって、前記粘着剤組成物の層を熟成した後、熱処理後にも剥離速度に関係なく適切な水準に剥離力を維持し、保護フィルムが要求する物性を提供することができる。
【0024】
本発明による前記粘着剤組成物は、架橋触媒をさらに含むことができる。前記架橋触媒は、前述したアクリル重合体及び架橋剤の架橋を促進する機能をする。前記架橋触媒の種類は、特に制限されないが、スズ系金属化合物、亜鉛金属化合物、アミン類化合物、チタン系金属化合物、ビスマス系金属化合物及びアルミニウム系金属化合物などを使用することができ、好ましくは、スズ系金属化合物を使用することができる。前記スズ系金属化合物の具体例としては、ジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズジラウレート、ジブチルスズビス(アセチルアセトネート)、ジブチルスズオキシド、ジブチルスズマレエート、ジブチルスズジマレエートの4価または2価の有機スズ系化合物などを例示することができるが、これに制限されるものではない。
【0025】
前記粘着剤組成物に含まれる前記架橋触媒の含量は、前述したアクリル重合体100重量部に対して0.001〜1重量部、0.0015〜0.5重量部、0.002〜0.1重量部、0.0025〜0.05重量部、0.003〜0.01重量部または0.0035〜0.0075重量部であることができる。前記架橋触媒の含量を前記範囲に調節して、粘着性を維持しながら同時に架橋速度を高めることができる。
【0026】
本発明による前記粘着剤組成物は、架橋遅延剤をさらに含むことができる。前記架橋遅延剤は、本発明のようなイソシアネート化合物を架橋剤とする粘着剤組成物において、架橋剤が有するイソシアネート基をブロックすることによって、粘着剤組成物の過剰された粘度上昇を抑制することができる。前記架橋遅延剤の種類は、特に制限されるものではないが、例えば、アセチルアセトン、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸オクチル、アセト酢酸オレイル、アセト酢酸ラウリル、アセト酢酸ステアリルなどのβ−ケトエステルや、2、4−ヘキサンジオン、ベンゾイルアセトンなどを使用することができるが、好ましくは、アセチルアセトンを使用することができる。
【0027】
前記粘着剤組成物に含まれる架橋遅延剤の含量は、アクリル重合体100重量部に対して1〜10重量部、1〜7.5重量部または1〜5重量部で含まれることができる。前記架橋遅延剤の含量を前述した範囲に調節することによって、前述した架橋剤をアクリル重合体に配合した後に、粘着剤組成物の過剰された粘度上昇やゲル化を抑制し、粘着剤組成物のポットライフを延長させることができる。
【0028】
粘着剤組成物は、必要に応じて粘着性付与剤をさらに含むことができる。粘着性付与剤としては、例えば、ヒドロカーボン樹脂またはその水素添加物、ロジン樹脂またはその水素添加物、ロジンエステル樹脂またはその水素添加物、テルペン樹脂またはその水素添加物、テルペンフェノール樹脂またはその水素添加物、重合ロジン樹脂または重合ロジンエステル樹脂などの一種または二種以上の混合を使用することができるが、これに制限されるものではない。粘着性付与剤は、ブロック共重合体100重量部に対して、100重量部以下の量で粘着剤組成物に含まれることができる。
【0029】
一方、本発明による前記粘着剤組成物には、前述した成分にさらにシランカップリング剤;エポキシ樹脂;紫外線安定剤;酸化防止剤;調色剤;補強剤;充填剤;消泡剤;界面活性剤または可塑剤などのような添加剤を1種または2種以上さらに含むことができる。
【0030】
本発明による前記粘着剤組成物は、下記数式1の条件を満足することができる。
【0031】
[数式1]
0.5≦Y/X≦4
【0032】
数式1で、Xは、アクリル重合体及び架橋剤を混合して製造された粘着剤組成物の層(2.54cm×5cm×20μm(横×縦×厚さ))を前記重合体及び架橋剤の混合直後から4日間40℃に維持した後、ハードコーティング層に付着し、その状態で150℃で1時間維持して形成されたサンプルで前記粘着剤組成物の層を常温で0.3m/minの剥離速度及び180度の剥離角度で測定した剥離力であり、Yは、前記サンプルで前記粘着剤組成物の層を常温で20m/minの剥離速度及び180度の剥離角度で測定した剥離力である。
【0033】
本明細書で用語「常温」は、加熱または冷却状態ではない自然そのままの温度であって、例えば約10℃〜約30℃、約15℃〜約30℃、約23℃または約25℃の温度を意味することができる。
【0034】
前記剥離力(X)は、5gf/in〜30gf/inまたは10gf/inch〜30gf/inであることができる。前記剥離力(X)を前述した範囲に制御して、被着剤を外部汚染要因から安定的に保護し、剥離時に被着剤を損傷させない粘着剤を提供することができる。
【0035】
前記剥離力測定は、前記粘着剤層のサイズが前述した接着面積のような試験片を製造した後、剥離力測定器を使用して、基材のハードコーティング層に付着した前記粘着剤層が分離する時点の剥離力で測定されることができる。
【0036】
このような粘着剤層に含まれる粘着剤組成物に対する内容は、前述した通りである。
前記剥離力(Y)は、5gf/in〜70gf/inまたは5gf/in〜60gf/inchであることができる。前記剥離力(Y)を前述した範囲に制御して、被着剤を外部汚染要因から安定的に保護し、剥離時に被着剤を損傷させない粘着剤を提供することができる。
【0037】
また、前記数式1で、Y/Xの値は、0.6以上〜3.75以下または0.7以上〜3.5以下の範囲内であることができる。
【0038】
また、前記で剥離力測定のための前記粘着剤層のサイズは、前述した通りである。
【0039】
本発明は、また、導電性積層体保護フィルムに関する。前記導電性積層体保護フィルムは、例えば、導電性積層体の表面、具体的には、ハードコーティング層を保護する用途に使用されることができる。
【0040】
前記導電性積層体は、例えば、基材及び前記基材上に透明電極層を蒸着した形態を含むことができる。
【0041】
前記導電性積層体に使用される基材としては、プラスチックフィルムなど透明性が良い素材を使用することが好ましい。例えば、前記基材としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル系樹脂、アセテート系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリレート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリフェニレン硫化物系樹脂などの各種合成樹脂のフィルムが挙げられるが、これに制限されるものではない。また、前記基材は、単層であってもよく、同種または異種の2層以上の多層であってもよい。
【0042】
前記透明電極層は、Si、Ti、Sn、Nb、In、Mg、Ta及びZnよりなる群から選択された1つ以上の酸化物、窒化物または酸窒化物で形成されることができる。例えば、インジウムオキシド(indium oxide)、スズオキシド(tin oxide)、亜鉛オキシド(zin coxide)、インジウムオキシド−スズオキシド(indium oxide−tin oxide、ITO)、アンチモニオキシド−スズオキシド(antimony oxide−tin oxide、ATO)、または亜鉛オキシド−アルミニウムオキシド(zinc oxide−aluminium oxide、ZAO)などを使用することができるが、これに制限されるものではない。
【0043】
前記透明電極層は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、スプレイ熱分解法、化学めっき法、電気めっき法または前記のうち2種以上の方法を組み合わせたコーティング層形成方法で形成することができ、好ましくは、真空蒸着法またはスパッタリング法で基材の上部、すなわちスペーサーの上部及びスペーサー間の基材の上部に形成されることができる。
【0044】
また、前記導電性積層体は、前記基材の上部にアンダーコーティング層を含むことができる。前記基材上にアンダーコーティング層を形成することにょって、基材に透明電極層を接着性良く蒸着することができる。前記アンダーコーティング層は、有機物、無機物またはこれらの複合物で形成された有機層、無機層または有機−無機複合層であることが良い。前記有機層、無機層または有機−無機複合層は、有機シラン化合物または有機シラン化合物及び金属アルコキシドを含むことができる。前記アンダーコーティング層において有機シランの含量は、20〜99.99重量%が好ましく、より好ましくは、50〜99重量%、さらに好ましくは、70〜99重量%が良い。また、前記金属アルコキシドの含量は、0.01〜80重量%で使用することができ、より好ましくは、0.01〜70重量%であり、さらに好ましくは、0.01〜20重量%で使用することが良い。前記アンダーコーティング層の厚さは、10nm〜4000nmであることが良い。より好ましくは、10nm〜150nmであることが良い。前記厚さが10nm未満の場合、表面全体を均一にカバーすることができず、4000nmを超過する場合には、透明性の向上を期待しにくいし、表面クラック(crack)を作るおそれがある。前記アンダーコーティング層は、透明導電性フィルムの光学的特性を向上させるために、低屈折率層及び高屈折層の2個の層で、または、前記低屈折率層と高屈折率層を相互に蒸着して形成した多重層で構成されることができる。前記アンダーコーティング層のコーティング方式は、特に制限されず、通常の方法、例えば、スピンコーティング、ディップコーティング、スプレイコーティングなどの湿式コーティング(wet coating)で形成されることができるが、これに制限されるものではない。
【0045】
1つの例示で、本発明による前記導電性積層体保護フィルムは、保護基材層と;前記基材層の一面または両面に架橋構造が具現された前記粘着剤層とを含むことができる。
【0046】
前記導電性積層体保護フィルムに含まれる前記保護基材層としては、この分野で公知されている一般的なフィルムまたはシートが使用されることができる。例えば、ポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリ(塩化ビニル)フィルムまたはポリイミドフィルムのようなプラスチックフィルムが挙げられる。このようなフィルムは、単層で構成されるか、2層以上が積層されていてもよく、場合によっては、防汚層などの機能性層をさらに含むことができる。また、基材密着性向上の観点から、前記基材の一面または両面にプライマー処理のような表面処理を行うことができる。
【0047】
前記保護基材層の厚さは、用途に応じて適切に選択されるものであって、特に限定されず、通常、5μm〜500μmまたは10μm〜100μmの厚さで形成することができる。
【0048】
本発明による前記導電性積層体保護フィルムに含まれる前記粘着剤層の厚さは、特に限定されず、例えば、2μm〜100μmまたは5μm〜50μmの範囲で適切に使用されることができる
【0049】
前記粘着剤組成物は、また、前記導電性積層体保護フィルムの用途以外に光学フィルム用保護フィルムに適用されることができる。
【0050】
前記光学フィルムとしては、偏光板、偏光子、偏光子保護フィルム、位相差フィルム、視野角補償フィルムまたは輝度向上フィルムなどが例示されることができるが、これに制限されるものではない。本明細書で用語「偏光子」と「偏光板」は、互いに区別される対象を指称する。すなわち、偏光子は、偏光機能を示すフィルム、シートまたは素子そのものを指称し、偏光板は、前記偏光子と共に他の要素を含む光学素子を意味する。偏光子とともに光学素子に含まれることができる他の要素としては、偏光子保護フィルムまたは位相差層などが例示されることができるが、これに制限されるものではない。
【0051】
本発明は、また、導電性積層体に関する。
【0052】
1つの例示で、前記導電性積層体は、基材層;前記基材層の一面に形成された導電性層及び前記基材層の他の面に形成されたハードコーティング層を含む導電性積層体;及び保護基材層及び前記保護基材層の一面に形成された粘着剤層を含み、前記粘着剤層が前記導電性積層体のハードコーティング層に付着している保護フィルムを含み、前記保護フィルムの粘着剤層は、アルキル(メタ)アクリレート及び架橋性官能基含有単量体を含む単量体混合物であり、前記単量体混合物内で前記架橋性官能基含有単量体の重量比率が10重量%を超過する単量体混合物の重合体であるアクリル重合体;及び前記重合体100重量部に対して1重量部〜50重量部または5重量部〜50重量部の比率の架橋剤を含む粘着剤組成物を架橋状態で含むことができる。
【0053】
図1は、本発明による1つの例示的な導電性積層体を示し、順次形成された導電性層40及びハードコーティング層30を含む導電性積層体と粘着剤層20及び保護基材層10を含む保護フィルムを含むことができ、前記導電性層40及びハードコーティング層30の間に基材層が存在することができる。
【0054】
前記導電性積層体に含まれたハードコーティング層30は、例えばアクリルウレタン樹脂またはシロキサン樹脂などの硬質樹脂を塗布し、硬化処理する方法を通じて形成することができる。前記ハードコーティング層30は、通常、0.1μm〜30μm程度の厚さで形成することができる。
【0055】
また、前記保護フィルムは、前記導電性積層体のハードコーティング層上に前記粘着剤層20によって剥離可能となるように付着されることができる。
【0056】
前記粘着剤層20は、アルキル(メタ)アクリレート及び架橋性官能基含有単量体を含む単量体混合物であり、前記単量体混合物内で前記架橋性官能基含有単量体の重量比率が10重量%を超過する単量体混合物の重合体であるアクリル重合体;及び前記重合体100重量部に対して1重量部〜50重量部または5重量部〜50重量部の比率の架橋剤を含む粘着剤組成物の架橋物を含むことができ、これに含まれた成分の特性は、前述した内容と同一である。
【0057】
また、前記導電性積層体に含まれている前記粘着剤層の剥離力は、下記数式2を満足することができ、具体的な内容は、前述した通りである。
【0058】
[数式2]
0.5≦Y/X≦4
【0059】
数式2で、Xは、アクリル重合体及び架橋剤を混合して製造された粘着剤組成物の層(2.54cm×5cm×20μm(横×縦×厚さ))を前記重合体及び架橋剤の混合直後から4日間40℃に維持した後、ハードコーティング層に付着し、その状態で150℃で1時間維持して形成されたサンプルで前記粘着剤組成物の層を常温で0.3m/minの剥離速度及び180度の剥離角度で測定した剥離力であり、Yは、前記サンプルで前記粘着剤組成物の層を常温で20m/minの剥離速度及び180度の剥離角度で測定した剥離力である。
【0060】
また、前記数式2で、Y/Xの値は、0.6以上〜3.75以下または0.7以上〜3.5以下の範囲内であることができる。
【0061】
本発明で前記導電性積層体保護フィルムまたは導電性積層体に粘着剤層を形成する方法は、特に制限されず、例えば、前記粘着剤組成物を直接コーティングし、硬化させて架橋構造を具現する方式を使用するか、あるいは離型フィルムの離型処理面に前記粘着剤組成物をコーティング及び硬化させて架橋構造を形成させた後に、これを転写する方式などを使用することができる。
【0062】
前記コーティング過程で粘着剤組成物に含まれている架橋剤は、作用基の架橋反応が進行されないように制御されることが、均一なコーティング工程の実行の観点から好ましく、これを通じて、架橋剤がコーティング作業後の硬化及び熟成過程で架橋構造を形成して粘着剤の凝集力を向上させ、粘着物性などを向上させることができる。コーティング過程は、また、粘着剤組成物内部の揮発成分または反応残留物のような気泡誘発成分を充分に除去した後、行うことが好ましく、これによって、粘着剤の架橋密度または分子量などが過度に低くて弾性率が劣り、高温状態でガラス板及び粘着層の間に存在する気泡が大きくなって、内部で散乱体を形成する問題点などを防止することができる。