特許6052676IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

データ処理装置およびリサンプリング方法に関し、より詳細には、主として医療で使用されている、3次元断層画像を取得するための光干渉断層撮影法のデータ処理装置において、波数掃引(波数が時間に対して線形的に変化する掃引)ではない波長可変光源を用いた場合に得た干渉波形信号を、波数掃引した波長可変光源を用いた場合と同等の干渉波形信号に変換(リサンプリング)する方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

KTN光源に用いられるKTN結晶は、AC電圧を印可することにより、結晶内に注入された電荷を制御し、屈折率分布を変えることにより結晶内を透過する光のビームを偏向させる。KTN光源は、図1に示したように、KTN光偏向器107から回折格子111への出射光の入射角を変化させることにより、発振する光の波数を変化させている。KTN結晶への電荷注入は、結晶に一定のDC電圧を印可することにより実施される。注入された電荷は時間とともに変化するので、これに伴って、透過する光のビームの偏向速度、偏向角などの偏向特性も経時変的に変化してしまう。波数掃引は、KTN光偏向器による偏向により実現しているため、偏向特性が変化すると、波数変化特性も変化してしまう。つまり、KTN光源は、時間経過に伴い、波数変化特性が変化(ドリフト)する。 上述したように、リサンプリングは、リファレンスである波数変化特性をもとに、干渉信号の時間間隔を補正する。逐次リサンプリングを行うためには、光源の波数変化が、時間経過したとしても、リファレンスとなる波数変化特性と同等の特性である必要がある。 図8に、KTN光源の波数変化特性のドリフト現象を示す。KTN光源は、上述した理由により、波数変化特性は時間とともにドリフトしてしまう。このため、リサンプリング処理の十分な効果を得ることができず、得られた干渉波形信号と、波数掃引した光源を用いた場合の干渉波形信号との誤差が大きくなる。この誤差のため、SS-OCTで得られたPSFの広がりが大きくなり、得られた画像の精度が劣化するという問題があった。 本発明の目的は、KTN光源の波数変化特性を考慮したリサンプリング処理を実現することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

このような目的を達成するために、一実施態様は、光源からの光の波長掃引を行って対象の物体に照射し、該物体からの反射光を、干渉計により干渉波形信号として取得する光干渉断層撮影法を適用したデータ処理装置におけるリサンプリング方法であって、前記データ処理装置の取得手段が、前記干渉波形信号と、前記光源の動作開始時からの経過時間とを取得する第1ステップと、前記データ処理装置の参照手段が、前記光源からの光・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
以上説明したように、光源の動作開始時からの経過時間に応じた波数−時間関数を正確に把握できるため、リサンプリングしても波数掃引した光源を用いた場合と同等な干渉波形信号となる。従って、SS-OCTで得られた信号のPSFの広がりが小さくなり、SS-OCTで得られた画像が鮮明となる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】従来のSS-OCT光源に用いられるKTN光源の構成を示す図である。

【図2】従来のSS-OCTにおける光学系の基本構成を示す図である。

【図3】干渉波形信号のリサンプリング処理を説明するための図である。

【図4】従来の従来のデータ処理装置におけるリサンプリング処理のための機能ブロック図である。

【図5】従来のリサンプリング方法を示すフローチャートである。

【図6】波数変化特性を導出するための機能ブロック図である。

【図7】波数変化特性を導出する方法を示すフローチャートである。

【図8】KTN光源の波数変化特性のドリフト現象を示す図である。

【図9】本発明の一実施形態にかかるリサンプリング処理のための機能ブロック図である。

【図10】本発明の一実施形態にかかるリサンプリング方法を示すフローチャートである。

【図11】KTN光源の波数変化特性のデータテーブルの一例を示す図である。

【図12】本発明の一実施形態にかかるリサンプリング処理の結果を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

101 光ファイバ   102 アイソレータ   103 集光レンズ   104 SOA(semiconductor optical amplifier)   105 反射面   106 コリメータレンズ   107 KTN光偏向器   108,109 電極   110 電源   111 回折格子   121 KTN光源   122,127 光カプラ   123,128 サーキュレータ   124,130 レンズ   125 参照ミラー   126 受光素子   129 駆動ミラー   131 測定対象物   132 データ処理装置   133 ドライバ回路

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります