【実施例】
【0068】
以下に実施例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例及び比較例で使用した化合物の略号、及び各特性の測定方法は、以下のとおりである。
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
GBL:γ−ブチロラクトン
BCS:ブチルセロソルブ
IPA:2−プロパノール
PGMEA:1−メトキシ−2−プロパノールアセテート
PG:プロピレングリコール
MMP:メチル−3−メトキシプロピオネート
DE−1:下記式(DE−1)
DA−1:下記式(DA−1)
DA−2:下記式(DA−2)
DA−3:下記式(DA−3)
添加剤A:N−α―(9−フルオレニルメトキシカルボニル)−N−τ−t−ブトキシカルボニル−L−ヒスチジン
【化22】
【0069】
以下に、分子量、配向膜の異方性、及び膜ムラの評価方法を示す。
[分子量]
ポリアミック酸エステルの分子量はGPC(常温ゲル浸透クロマトグラフィー)装置によって測定し、ポリエチレングリコール、及びポリエチレンオキシド換算値として数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)を算出した。
GPC装置:Shodex社製(GPC−101)
カラム:Shodex社製(KD803、KD805の直列)
カラム温度:50℃
溶離液:N,N−ジメチルホルムアミド(添加剤として、臭化リチウム−水和物(LiBr・H
2O)が30mmol/L(リットル)、リン酸・無水結晶(o−リン酸)が30mmol/L、テトラヒドロフラン(THF)が10ml/L)
流速:1.0ml/分
検量線作成用標準サンプル:東ソー社製 TSK 標準ポリエチレンオキサイド(重量平均分子量(Mw) 約900,000、150,000、100,000、30,000)、及び、ポリマーラボラトリー社製 ポリエチレングリコール(ピークトップ分子量(Mp) 約12,000、4,000、1,000)。測定は、ピークが重なるのを避けるため、900,000、100,000、12,000、1,000の4種類を混合したサンプル、及び150,000、30,000、4,000の3種類を混合したサンプルの2サンプルについて別々に行った。
【0070】
[配向膜の異方性]
配向膜の異方性の測定は以下のようにして行った。
島津製作所社製の紫外−可視−近赤外分光光度計(UV−3100PC)を用いて測定を行った。得られた配向膜の配向方向に対する吸光度(235nmの値)と配向方向の垂直方向に対する吸光度から異方性の大きさを測定した。
[膜ムラ]
膜ムラの評価は、浸漬処理後の膜付き基板を目視で観察し、以下のように分類した。
○ :ムラなし
△ :ムラが少し見られた
× :大きなムラや白化が見られた
【0071】
<合成例1>
撹拌装置付きの500mLの四つ口フラスコ内を窒素雰囲気とし、p−フェニレンジアミンを4.58g(42.4mmol)入れ、さらにDA−1を1.79g (4.71mmol)入れた後、NMPを84.7g、GBLを254g、及び塩基としてピリジン8.40g(106mmol) を加え、撹拌して溶解させた。次に、このジアミン溶液を撹拌しながら、DE−1を14.4g(44.2mmol)添加し、15℃で一晩反応させた。一晩攪拌後、アクリロイルクロライドを1.23g (13.6mmol) 加えて、15℃で4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1477gのIPAに撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、738gのIPAで5回洗浄し、乾燥することで白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末17.3gを得た。収率は、96.9%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量はMn=14,288、Mw=29,956であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末3.69gを100mL三角フラスコにとりGBLを33.2g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液とした。
【0072】
<合成例2>
攪拌子を入れた20mLサンプル管に、合成例1で得られたポリアミック酸エステル溶液を5.26gとり、GBLを3.16g、BCSを2.11g、及び添加剤Aを0.19g加え、マグネチックスターラーで30分間攪拌し、液晶配向剤Aを得た。
【0073】
<合成例3>
撹拌装置付きの500mLの四つ口フラスコ内を窒素雰囲気とし、p−フェニレンジアミンを2.50g (23.1mmol)入れ、さらにDA−2を0.59g (1.22mmol)入れた後、NMPを42.8g、GBLを129g、及び塩基としてピリジン4.34g(54.9mmol) を加え、撹拌して溶解させた。次に、このジアミン溶液を撹拌しながら、DE−1を7.44g(22.9mmol)添加し、15℃で一晩反応させた。一晩攪拌後、アクリロイルクロライドを0.63g (7.01mmol) 加えて、15℃で4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、574gのIPAに撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、382gのIPAで5回洗浄し、乾燥して白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末8.82gを得た。収率は、97.8%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量は、Mn=16617、Mw=37387であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末0.80gを100mL三角フラスコに採り、GBLを7.20g加えて、室温で24時間攪拌し、溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液とした。
【0074】
<合成例4>
攪拌子を入れた20mLサンプル管に、合成例3で得られたポリアミック酸エステル溶液を8.00g採り、GBLを8.01g、BCSを4.00g、及び添加剤Aを0.28g加えて、マグネチックスターラーで30分間攪拌し、液晶配向剤Bを得た。
【0075】
<合成例5>
撹拌装置付きの500mLの四つ口フラスコ内を窒素雰囲気とし、p−フェニレンジアミンを1.23g(11.3mmol)入れ、さらに4,4’−ジアミノ−1,2−ジフェニルエタンを0.80g (3.77mmol)入れた後、NMPを27.0g、GBLを91.2g、及び塩基としてピリジン2.69g(34.0mmol) を加え、撹拌して溶解させた。次に、このジアミン溶液を撹拌しながら、DE−1を4.61g(14.2mmol)添加し、15℃で一晩反応させた。一晩攪拌後、アクリロイルクロライドを0.39g (4.34mmol) 加えて、15℃で4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、384gのIPAに撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、256gのIPAで5回洗浄し、乾燥して白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末5.11gを得た。収率は、89.6%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量は、Mn=14806、Mw=32719であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末0.80gを100mL三角フラスコに採り、GBLを7.20g加えて、室温で24時間攪拌し、溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液とした。
【0076】
<合成例6>
攪拌子を入れた20mLサンプル管に、合成例5で得られたポリアミック酸エステル溶液を8.01g採り、GBLを8.01g、BCSを4.00g、及び添加剤Aを0.28g加えて、マグネチックスターラーで30分間攪拌し、液晶配向剤Cを得た。
【0077】
<合成例7>
撹拌装置付きの500mLの四つ口フラスコ内を窒素雰囲気とし、p−フェニレンジアミンを2.80g(25.9mmol)入れ、さらにDA−3を1.45g (6.47mmol)入れた後、NMPを111g、及び塩基としてピリジン6.18g(78.1mmol) を加え、撹拌して溶解させた。次に、このジアミン溶液を撹拌しながら、DE−1を9.89g(30.4mmol)添加し、15℃で一晩反応させた。一晩攪拌後、アクリロイルクロライドを0.38g (4.21mmol) 加えて、15℃で4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステルの溶液を、1230gの水に撹拌しながら投入し、析出した白色沈殿をろ取し、続いて、1230gのIPAで5回洗浄し、乾燥して白色のポリアミック酸エステル樹脂粉末10.2gを得た。収率は、83.0%であった。また、このポリアミック酸エステルの分子量は、Mn=20,786、Mw=40,973であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末0.798gを100mL三角フラスコに採り、GBLを7.18g加え、室温で24時間攪拌し、溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液とした。
【0078】
<合成例8>
攪拌子を入れた20mLサンプル管に、合成例7で得られたポリアミック酸エステル溶液を7.98g採り、GBLを8.03g、BCSを4.00g、及び添加剤Aを0.28g加えて、マグネチックスターラーで30分間攪拌し、液晶配向剤Dを得た。
【0079】
<合成例9>
撹拌装置及び窒素導入管付きの300mL四つ口フラスコ内に、p−フェニレンジアミンを46.0g(0.43mol)、DA−3を17.8g(0.075mol)、及びNMPを1389g入れて、撹拌して溶解させた。この溶液を撹拌しながら、1,3−ジメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物を107g(0.48mol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにNMPを加え、室温で24時間撹拌してポリアミック酸(PAA−1)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は215mPa・sであった。また、このポリアミック酸の分子量は、Mn=12629、Mw=29521であった。
【0080】
<合成例10>
撹拌子を入れた50mlサンプル管に、合成例9で得られたポリアミック酸溶液(PAA−1)11.0g、NMPを5.00g、BCSを4.01g、及び添加剤Aを0.15g採り、マグネチックスターラーで30分間撹拌し、液晶配向剤Eを得た。
【0081】
<合成例11>
撹拌装置及び窒素導入管付きの100mL四つ口フラスコ内に、4,4’−ジアミノ−1,2−ジフェニルエタンを4.25g(20.0mmol)採り、NMPを70.9g加えて、窒素を送りながら撹拌し溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながら、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物を3.82g(19.5mmol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにNMPを加え、室温で24時間撹拌してポリアミック酸(PAA−2)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は156mPa・sであった。また、このポリアミック酸の分子量は、Mn=13966、Mw=33163であった。
【0082】
<合成例12>
撹拌子を入れた20mlサンプル管に、合成例11で得られたポリアミック酸溶液(PAA−2)を12.2g採り、NMPを5.12g、及びBCSを2.90g加えて、マグネチックスターラーで30分間撹拌し、液晶配向剤Fを得た。
【0083】
<合成例13>
撹拌装置及び窒素導入管付きの100mL四つ口フラスコ内に、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)プロパンを5.17g(20.0mmol)採り、NMPを72.0g加えて、窒素を送りながら撹拌し溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながら、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物を3.79g(19.3mmol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにNMPを加え、室温で24時間撹拌してポリアミック酸(PAA−3)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は162mPa・sであった。また、このポリアミック酸の分子量は、Mn=25902、Mw=40413であった。
【0084】
<合成例14>
撹拌子を入れた20mlサンプル管に、合成例13で得られたポリアミック酸溶液(PAA−3)を11.9g採り、NMPを3.98g、及びBCSを3.97g加えて、マグネチックスターラーで30分間撹拌し、液晶配向剤Gを得た。
【0085】
<実施例1>
合成例2で得られた液晶配向剤Aを1.0μmのフィルターで濾過した後、ガラス基板上にスピンコートし、温度80℃のホットプレート上で3分間の乾燥後、230℃で10分焼成し、膜厚100nmのポリイミド膜を得た。この塗膜面に偏光板を介して254nmの紫外線を1.2J/cm
2照射した。
次いで、上記で得られた膜付き基板を、PGME(沸点:120℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし(濯ぎ)、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性を測定した結果、異方性の大きさは1.84であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0086】
<実施例2>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PGMEA(沸点:146℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.51であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0087】
<実施例3>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PGME/水=1/1(体積比)混合溶媒に3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.69であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0088】
<実施例4>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、エチルラクテート(沸点:154℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.9であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0089】
<実施例5>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、ブチルセロソルブ(沸点:169℃)に25℃にて10分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.69であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0090】
<実施例6>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PGME(沸点:124℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、水で1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.82であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0091】
<実施例7>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、エチルラクテート(沸点:154℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、水で1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.84であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0092】
<実施例8>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、ジアセトンアルコール(沸点:169℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、水で1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.77であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0093】
<実施例9>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、MMP(沸点:145℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、水で1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.77であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0094】
<実施例10>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例4で得られた液晶配向剤Bを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PGME(沸点:120℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.72であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0095】
<実施例11>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例4で得られた液晶配向剤Bを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、エチルラクテート(沸点:154℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは2.11であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0096】
<実施例12>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例6で得られた液晶配向剤Cを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PGME(沸点:120℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.53であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0097】
<実施例13>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例6で得られた液晶配向剤Cを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、エチルラクテート(沸点:154℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.94であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0098】
<実施例14>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例8で得られた液晶配向剤Dを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PGME(沸点:120℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.40であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0099】
<実施例15>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例8で得られた液晶配向剤Dを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、エチルラクテート(沸点:154℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.70であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0100】
<実施例16>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PGME(沸点:120℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.37であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0101】
<実施例17>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、エチルラクテート(沸点:154℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.77であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0102】
<実施例18>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例10で得られた液晶配向剤Eを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PGME(沸点:120℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.33であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0103】
<実施例19>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例10で得られた液晶配向剤Eを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、エチルラクテート(沸点:154℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.2であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0104】
<実施例20>
254nmの紫外線を1.0J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例12で得られた液晶配向剤Fを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PGME(沸点:120℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.15であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0105】
<実施例21>
254nmの紫外線を1.0J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例12で得られた液晶配向剤Fを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、エチルラクテート(沸点:154℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.12であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0106】
<実施例22>
254nmの紫外線を1.0J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例14で得られた液晶配向剤Gを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PGME(沸点:120℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.11であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0107】
<実施例23>
254nmの紫外線を1.0J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例14で得られた液晶配向剤Gを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、エチルラクテート(沸点:154℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.10であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラは見られなかった。
【0108】
<比較例1>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、IPA(沸点:82.4℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.2であった。また配向膜を目視で観察したところ、少しムラが見られた。
【0109】
<比較例2>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、水(沸点:100℃)に3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.25であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラが少し見られた。
【0110】
<比較例3>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、PG(沸点:187℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.45であった。また配向膜を目視で観察したところ、大きなムラや白化が見られた。
【0111】
<比較例4>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、GBL(沸点:204℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜は、膜が全て溶解し、異方性の測定及び膜厚の測定は不可能であった。
【0112】
<比較例5>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、NMP(沸点:202℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜は、膜が全て溶解し、異方性の測定及び膜厚の測定は不可能であった。
【0113】
<比較例6>
実施例1と同様にして、合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板上の液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.18であった。液晶配向膜の膜ムラは観察しなかった。
【0114】
<比較例7>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例4で得られた液晶配向剤Bを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、IPA(沸点:82.4℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.19であった。また配向膜を目視で観察したところ、少しムラが見られた。
【0115】
<比較例8>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例4で得られた液晶配向剤Bを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、水(沸点:100℃)に3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.17であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラが少し見られた。
【0116】
<比較例9>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例4で得られた液晶配向剤Bを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に、紫外線を照射して得られた膜付き基板上の液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.12であった。液晶配向膜の膜ムラは観察しなかった。
【0117】
<比較例10>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例6で得られた液晶配向剤Cを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、IPA(沸点:82.4℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.12であった。また配向膜を目視で観察したところ、少しムラが見られた。
【0118】
<比較例11>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例6で得られた液晶配向剤Cを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、水(沸点:100℃)に3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.16であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラが少し見られた。
【0119】
<比較例12>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例6で得られた液晶配向剤Cを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に、紫外線を照射して得られた膜付き基板上の液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.11であった。液晶配向膜の膜ムラは観察しなかった。
【0120】
<比較例13>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例8で得られた液晶配向剤Dを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、IPA(沸点:82.4℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.19であった。また配向膜を目視で観察したところ、少しムラが見られた。
【0121】
<比較例14>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例8で得られた液晶配向剤Dを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、水(沸点:100℃)に3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.19であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラが少し見られた。
【0122】
<比較例15>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例8で得られた液晶配向剤Dを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板上の液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.12であった。液晶配向膜の膜ムラは観察しなかった。
【0123】
<比較例16>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、IPA(沸点:82.4℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.17であった。また配向膜を目視で観察したところ、少しムラが見られた。
【0124】
<比較例17>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、水(沸点:100℃)に3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.17であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラが少し見られた。
【0125】
<比較例18>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例2で得られた液晶配向剤Aを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に、紫外線を照射して得られた膜付き基板上の液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.12であった。液晶配向膜の膜ムラは観察しなかった。
【0126】
<比較例19>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例10で得られた液晶配向剤Eを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、IPA(沸点:82.4℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.11であった。また配向膜を目視で観察したところ、少しムラが見られた。
【0127】
<比較例20>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例10で得られた液晶配向剤Eを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、水(沸点:100℃)に3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.11であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラが少し見られた。
【0128】
<比較例21>
254nmの紫外線を0.5J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例10で得られた液晶配向剤Eを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に、紫外線を照射して得られた膜付き基板上の液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.08であった。液晶配向膜の膜ムラは観察しなかった。
【0129】
<比較例22>
254nmの紫外線を1.0J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例12で得られた液晶配向剤Fを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、IPA(沸点:82.4℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.04であった。また配向膜を目視で観察したところ、ムラが見られた。
【0130】
<比較例23>
254nmの紫外線を1.0J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例12で得られた液晶配向剤Fを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、水(沸点:100℃)に3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.10であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラが少し見られた。
【0131】
<比較例24>
254nmの紫外線を1.0J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例12で得られた液晶配向剤Fを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に、紫外線を照射して得られた膜付き基板上の液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.06であった。液晶配向膜の膜ムラは観察しなかった。
【0132】
<比較例25>
254nmの紫外線を1.0J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例14で得られた液晶配向剤Gを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、IPA(沸点:82.4℃)に25℃にて3分間浸漬させた後、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.09であった。また配向膜を目視で観察したところ、ムラが見られた。
【0133】
<比較例26>
254nmの紫外線を1.0J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例14で得られた液晶配向剤Gを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に紫外線を照射して得られた膜付き基板を、水(沸点:100℃)に3分間浸漬させた後、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させて、液晶配向膜を得た。
得られた液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.09であった。また液晶配向膜を目視で観察したところ、ムラが少し見られた。
【0134】
<比較例27>
254nmの紫外線を1.0J/cm
2照射した以外は、実施例1と同様にした。合成例14で得られた液晶配向剤Gを使用し、基板上に塗布、乾燥、焼成したポリイミド膜に、紫外線を照射して得られた膜付き基板上の液晶配向膜の配向方向に対する異方性の大きさは1.07であった。液晶配向膜の膜ムラは観察しなかった。
【0135】
上記した実施例1〜22及び比較例1〜27について、用いた溶媒の種類、得られた液晶配向膜の異方性の大きさ、及び膜ムラを、表1にまとめて示した。
【0136】
【表1】