(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ノイズ原因を推定する工程は、前記リーク電流が拡散電流、発生再結合電流、前記発生再結合電流より強い電界依存性を示すリーク電流のうちのどれが支配的であるかを推定する段階を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体基板の評価方法。
【背景技術】
【0002】
ノイズ特性はデバイス設計においてきわめて重要な指標である。ノイズには、ショットノイズ、熱雑音、1/fノイズなどいくつかの種類が知られているが、特に周波数依存を示す1/fノイズは1/f
2依存性も測定できることから極めて重要である。
【0003】
電気特性との関連としては、特許文献1に、ゲート酸化膜中の欠陥について記載されたものがある。ゲート酸化膜に電気ストレスを付加し、その後酸化膜を流れる電流を測定し、1/fノイズを示すものは、酸化膜中にランダムにトラップが生じる(すなわち酸化膜に欠陥が存在しない)が、酸化膜に欠陥が存在する場合は、1/f
2ノイズを示し、特定箇所に欠陥が存在することを示すものである。すなわち、ゲート酸化膜破壊後の電流からどのようなメカニズムにより破壊したかを推測するものである。パーコレーションモデルからも上記のモデルは推測することが可能であり、酸化膜中の欠陥の存在を捉えていると考えられる。
【0004】
このようにノイズにはシリコン基板起因のものが知られるようになってきた。このことから、シリコン欠陥がどのようにノイズに関連するかを示すことが出来れば、これらを低減した基板を選択することで、ノイズの小さい高性能デバイスを実現することが可能となってくると考えられる。
【0005】
ノイズにはいくつかの種類がある。ショットノイズは、電子の電荷が離散的であることに起因した電流ノイズで、電流値に比例するが、周波数依存が見られず白色ノイズと言われる。電流値が大きいときに顕著になるものであり、リーク電流などには影響は少ないといわれている。
熱雑音(ジョンソン雑音)は、温度に依存する雑音で、電子の熱運動に起因するものである。
1/fノイズはフリッカノイズとも言われるもので、低い周波数で他のノイズよりも大きなノイズを示す。
周波数に依存するノイズには1/f以外に、1/f
2に依存するノイズをブラウンノイズと呼び、白色ノイズ(周波数に依存しない)との中間ということから、1/fノイズはピンクノイズと呼ばれることもある(非特許文献2参照)。
また、1/fノイズはRTN(Random Telegraph Noise)が集まったものであるとの指摘もされている。RTN(または、RTS(Random Telegraph Signal))は、ゲート酸化膜中及び界面にランダムに存在するトラップからの電子の捕獲・放出が原因とされている(非特許文献3参照)。
【0006】
一方で先端DRAMにおいて、データ保持時間の時間変動が観察されており、これは電界印加時の欠陥からのリーク電流が、1/fノイズのように揺らぐことであるとし、その原因は空孔と酸素であると解明されている(非特許文献1参照)。
【0007】
さらにリーク電流への応用としては、シリコン基板中の析出からのリーク電流が1/fノイズを示すことから、析出のリークは、酸素析出とシリコン界面のトラップを起因としていると論じられている(非特許文献4参照)。
【0008】
またリーク電流とノイズの解析では非特許文献5に示すように、リーク電流の機構によりノイズの電流依存性に差があることが理論的に示されている。すなわち、中性領域からの拡散電流は電流値の1乗に比例するが、空乏層領域での発生電流は電流の2乗に比例するというものである。
【0009】
このようにノイズにはいくつかの種類があるが、前述したように、周波数に依存するノイズは他のノイズよりも大きく、低減することがデバイス設計上でも非常に重要であるため、その低減及び発生原因の追求がなされている。1/fノイズ挙動を明らかにして、ノイズの少ない基板を提供できれば、デバイスの高性能化に有効である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上述した従来のリーク電流及びノイズの解析手法においては、改善の余地があった。
【0013】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、シリコン基板起因のノイズ原因を明らかにすることで、ノイズの少ない基板の設計の方向性を示すことができる半導体基板の評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明は、半導体基板の評価方法であって、前記半導体基板上にpn接合部を形成する工程と、前記pn接合部に逆方向バイアスを印加する工程と、前記pn接合部に流れる接合リーク電流を測定する工程と、前記接合リーク電流の1/fノイズ信号強度のリーク電流依存性、及び、前記接合リーク電流の1/fノイズ信号強度の周波数特性の温度依存性に基づいて、ノイズ原因を推定する工程とを有することを特徴とする半導体基板の評価方法を提供する。
【0015】
接合リーク電流の1/fノイズ信号強度のリーク電流依存性、及び、接合リーク電流の1/fノイズ信号強度の周波数特性の温度依存性に基づいて、ノイズ原因を推定することで、シリコン基板起因のノイズ原因を明らかにし、ノイズの少ない基板の設計の方向性を示すことができる。
【0016】
このとき、前記ノイズ原因を推定する工程は、前記リーク電流が拡散電流、発生再結合電流、前記発生再結合電流より強い電界依存性を示すリーク電流のうちのどれが支配的であるかを推定する段階を含むことが好ましい。
このような構成により、シリコン基板起因のノイズ原因をより効率的に明らかにすることができる。
【0017】
このとき、前記ノイズ原因を推定する工程において、
前記接合リーク電流の1/fノイズ信号強度がリーク電流の1乗に比例する場合には、前記リーク電流は拡散電流が支配的であると推定し、
前記接合リーク電流の1/fノイズ信号強度がリーク電流の2乗に比例し、かつ、前記接合リーク電流の1/fノイズ信号強度の−20℃以下における周波数特性が1/fのままである場合には、前記リーク電流は発生再結合電流が支配的であると推定し、
1/fノイズ信号強度がリーク電流の2乗に比例し、かつ、1/fノイズ信号強度の−20℃以下における周波数特性が低周波側で1/f
2になる場合には、前記リーク電流は前記発生再結合電流より強い電界依存性を示すリーク電流が支配的であると推定することができる。
このような構成により、シリコン基板起因のノイズ原因をより確実に明らかにすることができる。
【0018】
このとき、前記接合リーク電流のノイズ成分をフーリエ変換により求めることが好ましい。
このような構成により、接合リーク電流のノイズ成分を効率的に求めることができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、接合リーク電流の1/fノイズ信号強度のリーク電流依存性、及び、接合リーク電流の1/fノイズ信号強度の周波数特性の温度依存性に基づいて、ノイズ原因を推定することで、シリコン基板起因のノイズ原因を明らかにし、ノイズの少ない基板の設計の方向性を示すことができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明について、実施態様の一例として、図を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
前述のように、ノイズにはいくつかの種類があるが、周波数に依存するノイズは他のノイズよりも大きく、低減することがデバイス設計上でも非常に重要であるため、その低減及び発生原因の追求がなされており、1/fノイズ挙動を明らかにして、ノイズの少ない基板を提供できれば、デバイスの高性能化に有効である。
しかしながら、従来のリーク電流及びノイズの解析手法においては、改善の余地があった。
【0022】
そこで、発明者らは、シリコン基板起因のノイズ原因を明らかにすることで、ノイズの少ない基板の設計の方向性を示すことができる半導体基板の評価方法について鋭意検討を重ねた。
その結果、接合リーク電流の1/fノイズ信号強度のリーク電流依存性、及び、接合リーク電流の1/fノイズ信号強度の周波数特性の温度依存性に基づいて、ノイズ原因を推定することで、シリコン基板起因のノイズ原因を明らかにし、ノイズの少ない基板の設計の方向性を示すことができることを見出し、本発明をなすに至った。
【0023】
以下、
図1を参照しながら、本発明の半導体基板の評価方法の実施態様の一例を説明する。
まず、半導体基板上にpn接合部を形成する(
図1のステップS11参照)。
ステップS11において、評価のためにpn接合部を形成してもよいし、ゲート周辺のソース又はドレインとWELLとの接合をpn接合部として使用してもよい。
【0024】
次に、半導体基板のpn接合部に逆方向バイアスを印加する(
図1のステップS12参照)。
具体的には、pn接合を形成するp型領域及びn型領域のそれぞれに電気的に接続された電極を介して、pn接合部に逆方向バイアスを印加する。
【0025】
次に、逆方向バイアス印加時のpn接合部に流れる接合リーク電流を測定する(
図1のステップS13参照)。
具体的には、逆方向バイアス印加時の接合リーク電流を測定するとともに、測定されたリーク電流のノイズ成分をリーク電流のフーリエ変換により求め、ノイズのパワースペクトルSi(ノイズ信号強度)を取得する。
リーク電流のノイズ成分をリーク電流のフーリエ変換により求めることで、接合リーク電流のノイズ成分を効率的に求めることができる。
【0026】
横軸に周波数、縦軸にパワースペクトルSiをプロットすると、
図5に示すように低周波側の方が高周波側よりもノイズが大きくなる右下がりのプロットを得ることができる。
そして、この傾きが1/fになる場合(I)には「1/fノイズ」として知られており、この傾きが1/f
2になる場合(II)には「1/f
2ノイズ」として知られている(
図5参照)。
1/fノイズは様々な時定数をもつ1/f
2ノイズ(RTN)が重なったものであり、1/f
2ノイズはRTNであり、2値化したポテンシャル状態の変化に伴うものである。
従って1/f
2ノイズが現れた場合、2つの異なるエネルギー状態を往復していることがわかる。
【0027】
また、横軸に電圧(電界)、縦軸に接合リーク電流をプロットすることで接合リーク電流の電界依存性を確認することが出来る(
図6参照)。
図6に示すように、電界に依存しないリーク電流(III)、すなわち中性領域からの拡散電流と、電界が2桁増加すると電流が1桁増加する関係があるリーク電流(IV)、すなわち発生再結合電流(この電流は、電界により広がる空乏層幅に依存しており、log−logプロットで傾き1/2を示す)と、さらにこの発生再結合電流よりも強い電界依存性をもつリーク電流(V)、すなわち電界集中によりバンドの曲がりを生じることに起因する電流に分けることができる。
【0028】
非特許文献5では、拡散電流と発生再結合電流については、リーク電流とノイズの関係が示されているが、発生再結合電流よりも強い電界依存性をもつリーク電流については何も記載されていない。
一方、発明者らの検討によれば、発生再結合電流よりも強い電界依存性をもつリーク電流についても、発生再結合電流と同様にリーク電流の2乗に1/fノイズが比例することが見出された(
図7参照)。
【0029】
さらに測定温度を変えて、接合リーク電流測定を行うと、低温(例えば、−20℃)では、低周波側でノイズパワースペクトルが1/f
2に依存する、すなわちRTNが観察されるようになってくるものがある(
図8参照)。これは、発生再結合電流よりも強い電界依存性をもつリーク電流が支配的になる場合である。
この現象については、低温になることで、リーク源となる箇所のエネルギー準位が明確な2値化を示すためと考えられる。温度が高い場合は、熱運動による揺らぎが大きく、明確な2値化現象が見られないと考えられる。一方、電界依存の見られない拡散電流が支配する場合や、弱い電界依存性を示す発生再結合電流が支配する場合はこのような温度依存は見られず、1/fノイズのままである。
【0030】
次に、接合リーク電流の1/fノイズ信号強度のリーク電流依存性、及び、接合リーク電流の1/fノイズ信号強度の周波数特性の温度依存性に基づいて、ノイズ原因を推定する(
図1のステップS14参照)。
具体的には、リーク電流が拡散電流、発生再結合電流、発生再結合電流より強い電界依存性を示すリーク電流のうちのどれが支配的であるかを推定する。
空乏層内に欠陥が存在するとリーク電流が小さくてもノイズが大きくなり、これにより発生再結合電流や発生再結合電流より強い電界依存性を示すリーク電流が支配的になるので、このような構成により、シリコン基板起因のノイズ原因をより効率的に明らかにすることができる。
【0031】
この時、ステップS14において、接合リーク電流の1/fノイズ信号強度がリーク電流の1乗に比例する場合には、リーク電流は拡散電流が支配的であると推定し、接合リーク電流の1/fノイズ信号強度がリーク電流の2乗に比例し、かつ、接合リーク電流の1/fノイズ信号強度の−20℃以下における周波数特性が1/fのままである場合には、リーク電流は発生再結合電流が支配的であると推定し、1/fノイズ信号強度がリーク電流の2乗に比例し、かつ、1/fノイズ信号強度の−20℃以下における周波数特性が低周波側で1/f
2になる場合には、リーク電流は発生再結合電流より強い電界依存性を示すリーク電流が支配的であると推定することができる。
このような構成により、シリコン基板起因のノイズ原因をより確実に明らかにすることができる。
【0032】
上記で説明したフローに従って半導体基板を評価することで、シリコン基板起因のノイズ原因を明らかにし、ノイズの少ない基板の設計の方向性を示すことができる。
【実施例】
【0033】
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】
(実施例1)
酸素を16ppma(JEIDA)含み、ボロンドープされたた抵抗率10Ω・cmで直径200mmのシリコンウェーハを材料として、まずこれをパイロジェニック雰囲気で1000℃、90分の処理でシリコンウェーハ上に200nmの酸化膜を形成した。この後、フォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィを行った。今回はフォトレジストとしてネガレジストを選択した。フォトリソグラフィに用いるマスクには各種面積の開口部を準備しておき、接合リーク電流の面積依存が測定できるように工夫した。また同一面積で周辺長を変えた開口部も準備した。このフォトレジスト付きウェーハをバッファードHF溶液にて酸化膜をエッチングし、硫酸過酸化水素混合液にてレジストを除去後、RCA洗浄を実施した。
このウェーハに加速電圧55keV、ドーズ量2×10
12atoms/cm
2でボロンをイオン注入し、1000℃、窒素雰囲気下で回復アニール後、リンガラスを塗布拡散し、リンをシリコンウェーハ表面より拡散することで、pn接合を形成した。
【0035】
pn接合が形成された基板に逆方向バイアスを印加し、リーク電流とリーク電流のノイズパワースペクトル(ノイズ強度)を測定した。ノイズパワースペクトルのリーク電流依存性を
図2に示し、リーク電流の電圧依存性を
図3(a)に示す。
さらに、ノイズパワースペクトルの周波数特性の温度依存性を測定した。結果を
図4に示す。
【0036】
(実施例2)
実施例1と同様にして、pn接合が形成された半導体基板を作製した。ただし、基板中の酸素濃度は10ppma(JEIDA)とした。
【0037】
pn接合が形成された基板に逆方向バイアスを印加し、リーク電流とリーク電流のノイズパワースペクトル(ノイズ強度)を測定した。ノイズパワースペクトルのリーク電流依存性を
図2に示し、リーク電流の電圧依存性を
図3(a)に示す。
さらに、ノイズパワースペクトルの周波数特性の温度依存性を測定した。
【0038】
(実施例3)
酸素を16ppma(JEIDA)含み、ボロンドープされた抵抗率10Ω・cmで直径200mmのシリコンウェーハを材料として、これにシリコンエピタキシャル層を5μm成長させた。次にこれに800℃4時間+1000℃16時間の析出処理を行った。次にこれをパイロジェニック雰囲気で1000℃、90分の処理でシリコンエピタキシャル層上に200nmの酸化膜を形成した。この後、フォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィを行った。今回はフォトレジストとしてネガレジストを選択した。マスクには各種面積の開口部を準備しておき、接合リーク電流の面積依存が測定できるように工夫した。また同一面積で周辺長を変えた開口部も準備した。このフォトレジスト付きウェーハをバッファードHF溶液にて酸化膜をエッチングし、硫酸過酸化水素混合液にてレジストを除去後、RCA洗浄を実施した。
このウェーハに加速電圧55keV、ドーズ量2×10
12atoms/cm
2でボロンをイオン注入し、1000℃、窒素雰囲気下で回復アニール後、リンガラスを塗布拡散し、リンをシリコンウェーハ表面より拡散することで、pn接合を形成した。
【0039】
pn接合が形成された基板に逆方向バイアスを印加し、リーク電流とリーク電流のノイズパワースペクトル(ノイズ強度)を測定した。ノイズパワースペクトルのリーク電流依存性を
図2に示し、リーク電流の電圧依存性を
図3(b)に示す。
さらに、ノイズパワースペクトルの周波数特性の温度依存性を測定した。
【0040】
(実施例4)
実施例3と同様にして、pn接合が形成された半導体基板を作製した。ただし、基板中の酸素濃度は13ppma(JEIDA)とした。
【0041】
pn接合が形成された基板に逆方向バイアスを印加し、リーク電流とリーク電流のノイズパワースペクトル(ノイズ強度)を測定した。ノイズパワースペクトルのリーク電流依存性を
図2に示し、リーク電流の電圧依存性を
図3(b)に示す。
さらに、ノイズパワースペクトルの周波数特性の温度依存性を測定した。
【0042】
(実施例5)
実施例3と同様にして、pn接合が形成された半導体基板を作製した。ただし、基板中の酸素濃度は10ppma(JEIDA)とした。
【0043】
pn接合が形成された基板に逆方向バイアスを印加し、リーク電流とリーク電流のノイズパワースペクトル(ノイズ強度)を測定した。ノイズパワースペクトルのリーク電流依存性を
図2に示し、リーク電流の電圧依存性を
図3(b)に示す。
さらに、ノイズパワースペクトルの周波数特性の温度依存性を測定した。
【0044】
図2からわかるように、実施例1−2の半導体基板は、ノイズパワースペクトルがリーク電流Iの2乗に比例しており、実施例3−5の半導体基板は、ノイズパワースペクトルがリーク電流Iの1乗に比例している。
上記から、実施例3−5においては、接合リーク電流が拡散電流支配であると推定される。
【0045】
また、実施例2−5においては、ノイズパワースペクトルの周波数特性の温度依存性が見られず、1/fノイズのままであったが、実施例1においては
図4に示すように低温(−20℃)で低周波側にRTNに起因する1/f
2ノイズが見出された。
上記から、実施例2においては、接合リーク電流が発生結合電流支配であると推定され、実施例1においては、接合リーク電流が発生結合電流より強い電界依存性を示すリーク電流支配であると推定される。
【0046】
接合リーク電流が拡散電流支配であると推定された実施例3−5においては、
図3(b)に示すように、接合リーク電流の電界依存性がほとんど見られず、拡散電流支配であることが確認された。
また、
図3(a)に示すように、接合リーク電流が発生結合電流より強い電界依存性を示すリーク電流支配であると推定された実施例1においては、発生結合電流支配であると推定された実施例2よりも電界依存性の強いことが確認された。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。