特許第6069665号(P6069665)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6069665
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】デバイス間の日和見リソース共有
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/73 20060101AFI20170123BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20170123BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20170123BHJP
【FI】
   H04M1/73
   H04M1/00 Q
   H04W52/02
【請求項の数】18
【全頁数】45
(21)【出願番号】特願2014-550415(P2014-550415)
(86)(22)【出願日】2012年12月21日
(65)【公表番号】特表2015-508600(P2015-508600A)
(43)【公表日】2015年3月19日
(86)【国際出願番号】US2012071401
(87)【国際公開番号】WO2013101763
(87)【国際公開日】20130704
【審査請求日】2014年7月9日
(31)【優先権主張番号】13/338,848
(32)【優先日】2011年12月28日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ウェルズ、ケビン、シー.
【審査官】 山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−335255(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0026222(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0031509(US,A1)
【文献】 特開2010−117241(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04L 12/00−12/28
12/44−12/955
H04M 1/00
1/24− 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
99/00
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ回路によって、送受信器により受信されるリソース構成情報に一部基づき、複数のデバイスにより実装される同種デバイスリソースのセットを識別する段階と、
前記複数のデバイス間で共有するために、前記複数のデバイスのうちの1つの共有同種デバイスリソースであって、1つ又は複数のデバイスのエネルギーの使用を減少させることにより、エネルギーリソースのより効率的な利用および節約をもたらす、前記共有同種デバイスリソースを選択する段階と、
前記複数のデバイスの各々について、前記共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別する共有構成情報を送信する段階と、
ローカル動作パラメータのセットおよびリモート動作パラメータのセットを複数の閾値動作パラメータと比較する段階と、
前記比較の結果に基づき、候補デバイスリソースのセットを生成する段階と、
候補デバイスリソースの前記セットから前記共有同種デバイスリソースを連続して選択する段階と、
共有同種デバイスリソース識別子、共有役割識別子、またはセッション識別子のうちの1つ以上を含む前記共有構成情報とともに共有構成メッセージを前記複数のデバイスに送信する段階であって、前記共有構成メッセージは、前記複数のデバイスのうちの前記1つ以外のデバイスをリソース情報の生成を止めるよう構成するために用いられる、段階と、を含み、
前記同種デバイスリソースのセットは、位置デバイスを含む、方法。
【請求項2】
前記共有同種デバイスリソースがリモート・デバイス・リソースであるとき、前記共有同種デバイスリソースから共有リソース情報とともに共有されたリソースメッセージを受信する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
メモリユニットから、前記複数のデバイスの間で共有するために利用可能なローカル・デバイス・リソースのセットを含む、ローカルリソース共有リストを検索する段階と、
前記リソース構成情報から、リモートリソース共有リストであって、前記複数のデバイスの間で共有するために利用可能なリモート・デバイス・リソースのセットを含む、リモートリソース共有リストを検索する段階と
を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
ローカル・デバイス・リソースのセットおよびリモート・デバイス・リソースのセットを比較する段階と、
適合デバイスリソースのサブセットを形成するために、前記ローカル・デバイス・リソースおよび前記リモート・デバイス・リソースのうちの1つ又は複数の間の適合を検出する段階と、
適合デバイスリソースの前記サブセットを含む同種デバイスリソースのセットを返す段階と
を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記共有同種デバイスリソースおよび前記共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連するデバイス識別子を受信する段階と、
前記デバイス識別子を用いて、前記共有同種デバイスリソースに関する共有同種デバイスリソース識別子を生成する段階と
を含む、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連する共有役割パラメータを受信する段階と、
前記共有同種デバイスリソースを実装する前記デバイスに関するプロデューサ共有役割識別子を生成する段階と、
前記共有同種デバイスリソースを実装しないデバイスに関する消費者共有役割識別子を生成する段階と
を含む、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
共有役割識別子に基づき、プロデューサ役割状態および消費者役割状態間でデバイスを切り替える段階を含む、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
無線送受信器と、
前記無線送受信器に通信可能に連結されるプロセッサ回路と、
前記プロセッサ回路に通信可能に連結されるメモリユニットであって、複数のデバイス間で同種デバイスリソースを共有するために、前記プロセッサ回路上で動作可能なリソース共有アプリケーションを記憶する前記メモリユニットと、を備える装置であって、
前記リソース共有アプリケーションは、
無線送受信器により受信されるリソース構成情報に一部基づいて、複数のデバイスにより実装される同種デバイスリソースのセットを識別するよう動作するリソース識別子構成要素と、
前記複数のデバイス間で共有するために、前記複数のデバイスのうちの1つの共有同種デバイスリソースであって、1つ又は複数のデバイスのエネルギーの使用を減少させることにより、エネルギーリソースのより効率的な利用および節約をもたらす、前記共有同種デバイスリソースを選択するよう動作するリソースセレクタ構成要素と、
前記複数のデバイスの各々について、前記共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別する共有構成情報を送信するよう動作する共有管理構成要素と
を含み、
前記同種デバイスリソースのセットは、位置デバイスを含み、
前記リソース共有アプリケーションは、
ローカル動作パラメータのセットおよびリモート動作パラメータのセットを複数の閾値動作パラメータと比較し、
前記比較の結果に基づき、候補デバイスリソースのセットを生成し、
候補デバイスリソースの前記セットから前記共有同種デバイスリソースを連続して選択し、
共有同種デバイスリソース識別子、共有役割識別子、またはセッション識別子のうちの1つ以上を含む前記共有構成情報とともに共有構成メッセージを前記複数のデバイスに送信し、
前記共有構成メッセージは、前記複数のデバイスのうちの前記1つ以外のデバイスをリソース情報の生成を止めるよう構成するために用いられる、
装置。
【請求項9】
前記共有管理構成要素は、共有役割識別子に基づき、プロデューサ役割状態および消費者役割状態間でデバイスを切り替えるよう動作する、請求項に記載の装置。
【請求項10】
前記共有管理構成要素は、
前記共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソースであるとき、前記共有同種デバイスリソースにより、リモート・データ・ソースからリソース情報を検索し、
前記共有同種デバイスリソースから、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを1つ又は複数のリモートデバイスに送信するよう動作する、請求項またはに記載の装置。
【請求項11】
前記共有同種デバイスリソースがリモート・デバイス・リソースであるとき、前記共有管理構成要素は、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを前記共有同種デバイスリソースから受信するよう動作する、請求項から10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記プロセッサ回路に通信可能に連結されるタッチ・スクリーン・ディスプレイであって、前記リソース共有アプリケーションを構成するユーザ制御指示を受信し、かつ前記リソース共有アプリケーションに関するユーザインターフェース表示を提示するよう動作する前記タッチ・スクリーン・ディスプレイを備える、請求項から11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
ローカル・モバイル・デバイスおよびリモート・モバイル・デバイスにより実装される同種デバイスリソースのセットを、前記ローカル・モバイル・デバイスにより識別する段階と、
前記ローカル・モバイル・デバイスおよび前記リモート・モバイル・デバイス間で共有するために、前記ローカル・モバイル・デバイスまたは前記リモート・モバイル・デバイスのエネルギーの使用を減少させることにより、エネルギーリソースのより効率的な利用および節約をもたらす共有同種デバイスリソースを、同種デバイスリソースの前記セットから選択する段階と、
前記共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別する共有構成情報を前記リモート・モバイル・デバイスに送信する段階と
ローカル動作パラメータのセットおよびリモート動作パラメータのセットを複数の閾値動作パラメータと比較する段階と、
前記比較の結果に基づき、候補デバイスリソースのセットを生成する段階と、
候補デバイスリソースの前記セットから前記共有同種デバイスリソースを連続して選択する段階と、
共有同種デバイスリソース識別子、共有役割識別子、またはセッション識別子のうちの1つ以上を含む前記共有構成情報とともに共有構成メッセージを、前記ローカル・モバイル・デバイスおよび前記リモート・モバイル・デバイスに送信する段階であって、前記共有構成メッセージは、前記共有同種デバイスリソースのデバイス以外のデバイスを、リソース情報の生成を止めるよう構成するために用いられる、段階と、を含み、
前記同種デバイスリソースのセットは、位置デバイスを含む、方法。
【請求項14】
ローカル・デバイス・リソースのセットおよびリモート・デバイス・リソースセットを比較する段階と、
適合デバイスリソースのサブセットを形成するために、前記ローカル・デバイス・リソースおよび前記リモート・デバイス・リソースのうちの1つ又は複数の間の適合を検出する段階と、
適合デバイスリソースの前記サブセットを含む同種デバイスリソースのセットを返す段階と
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソースであるとき、前記共有同種デバイスリソースにより、リモート・データ・ソースからリソース情報を検索する段階と、
前記共有同種デバイスリソースから、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを前記リモート・モバイル・デバイスに送信する段階と
を含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記共有同種デバイスリソースが前記リモート・モバイル・デバイスのリモート・デバイス・リソースであるとき、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを前記共有同種デバイスリソースから受信する段階を含む、請求項13から15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
コンピューティングシステムにより実行されるとき、前記コンピューティングシステムに、請求項13から16のいずれか1項に記載の方法を行わせる命令を含む、プログラム。
【請求項18】
請求項17に記載のプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
電力管理は電子デバイス、特にモバイルデバイスの重要な製品特性である。モバイルデバイスは、デバイスの種々の構成要素に電力を与えるために、電池などの携帯用電源を利用する。電力管理とは、デバイスが休止状態にあるときに、電源を切る、またはデバイスを低電力状態に切り替える特性である。これは、モバイルデバイスが使用されていないときに、電池残量を節約する。低消費電力はまた、放熱および全エネルギー使用の低下も意味し、一方、低放熱および低全エネルギー使用は消費者価格および環境影響を減少させる。したがって、電力管理技術の改善により、これらおよび他の利益を増加させることが可能である。
【0002】
電子デバイスの別の重要な製品特性は冗長性である。多くの場合、電子デバイスは、送受信器などの電子デバイスに内蔵されるデバイスリソースに対するアクセスのみを有する。デバイスリソースが機能しなくなる、または非稼働になると、電子デバイスはデバイスリソースの使用が不可能となり、それにより電子デバイスの機能性を一時的、または永久に減少させることもある。したがって、デバイス管理技術の改善により、これらおよび他の利益を増加させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】リソース共有装置の実施形態を示す図である。
図2】リソース共有アプリケーションに関する第1の動作環境の実施形態を示す図である。
図3】リソース共有アプリケーションに関する第2の動作環境の実施形態を示す図である。
図4】リソース共有アプリケーションに関する第3の動作環境の実施形態を示す図である。
図5】リソース共有アプリケーションに関する第4の動作環境の実施形態を示す図である。
図6A】リソース共有システムの第1の態様の実施形態を示す図である。
図6B】リソース共有システムの第2の態様の実施形態を示す図である。
図7】第1の論理フローの実施形態を示す図である。
図8】第2の論理フローの実施形態を示す図である。
図9】第3の論理フローの実施形態を示す図である。
図10A】第1のメッセージフローの実施形態を示す図である。
図10B】第2のメッセージフローの実施形態を示す図である。
図10C】第3のメッセージフローの実施形態を示す図である。
図11】コンピューティングアーキテクチャの実施形態を示す図である。
図12】通信アーキテクチャの実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
種々の実施形態は、概して、電子デバイスに関するリソース共有技術を対象にしている。いくつかの実施形態は特に、複数の無線デバイス間で同種デバイスリソースを共有するためのリソース共有技術を対象にしている。同種デバイスリソースのリソース共有は、無線モバイルデバイスの消費電力、熱産生およびエネルギーの使用を減少させる観点から、個々におよび集合的に、重要な利点を提供する。さらに、無線デバイスの同種デバイスリソースが機能しなくなる、または非稼働になると、リソース共有は、無線デバイスに関する冗長性を提供するため、無線デバイスにより提供されるサービスおよび特性のロバスト性または「高可用性」が増加する。
【0005】
さらに具体的には、電子デバイスのグループ内で共有される共有同種デバイスリソースは、デバイスの全グループのエネルギーの使用を減少させることにより、エネルギーリソースのより効率的な利用および節約をもたらすこともある。例えば、モバイルデバイスのグループにより共有される共有同種デバイスリソースは、同種デバイスリソースを単一のリソース生産モバイルデバイスに関して作動させることにより、かつ同一または類似の同種デバイスリソースを1つ又は複数のリソース消費モバイルデバイスに関して止めることにより、1つ又は複数のモバイルデバイスに関して電池などのエネルギーリソースの消費電力を減少させることもあり、それにより、モバイルデバイスのグループ内の消費電力の平均量が大幅に減少する。何兆個までではないにせよ、潜在的に何十億個のモバイルデバイスが使用中であることと、毎日のサービスへの参加がそれよりさらに多いことを考慮して、合衆国、インド、中国および地球上のどこかに存在する潜在的な何兆個もの無線ユーザを考慮すると、消費電力の総節約量は膨大なものになることもある。共有同種デバイスリソースはまた、地球温暖化に寄与する可能性がある熱産生を減少させ、電池の寿命を伸ばして電池の廃棄物処理を減らし、デバイス全体の寿命を伸ばしてデバイスの廃棄物処理を減らすことにより、環境影響を大幅に減少させることもできる。
【0006】
同種デバイスリソースは、構成要素としての構造および/または機能が同一または類似している1つのデバイスの構成要素、一部または要素であり、別のデバイスの一部または要素である。例えば、第1のデバイスが全地球側位衛生(GPS)受信器、熱センサおよび加速度計を有し、また第2のデバイスがGPS受信器、熱センサおよび気圧センサを有すると仮定する。GPS受信器および熱センサは両方のデバイスに共通するため、第1および第2のデバイス間の同種デバイスリソースのセットはそれらを含んでもよい。反対に、不同種デバイスリソースは、構成要素としての構造および機能が異なる1つのデバイスの構成要素、一部または要素であり、別のデバイスの一部または要素である。加速度計および気圧センサは両方のデバイスにおいて異なるため、第1および第2のデバイス間の不同種デバイスリソースのセットはそれらを含んでもよい。
【0007】
無線モバイルデバイスは、リソース共有技術の具体的な利点を利用してもよいクラスの電子デバイスである。無線モバイルデバイスは、1つ又は複数の無線送信器/受信器(「送受信器」)または多くの場合、互いの通信距離内である無線機を有してもよい。ユーザ(またはベアラ)のグループが通りを一緒に歩いているときなどは、無線モバイルデバイスは、何度も、互いに物理的に接近しており、それにより、彼らのデバイス間で低コスト短距離通信を可能にする。さらに、特定のタイプの無線モバイルデバイスは、このようなタイプに関して一般に実装されるコンピューティングまたは通信プラットフォーム構成要素などの均一のまたは共通のデバイスリソースを有してもよい。例えば、スマートフォンは、特に、スマートフォンが同一の製造工程、モデルおよび製造業者を有するときに、他の共通の構成要素のうちの共通のプロセッサ、センサおよび送受信器を備えてもよい。しかしながら、異なるスマートフォンが異なる製造業者によって製造されているとしても、これは事実であり得る。
【0008】
実施形態は、無線モバイルデバイスに、互いに、同種デバイスリソースを共有させるために、近接と均一性というこれらの2つの現象を利用する。例えば、各々がGPS受信器の形で同種デバイスリソースを有する、一対の近接する無線モバイルデバイス(例えば、1から3メートル)を仮定する。通常、各無線モバイルデバイスは、同時にGPS衛星から位置データを受信しており、それにより、デバイス毎に、電力、コンピューティングおよび通信リソースを消費する。しかしながら、多くの商用GPSシステムの粒度は、5から10メートルの範囲にある。したがって各無線モバイルデバイスは、本質的に、冗長データを受信している。実施形態は、リソース共有技術を実装して、1つの無線モバイルデバイスに、そのGPS受信器を止めさせ、他のGPS受信器により提供されるGPS情報を消費させる、またはその逆もある。どのGPS受信器が共有されるかは、利用可能な電池残量などの各デバイスに関連する種々の動作パラメータに基づき、可変となることが可能であり、決定され得る。デバイスは、そのGPSデータを共有するためにどのデバイスがより良い場所にあるかを決定する交渉を行い得る。その結果、実施形態は、値ごろ感、スケーラビリティ、モジュール性、拡張性、またはオペレータに関する相互運用、デバイスまたはネットワークを改善し得る。
【0009】
本明細書において使用される表記および名称を一般参照して、後続の詳細な説明は、コンピュータまたはコンピュータのネットワーク上で実行されるプログラム手順の観点から提示されてもよい。これらの手続きの説明および表現は、当業者が最も効果的に彼らの仕事の内容を他の当業者に伝えるために、当業者により用いられる。
【0010】
手順は、本明細書において、また概して、所望の結果につながる動作の自己無撞着シーケンスであると考えられる。これらの動作は、物理量の物理的処置を要する。普通は、必ずしもそうではないものの、これらの量は、記憶され、伝送され、結合され、比較され、またそうでなければ操作されることが可能な電気、磁気または光学信号の形態を取る。主に共通に利用するために、これらの信号を、ビット、値、要素、符号、文字、用語、数字などと呼ぶことがときには便利である。しかしながら、これらの用語および類似した用語のすべては適切な物理量と関連するものであり、かつ、単にこれらの量に適用される便利なラベルであることを理解されたい。
【0011】
さらに、行われた操作は、大抵、人間のオペレータにより行われる知的活動に一般に関連する付加または比較などを明確に言及する。1つ以上の実施形態の一部を形成する本明細書において説明される動作のうちのいずれかにおいて、多くの場合、このような人間のオペレータの能力は必要とされない、または望まれない。むしろ、動作とは機械的な動作である。種々の実施形態の動作を行うために有益な機械は、汎用デジタルコンピュータまたは類似したデバイスを含む。
【0012】
種々の実施形態はまた、これらの動作を行う装置またはシステムにも関する。この装置は必要な目的のために特別に構築されてもよいし、またはコンピュータに記憶されるコンピュータプログラムにより選択的に起動される、または再構成されるような汎用コンピュータを備えてもよい。本明細書において提示される手順は、具体的なコンピュータまたは他の装置に本質的に関連してはいない。種々の汎用機は、本明細書における教示に関連して書き込まれたプログラムとともに用いられてもよいし、または、必要な方法ステップを行うためにさらに特化した装置を構築することが便利であってもよい。様々なこれらの機械に必要な構造は、付与された説明から明白であろう。
【0013】
これから図面を参照するにあたり、類似の参照数字は明細書を通して類似の要素を言及するために用いられる。下記の記述において、その記述を十分に理解するために、説明のため多くの具体的な詳細が示される。しかしながら、これらの具体的な詳細なしに、新規の実施形態が実施され得ることは明白であり得る。他の例では、周知の構造およびデバイスは、その説明を容易にするためにブロック図の形態で示される。請求された主題と一致するすべての修正例、等価例、および代替例を網羅する意図がある。
【0014】
図1は、リソース共有装置100のためのブロック図を示す。1つの実施形態において、リソース共有装置100は、ローカルデバイス120を備えるコンピュータに実装される装置を備えてもよい。ローカルデバイス120は、例えば、プロセッサ回路130、メモリユニット150、および1つ又は複数の送受信器160−aを有する電子デバイスを備えてもよい。ローカルデバイス120はさらに、リモートデバイス用のネットワークを探しだすのに適したリソース共有アプリケーション140を組み込んでいる。図1に示されるリソース共有装置100は特定のトポロジにおいて限定数の要素を有しているものの、リソース共有装置100は、所与の実装に要求されるような代替のトポロジに多少の要素を含んでもよいことが理解されてもよい。
【0015】
種々の実施形態において、リソース共有装置100は、ローカルデバイス120を備えてもよい。ローカルデバイス120は、電子デバイスを備えてもよい。電子デバイスのいくつかの例は、ウルトラ・モバイル・デバイス、モバイルデバイス、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、モバイル・コンピューティング・デバイス、スマートフォン、電話機、デジタル電話機、携帯電話機、電子書籍端末、ハンドセット、一方向ポケットベル(登録商標)、双方向ポケットベル(登録商標)、メッセージングデバイス、コンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノート型コンピュータ、ネットブックコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、サーバアレイまたはサーバファーム、ウェブサーバ、ネットワークサーバ、インターネットサーバ、ワークステーション、ミニコンピュータ、メイン・フレーム・コンピュータ、スーパーコンピュータ、ネットワーク装置、ウェブ装置、分散コンピューティングシステム、マルチ・プロセッサ・システム、プロセッサ向けシステム、家庭用電化製品、プログラム可能家庭用電化製品、ゲームデバイス、テレビ、デジタルテレビ、セット・トップ・ボックス、無線アクセスポイント、基地局、加入者局、モバイル加入者センター、無線ネットワーク制御器、ルータ、ハブ、ゲートウェイ、ブリッジ、スイッチ、機械、またはそれらの組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。1つの実施形態において、例えば、電子デバイスは、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、または他の電子デバイスなどの携帯用電源および無線通信機能を有する無線モバイルデバイスとして実装されてもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0016】
種々の実施形態において、リソース共有装置100はプロセッサ回路130を備えてもよい。プロセッシング回路130は、AMD(登録商標)Athlon(登録商標)、Duron(登録商標)およびOpteron(登録商標)プロセッサ、ARM(登録商標)アプリケーション、埋め込まれ固定されたプロセッサ、IBM(登録商標)およびMotorola(登録商標)DragonBall(登録商標)およびPowerPC(登録商標)プロセッサ、IBMおよびSony(登録商標)Cellプロセッサ、Intel(登録商標)Celeron(登録商標)、Core(2)Duo(登録商標)、Core(2)Quad(登録商標)、Corei3(登録商標)、Corei5(登録商標)、Corei7(登録商標)、Atom(登録商標)、Itanium(登録商標)、Pentium(登録商標)、Xeon(登録商標)、およびXScale(登録商標)プロセッサ、ならびに類似のプロセッサを含むがこれらに限定されるものではない種々の市販のプロセッサのうちのいずれかであり得る。デュアルマイクロプロセッサ、マルチ・コア・プロセッサ、および他のマルチ・プロセッサ・アーキテクチャはまた、プロセッシング回路130として採用されてもよい。
【0017】
種々の実施形態において、リソース共有装置100はメモリユニット150を備えてもよい。メモリユニット150は、リード・オンリー・メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブル・データ・レートDRAM(DDRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、強誘電体ポリマーメモリなどのポリマーメモリ、オボニックメモリ、相変化または強誘電体メモリ、酸化窒化シリコン酸化シリコン(SONOS)メモリ、磁気または光学カード、独立ディスク冗長アレイ(RAID)ドライブなどのデバイスのアレイ、ソリッド・ステート・メモリ・デバイス(例えば、USBメモリ、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD))および情報記憶に適したいずれかの他のタイプの記憶媒体などの1つ又は複数の高速メモリユニットの形態の種々のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。
【0018】
種々の実施形態において、リソース共有装置100は1つ又は複数の送受信器160−aを備えてもよい。送受信器160−aの各々は、有線送受信器、無線送受信器、または両者の組み合わせとして実装されてもよい。いくつかの実施形態において、送受信器160−aは、物理的な無線アダプタまたは仮想無線アダプタとして実装されてもよく、「無線ハードウェア」および「無線ソフトウェア」と称されることもある。後者の場合、単一の物理的な無線アダプタは、ソフトウェアを用いて、複数の仮想無線アダプタに仮想化されてもよい。物理的な無線アダプタは典型的に、ハードウェア向け無線アクセスポイントに接続する。仮想無線アダプタは典型的に、ソフトウェア向け無線アクセスポイントに接続し、「SoftAP」と称されることもある。例えば、仮想無線アダプタは、スマートフォンおよびデスクトップコンピュータまたはノートブックコンピュータなどのピアデバイス間でアドホック通信を許可してもよい。種々の実施形態は、複数の仮想無線アダプタとして実装される単一の物理的な無線アダプタ、複数の物理的な無線アダプタ、各々が複数の仮想無線アダプタとして実装される複数の物理的な無線アダプタ、またはそれらのいくつかの組み合わせを用いてもよい。実施形態はこの場合、限定されない。
【0019】
「a」と「b」と「c」および本明細書において用いられるような類似の指示子がいずれかの正の整数を表す変数であることが意図されることに留意されたい。このように、例えば、実装がa=5に関する値を設定する場合、送受信器160−aの完全なセットは、送受信器160−1、160−2、160−3、160−4および160−5を含んでもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0020】
送受信器160−aは、ローカルデバイス120にネットワークを介して他の電子デバイスと通信させるために、種々の通信技術を含むまたは実装してもよい。例えば、送受信器160−aは、1つ又は複数の通信インターフェース、ネットワークインターフェース、ネットワーク・インターフェース・カード(NIC)、無線機、無線送信器/受信器(送受信器)、有線および/または無線通信媒体、物理的なコネクタなどのネットワークと相互作用が行えるように設計された種々のタイプの標準通信要素を実装してもよい。例としてであってこれらに限定されないが、通信媒体は有線通信媒体および無線通信媒体を含む。有線通信媒体の例は、ワイヤ、ケーブル、金属鉛、プリント基板(PCB)、バックプレーン、スイッチ構造、半導体材料、ツイスト・ペア・ワイヤ、同軸ケーブル、光ファイバ、伝搬信号などを含んでもよい。無線通信媒体の例は、音響、無線周波数(RF)スペクトル、赤外線および他の無線媒体を含んでもよい。
【0021】
種々の実施形態において、ローカルデバイス120は、異なるタイプの送受信器160−aを実装してもよい。種々の電子デバイス間で情報通信を行うために、送受信器160−aの各々は、通信パラメータの同一または異なるセットを実装または利用してもよい。1つの実施形態において、ローカルデバイス120およびリモートデバイス間で情報通信を行うために、例えば、送受信器160−aの各々は、通信パラメータの異なるセットを実装または利用してもよい。通信パラメータのいくつかの例は、通信プロトコル、通信標準、無線周波数(RF)帯域幅、無線機、送信/受信器(送受信器)、無線プロセッサ、ベースバンドプロセッサ、ネットワーク走査閾値パラメータ、無線周波数チャネルパラメータ、アクセスポイント・パラメータ、速度選択パラメータ、フレーム・サイズ・パラメータ、凝集サイズパラメータ、パケット再試行制限パラメータ、プロトコルパラメータ、無線パラメータ、モジュレーションおよび符号化スキーム(MCS)、受信パラメータ、媒体アクセス制御(MAC)層パラメータ、物理的な(PHY)層パラメータ、および送受信器160−aに関する動作に影響を与えるいずれかの他の通信パラメータを含んでもよいがこれらに限定されない。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0022】
種々の実施形態において、送受信器160−aは、変動帯域幅、通信速度、または伝送距離を提示する異なる通信媒介変数を実装してもよい。例えば、第1の送受信器160−1は、情報の短距離通信に適した通信パラメータを実装する短距離インターフェースを含んでもよい一方、第2の送受信器160−2は、より長い距離の通信に適した通信パラメータを実装する長距離インターフェースを含んでもよい。
【0023】
種々の実施形態において、「短距離」および「長距離」という用語は、客観的基準よりむしろ、互いに比較されるように、関連する送受信器160−aに関して関連する通信距離(または隔たり)を言及する関連用語であってもよい。1つの実施形態において、例えば、「短距離」という用語は、第2の送受信器160−2などのローカルデバイス120に関して実装される別の送受信器160−aに関する通信距離または隔たりより短い、第1の送受信器160−1に関する通信距離または隔たりを言及してもよい。同様に、「長距離」という用語は、第1の送受信器160−1などのローカルデバイス120に関して実装される別の送受信器160−aに関する通信距離または隔たりより長い、第2の送受信器160−2に関する通信距離または隔たりを言及してもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0024】
種々の実施形態において、「短距離」および「長距離」という用語は、通信標準、プロトコルまたはインターフェースによって提供されるような客観的尺度と比較されるように、関連する送受信器160−aに関して関連する通信距離(または隔たり)を言及する関連用語であってもよい。1つの実施形態において、例えば、「短距離」という用語は、300メートルまたはいくつかの他の定義された隔たりより短い、第1の送受信器160−1に関する通信距離または隔たりを言及してもよい。同様に、「長距離」という用語は、300メートルまたはいくつかの他の定義された隔たりより長い、第2の送受信器160−2に関する通信距離または隔たりを言及してもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0025】
1つの実施形態において、例えば、送受信器160−1は、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)または無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介して情報を通信するように設計された無線機を備えてもよい。送受信器160−1は、異なるタイプのより短い距離の無線ネットワークシステムまたはプロトコルに従ってデータ通信の機能性を提供するように配置されてもよい。より短い距離のデータ通信サービスを提示するのに適したWPANシステムの例は、Bluetooth(登録商標) Special Interest Groupにより定義されたブルートゥースシステム、赤外線(IR)システム、Institute of ElectricalおよびElectronics Engineers(IEEE)802.15システム、DASH7システム、無線ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、無線ハードドライブ(HD)、ウルトラ・ワイド・バンド(UWB)システム、および同様のシステムを含んでもよい。より短い距離のデータ通信サービスを提示するのに適したWPANシステムの例は、IEEE802.11a/b/g/nシリーズの標準プロトコルおよび変形(「WiFi」とも称される)などのIEEE802.xxシリーズのプロトコルを含んでもよい。他の無線技術が実装されてもよいことが理解されてもよく、実施形態はこれに関連して限定されない。
【0026】
1つの実施形態において、例えば、送受信器160−2は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、無線メトロポリタン・エリア・ネットワーク(WMAN)、無線ワイド・エリア・ネットワーク(WWAN)、またはセル無線電話機システムを介して情報を通信するように設計された無線機を備えてもよい。送受信器160−2は、異なるタイプのより長い距離の無線ネットワークシステムまたはプロトコルに従ってデータ通信の機能性を提供するように配置されてもよい。
より長い距離のデータ通信サービスを提示するのに適した無線ネットワークシステムの例は、IEEE802.11a/b/g/nシリーズの標準プロトコルおよび変形、IEEE802.16シリーズの標準プロトコルおよび変形、IEEE802.20シリーズの標準プロトコルおよび変形(「広帯域無線アクセス」とも称される)などのIEEE802.xxseriesのプロトコルを含んでもよい。あるいは、送受信器160−2は、1つ又は複数のセル無線電話機システムによって提供されたデータ・ネットワーキング・リンクを介して情報を通信するように設計された無線機を備えてもよい。データ通信サービスを提示するセル無線電話機システムの例は、汎用パケット無線通信システム(GPRS)システムを伴うGSM(登録商標)(GSM(登録商標)/GPRS)、CDMA/1xRTTシステム、世界的進化型高速データレート(EDGE)システム、Evolution Data OnlyまたはEvolution Data Optimized(EV−DO)システム、Evolution For DataおよびVoice(EV−DV)システム、高速ダウンリンク・パケット・アクセス(HSDPA)システム、高速アップリンク・パケット・アクセス(HSUPA)、および同様のシステムを含んでもよい。他の無線技術が実装されてもよいことが理解されてもよく、実施形態はこれに関連して限定されない。
【0027】
種々の実施形態において、送受信器160−aは、ローカルデバイス120に関する地理的位置を識別するなどの、ローカルデバイス120に関する位置情報サービス(LBS)を提供するように設計された第3の送受信器160−3(または単一の受信器160−3)を含んでもよい。1つの実施形態において、送受信器160−3は、宇宙ベースまたは低軌道(LEO)衛星ナビゲーションシステムと通信するように設計されたGPS受信器などの衛星システムと通信するように設計されてもよい。衛星ナビゲーションシステムは、1つ又は複数のGPS衛星に対して遮るもののない見通し線が存在する地球上のいかなる場所または地球の付近のあらゆる天候における位置および時間情報を提供する。GPS受信器は、アメリカ合衆国により設計され用いられるシステムである一方、第3の送受信器160−3はまた、ロシア全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)、EUガリレオ側位システム、中国コンパス・ナビゲーション・システム、インド地域ナビゲーション衛星システムなどの他国により設計され用いられる衛星システムとともに用いるのに適した位置受信器であってもよい。第3の送受信器160−3はまた、セルラー基地局、無線アクセスポイント、電波塔などの地球ベースのビーコンを用いるローカル側位システム(LPS)を備えてもよい。LPSは、例えば、セルラー三角測量技術を用いて携帯電話機の位置に近づく携帯電話機追跡を実装するために用いられてもよい。実施形態はこれらの例に限定されない。
【0028】
他の実施形態において、送受信器160−1、160−2は、同一のまたはほぼ同様の帯域幅、伝送速度、または伝送距離を提示する通信パラメータの同じセットを実装してもよい。しかしながら、送受信器160−1、160−2は、異なる時点で利用されてもよい。別の変形において、ローカルデバイス120は、複数の仮想無線アダプタに仮想化された単一のWiFiの物理的な無線アダプタなどの、異なる時点で異なるタイプの通信に利用される単一の送受信器160−4を実装してもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0029】
ローカルデバイス120はさらに、1つ又は複数のローカル・デバイス・リソース162−bを備えてもよい。ローカル・デバイス・リソース162−bは、ローカルデバイス120などの典型的に無線モバイルデバイスにより実装される種々のコンピューティングおよび通信プラットフォームのハードウェアおよびソフトウェア構成要素を含んでもよい。ローカル・デバイス・リソース162−bのいくつかの例は、プロセッサ(例えば、プロセッサ回路130)、グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)、チップセット/プラットフォーム・コントローラー・ハブ(PCH)、入力/出力(I/O)デバイス、コンピュータ可読媒体(例えば、メモリユニット150)、表示電子回路、表示バックライト、ネットワークインターフェース、無線送受信器(例えば、送受信器160−a)、位置デバイス(例えば、GPS受信器)、センサ(例えば、バイオメトリック、熱、環境、近接、加速度計、気圧、圧力センサなど)、携帯電源(例えば、電池)、アプリケーションプログラム、システムプログラムなどを含んでもよいがこれらに限定されない。ローカル・デバイス・リソース162−bの他の例は、図11図12に示される例示的なコンピューティングおよび通信アーキテクチャを参照して説明される。しかしながら、実施形態はこれらの例に限定されない。
【0030】
図1に示される実施形態において、プロセッサ回路130は、送受信器160−aおよびメモリユニット150に通信可能に連結されてもよい。メモリユニット150は、リモートデバイス122−cとともにローカル・デバイス・リソース162−bを共有するために、プロセッサ回路130により実行するために配置されたリソース共有アプリケーション140を記憶してもよい。ローカルデバイス120は、1つ又は複数の送受信器160−aを介して1つ又は複数のリモートデバイス122−cと通信してもよい。リモートデバイス122−cはローカルデバイス120と同一または類似していてもよい。リモートデバイス122−cは、リソース共有アプリケーション140およびリモート・デバイス・リソース164−dのセットを含む、ローカルデバイス120と類似した要素を実装してもよい。リモート・デバイス・リソース164−dの例は、先述のように、ローカル・デバイス・リソース162−bのために提供された要素を含んでもよい。
【0031】
リソース共有アプリケーション140は、概して、ローカルデバイス120および1つ又は複数のリモートデバイス122−cなどの複数のデバイス間で同種デバイスリソースを共有する特性を提供してもよい。1つの実施形態において、例えば、リソース共有アプリケーション140は、ローカルデバイス120に、1つ又は複数のリモートデバイス122−cとともにローカル・デバイス・リソース162−bを共有させてもよい。または、リソース共有アプリケーション140は、ローカルデバイス120に、送受信器160−aの通信距離内で1つ又は複数のリモートデバイス122−cに実装されるリモート・デバイス・リソース164−dを共有させてもよい。いくつかの実施形態は、分かりやすくするために、ローカルデバイス120および単一のリモートデバイス122−1間で同種デバイスリソースを共有する観点から説明されてもよいことに留意されたい。しかしながら、ローカルデバイス120は、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−1間で説明されたものと同一または類似した原理を用いて、ローカルデバイス120および複数のリモートデバイス122−c間で同種デバイスリソースを共有してもよいことが理解されてもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0032】
図2は、リソース共有装置100に関する動作環境200の実施形態を示す。さらに具体的には、動作環境200は、リソース共有アプリケーション140に関するさらに詳細なブロック図を示してもよい。
【0033】
図2に示すように、リソース共有アプリケーション140は種々の構成要素222−eを含んでもよい。本願で用いられるように、「構成要素」という用語は、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのうちのいずれかのコンピュータ関連エンティティを言及する意図がある。例えば、構成要素は、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、ハード・ディスク・ドライブ、(光学および/または磁気記憶媒体の)複数の記憶ドライブ、オブジェクト、実行ファイル、スレッド実行、プロセッサ、および/またはコンピュータであり得るが、これらに限定されない。例として、サーバ上で動作するアプリケーションおよびサーバの両方が構成要素となり得る。1つ又は複数の構成要素はプロセスおよび/またはスレッド実行内に存在することが可能であり、構成要素は、1つのコンピュータ上でローカライズされ得る、および/または2つ以上のコンピュータ間で分散され得る。さらに、構成要素は、動作を調整するために、種々のタイプの通信媒体により互いに通信可能に連結されてもよい。調整は、一方向または双方向の情報交換に関係してもよい。例えば、構成要素は、通信媒体を介して通信された信号の形態で情報を通信してもよい。情報は、種々の信号線に割り当てられた信号として実装され得る。このような割当において、各メッセージは信号である。しかしながら、さらなる実施形態は、あるいはデータメッセージを採用してもよい。このようなデータメッセージは、種々の接続を介して送信されてもよい。例示的な接続は、パラレルインターフェース、シリアルインターフェース、およびバスインターフェースを含む。
【0034】
図2に示す実施形態において、リソース共有アプリケーション140は、送受信器160−1によりリモートデバイス122−cから受信されるリソース構成情報110に一部基づき、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−cにより実装される同種デバイスリソースのセットを識別するように概して配置されるリソース識別子構成要素222−1を含んでもよい。リソース共有アプリケーション140は、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−c間で共有するために、同種デバイスリソースのセットから共有同種デバイスリソースを選択するように概して配置されたリソースセレクタ構成要素222−2をさらに含んでもよい。リソース共有アプリケーション140は、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−cの各々について、共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別するために、共有構成情報170を送信するように概して配置され共有管理構成要素222−3をさらに含んでもよい。電子デバイス120がリソース共有動作に適して構成されると、共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソース162−bの場合、共有リソース情報180とともにリソース共有メッセージを共有同種デバイスリソースから1つ又は複数のリモートデバイス122−cに送信するか、あるいは共有同種デバイスリソースがリモート・デバイス・リソース164−dの場合、共有リソース情報180とともにリソース共有メッセージを共有同種デバイスリソースから受信するかのどちらかであってもよい。
【0035】
図2に示されるリソース共有アプリケーション140は、特定のトポロジにおいて3つの構成要素しか持たないが、リソース共有アプリケーション140は、所与の実装に要求されるように、代わりのトポロジにおいて多少の構成要素を含んでもよいことが理解されてもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0036】
図3は、リソース共有装置100に関する動作環境300の動作環境の実施形態を示す。さらに具体的には、動作環境300は、リソース共有アプリケーション140のリソース識別子構成要素222−1に関するさらに詳細なブロック図を示してもよい。
【0037】
図3に示される実施形態において、リソース共有アプリケーション140は、送受信器160−1により1つ又は複数のリモートデバイス122−cから受信されるリソース構成情報110に部分的に基づき、複数の電子デバイス120により実装される同種デバイスリソース310−fのセットを識別するように概して配置されるリソース識別子構成要素222−1を含んでもよい。
【0038】
リソース共有動作は、いくつかの異なる方法でトリガされてもよい。例えば、リソース識別子構成要素222−1は、リソース共有動作を開始するために、ユーザ制御指示302を入力として受信してもよい。例えば、ローカルデバイス120のユーザが「リソース共有モード」と標示されたGUIボタンなどのユーザに提示されたGUI表示のグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)要素などのユーザインターフェース要素を選択するとき、ユーザ制御指示302は生成されてもよい。他の例では、リソース共有アプリケーション140は、1つ又は複数のリモートデバイス122−cの存在を検出し、ユーザが特定の位置にあるときを検出し、一日のうちの特定の時間を検出することおよび他のトリガにより、自動的にリソース共有動作を開始してもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0039】
いかなる場合でも、一旦トリガされると、リソース共有アプリケーション140により構成された1つ又は複数のリモートデバイスからリソース構成情報110を要求する1つ又は複数のリソース共有識別メッセージ303−sをブロードキャストすることにより、リソース識別子構成要素222−1はリソース走査を開始してもよい。
【0040】
リソース識別子構成要素222−1は、リソース構成情報110の異なるセットを異なるリモートデバイス122−cから受信し、リモートリソース共有リスト304をリソース構成情報110の各セットから検索する。リモートリソース共有リスト304は、複数の電子デバイス間で共有するために利用可能なリモート・デバイス・リソース164−dのセットを含む。リモート・デバイス・リソース164−dは、別のデバイスとともに共有されるために利用可能なローカル・デバイス・リソース162−bに関して説明されるように、いずれかのデバイスリソースを含んでもよい。1つの実施形態において、例えば、リモート・デバイス・リソース164−dのセットは、他のデバイスリソース間で位置デバイス、センサ、または送受信器を含んでもよい。
【0041】
リソース識別子構成要素222−1はまた、ローカルリソース共有リスト306をメモリユニット150から検索してもよい。ローカルリソース共有リスト306は、複数の電子デバイス間で共有するために利用可能なローカル・デバイス・リソース162−bのセットを含んでもよい。1つの実施形態において、例えば、ローカル・デバイス・リソース162−bのセットは、他のデバイスリソース間で位置デバイス、センサ、または送受信器を含んでもよい。
【0042】
リソース識別子構成要素222−1は、ローカル・デバイス・リソース162−bのセットおよびリモート・デバイス・リソース164−dのセットを比較してもよく、また適合デバイスリソース308−eのサブセットを形成するために、ローカル・デバイス・リソース162−bおよびリモート・デバイス・リソース164−dのうちの1つ又は複数の間のいずれかの適合を検出してもよい。例えば、リモートリソース共有リスト304が、現在、リソース共有動作のために利用可能であるような、位置デバイス、近接センサ、加速度計、および送受信器160−1をそれぞれ表す4つのリモート・デバイス・リソース164−1から164−4を含むと仮定する。さらに、ローカルリソース共有リスト306が、現在、リソース共有動作のために利用可能であるような、位置デバイス、近接センサ、加速度計、および送受信器160−2をそれぞれ表す4つのローカル・デバイス・リソース162−1から162−4含むと仮定する。リソース識別子構成要素222−1は、適合デバイスリソース308−1、308−2、および308−3として、それぞれ、デバイスリソース162−1、164−1(例えば、位置デバイス)、デバイスリソース162−2、164−2(例えば、近接センサ)およびデバイスリソース162−3、164−3(例えば、加速度計)を最初に返してもよい。
【0043】
リソース識別子構成要素222−1により行われた適合動作の精度は、具体的な実装に依存してもよい。種々の実施形態は、適合動作を行うために、リソース構成情報110に必要とされるデバイス情報の対応レベルとともに、ローカル・デバイス・リソース162−bおよびリモート・デバイス・リソース164−d間の同種性のレベルを変更する必要があってもよい。1つの実施形態において、例えば、ローカル・デバイス・リソース162−bおよびリモート・デバイス・リソース164−dは、データ供給の互換性を確実にするために一致する必要があってもよい。この場合、リソース構成情報110は、正確な適合を確実にするために必要な、デバイス名、デバイス部の数、デバイスのバージョン数、デバイスの製造業者、または他の情報などのより精緻なレベルの詳細を含んでもよい。別の実施形態において、例えば、ローカル・デバイス・リソース162−bおよびリモート・デバイス・リソース164−dは性質が似ている必要があるのみであってもよいし、または同じ機能を行う必要があってもよく、かつ、データ供給の互換性を確実にするために、いずれかの差異に関して適切な翻訳ルーチンが実装されてもよい。この場合、リソース構成情報110は、例えば、デバイス名およびデバイス部の数などの、正確な適合を確実にするために必要なさらに総体的なレベルの詳細を含んでもよい。
【0044】
一旦リソース識別子構成要素222−1が適合デバイスリソース308−eのリストを生成してしまうと、リソース識別子構成要素222−1は、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−c間で共有するのに適した同種デバイスリソース310−fとしての指定に十分な適合パラメータとの適合を発見するためにフィルタを採用してもよい。我々の先の例に続いて、リソース識別子構成要素222−1は、さらに正確な適合の存在を確実にするために、適合パラメータのより正確なセットとともに、適合デバイスリソース308−1、308−2および308−3をフィルタ処理してもよい。適合デバイスリソース308−1、308−2は同一である一方、適合デバイスリソース308−3は類似してはいるが、この実装について同種とみなされるまで同一ではないと仮定する。リソース識別子構成要素222−1は、適合デバイスリソース308−1、308−2を、同種デバイスリソース310−1、310−2のセットとしてそれぞれ、返してもよい。
【0045】
図4は、リソース共有装置100に関して動作環境400の実施形態を示す。より具体的には、動作環境400は、リソース共有アプリケーション140のリソースセレクタ構成要素222−2に関して、さらに詳細なブロック図を示してもよい。
【0046】
先述のように、リソース共有アプリケーション140は、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−c間で共有するために、ローカルデバイス120またはリモートデバイス122−cの共有同種デバイスリソース310−fを選択するように概して配置されるリソースセレクタ構成要素222−2を含んでもよい。図4に示されるように、リソースセレクタ構成要素222−2は、入力として、リソース識別子構成要素222−1により生成される同種デバイスリソース310−fのセットを受信してもよい。リソースセレクタ構成要素222−2は、ローカル・デバイス・リソース162−bの対応するセットについて現在の動作状態を示すローカル動作パラメータ402−gのセットと、リモート・デバイス・リソース164−dの対応するセットについて現在の動作状態を示すリモート動作パラメータ404−hのセットとをさらに受信してもよい。現在の動作状態は、動作モード(例えば、活動状態または休止状態)、測定量(例えば、30%電池残量)、統計的情報(例えば、平均通信速度)およびデバイスリソースの動作特徴を示すいずれかの他の情報として定量化されてもよい。1つの実施形態において、現在の動作状態は、適合デバイスリソース308−e内の所与のデバイスリソース162−b、164−dに対応してもよい。例えば、適合デバイスリソース308−eが送受信器160−1を含む場合、現在の動作状態は、送受信器160−1の動作状態を表してもよい。1つの実施形態において、現在の動作状態は、適合デバイスリソース308−eの外部の所与のデバイスリソース162−b、164−dに対応してもよい。例えば、適合デバイスリソース308−eが送受信器160−1を備える場合、現在の動作状態は、送受信器160−1について電源(例えば、電池)の動作状態を示してもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0047】
リソースセレクタ構成要素222−2は、ローカル動作パラメータ402−gのセットおよびリモート動作パラメータ404−hのセットを、メモリユニット150に記憶された1つ又は複数の閾値動作パラメータ406−jと比較してもよい。閾値動作パラメータ406−jは、選択が共有同種デバイスリソース412として考えられるために、識別するいくつかの基準値または最低限の閾値に見合う同種デバイスリソース310−fを識別するための目の粗いフィルタとして動作してもよい。
【0048】
閾値パラメータ406−jは、様々な方法で取得されてもよい。閾値パラメータ406−jは、例えば、リソース共有動作に参加するために必要な最小限の電力レベルに基づき設定され得る。閾値パラメータ406−jはまた、履歴情報にも基づき得る。閾値パラメータ406−jはまた、現在の動作環境に関する静的情報にも基づき設定され得る。それらはユーザによって任意に設定され得る。所与の実装に関して閾値パラメータ406−jを容易に使用不可能にするように閾値406−jが設定され得ることに留意されたい。例えば、例として電力レベル動作パラメータを用いると、0%の閾値レベルの設定は、閾値を全く持たないことと同じであり、すべてのデバイスリソースが有効な候補であるとみなされるだろう。それとは対極的に、100%の閾値レベルは共有できる主体がないことを意味するだろう。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0049】
リソースセレクタ構成要素222−2は、比較結果に基づいて、候補デバイスリソース408−kのセットを生成してもよい。我々の先の例に続いて、同種デバイスリソース310−fのセットが、適合デバイスリソース308−1、308−2をそれぞれ表す2つの同種デバイスリソース310−1、310−2のセットを含むと仮定する。適合デバイスリソース308−1、308−2は、同種デバイスリソース162−1、164−1(例えば、位置デバイス)およびデバイスリソース162−2、164−2(例えば、近接センサ)をそれぞれ、表してもよい。リソースセレクタアプリケーション222−2は、ローカル電池に対して70%の電力レベルからなるローカル電池を表すローカル・デバイス・リソース162−3についてのローカル動作パラメータ402−1を検索してもよい。同様に、リソースセレクタアプリケーション222−2は、リモート電池に対して50%の電力レベルからなるリモート電池を表すリモート・デバイス・リソース164−3についてのリモート動作パラメータ404−1を検索してもよい。リソースセレクタアプリケーション222−2は、動作パラメータ402−1、404−1を、40%の閾値電力レベルを表す閾値動作パラメータ406−1と比較してもよい。70%および50%の動作パラメータ402−1、404−1はそれぞれ、両方とも40%の閾値電力レベルを超えていたため、リソースセレクタ構成要素222−2はその後、デバイスリソース162−1、164−1(例えば、位置デバイス)を表す適合デバイスリソース308−1に対応する候補デバイスリソース408−1、408−2のセットを生成してもよい。
【0050】
一旦候補デバイスリソース408−kのセットが生成されると、リソースセレクタ構成要素222−2は、候補デバイスリソース408−kのセットから共有同種デバイスリソース412を選択してもよい。リソースセレクタ構成要素222−2はは、候補デバイスリソース408−kの中から共有同種デバイスリソース412を選択するために、目の細かいフィルタとして動作する選択規則のセットを用いてもよい。選択規則は、その各々が共有に適した候補である候補デバイスリソース408−kのうちのどれが共有のために優位な場所にあるかを選択するように設計されている。
【0051】
1つの実施形態において、選択規則は、動作パラメータ402−g、404−hの相対値を、より高い動作パラメータ402−g、404−hで共有同種デバイスリソース412を選択するリソースセレクタ構成要素222−2と比較することに基づいてもよい。我々の先の例に続いて、ローカル・デバイス・リソース162−1はリモート・デバイス・リソース164−1(例えば、50%)よりも大きい電池残量(例えば、70%)を有するため、リソースセレクタ構成要素222−2は、ローカル・デバイス・リソース162−1を共有同種デバイスリソース412として選択してもよい。異なる例において、同種デバイスリソース310−fは、送受信器のセット含むと仮定する。この場合、リソースセレクタ構成要素222−2は、信号強度識別子に基づき、より高い信号強度で送受信器を選択してもよい。信号強度識別子は、受信無線信号、受信無線信号内の雑音、受信信号の誤差率、受信信号比、または他の統計的測量に存在する電力の統計的測量のいくつかの形態を含んでもよい。信号強度識別子の例は、受信信号強度インジケータ(RSSI)、受信チャネル電力インジケータ(RCPI)、信号対雑音比(SNR)インジケータ、信号対雑音プラス干渉比(SNIR)インジケータ、搬送波対雑音比(CNR)インジケータ、搬送波対受信器雑音密度(C/kT)インジケータ、1ビット当たりのエネルギー対雑音密度(Eb/NO)インジケータ、1シンボル当たりのエネルギー対雑音密度(Es/NO)インジケータ、モジュレーション誤差率(MER)インジケータ、信号雑音および歪み(SINAD)インジケータ、信号対干渉比(SIR)インジケータ、信号対量子化雑音比(SQNR)インジケータなどを含んでもよいがこれらに限定されない。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0052】
1つの実施形態において、選択規則は、候補デバイスリソース408−kのセットから候補デバイスリソース408−kを連続して選択することに基づいてもよい。例えば、候補デバイスリソース408−kのセットが候補デバイスリソース408−1、408−2および408−3を含む場合、リソースセレクタ構成要素222−2は、候補デバイスリソース408−1がそのセットにおいて第1の候補デバイスリソースであるため、共有同種デバイスリソース412として候補デバイスリソース408−1を選択して、カウンタを更新してもよい。別の反復において、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−1が、新規の共有同種デバイスリソース412の割当を望むときなどに、リソースセレクタ構成要素222−2は、候補デバイスリソース408−2がそのセットにおいて順番で次の候補デバイスリソースであるため、共有同種デバイスリソース412として候補デバイスリソース408−2を選択して、カウンタを更新してもよい。これは、リソース共有動作中、作業負荷の公平な分配を確実にする。
【0053】
1つの実施形態において、選択規則は、候補デバイスリソース408−kのセットから候補デバイスリソース408−kを無作為に選択することに基づいてもよい。例えば、候補デバイスリソース408−kのセットが候補デバイスリソース408−1、408−2および408−3を含む場合、リソースセレクタ構成要素222−2は、ランダムまたは擬似ランダム選択技術を用いて、共有同種デバイスリソース412として、無作為に候補デバイスリソース408−3を選択して、カウンタを更新してもよい。別の反復において、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−1が、新規の共有同種デバイスリソース412の割当を望むときなどに、リソースセレクタ構成要素222−2は、共有同種デバイスリソース412として、無作為に候補デバイスリソース408−2を選択して、カウンタを更新してもよい。これは、リソース共有動作中、作業負荷の相対的に公平な分配を確実にする。
【0054】
先述のように、リソースセレクタ構成要素222−2は、共有同種デバイスリソース412を選択するために、2階層の選択技術を用いてもよく、第1の階層は、候補デバイスリソース408−kのセットを生成するために、目の粗いフィルタとして閾値動作パラメータ406−jを利用し、第2の階層は、候補デバイスリソース408−kのセットから共有同種デバイスリソース412を選択するために、目の細かいフィルタとして選択規則を利用する。しかしながら、単一の階層の選択技術または3つ以上の階層の複数の階層選択技術が所与の実装に要求されるように用いられてもよいことが理解されてもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0055】
共有同種デバイスリソース412を選択する前に、リソースセレクタ構成要素222−2は、共有同種デバイスリソース412を選択するために、1つ又は複数のリソース交渉メッセージ410−lをリモートデバイス122−1などの1つ又は複数のリモートデバイス122−cと交換する必要があってもよい。ローカル・デバイス・リソース162−bおよびリモート・デバイス・リソース164−dは別個のデバイスにより実装され、リソースセレクタ構成要素222−2は、共有同種デバイスリソース412として、デバイスリソース162−b、164−dの1つを選択する前に、許可を得る必要があってもよい。これは、共有同種デバイスリソース412が、電池残量、コンピューティングリソース、通信リソース、メモリリソースなどのローカルデバイス120またはリモートデバイス122−1のリソースを消費するためである。さらに、許可は、プライバシー、優先傾向、またはさらに通商規制などの他の理由により得られる必要があってもよい。この場合、リソースセレクタ構成要素222−2は、どのデバイスリソースが、どんな条件下で、共有同種デバイスリソースとして用いられてもよいかを交渉するために、リソース交渉メッセージ410−lを交換してもよい。1つの実施形態において、交渉は、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−1に関して実装される定義されたポリシールールおよび/またはユーザ優先傾向のセットを用いることにより、ユーザの手動入力なしに自動的に実施されてもよい。1つの実施形態において、交渉は手動で実施されてもよく、ここでリソース交渉メッセージ410−lは、ユーザインターフェースを介してユーザにまで上げられ、選択は、ユーザインターフェースに対する入力としてユーザによってなされる。
【0056】
一旦交渉が終わってしまうと、リソースセレクタ構成要素222−2は、共有同種デバイスリソース412に関して交渉共有パラメータ414−mのセットを生成してもよい。例えば、交渉共有パラメータ414−1は、複数のデバイスの各々について共有役割パラメータを含んでもよい。共有役割パラメータは、各デバイスに割り当てられる共有役割を識別してもよい。第1の共有役割は、共有同種デバイスリソース412を実装する、またはむしろ他のデバイスによる消費に関するリソース情報を生産するデバイスに割り当てられるプロデューサ役割を含んでもよい。第2の共有役割は、共有同種デバイスリソース412を実装していない、またはむしろ他のデバイスによって生産されたリソース情報を消費するデバイスに割り当てられる消費者役割を含んでもよい。別の例において、交渉共有パラメータ414−2はセッションパラメータであってもよく、ここでデバイスまたはユーザは、リソース共有が発生している可能性がある間、1つ又は複数のセッションを決定してもよい。セッションパラメータは、単一のセッション(例えば、この場合のみについて)または複数のセッション(例えば、既知のデバイスが互いに近接しているときはいつでも)に関するものであってもよい。さらに別の例において、交渉共有パラメータ414−3は、共有役割パラメータまたはセッションパラメータに関連する定義された時間間隔であってもよく、ここでデバイスまたはユーザは、彼らがセッション毎に10分の定義された時間間隔でデバイスリソースを共有するであろうことを判定してもよく、5分毎に所与の共有役割においてデバイスリソースの共有などを交互に行ってもよい。これらは単に、交渉共有パラメータ414−mの数例にすぎず、他は所与の実装に要求されるように用いられてもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0057】
図5は、リソース共有装置100に関する動作環境500の実施形態を示す。さらに具体的には、動作環境500は、リソース共有アプリケーション140の共有管理構成要素222−3に関するさらに詳細なブロック図を示してもよい。
【0058】
共有管理構成要素222−3は、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−cの各々について共有同種デバイスリソース412および共有役割を識別するために、共有構成情報170を送信するように概して配置される。図5に示されるように、共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソース412および交渉共有パラメータ414−mのセットを、リソースセレクタ構成要素222−2から受信してもよい。共有管理構成要素222−3は、ローカルデバイス120に関連するデバイス識別子502−nまたは共有同種デバイスリソース412を実装するリモートデバイス122−cを検索してもよい。
【0059】
共有管理構成要素222−3はその後、デバイス識別子502−nを用いて、共有同種デバイスリソース412に関する共有同種デバイスリソース識別子510を生成してもよい。共有同種デバイスリソース識別子510は、共有グループ内において共有同種デバイスリソース412に関する固有の識別子である。これは、共有グループが移動して重複するときに望ましいものであるが、共有同種デバイスリソース識別子510は必ずしも共有グループ間で固有の識別子である必要はないことに留意されたい。この場合、グローバル一意識別子(GUID)は、共有同種デバイスリソース412に割り当てられてもよい。単一の識別子にデバイスおよびデバイスリソースの両方を識別させることにより、共有同種デバイスリソース識別子510は、受信側でコンピューティングおよび通信リソースを節約する。共有同種デバイスリソース識別子510はまた、共有同種デバイスリソース識別子510により受信側に迅速にメッセージにフィルタをかけさせ、それにより、送信側により通信されるすべてのメッセージを検出および処理させる必要を回避する。
【0060】
共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソース412に関してデバイス識別子502−nおよびデバイスリソース識別子504−oの組み合わせを利用して、共有同種デバイスリソース識別子510を生成してもよい。デバイスリソース識別子504−oの例は、リソース名、リソース部の数、リソースのバージョン数、リソースの製造業者、またはいずれかの他の識別情報を含んでもよいが、これらに限定されない。共有同種デバイスリソース412が全く識別情報を持たない場合、または共有管理構成要素222−3に知られていない場合、共有管理構成要素222−3はデバイスリソース識別子504−oを生成してもよい。共有管理構成要素222−3はその後、デバイス識別子502−nおよびデバイスリソース識別子504−oを組み合わせて共有同種デバイスリソース識別子510を形成してもよい。例えば、共有同種デバイスリソース識別子510を形成するために、デバイス識別子502−nの一部およびデバイスリソース識別子504−oが組み合わされてもよい。コンピューティングリソースの利用可能性、共有グループの大きさ、共有グループの特徴、デバイス特徴、複雑性、その他などの設計因子に依存して、共有同種デバイスリソース識別子510を生成するために、他の技術が用いられてもよいことが理解されてもよい。共有同種デバイスリソース412が共有グループ内で固有に識別される限り、共有同種デバイスリソース識別子510を生成するために、いずれかの技術が用いられてもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0061】
共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソース412および共有同種デバイスリソース412を実装するデバイスと関連する共有役割パラメータとして実装される交渉共有パラメータ414−1を受信してもよい。共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソース412を実装するデバイスに関する第1の共有役割識別子512−1および共有同種デバイスリソース412を実装しない1つ又は複数のデバイスに関する第2の共有役割識別子512−2などの交渉共有パラメータ414−1に基づき、各デバイスについて共有役割識別子512−tを生成してもよい。例えば、共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソース412を実装するときに、ローカルデバイス120に関する第1の共有役割識別子512−1としてプロデューサ役割を生成してもよく、共有同種デバイスリソース412を実装していない1つ又は複数のリモートデバイス122−cに関する第2の共有役割識別子512−2として消費者役割を生成してもよく、またその逆でもよい。プロデューサ役割は共有リソース情報524を生産する。消費者役割は共有リソース情報524を消費する。
【0062】
共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソース412および共有同種デバイスリソース412を実装するデバイスと関連するセッションパラメータとして実装される交渉共有パラメータ414−2を受信してもよい。共有管理構成要素222−3はその後、共有同種デバイスリソース412を共有するために、1つ又は複数のセッションに対してセッション識別子514を生成してもよい。
【0063】
共有管理構成要素222−3は、共有役割パラメータまたはセッションパラメータと関連する時間間隔として実装される共有同種デバイスリソース412および交渉共有パラメータ414−3を受信してもよい。共有管理構成要素222−3はその後、共有同種デバイスリソース412を共有するために、1つ又は複数の共有役割またはセッションについて時間間隔を生成してもよい。タイマー506は、時間間隔を搭載して、セッションの終了、新規のセッションの作成、共有役割における切り替え、交渉共有パラメータ414−mの再交渉、新規の共有同種デバイスリソース412の選択、その他などのいくつかの時間間隔の満了に対する対処を行ってもよい。
【0064】
1つの実施形態において、例えば、共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソース412と、共有同種デバイスリソース412を実装するデバイスと関連するセッションパラメータであって、交渉共有パラメータ414−3により定義されるように定義された時間間隔を有するセッションパラメータとを含む交渉共有パラメータ414−2を受信してもよく、また、共有同種デバイスリソース412を共有するために、セッションについてセッション識別子514を生成してもよい。共有管理構成要素222−3はその後、定義された時間間隔を監視するためにタイマー506を起動してもよく、タイマー506が満了するとセッションを終了してもよい。
【0065】
共有同種デバイスリソース識別子510、共有役割識別子512−t、およびセッション識別子514などの共有構成情報170を生成するために、一旦、共有管理構成要素222−3が種々の入力を用いると、共有管理構成要素222−3は、共有構成情報170とともに、1つ又は複数の共有構成メッセージ508−pを複数のデバイスに送信してもよい。共有役割識別子512−tに関連する所与の共有役割に関してデバイスを構成するために、また消費者役割にある場合には、どのようにしてリソース情報を送受信器160−aを介して共有同種デバイスリソース412から受信するかに関してデバイスを構成するために、共有構成情報170は受信デバイスによって用いられてもよい。例えば、共有管理構成要素222−3は、ローカル・バス・アーキテクチャを用いて、共有構成メッセージ508−1をローカル・デバイス・リソース162−1または別のローカル・デバイス・リソース162−2〜162−bに送信してもよいし、また送受信器160−aを用いて共有構成メッセージ508−2、508−3をリモートデバイス122−1、122−2に送信してもよい。共有同種デバイスリソース412がローカル・デバイス・リソース162−1であるとき、共有構成メッセージ508−1は省略されてもよく、ローカル・デバイス・リソース162−1の動作は正規の手続きを通じて継続する。共有同種デバイスリソース412がリモート・デバイス・リソース164−1であるときは、しかしながら、共有構成メッセージ508−1は、ローカル・デバイス・リソース162−1を構成してリソース情報の生成を止めるために用いられてもよい。この場合、共有構成メッセージ508−1は、ローカル・デバイス・リソース162−1、ローカル・デバイス・リソース162−1用の制御器、または電力をローカル・デバイス・リソース162−1に供給する電源のための電力マネージャに送信されてもよい。共有構成メッセージ508−2、508−3は、同じような方法で、リモートデバイス122−1、122−2、それぞれによって処理される。このように、共有管理構成要素222−3は、共有役割識別子512−tに基づきデバイスをプロデューサ役割および消費者役割間で切り替えさせてもよい。
【0066】
一旦ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−cがリソース共有動作に関して適切に構成されると、共有管理構成要素222−3は、共有リソース情報180の共有を、周期的、非周期的、連続的、またはオンデマンドベースで開始してもよい。1つの実施形態において、共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソース162−bであるとき、リソース情報524をリモート・データ・ソースから共有同種デバイスリソース412によって検索(または受信)してもよく、かつ、共有同種リソース識別子510、セッション識別子514、および共有リソース情報524を含む1つ又は複数のリソース共有メッセージ522−qの形態の共有リソース情報180を、共有同種デバイスリソース412から1つ又は複数のリモートデバイス122−cに送信してもよい。あるいは、共有同種デバイスリソース412がリモート・デバイス・リソース164−dであるとき、共有管理構成要素222−3は、1つ又は複数のリソース共有メッセージ522−qの形態の共有リソース情報180を共有リソース情報524とともに、共有同種デバイスリソース412から受信してもよい。
【0067】
伝送モードにあるとき、共有管理構成要素222−3はローカル・デバイス・リソース162−bを監視してもよく、かつ、ローカル・デバイス・リソース162−bからのいずれかの出力を妨害してもよい。共有管理構成要素222−3はその後、送受信器160−aのうちの1つを介したリモートデバイス122−cに対する伝送に関して妨害された出力により、リソース共有メッセージ522−qを生成してもよい。共有管理構成要素222−3は、ユニキャストまたはマルチキャスト技術を用いて、リソース共有メッセージ522−qを送信してもよい。前述の技術を用いるとき、例えば、共有管理構成要素222−3は、ローカルデバイス120と各リモートデバイス122−c間でピアツーピアまたはアドホック接続を確立してもよい。後述の技術を用いるとき、例えば、共有管理構成要素222−3は、どのデバイスがデータを共有していようと変化しないマルチキャストアドレスを用いてもよい。共有同種デバイスリソース412を固有に識別するために、共有同種デバイスリソース識別子510またはセッション識別子514の使用は、所与の通信技術に依存して任意に選択可能である。
【0068】
共有管理構成要素222−3は、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−cの地理的近接に基づき、送受信器160−aを選択してもよい。例えば、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−cが1〜300メートル以内にあるなど地理的に互いに接近している場合、共有管理構成要素222−3は、短距離通信用に設計された送受信器160−1を用いてリソース共有メッセージ522−qを送信してもよく、これにより、送受信器160−2に関連する電力を節約する。ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−cが300メートル以上離れているなど地理的に互いに離れている場合、共有管理構成要素222−3は、より長い距離の通信用に設計された送受信器160−2を用いてリソース共有メッセージ522−qを送信してもよい。インテリジェント送受信器選択は、ローカルデバイス120およびリモートデバイス122−cのオプションに、所与の実装に要求されるような低電力オプション、高信号品質オプション、および他の性能制約などのリソース共有動作を構成させてもよい。
【0069】
受信モードにおいて、共有管理構成要素222−3は、リモートデバイス122−cによって用いられる送受信器160−aに対応する同一の送受信器160−aを介して、リソース共有メッセージ522−qを受信してもよい。共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソース識別子510を有するメッセージ(またはパケット)について監視してもよく、また、共有リソース情報524をメッセージから検索してもよい。共有管理構成要素222−3はその後、共有リソース情報524をエリア・ソフトウェア・アプリケーションなどの共有リソース情報524の消費者に転送してもよい。例えば、共有リソース情報524がGPS情報であるとき、消費者は、ローカルデバイス120により実装されるナビゲーションまたはマッピングソフトウェアであってもよい。
【0070】
リソース共有アプリケーション140は共有同種デバイスリソース412を識別し、セッション中に共有リソース情報524の共有を開始し、リソース共有アプリケーション140は、種々のイベントまたは変化する条件に応じて、セッション中に共有同種デバイスリソース412を変化させてもよい。例えば、リソース共有アプリケーション140は、タイマー506の満了に従い、共有同種デバイスリソース412を切り替えてもよい。別の例において、共有同種デバイスリソース412が動作を中止するとき、リソース共有アプリケーション140は共有同種デバイスリソース412を切り替えでもよい。この原因は、電池の枯渇、リソース機能不良、デバイス機能不良、低電力状態に入っているデバイス、通信障害などの可能性がある。さらに別の例において、リソース共有アプリケーション140は、ローカル動作パラメータ402−gまたはリモート動作パラメータ404−hを変化させることに応じて、共有同種デバイスリソース412を切り替えてもよい。さらにまた別の例において、リソース共有アプリケーション140は、リソースの公平な使用を確実にするように設計されたリソース共有ポリシーに従い、共有同種デバイスリソース412を切り替えてもよい。さらに別の例において、リソース共有アプリケーション140は、ユーザの制御指示に応じて、共有同種デバイスリソース412を切り替えてもよい。実施形態はこれらの例に限定されない。
【0071】
図11に示されるように、かつこれを参照して、ローカルデバイス120はさらに、プロセッサ回路130に通信可能に連結されるタッチ・スクリーン・ディスプレイプロセッサを備えてもよい。タッチ・スクリーン・ディスプレイは、リソース共有アプリケーション140を構成して、リソース共有アプリケーション140に関して、例えば、リソース共有アプリケーション140に関するグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)表示などの種々のタイプのユーザインターフェースを提示するために、ユーザ制御指示を受信してもよい。例えば、GUI表示はユーザに、リソース共有動作に関するデバイスを構成させ、リソース共有動作を開始させ、リソース共有動作に入る要求を受け入れさせるまたは拒否させ、交渉共有パラメータ414−mのセットを交渉させ、リソース共有動作を止めさせ、リソース共有動作に関する共有役割を切り替えさせ、ユーザ優先傾向を構成させるなどしてもよい。
【0072】
図6Aはリソース共有システム600の実施形態を示す。リソース共有システム600は、リソース共有装置100を実装するのに適したネットワーク要素およびデバイスを有するネットワーク図を示す。さらに具体的には、リソース共有システム600は、複数のデバイス中の単一のデバイスによって実装されるデバイスリソースを共有することが可能なローカル・モバイル・デバイス650およびモバイルデバイス604−zのセットを示す。
【0073】
図6Aに示す例示した実施形態において、リソース共有システム600は、ローカル・モバイル・デバイス650を含んでもよい。ローカル・モバイル・デバイス650は、ローカルデバイス120に関する例示的な実装を含んでもよい。ローカル・モバイル・デバイス650は、コンピューティング性能、通信機能および電池などの携帯用電源を有するいずれかの携帯用電子デバイスを備えてもよい。ローカル・モバイル・デバイス650の例は、ウルトラ・モバイル・デバイス、モバイル・コンピューティング・デバイス、スマートフォン、ハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピュータ、遠隔制御、ゲームデバイス、消費者電子デバイスなどを含むがこれらに限定されない。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0074】
ローカル・モバイル・デバイス650は、処理構成要素630を用いるリソース共有装置100に関する処理動作または論理を実装してもよい。処理構成要素630は、種々のハードウェア要素、ソフトウェア要素、または両者の組み合わせを備えてもよい。ハードウェア要素の例は、デバイス、論理デバイス、構成要素、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、プロセッサ回路、回路要素(例えば、トランジスタ、レジスタンス、コンデンサ、誘導子、その他)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、メモリユニット、論理ゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセットなどを備えてもよい。ソフトウェア要素の例は、ソフトウェア構成要素、プログラム、アプリケーション、コンピュータプログラム、アプリケーションプログラム、システムプログラム、ソフトウェア開発プログラム、機械プログラム、オペレーティング・システム・ソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、ルーチン、サブルーチン、機能、方法、手順、ソフトウェアインターフェース、アプリケーション・プログラム・インターフェース(API)、命令セット、コンピューティングコード、コンピュータコード、コードセグメント、コンピュータ・コード・セグメント、ワード、値、符号、またはいずれかのそれらの組み合わせを含んでもよい。処理構成要素630に関する例は、図1を参照して説明されるプロセッシング回路130を含んでもよい。しかしながら、ハードウェア要素および/またはソフトウェア要素を用いて実施形態が実装されるかどうかを判定することは、所与の実装に要求されるような、所望の計算速度、電力レベル、耐熱性、処理回路量、入力データ速度、出力データ速度、メモリリソース、データバス速度および他の設計または性能制約などのいずれかの数の要因に従って変化してもよい。
【0075】
ローカル・モバイル・デバイス650は、通信構成要素640を用いるリソース共有装置100に関する通信動作または論理を実装してもよい。通信構成要素640は、パケット交換ネットワーク(例えば、インターネットなどの公衆ネットワーク、企業向けイントラネットなどの私的ネットワーク、その他)、回路交換ネットワーク(例えば、公衆交換電話網)、またはパケット交換ネットワークおよび回路交換ネットワークの(適切なゲートウェイおよび翻訳ルーチンとの)組み合わせとともに用いるのにふさわしい技術などのいずれかの周知の通信技術およびプロトコルを実装してもよい。通信構成要素640は、1つ又は複数の通信インターフェース、ネットワークインターフェース、ネットワーク・インターフェース・カード(NIC)、無線機、無線送信器/受信器(送受信器)、有線および/または無線通信媒体、物理的なコネクタ、その他などの種々のタイプの標準通信要素を含んでもよい。例としてであってこれらに限定されないが、通信媒体610−x、620−yは、有線通信媒体および/または無線通信媒体として実装されてもよい。有線通信媒体の例は、ワイヤ、ケーブル、金属鉛、プリント基板(PCB)、バックプレーン、スイッチ構造、半導体材料、ツイスト・ペア・ワイヤ、同軸ケーブル、光ファイバ、伝搬信号などを含んでもよい。無線通信媒体の例は、音響、無線周波数(RF)スペクトル、赤外線および他の無線媒体を含んでもよい。上述の実装と類似した他の実装が同様に作用し得るが、通信構成要素640に関する例は、送受信器160−aを含んでもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0076】
ローカル・モバイル・デバイス650は、通信媒体610−x上の通信構成要素640により、1つ又は複数のリモート・データ・ソース602−hと通信してもよい。リモート・データ・ソース602−hは、共有同種デバイスリソース412として選択されたローカル・デバイス・リソース162−bおよび/またはリモート・デバイス・リソース164−dに関するリソース情報520を提供するために配置されたいずれかの外部データである。
【0077】
共有同種デバイスリソース412が、それぞれ、送受信器160−1、160−2などの短距離または長距離通信を提供するように設計された送受信器160−aであるとき、リモート・データ・ソース602−hは、IEEE802.11(WiFi)、IEEE802.15(WPAN)、IEEE802.16(WiMAX)、ワイヤレス・ギガビット・アライアンス(WiGig)、IEEE802.20(広帯域無線アクセス)、または関連規格を用いて無線デバイスを有線ネットワークに接続させるネットワークデバイスを備えてもよい。この場合、リモート・データ・ソース602−hは、普通は、外部ネットワーク670−jのうちの1つとして示される有線ネットワークを介してルータに接続され、外部ネットワーク670−j上のローカル・モバイル・デバイス650および有線デバイスなどの無線デバイス間でデータを中継し得る。
【0078】
共有同種デバイスリソース412が、ローカルデバイス120に関する位置情報サービス(LBS)を提供するように設計された送受信器160−3(または単一の受信器160−3)などの送受信器160−aであるとき、リモート・データ・ソース602−hは、衛星ナビゲーションシステム(例えば、GPSシステム)の衛星、または地上または地球ベースのビーコン(例えば、セルラー基地局、無線アクセスポイント、電波塔、その他)を備えてもよい。
【0079】
共有同種デバイスリソース412が、バイオメトリックセンサ、熱センサ、環境センサ(例えば、気圧計、寒気、風、圧力など)、近接センサ、または加速度計などのセンサであるとき、リモート・データ・ソース602−hは、所与のタイプのセンサに適したリソース情報520の対応するソースであってもよい。例えば、共有同種デバイスリソース412が熱センサである場合、リモート・データ・ソース602−hは熱源(例えば、人間の肉体、太陽光波など)を備えてもよい。
【0080】
これらはリモート・データ・ソース602−hのほんの数例にすぎない。リモート・データ・ソース602−hの変形例は、共有同種デバイスリソース412として選択されたローカル・デバイス・リソース162−bおよび/またはリモート・デバイス・リソース164−dにおける変形例に対応してもよい。実施形態は、これらの例に限定されない。
【0081】
ローカル・モバイル・デバイス650はまた、1つ又は複数のモバイルデバイス604−zとも通信してもよい。モバイルデバイス604−zはリモートデバイス122−cに関する実装を備えてもよい。先述のように、モバイルデバイス604−zは、ローカル・モバイル・デバイス650から物理的および構造的に分離するいずれかの電子デバイスである。さらに具体的には、モバイルデバイス604−zは、コンピューティング性能、通信機能、および携帯用電源有するいずれかの携帯用電子デバイスを備えてもよい。リモート・モバイル・デバイス604−zの例は、ローカル・モバイル・デバイス650の所与の例と同じ例を含んでもよい。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0082】
図6Aにさらに示されるように、リソース共有システム600は、共有制御器652を備えてもよい。共有制御器652は、それ自身がリソース共有に参加しておらずリソースを実装していないが、むしろ、外部ネットワーク670−jまたは無線通信媒体622を通して、ローカル・モバイル・デバイス650およびリモート・モバイル・デバイス604−z間で共有イベントを構造化する、外部の、第三者の制御器ユニットを備えてもよい。共有制御器652は、外部ネットワーク670−jによりアクセス可能なネットワークリソース、またはローカル・モバイル・デバイス650および1つ又は複数のリモート・モバイル・デバイス604−zの通信距離内の別個の電子デバイスとして実装されてもよい。例えば、共有制御器652は、バス上のコンピューティングデバイスによって実行されてもよく、それは共有役割およびバスの乗客のモバイルデバイスに関する態様を発見するデバイスを管理し、そのそれぞれの共有役割の各デバイスを通知してもよい。
【0083】
図6Bはリソース共有システム600の実施形態を示す。図6Bは、図6Aを参照して説明されるように、モバイルデバイス650、604−1に関する状態図670を示す。リモート・モバイル・デバイス604−1について所与の例が他のリモート・モバイル・デバイス604−2…604−zについて実装されてもよいことが理解されてもよい。
【0084】
状態図670は、モバイルデバイス650、604−1に関する異なる潜在的な共有役割状態を示す。先述のように図5を参照して、共有管理構成要素222−3は、各デバイスについて、共有同種デバイスリソース412を実装しているデバイスに関する第1の共有役割識別子512−1および共有同種デバイスリソース412を実装していない1つ又は複数のデバイスに関する第2の共有役割識別子512−2などの共有役割識別子512−tを生成してもよい。図6Bに示されるように、共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソース412を実装するときに、ローカル・モバイル・デバイス650に関する第1の共有役割識別子512−1としてプロデューサ役割を生成してもよく、共有同種デバイスリソース412を実装していないリモート・モバイル・デバイス604−1に関する第2の共有役割識別子512−2として消費者役割を生成してもよく、またその逆でもよい。
【0085】
ローカル・モバイル・デバイス650が共有役割識別子512−1を受信するとき、ローカル・モバイル・デバイス650はプロデューサ役割状態672に切り替わってもよい。プロデューサ役割状態672にあるとき、ローカル・モバイル・デバイス650は、リモート・モバイル・デバイス604−1に関する共有リソース情報524を生産する。ローカル・モバイル・デバイス650が共有役割識別子512−2を受信するとき、ローカル・モバイル・デバイス650は消費者役割状態674に切り替わってもよい。消費者役割状態674にあるとき、ローカル・モバイル・デバイス650は、リモート・モバイル・デバイス604−1から共有リソース情報524を消費する。リモート・モバイル・デバイス604−1は、ローカル・モバイル・デバイス650と同様の方法で、プロデューサ役割状態672および消費者役割状態674間で切り替わってもよい。
【0086】
状態図670はバイナリプロダクションまたは共有リソース情報524の消費に対応する2つの役割状態672、674をそれぞれ示すのみであるが、他の共有役割状態が実装の変更に対応して定義されてもよいことが理解されてもよい。例えば、状態図670は、モバイルデバイス650、604−1が共有リソース情報524を生産も消費もしないニュートラルな役割状態を有してもよい。
【0087】
本明細書には、開示されたアーキテクチャの新規の態様を行うための例示的な方法論を代表するフローチャートのセットが含まれる。説明を簡単にするために、例えば、フローチャートまたはフローダイアグラムの形態で本明細書に示された1つ又は複数の方法論が一連の行為として示され説明される一方、いくつかの行為は、行為の命令に従って、異なる命令においておよび/または本明細書に示され説明される行為とは別の行為と同時に発生してもよいため、方法論が行為の命令により限定されることが解釈され理解されるべきである。例えば、当業者は、状態図でそうであるように、あるいは方法論が一連の相関の状態またはイベントとして表され得ることを、解釈し理解するであろう。また、方法論に示されているすべての行為が、新規の実装に必要とされるは限らない。
【0088】
図7は、論理フロー700の1つの実施形態を示す。論理フロー700は、本明細書において説明される1つ又は複数の実施形態により実行される動作のうちのいくつかまたはすべてを代表してもよい。例えば、論理フロー700はリソース共有装置100によって行われる動作を示してもよい。
【0089】
図7に示され例示された実施形態において、論理フロー700は、ブロック702で、無線送受信器により受信されたリソース構成情報に一部基づき複数のデバイスにより実装される同種デバイスリソースのセットを識別してもよい。例えば、リソース共有アプリケーション140のリソース識別子構成要素222−1は、送受信器160−aにより受信されたリソース構成情報110に一部基づき、複数のデバイス(例えば、ローカルデバイス120、リモートデバイス122−c、ローカル・モバイル・デバイス650、モバイルデバイス604−z)により実装される同種デバイスリソース310−fのセットを識別してもよい。リソース構成情報110は、例えば、リモートリソース共有リスト304、リモート動作パラメータ404−h、およびデバイス識別子504−oを含んでもよい。
【0090】
論理フロー700は、ブロック704で、複数のデバイス間で共有するために複数のデバイスのうちの1つの共有同種デバイスリソースを選択してもよい。例えば、リソース共有アプリケーション140のリソースセレクタ構成要素222−2は、ローカルデバイス120および1つ又は複数のリモートデバイス122−cなどの複数のデバイス間で共有するために、ローカルデバイス120などの複数のデバイスのうちの1つの共有同種デバイスリソース412を選択してもよい。
【0091】
論理フロー700は、ブロック706で、複数のデバイスの各々について共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別するために共有構成情報を送信してもよい。例えば、ローカルデバイス120および1つ又は複数のリモートデバイス122−cを備える複数のデバイスの各々について、共有同種デバイスリソース412および共有役割を識別するために、リソース共有アプリケーション140の共有管理構成要素222−3は、共有構成情報170を送信してもよい。共有役割は、例えば、プロデューサ役割状態672または消費者役割状態674を含んでもよい。
【0092】
論理フロー700は、ブロック708で、共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソースであるとき共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを共有同種デバイスリソースから送信してもよい。例えば、プロデューサ役割状態672にあるとき、共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソース162−bの場合、共有リソース情報524とともにリソース共有メッセージ522−qを共有同種デバイスリソース412から1つ又は複数のリモートデバイス122−cに送信してもよい。
【0093】
論理フロー700は、ブロック710で、共有同種デバイスリソースがリモート・デバイス・リソースであるとき共有リソース情報とともに共有されたリソースメッセージを共有同種デバイスリソースから受信してもよい。例えば、消費者役割状態674にあるとき、共有管理構成要素222−3は、共有同種デバイスリソース412がリモートデバイス122−cのリモート・デバイス・リソース164−dの場合、共有リソース情報524とともに共有されたリソースメッセージ522−qを共有同種デバイスリソース412から受信してもよい。
【0094】
図8は論理フロー800の1つの実施形態を示す。論理フロー800は、本明細書において説明される1つ又は複数の実施形態により実行される動作のうちのいくつかまたはすべてを代表してもよい。例えば、論理フロー800は、リソース共有装置100によって行われる動作を示してもよい。さらに具体的には、論理フロー800は、図7を参照して示されるように、論理フロー700のブロック702で、同種デバイスリソース310−fのセットを識別するために、さらに詳細な動作を提供してもよい。
【0095】
図8に示され例示された実施形態において、論理フロー800は、ブロック802で、ローカル・デバイス・リソースのセットおよびリモート・デバイス・リソースのセットを比較してもよい。例えば、リソース識別子構成要素222−1は、ローカルリソース共有リスト306をメモリユニット150から検索してもよく、ローカルリソース共有リスト306は、ローカルデバイス120および1つ又は複数のリモートデバイス122−c間で共有するために利用可能なローカル・デバイス・リソース162−bのセットを含む。リソース識別子構成要素222−1は、リモートリソース共有リスト304をリソース構成情報110から検索してもよく、リモートリソース共有リスト304は、ローカルデバイス120および1つ又は複数のリモートデバイス122−c間で共有するために利用可能なリモート・デバイス・リソース164−dのセットを含む。リソース識別子構成要素222−1は、ローカル・デバイス・リソース162−bのセットおよびリモート・デバイス・リソース164−dのセットを比較してもよい。
【0096】
論理フロー800は、ブロック804で、適合デバイスリソースのサブセットを形成するために、ローカル・デバイス・リソースおよびリモート・デバイス・リソースのうちの1つ又は複数の間の適合を検出してもよい。例えば、リソース識別子構成要素222−1は、適合デバイスリソース308−eのサブセットを形成するために、ローカル・デバイス・リソース162−bおよびリモート・デバイス・リソース164−dのうちの1つ又は複数の間の適合を検出してもよい。適合の粒度は、所望の実装に従い、同一の粒度から目の粗い粒度の範囲で距離を変更してもよい。目の粗い適合は、互換性のあるデータ供給を確実にするために、翻訳ルーチン構成要素(図示せず)などの付加的な構成要素を要求してもよい。
【0097】
論理フロー800は、ブロック806で、適合デバイスリソースのサブセットを含む同種デバイスリソースのセットを返してもよい。例えば、リソース識別子構成要素222−1は、適合デバイスリソース308−eのサブセットを含む同種デバイスリソース310−fのセットを返してもよい。
【0098】
図9は論理フロー900の1つの実施形態を示す。論理フロー900は、本明細書において説明される1つ又は複数の実施形態により実行される動作のうちのいくつかまたはすべてを代表してもよい。例えば、論理フロー900はリソース共有装置100によって行われる動作を示してもよい。さらに具体的には、論理フロー900は、図7を参照して示されるように、論理フロー700のブロック704で共有同種デバイスリソース412を選択するために、さらに詳細な動作を提供してもよい。
【0099】
図9に示され例示された実施形態において、論理フロー900は、ブロック902で、ローカル動作パラメータのセットおよびリモート動作パラメータのセットを、閾値動作パラメータと比較してもよい。例えば、リソースセレクタ構成要素222−2は、同種デバイスリソース310−fと関連するローカル動作パラメータ402−gのセットおよびリモート動作パラメータ404−hのセットを1つ又は複数の閾値動作パラメータ406−jと比較してもよい。
【0100】
論理フロー900は、ブロック904で、比較結果に基づき、候補デバイスリソースのセットを生成してもよい。例えば、リソースセレクタ構成要素222−2は、比較結果に基づき、候補デバイスリソース408−kのセットを生成してもよい。例えば、候補デバイスリソース408−kのセットは、1つ又は複数の閾値動作パラメータ406−jより大きい、1つ又は複数の閾値動作パラメータ406−jと等しい、または1つ又は複数の閾値動作パラメータ406−jより低いローカル動作パラメータ402−gおよび/またはリモート動作パラメータ404−hを有するこれらの同種デバイスリソース310−fを含んでもよい。
【0101】
論理フロー900は、ブロック906で、共有同種デバイスリソースの選択を支援するために、リソース交渉メッセージを1つ又は複数のリモートデバイスと交換してもよい。例えば、リソースセレクタ構成要素222−2は、共有同種デバイスリソース412の選択を支援するために、リソース交渉メッセージ410−lを1つ又は複数のリモートデバイス122−cと交換してもよい。
【0102】
論理フロー900は、ブロック908で、候補デバイスリソースのセットから共有同種デバイスリソースを選択してもよい。例えば、リソースセレクタ構成要素222−2は、交渉結果に基づき、候補デバイスリソース408−kのセットから共有同種デバイスリソース412を選択してもよい。
【0103】
図10Aはメッセージフロー1000の実施形態を示す。図10Aに示されるようなメッセージフロー1000は、リモート・モバイル・デバイス604−zに関してリモート・デバイス・リソース164−dを識別するために、リソース共有システム600の一部を含む種々の電子デバイス間の例示的なメッセージのフローを表す。
【0104】
図10Aに示され例示された実施形態において、各々がリソース共有アプリケーション140により構成されたリモート・モバイル・デバイス604−1、604−2および604−3のそれぞれからリソース構成情報110を要求するリソース共有識別メッセージ303−1、303−2および303−3をブロードキャストすることによってリソース走査を開始するために、ローカル・モバイル・デバイス650は、識別リソース動作1002を実行してもよい。リモート・モバイル・デバイス604−1、604−2および604−3は、各々がリソース構成情報110の異なるセットを含むリソース共有識別メッセージ303−4、303−5および303−6にそれぞれ、応答してもよい。
【0105】
図10Bはメッセージフロー1000の実施形態を示す。図10Bに示すようなメッセージフロー1000は、ローカル・モバイル・デバイス650のローカル・デバイス・リソース162−bまたはリモート・モバイル・デバイス604−zに関するリモート・デバイス・リソース164−dから共有同種デバイスリソース412を選択して構成するために、リソース共有システム600を部分的に含む種々の電子デバイス間の例示的なメッセージのフローを表す。
【0106】
図10Bに示され例示された実施形態において、リソース交渉メッセージ410−1、410−2および410−3を、リモート・モバイル・デバイス604−1、604−2および604−3のそれぞれで送信することによって共有同種デバイスリソース412を選択するために、ローカル・モバイル・デバイス650は、選択リソース動作1004を実行してもよい。ローカル・デバイス・リソース162−bおよびリモート・デバイス・リソース164−dは、別個のデバイスによって実装され、リソースセレクタ構成要素222−2は、リソースドレイン、プライバシー問題、優先傾向、または他の懸念のせいで、共有同種デバイスリソース412としてデバイスリソース162−b、164−dの1つを選択する前に許可を得る必要がある場合がある。リモート・モバイル・デバイス604−1、604−2および604−3は、交渉リソースパラメータ414−mのセットを交渉するために、リソース交渉メッセージ410−4、410−5および410−6にそれぞれ、応答してもよい。
【0107】
一旦交渉位相が終了してしまうと、共有構成メッセージ508−1、508−2および508−3をそれぞれ、共有構成情報170とともに送信することによってリモート・モバイル・デバイス604−1、604−2および604−3を構成するために、ローカル・モバイル・デバイス650は、構成リソース動作1006を実行してもよい。リモート・モバイル・デバイス604−1、604−2および604−3に関するリソース共有アプリケーション140は、共有役割識別子512−1、512−2などの共有構成情報170に従い、リモート・モバイル・デバイス604−1、604−2および604−3の各々をプロデューサ役割状態672または消費者役割状態674に切り替えてもよい。
【0108】
図10Cはメッセージフロー1000の実施形態を示す。図10Cに示すようなメッセージフロー1000は、ローカル・モバイル・デバイス650および1つ又は複数のリモート・モバイル・デバイス604−z間で共有同種デバイスリソース412を共有するために、リソース共有システム600を部分的に含む種々の電子デバイス間の例示的なメッセージのフローを表す。
【0109】
共有同種デバイスリソース412がローカル・モバイル・デバイス650により実装されるとき、ローカル・モバイル・デバイス650は、リソース情報520を要求する要求メッセージ1100をリモート・データ・ソース602−1から送信することによって共有リソース情報180を共有するために、共有リソース動作1008を実行してもよい。リモート・データ・ソース602−1は、リソース情報520とともに応答メッセージ1102を送信してもよい。ローカル・モバイル・デバイス650はその後、共有同種リソース識別子510および共有リソース情報524を含む、リソース共有メッセージ522−1、522−2および522−3の形態の共有リソース情報180を、共有同種デバイスリソース412からリモート・モバイル・デバイス604−1、604−2および604−3のそれぞれに送信してもよい。
【0110】
あるいは、共有同種デバイスリソース412が、リモート・モバイル・デバイス604−3などのリモート・モバイル・デバイス604−zによって実装されるとき、リソース情報520を要求する要求メッセージ1100をリモート・データ・ソース602−1から送信することによって共有リソース情報180を共有するために、リモート・モバイル・デバイス604−3は共有リソース動作1010を実行してもよい。リモート・データ・ソース602−1は、リソース情報520とともに応答メッセージ1102を送信してもよい。リモート・モバイル・デバイス604−3はその後、共有同種リソース識別子510および共有リソース情報524を含む、リソース共有メッセージ522−1、522−2および522−3の形態の共有リソース情報180を、共有同種デバイスリソース412からリモート・モバイル・デバイス604−1、604−2およびローカル・モバイル・デバイス650のそれぞれに送信してもよい。
【0111】
図11は、先述のように、種々の実施形態を実装するのに適した例示的なコンピューティングアーキテクチャ1100の実施形態を示す。1つの実施形態において、コンピューティングアーキテクチャ1100は、電子デバイスの一部を備える、または電子デバイスの一部として実装される。電子デバイスの例は、他の実施形態の中で図1および図6Aを参照して示される実施形態を含む。実施形態はこれに関連して限定されない。
【0112】
本願で用いられるように、「システム」および「構成要素」という用語は、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのうちのいずれかであって、その例が例示的なコンピューティングアーキテクチャ1100により提供されるコンピュータ関連エンティティを言及する意図がある。例えば、構成要素は、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、ハード・ディスク・ドライブ、(光学および/または磁気記憶媒体の)複数の記憶ドライブ、オブジェクト、実行ファイル、スレッド実行、プロセッサ、および/またはコンピュータであり得るが、これらに限定されない。例として、サーバ上で動作するアプリケーションおよびサーバの両方が構成要素となり得る。1つ又は複数の構成要素はプロセスおよび/またはスレッド実行内に存在することが可能であり、構成要素は、1つのコンピュータ上でローカライズされ得る、および/または2つ以上のコンピュータ間で分散され得る。さらに、構成要素は、動作を調整するために、種々のタイプの通信媒体により互いに通信可能に連結されてもよい。調整は、一方向または双方向の情報交換に関係してもよい。例えば、構成要素は、通信媒体を介して通信された信号の形態で情報を通信してもよい。情報は、種々の信号線に割り当てられた信号として実装され得る。このような割当において、各メッセージは信号である。しかしながら、さらなる実施形態は、あるいはデータメッセージを採用してもよい。このようなデータメッセージは、種々の接続を介して送信されてもよい。例示的な接続は、パラレルインターフェース、シリアルインターフェース、およびバスインターフェースを含む。
【0113】
コンピューティングアーキテクチャ1100は、1つ又は複数のプロセッサ、マルチ・コア・プロセッサ、コプロセッサ、メモリユニット、チップセット、制御器、周辺機器、インターフェース、発振器、時限装置、ビデオ・カード、オーディオ・カード、マルチメディア入力/出力(I/O)構成要素、電力供給装置などの種々の共通のコンピューティング要素を含む。しかしながら、実施形態は、コンピューティングアーキテクチャ1100による実装に限定されない。
【0114】
図11に示されるように、コンピューティングアーキテクチャ1100は、プロセッシングユニット1104、システムメモリ1106およびシステムバス1108を備える。プロセッシングユニット1104は、図1に示されるプロセッサ回路130を参照して示されるような種々の市販のプロセッサのうちのいずれかであり得る。
【0115】
システムバス1108は、システムメモリ1106を含むがこれに限定されないシステム構成要素に関するインターフェースを、プロセッシングユニット1104に提供する。システムバス1108は、種々の市販のバスアーキテクチャのうちのいずれかを用いて、メモリバス(メモリ制御器を有するまたは有さない)、周辺機器用バス、およびローカルバスにさらに相互接続してもよいいくつかのタイプのバス構造のうちのいずれかであり得る。インターフェースアダプタは、スロットアーキテクチャを介してシステムバス1108に接続してもよい。代表的なスロットアーキテクチャは、アクセラレイティッド・グラフィックス・ポート(AGP)、カードバス、(拡張)業界標準アーキテクチャ((E)ISA)、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)、Nuバス、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(延長)(PCI(X))、PCIエクスプレス、PCメモリーカード国際協会(PCMCIA)などを含んでもよいがこれらに限定されない。
【0116】
コンピューティングアーキテクチャ1100は、種々の製品を備える、または実装してもよい。製品は、論理を記憶するために、コンピュータ可読記憶媒体を備えてもよい。コンピュータ可読記憶媒体の例は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリ、取り外し可能または取り外し不可能メモリ、消去可能または消去不可能メモリ、書き込み可能または書き換え可能メモリなどを含む、電子データを記憶することが可能ないずれかの有形的表現媒を備えてもよい。論理の例は、ソースコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、実行可能コード、静的コード、動的コード、オブジェクト指向コード、視覚的コードなどの任意の適切なタイプのコードを用いて実装される実行可能なコンピュータプログラム命令を含んでもよい。実施形態はまた、明細書に記載された動作の遂行を可能にするために1つ又は複数のプロセッサによって読まれ実行されてもよい、非一時的コンピュータ可読媒体の中または上に含まれる命令として、少なくとも部分的に実装されてもよい。
【0117】
システムメモリ1106は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブル・データ・レートDRAM(DDRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、強誘電体ポリマーメモリなどのポリマーメモリ、オボニックメモリ、相変化または強誘電体メモリ、酸化窒化シリコン酸化シリコン(SONOS)メモリ、磁気または光学カード、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)ドライブなどのデバイスのアレイ、ソリッド・ステート・メモリ・デバイス(例えば、USBメモリ)、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)および情報を記憶するのに適した任意の他のタイプの記憶媒体などの1つ又は複数のより高速なメモリユニットの形態の種々のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を備えてもよい。図11に示された例示的な実施形態において、システムメモリ1106は、不揮発性メモリ1110および/または揮発性メモリ1112を含み得る。基本入出力システム(BIOS)は、不揮発性メモリ1110内に記憶され得る。
【0118】
コンピュータ1102は、内蔵(または外付け)ハード・ディスク・ドライブ(HDD)1114、取り外し可能磁気ディスク1118から読み込むまたはそれに書き出す磁気フロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ(FDD)1116、および取り外し可能光学ディスク1122(例えば、CD−ROMまたはDVD)から読み込むまたはそれに書き出す光学ディスクドライブ1120を含む1つ又は複数のより低速なメモリユニットの形態の種々のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を備えてもよい。HDD1114、FDD1116および光学ディスクドライブ1120は、HDDインターフェース1124、FDDインターフェース1126および光学ドライブインターフェース1128のそれぞれによって、システムバス1108に接続し得る。外付けドライブの実装に関するHDDインターフェース1124は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)およびIEEE1394インターフェース技術のうちの少なくとも1つまたなその両方を含み得る。
【0119】
ドライブおよび関連コンピュータ可読媒体は、揮発性および/または不揮発性のデータ記憶、データ構造、コンピュータ実行可能命令などを提供する。例えば、いくつかのプログラムモジュールは、動作システム1130、1つ又は複数のアプリケーションプログラム1132、他のプログラムモジュール1134、およびプログラムデータ1136を含むドライブおよびメモリユニット1110、1112内に記憶され得る。1つの実施形態において、1つ又は複数のアプリケーションプログラム1132、他のプログラムモジュール1134、およびプログラムデータ1136は、例えば、種々のアプリケーションおよび/またはシステム100の構成要素を含む。
【0120】
ユーザは、コマンドおよび情報を、1つ又は複数の有線/無線入力デバイス、例えば、キーボード1138およびマウス1140などのポインティングデバイスにより、コンピュータ1102に入力し得る。他の入力デバイスは、マイクロフォン、赤外線(IR)遠隔制御、高周波(RF)遠隔制御、ゲームパッド、スタイラスペン、カードリーダー、ドングル、指紋リーダー、グローブ、グラフィックス・タブレット、ジョイスティック、キーボード、網膜リーダー、タッチスクリーン(例えば、容量性、抵抗など)、トラックボール、トラックパッド、センサ、スタイラスなどを含んでもよい。これらおよび他の入力デバイスは多くの場合、システムバス1108に連結される入力デバイスインターフェース1142によってプロセッシングユニット1104に接続されるが、パラレルポート、IEEE1394シリアルポート、ゲームポート、USBポート、IRインターフェースなどの他のインターフェースによって接続され得る。
【0121】
モニタ1144または他のタイプの表示装置は、ビデオアダプタ1146などのインターフェースを介して、システムバス1108にも接続される。モニタ1144は、コンピュータ1102の内部または外部にあってもよい。モニタ1144に加えて、コンピュータは典型的に、スピーカ、プリンタ、その他などの他の周辺出力デバイスを含む。
【0122】
コンピュータ1102は、遠隔コンピュータ1148などの1つ又は複数の遠隔コンピュータに対する有線および/または無線通信による論理接続を用いて、ネットワーク化された環境において動作してもよい。遠隔コンピュータ1148は、ワークステーション、サーバコンピュータ、ルータ、パーソナルコンピュータ、携帯用コンピュータ、マイクロプロセッサに基づくエンターテイメントアプライアンス、ピアデバイスまたは他の共通ネットワークードであってもよく、また典型的に、コンピュータ1102に関連して説明される要素の多くまたはすべてを含むが、簡略化するために、メモリ/記憶デバイス1150のみが図示される。図示された論理接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)1152および/またはより大きなネットワーク、例えば、広域ネットワーク(WAN)1154に対する有線/無線接続性を含む。このようなLANおよびWANネットワーキング環境は、事務所および会社において共通の場所にあり、それらのすべてがグローバル通信ネットワーク、例えば、インターネットに接続してもよい、イントラネットなどの企業規模のコンピュータネットワークを促進する。
【0123】
LANネットワーキング環境で用いられるとき、コンピュータ1102は、有線および/または無線通信ネットワークインターフェースまたはアダプタ1156によってLAN1152に接続される。アダプタ1156は、アダプタ1156の無線機能性と通信するためにその上に設置された無線アクセスポイントを含んでもよいLAN1152に対する有線および/または無線通信を促進し得る。
【0124】
WANネットワーキング環境で用いられるとき、コンピュータ1102はモデム1158を備えることが可能であるか、またはWAN1154上で通信サーバに接続されるか、または通信インターネットなどを経由してWAN1154上に通信を確立するための他の手段を有する。内蔵または外付け、有線および/または無線デバイスであり得るモデム1158は、入力デバイスインターフェース1142を介してシステムバス1108に接続する。ネットワーク化された環境において、コンピュータ1102に関連して図示されたプログラムモジュール、またはその一部は、遠隔メモリ/記憶デバイス1150内に記憶され得る。図示されたネットワーク接続は例示的であり、コンピュータ間で通信を確立する他の手段が用いられ得ることが理解されよう。
【0125】
コンピュータ1102は、有線および無線デバイス、または無線通信(例えば、IEEE802.11無線モジュレーション技術)に動作可能に設置される無線デバイスなどの標準のIEEE802ファミリーを用いるエンティティと通信するように動作する。これは、とりわけ、少なくともWiFi(またはワイヤレス・フィディリティー)、WiMax、およびBluetooth(登録商標)無線技術を含む。このように、通信は従来のネットワークと同様に所定の構造、または単に少なくとも2つのデバイス間のアドホック通信であり得る。WiFiネットワークは、安全で、信頼性があり、高速の無線接続性を提供するために、IEEE802.11x(a、b、g、nなど)と称される無線技術を用いる。WiFiネットワークは、コンピュータを互いに(IEEE802.3関連媒体および機能を用いる)インターネットおよび有線ネットワークに対して接続するために用いられ得る。
【0126】
図12は、先述のように、種々の実施形態を実装するのに適した例示的な通信アーキテクチャ1200のブロック図を示す。通信アーキテクチャ1200は、送信器、受信器、送受信器、無線機、ネットワークインターフェース、ベースバンドプロセッサ、アンテナ、増幅器、フィルタ、電力供給装置、その他などの種々の共通の通信要素を含む。しかしながら、実施形態は、通信アーキテクチャ1200による実装に限定されない。
【0127】
図12に示されるように、通信アーキテクチャ1200は、1つ又は複数のクライアント1202およびサーバ1204を含む。クライアント1202は、クライアントデバイス910を実装してもよい。サーバ1204は、サーバデバイス950を実装してもよい。クライアント1202およびサーバ1204は、クッキーおよび/または関連文脈情報などのクライアント1202およびサーバ1204のそれぞれに固有な情報を記憶するために利用され得る、1つ又は複数のクライアントデータ蓄積1208およびサーバデータ蓄積1210のそれぞれに動作可能に接続される。
【0128】
クライアント1202およびサーバ1204は、通信フレームワーク1206を用いて互いに情報を通信しあってもよい。通信フレームワーク1206は、いずれかの周知の通信技術およびプロトコルを実装してもよい。通信フレームワーク1206は、パケット交換ネットワーク(例えば、インターネットなどの公衆ネットワーク、企業のイントラネットなどの私的ネットワーク、その他)、回路交換ネットワーク(例えば、公衆交換電話網)、またはパケット交換ネットワークおよび回路交換ネットワークの(適切なゲートウェイおよび翻訳ルーチンとの)組み合わせとして実装されてもよい。
【0129】
通信フレームワーク1206は、通信ネットワークを受け入れ、通信ネットワークと通信し、通信ネットワークと接続するように配置された種々のネットワークインターフェースを実装してもよい。ネットワークインターフェースは、入出力インターフェースの特殊な形と考えられてもよい。ネットワークインターフェースは、直接結合、イーサネット(登録商標)(例えば、厚い、薄い、ツイストペア10/100/1000BaseTなど)、トークンリング、無線ネットワークインターフェース、セルラーネットワークインターフェース、IEEE802.11a−xネットワークインターフェース、IEEE802.16ネットワークインターフェース、IEEE802.20ネットワークインターフェースなどを含むがこれらに限定されるものではない接続プロトコルを採用してもよい。さらに、複数のネットワークインターフェースは、種々の通信ネットワークのタイプと適合するために用いられてもよい。例えば、複数のネットワークインターフェースは、放送通信、マルチキャストおよびユニキャストネットワークを可能にするために採用されてもよい。
処理要求がより多くの量の速度および容量を決めることがあるのであれば、分散ネットワーク制御器アーキテクチャは、クライアント1202およびサーバ1204によって要求された通信帯域をプールする、その負荷平衡をはかる、またそうでなければ、増加するために同様に採用されてもよい。通信ネットワークは、直接相互接続、保護されたカスタム接続、私的ネットワーク(例えば、企業のイントラネット)、公衆ネットワーク(例えば、インターネット)、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、Operating Missions as Nodes on the Internet(OMNI)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、無線ネットワーク、セルラーネットワーク、および他の通信ネットワークを含むがこれらに限定されるものではない有線および/または無線ネットワークのうちのいずれか1つおよびそれらの組み合わせであってもよい。
【0130】
いくつかの実施形態は、「1つの実施形態」または「ある実施形態」という表現をそれらの派生語とともに用いて説明されてもよい。これらの用語は、実施形態と関連して説明された特定の特性、構造、または特徴が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。明細書の種々の場所に見られる「1つの実施形態において」という表現は、必ずしもすべてが同一の実施形態を指しているわけではない。さらに、いくつかの実施形態は、「連結された」および「接続された」という表現をそれらの派生語とともに用いて説明されてもよい。これらの用語は必ずしも互いを同義語とすることを目的としているわけではない。例えば、いくつかの実施形態は、2つ以上の要素が直接、物理的に、または電気的に互いに接触することを示すために、「接続された」および/または「連結された」という用語を用いて説明されてもよい。しかしながら、用語「連結された」はまた、2つ以上の要素が、直接、物理的に、または電気的に互いに接触してはいないが、それでも、互いに協働している、または相互作用していることを意味してもよい。
【0131】
読者に技術的開示の性質を早急に確認させるために、開示内容の要約が提供されていることが強調されている。要約は、それが請求項の範囲または意味を解釈するまたは限定するために用いられないという理解とともに提示される。さらに、前述の詳細な説明では、開示を整理する目的で種々の特性が単一の実施形態にグループ化されていることが分かる。開示された本方法は、請求された実施形態が、各請求項で明確に挙げられているより多くの特性を要求している意図を反映するものとして解釈されてはならない。むしろ、以下の請求項が表しているように、本発明の主題は、単一の開示された実施形態のすべての特性より少ない特性において存在する。このように以下の請求項はここに詳細な説明の中に組み込まれ、各請求項は別個の実施形態として自立している。添付の請求項において、「including」および「in which」という用語は、分かりやすい英語でこれらに相当するによる語、「comprising」および「wherein」としてそれぞれ用いられている。さらに、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「その他」という用語は単に標示として用いられ、それらの目的語に数値的な要求を課すことは意図していない。
【0132】
上述の事項は、開示されたアーキテクチャの例を含む。もちろん、構成要素および/または方法論の考えられ得るすべての組み合わせを記載できるわけではないが、当業者は多くのさらなる組み合わせおよび置き換えが可能であることを認識できる。よって、新規のアーキテクチャは、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内にあるこのようなすべての変更例、修正例および変形例を包含することを意図する。
【0133】
いくつかの請求項にとって適切ないくつかの例示的な実施形態は、方法、コンピュータ可読記憶媒体、および装置の以下の例を含んでもよいが、これらに限定されない。他の実施形態が説明され、請求される。
【0134】
種々の実施形態において、方法は、プロセッサ回路によって、送受信器により受信されるリソース構成情報に一部基づき、複数のデバイスにより実装される同種デバイスリソースのセットを識別することと、複数のデバイス間で共有するために、複数のデバイスのうちの1つの共有同種デバイスリソースであって、複数のデバイスのエネルギーの使用を減少させることにより、エネルギーリソースのより効率的な利用および節約をもたらす、共有同種デバイスリソースを選択することと、複数のデバイスの各々について、共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別する共有構成情報を送信することと、を含んでもよい。本方法は、共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソースであるとき、共有同種デバイスリソースにより、リモート・データ・ソースからリソース情報を検索することと、共有同種デバイスリソースから、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを1つ又は複数のリモートデバイスに送信することと、をさらに含んでもよい。
本方法は、共有同種デバイスリソースがリモート・デバイス・リソースであるとき、共有同種デバイスリソースから共有リソース情報とともに共有されたリソースメッセージを受信することをさらに含んでもよい。本方法は、リソース共有動作を開始するために、ユーザ制御指示を受信することと、リソース構成情報を1つ又は複数のリモートデバイスから要求するために、リソース共有識別メッセージを送信することと、をさらに含んでもよい。本方法は、メモリユニットから、ローカルリソース共有リストであって、複数のデバイスの間で共有するために利用可能なローカル・デバイス・リソースのセットを含む、ローカルリソース共有リストを検索することと、リソース構成情報から、リモートリソース共有リストであって、複数のデバイスの間で共有するために利用可能なリモート・デバイス・リソースのセットを含む、リモートリソース共有リストを検索することと、をさらに含んでもよい。本方法は、ローカル・デバイス・リソースのセットおよびリモート・デバイス・リソースのセットを比較することと、適合デバイスリソースのサブセットを形成するために、ローカル・デバイス・リソースおよびリモート・デバイス・リソースのうちの1つ又は複数の間の適合を検出することと、適合デバイスリソースのサブセットを含む同種デバイスリソースのセットを返すことと、をさらに含んでもよい。
本方法は、ローカル動作パラメータのセットおよびリモート動作パラメータのセットを閾値動作パラメータと比較することと、比較結果に基づき、候補デバイスリソースのセットを生成することと、候補デバイスリソースのセットから共有同種デバイスリソースを選択することと、をさらに含んでもよい。本方法は、共有同種デバイスリソースを選択するために、リソース交渉メッセージを1つ又は複数のリモートデバイスと交換することをさらに含んでもよい。本方法は、共有同種デバイスリソースに関する交渉共有パラメータのセットを生成することをさらに含んでもよく、この交渉共有パラメータのセットは複数のデバイスの各々について共有役割パラメータを含んでいる。本方法は、共有同種デバイスリソースおよび共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連するデバイス識別子を受信することと、デバイス識別子を用いて、共有同種デバイスリソースに関する共有同種デバイスリソース識別子を生成することと、をさらに含んでもよい。本方法は、共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連する共有役割パラメータを受信することと、共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関するプロデューサ共有役割識別子を生成することと、共有同種デバイスリソースを実装しないデバイスに関する消費者共有役割識別子を生成することと、をさらに含んでもよい。本方法は、共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連する共有同種デバイスリソースおよびセッションパラメータを受信することと、共有同種デバイスリソースを共有するために、セッションに関するセッション識別子を生成することと、をさらに含んでもよい。本方法は、共有同種デバイスリソースを共有するために、セッションについてセッション識別子を生成することと、セッションについて定義された時間間隔を監視するためにタイマーを起動することと、タイマーが満了するとセッションを終了することと、をさらに含んでもよい。
本方法は、共有同種デバイスリソース識別子、共有役割識別子、またはセッション識別子を含む共有構成情報とともに共有構成メッセージを複数のデバイスに送信することをさらに含んでもよい。本方法は、共有役割識別子に基づき、プロデューサ役割状態および消費者役割状態間でデバイスを切り替えることをさらに含んでもよい。他の実施形態が説明され、請求される。
【0135】
種々の実施形態において、少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体は、それが実行されるときに、システムに、ローカル・モバイル・デバイスおよびリモート・モバイル・デバイスによって実装される同種デバイスリソースのセットを識別させ、ローカル・モバイル・デバイスおよびリモート・モバイル・デバイス間で共有するために、ローカル・モバイル・デバイスおよびリモート・モバイル・デバイスのエネルギーの使用を減少させることにより、エネルギーリソースのより効率的な利用および節約をもたらす共有同種デバイスリソースを同種デバイスリソースのセットから選択させ、共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別する共有構成情報をリモート・モバイル・デバイスに送信させる命令を含んでもよい。少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体は、ローカル・モバイル・デバイスおよびリモート・モバイル・デバイス間で共有するために利用可能なローカル・デバイス・リソースのセットを含むローカルリソース共有リストを検索し、ローカル・モバイル・デバイスおよびリモート・モバイル・デバイス間で共有するために利用可能なリモート・デバイス・リソースのセットを含むリモートリソース共有リストを検索する命令をさらに含んでもよい。
少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体は、ローカル・デバイス・リソースのセットおよびリモート・デバイス・リソースのセットを比較し、適合デバイスリソースのサブセットを形成するために、ローカル・デバイス・リソースおよびリモート・デバイス・リソースのうちの1つ又は複数の間の適合を検出し、適合デバイスリソースのサブセットを含む同種デバイスリソースのセットを返す命令をさらに含んでもよい。少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体は、ローカル動作パラメータのセットおよびリモート動作パラメータのセットを閾値動作パラメータのセットと比較し、比較結果に基づき、候補デバイスリソースのセットを生成し、候補デバイスリソースのセットから共有同種デバイスリソースを選択する命令をさらに含んでもよい。少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体は、共有同種デバイスリソースを選択するために、リソース交渉メッセージをリモートデバイスと交換する命令をさらに含んでもよい。少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体は、デバイス識別子を用いて、共有同種デバイスリソースに関する共有同種デバイスリソース識別子を生成し、ローカル・モバイル・デバイスおよびリモート・モバイル・デバイスに関する共有役割識別子を生成し、共有同種デバイスリソースを共有するために、セッションに関するセッション識別子を生成し、共有同種デバイスリソース識別子、共有役割識別子、およびセッション識別子とともに、リソース構成メッセージをリモート・モバイル・デバイスに送信する命令をさらに含んでもよい。少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体は、共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソースであるとき、共有同種デバイスリソースにより、リモート・データ・ソースからリソース情報を検索し、共有同種デバイスリソースから、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージをリモートデバイスに送信する命令をさらに含んでもよい。少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体は、共有同種デバイスリソースがリモート・モバイル・デバイスのリモート・デバイス・リソースであるとき、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを共有同種デバイスリソースから受信する命令をさらに含んでもよい。他の実施形態は説明され、請求される。
【0136】
種々の実施形態において、装置は、送受信器と、無線送受信器に通信可能に連結されるプロセッサ回路と、プロセッサ回路に通信可能に連結されるメモリユニットであって、複数のデバイス間で同種デバイスリソースを共有するために、プロセッサ回路上で動作可能なリソース共有アプリケーションを記憶するメモリユニットと、を備える装置であって、リソース共有アプリケーションは、無線送受信器により受信されるリソース構成情報にある程度基づいて、複数のデバイスにより実装される同種デバイスリソースのセットを識別するよう動作するリソース識別子構成要素と、構成要素複数のデバイス間で共有するために、複数のデバイスのうちの1つの共有同種デバイスリソースであって、複数のデバイスのエネルギーの使用を減少させることにより、エネルギーリソースのより効率的な利用および節約をもたらす、共有同種デバイスリソースを選択するよう動作するリソースセレクタと、複数のデバイスの各々について、共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別する共有構成情報を送信するよう動作する共有管理構成要素と、を備えてもよい。
本装置は、リソース共有動作を開始するために、ユーザ制御指示を入力として受信し、1つ又は複数のリモートデバイスからリソース構成情報を要求するリソース共有識別メッセージを出力として送信するよう動作するリソース識別子構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、ローカルリソース共有リストであって、複数のデバイスの間で共有するために利用可能な、位置デバイス、センサ、または送受信器を含むロール・デバイス・リソースのセットを含むローカルリソース共有リストをメモリユニットから検索するよう動作するリソース識別子構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、リモートリソース共有リストをリソース構成情報から検索するよう動作するリソース識別子構成要素をさらに備えてもよく、このリモートリソース共有リストは、複数のデバイスの間で共有するために利用可能なリモート・デバイス・リソースのセットであって、位置デバイス、センサ、または送受信器を含むリモート・デバイス・リソースのセットを含む。
本装置は、ローカル・デバイス・リソースのセットおよびリモート・デバイス・リソースセットを比較し、適合デバイスリソースのサブセットを形成するために、ローカル・デバイス・リソースおよびリモート・デバイス・リソースのうちの1つ又は複数の間の適合を検出し、適合デバイスリソースのサブセットを含む同種デバイスリソースのセットを返すよう動作するリソース識別子構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、入力同種デバイスリソースのセット、ローカル・デバイス・リソースの対応するセットについて現在の動作状態を示すローカル動作パラメータのセット、およびリモート・デバイス・リソースの対応するセットについて現在の動作状態を示すリモート動作パラメータのセットを、入力として受信するよう動作するリソースセレクタ構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、ローカル動作パラメータのセットおよびリモート動作パラメータのセットを、メモリユニットに記憶された閾値動作パラメータと比較し、比較結果に基づいて、候補デバイスリソースのセットを生成し、および共有同種デバイスリソースを、候補デバイスリソースのセットから選択するよう動作するリソースセレクタ構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、共有同種デバイスリソースを選択するために、リソース交渉メッセージを1つ又は複数のリモートデバイスと交換するよう動作するリソースセレクタ構成要素をさらに備えてもよい。
本装置は、共有同種デバイスリソースに関する交渉共有パラメータのセットを生成するよう動作するリソースセレクタ構成要素をさらに備えてもよく、この交渉共有パラメータのセットは複数のデバイスの各々について共有役割パラメータを含む。本装置は、共有同種デバイスリソースおよび共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連するデバイス識別子を受信し、デバイス識別子を用いて、共有同種デバイスリソースに関する共有同種デバイスリソース識別子を生成するよう動作する共有管理構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、共有同種デバイスリソースおよび共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連する共有役割パラメータを受信し、共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関する第1の共有役割識別子を生成し、共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関する第2の共有役割識別子を生成するよう動作する共有管理構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、共有同種デバイスリソースおよび共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連する共有同種デバイスリソースおよびセッションパラメータを受信し、共有同種デバイスリソースを共有するために、セッションに関するセッション識別子を生成するよう動作する共有管理構成要素をさらに備えてもよい。
本装置は、共有同種デバイスリソースおよび共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連するセッションパラメータであって、定義された時間間隔を有するセッションパラメータを受信し、共有同種デバイスリソースを共有するために、セッションに関するセッション識別子を生成し、定義された時間間隔を監視するためにタイマーを起動し、タイマーが満了するとセッションを終了するよう動作する共有管理構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、共有同種デバイスリソース識別子、共有役割識別子、およびセッション識別子を含む共有構成情報とともに共有構成メッセージを複数のデバイスに送信するよう動作する共有管理構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、共有役割識別子に基づき、プロデューサ役割状態および消費者役割状態間でデバイスを切り替えるよう動作する共有管理構成要素をさらに備えてもよい。
本装置は、共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソースであるとき、共有同種デバイスリソースにより、リモート・データ・ソースからリソース情報を検索し、共有同種デバイスリソースから、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを1つ又は複数のリモートデバイスに送信するよう動作する、共有管理構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、共有同種デバイスリソースがリモート・デバイス・リソースであるとき、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを共有同種デバイスリソースから受信するよう動作する共有管理構成要素をさらに備えてもよい。本装置は、プロセッサ回路に通信可能に連結されるタッチ・スクリーン・ディスプレイであって、リソース共有アプリケーションを構成するユーザ制御指示を受信し、かつリソース共有アプリケーションに関するユーザインターフェース表示を提示するよう動作するタッチ・スクリーン・ディスプレイをさらに備えてもよい。他の実施形態が説明され、請求される。
本実施形態の例を下記の各項目として示す。
[項目1]
プロセッサ回路によって、送受信器により受信されるリソース構成情報に一部基づき、複数のデバイスにより実装される同種デバイスリソースのセットを識別する段階と、
前記複数のデバイス間で共有するために、前記複数のデバイスのうちの1つの共有同種デバイスリソースであって、1つ又は複数のデバイスのエネルギーの使用を減少させることにより、エネルギーリソースのより効率的な利用および節約をもたらす、前記共有同種デバイスリソースを選択する段階と、
前記複数のデバイスの各々について、前記共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別する共有構成情報を送信する段階と
を含む、方法。
[項目2]
前記共有同種デバイスリソースがリモート・デバイス・リソースであるとき、前記共有同種デバイスリソースから共有リソース情報とともに共有されたリソースメッセージを受信する段階を含む、項目1に記載の方法。
[項目3]
メモリユニットから、前記複数のデバイスの間で共有するために利用可能なローカル・デバイス・リソースのセットを含む、ローカルリソース共有リストを検索する段階と、
前記リソース構成情報から、リモートリソース共有リストであって、前記複数のデバイスの間で共有するために利用可能なリモート・デバイス・リソースのセットを含む、リモートリソース共有リストを検索する段階と
を含む、項目1または2に記載の方法。
[項目4]
ローカル・デバイス・リソースのセットおよびリモート・デバイス・リソースのセットを比較する段階と、
適合デバイスリソースのサブセットを形成するために、前記ローカル・デバイス・リソースおよび前記リモート・デバイス・リソースのうちの1つ又は複数の間の適合を検出する段階と、
適合デバイスリソースの前記サブセットを含む同種デバイスリソースのセットを返す段階と
を含む、項目1から3のいずれか1項に記載の方法。
[項目5]
ローカル動作パラメータのセットおよびリモート動作パラメータのセットを複数の閾値動作パラメータと比較する段階と、
前記比較の結果に基づき、候補デバイスリソースのセットを生成する段階と、
候補デバイスリソースの前記セットから前記共有同種デバイスリソースを選択する段階と
を含む、項目1から4のいずれか1項に記載の方法。
[項目6]
前記共有同種デバイスリソースおよび前記共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連するデバイス識別子を受信する段階と、
前記デバイス識別子を用いて、前記共有同種デバイスリソースに関する共有同種デバイスリソース識別子を生成する段階と
を含む、項目1から5のいずれか1項に記載の方法。
[項目7]
前記共有同種デバイスリソースを実装するデバイスに関連する共有役割パラメータを受信する段階と、
前記共有同種デバイスリソースを実装する前記デバイスに関するプロデューサ共有役割識別子を生成する段階と、
前記共有同種デバイスリソースを実装しないデバイスに関する消費者共有役割識別子を生成する段階と
を含む、項目1から6のいずれか1項に記載の方法。
[項目8]
共有同種デバイスリソース識別子、共有役割識別子、またはセッション識別子のうちの1つ以上を含む前記共有構成情報とともに共有構成メッセージを前記複数のデバイスに送信する段階を含む、項目1から7のいずれか1項に記載の方法。
[項目9]
共有役割識別子に基づき、プロデューサ役割状態および消費者役割状態間でデバイスを切り替える段階を含む、項目1から8のいずれか1項に記載の方法。
[項目10]
送受信器と、
前記無線送受信器に通信可能に連結されるプロセッサ回路と、
前記プロセッサ回路に通信可能に連結されるメモリユニットであって、複数のデバイス間で同種デバイスリソースを共有するために、前記プロセッサ回路上で動作可能なリソース共有アプリケーションを記憶する前記メモリユニットと、を備える装置であって、
前記リソース共有アプリケーションは、
無線送受信器により受信されるリソース構成情報に一部基づいて、複数のデバイスにより実装される同種デバイスリソースのセットを識別するよう動作するリソース識別子構成要素と、
前記複数のデバイス間で共有するために、前記複数のデバイスのうちの1つの共有同種デバイスリソースであって、1つ又は複数のデバイスのエネルギーの使用を減少させることにより、エネルギーリソースのより効率的な利用および節約をもたらす、前記共有同種デバイスリソースを選択するよう動作するリソースセレクタ構成要素と、
前記複数のデバイスの各々について、前記共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別する共有構成情報を送信するよう動作する共有管理構成要素と
を含む、装置。
[項目11]
前記共有管理構成要素は、共有役割識別子に基づき、プロデューサ役割状態および消費者役割状態間でデバイスを切り替えるよう動作する、項目10に記載の装置。
[項目12]
前記共有管理構成要素は、
前記共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソースであるとき、前記共有同種デバイスリソースにより、リモート・データ・ソースからリソース情報を検索し、
前記共有同種デバイスリソースから、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを1つ又は複数のリモートデバイスに送信するよう動作する、項目10または11に記載の装置。
[項目13]
前記共有同種デバイスリソースがリモート・デバイス・リソースであるとき、前記共有管理構成要素は、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを前記共有同種デバイスリソースから受信するよう動作する、項目10から12のいずれか1項に記載の装置。
[項目14]
前記プロセッサ回路に通信可能に連結されるタッチ・スクリーン・ディスプレイであって、前記リソース共有アプリケーションを構成するユーザ制御指示を受信し、かつ前記リソース共有アプリケーションに関するユーザインターフェース表示を提示するよう動作する前記タッチ・スクリーン・ディスプレイを備える、項目10から13のいずれか1項に記載の装置。
[項目15]
ローカル・モバイル・デバイスおよびリモート・モバイル・デバイスにより実装される同種デバイスリソースのセットを、前記ローカル・モバイル・デバイスにより識別する段階と、
前記ローカル・モバイル・デバイスおよび前記リモート・モバイル・デバイス間で共有するために、前記ローカル・モバイル・デバイスまたは前記リモート・モバイル・デバイスのエネルギーの使用を減少させることにより、エネルギーリソースのより効率的な利用および節約をもたらす共有同種デバイスリソースを、同種デバイスリソースの前記セットから選択する段階と、
前記共有同種デバイスリソースおよび共有役割を識別する共有構成情報を前記リモート・モバイル・デバイスに送信する段階と
を含む方法。
[項目16]
ローカル・デバイス・リソースのセットおよびリモート・デバイス・リソースセットを比較する段階と、
適合デバイスリソースのサブセットを形成するために、前記ローカル・デバイス・リソースおよび前記リモート・デバイス・リソースのうちの1つ又は複数の間の適合を検出する段階と、
適合デバイスリソースの前記サブセットを含む同種デバイスリソースのセットを返す段階と
を含む、項目15に記載の方法。
[項目17]
ローカル動作パラメータのセットおよびリモート動作パラメータのセットを閾値動作パラメータのセットと比較する段階と、
前記比較の結果に基づき、候補デバイスリソースのセットを生成する段階と、
候補デバイスリソースの前記セットから前記共有同種デバイスリソースを選択する段階と
を含む、項目15又は16に記載の方法。
[項目18]
前記共有同種デバイスリソースがローカル・デバイス・リソースであるとき、前記共有同種デバイスリソースにより、リモート・データ・ソースからリソース情報を検索する段階と、
前記共有同種デバイスリソースから、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを前記リモートデバイスに送信する段階と
を含む、項目15から17のいずれか1項に記載の方法。
[項目19]
前記共有同種デバイスリソースが前記リモート・モバイル・デバイスのリモート・デバイス・リソースであるとき、共有リソース情報とともにリソース共有メッセージを前記共有同種デバイスリソースから受信する段階を含む、項目15から18のいずれか1項に記載の方法。
[項目20]
コンピューティングシステムにより実行されるとき、前記コンピューティングシステムに、項目15から19のいずれか1項に記載の方法を行わせる命令を含む、プログラム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12