特許第6069666号(P6069666)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6069666
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】アップリンクのマルチポイント協調
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/16 20090101AFI20170123BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20170123BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20170123BHJP
   H04J 13/00 20110101ALI20170123BHJP
   H04J 11/00 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
   H04W28/16
   H04W72/04 136
   H04W72/12 150
   H04J13/00
   H04J11/00 Z
【請求項の数】15
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2014-554823(P2014-554823)
(86)(22)【出願日】2013年1月24日
(65)【公表番号】特表2015-512183(P2015-512183A)
(43)【公表日】2015年4月23日
(86)【国際出願番号】US2013022935
(87)【国際公開番号】WO2013112711
(87)【国際公開日】20130801
【審査請求日】2014年8月22日
(31)【優先権主張番号】61/591,641
(32)【優先日】2012年1月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/536,722
(32)【優先日】2012年6月28日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チャタジー、デブディープ
(72)【発明者】
【氏名】エテマド、カムラン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ロンゼン
(72)【発明者】
【氏名】フー、ジョン−カエ
(72)【発明者】
【氏名】パパサナシオウ、アポストロス
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/025054(WO,A2)
【文献】 Panasonic,DMRS enhancement for UL CoMP,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #67 R1-113810,2011年11月 8日
【文献】 LG Electronics,Discussion on signaling methods for CoMP,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #67 R1-113986,2011年11月 8日
【文献】 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 10),3GPP TS 36.211,2011年12月22日,V10.4.0
【文献】 Panasonic,Uplink enhancement for Rel.11,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #66 R1-112367,2011年 8月16日
【文献】 Intel Corporation,Configuration and Signaling for UE-specific PUSCH DM-RS,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #69 R1-122635,2012年 5月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リソース制御シグナリングを用いて仮想セル識別情報の指標を受信し、前記仮想セル識別情報はエボルブドユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステムテレストリアルラジオアクセスネットワークのセルに対応づけるために動的に選択され、サイクリックシフトパラメータを受信する第の回路と、
前記仮想セル識別情報に少なくとも部分的に基づいて復調基準信号パラメータを生成し、前記サイクリックシフトパラメータに基づくサイクリックシフトの導出によって復調基準信号に対応するサイクリックシフトを決定し、当該決定が前記仮想セル識別情報に依存する第の回路と
を備えるユーザ機器。
【請求項2】
前記復調基準信号パラメータは、グループホッピングパターンである請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
前記復調基準信号パラメータは、物理アップリンク共有チャネル送信に対応付けられている請求項1または2に記載のユーザ機器。
【請求項4】
前記復調基準信号パラメータは、シーケンスホッピングパラメータである請求項1から3の何れか1項に記載のユーザ機器。
【請求項5】
前記仮想セル識別情報に少なくとも部分的に基づいて前記復調基準信号パラメータを生成することは、前記仮想セル識別情報を用いてのベースシーケンスの導出を含む請求項1から4の何れか1項に記載のユーザ機器。
【請求項6】
前記復調基準信号パラメータは、物理アップリンク共有チャネルの前記復調基準信号のための第2のサイクリックシフトパラメータである請求項1から5の何れか1項に記載のユーザ機器。
【請求項7】
前記サイクリックシフトパラメータは、無線リソース制御シグナリングを用いて受信される請求項1から6の何れか1項に記載のユーザ機器。
【請求項8】
エボルブドユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステムテレストリアルラジオアクセスネットワークのセルに対応づけるために動的に選択される仮想セル識別情報を選択する第の回路と、
復調基準信号パラメータを生成する場合に少なくとも部分的に基づいて用いられる前記仮想セル識別情報の指標と、サイクリックシフトパラメータに基づくサイクリックシフトの導出によって復調基準信号に対するサイクリックシフトを決定する場合に用いられるサイクリックシフトパラメータの指標とを、無線リソース制御シグナリングを用いてユーザ機器に提供する第の回路と
を備えるeNB。
【請求項9】
前記復調基準信号パラメータは、グループホッピングパターンである請求項8に記載のeNB。
【請求項10】
前記復調基準信号パラメータは、物理アップリンク共有チャネル送信に対応付けられている請求項8または9に記載のeNB。
【請求項11】
前記復調基準信号パラメータは、シーケンスホッピングパラメータである請求項8から10の何れか1項に記載のeNB。
【請求項12】
前記仮想セル識別情報の前記指標を前記指標に少なくとも部分的に基づいて前記復調基準信号パラメータを生成する場合に用いるべく前記ユーザ機器に提供することは、前記仮想セル識別情報でベースシーケンスの導出に用いる前記指標を前記ユーザ機器に提供することを含む請求項8から11の何れか1項に記載のeNB。
【請求項13】
前記復調基準信号パラメータは、物理アップリンク共有チャネルの前記復調基準信号のための第2のサイクリックシフトパラメータである請求項8から12の何れか1項に記載のeNB。
【請求項14】
前記仮想セル識別情報の前記指標は、前記指標に少なくとも部分的に基づいて前記復調基準信号パラメータを生成する場合に用いるべく、および、前記指標に少なくとも部分的に基づいてサウンディング基準信号パラメータを生成する場合に用いるべく、前記ユーザ機器に提供される請求項8から13の何れか1項に記載のeNB。
【請求項15】
前記サイクリックシフトパラメータは、無線リソース制御シグナリングを用いて提供される請求項8から14の何れか1項に記載のeNB。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願>
本願は、米国特許出願第13/536,722号(出願日:2012年6月28日、発明の名称:「UPLINK COORDINATED MULTI−POINT」)および米国仮特許出願第61/591,641号(出願日:2012年1月27日、発明の名称:「ADVANCED WIRELESS COMMUNICATION SYSTEMS AND TECHNIQUES」)に基づく優先権を主張する。両文献の開示内容は全て、参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本発明の実施形態は、概して通信分野に関し、具体的には無線通信ネットワークにおけるアップリンクのマルチポイント協調動作に関する。
【背景技術】
【0003】
マルチポイント協調(CoMP)は、システムスペクトル効率およびセルエッジユーザスループット性能を改善するために利用され得る干渉回避方式である。CoMPは、複数のeNBの間の送信を調整することによって、他のセルに対する干渉を回避するために用いられるとしてよい。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本発明の実施形態は、添付図面において制限するためではなく一例として図示されている。添付図面において、同様の参照番号は同様の構成要素を意味する。
図1】さまざまな実施形態に係る無線通信ネットワークを示す概略図である。
図2】さまざまな実施形態に係るUE固有SRSパラメータをシグナリングするための処理を説明するフローチャートである。
図3】さまざまな実施形態に係る、UL CoMPを効率的にサポートするための、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース配分およびPUCCHシーケンス割り当てを説明するフローチャートである。
図4】さまざまな実施形態に係る、UE固有UL DM−RSパラメータをシグナリングするための処理を説明するフローチャートである。
図5】さまざまな実施形態に係るシステムの例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本開示の実施形態は、無線通信ネットワークにおけるアップリンク(UL)マルチポイント協調(CoMP)に関するとしてよい。具体的に、本開示の実施形態は、UL CoMP動作のための制御シグナリングフレームワークの側面を定義することに関するとしてよい。
【0006】
実施形態例のさまざまな側面は、当業者同士が研究内容を伝えるために一般的に用いる単語を用いて説明される。しかし、説明する側面の一部を用いて幾つかの別の実施形態を実施し得ることは当業者には明らかである。説明の便宜上、実施形態例を深く理解していただくべく具体的な数、材料および構成を記載する。しかし、記載した具体的且つ詳細な内容を利用することなく別の実施形態を実施し得ることは当業者には明らかである。また、公知の特徴は、実施形態例をあいまいにしないように、省略するか簡単に説明している。
【0007】
さらに、さまざまな処理を、実施形態例を最も理解し易い方法で順次行われる複数の別個の処理として説明する。しかし、説明した順序は、これらの処理を必ずしもその順序で行うことを意味すると解釈されるべきではない。具体的には、このような処理は提示した順序で実行する必要はない。
【0008】
「一実施形態」という表現は繰り返し用いられる。この表現は概して、同じ実施形態を意味するものではないが、その場合もある。「備える(comprising)」、「有する(having)」、「including(含む)」といった用語は、特に明記されていない限り、同義語である。「A/B」という表現は「AまたはB」を意味する。「Aおよび/またはB」という表現は、「(A)、(B)または(AおよびB)」を意味する。「A、BおよびCのうち少なくとも1つ」という表現は、「(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)または(A、BおよびC)」を意味する。「(A)B」という表現は、「(B)または(A B)」を意味する。つまり、Aは任意である。
【0009】
本明細書で用いる場合、「モジュール」という用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、1または複数のソフトウェアプログラムまたはファームウェアプログラムを実行するプロセッサ(共有、専用または群)および/またはメモリ(共有、専用または群)、組み合わせロジック回路、および/または、説明した機能を提供する他の適切なコンポーネントを意味するか、これらの一部であるか、または、これらを含むとしてよい。
【0010】
図1は、さまざまな実施形態に係る無線通信ネットワーク100を示す概略図である。無線通信ネットワーク100(以下では「ネットワーク100」と呼ぶ)は、エボルブドユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)テレストリアルラジオアクセスネットワーク(E−UTRAN)等の第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のロングタームエボリューション(LTE)ネットワークのアクセスネットワークであってよい。ネットワーク100は、アップリンク(UL)マルチポイント協調(CoMP)動作をサポートするように構成されているとしてよい。UL CoMP動作については、現在のところ3GPP標準化機関によって定義されている仕様は無い。UL CoMP動作は、UEからデータを受信する予定のポイントセットであるUL CoMP協調セットを決定することを含むとしてよい。UL CoMP協調セットは、UE固有であってよく、UEにシグナリングされると、無線リソース制御(RRC)シグナリングまたは媒体アクセス制御(MAC)シグナリングによって動的に設定または変更されるとしてよい。ネットワーク100は、モバイルデバイスまたは端末を含むとしてよい。例えば、複数の基地局、例えば、エンハンスドノード基地局(eNB)108a、108bおよび108c(108と総称)と無線通信を行うように構成されているユーザ機器(UE)104を含むとしてよい。本発明の実施形態はLTEネットワークに基づいて説明するが、一部の実施形態は他の種類の無線アクセスネットワークでも利用され得る。
【0011】
UE104およびeNB108は、ネットワーク100においてUL CoMP動作をサポートするべく制御シグナリングパラメータおよびメッセージシグナリングパラメータを決定、提供および/または受信するように構成されているとしてよい。制御シグナリングパラメータおよびメッセージシグナリングパラメータは、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS)リソース構成パラメータ、オープンループ電力制御パラメータ、UL復調基準信号(DM−RS)パラメータ、サウンディング基準信号(SRS)パラメータ、および、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース配分に関連するパラメータを含むとしてよい。これらのパラメータの決定、提供および/または受信を可能とするUE104およびeNB108の構成については、パラメータ毎に後述する。
【0012】
UE104は、1または複数のアンテナ116に結合されている通信モジュール112を含むとしてよい。通信モジュール112は、1または複数のアンテナ116に結合されている物理層回路118、MAC層回路120、ユーザプレーン回路122、制御プレーン回路124およびRRC回路126を含むとしてよい。図示されているように、制御プレーン回路124およびユーザプレーン回路122は、MAC層回路120を介して、物理層回路118に通信可能に結合されているとしてよい。言い換えると、MAC層回路120は、物理層回路118との間でユーザプレーン信号および/または制御プレーン信号を通信するように構成されているインターフェースであってよい。また、RRC回路126は、制御プレーン回路124に組み込まれているとしてよい。
【0013】
さまざまな実施形態によると、複数のeNB108はまとめて一のUL CoMP協調セットとして構成されているとしてよく、1または複数のeNB108は、UE104に対してUL CoMP受信ポイント(RP)セットとして構成されているとしてよい。UL CoMP RPセットは、UE104からデータを能動的に受信するポイントセットであってよい。UL CoMP RPセットは、UL CoMP協調セットの一部分であってよい。eNB108aは、通信モジュール128および1または複数のアンテナ130を含むとしてよい。通信モジュール128は、物理層回路132、MAC層回路134、ユーザプレーン回路138および制御プレーン回路138を含むとしてよい。また、MAC層回路134は、MAC制御要素(MAC−CE)回路142を含むとしてよく、制御プレーン回路140は、RRC回路144を含むとしてよい。制御プレーン回路132およびユーザプレーン回路138は、MAC層回路134を介して物理層回路132に通信可能に結合されているとしてよい。言い換えると、MAC層回路134は、ユーザプレーン信号および/または制御プレーン信号を物理層回路132との間で通信するように構成されているインターフェースであってよい。
【0014】
eNB108bおよび108cは、ネットワーク100におけるUL CoMP動作をサポートするべく、制御シグナリングパラメータおよびメッセージシグナリングパラメータを決定、提供および/または受信するという、eNB108aと同様の特徴を持つとしてよい。
【0015】
CSI−RSリソース構成は、送信電力、周期、サブフレームオフセット、初期化シード、および、UE104および/またはeNB108で利用可能なアンテナポートの数に関する情報を含むとしてよい。一実施形態によると、CSI−RSは、UE104に特定のポイント、例えば、受信ポイントを識別させて選択させるための情報を含むとしてよい。eNB108aは、制御シグナリングに基づくCoMP初期化プロセスによってCSI−RSリソース構成を提供するとしてよい。例えば、eNB108aは、RRCシグナリングによってCSI−RSリソース構成をRRC回路144に提供するとしてよい。
【0016】
eNB108aは、定義されている場合、CoMPリソースマネジメント(CRM)セット内の各CSI−RSリソースにインデックスを割り当てるように構成されているとしてよい。CRMセットは、CSI−RSを利用した受信信号測定を実施して報告し得るCSI−RSリソースセットであるとしてよい。eNB108aは、これに代えて、UE104のUL送信のパスロス推定について測定するポイントセットに含まれる各CSI−RSリソースにインデックスを割り当てるように構成されているとしてよい。eNB108aは、CSI−RS構成メッセージに含まれるCSI−RSの順序に基づきインデックスを黙示的に割り当てるとしてよい。または、eNB108は、3−4ビットのインデックスを各CSI−RSリソースに割り当てるとしてよい。実施形態によると、CSI−RSリソースインデックスは、RRCの構成または初期化の一環として、割り当てられるとしてよい。
【0017】
これに代えて、eNB108aは、CSI−RS構成メッセージに含まれるCSI−RSの順序に基づき、各CSI−RSリソースにインデックスを割り当てるとしてよい。
【0018】
eNB108aは、ダウンリンクのCoMPのCSI−RSリソース構成を再利用するように構成されているとしてよい。例えば、eNB108aは、UL CoMPをサポートするシグナリング構成情報を容易にするべく、DL CoMPのCSI−RSリソース構成を再利用するように構成されているとしてよい。これに代えて、eNB108aは、UL CoMP開始時において、再利用されたCSI−RS構成を独立して組み込むとしてよい。さらに、eNB108aは、後述するように、追加のULパラメータを特定してシグナリングするべく、CSI−RSリソース構成を利用するとしてよい。
【0019】
UE104および/またはeNB108aは、UL CoMP協調セットに含まれる各ポイントのそれぞれのCSI−RSリソースインデックスを用いて、当該ポイントを識別するように構成されているとしてよい。したがって、各CSI−RSリソースインデックスは、その後のシグナリングにおいて、特定のCSI−RSリソースに対するポインタとして利用されるとしてよい。eNB108aがRRC構成においてCSI−RSリソースインデックスを割り当てる場合、eNB108は、対応するRRCメッセージに含まれるCSI−RSの順序に基づいてインデックスを明示的または黙示的に定義するとしてよい。eNB108は、DL動作およびUL動作について、CSI−RSインデックスを同様に割り当てるとしてよい。しかし、さまざまな実施形態によると、UL CoMP協調セットは、DL CoMP CSI測定セットとは異なる場合がある。
【0020】
UE104および/またはeNB108は、RPをCoMP RPセットから除去するか、または、RPをCoMP RPセットに追加するかに基づいて、UL電力制御(PC)パラメータを選択、決定または更新するように構成されるとしてよい。一実施形態に係るUL PCパラメータセットの例は、表1に定義されているとしてよい。
【表1】
【0021】
本開示のさまざまな実施形態によると、CoMP RPセットにおいてRPが追加または削除/置換される度に、UE104および/またはeNB108aは、UL PCパラメータを更新または再定義するとしてよい。
【0022】
第1の実施形態によると、eNB108aは、動的なRRCメッセージ、MACメッセージまたは物理層(PHY)メッセージにおいて、電力制御パラメータを設定または決定するとしてよい。実施形態によると、eNB108aは、同じRRCメッセージ、MACメッセージまたはPHYメッセージにおいて、UL PCパラメータを設定し、CoMP RPセットを示すとしてよい。同じRRCメッセージ、MACメッセージまたはPHYメッセージにおいてCoMP RPセットを示すものとしてPCパラメータを設定することで、PCパラメータを設定するために用いられる他の技術よりも高い柔軟性が得られるとしてよい。
【0023】
UE104の制御プレーン回路124は、RRCメッセージ、MACメッセージまたはPHYメッセージを受信するように構成されているとしてよく、当該メッセージに基づいてUE104のUL PCパラメータを決定するように構成されているとしてよい。
【0024】
UL PCパラメータは、セル毎に固有であるか、準静的に決まるとしてよい。このため、第2の実施形態によると、eNB108aは、RPのさまざまな組み合わせに適用可能なUL PCパラメータセットのリストまたはセットを生成するように構成されているとしてよい。eNB108aは、ポイントのCSI−RSリソースインデックスに基づいて、UL PCパラメータセットのリストまたはセットを生成するとしてよい。UE104のRRC回路126はこの後、RRCメッセージングを用いて、UL PCパラメータセットのリストまたはセットを受信するとしてよい。UL PCパラメータセットのリストまたはセットはこの後、例えば、MAC層回路134とMAC層回路120との間、または、MAC−CE回路142とMAC回路120との間において、MACシグナリングによって更新されるとしてよい。CoMP RPセットのMAC層動的シグナリングによって、UE104の制御プレーン回路124は、更新されたUL PCパラメータを適用するとしてよい。
【0025】
少数のRPセットが共同受信について許可を持つ場合、または、協調したスケジューリングおよびビームフォーミング(CS/CB)ベースのUL CoMPを用いる場合、eNB108aによってUL PCパラメータセットのリストまたはセットを生成することは、CoMP RPセットを示すために用いられる同じ動的メッセージにおいてUL PCパラメータを設定することよりも高効率であるとしてよい。
【0026】
有利な点として、UL PCパラメータをCoMP RPセットに含まれるポイントのCSI−RSリソースインデックスで参照することで、UE104は、CSI−RSにおいてUE104が測定する平均受信電力を用いてパスロス情報を決定できる場合がある。最適化−シグナリングオーバーヘッドのトレードオフ関係に基づき、特に移動が少ないシナリオの場合、RRC層を用いて好ましいRPのみのCSI−RSリソースインデックスを準静的にシグナリングすることで十分であるとしてよい。実施形態において、移動が少ないシナリオは、速度が約3km/hおよびそれ以下の場合を含む。
【0027】
eNB108aがUL PCパラメータおよびパスロスオフセット値をUE毎に構成する場合、UE104の制御プレーン回路124は、eNB108aによるRRCメッセージング、MACメッセージングまたはPHYメッセージングを用いて、UL PCパラメータおよびパスロスオフセット値のリストにおける適切なインデックスのシグナリングによって、UL PCパラメータおよびパスロスオフセット値を直接受信するとしてよい。
【0028】
UL DM−RSのパラメータは、UE104がUE104用のDM−RSシーケンスについてベースシーケンス、サイクリックシフト(CS)および直交カバーコード(OCC)を選択できるようにするためのパラメータを含む。
【0029】
UL CoMPで用いられる予定のDM−RSシーケンス割り当てがUE固有である場合、制御プレーン回路140は、ベースシーケンスおよびCSの両方をUE固有で割り当てるとしてよい。DM−RSシーケンスをUE毎に構成するべく、eNB108aは、セル毎に1つのベースシーケンスのみと対応付ける代わりに、セルレベルにおいて限られた数のベースシーケンスを構成するとしてよい。CRMセットに含まれる複数の異なるポイントに対応付けられているベースシーケンスのセット同士の間には重なる部分がある場合がある。このため、eNB108aは、このCRMセットのベースシーケンスのセットから一のベースシーケンスをUE104等のスケジューリングされたUEに動的に割り当てるとしてよい。eNB108aは、eNB108aにおけるスケジューリング決定結果に基づいてスケジューリングされたUEに動的に割り当てるとしてよい。
【0030】
eNB108aは、準静的に、例えば、RRCレベルにおいて、ブロードキャストシグナリングまたは専用シグナリングによって、ベースシーケンスのスーパーセットを構成するとしてよい。尚、LTE Rel−10仕様によると、セル固有ベースシーケンスは物理セルID(PCI)を用いて導出される。ベースシーケンスのこのセットのRRC構成もまた、セルIDの利用に基づいて決まるとしてよい。
【0031】
さまざまな実施形態によると、eNB108aは、ベースシーケンス、グループホッピングパターンおよびシーケンスホッピングパターンを導出するために用いられるベースシーケンスシードの算出のために仮想セルID(VCID)を確保するとしてよい。これに代えて、eNB108aは、ベースシーケンス、グループホッピングパターンおよびシーケンスホッピングパターンを導出するために用いられるべきシードの値を直接列挙するRRC構成を利用するとしてよい。実施形態によると、DM−RSシーケンスを動的に指定すること(後述)は、eNB108aが準静的なRRCシグナリングによってVCID/ベースシーケンスシードのスーパーセットではなく、一のVCIDを構成する場合、必要ない。
【0032】
DM−RSシーケンスの動的な指定について、eNB108aは、所与のUEについてUL CoMPが利用すべきシード/VCIDの動的な選択をシグナリングするべく、MAC−CE回路142を利用するとしてよい。eNB108aは、UL PC設定について利用されるMAC−CEメッセージングと、シード/仮想セルIDの動的な選択とを組み合わせるとしてよい。eNB108aは、構成メッセージにおけるシード/VCIDに対して、明示的または黙示的なインデックスを用いて、例えば、一部の所定の順序を用いて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)が搬送するダウンリンク制御情報(DCI)を用いて、シード/仮想セルIDの動的な選択をシグナリングするべく物理層回路132を利用するとしてよい。
【0033】
eNB108aおよびUE104は、UL DM−RSについてCSの値を決定するように構成されているとしてよい。eNB108aおよびUE104は、n(1)DMRS、n(2)DMRS,λ、nPN(n)という3つのパラメータに基づいてCSを導出するとしてよい。n(1)DMRSは、LTE Rel−10(非CoMP)動作と同様に、MACおよびRRC等のより高いレイヤによって提供され得るcyclicshift(3GPP TS 36.211の表5.5.2.1.1−2によって定められている)と呼ばれるパラメータによって定められているCSパラメータである。n(2)DMRS,λは、送信すべきDM−RSシーケンスを生成するべくUE104によって用いるべきCSおよびOCCを示すCSパラメータである。eNB108aは、Rel−10(非CoMP)動作において採用されているように、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)に含まれ得る、対応する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信に対応付けられている輸送ブロックの最新のアップリンクに関連するDCIを介してn(2)DMRS,λをシグナリングするとしてよい。nPN(n)は、UE104が用いるCS間でのスロット毎のホッピングメカニズムを定義し、Rel−10仕様に応じて物理セルIDから導出されるCSパラメータである。nPN(n)の適用は、ベースシーケンスの導出に用いられるのと同じシード/VCIDに応じて決まるか、または、ベースシーケンスの導出に用いられるシード/VCIDとは無関係にeNB108aによってシグナリングされるとしてよい。また、UL CoMPについてUL DM−RSのユーザ容量を増加させるべく、UE104または/およびeNB108aがシグナリングすることが可能なCSの数は、DCIにおいて追加ビットを1つ利用することによって、8からそれ以上の数、例えば、12まで拡張するとしてよい。
【0034】
UL DM−RS送信を多重化するべくOCCがeNB108aによって用いられる場合、OCC情報は、n(2)DMRS,λパラメータを用いてUE固有に構成されるとしてよく、Rel−10(非CoMP)動作と同様に、PDCCHが搬送するDCIを介して動的にUEに通信されるとしてよい。
【0035】
eNB108aがSRSベースシーケンスのUE固有割り当てを利用する場合、eNB108aは、UE固有のUL DM−RSについて説明したのと同様の方法でSRSパラメータをシグナリングするように構成されているとしてよい。言い換えると、eNB108aは、ブロードキャスト/ユニキャストRRCシグナリングを用いて限られた一連の選択肢の準静的な設定の組み合わせでSRSパラメータをシグナリングするとしてよく、その後で、RRCまたはMACメッセージングレベルにおいてUE毎に動的な設定を行うとしてよい。UE固有DM−RSの場合と同様に、動的シグナリングは、SRSベースシーケンスの一の選択肢のみ(シードまたはVCIDの明示的なRRCシグナリングに基づき)がRRCを用いて準静的に構成される場合には、利点が増えるわけではないとしてよい。高効率のUL CoMP動作についてSRSのユーザ容量を増加させるためには、シグナリング可能なCSの数は、DCIにおいて追加ビットを1つ利用することによって、8からそれ以上の数、例えば、16へと拡張され得る。
【0036】
SRS送信用のUL PCパラメータは、UL CoMP協調セットに基づいて、UL CoMP協調セットに対応するCSI−RSリソースインデックスのシグナリング共に、UL PCパラメータのシグナリングに関して(PUSCH/PUCCH送信)前述したのと同様の方法で選択されるとしてよい。SRS PCについては、RRC層回路126および144を用いて、SRSのオープンループ電力制御(OLPC)についてUEが利用するパスロス情報について好ましいCSI−RSリソースインデックスのみを準静的にシグナリングすることで十分であるとしてよい。
【0037】
PUCCHリソース配分パラメータは、PUCCH形式1a/1bの動的リソース指定のためのUE固有ACK/NACKリソースオフセット(N(1)PUCCH)を含むとしてよい。N(1)PUCCHは、動的ACK/NACKの開始位置を指定する。UE固有ACK/NACKリソースオフセットシグナリングによって、アップリンク情報をピコセル、例えば、eNB108aに送信している間にUE104がダウンリンク情報をマクロセル、例えば、eNB108bから受信する場合にピコセルにおいて発生する可能性のある衝突が減るとしてよい。PUCCHリソース配分パラメータは、UE毎にUL CoMP協調セットの構成を含むとしてよい。さらに、eNB108aは、CoMPセット内の隣接するセルのUEによるPUCCH送信同士の干渉直交化の改善から、および/または、CoMPシナリオ4と同様に(3GPP TR 36.819で定義されているように)多くの低電力ノード(LPN)が一のマクロノードと同じセル識別情報を共有するシナリオの場合のエリア分割ゲインから、ゲインを得るべく、RRC層回路144を用いてUE毎にPUCCHベースシーケンスを生成するべくVCID値をシグナリングするとしてよい。さまざまな実施形態によると、PUSCHDM−RS、PUCCHおよびSRSのベースシーケンスシードまたはVCIDの値は、自由に決められるとしてよい。
【0038】
図2は、実施形態に係る、UE固有SRSパラメータをシグナリングする処理を説明するためのフローチャート200を示す。
【0039】
ブロック202において、UEは、RRCシグナリングを用いて、UEが接続されているセルのSRSパラメータの複数のセットを受信するとしてよい。SRSパラメータの複数のセットは、セルによって、ブロードキャストまたはユニキャストされるとしてよい。
【0040】
ブロック204において、UEは、RRCレベルのシグナリングまたは媒体アクセス制御(MAC)レベルのシグナリングを用いて、複数のセットから選択された、SRS送信に利用されるべきSRSパラメータのセットの情報を受信するとしてよい。SRSパラメータのセットの情報を受信することで、UEに他の情報に基づいてSRSパラメータを決定させる代わりに、UEが有限のパラメータのセットから選択できるようになることで、UEは効率的に動作することが出来るようになるとしてよい。
【0041】
実施形態によると、eNBは、UL CoMP動作におけるSRSの容量を高めるべく、8個より多いサイクリックシフト値をシグナリングするように構成されているとしてよい。eNBはさらに、特定のCSI−RSインデックスが指定する複数のRPのうち好ましい一のRPを準静的に決定してシグナリングするように構成されているとしてよい。好ましいRPを準静的にシグナリングすることによって、UEは、SRS送信のオープンループ電力制御パラメータを決定する際にUEが利用するパスロス情報を取得することができるとしてよい。UEは、eNBからCSI−RSインデックスを受信するとしてよく、eNBからのRRCメッセージに基づき、UL CoMP協調セットの複数のRPのうち好ましい一のRPのそれぞれのCSI−RSインデックスを準静的に決定するとしてよい。
【0042】
他の実施形態によると、UEは、UL CoMP協調セットに基づいて、SRS送信の電力制御パラメータを調整することが可能となっているか、または、そのように構成されているとしてよい。UEは、UL CoMP協調セットに対応するeNBがシグナリングする複数のCSI−RSリソースインデックスに対応する電力制御パラメータを調整するとしてよい。
【0043】
図3は、UL CoMPを効率的にサポートするためのPUCCHシーケンス割り当ておよびPUCCHリソース配分を説明するフローチャート300である。
【0044】
ブロック302において、UEは、例えば、3GPP TS36.211に定められているPUCCH形式1a/1b、動的ACK/NACKを持つPUCCHを送信するためのUE固有ACK/NACKリソースオフセットN(1)PUCCHを決定するように構成されているとしてよい。
【0045】
ブロック304において、UEは、ポイント間干渉緩和が改善され、および/または、エリア分割ゲインを持つUL CoMPをサポートするべく、仮想セル識別情報の明示的な指定、または、UE固有ベースシーケンス割り当ての明示的な指定に基づき、アップリンクCoMP協調セットの構成、ベースシーケンス割り当てを決定するように構成されているとしてよい。
【0046】
図4は、実施形態に係るUE固有UL DM−RSパラメータをシグナリングする処理を説明するためのフローチャート400である。
【0047】
ブロック402において、UEは、準静的なRRCシグナリングを用いて、UE固有DM−RSパラメータのセットを複数受信するとしてよい。SRSパラメータの複数のセットは、セルによってブロードキャストまたはユニキャストするとしてよい。
【0048】
ブロック404において、UEは、媒体アクセス制御(MAC)レベルのシグナリングを用いて、または、PDCCHが搬送する最新アップリンク関連DCIを用いて、DM−RS送信に用いられるべき、複数のセットから選択されたDM−RSパラメータのセットを示す情報を受信するとしてよい。実施形態によると、一のセットのUE固有DM−RSパラメータのみをRRC層で準静的にシグナリングする場合には、動的シグナリングによって利点が増えることはないとしてよい。
【0049】
本明細書で説明するUE102およびeNB104は、所望に応じて構成するべく任意の適切なハードウェアおよび/またはソフトウェアを用いてシステム内に実装するとしてよい。図5は、一実施形態について、1または複数のプロセッサ504、プロセッサ504のうち少なくとも1つに結合されているシステム制御ロジック508、システム制御ロジック508に結合されているシステムメモリ512、システム制御ロジック508に結合されている不揮発性メモリ(NVM)/ストレージ516、および、システム制御ロジック508に結合されているネットワークインターフェース520を備えるシステム500の例を示す。
【0050】
1または複数のプロセッサ504は、1または複数のシングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサを含むとしてよい。プロセッサ504は、汎用プロセッサおよび専用プロセッサ(例えば、グラフィクスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等)の任意の組み合わせを含むとしてよい。システム500がUE104を実現するある実施形態によると、1または複数のプロセッサ504は通信モジュール112に含まれるとしてよい。システム500がeNB108を実現するある実施形態によると、1または複数のプロセッサ504は通信モジュール128に含まれるとしてよい。さまざまな実施形態によると、1または複数のプロセッサ504およびシステムメモリ512は、ユーザプレーン回路122、制御プレーン回路124および/またはRRC回路126として構成されるとしてよい。さまざまな実施形態によると、1または複数のプロセッサ504およびシステムメモリ512は、ユーザプレーン回路138、制御プレーン回路140および/またはRRC回路144として構成されるとしてよい。
【0051】
一実施形態に係るシステム制御ロジック508は、1または複数のプロセッサ504のうち少なくとも1つに対して、および/または、システム制御ロジック508と通信している任意の適切なデバイスまたはコンポーネントに対して、任意の適切なインターフェースを実現する任意の適切なインターフェースコントローラを有するとしてよい。
【0052】
一実施形態に係るシステム制御ロジック508は、システムメモリ512に対するインターフェースを提供するべく1または複数のメモリコントローラを含むとしてよい。システムメモリ512は、例えば、システム500についてのデータおよび/または命令をロードして格納するために用いられるとしてよい。一実施形態に係るシステムメモリ512は、任意の適切な揮発性メモリ、例えば、適切なダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)等を含むとしてよい。
【0053】
NVM/ストレージ516は、例えば、データおよび/または命令を格納するために用いられる1または複数の有形で非一時的なコンピュータ可読媒体を含むとしてよい。NVM/ストレージ516は、任意の適切な不揮発性メモリ、例えば、フラッシュメモリ等を含むとしてよく、および/または、任意の適切な1または複数の不揮発性ストレージデバイス、例えば、1または複数のハードディスクドライブ(HDD)、1または複数のコンパクトディスク(CD)ドライブおよび/または1または複数のデジタルバーサティルディスク(DVD)ドライブ等を含むとしてよい。
【0054】
NVM/ストレージ516は、システム500がインストールされているデバイスの物理的に一部であるストレージリソースを含むか、または、必ずしも当該デバイスの一部ではないが当該デバイスによってアクセス可能であるとしてよい。例えば、NVM/ストレージ516は、ネットワークインターフェース520を用いてネットワークを介してアクセスされるとしてよい。
【0055】
システムメモリ512およびNVM/ストレージ516はそれぞれ、特に、命令524の一時的なコピーおよび永続的なコピーを含むとしてよい。命令524は、1または複数のプロセッサ504のうち少なくとも1つによって実行されるとシステム500が本明細書で説明した図2から図4に説明した方法のうちいずれか1つを実施することになる命令を含むとしてよい。一部の実施形態によると、命令524、または、そのハードウェアコンポーネント、ファームウェアコンポーネントおよび/あるいはソフトウェアコンポーネントは、これに加えて/これに代えて、システム制御ロジック508、ネットワークインターフェース520および/または1または複数のプロセッサ504に位置しているとしてよい。
【0056】
ネットワークインターフェース520は、1または複数のネットワークを介しておよび/または任意のその他の適切なデバイスとの間で通信を行うべくシステム500の無線インターフェースを提供する送受信機522を含むとしてよい。送受信機522は、物理層回路118または132の一部で実現されるとしてよい。さまざまな実施形態によると、送受信機522は、システム500の他のコンポーネントに集積化されるとしてよい。例えば、送受信機522は、1または複数のプロセッサ504のうち一のプロセッサ、システムメモリ512のメモリ、および、NVM/ストレージ516のNVM/ストレージを含むとしてよい。ネットワークインターフェース520は、任意の適切なハードウェアおよび/またはファームウェアを含むとしてよい。ネットワークインターフェース520は、多入力多出力無線インターフェースを提供する複数のアンテナを含むとしてよい。一実施形態に係るネットワークインターフェース520は、例えば、ネットワークアダプタ、無線ネットワークアダプタ、電話モデムおよび/または無線モデムを含むとしてよい。
【0057】
一実施形態によると、1または複数のプロセッサ504の少なくとも1つは、システム制御ロジック508の1または複数のコントローラのためのロジックと共にパッケージングされているとしてよい。一実施形態によると、1または複数のプロセッサ504のうち少なくとも1つは、システムインパッケージ(SiP)を形成するべくシステム制御ロジック508の1または複数のコントローラのためのロジックと共にパッケージングされているとしてよい。一実施形態によると、1または複数のプロセッサ504のうち少なくとも1つは、システム制御ロジック508の1または複数のコントローラのためのロジックと共に同じダイ上に集積化されているとしてよい。一実施形態について、1または複数のプロセッサ504のうち少なくとも1つは、システムオンチップ(SoC)を形成するべく、システム制御ロジック508の1または複数のコントローラのためのロジックと共に同じダイ上に集積化されているとしてよい。
【0058】
システム500はさらに、入出力(I/O)デバイス532を含むとしてよい。I/Oデバイス532は、システム500との間でユーザがやり取りできるようにするよう設計されているユーザインターフェース、システム500との間で周辺機器コンポーネントがやり取りできるようにするよう設計されている周辺機器コンポーネントインターフェース、および/または、システム500に関連する環境条件および/または位置情報を決定するよう設計されているセンサを含むとしてよい。
【0059】
さまざまな実施形態によると、ユーザインターフェースは、これらに限定されないが、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ等)、スピーカ、マイクロフォン、1または複数のカメラ(例えば、静止カメラおよび/またはビデオカメラ)、フラッシュライト(例えば、発光ダイオードフラッシュ)およびキーボードを含むとしてよい。
【0060】
さまざまな実施形態によると、周辺機器コンポーネントインターフェースは、これらに限定されないが、不揮発性メモリポート、オーディオジャックおよび電源インターフェースを含むとしてよい。
【0061】
さまざまな実施形態によると、センサは、これらに限定されないが、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周囲光センサおよび位置決めユニットを含むとしてよい。位置決めユニットはさらに、位置決めネットワーク、例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)衛星のコンポーネントと通信するネットワークインターフェース520の一部であるか、または、ネットワークインターフェース520とやり取りするとしてよい。
【0062】
さまざまな実施形態によると、システム500は、モバイルコンピューティングデバイス、これらに限定されないが、ラップトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ネットブック、スマートフォン等であってよい。さまざまな実施形態によると、システム500が備えるコンポーネントはこれより増減するとしてもよいし、および/または、システム500のアーキテクチャを変更するとしてもよい。
【0063】
さまざまな実施形態は、複数の命令を格納するよう構成されている1または複数のコンピュータ可読格納媒体と、1または複数のコンピュータ可読格納媒体に結合されている1または複数のプロセッサとを備える装置を含む。1または複数のプロセッサは、複数の命令を実行することに応じて、CSI−RSリソース構成情報を受信し、CSI−RS構成情報に基づいて複数のCSI−RSインデックスを決定し、複数のCSI−RSインデックスに基づいてアップリンクCoMP協調セットの複数のポイントを特定するように構成されている。
【0064】
1または複数のプロセッサおよび1または複数のコンピュータ可読媒体は、装置の制御プレーン回路として構成されるとしてよい。CSI−RSリソース構成情報は、CoMP初期化プロセスの一環として制御プレーン回路のRRC回路によって受信される。
【0065】
CSI−RSリソース構成情報は、CSI−RSに対応付けられている送信パラメータを含むとしてよい。送信パラメータは、送信電力、周期、サブフレームオフセット、初期化シードおよび/または利用されているアンテナポートの数を含む。複数のCSI−RSインデックスは、CSI−RS構成情報に含まれるとしてよく、または、1または複数のプロセッサは、CSI−RSリソース構成情報に含まれているCSI−RSの順序に基づいて、複数のCSI−RSインデックスを決定するように構成されている。
【0066】
一部の実施形態によると、1または複数のプロセッサは、メッセージを受信し、メッセージに基づいて、装置からアップリンクデータ送信を受信するCoMP協調セットのポイントのサブセットを含むCoMP RPセットを決定し、メッセージに基づいて、アップリンク電力制御パラメータを決定するように構成されているとしてよい。1または複数のプロセッサは、複数のCoMP RPセットにそれぞれ対応している複数のアップリンク電力制御パラメータセットを受信し、CoMP RPセットに対応するアップリンク電力制御パラメータセットに基づいて、メッセージに含まれ得るアップリンク電力制御パラメータを決定するように構成されているとしてよい。
【0067】
アップリンク電力制御パラメータは、ターゲット信号ノイズ比およびαを含むとしてよい。αは、部分的電力制御パラメータである。
【0068】
1または複数のプロセッサはさらに、CoMP協調セットの1または複数のポイントからフィードバックされたメッセージに基づいてパスロス情報を決定するように構成されているとしてよい。1または複数のプロセッサはさらに、装置によって測定されるCSI−RS情報の平均受信電力に基づいてパスロス情報を決定するように構成されているとしてよい。
【0069】
1または複数のプロセッサはさらに、RRCメッセージを用いて受信したアップリンクCoMP協調セットの複数のポイントのうち好ましい一のポイントのCSI−RSインデックスを準静的に決定するように構成されているとしてよい。複数のポイントのうち好ましい一のポイントは、装置からデータを能動的に受信するように構成されている。
【0070】
1または複数のプロセッサはさらに、1または複数の仮想セル識別情報から複数のベースシーケンス、グループホッピングパターン、および/または、シーケンスホッピングパターンを導出するように構成されているとしてよい。
【0071】
1または複数のプロセッサはさらに、受信ポイントセットにそれぞれ対応するアップリンク電力制御パラメータセットのリストを受信し、アップリンクCoMP協調セットのサブセットである受信ポイントセットを決定し、受信ポイントセットに対応するアップリンク電力制御パラメータセットを決定し、アップリンク電力制御パラメータセットに基づいて受信ポイントセットに対するアップリンク信号の送信を制御するように構成されているとしてよい。
【0072】
一部の実施形態は、複数の命令を格納するよう構成されている1または複数のコンピュータ可読媒体と、1または複数のコンピュータ可読媒体に結合されている1または複数のプロセッサとを備えるeNodeBを開示する。1または複数のプロセッサは、複数の命令を実行することに応じて、アップリンク復調基準信号(DM−RS)のユーザ機器(UE)固有構成をサポートするように構成されており、複数のベースシーケンスをセルレベルで構成し、1または複数のUEの通信スケジュールを決定し、決定した通信スケジュールに基づいて、1または複数のUEに複数のベースシーケンスからの対応するベースシーケンスを動的に割り当てるように構成されている。
【0073】
複数のベースシーケンスは、CoMP CRMセットに対応付けられているとしてよい。
【0074】
アップリンクDM−RSは、1または複数のUEのそれぞれが、複数のベースシーケンス、CSホッピングパターン、グループホッピングパターン、シーケンスホッピングパターン、サイクリックシフト、および、1または複数のUEのそれぞれに対応付けられているDM−RSシーケンスを決定するためのOCCのうち1つを選択できるようにするパラメータを含むとしてよい。
【0075】
1または複数のプロセッサは、それぞれが複数のベースシーケンスのうち1つに対応する複数の仮想セル識別情報を、無線リソース制御(RRC)レベルのブロードキャストシグナリングまたはRRCレベルの専用シグナリングに基づいてUEに準静的にシグナリングするか、または、RRCレベルのブロードキャストシグナリングまたはRRCレベルの専用シグナリングに基づいて、複数のベースシーケンスのうち1つに対応する一の仮想セル識別情報をUEに準静的にシグナリングするように構成されているとしてよい。
【0076】
1または複数のプロセッサはさらに、MAC−CEを用いて複数の仮想セル識別情報のうち1つの動的な選択をシグナリングするように構成されているとしてよい。複数の仮想セル識別情報がブロードキャスト方式または専用方式のRRCシグナリングを用いてUEに準静的にシグナリングされる場合、複数の仮想セル識別情報のうち1つは、複数のベースシーケンスのうち1つの導出を可能とする。または、1または複数のプロセッサはさらに、複数の仮想セル識別情報がブロードキャスト方式または専用方式のRRCシグナリングを用いてUEに準静的にシグナリングされる場合、アップリンク電力制御パラメータを設定するために用いられるMAC−CEメッセージングと、複数の仮想セル識別情報のうち1つの動的な選択とを組み合わせるように構成されているとしてよい。または、1または複数のプロセッサはさらに、複数の仮想セル識別情報がブロードキャスト方式または専用方式のRRCシグナリングを用いてUEに準静的にシグナリングされる場合、複数の仮想セル識別情報のうち1つに割り当てられているインデックスと共に、PDCCHによって搬送されるDCIにおいて、複数の仮想セル識別情報のうち1つの動的な選択をシグナリングするように構成されているとしてよい。
【0077】
1または複数のプロセッサはさらに、アップリンクDM−RSに対応付けられている8個またはそれを超える個数のサイクリックシフト値のうち1つをシグナリングするように構成されているとしてよい。一部の実施形態によると、1または複数のプロセッサは、アップリンクCoMP動作においてSRSの容量を高めるべく8個またはそれを超える個数のサイクリックシフト値のうち1つをシグナリングするように構成されているとしてよい。
【0078】
1または複数のプロセッサは、SRS送信のオープンループ電力制御について1または複数のUEが利用可能なパスロス情報を取得するべく、複数のCSI−RSインデックスのうち対応する1つによって指定される複数の受信ポイントのうち好ましい一の受信ポイントを準静的にシグナリングするように構成されているとしてよい。
【0079】
1または複数のプロセッサは、アップリンクCoMP協調セットに対応する複数のCSI−RSリソースインデックスに対する信号を持つアップリンクCoMP協調セットに基づいてSRS送信の電力制御パラメータを調整するように構成されているとしてよい。
【0080】
一部の実施形態は、複数の命令を有する1または複数のコンピュータ可読媒体を開示している。複数の命令をユーザ機器(UE)のプロセッサで実行すると、UEは、UEが接続されているセルのサウンディング基準信号(SRS)パラメータの複数のセットを無線リソース制御(RRC)シグナリングを用いて受信することができ、SRS送信のために利用されるべき、複数のセットから選択されたSRSパラメータのセットを示す情報を、RRCレベルのシグナリングまたは媒体アクセス制御(MAC)レベルのシグナリングを用いて、受信することができる。複数のセットは、セルによってブロードキャストまたはユニキャストされるとしてよい。
【0081】
命令によってUEはさらに、アップリンクCoMP協調セットに対応する複数のCSI−RSリソースインデックスに対する信号を持つアップリンクマルチポイント協調(CoMP)協調セットに基づいて、SRS送信の電力制御パラメータを調整することができるとしてよい。
【0082】
一部の実施形態は、命令を有する1または複数のコンピュータ可読媒体を説明する。eNodeBのプロセッサが命令を実行すると、eNodeBは、マルチポイント協調(CoMP)動作をサポートできる。そして、eNodeBは、動的確認応答(ACK)/否定確認応答(NACK)を搬送する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の動的リソース配分のために、UE固有ACKおよびNACKリソースオフセットN(1)PUCCHを決定し、ACK/NACKリソースオフセットN(1)PUCCHを対応するUEに送信することができる。
【0083】
命令によってeNodeBは、PUCCH形式1aおよび1bについてUE固有ACK/NACKリソースオフセットN(1)PUCCHを決定することができるとしてよい。PUCCH形式1aおよび1bは、物理セルIDを利用するとしてよい。
【0084】
命令によってeNodeBは、UEが利用するPUCCH形式毎に異なる仮想セルIDインデックスを送信できるとしてよい。
【0085】
一部の実施形態は、CSI−RSリソース構成情報を受信する手段と、CSI−RS構成情報に基づいて複数のCSI−RSインデックスを決定する手段と、複数のCSI−RSインデックスに基づいてアップリンクCoMP協調セットの複数のポイントを特定する手段とを備える装置を開示する。CSI−RSリソース構成情報は、CoMP初期化プロセスの一環として、装置のRRC回路によって受信されるとしてよい。
【0086】
CSI−RSリソース構成情報は、CSI−RSに対応付けられている送信パラメータを含むとしてよい。送信パラメータは、送信電力、周期、サブフレームオフセット、初期化シードおよび/または利用しているアンテナポートの数を含む。
【0087】
当該装置はさらに、メッセージを受信する手段と、メッセージに基づいて、装置からアップリンクデータ送信を受信するCoMP協調セットのポイントのサブセットを含むCoMP受信ポイント(RP)セットを決定する手段と、メッセージに基づき、アップリンク電力制御パラメータを決定する手段と、複数のCoMP RPセットにそれぞれ対応する複数のアップリンク電力制御パラメータセットを受信する手段と、CoMP RPセットに対応するアップリンク電力制御パラメータセットに基づいて、アップリンク電力制御パラメータを決定する手段とを備えるとしてよい。
【0088】
一部の実施形態は、アップリンクDM−RSのUE固有構成をサポートし、複数のベースシーケンスをセルレベルで構成し、1または複数のUEの通信スケジュールを決定し、決定した通信スケジュールに基づいて、複数のベースシーケンスからのそれぞれのベースシーケンスを、1または複数のUEに動的に割り当てる回路を備えるeNodeBを開示している。複数のベースシーケンスは、特定のCRMセットに対応付けられているとしてよい。
【0089】
eNodeB回路は、それぞれが複数のベースシーケンスのうち1つに対応する複数の仮想セル識別情報を、無線リソース制御(RRC)レベルのブロードキャストシグナリングまたはRRCレベルの専用シグナリングを用いて、UEに準静的にシグナリングするか、または、RRCレベルのブロードキャストシグナリングまたはRRCレベルの専用シグナリングを用いて、複数のベースシーケンスのうち1つに対応する一の仮想セル識別情報をUEに準静的にシグナリングするとしてよい。
【0090】
eNodeB回路は、媒体アクセス制御−制御要素(MAC−CE)を用いて、複数の仮想セル識別情報のうち1つの動的な選択をシグナリングするとしてよい。複数の仮想セル識別情報がブロードキャスト方式または専用方式のRRCシグナリングを用いてUEに準静的にシグナリングされる場合、複数の仮想セル識別情報のうち1つによって複数のベースシーケンスのうち1つの導出が可能となる。eNodeB回路は、複数の仮想セル識別情報がブロードキャスト方式または専用方式のRRCシグナリングを用いてUEに準静的にシグナリングされる場合、複数の仮想セル識別情報のうち1つの動的な選択と、アップリンク電力制御パラメータを設定するために用いられるMAC−CEメッセージングとを組み合わせるとしてよい。または、eNodeB回路は、複数の仮想セル識別情報がブロードキャスト方式または専用方式のRRCシグナリングを用いてUEに準静的にシグナリングされる場合、複数の仮想セル識別情報のうち1つに割り当てられているインデックスで、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)が搬送するダウンリンク制御情報(DCI)において、複数の仮想セル識別情報のうち1つの動的な選択をシグナリングするとしてよい。
【0091】
本明細書において説明を目的として特定の実施形態を図示および記載してきたが、本開示の範囲から逸脱することなく、図示および記載した実施形態に代えて、同じ目的を実現するように計算された多岐にわたる別のおよび/または均等な実施形態または実施例を実施し得るものである。本願は、本明細書で説明した実施形態の任意の適応例または変更例を含むことを意図している。このため、本明細書で説明した実施形態は、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定されることは明らかである。
[項目1]
複数の命令を格納する1または複数のコンピュータ可読格納媒体と、
前記1または複数のコンピュータ可読格納媒体に結合されている1または複数のプロセッサと
を備え、
前記1または複数のプロセッサは、前記複数の命令を実行することに応じて、
チャネル状態情報基準信号(CSI−RS)リソース構成情報を受信し、
前記CSI−RSリソース構成情報に基づいて複数のCSI−RSインデックスを決定し、
前記複数のCSI−RSインデックスに基づいてアップリンクマルチポイント協調(CoMP)協調セットの複数のポイントを特定する装置。
[項目2]
前記1または複数のプロセッサおよび前記1または複数のコンピュータ可読媒体は、前記装置の制御プレーン回路として構成され、
前記CSI−RSリソース構成情報は、CoMP初期化プロセスの一環として前記制御プレーン回路の無線リソース制御(RRC)回路によって受信される項目1に記載の装置。
[項目3]
前記CSI−RSリソース構成情報は、CSI−RSに対応付けられている複数の送信パラメータを含み、前記複数の送信パラメータは、送信電力、周期、サブフレームオフセット、複数の初期化シードおよび利用されているアンテナポートの数のうち少なくとも1つを含む項目1に記載の装置。
[項目4]
前記複数のCSI−RSインデックスは前記CSI−RSリソース構成情報に含まれているか、または、前記1または複数のプロセッサは、前記CSI−RSリソース構成情報に含まれている複数のCSI−RSの順序に基づいて、前記複数のCSI−RSインデックスを決定する項目1に記載の装置。
[項目5]
前記1または複数のプロセッサはさらに、
メッセージを受信し、
前記メッセージに基づいて、前記装置からアップリンクデータ送信を受信する前記アップリンクCoMP協調セットの前記複数のポイントのサブセットを含むCoMP 受信ポイント(RP)セットを決定し、
前記メッセージに基づいて、複数のアップリンク電力制御パラメータを決定する項目1から4のいずれか一項に記載の装置。
[項目6]
前記1または複数のプロセッサはさらに、
複数のCoMP RPセットにそれぞれ対応している複数のアップリンク電力制御パラメータセットを受信し、
前記CoMP RPセットに対応するアップリンク電力制御パラメータセットに基づいて、前記複数のアップリンク電力制御パラメータを決定する項目5に記載の装置。
[項目7]
前記複数のアップリンク電力制御パラメータは、前記メッセージに含まれ、ターゲット信号ノイズ比およびαを含み、αは、部分的電力制御率パラメータである項目5に記載の装置。
[項目8]
前記1または複数のプロセッサはさらに、前記アップリンクCoMP協調セットの1または複数のポイントからフィードバックされたメッセージに基づいてパスロス情報を決定する項目1から4のいずれか一項に記載の装置。
[項目9]
前記1または複数のプロセッサはさらに、前記装置によって測定される前記CSI−RSリソース構成情報の平均受信電力に基づいて前記パスロス情報を決定する項目8に記載の装置。
[項目10]
前記1または複数のプロセッサはさらに、RRCメッセージを用いて受信した前記アップリンクCoMP協調セットの前記複数のポイントのうち好ましい一のポイントの対応するCSI−RSインデックスを準静的に決定し、前記複数のポイントのうち前記好ましい一のポイントは、前記装置からデータを能動的に受信する項目1から4のいずれか一項に記載の装置。
[項目11]
前記1または複数のプロセッサはさらに、1または複数の仮想セル識別情報から複数のベースシーケンス、複数のグループホッピングパターンおよび複数のシーケンスホッピングパターンのうち少なくとも1つを導出する項目1から4のいずれか一項に記載の装置。
[項目12]
前記1または複数のプロセッサは、
複数の受信ポイントセットにそれぞれ対応する複数のアップリンク電力制御パラメータセットのリストを受信し、
前記アップリンクCoMP協調セットのサブセットである受信ポイントセットを決定し、
前記受信ポイントセットに対応するアップリンク電力制御パラメータセットを決定し、
前記アップリンク電力制御パラメータセットに基づいて前記受信ポイントセットに対する複数のアップリンク信号の送信を制御する項目1から4のいずれか一項に記載の装置。
[項目13]
複数の命令を格納する1または複数のコンピュータ可読媒体と、
前記1または複数のコンピュータ可読媒体に結合されている1または複数のプロセッサと
を備え、
前記1または複数のプロセッサは、前記複数の命令を実行することに応じて、複数のアップリンク復調基準信号(DM−RS)のユーザ機器(UE)固有構成をサポートし、前記1または複数のプロセッサは、
複数のベースシーケンスをセルレベルで構成し、
1または複数のUEの複数の通信スケジュールを決定し、
決定した前記複数の通信スケジュールに基づいて、前記1または複数のUEに、前記複数のベースシーケンスからの対応する複数のベースシーケンスを動的に割り当てるeNodeB。
[項目14]
前記複数のベースシーケンスは、特定のマルチポイント協調(CoMP)リソース管理(CRM)セットに対応付けられている項目13に記載のeNodeB。
[項目15]
前記アップリンクDM−RSは、前記1または複数のUEのそれぞれが前記複数のベースシーケンス、サイクリックシフト(CS)ホッピングパターン、グループホッピングパターン、シーケンスホッピングパターン、サイクリックシフト、および、前記1または複数のUEのそれぞれに対応付けられている複数のDM−RSシーケンスを決定するための直交カバーコード(OCC)のうちの1つを選択できるようにする複数のパラメータを含む項目13または14に記載のeNodeB。
[項目16]
前記1または複数のプロセッサは、
それぞれが前記複数のベースシーケンスのうち1つに対応する複数の仮想セル識別情報を、無線リソース制御(RRC)レベルのブロードキャストシグナリングまたはRRCレベルの専用シグナリングを用いて前記UEに準静的にシグナリングするか、または、
RRCレベルのブロードキャストシグナリングまたはRRCレベルの専用シグナリングを用いて、前記複数のベースシーケンスのうち1つに対応する一の仮想セル識別情報を前記UEに準静的にシグナリングする項目13または14に記載のeNodeB。
[項目17]
前記1または複数のプロセッサはさらに、
媒体アクセス制御−制御要素(MAC−CE)を用いて複数の仮想セル識別情報のうち1つの動的な選択をシグナリングし、前記複数の仮想セル識別情報がブロードキャスト方式または専用方式のRRCシグナリングを用いて準静的に前記UEにシグナリングされる場合、前記複数の仮想セル識別情報のうち1つは、前記複数のベースシーケンスのうち1つの導出を可能とし、または、
前記1または複数のプロセッサはさらに、前記複数の仮想セル識別情報がブロードキャスト方式または専用方式のRRCシグナリングを用いて前記UEに準静的にシグナリングされる場合、複数のアップリンク電力制御パラメータを設定するために用いられるMAC−CEメッセージングと、前記複数の仮想セル識別情報のうち1つの動的な選択とを組み合わせ、または、
前記1または複数のプロセッサはさらに、前記複数の仮想セル識別情報が準静的にブロードキャスト方式または専用方式のRRCシグナリングを用いて前記UEにシグナリングされる場合、前記複数の仮想セル識別情報のうち1つに割り当てられている複数のインデックスと共に、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって搬送されるダウンリンク制御情報(DCI)において、前記複数の仮想セル識別情報のうち1つの動的な選択をシグナリングする項目13または14に記載のeNodeB。
[項目18]
前記1または複数のプロセッサはさらに、アップリンクCoMP動作においてSRSの容量を高めるべく8個または8個を超える数のサイクリックシフト値のうち1つをシグナリングする項目13に記載のeNodeB。
[項目19]
前記1または複数のプロセッサは、複数のSRS送信のオープンループ電力制御について前記1または複数のUEが利用可能なパスロス情報を取得するべく、複数のチャネル状態情報リソース信号(CSI−RS)インデックスのうち対応する1つによって指定される複数の受信ポイントのうち好ましい一の受信ポイントを準静的にシグナリングする項目13または14に記載のeNodeB。
[項目20]
前記1または複数のプロセッサは、アップリンクCoMP協調セットに対応する複数のCSI−RSリソースインデックスに対する複数の信号を持つ前記アップリンクCoMP協調セットに基づいて、複数のSRS送信の複数の電力制御パラメータを調整する項目13または14に記載のeNodeB。
[項目21]
ユーザ機器(UE)に、
前記UEが接続されているセルのサウンディング基準信号(SRS)パラメータの複数のセットを、無線リソース制御(RRC)シグナリングを用いて、受信する手順と、
SRS送信の為に利用されるべき、前記複数のセットから選択されたSRSパラメータのセットを示す情報を、RRCレベルのシグナリングまたは媒体アクセス制御(MAC)レベルのシグナリングを用いて、受信する手順と
を実行させるためのプログラムであって、
前記複数のセットは、前記セルによってブロードキャストまたはユニキャストされるプログラム。
[項目22]
前記UEにさらに、アップリンクマルチポイント協調(CoMP)協調セットに対応する複数のCSI−RSリソースインデックスに対する複数の信号を持つ前記アップリンクCoMP協調セットに基づいて、複数のSRS送信の複数の電力制御パラメータを調整する手順を実行させるための項目21に記載のプログラム。
[項目23]
eNodeBに、
複数のマルチポイント協調(CoMP)動作をサポートさせ、
動的な確認応答(ACK)/否定確認応答(NACK)を搬送する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の動的リソース配分のために、UE固有ACKおよびNACKリソースオフセットN(1)PUCCHを決定する手順と、
前記UE固有ACKおよびNACKリソースオフセットN(1)PUCCHを対応するUEに送信する手順と
を実行させるためのプログラム。
[項目24]
前記eNodeBに、
PUCCH形式1aおよび1bについて前記UE固有ACKおよびNACKリソースオフセットN(1)PUCCHを決定する手順を実行させ、
前記PUCCH形式1aおよび1bは、物理セルIDを利用する項目23に記載のプログラム。
[項目25]
前記eNodeBに、UEが利用するPUCCH形式毎に異なる仮想セルIDインデックスを送信する手順を実行させるための項目23または24に記載のプログラム。
図1
図2
図3
図4
図5