【課題を解決するための手段】
【0005】
これら実施態様及び他の実施態様は、以下の特徴のうち1つ以上の特徴を含んでいる。可撓性部材は外方に付勢されている。多数の可撓性部材は、プッシュロッドに正確に係合するために傾斜壁によって作用されるように、内部チャネルの内部に配置されている。多数の可撓性部材それぞれが外方に付勢されている。内部チャネルは、ピストンが流体を送出するために往復運動する領域を含んでいる。内部チャネルは、ファンネル状とされ、傾斜壁領域と拘束された直径領域とを有している。内部チャネルの内部にピストンを維持する拘束部材が、内部チャネルの内部に突出している。
【0006】
他の実施態様では、プッシュロッドを受容するための結合システムが、内部チャネルを形成しているハウジングと、内部チャネルの内部に受容されているピストンとを含んでいる。
【0007】
当該実施態様及び他の実施態様は、以下の特徴のうち1つ以上の特徴を含んでいる。ピストンは、プッシュロッドと結合及び結合解除するように構成されている、少なくとも1つの部材を含んでいる。プッシュロッドに結合するために必要な外部力は、第1の方向においてピストンに作用する軸線方向力のみである。プッシュロッドとの結合を解除するために必要な外部力は、第1の方向の反対方向である第2の方向においてピストンに作用する軸線方向力のみである。
【0008】
他の実施態様では、方法は、結合システムのピストンがプッシュロッドと接触するように、結合システムを軸線方向において前進させるステップを含んでいる。ピストンは、結合システムのチャネル内部に受容されている。
【0009】
当該実施態様及び他の実施態様は、以下の特徴のうち1つ以上の特徴を含んでいる。チャネルが傾斜壁を有している。当該方法は、傾斜壁がプッシュロッドと係合するように可撓性部材を撓ませるためにピストンの少なくとも1つの可撓性部材に作用するように、結合システムを軸線方向においてさらに前進させるステップを含んでいる。
【0010】
他の実施態様では、方法は、ピストンとプッシュロッドとを結合するステップを含んでいる。結合するために必要な外部力が、ピストンがプッシュロッドと係合するように移動するようにプッシュロッドによってピストンに作用する軸線方向力のみである。
【0011】
当該実施態様及び他の実施態様は、以下の特徴のうち1つ以上の特徴を含んでいる。当該方法は、ピストンとプッシュロッドとの結合を解除するステップを含んでいる。結合解除するために必要な外部力が、ピストンがプッシュロッドと結合解除するようにプッシュロッドによってピストンに作用する軸線方向力のみである。
【0012】
他の実施態様では、流体ポンプは、流入室を形成している流入部分と流出室を形成している流出部分とを有しているハウジングと、流入室内に配置されているボールを含んでいる流入ボール弁と、流出室内に配置されているボールを含んでいる流出ボール弁と、流入部分及び流出部分と流通している内部チャネルを形成しているハウジングと、内部チャネルの内部に配置されているピストンとを備えている。ピストンは、流入部分から内部チャネル内部に、及び内部チャネルから流出部分内部に流体を送出するように構成されている。
【0013】
当該実施態様及び他の実施態様は、以下の特徴のうち1つ以上の特徴を含んでいる。流入室の直径に対する、流入ボール弁に内蔵されているボールの直径の比は、1:1.088とされる。ピストンの行程に対する、流入ボール弁に内蔵されているボールの直径の比は、1:2.160とされる。流入ボール弁に内蔵されているボールの直径に対する、内部チャネルの直径の比は、1:1.1786とされる。内部チャネルを形成しているハウジングの直径に対する、流入室の直径の比は、1:3.857とされる。
【0014】
当該実施態様及び他の実施態様は、以下の特徴のうち1つ以上の特徴を含んでいる。流入ボール弁と流出ボール弁とが、約0.015インチの行程を有している。
【0015】
他の実施態様では、流体ポンプは、傾斜壁を有している内部チャネルを形成しているハウジングと、内部チャネルと流通しているハウジング内に形成された第1の流体室及び第2の流体室と、第1の流体室内に配置されているボールを含んでいる第1のボール弁と、第2の流体室内に配置されているボールを含んでいる第2のボール弁と、ハウジング内部に受容されているピストンとを含んでいる。ピストンが、プッシュロッドと共に移動するためにプッシュロッドに結合するように傾斜壁によって作用されるように構成されている。ピストンが往復運動することによって、流体が、第1の流体室を通じて流入し、第2の流体室を通じて流出する。
【0016】
当該実施態様及び他の実施態様は、以下の特徴のうち1つ以上の特徴を含んでいる。ピストンが、傾斜壁によって作用されると共に外方に付勢されている、複数の部材を備えている。内部チャネルが、ファンネル状とされる。
【0017】
他の実施態様では、ポンプシステムは、回転可能なスリーブを含んでいる共に流体ポンプを受容するインタフェースを含んでいるコンソールであって、往復運動をするプッシュロッドを含んでいるコンソールと、プッシュロッドによって駆動されるように構成されているピストンを有している流体ポンプであって、流体ポンプをコンソールに対してロック及びロック解除するために、回転力が結合機構に作用した場合に回転可能なスリーブを回転させるように構成されている、結合機構を含んでいる流体ポンプとを備えている。
【0018】
当該実施態様及び他の実施態様は、ロック位置において回転可能なスリーブを保持するための磁石を有しているコンソールを含んでいる。
【0019】
本願における1つ以上の実施形態の詳細については、添付図面及び以下の説明に記載されている。本発明の他の特徴及び実施態様は、発明の詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになるだろう。
[付記項1]
プッシュロッドを受容するための結合システムであって、
内部チャネルを形成しているハウジングと、
前記内部チャネル内部に受容されているピストンと、
を備えている前記結合システムにおいて、
前記ピストンが、前記プッシュロッドに係合するように壁によって作用されるために、前記内部チャネルの内部に配置されている少なくとも1つの部材を含んでいることを特徴とする結合システム。
[付記項2]
前記内部チャネルが、傾斜壁を有していることを特徴とする付記項1に記載の結合システム。
[付記項3]
前記少なくとも1つの部材が、少なくとも1つの可撓性部材を備えていることを特徴とする付記項1又は2に記載の結合システム。
[付記項4]
前記可撓性部材が、外方に付勢されていることを特徴とする付記項3に記載の結合システム。
[付記項5]
複数の前記可撓性部材が、前記内部チャネルの内部に配置されており、前記可撓性部材それぞれが、前記プッシュロッドに係合するように前記傾斜壁によって作用されるために、前記内部チャネルの内部に配置されていることを特徴とする付記項3又は4に記載の結合システム。
[付記項6]
複数の前記可撓性部材それぞれが、外方に付勢されていることを特徴とする付記項5に記載の結合システム。
[付記項7]
前記内部チャネルが、前記ピストンが流体を送出するために往復運動する領域を含んでいることを特徴とする付記項1〜6のいずれか一項に記載の結合システム。
[付記項8]
前記内部チャネルが、ファンネル状とされることを特徴とする付記項1〜7のいずれか一項に記載の結合システム。
[付記項9]
前記ピストンを前記内部チャネルの内部に維持するために前記内部チャネルの内部に突出している、拘束部材を備えていることを特徴とする付記項1〜8のいずれか一項に記載の結合システム。
[付記項10]
前記少なくとも1つの部材が、前記プッシュロッドと結合及び結合解除するように構成されており、
前記プッシュロッドを結合するために必要な外部力が、第1の方向において前記ピストンに作用する軸線力のみであり、
前記プッシュロッドを結合解除するために必要な外部力が、前記第1の方向の反対方向である第2の方向において前記ピストンに作用する軸線力のみであることを特徴とする付記項1〜9のいずれか一項に記載の結合システム。
[付記項11]
結合システムのピストンがプッシュロッドと接触するように、前記結合システムを軸線方向において前進させるステップであって、前記ピストンが前記結合システムのチャネル内部に受容されており、前記チャネルが壁を有している、前記ステップと、
前記壁が、前記プッシュロッドと係合するために前記ピストンの少なくとも1つの部材に作用するように、前記結合システムを前記軸線方向においてさらに前進させるステップと、
を備えていることを特徴とする方法。
[付記項12]
前記少なくとも1つの部材が、可撓性部材を備えていることを特徴とする付記項11に記載の方法。
[付記項13]
前記チャネルの前記壁が傾斜しており、
傾斜している前記壁が、少なくとも1つの前記可撓性部材を前記プッシュロッドと係合するように撓ませるために、前記ピストンの少なくとも1つの前記可撓性部材に作用することを特徴とする付記項12に記載の方法。
[付記項14]
前記ピストンと前記プッシュロッドとを結合するために必要な外部力が、前記ピストンが前記プッシュロッドと係合するように移動するように前記プッシュロッドによって前記ピストンに作用される軸線方向力のみであり、
前記ピストンと前記プッシュロッドとを結合解除するために必要な外部力が、前記ピストンが前記プッシュロッドから結合解除されるように前記プッシュロッドによって前記ピストンに作用される軸線方向力のみであることを特徴とする付記項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
[付記項15]
流入室を形成している流入部分と流出室を形成している流出部分とを有しているハウジングと、
前記流入室内に配置されているボールを含んでいる流入ボール弁と、
前記流出室内に配置されているボールを含んでいる流出ボール弁と、
前記流入部分及び前記流出部分と流通している内部チャネルを形成している前記ハウジングと、
前記内部チャネルの内部に配置されているピストンであって、前記流入部分から前記内部チャネル内部に、及び前記内部チャネルから前記流出部分内部に流体を送出するように構成されている前記ピストンと、
を備えていることを特徴とする流体ポンプ。
[付記項16]
前記流入室の直径に対する、前記流入ボール弁に内蔵されている前記ボールの直径の比は、1:1.088とされ、前記ピストンの行程に対する、前記流入ボール弁に内蔵されている前記ボールの直径の比は、1:2.160とされ、前記流入ボール弁に内蔵されている前記ボールの直径に対する、前記内部チャネルの直径の比は、1:1.1786とされ、前記内部チャネルを形成している前記ハウジングの直径に対する、前記流入室の直径の比は、1:3.857とされることを特徴とする付記項15に記載の流体ポンプ。
[付記項17]
前記流入ボール弁と前記流出ボール弁とが、約0.015インチの行程を有していることを特徴とする付記項15又は16に記載の流体ポンプ。
[付記項18]
前記内部チャネルが、傾斜壁を有しており、
前記ピストンが、プッシュロッドと共に移動するために前記プッシュロッドに結合するように前記傾斜壁によって作用されるように構成されており、
前記ピストンが往復運動することによって、流体が、第1の流体室を通じて流入し、第2の流体室を通じて流出することを特徴とする付記項15〜17のいずれか一項に記載の流体ポンプ。
[付記項19]
前記ピストンが、前記傾斜壁によって作用されると共に外方に付勢されている、複数の部材を備えていることを特徴とする付記項18に記載の流体ポンプ。
[付記項20]
前記内部チャネルが、ファンネル状とされることを特徴とする付記項15〜19のいずれか一項に記載の流体ポンプ。
[付記項21]
回転可能なスリーブを含んでいる共に流体ポンプを受容するインタフェースを含んでいるコンソールであって、往復運動をするプッシュロッドを含んでいる前記コンソールと、
前記プッシュロッドによって駆動されるように構成されているピストンを有している前記流体ポンプであって、前記流体ポンプを前記コンソールに対してロック及びロック解除するために、回転力が結合機構に作用した場合に前記回転可能なスリーブを回転させるように構成されている、前記結合機構を含んでいる前記流体ポンプと、
を備えているポンプシステムにおいて、
前記コンソールが、ロック位置において前記回転可能なスリーブを保持するための磁石を含んでいることを特徴とするポンプシステム。