(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できる程度に、本発明の好ましい実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施例による2次電池100を示す斜視図である。
図2は、
図1のI−I’線に沿って切り取った2次電池100を示す断面図である。
【0018】
図1および
図2を参照すれば、本発明の一実施例による2次電池100は、電極組立体110、第1集電体120、第2集電体130、ケース140、キャップ組立体150、第1短絡部材160、第2短絡部材161および誘導部材170を含む。
【0019】
前記電極組立体110は、薄い板型あるいは膜型からなる第1電極板111、セパレータ113、第2電極板112の積層体を巻き取るか重ねることにより形成される。ここで、第1電極板111は正極として作用でき、第2電極板112は陰極として作用することができる。
【0020】
前記第1電極板111は、アルミニウムのような金属箔からなる第1電極集電体に遷移金属酸化物などの第1電極活物質を塗布することによって形成され、第1電極活物質が塗布されない領域である第1電極無地部111aを含む。前記第1電極無地部111aは第1電極板111と、第1電極板外部との間の電流が流れる通路となる。ただし、前記第1電極板111の材質を限定するものではない。
【0021】
前記第2電極板112は、ニッケルまたは銅のような金属箔からなる第2電極集電体に黒鉛または炭素などの第2電極活物質を塗布することによって形成され、第2電極活物質が塗布されない領域である第2電極無地部112aを含む。前記第2電極無地部112aは第2電極板112と、第2電極板外部との間の電流が流れる通路となる。ただし、前記第2電極板112の材質を限定するものではない。
【0022】
このような第1電極板111および第2電極板112は極性を異にして配置される。
【0023】
前記セパレータ113は、第1電極板111と第2電極板112との間に位置して短絡を防止し、リチウムイオンの移動を可能にする役割を果たし、ポリエチレンやポリプロピレンやポリエチレンとポリプロピレンとの複合フイルムからなることができる。ただし、前記セパレータ113の材質を限定するものではない。
【0024】
このような電極組立体110の両側端部には第1電極板111および第2電極板112にそれぞれ電気的に連結するための第1集電体120と第2集電体130とが結合する。
【0025】
前記第1集電体120は、アルミニウムおよびアルミニウム合金などの導電性材質からなり、電極組立体110の一側端部に突出した第1電極無地部111aと接触することによって、第1電極板111と電気的に連結される。前記第1集電体120は、第1連結部121、第1延長部123、第1端子ホール124および第1ヒューズホール125を含んで構成される。前記第1集電体120の具体的な構成については以下に詳しく説明する。
【0026】
前記第2集電体130は、銅、銅合金、ニッケルおよびニッケル合金などの導電性材質からなり、電極組立体110の他側端部に突出した第2電極無地部112aと接触することによって第2電極板112と電気的に連結される。前記第2集電体130は、第2連結部131、第2延長部133および第2端子ホール134を含んで構成される。前記第2集電体130の具体的な構成については以下に詳しく説明する。
【0027】
前記ケース140は、アルミニウム、アルミニウム合金またはニッケルメッキをされたスチールのような導電性金属からなり、電極組立体110、第1集電体120および第2集電体130が挿入安着できるケース開口部が形成されたほぼ六面体形状からなる。
図2では、ケース140とキャップ組立体150とが結合された状態で示されているので、ケース開口部が示されなかったが、キャップ組立体150の周り部分が実質的に開放された部分である。一方、ケース140の内面は絶縁処理されて、電極組立体110、第1集電体120、第2集電体130およびキャップ組立体150と絶縁される。ここで、前記ケース140は一つの極性、例えば正極として作用することができる。
【0028】
前記キャップ組立体150は前記ケース140に結合される。前記キャップ組立体150は、具体的には、キャッププレート151、第1電極端子152、第2電極端子153、ガスケット154、ナット155を含んで構成されることができる。また、前記キャップ組立体150は、栓156、ベントプレート157、連結板158、上部絶縁部材159、第1短絡部材160、第2短絡部材161および下部絶縁部材162をさらに含むことができる。
【0029】
前記キャッププレート151は、ケース140の開口を密封し、ケース140と同じ材質からなることができる。ここで、前記キャッププレート151はケース140と同じ極性を持つことができる。
【0030】
前記第1電極端子152は、キャッププレート151の一側を貫通して第1集電体120と電気的に連結される。前記第1電極端子152は、柱型に形成されることができ、キャッププレート151の上部に露出した上部柱の外周縁にはねじ山が形成され、キャッププレート151の下部に位置する下部柱には第1電極端子152がキャッププレート151から抜けないようにフランジ152aが形成され、第1電極端子152の中でフランジ152aの下部に位置する一部柱は第1集電体120の第1端子ホール124に嵌合される。ここで、前記第1電極端子152はキャッププレート151と電気的に連結されることができる。
【0031】
前記第2電極端子153は、キャッププレート151の他方を貫通して第2集電体130と電気的に連結される。前記第2電極端子153は第1電極端子152と同じ形状を有するので、重複した説明は省略する。ただし、前記第2電極端子153はキャッププレート151と絶縁される。
【0032】
前記ガスケット154は、第1電極端子152および第2電極端子153のそれぞれとキャッププレート151との間に配置され、絶縁性材質から形成されて、第1電極端子152および第2電極端子153のそれぞれとキャッププレート151との間を密封させる。このような前記ガスケット154は、外部の水分が2次電池100の内部に侵入できないようにしたり、2次電池100の内部に収容された電解液が外部に流出しないようにする。
【0033】
前記ナット155は、第1電極端子152および第2電極端子153のそれぞれに形成されたねじ山に沿って締結されて、第1電極端子152および第2電極端子153のそれぞれをキャッププレート151に固定させる。
【0034】
前記栓156は、キャッププレート151の電解液注入口151aを密封し、ベントプレート157は、キャッププレート151のベントホール151bに設置され、設定された圧力で開放されるように形成されたノッチ157aを含む。
【0035】
前記連結板158は、第1電極端子152とキャッププレート151との間に第1電極端子152が嵌合されるように形成され、ナット155を通じてキャッププレート151とガスケット154とに密着される。このような連結板158は、第1電極端子152とキャッププレート151とを電気的に連結する。
【0036】
前記上部絶縁部材159は、第2電極端子153とキャッププレート151との間に配置され、第2電極端子153が嵌合されるように形成され、キャッププレート151とガスケット154とに密着される。このような上部絶縁部材159は、第2電極端子153とキャッププレート151とを絶縁させる。
【0037】
前記下部絶縁部材162は、第1集電体120と第2集電体130のそれぞれとキャッププレート151との間に形成され、不必要な短絡の発生を防止する。
【0038】
前記第1短絡部材160は、キャッププレート151の短絡ホール151cに設置され、キャッププレート151と同じ極性を有する。前記第1短絡部材160は、下に凸のラウンド部と、キャッププレート151に固定されたエッジ部を含む反転プレートからなることができる。
【0039】
前記第1短絡部材160は、2次電池100に過充電または外部短絡が発生して内部圧力が設定圧力より大きくなる場合、反転して上に膨らんだ形状に突出することができる。ここで、外部短絡とは、ケース140の外部に露出している第1電極端子152と第2電極端子153とが外部の伝導性物体によって短絡されることを意味する。
【0040】
前記第2短絡部材161は、キャッププレート151から離隔された外側、つまり、上部絶縁部材159の上に配置され、第2電極端子153が嵌合されるように形成され、短絡ホール151cを覆うように延長される。前記第2短絡部材161は、第2電極端子153と電気的に連結される。このような第2短絡部材161は、過充電または外部短絡が発生して内部圧力が設定圧力より大きくなる場合、上に膨らんだ形状に突出する第1短絡部材160と接触して短絡を誘発させる。
【0041】
2次電池100に過充電が発生する場合、前記第1短絡部材160が反転して第2短絡部材161と短絡され、このような場合、非常に高い電流が流れるようになって熱が発生することになる。このように発生する熱によって第1集電体120に形成されたヒューズ領域が切れることになり、2次電池100の電気的連結が遮断されることができる。
【0042】
一方、2次電池100に外部短絡が発生する場合、まず、2次電池100には第2電極端子153、第2集電体130、電極組立体110、第1集電体120および第1電極端子152の方向に第1電流経路が形成されることができる。このとき、第1集電体120に形成されたヒューズ領域が溶けながらアークとそのアークによるガスが発生することになるが、誘導部材170が第1集電体120のヒューズ領域で発生するガスを直接前記第1短絡部材160に移動するように誘導することによって、第1短絡部材160に前記ガスによる圧力が短時間内に集中的に加わるようにすることができる。このような誘導部材170に対する具体的な構成については以下に詳しく説明する。
【0043】
前記第1短絡部材160は、前記誘導部材170を通じて供給されるガスによって加わる圧力が一定値以上になると、反転して第2短絡部材161と短絡されることができる。このとき、2次電池100には前記第1電流経路だけでなく、第1短絡部材160と第2短絡部材161の短絡によって、第2電極端子153、第2短絡部材161、第1短絡部材160およびケース140に連結される新たな第2電流経路が形成されることができる。このような場合、第1集電体120のヒューズ領域に集中する電流量を減少させてアーク発生を止めることができる。
【0044】
例えば、誘導部材170がない状態で外部短絡が発生すると、アークガスによってケース140の内部圧力が増加するが、第1集電体120のヒューズ領域で発生したアークが転移する時間が第1短絡部材160が動作するまでにかかる時間よりも短いので、第1短絡部材160が正常に動作できないことがある。つまり、第1集電体120はケース140と電気的に連結されているので、第1集電体120で発生したアークは、ケース140などに転移してホールを形成することになり、前記ホールを通してガスがケース140の外部に抜け出して、結局、第1短絡部材160が正常に動作する程の圧力が供給されない場合がある。
【0045】
したがって、2次電池100は外部短絡によって最初発生したアークが他の部分に転移する前に、誘導部材170を通じて第1短絡部材160と第2短絡部材161との短絡を迅速に誘導してアークを除去することによって、2次電池100の安全性を向上させることができる。
【0046】
以下、添付図面を参照して、第1集電体と該第1集電体に形成されたヒューズ領域の具体的な構成について説明する。また、以下、ヒューズ領域の実施形態毎に第1集電体の符号を120A、120Bおよび120Cに区分して説明し、これに伴い、ヒューズ領域を第1ないし第3ヒューズ領域126a、126b、126cに区分して説明する。
【0047】
図3aは、本発明の一実施例による第1集電体120Aおよび該第1集電体120Aに形成された第1ヒューズ領域126aを示す斜視図である。
【0048】
図3aを参照すれば、第1集電体120Aは第1連結部121と第1延長部123とを含んで形成されることができる。
【0049】
前記第1集電体120Aの第1連結部121は、電極組立体110の上部とキャップ組立体150の下部との間に設置され、プレート形態に形成される。前記第1連結部121は連結幅Wcを有することができる。前記第1連結部121の一側には第1ヒューズ領域126aが形成され、他側には第1端子ホール124が形成されることができる。ここで、前記第1端子ホール124は、第1連結部121の他側、つまり、第1ヒューズ領域126aと重ならない領域に形成され、前記キャップ組立体150の第1電極端子152が嵌合されて結合される空間を提供する。
【0050】
前記第1ヒューズホール125aは第1連結部121の第1ヒューズ領域126aに形成される。前記第1ヒューズホール125aは第1集電体120A中の第1ヒューズ領域126aが第1端子ホール124が形成された領域を除いた他の領域より小さい断面積を持つようにする。前記第1ヒューズホール125aは、第1連結部121の幅方向に長四角形状であり、ひとつからなることができるが、このような形状と形成された個数に本発明を限定するものではない。このように第1ヒューズホール125aによって第1集電体120Aの他の領域より小さな断面積を有するように形成された第1ヒューズ領域126aは、2次電池100の短絡が発生して第1集電体120Aに大きな電流が流れる場合に、熱が発生し、このように発生した熱によって溶融して、ケース140およびキャッププレート151のそれぞれと電極組立体110との間の電流の流れを遮断する役割を果たす。ここで、2次電池100の短絡は、正極として作用をするケース140またはキャッププレート151を通じて、外部伝導性物体が2次電池100を貫通して入る場合に発生する短絡であることができる。
【0051】
前記第1延長部123は、第1連結部121の端部から切曲延長され、第1電極無地部111aと実質的に接触するプレート形態に形成される。前記第1延長部123は連結幅Wcより大きな延長幅Weを有することができる。前記連結幅Wcが延長幅Weより小さい理由は、2次電池100の内部圧力が設定圧力以上であるとき、2次電池100の内部ガスをオープンされるベントプレート157側に容易に移動させるためである。ここで、前記第1連結部121と第1延長部123とが結合する角部を‘C’といい、前記第1連結部121と第1延長部123は前記角部Cを中心に垂直をなすことができる。
【0052】
一方、前記第1ヒューズ領域126aが第1連結部121に形成される形態を説明したが、第1延長部123中の電解液と接触しない領域、つまり、角部Cと近い領域に形成されることもできる。
【0053】
図3bは、本発明の一実施例による第1集電体120Bおよび該第1集電体120Bに形成された第2ヒューズ領域126bを示す斜視図である。
【0054】
図3bに示される第1集電体120Bは、
図3aに示される第1集電体120Aと比較して第2ヒューズ領域126bの構成が異なるだけで、その他は同一に構成される。
図3bに示される第1集電体120Bには、複数個の第2ヒューズホール125bが形成されることによって、第1集電体120Bの他の領域より小さい断面積を有する第2ヒューズ領域126bが構成される。ここで、前記第2ヒューズ領域126bは、第1端子ホール124が形成された領域を除いた第1集電体120Bの他の領域の断面積より小さく形成される。
【0055】
図3cは、本発明の一実施例による第1集電体120Cおよび該第1集電体120Cに形成された第3ヒューズ領域126cの構造を示す斜視図である。
【0056】
図3cに示される第1集電体120Cは、
図3aに示される第1集電体120Aおよび
図3bに示される第1集電体120Bと比較して、第3ヒューズ領域126cの構成が異なるだけで、その他は同一に構成される。第3ヒューズ領域126cはリード形態に形成され、第1端子ホール124が形成された領域を除いた第1集電体120Cの他の領域の断面積より小さく形成される。第3ヒューズ領域126cの断面積が第1集電体120C中の第1端子ホール124が形成された領域を除いた他の領域の断面積より小さくするために、第3ヒューズ領域126cは、第1集電体120Cの幅、例えば連結幅Wcより小さい幅を有したり、第1集電体120Cの厚さ、例えば連結厚さTcより小さい厚さを有することができる。また、第3ヒューズ領域126cは第1集電体120Cの連結幅Wcより小さい幅を有して第1集電体120Cの連結厚さTcより小さい厚さを有するように形成されることができる。
【0057】
図4は、本発明の一実施例による第2集電体130を示す斜視図である。
【0058】
図4を参照すれば、第2集電体130は第2連結部131と第2延長部133とを含んで形成されることができる。
【0059】
前記第2連結部131は、電極組立体110の上部とキャップ組立体150の下部との間に設置され、プレート形態に形成される。前記第2連結部131は連結幅Wcを有することができる。前記第2連結部131には第2端子ホール134が形成されることができる。前記第2端子ホール134は前記キャップ組立体150の第2電極端子153が嵌合されて結合される空間を提供する。
【0060】
前記第2延長部133は、第2連結部131の端部から切曲延長され、第2電極無地部112aと実質的に接触するプレート形態に形成される。前記第2延長部133は連結幅Wcより大きい延長幅Weを有することができる。ここで、前記第2連結部131と第2延長部133とが結合する角部を‘C’いい、第2連結部131と第2延長部133は前記角部Cを中心に垂直をなすことができる。
【0061】
以下、添付図面を参照して、誘導部材170の具体的な構成について説明する。また、以下、誘導部材170の実施形態毎に第1ないし第3誘導部材170A、170B、170Cに区分して説明する。
【0062】
図5aは、本発明の一実施例による第1誘導部材170Aを示す斜視図である。
【0063】
図5aを参照すれば、第1誘導部材170Aは、一側部171に第1開放部171aを有し、他側部173に第2開放部173aを有するダクト(duct)形態からなることができる。
【0064】
前記一側部171は、第1開放部171aが第1集電体120のヒューズ領域126a、126bまたは126cと対向するように第1集電体120と連結される。前記他側部173の第2開放部173aは、第1短絡部材160と対向し、第1短絡部材160の方向に延長および突出した形態からなる。したがって、ヒューズ領域126a、126bまたは126cに発生するガスは、ヒューズ領域126a、126bまたは126cが位置するFから第1誘導部材170Aを通じて前記第1短絡部材160が位置するF’方向に移動でき、前記他側部173の突出した構造を利用して、アークガスによる圧力を前記第1短絡部材160により集中的に加える。このとき、前記他側部173は前記第1短絡部材160とキャッププレート151の下面と所定の間隔をおいて離隔する。2次電池100に過充電が発生する場合にも内圧上昇によって前記第1短絡部材160が動作しなければならないので、前記他側部173とキャッププレート151とが離隔してケース140の内部と第1短絡部材160を連結する空間を提供するのが望ましい。
【0065】
前記第1誘導部材170Aは電極組立体110とキャッププレート151との間に位置することができる。そのために、前記第1誘導部材170Aは電極組立体110がケース140内部で移動するのを防止することができる。また、第1集電体120のヒューズ領域と第1短絡部材160の最短距離上に位置しているため、外部短絡時により迅速に第1短絡部材160を動作させることができる。
【0066】
図5bは、本発明の一実施例による第2誘導部材170Bを示す斜視図である。
【0067】
図5bを参照すれば、第2誘導部材170Bは、一側部171に第1開放部171bを有し、他側部175に第2開放部175bを有するダクト(duct)形態からなることができる。
【0068】
前記一側部171は、第1開放部171bが第1集電体120のヒューズ領域126a、126bまたは126cと対向するように第1集電体120と連結されることができる。前記他側部175の第2開放部175bは、第1短絡部材160と対向するように形成されることができる。したがって、ヒューズ領域126a、126bまたは126cに発生するガスは、ヒューズ領域126a、126bまたは126cが位置するFから第2誘導部材170Bを通じて前記第1短絡部材160が位置するF’方向に移動することができる。前記第2誘導部材170Bの他側部175は、前記第1誘導部材170Bとは異なり、平らな構造からなることができる。また、前記第2誘導部材170Bの他側部175は、前記第1誘導部材170Aの他側部173と同様に、前記第1短絡部材160とキャッププレート151の下面と所定の間隔をおいて離隔する。前記第1誘導部材170Aと比較して、第2誘導部材170Bは、ケース140の内部と第1短絡部材160を連結する空間をさらに提供することによって、過充電時に第1短絡部材160がより敏感に反応できることになる。
【0069】
図5cは、本発明の一実施例による第3誘導部材170Cを示す斜視図である。
【0070】
図5cを参照すれば、第3誘導部材170Cは、一側部171に第1開放部171aを有し、他側部177に第2開放部177C1および第3開放部177C2、177C3を有するダクト(duct)形態からなることができる。
【0071】
前記一側部171は、第1開放部171aが第1集電体120のヒューズ領域126a、126bまたは126cと対向するように第1集電体120と連結されることができる。前記他側部177は、前記第2開放部177C1が前記第1短絡部材160と対向するように突出した構造からなることができる。したがって、ヒューズ領域126a、126bまたは126cに発生するガスは、ヒューズ領域126a、126bまたは126cが位置するFから第3誘導部材170Cを通じて前記第1短絡部材160が位置するF’方向に移動することができる。前記第3開放部177C2、177C3は前記他側部177の側面にそれぞれ形成されることができるが、本発明の実施例は前記第3開放部177C2、177C3の位置を限定するものではない。このような第3開放部177C2、177C3は、少なくとも一つ以上形成されて、ケース140内部と第1短絡部材160を連結する空間を提供することができる。前記第3開放部177C2、177C3によって前記他側部177から相対的に突出した部分177P1、177P2が形成されることができる。このように、前記他側部177から突出した部分177P1、177P2はキャッププレート151の下面と連結しているので、前記誘導部材170Cの他側部177がキャッププレート151に固定されることができる。
【0072】
前記第1ないし第3誘導部材170A、170B、170Cのうちのいずれか一つは電極組立体110とキャッププレート151との間に位置することができる。したがって、誘導部材の厚さと幅は、2次電池100の全体の大きさに影響を与えないように設計することが好ましく、本発明は前記第1ないし第3誘導部材170A、170B、170Cのサイズに限定されない。
【0073】
本発明は、上記実施例に限定されず、本発明の技術的要旨から逸脱しない範囲内で様々に修正、変形されて実施され得ることは本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとっては自明である。