特許第6114257号(P6114257)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サノフイの特許一覧

特許6114257アフリバーセプト、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタン(フォルフィリ)を含む組成物
<>
  • 特許6114257-アフリバーセプト、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタン(フォルフィリ)を含む組成物 図000028
  • 特許6114257-アフリバーセプト、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタン(フォルフィリ)を含む組成物 図000029
  • 特許6114257-アフリバーセプト、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタン(フォルフィリ)を含む組成物 図000030
  • 特許6114257-アフリバーセプト、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタン(フォルフィリ)を含む組成物 図000031
  • 特許6114257-アフリバーセプト、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタン(フォルフィリ)を含む組成物 図000032
  • 特許6114257-アフリバーセプト、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタン(フォルフィリ)を含む組成物 図000033
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6114257
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】アフリバーセプト、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタン(フォルフィリ)を含む組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 38/00 20060101AFI20170403BHJP
   A61K 31/513 20060101ALI20170403BHJP
   A61K 31/4745 20060101ALI20170403BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20170403BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20170403BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20170403BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20170403BHJP
   A61P 35/04 20060101ALI20170403BHJP
   C07K 19/00 20060101ALN20170403BHJP
   C07K 14/71 20060101ALN20170403BHJP
【FI】
   A61K37/02ZMD
   A61K31/513
   A61K31/4745
   A61K31/519
   A61P43/00 121
   A61P35/00
   A61P1/00
   A61P35/04
   !C07K19/00ZNA
   !C07K14/71
【請求項の数】26
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2014-506843(P2014-506843)
(86)(22)【出願日】2012年4月25日
(65)【公表番号】特表2014-513089(P2014-513089A)
(43)【公表日】2014年5月29日
(86)【国際出願番号】EP2012057542
(87)【国際公開番号】WO2012146610
(87)【国際公開日】20121101
【審査請求日】2015年2月25日
(31)【優先権主張番号】11305490.2
(32)【優先日】2011年4月26日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】11306154.3
(32)【優先日】2011年9月15日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】504456798
【氏名又は名称】サノフイ
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【弁理士】
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【弁理士】
【氏名又は名称】竹林 則幸
(72)【発明者】
【氏名】カスタン,レミ
【審査官】 深草 亜子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−521866(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/041441(WO,A1)
【文献】 特表2007−500131(JP,A)
【文献】 特表2010−532335(JP,A)
【文献】 Journal of Clinical Oncology, 2008 ASCO Annual Meeting Proceedings (Post-Meeting Edition). Vol 26, No 15S (May 20 Supplem ent), 2008: 3557,2008年 5月20日
【文献】 Journal of Clinical Oncology,2008年,Vol.26,No.15S,14540
【文献】 SANOFI-REGENERON,AFLIBERCEPT VERSUS PLACEBO IN COMBINATION WITH IRINOTECAN AND 5-FU IN THE TREATMENT 以下備考,CLINICALTRIALS.GOV [ONLINE],2011年 2月17日,OF PATIENTS WITH METASTATIC COLORECTAL CANCER AFTER FAILURE OF AN OXALIPLATIN BASED REGIMEN,URL,http://clinicaltrials.gov/archive/NCT00561470/2011_02_17
【文献】 Clinecal Colorectal Cancer,2004年10月,Vol.4, Suppl.2,p.S81-85
【文献】 NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE,米国,2004年,V350 N23,P2335-2342
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 38/16
CA/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療有効量のアフリバーセプトを含む、治療を要する患者の大腸癌(CRC)または大腸癌(CRC)症状を治療するための医薬であって、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノテカンと組み合わせて投与するための前記医薬。
【請求項2】
治療有効量のアフリバーセプトを含む、CRCを患う患者の全生存期間(OS)を延長させるための医薬であって、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノテカンと組み合わせて投与するための前記医薬。
【請求項3】
治療有効量のアフリバーセプトを含む、CRCを患う患者の無増悪生存期間(PFS)を延長させるための医薬であって、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノテカンと組み合わせて投与するための前記医薬。
【請求項4】
治療有効量のアフリバーセプトを含む、CRCを患う患者の全奏効率(ORR)を上昇させるための医薬であって、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノテカンと組み合わせて投与するための前記医薬。
【請求項5】
前記患者は既にCRCまたはCRC症状に対する治療を受けている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項6】
前記患者は前に化学療法、放射線療法または手術の治療を受けている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項7】
前記患者は前にオキサリプラチンまたはベバシズマブに基づく治療を受けている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項8】
前記患者は化学療法、放射線療法または手術に失敗している、請求項6および7のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項9】
CRCは転移性CRCである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項10】
患者に対してフォリン酸を約200mg/m〜約600mg/mの用量で、5−フルオロウラシル(5−FU)を約2000mg/m〜約4000mg/mの用量で、イリノテカンを約100mg/m〜約300mg/mの用量で、アフリバーセプトを約1mg/kg〜約10mg/kgの用量で投与する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項11】
患者に対してフォリン酸を約400mg/mの用量で、5−フルオロウラシル(5−FU)を約2800mg/mの用量で、イリノテカンを約180mg/mの用量で、アフリバーセプトを約4mg/kgの用量で投与する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項12】
フォリン酸を約400mg/mの用量で静脈内投与し、5−フルオロウラシル(5−FU)を約2800mg/mの用量で静脈内投与し、イリノテカンを約180mg/mの用量で静脈内投与し、アフリバーセプトを約4mg/kgの用量で静脈内投与し、当該組み合わせを2週間毎に投与する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項13】
フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)、イリノテカン及びアフリバーセプトを2週間毎に9〜18週の期間静脈内投与する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項14】
アフリバーセプトの投与後にフォリン酸を静脈内投与する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項15】
アフリバーセプトの投与後にフォリン酸を約2時間かけて静脈内投与する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項16】
アフリバーセプトの投与後にイリノテカンを静脈内投与する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項17】
アフリバーセプトの投与後にイリノテカンを約90分間かけて静脈内投与する、請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項18】
アフリバーセプトの投与後に5−フルオロウラシル(5−FU)を投与する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項19】
アフリバーセプトの投与後に第1の量の5−フルオロウラシル(5−FU)を静脈内投与し、第1量の後に連続注入で第2の量の5−FUを静脈内投与する、請求項1〜18のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項20】
アフリバーセプトの投与後に約400mg/mの5−フルオロウラシル(5−FU)を2〜4分間かけて静脈内投与し、400mg/mを投与した後に連続注入で2400mg/mの5−FUをほぼ46時間かけて静脈内投与する、請求項1〜19のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項21】
前記患者は肝転移を有している、請求項1〜20のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項22】
CRC患者を治療するための治療有効量のアフリバーセプトをフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノテカンと組み合わせて含む組成物であって、前記組成物は同時投与用である前記組成物。
【請求項23】
CRC患者を治療するための、治療有効量のアフリバーセプトをフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノテカンと組み合わせて含む組成物であって、前記組成物は逐次投与用である前記組成物。
【請求項24】
CRC患者を治療するための治療有効量のアフリバーセプトをフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノテカンと組み合わせて含む組成物であって、前記組成物は当該組み合わせの最大効果が得られるように一定期間にわたって間隔をあけて投与するためのものである前記組成物。
【請求項25】
CRC患者を治療するための、治療有効量のアフリバーセプトをフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノテカンと組み合わせて含み、医薬的に許容され得る担体を含む組成物。
【請求項26】
患者のCRCの治療において併用するための医薬組成物を別々の容器中に含むキットであって、(1)アフリバーセプトを含む医薬組成物、(2)フォリン酸を含む医薬組成物、(3)5−フルオロウラシル(5−FU)を含む医薬組成物、及び(4)イリノテカンを含む、キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大腸癌(CRC)、特に転移性大腸癌(CRC)の治療において治療上有用なアフリバーセプト、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタンの配合剤に関する。
【背景技術】
【0002】
大腸癌は西欧諸国で最も頻繁に生じている腫瘍型の中の1つであり、第2は女性の乳癌、第3は男性の肺癌及び前立腺癌である。最終予後は疾患の程度に依存する。約90%という早期限局性ステージの5年生存率は、隣接臓器またはリンパ節に広がると約60〜65%に低下し、遠隔部位に広がると10%未満である。
【0003】
リンパ節転移前に診断されたとき、治療は通常外科的切除(及び直腸癌患者に対しては放射線療法)に限定されており、補助療法のために臨床トライアルに参加する可能性がある。リンパ節転移が見られる患者は、疾患の転移性再発を予防する試みにおける最初の手術後の補助化学療法の候補者である。遠隔部位に広がったら、治療は本質的に緩和的化学療法からなる。
【0004】
すべての結腸直腸癌患者の約75〜80%はすべての肉眼的癌腫を外科的に除去し得る段階にある。しかしながら、これらの患者のほぼ半分が最終的に転移性疾患で死亡する。更に、患者の20〜25%は診断時に転移性疾患が見られる。一旦転移が見られると、利用可能な併用治療での全生存期間中央値は約20ヶ月である。
【0005】
過去数十年間にわたり、5−フルオロウラシル(5−FU)が相変わらず大腸癌の化学療法の主力である。数年間、大腸癌患者の治療における主要決定要因は5−FU投与のスケジュールの改善である。
【0006】
これらの中で、ボーラス/注入として2日間かけて投与する5−FUの隔月レジメン(LV5FU2)は、奏効率(RR)(32.6%対14.4%)、無増悪生存期間(PFS)(27.6対22.0週)、及び安全性の点で毎月5日間のボーラスレジメン(Mayoレジメン)よりも優れていることが判明している(de Gramontら,Journal of Clinical Oncology,1997;15(2):808−815)。
【0007】
しかしながら、90年代の始めから2つの新規な細胞毒性薬のオキサリプラチン、DACH白金、及びトポイソメラーゼI阻害剤のイリノテカンが開発されるまで、全生存期間(OS)の統計的に有意な改善は見られなかった。これらの2つの新薬の各々について、第一選択の転移性環境での全生存期間中央値は多施設フェーズIIIトライアルにおいて15〜19ヶ月に達した。
【0008】
2004年にTournigandら(Journal of Clinical Oncology,2004;22(2):229−237)が発表した転移性大腸癌患者において第一選択治療、次いで第二選択治療として2つの薬物を同一プロトコルで順次投与した研究で、治療シーケンスの順序がどうであれ20ヶ月の全生存期間中央値の閾値を超えた。
【0009】
アフリバーセプトは、VEGFR1受容体のD2 Igドメイン、VEGFR2受容体のD3 Igドメイン、IgG1のFcドメインに順次融合しているVEGFR1のシグナル配列を含む融合タンパク質として合成されている。アフリバーセプトはVEGFR1R2−Fc.DELTA.C1またはFlt1D2.Flk1D3.Fc.DELTA.C1とも称されている。
【0010】
アフリバーセプトのアミノ酸配列(配列番号1)を図1に示し、特に特許出願WO 00/75319の図24にも示されている。
【0011】
5−フルオロウラシル(5−FUまたはf5U)は、癌の治療において使用されているピリミジンアナログである薬物である。5−フルオロウラシルは自殺抑制剤であり、チミジル酸合成酵素の不可逆阻害を介して作用する。5−フルオロウラシルは代謝拮抗物質と呼ばれる薬物のファミリーに属している。
【0012】
フォリン酸またはロイコボリンは、5−フルオロウラシルと一緒に使用される癌化学療法に対するアジュバントである。
【0013】
イリノテカンは癌の治療のために使用されている薬物である。イリノテカンは、DNAの巻き戻しを防止するトポイソメラーゼ1阻害剤である。
【0014】
フォルフィリはフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタンの配合剤であり、文献で使用されている。
【0015】
フェーズI研究(TCD6118)では、進行性固形癌患者においてアフリバーセプトをイリノテカン(1日目に180mg/m)、ロイコボリン(1日目及び2日目に200mg/m)及び5−FU(1日目及び2日目に400/600mg/mをボーラス/注入)と一緒に2週間毎にIV投与した。4mg/kgのアフリバーセプトの2週間毎の投与が最適用量とみなされた。
【0016】
フェーズIIトライアル(NCI7498)では、前に治療を受けていた転移性大腸癌患者にアフリバーセプトを投与した。このトライアルから、アフリバーセプトが予め治療を受けていたMCRC患者において十分耐性であったことが分かった。研究結果に基づいて、単剤または併用としてのアフリバーセプトの研究を調査すべきであるとの結論が出される(Tangら,J.Clin.Oncol.,26:2008(May 20 suppl;abstr 4027)。
【0017】
しかし、これらの2つの研究で得られた結果は有効性に関する洞察を与えていなかった。
【0018】
更に、転移性膵臓癌におけるアフリバーセプトのフェーズIIIトライアルは2009年に中断され、2011年にアフリバーセプトを非小細胞肺癌(NSCLC)の第二選択治療のために評価するフェーズIIIトライアルのデータから、化学療法薬のドセタキセルにアフリバーセプトを追加しても、ドセタキセル+プラセボのレジメンと比較して全生存期間の改善の主要エンドポイントについての指定基準を満たしていなかったことが分かった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0019】
【非特許文献1】de Gramontら,Journal of Clinical Oncology,1997;15(2):808−815
【非特許文献2】Tournigandら,Journal of Clinical Oncology,2004;22(2):229−237
【非特許文献3】Tangら,J.Clin.Oncol.,26:2008(May 20 suppl;abstr 4027
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
今回、大腸癌(CRC)患者の全生存期間(OS)に対するアフリバーセプトの有効性がフォルフィリと一緒に投与したときに有意に改善され得ることを知見し、これが本発明の目的である。
【0021】
大腸癌(CRC)患者の無増悪生存期間(PFS)に対するアフリバーセプトの有効性がフォルフィリと一緒に投与したときに有意に改善され得ることも知見し、これが本発明の別の目的である。
【0022】
大腸癌(CRC)患者の全奏効率(ORR)に対するアフリバーセプトの有効性がフォルフィリと一緒に投与したときに有意に改善され得ることも知見し、これが更に別の目的である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】アフリバーセプトアミノ酸配列(配列番号1)。
図2】全生存期間(月)−治療群によるカプラン・マイヤー曲線−ITT母集団。
図3】全生存期間(月)−部分集団解析(フォレストプロット)−IVRSによる層別化因子による−ITT母集団。
図4】全生存期間(月)−部分集団解析(フォレストプロット)−患者人口統計による−ITT母集団。
図5】全生存期間(月)−部分集団解析(フォレストプロット)−ベースライン特性による−ITT母集団。
図6】IRCによる腫瘍評価に基づくPFS(月)−部分集団解析(フォレストプロット)−IVRSによる層別化因子による−ITT母集団。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、本明細書中に開示されている方法、組成物及び製品に関する。
【0025】
1つの態様で、本発明は、治療を要する患者に対して治療有効量のアフリバーセプト及びフォルフィリを投与することを含む前記患者の大腸癌(CRC)または大腸癌(CRC)症状を治療する方法を提供する。この方法は安全且つ有効である。
【0026】
第2の態様で、本発明は、CRCに苦しんでいる患者に対して治療有効量のアフリバーセプト及びフォルフィリを投与することを含む前記患者の全生存期間(OS)を延長させる方法を提供する。
【0027】
第3態様で、本発明は、CRCに苦しんでいる患者に対して治療有効量のアフリバーセプト及びフォルフィリを投与することを含む全奏効率(ORR)を上昇させる方法を提供する。
【0028】
第4態様で、本発明は、CRCに苦しんでいる患者に対して治療有効量のアフリバーセプト及びフォルフィリを投与することを含む前記患者の無増悪生存期間(PFS)を延長させる方法を提供する。
【0029】
第1の特徴で、本発明は第1〜第4の態様の1つに従う方法を提供し、患者は既にCRCまたはCRC症状のための治療(第二選択治療)を受けている。
【0030】
特定実施形態において、CRCは転移性大腸癌である。
【0031】
第2の特徴で、本発明は第1〜第4の態様の1つまたは第1の特徴に従う方法を提供し、患者は既に化学療法、放射線療法または手術の治療を受けている。実施形態では、患者は化学療法、放射線療法または手術に失敗している。
【0032】
第3の特徴で、本発明は第1〜第4の態様の1つまたは第1の特徴に従う方法を提供し、患者は既にオキサリプラチンまたはベバシズマブに基づく治療を受けている。
【0033】
実施形態では、患者はオキサリプラチンまたはベバシズマブに基づく治療に失敗している。
【0034】
第4の特徴で、本発明は、患者に対してフォリン酸を約200mg/m〜約600mg/mの用量で、5−フルオロウラシル(5−FU)を約2000mg/m〜約4000mg/mの用量で、イリノセタンを約100mg/m〜約300mg/mの用量で、アフリバーセプトを約1mg/kg〜約10mg/kgの用量で投与する方法を提供する。
【0035】
本明細書中で指示されているフォリン酸の用量はフォリン酸のラセミ体、すなわちD体及びL体を含むラセミ体の用量として理解されるべきである。L体のみを使用するならば、用量はラセミ体について指示されている用量の半分でなければならない。
【0036】
換言すれば、本明細書中で指示されている約200mg/mというフォリン酸の用量は約200mg/mのラセミ体及び約100mg/mのL体に相当する。
【0037】
第5の特徴で、本発明は、患者に対してフォリン酸を約400mg/mの用量で、5−フルオロウラシル(5−FU)を約2800mg/mの用量で、イリノセタンを約180mg/mの用量で、アフリバーセプトを約4mg/kgの用量で投与する方法を提供する。
【0038】
第6の特徴で、本発明は、患者に対して約400mg/mの用量のフォリン酸、約2800mg/mの用量の5−フルオロウラシル(5−FU)、約180mg/mの用量のイリノセタン、約4mg/kgの用量のアフリバーセプトをそれぞれ静脈内に2週間毎に投与する方法を提供する。
【0039】
第7の特徴で、本発明は、患者に対してフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)、イリノセタン及びアフリバーセプトをそれぞれ静脈内に2週間毎に約9〜約18週間投与する方法を提供する。
【0040】
別の特徴で、本発明は、アフリバーセプトの投与直後に患者にフォリン酸を静脈内に投与する方法を提供する。
【0041】
別の特徴で、本発明は、アフリバーセプトの投与直後に患者にイリノセタンを静脈内に投与する方法を提供する。
【0042】
別の特徴で、本発明は、アフリバーセプトの投与直後に患者にイリノセタンをほぼ90分間かけて静脈内に投与する方法を提供する。
【0043】
別の特徴で、本発明は、アフリバーセプトの投与直後に患者に5−フルオロウラシル(5−FU)を静脈内に投与する方法を提供する。
【0044】
別の特徴で、本発明は、アフリバーセプトの投与直後に患者に第1量の5−フルオロウラシル(5−FU)を静脈内投与し、連続注入で第2量を投与する方法を提供する。
【0045】
別の特徴で、本発明は、アフリバーセプトの投与後患者に約400mg/mの5−フルオロウラシル(5−FU)を約2〜4分間かけて静脈内投与し、アフリバーセプトの投与後連続注入で2400mg/mを約46時間かけて投与する方法を提供する。
【0046】
第5の態様で、本発明は、CRC患者を治療すべく同時投与するための治療有効量のアフリバーセプトをフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタンと一緒に含む組成物を特徴とする。
【0047】
第6の態様で、本発明は、CRC患者を治療すべく逐次投与するための治療有効量のアフリバーセプトをフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタンと一緒に含む組成物を特徴とする。
【0048】
第7の態様で、本発明は、CRC患者を治療すべく配合剤の最大効果が得られるように一定期間にわたって間隔をあけて投与するための治療有効量のアフリバーセプトをフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタンと一緒に含む組成物を特徴とする。
【0049】
第8の態様で、本発明は、CRC患者を治療するための治療有効量のアフリバーセプトをフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタンと一緒に含み、医薬的に許容され得る担体を含む組成物を特徴とする。
【0050】
これらの態様の1つの特徴で、患者は肝転移を有している。
【0051】
第9の態様で、本発明は、
a)包装材料;
b)アフリバーセプト;及び
c)前記包装材料内に収容されており、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタンと組み合わせたアフリバーセプトがCRCの治療のために有効であることを示すラベルまたは添付文書;
を含む製品を特徴とする。
【0052】
第9の態様の1つの特徴で、包装材料内に収容されているラベルまたは添付文書はフォルフィリと組み合せたアフリバーセプトが全生存期間(OS)を改善することを示している。
【0053】
第9の態様の1つの特徴で、包装材料内に収容されているラベルまたは添付文書はフォルフィリと組み合わせたアフリバーセプトが無増悪生存期間(PFS)を改善することを示している。
【0054】
第9の態様の1つの特徴で、包装材料内に収容されているラベルまたは添付文書はフォルフィリと組み合わせたアフリバーセプトが全奏効率(ORR)を改善することを示している。
【0055】
第10の態様で、本発明は、
a)アフリバーセプト、フォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタンからなるリストから選択される少なくとも1つの化合物;及び
b)キット内に収容されており、アフリバーセプトはフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタン(フォルフィリ)と一緒に使用されるべきであり、またはフォリン酸、5−フルオロウラシル(5−FU)及びイリノセタン(フォルフィリ)はアフリバーセプトと一緒に使用されるべきであることを示すラベルまたは添付文書;
を含むCRC患者を治療するためのキットを特徴とする。
【0056】
第11の態様で、本発明は、(1)アフリバーセプトを含む医薬組成物、(2)フォリン酸を含む医薬組成物、(3)5−フルオロウラシル(5−FU)を含む医薬組成物、及び(4)イリノセタンを含む医薬組成物を含む患者のCRCの治療において併用するための医薬組成物を別々の容器中に含むキットを特徴とする。
【0057】
アフリバーセプトはWO2006/104852に記載されているように製剤化され得る。当業者は、本発明を実施するために特にWO 2006/104852またはWO 00/75319を参照し得る。
【0058】
下記実施例は本発明に従う配合剤を例示する。
【実施例】
【0059】
EFC10262(VELOUR)/オキサリプラチンに基づくレジメンに失敗した後イリノテカン/5−FU配合剤(フォルフィリ)の治療を受けた転移性大腸癌(MCRC)患者において2週間毎に1回のアフリバーセプトの有効性をプラセボに対して比較した多国間ランダム化二重盲検研究
EFC10262は、オキサリプラチンに基づくレジメンに失敗した後の転移性大腸癌(MCRC)患者に対する第二選択治療として、2週間毎に静脈投与したイリノテカンと5−フルオロウラシル配合剤(フォルフィリ)と組み合わせた4mg/kgのアフリバーセプトをプラセボに対して比較するランダム化二重盲検多施設研究として計画された。各ランダム化患者は病気の進行、死亡または許容できない毒性まで治療した。
【0060】
EFC10262の主たる目的は、プラセボ+フォルフィリと比較したアフリバーセプト+フォルフィリについての全生存期間(OS)の改善を実証することであった。この最終解析の予め決定した統計学的有意レベルは、O’Brien−Fleming消費関数を用いて2つの中間解析について消費した第一種過誤を調節した後0.0466であった。
【0061】
本研究には、561件の死亡事象(65%の情報時間)が生じたときに有効性の目的を計画した1つの正式中間解析を含めた。独立データモニタリング委員会(DMC)の要求で、315件の死亡事象(36.5%の情報量)が生じたときにOSの追加中間解析を実施して、ベネフィット・リスク比の早期評価を与えた。
【0062】
全0.0499αレベルで両側ログランク検定を用いて90%検出力でOSの20%ハザード比減少を検出するためには、全部で約863件の死亡が必要であった。対照群の生存時間中央値は11ヶ月と予想された。全αレベルを全生存期間(0.0499)と二次有効性エンドポイントとしての無増悪生存期間(0.0001)に分割した。
【0063】
約1200人の患者(すなわち、治療群あたり600人の患者)をランダム化するように計画した。治療割当ては、ベバシズマブでの前治療(有無)及びECOGパフォーマンスステータス(PS)(0対1対2)に従って層別化した。
【0064】
登録は2007年11月に開始し、2010年3月に終えた。全部で1226人の患者をランダム化した。有効性解析はすべてのランダム化患者(包括(ITT)母集団:プラセボアームに614人、アフリバーセプトアームに612人の患者)に基づいていた。安全性解析はすべての治療患者(安全性母集団:プラセボアーム及びアフリバーセプトアームにそれぞれ605人及び611人の患者)に基づいていた。治療アームは人口統計、疾患特性、及びベバシズマブへの前暴露を含めた前抗癌治療について公平にバランスを取った。
【0065】
用量及び投与スケジュール
患者にイリノテカン、5−FU及びロイコボリン(フォルフィリレジメン)を投与した直後に、患者に割り当てたアームに応じてアフリバーセプトまたはプラセボのいずれかを投与した。
【0066】
この治療は2週間毎に繰り返した。
【0067】
アフリバーセプト/プラセボ
アームA,アフリバーセプト:4mg/kgを1日目に1時間かけて、2週間毎にIV投与する。または
アームB,プラセボ:4mg/kgを1日目に1時間かけて、2週間毎にIV投与する。
【0068】
フォルフィリレジメン
アフリバーセプト/プラセボの投与直後に、すべての患者に
−Yラインを用いてバッグで、500mLの水中5% デキストロース溶液(D5W)中180mg/mのイリノテカンを90分間かけてIV注入し、同時に400mg/mの右旋性−左旋性(dl)ロイコボリンを2時間かけてIV注入した後、
−400mg/mの5−FUを2〜4分間かけてIVボーラス投与した後、
−500mLのD5W(推奨)中2400mg/mの5−FUを46時間かけて連続IV注入した。
【0069】
EFC10262の結果
人口統計及びベースライン特性
患者人口統計及びベースライン特性は2治療アームで類似であった(表1)。
【0070】
【表1】
【0071】
初心時及び診断からランダム化までの時間の疾患特性は2治療アームで類似であった(表2)。
【0072】
【表2】
【0073】
患者アカウンタビリティ
全体で、ランダム化患者の30.4%が前ベバシズマブ階層に割り当てられた(表3)。
【0074】
【表3】
【0075】
用量及び期間
全研究治療暴露中央値(すなわち、研究薬物のアフリバーセプト/プラセボとフォルフィリの両方、または一方のみ)は、プラセボ及びアフリバーセプト治療アームにおいてそれぞれ8.0及び9.0サイクルであった(表4)。
【0076】
【表4】
【0077】
アフリバーセプト/プラセボ注入の中央値は、プラセボ及びアフリバーセプト治療アームのそれぞれにおいて8.0及び7.0であった(表5)。アフリバーセプトでの相対用量強度中央値は、プラセボでの92%に比して83%であった。
【0078】
【表5】
【0079】
イリノテカン注入の中央値は、プラセボ及びアフリバーセプト治療アームのそれぞれにおいて8.0及び9.0であった(表6)。アフリバーセプトアームにおける相対用量強度中央値は、プラセボアームにおける91%に比して84%であった。注目すべきは、2人の患者はイリノテカンを投与されなかった。用量は、累積用量、実際及び相対用量強度を計算するために0に等しいと見なした。
【0080】
【表6】
【0081】
5−FU注入の中央値は、プラセボ及びアフリバーセプト治療アームのそれぞれにおいて8.0及び9.0であった(表7)。アフリバーセプトアームにおける相対用量強度中央値は、プラセボアームにおける91%に比して83%であった。注目すべきは、2人の患者は5−FUを投与されなかった。用量は、累積用量、実際及び相対用量強度を計算するために0に等しいと見なした。
【0082】
【表7】
【0083】
EFC10262の結果
1.全生存期間
ITT母集団の締切日(2011年2月7日)での追跡期間中央値は22.28ヶ月であった(図2及び表8)。本研究はその主要エンドポイントを満たし、全生存期間の点でプラセボに比してアフリバーセプトが優位な有意差を立証した(層別化HR:0.817,95.34% CI:0.713〜0.937;p=0.0032)。ハザード比は、プラセボに比して18.3%のアフリバーセプトでの死亡リスクの減少に変換される(95.34 CI:6.3%〜28.7%)。ランダム化から12及び18ヶ月後、存命している推定可能性はプラセボアームにおいて50.3%及びアフリバーセプトアームにおいて56.1%であり、プラセボアームにおいて30.9%及びアフリバーセプトアームにおいて38.5%であった。全生存期間中央値は、アフリバーセプト及びプラセボ治療アームにおいてそれぞれ13.50ヶ月対12.06ヶ月であった。感度解析及び部分集団解析は非常に一致した治療効果を示し、主要エンドポイントに対する結果のロバストネスが確認された。
【0084】
【表8】
【0085】
全生存期間(OS)についての部分集団解析
部分集団解析は、治療アームと層別化因子間で(両側10%レベルで)有意な相互作用を示さず、治療効果が部分集団で一致していた。このことを表9、並びに図3、4及び5に示す。
【0086】
【表9】
【0087】
OSについての治療効果は、研究参加時のベースライン特性に関して部分集団で一致していた。注目すべきは、治療アームと肝転移因子の存在間の相互作用は10%レベルで有意であり、「肝転移または他の転移なし」群(HR(95.34% CI):0.868(0.742〜1.015))に比して「肝転移のみ」群(HR(95.34% CI):0.649(0.492〜0.855))においてより高い治療効果(量的相互作用,p=0.0899)を示した。これを表10に示す。
【0088】
【表10】
【0089】
2.IRCによる腫瘍評価に基づく無増悪生存期間
PFSについての最終解析をOSの第2中間解析時(すなわち、締切日=2010年5月6日)に実施した。無増悪生存期間(PFS)の改善は、プラセボ治療アームの患者に比してアフリバーセプト治療アームの患者において実証された(層別化HR:0.758,99.99% CI:0.578〜0.995;p=0.00007)。PFS中央値は、アフリバーセプトアームにおいて6.90ヶ月、プラセボアームにおいて4.67ヶ月であった(表11)。
【0090】
【表11】
【0091】
無増悪生存期間の部分集団解析
無増悪生存期間(PFS)を表12及び図6に示した部分集団において解析した。治療アームと層別化因子間で相互作用は見られなかった(表12)。
【0092】
【表12】
PFSについて、治療アームと人口統計的変数または地域間で有意な相互作用は示さなかった。
【0093】
PFSについての治療効果は研究参加時のベースライン特性に関して部分集団で一致していた。注目すべきは、OSについて注目された治療アームと肝転移因子の存在間の相互作用も10%レベルで有意であり、「肝転移または他の転移なし」群(HR(99.99% CI):0.839(0.617〜1.143))に比して「肝転移のみ」群(HR(99.99% CI):0.547(0.313〜0.956))においてより高い治療効果(定量的相互作用,p=0.0076)を示した。
【0094】
PFSについての2つの感度解析の結果は主要PFS解析のものと一致した。更に、腫瘍評価のプロトコル定義されているスケジュールに対するアドヒランスを評価し、治療アーム間でアンバランスがないことを示した。
【0095】
3.全奏効率
IRC検討した全奏効率は、プラセボ治療アームと比較したときアフリバーセプト治療アームにおいて有意に高かった:それぞれ19.8%(95% CI:16.4%〜23.2%)対11.1%(95% CI:8.5%〜13.8%)(p=0.0001)(表13)。
【0096】
【表13】
【0097】
4.追加的抗癌治療
両治療群における患者の全体60%が追加的抗癌治療を受けた(表14)。
【0098】
【表14】
【0099】
各群の患者の約32%が、「生物製剤」を含む追加的抗癌治療を受けた(表15)。
【0100】
【表15】
【0101】
5.安全性
有害事象
両治療アーム中の患者のほぼ100%ですべてのグレードの治療下で発現する有害事象が報告され、グレード3〜4の事象の発生はアフリバーセプト治療アームにおいて高かった(83.5%対62.5%)。
【0102】
有害事象のために研究治療を恒久的に中止した割合はアフリバーセプト治療アームにおいて高かった(26.8%対12.1%)。有害事象に起因する恒久的治療中止の類似パターンが観察された(19.5%対2.8%)。恒久的治療中止は、アフリバーセプト/プラセボ継続でのフォルフィリ、或いはフォルフィリ継続でのアフリバーセプト/プラセボのいずれかの早期中止に相当する。
【0103】
最終投与の30日以内に、アフリバーセプト及びプラセボアームにおいてそれぞれ37人(6.1%)及び29人(4.8%)の患者が30日以内(アフリバーセプト及びプラセボアームにおいてそれぞれ28人対17人)に、または最終投与から30日後(プラセボ及びアフリバーセプトアームにおいてそれぞれ9人対12人)に最終的に死に至る有害事象を経験した。これらは疾患の進行に起因する死を含めた。
【0104】
安全性データの要約を表16及び表17に示す。
【0105】
【表16】
【0106】
【表17】
【0107】
5.結論
本研究は、プラセボと比較したときアフリバーセプトアームにおける全生存期間の有意な改善でその主要エンドポイントを満たした。
【0108】
加えて、有意な改善が二次有効性エンドポイント(PFS及びRR)で実証された。
【0109】
安全性プロフィールは、バックグラウンド化学療法の公知の毒性(例えば、下痢、口内炎、感染、好中球減少症/好中球減少性合併症)の増大を伴う抗VEGF治療のものと定性的に一致していた。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]