特許第6118094号(P6118094)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6118094
(24)【登録日】2017年3月31日
(45)【発行日】2017年4月19日
(54)【発明の名称】画素周辺記録型撮像素子
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/378 20110101AFI20170410BHJP
   H04N 5/365 20110101ALI20170410BHJP
   H04N 5/374 20110101ALI20170410BHJP
   H01L 27/148 20060101ALI20170410BHJP
【FI】
   H04N5/335 780
   H04N5/335 650
   H04N5/335 740
   H01L27/14 B
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-271097(P2012-271097)
(22)【出願日】2012年12月12日
(65)【公開番号】特開2014-116879(P2014-116879A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2015年11月2日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】000004352
【氏名又は名称】日本放送協会
(74)【代理人】
【識別番号】100072604
【弁理士】
【氏名又は名称】有我 軍一郎
(72)【発明者】
【氏名】新井 俊希
【審査官】 鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−239278(JP,A)
【文献】 特開2002−319667(JP,A)
【文献】 特開2009−049146(JP,A)
【文献】 特開2004−235621(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/30−5/378
H01L 27/14−27/148
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
X方向およびY方向にマトリクスに配置された複数の受光素子、各受光素子に直結され、受光信号を記録する複数のメモリおよび前記メモリに記録された受光信号を読み出す読み出し回路を含む画素領域を有し、撮像時の動作が外部駆動回路から供給される駆動信号により制御される画素周辺記録型の撮像素子であって、
前記画素領域をX方向もしくはY方向またはX方向およびY方向に分割した副画素領域ごとにY方向の一端部に前記駆動信号を入力するためのボンディングパッドを有し、
前記ボンディングパッドから前記副画素領域内に含まれる前記複数の受光素子、前記複数のメモリおよび前記読み出し回路に前記駆動信号を供給するための配線である駆動信号配線の前記ボンディングパッドから前記副画素領域のY方向他端の前記複数の受光素子、前記複数のメモリおよび前記読み出し回路までの長さが等しい撮像素子。
【請求項2】
前記駆動信号を前記複数の受光素子、前記複数のメモリおよび前記読み出し回路に供給するために前記駆動信号の数と同本数の駆動電極であって、それぞれが前記副画素領域のX方向全幅に延伸し、前記ボンディングパッドと前記副画素領域の間に並列配置される駆動信号電極を有し、
前記駆動信号配線が、前記ボンディングパッドと前記駆動信号電極とを接続する周囲配線と、前記駆動信号電極と前記複数の受光素子、前記複数のメモリおよび前記読み出し回路とを接続する内部配線とからなる請求項1に記載の撮像素子。
【請求項3】
前記ボンディングパッドと前記駆動信号電極とが複数の周囲配線によって接続される請求項2に記載の撮像素子。
【請求項4】
前記撮像素子が、半導体基板の裏面に前記受光素子が形成され、前記半導体基板の表面に前記メモリおよび前記読み出し回路が形成され、前記表面に少なくとも1層の配線層が積層される裏面照射型である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画素周辺記録型撮像素子に関する。
【背景技術】
【0002】
高速度撮影に使用される高速度撮像素子として、従来、最高撮影速度が100万枚/秒の超高速度撮影が可能な斜行直線CCDメモリを持つ画素周辺記録型撮像素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、より高速度撮影の可能な従来の画素周辺記録型撮像素子として、配線面積を小さくし、素子の高集積化を図るため、稲妻バスラインと称されるジグザグ形状の配線構造を持つものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、分割駆動と配線抵抗の低減により、最高撮影速度が200万枚/秒の画素周辺記録型撮像素子が知られている(例えば、特許文献3参照)。この画素周辺記録型撮像素子では、画素部を4分割駆動とし、画素配線抵抗をこれまでの2分の1に低減している。
【0005】
図12に、特許文献3に記載されている画素周辺記録型撮像素子の画素領域400の一部の周囲の配線構成を模式化した図を示す。図12に示す画素領域400は、撮像素子全体の画素領域を4ブロックに分割したものの1ブロックである。画素領域400の副画素領域は、X方向に80画素が並べられており、Y方向に410画素が並べられている。なお、明細書を通じて、X方向およびY方向は、直交座標の座標軸を意味するものとする。
【0006】
図12に示す画素領域400の一部の副画素領域の周囲の配線構成は、入力電極部500の入力電極510〜580の電極パッド部分と出力電極710〜780とが接続された構成になっている。なお、出力電極710〜780は、画素領域400のY方向端部に対向する位置に配置されているドライバ回路120aのパッケージ700に設けられている。
【0007】
出力電極710〜780は、ドライバ回路120aの図示しないパルス生成部から出力される8種類の駆動系信号、つまり、露光パルスφPG1,φPG2、蓄積転送パルスφM1,φM2,φM3,φM4、および垂直転送パルスφV2,φV4を出力する電極である。
【0008】
入力電極部500の入力電極510〜580は、例えばアルミニウム膜で形成されており、それぞれ、略矩形の電極パッド部分と、電極パッド部分から略X方向に延びた狭いアルミ配線部分とからなる。
【0009】
入力電極510〜580の電極パッド部分は、X方向において互いに隣接し、各電極パッド部分は、Y方向において隣接する入力電極のアルミ配線部分と近接している。なお、入力電極510〜580の組は、隣接する副画素領域の入力電極と電気的に切断されていて、各副画素領域はそれぞれ別個のドライバ回路により駆動されている。
【0010】
入力電極510〜580の電極パッド部分と、出力電極710〜780とは、それぞれ、ボンディングワイヤ610〜680によって電気的に接続されている。
【0011】
また、入力電極510〜580と、画素領域400内の各画素電極との間は、後述する通り、画素のY方向列ごとにタングステン配線510a〜580a、タングステン配線510b〜580b(以下、単に、「配線510a〜580a、配線510b〜580b」という)等によって電気的に接続されている。
【0012】
図13に、8種類の駆動系配線の出力電極710〜780のうちの露光パルスφPG1,φPG2の駆動系配線の出力電極710,720に関する周囲配線構成部の模式図を示す。
【0013】
出力電極710,720と入力電極510,520とは、それぞれ、ボンディングワイヤ610,620によって電気的に接続されている。入力電極510,520から画素領域400の副画素領域内のY方向の各画素列の各画素電極までは配線510a〜580a等によって電気的に接続されている。
【0014】
電極パッド部を含む入力電極510,520等による配線を周囲配線と称し、入力電極510,520等から画素領域400の副画素領域内のY方向の各画素列の各画素電極まで接続されている配線510a〜580a等を内部配線と称する。また、画素間の配線抵抗を画素配線抵抗と称す。
【0015】
図14は、図13におけるA−A線断面の構成を模式化した断面図を示す。図14に示すように、半導体基板25上に絶縁膜24が形成されており、絶縁膜24中に複数の内部配線510a,520a,510b,520bおよび入力電極530の周囲配線が配置されている。内部配線510a,520a,510b,520bと周囲配線の入力電極530とは配線のレイヤが異なるので、それらは、図示しないコンタクトホールで接続した部分で導通している。なお、図の簡略化および明瞭化のために、図14では、半導体基板25、絶縁膜24、配線510a等および入力電極530の断面の表示は省略している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2001−345441号公報
【特許文献2】特開2009−49146号公報
【特許文献3】特開2011−239278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
図13に示すように、出力電極710はボンディングワイヤ610を経由して入力電極510の電極パッド部分に接続されている。この電極パッド部分から、X方向およびY方向にそれぞれ10画素および410画素配置された画素列の各列の各画素に、駆動信号の1相分(φPG1)の配線510aが接続されている。
【0018】
また、図13に示すように、電極パッド部分からX方向に延びた狭い配線部分からは、配線510aが接続されている画素列に隣接する画素列の各列の各画素に、駆動信号の1相分(φPG1)の配線510bが接続されている。この隣接する画素列は、X方向およびY方向にそれぞれ10画素および410画素配置された画素列である。
【0019】
図13に示すように、各配線510aは、電極パッド部分の画素領域400に近い側の端面に接続されている。したがって、入力電極510の電極パッド部分の下側の端面は、X方向右側に行くにつれて、左側の端面よりも画素領域400側に近づいている。
【0020】
また、図12から分かるように、電極パッド部分からX方向に延びた狭い配線部分の下側の端面は、電極パッド部分の下側の端面のX方向右端から上方に移行した位置から、右側に行くにつれて、その移行した位置よりも画素領域400側に近づいている。
【0021】
このように、電極パッド部分および狭い配線部分の下側端面の位置は、X方向右側に行くにつれて、画素領域400側に近づいている。
【0022】
このため、この電極パッド部分の下側の端面の左側の画素列の配線510aの長さは、その端面の右側の画素列の配線510aの長さよりも徐々に短くなっている。
【0023】
また、電極パッド部分からX方向に延びた狭い配線部分の下側の端面に接続された配線510bのうち右側の配線510bの長さは、その左側の配線510bの長さよりも徐々に短くなっている。
【0024】
一方、出力電極710と入力電極510の電極パッド部分とは、1本のボンディングワイヤ610によって接続されており、また、電極パッド部分および電極パッド部分から延びた配線部分は電流通過量に対し十分な断面積を有する。このため、出力電極710から各配線510a、510bまでの電気的抵抗値はほぼ同一である。
【0025】
したがって、入力電極510から画素領域400の副画素領域内の各画素列の各画素電極までの配線の抵抗値の相違は、各配線510a、510bの長さの相違で決まることになる。すなわち、各配線510a、510bの長さが大であると、ボンディングワイヤ610から画素領域400の副画素領域内の各画素列の各画素電極までの配線の抵抗値は大きくなる。
【0026】
図15は、図12に示す撮像素子の画素領域400の1ブロック(副画素領域)のボンディングワイヤ610等から画素領域400の副画素領域のY方向の各画素列の各画素電極までの配線の抵抗値を測定した結果を示すもので、各画素列の各画素の位置とその各画素までの配線の抵抗値との関係を示す。
【0027】
図15では、駆動信号によって配線を特定している。つまり、例えば、駆動信号φPG1を各画素に供給するための配線を「PG1」と表している。
【0028】
配線の抵抗値は、周囲配線および内部配線の抵抗値と画素配線抵抗とを含む。また、画素は、光学素子およびその光学素子用CCDメモリ素子を意味するものとする。
【0029】
図15のグラフを参照して、出力電極710(φPG1)に関する配線の抵抗値を表す波形を見ると、図13においてX方向の画素列の位置が1列目から10列目までは、出力電極710(φPG1)に関する配線の抵抗値は徐々に減少している。
【0030】
このように、図15に示すように画素列の位置が1列目から10列目までの抵抗値が徐々に減少していることは、図13に示すように、電極パッド部分の下側の端面に接続されている各配線510aの長さが、電極パッド部分の下側の端面の右側に行くにつれて短くなっていることに対応している。
【0031】
また、図15から分かるように、画素の位置が10列目から11列目の間では、各配線の抵抗値は、約217オームから約276オームまで大きく変化している。画素の位置が11列目から80列目までは、各配線の抵抗値は線形的に減少している。
【0032】
このように、画素の位置が10列目から11列目の間で、抵抗値が大きく相違しているのは、10列目の画素に接続されている配線は配線510aであるのに対し、11列目の画素に接続されている配線はそれより長い配線510bであることに対応している。
【0033】
また、画素列の位置が11列目から80列目までの各配線の抵抗値が徐々に減少しているのは、電極パッド部分から延びた配線部分の下側の端面に接続されている各配線510bの長さが、その配線部分の下側の端面の右側に行くにつれて短くなっていることに対応している。
【0034】
他の出力パルスPG2,M1等が出力される出力電極720,730等に接続されている配線の抵抗値も、上述の出力電極710に接続されたボンディングワイヤ610から画素領域400の画素列までの配線の抵抗値と同様に、電極パッド部分まで接続された配線の抵抗値と、図13に示すように電極部分からX方向右側に延びる狭い配線部分に接続された配線の抵抗値とは、図15に示すように、その移行部分で大きく相違し、他の部分においては、右下がりになるように減少している。
【0035】
このように、従来の装置によると、共通の入力電極に接続された画素列であっても、画素列の位置が相違すると、画素電極までの配線の抵抗値は互いに異なっている。これにより、画素列の位置の相違に対応して画素配線の抵抗および電極容量の積であるRC時定数が異なることになる。
【0036】
このように、画素列の位置によって配線のRC時定数が異なると、画素電極を駆動する矩形波の電圧波形の周期を短くしたときに、電圧降下量が画素列によって異なってしまうことになる。この結果、高速駆動時の電荷転送量が画素列ごとに異なってしまい、画面に縦縞のノイズを生じさせる原因となる。
【0037】
また、従来の装置では、入力電極に電極パッド部分があるため、入力電極から画素列の画素の電極までの配線が長くならざるを得ず、配線の抵抗値が比較的高くなっていた。これは裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子の撮像速度を高めることを阻害する要因の1つになっている。
【0038】
そこで、本発明は、縦縞状のノイズを抑制できるだけでなく、撮影速度をさらに向上することができる画素周辺記録型撮像素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0039】
本発明の撮像素子は、X方向およびY方向にマトリクスに配置された複数の受光素子、各受光素子に直結され、受光信号を記録する複数のメモリおよび前記メモリに記録された受光信号を読み出す読み出し回路を含む画素領域を有し、撮像時の動作が外部駆動回路から供給される駆動信号により制御される画素周辺記録型の撮像素子であって、前記画素領域をX方向もしくはY方向またはX方向およびY方向に分割した副画素領域ごとにY方向の一端部に前記駆動信号を入力するためのボンディングパッドを有し、前記ボンディングパッドから前記副画素領域内に含まれる前記複数の受光素子、前記複数のメモリおよび前記読み出し回路に前記駆動信号を供給するための配線である駆動信号配線の前記ボンディングパッドから前記副画素領域のY方向他端の前記複数の受光素子、前記複数のメモリおよび前記読み出し回路までの長さが等しいことを特徴とする。
【0040】
この構成により、本発明の撮像素子は、縦縞状のノイズを抑制できるだけでなく、撮影速度をさらに向上することができる。
【0041】
なお、本発明の撮像素子においては、前記駆動信号を前記複数の受光素子、前記複数のメモリおよび前記読み出し回路に供給するために前記駆動信号の数と同本数の駆動電極であって、それぞれが前記副画素領域のX方向全幅に延伸し、前記ボンディングパッドと前記副画素領域の間に並列配置される駆動信号電極を有し、前記駆動信号配線が、前記ボンディングパッドと前記駆動信号電極とを接続する周囲配線と、前記駆動信号電極と前記複数の受光素子、前記複数のメモリおよび前記読み出し回路とを接続する内部配線とからなるようにしてもよい。
【0042】
なお、本発明の撮像素子においては、前記ボンディングパッドと前記駆動信号電極とが複数の周囲配線によって接続されるようにしてもよい。
【0043】
なお、本発明の撮像素子においては、前記撮像素子が、半導体基板の裏面に前記受光素子が形成され、前記半導体基板の表面に前記メモリおよび前記読み出し回路が形成され、前記表面に少なくとも1層の配線層が積層される裏面照射型であってもよい。
【発明の効果】
【0044】
本発明によると、縦縞状のノイズを抑制できるだけでなく、撮影速度をさらに向上することができる画素周辺記録型撮像素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本発明の一実施の形態に係る画素周辺記録型撮像素子を表面側から見た構造を模式化した平面図である。
図2】本発明の一実施の形態に係る画素周辺記録型撮像素子の8分割したブロックのうちの1ブロックの周囲の配線構成を模式化した平面図である。
図3】本発明の一実施の形態に係る画素周辺記録型撮像素子の8分割したブロックのうちの1ブロックの中の一部の画素を表面側から見た構造を模式化した平面図である。
図4】本発明の一実施の形態に係る画素周辺記録型撮像素子の8分割したブロックのうちの1ブロックのCCDメモリ1相分の等価回路図である。
図5図2に示す画素周辺記録型撮像素子の8分割したブロックのうちの1ブロックの中の2種類の配線の部分の周囲の配線構成を模式化した拡大平面図である。
図6図2に示す本発明の一実施の形態に係る画素周辺記録型撮像素子の8分割したブロックのうちの1ブロックのボンディングワイヤから各画素電極までの抵抗値と画素列の位置との関係を示す図である。
図7】本発明の一実施の形態に係る画素周辺記録型撮像素子による1670万枚/秒での撮像例を示す図である。
図8図7に示す本発明の一実施の形態に係る画素周辺記録型撮像素子による1670万枚/秒での撮像例のグレースケールを示す図である。
図9】本発明の一実施の形態に係る画素周辺記録型撮像素子により1670万枚/秒での撮像を行った場合の所定の回路部分の駆動電圧波形図である。
図10】飽和信号レベルの撮影速度依存性を説明するための図である。
図11】本発明の一実施の形態に係る画素周辺記録型撮像素子を含む様々な種類の高速度撮像素子の画素数と撮影速度との関係を説明するための図である。
図12】従来の画素周辺記録型撮像素子の画素部の1ブロックの周囲の配線構成を模式化した平面図である。
図13図12に示す従来の画素周辺記録型撮像素子の画素部の1ブロックのうちパッケージ部の2種類の配線の部分の周囲の配線構成を模式化した平面図である。
図14図13におけるA−A線断面の構成を模式化した断面図である。
図15図12に示す従来の画素周辺記録型撮像素子の画素部の1ブロックのボンディングワイヤから各画素電極までの抵抗値と画素の位置との関係を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明の一実施の形態に係る超高速度の裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子を説明する。
【0047】
図1に、裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子20を表面側からみた構成を模式化した平面図を示す。裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子20は複数の画素からなる画素領域40を有する。
【0048】
画素領域40は、X方向(図1に向かって左右方向)に4分割され、さらに、Y方向(図1に向かって上下方向)に2分割されていて、8副画素領域に分割されている。画素領域40の中央から上下に分割した画素周辺記録型撮像素子20の上下の部分は、中央を境にミラー形状の構成になっている。
【0049】
このため、画素周辺記録型撮像素子20の副画素領域ごとに、駆動回路10が接続されているが、図面の簡略化の観点から、図1に向かって上側の4分割されたブロックについて駆動回路10を図示し、下側の4分割されたブロックの駆動回路の図示は省略している。
【0050】
また、詳しくは後述するように、副画素領域ごとに複数のボンディングパッド30が設けられており、ボンディングパッド30と各ドライバ回路12とがそれぞれボンディングワイヤ60によって接続されているが、図1の簡略化の観点から、ボンディングパッド30およびボンディングワイヤ60は一部のみを図示し他は省略している。
【0051】
以下、駆動回路10の説明は、図示を省略した画素領域40の下側の4ブロックにも適用される。
【0052】
駆動回路10は、FPGA(Field Programmable Gate Array)11およびドライバ回路12を備えている。FPGA11は、電圧振幅が例えば3.3Vp−p程度のタイミングパルスTP1〜4を生成して出力するように構成されている。
【0053】
ドライバ回路12は、ドライバ回路12a〜12dを含んでおり、各ドライバ回路は、後述する8種類の駆動系信号、つまり、露光パルスφPG1,φPG2、蓄積転送パルスφM1,φM2,φM3,φM4、および垂直転送パルスφV2,φV4をそれぞれ出力するための出力部(図示していない)を備えている。
【0054】
画素周辺記録型撮像素子20は、半導体基板25と、X方向およびY方向にそれぞれ320画素および760画素並んだ画素領域40とを備える。
【0055】
画素領域40は、8ブロックの副画素領域に分割されており、各副画素領域は、X方向およびY方向にそれぞれ80画素および380画素並んだ構成を有する。各副画素領域は各ドライバ回路12a〜12dによって駆動される。
【0056】
画素領域40の画素のY方向にあるドライバ回路12に対向する半導体基板25上の位置には、ボンディングパッド30および駆動信号電極部50が設けられている。駆動信号電極部50は、駆動信号電極51〜58を備えている(図2)。
【0057】
ドライバ回路12a〜12dは後述する出力電極71〜78(図2)を備えており、出力電極71〜78とボンディングパッド30とがそれぞれ1本のボンディングワイヤ60によって接続されている。
【0058】
詳しくは後述するように、ボンディングパッド31〜38と駆動信号電極51〜58とは複数の配線によって接続されている。
【0059】
また、半導体基板25上には、各ブロックの画素から信号電荷をY方向に読み出すための水平方向読出用のHCCD46と、そのHCCDから信号電荷を取り出すための増幅器46aとが設けられている。
【0060】
図1に示す画素領域40は、上記のとおり、320×760の画素をX方向およびY方向にマトリクス状に並べて構成し、それを8ブロックの副画素領域に分割している。各副画素領域は、80×380の画素を含み、一部に、図3に示す画素の構造を備える。
【0061】
図2は、本発明の一実施の形態に係る裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子の1つの副画素領域の周囲の配線構成(図1において「B」で示すもの)を模式化した平面図を示す。
【0062】
図2に示す副画素領域の周囲の配線構成は、ドライバ回路12aのパッケージ70に設けられた出力電極71〜78と駆動信号電極部50とが接続された構成である。
【0063】
出力電極71〜78は、ドライバ回路12aの図示しないパルス生成部から生成される8種類の駆動系信号、つまり、露光パルスφPG1,φPG2、蓄積転送パルスφM1,φM2,φM3,φM4、および垂直転送パルスφV2,φV4を出力する電極である。
【0064】
駆動信号電極部50は、駆動信号電極51〜58を含む。駆動信号電極51〜58は、例えばアルミニウム膜で構成されており、それぞれが水平方向に延び互いに平行に配置されたアルミ配線である。
【0065】
駆動信号電極51〜58は、それぞれ、後述する通り、配線によって、ボンディングパッド31〜38に接続されている。なお、駆動信号電極51〜58の組は、隣のブロックの駆動信号電極と電気的に切断されていて、各ブロックはそれぞれ別々のドライバ回路により駆動される。
【0066】
ボンディングパッド31〜38および駆動信号電極51〜58は周囲配線部を構成する。
【0067】
出力電極71〜78は、それぞれ、ボンディングワイヤ61〜68を介してボンディングパッド31〜38に接続されている。
【0068】
また、駆動信号電極51〜58と、画素領域40内の各電極との間は、後述のとおり、画素の垂直方向列ごとにタングステン配線51a〜58a、タングステン配線51b〜58b等によって電気的に接続されている(図5参照)。
【0069】
図3は、裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子20の画素領域40の一部(図1において「C」で示すもの)を表面側から見た構造を模式化した平面図である。
【0070】
図3に示すように、各画素の光学素子は、画素幅Pwと画素長pdを有する。また、各画素は、電荷収集ゲート1(CG1)41、電荷収集ゲート2(CG2)42、オーバーフロードレインゲート(OFD)43、ドレイン44、斜行直線CCDメモリ45、合流部47および上書きゲート48を備える。
【0071】
各画素の上書きゲート48は画素列ごとに設置される垂直方向読出用のVCCD49に接続され、垂直方向読出用のVCCD49は水平方向読出用のHCCD46に接続されており、水平方向読出用のHCCD46は信号取出用の増幅器46aに接続されている。
【0072】
図4は、駆動回路10を含む画素周辺記録型撮像素子20の1つの副画素領域のCCDメモリ1相の等価回路図を示す。1つの副画素領域は、X方向およびY方向にそれぞれ80画素および380画素からなる。等価回路は、FPGA11、ドライバ回路12、および1つの副画素領域13を含む。
【0073】
1つの副画素領域13は、電気的要素の観点からは、Y方向への画素列ごとの周囲配線抵抗Rsと内部配線抵抗Riと画素配線抵抗Rpと電極容量Qgとから構成されている。Y方向への画素列ごとの周囲配線抵抗Rsおよび内部配線抵抗Riの合計値は一定である。
【0074】
画素の接続の観点からは、X方向に10画素並んだ画素グループ16がY方向に380列並んで画素グループ15を構成し、この画素グループ15が、X方向に8行並んで(14−1から14−8)、1つの副画素領域13を構成している。
【0075】
図5は、図2に示す8種類の駆動系配線の出力電極71〜78のうちの一部の配線を説明するための模式図である。一部の配線とは、8種類の駆動系配線のうちの露光パルスφPG1,φPG2用の2種類の配線の出力電極71,72から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの配線である。
【0076】
出力電極71,72からボンディングパッド31,32まで、ボンディングワイヤ61,62によって接続されている。ボンディングパッド31,32から駆動信号電極51,52までは、複数本の配線50a,50bによって配線する。なお、ボンディングパッド31,32と駆動信号電極51,52とを接続する配線を周囲配線と称する。
【0077】
本実施の形態では、ボンディングパッド31,32と駆動信号電極51〜58を分離することにより、並べられた方向の幅(垂直方向の幅)を広くして、駆動信号電極の抵抗値を低減している。
【0078】
駆動信号電極51,52から画素領域40内の各画素列の各画素電極までは、配線51a、52aによって接続されている。この配線を内部配線と称する。また、画素間の配線抵抗を画素配線抵抗と称す。
【0079】
図5に示すように、ボンディングパッド31から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの電気的接続は、ボンディングパッド31から駆動信号電極51までの複数本の周囲配線50aと、駆動信号電極51から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの配線51aとによって達成されている。
【0080】
また、図5に示すように、ボンディングパッド32から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの電気的接続は、ボンディングパッド32から駆動信号電極52までの複数本の周囲配線50bと、駆動信号電極52から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの配線52aとによって達成されている。
【0081】
このように、ボンディングパッドは対応する駆動信号電極に接続されることになる。このため、ボンディングパッド31,32と駆動信号電極51,52とを接続する配線の長さは、駆動信号ごとに異なっている。
【0082】
一方、図5に示すように、ボンディングパッド32と駆動信号電極52とを接続する配線50bは、ボンディングパッド31と駆動信号電極51とを接続する配線50aよりも長い。ただし、駆動信号電極52から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの配線52aは、配線50bが配線50aよりも長い分だけ、駆動信号電極51から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの配線51aよりも短くなっている。
【0083】
したがって、図5に示す撮像素子では、1本の配線50aと配線51aとの合計の長さは、他の1本の配線50bと配線51bとの合計の長さと等しい。言い換えると、駆動信号電極51,52等と内部配線51a,52a等との接続の組み合わせに関わらず、ボンディングパッド31,32から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの配線である駆動信号配線の合計の長さは、一定である。
【0084】
また、ボンディングパッド31,32から駆動信号電極51,52までを複数本の周囲配線50a,50bで接続しているため、ボンディングパッド31,32から駆動信号電極51,52までの抵抗値は、ボンディングパッド31,32から駆動信号電極51,52までを1本のボンディングワイヤで接続する場合に比して低くすることができる。
【0085】
図6は、図2に示す撮像素子の画素領域40の1ブロック(副画素領域)のボンディングワイヤ61等から画素領域40の副画素領域のY方向の各画素列の各画素電極までの配線の抵抗値を測定した結果を示すもので、各画素列の各画素の位置とその各画素までの配線の抵抗値との関係を示す。
【0086】
図6では、駆動信号によって配線を特定している。つまり、例えば、駆動信号φPG1を各画素に供給するための配線を「PG1」と表している。
【0087】
配線の抵抗値は、周囲配線および内部配線の抵抗値と画素配線抵抗とを含む。また、画素は、光学素子およびその光学素子用CCDメモリ素子を意味するものとする。
【0088】
画素列の位置は、図2に示す副画素領域において、X方向左側から右側に向かって画素列ごとに1から80番とする。
【0089】
上記のとおり、図5に示す画素周辺記録型撮像素子20では、ボンディングパッド31,32から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの配線の長さは、画素列ごとに画素グループによらず一定である。
【0090】
図6によると、駆動パルスPG1等が出力される出力電極71等に接続されたボンディングワイヤ61等から画素部40の各画素列の各画素電極までの配線の抵抗値は、画素の位置に関わらず、それぞれがほぼ一定である。各配線の抵抗値の差は、各配線が接続されている駆動信号電極の位置の相違に伴う配線の長さの相違に相当する。
【0091】
また、その配線の抵抗値の最大値は、駆動パルスPG1が入力される配線の値で、約160オームである。一方、図15に示すように、従来の装置において、配線の抵抗値の最大値は、駆動パルスPG1が入力される配線の値で、約278オームである。
【0092】
このように、本実施の形態に係る裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子20によると、ボンディングパッド31,32から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの配線の長さを画素列ごとに一定にできるだけでなく、配線の抵抗値の最大値を約278オームからその約58%の約160オームまで低減することができる。
【0093】
図7に、本実施の形態に係る裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子20の1670万枚/秒での撮像例を示す。この撮像素子20は、斜行直線CCDメモリを持つ画素周辺記録型撮像素子であり、また、裏面照射型であり、8分割駆動し、上記のとおり、配線の抵抗を大きく低減したものである。
【0094】
撮影速度は、1670万枚/秒で、図8に示すグレースケールを撮影した。図7は、撮影されたグレースケールを示す。なお、図7において白色の円形状の部分は、ストロボ発光の反射によるものである。
【0095】
図9に、図7に撮像例を示す1670万枚/秒で撮像を行った時の画素周辺記録型撮像素子の電荷収集ゲート2(CG2)42、オーバーフロードレインゲート(OFD)43、CCDメモリ3(M3)の駆動電圧波形の測定結果を示す。
【0096】
図9に示すように、1周期60ナノ秒の駆動パルスで動作させた時に、CG2およびM3に駆動電圧波形が表れている。1670万枚/秒は、1周期60ナノ秒の駆動パルスで動作させた時の撮影速度である。このように、図7の撮像が行えたということは、図9に示すように、1周期60ナノ秒の駆動パルスで動作させた時に、CG2およびM3の駆動電圧波形が表れていることからも明らかである。
【0097】
なお、CG2およびM3の駆動電圧波形はデューティ比50%の電圧波形であり、M3の駆動電圧波形の位相は、CG2の駆動電圧波形の位相よりも少し遅れている。OFDの駆動電圧波形には一定の電圧が加わっている。
【0098】
図10は、素子の相違による撮影速度に対する飽和信号レベルの測定結果を示す。これから、素子の飽和信号レベルの撮影速度依存性が分かる。すなわち、図10は、1万枚/秒での飽和信号レベルを100%としたとき、異なる素子による各撮影速度での飽和信号レベルが何%になるかを示している。
【0099】
図10から、表面照射型1,2の素子では、撮影速度1670万枚/秒の撮影速度において飽和信号レベルがゼロになっていることが分かる。それに対し、裏面照射型3の素子は、撮影速度1670万枚/秒の撮影速度においても、飽和信号レベル100%を維持している。裏面照射型3の素子は、本実施の形態に係る裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子20である。
【0100】
なお、図10に示す測定は、各撮影速度における飽和信号レベルとして、光強度が強く映像信号が飽和している領域の信号レベルを抽出することによって行った。また、各撮影速度の飽和信号レベルは、1万枚/秒での飽和信号レベルで規格化した。
【0101】
図11は、各種の高速度撮像素子の画素数と撮影速度との関係を示したグラフである。高速度撮像素子の特性を示す性能指標としては、画素数×撮影速度の値が用いられる。単位は、画素/秒である。撮像素子には連続読み出し型と画素周辺記録型がある。
【0102】
連続読み出し型は、撮影速度を速くすると読み出すことができる画素数が減少するという特性を有する。このため、図11のグラフでは左上と右下をつなぐ線が同一撮像素子の特性を示している。この結果、連続読み出し型では、性能指標である画素数×撮影速度はほぼ同じ値になる。
【0103】
一方、画素周辺記録型は、画素数一定で最高撮影速度がどこまで動作するかが性能となる。グラフでは最高性能の一点を示す。図11では、図に向かって右上に行くほど高性能となる。
【0104】
本実施の形態に係る裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子20は、図11においてE社素子3の「ひし形3」として示すものであり、画素数が垂直方向760画素×水平方向411画素の計312360画素を有する。画素周辺記録型撮像素子20は、最高撮影速度が1670万枚/秒であるので、性能指標は5.2テラ画素/秒である。
【0105】
したがって、裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子20は、固体撮像素子として、撮影速度および画素数の観点から、図11に示す素子の中で最高性能を有している。
【0106】
このように、本実施の形態に係る裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子20によると、固体撮像素子の性能指標である画素数×撮影速度を高くすることができている。
【0107】
また、上記の実施の形態に係る裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子20によると、ボンディングパッド31,32から画素領域40内の各画素列の各画素電極までの配線の長さを画素列ごとに一定にできる。
【0108】
この結果、高速駆動時の電荷転送量が画素列ごとに一定となり、画面にノイズが生じることを防ぐことができる。
【0109】
さらに、ボンディングパッド31,32から駆動信号電極51,52までを多数の配線50a,50bで接続しているため、ボンディングパッド31,32から駆動信号電極51,52を経由して画素領域40内の各画素列の各画素電極までの配線の抵抗値を低減することができる。
【0110】
この結果、撮像速度をさらに向上させることができる。
【0111】
上記の本発明の実施の形態を説明する際に列記した配線の抵抗値等は一例にすぎず、その数値以外の値を除外する趣旨ではない。また、本発明の実施の形態は裏面照射型の画素周辺記録型撮像素子の周囲配線部について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0112】
10 駆動回路
11 FPGA
12,12a〜12d ドライバ回路
13 素子の1ブロック(副画素領域)
20 画素周辺記録型撮像素子
24 絶縁膜
25 半導体基板
30,31〜38 ボンディングパッド
40 画素領域
46 HCCD
46a 増幅器(アンプ)
48 上書きゲート
49 VCCD
50 駆動信号電極部
50a,50b 配線(周囲配線)(駆動信号配線)
51〜58 駆動信号電極
51a〜58a タングステン配線(内部配線)(駆動信号配線)
51b〜58b タングステン配線(内部配線)(駆動信号配線)
60,61〜68 ボンディングワイヤ
70 パッケージ
71〜78 出力電極
120a ドライバ回路
400 画素領域
500 入力電極部
510〜580 入力電極
510a〜580a タングステン配線
510b〜580b タングステン配線
610〜680 ボンディングワイヤ
700 パッケージ
710〜780 出力電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15