(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記支持部は、前記側板のうちの1つと連結する部分と該部分に隣接する部分とにおいて前記互いに隣接する集電片同士を連結する上部支持部と、前記集電片の末端で前記互いに隣接する集電片同士を連結する下部支持部と、を含む、請求項1に記載の二次電池。
前記複数の電極組立体及び前記集電部材を収容するケースと、前記ケースの内部表面と対向する前記集電部材の部分上に位置する絶縁部材と、をさらに含む、請求項1に記載の二次電池。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者(当業者)が本発明に係る二次電池を容易に実施できるように、本発明の実施形態を詳しく説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態で実現することが可能であり、以下で説明する実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書および図面において、同じ符号は同じ構成要素を示す。
【0028】
図1は、本発明に係る二次電池の第1実施形態を示す斜視図である。
図2は、
図1でII−II線に沿って切断した断面図である。
【0029】
図1および
図2を参照しながら説明すると、第1実施形態に係る二次電池101は、正極11と負極12の間にセパレータ13を介在させて重ね合わせたものを巻回させた構成からなる電極組立体10と、電極組立体10が内蔵されるケース30と、ケース30の開口に取り付けられたキャップアセンブリ20と、を含んでもよい。
【0030】
第1実施形態に係る二次電池101はリチウムイオン二次電池であって、角型であるものを例示して説明する。ただし、本発明がこれに限定されるものではなく、本発明はリチウムポリマー電池であってもよく、または円筒型電池などの多様な形態の電池に適用されてもよい。
【0031】
正極11および負極12は、薄板の金属箔で形成された集電体に活物質が塗布された領域であるコーティング部と、活物質がコーティングされていない領域である無地部11a、12aと、を含んでもよい。
【0032】
正極無地部11aは、正極11の長さ方向に沿って正極11の一方の側端に形成されており、負極無地部12aは、負極12の長さ方向に沿って負極12の他方の側端に形成されている。また、正極11および負極12は、絶縁体であるセパレータ13を間に介在した後に巻回されてもよい。
【0033】
ただし、本発明がこれに制限されるものではなく、前記電極組立体10は、複数のシート(sheet)からなる正極と負極がセパレータを間に介在させて積層された構造で形成されてもよい。
【0034】
ケース30は、略直角六面体状に形成された中空体であり、そのうちの一面には、開放された開口が形成されている。キャップアセンブリ20は、ケース30の開口を覆うキャッププレート25と、キャッププレート25の外側に向かって突出していると共に正極11と電気的に接続された正極端子21と、キャッププレート25の外側に向かって突出していると共に負極12と電気的に接続された負極端子22と、設定された内部圧力によって破断するようにノッチ27aが形成されたベント部材27と、を含んでもよい。
【0035】
キャッププレート25は薄い板で形成することができ、その一部分に電解液の注入のための電解液注入口が形成され、電解液注入口を密封する密封キャップ23がキャッププレート25に固定設置されてもよい。
【0036】
正極端子21はキャッププレート25を貫通して設置されるが、キャッププレート25と正極端子21の間には、上側に位置する第1ガスケット24と下側に位置する第2ガスケット26とが設けられ、これにより、キャッププレート25と正極端子21とが電気的に絶縁されてもよい。
【0037】
正極端子21は円柱形状に形成されるが、正極端子21には正極端子21を上方から支持するナット29が設置され、正極端子21の外周にはナット29が螺着されるようにねじ山が形成されてもよい。
【0038】
また、正極端子21は、集電部材51を介して正極無地部11aと電気的に接続され、正極端子21の下端には正極端子21および集電部材51を支持する端子フランジが形成されてもよい。
【0039】
負極端子22はキャッププレート25を貫通して設置されるが、キャッププレート25と負極端子22の間には、上側に位置する第1ガスケット24と下側に位置する第2ガスケット26とが設けられ、これにより、キャッププレート25と負極端子22とが電気的に絶縁されてもよい。
【0040】
負極端子22は円柱形状に形成されるが、負極端子22には負極端子22を上方から支持するナット29が設置され、負極端子22の外周にはナット29が螺着されるようにねじ山が形成されてもよい。
【0041】
また、負極端子22は、集電部材52を介して負極無地部12aと電気的に接続され、負極端子22の下端には負極端子22および集電部材52を支持する端子フランジが形成されてもよい。
【0042】
図3は、発明に係る二次電池の第1実施形態における集電部材の電極組立体への取り付け状態を示す斜視図である。
図4は、集電部材と電極組立体の取り付け状態を示す平面図である。
図5は、本発明に係る二次電池の第1実施形態における集電部材と電極組立体とを示す分解斜視図である。
図6は、本発明に係る二次電池の第1実施形態における集電部材を示す斜視図である。
【0043】
図3〜
図6を参照しながら説明すれば、集電部材51は、正極端子21に固定して連結される端子連結部512と、端子連結部512に対して折り曲げられて形成された側板517と、正極無地部11aに固定して連結される集電片513、515と、を含んでもよい。端子連結部512には、周辺部分よりも小さい断面積を有するヒューズ部512bが形成されてもよい。
【0044】
また、端子連結部512は、電極端子接触部と、側板結合部と、折り曲げられた側面と、を含んでもよい。このとき、電極端子接触部において端子連結部512の折り曲げられた側面が電極端子接触部の側面角部を形成してもよく、側板結合部において端子連結部512の折り曲げられた側面が側板517を形成してもよい。
【0045】
負極端子22に設置された集電部材52は、ヒューズ部512bを除いては前記集電部材51と同じ構造または類似する構造であるため、これに関する重複する説明は省略する。
【0046】
端子連結部512は四角形の板状に形成され、その中央領域には正極端子21を挿入させるためのホール512aが形成されてもよい。また、端子連結部512は、正極端子21の下部に溶接によって接合してもよい。ヒューズ部512bは周辺部分よりも小さい断面積を有するが、このためにヒューズ部512bにはホール512cが形成されている。このホール512cは、端子連結部512の幅方向(
図3でy軸方向)に延在して形成されてもよい。また、端子連結部512の側端は弧形の断面を有するように下向きに湾曲しており、これにより端子連結部512の側端には下向きに突出した部分が形成されてもよい。ヒューズ部512bのホール512cは端子連結部512の幅方向の中央領域に形成されており、前記した下向きに突出した部分はヒューズ部512bにも形成されている。本実施形態のように、端子連結部512の側端に下向きに突出した部分が形成されていることにより、当該突出した部分で集電部材51の高さ方向の応力を支持するため、ヒューズ部512bが疲労応力によって破損することを防ぐことができる。
【0047】
一方、側板517は、端子連結部512の幅方向の端部からケース30の底側に向かって(下向きに)直角に折り曲げられて形成されてもよい。これにより、側板517は、ケース30の広い前面と平行に配置されてもよい。
【0048】
すなわち、側板517は、ヒューズ部512bが延在する方向(y軸方向)と交差する方向(x軸方向)に延在するように形成された角部で折り曲げられて形成されてもよい。側板517が折り曲げられて形成された角部は、ヒューズ部512bが延在する方向と直交するように形成されてもよい。
【0049】
仮に、側板517が端子連結部512の長さ方向(x軸方向)の端部で折り曲げられて形成されていると、ヒューズ部512bに加えられる縦方向の応力が大きくなり、振動や衝撃によってヒューズ部512bが破損することがある。そのため、ヒューズ部512bが安定した剛性を有するようにするために、ヒューズ部512bの断面積を大きく形成しなければならないが、ヒューズ部512bの断面積が大きく形成されると、短絡が発生したとしても、電流の量が少ない場合にはヒューズ部512bが溶融しないという問題が発生することがある。
【0050】
しかし、本実施形態のように、側板517を端子連結部512の幅方向の端部に形成すれば、ヒューズ部512bに加えられる応力が減少し、ヒューズ部512bの厚さを減少させることができるため、小さい量の電流にもヒューズ部512bが作動するようにできる。
【0051】
側板517の下部には集電片515が連設して形成され、集電片515には支持部516、518を介して集電片513が固定形成されてもよい。集電片513、515は細長い四角形の板状に形成され、正極無地部11aに溶接によって接合してもよい。
【0052】
集電片513、515の上部には集電片513、515同士を連結固定する支持部516が形成され、集電片513、515の下部には集電片513、515を連結固定する支持部518が形成されてもよい。すなわち、本実施形態に係る支持部は、集電片513、515の基端で(側板517のうちの1つと連設する部分と、その部分に隣接する部分とにおいて)互いに隣接する集電片513、515同士を連結する上部支持部516と、集電片513、515の末端で互いに隣接する集電片513、515同士を連結する下部支持部518と、を含んでもよい。
【0053】
集電片513、515の上部に設置された支持部516は、電極組立体10と対向する連結部516aと、連結部516aの両側の側端で、連結部516aと互いに隣接する集電片513、515との間で傾斜角を形成するように弧形に湾曲して形成されて集電片513、515に固定されるガイド部516bと、を含んでもよい。これにより、支持部516は、集電片513、515から電極組立体10の方向(x軸方向)に向かって突出するように形成されてもよい。連結部516aは四角形の板状に形成され、ガイド部516bは弧形の断面形状を有する曲面板状に形成される。
【0054】
集電片513、515の下部に設置された支持部518は、電極組立体10と対向する連結部518aと、連結部518aの両側の側端で、連結部518aと互いに隣接する集電片513、515との間で傾斜角を形成するように弧形に湾曲して形成されて集電片513、515に固定されるガイド部518bと、を含む。これにより、支持部518は、集電片513、515から電極組立体10の方向(x軸方向)に向かって突出するように形成される。連結部518aは四角形の板状に形成され、ガイド部518bは弧形の断面形状を有する曲面板状に形成されてもよい。
なお、上記した集電部材51の集電片513、515、支持部516、518、側板517、および端子連結部512は、同じ物質で生成されて互いに一体に結合される。
【0055】
電極組立体10は、活物質がコーティングされていない無地部11a、12aが、活物質がコーティングされたコーティング部よりもさらに薄いため、無地部11a、12aとコーティング部との連結部分に傾斜面10aが形成されるようになる。
【0056】
ガイド部516b、518bの傾斜角を有する傾斜面が電極組立体10に形成された傾斜面10aと接触することにより、電極組立体10が衝撃や振動によって動くことを防ぐことができる。仮に電極組立体10が振動によって揺れると、集電部材51と正極無地部11aとの電気的な接触が不良になるだけでなく、集電部材51と正極端子21との電気的な接触が不良となることがある。また、電極組立体10が過度に動けば、電極組立体10とケース30とが接触して短絡が発生することがある。
【0057】
しかし、本実施形態によれば、集電部材51が電極組立体10を支持することにより、電極組立体10が揺れることを防ぐことができ、これによって二次電池101の安全性が向上するようになる。
【0058】
また、支持部516、518は、集電片513、515を支持することにより、集電片513、515が電極組立体10の積層方向(y軸方向)に揺れることを防ぐことができる。これにより、集電片513、515と正極無地部11aとの電気的な接続が不良となることを防ぐことができる。
【0059】
また、集電部材51のうち、ケース30の内面と対向する部分に、絶縁部材55、57を付着させてもよい。集電部材51は、端子連結部512及び側板517において、集電片513、515よりも外側(電極組立体10側の反対側)にさらに突出した突起56を有する。絶縁部材55、57は、テープ状の形態で形成され、突起56と集電片513の端部とにそれぞれ付着されてもよい。
【0060】
本実施形態のように、絶縁部材55、57が設置されれば、ケース30と集電部材51とが接触し、短絡が発生することを防ぐことができる。
【0061】
図7は、本発明の第2実施形態に係る二次電池の集電部材を示す斜視図である。
【0062】
本実施形態に係る二次電池は、集電部材53の構造を除いては前記第1実施形態に係る二次電池と同じ構造であるため、同じ構造に関する重複する説明は省略する。
【0063】
図7を参照しながら説明すれば、集電部材53は、正極端子21に固定して連結される端子連結部532と、端子連結部532に対して折り曲げられて形成された側板537と、正極無地部11aに固定して連結される集電片533、535と、を含んでもよい。端子連結部532には、周辺部分よりも小さい断面積を有するヒューズ部532bが形成されてもよい。
【0064】
また、端子連結部532は、電極端子接触部と、側板結合部と、折り曲げられた側面と、を含んでもよい。このとき、電極端子接触部において端子連結部532の折り曲げられた側面が電極端子接触部の側面角部を形成してもよく、側板結合部において端子連結部532の折り曲げられた側面が側板537を形成してもよい。
【0065】
負極端子22に設置された集電部材は、ヒューズ部532bを除いては前記集電部材53と同じ構造であるため、これに関する重複する説明は省略する。
【0066】
端子連結部532は四角形の板状に形成され、その中央領域に正極端子21を挿入させるためのホール532aが形成されてもよい。また、端子連結部532は、正極端子21の下部に溶接によって接合してもよい。ヒューズ部532bは周辺部分よりも小さい断面積を有するが、このためにヒューズ部532bにはホール532cが形成されている。このホール532cは、ヒューズ部532bの両側端から端子連結部532の側端まで延在して形成されてもよい。
【0067】
一方、側板537は、端子連結部532の幅方向の端部からケース30の底側に向かって(下向きに)直角に折り曲げられて形成されてもよい。これにより、側板537は、ケース30の広い前面と平行に配置されてもよい。
【0068】
すなわち、側板537は、ヒューズ部512bが延在する方向と交差する方向に延在するように形成された角部で折り曲げられて形成されてもよい。側板537が折り曲げられて形成された角部は、ヒューズ部532bが延在する方向と直交するように形成されてもよい。
【0069】
仮に、側板537が端子連結部532の長さ方向の端部で折り曲げられて形成されていると、ヒューズ部532bに加えられる縦方向の応力が大きくなり、振動や衝撃によってヒューズ部532bが破損することがある。
【0070】
しかし、本実施形態のように、側板537を端子連結部532の幅方向の端部に形成すれば、ヒューズ部532bに加えられる応力が減少し、ヒューズ部532bの厚さを減少させることができるため、小さい量の電流にもヒューズ部532bが作動するようにできる。
【0071】
側板537の下部には集電片535が連設して形成され、集電片535には支持部536、538を介して集電片533が固定形成されてもよい。集電片533、535は細長い四角形の板状に形成され、正極無地部11aに溶接によって接合してもよい。
【0072】
集電片533、535の上部には集電片533、535同士を連結固定する支持部536が形成され、集電片533、535の下部には集電片533、535を連結固定する支持部538が形成されてもよい。すなわち、本実施形態に係る支持部は、集電片533、535の基端で(側板537のうちの1つと連設する部分と、その部分に隣接する部分とにおいて)互いに隣接する集電片533、535同士を連結する上部支持部536と、集電片533、535の末端で互いに隣接する集電片533、535同士を連結する下部支持部538と、を含んでもよい。
【0073】
集電片533、535の上部に設置された支持部536は、電極組立体10と対向する連結部536aと、連結部536aの両側の側端で、連結部536aと互いに隣接する集電片533、535との間で傾斜角を形成するように弧形に湾曲して形成されて集電片533、535に固定されるガイド部536bと、を含んでもよい。これにより、支持部536は、集電片533、535から電極組立体10の方向に向かって突出するように形成される。連結部536aは四角形の板状に形成され、ガイド部536bは弧形の断面形状を有する曲面板状に形成される。
【0074】
集電片533、535の下部に設置された支持部538は、電極組立体10と対向する連結部538aと、連結部538aの両側の側端で、連結部538aと互いに隣接する集電片533、535との間で傾斜角を形成するように弧形に湾曲して形成されて集電片533、535に固定されるガイド部538bと、を含んでもよい。これにより、支持部538は、集電片533、535から電極組立体10の方向に向かって突出するように形成されてもよい。連結部538aは四角形の板状に形成され、ガイド部538bは弧形の断面形状を有する曲面板状に形成される。
【0075】
電極組立体10は、活物質がコーティングされていない無地部11a、12aが、活物質がコーティングされたコーティング部よりもさらに薄いため、無地部11a、12aとコーティング部との連結部分に傾斜面10aが形成されるようになる。
【0076】
ガイド部536b、538bの傾斜角を有する傾斜面が電極組立体10に形成された傾斜面10aと接触することにより、電極組立体10が衝撃や振動によって動くことを防ぐことができる。
【0077】
図8は、本発明の第3実施形態に係る二次電池の集電部材を示す斜視図である。
【0078】
本実施形態に係る二次電池は、集電部材61の構造を除いては前記第1実施形態に係る二次電池と同じ構造であるため、同じ構造に関する重複する説明は省略する。
【0079】
図8を参照しながら説明すれば、集電部材61は、正極端子21に固定して連結される端子連結部612と、端子連結部612に対して折り曲げられて形成された側板617と、正極無地部11aに固定して連結される集電片613、615と、を含む。端子連結部612には、周辺部分よりも小さい断面積を有するヒューズ部612bが形成されてもよい。
【0080】
また、端子連結部612は、電極端子接触部と、側板結合部と、折り曲げられた側面と、を含んでもよい。このとき、電極端子接触部において端子連結部612の折り曲げられた側面が電極端子接触部の側面角部を形成してもよく、側板結合部において端子連結部の折り曲げられた側面が側板617を形成してもよい。
【0081】
負極端子22に設置された集電部材は、ヒューズ部612bを除いては前記集電部材61と同じ構造であるため、これに関する重複する説明は省略する。
【0082】
端子連結部612は四角形の板状に形成され、その中央領域に正極端子21を挿入させるためのホール612aが形成されてもよい。また、端子連結部612は、正極端子21の下部に溶接によって接合してもよい。ヒューズ部612bは周辺部分よりも小さい断面積を有するが、このためにヒューズ部612bにはホール612cが形成されている。このホール612cは、端子連結部612の幅方向に延在して形成される。また、端子連結部612の側端は弧形の断面を有するように下向きに湾曲しており、これにより端子連結部612の側端には下向きに突出した部分が形成される。ヒューズ部612bのホール612cは端子連結部612の幅方向の中央領域に形成されており、前記した下向きに突出した部分はヒューズ部612bにも形成されている。
【0083】
一方、側板617は、端子連結部612の幅方向の端部からケース30の底側に向かって(下向きに)直角に折り曲げられて形成されてもよい。これにより、側板617は、ケース30の広い前面と平行に配置されてもよい。
【0084】
すなわち、側板617は、ヒューズ部612bが延在する方向と交差する方向に延在するように形成された角部で折り曲げられて形成されてもよい。側板617が折り曲げられて形成された角部は、ヒューズ部612bが延在する方向と直交するように形成されてもよい。
【0085】
仮に、側板617が端子連結部612の長さ方向端部で折り曲げられて形成されていると、ヒューズ部612bに加えられる縦方向の応力が大きくなり、振動や衝撃によってヒューズ部612bが破損することがある。
【0086】
しかし、本実施形態のように、側板617を端子連結部612の幅方向端部に形成すれば、ヒューズ部612bに加えられる応力が減少し、ヒューズ部612bの厚さを減少させることができるため、小さい量の電流にもヒューズ部612bが作動するようにできる。
【0087】
側板617の下部には集電片615が連設して形成され、集電片615には支持部616、618を介して集電片613が固定形成される。集電片613、615は細長い四角形の板状に形成され、正極無地部11aに溶接によって接合してもよい。
【0088】
集電片613、615の上部には集電片613、615同士を連結固定する支持部616が形成され、集電片613、615の下部には集電片613、615同士を連結固定する支持部618が形成されてもよい。すなわち、本実施形態に係る支持部は、集電片613、615の基端で(側板617のうちの1つと連設する部分と、その部分に隣接する部分とにおいて)互いに隣接する集電片613、615同士を連結する上部支持部616と、集電片613、615の末端で互いに隣接する集電片613、615同士を連結する下部支持部618と、を含んでもよい。
【0089】
集電片613、615の上部に設置された支持部616は、電極組立体10と対向すると共に一方の集電片613から他方の集電片615に向かう方向に延在する連結部616aと、連結部616aの両側の側端で連結部616aに対して傾いて形成されて集電片613、615に固定されるガイド部616bと、を含んでもよい。これにより、支持部616は、集電片613、615から電極組立体10の方向に向かって突出するように形成されてもよい。連結部616aは四角形の板状に形成され、ガイド部616bは集電片613、615および連結部616aに対して傾いて形成されてもよい。
【0090】
集電片613、615の下部に設置された支持部618は、電極組立体10と対向すると共に一方の集電片613から他方の集電片615に向かう方向に延在する連結部618aと、連結部618aの両側の側端で連結部618aに対して傾いて形成されて集電片613、615に固定されるガイド部618bと、を含んでもよい。これにより、支持部618は、集電片613、615から電極組立体10の方向に向かって突出するように形成されてもよい。連結部618aは四角形の板状に形成され、ガイド部618bは集電片613、615および連結部618aに対して傾いて形成されてもよい。
【0091】
電極組立体10は、活物質がコーティングされていない無地部11a、12aが、活物質がコーティングされたコーティング部よりもさらに薄いため、無地部11a、12aとコーティング部との連結部分に傾斜面10aが形成されるようになる。
【0092】
ガイド部616b、618bの傾斜角を有する傾斜面は、電極組立体10に形成された傾斜面10aと平行に合致して接触する。ガイド部616b、618bは傾斜面10aで電極組立体10を支持し、電極組立体10が衝撃や振動によって動くことを防ぐことができる。本実施形態によれば、ガイド部616b、618bと傾斜面10aとの接触面積が増加するため、ガイド部616b、618bが電極組立体10をより安定的に支持することができる。
【0093】
図9は、本発明の第4実施形態に係る二次電池の集電部材を示す斜視図である。
【0094】
本実施形態に係る二次電池は、集電部材62の構造を除いては前記第1実施形態に係る二次電池と同じ構造であるため、同じ構造に関する重複する説明は省略する。
【0095】
図9を参照しながら説明すれば、集電部材62は、正極端子21に固定して連結される端子連結部622と、端子連結部622に対して折り曲げられて形成された側板627と、正極無地部11aに固定して連結される集電片623、625と、を含む。端子連結部622には、周辺部分よりも小さい断面積を有するヒューズ部622bが形成されてもよい。
【0096】
また、端子連結部622は、電極端子接触部と、側板結合部と、折り曲げられた側面と、を含んでもよい。このとき、電極端子接触部において端子連結部622の折り曲げられた側面が電極端子接触部の側面角部を形成してもよく、側板結合部において端子連結部622の折り曲げられた側面が側板を形成してもよい。
【0097】
負極端子22に設置された集電部材は、ヒューズ部622bを除いては前記集電部材62と同じ構造または類似した構造であるため、これに関する重複する説明は省略する。
【0098】
端子連結部622は四角形の板状に形成され、その中央領域には正極端子21を挿入させるためのホール622aが形成されてもよい。また、端子連結部622は、正極端子21の下部に溶接によって接合してもよい。ヒューズ部622bは周辺部分よりも小さい断面積を有するが、このためにヒューズ部622bにはホール622cが形成されている。このホール622cは、端子連結部622の幅方向に延在して形成される。また、端子連結部622の側端は弧形の断面を有するように下向きに湾曲しており、これにより端子連結部622の側端には下向きに突出した部分が形成されてもよい。ヒューズ部622bのホール622cは端子連結部622の幅方向の中央領域に形成されており、前記した下向きに突出した部分はヒューズ部622bにも形成されている。
【0099】
一方、側板627は、端子連結部622の幅方向の端部からケース30の底側に向かって(下向きに)直角に折り曲げられて形成されてもよい。これにより、側板627は、ケース30の広い前面と平行に配置されてもよい。
【0100】
すなわち、側板627は、ヒューズ部622bが延在する方向と交差する方向に延在するように形成された角部で折り曲げられて形成されてもよい。側板627が折り曲げられて形成された角部は、ヒューズ部622bが延在する方向と直交するように形成されてもよい。
【0101】
仮に、側板627が端子連結部622の長さ方向の端部で折り曲げられて形成されていると、ヒューズ部622bに加えられる縦方向の応力が大きくなり、振動や衝撃によってヒューズ部622bが破損することがある。
【0102】
しかし、本実施形態のように、側板627を端子連結部622の幅方向端部に形成すれば、ヒューズ部622bに加えられる応力が減少し、ヒューズ部622bの厚さを減少させることができるため、小さい量の電流にもヒューズ部622bが作動するようにできる。
【0103】
側板627の下部には集電片625が連設して形成され、集電片625には支持部626、628を介して集電片623が固定形成されてもよい。
【0104】
集電片623は細長い四角形の板状に形成され、正極無地部11aに溶接によって接合した溶接バー623aと、溶接バー623aの下端部に形成されて対向する集電片625側に向かって折れた折曲バー623bと、折曲バー623bの下端部に形成された挿入チップ623cと、を含んでもよい。折曲バー623bは、溶接バー623aに対し、溶接バー623aが付着する電極組立体10の中心から外側に向かう方向に傾いて形成されるが、5°〜90°に傾いて形成されてもよい。挿入チップ623cは折曲バー623bの端部に形成され、正極無地部11aから離隔してもよい。これにより、対向する2つの挿入チップ623cの間隔は、対向する溶接バー623aの間隔よりもさらに小さくなる。ただし、挿入チップ623cは、電極組立体10間の境界面よりもさらに内側に位置し、対向する挿入チップ625c同士が接触しない。
【0105】
これにより、集電部材62を電極組立体10の間に挿入するとき、挿入チップ623cが正極無地部11aから離隔した状態で挿入されるため、正極無地部11aを損傷せずに集電部材62を容易に挿入することができる。
【0106】
また、溶接バー623aが正極無地部11aに密着するように設計することで、溶接バー623aが正極無地部11aを加圧する場合にも、挿入チップ623cは正極無地部11aから離隔した状態で挿入されるため、集電部材62を容易に挿入することができる。このように、溶接バー623aが正極無地部11aを加圧するように集電部材62を設置すれば、溶接バー623aと正極無地部11aとが密着し、外部の衝撃や振動によって集電部材62と正極無地部11aとの接触が不良となることを防ぐことができる。
【0107】
集電片625は細長い四角形の板状に形成され、正極無地部11aに溶接によって接合した溶接バー625aと、溶接バー625aの下端部に形成されて対向する集電片623側に向かって折れた折曲バー625bと、折曲バー625bの下端部に形成された挿入チップ625cと、を含んでもよい。折曲バー625bは、溶接バー625aに対し、溶接バー625aが付着する電極組立体10の中心から外側に向かう方向に傾いて形成されるが、5°〜90°に傾いて形成されてもよい。挿入チップ625cは折曲バー625bの端部に形成され、正極無地部11aから離隔する。これにより、対向する2つの挿入チップ625cの間隔は、対向する溶接バー625aの間隔よりもさらに小さくなる。ただし、挿入チップ625cは、電極組立体10間の境界面よりもさらに内側に位置し、対向する挿入チップ623c同士が接触しない。
【0108】
これにより、集電部材62を電極組立体10の間に挿入するとき、挿入チップ625cが正極無地部11aから離隔した状態で挿入されるため、正極無地部11aを損傷せずに集電部材62を容易に挿入することができる。
【0109】
また、溶接バー625aが正極無地部11aに密着するように設計することで、溶接バー625aが正極無地部11aを加圧する場合にも、挿入チップ625cは正極無地部11aから離隔した状態で挿入されるため、集電部材62を容易に挿入することができる。このように、溶接バー625aが正極無地部11aを加圧するように集電部材62を設置すれば、溶接バー625aと正極無地部11aとが密着し、外部の衝撃や振動によって集電部材62と正極無地部11aとの接触が不良となることを防ぐことができる。
【0110】
集電片623、625の上部には集電片623、625同士を連結固定する支持部626が形成され、集電片623、625の下部には集電片623、625同士を連結固定する支持部628が形成されてもよい。ここで、支持部626、628は、溶接バー623a、625aの上部及び下部にそれぞれ形成されてもよい。すなわち、本実施形態に係る支持部は、集電片623、625の基端で(側板627のうちの1つと連する部分と、その部分に隣接した部分とにおいて)互いに隣接する集電片623、625同士を連結する上部支持部626と、集電片623、625の末端で互いに隣接する集電片623、625同士を連結する下部支持部628と、を含んでもよい。
【0111】
図10は、本発明の第5実施形態に係る二次電池の集電部材を示す斜視図である。
【0112】
本実施形態に係る二次電池は、集電部材63の構造を除いては前記第1実施形態に係る二次電池と同じ構造であるため、同じ構造に関する重複する説明は省略する。
【0113】
図10を参照しながら説明すれば、集電部材63は、正極端子21に固定して連結される端子連結部632と、端子連結部632に対して折り曲げられて形成された側板637と、正極無地部11aに固定して連結される集電片633、635と、を含んでもよい。端子連結部632には、周辺部分よりも小さい断面積を有するヒューズ部632bが形成されてもよい。
【0114】
また、端子連結部632は、電極端子接触部と、側板結合部と、折り曲げられた側面と、を含んでもよい。このとき、電極端子接触部において端子連結部632の折り曲げられた側面が電極端子接触部の側面角部を形成してもよく、側板結合部において端子連結部632の折り曲げられた側面が側板637を形成してもよい。
【0115】
負極端子22に設置された集電部材は、ヒューズ部632bを除いては前記集電部材63と同じ構造であるため、これに関する重複する説明は省略する。
【0116】
端子連結部632は四角形の板状に形成され、その中央領域には正極端子21を挿入させるためのホール632aが形成されてもよい。また、端子連結部632は、正極端子21の下部に溶接によって接合してもよい。ヒューズ部632bは周辺部分よりも小さい断面積を有するが、このためにヒューズ部632bにはホール632cが形成されている。このホール632cは、端子連結部632の幅方向に延在して形成される。また、端子連結部632の側端は弧形の断面を有するように下向きに湾曲しており、これにより端子連エk粒632の側端には下向きに突出した部分が形成されてもよい。ヒューズ部632bのホール632cは端子連結部632の幅方向の中央領域に形成されており、前記した下向きに突出した部分はヒューズ部632bにも形成されている。
【0117】
一方、側板637は、端子連結部632の幅方向の端部からケース30の底側に向かって(下向きに)直角に折り曲げられて形成されてもよい。これにより、側板637は、ケース30の広い前面と平行に配置されてもよい。
【0118】
すなわち、側板637は、ヒューズ部632bが延在する方向と交差する方向に延在するように形成された角部で折り曲げられて形成されてもよい。側板637が折り曲げられて形成された角部は、ヒューズ部632bが延在する方向と直角に交差するように形成されてもよい。
【0119】
仮に、側板637が端子連結部632の長さ方向端部で折り曲げられて形成されていると、ヒューズ部632bに加えられる縦方向の応力が大きくなり、振動や衝撃によってヒューズ部632bが破損することがある。
【0120】
しかし、本実施形態のように、側板637を端子連結部632の幅方向端部に形成すれば、ヒューズ部632bに加えられる応力が減少し、ヒューズ部632bの厚さを減少させることができるため、小さい量の電流にもヒューズ部632bが作動するようにできる。
【0121】
側板637の下部には集電片635が連設して形成され、集電片635には支持部636、638を介して集電片633が固定形成されてもよい。
【0122】
集電片633は細長い四角形の板状に形成され、正極無地部11aに溶接によって接合した溶接バー633aと、溶接バー633aの下端部に形成されて対向する集電片635側に向かって折れた折曲バー633bと、折曲バー633bの下端部に形成された挿入チップ633cと、を含んでもよい。折曲バー633bは、溶接バー633aに対し、溶接バー633aが付着する電極組立体10の中心から外側に向かう方向に傾いて形成されるが、5°〜90°に傾いて形成されてもよい。挿入チップ633cは折曲バー633bの端部に形成され、正極無地部11aから離隔してもよい。これにより、対向する2つの挿入チップ633cの間隔は、対向する溶接バー633aの間隔よりもさらに小さくなる。ただし、挿入チップ633cは、電極組立体10間の境界面よりもさらに内側に位置し、対向する挿入チップ633c同士が接触しない。
【0123】
これにより、集電部材63を電極組立体10の間に挿入するとき、挿入チップ633cが正極無地部11aから離隔した状態で挿入されるため、正極無地部11aを損傷せずに集電部材63を容易に挿入することができる。
【0124】
また、溶接バー633aが正極無地部11aに密着するように設計することで、溶接バー633aが正極無地部11aを加圧する場合にも、挿入チップ633cは正極無地部11aから離隔した状態で挿入されるため、集電部材63を容易に挿入することができる。このように、溶接バー633aが正極無地部11aを加圧するように集電部材63を設置すれば、溶接バー633aと正極無地部11aとが密着し、外部の衝撃や振動によって集電部材63と正極無地部11aとの接触が不良となることを防ぐことができる。
【0125】
集電片635は細長い四角形の板状に形成され、正極無地部11aに溶接によって接合した溶接バー635aと、溶接バー635aの下端部に形成されて対向する集電片633に向かって折れた折曲バー635bと、折曲バー635bの下端部に形成された挿入チップ635cと、を含んでもよい。折曲バー635bは、溶接バー635aに対し、溶接バー635aが付着する電極組立体10の中心から外側に向かう方向に傾いて形成されるが、5°〜90°に傾いて形成されてもよい。挿入チップ635cは折曲バー635bの端部に形成され、正極無地部11aから離隔してもよい。これにより、対向する2つの挿入チップ635cの間隔は、対向する溶接バー635aの間隔よりもさらに小さくなる。ただし、挿入チップ635cは、電極組立体10の間の境界面よりもさらに内側に位置し、対向する挿入チップ633c同士が接触しない。
【0126】
これにより、集電部材62を電極組立体10の間に挿入するとき、挿入チップ635cが正極無地部11aから離隔した状態で挿入されるため、正極無地部11aを損傷せずに集電部材62を容易に挿入することができる。
【0127】
また、溶接バー635aが正極無地部11aに密着するように設計することで、溶接バー635aが正極無地部11aを加圧する場合にも、挿入チップ635cは正極無地部11aから離隔した状態で挿入されるため、集電部材62を容易に挿入することができる。このように、溶接バー635aが正極無地部11aを加圧するように集電部材62を設置すれば、溶接バー635aと正極無地部11aとが密着し、外部の衝撃や振動によって集電部材63と正極無地部11aの接触とが不良となることを防ぐことができる。
【0128】
集電片633、635の上部には集電片633、635同士を連結固定する支持部636が形成され、集電片633、635の下部には集電片633、635同士を連結固定する支持部638が形成されてもよい。ここで、支持部636は、溶接バー623a、625aの上部に固定形成され、支持部638は挿入チップ633c、635cに固定形成されてもよい。すなわち、本実施形態に係る支持部は、集電片623、625の基端で(側板637のうちの1つと連設する部分と、その部分に隣接する部分とにおいて)互いに隣接する集電片633、635同士を連結する上部支持部636と、集電片633、635の末端で互いに隣接する集電片633、635同士を連結する下部支持部638と、を含んでもよい。
【0129】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明、および添付の図面の範囲内で多様に変形して実施することができる。