特許第6133887号(P6133887)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6133887CXCR3受容体アンタゴニストとしてのシクロアルカンカルボン酸誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6133887
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】CXCR3受容体アンタゴニストとしてのシクロアルカンカルボン酸誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 207/40 20060101AFI20170515BHJP
   A61K 31/4015 20060101ALI20170515BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/4025 20060101ALI20170515BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/427 20060101ALI20170515BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20170515BHJP
   C07D 233/74 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/4166 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/4178 20060101ALI20170515BHJP
   C07D 277/34 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/426 20060101ALI20170515BHJP
   C07D 263/44 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/421 20060101ALI20170515BHJP
   C07D 239/54 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/513 20060101ALI20170515BHJP
   C07D 209/52 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/403 20060101ALI20170515BHJP
   C07D 221/20 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/438 20060101ALI20170515BHJP
   C07D 209/48 20060101ALI20170515BHJP
   A61K 31/4035 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 21/04 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 31/00 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20170515BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20170515BHJP
【FI】
   C07D207/40
   A61K31/4015
   C07D405/12CSP
   A61K31/4025
   C07D417/12
   A61K31/427
   C07D413/12
   A61K31/422
   C07D233/74
   A61K31/4166
   A61K31/4178
   C07D277/34
   A61K31/426
   C07D263/44
   A61K31/421
   C07D239/55
   A61K31/513
   C07D209/52
   A61K31/403
   C07D221/20
   A61K31/438
   C07D209/48
   A61K31/4035
   A61P43/00 111
   A61P11/00
   A61P17/06
   A61P37/06
   A61P27/02
   A61P1/00
   A61P3/10
   A61P21/04
   A61P25/00
   A61P31/00
   A61P29/00 101
   A61P17/00
【請求項の数】22
【全頁数】100
(21)【出願番号】特願2014-545368(P2014-545368)
(86)(22)【出願日】2012年12月3日
(65)【公表番号】特表2015-500272(P2015-500272A)
(43)【公表日】2015年1月5日
(86)【国際出願番号】HU2012000128
(87)【国際公開番号】WO2013084013
(87)【国際公開日】20130613
【審査請求日】2015年10月27日
(31)【優先権主張番号】11462023.0
(32)【優先日】2011年12月6日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】504456798
【氏名又は名称】サノフイ
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【弁理士】
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【弁理士】
【氏名又は名称】竹林 則幸
(72)【発明者】
【氏名】バータ,イムレ
(72)【発明者】
【氏名】ブヅエル−ラントシュ,ペーテル
(72)【発明者】
【氏名】バシャシュ,アッティラ
(72)【発明者】
【氏名】バルターネー・ボドル,ベロニカ
(72)【発明者】
【氏名】フェレンツィ,ジョルジュ
(72)【発明者】
【氏名】テメスケジ,ジュジャンナ
(72)【発明者】
【氏名】セレツキィ,ガーボル
(72)【発明者】
【氏名】バートリ,シャーンドル
(72)【発明者】
【氏名】スムルツィナ,マルティン
(72)【発明者】
【氏名】パテック,マルセル
(72)【発明者】
【氏名】ベイヒシェル,アレクシャンドラ
(72)【発明者】
【氏名】エシュ・トルペ,ダービド
【審査官】 伊佐地 公美
(56)【参考文献】
【文献】 特表平06−502146(JP,A)
【文献】 特開2007−238489(JP,A)
【文献】 特表2006−522793(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式1
【化1】
[式中、
Rは水素又はC1−4アルキル基を表し;

【化2】
(式中、Rは水素又はC1−4アルキル基を表し;
は水素、ハロゲン、CF、CN又はC1−4アルキルを表し;
は水素、ハロゲン又はC1−4アルキルを表す。)から構成される群から選択される基を表し;
a=0、1又は2、b=0、1、2又は3、c=1、2又は3であり、
、R、R及びRは相互に独立してH又はC1−4アルキルを表し;
Xは場合により二重結合もしくは三重結合もしくはO及びSから選択されるヘテロ原子を含むC脂肪族炭化水素架橋基、又は−CH(CH)CH−を表し;
Yは水素、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はC1−4ヒドロキシアルキルを表し;
Zは場合により1個の二重結合、並びに/又はO、S、N及びN(CH)から選択される1個以上のヘテロ原子を含むC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むC3−6シクロアルキル環又はフェニル環と縮合したC2−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むスピロC3−6シクロアルキル環で置換されたC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表す。]の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可
能な塩。
【請求項2】
Rが水素又はC1−4アルキルを表し;

【化3】
(式中、Rは水素又はC1−4アルキルを表し;
は水素、ハロゲン、CF、CN又はC1−4アルキルを表し;
は水素、ハロゲン又はC1−4アルキルを表す。)から構成される群から選択される基を表し;
a=0又は1、b=0、1又は2、c=1、2又は3であり;
【化4】

【化5】
(式中、R及びRは相互に独立してH又はC1−4アルキルを表す。)から構成される群から選択されるシクロアルカンカルボン酸又はそのエステルを表し;
Xが−O−CH−、−S−CH−、−CH=CH−、−CH−CH−、−C≡C−又はシクロプロパンジイルを表し;
Yが水素、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はC1−4ヒドロキシアルキルを表し;
Zが場合により1個の二重結合、並びに/又はO、S、N及びN(CH)から選択される1個以上のヘテロ原子を含むC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むC3−6シクロアルキル環又はフェニル環と縮合したC2−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むスピロC3−6シクロアルキル環で置換されたC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表す請求項1に記載の式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項3】
Rが水素を表す請求項1又は2に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項4】

【化6】
(式中、Rはメチル又はエチルを表し;
はCl、F、CF、CN、メチル又はエチルを表し;
は水素、Cl、F又はメチルを表す。)から構成される群から選択される基を表す請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項5】

【化7】
(式中、Rはメチル又はエチルを表し;
は水素、Cl又はFを表す。)から構成される群から選択される基を表す請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項6】

【化8】
(式中、Rはメチル又はエチルを表し;
は水素、Cl又はFを表す。)から構成される群から選択される基を表す請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項7】
Xが−O−CH−、−S−CH−又は−CH−CH−を表す請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項8】
Yが水素、Cl、F、メチル、エチル、メトキシ又は−CH−OHを表す請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項9】
Yがエチル又はメトキシを表す請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項10】
Zが−(CH−、−(CH−、−CH−O−、−CH−S−、−CH−N(CH)−、−CH=CH−N(CH)−、−N=CH−N(CH)−、シクロプロパンジイル、
【化9】
を表す請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項11】
Zが−(CH−又は−CH−N(CH)−を表す請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項12】
Rが水素、メチル又はエチルを表し;

【化10】
(式中、Rは水素、メチル又はエチルを表し;
は水素、クロロ、フルオロ、CF、CN、メチル又はエチルを表し;
は水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルを表す。)から構成される群から選択される基を表し;
a=0又は1、b=0、1又は2、c=1、2又は3であり;
【化11】

【化12】
(式中、R及びRは相互に独立してH又はメチル又はエチルを表す。)から構成される群から選択されるシクロアルカンカルボン酸又はそのエステルを表し;
Xが−O−CH−、−S−CH−、−CH=CH−、−CH−CH−、−C≡C−又はシクロプロパンジイルを表し;
Yがクロロ、フルオロ、メチル、エチル、メトキシ又は−CH−OHを表し;
Zが−(CH−、−(CH−、−CH−O−、−CH−S−、−CH−N(CH)−、−CH=CH−N(CH)−、−N=CH−N(CH)−、CH(CH)CH−、
【化13】
を表す請求項1に記載の式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項13】
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸エチルエステル
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
シス−4−[([1−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
シス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((R)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
シス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−4,5−ジクロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸塩酸塩
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−({{3−クロロ−4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{3−クロロ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ
)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−{[{3−クロロ−4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−(5−クロロインダン−1−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−({{3−クロロ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−({{3−クロロ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((R)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−({{3−クロロ−4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[(E)−3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロペニル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メトキシ
−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,6−ジオキソピペリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
3−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロ−6−メチルインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロ−4−メチルインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((R)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−({{3−クロロ−4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]ベンジル}−[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イルメチル)シクロプロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{3−メトキシ−4−[3−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)プロピル]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メトキシ−4−[3−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)プロピル]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロプ−1−イニル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−シアノフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−シアノフェニル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メチル−4−[
2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−フルオロベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−フルオロベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5,6−ジクロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−({{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}−[1−(4−エチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−{[{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}−(1−p−トリルエチル)アミノ]メチル}シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−{[{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}−(1−p−トリルエチル)アミノ]メチル}シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−ヒドロキシメチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−4,5−ジクロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エチルスルファニル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エチルスルファニル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−フルオロベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((4−クロロ−5−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((6−クロロ−5−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((6−クロロ−5−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((4−クロロ−5−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((6−クロロ−5−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−フルオロベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロ−6−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
(1R,3R)−3−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1S,3S)−3−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1R,3S)−3−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1S,3R)−3−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1R,3S)−3−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−
メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1R,3R)−3−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1R,3R)−3−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1S,3R)−3−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1R,3S)−3−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1S,3R)−3−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1S,3S)−3−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1S,3S)−3−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1R,2R)−2−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロプロパンカルボン酸エチルエステル
(1R,2R)−2−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロプロパンカルボン酸
(1S,2R)−2−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロプロパンカルボン酸エチルエステル
(1S,2R)−2−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロプロパンカルボン酸
(1R,3R)−3−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
(1S,3S)−3−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
(1S,3S)−3−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
(1R,3R)−3−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
1−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロプロパンカルボン酸
トランス−3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3
−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
トランス−3−([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
3−((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
トランス−3−([(R)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([(R)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
トランス−3−([(S)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([(S)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−
ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([1−(3,4−ジクロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
トランス−4−{[{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}−(1−インダン−5−イルエチル)アミノ]メチル}シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((1−インダン−5−イルエチル)−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノメチル]シクロヘキサンカルボン酸
−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,4−ジオキソ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(7,9−ジオキソ−8−アザスピロ[4.5]デク−8−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロ−4−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロ−4−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
シス−3−([(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([(R)−1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
シス−3−([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
トランス−4−({{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}−[1−(4−トリフルオロメチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−((3aS,7aR)−1,3−ジオキソ−1,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロイソインドール−2−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸塩酸塩
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロイソインドール−2−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸塩酸塩
トランス−4−[(((S)−5−クロロ−4−フルオロインダン−1−イル)−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
3−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロブタンカルボン酸
シス−3−(((R)−1−インダン−5−イルエチル)−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
トランス−3−(((R)−1−インダン−5−イルエチル)−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
から構成される群から選択される請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項14】
請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩の製造方法であって、
式4
【化14】
(式中、X、Y及びZは請求項1に定義した通りの意味である。)のベンズアルデヒドを式5
【化15】
(式中、Rは請求項1に定義した通りの意味である。)の第1級アミンで還元的アミノ化する工程と、
得られた式2
【化16】
の第2級アミンを式3
【化17】
(式中、R、R、R、R、R、b及びcは請求項1に定義した通りの意味であり、R’は−CHO又は=Oを表す。)のホルミル又はオキソシクロアルカンカルボン酸エステルと反応させる工程と、
得られた式1のエステルを場合により加水分解する工程を含む前記方法。
【請求項15】
医薬用としての請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項16】
CXCR3受容体介在性疾患又は障害の予防及び/又は治療処置用としての請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩。
【請求項17】
CXCR3受容体介在性疾患又は障害の予防及び/又は治療処置用としての請求項16に記載の化合物であって、前記疾患又は障害がCOPD、乾癬、移植片/移植組織拒絶反応、眼科疾患、セリアック病、炎症性腸疾患(IBD)、1型糖尿病、重症筋無力症(MG)、多発性硬化症(MS)及び他の神経炎症性疾患、狼瘡、関節リウマチ(RA)又は扁平苔癬から構成される群から選択される前記化合物。
【請求項18】
請求項1から13のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩と、少なくとも1種の医薬的に許容可能な賦形剤を含有する医薬組成物。
【請求項19】
COPD、乾癬、移植片/移植組織拒絶反応、眼科疾患、セリアック病、炎症性腸疾患(IBD)、1型糖尿病、重症筋無力症(MG)、多発性硬化症(MS)及び他の神経炎症性疾患、狼瘡、関節リウマチ(RA)又は扁平苔癬から構成される群から選択される疾患又は障害の予防及び/又は治療処置用としての請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項20】
式2
【化18】
[式中、

【化19】
(式中、Rは水素又はC1−4アルキル基を表し;
は水素、ハロゲン、CF、CN又はC1−4アルキルを表し;
は水素、ハロゲン又はC1−4アルキルを表す。)から構成される群から選択される基を表し;
Xは場合により二重結合もしくは三重結合もしくはO及びSから選択されるヘテロ原子を含むC脂肪族炭化水素架橋基、又は−CH(CH)CH−を表し;
Yは水素、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はC1−4ヒドロキシアルキルを表し;
Zは場合により1個の二重結合、並びに/又はO、S、N及びN(CH)から選択される1個以上のヘテロ原子を含むC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むC3−6シクロアルキル環又はフェニル環と縮合したC2−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むスピロC3−6シクロアルキル環で置換されたC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表す。]の化合物又はその塩。
【請求項21】
CXCR3受容体介在性疾患又は障害の治療又は予防処置用医薬であって、医薬的に有効な量の請求項1から13のいずれか一項に記載の1種以上の化合物を含む前記医薬。
【請求項22】
前記CXCR3受容体介在性疾患又は障害がCOPD、乾癬、移植片/移植組織拒絶反応、眼科疾患、セリアック病、炎症性腸疾患(IBD)、1型糖尿病、重症筋無力症(MG)、多発性硬化症(MS)及び他の神経炎症性疾患、狼瘡、関節リウマチ(RA)又は扁平苔癬から構成される群から選択される請求項21に記載の医薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はCXCR3ケモカインの異常活性化に起因する疾患の予防及び/又は治療処置用医薬の活性成分として有用な化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
ケモカインは約8〜10kDaのサイズの低分子可溶性蛋白質の大きなファミリーである。ケモカインの主要な役割の1つは免疫細胞の遊走を誘導することである。細胞の運動を導くメカニズムは関連するケモカイン受容体をその表面に発現する細胞が対応するケモカインの濃度勾配の方向に化学的に引き寄せられることにより生じる。
【0003】
ケモカインには、細胞のトラフィッキングを日々制御するという点で機能的に恒常性のものがある。このような恒常性ケモカインは例えばリンパ節へのリンパ球のホーミングを誘導し、あるいは新生血管の増殖を促進又は抑制(即ち血管新生作用又は血管新生抑制作用を発揮)することにより発生に関与する。
【0004】
また、ケモカインには炎症や外傷に応答して発現されるものもある。これらの炎症性ケモカインは炎症組織への特定の白血球集団の動員を制御し、その結果、活性化された免疫細胞から特定の調節因子及び酵素因子を放出させることができる。これらの炎症性ケモカインの発現は通常では種々の型の細胞からのインターロイキン−1(IL−1)又はインターフェロン−γ(IFN−γ)により誘導される。
【0005】
ケモカインは細胞表面で発現される特定のケモカイン受容体と結合することによりその機能を発揮する。ケモカイン受容体は約340〜360アミノ酸長であり、G蛋白質共役型受容体(GPCR)スーパーファミリーに属する。今日までに約50種類のケモカインが同定されている。そのうちの多くは同一の受容体と結合することができ、特定のケモカインは更に複数のケモカイン受容体と結合することができる。現在、これらの50種類の公知ケモカインについて合計20種類の異なるケモカイン受容体が知られている[Groom,J.R.and Luster,A.D.2011.Immunology and Cell Biology,1−9]。より最近では、所定のケモカイン受容体について異なる発現パターンと異なる生理学的又は病理生理学的役割をもち得る異なるスプライス変異体も記載されている。
【0006】
CXCR3はCD4(Th1ヘルパー)及びCD8(CTL、細胞傷害性ないしTc)Tリンパ球等の活性化免疫細胞で主に発現される炎症性ケモカイン受容体である。CXCR3はナイーブTリンパ球には存在しないが、その細胞表面発現は樹状細胞によるT細胞活性化後に迅速に誘導される。CXCR3はナチュラルキラー細胞(NK)やNKT細胞等の自然リンパ球、形質細胞様樹状細胞(pDC)[Groom,J.R.and Luster,A.D.2011.Immunology and Cell Biology,1−9]、炎症性好中球及びマクロファージでも発現される。
【0007】
CXCR3はCXCL9(別称Mig)、CXCL10(IP−10)及びCXCL11(I−TAC)の3種類のインターフェロン誘導性ケモカインにより選択的に活性化される。これらの内因性アゴニストによるCXCR3の活性化はホスホリパーゼC(PLC)を介して細胞内Ca2+動員を誘発し、更に分裂促進因子活性化蛋白質キナーゼ(MAPキナーゼ)及びPI3キナーゼの活性化を誘発する[Liu,M;Guo,S;Hibbert,J.M;Jain,V;Sinh,N Wilson,N.O;and Stiles,J.K.2011.Cytokine & Growth Factor Reviews,22:121−130.]。これらの細胞内イベントは最終的にリンパ球遊走及び増殖の刺激に至る。CXCR3は活性化された免疫細胞を炎症部位へ選択的に動員するのに重要な役割を果たす。一旦動員されると、細胞傷害性T細胞(CTL)はパーフォリンとグランザイムBの放出によりアポトーシスを誘導し、局所組織損傷とその後のリモデリングに寄与する。炎症部位において、動員されたTh1細胞及びCTL細胞はIFN−γを放出し、上皮細胞とマクロファージを刺激して更にCXCR3アゴニストを放出させ、持続的な炎症活性化をもたらす。
【0008】
急性感染中には強いTh1及びCTL応答が有益であるが、望ましくない組織破壊と慢性免疫病理学的変化を防ぐためにはこれらの応答を停止させる必要がある[Groom,J.R.and Luster,A.D.2011.Experimental Cell Research 317:620−631]。この点で、CXCR3アンタゴニストは治療薬として有意義であると予想される。
【0009】
より最近の研究によると、CXCR3はヒトCD25+FOXP3+制御性CD4+T細胞(Treg)でも発現され、活性化後のTreg細胞ではCXCR3濃度が上昇することが立証されている[Vandercappellen,J et al,2011.Cytokine & Growth Factor Reviews 22:1−18.]。この報告によると、CXCR3はTreg細胞のトラフィッキングの誘発に関与しているらしい。Treg細胞は炎症の末梢部位まで遊走し、CD4+Th1細胞とCD8+CTL細胞に抑制作用を加える[Hoerning,A et al 2011.Eur J Immunol,2011年4月26日受領オンライン原稿.DOI:10.1002/eji.201041095]。従って、Treg細胞は免疫反応を抑制し、免疫寛容を維持し、自己免疫反応を防ぐために重要である。
【0010】
目下のところ、TregサブセットにおけるCXCR3の発現パターン又はCXCR3とTreg免疫調節機能の関連については殆ど知られていない。しかし、この知見は種々の動物モデルにおいて報告されているCXCR3遮断の所定の多様な機能的作用[Hoerning,A et al 2011.Eur J Immunol,2011年4月26日受領オンライン原稿.DOI:10.1002/eji.201041095]又は種々の型の同種移植片拒絶反応におけるCXCR3遮断の多様な作用を説明し得るものである。
【0011】
現在、ヒトではCXCR3についてCXCR3−A、CXCR3−B[Romagnani,P;Lasagni,L;Annunziato,F;Serio,M.and Romagnani,S.2004.TRENDS in Immunology,25:201−209.]及びCXCR3−altの3種類のスプライス変異体が記載されている。CXCR3−Aが最も多量に存在する変異体であり、Gi/o型のG蛋白質と結合し、走化性と細胞増殖を誘発する。
【0012】
スプライス変異体CXCR3−Bは内皮細胞及び血管平滑筋細胞で発現され、血管新生抑制作用を誘発すると考えられている[Strieter,R.M;Burdick,M.D;Gomperts,B.N;Belperio,.A;Keane,M.P.2011.Cytokine & Growth Factor Reviews 16:593−609.]。CXCR3−Bはよく知られている3種類のCXCR3アゴニストであるCXCL9(Mig)、CXCL10(IP−10)及びCXCL11(I−TAC)だけでなく、選択的なCXCR3−B特異的ケモカインアゴニストである第4のアゴニストCXCL4(PF−4)とも結合することができる。CXCR3−Bの活性化は刺激型のG蛋白質であるGsの活性化を誘発し、その結果、細胞内cAMP上昇を生じ、最終的に血管新生抑制作用と細胞増殖の抑制をもたらすと推定される。しかし、より最近の研究によると、この2番目のスプライス変異体であるCXCR3−Bはマウスに存在しないことが示されており[Campanella,G.S.V;Colvin,R.A;and Luster,A.D.2010.PLoS ONE 5(9):e12700.doi:10.1371/journal.pone.0012700]、それに加え、同一著者らはヒト内皮細胞を使用した実験においてCXCL10がCXCR3受容体から独立して内皮細胞増殖を抑制できることも立証している。現在、各種CXCR3スプライス変異体の推定される役割については相反する見解があり、その生理学的及び病理生理学的役割を解明するためには更に研究が必要である。
【0013】
他方、Tリンパ球が免疫系において重要な調節機能を果たすことは広く認められている[Wijtmans,M;Verzijl,D;Leurs,R;de Esch,I.J.P;and Smit,M.J.2008.ChemMedChem.3:861−872.及びMuller,M;Carter,M.J;Hofert,J;and Campbell,I.L.2010.Neuropathology and Applied Neurobiology,36:368−387.]。20種類の公知ケモカイン受容体のうちの15種類が異なるTリンパ球亜集団間で発現されるという事実もその特殊な役割を示唆している[Pease and Williams,Br.J.Pharmacol.2006.147,S212]。T細胞は多くの炎症性疾患に関与している。
【0014】
臨床エビデンスは例えば、
(i)COPD患者の末梢気道[Donnelly,L.E.and Barnes,P.J.Trends in Pharmacol Sci 27(10):564−553.]、
(ii)中等度〜重度乾癬患者に由来する皮膚生検[Chen,S−C;Groot,M.;Kinsley,D;Laverty,M;McClanahan,T;Arreaza,M;Gustafson,E.L;Teunissen,M.B.M;Rie,M.A;Jay,S.F;and Kraan,M.2010.Arch.Dermatol.Rev.302:113−123]、
(iii)1型糖尿病患者のリンパ節及び膵島[Uno,S;Imagawa,A;Saisho,K;Okita,K;Iwahashi,H;Hanafusai,T;and Shimomura,I.2010.Endocrine Journal.57(11):991−996.]、
(iv)急性同種移植片拒絶反応(肺、心臓、腎臓及び皮膚移植片)[Wenczel,J.Lucas,S;Zahn,S;Mikus,S;Metze,D;Stadter,S,et al,2008.J.Am.Acad.Dermatol.58:437−442.]、
(v)潰瘍性大腸炎患者の結腸生検[Singh,U.P.Singh,R;Singh,S;Karls,R.K;Quinn,F.D;Taub,D.D;and Lillard Jr J.W.2008.BMC Immunology 9:25]、
及び(vi)重症筋無力症患者に由来する胸腺[Pease,J.E and Horuk,R.2009.Expert Opin Ther Patents,19(2):199−221]
等の複数の自己免疫疾患又は炎症性疾患でCXCR3受容体及び/又はその内因性アゴニスト(CXCL10、CXCL11)の顕著な過剰発現を示している。
【0015】
動物では、CXCR3−KOマウスがタバコの煙等の有害刺激後に気管支肺胞腔内へのT細胞遊走停止を示している(COPDのマウスモデル)。CXCL10遺伝子欠損ないしCXCR3−KOマウスは移植片拒絶反応のマウスモデルにおいて同種移植片生着期間の延長を示した(心臓及び膵島同種移植片)。
【0016】
アンタゴニストによるCXCR3活性化の阻害はCOPD[Hansel,T.T.and Barnes,P.J.2009.Lancet,374:744−755]、乾癬[Krueger,J.G.and Bowcock,A.2005.Ann.Rheum.Dis.64:Suppl.II.:ii30−ii36.]、移植片/移植組織拒絶反応[Hancock,W.W;Lu,B;Gao,W;Cziszmadia,V;Faia,K;King,J.A;Smileey,S.T;Ling,M;Gearad,N.P;and Gerard,C.2000.J Exp Med 192:1515−1519.]、眼科疾患[Sorensen,T.L;Roed,H;Sellebjerg,F.2004.Br.J.Opthalmol.88:1146−1148.]、セリアック病[Lammers,K.M;Khandelwal,S;Chaudhry,F;Kryszak,D;Puppa,E.L;Casolaro;V;and Fasano,A.2010.Immunology,132:432−440.]、炎症性腸疾患(IBD)[Nishimura,M;Kuboi,Y;Muramato,K;Kawano,T;and Imai,T.2009.Autoimmunity:Ann N.Y.Acad.Sci.1173:350−356.]、1型糖尿病[Shimida,A;Oikawa,Y;Yamada,Y;Okubo,Y;and Narumi,S.2009.Review of Diabetic Studies,6(2):81−84]、重症筋無力症(MG)[Pease,J.E and Horuk,R.2009.Expert Opin Ther Patents,19(2):199−221]、多発性硬化症(MS)及び他の神経炎症性疾患[Muller,M;Carter,M.J;Hofert,J;and Campbell,I.L.2010.Neuropathology and Applied Neurobiology,36:368−387.]、狼瘡[Lacotte,S;Brun,S;Muller,S;and Dumortier,H.2009.Autoimmunity:Ann N.Y.Acad.Sci.1173:310−317.]、関節リウマチ(RA)[Brightling,C;Ammit,A.J;Kaur,D;Black,J.L;Wardlaw,A.J;Hughes,J.M;and Bradding,P.2005.Am J Respir Crit Care Med.171:1103−1108.]、扁平苔癬[Meller,S;Gillier,M;and Homey,B.2009.J.Investigative Dermatology.129:315−319.]等の疾患の治療の有望なアプローチとなる。
【0017】
CXCR3を標的にすると、全3種類の内因性CXCR3ケモカインの作用を同時に阻止できるため、上記病態を治療するのにより簡単な方法であると思われる。
【0018】
WO2003087063、WO200604924、WO2009094168及びWO2009105435等の各種特許出願及び登録特許がケモカイン又はCXCR3受容体の阻害剤を開示しているが、公知化合物は本発明の化合物とは構造的に著しく相違する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】国際公開第2003/087063号
【特許文献2】国際公開第2006/04924号
【特許文献3】国際公開第2009/094168号
【特許文献4】国際公開第2009/105435号
【非特許文献】
【0020】
【非特許文献1】Groom,J.R.and Luster,A.D.2011.Immunology and Cell Biology,1−9
【非特許文献2】Liu,M;Guo,S;Hibbert,J.M;Jain,V;Sinh,N Wilson,N.O;and Stiles,J.K.2011.Cytokine & Growth Factor Reviews,22:121−130
【非特許文献3】Groom,J.R.and Luster,A.D.2011.Experimental Cell Research 317:620−631
【非特許文献4】Vandercappellen,J et al,2011.Cytokine & Growth Factor Reviews 22:1−18
【非特許文献5】Hoerning,A et al 2011.Eur J Immunol,2011年4月26日受領オンライン原稿.DOI:10.1002/eji.201041095
【非特許文献6】Romagnani,P;Lasagni,L;Annunziato,F;Serio,M.and Romagnani,S.2004.TRENDS in Immunology,25:201−209
【非特許文献7】Strieter,R.M;Burdick,M.D;Gomperts,B.N;Belperio,.A;Keane,M.P.2011.Cytokine & Growth Factor Reviews 16:593−609
【非特許文献8】Campanella,G.S.V;Colvin,R.A;and Luster,A.D.2010.PLoS ONE 5(9):e12700.doi:10.1371/journal.pone.0012700
【非特許文献9】Wijtmans,M;Verzijl,D;Leurs,R;de Esch,I.J.P;and Smit,M.J.2008.ChemMedChem.3:861−872
【非特許文献10】Muller,M;Carter,M.J;Hofert,J;and Campbell,I.L.2010.Neuropathology and Applied Neurobiology,36:368−387
【非特許文献11】Pease and Williams,Br.J.Pharmacol.2006.147,S212
【非特許文献12】Donnelly,L.E.and Barnes,P.J.Trends in Pharmacol Sci 27(10):564−553
【非特許文献13】Chen,S−C;Groot,M.;Kinsley,D;Laverty,M;McClanahan,T;Arreaza,M;Gustafson,E.L;Teunissen,M.B.M;Rie,M.A;Jay,S.F;and Kraan,M.2010.Arch.Dermatol.Rev.302:113−123
【非特許文献14】Uno,S;Imagawa,A;Saisho,K;Okita,K;Iwahashi,H;Hanafusai,T;and Shimomura,I.2010.Endocrine Journal.57(11):991−996
【非特許文献15】Wenczel,J.Lucas,S;Zahn,S;Mikus,S;Metze,D;Stadter,S,et al,2008.J.Am.Acad.Dermatol.58:437−442
【非特許文献16】Singh,U.P.Singh,R;Singh,S;Karls,R.K;Quinn,F.D;Taub,D.D;and Lillard Jr J.W.2008.BMC Immunology 9:25
【非特許文献17】Pease,J.E and Horuk,R.2009.Expert Opin Ther Patents,19(2):199−221
【非特許文献18】Hansel,T.T.and Barnes,P.J.2009.Lancet,374:744−755
【非特許文献19】Krueger,J.G.and Bowcock,A.2005.Ann.Rheum.Dis.64:Suppl.II.:ii30−ii36
【非特許文献20】Hancock,W.W;Lu,B;Gao,W;Cziszmadia,V;Faia,K;King,J.A;Smileey,S.T;Ling,M;Gearad,N.P;and Gerard,C.2000.J Exp Med 192:1515−1519
【非特許文献21】Sorensen,T.L;Roed,H;Sellebjerg,F.2004.Br.J.Opthalmol.88:1146−1148
【非特許文献22】Lammers,K.M;Khandelwal,S;Chaudhry,F;Kryszak,D;Puppa,E.L;Casolaro;V;and Fasano,A.2010.Immunology,132:432−440
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【非特許文献24】Shimida,A;Oikawa,Y;Yamada,Y;Okubo,Y;and Narumi,S.2009.Review of Diabetic Studies,6(2):81−84
【非特許文献25】Lacotte,S;Brun,S;Muller,S;and Dumortier,H.2009.Autoimmunity:Ann N.Y.Acad.Sci.1173:310−317
【非特許文献26】Brightling,C;Ammit,A.J;Kaur,D;Black,J.L;Wardlaw,A.J;Hughes,J.M;and Bradding,P.2005.Am J Respir Crit Care Med.171:1103−1108
【非特許文献27】Meller,S;Gillier,M;and Homey,B.2009.J.Investigative Dermatology.129:315−319
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明者らは、強いアンタゴニスト作用をもち、CXCR3受容体に対して選択的な新規CXCR3受容体アンタゴニスト化合物を製造することを目指した。本発明者らは更に前記新規化合物の安定性、生体適合性、代謝、治療指数、毒性及び溶解度を検討し、原薬開発に応用できるようにすることを目指した。更に、その有利な腸内吸収により前記化合物を経口投与できるようにすることも目指した。
【課題を解決するための手段】
【0022】
その結果、本発明者らは下式1により表され、CXCR3受容体に対する阻害活性をもつ化合物を同定するに至った。
【0023】
従って、本発明は式1
【0024】
【化1】
の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を提供し、
前記式中、
Rは水素又はC1−4アルキル基を表し;
【0025】
【化2】
(式中、Rは水素又はC1−4アルキル基を表し;
は水素、ハロゲン、CF、CN又はC1−4アルキルを表し;
は水素、ハロゲン又はC1−4アルキルを表す。)から構成される群から選択される基を表し;
a=0、1又は2、b=0、1、2又は3、c=1、2又は3であり、
、R、R及びRは相互に独立してH又はC1−4アルキルを表し;
Xは場合により二重結合もしくは三重結合もしくはO及びSから選択されるヘテロ原子を含むC脂肪族炭化水素架橋基、又は−CH(CH)CH−を表し;
Yは水素、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はC1−4ヒドロキシアルキルを表し;
Zは場合により1個の二重結合、並びに/又はO、S、NH及びN(CH)から選択される1個以上のヘテロ原子を含むC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むC3−6シクロアルキル環又はフェニル環と縮合したC2−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むスピロC3−6シクロアルキル環で置換されたC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表す。
【0026】
本発明の別の態様によると、式1の化合物又は医薬的に許容可能な塩、立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩の製造方法が提供され、前記方法は式4
【0027】
【化3】
(式中、X、Y及びZは上記に定義した通りの意味である。)のベンズアルデヒドを式5
【0028】
【化4】
(式中、Rは上記に定義した通りの意味である。)の第1級アミンで還元的アミノ化する工程と、
得られた式2
【0029】
【化5】
の第2級アミンを式3
【0030】
【化6】
(式中、R、R、R、R、R、b及びcは上記に定義した通りの意味であり、R’は−CHO又は=Oである。)のホルミル又はオキソシクロアルカンカルボン酸エステルと反応させる工程と、
得られた式1のエステルを場合により加水分解する工程を含む。
【0031】
本発明の別の態様によると、式1の少なくとも1種の化合物又は医薬的に許容可能な塩、立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩と、少なくとも1種の医薬的に許容可能な賦形剤を含有する医薬組成物が提供される。
【0032】
別の態様によると、本発明はCXCR3受容体介在性疾患又は障害、特にCOPD、乾癬、移植片/移植組織拒絶反応、眼科疾患、セリアック病、炎症性腸疾患(IBD)、1型糖尿病、重症筋無力症(MG)、多発性硬化症(MS)及び他の神経炎症性疾患、狼瘡、関節リウマチ(RA)又は扁平苔癬から構成される群から選択される疾患又は障害の予防及び/又は治療処置用としての式1の化合物又は医薬的に許容可能な塩、立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩に関する。
【0033】
更に、本発明はCXCR3受容体介在性疾患又は障害、特にCOPD、乾癬、移植片/移植組織拒絶反応、眼科疾患、セリアック病、炎症性腸疾患(IBD)、1型糖尿病、重症筋無力症(MG)、多発性硬化症(MS)及び他の神経炎症性疾患、狼瘡、関節リウマチ(RA)又は扁平苔癬から構成される群から選択される疾患又は障害の治療方法として、前記治療を必要とする患者に有効量の式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を投与する段階を含む方法に関する。
【発明を実施するための形態】
【0034】
上記及び本発明の記載の随所で使用する以下の用語は特に指定しない限り、以下の意味であると理解されたい。
【0035】
1−4アルキル基とは炭素原子数1〜4の直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等を意味する。
【0036】
1−4アルコキシ基とは酸素原子に結合した炭素原子数1〜4の上記アルキル基、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等を意味する。
【0037】
1−4ヒドロキシアルキル基とは1個以上のヒドロキシ基をもつ炭素原子数1〜4の上記アルキル基、例えばヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−、2−又は3−ヒドロキシ−n−プロピル基、1−又は2−ヒドロキシイソプロピル基等を意味する。
【0038】
ハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を意味する。
【0039】
場合により二重結合もしくは三重結合もしくはO及びSから選択されるヘテロ原子を含むC脂肪族炭化水素架橋基とは、場合により二重結合もしくは三重結合もしくはO及びSから選択されるヘテロ原子を含む炭素原子数2のアルカンジイル基、例えば−CH−CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−O−CH−、−S−CH−等を意味する。
【0040】
場合により1個の二重結合、並びに/又はO、S、NH及びN(CH)から選択される1個以上のヘテロ原子を含むC1−4脂肪族炭化水素架橋基とは、場合により1個の二重結合、並びに/又はO、S、NH及びN(CH)から選択される1個以上のヘテロ原子を含む炭素原子数1〜4のアルカンジイル基、例えば−CH−CH−、−CH−O−、−CH−S−、−CH−NH−、−CH−N(CH)−、−CH−CH−CH−、−CH=CH−N(CH)−、−N=CH−N(CH)−等を意味する。
【0041】
場合により1個以上の二重結合を含むC3−6シクロアルキル環又はフェニル環と縮合したC2−4脂肪族炭化水素架橋基とは、場合により1個以上の二重結合を含む炭素原子数3〜6のシクロアルキル環又はフェニル環と縮合した炭素原子数2〜4のアルカンジイル基、例えばシクロプロパンジイル、
【0042】
【化7】
を意味する。
【0043】
場合により1個以上の二重結合を含むスピロC3−6シクロアルキル環で置換されたC1−4脂肪族炭化水素架橋基とは、場合により1個以上の二重結合を含む炭素原子数3〜6のスピロシクロアルキル環で置換された炭素原子数1〜4のアルカンジイル基、例えば
【0044】
【化8】
を意味する。
【0045】
上記式中、点線を交差させた結合
【0046】
【化9】
は化合物の他の部分との置換基の結合を表す。
【0047】
式1の化合物の塩とは、無機酸及び有機酸と共に形成される塩を意味する。好ましい塩は例えば塩酸等の医薬的に許容可能な酸類と共に形成される塩である。精製又は単離中に形成される塩も本発明の対象とする。
【0048】
上記式1により表される化合物は1個以上の不斉炭素原子をもつ場合がある。従って、前記化合物は光学異性体、エナンチオマー又はジアステレオマーとして存在することができる。
【0049】
式1の化合物はシス(Z)又はトランス(E)立体異性体として存在することもできる。これらの立体異性体、エナンチオマー及びジアステレオマーと、ラセミ化合物を含めたそれらの混合物も本発明の対象とする。
【0050】
本発明の実施形態の1つは式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩のうちで、
Rが水素又はC1−4アルキルを表し;
【0051】
【化10】
(式中、Rは水素又はC1−4アルキルを表し;
は水素、ハロゲン、CF、CN又はC1−4アルキルを表し;
は水素、ハロゲン又はC1−4アルキルを表す。)から構成される群から選択される基を表し;
a=0又は1、b=0、1又は2、c=1、2又は3であり;
【0052】
【化11】
【0053】
【化12】
(式中、R及びRは相互に独立してH又はC1−4アルキルを表す。)から構成される群から選択されるシクロアルカンカルボン酸又はそのエステルを表し;
Xが−O−CH−、−S−CH−、−CH=CH−、−CH−CH−,−C≡C−又はシクロプロパンジイルを表し;
Yが水素、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はC1−4ヒドロキシアルキルを表し;
Zが場合により1個の二重結合、並びに/又はO、S、N及びN(CH)から選択される1個以上のヘテロ原子を含むC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むC3−6シクロアルキル環又はフェニル環と縮合したC2−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むスピロC3−6シクロアルキル環で置換されたC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表すものを含む。
【0054】
本発明の別の実施形態は、Rが水素を表す式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を含む。
【0055】
本発明の別の実施形態は、R
【0056】
【化13】
(式中、Rはメチル又はエチルを表し;
はCl、F、CF、CN、メチル又はエチルを表し;
は水素、Cl、F又はメチルを表す。)から構成される群から選択される基を表す式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を含む。
【0057】
本発明の別の実施形態は、R
【0058】
【化14】
(式中、Rはメチル又はエチルを表し;
は水素、Cl又はFを表す。)から構成される群から選択される基を表す式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を含む。
【0059】
本発明の別の実施形態は、R
【0060】
【化15】
(式中、Rはメチル又はエチルを表し;
は水素、Cl又はFを表す。)から構成される群から選択される基を表す式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を含む。
【0061】
本発明の別の実施形態は、Xが−O−CH−、−S−CH−又は−CH−CH−を表す式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を含む。
【0062】
本発明の別の実施形態は、Yが水素、Cl、F、メチル、エチル、メトキシ又は−CH−OHを表す式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を含む。
【0063】
本発明の別の実施形態は、Yがエチル又はメトキシを表す式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を含む。
【0064】
本発明の別の実施形態は、Zが−(CH−、−(CH−、−CH−O−、−CH−S−、−CH−N(CH)−、−CH=CH−N(CH)−、−N=CH−N(CH)−、シクロプロパンジイル、
【0065】
【化16】
を表す式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を含む。
【0066】
本発明の別の実施形態は、Zが−(CH−又は−CH−N(CH)−を表す式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩を含む。
【0067】
本発明の別の実施形態は式1の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩のうちで、
Rが水素、メチル又はエチルを表し;
【0068】
【化17】
(式中、Rは水素、メチル又はエチルを表し;
は水素、クロロ、フルオロ、CF、CN、メチル又はエチルを表し;
は水素、クロロ、フルオロ、メチル又はエチルを表す。)から構成される群から選択される基を表し;
a=0又は1、b=0、1又は2、c=1、2又は3であり;
【0069】
【化18】
【0070】
【化19】
(式中、R及びRは相互に独立してH又はメチル又はエチルを表す。)から構成される群から選択されるシクロアルカンカルボン酸又はそのエステルを表し;
Xが−O−CH−、−S−CH−、−CH=CH−、−CH−CH−、−C≡C−又はシクロプロパンジイルを表し;
Yがクロロ、フルオロ、メチル、エチル、メトキシ又は−CH−OHを表し;
Zが−(CH−、−(CH−、−CH−O−、−CH−S−、−CH−N(CH)−、−CH=CH−N(CH)−、−N=CH−N(CH)−、CH(CH)CH−、
【0071】
【化20】
を表すものを含む。
【0072】
特に、式1により表される本発明の化合物としては、
1.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
1.1 トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸エチルエステル
2.シス−4−[([1−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
3.トランス−4−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
4.トランス−4−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
5.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
6.トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
7.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
8.シス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
9.トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
10.トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
11.トランス−4−[(((R)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
12.トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
13.シス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
14.トランス−4−[(((S)−4,5−ジクロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸塩酸塩
15.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
16.トランス−4−({{3−クロロ−4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
17.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
18.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
19.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
20.トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{3−クロロ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
21.トランス−4−{[{3−クロロ−4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−(5−クロロインダン−1−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサンカルボン酸
22.トランス−4−({{3−クロロ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
23.トランス−4−({{3−クロロ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
24.トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
25.トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
26.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
27.トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
28.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
29.トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
30.トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
31.トランス−4−[(((R)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
32.トランス−4−({{3−クロロ−4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
33.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
34.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
35.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[(E)−3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロペニル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
36.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
37.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
38.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,6−ジオキソピペリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
39.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
40.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
41.3−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
42.トランス−4−[((5−クロロ−6−メチルインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
43.トランス−4−[((5−クロロ−4−メチルインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
44.トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
45.トランス−4−[(((R)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
46.トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
47.トランス−4−({{3−クロロ−4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]ベンジル}−[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
48.トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
49.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イルメチル)シクロプロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
50.トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{3−メトキシ−4−[3−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)プロピル]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
51.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メトキシ−4−[3−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)プロピル]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
52.トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
53.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
54.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
55.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロプ−1−イニル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
56.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
57.トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
58.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
59.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
60.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
61.トランス−4−[([1−(4−シアノフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
62.トランス−4−[([1−(4−シアノフェニル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
63.トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
64.トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
65.トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
66.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
67.トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
68.トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
69.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
70.トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
71.トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
72.トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−フルオロベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
73.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−フルオロベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
74.トランス−4−[(((S)−5,6−ジクロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
75.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
76.トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
77.トランス−4−[([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
78.トランス−4−[([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
79.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
80.トランス−4−[([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
81.トランス−4−({{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}−[1−(4−エチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
82.トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
83.トランス−4−{[{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}−(1−p−トリルエチル)アミノ]メチル}シクロヘキサンカルボン酸
84.トランス−4−{[{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}−(1−p−トリルエチル)アミノ]メチル}シクロヘキサンカルボン酸
85.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−ヒドロキシメチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
86.トランス−4−[(((S)−4,5−ジクロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
87.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エチルスルファニル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
88.トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エチルスルファニル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
89.トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
90.トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
91.トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
92.トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−フルオロベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
93.トランス−4−[((4−クロロ−5−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
94.トランス−4−[((6−クロロ−5−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
95.トランス−4−[((6−クロロ−5−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
96.トランス−4−[((4−クロロ−5−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
97.トランス−4−[((6−クロロ−5−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−フルオロベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
98.トランス−4−[((5−クロロ−6−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
99.(1R,3R)−3−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
100.(1S,3S)−3−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
101.(1R,3S)−3−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
102.(1S,3R)−3−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
103.(1R,3S)−3−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
104.(1R,3R)−3−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
105.(1R,3R)−3−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
106.(1S,3R)−3−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
107.(1R,3S)−3−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
108.(1S,3R)−3−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
109.(1S,3S)−3−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
110.(1S,3S)−3−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
111.(1R,2R)−2−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロプロパンカルボン酸エチルエステル
112.(1R,2R)−2−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロプロパンカルボン酸
113.(1S,2R)−2−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロプロパンカルボン酸エチルエステル
114.(1S,2R)−2−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロプロパンカルボン酸
115.(1R,3R)−3−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
116.(1S,3S)−3−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
117.(1S,3S)−3−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
118.(1R,3R)−3−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
119.1−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロプロパンカルボン酸
120.トランス−3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
121.シス−3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
122.シス−3−([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
123.シス−3−([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
124.トランス−3−([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
125.シス−3−([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
126.3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
127.3−((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
128.トランス−3−([(R)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
129.シス−3−([(R)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
130.トランス−3−([(S)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
131.シス−3−([(S)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
132.シス−3−([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
133.シス−3−((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
134.シス−3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
135.シス−3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
136.シス−3−([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
137.シス−3−([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
138.シス−3−([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
139.シス−3−([1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
140.シス−3−([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
141.シス−3−([1−(3,4−ジクロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
142.シス−3−([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
143.シス−3−([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
144.トランス−4−{[{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}−(1−インダン−5−イルエチル)アミノ]メチル}シクロヘキサンカルボン酸
145.トランス−4−[((1−インダン−5−イルエチル)−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
146.−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,4−ジオキソ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
147.4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(7,9−ジオキソ−8−アザスピロ[4.5]デク−8−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
148.トランス−4−[(((S)−5−クロロ−4−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
149.トランス−4−[(((S)−5−クロロ−4−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
150.シス−3−([(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
151.シス−3−([(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
152.シス−3−([(R)−1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
153.シス−3−([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
154.トランス−4−({{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}−[1−(4−トリフルオロメチルフェニル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
155.トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−((3aS,7aR)−1,3−ジオキソ−1,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロイソインドール−2−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸塩酸塩
156.トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロイソインドール−2−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸塩酸塩
157.トランス−4−[(((S)−5−クロロ−4−フルオロインダン−1−イル)−{3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
158.3−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロブタンカルボン酸
159.シス−3−(((R)−1−インダン−5−イルエチル)−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
160.トランス−3−(((R)−1−インダン−5−イルエチル)−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
から構成される群から選択される化合物又は医薬的に許容可能なその塩もしくはその立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩が挙げられる。
【0073】
式1により表される本発明の特定群の化合物としては、
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−4,5−ジクロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸塩酸塩
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−({{3−クロロ−4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}−[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エチルスルファニル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エチルスルファニル]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
(1R,3R)−3−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1R,3R)−3−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1S,3S)−3−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロペンタンカルボン酸
(1S,3S)−3−[([1−(4−クロロフェニル)プロピル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
シス−3−([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
トランス−4−[(((S)−5−クロロ−4−フルオロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
から構成される群から選択される化合物又は医薬的に許容可能なその塩もしくはその立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩が挙げられる。
【0074】
本発明の別の実施形態は式4
【0075】
【化21】
の化合物を含み、前記式中、
Xは場合により二重結合もしくは三重結合もしくはO及びSから選択されるヘテロ原子を含むC脂肪族炭化水素架橋基、又は−CH(CH)CH−を表し;
Yは水素、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はC1−4ヒドロキシアルキルを表し;
Zは場合により1個の二重結合、並びに/又はO、S、N及びN(CH)から選択される1個以上のヘテロ原子を含むC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むC3−6シクロアルキル環又はフェニル環と縮合したC2−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むスピロC3−6シクロアルキル環で置換されたC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表す。
【0076】
特に、式4により表される化合物としては、
4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンズアルデヒド
4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−エチルベンズアルデヒド
3−クロロ−4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンズアルデヒド
4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−フルオロベンズアルデヒド
4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−ヒドロキシメチルベンズアルデヒド
4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンズアルデヒド
3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンズアルデヒド
3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンズアルデヒド
3−クロロ−4−[2−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ]ベンズアルデヒド
4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[2−(2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メチルベンズアルデヒド
4−[2−(2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンズアルデヒド
3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンズアルデヒド
3−メチル−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンズアルデヒド
4−[2−(2,6−ジオキソピペリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エチルスルファニル]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[(E)−3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロペニル]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロプ−1−イニル]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロプ−1−イニル]−3−メチルベンズアルデヒド
3−メチル−4−[3−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)プロプ−1−イニル]ベンズアルデヒド
3−メトキシ−4−[3−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)プロプ−1−イニル]ベンズアルデヒド
4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メチルベンズアルデヒド
3−クロロ−4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]ベンズアルデヒド
3−メトキシ−4−[3−(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)プロピル]ベンズアルデヒド
4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イルメチル)シクロプロピル]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[2−(2,4−ジオキソ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル)エトキシ]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[2−((3aS,7aR)−1,3−ジオキソ−1,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロイソインドール−2−イル)エトキシ]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロイソインドール−2−イル)エトキシ]−3−メトキシベンズアルデヒド
4−[2−(7,9−ジオキソ−8−アザスピロ[4.5]デク−8−イル)エトキシ]−3−メトキシベンズアルデヒド
から構成される群から選択される化合物が挙げられる。
【0077】
本発明の別の実施形態は式2
【0078】
【化22】
の化合物又はその塩を含み、前記式中、
【0079】
【化23】
(式中、Rは水素又はC1−4アルキル基を表し;
は水素、ハロゲン、CF、CN又はC1−4アルキルを表し;
は水素、ハロゲン又はC1−4アルキルを表す。)から構成される群から選択される基を表し;
Xは場合により二重結合もしくは三重結合もしくはO及びSから選択されるヘテロ原子を含むC脂肪族炭化水素架橋基、又は−CH(CH)CH−を表し;
Yは水素、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はC1−4ヒドロキシアルキルを表し;
Zは場合により1個の二重結合、並びに/又はO、S、N及びN(CH)から選択される1個以上のヘテロ原子を含むC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むC3−6シクロアルキル環又はフェニル環と縮合したC2−4脂肪族炭化水素架橋基を表し、あるいは場合により1個以上の二重結合を含むスピロC3−6シクロアルキル環で置換されたC1−4脂肪族炭化水素架橋基を表す。
【0080】
特に、式2により表される化合物としては、
1.1−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオンナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩
2.1−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
3.1−[2−(4−{[(R)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
4.1−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
5.1−[2−(4−{[(R)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
6.1−(2−{4−[(5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
7.1−(2−{4−[((S)−5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
8.1−(2−{4−[((S)−4,5−ジクロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
9.1−(2−{4−[((S)−5−クロロ−4−フルオロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
10.3−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]チアゾリジン−2,4−ジオン
11.1−[2−(2−クロロ−4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
12.1−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
13.1−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
14.3−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]オキサゾリジン−2,4−ジオン
15.3−(2−{2−クロロ−4−[(5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]フェノキシ}エチル)−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
16.1−(2−{2−クロロ−4−[(5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]フェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
17.3−[2−(2−クロロ−4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)エチル]−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
18.3−[2−(2−クロロ−4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)エチル]−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
19.3−(2−{4−[(5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)チアゾリジン−2,4−ジオン
20.1−[2−(4−{[1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
21.1−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
22.1−[2−(4−{[(R)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
23.3−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
24.1−(2−{4−[(5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
25.1−(2−{4−[((S)−5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン、1−(2−{4−[((R)−5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
26.1−[2−(2−クロロ−4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
27.3−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]チアゾリジン−2,4−ジオン
28.3−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]チアゾリジン−2,4−ジオン
29.1−[(E)−3−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェニル)アリル]ピロリジン−2,5−ジオン
30.3−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]オキサゾリジン−2,4−ジオン
31.3−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]−1−メチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン
32.1−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン−2,6−ジオン
33.3−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
34.1−[3−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェニル)プロピル]ピロリジン−2,5−ジオン
35.1−(2−{4−[(5−クロロ−6−メチルインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
36.1−(2−{4−[(5−クロロ−4−メチルインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
37.1−(3−{4−[(5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェニル}プロピル)ピロリジン−2,5−ジオン
38.1−(3−{4−[((S)−5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェニル}プロピル)ピロリジン−2,5−ジオン
39.1−(3−{4−[((R)−5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェニル}プロピル)ピロリジン−2,5−ジオン
40.1−[3−(2−クロロ−4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}フェニル)プロピル]ピロリジン−2,5−ジオン
41.3−(2−{4−[(5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)−1−メチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン
42.1−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェニル)シクロプロピルメチル]ピロリジン−2,5−ジオン
43.3−(3−{4−[(5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェニル}プロピル)−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
44.3−[3−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェニル)プロピル]−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
45.3−(2−{4−[(5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
46.3−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
47.1−[3−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メチルフェニル)プロピル]ピロリジン−2,5−ジオン
48.1−[3−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェニル)プロプ−2−イニル]ピロリジン−2,5−ジオン
49.1−[3−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェニル)プロピル]ピロリジン−2,5−ジオン
50.3−(2−{4−[(5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メチルフェノキシ}エチル)−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
51.3−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]−1−メチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン
52.3−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]−1−メチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン
53.3−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]−1−メチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン
54.4−(1−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジルアミノ}エチル)ベンゾニトリル
55.4−(1−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジルアミノ}エチル)ベンゾニトリル
56.1−[2−(4−{[1−(4−クロロフェニル)プロピルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
57.3−[2−(4−{[1−(4−クロロフェニル)プロピルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]−1−メチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン
58.3−[2−(4−{[1−(4−クロロフェニル)プロピルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
59.1−[3−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピルアミノ]メチル}−2−メトキシフェニル)プロピル]ピロリジン−2,5−ジオン
60.3−[2−(4−{[1−(4−クロロフェニル)プロピルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
61.3−[2−(4−{[1−(4−クロロフェニル)プロピルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]−1−メチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン
62.1−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
63.3−[2−(4−{[1−(4−クロロフェニル)プロピルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
64.1−(2−{4−[((S)−5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−エチルフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
65.1−(2−{4−[((S)−5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−フルオロフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
66.1−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−フルオロフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
67.1−(2−{4−[((S)−5,6−ジクロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
68.1−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−エチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
69.1−[2−(4−{[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−エチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
70.1−[2−(4−{[1−(3,4−ジクロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
71.1−[2−(4−{[1−(3,4−ジクロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
72.1−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
73.3−[2−(4−{[1−(3,4−ジクロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メチルフェノキシ)エチル]−1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン
74.1−[2−(4−{[1−(4−エチルフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
75.1−[2−(4−{[1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
76.1−(2−{2−メチル−4−[(1−p−トリルエチルアミノ)メチル]フェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
77.1−(2−{2−メトキシ−4−[(1−p−トリルエチルアミノ)メチル]フェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
78.1−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−ヒドロキシメチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
79.−(2−{4−[((S)−4,5−ジクロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−エチルフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
80.1−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェニルスルファニル)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
81.1−(2−{4−[((S)−5−クロロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェニルスルファニル}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
82.1−[2−(4−{[1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−エチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
83.1−[2−(4−{[(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−エチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
84.1−[2−(4−{[(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−エチルフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
85.1−[2−(4−{[1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチルアミノ]メチル}−2−フルオロフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
86.1−(2−{4−[(4−クロロ−5−フルオロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
87.1−(2−{4−[(6−クロロ−5−フルオロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
88.1−(2−{4−[(6−クロロ−5−フルオロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−エチルフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
89.1−(2−{4−[(4−クロロ−5−フルオロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−エチルフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
90.1−(2−{4−[(6−クロロ−5−フルオロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−フルオロフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
91.1−(2−{4−[(5−クロロ−6−フルオロインダン−1−イルアミノ)メチル]−2−メトキシフェノキシ}エチル)ピロリジン−2,5−ジオン
92.1−[2−(4−{[(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
93.1−[2−(4−{[(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシフェノキシ)エチル]ピロリジン−2,5−ジオン
から構成される群から選択される化合物が挙げられる。
【0081】
一般手順:
合成に使用する出発材料と溶媒はABCR、Aldrich、Acros、Apollo、Fluka、Netchem、Lancaster等の化学薬品メーカーから入手する。
【0082】
粗生成物はカラムクロマトグラフィー又はフラッシュクロマトグラフィーにより精製する。
【0083】
第1工程では、スキーム1に示すようにジオキソアミド誘導体の側鎖に応じて種々の方法で適切なベンズアルデヒド(4=4a〜f)を合成する。
【0084】
Xが−O−CH−又は−S−CH−を表す式4aの化合物の合成はアセトニトリル、DMF又はMEKを溶媒として使用し、塩基、好ましくはKCO、TEA又は水素化ナトリウムの存在下に4−ヒドロキシベンズアルデヒド又は4−メルカプトベンズアルデヒド6aをジブロモエタンとジオキソアミド(6a’、7a’を経る経路)又はブロモエチルジオキソアミド誘導体(7aを経る経路)でアルキル化することにより実施される。Xが−CH−O−又は−CH−S−を表す式4fの化合物はアセトニトリル、DMF又はMEKを溶媒として使用し、塩基、好ましくはKCO、TEA又は水素化ナトリウムの存在下に対応する式6dのベンジルアルコール又はベンジルチオールをジブロモメタンとジオキソアミド(6d’、7c’を経る経路)又はブロモメチルジオキソアミド誘導体(7cを経る経路)でアルキル化することにより同様に製造することができる。
【0085】
Xが−C≡C−を表す式4bの不飽和化合物は薗頭反応(Sonogashira,K.et al.Tetrahedron Lett.1975,16(50),4467)で合成することができ、Xが−CH=CH−を表す式4dの不飽和化合物は鈴木カップリング(Suzuki,A.Tetrahedron Lett.1979,20(36),3437)後に、得られた式4d’の化合物を加水分解して合成することができる。Xが−CH−CH−を表す式4cの化合物は対応する式4b又は4d’の化合物の水素化により製造することができる。Xが−CH(CH)CH−を表す式4eの化合物はジアゾメタンを使用して対応する式4d’の保護アリル誘導体から合成することができる(スキーム1)。
【0086】
【化24】
【0087】
次にベンズアルデヒド4を温和な還元的アミノ化条件下(NaBH(OAc)のTHF溶液又は2−ピコリンボラン錯体のEtOH溶液)で種々の第1級アミン5と反応させる。得られた第2級アミン2を反復還元的アミノ化工程で種々のホルミル−(R’:−CHO)又はオキソ−(R’:=O)シクロアルカンカルボン酸エステル3と反応させる。得られたエステル(1,R=Me,Et)を場合により酸性条件下で加水分解する。粗生成物1をクロマトグラフィー、結晶化又は塩形成により精製する(スキーム2)。
【0088】
【化25】
【0089】
式3、5及び7の出発材料は市販品でもよいし、公知方法により製造することもできる。式6の化合物は市販品(6a)でもよいし、公知方法により製造することもできる。式6bの化合物は対応するアルコールのトリフラート化により合成することができる。式6cの化合物は式6aのアルデヒドをエチレングリコールで保護した誘導体である。式6dの化合物は市販の安息香酸誘導体から公知方法により合成することができる(スキーム3)。
【0090】
【化26】
【0091】
上記のように、式1の化合物又は医薬的に許容可能な塩、立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩はCXCR3受容体介在性疾患又は障害、特にCOPD、乾癬、移植片/移植組織拒絶反応、眼科疾患、セリアック病、炎症性腸疾患(IBD)、1型糖尿病、重症筋無力症(MG)、多発性硬化症(MS)及び他の神経炎症性疾患、狼瘡、関節リウマチ(RA)又は扁平苔癬から構成される群から選択される疾患又は障害の予防及び/又は治療処置用医薬の活性成分として使用することができる。
【0092】
本発明の医薬の活性成分としては、上記式1により表される化合物及びその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体又は前記立体異性体の医薬的に許容可能な塩から構成される群から選択される物質を使用することができる。上記物質自体を本発明の医薬として投与してもよいが、活性成分としての上記物質と1種以上の医薬品添加剤を含有する医薬組成物として前記医薬を投与することが望ましい。本発明の医薬の活性成分として、上記物質の2種以上を併用してもよい。医薬組成物の種類は特に限定されず、経口又は非経口投与用の任意製剤として前記組成物を提供することができる。例えば、前記医薬組成物は顆粒剤、細粒剤、散剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、溶液剤等の経口投与用医薬組成物として製剤化してもよいし、静脈内、筋肉内又は皮下投与用注射剤、点滴剤、経皮製剤、経粘膜製剤、点鼻剤、吸入剤、坐剤等の非経口投与用医薬組成物として製剤化してもよい。注射剤又は点滴剤は凍結乾燥製剤等の粉末製剤として製造し、使用前に生理食塩水等の適切な水性媒体に溶解することにより使用することができる。
【0093】
医薬組成物の製造に使用する医薬品添加剤の種類、活性成分に対する医薬品添加剤の含量割合、及び医薬組成物の製造方法は当業者が適宜選択することができる。無機もしくは有機物質、又は固体もしくは液体物質を医薬品添加剤として使用することができる。一般に、医薬品添加剤は活性成分の重量に対して1重量%〜90重量%の範囲の割合で添加することができる。
【0094】
本発明の医薬の投与量と投与頻度は特に限定されず、予防及び/又は治療処置の目的、疾患の種類、患者の体重又は年齢、疾患の重篤度等の条件に応じて適宜選択することができる。一般に、成人の1日経口投与量は0.01〜1,000mg(活性成分の重量)とすることができ、1日1回投与してもよいし、1日数回に分けて投与してもよいし、数日間に1回投与してもよい。前記医薬を注射剤として使用する場合には、成人に0.001〜100mg(活性成分の重量)の1日投与量を連続又は間欠投与することが好ましいと思われる。
【0095】
以下、実施例を参照して本発明をより具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されない。
【0096】
特に指定しない限り、以下の実施例において以下の略語は下記の意味である。
abs.=無水
AcOH=酢酸
[(CP]PdCl=ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド
cc.HCl=高濃度塩化水素溶液
CuI=ヨウ化銅1
DCM=ジクロロメタン
ジアザルド=N−メチル−N−ニトロソ−p−トルエンスルホンアミド
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
equiv.=当量
Et=エチル
EtOH=エタノール
EtO=ジエチルエーテル
EtOAc=酢酸エチル
HCCOH=ギ酸
HPLC=高性能液体クロマトグラフィー
Ipam=イソプロピルアミン
CO=炭酸カリウム
PO=リン酸カリウム
KBr=臭化カリウム
KOH=水酸化カリウム
LC/MS=液体クロマトグラフィー−質量分析法
MEK=メチルエチルケトン
Me=メチル
MeOH=メタノール
NaHCO=重炭酸ナトリウム
NaSO=硫酸ナトリウム
NaBH(OAc)=トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
nM=ナノモル
NaOH=水酸化ナトリウム
NMR=核磁気共鳴
Pd(OAc)=酢酸パラジウム(II)
r.t.=室温
TBAB=テトラブチルアンモニウムブロミド
TEA=トリエチルアミン
THF=テトラヒドロフラン
TsOH=p−トルエンスルホン酸一水和物。
【0097】
分析用LC/MSはWaters Alliance 2695+2996 PDAを使用して220nmで実施する。
Aシステム)MS:Waters LCT Premier XE;カラム:Atlantis dC18(3μm)2.1×50mm;流速0.7ml/minアセトニトリル/水/0.05% TFAグラジエント、ESI+モード。
Bシステム)MS:Micromass ZQ;カラム:Purospher−STAR RP18e(3μm)4.6×55mm;流速1.6ml/min水/アセトニトリル/20mM NHOHグラジエント又はXterra MS−C18(3.5μM)2.1×50mm;流速:1.0ml/min水/アセトニトリル/20mM NHOHグラジエント、ESI+モード。
【0098】
分取用キラルHPLCはBerger Prep SFCを使用して210nmで実施する。
Cシステム)カラム:Chiralpack IC 250×21mm(5μm)流速:50ml/min;CO2/[エタノール/+0.5%Ipam]60%/40%(他の条件については実施例に詳述する)。
【0099】
構造確認のために、全化合物についてNMRスペクトルも測定する。NMRスペクトルはDMSO−d溶液中で周囲温度にてBruker Advance II 400MHz分光計で記録する。化学シフトはテトラメチルシラン(δ,ppm)を基準とする。場合によっては、H以外に13C、ed−HSQC、zqs−TOCSY及びHMBCスペクトルも記録する。
【0100】
前駆体製造例
中間体4.1 4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンズアルデヒド
【0101】
【化27】
【0102】
A法:バニリン(6.1)6.85g(45mmol)と1−(2−ブロモエチル)ピロリジン−2,5−ジオン(7.1)10.2g(49.5mmol)をアセトニトリル200ml中でKCO 8.28g(60mmol)と共に15時間加熱還流する。沈澱したKBrを濾別し、濾液を蒸発させ、残渣をジクロロメタン200mlに溶解し、水と2N NaOH溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発させる。残留する油状物にn−ヘキサンを加えてトリチュレーションし、目的の4.1を白色結晶として得る。収量:6.88g(55%)。(M+H)=278,R(A)=1.90分、純度97.6%。
【0103】
H−NMR:2.64(s,4H),3.77(t,2H),2.75(s,3H),4.21(t,3H),7.17(d,1H),7.40(d,1H),7.53(dd,1H),9.84(s,1H)。
【0104】
【化28】
【0105】
B法:4−(2−ブロモエトキシ)−3−メトキシベンズアルデヒド(6.2)11.66g(45mmol)とピロリジン−2,5−ジオン(7.2)4.46g(45mmol)をアセトニトリル200ml中でKCO 8.28g(60mmol)と共に8時間加熱する。A法と同一の単離手順後に同一純度で4.1を得る。
【0106】
中間体4.1について概説した手順に従い、表1に記載する一般式4aの中間体を製造する。
【0107】
【表1】
【0108】
中間体4.18 4−[(E)−3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロペニル]−3−メトキシベンズアルデヒド
【0109】
【化29】
【0110】
工程1:バニリン(6.1)6.85g(45mmol)をDCM−ピリジン4:1混液100ml中で冷却後、無水トリフルオロメタンスルホン酸9.1ml(54mmol)のDCM 10ml溶液を滴下する。混合物を室温で2時間撹拌し、蒸発させた後、残渣にEtOAc 3×10mlを加えてトリチュレーションし、有機層を合わせて乾燥し、蒸発させる。粗生成物(6.1a)をそれ以上精製せずに次工程で使用する。
【0111】
【化30】
【0112】
工程2:形成された粗生成物であるトリフルオロメタンスルホン酸4−ホルミル−2−メトキシフェニルエステル(6.1a)と、エチレングリコール2.52ml(45mmol)と、TsOH 0.77g(4.5mmol)をベンゼン180ml中で還流させる。蒸発後、残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製する。目的の中間体であるトリフルオロメタンスルホン酸4−[1,3]ジオキソラン−2−イル−2−メトキシフェニルエステル(6.1b)11g(80%)を黄色い油状物として得る。(M+H)=329,R(A)=3.44分、純度93.4%。
【0113】
工程3:トリフラート(6.1a)1.76g(5mmol)、1−アリルピロリジン−2,5−ジオン(7.3;Bull.Chem.Soc.Japan,1984,57(10),3021)2.1g(15mmol)、Pd(OAc) 0.067g(0.3mmol)、KCl 0.373g(5mmol)、TBAB 3.22g(10mmol)及びKPO 2.12g(10mmol)の混合物を窒素下にDMF 10ml中で120℃に8時間加熱する。混合物を水で希釈し、EtOAc 3×50mlで抽出し、有機相を合わせて蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(EtOAc−n−ヘキサン1:1)により精製する。目的の中間体(4.18a)である1−[(E)−3−(4−[1,3]ジオキソラン−2−イル−2−メトキシフェニル)アリル]ピロリジン−2,5−ジオン1.8gを油状物として得る。(M+H)=318,R(A)=2.58分,R(B)=4.15分、純度71%。
【0114】
工程4:保護アルデヒド(4.18a)1.8g(4mmol)とcc.HCl 5ml(30mmol)のジオキサン15ml溶液を室温にて3時間撹拌する。蒸発とフラッシュクロマトグラフィーによる精製後に目的の4−[(E)−3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロペニル]−3−メトキシベンズアルデヒド(中間体4.18)0.5g(46%)を油状物として得る。(M+H)=274,R=2.56分(A)、純度91.2%。
【0115】
H−NMR:2.67(s,4H),3.90(s,3H),4.16(d,2H),6.37(dt,1H),6.79(d,1H),7.47−7.50(m,2H),7.67(d,1H),9.95(s,1H)。
【0116】
中間体4.19 4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロプ−1−イニル]−3−メトキシベンズアルデヒド
【0117】
【化31】
【0118】
トリフラート(6.1b)4.26g(15mmol)、1−プロプ−2−イニルピロリジン−2,5−ジオン(7.4)2.47g(18mmol)、[(CP]PdCl 0.067g(0.3mmol)、CuI 0.143g(0.75mmol)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン0.32g(0.75mmol)及びTEA 7ml(50.5mmol)の混合物を窒素下にDMF 40ml中で100℃に3時間加熱する。無機塩を除去し、DMFを蒸発させる。残渣を水で処理し、EtOAc 3×50mlで抽出し、有機相を合わせて蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィー(トルエン−MeOH 9:1)により精製する。目的の中間体4.19である4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロプ−1−イニル]−3−メトキシベンズアルデヒド1.9g(44%)を暗黄色固体として得る。(M+H)=272,R=2.15分(A),純度:98.9%。
【0119】
H−NMR:2.71(s,4H),3.89(s,3H),4.44(s,2H),7.47−7.50(m,2H),7.55(d,1H),9.98(s,1H)。
【0120】
中間体4.19について概説した手順に従い、表2に記載する一般式4bの中間体を製造する。
【0121】
【表2】
【0122】
中間体4.23 4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロピル]−3−メトキシベンズアルデヒド
【0123】
【化32】
【0124】
A法:トリフラート(6.1b)3.02g(9.2mmol)を使用し、(中間体4.18の工程2及び3に記載したように)粗生成物である保護アリル誘導体(4.18a)を形成し、EtOAc中でfull−HモードのH−Cube装置により水素化する。蒸発後、残渣をジオキサン50mlに溶解し、cc.HCl 10mlを加えて室温で30分間撹拌する。混合物を蒸発させ、残渣を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、乾燥し、溶媒を除去する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製する。目的の生成物(中間体4.23)1.65g(65.3%)を得る。(M+H)=276,R=2.57分(A),純度:97.7%。
【0125】
H−NMR:1.75(qv,2H),2.59−2.62(m,6H),3.38(t,2H),3.86(s,3H),7.40(d,2H),7.47(dd,1H),9.94(s,1H)。
【0126】
B法:A法に記載したと同一条件で4−[3−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)プロプ−1−イニル]−3−メトキシベンズアルデヒド(中間体4.19)を水素化し、1工程で中間体4.23を得る。収量と純度はA法の場合と同一である。
【0127】
中間体4.23について概説した手順に従い、表3に記載する一般式4cの中間体化合物を製造する。
【0128】
【表3】
【0129】
中間体4.27 4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イルメチル)シクロプロピル]−3−メトキシベンズアルデヒド
【0130】
【化33】
【0131】
ジアゾメタン生成キット(Aldrich)を使用してジアゾメタンを生成する。即ち、KOH 3.018g(53.78mmol)を水18ml、ジエチルエーテル4ml及び2−(2−エトキシエトキシ)エタノール18mlに加えた混合物に70℃にてジアザルド3.846g(17.9mmol)のEtO 24ml溶液を滴下する。保護アルデヒド(中間体4.19の工程3に記載した4.18a)575mg(1.81mmol)とPd(OAc) 3.6mg(0.016mmol)をDCMとEtO(28ml/20ml)の混液に溶解した溶液を70℃に維持し、これに撹拌下に前記ジアゾメタンのエーテル溶液を添加して連続蒸留する。ジアゾメタンの添加の完了後、溶液を室温で30分間撹拌する。過剰のジアゾメタンをAcOHでクエンチする。得られた混合物をAcOH、飽和NaCO溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発させる。標記化合物514mg(95%)が得られる。(M+H)=276,R=2.58分(A),純度:99.9%。
【実施例】
【0132】
[実施例1]
トランス−4−[([1−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0133】
【化34】
【0134】
工程1:3.59g(22mmol)の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミン(5.1)と、5.54g(20mmol)の中間体4.1と、1.60ml(28mmol)のAcOHをTHF 200mLに溶解後、室温で溶液にNaHB(OAc) 12.7g(60mmol)を少量ずつ加える。形成された懸濁液を一晩撹拌後、EtOAc 200mlと水400mLで希釈する。分離後、水相をEtOAcで洗浄し、有機相を合わせて乾燥し、蒸発させる。粗製油状物をフラッシュクロマトグラフィー(10%までのMeOHのDCM溶液)により精製する。中間体(2.1)7.05gを黄白色油状物(83%)として得る。(M+H)=425,R=2.1分(A),純度:96.4%。
【0135】
塩形成:118mg(0.28mmol)の2.1と100mg(0.28mmol)の1.5−ナフタレンジスルホン酸四水和物をEtOH 2mlに溶解後、蒸発させ、残渣をEtOで処理し、形成された白色固体を濾過し、EtOで洗浄する。0.6モル1,5−ナフタレンジスルホン酸を含有する80mg(48%)の2.1が得られる。(M+H)=425,R=2.1分(A),純度:98.6%。
【0136】
【化35】
【0137】
工程2:遊離アミン(2.1)950mg(2.24mmol)とトランス−4−ホルミルシクロヘキサンカルボン酸エチルエステル(3.1)1.14g(6.72mmol)をTHFに溶解し、AcOH 0.19mL(3.36mmol)を加えた後、NaHB(OAc) 2.37g(11.19mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌する。次に反応液をEtOAc(75ml)と水(50ml)で希釈し、1N HCl 2mlを加える。水相を分離し、有機相を同量の水と1N HCl溶液で2回抽出する。水相を合わせ、1N NaOHの添加によりpHを8〜9に調整し、EtOAcで2回抽出する。有機相を合わせてブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発させる。粗生成物をそれ以上精製せずに次工程で使用する。1.21g(93.4%)の1.1を油状物として得る。(M+H)=593;R=2.78分(A),純度:91.1%。
【0138】
塩形成:250mg(0.44mmol)の1.1をTHF 1mlに溶解し、HClのEtO溶液で酸性化する。沈澱したHCl塩を濾過し、EtOで洗浄し、乾燥する。白色泡状物として185mg(66.4%)を得る。(M+H)=593;R=2.78分(A)、純度93.3%。
【0139】
工程3:エステル(1.1)1.21g(2.1mmol)をジオキサン5mlに溶解し、2N HCl 5.23ml(10.5mmol)を加え、混合物を60℃で3時間撹拌した。次に混合物を水で希釈し、1N NaOHでpHを7に調整し、水相をDCMで3回抽出する。有機相を合わせて乾燥し、蒸発させた。4% MeOHのDCM溶液を使用してHPLC精製後に標記化合物を白色泡状物として単離する。収量615mg(52%);分子式=C3240;(M+H)=565,R=2.35分(A)、純度98.1%。
【0140】
H−NMR:0.6(dddd,1H),0.7(dddd,1H),1.23(ddd,2H),1.28(d,3H),1.4(br,1H),1.82(d,1H),1.83(d,1H),1.84(d,1H),1.85(d,1H),2.00(dd,1H),2.04(dddd,1H),2.25(dd,1H),2.63(s,4H),3.16(t,2H),3.27(d,1H),3.42(d,1H),3.70(t,2H),3.71(s,3H),3.79(q,1H),4.03(t,2H),4.49(t,2H),6.70(d,1H),6.78(dd,1H),6.84(d,1H),6.90(d,1H),7.04(dd,1H),7.20(d,1H),11.90(s,1H)。
【0141】
[実施例2]
シス−4−[([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0142】
【化36】
【0143】
実施例1と同様に工程1を実施し、同一条件下でシス−4−ホルミルシクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(3.2)を使用して工程2を実施し、酸加水分解と精製後に標記化合物を白色泡状物として単離する。分子式=C3240;(M+H)=565;R=2.45分(A)、純度99.5%。
【0144】
H−NMR:1.05−1.07(m,2H),1.28(d,3H),1.36−1.38(m,3H),1.55(m,3H),1.68(m,1H),2.07(dd,1H),2.25(dd,1H),2.35(qi,1H),2.63(s,4H),3.15(t,2H),3.28(d,1H),3.42(d,1H),3.70(t,2H),3.71(s,3H),3.78(q,1H),4.02(t,2H),4.49(t,2H),6.69(d,1H),6.78(dd,1H),6.86(d,1H),6.90(d,1H),7.03(dd,1H),7.20(d,1H),11.89(s,1H)。
【0145】
[実施例3]
トランス−4−[([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0146】
【化37】
【0147】
611mgの実施例1を分取キラルカラムクロマトグラフィーにより分離する。最初に溶出するエナンチオマーが(R)体であり、収量は290mg(95%)である。(M+H)=565,R=11.0分.(C),純度:98.1%。
【0148】
[実施例4]
トランス−4−[([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0149】
【化38】
【0150】
611mgの実施例1を分取キラルカラムクロマトグラフィーにより分離する。2番目に溶出するエナンチオマーが(S)体であり、収量は240mg(79%)である。(M+H)=565,R=12.2分(C),純度:99.2%。
【0151】
[実施例5]
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0152】
【化39】
【0153】
(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミン(5.2)を使用した以外は実施例1と同様に工程1を実施し、他の工程は実施例1と同様に実施し、目的の化合物を得る。(M+H)=557,R=2.51分(A),純度:97.6%。
【0154】
[実施例6]
トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0155】
【化40】
【0156】
(R)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミン(5.3)を使用した以外は実施例5と同様に工程1を実施し、他の工程は実施例1と同様に実施し、目的の化合物を得る。(M+H)=557,R=2.59分(A),純度:96.8%。
【0157】
[実施例7]
トランス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0158】
【化41】
【0159】
(S)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミン(5.2)と中間体4.2を使用した以外は実施例1と同様に工程1を実施し、他の工程は実施例1と同様に実施し、目的の化合物を得る。(M+H)=541,R=2.66分(A),純度:95.5%。
【0160】
[実施例8]
シス−4−[([(S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0161】
【化42】
【0162】
実施例7と同様に工程1を実施し、同一条件下でシス−4−ホルミルシクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(3.2)を使用して工程2を実施し、酸加水分解と精製後に標記化合物を単離する。(M+H)=541,R=2.64分(A)、純度98.0%。
【0163】
[実施例9]
トランス−4−[([(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0164】
【化43】
【0165】
(R)−1−(4−クロロフェニル)エチルアミン(5.3)と中間体4.2を使用した以外は実施例6と同様に工程1を実施し、他の工程は実施例6と同様に実施し、目的の化合物を得る。(M+H)=541,R=2.61分(A),純度:96.8%。
【0166】
[実施例10]
トランス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0167】
【化44】
【0168】
最初の還元的アミノ化工程で5−クロロインダン−1−イルアミン(5.4)と中間体4.1を使用した以外は実施例1に概説した手順に従い、目的の化合物を得る。(M+H)=569,R=2.57分(A)、純度89.9%。
【0169】
[実施例11]
トランス−4−[(((R)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0170】
【化45】
【0171】
643mgの実施例10を分取キラルカラムクロマトグラフィーにより分離する。最初に溶出するエナンチオマーが(R)体であり、収量は250mg(77.8%)である。(M+H)=569,R=6.6分(C),純度:98.2%。
【0172】
[実施例12]
トランス−4−[(((S)−5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0173】
【化46】
【0174】
A法:643mgの実施例10を使用して実施例11に概説したキラル分離手順に従い、2番目に溶出する物質として標記化合物270mg(84%)を単離する。(M+H)=569,R=9.0分(C),純度:97.4%。
【0175】
方法:400mg(2.39mmol)の(S)−5−クロロインダン−1−イルアミン(5.5)と661mg(2.39mmol)の中間体4.1を使用した以外は実施例1に概説した手順に従い、標記化合物652mg(48%)を単離する。(M+H)=569,R=2.69分(A)、純度99.5%。
【0176】
[実施例13]
シス−4−[((5−クロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸
【0177】
【化47】
【0178】
還元的アミノ化工程で5−クロロインダン−1−イルアミン(5.4)と中間体4.1とエステル3.2を使用した以外は実施例2に概説した手順に従い、目的の化合物を得る。(M+H)=569,R=6.31分(B)、純度85.6%。
【0179】
[実施例14]
トランス−4−[(((S)−4,5−ジクロロインダン−1−イル)−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メトキシベンジル}アミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸塩酸
【0180】
【化48】
【0181】
工程1及び2:(S)−4,5−ジクロロインダン−1−イルアミン塩酸塩(5.6)3.70g(15.5mmol)をDCMに溶解し、飽和重炭酸ナトリウムとブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させる。残渣をTHFに溶解し、水浴(浴温度:15℃)に入れる。4.29g(15.5mmol)の中間体4.1を加えた後、酢酸(1.33ml;23.3mmol)を加える。NaBH(OAc) 8.21g(38.7mmol)を4回に分けて10分間隔で加える。水浴を除去し、反応液を室温で1時間撹拌する。トランス−4−ホルミルシクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(3.3)2.63g(15.5mmol)を加え、反応液を室温で更に1時間撹拌する。次に混合物を水で希釈し、飽和NaHCOの添加によりpHを7に調整し、DCMで3回抽出する。有機相を合わせ、NaSOで乾燥し、減圧蒸発させる。50% EtOAcのヘキサン溶液を使用して残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製する。純粋画分を蒸発させ、黄白色油状物を得た。収量:6.40g(67%),(M+H)=317,R=2.91分(A)。純度:98.6%。
【0182】
工程3:メチルエステル6.40g(10.4mmol)をジオキサン20mlに溶解する。2N HCl溶液25.9ml(51.8mmol)を加え、反応液を80℃で5時間撹拌した。次に混合物を水で希釈し、飽和NaHCOの添加によりpHを7に調整し、DCMで3回抽出する。有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させる。3→6%のMeOHのDCM溶液のグラジエントを使用して残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製する。純粋画分を合わせて蒸発させ、白色固体泡状物として目的の化合物3.82g(61.1%)を得た。(M+H)=603,R=2.66分(A)。純度:99.6%。
【0183】
各種アミン(5)、ベンズアルデヒド(4)及びホルミルシクロアルカンカルボン酸エステル(3,R’=CHO)を使用した以外は実施例1に概説した手順に従い、表4に記載する化合物を製造する。
【0184】
【表4】
【0185】
[実施例120]
トランス−3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
【0186】
【化49】
【0187】
工程1:0.37g(2.24mmol)の1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルアミン(5.1)と0.62g(2.054mmol)の中間体4.13をTHF 10mlに溶解する。AcOH 0.17ml(3.06mmol)とNaHB(OAc) 1.08g(5.09mmol)を加えた後、反応液を一晩撹拌する。次に混合物を水で希釈し、NaHCOでpHを8〜9に調整し、EtOAcで抽出し、有機相を合わせて水とブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発させる。0.88g(95.6%)の中間体2.2を得る。(M+H)=452,R=2.24分(A),純度:86.7%。
【0188】
工程2:形成された第2級アミン0.88g(1.95mmol)を無水EtOH 15mlに溶解し、3−オキソシクロブタンカルボン酸(3.4)0.334g(2.92mmol)、AcOH 0.17ml(2.92mmol)及び2−ピコリンボラン錯体0.313g(2.92mmol)を加える。混合物を55℃で一晩撹拌後、冷却し、蒸発させ、水で希釈し、DCMで抽出する。有機相を合わせて乾燥し、蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(CHCl−MeOH 19/1)により精製する。標記化合物が最初に溶出する。110mg(10.3%);(M+H)=550,R=3.16分(B),純度:93,2%。
【0189】
[実施例121]
シス−3−([1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
【0190】
【化50】
【0191】
実施例120のカラムクロマトグラフィー時に標記化合物が2番目に溶出する。510mg(47.6%);(M+H)=550,R=3.26分(B),純度:95.6%。
【0192】
[実施例122]
シス−3−([(R)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
【0193】
【化51】
【0194】
375mg(0.68mmol)の実施例121を分取キラルカラムクロマトグラフィー(Berger SFCシステム;Chiralcel OJ−H 250×21mmカラム(5μM);流速50ml/min;CO2/80%/20%;EtOH+0.5% IPA)により分離する。最初に溶出するエナンチオマーが(R)体であり、収量は124mg(68%)である。(M+H)=550,R=10.7分,純度:100%。
【0195】
[実施例123]
シス−3−([(S)−1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−{3−メトキシ−4−[2−(3−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)エトキシ]ベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
【0196】
【化52】
【0197】
375mg(0.68mmol)の実施例121を分取キラルカラムクロマトグラフィー(Berger SFCシステム;Chiralcel OJ−H 250×21mmカラム(5μM);流速50ml/min;CO2/80%/20%;EtOH+0.5% IPA)により分離する。2番目に溶出するエナンチオマーが(S)体であり、収量は125mg(68%)である。(M+H)=550,R=12.6分,純度:99.9%。
【0198】
[実施例124]
トランス−3−([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
【0199】
【化53】
【0200】
最初の還元的アミノ化工程で1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチルアミン(5.7)と(4.2)を使用した以外は実施例120と同様に工程1を実施する。(M+H)=419,R=2.44分(A),純度:93.9%。
【0201】
工程2:形成された第2級アミン2.73g(6.5mmol)をTHF 108mlに溶解し、3−オキソシクロブタンカルボン酸(3.4)1.487g(2当量)、AcOH 0.56g(1.5当量)及びNaBH(OAc) 4.14g(3当量)を加える。混合物を35℃で48時間撹拌後、冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出する。有機層を合わせてカラムクロマトグラフィー(CHCl−MeOH 19/1)により精製する。最初に溶出する物質が標記化合物である。180mg(5.3%)。(M+H)=517,R=4.69分(B),純度:96.5%。
【0202】
[実施例125]
シス−3−([1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−{4−[2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−3−メチルベンジル}アミノ)シクロブタンカルボン酸
【0203】
【化54】
【0204】
実施例124からカラムクロマトグラフィー後に2番目に溶出する物質が標記化合物である。310mg(9.2%)。(M+H)=517,R=4.70分(B),純度:99%。
【0205】
各種アミン(5)、ベンズアルデヒド(4)及びオキソシクロアルカンカルボン酸エステル(3,R’=O)を使用して実施例121に概説した手順に従い、又は各種アミン(5)、ベンズアルデヒド(4)及びホルミルシクロアルカンカルボン酸エステル(3,R’=CHO)を使用して実施例1に概説した手順に従い、表5に記載する化合物を製造する。
【0206】
【表5】
【0207】
生物学的手法
上記のような本発明の化合物は放射性標識結合アッセイにおいてCXCR3−AとCXCL10の相互作用を阻害するのに有用である。
【0208】
競合的放射性リガンド結合アッセイを実施し、新規に合成した未標識試験化合物が放射性標識した内因性ケモカイン125I−CXCL10とヒトCXCR3−A受容体の特異的結合を解離させるインビトロ効力を試験した。試験化合物のIC50値を測定及び使用し、構造活性相関(SAR)を検討した。確認されたSARを使用し、分子設計にフィードバックし、ヒトCXCR3受容体に対する試験化合物の親和性を改善し得る何らかの適切な基及び構造成分の改変を予想した。
【0209】
細胞株及び膜調製
pCDA5−FRT−TO_IRES−Gai4qi4_DESTのプラスミドコンストラクトをFlp−In−CHO宿主細胞にトランスフェクトすることにより、ヒト組換えCXCR3−A受容体を安定的に発現するCHO細胞をSanofi−Aventis社(LIT Frankfurt)内で作製した。この細胞株をSanofi−Aventis社細胞株バンクに登録した。ハムF12(PAA)培地に10% FCS(PAA,カタログ番号E15−898)と0.6%ハイグロマイシン(PAA)を添加してT175フラスコに加え、5% CO2,95%空気下の加湿型インキュベーターに入れて37℃で細胞を増殖させた。Versene(Gibco,カタログ番号15040)で短時間(8〜10分間)処理することにより細胞を培養フラスコから回収した。細胞懸濁液をPBSで希釈し、Juan遠心機を使用して10℃にて230gで10分間遠心することにより細胞を採取した。コンプリートプロテアーゼインヒビター(Roche,カタログ番号11 697 498 001)を添加した20mM HEPES pH=7.4,10mM EDTAバッファー15mlに細胞約1×10個を含むペレットを再懸濁した。氷冷水浴中でテフロン(登録商標)/ガラスホモジナイザー(Sartorius potter S)を使用して3×10秒パルスでこの懸濁液をホモジナイズした後、Sigma遠心機を使用して4℃にて300×gで10分間遠心した。上清を注意深く採取し、Beckman Avanti J30遠心機を使用して4℃にて100,000×gで60分間遠心した。得られたペレットを新鮮な調製用バッファー15mlで1回洗浄した。最終膜ペレットを保存用バッファー(20mM HEPES pH=7.4,0.1mM EDTA,250mMスクロースにコンプリートプロテアーゼインヒビターを添加したもの)に細胞約1×10個/1mlの体積比で再懸濁し、2〜4mg/mlの蛋白質濃度とした。蛋白質濃度はBio−Radプロテインアッセイ(カタログ番号500−0006)により測定した。膜アリコートを−80℃で保存した。約5カ月間の保存期間まで分解は全く認められなかった。
【0210】
125I−CXCL10放射性リガンド結合試験
精密最適化手順を経て結合アッセイ用バッファーの組成を決定した。この結果、以下の成分、即ち25mM Hepes(pH=7.4),5mM MgCl,1mM CaCl,100mM NaClに0.1%のプロテアーゼ不含BSA(終濃度)を添加して結合アッセイ用バッファーを構成した。125I−CXCL10(PerkinElmer,NEX348,比活性2200Ci/mmol)放射性リガンドを終濃度50〜70pMで使用して競合結合アッセイを実施した。150pMのhr−CXCL10(R&D Systems,カタログ番号266−IP)により非特異的結合を求めた。総アッセイ容量は150μlとし、0.1%のDMSO(終濃度)を添加した。膜(蛋白質10〜20μg,約5×10個の細胞相当量)を反応混合物に加えることにより結合反応を開始した。25℃で60分間インキュベーション後、Skatronセルハーベスター装置を使用し、0.5%ポリエチレンイミン(Fluka Analytical,P3143)に1時間予め浸漬しておいたGF/Bグラスファイバーフィルターで急速濾過することにより反応を停止した。次に氷冷洗浄用バッファー(結合用バッファーを改変し、BSAを添加せず、NaCl濃度を500mM濃度に調整したもの)8mlでフィルターを洗浄した。フィルターに保持された放射能をWizard 1470オートガンマカウンターで測定した。
【0211】
結合アッセイに先立って試験化合物をDMSOに10mMの濃度で溶解した。ストック溶液を−20℃で3カ月以内保存した。結合アッセイ当日にDMSOを溶媒として8(又は12)連続段階により10mMから3×10−7M(又は3×10−9M)までの範囲の試験化合物の希釈系列を作製した。試験化合物のこれらの溶液を結合反応混合物に加える前に中間希釈手順を適用し、結合アッセイ用バッファー970μlを入れた希釈用試験管に各溶液サンプル30μlを移した。次にこれらの第2の希釈系列50μlを試験管に加え、試験化合物の濃度範囲が1×10−5M〜3×10−9M(又は3×10−11M)となるようにした。
【0212】
非線形4パラメータ曲線フィット法を使用して競合結合データのIC50値とヒルの傾きを求めた。
【0213】
例示した本発明の化合物は上記結合アッセイにおいてIC50で表した活性が20マイクロモル未満であり、より特定の化合物は活性が1マイクロモル未満であり、更に特定の化合物は活性が200ナノモル未満である。
【0214】
【表6】
【0215】
サイクリックAMP蓄積アッセイ
CXCR3−A受容体の刺激ないし活性化後の細胞内3’,5’−環状アデノシン一リン酸(サイクリックAMP、別称cAMP)濃度の変化を測定するインビトロ機能的アッセイを使用し、選択した化合物のアンタゴニスト機能を立証した。
【0216】
サイクリックAMPは最も重要な細胞内セカンドメッセンジャー分子の1種であり、その濃度は細胞の原形質膜の内面に存在するG蛋白質共役型アデニル酸シクラーゼエフェクター酵素により主に調節される。受容体に依存してG蛋白質の作用下でサイクリックAMP濃度が変化すると、複数の蛋白質キナーゼ及びホスホリパーゼの活性化、イノシトール三リン酸の生成並びに細胞内カルシウムイオン(Ca2+)濃度の一過性上昇、イオンチャネル開閉、種々の遺伝子転写に及ぼす影響等の複雑な調節プロセスを細胞内に誘発する。
【0217】
アゴニスト刺激後、CXCR3−A受容体は細胞内cAMP濃度の低下、細胞内Ca2+動員の増加及びアクチン重合を誘発するGiクラスの百日咳毒素(PTX)感受性G蛋白質を活性化し、最終的に細胞骨格再編成と特定方向への細胞遊走(走化性)をもたらす[Sauty A et al,2001.J.Immunol.167:7084−7093.]。
【0218】
CisBio International製ホモジニアス時間分解蛍光(HTRF)cAMP femto 2キットを使用してサイクリックAMP蓄積アッセイを実施した。測定は基本的に製造業者の指示に従って実施した。
【0219】
CXCR3−A受容体はGi蛋白質と共役するので、この受容体がアゴニストにより活性化されると、細胞内cAMP濃度が低下する[Crosignani S.et al,2010.Bioorg.Med.Chem Letters,20:3614−3617]。従って、十分な細胞内基底cAMP濃度に達するためには、細胞内アデニル酸シクラーゼ酵素の直接アクチベーターであるフォルスコリンにより細胞を予め活性化させる必要がある。蛍光共鳴エネルギー移動シグナルは細胞内のcAMPの濃度に反比例するので、アゴニストにより誘導されるcAMP濃度低下はこのシグナルの増幅により測定される。
【0220】
このアッセイでは、接着性hr−CXCR3−Flp−In−CHO−IRES−Gai4qi4細胞(結合アッセイで使用した細胞株と同一のもの)をCa2+/Mg2+不含PBSで洗浄し、Acutase(Sigma,A6964)で短時間処理することにより回収した。Acutase(T175フラスコ1本あたり3ml)の添加から2分後の時点で、剥離した細胞に培養培地7mlを加えた。細胞懸濁液を採取し、1,700rpmで10分間遠心した(Sigma 2−S卓上遠心機)。得られた細胞ペレットをCa2+/Mg2+含有PBS(Invitrogen 14080−048)に再懸濁し、上記と同様の2回目の遠心工程を行った。最終細胞ペレットをアッセイ用バッファー(Ca2+/Mg2+含有PBSに脂肪酸不含BSA(Sigma A6003)を終濃度1mg/mlで添加し、ホスホジエステラーゼ阻害剤Rolipram(Calbiochem 557330)を終濃度10μMで添加したもの)に再懸濁した。96ウェルマイクロプレート(Costar 3694,ハーフエリア平底未滅菌黒色ポリスチレンプレート)に細胞を16,000個/ウェルの密度で播種した。
【0221】
マイクロプレートをプレートシェーカー(Heidolph Titramax 100,600rpm)で連続振盪下に(10μM〜0.1nMの範囲内の)種々の濃度のアンタゴニスト化合物の存在下で細胞を室温(R.T.)にて10分間インキュベートした。反応混合物中のDMSOの終濃度は0.1%とした。次に終濃度20nMでCXCL10を加え、細胞を上記と同様に室温で10分間更にインキュベートした。その後、終濃度1μMでフォルスコリン(Sigma F−6886)を加え、更にインキュベートした(振盪下に室温で30分間)。最終反応容量は40μlとした。HTRF試薬を添加した溶解用バッファーを加えることにより反応を停止した。
【0222】
次にプレートを振盪下に室温で60分間インキュベートし、337nmで励起後に時間分解FRETシグナルを測定した。ユーロピウムクリプテートで標識した抗cAMP抗体からの発光シグナル(620nm)と標識cAMP−d2からのFRETシグナル(665nm)の両方をRubyStar計器(BMG Labtechnologies)を使用して記録した。
【0223】
結果を蛍光強度比(665nmの発光強度/620nmの発光強度)×10000として計算し、下式:
ΔF=(標準又はサンプル比−陰性対照比)/(陰性対照比)×100
に対応するΔF値を計算することにより解析した。陰性対照はクリプテートコンジュゲート単独で得られたバックグラウンドシグナルに対応するものとした。
【0224】
上記機能的cAMPアッセイで試験した化合物は2マイクロモル未満、特に20ナノモル未満のIC50値を示した。
【0225】
製剤例
(1)錠剤
下記成分を常法により混合し、従来の装置を使用することにより打錠する。
【0226】
【表7】
【0227】
(2)ソフトカプセル剤
下記成分を常法により混合し、ソフトカプセルに充填する。
【0228】
【表8】
【0229】
(1)非経口製剤
下記成分を常法により混合し、1mlアンプル入り注射剤を製造する。
【0230】
【表9】
【0231】
本発明の化合物はCXCR3阻害活性をもち、CXCR3受容体介在性疾患又は障害、特にCOPD、乾癬、移植片/移植組織拒絶反応、眼科疾患、セリアック病、炎症性腸疾患(IBD)、1型糖尿病、重症筋無力症(MG)、多発性硬化症(MS)及び他の神経炎症性疾患、狼瘡、関節リウマチ(RA)又は扁平苔癬から構成される群から選択される疾患又は障害の予防及び/又は治療処置用医薬の活性成分として有用である。