【実施例1】
【0029】
第1の実施形態に係る燃料電池の詳細な説明の前に、主要な構成要素である電極について説明し、その後に燃料電池の詳細について説明を行う。
<正極材料>
正極活物質は、水酸化ニッケルが価格面で好ましいが、酸化銀を用いてもよい。また、高容量化を達成しやすいことから、正極活物質は、嵩密度が大きなもの、例えば球状のものが好ましい。
【0030】
<水素吸蔵合金>
負極材料に含まれる水素吸蔵合金は、水素の吸蔵・放出が行えるものであれば特に限定されない。例えば、希土類系合金であるAB5型、ラーベス相合金であるAB2型、チタン−ジルコニウム系合金であるAB型、マグネシウム系合金であるA2B型などの合金系が挙げられる。
【0031】
このうち、水素貯蔵容量、充放電特性、自己放電特性およびサイクル寿命特性の観点から、AB5型の希土類−ニッケル合金である、MmNiCoMnAlのミッシュメタルを含んだ5元系合金であることが好ましい。
【0032】
<第3電極材料>
第3電極は酸素還元可能な物質であることを必要とする。酸素ガスに接触することにより充電されるか、もしくは、酸素が溶存した水溶液に接触することにより充電されることを必要とする。このような物質として、二酸化マンガン、白金、パラジューム、金及び銀などを挙げることができる。酸化銀も使用することができる。この中でも価格、環境への負荷などを考慮すると、二酸化マンガンが最も適切である。二酸化マンガンは埋蔵量も豊富で水酸化ニッケルの価格の1/5〜1/10である。二酸化マンガンや酸化銀は第3電極の反応において触媒として作用する。
【0033】
<結着剤>
結着剤としては、例えば、ポリアクリル酸ソーダ、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、エチレン−ビニルアルコール、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)を用いることが考えられる。
活物質、結着剤および導電助剤等の電極材料の合計を100重量%とした場合、各電極に配合される結着剤の重量比は、0.1〜10重量%で配合されていることが好ましい。
【0034】
<導電助剤>
導電助剤は、導電性を有する粉末であればよい。この導電助剤は、例えば、黒鉛粉末、アセチレンブラックおよびケッチェンブラックなどの、カーボン粉末であってもよい。活物質、結着剤および導電助剤等の電極材料の合計を100重量%とした場合、各電極に配合される導電助剤の重量比は、0.1〜10重量%の範囲で配合されていることが好ましい。
【0035】
[正極]
活物質として水酸化ニッケル、導電助剤としてカーボンブラック、および、結着剤としてエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)を用い、その配合割合は100:5:5とした。粉末状の正極材料を混合してペースト状に混練して、このペーストを集電体の両面に塗布または充填して、乾燥後にローラープレスで集電体を圧延して正極を製作した。なお。集電体として厚さ250μmの発泡ニッケルを用いたが、ニッケルメタルや白金メタルであってよく、形状も三次元形状もしくは板状であってもよく、電極は両面に形成してもよい。
【0036】
[負極]
活物質として水素吸蔵合金、導電助剤としてカーボンブラック、および、結着剤としてエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)を用い、その配合割合は100:15:10とした。粉末状の負極材料を混合してペースト状に混練して、このペーストを集電体の両面に塗布または充填して、乾燥後にローラープレスで集電体を圧延して負極を製作した。電極容量は48mAhとした。なお、集電体としての発泡ニッケルを用いたが、ニッケルメタルや白金メタルであってよく、形状も三次元形状もしくは板状であってもよく、電極は両面に形成してもよい。
【0037】
[第3電極]
活物質として二酸化マンガン、導電助剤としてカーボンブラック、および、結着剤としてエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)を用い、その配合割合は100:5:5とした。粉末状の第3電極材料を混合してペースト状に混練して、このペーストを発泡ニッケルの集電体に充填して、乾燥後にローラープレスで集電体を圧延して第3電極を製作した。なお、集電体として発泡ニッケルを用いたが、ニッケルメタルや白金メタルであってよく、形状も箔状もしくは板状であってもよく、電極は両面に形成してもよい。
【0038】
[電解液分離手段]
本発明で用いられる電解液分離手段は、電解液を通さないもしくは通しにくい物質である必要がある。2種類の電解液が混じれば、電解液のpH値が変化して性能が発揮できなくなるおそれがあるからである。また、電解液分離手段はその性格上、導電性を有し、イオン(H
+、OH
−)透過性を有することを必要とする。具体的には、導電性を有するイオン交換膜および多孔質金属板が挙げられる。多孔質金属板は、例えば、発泡ニッケル基板、もしくは網状焼結繊維基板にニッケルメッキを施したもの、あるいはニッケルメッキした不織布であるフェルトメッキ基板等の三次元基板であってもよい。そして、厚さは5μm〜1mmの範囲であることが好ましい。薄すぎると機械的強度が問題となり、厚すぎると電池としての体積効率が悪くなるので20μm程度が望ましい。
【0039】
[電解液]
本発明で用いられる電解液の種類は、水電解で通常用いられているアルカリ水溶液であれば特に限定されないが、例えば、水酸化カリウム(KOH)、水酸化リチウム(LiOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)等のアルカリ物質を一種単独もしくは二種以上を水に溶かしたものが好適である。電池の出力特性の観点から、電解液は水酸化カリウム水溶液であることが好ましい。
【0040】
[セパレータ]
本発明で用いられるセパレータは、電子は通さずプロトンを透過させる一方、ガスが通過しにくいものが好ましい。セパレータの形態としては、微多孔膜、織布、不織布、圧粉体が挙げられ、このうち、出力特性と作製コストの観点から不織布が好ましい。セパレータの材質としては、特に限定されないが、耐アルカリ性を有し、耐酸化性、耐還元性を有するセパレータであることが好ましい。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリイミド(PI)、ポリアミド、ポリアミドイミド、アラミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等の材料が挙げられる。
厚さは5〜500μmの範囲のものが好ましく、20〜250μmの範囲のものがより好ましい。厚さが5μm未満であるとレアショートの可能性が大きくなり、500μm以上であると電気抵抗が大きくなり、熱損失が増加する。実施例においては厚さ120μmのポリプロピレン製の不織布を採用した。
【0041】
本発明に係る燃料電池は、水素および酸素の化学エネルギーを電気エネルギーに変換して発電する燃料電池に二次電池の反応機構を取り込んだものである。以下、
図1を用いてはこのような燃料電池の動作原理を説明し、
図2を用いて燃料電池の主要構成要素について説明する。
【0042】
図1において、本発明の燃料電池は、正極1、負極2、第1電解液5、および、正極1と負極2の間に介在するセパレータ4を収納した第1室8と、第3電極3と第2電解液6とを収納した第2室9、並びに、第1室8と第2室9の間に介在する電解液分離手段7とから構成されている。なお、正極1と負極2とはセパレータ4を介して互いに対向する形に配置されており、第1室8と第2室9とは電解液分離手段7を介して互いに対向する形で配置されている。
【0043】
第1電解液5は、6Mの水酸化カリウム(KOH)の水溶液である。このとき第1電解液5のpH値は約14となる。第2電解液6は、pH値が約8の水酸化カリウム(KOH)の水溶液である。
【0044】
正極1と負極2間に介在するセパレータ4は、イオンの透過を可能にしつつ、正極1と負極2を電気的に短絡するのを防止すると共に、電解液5を保持する役割を果たす。
【0045】
第1室8に配置された正極1の一方の面は第1電解液5に浸漬しており、正極1の他方の面はほぼ全面に渡り電解液分離手段7と接触しており、正極1と電解液分離手段7は電気的接続状態にある。
また、負極2の一方の面は水素ガスに面しており、負極2は水素ガスにより化学的に充電可能になっている。そして、負極2の他方の面は第1電解液5に浸漬している。
更に、第2室9に配置された第3電極3の一方の面はほぼ全面に渡り、電解液分離手段7と接触しており、第3電極3と電解液分離手段7は電気的接続状態にある。第3電極3の他方の面は第2電解液6に浸漬していて、第2電解液6に溶存した酸素により化学的に充電可能になっている。
【0046】
図2において、燃料電池セル20は、正極11、負極12、第1電解液15およびセパレータ14を収納した第1室18と、第3電極13と第2電解液16とを収納した第2室19、並びに、第1室18と第2室19の間に介在する電解液分離手段17とを主な構成要素としている。なお、
図1と重複する事項については説明を省略する。
【0047】
第1室18は、隔壁32により、水素ガスを保持する水素ガス室27と第1電解液15を保持する領域とに区分されている。負極12の一方の面は水素ガス室27に面しており、負極12の他方の面は第1電解液15に浸漬している。水素ガス室27には、外部に設けた水素ガス供給源23に連通する水素流通口22が設けられていて、水素ガスの供給を受けて負極12を充電することができるようになっている。
正極11の一方の面は第1電解液5に浸漬しており、正極11の他方の面はほぼ全面に渡り、電解液分離手段17と接触している。
【0048】
第2室19の下部には酸素ガス室28が設けられている。酸素ガス室28の上部に設けた酸素ガス噴出孔33から酸素ガスが第2電解液16中にバブリングするようになっている。酸素ガス室28には、外部に設けた酸素ガス供給源25に連通する酸素流通口24が設けられていて、酸素ガス室28に酸素ガスが供給されるようになっている。第3電極13は第2電解液16の中に浸漬されており、第3電極13の一方の面はほぼ全面に渡り、電解液分離手段17と接触している。バブリングされた酸素ガスの一部は直接第3電極13の電極面に到達し、残りの一部は第2電解液16に溶解する。第3電極13は第2電解液16に溶解した酸素により、もしくは、電極面に直接接触した酸素ガスにより充電される。
【0049】
第1室18と第2室19の間に設けた電解液分離手段17は、第1電解液15と第2電解液16とが混じるのを防ぐと共に、正極11と第3電極13の間でイオン(H
+、OH
−)の流通を可能にする。電解液分離手段17は導電性を有しているので、正極11と第3電極13の間で電子の移動が可能となっている。なお、電解液分離手段17と第1室18および第2室19との間にはシール31が配されていて、電解液が外部に流出するのを防いでいる。
【0050】
正極11、負極12は、それぞれ、端部に外部機器との接続用の端子(図示せず)を有している。接続用の端子から電力を外部に取り出すことができる。あるいは接続用の端子に直流電源(図示せず)を接続して、正極11と負極12を電気的に充電することも可能となっている。
【0051】
次に、
図3を用いて、上記実施例1の第1の変形例について、
図2と異なる部分を中心に説明する。第2室19は、隔壁34により、酸素ガスを保持する酸素ガス室28と第2電解液16を保持する領域とに区分されている。第2室19に収納された第3電極13の一方の面はほぼ全面に渡り電解液分離手段17と接触している。第3電極13の他方の面は酸素ガス室28に面している。酸素ガス室28には、外部に設けた酸素ガス供給源25に連通する酸素流通口24が設けられていて、酸素ガス室28に酸素ガスが供給されるようになっている。第3電極13は、酸素ガス室28内の酸素ガスにより充電される。
【0052】
図4を用いて、上記実施例1の第2の変形例について説明する。上記説明と共通する部分については説明を省略する。燃料電池セル40は、第1密閉容器38、第2密閉容器39および電解液分離手段17を主な構成要素としている。第1密閉容器38の内部構成は、
図3の第1室18と同じである。第1密閉容器38および第2密閉容器39は耐圧性を有する密閉容器である。第2密閉容器39の内部は酸素が溶存した第2電解液36で満たされている。第3電極13の一方の面はほぼ全面に渡り電解液分離手段17と接触している。第3電極13は酸素が溶存した第2電解液36に浸漬されていて、電解液溶存酸素により第3電極13が充電されるようになっている。第2電解液36は、第2密閉容器の底部に設けた電解液流通口35aから流出して、輸送ポンプ42で昇圧されて、電解液タンク41に流入する。電解液タンク41には酸素源(図示せず)からの高圧酸素が供給可能になっていて、電解液の液圧を高めてより多くの酸素が電解液に溶解するようになっている。酸素リッチとなった電解液は、電解液流入口35bから第2密閉容器39に供給される。
【0053】
図5を用いて、上記実施例1の第3の変形例について説明する。燃料電池パック50は、負極52と、負極52と正極51との間に介在するセパレータ54と、正極51と、正極51と第3電極53との間に介在する電解液分離手段57と、第3電極53とがこの順で積層された電極群において、電極群の間に金属製のバイポーラ隔壁55を配して構成された集合電池である。バイポーラ隔壁55は、ニッケルメッキした鋼板であって、電気は通すがイオンや電解液は遮断する役割を果たす。燃料電池パック50はその両端に正極集電体48と負極集電体49を有している。
【0054】
燃料電池パック50には、酸素ガスを供給する酸素ガスヘッダー58が装備されていて、正極51の電極面に酸素ガスが供給されるようになっている。また、水素ガスを供給する水素ガスヘッダー59が装備されていて、負極52の電極面に水素ガスが供給されるようになっている。更に、燃料電池パック50には、電解液供給ヘッダー(図示せず)が装備されていてセパレータ54には、酸素が溶存した電解液が供給されるようになっている。
【0055】
燃料電池パック50は積層構造となっているので、その出力電圧は各電極群56を直列接続したものとなる。電極群の数を調節することにより容易に出力電圧を変更することが可能となっている。
【0056】
エネルギー変換効率を向上させる方法として、発明者等は二酸化マンガン側の電解液(電解液6)のpHを下げることを考案した。6MのKOH水溶液はpHが約14である。この電解液(pH=14)では二酸化マンガンの酸化還元電位(E)は0.15V vs SHEである。25℃の場合、ネルンストの式によると電極の電位は熱力学的に次のように決まる。
E = E
0 − 0.0591 × pH (ここに、E
0;標準酸化還元電位)
したがって、二酸化マンガン電極側の電解液のpH値を下げることにより、二酸化マンガン電極の酸化還元電位を上げることが出来る。たとえば、pH=8の場合、上記の式により二酸化マンガン電極の酸化還元電位(E)は、0.355V上昇して0.505V vs SHEとなる。
【0057】
燃料電池セル20は活物質として、それぞれ、負極に水素吸蔵合金を用い、正極に水酸化ニッケルを用い、酸素還元電極に二酸化マンガンを用いる。電解液としてpH14の第1電解液5と、pH7〜8の第2電解液6を用いる。このとき、燃料電池セルにおける反応を次の3つ分けて説明する。
(1)酸素で第3電極を充電する
第3電極に酸素を供給することにより、第3極を充電する。
4MnOOH + O
2 → 4MnO
2 + 2H
2O (1)
【0058】
(2)第3電極で正極を充電する(第2電解液;pH 8)
二酸化マンガンにおける反応((2)式)はpH8で0.505V vs SHEの電位で起こる。
MnO
2 + H
2O + e
- → MnOOH + OH
- (2)
一方、水酸化ニッケルの充電反応((3)式)はpH14で0.480V vs SHEの電位で起こる。
Ni(OH)
2 + OH
- → NiOOH + H
2O + e
- (3)
したがって、電解液のpH差により二酸化マンガン放電反応電位が水酸化ニッケルの充電反応電位より高くなり、次の反応((4)式)が起こり、正極が充電される。
MnO
2 + Ni(OH)
2 → MnOOH + NiOOH (4)
また、第3電極に酸素を供給することにより、第3電極は充電されて二酸化マンガンに戻る。
4MnOOH + O
2 → 4MnO
2 + 2H
2O (1)
【0059】
(3)負極−正極間で放電する(第1電解液;pH14)
負極の水素吸蔵合金は、水素により電気化学的反応で酸化され充電状態になる。このとき負極の電極電位はpH14で−0.828V vs SHEとなる。
2M + H
2 → 2MH (5)
MH + OH
- → M + H
2O + e
- (6)
(3)式の逆反応と(6)式の反応の組合わせで発電することができる。
MH + NiOOH → M + Ni(OH)
2 (7)
これにより1.308Vで発電ができる燃料電池となる。
【0060】
従来の二次電池とは異なり、本発明の燃料電池の電気容量は、活物質の量による制限を受けないのでエネルギー密度を大幅に(例えば数十倍に)向上することが可能となる。
【0061】
さらに、上述のように、本発明の燃料電池の放電時には、電池反応に基づき、電気エネルギーが出力される。このため、従来の燃料電池と比較して、負荷に対する追従性およびパワーが、大幅に向上する。
【0062】
(実験結果)
図6に実験装置の概要を示す。実験装置は3つのビーカーA,BおよびCとデーターロガー(図示せず)、並びに、これらを接続するための配線とスイッチSWとから構成されている。ビーカーAには、放電状態の水酸化ニッケル電極aが6MKOH水溶液(pH14)に浸されており、ビーカーBには、参照電極b(Ag/AgCl)がKCl飽和水溶液に浸されており、ビーカーCには、充電状態の二酸化マンガン電極cが希釈KOH水溶液(pH8程度)に浸されてそれぞれ配置されている。そして各ビーカー間はKCl塩橋(図示せず)により繋がれている。
【0063】
データーロガーを用いて、電極間の電位差を測定した実験結果を
図7に示す。縦軸は参照電極を基準とした電極aおよび電極cの電位をV単位で目盛ってあり、横軸は時間を秒単位で目盛ってある。グラフにおいて、実線は二酸化マンガン電極cの電位変化を示すグラフであり、破線は水酸化ニッケル電極aの電位変化を示すグラフである。実線と破線が重なるところは実線が表示されている。
図中(1)で示される区間は、電極aと電極cが接続されていない場合で、(2)で示される区間は、電極aと電極cが接続されている場合である。スイッチSWにより、電極aと電極cの接続をコントロールした。
グラフから、区間(1)において、二酸化マンガン電極は水酸化ニッケル電極より電位が約0.13V高いことが分かる。また、区間(2)において、二酸化マンガン電極と水酸化ニッケル電極の電位差はなくなるが、接続後は電位が徐々に上昇していることが分かる。接続を離すと、接続前と比べて、水酸化ニッケル電極の電位が上昇した。これにより、二酸化マンガン電極(水溶液pH8)により水酸化ニッケル電極(水溶液pH14)が充電できることが分かった。