【文献】
Guoqiang Wang, Trung N. Tran, Hugo A. Andrade,A Graphical Programming and Design Environment for FPGA-based Hardware,2010 International Conference on Field-Programmable Technology,米国,IEEE,2010年12月 8日,p. 337-340
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基板処理装置を通常運転状態から人手によるメンテナンスに適した状態に自動的に移行させるための立ち下げ動作命令と、人手によるメンテナンスが終了した後に当該基板処理装置を通常運転に適した状態に自動的に移行させるための立ち上げ動作命令とを、一つのマクロとして保存する機能を有し、前記マクロに基づき当該基板処理装置の動作を制御する制御装置を備える基板処理装置において、
前記制御装置に動作命令を入力するための入力装置と、
前記制御装置に入力された動作命令に関連する情報を表示する表示装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記立ち下げ動作命令および立ち上げ動作命令の両方を、前記表示装置の一つの編集画面上の異なる表示領域にそれぞれ表示させるとともにこの一つの編集画面上のそれぞれの表示領域で前記入力装置を介して前記マクロを編集可能とすることを特徴とする、基板処理装置。
前記マクロに含まれる立ち下げ動作命令及び前記立ち上げ動作命令の少なくとも一部が、通常運転状態時において用いられる搬送レシピまたは当該搬送レシピに従属するレシピに含まれるレシピステップに対応する動作命令から選択される、請求項1記載の基板処理装置。
前記マクロの実行のために前記表示装置に一つの実行画面が表示され、この一つの実行画面上には、前記マクロを構成する前記一群の立ち下げ動作命令および立ち上げ動作命令の両方が異なる表示領域にそれぞれ表示される、請求項1記載の基板処理装置。
基板処理装置を通常運転状態から人手によるメンテナンスに適した状態に自動的に移行させるための立ち下げ動作命令と、人手によるメンテナンスが終了した後に当該基板処理装置を通常運転に適した状態に自動的に移行させるための立ち上げ動作命令とを、一つのマクロとして保存する機能を有し、前記マクロに基づき基板処理装置の動作を制御するコンピュータからなる制御装置と、前記制御装置に動作命令を入力するための入力装置と、前記制御装置に入力された動作命令に関連する情報を表示する表示装置と、を備えた基板処理装置において、前記コンピュータにより実行されることにより、メンテナンスレシピの編集及び表示する機能を実現するプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記機能は、
前記立ち下げ動作命令および立ち上げ動作命令の両方を、前記表示装置の一つの編集画面上の異なる表示領域にそれぞれ表示させるとともにこの一つの編集画面上のそれぞれの表示領域で前記入力装置を介して前記マクロを編集可能とする機能を含むことを特徴とする、記憶媒体。
基板処理装置を通常運転状態から人手によるメンテナンスに適した状態に自動的に移行させるための立ち下げ動作命令と、人手によるメンテナンスが終了した後に当該基板処理装置を通常運転に適した状態に自動的に移行させるための立ち上げ動作命令とを、一つのマクロとして保存する機能を有する基板処理装置において用いられる動作命令を編集する編集装置であって、
前記立ち下げ動作命令と前記立ち上げ動作命令とを表示装置の一つの編集画面上の異なる表示領域にそれぞれ表示させる表示部と、
入力装置による入力に応じて、前記一つの編集画面上のそれぞれの表示領域で動作命令および立ち上げ動作命令の両方を含む一つのマクロを編集可能とする編集部と、
前記編集部により編集された前記一つのマクロを前記基板処理装置に対して送信する送信部と、
を備える、編集装置。
基板処理装置を通常運転状態から人手によるメンテナンスに適した状態に自動的に移行させるための立ち下げ動作命令と、人手によるメンテナンスが終了した後に当該基板処理装置を通常運転に適した状態に自動的に移行させるための立ち上げ動作命令とを、一つのマクロとして保存する機能を有する基板処理装置において用いられる動作命令を編集する編集方法であって、
前記立ち下げ動作命令と前記立ち上げ動作命令とを一つの編集画面上の異なる表示領域にそれぞれ表示させる表示ステップと、
入力装置による入力に応じて、前記一つの編集画面上のそれぞれの表示領域で動作命令および立ち上げ動作命令の両方を含む一つのマクロを編集可能とする編集ステップと、
前記編集ステップにおいて編集された前記一つのマクロを前記基板処理装置に対して送信する送信ステップと、
を備える、編集方法。
基板処理装置を通常運転状態から人手によるメンテナンスに適した状態に自動的に移行させるための立ち下げ動作命令と、人手によるメンテナンスが終了した後に当該基板処理装置を通常運転に適した状態に自動的に移行させるための立ち上げ動作命令とを、一つのマクロとして保存する機能を有する基板処理装置において用いられる動作命令を編集する編集方法のプログラムを格納した記憶媒体であって、前記編集方法は、
前記立ち下げ動作命令と前記立ち上げ動作命令とを一つの編集画面上の異なる表示領域にそれぞれ表示させる表示ステップと、
入力装置による入力に応じて、前記一つの編集画面上のそれぞれの表示領域で動作命令および立ち上げ動作命令の両方を含む一つのマクロを編集可能とする編集ステップと、
前記編集ステップにおいて編集された前記一つのマクロを前記基板処理装置に対して送信する送信ステップと、
を備える、記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。以下においては、基板処理装置(基板処理システム)の一例として、めっき処理システムについて説明する。めっき処理システム10は半導体ウエハ等の凹部2aを有する基板(シリコン基板)2(
図2を参照)に対してめっき処理を施すものである。
【0017】
図1に示すように、めっき処理システム10は、基板2を収納したカセット(図示せず)が載置されるカセットステーション18を有する。基板搬送機構11がカセットステーション18上のカセットから基板2を取り出して、後述する各種処理モジュール12〜17に基板を搬送する。基板搬送機構11は、第1及び第2の搬送アーム11a、11bを有する。カセットステーション18近傍を移動する第1の搬送アーム11aがカセットから基板2を取り出して基板バッファ11cに移送し、第2の搬送アーム11bが基板バッファ11cからカップリング処理モジュール12に基板2を搬入するとともに、各種処理モジュール12〜17間での基板の搬送も受け持つ。一連の処理が完了した基板は、第2の搬送アーム11bにより基板バッファ11cに戻され、さらに第1の搬送アーム11aによりカセット内の同じ位置に戻される。
【0018】
第2の搬送アーム11bの走行路11dの一側に、カップリング処理モジュール12と、触媒層形成モジュール13と、無電解めっき処理モジュール14とが配置されている。走行路11dの他側には、ベークモジュール15と、無電解めっき処理モジュール16が配置されている。また、ベークモジュール15に隣接して、電解めっき処理モジュール17が配置されている。
【0019】
上述しためっき処理システムの各構成部材、例えばカセットステーション18、基板搬送機構11、カップリング処理モジュール12、触媒層形成モジュール13、無電解めっき処理モジュール14、ベークモジュール15、無電解めっき処理モジュール16および電解めっき処理モジュール17は、いずれも制御装置19に設けた記憶媒体19Aに記憶された各種のプログラムに従って制御装置19で駆動制御され、これによって基板2に対する様々な処理が行われる。ここで、記憶媒体19Aは、各種の設定データや後述するめっき処理プログラム等の各種のプログラムを格納している。記憶媒体19Aとしては、コンピュータで読み取り可能なROMやRAMなどのメモリーや、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMやフレキシブルディスクなどのディスク状記憶媒体などの公知のものが使用され得る。
【0020】
制御装置19には、ディスプレイ(表示装置)19Bおよび入力装置19Cが接続されている。ディスプレイ19Bおよび入力装置19Cは、これらが統合されたタッチパネルディスプレイであってもよいし、タッチパネル機能を有しないディスプレイと、キーボード、マウス、タッチパッド等の入力装置の組合せであってもよい。なお、以下においては、説明の簡略化のため、ディスプレイ19Bおよび入力装置19Cはこれらが統合されたタッチパネルディスプレイであり、入力操作は、全て画面上をタッチすることにより行える前提で説明を行う。
【0021】
無電解めっき処理モジュール14及び16は、いずれも
図3及び
図5に示す構成を有する。無電解めっき処理モジュール14、16は、ケーシング101の内部で基板2を回転保持するための基板回転保持機構(基板収容部)110と、基板2の表面にめっき液や洗浄液などを供給する液供給機構30,90と、基板2から飛散しためっき液や洗浄液などを受けるカップ105と、カップ105で受けためっき液や洗浄液を排出する排出路124,129,134と、排出路に集められた液を排出する液排出機構120,125,130と、基板回転保持機構110、液供給機構30,90,カップ105、および液排出機構120,125,130を制御する制御機構160と、を備えている。
【0022】
基板回転保持機構110は、ケーシング101内で上下に伸延する中空円筒状の回転軸111と、回転軸111の上端部に取り付けられたターンテーブル112と、ターンテーブル112の上面外周部に設けられた基板2を支持する基板チャック113と、回転軸111を回転駆動する回転機構162と、を有している。このうち回転機構162は、制御機構160により制御され、回転機構162によって回転軸111が回転駆動され、これによって、基板チャック113により支持されている基板2が回転する。
【0023】
液供給機構30,90は、基板2の表面に対してめっき処理を施すめっき液を供給するめっき液供給機構30と、基板2の表面に洗浄液を供給する洗浄液供給機構90と、を含んでいる。
【0024】
めっき液供給機構30は、ノズルヘッド104に取り付けられた吐出ノズル32を含んでいる。ノズルヘッド104は、アーム103の先端部に取り付けられている。アーム103は、回転機構165により回転駆動されるとともに図示しない昇降駆動機構により昇降する支持軸102に固定されている。めっき液供給機構30のめっき液供給管33はアーム103の内側に配置されている。この構成により、液供給機構30は、めっき液を、吐出ノズル32を介して基板2の表面の任意の箇所に所望の高さから吐出することが可能となっている。
【0025】
洗浄液供給機構90は、ノズルヘッド104に取り付けられたノズル92を含んでいる。ノズル92からは、薬液からなる洗浄液例えばDHFやSC1及びリンス処理液例えばDIW(純水)のいずれか一方を選択的に基板2の表面に吐出することができる。
【0026】
洗浄液供給機構90のうちの薬液からなる洗浄液を供給に関与する部分について、
図4を参照して説明する。洗浄液供給機構90から、複数の無電解めっき処理モジュール14、16に対して洗浄液が供給される。洗浄液供給機構90は、洗浄液を貯留するタンク902と、タンク902から出てタンク902に戻る循環ライン904とを有している。循環ライン904にはポンプ906が設けられている。ポンプ906は、タンク902から出て循環ライン904を通りタンク902に戻る循環流を形成する。ポンプ906の下流側において循環ライン904には、洗浄液に含まれるパーティクル等の汚染物質を除去するフィルタ908が設けられている。
【0027】
循環ライン904に設定された接続領域910に、1つまたは複数の分岐ライン912が接続されている。各分岐ライン912は、循環ライン904を流れる洗浄液を対応する無電解めっき処理モジュール14、16に供給する。各分岐ライン912には、必要に応じて、流量制御弁等の流量調整機構、フィルタ等を設けることができる。各分岐ライン912の末端には、
図2に示したノズル92が設けられることになる。
【0028】
タンク902に、処理液または処理液構成成分を補充するタンク液補充部916が設けられている。また、タンク902には、タンク902内の処理液を廃棄するためのドレン部918が設けられている。
【0029】
めっき液供給機構30も洗浄液供給機構90と構造的に同じものを用いることができる(違いは使用する液のみである)。なお、液供給機構は
図4に示したような構造に限定されるものではなく、処理液によっては、例えば、循環ライン904を設けずに、処理液供給源と処理液ノズルとを直接連結する供給ラインが設けられることもある。
【0030】
ケーシング101内には、昇降機構164により上下方向に駆動され、
図3に概略的に示される排出路124,129,134を有するカップ105が配置されている。液排出機構120,125,130は、カップ105と基板2との相対的高さ位置関係に従いそれぞれ排出路124,129,134に集められる液を排出する。
【0031】
めっき液排出機構120,125は、流路切換器121,126により切り替えられる回収流路122,127および廃棄流路123,128をそれぞれ有している。このうち回収流路122,127は、めっき液を回収して再利用するための流路である。廃棄流路123,128は、めっき液を廃棄するための流路である。処理液排出機構130には廃棄流路133のみが設けられている。
【0032】
基板収容部110の出口側には、めっき液35を排出するめっき液排出機構120の回収流路122が接続され、この回収流路122のうち基板収容部110の出口側近傍に、めっき液35を冷却する冷却バッファ120Aが設けられている。
【0033】
ベークモジュール15は、
図6に示すように、密閉された密閉ケーシング15aと、密閉ケーシング15a内部に配置されたホットプレート15Aとを備えている。ベークモジュール15の密閉ケーシング15aには、基板2を搬送するための搬送口(図示せず)が設けられ、また密閉ケーシング15a内にはN
2ガス供給口15cからN
2ガスが供給される。同時に密閉ケーシング15a内は排気口15bにより排気され、密閉ケーシング15a内をN
2ガスで充満させることにより、密閉ケーシング15a内を不活性ガス雰囲気に保つことができる。
【0034】
次にめっき処理システム10の通常運転時の動作について簡単に説明する。
【0035】
まず前工程において、半導体ウエハ等からなる基板(シリコン基板)2に対して例えば公知のドライエッチング技術により凹部2aが形成される。基板2はめっき処理システム10内に搬入される。
【0036】
搬入された基板はまず、基板搬送機構11の搬送アーム11aによりカセットステーション18上のカセットから取り出され、基板バッファ11cに送られる。
【0037】
次いで基板2は、搬送アーム11bによって加熱部を有する真空室(図示せず)を備えたカップリング処理モジュール12に送られ、そこで公知のシランカップリング形成技術により基板2上にSAMと呼ばれる結合層21が形成される(
図2(a))。
【0038】
次いで基板2は、搬送アーム11bによって触媒層形成モジュール13へ送られ、そこで公知のパラジウム吸着処理技術により、結合層21上にPd触媒層22が形成される(
図2(b))。
【0039】
次に基板2は、搬送アーム11bによってめっき処理モジュール14へ送られ、そこで公知の無電解めっき技術により、触媒層22上に、例えば40〜75℃程度に温調されたCo−W−Bを含むめっき液を用いて、Cu拡散防止膜(バリア膜)として機能する第1めっき層23aが形成される(
図2(c))。なお、第1めっき層23aが形成された後、洗浄処理液及びリンス液により基板2の洗浄が行われる。
【0040】
次に基板2は、搬送アーム11bにより、めっき処理モジュール14からベークモジュール15の密閉ケーシング15a内へ送られ、そこでベーク(焼き締め)処理が施される。ベーク処理において、密閉ケーシング15a内が不活性ガス雰囲気とされた状態で基板2がホットプレート15Aに載置されて例えば150〜200℃の温度で10〜30分加熱される。ベーク処理により第1めっき層23a内の水分が外方へ放出され、また第1めっき層23a内の金属間結合度が高められる。
【0041】
次に基板2は、搬送アーム11bにより再びめっき処理モジュール14へ送られ、そこで第1めっき層23aを形成したのと同じ条件の無電解めっき処理により、第1めっき層23a上にCu拡散防止膜としての第2めっき層23bが形成される。
【0042】
次に基板2は、搬送アーム11bによってめっき処理モジュール14からベークモジュール15へ再び送られる。そしてベークモジュール15の密閉ケーシング15a内で、先に行ったベーク処理と同じ条件で第2めっき層23bのベーク処理が施される。
【0043】
このようにして、基板2上に第1めっき層23aと第2めっき層23bからなり、Cu拡散防止膜(バリア膜)として機能するめっき層積層体23が形成される。
【0044】
次に基板2は、搬送アーム11bにより無電解Cuめっき処理モジュール16に送られ、公知の無電解めっき技術により、基板2のめっき層積層体23上に、シード膜としての無電解Cuめっき層24が形成される(
図2(d))。
【0045】
次に基板2は、搬送アーム11bにより、電解Cuめっき処理モジュール17へ送られ、公知の電解めっき技術により、基板2に対して電解Cuめっき処理が施され、基板2の凹部2a内に無電解Cuめっき層24をシード膜として電解Cuめっき層25が充てんされる(
図2(e))。
【0046】
その後基板2は、搬送アーム11bにより基板バッファ11cに戻され、次いで搬送アーム11aによりカセットに戻される。その後、基板2はめっき処理システム10から搬出され、研磨装置により基板2の裏面側(凹部2aと反対側)が化学機械研磨される(
図2(f))。
【0047】
上記の一連の基板2の搬送および基板2に対する各種の処理は、制御装置19の記憶媒体19Aにインストールされたレシピ実行プログラムにより、記憶媒体19Aに記憶されたレシピに基づいて、制御装置19がめっき処理システム10に設けられた各種機器を制御することにより実行される。
【0048】
レシピについて
図7を参照して説明する。レシピには、例えば、「搬送レシピ」、「液供給キャビネットレシピ」、「処理モジュールレシピ」、「ダミーティスペンスレシピ」、「モジュール洗浄レシピ」等が含まれる。なお、基板処理装置の種類によっては、別のレシピが追加される場合もあるし、上述のレシピの一部が削除されることもある。
【0049】
「搬送レシピ」は、基板搬送機構11、例えば搬送アーム11bに、基板の搬送先を指定するレシピである。概略的に述べれば、搬送レシピにおいては、例えば、各基板2に対して、「基板バッファ11cから当該基板を取り出して、当該基板2をカップリング処理モジュール12に搬入する。」、「処理が終わったら当該基板2をカップリング処理モジュール12から取り出して、当該基板を触媒層形成モジュール13に搬入する。」・・・等の動作(レシピステップ)が定義されている。
【0050】
「液供給キャビネットレシピ」は、基板2に洗浄用の処理液を供給するための洗浄液供給機構90及び基板2にめっき液を供給するためのめっき液供給機構30のうち、めっき処理モジュール14,16個々に関連する部分でなく、各めっき処理モジュール14,16で共用される部分(当該部分は、
図4に示した部材のうち分岐ラインよりも上流側の部分であり、以下に「液供給キャビネット」とも呼ぶ)の動作(例えばタンク902)を定義する。例えば、タンク902内の液の減少、濃度低下、汚染度上昇等が検出されたときに、ドレン918からタンク902内の液を排出する動作、タンク液補充部916からタンク902内に新液を補充する動作等を自動的に行わせるといった動作である。
【0051】
「処理モジュールレシピ」は、処理モジュールの動作を定義する。例えば、無電解めっき処理モジュール14及び16内において、基板回転保持機構110、カップ105の昇降、液供給機構30,90(具体的には吐出ノズル32,92の直ぐ上流側にある図示しない開閉弁、流量制御弁等)の動作、液排出機構120,125,130の動作、図示しない温度制御機構の動作などを定義する。また、処理モジュールレシピは、例えば、ベークモジュール15内のホットプレート15Aの温度、密閉ケーシング15aに対するN
2ガスの供給、排気を担当する、供給機構及び排気機構の動作を制御する。
【0052】
本実施形態においては、液供給キャビネットレシピ及び処理モジュールレシピは、搬送レシピに従属する(ぶら下がる)レシピである。後述のメンテナンスマクロ作成時には、液供給キャビネットレシピ及び処理モジュールレシピは、搬送レシピを介して呼び出し、選択することができる。基板2の搬送と各処理モジュール(モジュール12〜17等)で実行される処理、並びに液供給機構30,90の液供給キャビネットの動作との間には、作用的及び時間的に密接な関係があるため、本実施形態ではこのような従属形態をとっている。
【0053】
例えば、「(1)基板2を保持する搬送アーム11bが無電解めっき処理モジュール14内に進入」という搬送レシピのステップがあれば、これと関連付けて「(2)搬送アーム11bが保持する基板2を無電解めっき処理モジュール14の基板回転保持機構110が受け取る」という処理モジュールレシピのステップがある。処理モジュールレシピのステップ(2)の完了後に無電解めっき処理モジュール14において処理モジュールレシピの各種ステップが実行される。つまり、上記搬送レシピのステップ(1)に従属する形で、処理モジュールレシピのステップ(2)及びその後の各種ステップが定義されていることになる。
【0054】
「ダミーディスペンスレシピ」は、吐出ノズル32,92からの各種処理液のダミー吐出(基板処理を行っていないときの吐出ノズル32,92からの各種処理液の吐出)を定義する。例えば、温度制御された処理液(加温された処理液)を基板に吐出するときには、製品基板の処理が開始される前に、予め吐出ノズル(32,92など)およびこれに接続される液供給ラインに加温された処理液を一定時間通流させること(このような製品基板の処理に直接関係ない吐出を「ダミーディスペンス」と呼ぶ)により、吐出ノズル及び液供給ラインを温めておくことにより、1枚目の製品基板から安定した温度の処理液を供給することができる。このような操作は、処理モジュールレシピと独立して行えるようになっている方が便利であるため、ダミーディスペンスレシピは、搬送レシピ及び処理モジュールレシピから独立している。
【0055】
「モジュール洗浄レシピ」は、例えば、高い汚染性を有する(クロスコンタミネーションの要因となりうる)か、あるいは除去することが困難な処理液を使用する処理モジュールにおいてカップ(カップ105等)を定期的洗浄する洗浄ノズル等が設けられる場合があり、このような洗浄手段の動作を定義するレシピである。モジュール洗浄レシピも、搬送レシピ及び処理モジュールレシピから独立している。
【0056】
次に、上記のめっき処理システム10において、人手によるメンテナンスを行うときに、めっき処理システム10を通常運転状態から人手によるメンテナンスに適した状態に自動的に移行させるための一群の立ち下げ動作命令(レシピステップ)と、人手によるメンテナンスが終了した後に当該基板処理装置を通常運転に適した状態に自動的に移行させるための一群の立ち上げ動作命令とを、一つのマクロ(「メンテナンスマクロ」)として編集し、保存する操作について説明する。
【0057】
まず、メイン画面のメニューバー(図示せず)(
図8の上部にあるメニュー/ツールバー領域301、302と同じ領域にある)から、「レシピリスト画面表示」を選択すると、例えば
図8に示すようなレシピリスト画面300が表示される。このレシピリスト画面300の左側領域303には、レシピ種別毎にまとめられたフォルダ(前述した搬送レシピ、処理モジュールレシピ、ダミーディスペンスレシピ等に対応)のリストが表示される。なお、「メンテナンスマクロ」も、動作命令(レシピステップ)の集合体であるので、当然に「レシピ」の一種である。
【0058】
なお、この画面上において、ある一つのフォルダをタッチすることにより選択すると、そのフォルダに対応する種別のレシピの一覧がこのレシピリスト画面300の右側領域304に表示される。
【0059】
これから「メンテナンスマクロ」を編集しようとしているので、「メンテナンスマクロ」のフォルダをタッチする。すると、
図8の右側領域304に表示されているように「メンテナンスマクロ1」、「メンテナンスマクロ2」等のレシピ名(メンテナンスマクロの名称)が表示される。
【0060】
ここで、「メンテナンスマクロ1」の行をタッチする等によって選択して、その状態で画面下部にある「レシピ編集」の仮想ボタン305をタッチすると、後述する
図9のレシピ編集画面が表示され、すでに作成されて登録されているレシピを編集することができる。
【0061】
ここでは、新たなメンテナンスマクロを編集するものする。この場合は、画面下部にある「新規レシピ作成」の仮想ボタン306をタッチする。すると、
図9のレシピ編集画面400が表示される。
【0062】
レシピ編集画面400は、自動立ち下げに関する表示領域403、自動立ち上げに関する表示領域404を有している。符号401、402は、メニュー、ツールバー、データ等が表示される領域である。領域402には、その時に表示されているメンテナンスマクロの名称(既に決まっている場合)等が表示される。
【0063】
自動立ち下げに関する表示領域403には、めっき処理システム10が通常運転している状態から、当該めっき処理システム10の一部または全部を立ち下げ(シャットダウン)して、人手によるメンテナンスに適した状態に自動的に移行させるための一群の立ち下げ動作命令(レシピステップ)が記述される。
【0064】
自動立ち上げに関する表示領域404には、人手によるメンテナンスが終了した後にめっき処理システム10を通常運転に適した状態に自動的に移行させるための一群の立ち上げ動作命令(レシピステップ)が記述される。
【0065】
以下に、表示領域403の編集について説明する。
【0066】
今、表示領域403に何も記述されていないとする。この状態で表示領域403の最上部(
図9において「1 搬送 WaferTrs/PM/Cool/004/A2」と表示されている領域)をタッチして当該領域を選択し、さらに表示領域403に対応する「ステップ編集」の仮想ボタン405をタッチすると、一連の自動立ち上げ工程のうちの第1工程として実施されるレシピステップについて入力を促す表示がなされる。つまり、例えば、
図9において「1 搬送 WaferTrs/PM/Cool/004/A2」と表示されている領域に左端の「1」のみが表示され、当該領域の明度、色彩などを変更する等により当該領域がハイライトされる。
【0067】
この状態で、「処理類別」の仮想ボタン406をタッチすると、
図10に示したような小画面500が立ち上がる。メンテナンスマクロを構成する動作命令は予め用意されている処理のリストから選択するようになっており、
図10に示した画面を介して選択することができる。
【0068】
ここでまず、立ち下げのために最初に行う動作が「通常運転時に内部が比較的高温になっている処理モジュールを、人手によるメンテナンスに支障の無い程度の温度に低下させる」であるものとする。この場合、処理モジュールの温度は処理モジュールレシピにより管理されており、また、前述したように処理モジュールレシピは搬送レシピに従属している。よって、
図10の画面上で「搬送」をタッチする。
【0069】
すると、ここでは詳細に図示しないが、別画面で、搬送レシピの個々の動作命令(搬送レシピステップ)と、これに従属する処理モジュールレシピの個々の動作命令(処理レシピステップ)との一覧が表示される。表示がされたら、必要な動作命令、例えば、ベークモジュール15を例にとると、「ベークモジュール冷却」に対応する動作命令が表示されている行をタッチして当該動作命令を選択する。なお、ベークモジュール冷却に対応する動作とは、具体的には例えば、ホットプレート15Aの電源OFF、ガス供給口15c及びガス排気口15bを開き冷却空気を流す、等が例示される。
【0070】
動作命令を選択し、かつ、前述した搬送レシピ及び処理モジュールレシピの動作命令の一覧が表示された図示しない画面上に表示された図示しない「確定」ボタンをタッチすることにより、その選択が確定され、
図9に示すように「1 搬送 WaferTrs/PM/Cool/004/A2」という表示がされるようになる。ここで「WaferTrs/PM/Cool/004/A2」は「ベークモジュール冷却」に対応するレシピステップ名である。なお、上記画面上には「中止」ボタン(図示せず)も表示され、選択を中止したい場合には、当該ボタンをタッチすればよい。
【0071】
立ち下げのために次に行う動作が「フィルタ交換及びセンサクリーニングのため、液供給キャビネットのタンク及び管路を清浄にするために、フラッシングを行う」であるものとする。なお、フラッシングとは、液が通流する貯留部及び/又は管路(例えば
図2のタンク902及び循環ライン904)に清浄な液を充填し(例えばタンク液補充部916を用いる)、その液を前記貯留部及び/又は管路内を流し、次いでその液を捨てる(例えばドレン部918を用いる)ことにより、前記貯留部及び/又は管路を洗浄する操作を意味する。
【0072】
この状態で表示領域403の「1 搬送 WaferTrs/PM/Cool/004/A2」と表示されている領域)の直ぐ下の空欄となっている行をタッチして当該領域を選択し、さらに表示領域403に対応する「ステップ編集」の仮想ボタン405をタッチすると、一連の自動立ち上げ工程のうちの第2工程として実施されるレシピステップについて入力を促す表示がなされる。つまり、例えば、
図9において「2 DHF−CAB フラッシング3回」と表示されている領域に「2」のみが表示され、当該領域の明度、色彩など変更する等により当該領域がハイライトされる。
【0073】
この状態で、「処理類別」の仮想ボタン406をタッチすると、
図10に示したような小画面500が立ち上がる。この例では、
図10の「フラッシング」のボタンをタッチする。
【0074】
すると、
図11に示したような小画面600が立ち上がる。オペレータは、各仮想ボタンをタッチすることにより、フラッシングを「行う」、「行わない」のいずれかを選択し、行う場合には、フラッシングの対象とする液供給キャビネットをタッチして選択する。ここではキャビネットA〜Eから所望のものを選択する。さらに、フラッシングの回数を選択する。
【0075】
上記の選択が終わった後、小画面600内の「確定」の仮想ボタンをタッチすると、上記の選択が確定し、
図9の表示領域403の2行目に「2−フラッシング−DHF−CAB−フラッシング3回」という表示がされるようになる。これは例えば、DHF液供給キャビネットに対してフラッシングを3回行うということを意味している。
【0076】
立ち下げのために次に行う動作を、上記と同じ液供給キャビネットの液を排液(ドレン)するものとする。この場合、
図9に示す表示領域403の第3行目の編集を上記と同様にして行う。
図10の小画面500から「ドレン」を選択したときには、
図11と類似した小画面が表示される。その画面にはドレンを「行う/行わない」の選択と、ドレンを行う対象の液供給キャビネットの選択と、「確定」、「中止」の選択のための仮想ボタンが表示される。
【0077】
上記と同様にして、立ち下げのために必要なレシピステップ(動作命令)を必要な数だけ登録してゆく。
【0078】
自動立ち下げのために必要なレシピステップを登録したら、次に、自動立ち上げのために必要なレシピステップを登録する。登録の手順は上述した立ち下げのために必要なレシピステップを登録と同一である。但し用いる「ステップ編集」「処理類別」の仮想ボタンは別のもの(
図9の右側にある仮想ボタン)を用いる。
【0079】
図10の小画面500で選択しうる処理類別について簡単に説明する。
図10の画面で「ダミーディスペンス」を選んだ場合、ダミーティスペンスレシピのレシピステップリストが表示された新しい画面が立ち上がる。このレシピステップリストには、「処理モジュールAの吐出ノズルBから処理液CをD秒間吐出する」といった形で、実行しうるダミーディスペンスの一覧が記載されている。当該リストから適当なものを選択して、当該画面上の「確定」をタッチすることにより、
図9に示す立ち上げのためのレシピステップを表示するための表示領域404に例えば「DummyDis/PM/SC1/091/B4」といったレシピステップ名が表示される。
【0080】
図10の画面で「液交換」を選んだ場合、液交換を「行う/行わない」の選択と、液交換を行うべき液供給キャビネットの選択と、「確定」、「中止」の選択のための仮想ボタンが表示される。
【0081】
自動立ち上げのために必要なレシピステップの登録が終了したら、
図9の下の「保存」の仮想ボタン407をタッチすると、
図9に表示されたレシピステップの群からなる新たなメンテナンスマクロが登録される。本実施形態では、登録時にメンテナンスマクロの名称が自動的に付与される。既にメンテナンスマクロの名称として、「メンテナンスマクロ1」、「メンテナンスマクロ2」が登録されていたとすれば、「メンテナンスマクロ3」の名称で登録される。なお、自動付与ではなく、編集画面上に表示可能な不図示の仮想キーボードを用いて任意の名称で登録するようにしてもよい。
【0082】
次に、保存されたメンテナンスマクロを利用して行われる、自動立ち下げ、人手によるメンテナンス及び自動立ち上げについて説明する。
【0083】
メイン画面のメニューバー(図示せず)内の「操作リスト」(図示せず)の仮想ボタンをタッチすると、操作リストが展開されて表示される。操作リストには、「通常の製品基板を処理するためのプロセスレシピの実行」、「プロセスレシピの転送、受け入れ等」等の項目に加えて、「メンテナンスレシピの実行」という項目が含まれる。「メンテナンスレシピの実行」をタッチすると、
図12に示すようなメンテナンスレシピ実行画面700に切り替わる。
【0084】
図12に示す画面上において、「メンテナンスマクロ選択」の仮想ボタン702をタッチすると、登録されているメンテナンスマクロの一覧を示す別の小画面(図示せず)が開く。その画面上で適当なメンテナンスマクロを選択して、「確定」をタッチすると、選択されたメンテナンスマクロここでは「メンテナンスマクロ3」が領域703に表示されるとともに、
図9に示したのと概ね同じ形式で、立ち下げのためのレシピステップ及び立ち上げのためのレシピステップが、画面上の領域704、705に表示される。例えば、
図9の画面400の領域403,404に記載されている事項と、
図12の画面700の領域704、705とは互いにそれぞれ同じである。そして、選択したメンテナンスマクロに間違いがないならば、「予約」の仮想ボタン706をタッチする。
【0085】
今、めっき処理システムが通常運転をしているなら、その時点で予定されている全ての基板の処理が終了するまでは、メンテナンスマクロの実行開始を待機し、全ての基板の処理が終了したときに、メンテナンスマクロの実行を開始する。
【0086】
まず、立ち下げ用のレシピステップが登録順に自動的に実行される。全ての立ち下げ用のレシピステップが終了したら、めっき処理システムは人手によるメンテナンスが開始可能な状況になる。オペレータないし作業者は、装置に設けられた不図示の「開始」ボタンを押下した後、人手によるメンテナンスを開始する。人手によるメンテナンスが終了し、作業者がめっき処理システム内から退避したら、装置に設けられた不図示の「終了」ボタンを押下する。すると、立ち上げ用のレシピステップが登録順に自動的に実行される。なお領域707には、現時点で実行している工程、すなわち、自動立ち下げ、人手によるメンテナンス、自動立ち上げのいずれかが表示される。また、領域704及び領域705のうち実行中の工程に対応する番号の行をハイライト表示することで、現在どの工程を実行中であるかがわかるようにする。なお、自動立ち下げ及び自動立ち上げは、「中止」の仮想ボタン708をタッチすることにより中止することができる。
【0087】
立ち上げ用のレシピステップの全てが終了したら、通常運転、すなわち製品基板の処理が直ちに可能な状態となる。但し、製品基板の処理の開始に先立ち、モニタ基板による処理及びその処理結果の確認を行い、めっき処理システムが適切なコンディションにあるか否かを確認することもできる。
【0088】
上記の実施形態によれば、めっき処理システム10の制御装置19は、めっき処理システム10を通常運転状態から人手によるメンテナンスに適した状態に自動的に移行させるための一群の立ち下げ動作命令と、人手によるメンテナンスが終了した後にめっき処理システム10を通常運転に適した状態に自動的に移行させるための一群の立ち上げ動作命令とを、一つのマクロとして保存する機能を有している。しかも、このような一群の立ち下げ動作命令および立ち上げ動作命令の両方が、ディスプレイ19bの一つの編集画面上に表示されるとともにこの一つの編集画面上で入力装置19cを介して一つのマクロを編集可能となっている。また、編集中及び編集が完了したマクロを構成する一群の立ち下げ動作命令および立ち上げ動作命令の両方が、ディスプレイ19bの一つの編集画面上で確認することができる。
【0089】
このため、オペレータは、めっき処理システム10の人手によるメンテナンスの前のシステムの立ち下げ及び人手によるメンテナンスの後のシステムの立ち上げを、両者を関連づけて把握しつつ、メンテナンスマクロを編集することができる。このためメンテナンスマクロに含めるレシピステップの過不足ないし誤りを防止し、確実かつ効率の良いメンテナンスを行うことができる。
【0090】
なお、上記実施形態においては、基板処理装置の一例としてのめっき処理システム10のメンテナンスに関連してメンテナンスマクロを編集することについて説明したが、これに限定されるものではない。基板処理装置は他の形式のものであってもよい。例えば、基板処理装置は、処理モジュールとして複数の薬液洗浄モジュールのみを有するものであってもよい。また例えば、基板処理装置は、処理モジュールとして複数のレジスト塗布モジュール、反射防止膜形成モジュール、現像モジュール、洗浄モジュール、ベークモジュール等を備えた、フォトリソグラフィ技術のための膜形成を行う塗布現像装置であってもよい。さらに、ガスを反応室内に導入して熱化学反応によりCVD、エッチングなどの処理を行う装置であってもよい。
【0091】
メンテナンスマクロに含めるレシピステップの内容は、基板処理装置に含まれる処理モジュールの構成、処理モジュールにより実行される処理の種類等に応じて変更され得るものである。例えばベーク(加熱)モジュールであれば、例えば、立ち下げ時には当該モジュールの温度を低下させれば十分であり、当該モジュールに対して立ち下げ時に実行されるレシピステップは、唯一つ、すなわち当該モジュールの降温のみという場合もある。すなわち、メンテナンスマクロに含まれる立ち下げ動作命令や立ち上げ動作命令は必ずしも複数である必要はなく、場合によっては、搬送レシピのみにするなど、それぞれ少なくとも1つあれば良い。また例えば、比較的高温環境下で薬液処理を行う処理モジュールの場合には、当該モジュールに対して立ち下げ時に実行されるレシピステップは、当該モジュールの降温、モジュール洗浄、関連する液供給キャビネットのフラッシング及び排液等、多岐にわたる場合もある。
【0092】
上記実施形態では、基板処理装置の制御装置19が、そのディスプレイと入力装置を用いてメンテナンスマクロを編集する例について説明したが、外部のパーソナルコンピュータ(PC)等の汎用の情報処理装置において、記憶媒体等を用いて専用のソフトウェアをインストールし、上記実施形態と同様の機能を実現させても良い。その場合、PCが編集装置となり、PCに接続されるディスプレイが表示装置、マウスやキーボードが入力装置として機能する。また、インストールされたソフトウェアをPCで実行することにより、立ち下げ動作命令と立ち上げ動作命令とを一つの編集画面上に表示させる表示部と、入力装置による入力に応じて、前記一つの編集画面上で動作命令および立ち上げ動作命令の両方を含む一つのマクロを編集可能とする編集部と、編集部により編集された前記一つのマクロを前記基板処理装置に対して送信する送信部とが実現される。PCはマクロの生成までを行い、ネットワーク等を介して基板処理装置に生成したマクロを送信する。基板処理装置側にてマクロを実行するに際しては、上記実施形態の基板処理装置と同様の動作が行われる。