(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記キャッププレートを前記第2電極に電気的に連結するように内部圧力に応じて変形される第2短絡部材、および前記第2端子と前記キャッププレートの間に位置する第2上部絶縁部材をさらに含み、
前記第2端子は、前記キャッププレートを貫通して延長し、前記第2短絡部材の方に突出する第2短絡突起をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の二次電池。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
最近、高エネルギー密度の非水電解液を利用した高出力の二次電池が開発されているが、このような高出力二次電池は大電力を必要とする機器、例えば電気自動車などのモータ駆動に用いられるように、複数の円筒型や角型形状からなる二次電池を直列に連結して、大容量の二次電池として構成される。
【0004】
しかし、金属などの材質で形成されるケースを有する二次電池内部で異常反応が起こって圧力が上昇すれば、二次電池が爆発したり発火したりする危険がある。特に、上述の複数の二次電池から構成される大容量電池においては、その危険性がより高まる。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、爆発や発火の危険を減少させ、安全性を向上させることが可能な、新規かつ改良された二次電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1極性を有する第1電極と第1極性とは異なる極性を有する第2電極とを含む電極アセンブリと、電極アセンブリを収容するケースと、第1電極に電気的に連結する第1端子と、ケースの開口に結合するキャッププレートと、第1電極とキャッププレートの間に位置する第1下部絶縁部材と、第1端子と第1下部絶縁部材の間に位置し、第1電極にキャッププレートが電気的に連結するように変形する第1短絡部材とを含み、第1端子は第1電極に電気的に連結する第1固定部を含むことを特徴とする、二次電池が提供される。
【0007】
かかる構成によれば、第1端子と第1下部絶縁部材との間に第1短絡部材が配置されるため、二次電池の内圧が増加した場合に、第1電極とキャッププレートが電気的に連結するように弾性変形して短絡を誘導し、二次電池の爆発および発火を防ぐことができる。
【0008】
また、第1短絡部材は、キャッププレートに電気的に連結してもよい。
【0009】
また、キャッププレートは、第2電極に電気的に連結してもよい。
【0010】
また、第1端子は、キャッププレートを貫通して突出する第1短絡突起をさらに含んでもよい。
【0011】
また、第1短絡部材は枠部および湾曲部を含んでもよく、湾曲部はケース内部の圧力が第1短絡部材の変形圧力よりも低いときには電極アセンブリに向かって湾曲し、ケース内部の圧力が第1短絡部材の変形圧力よりも高いときには第1短絡突起に向かって湾曲してもよい。
【0012】
また、第1端子とキャッププレートの間に位置する第1上部絶縁部材をさらに含んでもよい。
【0013】
また、第1上部絶縁部材は、ホールが形成された板部と、およびキャッププレートに形成された短絡ホールを貫通し、ホールの終端から延長する第1絶縁突起を含んでもよく、第1短絡突起はホールを貫通して延長してもよい。
【0014】
また、第1絶縁突起は、互いに離隔して形成された2つの弧形部を含んでもよく、第1上部絶縁部材は2つの緩衝ホールをさらに含んでもよく、緩衝ホールそれぞれは弧形部それぞれと板部の間に位置してもよい。
【0015】
また、第1上部絶縁部材は、ホールを横切って延長する支持部をさらに含んでもよく、弧形部は支持部と結合してもよい。
【0016】
また、第1上部絶縁部材は、側壁をさらに含んでもよく、側壁は板部の側面終端から延長して第1端子の側面終端を囲んでもよい。
【0017】
また、第1上部絶縁部材は、第2絶縁突起をさらに含んでもよく、第2絶縁突起はキャッププレートに形成されたホールを貫通して延長してホールを含んでもよく、第1固定部は第1絶縁突起のホールを貫通して延長してもよい。
【0018】
また、第1端子は第1電極と電気的に連結する第1連結端子を含んでもよく、第1連結端子は電極アセンブリから離隔するように突出する第1端子柱を含んでもよく、第1短絡突起は電極アセンブリに向かって第1連結端子から突出してもよい。
【0019】
また、キャッププレートと電極アセンブリの間に位置する第1支持板をさらに含んでもよい。
【0020】
また、第1固定部は、第1支持板にリベット結合してもよく溶接結合してもよい。
【0021】
また、第1電極と第1端子の間で電気的に連結する第1集電部材をさらに含んでもよく、第1固定部は第1集電部材を貫通して延長し、第1集電部材にリベット結合または溶接結合してもよい。
【0022】
また、第1集電部材、第1支持板、および第1下部絶縁部材それぞれはホールを有してもよく、第1集電部材のホールは第1支持板および第1下部絶縁部材のホールと対向するように整列されてもよい。
【0023】
また、第1端子はキャッププレートを貫通して突出する第1固定部を2つ以上含んでもよく、第1固定部は、それぞれ他の第1固定部と離隔して配置され、第1短絡部材は第1固定部相互間に形成される空間に位置するように配置してもよい。
【0024】
また、第2電極に電気的に連結する第2端子および第2電極とキャッププレートの間に位置する第2下部絶縁部材をさらに含んでもよく、第2端子は第2電極に電気的に連結する第2固定部を含んでもよい。
【0025】
また、キャッププレートを第2電極に電気的に連結するように変形される第2短絡部材、および第2端子とキャッププレートの間に位置する第2上部絶縁部材をさらに含んでもよく、第2端子はキャッププレートを貫通して延長する第2短絡突起をさらに含んでもよい。
【0026】
また、第2端子は第2電極に電気的に連結する第2連結端子をさらに含んでもよく、第2連結端子は電極アセンブリから離隔するように突出する第2端子柱を含んでもよく、第2短絡突起は電極アセンブリに向かって連結端子から突出する第2短絡突起を含んでもよい。
【発明の効果】
【0027】
以上説明したように本発明によれば、二次電池の内圧が増加すると短絡部材が弾性変形して、第1端子と第1端子と異なる極性を有するキャッププレートを容易に連結して短絡を誘導し、二次電池が爆発したり発火したりする危険を減少させて、二次電池の安全性を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0030】
<1.第1実施形態>
まず、
図1および
図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る二次電池の概略構成について説明する。
【0031】
図1は、本発明の第1実施形態に係る二次電池を示した斜視図である。
図2は、
図1でII−II線に沿って切断した断面図である。
【0032】
図1および
図2を参照しながら説明すれば、本発明の第1実施形態に係る二次電池101は、正極11と負極12の間にセパレータ13を介在して巻き取った電極アセンブリ10と、電極アセンブリ10が内蔵されるケース29と、ケース29の開口に結合したキャップアセンブリ30を含む。
【0033】
本第1実施形態に係る二次電池101はリチウムイオン二次電池であって、角型であるものを例示して説明する。ただし、本発明がこれに制限されることはなく、本発明はリチウムポリマー電池または円筒型電池などの多様な形態の電池に適用されてもよい。
【0034】
正極11および負極12は、薄板の金属箔で形成された集電体に活物質が塗布された領域のコーティング部と、活物質がコーティングされていない領域の無地部11a、12aを含む。正極無地部11aは正極11の長手方向に沿って正極11の一側端に形成され、負極無地部12aは負極12の長手方向に沿って負極12の他側端に形成される。また、正極11および負極12は、絶縁体のセパレータ13を間に介在した後に巻き取られる。
【0035】
ただし、本発明がこれに制限されることはなく、前記電極アセンブリ10は、複数のシート(sheet)からなる正極と負極がセパレータを間において積層された構造であってもよい。
【0036】
ケース29は大略直六面体で形成され、一面には開放した開口が形成される。ケース29は、アルミニウムやステンレススチールなどの金属で形成されてもよい。
【0037】
キャップアセンブリ30は、ケース29の開口を覆うキャッププレート31と、キャッププレート31の外側に突出して正極11と電気的に連結した第1端子23と、キャッププレート31の外側に突出して負極12と電気的に連結した第2端子24を含む。
【0038】
キャッププレート31は一方向に連続する細長い板形態で構成され、ケース29の開口に結合する。キャッププレート31には、電解液注入口32とベントホールが設置され、電解液注入口32には密封キャップ38が設置され、ベントホールには設定された圧力によって開放するようにノッチ39aが形成されたベントプレート39が設置される。
【0039】
第1端子23および第2端子24は、キャッププレート31の上部に突出するように設置される。
【0040】
第1端子23は集電部材41を媒介として正極11と電気的に連結し、第2端子24は集電部材42を媒介として負極12と電気的に連結する。ただし、本発明がこれに制限されることはなく、第1端子23が負極と電気的に連結し、第2端子24が正極と電気的に連結してもよい。
【0041】
第1端子23は、板形状に形成された上部支持部23aと、上部支持部23aから下部に突出した固定部23bを含む。
【0042】
上部支持部23aには2つの固定部が形成されるが、固定部23bは柱形状で形成され、キャッププレート31を貫通して下部に突出する。ただし、本発明がこれに制限されることはなく、固定部23bには3つ以上の固定部が形成されてもよい。
【0043】
また、第1端子23には、第1端子23の上部に突出した柱形状またはシリンダ形状の連結端子21が挿入設置される。連結端子21は強度が優れたステンレススチールなどで形成されてもよい。連結端子21は二次電池を電気的に連結し、電池モジュールを形成するときにバスバーと連結する。
【0044】
第1端子23はキャッププレート31と直接に接触するように配置されるが、これによってキャッププレート31は正極に帯電する。ただし、第1端子が負極12と電気的に連結すれば、キャッププレートが負極に帯電することも可能である。
【0045】
キャッププレート31の下には、支持板47と、支持板47上で支持板47とキャッププレート31の間に配置された下部絶縁部材43が設置される。下部絶縁部材43は、支持板47と集電部材41の上部を覆うように設置される。固定部23bは、支持板47と下部絶縁部材43を貫通して支持板47にリベット結合する。固定部23bは、支持板47のホールに嵌合した状態で下端部を広く広げて支持板47に固定してもよく、支持板47に溶接によって固定してもよい。
【0046】
一方、集電部材41は支持板47に溶接などによって固定され、支持板47を介して第1端子23に電流が伝達される。本実施形態のように、第1端子23にキャッププレート31を貫通して支持板47にリベット結合した複数の固定部23bが形成されれば、下部絶縁部材43の側端がキャッププレート31から離隔することを防ぐことができる。また、固定部23bによって支持板47が固定した状態で支持板47に集電部材41が固定設置されるため、支持板47が他部の衝撃や振動によって揺れることを防ぐことができる。
【0047】
図3および
図4に示すように、第2端子24は、板形状に形成された上部支持部24aと、上部支持部24aから下部に突出した固定部24bを含む。上部支持部24aには連結端子22が挿入するホール24dが形成され、ホール24dの周りにはキャッププレート31に形成された短絡ホール31aを貫通する短絡突起24cが形成される。
【0048】
ホール24dには連結端子が挿入設置されるが、連結端子22は、第2端子24の外側に突出する端子柱22aと、端子柱22aの下端に設置されたフランジ部22bを含む。フランジ部22bはホール24dの周りに形成された溝に挿入され、第2端子24の下部に溶接などによって固定される。
【0049】
固定部24bは柱形状またはシリンダ形状で形成され、キャッププレート31を貫通して下部に突出する。上部支持部24aには上部支持部24aの長手方向に2つの固定部24bが離隔配置される。ただし、本発明がこれに制限されることはなく、上部支持部24aには3つ以上の固定部が形成されてもよい。
【0050】
上部支持部24aとキャッププレート31の間には上部絶縁部材26が設置される。上部絶縁部材26は、板部26aと、板部26aの側端に沿って連続して突出し、上部支持部24aの側端を囲む側壁26bを含む。板部26aには短絡突起24cが挿入するホール26cが形成され、ホール26cの周りには短絡突起24cと短絡ホール31aの内面の間に配置された第1絶縁突起26eが下部に突出形成される。
【0051】
また、板部26aには固定部24bが挿入するホール26dが形成され、ホール26dの周りには下部に突出して固定部24bとキャッププレート31の間を絶縁する第2絶縁突起26fが形成される。
【0052】
キャッププレート31には、短絡突起24cが挿入する短絡ホール31aと、固定部24bが挿入するホール31bが形成される。短絡ホール31aの下部には、設定された圧力によって変形して短絡突起24cと連結する短絡部材28が設置される。
【0053】
短絡部材28は、正極11と電気的に連結したキャッププレート31と電気的に連結し、二次電池101の内部圧力が上昇するときに変形して短絡突起24cと連結する。
【0054】
短絡部材28は円形の板形状に形成され、枠部28aと、枠部28aの内側に形成され、下側に向かって弧形に湾曲形成された湾曲部28bを含む。枠部28aはキャッププレート31と下部絶縁部材46の間に配置される。
【0055】
キャッププレート31の下には、支持板48と、下部絶縁部材46が設置される。支持板48は、導電性を有する金属プレートで形成され、固定部24bが挿入するホール48aが形成される。また、支持板48には、短絡部材28の下に位置するホール48bが形成される。
【0056】
下部絶縁部材46は、支持板48とキャッププレート31の間に配置され、支持板48と集電部材42の上部を覆うように設置される。下部絶縁部材46は、板部46aと、板部46aの側端に沿って連結して下側に突出した側壁46bを含む。板部46aには短絡部材の下に位置するホール46dが形成され、ホール46dの周りには短絡部材28が挿入する溝46cが形成される。また、板部46aには、固定部が挿入するホール46eが形成される。
【0057】
集電部材42は、電極アセンブリ10の負極12と電気的に連結した電極連結部42aと、電極連結部42aから折り曲げられて支持板48と当接する端子連結部42bを含む。端子連結部42bには、ホール46d、48bと連通したホール42cが形成される。これにより、ホール46d、48b、42cを介してケース29内部の圧力が短絡部材28に容易に伝達されるようになる。
【0058】
このように、本実施形態によれば、第2端子24に形成された短絡突起24cを介して短絡部材28と第2端子24が電気的に接触するため、別途の短絡タップを設置しなくても、圧力の上昇時に正極と負極を容易に短絡させることができる。
【0059】
固定部24bは、下部絶縁部材46と支持板48を貫通して支持板48にリベット結合する。固定部24bは、支持板48のホール48aに嵌合した状態で下端部を広く広げ、広い終端部を有すように支持板48に固定してもよく、リベット結合した状態で支持板48に溶接によって固定してもよい。ここで、固定部24bの広い終端部は、ホール48aそれぞれの幅よりもさらに広くてもよい。
【0060】
一方、端子連結部42bは、支持板48に溶接などによって固定され、支持板48を介して第2端子24に電流が伝達される。
【0061】
本実施形態のように、第2端子24にキャッププレート31を貫通して支持板48にリベット結合した複数の固定部24bが形成されれば、下部絶縁部材46の側端がキャッププレート31から離隔することを防ぐことができる。また、固定部24bによって支持板48が固定した状態で支持板48に集電部材42が固定設置されるため、支持板48が他部の衝撃や振動によって揺れることを防ぐことができる。
【0062】
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態による二次電池に対して説明する。
【0063】
図5は、本発明の第2実施形態に係る第2端子と上部絶縁部材を示す分解斜視図である。
図6は、
図5でVI−VI線に沿って切断した上部絶縁部材の横断面図である。
【0064】
図5および
図6を参照しながら説明すれば、本実施形態に係る二次電池は、第2端子124と上部絶縁部材126の構造を除いては上述した第1実施形態に係る二次電池と同じ構造であるため、同一する構造についての重複説明は省略する。
【0065】
第2端子124は、板形状に形成された上部支持部124aと、上部支持部124aから下部に突出した固定部124bを含む。上部支持部124aには連結端子122を挿入するホール124dが形成され、ホール124dの周りにはキャッププレート31に形成された短絡ホール31aを貫通する短絡突起124cが形成される。短絡突起124cは弧形の2つの突起で構成され、2つの突起が対向して設定された間隔で離隔配置される。
【0066】
ホール124dには連結端子122が挿入設置されるが、連結端子122は、第2端子124の外側に突出する端子柱122aと、端子柱122aの下端に設置されたフランジ部122bを含む。フランジ部122bはホール124dの周りに形成された溝に挿入し、第2端子124の下部に溶接などによって固定される。
【0067】
固定部124bは柱形状で形成され、キャッププレート31を貫通して下部に突出し、上部支持部124aには2つの固定部124bが形成される。ただし、本発明がこれに制限されることはなく、固定部124bは3つ以上の固定部が形成されてもよい。
【0068】
上部支持部124aとキャッププレート31の間には、上部絶縁部材126が設置される。上部絶縁部材126は、板部126aと、板部の側端に沿って連結して突出し、上部支持部124aの側端を囲む側壁126bを含む。板部126aには、短絡突起124cとキャッププレート31の間に配置される第1絶縁突起126eと、固定部124bを囲む第2絶縁突起126gが形成される。第2絶縁突起126gの内側には、固定部が挿入するホール126hが形成される。ここで、第1絶縁突起126eは、互いに離隔するように形成された2つの弧形部を含んでもよい。
【0069】
すなわち、第1絶縁突起126eは2つの弧形部からなり、設定された間隔で離隔配置される。第1絶縁突起126eの内側には短絡突起124cが挿入するホール126cが形成され、ホール126cにはホール126cを横切る支持部126fが形成される。一方、第1絶縁突起126eと板部126aの間には緩衝ホール126dが形成されるが、これによって第1絶縁突起126eは板部126aから離隔配置され、第1絶縁突起126eの両端は支持部126fに固定されている。
【0070】
本実施形態のように支持部126fが形成されれば、連結端子122の下端が支持部126fと当接するため、連結端子122と第2端子124が安定的に結合状態を維持することができる。
【0071】
また、第1絶縁突起126eと板部126aの間に緩衝ホール126dが形成されるため、第1絶縁突起126eが幅方向に容易に変形することができ、短絡突起124cとキャッププレート31の間に容易に位置することができる。
【0072】
<3.第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態による二次電池に対して説明する。
【0073】
図7は、本発明の第3実施形態に係る二次電池を示す断面図である。
【0074】
図7を参照しながら説明すれば、本実施形態に係る二次電池102は、第1端子223と第2端子224の構造を除いては上述した第1実施形態に係る二次電池と同じ構造であるため、同じ構造についての重複説明は省略する。
【0075】
本実施形態に係る二次電池102は、キャッププレート31と、第1端子223および第2端子224を含むキャップアセンブリ30を有する。
【0076】
第1端子223は、上部支持部223aと、上部支持部223aから下側に突出した固定部223bを有する。固定部223bは、キャッププレート31、下部絶縁部材43、支持板47、および集電部材241を貫通して設置され、集電部材241にリベット結合する。第1端子223には複数の固定部223bが形成され、固定部223bは集電部材241にリベット結合した状態で集電部材241に溶接によって固定される。
【0077】
第2端子224は、上部支持部224aと、上部支持部224aから下側に突出した固定部224bを有する。固定部224bは、上部絶縁部材26、キャッププレート31、下部絶縁部材46、支持板48、および集電部材242を貫通して設置され、集電部材242にリベット結合する。第2端子224には複数の固定部224bが形成され、固定部224bは集電部材242にリベット結合した状態で溶接によって固定される。
【0078】
このように、本実施形態によれば、第1端子223と第2端子224に形成された固定部223b、224bが集電部材241、242を貫通して形成され、集電部材241、242にリベット結合するため、端子223、224と、支持板47、48、および集電部材241、242の結合がより強くなる。
【0079】
<4.第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態による二次電池に対して説明する。
【0080】
図8は、本発明の第4実施形態に係る二次電池を示す断面図である。
図9は、本発明の第4実施形態に係る二次電池の一部を示す部分断面図である。
【0081】
図8および
図9を参照しながら説明すれば、本実施形態に係る二次電池103は、キャップアセンブリ30の構造を除いては上述した第1実施形態に係る二次電池と同じ構造であるため、同じ構造についての重複説明は省略する。
【0082】
キャップアセンブリ30は、ケース29の開口を覆うキャッププレート31と、キャッププレート31の外側に突出して正極11と電気的に連結した第1端子323と、キャッププレート31の外側に突出して負極12と電気的に連結した第2端子324を含む。
【0083】
第1端子323は集電部材41を媒介として正極11と電気的に連結し、第2端子324は集電部材42を媒介として負極12と電気的に連結する。
【0084】
第1端子323は、板形状に形成された上部支持部323aと、上部支持部323aから下部に突出した固定部323bを含む。上部支持部323aには連結端子21が挿入設置され、上部支持部323aの下面にはキャッププレート31に形成された短絡ホールを貫通する短絡突起323cが形成される。
【0085】
固定部323bは柱形状で形成され、キャッププレート31を貫通して下部に突出し、上部支持部323aには2つの固定部323bが形成される。ただし、本発明がこれに制限されることはなく、固定部323bは3つ以上の固定部が形成されてもよい。
【0086】
上部支持部323aとキャッププレート31の間には、上部絶縁部材325が設置される。上部絶縁部材325は、板部と板部の側端に沿って連続して突出し、上部支持部323aの側端を囲む側壁を含む。板部には短絡突起が挿入するホールが形成され、ホールの周りには短絡突起323cとキャッププレート31の間に配置された第1絶縁突起が下部に突出形成される。
【0087】
キャッププレート31には、短絡突起323cが挿入する短絡ホールと、固定部323bが挿入するホールが形成される。短絡ホールの下部には、設定された圧力によって変形して短絡突起323cと連結する短絡部材327が設置される。短絡部材327は、前記第1実施形態に係る短絡部材28と同じ構造である。
【0088】
キャッププレート31の下側には、支持板347と、支持板347とキャッププレート31の間に配置された下部絶縁部材343が設置される。支持板347は導電性を有する金属プレートで形成され、固定部323bが挿入するホールが形成される。また、支持板347には、短絡部材の下側に位置するホールが形成される。
【0089】
下部絶縁部材343は、支持板347と集電部材41の上部を覆うように設置される。下部絶縁部材343は、板部と板部の側端に沿って連続して下部に突出した側壁を有する。板部には、短絡部材の下側に位置するホールと、固定部323bが挿入するホールが形成される。ホールの周りには、上部に突出して固定部323bとキャッププレート31の間に設置され、固定部323bとキャッププレート31を絶縁する第2絶縁突起343aが形成される。固定部323bは下部絶縁部材343と支持板347を貫通し、支持板347にリベット結合する。固定部323bは支持板347のホールに嵌合した状態で下端部が広く広がり、広い終端部を有しながら支持板347に固定され、固定部323bはリベット結合した状態で溶接によって固定されてもよい。
【0090】
第2端子324は、上部支持部、固定部、および短絡突起を有し、前記第1実施形態に係る第2端子と同じ構造である。第2端子324には連結端子22が挿入設置される。ここで、固定部の広い終端部は、ホール48aそれぞれの幅よりもさらに広くてもよい。
【0091】
第2端子324の上部支持部とキャッププレート31の間には上部絶縁部材326が設置される。上部絶縁部材326は、板部と板部の側端に沿って連続して突出し、上部支持部の側端を囲む側壁を含む。板部には短絡突起が挿入するホールが形成され、ホールの周りには短絡突起とキャッププレートの間に配置された第1絶縁突起が下部に突出形成される。
【0092】
キャッププレート31には、短絡突起が挿入する短絡ホールと、固定部が挿入するホールが形成される。短絡ホールの下部には、設定された圧力で変形して短絡突起と連結する短絡部材28が設置される。
【0093】
短絡部材28は、前記第1実施形態に係る短絡部材と同じ構造である。
【0094】
キャッププレート31の下側には支持板48が配置され、支持板48とキャッププレートの間には下部絶縁部材346が設置される。支持板48は導電性を有する金属プレートで形成され、固定部が挿入するホールが形成される。また、支持板48には、短絡部材28の下側に位置するホールが形成される。
【0095】
下部絶縁部材346は、支持板48と集電部材42の上部を覆うように設置される。下部絶縁部材346は、板部と、板部の側端に沿って連続して下部に突出した側壁を有する。
【0096】
下部絶縁部材346の板部には、短絡部材28の下側に位置するホールと、固定部が挿入するホールが形成される。ホールの周りには上部に突出して固定部とキャッププレート31の間に設置され、固定部とキャッププレートを絶縁する第2絶縁突起346aが形成される。固定部は、支持板48と下部絶縁部材346を貫通して支持板48にリベット結合する。
【0097】
このように、本実施形態によれば、第1端子323と第2端子324に短絡部材327、28がそれぞれ設置され、キャッププレート31は電気的に中性の性質を有する。したがって、キャッププレート31またはケース29が正極に帯電して酸化することを防ぐことができる。
【0098】
また、第1端子323と第2端子324の下部に支持板347、48がそれぞれ設置され、支持板347、48が端子の固定部によって固定されるため、下部絶縁部材343、346の側端がキャッププレート31から離脱することを防ぐことができる。
【0099】
二次電池103内部の圧力が上昇すれば、第1端子323および第2端子324に設置された短絡部材327、28が変形し、短絡部材327が第1端子323と電気的に連結し、短絡部材28が第2端子324と電気的に連結する。これにより、キャッププレート31と連結した短絡部材327、28により、第1端子323と第2端子324が電気的に短絡する。
【0100】
短絡が発生すれば、二次電池103に充電された電流が放電し、これ以上の充電と放電がなされなくなるため、二次電池103内部の圧力が上昇して、二次電池103が爆発したり発火したりすることを防ぐことができる。
【0101】
<5.第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態による二次電池に対して説明する。
【0102】
図10は、本発明の第5実施形態に係る二次電池を示す断面図である。
【0103】
本実施形態に係る二次電池104は、キャップアセンブリ30の構造を除いては上述した第4実施形態に係る二次電池と同じ構造であるため、同じ構造についての重複説明は省略する。
【0104】
キャップアセンブリ30は、ケース29の開口を覆うキャッププレート31と、キャッププレート31の外側に突出して正極11と電気的に連結した第1端子423と、キャッププレート31の外側に突出して負極12と電気的に連結した第2端子424を含む。
【0105】
第1端子423は集電部材41を媒介として正極11と電気的に連結し、第2端子424は集電部材42を媒介として負極12と電気的に連結する。
【0106】
第1端子423は、板形状に形成された上部支持部423aと、上部支持部423aから下部に突出した固定部423bを含む。上部支持部423aには連結端子421が挿入設置される。
【0107】
固定部423bは、柱形状またはシリンダ形状であり、キャッププレート31を貫通して下部に突出し、上部支持部423aに上部支持部423aの長手方向に離隔して2つ形成される。ただし、本発明がこれに制限されることはなく、固定部423bは3つ以上の固定部が形成されてもよい。
【0108】
連結端子421は、フランジ部421bと、フランジ部421bから上部に突出した端子柱421a、およびフランジ部421bの下面から下側に突出した短絡突起421cを含む。
【0109】
上部支持部423aとキャッププレート31の間には上部絶縁部材425が設置される。上部絶縁部材425は、板部と板部の側端に沿って連続して突出して上部支持部423aの側端を囲む側壁を含む。上部絶縁部材425の板部には、短絡突起421cが挿入するホールと、上部支持部423aの固定部が挿入するホールが形成される。
【0110】
キャッププレート31には、設定された圧力によって変形して短絡突起421cと当接する短絡部材327が設置される。短絡部材327は、前記第1実施形態に係る短絡部材28と同じ構造である。
【0111】
キャッププレート31の下側には支持板347が設置され、支持板347とキャッププレート31の間には下部絶縁部材343が設置される。支持板347と下部絶縁部材343は、上述した第4実施形態に係る支持板および下部絶縁部材と同じ構造である。
【0112】
第2端子424は、板形状に形成された上部支持部424aと、上部支持部424aから下部に突出した固定部424bを含む。上部支持部424aには連結端子422が挿入設置される。
【0113】
柱形状に形成された固定部424bは、キャッププレート31を貫通して下部に突出し、上部支持部424aには上部支持部424aの長手方向に離隔した2つの固定部424bが形成される。
【0114】
連結端子422は、フランジ部422b、フランジ部422bから上部に突出した端子柱422a、およびフランジ部422bの下面から下側に突出した短絡突起422cを含む。
【0115】
上部支持部424aとキャッププレート31の間には上部絶縁部材426が設置される。上部絶縁部材426は、板部と板部の側端に沿って連続して突出して上部支持部424aの側端を囲む側壁を含む。上部絶縁部材426の板部には、連結端子422の短絡突起422cが挿入するホールと、固定部424bが挿入するホールが形成される。
【0116】
キャッププレート31には、設定された圧力によって変形して短絡突起422cと接触する短絡部材28が設置される。短絡部材28は、前記第1実施形態に係る短絡部材と同じ構造である。
【0117】
キャッププレート31の下側には支持板48が設置され、支持板48とキャッププレート31の間には下部絶縁部材346が設置される。支持板48と下部絶縁部材346は、上述した第4実施形態に係る支持板および下部絶縁部材と同じ構造である。
【0118】
このように、本実施形態によれば、連結端子421、422に短絡突起421c、422cが形成されるため、キャッププレート31と短絡突起421c、422cの間に絶縁部を形成する必要がない。また、短絡部材28、327の変形によって連結端子421、422と短絡部材28、327が電気的に連結するため、二次電池104の内部圧力が増加すれば短絡を誘導し、二次電池104の爆発および発火を防ぐことができる。
【0119】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。