【実施例】
【0067】
次に、本発明を実施例および比較例により詳細に説明する。実施例および比較例で得られた両面粘着テープの各特性の評価方法は以下のとおりである。
【0068】
(平均粒子径)
日機装(株)製マイクロトラックUPA型粒度分布測定装置にて測定した平均粒子径(体積基準での50%メジアン径)の値を求めた。
【0069】
(ゲル分率の測定)
作製した粘着テープを50mm角に切り取り、これを試料とした。次に、予め上記試料のトルエン浸漬前の重量(G1)を測定しておき、トルエン溶液中に常温で24時間浸漬した後の試料のトルエン不溶解分を300メッシュ金網で濾過することにより分離し、110℃で1時間乾燥した後の残渣の重量(G2)を測定し、以下の式に従ってゲル分率を求めた。
ゲル分率(質量%)=(G2/G1)×100
【0070】
(粘着剤の動的粘弾性測定)
水分散型アクリル系粘着剤組成物を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。厚みが2mmになるまで、粘着シートを重ね合わせ、試験片とした。ティ・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製粘弾性試験機(ARES G2)に直径7.9mmのパラレルプレートを装着し、試験片を圧縮荷重40〜60gで挟み込み、周波数1Hz、−60℃から150℃までの温度領域にて、貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)を測定する。損失正接(tanδ)は、以下の計算式より算出する。
損失正接(tanδ)=G”/G’
【0071】
(耐衝撃性試験)
厚さ2mm、外形50mm×50mmのアクリル板(三菱レイヨン(株)アクリライトL「商標名」、色相:透明)に、長さ40mm、幅5mmの2枚の両面粘着テープを40mmの間隔をあけて平行に貼付(
図1)したのち、厚さ2mm、外形150mm×100mmのABS板(住友ベークライト社製、タフエースR「商標名」色相:ナチュラル、シボなし、以下同じ)の中央部に貼付する(
図2)。2kgローラーで1往復加圧したのち、23℃で1時間静置して試験片とした。デュポン式衝撃試験機(テスター産業株式会社製)の台座の上に、長さ150mm、幅100mm、高さ45mmのコの字型測定台(厚さ5mmのアルミ製)を設置し、その上に試験片を、アクリル板を下向きにして載せた(
図3)。ABS板側から直径25mm、質量300gのステンレス製の撃芯(先端径12.7mm)を、高さを10cmずつ変化させ、ABS板の中心部分に各高さ毎に10秒間隔で5回落下させ、試験片にテープの剥がれや破壊が認められた時の高さを測定した。なお、100cmの距離においても、脱落剥離しなかった場合は、「100<」と表示した。評価基準は下記のとおりである。
◎:高さ70cm試験後も粘着テープの剥がれおよび破壊なし
○:高さ60cm試験後も粘着テープの剥がれおよび破壊なし
×:高さ50cm以下の試験後にテープの剥がれ又は破壊が生じた
【0072】
(接着力測定)
作製した粘着テープを25μmのPETフィルムで裏打ちし、長さ300mm、幅20mmのサイズに切断したのち、被着体であるステンレス板(SUS304鋼板)もしくはガラス板に貼付し、2kgローラーにて1往復の加圧圧着を行った後、23℃環境下で1時間静置し、これを試料とした。引張試験機(株式会社エーアンドデイ製、型式:RTM−100)にて、粘着テープを被着体から、180度方向に300mm/分の速さで引き剥がした際の粘着力を測定した。評価基準は下記のとおりである。
○:ステンレス接着力が8N/20mm以上、かつガラス接着力が6N/20mm以上
×:ステンレス接着力が8N/20mm未満、又はガラス接着力が6N/20mm未満
【0073】
(調製例1)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート237.5g、2−エチルヘキシルアクリレート237.5g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸10g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
【0074】
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、脱イオン水338.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、乳化液の一部7.59g、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分2質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら8時間かけて滴下重合した。滴下終了後、反応容器を60℃に保ちながら2時間攪拌した後、内容物を冷却し、pHが8.0になるようにアンモニア水[有効成分10質量%]で調整した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)は固形分濃度50%、平均粒子径は284nm、重量平均分子量は65万であった。
【0075】
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を1.5g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−29.9℃であった。
【0076】
(調製例2)
調製例1と同様にして調整した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−865NT[荒川化学工業(株)製;軟化点160℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を1g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−29.0℃であった。
【0077】
(調製例3)
調製例1において使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を、100gから200gに変更した以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(3)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(3)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−24.5℃であった。
【0078】
(調製例4)
調製例1において使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を100gから150gに変更し、エポキシ化合物テトラッドCの10質量%エタノール溶液の配合量を1.5gから2gに変更した以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−27.6℃であった。
【0079】
(調製例5)
調製例1において使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を100gから50gに変更し、エポキシ化合物テトラッドCの10質量%エタノール溶液の配合量を1.5gから1gに変更した以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(5)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(5)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−33.9℃であった。
【0080】
(調製例6)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート232.5g、2−エチルヘキシルアクリレート232.5g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸10g、N−ビニルピロリドン10g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
【0081】
前記の乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体(2)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は277nm、重量平均分子量は61万であった。
【0082】
<水分散型アクリル系粘着剤組成物の製造>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(6)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(6)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−29.2℃であった。
【0083】
(調製例7)
調製例6と同様にして調整した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型石油樹脂系粘着付与樹脂エマルジョンAM−1000NT[荒川化学工業(株)製;軟化点100℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−33.6℃であった。
【0084】
(調製例8)
調製例6と同様にして調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型石油樹脂系粘着付与樹脂エマルジョンAP−1100NT[荒川化学工業(株)製;軟化点120℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(8)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(8)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−33.0℃であった。
【0085】
(調製例9)
調製例6と同様にして調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製;軟化点100℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(9)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(9)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−31.3℃であった。
【0086】
(調製例10)
調製例8と同様にして調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂タマノルE−200−NT[荒川化学工業(株)製;軟化点140℃、固形分率53質量%]94.34g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(10)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(10)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−28.7℃であった。
【0087】
(調製例11)
調製例6と同様にして調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルE−865−NT[荒川化学工業(株)製;軟化点160℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(11)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(11)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−28.6℃であった。
【0088】
(調製例12)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、2−エチルヘキシルアクリレート475g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸10g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
【0089】
前記の乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体(3)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は280nm、重量平均分子量は65万であった。
【0090】
<水分散型アクリル系粘着剤組成物の製造>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を1.5g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(12)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(12)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−32.6℃であった。
【0091】
(調製例13)
調製例12において使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を、100gから200gに変更した以外は、調製例12と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(13)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(13)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−28.1℃であった。
【0092】
(調製例14)
調製例12において使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を100gから150gに変更し、エポキシ化合物テトラッドCの10質量%エタノール溶液の配合量を1.5gから2gへ変更した以外は、調製例12と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(14)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(14)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−30.1℃であった。
【0093】
(調製例15)
調製例12において使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を100gから50gに変更し、エポキシ化合物テトラッドCの10質量%エタノール溶液の配合量を1.5gから2gへ変更した以外は、調製例12と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(15)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(15)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−35.6℃であった。
【0094】
(調製例16)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート475g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸10g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
【0095】
前記の乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体(4)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は278nm、重量平均分子量は60万であった。
【0096】
<水分散型アクリル系粘着剤組成物の製造>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を1.5g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(16)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(16)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−25.5℃であった。
【0097】
(調製例17)
調製例12で使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を100gから200gに変更し、エポキシ化合物テトラッドCの10質量%エタノール溶液の配合量を1.5gから2gへ変更した以外は、調製例12と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(17)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(17)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−19.5℃であった。
【0098】
(調製例18)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート467.5g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸17.5g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
【0099】
前記の乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体(5)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(5)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は282nm、重量平均分子量は57万であった。
【0100】
<水分散型アクリル系粘着剤組成物の製造>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(5)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(18)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(18)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−23.6℃であった。
【0101】
(比較調製例1)
調製例1で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]500g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2.5g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−4.5℃であった。
【0102】
(比較調製例2)
調製例1で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H2)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H2)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−36.7℃であった。
【0103】
(比較調製例3)
調製例4で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H3)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H3)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−36.1℃であった。
【0104】
(比較調製例4)
調製例10で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]300g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を1.5g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H4)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H4)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−20.5℃であった。
【0105】
(比較調製例5)
調製例10で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を1.5g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H5)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H5)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−39.7℃であった。
【0106】
(比較調製例6)
調製例12で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]300g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H6)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H6)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−13.6℃であった。
【0107】
(比較調製例7)
調製例12で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H7)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H7)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−31.8℃であった。
【0108】
(比較調製例8)
調製例14で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(5)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]300g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H8)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H8)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−11.4℃であった。
【0109】
(比較調製例9)
調製例14で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(5)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H9)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H9)の溶媒を除去して得られた粘着剤層の損失正接(tanδ)の極大値は、−29.6℃であった。
【0110】
上記調製例の配合を下表に示す。表中のモノマー組成の「質量%」は、アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中の各モノマーの含有量を表し、粘着付与樹脂の「質量部」は、アクリル系共重合体100質量部に対する粘着付与樹脂の質量部を表す。
【0111】
【表1】
【0112】
【表2】
【0113】
【表3】
【0114】
(実施例1)
調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が23.2%であった。
【0115】
(実施例2)
調製例2で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が35.2%であった。
【0116】
(実施例3)
調製例3で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(3)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が35.0%であった。
【0117】
(実施例4)
調製例4で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が40.4%であった。
【0118】
(実施例5)
調製例5で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(5)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が30.8%であった。
【0119】
(実施例6)
調製例6で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(6)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が34.7%であった。
【0120】
(実施例7)
調製例7で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が40.1%であった。
【0121】
(実施例8)
調製例8で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(8)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が46.2%であった。
【0122】
(実施例9)
調製例9で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(9)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が41.4%であった。
【0123】
(実施例10)
調製例10で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(10)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が47.0%であった。
【0124】
(実施例11)
調製例11で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(11)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が43.9%であった。
【0125】
(実施例12)
調製例12で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(12)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が54.7%であった。
【0126】
(実施例13)
調製例13で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(13)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が49.4%であった。
【0127】
(実施例14)
調製例14で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(14)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が54.9%であった。
【0128】
(実施例15)
調製例15で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(15)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が54.0%であった。
【0129】
(実施例16)
調製例16で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(16)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が24.8%であった。
【0130】
(実施例17)
調製例17で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(17)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が34.9%であった。
【0131】
(実施例18)
調製例18で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(18)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が48.0%であった。
【0132】
(実施例19)
調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み6μmのポリエステルフィルム[東レ(株)製;ルミラー 6CF53]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が23.2%であった。
【0133】
(実施例20)
調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み25μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−25]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が23.2%であった。
【0134】
(実施例21)
調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み50μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−50]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が23.2%であった。
【0135】
(実施例22)
調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み100μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET SA−100]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が23.2%であった。
【0136】
(実施例23)
調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが10μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が23.2%であった。
【0137】
(実施例24)
調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが35μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が23.2%であった。
【0138】
(実施例25)
調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが50μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのポリエステルフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が23.2%であった。
【0139】
(比較例1)
比較調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのPETフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が37.8%であった。
【0140】
(比較例2)
比較調製例2で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H2)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのPETフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が43.5%であった。
【0141】
(比較例3)
比較調製例3で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H3)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのPETフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.9%であった。
【0142】
(比較例4)
比較調製例4で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H4)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのPETフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が40.5%であった。
【0143】
(比較例5)
比較調製例5で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H5)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのPETフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が48.3%であった。
【0144】
(比較例6)
比較調製例6で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H6)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのPETフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が32.9%であった。
【0145】
(比較例7)
比較調製例7で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H7)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのPETフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が36.4%であった。
【0146】
(比較例8)
比較調製例8で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H8)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのPETフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が38.9%であった。
【0147】
(比較例9)
比較調製例9で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H9)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、厚み16μmのPETフィルム[ユニチカ(株)製;EMBLET S−16]の表面をコロナ処理でぬれ指数46mN/mとしたのち、ポリエステルフィルムの両面に粘着シートを転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が46.2%であった。
【0148】
実施例及び比較例において製造した両面粘着テープにつき、上記評価を行った結果を下表に示す。
【0149】
【表4】
【0150】
【表5】
【0151】
【表6】
【0152】
【表7】
【0153】
上記表から明らかなように、実施例1〜25に示した本発明の粘着テープは、良好な耐衝撃性かつ好適な接着性を示した。一方、比較例1、4,6〜9の粘着テープは、耐衝撃性に乏しく、腰高からの落下やデスクからの落下に対しては部品の脱落が生じるものであった。また、比較例2、3、5、7、9の粘着テープは接着性に乏しく、部品固定に難が生じるものであった。