特許第6176077号(P6176077)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ニコンの特許一覧

<>
  • 特許6176077-撮像装置 図000002
  • 特許6176077-撮像装置 図000003
  • 特許6176077-撮像装置 図000004
  • 特許6176077-撮像装置 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6176077
(24)【登録日】2017年7月21日
(45)【発行日】2017年8月9日
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20170731BHJP
   G03B 7/091 20060101ALI20170731BHJP
【FI】
   H04N5/232 290
   G03B7/091
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-242813(P2013-242813)
(22)【出願日】2013年11月25日
(65)【公開番号】特開2015-103948(P2015-103948A)
(43)【公開日】2015年6月4日
【審査請求日】2016年10月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
(74)【代理人】
【識別番号】100084412
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 冬紀
(74)【代理人】
【識別番号】100078189
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 隆男
(72)【発明者】
【氏名】久保田 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】鍬田 旬美
(72)【発明者】
【氏名】宮川 嘉明
【審査官】 佐藤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−094145(JP,A)
【文献】 特開2013−214956(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
G03B 7/091
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像を撮影可能な撮像装置であって、
被写体像を撮像して所定のフレームレートで撮像画像を出力する撮像部と、
前記撮像画像に対して画像処理を適用してフレーム画像を生成して、前記フレーム画像を逐次記憶する記憶部と、
前記フレーム画像に基づいてライブビュー画像を逐次表示する表示部と、
前記表示部に前記ライブビュー画像を逐次表示している場合に、露出条件および前記画像処理のうち所望の項目に関する設定値をユーザに変更させる設定変更部と、
前記記憶部に記憶された前記フレーム画像のうち動画像撮影が完了するまでの間に前記所望の項目の設定値を最後に変更した時刻よりも前のフレームの前記フレーム画像に対して、前記所望の項目の最後に変更された設定値が適用されるように補正する後処理部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像装置において、
前記記憶部に記憶された前記フレーム画像と、前記後処理部により補正された前記フレーム画像とを用いて、現像および圧縮をして動画像データを生成するデータ生成部をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
変化に富んだ画像を撮影するために、動画像を撮影している間に被写体の表情が変化したとき、自動的に絞り値等の設定項目の設定値を変更する撮像装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−288171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、従来の撮像装置では、動画像を撮影している間に露出条件や画像処理などに関する設定値が自動的に変更されるが、変更後の設定値による画像効果が変更前に撮影されたフレーム画像に適用されない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による撮像装置は、動画像を撮影可能な撮像装置であって、被写体像を撮像して所定のフレームレートで撮像画像を出力する撮像部と、撮像画像に対して画像処理を適用してフレーム画像を生成して、フレーム画像を逐次記憶する記憶部と、フレーム画像に基づいてライブビュー画像を逐次表示する表示部と、表示部にライブビュー画像を逐次表示している場合に、露出条件および画像処理のうち所望の項目に関する設定値をユーザに変更させる設定変更部と、記憶部に記憶されたフレーム画像のうち動画像撮影が完了するまでの間に所望の項目の設定値を最後に変更した時刻よりも前のフレームのフレーム画像に対して、所望の項目の最後に変更された設定値が適用されるように補正する後処理部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、動画像を撮影している間に露出条件や画像処理などに関する設定値がユーザによって適宜変更することができ、変更後の設定値による画像効果を変更前のフレーム画像にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施の形態による撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図2】ライブビュー画像の表示例を示す図である。
図3】記憶部に蓄積されるフレーム画像について説明するための図である。
図4】動画像の撮影に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施の形態による撮像装置の構成例を示すブロック図である。図1に例示される電子カメラ1は、動画像を撮影可能な撮像装置であって、撮影レンズ10と、絞り11と、レンズ駆動部12と、絞り駆動部13と、撮像部14と、画像処理部15と、CPU16と、RAM17と、ROM18と、記録部19と、表示部20と、操作部21とを備える。
【0009】
撮影レンズ10は、ズームレンズやフォーカシングレンズを含む複数のレンズ群で構成される。なお、図1では、撮影レンズ10は単レンズとして図示されている。フォーカシングレンズは、焦点調節動作時にレンズ駆動部12により駆動される。
【0010】
絞り11は、複数枚の絞り羽根(不図示)から形成され、撮像部14に導く光量を調整する。絞り駆動部13は、CPU16が設定した絞り値に基づいて、絞り羽根(不図示)を駆動する。
【0011】
撮像部14は、撮像素子とアナログ信号処理回路とA/D変換回路とを有する。撮像部14は、被写体像を撮像して、所定のフレームレートで撮像画像を出力する。
画像処理部15は、撮像部14から撮像画像を取り込み、一時記憶領域であるRAM17を作業領域として用いて、露出補正処理、明暗差調整処理、セレクトカラー処理などの画像処理を施してフレーム画像30を生成する。画像処理部15は、フレーム画像30をフレームごとにRAM17に蓄積する。また、画像処理部15は、フレーム画像30に対してリサイズ処理などの画像処理を施してライブビュー画像31を生成する。画像処理部15は、ライブビュー画像31を表示部20に出力する。さらに、画像処理部15は、フレーム画像30を現像し、各種圧縮形式で圧縮して記録用画像32を出力する。
【0012】
CPU16は、マイクロコンピュータなどによって構成され、RAM17を作業領域として用いてROM18に記憶されているプログラムを実行して、電子カメラ1の各部を制御する。
記録部19には、記録媒体23が着脱可能に装着される。記録部19は、画像処理部15により生成された記録用画像を記録媒体23に記録する。
【0013】
表示部20は、たとえば電子カメラ1の背面に設けられた液晶モニタなどであって、電子カメラ1のメニュー画面や後述するライブビュー画像などが表示される。
操作部21は、レリーズスイッチ22などの操作部材で構成される。操作部21の各部が操作されると、対応した操作信号がCPU16に出力される。
レリーズスイッチ22は、通常ストロークの半分程度押し下げられると半押し信号をCPU16へ出力し、通常ストローク押し下げられると全押し信号をCPU16へ出力する。以降、レリーズスイッチ22を通常ストロークの半分程度押し下げる操作のことを半押し操作と称し、レリーズスイッチ22を通常ストローク押し下げる操作のことを全押し操作と称する。
【0014】
電子カメラ1は、動画像を撮影するモードにあるとき、表示部20にライブビュー画像31を表示している。電子カメラ1は、半押し操作が行われると、露出制御処理や焦点調節処理などの撮影準備動作が行われた後、図2に例示するような画面が表示部20に表示される。図2では、表示部20にライブビュー画像31が表示されており、さらにそのライブビュー画像31の上にスライドバー42の画像が重畳されている。
【0015】
スライドバー42は、ライブビュー画像31の生成時に撮像画像に適用される画像処理に関する設定値をユーザが設定することに用いる。スライドバー42を用いて設定値を設定する画像処理は、たとえば露出補正処理など、画像処理部15で実行可能な画像処理の中からユーザが所望の項目を予め選択する。
【0016】
露出補正処理とは、電子カメラ1のCPU16が露出制御により定めた適正露出から露出を変更して、画像の明るさを変更することである。露出補正に関する設定値は、露出補正の強度であって、零を中心値とする所定の範囲の値に設定することができる。
【0017】
図3は、画像処理部15がRAM17に蓄積するフレーム画像30を模式的に表した図である。前述したとおり、画像処理部15は、撮像部14から毎フレーム出力されるフレーム画像30をRAM17に蓄積する。時刻C1にユーザがスライドバー42を操作して画像処理の設定値をA1からA2に変更した場合、その変更は時刻C1以降のフレームで出力されるフレーム画像30から適用される。すなわち、時刻C1以前に出力されたフレーム画像30には、変更後の設定値A2が適用されていない。
【0018】
時刻C1が動画像を本撮影している期間T内である場合、期間Tに生成されたフレーム画像30を用いて動画像の記録用画像を生成すると、時刻C1を境に画像効果が異なる記録用画像が生成されてしまい、作品として統一感に欠ける動画像となってしまう。
【0019】
本発明による電子カメラ1では、時刻C1以前にRAM17に記憶されたフレーム画像30に対して設定値A2の画像処理が適用されるように画像処理部15が補正を行う。たとえば、設定値A1およびA2が露出補正処理の強度である場合、設定値A1と設定値A2との差分だけ時刻C1よりも前のフレーム画像30の明るさを変えることにすればよい。
フレーム画像30を現像および圧縮して記録用画像32を生成する前に、時刻C1以前にRAM17に記憶されたフレーム画像30に対して設定値A2の画像処理が適用されるように補正することで動画像の記録用画像32の全体で同様の画像効果が適用された状態となる。
【0020】
なお、画像処理の設定値が複数回変更された場合は、本撮影が完了するまでの間に最後に設定値を変更した時刻よりも前のフレームのフレーム画像30に対して、最後に変更された設定値、すなわち本撮影が完了した時刻C2における設定値が適用さるように補正することにすればよい。
【0021】
時刻C1が動画像を本撮影している期間T外であっても、本撮影が行われた場合は時刻C1以前にRAM17に記憶されたフレーム画像30に対して、適用された画像処理の設定値を統一する画像処理を施す。
【0022】
図4は、動画像を撮影する際の電子カメラ1の動作に関するフローチャートである。ステップS100では、CPU16は、半押し操作が行われたか否かを判定する。CPU16は、レリーズスイッチ22から半押し信号が入力されていない場合、ステップS100を否定判定して、ステップS100の処理を繰り返す。CPU16は、レリーズスイッチ22から半押し信号が入力されている場合、ステップS100を肯定判定して、ステップS110の処理に進む。
【0023】
ステップS110では、CPU16は、撮影準備動作を行う。たとえば、CPU16は、露出制御処理(AE)と焦点調節処理(AF)とを実行する。
ステップS120では、CPU16は、画像処理部15を制御して、RAM17へのフレーム画像30の蓄積を開始させる。なお、画像処理部15は、各フレームのフレーム画像30と共にスライドバー42で設定されている設定値を組み合わせてRAM17に蓄積する。
ステップS130では、CPU16は、画像処理部15を制御して、RAM17に蓄積されたフレーム画像30に基づいてライブビュー画像31を生成させる。そして、CPU16は、そのライブビュー画像31にスライドバー42を重ねて表示部20に表示させる。
【0024】
ステップS140では、CPU16は、ユーザがスライドバー42を操作して、画像処理の設定値を変更したか否かを判定する。CPU16は、画像処理の設定値が変更された場合は、ステップS140を肯定判定して、ステップS150の処理に進む。CPU16は、画像処理の設定値が変更されていない場合は、ステップS140を否定判定して、ステップS210の処理に進む。
【0025】
ステップS150では、CPU16は、全押し操作が行われたか否かを判定する。CPU16は、レリーズスイッチ22から全押し信号が入力されていない場合、ステップS150を否定判定して、ステップS100の処理に戻る。CPU16は、レリーズスイッチ22から全押し信号が入力されている場合、ステップS150を肯定判定して、ステップS160の処理に進む。
【0026】
ステップS160では、CPU16は、動画像の本撮影を開始する。
ステップS170では、CPU16は、画像処理部15を制御して、RAM17に蓄積されたフレーム画像30に基づいてライブビュー画像31を生成させる。そして、CPU16は、そのライブビュー画像31にスライドバー42を重ねて表示部20に表示させる。
【0027】
ステップS180では、CPU16は、動画像の本撮影が終了するか否かを判定する。CPU16は、たとえば本撮影を開始してから所定時間が経過したとき、ステップS180を肯定判定して、ステップS190の処理に進む。CPU16は、たとえば本撮影を開始してからまだ所定時間が経過していないとき、ステップS180を否定判定して、ステップS170の処理に戻る。
【0028】
ステップS190では、CPU16は、ステップS120の処理を実行してからステップS180が肯定判定されるまでの期間内に設定値が最後に変更された時刻Clastまでに蓄積されたフレーム画像30に対して、その最後に変更された設定値Alastの画像処理が適用されるように画像処理部15が補正(後処理)を行う。たとえば、時刻Clastより前にRAM17にフレーム画像30と共に蓄積された設定値Aと最後に変更された設定値Alastとの差を補正により補う。
【0029】
ステップS200では、CPU16は、本撮影を開始してから終了するまでの間にRAM17に蓄積されているフレーム画像30を用いて、画像処理部15は現像および圧縮を行い動画像の記録用画像32を生成する。なお、本撮影を開始してから終了するまでの間に蓄積されたフレーム画像30のうちステップS190で補正されたフレーム画像30については、補正後のフレーム画像30を用いて動画像の記録用画像32を生成する。
【0030】
ステップS210では、CPU16は、全押し操作が行われたか否かを判定する。CPU16は、レリーズスイッチ22から全押し信号が入力されていない場合、ステップS210を否定判定して、ステップS100の処理に戻る。CPU16は、レリーズスイッチ22から全押し信号が入力されている場合、ステップS210を肯定判定して、ステップS220の処理に進む。
【0031】
ステップS220では、CPU16は、動画像の本撮影を開始する。
ステップS230では、CPU16は、画像処理部15を制御して、RAM17に蓄積されたフレーム画像30に基づいてライブビュー画像31を生成させる。そして、CPU16は、そのライブビュー画像31にスライドバー42を重ねて表示部20に表示させる。
【0032】
ステップS240では、CPU16は、ユーザがスライドバー42を操作して、画像処理の設定値を変更したか否かを判定する。CPU16は、画像処理の設定値が変更された場合は、ステップS240を肯定判定して、ステップS180の処理に進む。CPU16は、画像処理の設定値が変更されていない場合は、ステップS240を否定判定して、ステップS250の処理に進む。
【0033】
ステップS250では、CPU16は、動画像の本撮影が終了するか否かを判定する。CPU16は、たとえば本撮影を開始してから所定時間が経過したとき、ステップS250を肯定判定して、ステップS200の処理に進む。CPU16は、たとえば本撮影を開始してからまだ所定時間が経過していないとき、ステップS250を否定判定して、ステップS230の処理に戻る。
【0034】
以上で説明した実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
電子カメラ1は、動画像を撮影可能な撮像装置であって、撮像部14と、画像処理部15と、CPU16と、RAM17と、表示部20と、操作部21とを備える。撮像部14は、被写体像を撮像して所定のフレームレートで撮像画像を出力する。画像処理部15は、その撮像画像に対して露出補正などの画像処理を適用してフレーム画像30を生成して、そのフレーム画像30をRAM17に逐次記憶する。また、画像処理部15は、そのフレーム画像30に基づいてライブビュー画像31を表示部20に逐次表示する。CPU16は、表示部20にライブビュー画像31を逐次表示している場合に、ユーザが所望する画像処理の設定値をスライドバー42および操作部21を用いて変更できる。CPU16は、動画像撮影が完了するまでの間に所望の画像処理の設定値が変更されたとき、動画像撮影が完了したときのその画像処理の設定値に対応するようにRAM17に記憶されているフレーム画像30を補正する画像処理を画像処理部15に実行させる。
電子カメラ1は、このような構成を備えることにより、設定値の変更前のフレーム画像に変更後と同様の画像効果を適用することができる。
【0035】
以上で説明した実施形態は、以下のように変形して実施できる。
〔変形例1〕
上記の実施の形態では、スライドバー42を用いて露出補正処理の強度を変更する場合について説明したが、スライドバー42を用いて変更する設定値は、露出補正処理の強度だけに限定されない。たとえば、スライドバー42を用いて、明暗差調整、カラーフィルタ効果、レンズ効果、ソフトポートレート効果、ミニチュア効果、美肌効果などの他の画像処理に関する設定値や、絞り値、シャッタスピードなどの露出条件に関する設定値を変更できるようにしてもよい。
【0036】
明暗差調整とは、撮像画像のハイライト部の白とびを抑え、シャドー部の黒つぶれを軽減するための画像処理である。明暗差調整に関する設定値は、明暗差調整の強度であって、「強」、「中」、「弱」、「無」などに設定することができる。ステップS190における補正では、本撮影が完了するまでの間に最後に変更した明暗差調整の強度と、各フレーム画像30と共に記憶された明暗差調整の強度との差を補うような画像処理を行うことにすればよい。
【0037】
絞り値やシャッタスピードなどの露出条件に関する設定値をスライドバー42で補正する場合は、ステップS120以降、フレームごとに適正露出の範囲内でブラケット撮影を行っておき、そのブラケット撮影の結果を用いて、ステップS190における補正を行うことにすればよい。たとえば、補正対象のフレームF1のフレーム画像30のためにブラケット撮影した画像の中から本撮影が完了するまでの間に最後に変更した設定値に最も近い設定が適用されている画像を抽出して、その抽出画像とフレーム画像30とを差し替える補正を行うことにすればよい。もしくは、画像処理部15によるデジタル処理により擬似的に背景をぼかすことで絞り値を変更させたり、フレーム画像30を重ね合わせたりすることでシャッタスピードを擬似的に変更させたりするようにすればよい。
【0038】
〔変形例2〕
上記の実施の形態では、ステップS200では、本撮影を開始してから終了するまでの間にRAM17に蓄積されているフレーム画像30を用いて動画像の記録用画像32を生成することにした。しかし、動画像の記録用画像32の生成方法はこれだけに限定しない。たとえば、全押し操作が行われた時刻の前後数秒分のフレーム画像30を用いて動画像の記録用画像32を生成することにしてもよい。なお、全押し操作が行われた時刻の前後の所定時間分のフレーム画像30のうちステップS190で補正されたフレーム画像30については、補正後のフレーム画像30を用いて動画像の記録用画像32を生成することが好ましい。また、動画像の記録用画像32に全押し操作を行った時刻に対応するフレームFを記憶しておき、動画像の再生の後にフレームFのフレーム画像30に基づく静止画像を再生表示することにしてもよい。
【0039】
〔変形例3〕
上記の実施の形態では、電子カメラ1は、撮影レンズ10とカメラが一体的に形成された撮像装置として説明したが、カメラ本体と、そのカメラ本体に着脱可能な交換レンズとからなるカメラシステムとして構成してもよい。そのカメラシステムでは、図1に例示した電子カメラ1の構成のうち、撮影レンズ10と絞り11とが交換レンズの構成となり、他の構成がカメラ本体の構成となる。
【0040】
以上で説明した実施の形態や変形例はあくまで例示に過ぎず、発明の特徴が損なわれない限り本発明はこれらの内容に限定されない。また、以上で説明した実施の形態や変形例は発明の特徴が損なわれない限り組み合わせて実行してもよい。
【符号の説明】
【0041】
1:電子カメラ、10:撮影レンズ、14:撮像部、15:画像処理部、17:RAM、20:表示部、21:操作部、30:フレーム画像、31:ライブビュー画像、32:記録用画像、42:スライドバー
図1
図2
図3
図4