(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6185915
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】押出し製麺機及び押出し麺帯
(51)【国際特許分類】
A21C 3/04 20060101AFI20170814BHJP
A23L 7/109 20160101ALI20170814BHJP
【FI】
A21C3/04
A23L7/109 J
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-531576(P2014-531576)
(86)(22)【出願日】2013年8月7日
(86)【国際出願番号】JP2013071354
(87)【国際公開番号】WO2014030538
(87)【国際公開日】20140227
【審査請求日】2016年1月26日
(31)【優先権主張番号】特願2012-183007(P2012-183007)
(32)【優先日】2012年8月22日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】398012306
【氏名又は名称】日清フーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112427
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 芳洋
(72)【発明者】
【氏名】樋口 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 謙介
(72)【発明者】
【氏名】宗利 浩文
【審査官】
豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭61−132132(JP,A)
【文献】
実公昭26−004686(JP,Y1)
【文献】
特公平04−011173(JP,B2)
【文献】
特開平09−313089(JP,A)
【文献】
特開平08−000157(JP,A)
【文献】
特開平09−065818(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A21C 1/00 − 15/04
A23L 7/109
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料粉体と水又は調味液を混合した麺帯原料を混合して麺生地を作るミキサーと、前記ミキサーから押出された前記麺生地を更に真空ポンプにより−0.06MPa〜−0.095MPa(ゲージ圧)の圧力で気体分を抜きながら前記ミキサーの吐出口に接続されたノズルの生地押し込み口から圧入し、前記ノズルの麺帯出口から押出すことにより麺帯を製造する押出し製麺機において、
前記ノズルの前記生地押し込み口から前記麺帯出口まで続く生地通路の矩形の断面形状の長手方向の幅は、前記生地押し込み口から前記麺帯出口に向かうに従って次第に拡張し、その後前記麺帯出口まで一定であり、
前記生地通路の断面形状は、前記生地通路の矩形の断面形状の長手方向の幅が一定の位置の少なくとも一部の所定位置で、前記断面形状の長手方向の中央部付近における短手方向の幅が長手方向における両端部の短手方向の幅に比べ小さいことを特徴とする押出し製麺機。
【請求項2】
前記生地押し込み口の断面積と前記麺帯出口の断面積が略同一であることを特徴とする請求項1記載の押出し製麺機。
【請求項3】
前記所定位置は、前記生地押し込み口から前記麺帯出口までの中間部付近であることを特徴とする請求項1または2記載の押出し製麺機。
【請求項4】
前記所定位置は、前記生地押し込み口から前記麺帯出口方向へ所定の距離の位置から前記麺帯出口までであることを特徴とする請求項1または2記載の押出し製麺機。
【請求項5】
前記所定位置は、前記麺帯出口付近であることを特徴とする請求項1または2記載の押出し製麺機。
【請求項6】
前記生地通路の断面形状の四隅のうち少なくとも一つの隅が曲面であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の押出し製麺機。
【請求項7】
前記生地通路の内壁面に滑り面が形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の押出し製麺機。
【請求項8】
前記ミキサーが2軸の押出しスクリューを備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の押出し製麺機。
【請求項9】
請求項1〜8の何れか一項に記載の押出し製麺機を用いて製造したことを特徴とする押出し麺帯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、麺の製造に用いられる押出し製麺機及び該押出し製麺機を用いて製造された押出し麺帯に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、連続的に麺を製造する場合には、直接押出しまたはロールによる圧延等により生地から麺帯を製造し、切り刃により麺帯を切り離して麺線にして麺の製造を行なっている。特に直接押出しにより麺帯を製造する場合であって生地を連続ミキサーで製造する場合には、特許文献1に開示されているように、平型の押出しダイスに生地を圧力をかけて押し込み麺帯を製造している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平4−49909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示されている平型の押出しダイスを用いる場合には、押出しダイスの麺帯出口断面の中央部付近は、周辺部より生地の流速が速くなるため、製造した麺帯の幅方向の中央部が膨らむなどの弊害が生じていた。また麺帯出口断面の隅部が角形状であることから、他の部分に比較して隅部の流体抵抗が著しく大きくなり麺帯の角にささくれが生じていた。このような麺帯の不均一性は、麺帯の成熟期間において麺帯が不均一に乾燥する原因となり食感に悪影響を及ぼしていた。
【0005】
本発明の目的は、表面が滑らかでささくれが無く厚さが均一な押出し麺帯を製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の押出し製麺機は、原料粉体と水又は調味液を混合した麺帯原料を混合して麺生地を作るミキサーと、前記ミキサーから押出された前記麺生地を更に真空ポンプにより−0.06MPa〜−0.095MPa(ゲージ圧)の圧力で気体分を抜きながら前記ミキサーの吐出口に接続されたノズルの生地押し込み口から圧入し、前記ノズルの麺帯出口から押出すことにより麺帯を製造する押出し製麺機において、前記ノズルの前記生地押し込み口から前記麺帯出口まで続く生地通路の矩形の断面形状の長手方向の幅は、前記生地押し込み口から前記麺帯出口に向かうに従って次第に拡張し、その後前記麺帯出口まで一定であり、前記生地通路の断面形状は、前記生地通路の矩形の断面形状の長手方向の幅が一定の位置の少なくとも一部の
所定位置で、前記断面形状の長手方向の中央部付近における短手方向の幅が長手方向における両端部の短手方向の幅に比べ小さいことを特徴とする。
【0007】
また本発明の押出し製麺機は、前記生地押し込み口の断面積と前記麺帯出口の断面積が略同一であることを特徴とする。
【0008】
また本発明の押出し製麺機は、前記所定位置が前記生地押し込み口から前記麺帯出口までの中間部付近であることを特徴とする。
【0009】
また本発明の押出し製麺機は、前記所定位置が前記生地押し込み口から前記麺帯出口方向へ所定距離の位置から前記麺帯出口までであることを特徴とする。
【0010】
また本発明の押出し製麺機は、前記所定位置が前記麺帯出口付近であることを特徴とする。
【0011】
また本発明の押出し製麺機は、前記生地通路断面形状の四隅のうち少なくとも一つの隅が曲面であることを特徴とする。
【0012】
また本発明の押出し製麺機は、前記生地通路の内壁面に滑り面が形成されていることを特徴とする。
【0013】
また本発明の押出し製麺機は、前記ミキサーが2軸の押出しスクリューを備えることを特徴とする。
【0014】
また本発明の押出し麺帯は、本発明の押出し製麺機を用いて製造したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、表面が滑らかでささくれが無く厚さが均一な押出し麺帯を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】実施の形態に係る真空押出し製麺機の概略側面図である。
【
図2】実施の形態に係る真空押出し製麺機のミキサー及びノズルを示す図である。
【
図3】実施の形態に係る真空押出し製麺機のノズルの形状を示す図である。
【
図4】実施の形態に係る真空押出し製麺機のノズルの他の形状を示す図である。
【
図5】実施の形態に係る真空押出し製麺機のノズルの他の形状を示す図である。
【
図6】実施の形態に係る真空押出し製麺機のノズルの膨らみ部の他の形状を示す図である。
【
図7】実施の形態に係る真空押出し製麺機のノズルの麺帯出口の形状を示す図である。
【
図8】実施の形態に係る真空押出し製麺機のノズルの麺帯出口の形状を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る真空押出し製麺機について説明する。
図1は実施の形態に係る真空押出し製麺機の概略側面図であり、
図2は実施の形態に係る真空押出し製麺機のミキサー及びノズルを示す図である。
【0018】
真空押出し製麺機2は、原料粉体(小麦粉)と水又は調味液を混合した麺帯原料から麺生地を作るミキサー4を備えている。ミキサー4は、2軸の押出しスクリュー4a,4bを有しミキサー4の吐出口にはノズル6の生地押し込み口6aが接続されている。ミキサー4には麺帯原料を投入する投入口8が設けられている。ここで投入口8から投入される麺帯原料は、原料粉体供給機(図示せず)から供給される原料粉体と、原料液体供給機(図示せず)から供給される水又は調味液を予備混合装置(図示せず)により混合したものである。
【0019】
ミキサー4の押出しスクリュー4a,4bはモータ10により
図2に示す矢印方向に回転駆動される。従って、投入口8から投入された麺帯原料は、スクリュー4a,4bにより更に混合され、真空ポンプ12により−0.06MPa〜−0.09MPa(ゲージ圧)の圧力で麺帯原料から気体分を抜きながらスクリュー4a,4bにより圧密されノズル6に向かう押圧力を受ける。そしてノズル6の生地押し込み口6aから圧密された麺帯原料が圧入されノズル6により麺帯14に成形され麺帯出口6bから押出される。
【0020】
次に
図3を参照してノズル6の形状について説明する。なお
図3(a)はノズル6を麺帯出口6b側から視た図であり、
図3(b)は
図3(a)のA−A断面図であり、
図3(c)は
図3(b)のB−B断面図である。
【0021】
ノズル6の生地押し込み口6aと麺帯出口6bは共に矩形形状を有し、生地押し込み口6aの断面積と麺帯出口6bの断面積が略同一に形成されている。生地押し込み口6aから麺帯出口6bに続く生地通路の矩形の断面形状の長手方向の幅は、生地押し込み口6aから麺帯出口6bに向かうに従って次第に拡張しその後麺帯出口6bまで一定である。なお、生地通路の断面形状の長手方向が次第に拡張する角度は、
図3(b)に示すように生地通路の長手方向に対する角度がα°(60°≦α°≦80°)であることが好ましい。ここでノズル6の生地押し込み口6aから麺帯出口6bまでの生地通路の中間部付近の長手方向の中央部付近には、生地通路を形成する生地通路の上面及び下面に楕円形状の膨らみ部6cが形成されている。なお楕円形状の膨らみ部6cは、楕円形状の中央部分の高さが最も高く楕円形状の周縁部側の高さが次第に低くなるように形成されている。従って、生地通路の断面形状の短手方向の幅は、楕円形状の膨らみ部6cが形成されている部分において、楕円形状の膨らみ部6cの高さ分だけ小さくなっている。即ち生地押し込み口6aから麺帯出口6bまでの間の所定位置で、生地通路の断面形状の長手方向の中央部付近の短手方向の幅が長手方向の両端部の短手方向の幅に比べ小さくなっている。
【0022】
このように生地通路の断面形状の長手方向の中央部付近の短手方向の幅を、断面形状の長手方向の両端部の短手方向の幅に比べ小さくすることにより、ノズル6に圧入された麺帯原料から形成された生地がノズル6の生地通路を通過する際の生地通路の断面形状の長手方向の中央部付近の通過抵抗を両端部に比較して大きくする。これにより生地通路の断面形状の長手方向における生地の流速分布を一定にすることができる。従って、ノズル6の生地通路の断面形状の長手方向の幅が大きく、幅広の麺帯を製造する場合においても、ノズル6から押出された麺帯に割れや反りが生じることが無く、また麺帯の幅方向の中央部分が膨らむのを防止することができ均一な麺帯を製造することができる。またスクリューの間隔を最適にすることにより、加水が均一で押出しに適した生地を製造することができる。
【0023】
この実施の形態に係る押出し製麺機によれば、表面が滑らかでささくれが無く厚さが均一な押出し麺帯を製造することができる。また食感がよく麺帯の成熟期間における麺帯の乾燥速度がコントロール可能であり、成熟終了後もハンドリングしやすい押出し麺帯を製造することができる。
【0024】
なお、上述の実施の形態においては、
図3に示す形状のノズルを用いていたが、ノズル6の生地通路の断面形状の長手方向における生地の流速分布を一定にすることができる形状のノズルであれば、例えば、
図4に示す形状のノズルを用いてもよい。
【0025】
ここで
図4を参照してノズル60の形状について説明する。なお
図4(a)はノズル60を麺帯出口6b側から視た図であり、
図4(b)は
図4(a)のA−A断面図であり、
図4(c)は
図4(b)のB−B断面図である。なおノズル60の説明においては、ノズル6の構成と同一の構成に、ノズル6の説明において用いたのと同一の符号を付して説明を行なう。
【0026】
ノズル60の生地押し込み口6aと麺帯出口6bは共に矩形形状を有し、生地押し込み口6aの断面積と麺帯出口6bの断面積が略同一に形成されている。生地押し込み口6aから麺帯出口6bに続く生地通路の矩形の断面形状の長手方向の幅は、生地押し込み口6aから麺帯出口6bに向かうに従って次第に拡張しその後麺帯出口6bまで一定である。ここでノズル60の生地押し込み口6aから麺帯出口6bまでの生地通路の中間部付近から麺帯出口6bまでの長手方向の中央部付近には、生地通路を形成する生地通路の上面及び下面に略半円形状の膨らみ部6cが形成されている。なお略半円形状の膨らみ部6cは、略半円形状の麺帯出口6b側の端部の中央部付近の高さが最も高く略半円形状の周縁部側の高さが次第に低くなるように形成されている。従って、生地通路の断面形状の短手方向の幅は、略半円形状の膨らみ部6cが形成されている部分において、略半円形状の膨らみ部6cの高さ分だけ小さくなっている。即ち生地押し込み口6aから麺帯出口6bまでの間の所定位置で、生地通路の断面形状の長手方向の中央部付近の短手方向の幅が長手方向の両端部の短手方向の幅に比べ小さくなっている。
【0027】
このように生地通路の断面形状の長手方向の中央部付近の短手方向の幅を、長手方向の両端部の短手方向の幅に比べ小さくすることにより、ノズル60に圧入された麺帯原料から形成された生地がノズル60の生地通路を通過する際の生地通路の断面形状の長手方向の中央部付近の通過抵抗を両端部に比較して大きくする。これにより生地通路の断面形状の長手方向における生地の流速分布を一定にすることができる。従って、ノズル60の生地通路の断面形状の長手方向の幅が大きく、幅広の麺帯を製造する場合においても、ノズル60から押出された麺帯に割れや反りが生じることが無く、更に麺帯の幅方向の中央部分が膨らむのを防止することができ均一な押出し麺帯を製造することができる。また表面が滑らかでささくれが無く厚さが均一な押出し麺帯を製造することができる。
【0028】
また例えば、
図5に示す形状のノズルを用いてもよい。なお
図5(a)はノズル62を麺帯出口6b側から視た図であり、
図5(b)は
図5(a)のA−A断面図であり、
図5(c)は
図5(b)のB−B断面図である。なおノズル62の説明においては、ノズル6の構成と同一の構成に、ノズル6の説明において用いたのと同一の符号を付して説明を行なう。
【0029】
ノズル62の生地押し込み口6aと麺帯出口6bは共に矩形形状を有し、生地押し込み口6aの断面積と麺帯出口6bの断面積が略同一に形成されている。生地押し込み口6aから麺帯出口6bに続く生地通路の矩形の断面形状の長手方向の幅は、生地押し込み口6aから麺帯出口6bに向かうに従って次第に拡張しその後麺帯出口6bまで一定である。ここでノズル62の麺帯出口6b、即ち生地通路の終端部の生地通路を形成する生地通路の上面及び下面には、所定の幅を有する膨らみ部6cが形成されている。なお膨らみ部6cは、生地通路の長手方向の中央部の高さが最も高く両端部側の高さが次第に低くなるように形成されている。従って、生地通路の断面形状の短手方向の幅は、膨らみ部6cが形成されている部分において膨らみ部6cの高さ分だけ小さくなっている。即ち生地押し込み口6aから麺帯出口6bまでの間の所定位置で、生地通路の断面形状の長手方向の中央部付近の短手方向の幅が長手方向の両端部の短手方向の幅に比べ小さくなっている。
【0030】
このように生地通路の断面形状の長手方向の中央部付近の短手方向の幅を、長手方向の両端部の短手方向の幅に比べ小さくすることにより、ノズル62に圧入された麺帯原料から形成された生地がノズル62の生地通路を通過する際の生地通路の断面形状の長手方向の中央部付近の通過抵抗を両端部に比較して大きくする。これにより生地通路の断面形状の長手方向における生地の流速分布を一定にすることができる。従って、幅広の麺帯を製造する場合においても、ノズル62から押出された麺帯に割れや反りが生じることが無く、更に麺帯の幅方向の中央部分が膨らむのを防止することができ均一な押出し麺帯を製造することができる。また表面が滑らかでささくれが無く厚さが均一な押出し麺帯を製造することができる。
【0031】
なおノズル62の麺帯出口6bに形成された膨らみ部6cは、
図6に示すように生地押し込み口6a側に傾斜面6dを有していてもよい。膨らみ部6cの生地押し込み口6a側に傾斜面6dを有することによりノズル62の麺帯出口6bから生地をスムーズに押出すことができる。
【0032】
また上述の実施の形態のノズル6,60,62の生地通路の断面形状の四隅のうち1つ以上の隅、例えば
図7に示すように四隅のうちの上2つの隅、また例えば
図8に示すように四隅に曲面6eを形成してもよい。このように生地通路の断面形状の四隅のうち1つ以上の隅に曲面6eを形成することによりノズル6,60,62から押出された麺体の角部にささくれ部が生じるのを更に有効に防止することができ、ささくれ部が生じた場合にささくれ部が成熟期間中に外気に触れ水分が奪われることによって発生する固化を回避することができる。
【0033】
また上述の実施の形態のノズル6,60,62の生地通路の内壁面に滑り面を形成してもよい。この滑り面は生地通路の内壁面を磨くことによって形成してもよく、またテフロン(登録商標)樹脂等を貼り付けることによって形成してもよい。