【実施例】
【0075】
本発明によれば、使用されるマトリックスポリマーは、WO 2009/016258の実施例1と同じようにして調製されたポリマーであり、重量比55:45のメチルメタクリレートとジエチルアミノエチルメタクリレートから得られ、Kollicoat(登録商標) Smartseal 30Dとして水性分散体の形で市販されている。ジエチルアミノエチルメタクリレート:メチルメタクリレートのモル比3:7;Tg:約63℃(DSCによって加熱速度20°K/分で測定);重量平均(SEC光散乱で決定:約200000ダルトン)。
【0076】
ポリマーを凍結乾燥粉末又は噴霧乾燥粉末として使用した。一部の実施例では、ポリマーは部分中和した形でも使用した:
部分中和度6mol: 6mol%の塩基性基がアジピン酸で部分中和。
【0077】
部分中和度8mol: 8mol%の塩基性基がコハク酸で部分中和。
【0078】
比較のために使用されたEudragit(登録商標) EPOは、ジメチルアミノエチルアクリレートとブチルアクリレートとメチルメタクリレートのモル比2:1:1の塩基性コポリマーである。
【0079】
プロセス1:フィルム法
一般手順
ポリマー/活性成分混合物を調製するために、物質の各量を50mlのペニシリン瓶に秤量した。
【0080】
【表2】
混合物はすべて、構成要素が溶解するまでマグネチックスターラーで24時間撹拌した。溶液を視覚的に評価した後(清澄な溶液)、120μmのブレードを使用して、溶媒をガラス板上で引き延ばした。得られたフィルムを、通風室中22 +/- 2℃の室温で0.5時間乾燥し、次いで真空乾燥キャビネット中50℃及び1MPaで0.5時間乾燥した。23℃/相対湿度54%で7日間貯蔵した後、活性成分のポリマーにおける配合限界を鏡検分析によって視覚的に評価した。清澄なフィルム(活性成分の結晶なし)は分子分散溶液であることを示唆し、曇ったフィルム(活性成分の結晶あり)は結晶系を示唆する。
【0081】
プロセス2:噴霧乾燥
一般手順
ポリマー/活性成分混合物を調製するために、物質を適切な貯蔵容器に秤量した。対応する量の溶媒を加え、混合物をポリマーと活性成分が完全に溶解するまで撹拌した。フェノフィブラート調合物では、溶媒はアセトンであり、イトラコナゾール調合物では、溶媒はジクロロメタンであり、ナプロキセンを含む調合物では、アセトンを溶媒として使用した。噴霧溶液の固形物画分はすべての実験で20重量%であった。噴霧乾燥は実験室スケールで実施した。
【0082】
二成分ノズルを使用して、乾燥対象の液体を微粒化した。並流する加熱ガス(この場合、窒素)によって、分散液滴が乾燥して、粒子径が5〜20μmの範囲である固体粒子が得られる。噴霧乾燥機の入口領域において、乾燥用ガスは接線方向に供給される。乾燥品粒子はサイクロンで分別される。
【0083】
プロセス3:押出
一般手順
下記の実施例に記載される調合物を調製するために使用した二軸スクリュー押出機は、スクリュー直径16mm及び長さ40Dであった。押出機は、ノズルを含めて加熱可能な10個のゾーンからなるものであった。スクリュー配置は、ゾーン5及び7において、捏和エレメントを使用し、そうでない場合は輸送エレメントを使用するように選択した。ノズル (ゾーン10)を同様に加熱した。後述する押出の実施例について、使用するプロセスパラメーターを記載する。記載のゾーン温度はシリンダーの内部温度である。
【0084】
得られた生成物の特性評価
固体分散体の特性評価を視覚的評価、XRD (X線回折)及びDSC (示差走査熱量測定)によって実施した。
【0085】
安定な固溶体の視覚的評価では、はっきりと目に見える非晶質の構成要素はない。視覚的評価は偏光フィルター付き又はなしの光学顕微鏡(倍率40倍)を用いて行うことができる。
【0086】
押出プロセス及び噴霧乾燥により調製された固溶体を、以下の機器及び条件を使用してXRD又はDSCによって結晶化度及び/又は非晶質性について調査した。
XRD
装置:9管の試料交換器を備えたD 8 Advance回折計(Bruker/AXS社)
測定方法:反射におけるθ-θジオメトリー
角度範囲2θ:2〜40°
ステップ幅:0.02°
角度ステップあたりの測定時間:2.4秒
発散スリット:1.0mmの挿入されたアパーチャを備えたGobel鏡
散乱防止スリット: Sollerスリット
検出器:Sol-X検出器
温度:室温
発電機設定:40kV/50mA
DSC
装置:Q2000 (TA Instruments社、米国)
乾燥:試料を真空中40℃で終夜乾燥し、その後20バール圧密るつぼに秤量する
加熱速度: 20K/分。
【0087】
活性成分放出による固溶体の特性評価
押出プロセス及び噴霧乾燥により調製された固溶体を、手動又は半自動活性成分放出によって調査した。
【0088】
イトラコナゾール押出物からの手動活性成分放出(方法1)
活性成分放出を、USP装置(パドル法) 2に従って、700ml 0.08N HCl、37℃、50rpm(BTWS 600、Pharmatest社)で実施した。造粒機を使用して、ストランド状押出物のサイズを長さ3mmに低減し、この形で放出に供給した。いずれの場合にも、放出容器当たり活性成分(非シンク条件)100mgを使用した。放出された活性成分を、規定の時点後、10μmのフィルターに通して濾過した後、UV-VIS分光法(Agilent 8453 UV-VIS分光計、Agilent社)により手動で検出した。
【0089】
イトラコナゾール押出物からの活性成分放出(方法2)
活性成分放出を、USP装置(パドル法)2に従って、700ml 0.08N HCl、37℃、75rpm(BTWS 600、Pharmatest社)で実施した。造粒機を使用して、ストランド状押出物のサイズを長さ3mmに低減し、この形で放出に供給した。いずれの場合にも、放出容器当たり活性成分(非シンク条件)100mgを使用した。放出された活性成分を、規定の時点後、45μmのフィルターに通して濾過した後、UV-VIS分光法(Agilent 8453 UV-VIS分光計、Agilent社)により半自動で検出した。
【0090】
ダナゾール押出物からの活性成分放出(方法3)
活性成分放出を、USP装置(パドル法)2に従って、0.1% Tween(登録商標)80を含む700ml 0.08N HCl、37℃、100rpm(BTWS 600、Pharmatest社)で実施した。造粒機を使用して、ストランド状押出物のサイズを長さ3mmに低減した。サイズを低減したストランド状押出物をMF 10ベーシックミル(篩:0.5mm、IKA Werke社)を使用して粉砕し、この形で放出に供給した。いずれの場合にも、放出容器当たり活性成分(非シンク条件)100mgを使用した。放出された活性成分を、規定の時点後、45μmのフィルターに通して濾過した後、UV-VIS分光法(Agilent 8453 UV-VIS分光計、Agilent社)により半自動で検出した。
【0091】
噴霧乾燥の生成物からの活性成分放出(方法4)
活性成分放出を、USP装置(パドル法)2に従って、700ml 0.08N HCl、37℃、75rpm(BTWS 600、Pharmatest社)で実施した。噴霧乾燥による生成物をゼラチンカプセル(サイズ: 0)に注ぎ込み、この形で放出に供給した。カプセルが浮かぶのを防止するために、白金線を使用してカプセルを重みで押し下げた。いずれの場合にも、放出容器当たり活性成分(非シンク条件)100mgを使用した。放出された活性成分を、規定の時点後、45μmのフィルターに通して濾過した後、UV-VIS分光法(Agilent 8453 UV-VIS分光計、Agilent社)により半自動で検出した。
【0092】
[実施例1]
Kollicoat(登録商標) Smartseal及び部分中和Kollicoat(登録商標) SmartsealとEudragit(登録商標) EPOとの、異なる活性成分についての配合能力の比較。本明細書で記載のフィルム中の濃度は、溶解している分子分散活性成分の配合能力を指す。すなわち、フィルム中で認められる活性成分の結晶はない。配合量が高くなるほど結晶性画分になる。
【0093】
【表3】
Kollicoat(登録商標) Smartseal及び(部分中和)Kollicoat(登録商標) SmartsealはEudragit(登録商標) EPOより活性成分を固溶体として大幅によく溶解する。
【0094】
[実施例2]
Kollicoat(登録商標) Smartseal(凍結乾燥)2925g及びブチルヒドロキシトルエン75gをTurbula混合容器に秤量し、Turbula混合器T10Bで10分間混合した。この混合物は、重量式計量ユニットDDW-MD2-DDSR20-10(Brabender Technologie社)を使用して、活性成分フェノフィブラートは、重量式計量ユニットMini Twin MT1 (Brabender Technologie社)を使用して、押出機に加えた。
【0095】
混合物の押出を、スクリュー直径16mm及び長さ40Dの二軸スクリュー押出機を使用して以下の条件下で行った:
・第1シリンダーのゾーン温度: 45℃;第2シリンダーのゾーン温度: 85℃
・第3シリンダーからのゾーン温度:150℃
・スクリュー速度:50rpm
・処理量: 500g/時
・ノズル直径:3mm
質量分率34%(w/w)のフェノフィブラートを含む製剤をXRDによって調査し、非晶質であることがわかった。
【0096】
[実施例3]
Kollicoat(登録商標) Smartseal(凍結乾燥)2925g及びブチルヒドロキシトルエン75gをTurbula混合容器に秤量し、Turbula混合器T10Bで10分間混合した。この混合物は、重量式計量ユニットDDW-MD2-DDSR20-10(Brabender Technologie社)を使用して押出機に加えた。Kollicoat(登録商標) Smartseal混合物(Kollicoat(登録商標) Smartsealとブチルヒドロキシトルエン)250g及びイトラコナゾール250gをTurbula混合容器に秤量し、Turbula混合器T2Cで10分間混合した。この活性成分混合物を第2の量式計量システムMini Twin MT1(Brabender Technologie社)により押出機に加えた。
【0097】
混合物の押出を、スクリュー直径16mm及び長さ40Dの二軸スクリュー押出機を使用して以下の条件下で行った:
・第1シリンダーのゾーン温度:50℃;第2シリンダーのゾーン温度: 100℃
・第3シリンダーから第10シリンダーまでのゾーン温度:160℃
・スクリュー速度:50rpm
・処理量:400g/時
・ノズル直径:3mm
固溶体をXRDによって調査し、最大で38%のイトラコナゾールが非晶質であることがわかった。0.08N HCl中において2時間後の活性成分の押出物からの放出(方法1)は89%であった(
図1)。
【0098】
図1:0.08N HCl中における50rpmでのKollicoat(登録商標) Smartseal押出物からのイトラコナゾールの活性成分放出。
【0099】
[実施例4]
対応する量の各ポリマー(Kollicoat(登録商標) Smartseal、8mol部分中和されたKollicoat(登録商標) Smartseal、Eudragit(登録商標) EPO)及び対応する活性成分カルバマゼピンをTurbula混合容器に秤量し(ポリマー+活性成分の全量はいずれの場合にも400gであった)、Turbula混合器T2Cで10分間混合した。この混合物は、重量式計量ユニットDDW-MD2-DDSR20-10 (Brabender Technologie社)を使用して押出機に加えた。
【0100】
混合物の押出を、スクリュー直径16mm及び長さ40Dの二軸スクリュー押出機を使用して以下の条件下で行った:
・第1シリンダーのゾーン温度:40℃;第2シリンダーのゾーン温度:80℃
・第3シリンダーから第10シリンダーまでのゾーン温度:160℃
・スクリュー速度:200rpm
・処理量:1000g/時
・ノズル直径:3mm
調製された製剤を、DSCを使用して調合物中の非晶質及び結晶質活性成分について分析した。
【0101】
【表4】
フィルム法と比べた、押出によるカルバマゼピンを含む固溶体(非晶質調合物)の結果の比較。
【0102】
【表5】
Kollicoat(登録商標) Smartseal及び8mol部分中和されたKollicoat(登録商標) Smartsealは、Eudragit(登録商標) EPOの配合能力に比べて、押出及びフィルム法においてカルバマゼピンの高い配合量を示す。
【0103】
[実施例5]
対応する量の特定ポリマー(Kollicoat(登録商標) Smartseal、6mol部分中和されたKollicoat(登録商標) Smartseal、Eudragit(登録商標) EPO)及び対応する活性成分イトラコナゾールをTurbula混合容器に秤量し(ポリマー+活性成分の全量はいずれの場合にも400gであった)、Turbula混合器T2Cで10分間混合した。この混合物は、重量式計量ユニットDDW-MD2-DDSR20-10 (Brabender Technologie社)を使用して押出機に加えた。
【0104】
混合物の押出を、スクリュー直径16mm及び長さ40Dの二軸スクリュー押出機を用いて以下の条件下で行った:
・第1シリンダーのゾーン温度:50℃;第2シリンダーのゾーン温度:90℃
・第3シリンダーから第9シリンダーまでのゾーン温度:160℃
・第10シリンダーのゾーン温度:150℃
・スクリュー速度:200rpm
・処理量:1000g/時
・ノズル直径:3mm
作製された調合物を視覚的に検査し、調合物中の非晶質(清澄な押出物)及び結晶質活性成分(曇りの始まり)の点から評価した。
【0105】
【表6】
フィルム法と比べた、押出によるイトラコナゾールを含む固溶体(非晶質調合物)の結果の比較。
【0106】
【表7】
Kollicoat(登録商標) Smartseal及び6mol部分中和されたKollicoat(登録商標) Smartsealは、Eudragit(登録商標) EPOの配合能力に比べて、押出及びフィルム法においてイトラコナゾールの高い配合量を示す。
【0107】
0.08 N HCl中における、Kollicoat(登録商標) Smartseal、30%(w/w)の6mol部分中和されたKollicoat(登録商標) Smartseal及びEudragit(登録商標) EPOと25、30、35%(w/w)のイトラコナゾールの押出物からのイトラコナゾール(30+45%w/w)の放出(方法2)は、1.5時間後に活性成分の迅速で完全な放出を示す。
【0108】
【表8】
[実施例6]
対応する量の各ポリマー(Kollicoat(登録商標) Smartseal、Eudragit(登録商標) EPO)及び対応する活性成分ダナゾールをTurbula混合容器に秤量し(ポリマー+活性成分の全量はいずれの場合にも400gであった)、Turbula混合器T2Cで10分間混合した。この混合物は、重量式計量ユニットDDW-MD2-DDSR20-10 (Brabender Technologie社)を使用して押出機に加えた。
【0109】
混合物の押出を、スクリュー直径16mm及び長さ40Dの二軸スクリュー押出機を使用して以下の条件下で行った:
・第1シリンダーのゾーン温度:40℃;第2シリンダーのゾーン温度:80℃
・第3シリンダーから第10シリンダーまでのゾーン温度:180℃
・スクリュー速度:200rpm
・処理量:1000g/時
・ノズル直径:3mm
製剤を、XRDを使用して調合物中の非晶質及び結晶質活性成分について分析した。
【0110】
【表9】
0.1%のTween(登録商標) 80を含む0.08N HClにおけるKollicoat(登録商標) Smartseal及びEudragit(登録商標) EPOを含むすりつぶされた押出物からの25%(w/w)ダナゾールの放出(方法3)を
図2に示す。ダナゾールの再結晶が、Eudragit(登録商標) EPO押出物の場合は5分から、Kollicoat(登録商標) Smartseal押出物の場合は14分から始まり、したがって9分延長される。ダナゾールの最大活性成分放出は、この調合物においてもさらに40%まで増大することができる。Kollicoat Smartsealの放出曲線下面積が大きくなるほど、バイオアベイラビリティも高くなると想定される。
【0111】
図2に、放出曲線:0.1%のTween(登録商標) 80を含む0.08N HClにおける100rpmでの(すりつぶした)Kollicoat(登録商標) Smartseal押出物及び(すりつぶした)Eudragit(登録商標) EPO押出物からのダナゾールの活性成分放出を示す。
【0112】
[実施例7]
噴霧乾燥における異なる活性成分についてのKollicoat(登録商標) Smartsealの配合能力。実験室スケールで実施された噴霧乾燥実験:
1.イトラコナゾール: 40 + 50% (w/w) イトラコナゾールを含むKollicoat(登録商標) Smartseal
2.フェノフィブラート: 40 + 50% (w/w) フェノフィブラートを含むKollicoat(登録商標) Smartseal
3.ナプロキセン: 40+50% (w/w)ナプロキセンを含むKollicoat(登録商標) Smartseal
実験条件:
【0113】
【表10】
【0114】
【表11】
Kollicoat(登録商標) Smartsealは、フィルム法による結果と比較して、噴霧乾燥において固溶体として活性成分イトラコナゾール、フェノフィブラート及びナプロキセンを高濃度で溶解する。
【0115】
0.08N HClにおけるKollicoat(登録商標) Smartseal(噴霧乾燥)からのイトラコナゾール(40 + 50% w/w)の放出(方法4)は、2時間後に活性成分の迅速で完全な放出を示す(
図3)。
【0116】
図3に、イトラコナゾールの活性成分放出:0.08N HClにおける75 rpmでの、噴霧乾燥法で調製されたKollicoat(登録商標) Smartsealからのイトラコナゾールの放出を示す。
本発明の実施形態として例えば以下を挙げることができる。
[実施形態1]
疎水性活性成分及びN,N-ジエチルアミノエチルメタクリレートとメチルメタクリレートとのモノマー重量比35:65〜55:45のカチオン性コポリマーの固体分散体。
[実施形態2]
N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレートとメチルメタクリレートとのモノマー重量比45:55のカチオン性コポリマーを含む、実施形態1に記載の固体分散体。
[実施形態3]
10〜50重量%の疎水性活性成分を含む、実施形態1又は2に記載の固体分散体。
[実施形態4]
20〜50重量%の疎水性活性成分を含む、実施形態1〜3のいずれかに記載の固体分散体。
[実施形態5]
医薬品添加物をさらに含む、実施形態1〜4のいずれかに記載の固体分散体。
[実施形態6]
可塑剤を含む、実施形態1〜5のいずれかに記載の固体分散体。
[実施形態7]
酸化防止剤を含む、実施形態1〜6のいずれかに記載の固体分散体。
[実施形態8]
実施形態1〜7のいずれかに記載の疎水性活性成分及びN,N-ジエチルアミノエチルメタクリレートとメチルメタクリレートとのモノマー重量比35:65〜55:45のカチオン性コポリマーの固体分散体を調製する方法であって、疎水性活性成分及びカチオン性コポリマーを含む液体混合物を調製し、液体混合物を固形に変換する方法。
[実施形態9]
液体混合物が溶液又は溶融物の形態で存在する、実施形態8に記載の方法。
[実施形態10]
液体混合物から固形への変換が噴霧乾燥によって行われる、実施形態8に記載の方法。
[実施形態11]
液体混合物がスクリュー押出機中で加熱しながら調製され、押出後に冷却によって固化される、実施形態8に記載の方法。
[実施形態12]
固形への変換が、液体混合物を成形してフィルムを生成し、これを固化することによって行われる、実施形態8に記載の方法。
[実施形態13]
カチオン性コポリマーが部分中和した形態で使用される、実施形態8〜12のいずれかに記載の方法。
[実施形態14]
使用するカチオン性コポリマーがカチオン基に対して2〜15mol%まで部分中和されている、実施形態8〜13のいずれかに記載の方法。
[実施形態15]
使用するカチオン性コポリマーがC3〜C10-ジカルボン酸で部分中和されている、実施形態8〜13のいずれかに記載の方法。
[実施形態16]
医薬品、化粧品、農薬製剤、食事療法製剤又は栄養補助食品製剤としての、実施形態1〜15のいずれかに記載の固体分散体の使用。