【実施例】
【0101】
以下に示す成功した実施例は、本発明の具体的な実施態様を示すことを目的としており、明細書または請求項の範囲を制限する意図はまったくない。成功したこれら実施例には、過剰増殖性疾患の治療に役に立つ複素環カルボキサミド化合物の調製に使用する試薬の合成と、その同じ複素環キナゾリンカルボキサミド化合物および複素環キノリンカルボキサミド化合物の両方が記載されている。
【0102】
中間体の調製
【0103】
【化16】
【0104】
中間体A:5-ブロモキナゾリン-8-カルボニトリル
【0105】
ステップ1:8-メチルキナゾリン-4(3H)-オン
2-アミノ-3-メチル安息香酸(100g、0.66モル)と、酢酸ホルムアミジン(206g、1.98モル)と、ホルムアミド(26ml、0.6600モル)を、機械式撹拌機を取り付けた2リットルのR.Bの中で混合した。この反応混合物を16時間にわたって160℃に加熱した。反応の完了をLCMSによってモニタした。完了後、反応混合物を室温まで冷却し、2NのNaOH溶液(300ml)で希釈した。反応混合物を同じ温度で15分間撹拌した後、1.5NのHCl溶液で中和した。沈殿した固形物を濾過して取り出し、氷で冷やした水で洗浄し、真空下で乾燥させると、表題の化合物が灰白色の固形物として得られた(90g、収率86%)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz) δ 12.21 (bs, 1H)、8.10 (s, 1H)、7.95-7.93 (dd, J = 8.8, 7.9 Hz, 1H)、7.65-7.63 (d, J = 7.9 Hz, 1H)、7.39-7.35 (t, J = 15.2 Hz, 1H)、2.51 (s, 3H)。
【0106】
ステップ2:4-クロロ-8-メチルキナゾリン
2リットルの丸底フラスコの中に窒素下でPOCl
3(300ml)を入れた。これに8-メチルキナゾリン-4(3H)-オン(45g)を数回に分けて添加した。この反応混合物を120℃で12時間還流させた。反応の完了をTLCとLCMSによってモニタした。完了後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で蒸発させて乾燥させた。得られた残留物をDCM(500ml)に溶かし、氷で冷やした飽和K
2CO
3溶液を常に撹拌している中に入れてゆっくりと冷やした。次に、有機層を分離し、ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮すると、表題の化合物が黄色の固形物として得られた(45g、収率90%)。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (CDCl
3, 400MHz) δ 9.03 (s, 1H)、8.08-8.06 (dd, J = 8.9, 8.4 Hz, 1H)、7.77-7.76 (d, J = 7.1 Hz, 1H)、7.59-7.56 (d, J = 15.5 Hz, 1H)、2.75 (s, 3H)。
【0107】
ステップ3:8-メチルキナゾリン
4-クロロ-8-メチルキナゾリン(45g、0.252モル)をDCM(700ml)に溶かした溶液をN
2下で撹拌している中に、p-トルエンスルホニルヒドラジド(65.9g、0.353モル)を数回に分けて添加した。この反応混合物を12時間にわたって45℃に加熱した。反応の完了をLCMSとTLCによってモニタした。完了後、反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を蒸発させて乾燥させ、得られた残留物を再びEtOH(500ml)に溶かし、2NのNaOH溶液(300ml)を添加し、6時間にわたって還流させた。LCMSによって確認した後、反応混合物を室温まで冷却し、MTBE(3×600ml)で抽出した。1つにまとめた有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、中和したシリカゲル(60〜120メッシュ)と、溶離液としての石油エーテル/酢酸エチルを用いたカラム・クロマトグラフィで濾過すると、表題の化合物が低融点の黄色の固形物として得られた(15g、収率27%)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz) δ 9.54 (s, 1H)、9.31 (s, 1H)、7.97-7.94 (dd, J = 8.8, 8.1 Hz, 1H)、7.87-7.84 (m, 1H)、7.65-7.62 (d, J = 15.2 Hz, 1H)、2.67 (s, 3H)。
【0108】
ステップ4:5-ブロモ-8-メチルキナゾリン
8-メチルキナゾリン(10g、0.0694モル)を濃H
2SO
4(100ml)に溶かした溶液に0℃で硫酸銀(34.64g、0.1111モル)を数回に分けて添加した。これにブロミン(4.4ml、0.0832モル)を液滴にして添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応を定期的にLCMSによってモニタした。16時間後、LCMSにより、出発材料が42%、生成物が51%であることがわかった。氷を用いてこの反応混合物を冷やし、NH
4OH溶液を用いて塩基化した。水層をEtOAc(4×500ml)で抽出し、水とブライン溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を、中和したシリカゲル(60〜120メッシュ)と、溶離液としての石油エーテル/酢酸エチルを用いたカラム・クロマトグラフィによって精製すると、表題の化合物が淡い黄色の液体として得られた(収率51%)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz) δ 9.60-9.58 (s, 1H)、9.40-9.38 (s, 1H)、7.93-7.91 (d, J = 7.72 Hz, 1H)、7.77-7.75 (d, J = 7.72 Hz, 1H)、2.62 (s, 3H)。
【0109】
ステップ5:5-ブロモ-8-(ジブロモメチル)キナゾリン
5-ブロモ-8-メチルキナゾリン(46g、0.206モル)をCCl
4(800ml)に溶かした溶液をN
2下で撹拌している中に、室温でN-ブロモスクシンイミド(80.4g、0.451モル)を添加した後、AIBN(6.74g、0.041モル)を添加した。次に、この反応混合物を12時間にわたって90℃に加熱した。完了後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過して取り出し、CCl
4で洗浄した。濾液を濃縮して乾燥させると、表題の化合物が黄色の液体として得られた(61g)。この粗生成物を精製せずにそのまま次のステップで使用した。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz) δ 9.73 (s, 1H)、9.53 (s, 1H)、8.45-8.43 (d, J = 8.04 Hz, 1H)、8.22-8.20 (d, J = 8.04 Hz, 1H)、8.02 (s, 1H)。
【0110】
ステップ6:5-ブロモキナゾリン-8-カルバルデヒド
5-ブロモ-8-(ジブロモメチル)キナゾリン(61g、粗混合物)をアセトン(500ml)と水(100ml)に溶かした溶液を撹拌している中に、0℃で硝酸銀(61g)を数回に分けて添加した。この反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応の完了をTLCによって確認した。反応混合物を濾過して取り出し、濾液を酢酸エチル(3×500ml)で抽出した。有機層を10%NaHCO
3溶液と水とブライン溶液で洗浄した。溶媒をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮し、HPLC(56%)を実施すると粗生成物が得られた(25g、65%)。その粗生成物に対する分離用HPLCの条件:カラム:Xterra, C18(19×300mm), 10ミクロン、移動相:0.1%TFA;B:MeOHで化合物を分離。得られた固形物をNH
4OHで塩基化し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄した。溶媒をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮すると、表題の化合物が淡い黄色の固形物として得られた(6.2g)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz) 11.14 (s, 1H)、9.80 (s, 1H)、9.58 (s, 1H)、8.30-8.27 (d, J = 12.3 Hz, 2H)。
【0111】
ステップ7:5-ブロモ-キナゾリン-8-カルバルデヒドオキシム
5-ブロモキナゾリン-8-カルバルデヒド(2400.00mg;10.12ミリモル;1.00当量)をアセトニトリル(10ml)に溶かした懸濁液にヒドロキシルアミン塩化水素(773.90mg;11.14ミリモル;1.10当量)を添加した後、トリエチルアミン(1.57ml;11.14ミリモル;1.10当量)を添加した。この反応混合物を100℃で1時間撹拌した。LCMSによってMS 270/272 (M+18)であることがわかった。この混合物を冷却し、濾過し、エーテルで洗浄し、生成物である5-ブロモ-キナゾリン-8-カルバルデヒドオキシムを3000mg回収した(収率117%)(
1H NMRにより、1当量のトリエチルアミンHCl塩が含まれていることがわかった)。
【0112】
ステップ8:5-ブロモキナゾリン-8-カルボニトリル
5-ブロモ-キナゾリン-8-カルバルデヒドオキシム(3000.00mg;11.90ミリモル;1.00当量)をDMF(15ml)に溶かした溶液に、2,4,6-トリプロピル-[1,3,5,2,4,6]トリオキサトリホスフィナン 2,4,6-トリオキシド(10.42ml;17.85ミリモル;1.50当量)を50%含むDMFを添加した。得られた混合物を100℃で45分間撹拌した。LCMSでは大きなピーク(MS:252/254、234/236)と小さなピーク(MS:208/209)が見られた。この反応混合物を冷却し、水の中に注ぎ、EtOAcで抽出し、乾燥させ、濃縮すると、ネバネバした固形物が得られた。それをエーテルで洗浄し、表題の生成物を回収した(1665mg、収率59.6%)。LC-MS(232/234と250/252)。
【0113】
【化17】
【0114】
中間体B:5-ブロモキノリン-8-カルボン酸メチル
【0115】
ステップ1:5-ブロモ-8-メチルキノリン
8-メチルキノリン(30g、0.209モル)を濃H
2SO
4(300ml)に溶かした溶液に、0℃で硫酸銀(97.98g、0.314モル)をいくつかのロットに分けて添加した後、ブロミン(10.74ml、0.209モル)を一滴ずつ10分間かけて添加した。ブロミンの添加後、反応混合物を室温で4時間撹拌し、反応の完了をTLCによって確認した、反応の完了後、氷を用いて反応混合物を冷やし、NH
4OH溶液を用いて塩基化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水とブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮すると、濃い茶色の液体が得られた(43g、収率92.4%)。この粗生成物をさらに精製せずにそのまま次のステップで使用した。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 8.97-8.96 (dd, J=4.16, 5.8 Hz, 1H)、8.45-8.42 (dd, J=8.56, 10.2 Hz, 1H)、7.81-7.79 (d, J=7.68 Hz, 1H)、7.67-7.64 (dd, J~8.52, 12.64 Hz, 1H)、7.53-7.51 (dd, J=7.64, 8.52 Hz, 1H)、2.66(s, 3H)。
【0116】
ステップ2:5-ブロモ-8-(ジブロモメチル)キノリン
5-ブロモ-8-メチルキノリン(86g、0.387モル)をCCl
4(700ml)に溶かした溶液に室温でN-ブロモスクシンアミド(144g、0.813モル)を添加した後、過酸化ベンゾイル(8.6g)を添加し、得られた反応混合物を12時間にわたって90℃に加熱した。反応の完了をTLCによって確認した。反応の完了後、反応混合物を濾過し、濃縮すると、淡いオレンジ色の固形物が得られた(140g、収率95%)。この粗生成物をさらに精製せずにそのまま次のステップで使用した。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 9.1-9.08 (dd, J=4.16, 5.8 Hz, 1H)、8.59-8.57 (dd, J=8.56, 10.2 Hz, 1H)、8.25-8.23 (d, J=8.04 Hz, 1H)、8.16-8.11 (t, J=19.08 Hz, 2H)、7.82-7.79 (dd, J=8.6, 12.8 Hz, 1H)。
【0117】
ステップ3:5-ブロモキノリン-8-カルバルデヒド
2:5-ブロモ-8-(ジブロモメチル) キノリン(75g、0.197モル)をアセトン(400ml)と水(100ml)に溶かした溶液に、0℃で硝酸銀(75g)をいくつかのロットに分けて10分間かけて添加し、この反応混合物を室温で6時間にわたって撹拌した。反応の完了をTLCによって確認した。反応の完了後、反応混合物を濾過し、濾液をMTBE(1000ml)で抽出した。有機層を10%NaHCO
3水溶液と水とブラインで洗浄し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮すると、表題の化合物が灰白色の固形物として得られた(15g、収率32%)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 11.272-11.27 (s, 1H)、9.17-9.15 (dd, J = 4.2, 5.8 Hz, 1H)、8.64-8.62 (dd, J = 8.6, 10.3 Hz, 1H)、8.17-8.15 (d, J=7.84 Hz, 1H)、8.09-8.07 (d, J=7.88 Hz, 1H)、7.85-7.82 (dd, J= 8.64, 12.84 Hz, 1H)。
【0118】
ステップ4:5-ブロモキノリン-8-カルボン酸
5-ブロモキノリン-8-カルバルデヒド(10g、0.039モル)をTHF(300ml)に溶かした溶液にNaOH水溶液(30g)を添加した後、室温で硝酸銀(10.79g、0.0635モル)をいくつかのロットに分けて10分間かけて添加し、この反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応の完了をTLCによって確認した。反応の完了後、反応混合物を濾過した。黒い固形物をTHFとMeOHとDMF(それぞれ50ml)で洗浄した。(注:生成物はこれら溶媒のどれにも溶けなかった!! 濾液と洗浄液は廃棄した。)黒い固形物を乾燥させると表題の化合物が得られた(粗生成物30g)。この粗生成物を次のステップでそのまま使用した。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 8.92-8.91 (dd, J=4.12, 5.8 Hz, 1H)、8.49 (s, 1H)、8.46-8.44 (dd, J=8.56, 10.2 Hz, 1H)、7.83-7.81 (dd, J=7.6 Hz, 1H)、7.63-7.6 (dd, J=8.52, 12.68 Hz, 1H)、7.46-7.44 (d, J=7.6 Hz, 1H)。
【0119】
ステップ5:5-ブロモキノリン-8-カルボン酸メチル
5-ブロモキノリン-8-カルボン酸(30g、0.119モル、粗)をDMF(400ml)に溶かした溶液に室温で炭酸カリウム(41.12g、0.297モル)とMeI(22.3ml、0.357モル)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌し、反応の完了をTLCによって確認した。反応の完了後、反応混合物を濾過し、蒸発させた。10%NaHCO
3を用いて反応混合物を塩基化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水とブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮すると、表題の化合物が茶色の液体として得られた(4.6g)。LCMS:質量測定値(M+, 268)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400MHz): δ 9.04-9.02 (dd, J=3.92, 5.68 Hz, 1H)、8.58-8.56 (m, 1H)、8.05-8.03 (d, J=7.72 Hz, 1H)、7.87-7.86 (d, J=7.76 Hz, 1H)、7.78-7.75 (dd, J=8.6, 12.8 Hz, 1H)、3.91 (s, 3H)。
【0120】
中間体Cの代表的な合成(スキーム4)
【0121】
【化18】
【0122】
3-アミノ4-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)
ステップ1:1-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-2-ニトロ-エタノール
3-フルオロメトキシベンズアルデヒド(21.37ml;201.43ミリモル;1.00当量)とニトロメタン(13.06ml;241.71ミリモル;1.20当量)をMeOH(40ml)に溶かした溶液を-10℃まで冷却した。NaOH(8.46g;211.50ミリモル;1.05当量)をH
2O(20ml)に溶かした溶液を10分間かけて添加し、-5℃よりも低い温度に維持した。この反応混合物を-5℃で15分間撹拌すると、その間に反応溶液が固化して白色の固形物になった。この反応混合物を0℃まで温め、H
2O(150ml)で希釈した。全固形物が溶けると、HCl(4M、100ml)を添加した。反応混合物をDCM(300ml×2)で抽出した。1つにまとめた抽出液をブラインで洗浄し、濃縮すると、望む1-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-2-ニトロ-エタノールが得られた(34.8g、収率93%)。
【0123】
ステップ2:1-トリフルオロメトキシ-3-((E)-2-ニトロ-ビニル)-ベンゼン
1-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-2-ニトロ-エタノール(34.80g;187.95ミリモル)を無水酢酸(35.53ml;375.90ミリモル)に溶かした溶液に0℃でN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(2.30g;18.80ミリモル)を添加し、室温で72時間撹拌した。激しく撹拌している飽和NaHCO
3溶液(400ml)の中にこの反応溶液を注いで冷やした。望む中間体を酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。有機抽出液を飽和NaHCO
3とブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、望む1-トリフルオロメトキシ-3-((E)-2-ニトロ-ビニル)-ベンゼンが得られた(26.0g、収率83%)。
【0124】
ステップ3:トランス-1-ベンジル-3-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-4-ニトロ-ピロリジン
1-トリフルオロメトキシ-3-((E)-2-ニトロ-ビニル)-ベンゼン(6.00g;35.90ミリモル)をDCM(50ml)に溶かした溶液にN-ベンジル-1-メトキシ-N-[(トリメチルシリル)メチル]メタンアミンを添加した。この反応溶液を0℃まで冷却し、TFA(0.30ml;3.95ミリモル)を一滴ずつ添加し、室温で一晩撹拌した。この反応溶液をH
2Oとブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料を、5%のEtOAcを含むヘキサンを用いて溶離させるバイオテージ(340gカラム)で精製すると、望む生成物が得られた(5.5g、収率51%)。
【0125】
ステップ4:トランス-1-ベンジル-4-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミン
トランス-1-ベンジル-3-(3-トリフルオロメトキシフェニル)-4-ニトロピロリジン(5.50g;18.31ミリモル)をMeOH(300ml)に溶かした。NH
3(30ml、MeOH中に2.0M)を添加し、Hキューブ(流速1.5ml/分、完全にH
2、50℃)にこの溶液を通した。反応溶液を濃縮すると、トランス-1-ベンジル-4-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-ピロリジン-3-イルアミンが得られた(4.6g、収率92%)。
【0126】
ステップ5:[トランス-1-ベンジル-4-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-ピロリジン-3-イル]-カルバミン酸2-(トリメチルシリル)エチル
トランス-1-ベンジル-4-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-ピロリジニル-3-アミン(4.5g;16.87ミリモル)とDIEA(4.5ml;25.30ミリモル)をDCM(50ml)に溶かした溶液に0℃で1-({[2-(トリメチルシリル)エトキシ]カルボニル}オキシ)ピロリジン-2,5-ジオン(4.5g;17.37ミリモル)を添加した。次に、この反応混合物を室温まで温め、室温で1時間撹拌した。この反応溶液をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料をバイオテージにより勾配が30〜60%のEtOAcを含むヘキサンを用いて溶離させて精製すると、表題の化合物が得られた(6.0g、収率99%)。
【0127】
ステップ6:[トランス-4-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-ピロリジン-3-イル]-カルバミン酸2-(トリメチルシリル)エチル
[トランス-ベンジル-4-(3-トリフルオロメトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]-カルバミン酸2-(トリメチルシリル)エチル(2.50g;6.03ミリモル)をEtOH(150ml)に溶かした溶液にAcOH(2ml)を添加した。次にPd/C(1.25g、湿潤、10%Pd)を添加し、得られた反応混合物をパー・シェイカー(60Psi)の上に載せ、2時間にわたって反応させた。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮すると、表題の化合物が得られた(1.96g、かなりの収率)。
【0128】
ステップ7:トランス-3-(3-トリフルオロメトキシフェニル)-4-({[2-(トリメチルシリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル
[トランス-4-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-ピロリジン-3-イル]-カルバミン酸2-(トリメチルシリル)エチル(1.80g;5.55ミリモル)とDIEA(2.2ml;12.26ミリモル)をDCM(100ml)に溶かした溶液にジ炭酸ジ-t-ブチル(1.27g;5.82ミリモル)を添加し、室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮し、粗生成物をバイオテージにより勾配が20〜60%のEtOAcを含むヘキサンを用いて溶離させて精製すると、表題の化合物が得られた(2.0g、収率85%)。
【0129】
ステップ8:3-アミノ-4-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)
トランス-3-(3-トリフルオロメトキシフェニル)-4-({[2-(トリメチルシリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(2.4g;5.76ミリモル)とN,N,N-トリブチルブタン-1-アミニウムフルオリド(20.00ml;1.00M;20.00ミリモル)をMeOHに溶かし、室温で一晩撹拌した。粗生成物をバイオテージにより勾配が5〜10%のMeOHを含むDCMを用いて溶離させて精製すると、表題の化合物が得られた(1.61g、収率79%)。LC-MS (M+H=346、観測値=347)。
1HNMR (DMSO-d6) δ 1.39(s, 9H)、1.55 (s, 1H)、2.90-2.99 (m, 2H)、3.24-3.26(m, 1H)、3.33-3.37 (m, 1H)、3.55-3.57 (m, 1H)、3.60-3.68 (m, 1H)、3.70-3.72 (m, 1H)、7.05-7.06 (m, 1H)、7.13-7.15 (m, 2H)、7.35-7.36 (m, 1H)。
【0130】
中間体Dの代表的な合成(スキーム6)
【0131】
【化19】
【0132】
((3-(フェニルカルバモイル)ピペリジン-3-イル)メチル)カルバミン酸ベンジル(ラセミ)
ステップ1:3-((((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)メチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)-カルボニル)ピペリジン-3-カルボン酸
3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ-メチル)-ピペリジン-3-カルボン酸ヒドロクロリド(2000.00mg;6.08ミリモル;1.00当量)を含むDME(60ml)にDIEA(3.82ml;21.29ミリモル;3.50当量)を添加した。15分間撹拌した後、3-トリメチルシラニル-プロピオン酸2,5-ジオキソ-ピロリジン-1-イルエステル(1628.18mg;6.69ミリモル;1.10当量)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した、この反応溶液にDMEをさらに50ml添加した後、1%クエン酸とブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮すると、残留物がクリーンな塊の表題の化合物として出現した(2462mg、収率85%)。それを次のステップの反応で直接使用した。
【0133】
ステップ2:3-((((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)メチル)-3-(フェニルカルバモイル)ピペリジン-1-カルボン酸2-(トリメチルシリル)エチル
3-((((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)メチル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)-カルボニル)ピペリジン-3-カルボン酸(2462.00mg;5.64ミリモル;1.00当量)をDCE(4.0ml)に溶かした溶液にビス(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)ホスフィンクロリド(1435.59mg;5.64ミリモル;1.00当量)を添加した。室温で15分間撹拌した後、DIEA(1.52ml;8.46ミリモル;1.50当量)とフェニルアミン(525.18mg;5.64ミリモル;1.00当量)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物にDCMを50ml添加し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。残留物を精製するためSNAPカラム(100g)に装填し、20〜50%EtOAcを含むヘキサンで溶離させると、表題の化合物が得られた(2600mg、収率90.1%)。
【0134】
ステップ3:((3-(フェニルカルバモイル)ピペリジン-3-イル)メチル)カルバミン酸ベンジル
反応混合物として3-((((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)メチル)-3-(フェニルカルバモイル)ピペリジン-1-カルボン酸2-(トリメチルシリル)エチル(1200.00mg;2.35ミリモル;1.00当量)とTBAF(10.00ml;9.38ミリモル;4.00当量)を含むTHFを室温で一晩撹拌した。粗生成物を分離用HPLCで精製すると、表題の化合物が得られた(600mg、69.6%)。
【0135】
中間体Eの代表的な合成(スキーム5)
【0136】
【化20】
【0137】
3-アミノメチル-3-フェニルカルバモイル-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ラセミ)
ステップ1:3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ-メチル)-ピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-t-ブチルエステル
反応混合物として3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ-メチル)-ピロリジン-3-カルボン酸ヒドロクロリド(2000.00mg;6.35ミリモル;1.00当量)とジ炭酸ジ-t-ブチル(1.77ml;8.26ミリモル;1.30当量)をt-BuOH(25.00ml)に懸濁させた後、2NのNaOH水溶液(3.97ml;7.94ミリモル;1.25当量)で処理した。この反応混合物を2時間かけて75℃まで加熱した(ただちに発泡が観察された)。この反応混合物を濃縮した。残留物をEtOAc(100ml)に溶かし、水とブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮して乾燥させると、3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ-メチル)-ピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-t-ブチルエステルが得られた(2200mg、89.4%)。
【0138】
ステップ2:1:3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ-メチル)-3-フェニルカルバモイル-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチルエステル
3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ-メチル)-ピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-t-ブチルエステル(2200.00mg;5.81ミリモル;1.00等量)をDCE(40.0ml)に溶かした溶液にビス(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)ホスフィンクロリド(1627.95mg;6.40ミリモル;1.10当量)を添加した。15分間撹拌した後、DIEA(1.25ml;6.98ミリモル;1.20当量)とフェニルアミン(595.55mg;6.40ミリモル;1.10当量)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。DCM(100ml)を添加した。この溶液をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮すると、粗生成物が得られた。それを精製するためバイオテージ(20〜50%EtOAcを含むヘキサン)を実施すると表題の化合物が得られた(1800mg、68.3%)。
【0139】
ステップ3:3-アミノメチル-3-フェニルカルバモイル-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル
3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ-メチル)-3-フェニルカルバモイル-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチルエステル(1200.00mg;2.65ミリモル;1.00当量)を含む30mlのメタノールにギ酸アンモニウム(1688.40mg;26.46ミリモル;10.00当量)と10%Pd/C(湿潤)1.2gを添加した。この混合物を65℃で1時間撹拌した後、濾過した。濾液を濃縮すると粗生成物が得られた。それをDCMに溶かし、5%NaHCO
3とブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮すると、表題の化合物が得られた(820mg、97%)。
【0140】
中間体Fの代表的な合成(スキーム3)
【0141】
【化21】
【0142】
3-アミノ-4-((3-フルオロフェニル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ラセミ)
ステップ1:4-(2-トリメチルシラニル-エトキシカルボニルアミノ)-ピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-t-ブチルエステル3-エチルエステル
反応混合物として4-(2-トリメチルシラニル-エトキシカルボニルアミノ)-ピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-t-ブチルエステル3-エチルエステル(4443.00mg;11.04ミリモル;1.00当量)とLiOH・H
2O(1389.45mg;33.11ミリモル;3.00当量)を含む水(16.50ml)とMeOH(16.50ml)を45℃で一晩撹拌した。溶媒の一部を除去した後、混合物をDCMで抽出し、5%クエン酸で、次いでブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮すると、表題の化合物として明るい黄色の油が得られた(3200mg、77.4%)。
【0143】
ステップ2:3-(3-フルオロ-フェニルカルバモイル)-4-(2-トリメチルシラニル-エトキシカルボニルアミノ)-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチルエステル
4-(2-トリメチルシラニル-エトキシカルボニルアミノ)-ピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-t-ブチルエステル(3200.00mg;8.54ミリモル;1.00当量)をDCE(40.0ml)に溶かした溶液にビス(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)ホスフィンクロリド(2392.68mg;9.40ミリモル;1.10当量)を添加した。15分間撹拌した後、DIEA(1.69ml;9.40ミリモル;1.10当量)と3-フルオロ-フェニルアミン(1044.40mg;9.40ミリモル;1.10当量)を添加した。この反応混合物を45℃で一晩撹拌した。この反応溶液をEtOAcで希釈し、洗浄し、乾燥させ、濃縮すると、粗生成物が得られた。それを精製するためSNAP(100g)カラム(20〜50%EtOAcを含むヘキサンで溶離)に装填すると、表題の化合物が得られた(1700mg、42.5%)。
【0144】
ステップ3:3-アミノ-4-(3-フルオロ-フェニルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル
3-(3-フルオロ-フェニルカルバモイル)-4-(2-トリメチルシラニル-エトキシカルボニルアミノ)-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチルエステル(1700.00mg;3.64ミリモル;1.00当量)にTBAF(2851.67mg;10.91ミリモル;3.00当量)(11mlのTHFの中に1.0M)を添加した。得られた混合物を一晩撹拌した。この反応混合物を水の中に注ぎ、ブラインで洗浄した後、5%NaHCO
3とブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮すると、粗生成物が得られた。それをエーテル(5ml)に添加した。沈殿した白色固形物を濾過すると表題の化合物が得られた(710mg、60.4%)。
【0145】
中間体Gの代表的な合成(スキーム7)
【0146】
【化22】
【0147】
N-(3,4-ジクロロベンジル)ピロリジン-3-アミン(ラセミ)
ステップ1:3-((3,4-ジクロロベンジル)アミノ)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル
3-アミノピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(1.5g;8.05ミリモル;1.00当量)と3,4-ジクロロベンズアルデヒド(1339.00mg;7.65ミリモル;0.95当量)をメタノール(10.00ml)と酢酸(1.00ml)に溶かした溶液を周囲温度で30分間撹拌した後、シアノホウ水素化ナトリウム(9.66ml;9.66ミリモル;1.20当量)を添加した。この反応混合物を周囲温度でさらに12時間撹拌し、その時点でアンモニア水(30ml)の中に注いで反応を停止させた。得られた無機沈殿物を濾過して取り出し、ジクロロメタン(50ml)で洗浄した。有機層を分離し、残った水層をジクロロメタン(50ml×3)で抽出した。1つにまとめた有機抽出液をブライン(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた油を、シリコン・カラムとヘキサン中の酢酸エチル勾配を用いたフラッシュ・クロマトグラフィで精製すると、望む中間体である3-((3,4-ジクロロベンジル)アミノ)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチルが、明るい粘性のある油として得られる(2.47g;7.16ミリモル;88.9%)。LC-MS (M+H=346、観測値=288 (M-57))。
【0148】
ステップ2:N-(3,4-ジクロロベンジル)ピロリジン-3-アミン
3-((3,4-ジクロロベンジル)アミノ)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(100mg;0.29ミリモル;1.00当量)をジクロロメタン(3ml)に溶かした溶液にトリフルオロ酢酸(0.04ml;0.58ミリモル;2.00当量)を添加する。反応フラスコにアルゴン導入口を取り付け、反応が完了すると思われるまで撹拌し、TLC(メタノールを10%含むジクロロメタン)によって確認する。反応が完了すると、溶液を真空中で濃縮して乾燥残留物にし、ジクロロメタンとともに取り出し、濃縮する(×3)と、望む中間体GがTFA塩としてかなりの収率で得られる。LC-MS (M+H=246、観測値=246)。
【0149】
一般式(I)に従う化合物の例
【0150】
【化23】
【0151】
実施例1 5-((4-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(トランス、ラセミ)
ステップ1:3-((8-シアノ-キナゾリン-5-イル)アミノ)-4-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)
反応混合物として中間体A(100.00mg;0.43ミリモル;1.00当量)と、3-アミノ-4-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)(155.38mg;0.45ミリモル;1.05当量)と、DIEA(0.15ml;0.85ミリモル;2.00当量)を含むNMP(2ml)を120℃で一晩撹拌した。この反応混合物を分離用HPLCで精製すると表題の化合物が得られた(120mg、56.8%)。
【0152】
ステップ2:3-((8-カルバモイルキナゾリン-5-イル)アミノ)-4-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)
3-(8-シアノ-キナゾリン-5-イルアミノ)-4-(4-トリフルオロメトキシ-フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(100.00mg;0.20ミリモル;1.00当量)を、2.0MのNaOH水溶液(1ml;2.00ミリモル;10.00当量)と35%H
2O
2水溶液(0.19ml;2.00ミリモル;10.00当量)を含むDMSO(8ml)とともに40℃で一晩撹拌した。粗生成物をHPLCで精製すると表題の化合物が得られた(58mg、56.0%)。
【0153】
ステップ3:5-((4-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(トランス、ラセミ)
3-((8-カルバモイルキナゾリン-5-イル)アミノ)-4-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)58.0mgを、1mlのメタノールと1mlの4.0M HClを含むジオキサンに添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を除去すると粗生成物が得られた。それをアセトニトリルで処理すると実施例1(42mg)がHCl塩として得られた。LC-MS (M+H=418、観測値=418)。
1HNMR: (DMSO) δ 10.12(s, 1H)、9.80 (s, 1H)、9.67 (s, 1H)、9.32 (1s, 1H)、8.49-8.51 (d, 2H)、8.05-8.07 (d, 1H)、7.67-7.70(d, 2H)、7.38-7.40(d, 2H)、6.72-6.7 (d, 1H)、4.65 (t, 1H)、3.77-3.81 (m, 3H)、3.35-3.40(m, 1H)、3.15-3.25(m, 1H)、3.20(s, 1H)。
P70S6K IC
50:23 nM
【0154】
【化24】
【0155】
実施例2 5-((4-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(トランス、ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-4-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)とカップリングさせることによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=386、観測値=386/388)。
P70S6K IC
50:160 nM
【0156】
【化25】
【0157】
実施例3 5-((4-フェニルピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(トランス、ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-4-フェニルピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)とカップリングさせることによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=348、観測値=348)。
P70S6K IC
50:4.1 nM
【0158】
【化26】
【0159】
実施例4
5-((4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(トランス、ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)とカップリングさせることによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=434、観測値=434)。
1HNMR: (DMSO) δ 9.85 (s, 1H)、9.20 (s, 1H)、9.24-9.26 (d, 2H)、8.50-8.52 (d, 1H)、7.73-7.75 (m, 1H)、7.47-7.49(d, 1H)、7.29-7.30 (d, 1H)、6.88-6.90 (d, 1H)、4.50-4.55 (d, 1H)、3.58-3.60 (m, 1H)、3.46-3.49 (m, 1H)、3.35-3.40 (m, 2H)、3.12-3.14(m, 1H)、2.80-2.84 (m, 1H)、2.30-2.35 (m, 1H)。
P70S6K IC
50:5.9 nM
【0160】
【化27】
【0161】
実施例5 5-(((3R)-4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(キラル、実施例4の鏡像異性体の1つであり、絶対配置は未知)
表題の化合物を実施例4のキラル・クロマトグラフィによって単離した。LC-MS (M+H=434、観測値=434)。
P70S6K IC
50:9.9 nM
【0162】
【化28】
【0163】
実施例6 5-(((3S,4S)-4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(キラル、実施例4の第2の鏡像異性体であり、絶対配置は未知)
表題の化合物を実施例4のキラル・クロマトグラフィによって単離した。LC-MS (M+H=434、観測値=434)。
P70S6K IC
50:54 nM
【0164】
【化29】
【0165】
実施例7 (S)-5-((1-(3-フルオロフェニル)-2-(メチルアミノ)エチル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(キラル)
反応混合物としてA(100.00mg;0.43ミリモル;1.00当量)と、N-[(S)-2-アミノ-2-(3-フルオロ-フェニル)-エチル]-4-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(152.24mg;0.45ミリモル;1.05当量)と、DIEA(0.15ml;0.85ミリモル;2.00当量)を含むNMP(1ml)を120℃で一晩撹拌した。この反応溶液を冷却した後、水の中に注ぎ、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮すると、粗生成物が得られた。それをSNAPカラム(25g、20〜80%のEtOAcを含むヘキサンで溶離)に装填すると、N-[(S)-2-(8-シアノ-キナゾリン-5-イルアミノ)-2-(3-フルオロ-フェニル)-エチル]-N-メチル-4-ニトロ-ベンゼンスルホンアミドが得られた(120mg)。
【0166】
N-[(S)-2-(8-シアノ-キナゾリン-5-イルアミノ)-2-(3-フルオロ-フェニル)-エチル]-N-メチル-4-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(120.00mg;0.24ミリモル;1.00当量)をDMSO(8ml)に溶かした溶液を撹拌している中に2.0MのNaOH水溶液(0.59ml;1.18ミリモル;5.00当量)と35%過酸化水素水(0.14ml;1.42ミリモル;6.00当量)を添加し、40℃で撹拌を一晩継続した。粗生成物を分離用HPLCによって精製すると、望む生成物が得られた。それにアセトニトリル(2ml)とチオフェノール(0.1ml)とCsCO
3(200mg)を添加し、40℃で一晩撹拌した。粗生成物を分離用HPLCで精製すると表題の生成物が得られた。LC-MS (M+H=434、観測値=434)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0167】
【化30】
【0168】
実施例8 5-(4-(2-アミノ-1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ピペラジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例7の調製について記載した手続きに従い、4-ニトロ-N-(2-(ピペラジン-1-イル)-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ベンゼンスルホンアミドとカップリングさせた後、加水分解し、保護基を外すことによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=445、観測値=445)。
P70S6K IC
50:210 nM
【0169】
【化31】
【0170】
実施例9 5-(3-アミノ-3-((2,4-ジフルオロベンズアミド)メチル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、N-((3-アミノピロリジン-3-イル)メチル)-2,4-ジフルオロベンズアミドとカップリングさせた後、ニトリルの加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=427、観測値=427)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0171】
【化32】
【0172】
実施例10 5-(3-アミノ-3-((4-フルオロ-2-ヒドロキシベンズアミド)メチル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例9の合成から副生成物として表題の化合物が単離された。LC-MS (M+H=425、観測値=425)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0173】
【化33】
【0174】
実施例11 5-(3-(アミノメチル)-3-(フェニルカルバモイル)ピペリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、((3-(フェニルカルバモイル)ピペリジン-3-イル)メチル)カルバミン酸ベンジルとカップリングさせた後、加水分解し、保護基を外すことによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=404、観測値=405)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0175】
【化34】
【0176】
実施例12 5-(((3-(フェニルカルバモイル)ピロリジン-3-イル)メチル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3-(アミノメチル)-3-(フェニルカルバモイル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ラセミ)とカップリングさせることによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=390、観測値=391)。
P70S6K IC
50:650 nM
【0177】
【化35】
【0178】
実施例13 5-((4-((3-フルオロフェニル)カルバモイル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(トランス、ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-4-((3-フルオロフェニル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)とカップリングさせることによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=395、観測値=395)。
P70S6K IC
50:290 nM
【0179】
【化36】
【0180】
実施例14 5-(((4-(フェニルカルバモイル)ピペリジン-4-イル)メチル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、4-(アミノメチル)-4-(フェニルカルバモイル)ピペリジン-1-カルボン酸2-(トリメチルシリル)エチル(ラセミ)とカップリングさせることによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=404、観測値=405)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0181】
【化37】
【0182】
実施例15 5-(3-アミノ-3-(フェニルカルバモイル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、(3-(フェニルカルバモイル)ピロリジン-3-イル)カルバミン酸t-ブチル(ラセミ)とカップリングさせることによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=377、観測値=377)。
P70S6K IC
50:2300 nM
【0183】
【化38】
【0184】
実施例16 (S)-5-((1-(3-フルオロフェニル)-2-(メチルアミノ)エチル)アミノ)キノリン-8-カルボキサミド(キラル)
反応混合物として5-ブロモ-キノリン-8-カルボン酸メチルエステル(600.00mg;2.25ミリモル;1.00当量)と、N-[(S)-2-アミノ-2-(3-フルオロ-フェニル)-エチル]-N-メチル-4-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(876.48mg;2.48ミリモル;1.10当量)と、リン酸三カリウム(957.26mg;4.51ミリモル;2.00当量)と、ジシクロヘキシル-(2’,4’,6’-トリイソプロピル-ビフェニル-2-イル)-ホスファン(214.9mg;0.45ミリモル;0.20当量)と、酢酸パラジウム(+2)(50.62mg;0.23ミリモル;0.10当量)と、トルエン(5ml)をマイクロ波管の中で100℃にて一晩撹拌した。粗生成物を分離用HPLC(塩基性条件)によって精製すると、(S)-5-{1-(3-フルオロ-フェニル)-2-[メチル-(4-ニトロ-ベンゼンスルホニル)-アミノ]-エチルアミノ}-キノリン-8-カルボン酸メチルエステルが得られた(250mg)。LC-MS (M+H=339、観測値=339)。
【0185】
上記のメチルエステル(250.00mg;0.46ミリモル;1.00当量)を7.0Mのアンモニアを含むMeOH(15.00ml)に添加し、50℃で5日間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、分離用HPLCによって精製すると、(S)-5-{1-(3-フルオロ-フェニル)-2-[メチル-(4-ニトロ-ベンゼンスルホニル)-アミノ]-エチルアミノ}-キノリン-8-カルボキサミドが得られた。それをアセトニトリル(5ml)に溶かし、ベンゼンチオール(204.58mg;1.86ミリモル;4.00当量)とCs
2CO
3(605.00mg;1.86ミリモル;4.00当量)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。ワークアップの後、残留物を分離用HPLCによって精製すると、実施例16が得られた(30mg、19%)。LC-MS (M+H=339、観測値=339)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0186】
【化39】
【0187】
実施例17 5-((4-(キノリン-7-イル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キノリン-8-カルボキサミド(トランス、ラセミ)
実施例16の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-4-(キノリン-7-イル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)とカップリングさせた5-ブロモキナゾリン-8-カルボン酸メチルを用い、NH
3を含むMeOHでこのメチルエステルをアミドに変換した後、N-Boc保護を外すことによって表題の化合物を合成して実施例17を得た。LC-MS (M+H=384、観測値=384)。
P70S6K IC
50:190 nM
【0188】
【化40】
【0189】
実施例18 5-(3-フェニルピペラジン-1-イル)キノリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例16の調製について記載した手続きに従い、2-フェニルピペラジン-1-カルボン酸t-ブチルとカップリングさせた5-ブロモキナゾリン-8-カルボン酸メチルを用い、NH
3を含むMeOHでこのメチルエステルをアミドに変換した後、N-Boc保護を外すことによって表題の化合物を合成して実施例18を得た。LC-MS (M+H=333、観測値=333)。
P70S6K IC
50:670 nM
【0190】
【化41】
【0191】
実施例19 5-((3-フェニルアゼチジン-3-イル)アミノ)キノリン-8-カルボキサミド
実施例16の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-3-フェニルアゼチジン-1-カルボン酸t-ブチル(ラセミ)とカップリングさせた5-ブロモキナゾリン-8-カルボン酸メチルを用い、NH
3を含むMeOHでこのメチルエステルをアミドに変換した後、N-Boc保護を外すことによって表題の化合物を合成して実施例19を得た。LC-MS (M+H=319、観測値=319)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0192】
【化42】
【0193】
実施例20 5-(((3-(フェニルカルバモイル)ピロリジン-3-イル)メチル)アミノ)キノリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例16の調製について記載した手続きに従い、3-(アミノメチル)-3-(フェニルカルバモイル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ラセミ)とカップリングさせた5-ブロモキナゾリン-8-カルボン酸メチルを用い、NH
3を含むMeOHでこのメチルエステルをアミドに変換した後、N-Boc保護を外すことによって表題の化合物を合成して実施例20を得た。LC-MS (M+H=390、観測値=390)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0194】
【化43】
【0195】
実施例21 5-((4-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キノリン-8-カルボキサミド(ラセミ、トランス)
反応混合物として5-ブロモ-キノリン-8-カルボニトリル(200.00mg;0.86ミリモル;1.00当量)と、3-アミノ-4-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチルエステル(0.41ml;1.03ミリモル;1.20当量)(トランス、ラセミ)と、2-メチル-プロパン-2-オール酸ナトリウム(181.43mg;1.89ミリモル;2.20当量)と、ジシクロヘキシル-(2’,4’,6’-トリイソプロピル-ビフェニル-2-イル)-ホスファン(122.73mg;0.26ミリモル;0.30当量)を含むトルエン(5ml)をマイクロ波管の中で脱ガスした後、Pd
2(dba)
3(74.02mg;0.13ミリモル;0.15当量)を添加した。得られた混合物を室温で10分間撹拌し、100℃のマイクロ波の中に20分間置いた。この反応混合物を濃縮し、再びDMSOに溶かし、分離用HPLC(塩基性条件、70〜75%のアセトニトリルを含む水)によって精製すると、3-(8-シアノ-キノリン-5-イルアミノ)-4-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチルエステル(トランス、ラセミ)が得られた(150mg、35%)。
【0196】
反応混合物として3-(8-シアノ-キノリン-5-イルアミノ)-4-(3-トリフルオロメトキシ-フェニル)-ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチルエステル(トランス、ラセミ)(136.00mg;0.27ミリモル;1.00当量)を含む濃硫酸(2.00ml;37.52ミリモル;137.53当量)を1時間にわたって100℃に加熱した。この反応溶液を冷却し、砕いた氷に注いだ。固体水酸化ナトリウムを添加してpHを9に調節した。分離した油を分離用HPLCによって精製すると、実施例21が得られた(15mg)。LC-MS (M+H=417、観測値=417)。
P70S6K IC
50:22 nM
【0197】
【化44】
【0198】
実施例22 5-(((4S)-4-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キノリン-8-カルボキサミド(キラル、実施例21の第1の鏡像異性体であり、絶対配置は未知)
実施例21のラセミ化合物のキラル・クロマトグラフィによって表題の化合物を単離した。LC-MS (M+H=417、観測値=417)。
P70S6K IC
50:31 nM
【0199】
【化45】
【0200】
実施例23 5-(((3S,4R)-4-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キノリン-8-カルボキサミド(キラル、実施例21の第2の鏡像異性体であり、絶対配置は未知)
実施例21のラセミ化合物のキラル・クロマトグラフィによって表題の化合物を単離した。LC-MS (M+H=417、観測値=417)。
1HNMR: (DMSO) δ 9.92 (s, 1H)、9.76 (s, 1H)、8.20-8.23 (d, 1H)、7.98-8.00(d, 1H)、7.30-7.32 (d, 1H)、7.25 (s, 1H)、7.15 (t, 1H)、6.80-6.82 (d, 1H)、4.60-4.63 (m, 1H)、3.80-3.90 (m, 2H)、3.65 (t, 1H)、3.30(t, 1H)、3.20-3.25 (m, 1H)。
P70S6K IC
50:690 nM
【0201】
【化46】
【0202】
実施例24 5-((4-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キノリン-8-カルボキサミド(ラセミ、シス)
実施例21のラセミ化合物のキラル・クロマトグラフィによって表題の化合物を単離した。LC-MS (M+H=417、観測値=417)。
P70S6K IC
50:23 nM
【0203】
【化47】
【0204】
実施例25 5-((4-(3-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キノリン-8-カルボキサミド(ラセミ、トランス)
実施例16の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-4-(3-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)とカップリングさせた5-ブロモキナゾリン-8-カルボン酸メチルを用い、NH
3を含むMeOHでこのメチルエステルをアミドに変換した後、N-Boc保護を外すことによって表題の化合物を合成して実施例25を得た。LC-MS (M+H=365、観測値=365)。
P70S6K IC
50:520 nM
【0205】
【化48】
【0206】
実施例26 5-(((4R)-4-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キノリン-8-カルボキサミド(ラセミ、トランス)
実施例16の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-4-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(トランス、ラセミ)とカップリングさせた5-ブロモキナゾリン-8-カルボン酸メチルを用い、NH
3を含むMeOHでこのメチルエステルをアミドに変換した後、N-Boc保護を外すことによって表題の化合物を合成して実施例26を得た。LC-MS (M+H=385、観測値=384/386)。
P70S6K IC
50:350 nM
【0207】
【化49】
【0208】
実施例27 5-((4S)-4-(3-フルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド)キノリン-8-カルボキサミド(キラル、絶対)
反応混合物として5-アミノ-キノリン-8-カルボニトリル(1000.00mg;4.29ミリモル;1.00当量)を含む硫酸(5.00ml;93.80ミリモル;21.86当量)を100℃で1時間撹拌した。次に、この反応混合物を冷却し、氷の中に注ぎ、2Nの水酸化ナトリウムで中和してpHを9にした。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させると、5-アミノキノリン-8-カルボキサミドが得られた(800mg、収率74.3%)。
【0209】
(3R,4S)-4-(3-フルオロ-フェニル)-ピロリジン-1,3-ジカルボン酸t-ブチル(125.00mg;0.40ミリモル;1.00当量)をDCE(4.0ml)に溶かした溶液にビス(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)ホスフィンクロリド(102.87mg;0.40ミリモル;1.00当量)を添加した。室温で15分間撹拌した後、DIEA(0.15ml;0.81ミリモル;2.00当量)と5-アミノキノリン-8-カルボキサミド(75.65mg;0.40ミリモル;1.00当量)を添加した。この反応混合物を60℃で一晩撹拌した。粗生成物を分離用HPLCによって精製すると、3-((8-カルバモイルキノリン-5-イル)カルバモイル)-4-(3-フルオロフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸(4S)-t-ブチルが得られた。それを1mlの4.0M HClと1mlのメタノールに添加し、室温で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、中和してpHを7にし、分離用HPLCによって精製すると、実施例27が得られた。LC-MS (M+H=479、観測値=479)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0210】
【化50】
【0211】
実施例28 5-((4S)-4-フェニルピロリジン-2-カルボキサミド)キノリン-8-カルボキサミド(キラル、絶対)
実施例27の調製について記載した手続きに従い、(4S)-1-(t-ブトキシカルボニル)-4-フェニルピロリジン-2-カルボン酸とカップリングさせた5-アミノキノリン-8-カルボキサミドを用い、次いで保護基を外すことによって表題の化合物を合成して実施例28を得た。LC-MS (M+H=361、観測値=361)。
P70S6K IC
50:578 nM
【0212】
【化51】
【0213】
実施例29 5-(2-アミノ-2-フェニルアセトアミド)キノリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例27の調製について記載した手続きに従い、2-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-フェニル酢酸とカップリングさせた5-アミノキノリン-8-カルボキサミドを用い、次いで保護基を外すことによって表題の化合物を合成して実施例29を得た。LC-MS (M+H=321、観測値=321)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0214】
【化52】
【0215】
実施例30 5-((3S)-3-フェニルアゼチジン-2-カルボキサミド)キノリン-8-カルボキサミド(キラル、絶対)
実施例27の調製について記載した手続きに従い、(3S)-1-(t-ブトキシカルボニル)-3-フェニルアゼチジン-2-カルボン酸とカップリングさせた5-アミノキノリン-8-カルボキサミドを用い、次いでBocを外すことによって表題の化合物を合成して実施例30を得た。LC-MS (M+H=347、観測値=347)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0216】
【化53】
【0217】
実施例31 5-(4-フルオロベンジルアミノ)-キノリン-8-カルボキサミド
5-アミノキノリン-8-カルボキサミド(120mg、0,64ミリモル)を無水DMF(2ml)に溶かした溶液に4-フルオロベンジルブロミド(242.34mg、1.28ミリモル)と炭酸カリウム(531.56mg、3.85ミリモル)を添加した。この懸濁液を一晩50℃に加熱した。この混合物をMeOH(4ml)で希釈し、固形物を濾過した。粗生成物を逆相HPLCで精製すると実施例31が得られた(90mg)。LC-MS (M+H=296、観測値=296)。
P70S6K IC
50:875 nM
【0218】
【化54】
【0219】
実施例32 5-(2-フルオロベンジルアミノ)-キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=296、観測値=296)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0220】
【化55】
【0221】
実施例33 5-(3-フルオロベンジルアミノ)-キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=296、観測値=296)。
P70S6K IC
50:369 nM
【0222】
【化56】
【0223】
実施例34 5-(3-クロロベンジルアミノ)-キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=312、観測値=312)。
P70S6K IC
50:140 nM
【0224】
【化57】
【0225】
実施例35 5-(3,4-ジフルオロベンジルアミノ)-キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=314、観測値=314)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0226】
【化58】
【0227】
実施例36 5-(3,4,5-トリフルオロベンジルアミノ)-キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=332、観測値=332)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0228】
【化59】
【0229】
実施例37 5-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチルベンジルアミノ)-キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=364、観測値=364)。
P70S6K IC
50:695 nM
【0230】
【化60】
【0231】
実施例38 5-(4-クロロ-3-トリフルオロメチルベンジルアミノ)-キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=380、観測値=380)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0232】
【化61】
【0233】
実施例39 5-((1-フェニル-2-(ピロリジン-1-イル)エチル)アミノ-キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=361、観測値=361)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0234】
【化62】
【0235】
実施例40 5-(フェニルエチルアミノ)-キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=292、観測値=292)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0236】
【化63】
【0237】
実施例41 5-(フェニルプロピルアミノ)-キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=306、観測値=306)。
P70S6K IC
50:>1000 nM
【0238】
【化64】
【0239】
実施例42 5-(ベンジルアミノ)キノリン-8-カルボキサミド
実施例31の調製について記載した手続きに従って表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=278、観測値=278)。
P70S6K IC
50:680 nM
【0240】
【化65】
【0241】
実施例43 5-[3-アミノ-3-[(4-フルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-イル]キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-N-(4-フルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=395、観測値=395)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 13.03 (s, 0H)、9.76 (d, J = 13.4 Hz, 2H)、9.24-9.17 (m, 1H), 8.54 (t, J = 9.2 Hz, 1H)、7.75 (dd, J = 9.0, 5.0 Hz, 2H)、7.55 (d, J = 4.1 Hz, 1H)、7.17 (dd, J = 16.2, 7.4 Hz, 2H)、6.88 (t, J = 8.2 Hz, 1H)、4.36-4.26 (m, 1H)、4.11 (dd, J = 16.7, 9.7 Hz, 1H)、3.68 (d, J = 10.4 Hz, 1H)、2.08 (t, J = 8.5 Hz, 1H)、1.45-1.18 (m, 1H)。
P70S6K IC
50:1200 nM
【0242】
【化66】
【0243】
実施例44 5-(3-アミノ-3-((3,4-ジフルオロフェニル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-N-(3,4-ジフルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=413、観測値=413)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.79-9.71 (m, 2H)、9.21 (s, 1H)、8.56 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、7.93 (ddd, J = 13.3, 7.5, 2.5 Hz, 1H)、7.59-7.49 (m, 2H)、7.41 (dd, J = 19.7, 9.1 Hz, 1H)、6.89 (d, J = 9.0 Hz, 1H)、4.31 (d, J = 10.3 Hz, 1H)、4.10 (dd, J = 16.5, 9.7 Hz, 1H)、3.78 (t, J = 8.0 Hz, 1H)、3.68 (d, J = 10.3 Hz, 1H)、2.08 (t, J = 8.5 Hz, 1H)。
P70S6K IC
50:1300 nM
【0244】
【化67】
【0245】
実施例45 5-(3-アミノ-3-((3-フルオロフェニル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-N-(3-フルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=395、観測値=395)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 13.48 (s, 1H)、9.76 (d, J = 13.6 Hz, 2H)、9.21 (d, J = 6.6 Hz, 1H)、8.55 (t, J = 9.0 Hz, 1H)、7.74 (d, J = 11.4 Hz, 1H)、7.54 (dd, J = 28.9, 10.7 Hz, 2H)、7.42-7.26 (m, 1H)、7.19 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、6.96-6.76 (m, 2H)、5.22 (s, 1H)、4.31 (dd, J = 19.8, 11.2 Hz, 2H)、4.11 (s, 1H)、3.93-3.73 (m, 2H)、3.69 (d, J = 10.3 Hz, 1H)。
P70S6K IC
50:2000 nM
【0246】
【化68】
【0247】
実施例46 5-(3-アミノ-3-((4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3-アミノ-N-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=395、観測値=395)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.81-9.68 (m, 2H)、9.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H)、8.56 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、8.27 (dd, J = 6.4, 2.6 Hz, 1H)、8.10-8.00 (m, 1H)、7.60-7.46 (m, 2H)、6.88 (t, J = 8.2 Hz, 1H)、4.32 (d, J = 10.4 Hz, 1H)、4.10 (dd, J = 16.7, 9.7 Hz, 1H)、3.79 (t, J = 8.0 Hz, 1H)、3.69 (d, J = 10.1 Hz, 1H)、2.11 (d, J = 5.1 Hz, 1H)。
P70S6K IC
50:270 nM
【0248】
【化69】
【0249】
実施例47 5-(3-(2-フェニルアセトアミド)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2-フェニル-N-(ピロリジン-3-イル)アセトアミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=376、観測値=376)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 9.75 (d, J = 9.8 Hz, 2H)、9.21 (d, J = 1.3 Hz, 1H)、8.59-8.52 (m, 1H)、8.43 (d, J = 6.3 Hz, 1H)、7.57 (s, 1H)、7.23 (td, J = 15.7, 8.0 Hz, 5H)、6.88 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、4.37 (s, 1H)、4.03 (dd, J = 10.2, 6.0 Hz, 1H)、3.85 (t, J = 8.5 Hz, 1H)、3.76 (s, 1H)、3.59-3.51 (m, 1H)、3.40 (s, 2H)、2.21 (dd, J = 12.6, 6.0 Hz, 1H)、2.00 (d, J = 5.3 Hz, 1H)。
P70S6K IC
50:7900 nM
【0250】
【化70】
【0251】
実施例48 5-(3-(3-(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、N-(ピロリジン-3-イル)-3-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=430、観測値=430)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 9.81 (s, 1H)、9.74 (s, 1H)、9.22 (s, 1H)、8.90 (d, J = 6.0 Hz, 1H)、8.56 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、8.22-8.13 (m, 2H)、7.92 (d, J = 8.0 Hz, 1H)、7.73 (t, J = 8.0 Hz, 1H)、7.57 (s, 1H)、6.91 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、4.66 (d, J = 5.4 Hz, 1H)、4.17-4.08 (m, 1H)、3.93 (s, 1H)、3.87-3.74 (m, 2H)、2.99 (s, 0H)、2.54 (s, 2H)、2.33 (d, J = 6.1 Hz, 1H)、2.20 (s, 1H)。
P70S6K IC
50:2200 nM
【0252】
【化71】
【0253】
実施例49 5-(3-(ベンジル(2-(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、N-ベンジル-N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)ピロリジン-3-カルボキサミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=447、観測値=447)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.74 (s, 2H)、9.21 (d, J = 4.5 Hz, 1H)、8.54 (t, J = 9.1 Hz, 1H)、7.55 (s, 1H)、7.41-7.20 (m, 5H)、6.88 (dd, J = 23.8, 8.7 Hz, 1H)、4.74 (s, 1H)、4.65 (d, J = 15.0 Hz, 1H)、4.55 (d, J = 14.6 Hz, 1H)、3.91 (ddd, J = 23.2, 16.7, 8.5 Hz, 3H)、3.73 (s, 1H)、3.57 (d, J = 44.4 Hz, 2H)、3.38 (dd, J = 14.9, 7.8 Hz, 2H)、3.00 (s, 1H)、2.54 (d, J = 5.9 Hz, 1H)、2.43-2.28 (m, 3H)、2.12 (d, J = 14.3 Hz, 5H)。
P70S6K IC
50:1600 nM
【0254】
【化72】
【0255】
実施例50 5-(3-(3,4-ジフルオロベンズアミド)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3,4-ジフルオロ-N-(ピロリジン-3-イル)ベンズアミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=398、観測値=398)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 9.81 (s, 1H)、9.74 (s, 1H)、9.22 (s, 1H)、8.71 (d, J = 6.2 Hz, 1H)、8.56 (d, J = 8.7 Hz, 1H)、7.97-7.88 (m, 1H)、7.76 (s, 1H)、7.56 (dt, J = 16.9, 8.6 Hz, 2H)、6.90 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、4.64-4.58 (m, 1H)、4.10 (dd, J = 10.4, 6.1 Hz, 1H)、3.97-3.88 (m, 1H)、3.82 (s, 1H)、3.74 (dd, J = 10.7, 4.3 Hz, 1H)、2.30 (dd, J = 12.9, 5.9 Hz, 1H)、2.17 (d, J = 5.2 Hz, 1H)。
P70S6K IC
50:380 nM
【0256】
【化73】
【0257】
実施例51 5-(3-(2-(4-フルオロフェニル)アセトアミド)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2-(4-フルオロフェニル)-N-(ピロリジン-3-イル)アセトアミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=394、観測値=394)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.76 (s, 2H)、9.21 (s, 1H)、8.55 (d, J = 8.5 Hz, 1H)、8.44 (d, J = 6.0 Hz, 1H)、7.59 (s, 1H)、7.25 (s, 2H)、7.08 (t, J = 8.0 Hz, 2H)、6.88 (d, J = 9.0 Hz, 1H)、4.36 (s, 1H)、4.04 (d, J = 6.6 Hz, 1H)、3.85 (s, 1H)、3.77 (s, 1H)、3.54 (d, J = 10.1 Hz, 1H)、3.38 (d, J = 14.2 Hz, 2H)、2.20 (s, 1H)、1.99 (s, 1H)。
P70S6K IC
50:5400 nM
【0258】
【化74】
【0259】
実施例52 5-(3-((3,4-ジクロロベンジル)アミノ)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、N-(3,4-ジクロロベンジル)ピロリジン-3-アミン(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=417、観測値=417)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 9.73 (s, 2H)、9.18 (s, 1H)、8.52 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、7.59 (d, J = 1.8 Hz, 1H)、7.55-7.47 (m, 2H)、7.34-7.28 (m, 1H)、6.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H)、3.91 (dd, J = 10.4, 5.5 Hz, 1H)、3.88-3.81 (m, 1H)、3.74 (s, 2H)、3.68 (s, 1H)、3.54 (dd, J = 10.3, 3.9 Hz, 1H)、3.38 (s, 1H)、2.63 (s, 1H)、2.13-2.04 (m, 1H)、1.94 (d, J = 5.3 Hz, 1H)。
P70S6K IC
50:490 nM
【0260】
【化75】
【0261】
実施例53 5-(3-((3,4-ジクロロベンジル)(メチル)アミノ)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、N-(3,4-ジクロロベンジル)-N-メチルピロリジン-3-アミン(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=431、観測値=431)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.78 (d, J = 17.6 Hz, 2H)、9.21 (s, 1H)、8.54 (d, J = 8.7 Hz, 1H)、7.63-7.50 (m, 3H)、7.34 (d, J = 8.1 Hz, 1H)、6.90 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、3.94-3.73 (m, 4H)、3.61 (s, 2H)、3.20 (s, 2H)、2.27 (s, 2H)、2.18 (s, 3H)、2.06-1.93 (m, 2H)、0.08 (s, 1H)。
P70S6K IC
50:570 nM
【0262】
【化76】
【0263】
実施例54 5-(3-((3,4-ジフルオロベンズアミド)メチル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3,4-ジフルオロ-N-(ピロリジン-3-イルメチル)-ベンズアミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=412、観測値=412)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.81 (s, 1H)、9.75 (d, J = 4.0 Hz, 1H)、9.20 (s, 1H)、8.72 (t, J = 5.6 Hz, 1H)、8.53 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、7.89 (ddd, J = 11.5, 7.8, 2.0 Hz, 1H)、7.74 (dd, J = 5.1, 3.3 Hz, 1H)、7.62-7.50 (m, 2H)、6.85 (d, J = 9.0 Hz, 1H)、3.92-3.74 (m, 3H)、3.65 (dd, J = 10.2, 7.0 Hz, 1H)、3.41 (dtd, J = 19.7, 13.3, 6.1 Hz, 2H)、2.63 (dt, J = 13.7, 6.8 Hz, 1H)、2.16 (td, J = 12.0, 5.9 Hz, 1H)、1.85 (dq, J = 15.2, 7.5 Hz, 1H)。
P70S6K IC
50:233 nM
【0264】
【化77】
【0265】
実施例55 5-(3-((2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド)メチル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2-フルオロ-N-(ピロリジン-3-イルメチル)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=462、観測値=462)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.87 (s, 1H)、9.80 (s, 1H)、9.75 (d, J = 3.9 Hz, 1H)、9.19 (s, 1H)、8.53 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、7.89 (d, J = 8.1 Hz, 1H)、7.52 (d, J = 3.8 Hz, 1H)、6.90-6.80 (m, 2H)、6.72 (d, J = 8.0 Hz, 1H)、3.87-3.77 (m, 3H)、3.61 (dd, J = 10.1, 7.3 Hz, 1H)、3.45 (s, 2H)、2.71-2.57 (m, 1H)、2.14 (dt, J = 19.7, 7.0 Hz, 1H)、1.93-1.79 (m, 1H)。
P70S6K IC
50:290 nM
【0266】
【化78】
【0267】
実施例56 5-(3-(アミノメチル)ピペリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-N-boc-アミノメチルピペリジン(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=287、観測値=286.2/287.2)。
P70S6K IC
50:56000 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0268】
【化79】
【0269】
実施例57 5-((1-(m-トリル)ピペリジン-4-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを1-(m-トリル)ピペリジン-4-アミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=363、観測値=362.2/363.3)。
P70S6K IC
50:22000 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0270】
【化80】
【0271】
実施例58 5-((1-メチルピロリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを1-メチルピロリジン-3-アミン(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=273、観測値=272.1/273.1)。
P70S6K IC
50:20000 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0272】
【化81】
【0273】
実施例59 5-(3-((メチルアミノ)メチル)ピペリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルをメチル(ピペリジン-3-イルメチル)カルバミン酸t-ブチル(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=300、観測値=300.1/301.1)。
P70S6K IC
50:5900 nM AKT IC
50:18000 nM
【0274】
【化82】
【0275】
実施例60 (R)-5-((ピロリジン-3-イルメチル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-(アミノメチル)ピロリジン-1-カルボン酸(S)-t-ブチルとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=273、観測値=272.1/273.1)。
P70S6K IC
50:4800 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0276】
【化83】
【0277】
実施例61 (S)-5-((ピロリジン-3-イルメチル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(キラル)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-(アミノメチル)ピロリジン-1-カルボン酸(R)-t-ブチルとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=273、観測値=272.1/273.1)。
P70S6K IC
50:1700 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0278】
【化84】
【0279】
実施例62 5-((ピリジン-3-イルメチル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルをピリジン-3-イルメタンアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=279、観測値=280.1/281.1)。
P70S6K IC
50:1600 nM AKT IC
50:>70000 nM
【0280】
【化85】
【0281】
実施例63 5-((3-クロロベンジル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを(3-クロロフェニル)メタンアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=313、観測値=313.1/314.1)。
P70S6K IC
50:59.2 nM AKT IC
50:12000 nM
【0282】
【化86】
【0283】
実施例64 5-(3-フェネチルピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-フェネチルピロリジン(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=347、観測値=347.2/348.2)。
P70S6K IC
50:240 nM AKT IC
50:3100 nM
【0284】
【化87】
【0285】
実施例65 5-(3-(ベンジルオキシ)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-(ベンジルオキシ)ピロリジン(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=349、観測値=349.1/350.1)。
P70S6K IC
50:710 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0286】
【化88】
【0287】
実施例66 5-(3-ヒドロキシ-3-フェニルピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-フェニルピロリジン-3-オール(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=335、観測値=335.1/336.1)。
P70S6K IC
50:1800 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0288】
【化89】
【0289】
実施例67 5-((3S,4R)-3-(ヒドロキシメチル)-4-(m-トリル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(キラル)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを((3S,4R)-4-(m-トリル)ピロリジン-3-イル)メタノールとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=363、観測値=363.2/364.1)。
P70S6K IC
50:190 nM AKT IC
50:8200 nM
【0290】
【化90】
【0291】
実施例68 5-((2-(3-クロロフェニル)-2-(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを1-(3-クロロフェニル)-N1,N1-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=370、観測値=370.1/371.1)。
P70S6K IC
50:2600 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0292】
【化91】
【0293】
実施例69 5-((2-フェニル-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを4-(2-アミノ-1-フェニルエチル)ピペラジン-1-カルボン酸t-ブチル(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=363、観測値=363.2/364.1)。
P70S6K IC
50:170 nM AKT IC
50:10000 nM
【0294】
【化92】
【0295】
実施例70 5-((3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ジアステレオマー・ラセミ混合物)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを4-アミノ-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ジアステレオマー・ラセミ混合物)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=366、観測値=366.1/367.2)。
P70S6K IC
50:550 nM AKT IC
50:2500 nM
【0296】
【化93】
【0297】
実施例71 5-((4-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ジアステレオマー・ラセミ混合物)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-アミノ-4-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ジアステレオマー・ラセミ混合物)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=402、観測値=402.2)。
P70S6K IC
50:21 nM AKT IC
50:4500 nM
【0298】
【化94】
【0299】
実施例72 5-((4-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ジアステレオマー・ラセミ混合物)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-アミノ-4-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ジアステレオマー・ラセミ混合物)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=418、観測値=418.2/418.9)。
P70S6K IC
50:100 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0300】
【化95】
【0301】
実施例73 5-((4-(m-トリル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ジアステレオマー・ラセミ混合物)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-アミノ-4-(m-トリル)ピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ジアステレオマー・ラセミ混合物)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=362、観測値=362.2/363.2)。
P70S6K IC
50:390 nM AKT IC
50:9000 nM
【0302】
【化96】
【0303】
実施例74 5-((4-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ジアステレオマー・ラセミ混合物)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-アミノ-4-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ジアステレオマー・ラセミ混合物)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=416、観測値=416.2/417.2)。
P70S6K IC
50:140 nM AKT IC
50:2100 nM
【0304】
【化97】
【0305】
実施例75 5-((4-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ジアステレオマー・ラセミ混合物)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-アミノ-4-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ジアステレオマー・ラセミ混合物)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=400.8、観測値=400.2)。
P70S6K IC
50:8.1 nM AKT IC
50:130 nM
【0306】
【化98】
【0307】
実施例76 5-((4-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ジアステレオマー・ラセミ混合物)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-アミノ-4-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ジアステレオマー・ラセミ混合物)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=400.8、観測値=400.1/401.1)。
P70S6K IC
50:33 nM AKT IC
50:570 nM
【0308】
【化99】
【0309】
実施例77 5-(((3R,4R)-4-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(キラル、実施例76の鏡像異性体の1つであり、絶対配置は未知)
ジアステレオマー混合物(実施例76)からキラルSFCによって表題の化合物を分離した。LC-MS (M+H=400.8、観測値=400.1/401.1)。
1HNMR (MeOH-d4) δ 1.16(m, 1H)、1.31 (m, 1H)、1.78 (m, 1H)、2.34 (m, 1H)、2.89 (m, 1H)、3.20-3.32 (m, 3H)、6.29 (m, 1H)、6.97 (m, 1H)、7.25 (m, 1H)、7.39 (m, 1H)、8.33 (m, 1H)、9.21 (s, 1H)、9.93 (s, 1H)。
P70S6K IC
50:50 nM AKT IC
50:850 nM
【0310】
【化100】
【0311】
実施例78 5-(((3S,4S)-4-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(キラル、実施例76の鏡像異性体の1つであり、絶対配置は未知)
ジアステレオマー混合物(実施例76)からキラルSFCによって表題の化合物を分離した。LC-MS (M+H=400.8、観測値=400.2)。
P70S6K IC
50:350 nM AKT IC
50:5700 nM
【0312】
【化101】
【0313】
実施例79 5-((4-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ジアステレオマー・ラセミ混合物)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを3-アミノ-4-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル(ジアステレオマー・ラセミ混合物)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=366、観測値=366.1/367.1)。
P70S6K IC
50:290 nM AKT IC
50:2000 nM
【0314】
【化102】
【0315】
実施例80 5-(((3R,4R)-4-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(キラル、実施例79の鏡像異性体の1つであり、絶対配置は未知)
ジアステレオマー混合物(実施例79)からキラルSFCによって表題の化合物を分離した。LC-MS (M+H=366、観測値=366.2)。
P70S6K IC
50:290 nM AKT IC
50:2200 nM
【0316】
【化103】
【0317】
実施例81 5-(((3S,4S)-4-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(キラル、実施例79の鏡像異性体の1つであり、絶対配置は未知)
ジアステレオマー混合物(実施例79)からキラルSFCによって表題の化合物を分離した。LC-MS (M+H=366、観測値=366.1)。
P70S6K IC
50:52 nM AKT IC
50:900 nM
【0318】
【化104】
【0319】
実施例82 5-(3-アミノ-4-フェニルピペリジン-1-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを4-フェニル-ピペリジン-3-イルアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=347、観測値=348)。
P70S6K IC
50:120 nM
【0320】
【化105】
【0321】
実施例83 5-(3-アミノ-4-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペリジン-1-イル)アミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
【0322】
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを4-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペリジン-3-イルアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=415、観測値=416)。
P70S6K IC
50:350 nM
【0323】
【化106】
【0324】
実施例84 (S)-5-(3-アミノ-3-(フェニルカルバモイル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(純粋な鏡像異性体、絶対構造は未知)
キラルHPLCによって実施例15から表題の化合物を単離した。LC-MS (M+H=376、観測値=377)。
P70S6K IC
50:2150 nM
【0325】
【化107】
【0326】
実施例85 (R)-5-(3-アミノ-3-(フェニルカルバモイル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(純粋な鏡像異性体、絶対構造は未知)
キラルHPLCによって実施例15から表題の化合物を単離した。LC-MS (M+H=376、観測値=377)。
P70S6K IC
50:11500 nM
【0327】
【化108】
【0328】
実施例86 5-[(3S,4R)-3-アミノ-4-(4-フルオロ-フェニル)-ピペリジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド(ラセミ、シス)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルをシス-4-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-アミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=366、観測値=366)。
P70S6K IC
50:250 nM
【0329】
【化109】
【0330】
実施例87 5-[(3R,4R)-3-アミノ-4-(4-フルオロ-フェニル)-ピペリジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド((ラセミトランス)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルをトランス-4-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-アミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=366、観測値=366)。
P70S6K IC
50:7100 nM
【0331】
【化110】
【0332】
実施例88 5-[(3S,4R)-3-アミノ-4-(3-フルオロ-フェニル)-ピペリジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド((ラセミ、シス)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルをシス-4-(3-フルオロフェニル)ピペリジン-3-アミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=366、観測値=366)。
P70S6K IC
50:17100 nM
【0333】
【化111】
【0334】
実施例89 5-[(3R,4R)-3-アミノ-4-(3-フルオロ-フェニル)-ピペリジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ、トランス)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルをトランス-4-(3-フルオロフェニル)ピペリジン-3-アミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=366、観測値=366)。
P70S6K IC
50:2400 nM
【0335】
【化112】
【0336】
実施例90 5-[4-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを1-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=402、観測値=402)。
P70S6K IC
50:24000 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0337】
【化113】
【0338】
実施例91 5-[4-フェニル-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを1-フェニルピペラジンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=334、観測値=334)。
P70S6K IC
50:3000 nM AKT IC
50:15000 nM
【0339】
【化114】
【0340】
実施例92 5-[4-(3,4-ジフルオロ-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを1-(3,4-ジフルオロ-フェニル)-ピペラジンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=370、観測値=370)。
P70S6K IC
50:1000 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0341】
【化115】
【0342】
実施例93 5-[4-(4-クロロ-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを1-(4-クロロフェニル)ピペラジンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=368、観測値=368)。
P70S6K IC
50:1000 nM
【0343】
【化116】
【0344】
実施例94 5-[4-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを1-(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)-ピペラジンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=386、観測値=386)。
P70S6K IC
50:12000 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0345】
【化117】
【0346】
実施例95 5-[4-(3-フルオロ-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを1-(3-フルオロ-フェニル)-ピペラジンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=352、観測値=352)。
P70S6K IC
50:770 nM AKT IC
50:6400 nM
【0347】
【化118】
【0348】
実施例96 5-[4-(3-クロロ-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルを1-(3-クロロ-フェニル)-ピペラジンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=368、観測値=368)。
P70S6K IC
50:10000 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0349】
【化119】
【0350】
実施例97 5-(ベンジルアミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、ベンジルアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=261、観測値=261)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.96 (s, 1H)、9.30 (s, 1H)、8.83 (t, J = 5.6 Hz, 1H)、8.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H)、7.42 (d, J = 7.7 Hz, 2H)、7.35 (t, J = 7.3 Hz, 2H)、7.27 (t, J = 6.9 Hz, 1H)、6.62 (d, J = 8.7 Hz, 1H)、4.64 (d, J = 5.8 Hz, 2H)。
P70S6K IC
50:690 nM AKT IC
50:57000 nM
【0351】
【化120】
【0352】
実施例98 5-(フェネチルアミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2-フェネチルアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=293、観測値=293)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 9.84 (s, 1H)、9.69 (d, J = 3.9 Hz, 1H)、9.26 (s, 1H)、8.56 (d, J = 8.7 Hz, 1H)、7.86 (t, J = 5.3 Hz, 1H)、7.52 (d, J = 3.9 Hz, 1H)、7.39-7.27 (m, 4H)、7.26-7.19 (m, 1H)、6.85 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、3.62-3.52 (m, 2H)、3.04-2.97 (m, 2H)。
P70S6K IC
50:89 nM AKT IC
50:5600 nM
【0353】
【化121】
【0354】
実施例99 5-[2-(3-フルオロフェニル)エチルアミノ]キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2-(3-フルオロフェニル)エタンアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=311、観測値=311)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 9.83 (s, 1H)、9.69 (d, J = 3.9 Hz, 1H)、9.26 (s, 1H)、8.56 (d, J = 8.7 Hz, 1H)、7.84 (t, J = 5.5 Hz, 1H)、7.52 (d, J = 3.9 Hz, 1H)、7.38-7.30 (m, 1H)、7.24-7.18 (m, 1H)、7.16 (d, J = 7.6 Hz, 1H)、7.04 (td, J = 8.6, 2.5 Hz, 1H)、6.87 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、3.59 (dd, J = 13.9, 6.4 Hz, 2H)、3.06-2.98 (m, 2H)。
P70S6K IC
50:120 nM AKT IC
50:2400 nM
【0355】
【化122】
【0356】
実施例100 5-[2-(4-フルオロフェニル)エチルアミノ]キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2-(4-フルオロフェニル)エタンアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=311、観測値=311)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 9.83 (s, 1H)、9.69 (d, J = 3.9 Hz, 1H)、9.26 (s, 1H)、8.55 (d, J = 8.7 Hz, 1H)、7.84 (t, J = 5.4 Hz, 1H)、7.52 (d, J = 3.8 Hz, 1H)、7.39-7.31 (m, 2H)、7.16-7.07 (m, 2H)、6.85 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、3.55 (dd, J = 14.0, 6.4 Hz, 2H)、3.03-2.95 (m, 2H)。
P70S6K IC
50:290 nM AKT IC
50:4800 nM
【0357】
【化123】
【0358】
実施例101 5-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)エチルアミノ]キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2-(3,4-ジフルオロフェニル)エタンアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=329、観測値=329)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 9.82 (s, 1H)、9.69 (d, J = 3.9 Hz, 1H)、9.26 (s, 1H)、8.56 (d, J = 8.7 Hz, 1H)、7.81 (t, J = 5.3 Hz, 1H)、7.53 (d, J = 3.7 Hz, 1H)、7.45 (ddd, J = 12.0, 7.9, 2.0 Hz, 1H)、7.35 (dt, J = 10.9, 8.5 Hz, 1H)、7.15 (s, 1H)、6.87 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、3.57 (dd, J = 13.7, 6.4 Hz, 2H)、2.99 (t, J = 7.3 Hz, 2H)。
P70S6K IC
50:360 nM AKT IC
50:41000 nM
【0359】
【化124】
【0360】
実施例102 5-(4-フェニルブチルアミノ)キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、4-フェニルブタン-1-アミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=321、観測値=321)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 9.86 (s, 1H)、9.68 (d, J = 3.9 Hz, 1H)、9.24 (s, 1H)、8.53 (d, J = 8.7 Hz, 1H)、7.74 (t, J = 5.2 Hz, 1H)、7.50 (d, J = 3.9 Hz, 1H)、7.27 (t, J = 7.6 Hz, 2H)、7.22 (d, J = 7.0 Hz, 2H)、7.17 (t, J = 7.2 Hz, 1H)、6.75 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、3.34 (dd, J = 12.1, 6.8 Hz, 2H)、2.66 (t, J = 7.1 Hz, 2H)、1.79-1.62 (m, 4H)。
P70S6K IC
50:87 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0361】
【化125】
【0362】
実施例103 5-[メチル(フェネチル)アミノ]キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、N-メチル-2-フェニルエタンアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=307、観測値=307)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 9.71 (d, J = 2.5 Hz, 1H)、9.48 (s, 1H)、9.29 (s, 1H)、8.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H)、7.76 (d, J = 2.4 Hz, 1H)、7.32-7.19 (m, 5H)、7.18 (M, 1H)、3.60 (t, 2H)、3.13 (s, 3H)、2.99 (t, 2H)。
P70S6K IC
50:220 nM AKT IC
50:14000 nM
【0363】
【化126】
【0364】
実施例104 5-[2-(3,4-ジクロロフェニル)エチルアミノ]キナゾリン-8-カルボキサミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2-(3,4-ジクロロフェニル)エタンアミンとカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=362、観測値=362)。
1H NMR (500 MHz, cd
3od) δ 9.65 (s, 1H)、9.22 (s, 1H)、8.69 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、7.48 (d, J = 1.9 Hz, 1H)、7.44 (d, J = 8.2 Hz, 1H)、7.22 (dd, J = 8.3, 2.0 Hz, 1H)、6.89 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、3.71-3.64 (m, 2H)、3.05 (t, J = 7.3 Hz, 2H)。
P70S6K IC
50:98 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0365】
【化127】
【0366】
実施例105 5-[フェネチル-[(3R)-3-ピペリジル]アミノ]キナゾリン-8-カルボキサミド(キラル)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、3-(フェネチルアミノ)ピペリジン-1-カルボン酸(R)-t-ブチル(スキーム7)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=376、観測値=376)。
1H NMR (500 MHz, dmso) δ 10.34 (s, 1H)、8.39 (s, 1H)、7.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H)、7.41 (s, 1H)、7.32-7.06 (m, 5H)、6.88 (d, J = 8.7 Hz, 1H)、5.56 (s, 1H)、3.57-3.47 (m, 1H)、3.26-3.10 (m, 2H)、2.93-2.74 (m, 3H)、2.68-2.60 (m, 1H)、2.42-2.33 (m, 1H)、2.07-1.99 (m, 1H)、1.93-1.75 (m, 2H)、1.74-1.56 (m, 2H)、1.27-1.19 (m, 1H)。
P70S6K IC
50:11000 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0367】
【化128】
【0368】
実施例106 5-(3-((2,5-ジフルオロベンズアミド)メチル)ピロリジン-1-イル)キナゾリン-8-カルボキサミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2,5-ジフルオロ-N-(ピロリジン-3-イルメチル)ベンズアミド(ラセミ)とカップリングさせた(スキーム7)後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=412、観測値=412)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.81 (s, 1H)、9.75 (d, J = 4.2 Hz, 1H)、9.21 (s, 1H)、8.62 (s, 1H)、8.54 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、7.53 (s, 1H)、7.49-7.32 (m, 4H)、6.85 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、3.90-3.82 (m, 1H)、3.82-3.75 (m, 2H)、3.69-3.61 (m, 1H)、3.41 (ddd, J = 34.0, 13.6, 7.3 Hz, 3H)、2.67-2.58 (m, 1H)、2.16 (dd, J = 12.1, 6.2 Hz, 1H)、1.90-1.79 (m, 1H)。
P70S6K IC
50:510 nM
【0369】
【化129】
【0370】
実施例107 5-[3-アミノ-4-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペリジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルと(4-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペリジン-3-イル)カルバミン酸t-ブチルをカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解と脱保護によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=416、観測値=416)。
P70S6K IC
50:380 nM AKT IC
50:8100 nM
【0371】
【化130】
【0372】
実施例108 5-[4-(4-フルオロフェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルと1-(4-フルオロフェニル)ピペラジンをカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=352、観測値=352)。
P70S6K IC
50:2300 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0373】
【化131】
【0374】
実施例109 5-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルと1-(3-トリフルオロメチルフルオロフェニル)ピペラジンをカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=402、観測値=402)。
P70S6K IC
50:11000 nM AKT IC
50:23000 nM
【0375】
【化132】
【0376】
実施例110 5-[4-(3,4-ジクロロフェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルと1-(3,4-ジクロロフェニル)-ピペラジンをカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=403、観測値=403)。
P70S6K IC
50:>100000 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0377】
【化133】
【0378】
実施例111 5-[4-(5-クロロ-2-メチルフェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルと1-(5-クロロ-2-メチルフェニル)ピペラジンをカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=382、観測値=382)。
P70S6K IC
50:>100000 nM AKT IC
50:>100000 nM
【0379】
【化134】
【0380】
実施例112 5-[3-[(2,4-ジフルオロ-ベンゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2,4-ジフルオロ-N-(ピロリジン-3-イルメチル)ベンズアミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=412、観測値=412)。
P70S6K IC
50:260 nM
【0381】
【化135】
【0382】
実施例113 5-{3-[(3-トリフルオロメチル-ベンゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-イル}-キナゾリン-8-カルボン酸アミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、N-(ピロリジン-3-イルメチル)-3-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=444、観測値=444)。
P70S6K IC
50:測定できずnM
【0383】
【化136】
【0384】
実施例114 5-{(R)-3-[(3,4-ジフルオロ-ベンゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-イル}-キナゾリン-8-カルボン酸アミド(純粋な鏡像異性体、絶対構造は未知)
キラルHPLCによって実施例54から表題の化合物を単離した。LC-MS (M+H=412、観測値=412)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.77 (d, J = 26.9 Hz, 2H)、9.20 (s, 1H)、8.71 (s, 1H)、8.53 (d, J = 7.2 Hz, 1H)、7.95-7.83 (m, 1H)、7.70 (d, J = 13.6 Hz, 4H)、7.61-7.45 (m, 2H)、6.84 (d, J = 8.5 Hz, 1H)、4.30-3.97 (m, 4H)、3.84 (dd, J = 23.0, 14.6 Hz, 3H)、3.68-3.59 (m, 1H)、3.44 (s, 1H)、2.63 (dd, J = 17.2, 8.6 Hz, 1H)、2.14 (s, 1H)、1.82 (s, 2H)、1.63 (s, 3H)、1.26 (d, J = 18.5 Hz, 19H)、0.95-0.66 (m, 15H)。
P70S6K IC
50:470 nM
【0385】
【化137】
【0386】
実施例115 5-{(S)-3-[(3,4-ジフルオロ-ベンゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-イル}-キナゾリン-8-カルボン酸アミド(純粋な鏡像異性体、絶対構造は未知)
キラルHPLCによって実施例54から表題の化合物を単離した。LC-MS (M+H=412、観測値=412)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.82 (s, 1H)、9.75 (s, 1H)、9.21 (s, 1H)、8.79 (s, 1H)、8.54 (d, J = 8.8 Hz, 2H)、7.91 (s, 1H)、7.76 (s, 1H)、7.56 (d, J = 10.0 Hz, 2H)、6.86 (d, J = 9.2 Hz, 1H)、4.37 (s, 4H)、3.83 (d, J = 28.4 Hz, 3H)、3.64 (s, 2H)、3.45 (d, J = 6.2 Hz, 5H)、3.15 (d, J = 29.4 Hz, 2H)、2.94 (s, 1H)、2.15 (s, 2H)、1.88 (s, 1H)、1.59 (s, 2H)、1.25 (s, 4H)、1.05 (dd, J = 18.1, 12.1 Hz, 9H)、0.84 (s, 2H)。
P70S6K IC
50:450 nM
【0387】
【化138】
【0388】
実施例116 5-[(S)-3-アミノ-3-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェニルカルバモイル)-ピロリジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド(純粋な鏡像異性体、絶対構造は未知)
キラルHPLCによって実施例46から表題の化合物を単離した。LC-MS (M+H=463、観測値=463)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.77 (d, J = 12.8 Hz, 2H)、9.22 (s, 1H)、8.56 (d, J = 9.0 Hz, 1H)、8.28 (s, 1H)、8.06 (s, 1H)、7.61-7.46 (m, 2H)、6.90 (d, J = 8.7 Hz, 1H)、4.33 (d, J = 10.7 Hz, 1H)、4.11 (s, 2H)、3.79 (s, 1H)、3.70 (d, J = 9.1 Hz, 1H)、2.10 (s, 2H)。
P70S6K IC
50:520 nM
【0389】
【化139】
【0390】
実施例117 5-[(R)-3-アミノ-3-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェニルカルバモイル)-ピロリジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド(純粋な鏡像異性体、絶対構造は未知)
キラルHPLCによって実施例46から表題の化合物を単離した。LC-MS (M+H=463、観測値=463)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.76 (d, J = 12.2 Hz, 2H)、9.22 (s, 1H)、8.56 (d, J = 7.4 Hz, 1H)、8.27 (s, 1H)、8.05 (s, 1H)、7.62-7.44 (m, 2H)、6.89 (d, J = 8.8 Hz, 1H)、4.32 (d, J = 9.8 Hz, 1H)、4.10 (d, J = 8.5 Hz, 1H)、3.79 (s, 1H)、3.69 (d, J = 10.3 Hz, 1H)、2.10 (s, 2H)。
P70S6K IC
50:380 nM
【0391】
【化140】
【0392】
実施例118 5-{3-[(2,4-ジフルオロ-ベンゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-イル}-キナゾリン-8-カルボン酸アミド(ラセミ)
実施例1の調製について記載した手続きに従い、2-フェニル-N-(ピロリジン-3-イルメチル)アセトアミド(ラセミ)とカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=390、観測値=390)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.81-9.70 (m, 2H)、9.21 (s, 1H)、8.53 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、8.22 (t, J = 5.5 Hz, 1H)、7.54 (d, J = 3.7 Hz, 1H)、7.33-7.24 (m, 4H)、7.24-7.16 (m, 1H)、6.81 (d, J = 8.9 Hz, 1H)、3.76 (dd, J = 14.9, 8.1 Hz, 3H)、3.54 (dd, J = 10.2, 7.2 Hz, 1H)、3.43 (s, 2H)、3.21 (dtd, J = 19.7, 13.3, 6.2 Hz, 2H)、2.08 (dd, J = 11.8, 5.9 Hz, 1H)、1.83-1.67 (m, 1H)。
P70S6K IC
50:260 nM
【0393】
【化141】
【0394】
実施例119 5-[4-(2-クロロ-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルと1-(2-クロロ-フェニル)-ピペラジンをカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=368、観測値=368)。
P70S6K IC
50:400 nM
【0395】
【化142】
【0396】
実施例120 5-[4-(2-メチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製について記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルと1-(2-メチル-フェニル)-ピペラジンをカップリングさせた後、そのニトリル中間体の加水分解によって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=348、観測値=348)。
P70S6K IC
50:980 nM
【0397】
【化143】
【0398】
実施例121 5-[4-(2-フルオロフェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製に関して記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルと1-(2-フルオロフェニル)-ピペラジンを反応させた後に加水分解することによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=352、観測値=352)。
P70S6K IC
50:12000 nM
【0399】
【化144】
【0400】
実施例122 5-[4-(2-メトキシフェニル)-ピペラジン-1-イル]-キナゾリン-8-カルボン酸アミド
実施例1の調製に関して記載した手続きに従い、5-ブロモ-キナゾリン-8-カルボニトリルと1-(2-メトキシフェニル)-ピペラジンを反応させた後に加水分解することによって表題の化合物を合成した。LC-MS (M+H=364、観測値=364)。
P70S6K IC
50:11000 nM
【0401】
生物活性
P70S6K酵素アッセイ
P70S6K阻害化合物を希釈し、96ウエルのプレートに入れた。次に、以下の成分を含む反応混合物をその化合物のプレートに添加して酵素反応を開始させた;100mMのHepes(pH 7.5)と、5mMのMgCl
2と、1mMのDTTと、0.015%のBrijと、1μMの基質ペプチドFITC-AHA-AKRRRLSSLRA-OH(S6リボソームタンパク質配列に由来し、FITCはイソチオシアン酸フルオレセイン、AHAは6-アミノヘキサン酸である)を含むアッセイ用緩衝液の中でP70S6K(3 nM、T412E突然変異体、Millipore社)を24μMのATPと混合した。この反応物を25℃で90分間インキュベートした後、10mMのEDTAを添加して反応を停止させた。基質と生成した(リン酸化)ペプチドの比を、Caliper Life Sciences Lab社のチップ3000において、圧力を-1.4psi、上流と下流の電圧をそれぞれ-3000、-700にして分析する。得られるクロマトグラムで生成物のピークを分離した後、基質のピークを分離する。
【0402】
AKT酵素アッセイ
TTP Mosquito液体取り扱い装置を用い、(用量応答曲線を計算するため)適切な濃度の阻害剤を含む100%DMSOを125nl、 384ウエルのプレートの各ウエルに入れる。それに以下の反応成分を添加して最終体積を12.5μlにする:
0.1ng/μlのHis-AKT(完全長)(invitrogen社、部品#P2999、ロット#641228C)
160μMのATP(Fluka社、02055)
1mMのDTT(Sigma社、D0632)
imMのMgCl
2(Sigma社、M1028)
1μMの基質ペプチド(配列FITC-AHA-GRPRTSSFAEG-NH
2)、Tufts Peptid Synthesisサービスが合成
100mMのHEPES pH 7.5(Calbiochem社、391338)
0.015%のBrij-35(Sigma社、B4184)。
【0403】
反応物を25℃で90分間インキュベートした後、70μlの停止緩衝液(100mMのHEPES、pH7.5、0.015%のBrij-35、10mMのEDTA(Sigma社、E7889))を添加して反応を停止させる。
【0404】
オフ-チップ移動度シフト・アッセイの形式でプレートをCaliper LC 3000で読み取る。そのとき12シッパー・チップでは以下のパラメータを用いる:スクリーニング圧力-2.3psi、上流電圧-500、下流電圧-3000。これらの条件によってリン酸化されない基質とリン酸化された生成ペプチドが別々のピークとして分離するため、基質から生成物への変換率を直接測定することができる。変換率を阻害剤の濃度に対してプロットすると、シグモイド形の用量応答曲線が得られ、そこからIC
50を計算することができる。