【実施例】
【0044】
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
【0045】
1H−NMR及び
13C−NMR測定は、バリアン社製 Gemini200を用いて行った。
【0046】
FDMS測定は、日立製作所製 M−80Bを用いて行った。
【0047】
有機EL素子の発光特性は、作製した素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCEMETER(BM−9)の輝度計を用いて評価した。
【0048】
合成例1 (2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾールの合成)
窒素気流下、300mLの三口フラスコに、2−クロロカルバゾール 15.0g(74.3mmol)、2−ブロモジベンゾチオフェン 19.5g(74.3mmol)、炭酸カリウム 15.4g(111.5mmol)、o−キシレン 100mL、酢酸パラジウム 250mg(1.1mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 780mg(3.9mmol)を添加して140℃で14時間攪拌した。室温まで冷却後、純水 80mLを加え、有機層を分離した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:3))で精製し、2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾールの白色粉末を14.8g(43.7mmol)単離した(収率62%)。
【0049】
化合物の同定は、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0050】
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.22(d,1H),8.10(t,1H),8.61(t,1H),8.03(d,1H),7.99(d,1H),7.85(ddd,1H),7.56−7.19(m,8H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);141.37,141.17,139.78,138.44,136.65,134.39,133.33,131.33,126.98,125.84,125.26,124.25,123.81,122.55,122.29,121.45,120.75,120.00,119.85,109.45,109.38
合成例2 (2−クロロ−3,6−ジブロモ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾールの合成)
200mLの三口フラスコに、合成例1で得られた2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 6.2g(16.3mmol)をジクロロメタン 60mlに溶解させ、NBS 2.9g(16.3mmol)を添加し、室温で30分攪拌した。反応液を純水及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:5))で精製し、2−クロロ−3,6−ジブロモ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾールの白色粉末を5.5g(10.2mmol)単離した(収率62%)。
【0051】
化合物の同定は、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0052】
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.33(d,1H),8.03−8.23(m,4H),7.93(d,1H),7.46−7.55(m,6H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);140.50,140.14,139.79,139.00,136.71,134.15,132.45,131.72,129.24,127.14,124.87,124.48,124.32,124.01,122.76,122.56,121.41,119.65,113.06,111.02,110.95
合成例3 (2−クロロ−3,6−d
2−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾールの合成)
窒素気流下、200mLの三口フラスコに、合成例2で得られた2−クロロ−3,6−ジブロモ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 5.2g(9.7mmol)をテトラヒドロフラン 100mLに溶解させ、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M) 14.2mL(23.4mmol)を滴下し、−78℃で30分攪拌後、さらに重水 3.2g(160mmol)を滴下した。反応液を室温にした後、純水及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をトルエンで再結晶し、2−クロロ−3,6−d
2−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾールの淡黄色粉末を2.5g(6.4mmol)単離した(収率66%)。
【0053】
化合物の同定は、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0054】
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.27(d,1H),8.03−8.12(m,4H),7.90(d,1H),7.57(d,1H),7.44−7.52(m,2H),7.34−7.42(m,3H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);141.37,141.16,139.75,138.44,136.62,134.37,133.31,131.22,126.65,125.69,125.27,124.23,123.79,122.52,122.25,121.42,120.58,119.99,119.85,119.70,109.39,109.32,97.49
合成例4 (2−クロロ−6−フェニル−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾールの合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、2−クロロ−6−フェニルカルバゾール 4.0g(14.4mmol)、2−ブロモジベンゾチオフェン 3.7g(14.4mmol)、炭酸カリウム 3.9g(28.8mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 96mg(0.43mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 305mg(1.5mmol)を添加して140℃で7時間攪拌した。室温まで冷却後、純水 10mLを加え、有機層を分離した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、2−クロロ−6−フェニル−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾールの白色粉末を5.2g(11.3mmol)単離した(収率78%)。
【0055】
化合物の同定は、FDMS測定により行った。
【0056】
FDMS(m/z); 459(M+)
合成例5 (2−クロロ−9−(2−ジベンゾフラニル)カルバゾールの合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、2−クロロカルバゾール 2.8g(14.2mmol)、2−ブロモジベンゾフラン 3.5g(14.2mmol)、炭酸カリウム 3.9g(28.4mmol)、o−キシレン 17mL、酢酸パラジウム 63mg(0.28mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 200mg(0.99mmol)を添加して140℃で20時間攪拌した。室温まで冷却後、純水 10mLを加え、有機層を分離した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:3))で精製し、2−クロロ−9−(2−ジベンゾフラニル)カルバゾールの無色粘張固体を3.8g(10.5mmol)単離した(収率74%)。
【0057】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定により行った。
【0058】
FDMS(m/z); 367(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.05(d,1H),7.92−7.98(m,2H),7.83(t,2H),7.67(d,1H),7.18−7.59(m,8H)
実施例1 (化合物(A1)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 3.4g(8.8mmol)、N−フェニル−N−ビフェニルアミン 2.3g(9.7mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.1g(12.4mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 19mg(0.08mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 62mg(0.30mmol)を添加して140℃で12時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を10mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A1)の無色ガラス状固体を3.3g(5.5mmol)単離した(収率62%)。
【0059】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0060】
FDMS(m/z); 592(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.17(d,1H),8.05(t,2H),7.95(dt,1H),7.92(d,1H),7.82(d,1H)7.54(dd,1H),7.51−7.08(m,20H),6.96(tt,1H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);147.43,146.95,145.91,141.61,141.10,140.10,139.69,137.73,136.44,134.45,134.30,133.77,128.72,127.16,126.78,126.23,126.10,124.93,124.12,123.61,123.00,122.98,122.44,122.23,121.30,120.59,119.82,119.34,119.03,117.99,109.12,105.79
実施例2 (化合物(A2)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 2.7g(7.0mmol)、N−(p−トリル)−N−ビフェニルアミン 2.0g(7.7mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 0.94g(9.8mmol)、o−キシレン 15mL、酢酸パラジウム 22mg(0.09mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 69mg(0.34mmol)を添加して140℃で18時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を10mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A2)の無色ガラス状固体を3.3g(5.5mmol)単離した(収率79%)。
【0061】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0062】
FDMS(m/z); 606(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.15(d,1H),8.07−7.97(m,2H),7.93(t,2H),7.81(d,1H),7.54(dd,1H),7.49−6.98(m,20H),2.26(s,3H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);147.45,146.40,145.08,141.86,141.31,140.43,139.97,137.94,136.71,134.74,134.13,134.10,132.50,129.70,128.46,127.36,127.05,126.42,126.35,125.21,125.09,124.57,124.41,123.84,123.27,122.72,121.53,120.78,120.07,119.59,118.99,117.91,109.36,105.49,20.78
実施例3 (化合物(A3)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 3.0g(7.9mmol)、N−(p−メトキシフェニル)−N−ビフェニルアミン 2.4g(8.7mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.0g(9.8mmol)、o−キシレン 17mL、酢酸パラジウム 35mg(0.15mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 106mg(0.52mmol)を添加して140℃で10時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を10mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A3)の白色粉末を4.0g(6.5mmol)単離した(収率82%)。
【0063】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0064】
FDMS(m/z); 622(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.19(d,1H),8.08−7.83(m,5H),7.56(dd,1H),7.49−7.10(m,18H),6.81(d,2H),3.74(s,3H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);156.11,147.85,146.77,142.10,141.51,140.84,140.67,140.20,138.15,136.94,134.96,134.34,133.90,128.68,127.56,127.27,127.18,126.59,126.52,125.40,125.24,124.67,124.07,123.54,122.97,122.11,121.78,120.97,120,29,119.80,118.94,117.60,114.78,109.58,105.08,55.53
実施例4 (化合物(A8)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 4.0g(10.4mmol)、N,N−ジビフェニルアミン 3.3g(10.4mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.4g(14.6mmol)、o−キシレン 23mL、酢酸パラジウム 24mg(0.11mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 300mg(0.37mmol)を添加して140℃で12時間攪拌した。室温まで冷却後、析出した生成物をろ取し、純水及びエタノールで洗浄した。o−キシレンで再結晶し、化合物(A8)の白色粉末を5.3g(7.9mmol)単離した(収率76%)。
【0065】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定により行った。
【0066】
FDMS(m/z); 668(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.50(d,1H),8.09(t,2H),7.98(d,1H),7.96(d,1H),7.84(d,1H),7.58(dd,1H),7.54−7.13(m,25H)
実施例5 (化合物(A12)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 2.9g(7.5mmol)、N−ビフェニル−N−(p−ターフェニル)アミン 3.0g(7.5mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.0g(10.6mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 35mg(0.15mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 112mg(0.55mmol)を添加して140℃で4時間攪拌した。室温まで冷却後、析出した生成物をろ取し、純水及びエタノールで洗浄した。o−キシレンで再結晶し、化合物(A12)の淡黄色粉末を3.9g(5.2mmol)単離した(収率69%)。
【0067】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0068】
FDMS(m/z); 744(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.20(d,1H),8.09(t,2H),7.99(d,1H),7.97(d,1H),7.84(d,1H),7.14−7.65(m,30H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);146.79,146.66,145.63,141.60,141.11,140.19,140.03,139.64,139.00,137.74,136.44,134.65,134.39,133.73,128.27,128.18,127.21,127.06,126.88,126.73,126.42,126.26,126.09,124.94,124.90,124.13,123.58,123.37,123.26,122.87,122.41,121.17,120.60,119.79,119.37,119.33,119.18,118.04,115.97,109.12,105.93
実施例6 (化合物(A13)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 2.9g(7.5mmol)、N,N−ビス(p−ターフェニル)アミン 3.5g(7.5mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.0g(10.6mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 35mg(0.15mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 112mg(0.55mmol)を添加して140℃で6時間攪拌した。室温まで冷却後、析出した生成物をろ取し、純水及びエタノールで洗浄した。o−キシレンで再結晶し、化合物(A13)の淡黄色粉末を4.7g(5.7mmol)単離した(収率76%)。
【0069】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0070】
FDMS(m/z); 820(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm); 8.20(d,1H),8.09(t,2H),7.98(d,1H),7.96(d,1H),7.83(d,1H),7.19−7.65(m,34H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);146.75,145.61,141.60,141.11,140.18,139.64,139.00,138.93,137.74,136.44,134.39,134.02,133.73,128.27,127.08,126.90,126.73,126.45,126.40,124.96,124.89,124.13,123.58,123.35,122.87,122.41,121.17,120.64,119.81,119.40,119.30,119.19,118.05,109.14,105.93
実施例7 (化合物(A16)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 4.0g(10.4mmol)、N−ビフェニル−N−(m−ターフェニル)アミン 4.1g(10.4mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.4g(14.6mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 70mg(0.31mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 221mg(1.0mmol)を添加して140℃で14時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を10mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A16)の無色ガラス状固体を5.3g(7.1mmol)単離した(収率68%)。
【0071】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0072】
FDMS(m/z); 744(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.20(d,1H),8.09(t,2H),7.96(d,2H),7.82(d,1H),7.74(s,1H),7.13−7.64(m,29H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);146.86,146.69,145.65,141.60,141.20,141.09,140.72,140.61,140.05,139.63,137.72,136.44,134.61,134.50,134.37,133.73,128.62,128.24,128.18,127.32,127.21,126.83,126.73,126.26,126.11,125.16,125.10,124.95,124.89,124.13,123.58,123.29,122.87,122.39,121.15,120.62,119.79,119.30,119.19,118.09,109.12,105.97
実施例8 (化合物(A21)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 1.9g(4.9mmol)、N−フェニル−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミン 1.5g(5.4mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 0.66g(6.9mmol)、o−キシレン 10mL、酢酸パラジウム 11mg(0.05mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 34mg(0.17mmol)を添加して140℃で18時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を10mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A21)の白色粉末を2.4g(3.7mmol)単離した(収率76%)。
【0073】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0074】
FDMS(m/z); 632(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.17(d,1H),8.05(t,2H),7.90(t,1H),7.80(d,1H),7.58(dt,1H),7.52(d,1H),7.51(d,1H),7.44−6.91(m,18H),1.34(s,6H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);154.66,153.21,148.03,147.43,146.57,141.97,141.42,139.92,138.82,138.05,136.73,134.66,134.04,133.56,128.95,127.06,126.75,126.15,125.21,125.12,124.34,123.84,123.66,123.24,122.25,121.57,120.80,120.07,119.70,119.59,119.15,119.01,118.02,117.87,109.41,105.66
実施例9 (化合物(A22)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 5.0g(13.0mmol)、N−(p−トリル)−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミン 4.2g(14.3mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.7g(18.2mmol)、o−キシレン 25mL、酢酸パラジウム 58mg(0.26mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 184mg(0.91mmol)を添加して140℃で16時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を15mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A22)の淡黄色粉末を6.4g(9.9mmol)単離した(収率75%)。
【0075】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0076】
FDMS(m/z); 646(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.19(d,1H),8.07(d,1H),8.02(d,1H),7.99−7.94(m,1H),7.90(d,1H),7.61−7.21(m,14H),7.06(t,6H),2.28(s,3H),1.34(s,6H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);154.26,152.87,147.34,146.50,145.12,141.68,141.10,139.65,138.59,137.71,136.43,134.41,133.81,132.84,131.89,129.34,126.74,126.41,125.71,124.98,124.69,124.05,123.99,123.53,122.99,122.42,121.91,121,81,121.25,120.39,119.93,119.71,119.43,119,21,118.76,118.37,117.38,117.00,109.07,104,80,46.33,26.67,20,48
実施例10 (化合物(A24)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 4.5g(11.7mmol)、N−(p−メトキシフェニル)−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミン 4.0g(12.9mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.5g(16.4mmol)、o−キシレン 25mL、酢酸パラジウム 52mg(0.23mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 165mg(0.81mmol)を添加して140℃で10時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を15mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A24)の白色粉末を6.3g(9.5mmol)単離した(収率81%)。
【0077】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0078】
FDMS(m/z); 662(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.18(d,1H),8.05(dd,1H),8.09(d,1H),7.95(dd,1H),7.88(d,1H),7.82(d,1H),7.58−7.03(m,16H),6.94(dd,1H),6.80(dt,2H),3.74(s,3H),1.33(s,6H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);155.42,154.24,152.80,147.54,146.68,141.74,141.11,140.71,139.65,138.64,137.74,136.43,134.41,133.83,132.42,126.76,126.43,125.64,125.00,124.62,124.08,123.53,123.04,122,44,121.91,121.28,121.01,120.39,119.93,119.73,119.47,119.16,118.70,118.08,116.83,116.16,114.20,109.07,104.07,55.01,46.31,26.70
実施例11 (化合物(A25)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 4.2g(11.0mmol)、N−ビフェニル−N−(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミン 4.0g(11.0mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.4g(15.4mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 74mg(0.33mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 234mg(1.15mmol)を添加して140℃で12時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を10mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A25)の淡黄色粉末を5.2g(7.3mmol)単離した(収率66%)。
【0079】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定により行った。
【0080】
FDMS(m/z); 708(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.19(d,1H),8.04(t,2H),7.75−7.91(m,3H),6.95−7.59(m,24H),1.34(s,6H)
実施例12 (化合物(A28)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 4.0g(10.4mmol)、N−(2−ジベンゾチエニル)−N−フェニルアミン 3.1g(11.4mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.4g(14.6mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 46mg(0.20mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 105mg(0.52mmol)を添加して140℃で15時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を15mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A28)の無色ガラス状固体を5.9g(9.4mmol)単離した(収率90%)。
【0081】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0082】
FDMS(m/z); 622(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.16(d,1H),8.01−8.10(m,2H),7.77−7.93(m,6H),7.65(d,1H),7.55(d,1H),7.09−7.46(m,14H),6.95(t,1H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);147.85,146.31,144.99,141.60,141.07,139.70,139.61,137.67,136.40,136.17,134.76,134.37,133.71,133.05,128.68,126.72,126.20,124.83,124.04,123.97,123.71,123.55,122.91,122.85,122.36,121.81,121.20,120.58,119.78,119.29,119.25,118.82,117.63,116.64,109.10,105.31
実施例13 (化合物(A32)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 4.0g(10.4mmol)、N−(2−ジベンゾフラニル)−N−フェニルアミン 2.9g(11.4mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.4g(14.6mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 46mg(0.20mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 105mg(0.52mmol)を添加して140℃で10時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を15mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A32)の無色ガラス状固体を5.8g(9.5mmol)単離した(収率91%)。
【0083】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0084】
FDMS(m/z); 606(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.14(d,1H),7.99−8.08(m,2H),7.72−7.90(m,5H),7.48−7.55(m,2H),7.08−7.42(m,15H),6.90(t,1H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);156.27,152.19,148.23,146.71,143.09,141.64,141.05,139.61,137.65,136.42,134.39,133.77,128.64,126.73,125.05,124.85,124.78,124.68,124.02,123.66,123.55,123.00,122.39,122.21,122.12,121.35,121.20,120.53,120.29,119.79,119.26,118.53,117.27,117.01,111.83,111.22,109.10,104.85
実施例14 (化合物(A36)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例1で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 4.0g(10.4mmol)、N−(4−(9−カルバゾリル)フェニル)−N−フェニルアミン 3.8g(11.4mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.4g(14.6mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 46mg(0.20mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 105mg(0.52mmol)を添加して140℃で12時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を15mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(A36)の無色ガラス状固体を5.2g(7.6mmol)単離した(収率73%)。
【0085】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0086】
FDMS(m/z); 681(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.53(d,1H),8.39−8.44(m,4H),8.28(d,2H),8.15(d,1H),7.88(d,1H),7.47−7.75(m,21H),7.33(t,1H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);147.24,146.90,145.67,141.68,141.16,140.52,139.64,137.83,136.49,134.35,133.73,130.65,128.86,127.28,126.83,125.31,125.03,124.94,124.12,123.86,123.57,123.18,122.83,122.65,122.43,121.22,120.73,119.83,119.70,119.41,119.34,119.17,118.11,109.30,109.14,106.12
実施例15 (化合物(A46)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例3で得た2−クロロ−3,6−d
2−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 3.2g(8.4mmol)、N,N−ビスビフェニルアミン 2.7g(8.4mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.1g(11.7mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 18mg(0.08mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 59mg(0.29mmol)を添加して140℃で14時間攪拌した。室温まで冷却後、析出した生成物をろ取し、純水及びエタノールで洗浄した。o−キシレンで再結晶し、化合物(A46)の白色粉末を4.4g(6.6mmol)単離した(収率79%)。
【0087】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定により行った。
【0088】
FDMS(m/z); 670(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.26(d,1H),8.03−8.13(m,4H),7.91(d,1H),7.16−7.64(m,24H)
実施例16 (化合物(A47)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例4で得た2−クロロ−6−フェニル−9−(2−ジベンゾチエニル)カルバゾール 5.0g(10.8mmol)、N,N−ビスビフェニルアミン 3.6g(11.4mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.4g(15.2mmol)、o−キシレン 25mL、酢酸パラジウム 73mg(0.32mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 230mg(1.14mmol)を添加して140℃で10時間攪拌した。室温まで冷却後、析出した生成物をろ取し、純水及びエタノールで洗浄した。o−キシレンで再結晶し、化合物(A47)の白色粉末を4.9g(6.5mmol)単離した(収率60%)。
【0089】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定、
13C−NMR測定により行った。
【0090】
FDMS(m/z); 744(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.29(d,1H),8.17(d,1H),8.08(d,1H),7.94(d,1H),7.91(d,1H),7.81(d,1H),7.70(d,2H),7.12−7.60(m,28H)
13C−NMR(CDCl
3)δ(ppm);146.69,145.93,142.06,141.42,140.58,140.05,139.68,137.78,136.48,134.70,134.39,133.71,133.35,128.29,128.22,127.25,126.79,126.31,126.13,124.79,124.46,124.19,123.64,123.46,122.43,121.22,120.69,119.21,118.05,117.85,109.39,105.84
実施例17 (化合物(B4)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例5で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾフラニル)カルバゾール 1.9g(5.2mmol)、N−ビフェニル−N−(m−ターフェニル)アミン 2.0g(5.2mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 0.7g(7.3mmol)、o−キシレン 10mL、酢酸パラジウム 35mg(0.15mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 110mg(0.5mmol)を添加して140℃で5時間攪拌した。室温まで冷却後、純水を5mL添加し攪拌した。水層と有機層を分液し、さらに有機層を純水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエンとヘキサンの混合溶媒(体積比=1:2))で精製し、化合物(B4)の無色ガラス状固体を3.0g(4.2mmol)単離した(収率81%)。
【0091】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定により行った。
【0092】
FDMS(m/z); 728(M+)
1H−NMR(CDCl
3)δ(ppm);8.04−8.12(m,3H),7.84(d,1H),7.69(d,1H),7.13−7.60(m,31H)
実施例18 (化合物(B8)の合成)
窒素気流下、50mLの三口フラスコに、合成例5で得た2−クロロ−9−(2−ジベンゾフラニル)カルバゾール 3.6g(9.7mmol)、N,N−ジビフェニルアミン 2.8g(9.7mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド 1.3g(13.7mmol)、o−キシレン 20mL、酢酸パラジウム 66mg(0.29mmol)、トリ(tert−ブチル)ホスフィン 207mg(1.0mmol)を添加して140℃で6時間攪拌した。室温まで冷却後、析出した生成物をろ取し、純水及びエタノールで洗浄した。o−キシレンで再結晶し、化合物(B8)の白色粉末を3.6g(7.0mmol)単離した(収率72%)。
【0093】
化合物の同定は、FDMS、
1H−NMR測定により行った。
【0094】
FDMS(m/z); 652(M+)
1H−NMR(CDCl
3);8.10(dt,1H),8.07(d,1H),8.02(d,1H),7.84(dt,1H),7.70(dd,1H),7.61−7.12(m,27H)
実施例19 (化合物(A1)の素子評価)
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を積層したガラス基板を、アセトン及び純水による超音波洗浄、イソプロピルアルコールによる沸騰洗浄を行なった。さらに、紫外線/オゾン洗浄を行ない、真空蒸着装置へ設置後、1×10
−4Paになるまで真空ポンプにて排気した。まず、ITO透明電極上に銅フタロシアニンを蒸着速度0.1nm/秒で蒸着し、10nmの正孔注入層とし、引続き、化合物(A1)を蒸着速度0.3nm/秒で30nm蒸着して正孔輸送層とした。続いて、燐光ドーパント材料であるトリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(Ir(ppy)
3)とホスト材料である4,4’−ビス(N−カルバゾリル)ビフェニル(CBP)を重量比が1:11.5になるように蒸着速度0.25nm/秒で共蒸着し、30nmの発光層とした。次に、BAlq(ビス(2−メチル−8−キノリノラト)(p−フェニルフェノラート)アルミニウム)を蒸着速度0.3nm/秒で蒸着し、5nmのエキシトンブロック層とした後、さらにAlq
3(トリス(8−キノリノラト)アルミニウム)を0.3nm/秒で蒸着し、45nmの電子輸送層とした。引続き、電子注入層として沸化リチウムを蒸着速度0.01nm/秒で1nm蒸着し、さらにアルミニウムを蒸着速度0.25nm/秒で100nm蒸着して陰極を形成した。窒素雰囲気下、封止用のガラス板をUV硬化樹脂で接着し、評価用の有機EL素子とした。このように作製した素子に20mA/cm
2の電流を印加し、駆動電圧及び電流効率を測定した。また、素子の輝度半減時間は、6.25mA/cm
2の電流を印加して評価した。結果を表1に示した。
【0095】
実施例20〜36 (素子評価)
化合物(A1)の代わりに、化合物(A2)、(A3)、(A8)、(A12)、(A13)、(A16)、(A21)、(A22)、(A24)、(A25)、(A28)、(A32)、(A36)、(A46)、(A47)、(B4)、又は(B8)に変更した以外は実施例19と同じ方法で有機EL素子を作製した。20mA/cm
2の電流を印加した際の駆動電圧及び電流効率、また、6.25mA/cm
2の電流を印加した際の輝度半減時間を表1に示した。
【0096】
比較例1 (NPDの素子評価)
化合物(A1)をNPD(4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル)に変更した以外は実施例19と同じ方法で有機EL素子を作製した。20mA/cm
2の電流を印加した際の駆動電圧及び電流効率、また、6.25mA/cm
2の電流を印加した際の輝度半減時間を表1に示した。
【0097】
参考例1 (化合物(a)の素子評価)
化合物(A1)を下記の化合物(a)に変更した以外は実施例19と同じ方法で有機EL素子を作製した。20mA/cm
2の電流を印加した際の駆動電圧及び電流効率、また、6.25mA/cm
2の電流を印加した際の輝度半減時間を表1に示した。
【0098】
【化9】
【0099】
【表1】