【実施例】
【0183】
以下の例は例示的であり限定されるものでなく、本発明の具体的な実施形態を示す。
【0184】
1H核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、以下の例の多くの化合物に示される。特徴的な化学シフト(δ)は、s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)、spt(七重項)及びbr(ブロード)を含んで、メジャーピークを指定するために従来の略語を用いて、テトラメチルシランからppm低磁場の中で与えられる。質量スペクトル(m/z)は、エレクトロスプレー・イオン化(ESI)又は大気圧化学イオン化(APCI)のいずれかを用いて記録される。以下の略語は共通の溶媒のために用いられる:CDCl
3(ジューテロクロロホルム),DMSO−d
6(ジューテロジメ
チルスルホキシド)、CD
3OD(ジューテロメタノール)、及びTHF−d
8(ジューテロテトラヒドロフラン)。「アンモニア」とは、溶液比重0.88を有する水の中のアンモニアの濃縮溶液を指す。
【0185】
指定される場合、特定の調製物及び実施例の生成物は、マストリガー高速液体クロマトグラフィー(HPLC)(例えば、ポンプ:Waters(商標)2525;MS:ZQ(商標);ソフトウェア:MassLynx(商標))、フラッシュクロマトグラフィー又は分取薄層クロマトグラフィー(TLC)により精製される。分取HPLCは、酸性又は塩基性の条件のいずれかを用いて実施される。酸性の条件は、典型的には溶媒A(0.05%のTFAで水)及び溶媒B(0.035%のTFAでアセトニトリル)内の勾配であり;塩基性の条件は、典型的には溶媒A(水の中に10mMのNH
4HCO
3)及び溶
媒B[水/アセトニトリル(20/80)(v/v)中に10mMのNH
4HCO
3]内の勾配にある。 前記分取HPLC条件では、塩基性と指示がない限り、酸性の条件を用
いる。分取薄層クロマトグラフィー(TLC)では、典型的には、シリカゲル60F
254プレート上で行った。 クロマトグラフィーによる単離後、前記溶媒を取り除き、及び
遠心エバポレーター[例えばGeneVac(商標)]、ロータリーエバポレータ、真空フラスコ、凍結乾燥器などの中で乾燥させることにより、前記生成物を得る。不活性(例えば窒素)又は反応性(例えばH
2)雰囲気内の反応を、典型的には、約1気圧(14.7psi)以上の圧力で実施した。
【0186】
調製1:メチル2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボキシラート
【化13】
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【0187】
POCl
3(10mL)中のメチル6−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボキシラート(1g、5.43mmol)の懸濁液に、N,N−ジメチルアニリンを10滴添加した。反応混合物を透明溶液になるまで105℃で6時間加熱した。次いでそれを冷却し、減圧下で濃縮し、氷に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機抽出物を水及びブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮し、表題化合物を緑がかった黄色固体として得た(940mg、78%)。[M+H]C
7H
6Cl
2N
2O
2における計算値222;実測値、221,223。
【0188】
調製2:メチル2−クロロ−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート。
【化14】
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【0189】
CH
3CN(30mL)中のメチル2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボキシラート(940mg、4.25mmol)、m−トルイジン(0.461mL、4.25mmol)及びN−エチルジイソプロピルアミン(1.481mL、8.51mmol)の混合物を還流下で3時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、ブライン及び水で洗浄した。有機抽出物を乾燥し、減圧下で濃縮し、表題化合物を薄黄色固体として得た(1.2g、97%)。[M+H]C
14H
14N
3ClO
2における計算値292;実測値、292。
【0190】
実施例1:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化15】
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【0191】
A.メチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化16】
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【0192】
DMA(10mL)中のメチル2−クロロ−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(1.2g、4.11mmol)、tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(0.882g、4.11mmol)及びトリエチルアミン(1.720mL、12.34mmol)の溶液を90℃で4時間加熱した。次いで、溶液をEtOAcで希釈し、ブライン及び水で洗浄した。有機抽出物を乾燥し、減圧下で濃縮し、薄黄色の残渣を得た。ACN(5mL)と共に粉砕して白色結晶を形成させた。得られた固体を、濾過し、ACNで洗浄し、乾燥し、表題化合物
を白色固体として得た(1.2g、62%)。[M+H]C
25H
35N
5O
4における計算値470;実測値、470。
【0193】
B.tert−ブチル(1S,2R)−2−(6−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化17】
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【0194】
ジオキサン(10mL)中のメチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(500mg、1.065mmol)及び二酸化セレン(236mg、2.130mmol)の混合物を100℃で24時間加熱した。次いで、溶液を冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、乾燥し、褐色の泡状物(534mg;ジヒドロキシル形が質量分析で観察された)を得、これをさらに精製することなく次の工程に直接用いた。MeOH(10mL)中の不純中間体(534mg、1.065mmol)及び(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(0.160mL、1.065mmol)の混合物を室温で10分間撹拌し、その後、水素化シアノほう素ナトリウム(100mg、1.597mmol)を添加し、室温で20時間撹拌した。反応混合物を50℃まで温め、さらに2時間撹拌して反応を完成させた。混合物を室温まで冷却し、固体を濾過し、MeOHで洗浄し、表題化合物を桃色がかった固体として得た(237mg、37%)。[M+H]C
33H
42N
6O
5における計算値603;実測値、603。
【0195】
C.2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【0196】
TFA(5mL)中の粗tert−ブチル(1S,2R)−2−(6−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(235mg、0.390mmol)の混合物を60℃で2時間撹拌し、次いで逆相分取HPLCにより精製した。画分を回収し、減圧下で濃縮し、EtOAcで希釈し、NaHCO
3の飽和水溶液で塩基性にした。有機抽出物を乾燥し、減圧下で濃縮し、表題化合物を白色固体として得た(60mg、44%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.33-1.60
(m, 10 H), 2.32 (s, 3 H), 3.16 (m, 2 H), 3.92 (br s, 1 H), 4.14 (s, 2 H), 6.88 (d, J=7.07 Hz, 1 H), 7.13 (br s, 1 H), 7.22 (t, J=7.45 Hz, 1 H), 7.34 - 7.55 (m, 1 H), 7.70 (br s, 1 H), 8.01 (br s, 1 H), 8.58 (br s, 1 H)。[M+H]C
19H
24N
6Oにおける計算値353;実測値、353。
【0197】
実施例2:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−フ
ルオロフェニルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化18】
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【0198】
メチル2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボキシラートをm−トルイジンの代わりに3−フルオロアニリンと反応させて、実施例1と同様の方法で表題化合物を調製した。最終生成物を逆相分取HPLCで精製した。凍結乾燥により表題化合物のTFA塩を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.29 - 1.56 (m, 2 H), 1.56 - 1.73 (m, 4 H), 1.77 -1.85 (br s, 2 H), 4.22 (br s, 4 H), 6.90 (br s, 1 H), 7.25 - 7.44 (m, 2 H), 7.48 (br s, 1 H), 7.77 (br s, 3 H), 8.20 (d, J=13.64 Hz, 1 H), 8.83 (d, J=14.40 Hz, 1 H)。[M+H]C
18H
21FN
6Oにおける計算値357;実測値、357。
【0199】
実施例3:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−クロロフェニルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化19】
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【0200】
メチル2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボキシラートをm−トルイジンの代わりに3−クロロアニリンと反応させて、実施例1と同様の方法で表題化合物を調製した。最終生成物を逆相分取HPLCで精製した。凍結乾燥により表題化合物のTFA塩を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.43 (br s, 2 H), 1.67-1.96 (m, 6 H), 4.20 (br s, 3 H), 7.13 (d, J=7.33 Hz, 1 H), 7.36 (t, J=8.08 Hz, 1 H), 7.48 (br s, 1 H), 7.75 (br s, 2 H), 8.16 (br s, 1 H), 8.82 (br s, 1 H)。[M+H]C
18H
21ClN
6Oにおける計算値373;実測値、373。
【0201】
実施例4:4−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化20】
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【0202】
メチル2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボキシラートをm−トルイジンの代わりに1H−インダゾール−6−アミンと反応させて、実施例1と同様の方法で表題化合物を調製した。最終生成物を逆相分取HPLCで精製した。凍結乾燥により表題化合物のTFA塩を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.43-1.92
(br s, 8 H), 2.33 (s, 1 H), 3.57 (m, 1 H), 4.21 (br s, 2 H), 6.94 (s, 1 H), 7.07 (s, 1 H), 7.14 - 7.31 (m, 1 H), 7.43 (m, 1 H), 7.71 (d, J=8.59 Hz, 2 H), 8.01 (s, 1 H), 8.14 (br s, 1 H), 8.84 (s, 1 H), 12.99 (br s,
1 H)。[M+H]C
19H
22N
8Oにおける計算値379;実測値、379。
【0203】
実施例5:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化21】
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【0204】
A.メチル4−(ブロモメチル)−2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−6−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化22】
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【0205】
メチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−メチル−6−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(104mg、0.199mmol)を例の工程Aでのm−トルイジンの代わりに3−(トリフルオロメチル)アニリンを用いて、実施例1の工程Bでのメチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シク
ロヘキシルアミノ)−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラートと同様の方法で調製し、CCl
4(10mL)中の1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(53.0mg、0.298mmol)及び安息香酸ペルオキシ無水物(48.1mg、0.199mmol)と合わせ、得られた混合物を70℃で18時間撹拌した。反応を中止した。混合物を減圧下で濃縮し、水とEtOAcの間で分離した。有機抽出物を乾燥し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得、これをさらに精製することなく次の工程に用いた。[M+H]C
25H
31BrN
5O
4における計算値603;実測値、604。
【0206】
B.2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化23】
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【0207】
THF中のメチル4−(ブロモメチル)−2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−6−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(120mg、0.199mmol)の混合物を水酸化アンモニウムで処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、集成し、逆相分取HPLCにより精製した。画分を回収し、減圧下で濃縮し、残渣を得、これをTFA/DCMで処理した。最終生成物を再び分取HPLCにより精製した。凍結乾燥により表題化合物のTFA塩を白色固体として得た(2.6mg、3%)。[M+H]C
19H
21F
3N
6Oにおける計算値407;実測値、407。
【0208】
実施例6:シス−2−(2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化24】
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【0209】
メチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−メチル−6−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラートの代わりにメチルシス−2−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−メチル−6−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラートを用いて、実施例5と同様の方法で表題化合物を調製した。最終生成物を逆相分取HPLCで精製した。凍結乾燥により表題化合物のTFA塩を白色固体として得た。[M+H]C
19H
21F
3N
6Oにおける計算値407;実測値、407。
【0210】
実施例7:2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化25】
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【0211】
tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマートの代わりに1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例1と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 2.37 (s, 3 H), 3.93 (s, 3 H), 4.39 (s, 2 H), 6.95 (d, J = 7.32 Hz, 1 H), 7.32 (t, J = 7.81 Hz, 1 H), 7.62
(s, 1 H), 7.77 (d, J = 8.30 Hz, 1 H), 8.03 (s, 1 H), 8.37 (s, 1 H), 8.65
(s, 1 H), 8.82 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
16N
6Oにおける計算値321;実測値、321。
【0212】
調製3:エチル2,4−ジクロロ−6−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化26】
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【0213】
A.エチル4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−3−オキソブタノアート
【化27】
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【0214】
ジクロロメタン(150mL)中の2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(3.01g、14.67mmol)、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(2.23g、15.47mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(2.73g、22.35mmol)の溶液に、DCM(50mL)中のDCC(3.36g、16.28mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。不溶性物質を濾去し、濾液を5%NaHSO
4水溶液で洗浄し、有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をEtOH(200mL)で処理し、得られた混合物を70℃で4時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。水を残渣に添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、無水MgSO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をIPEで洗浄し、表題化合物を無色固体として得た(3.43g、85%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.31 (t, J=6.8Hz, 3H,), 3.58 (s, 2H), 4.24 (q, J=6.8 Hz, 2H), 4.67 (s, 2H), 7.73 - 7.78 (m, 2H), 7.86 - 7.91 (m, 2H)。
【0215】
B.エチル1−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボキシラート
【化28】
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【0216】
EtOH(4mL)中のエチル4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−3−オキソブタノアート(249.8mg、0.908mmol)及び(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(152mg、0.908mmol)の混合物を50℃で16時間撹拌した。得られた固体を濾過により単離し、無色固体(51.7mg)を得た。THF(4mL)中の固体の懸濁液に、カルボンイソシアナチド酸クロリド(96mg、0.908mmol)を添加し、混合物を80℃で1時間撹拌した。室温まで冷却後、水(10mL)を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=1/1)により精製し、表題化合物を得た(56.2mg、13%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.28 (t, J=7.2Hz, 3H), 3.63 (s, 3H), 3.81 (s, 3H), 4.22 (q, J=7.2Hz, 2H), 4.95 (s, 2H), 5.12 (s, 2H), 6.18 (dd, J=8.4, 6.4Hz, 1H), 6.23 (d, J=6.4Hz, 1H), 6.75 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.63 - 7.72 (m, 4H), 8.23 (br s, 1H)。
【0217】
C.エチル6−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボキシラート
【化29】
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【0218】
トリフルオロ酢酸(2mL、26.0mmol)にエチル1−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボキシラート(198.9mg、0.403mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで室温で6時間、混合物を減圧下で濃縮し、残渣をIPE(5mL)で洗浄し、表題化合物(183.3mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.42 (t, J=7.2Hz, 3H),
4.45 (q, J=7.2Hz, 2H), 4.98 (s, 2H), 7.78 - 7.81 (m, 2H), 7.91 - 7.93 (m,
2H), 8.19 (br s, 1H), 8.96 (br s, 1H)。
【0219】
D.エチル2,4−ジクロロ−6−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピリミジン−5−カルボキシラート
【0220】
エチル6−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボキシラート(96.1mg、0.280mmol)及びオキシ塩化リン(1mL、10.92mmol)の混合物を100℃で12時間撹拌し、放冷した。混合物を減圧下で濃縮し、過剰 POCl
3を除去した。残渣をNaHCO
3飽和水溶液で処理し、EtOAcで抽出した。有機相をNaHCO
3飽和水溶液、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=4/1)により精製し、表題化合物(46.0mg、43%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.42 (t, J=7.2Hz, 3H), 4.45
(q, J=7.2Hz, 2H), 5.05 (s, 2H), 7.76 - 7.80 (m, 2H), 7.89 - 7.93 (m, 2H)。
【0221】
実施例8:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(
m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン(遊離塩基)
【化30】
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【0222】
A.エチル2−クロロ−4−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化31】
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【0223】
MeCN(1mL)中のエチル2,4−ジクロロ−6−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)ピリミジン−5−カルボキシラート(45.3mg、0.119mmol)の溶液に、m−トルイジン(0.020mL、0.187mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.037mL、0.212mmol)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。NaHCO
3飽和水溶液混合物に添加し、次いでこれをEtOAcで抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液、水、及びブラインで再び洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をIPEで洗浄し、表題化合物を薄褐色固体(37.1mg、69%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.50 (t, J=7.2Hz, 3H), 2.36 (s,
3H), 4.52 (q, J=7.2Hz, 2H), 5.20 (s, 2H), 6.97 - 6.98 (m, 1H), 7.23 - 7.27 (m, 1H), 7.33 (br s, 1H), 7.45 - 7.47 (m, 1H), 7.73 - 7.78 (m, 2H), 7.89 - 7.94 (m, 2H), 10.67 (br s, 1H)。
【0224】
B.エチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化32】
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【0225】
DMA(2mL)中のエチル2−クロロ−4−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(96.3mg、0.214mmol)、tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(58.14mg、0.271mmol)及びEt
3N(0.030mL、0.214mmol)の混合物を80℃で3時間撹拌した。NaHCO
3飽和水溶液混合物に添加し、これをEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=3/1)により精製し、表題化合物を黄色の油状物として得た(123.8mg、92%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.12 - 1.71 (m, 20H), 2.33 (s, 3H), 3.39 - 3.57 (m, 1H), 3.84 - 3.99 (m, 1H), 4.42 (q, J=7.2Hz, 2H), 4.55 - 4.79 (m, 1H), 5.16 (s, 2H), 5.41 (br s, 1H), 6.87 - 6.89 (m,
1H), 7.16 - 7.49 (m, 3H), 7.74 - 7.75 (m, 2H), 7.90 - 7.91 (m, 2H), 10.68 - 10.81 (m, 1H)。[M+H]C
34H
41N
6O
6における計算値629;実測値、629。
【0226】
C.tert−ブチル(1S,2R)−2−(5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化33】
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【0227】
EtOH(2mL)中のエチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(10
9mg、0.174mmol)及びヒドラジン水和物(36.5mg、0.729mmol)の混合物を65℃で12時間撹拌した。冷却後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水で処理し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄し、SiO
2、を通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサンから再結晶化し、濾過し、表題化合物を得た(34.8mg)。濾液を濃縮し、IPEと共に粉砕し、表題化合物(合計 65.1mg、83%)の第2バッチを得た(20.3mg)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.24 - 1.79 (m, 17H), 2.32 (s, 3H), 3.84 (br s, 1H), 4.06 (br s, 1H), 4.14 (s, 2H), 6.55 - 6.70 (m, 1H), 6.87 - 7.04 (m, 2H), 7.20 - 7.24 (m, 1H), 7.40 - 7.48 (m, 1H), 7.68 - 7.80 (m, 1H), 8.01 - 8.06 (m, 1H), 8.56 - 8.59 (m, 1H)。[M+H]C
24H
33N
6O
3における計算値453;実測値、453。
【0228】
D.2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(
m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【0229】
HOAc(2mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(50.4mg、0.111mmol)の溶液に、塩酸(0.5mL、16.46mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO
3飽和水溶液で処理し、EtOAcで抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc/MeOH=20/1)により精製し、表題化合物を白色粉末(11.3mg、29%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.48 - 1.80
(m, 10H), 2.37 (s, 3H), 3.24 (br s, 1H), 4.07 (br s, 1H), 4.20 (s, 2H
), 5.55 (br s, 1H), 5.89 (br s, 1H), 6.89 - 6.91 (m, 1H), 7.22 - 7.24 (m, 1H), 7.53 - 7.63 (m, 2H), 8.49 (br s, 1H)。[M+H]C
19H
25N
6Oにおける計算値353;実測値、353。
【0230】
調製4:メチル2,4−ジクロロ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化34】
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【0231】
A.2,4,6−トリクロロピリミジン−5−カルボン酸
【化35】
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【0232】
THF(200mL)中のジイソプロピルアミン(23.42mL、164mmol)
の溶液に、ブチルリチウム(100mL、160mmol)を−78℃でゆっくりと添加した。混合物を−78℃で15分間撹拌した。この混合物にTHF(50mL)中の2,4,6−トリクロロピリミジン(20.06g、109mmol)の溶液を−78℃でゆっくりと添加した。混合物を1時間撹拌した。ドライアイスを添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物に1N HClを添加し、次いでこれをEtOAcで抽出した。有機層をNaHCO
3水溶液で塩基性にし、EtOAcで洗浄した。水層を1N HClで酸性にし、EtOAcで抽出した。有機層を1N HCl、水、及びブラインで洗浄し、無水MgSO
4で乾燥させ、次いで濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をヘキサンで洗浄し、所望の生成物を薄褐色固体として得た(12.28g、49%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 7.65 (br s, 1H)。
【0233】
B.2,4−ジクロロ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボン酸
【化36】
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【0234】
DMF(60mL)中の2,4,6−トリクロロピリミジン−5−カルボン酸(5.69g、25.02mmol)の溶液に、Et
3N(8mL、57.4mmol)及びm−トルイジン(3.2mL、29.5mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。混合物に1N HClを添加した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液で塩基性にし、水層をEtOAcで洗浄した。洗浄した水層を1N HClで酸性にし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を1N HCl、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、ヘキサンと共に粉砕し、濾過し、表題化合物の第1バッチを得た。濾液を濃縮し、ヘキサンと共に粉砕し、濾過し、表題化合物の第2バッチ(0.36g)を得た(合計4.72g、63%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 2.30 (s, 3H), 7.00 - 7.02 (m, 1H), 7.25 - 7.28 (m, 2H), 7.33 - 7.35 (m, 2H), 10.13 (s, 1H), 1H
検出されず。[M+H]C
12H
10Cl
2N
3O
2における計算値298;実測値、298。
【0235】
C.メチル2,4−ジクロロ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【0236】
DMF(80mL)中の2,4−ジクロロ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボン酸(7.67g、25.7mmol)の溶液に、NaHCO
3(3.30g、39.3mmol)及びヨードメタン(1.605mL、25.7mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で14時間撹拌し、その後、NaHCO
3飽和水溶液を添加した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層をNaHOC
3水溶液、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をイソプロピルエーテルと共に粉砕し、濾過し、表題化合物の第1バッチを得た(5.28g)。濾液を濃縮し、IPEと共に粉砕し、濾過し、表題化合物の第2バッチ(0.66g)を黄色固体として得た(合計5.94g、74%)。
1H NMR (500
MHz, CDCl
3)δppm 2.38 (s, 3H), 4.00 (s, 3H), 7.02 - 7.03 (m, 1H), 7.27 -
7.33 (m, 2H), 7.44 - 7.46 (m, 1H), 10.30 (br s, 1H)。[M+H]C
13H
12Cl
2N
3O
2における計算値312;実測値、312。
【0237】
実施例9:2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化37】
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【0238】
A.メチル4−クロロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化38】
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【0239】
THF(8mL)中のメチル2,4−ジクロロ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(502.6mg、1.610mmol)、N−エチルジイソプロピルアミン(0.3mL、1.718mmol)及びN−エチルピペラジン(0.21mL、1.653mmol)の混合物を室温で12時間撹拌した。NaHCO
3飽和水溶液を添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=4/1)により精製し、表題化合物を得た(152.6mg、24%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.12 (t, J=6.5Hz, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.48
(br s, 6H), 3.82 - 3.97 (m, 7H), 6.92 - 6.93 (m, 1H), 7.21 - 7.22 (m, 1H
), 7.37 - 7.42 (m, 2H), 10.45 (s, 1H)。[M+H]C
19H
25ClN
5O
2における計算値390;実測値、390。
【0240】
B.メチル4−シアノ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化39】
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【0241】
DMF(3mL)中のメチル4−クロロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(152.6mg、0.391mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(40.8mg、0.035mmol)及びシアン化亜鉛(II)(25.2mg、0.215mmol)の
混合物を90℃で3時間撹拌した。水を添加し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2 ヘキサン/EtOAc=5/1)により精製し、表題化合物を黄色の油状物として得た(51.1mg、34%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.12 (t, J=7.5Hz, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.44 - 2.49 (m, 6H), 3.81 - 3.98 (m, 7H), 6.95 - 6.96 (m, 1H), 7.23 - 7.26 (m, 1H), 7.37 - 7.47 (m, 2H), 10.46
(s, 1H)。[M+H]C
20H
25N
6O
2における計算値381;実測値、381。
【0242】
C.2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【0243】
EtOH(3mL)及び1N HCl(3mL)中のメチル4−シアノ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(49.8mg、0.131mmol)及びパラジウム炭素(10.1mg)の混合物を水素雰囲気下で室温で2時間撹拌した。不溶性物質を濾去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO
3飽和水溶液及びEtOAcで3時間処理した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc、次いで DM1020 EtOAc/MeOH=20/1)により2回精製し、表題化合物を白色固体として得た(19.8mg、43%)。
1H
NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.19 (br s, 3H), 2.36 (s, 3H), 2.5 (br s, 6H), 4.08 (br s, 4H), 4.23 (s, 2H), 5.50 (s, 1H), 6.91 - 6.92 (m, 1H), 7.22
- 7.26 (m, 1H), 7.49 - 7.54 (m, 2H), 8.44 (s, 1H)。[M+H]C
19H
25N
6Oにおける計算値353;実測値、353。
【0244】
実施例10:2−(シクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化40】
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【0245】
A.メチル2,4−ジシアノ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化41】
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【0246】
DMF(5mL)中のメチル2,4−ジクロロ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン
−5−カルボキシラート(500.5mg、1.603mmol)、シアン化亜鉛(II)(100.7mg、0.857mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(187.3mg、0.162mmol)の混合物を電子レンジで120℃で1時間撹拌し、冷却後、NaHCO
3飽和水溶液を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=4/1)により精製し、黄色固体(182.5mg)を得、これをIPEで洗浄し、表題化合物を得た(117.5mg)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 2.41 (s, 3H), 4.12 (s, 3H), 7.10 - 7.12 (m, 1H), 7.31 - 7.35 (m, 2H), 7.42 - 7.43 (m, 1H), 10.65 (br s, 1H)。[M+H]C
15H
12N
5O
2における計算値294;実測値、294。
【0247】
B.メチル4−シアノ−2−(シクロヘキシルアミノ)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化42】
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【0248】
DMF(2mL)中のメチル2,4−ジシアノ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(102.3mg、0.349mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.075mL、0.429mmol)及びシクロヘキシルアミン(0.05mL、0.437mmol)の混合物を室温で14時間撹拌した。NaHCO
3飽和水溶液を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄し、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=4/1)により精製し、表題化合物を黄色の油状物として得た(114.7mg、90%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.19 - 1.45 (m, 5H), 1.64 - 1.67 (m, 1H), 1.73 - 1.80 (m, 2H), 2.00 - 2.05 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 3.75 - 3.82 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 5.57 - 5.58 (br d, J=7.9Hz, 1H), 6.97 - 6.98 (m, 1H), 7.27 - 7.29 (m, 1H),
7.46 - 7.51 (m, 2H), 10.62 (br s, 1H)。[M+H]C
20H
24N
5O
2における計算値366;実測値、366。
【0249】
C.2−(シクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【0250】
MeOH(2mL)及びHCl(1N、2mL)中のメチル4−シアノ−2−(シクロヘキシルアミノ)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(112.6mg、0.308mmol)及びパラジウム炭素(26.4mg、0.248mmol)の混合物を水素雰囲気下で室温で4時間撹拌した。NaHCO
3飽和水溶液を添加し、混合物を12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をEtOAcで抽出した。有機層を、NaHCO
3水溶液、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc)により精製し、白色固体を得た(72.2mg、69%)。白色固体 EtOHから再結晶化し、表題化合物を得た(3
5.2mg)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.14 - 1.17 (m, 1H), 1.24 - 1.34 (m, 4H), 1.62 - 1.63 (m, 1H), 1.73 - 1.78 (m, 2H), 1.89 - 1.97 (m, 2H), 2.33 (s, 3H), 3.74 - 3.83 (m, 1H), 4.12 - 4.17 (m, 2H), 6.86 - 6.88 (m,
1H), 7.20 - 7.23 (m, 1H), 7.42 - 7.52 (m, 2H), 7.76 (s, 1H), 8.00 - 8.05
(m, 1H), 8.53 - 8.57 (m, 1H)。[M+H]C
19H
24N
5Oにおける計算値338;実測値、338
。
【0251】
実施例11:シス−2−(2−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化43】
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【0252】
シクロヘキシルアミンの代わりにシス−2−アミノシクロヘキサノールを用いて、実施例10と同様の方法で上記の化合物を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.31 - 1.37 (m, 2H), 1.46 - 1.78 (m, 6H), 2.32 (s, 3H), 3.82 - 3.96 (m, 2H), 4.13 - 4.17 (m, 2H), 4.66 - 4.71 (m, 1H), 6.86 - 6.92 (m, 2H), 7.20 - 7.23 (m, 1H), 7.46 - 7.50 (m, 1H), 7.71 - 7.77 (m, 1H), 8.03 - 8.08 (m, 1H
), 8.58 - 8.59 (m, 1H)。[M+H]C
19H
24N
5O
2における計算値354;実測値、354。
【0253】
実施例12:2−(3−アミノピペリジン−1−イル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化44】
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【0254】
シクロヘキシルアミンの代わりにtert−ブチルピペリジン−3−イルカルバマートを用いて、実施例10と同様の方法で上記の化合物を調製した。環化後、tert−ブチル1−(5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−3−イルカルバマート(20.00mg、0.046mmol)をジオキサン(2mL、8.00mmol)中、室温で5時間4M HClで処理し、Boc基を脱保護した。次いで混合物を2N NaOHで塩基性にし、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣を再結晶(EtOH−ヘキサン)により精製し、表題化合物を白色固体として得た(10mg、収率64.8%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.99 - 2.03 (m, 4 H),
2.30 (s, 3 H), 2.57 - 3.07 (m, 3 H), 4.16 (s, 2 H), 4.26 - 4.86 (m, 2 H
), 6.88 (d, J=5.6 Hz, 1 H), 7.23 (s, 1 H), 7.42 - 7.55 (m, 1 H), 7.59 (s, 1 H), 8.08 (s, 1 H), 8.55 (s, 1 H)。[M+H]C
18H
22N
6Oにおける計算値339;実測値、339。
【0255】
調製5:メチル2,6−ジクロロ−4−シアノニコチナート
【化45】
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【0256】
A.メチル2,6−ジクロロ−4−ヨードニコチナート
【化46】
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【0257】
ヘキサン(1.6M、120mL、192mmol)中のn−ブチルリチウムの溶液をTHF(200mL)中のジイソプロピルアミン(31.2mL、219mmol)の溶液に−78℃で滴下し、混合物を30分間撹拌した。THF(100mL)中の2,6−ジクロロ−3−ヨードピリジン(50.0g、183mmol)の溶液を反応混合物に−78℃で滴下し、得られた混合物を−78℃で2時間撹拌した。反応混合物にドライアイスを添加した後、混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。得られた混合物をH
2Oで反応停止処理し、有機相をH
2Oで洗浄した。合わせた水相をHClで酸性にし、CHCl
3(3×)で抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をDMF(500mL)の中へ溶解した後、K
2CO
3(39.2g、284mmol)及びCH
3I(17.73mL、284mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物に1N HCl及びEt
2Oを添加した。水相をEt
2Oで抽出し、合わせた有機層をH
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を白色固体として得た(7.24g、11%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 3.99 (s,
3 H), 7.77 (s, 1H)。[M+H]C
7H
4ClINO
2における計算値332;実測値、332。
【0258】
B.メチル2,6−ジクロロ−4−シアノニコチナート
【0259】
DMF(2mL)中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(34.8mg、0.03mmol)、メチル2,6−ジクロロ−4−ヨードニコチナート(100mg、0.301mmol)及びジシアノ亜鉛(38.9mg、0.331mmol)の混合物をN
2雰囲気下で100℃一晩撹拌した。得られた混合物にH
2O及びEtOAcを添加した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をH
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を白色固体として得た(28mg、40%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6
)δppm 3.99 (s, 3 H), 8.44 (s, 1H)。
【0260】
調製6:メチル6−クロロ−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート
【化47】
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【0261】
THF(10mL)中のメチル2,6−ジクロロ−4−シアノニコチナート(455mg、1.97mmol)、トリエチルアミン(0.549mL、3.94mmol)及びm−トルイジン(0.32mL、2.95mmol)の溶液を室温で3日間撹拌した。水を得られた混合物に添加し、水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、H
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を黄色固体として得た(198mg、33.3%)。
1H
NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 2.40 (s, 3 H), 3.99 (s, 3H), 6.92 (s, 1H), 7.05 - 7.14 (m, 4H), 7.33 (t, J=7.81 Hz, 1H)。
【0262】
調製7:tert−ブチル(1S,2R)−2−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化48】
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【0263】
A.メチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート
【化49】
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【0264】
メチル6−クロロ−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(198mg、0.656mmol)、tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(562mg、2.62mmol)及びEt
3N(0.402mL、2.89mmol)の溶液を還流で一晩撹拌した。得られた混合物にH
2O及びEtOAcを添加した。水相をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をEtOAcと共に粉砕した。得られた固体を濾過し、E
tOAcですすぎ、乾燥し、表題化合物を黄色固体として得た(250mg、79%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.23 - 1.77 (m, 17 H), 2.34 (s, 3 H), 3.94 (br s, 3 H), 3.98 (br s, 1H), 4.80 (s, 1H), 6.15 (s, 1 H), 6.91 (d, J=5.37 Hz, 1 H), 7.21 (t, J=7.81 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.47 - 7.55 (m, 1 H),
10.64 (br s, 1 H)。
【0265】
B.tert−ブチル(1S,2R)−2−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【0266】
メチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(100mg、0.209mmol)をDMF(5mL)の中へ溶解した。溶液にパラジウム炭素(22.19mg、0.209mmol)を添加し、及び得られた混合物をH
2雰囲気下で80℃一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾液を蒸発させ、残渣をH
2O及びEtOAcで希釈した。水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、H
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣を再結晶(EtOH−ヘキサン)により精製し、表題化合物を白色固体として得た(70mg、74.3%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)
δppm 1.03 - 2.10 (m, 17 H), 2.34 (s, 3 H), 3.81 - 4.29 (m, 4 H), 5.03 (s, 1 H), 5.32 (s, 1 H), 5.81 (s, 1 H), 6.20 (s, 1 H), 6.81 (s, 1 H), 7.18 (s, 1 H), 7.49 (s, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 8.77 (s, 1 H)。[M+H]C
25H
33N
5O
3における計算値452;実測値、452。
【0267】
実施例13:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化50】
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【0268】
ジオキサン(2mL、8.00mmol)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(50.0mg、0.111mmol)及び4N HClの混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を逆相分取HPLCにより精製した。画分を回収し、濃縮し、EtOAcで希釈し、NaHCO
3飽和水溶液で塩基性にした。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させ、表題化合物を白色固体として得た(10mg、25.7%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)
δppm 1.19 - 1.77 (m, 8 H), 2.29 (s, 3 H), 3.20 (br s, 1 H), 3.99 (br s, 1 H), 4.19 (s, 2 H), 6.06 (s, 1 H), 6.75 (d, J=7.32 Hz, 2 H), 7.14 (t, J=7.81 Hz, 1 H), 7.48 (d, J=7.32 Hz, 1 H), 7.60 (s, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 8.87 (s, 1 H)。[M+H]C
20H
25N
5Oにおける計算値352;実測値、352。
【0269】
実施例14:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化51】
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【0270】
A.メチル2−クロロ−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化52】
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【0271】
ジオキサン(5mL)中のメチル2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボキシラート(0.79g、3.57mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.595g、2.86mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(0.050g、0.071mmol)の混合物を室温で10分間撹拌し、その後、フッ化カリウム(1.038g、17.87mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下で撹拌し、90℃で12時間加熱した。反応混合物をセライト545の床を通して濾過し、DCM及び少量のMeOHですすいだ。溶媒を除去した後、残渣をDMSO/MeOH(1/1)に分散させ、逆相分取HPLCで精製し、表題化合物を得た(237mg、25%)。[M+H]C
11H
11ClN
4O
2における計算値267;実測値、267。
【0272】
B.メチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化53】
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【0273】
DMA(3mL)中のメチル2−クロロ−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.227g、0.851mmol)及びtert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(0.182g、0.851mmol)の混合物に、Et
3N(0.356mL、2.55mmol)を添加した。反応混合物を90℃で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、氷の上に注いだ。固体を濾過し、高真空下で乾燥し、表題化合物を淡白色泡状物として得た(170mg)。[M+H]C
22H
32N
6O
4における計算値445;実測値、445。
【0274】
C.メチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−ホルミル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化54】
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【0275】
25mLの丸底フラスコに、メチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.17g、0.382mmol)、二酸化セレン(0.085g、0.765mmol)及びジオキサンを添加した。反応混合物を100℃で一晩加熱し、室温まで冷却し、セライト545の床を通して濾過し、これをMeOHですすいだ。溶媒を除去し、表題化合物を黄色がかった褐色の泡状物として得、これをさらに精製することなく次の工程に用いた(245mg)。
【0276】
D.tert−ブチル(1S,2R)−2−(6−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化55】
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【0277】
メチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−ホルミル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.175g、0.382mmol)をDCM(2mL)及びMeOH(1mL)に溶解した。この混合物に(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(0.057mL、0.382mmol)及び酢酸ナトリウム(0.094g、1.145mmol)を添加した。混合物をキャップをした20mLバイアル中で1時間撹拌し、その後、水素化シアノほう素ナトリウム(0.060g、0.954mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去した後、残渣をDMSO/MeOH(1/1)溶液に溶解した。淡白色固体沈殿物を最初に形成し、これを真空濾過により単離し、MeOHですすぎ、風乾し、表題化合物の第1バッチを得た(6.7mg)。母液を分取HPLCで精製した。画分を減圧下で淡白色固体沈殿物が形成されるまで濃縮し、これを真空濾過により回収し、風乾し、表題化合物の第2バッチ(46mg)を得た(合計62.5mg、28%)。[M+H]C
30H
39N
7O
5における計算値578;実測値、578。
【0278】
E.2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミ
ジン−5−オン
【0279】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(6−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(0.0625g、0.108mmol)をTFA(2mL)に溶解し、70℃で1時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をDMSO/MeOH(1/1)溶液に分散させた。薄紫色の沈殿物が形成され、濾過により分離した。生成物に含まれた濾液逆相分取HPLCで精製した。画分を凍結乾燥し、表題化合物のTFA塩を白色固体として得た(21mg、59%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.28 - 1.52 (m, 2 H) 1.51
− 1.94 (m, 6 H) 3.93 (s, 3 H) 4.14 - 4.30 (m, 2 H) 4.29 - 4.58 (m, 1 H
) 7.51 (d, J=6.83 Hz, 1 H) 7.71 (br s, 2 H)8.29 (s, 1 H) 8.34 - 8.69 (m,
1 H) 9.11 (d, J=17.09 Hz, 1 H)。[M+H]C
16H
21N
7Oにおける計算値328;実測値、328。
【0280】
実施例15:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−イソブチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化56】
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【0281】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−イソブチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例14と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)
δppm 0.92 (d, J=1.00 Hz, 6 H), 0.87 - 1.00 (m, 6 H), 1.45 - 1.70 (m, 2 H), 1.46 - 1.70 (m, 2 H), 1.70 - 2.00 (m, 6 H), 2.22 (spt, J=13.70 Hz, 1 H),
3.64 (br s, 1 H), 4.02 (d, J=6.83 Hz, 2 H), 4.30 (s, 2 H), 4.63 (d, J=3.91 Hz, 1 H), 8.54 (s, 1 H), 9.12 (br s, 1 H)。[M+H]C
19H
27N
7Oにおける計算値370;実測値、370。
【0282】
実施例16:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化57】
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【0283】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりにフェニルボロン酸を用いて、実施例14と同様の方法で表題化合物を調製した。最終生成物を逆相分取HPLCで精製した。画分を回収
し、濃縮し、NaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAcに抽出した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、溶媒を真空下で除去し、表題化合物を淡白色フィルムとして得た。
1H NMR(400 MHz,CD
3OD)δppm 1.40 - 1.95(m ,8 H), 3.27(br s ,1 H) , 4.18 - 4.54(m, 3 H) , 7.35 - 7.59(m, 3 H), 8.12(br s , 2 H)。[M+H]C
18H
21N
5Oにおける計算値324;実測値、324。
【0284】
実施例17:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化58】
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【0285】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりにベンゾ[b]チオフェン−3−イルボロン酸を用いて、実施例14と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δppm 1.44 - 2.02 (m, 8 H), 3.53 - 3.84 (m, 1 H), 4.25 - 4.43 (m, 2 H), 4.54 - 4.72 (m, 1 H), 7.32 - 7.55 (m, 2 H), 7.84 - 8.03 (m, 1 H), 8.40 - 8.88 (m, 1 H), 8.86 - 9.10 (m, 1 H)。[M+H]C
20H
21N
5OSにおける計算値380
;実測値、380。
【0286】
実施例18:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例14と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δppm
1.47 - 1.55 (m, 3 H), 1.54 - 1.99 (m, 8 H), 3.64 (br s, 1 H), 4.26 (q, J=7.32 Hz, 2 H), 4.30 (s, 2 H), 4.63 (br s, 1 H), 8.54 (br s, 1 H), 9.14
(s, 1 H)。[M+H]C
17H
23N
7Oにおける計算値342;実測値、342。
【0288】
実施例19:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化60】
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【0289】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−ベンジル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例14と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δppm 1.45 - 1.69 (m, 2 H), 1.69 - 2.00 (m, 6 H), 3.63 (br s, 1 H), 4.29 (s,
2 H), 4.61 (br s, 1 H), 5.40 (s, 2 H), 7.22 - 7.41 (m, 5 H), 8.58 (s, 1
H), 9.16 (br s, 1 H)。[M+H]C
22H
25N
7Oにおける計算値404;実測値、404。
【0290】
実施例20:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化61】
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【0291】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりにイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルボロン酸を用いて、実施例14と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR
(500 MHz, CD
3OD)δppm 1.47 - 1.73 (m, 2 H), 1.74 - 2.03 (m, 6 H), 3.68 (br s, 1 H), 4.27 - 4.54 (m, 2 H), 4.58 - 4.75 (m, 1 H), 7.52 - 7.79 (m, 1 H), 8.00 - 8.12 (m, 1 H), 8.14 (t, J=7.57 Hz, 1 H), 10.23 (br s, 1 H), 10.81 (d, J=5.86 Hz, 1 H)。[M+H]C
19H
21N
7Oにおける計算値364;実測値、364。
【0292】
実施例21:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−プロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化62】
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【0293】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−プロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例14と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 0.92 (t, J=1.00 Hz, 3 H), 1.43 - 1.70 (m, 2 H), 1.69 - 2.14 (m, 8 H), 3.62 (br s, 1 H), 4.18 (t, J=6.83 Hz, 2 H), 4.24 - 4.41 (m, 2 H), 4.63 (br
s, 1 H), 8.56 (br s, 1 H), 9.13 (br s, 1 H)。[M+H]C
18H
25N
7Oにおける計算値356;実測値、356。
【0294】
実施例22:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化63】
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【0295】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−(2−メトキシエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例14と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.45 - 1.70 (m, 2 H), 1.70 - 2.05 (m, 6 H), 3.33 - 3.35 (m, 3 H), 3.63 (br s, 1 H), 3.73 - 3.90 (m, 2 H), 4.30 (s, 2 H), 4.33 - 4.47 (m, 2 H), 4.63 (br s, 1 H), 8.58 (br s, 1 H), 9.13 (br s, 1 H)。[M+H]C
18H
25N
7O
2における計算値372;実測値、372。
【0296】
実施例23:4−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化64】
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【0297】
A.メチル2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−6−クロロ−4−シアノニコチナート
【化65】
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【0298】
THF(10mL)中のメチル2,6−ジクロロ−4−シアノニコチナート(250mg、1.082mmol)、1H−インダゾール−6−アミン(173mg、1.299mmol)及びEt
3N(0.226mL、1.623mmol)の混合物を80℃で一晩撹拌した。水及びEtOAcを混合物に添加した。有機相をH
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=5/1)により精製し、表題化合物を黄色固体として得た(120mg、38.5%)。
【0299】
B.メチル2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノニコチナート
【化66】
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【0300】
THF(1mL)中のメチル2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−6−クロロ−4−シアノニコチナート(115mg、0.351mmol)、tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(90mg、0.421mmol)及びEt
3N(0.073mL、0.526mmol)の溶液を還流で一晩撹拌した。水及びEtOAcを混合物に添加した。水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、H
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をEtOAcでそそぎ、表題化合物を黄色固体として得た(110mg、62.0%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.00 - 1.86 (m, 17 H), 3.84 (s, 3 H), 3.91 (br s, 1 H), 4.12 (br s, 1H), 6.51 (s, 1 H), 6.63 (d, J=8.79 Hz, 1 H), 7.13 (d, J=8.30 Hz, 1 H), 7.97 (s, 1H), 8.03 (br s, 1 H), 10.71 (br s, 1 H), 12.87 (br s, 1 H)。
【0301】
C.メチル2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−シアノニコチナート
【化67】
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【0302】
DCM(1mL)中のメチル2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノニコチナート(110mg、0.218mmol)及びTFA(2mL、26.9mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。反応後、混合物を真空下で濃縮し、表題化合物を得、これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
【0303】
D.4−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0304】
MeOH(2mL)中のメチル2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−シアノニコチナート(88mg、218mmol)の溶液に、パラジウム炭素を添加し、得られた混合物をH
2雰囲気下で室温で一晩撹拌した。次いで混合物を濾過し、触媒を除去し、濾液を蒸発させた。残渣をNaHCO
3飽和水溶液及びMeOHで希釈し、混合物を室温で30分間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、沈殿物をEtOAcで洗浄し、乾燥し、表題化合物を白色固体として得た(15mg、18.2%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.22 - 1.74
(m, 8 H), 3.13 (br s, 1H), 3.94 - 4.07 (m, 1 H), 4.21 (s, 2 H), 6.02 - 6.14 (m, 1 H), 6.70 (br s, 1 H), 7.13 (d, J=8.30 Hz, 1 H), 7.63 (d, J=8.30 Hz, 1 H), 7.94 (d, J=2.93 Hz, 2 H), 8.23 (s, 1 H), 9.08 (s, 1 H), 12.84
(br s, 1 H)。[M+H]C
20H
23N
7Oにおける計算値378;実測値、378。
【0305】
実施例24:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(4−フルオロ−3−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化68】
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【0306】
A.メチル6−クロロ−4−シアノ−2−(4−フルオロ−3−
メチルフェニルアミノ)ニコチナート
【化69】
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【0307】
ACN(5mL)中のメチル2,6−ジクロロ−4−シアノニコチナート(500mg、2.164mmol)、4−フルオロ−3−メチルアニリン(325mg、2.60mmol)及びEt
3N(0.452mL、3.25mmol)の溶液を50℃で24時間撹拌した。水及びEtOAcを混合物に添加し、水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、H
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を得、これは特定の出発物質を含み、これをさらに精製することなく用いた(390mg)。[M+H]C
15H
11ClFN
3O
2における計算値320;実測値、320。
【0308】
B.メチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニルアミノ)ニコチナート
【化70】
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【0309】
THF(5mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニルアミノ)ニコチナート(390mg、1.220mmol)、Et
3N(0.204mL、1.464mmol)及びtert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(392mg、1.830mmol)の混合物80℃で一晩撹拌した。水及びEtOAcを次いで混合物に添加し、水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、H
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をEtOAcで希釈し、濾過し、表題化合物を黄色固体として得た(75mg、12.36%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.03 - 1.71 (m, 17 H), 2.22 (d, J=0.98
Hz, 3 H), 3.80 - 3.82 (m, 3 H), 3.83 (br s, 1 H), 4.01 - 4.09 (m, 1 H), 6.48 (s, 1 H), 6.62 (d, J=7.81 Hz, 1 H), 7.06 (t, J=9.03, 1 H), 7.39 (d, J=4.39 Hz, 1 H), 7.50 - 7.68 (m, 1 H), 10.41 (br s, 1 H)。
【0310】
C.tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(4−フルオロ−3−メチルフェニルアミノ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化71】
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【0311】
DCM(2mL)及びHOAc(0.5mL)中のメチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニルアミノ)ニコチナート(75mg、0.151mmol)及び酸化白金(34.2mg、0.151mmol)の混合物をH
2雰囲気下で室温で撹拌した。次いで、混合物をセライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物を得た(50mg、70.6%)。[M+H]C
25H
32FN
5O
3における計算値470;実測値、470。
【0312】
D.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(4−フルオロ−3−メチルフェニルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0313】
DCM(0.5mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(50.0mg、0.106mmol)及びTFA(1mL、12.98mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物を白色固体として得た(1mg、2.54%)。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm
1.14 - 1.95 (m, 8 H), 2.28 (s, 3 H), 3.73 (br s, 1 H), 4.30 (s, 2H), 4.38 (s, 1 H), 6.17 (s, 1 H), 7.00 (t, J=9.03 Hz, 1 H), 7.41 - 7.54 (m, 2 H)。
【0314】
実施例25:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化72】
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【0315】
A.tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化73】
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【0316】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(94mg、0.208mmol)及びSELECTFLUOR(登録商標)(73.7mg、0.208mmol)の溶液を0℃で5時間撹拌し、室温で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を分取HPLCで精製した。画分を回収し、濃縮した。残渣をNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させ、表題化合物を黄色固体として得た(45mg、46.0%)。[M+H]C
25H
32FN
5O
3における計算値470;実測値、470。
【0317】
B.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0318】
DCM(1mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(40.0mg、0.085mmol)及びTFA(2mL、26.0mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、得られた残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物を白色固体として得た(20mg、63.5%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm1.36 - 1.97 (m, 8 H), 2.30 (s, 3 H), 3.70 (br s, 1 H), 4.27 (br s, 1 H), 4.33 - 4.46 (m, 2 H),
6.73 (d, J=6.35 Hz, 1 H), 6.79 (d, J=7.32 Hz, 1 H), 7.17 (t, J=7.57 Hz, 1 H), 7.43 (d, J=7.81 Hz, 1 H), 7.46 (s, 1 H), 7.76 (br s, 2 H), 8.29 (s, 1 H), 8.79 (s, 1 H)。[M+H]C
20H
24FN
5Oにおける計算値370;実測値、370。
【0319】
調製8:メチル2−クロロ−4−シアノニコチナート
【化74】
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【0320】
A.メチル2−クロロ−4−ヨードニコチナート
【化75】
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【0321】
ヘキサン溶液(1.6M、13.70mL、21.93mmol)中のブチルリチウムをTHF(100mL)中のジイソプロピルアミン(3.57mL、25.06mmol)の溶液に−78℃で滴下し、混合物を30分間撹拌した。THF(50mL)中の2−
クロロ−3−ヨードピリジン(5.00g、20.88mmol)の溶液を反応混合物に−78℃で滴下し、得られた混合物を−78℃で2時間撹拌した。ドライアイスを反応混合物に添加し、これを室温まで温め、一晩撹拌した。得られた混合物をH
2Oで反応停止処理し、有機相をH
2Oで洗浄した。合わせた水相を濃HClで酸性にし、EtOAcで抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させ、粗2−クロロ−4−ヨードニコチン酸を得、これをDMF(70mL)中、炭酸カリウム(5.77g、41.8mmol)及びヨードメタン(1.567mL、25.06mmol)と合わせた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いでこれにEt
2O及びH
2Oを添加した。有機相をH
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を白色固体として得た(3.23g、52.0%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 4.01 (s, 3 H), 7.68 - 7.76 (m, 1 H), 7.97 - 8.11 (m, 1 H)。[M+H]C
7H
5ClINO
2における計算値298;実測値、298。
【0322】
B.メチル2−クロロ−4−シアノニコチナート
【化76】
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【0323】
DMA(40mL)中のメチル2−クロロ−4−ヨードニコチナート(3.20g、10.76mmol)及びシアノ銅(0.963g、10.76mmol)の溶液を140℃で一晩撹拌した。反応後、混合物をセライトを通して濾過し、濾液をH
2O及びEtOAcで希釈した。水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、H
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=10/1)により精製し、表題化合物を白色固体として得た(730mg、34.5%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 4.07 (s, 3 H), 7.57 (d, J=5.37 Hz, 1 H), 8.66 (d, J=4.88 Hz, 1 H)。
【0324】
調製9:メチル6−クロロ−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート
【化77】
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【0325】
A.メチル4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート
【化78】
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【0326】
DME(15mL)中のメチル2−クロロ−4−シアノニコチナート(730mg、3.71mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(927mg、4.46mmol)、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(261mg、0.371mmol)及びフッ化カリウム(2697mg、14.85mmol)の混合物をマイクロ波照射下120℃で1時間撹拌した。混合物をセライトを通して濾過し、濾液をH
2O及びEtOAcで希釈した。有機相をH
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を薄黄色固体として得た(470mg、52.3%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 3.97 (s, 3 H), 4.03 (s, 3 H), 7.41 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 7.82 (s, 1 H), 7.91
(s, 1 H), 8.79 (d, J=4.88 Hz, 1 H)。[M+H]C
12H
10N
4O
2における計算値243;実測値、243。
【0327】
B.メチル6−クロロ−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート
【0328】
DCM(10mL)中のメチル4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート(470mg、1.940mmol)の混合物に、尿素−過酸化水素化合物(1/1、913mg、9.70mmol)、及び0℃で2,2,2−トリフルオロ酢酸無水物(1.370mL、9.70mmol)添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。さらに尿素−過酸化水素化合物(1/1、400mg)を添加し、混合物を室温でさらに3時間撹拌し、その後、NaHCO
3飽和水溶液及びCHCl
3を添加した。水相をCHCl
3(3×)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させて、粗4−シアノ−3−(メトキシカルボニル)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン1−オキシドを得、これをオキシ塩化リン(2mL、21.46mmol)と合わせた。得られた混合物を80℃で5時間撹拌し、次いで、残渣まで濃縮し、これを2N NaOHで中和した。有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=1/1)により精製し、表題化合物を白色固体として得た(155mg、41.3%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 3.96 (s, 3 H), 4.03 (s, 3 H), 7.41 (s, 1 H), 7.81 (s, 1 H), 7.94 (s, 1 H)。[M+H]C
12H
9ClN
4O
2における計算値277
;実測値、277。
【0329】
調製10:tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化79】
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【0330】
A.メチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート
【化80】
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【0331】
DMA(2mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート(155mg、0.560mmol)及びtert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(144mg、0.672mmol)の混合物を150℃でマイクロ波照射下1時間撹拌した。得られた混合物にH
2O及びEtOAcを添加した。有機相を、H
2O(3×)及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を黄色の油状物として得た(100mg、39.3%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.34 - 1.95 (m, 17 H), 3.92 (s, 3 H), 3.93 (s, 3 H), 4.87 (br s, 1 H), 5.66 (br s, 1 H), 6.52 (s, 1 H), 7.78 - 7.83 (m, 2 H)。[M+H]C
23H
30N
6O
4における計算値455;実測値、455。
【0332】
B.tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【0333】
MeOH(5mL)及びHOAc(1mL)中のメチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート(110mg、0.242mmol)及びパラジウム炭素(2.58mg、0.024mmol)の溶液をH
2雰囲気下で室温で一晩撹拌した。反応後、混合物をセライトを通して濾過し、濾液を蒸発させ、残渣をMeOH及びNaHCO
3飽和水溶液で希釈した。混合物を室温で30分間撹拌し、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上のクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製し、表題化合物を得た(60mg、58.1%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.26 - 1.87 (m, 17 H), 3.91 (s, 3 H), 4.25 (br s, 2 H), 5.16 - 5.49 (m 2 H), 6.23 (br s, 1 H), 6.75 (br s, 1 H), 8.18 - 8.44 (m, 1 H), 8.76 - 9.05 (m, 1 H)。
【0334】
実施例26:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化81】
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【0335】
DCM(1mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(94mg、0.22mmol)及びTFA(1mL、12.98mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。次いで混合物を濃縮した。残渣を分取HPLC(01−25;5.45min)により精製し、塩基性にし、表題化合物を黄色固体(10mg、14%)として得た。
1H NMR (500
MHz, DMSO-d
6)δppm 122 - 1.61 (m, 8 H), 3.63 (s, 3 H), 4.19 (s, 2 H), 6.46 (br s, 1 H), 7.98 (s, 1 H), 8.29 (s, 1 H), 8.85 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
22N
6Oにおける計算値327;実測値、327。
【0336】
調製11:(3R,4R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジアミン
【化82】
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【0337】
A.(3R,4S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジイルジアセタート
【化83】
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【0338】
MeOH中の(3R,4S)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジイルジアセタート(8g、40mmol)及びPd/C(10%、5.0g)の混合物をH
2雰囲気下(50psi)で室温で12時間撹拌した。濾過後、残渣を濃縮し、表題化合物を得、さらに精製することなく用いた(7.5g)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 2.06 (s, 6 H), 3.95-4.03 (m, 2 H), 4.84 (t, J=4.0 Hz, 1 H), 5.15-5.20 (m, 1 H
), 5.43 (t, J=4.0 Hz, 1 H), 6.49 (d, J=4.0 Hz, 1 H)。
【0339】
B.(3R,4S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジオール
【化84】
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【0340】
MeOH中の(3R,4S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジイルジアセタート(7.5g、0.4mmol)及びナトリウムメチラート(8.64g、0.16m
ol)を一晩室温で撹拌した。次いで、反応混合物を6N HClで氷浴中で反応停止処理した。混合物を濃縮し、乾固した。残渣をEtOAc(500mL)で処理し、激しく45℃で30分間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮し、表題化合物を得、さらに精製することなく用いた(4.4g)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.79-1.84 (m, 1 H), 2.00 (s, 6 H), 3.56-3.67 (m, 2 H), 3.88-3.97 (m, 2 H), 5.09-5.14 (m, 2 H)。
【0341】
C.(3R,4R)−3,4−ジアジドテトラヒドロ−2H−ピラン
【化85】
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【0342】
(3R,4S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジオール(5.0g、42.4mmol)をDCM(50mL)に溶解した。混合物にピリジン(2.5eq)を、及び氷浴中でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(21.5g、94.3mmol)を添加した。反応を15分で完成させた。混合物にDMF(50mL)及びヘキサメチルホスホルアミド(1mL)を添加し、続けてアジ化ナトリウム(25.0g、385.0mmol)を添加した。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。DCMを減圧下で除去した。水を添加し、混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、表題化合物を得、さらに精製することなく用いた(1.88g)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.85-1.90 (m, 1 H), 2.05-2.09 (m, 1 H), 3.54-3.60 (m, 1 H), 3.65-3.72 (m, 1 H), 3.81-3.89 (m, 1 H), 3.91-3.95
(m, 1 H)。
【0343】
D.(3R,4R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジアミン
【0344】
MeOH中の(3R,4R)−3,4−ジアジドテトラヒドロ−2H−ピラン(1.0g、5.9mmol)、ジ−tert−ブチルピロカルボナート(2.8g、12.9mmol)及びPd/C(10%、1.0g)の混合物をH
2雰囲気下(50psi)で室温で12時間撹拌した。濾過後、残渣を濃縮し、カラムクロマトグラフィーによりEtOAc及び石油エーテル(EtOAc/PE=1/3)で溶出して精製し、中間体ジ−tert−ブチルN,N−((3R,4R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジイル)−ビスカルバマート(1.2g)を得た。中間体を1M HCl−EtOAcに溶解し、室温で一晩撹拌し、表題化合物を得た(400mg、58%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.93-1.97 (m, 1 H), 2.12-2.22 (m, 1 H), 3.60-3.66 (m, 1 H), 3.76-3.79 (m, 2 H), 3.86-3.92 (m, 1 H), 4.04-4.15 (m, 1 H)。[M+H]C
5H
12N
2Oにおける計算値117;実測値、117。
【0345】
実施例27:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化86】
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【0346】
tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマートの代わりに(3R,4R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジアミンを用いて、実施例26と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。所望の立体異性体を分取HPLCを用いて単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 3.52 (m, 2 H), 3.78 - 4.01 (m & s, 10 H), 4.21 - 4.42 (m & s, 3 H), 6.50 (s, 1 H), 7.91 (br s, 2 H), 8.29 - 8.39 (m, 1 H), 8.88 - 8.96 (m, 1 H)。[M+H]C
16H
20N
6O
2における計算値329;実測値、329。
【0347】
実施例28:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化87】
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【0348】
A.tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化88】
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【0349】
DCM(1mL)及びMeOH(1mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
(150mg、0.352mmol)及びSELECTFLUOR(登録商標)(150mg、0.422mmol)の溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、水を添加し、混合物をCHCl
3(3×)で抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物を得た(15mg、9.60%)。[M+H]C
22H
29FN
6O
3における計算値445;実測値、445。
【0350】
B.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−
(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0351】
DCM(0.5mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(15mg、0.034mmol)及びTFA(0.5mL、6.49mmol)の溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物のTFA塩を得た(7mg、60.2%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.37 - 2.01 (m, 8 H), 3.67 (br s, 1 H), 3.89 (s, 3 H), 4.32 - 4.43 (m,
2 H), 4.45 (br s, 1 H), 6.77 (d, J=6.35 Hz, 1 H), 7.93 (br s, 3 H), 8.30
(s, 1 H), 8.36 (s, 1 H), 8.84 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
21FN
6Oにおける計算値345
;実測値、345。
【0352】
実施例29:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化89】
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【0353】
A.tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化90】
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【0354】
DCM(1mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(30mg、0.070mmol)及びN−クロロスクシンイミド(9.86mg、0.074mmol)の溶液を室温で一晩撹拌した。さらにN−クロロスクシンイミド(1eq)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。水及びCHCl
3を混合物に添加し、有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物を得た(20mg、61.7%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.18 - 2.09 (m, 17 H), 4.02 (s, 3 H), 4.28 - 4.45 (m, 2 H), 5.80 (br s, 1 H), 8.39 (br s, 1 H), 9.03 (br s, 1 H)。[M+H]C
22H
29ClN
6O
3における計算値461;実測値、461。
【0355】
B.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0356】
HCl(0.5mL、16.46mmol)及びHOAc(1mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(10.00mg、0.022mmol)の溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣IPEで洗浄し、表題化合物のHCl塩を得た(5mg、63.9%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.48 - 1.97 (m, 8 H), 3.72 - 3.78 (m, 1 H), 3.96 (br s, 3 H), 4.35 (d, J=4.88 Hz, 2 H), 4.57 (br s, 1 H), 6.29 (d, J=6.83 Hz, 1 H), 7.93 (br s, 2 H), 8.40 - 8.45 (m, 1 H), 8.49 (s, 1 H), 8.98 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
21ClN
6Oにおけ
る計算値361;実測値、361。
【0357】
調製12:4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化91】
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【0358】
A.4,6−ジクロロ−7−フルオロ−1−ヒドロキシフロ[3,4−c]ピリジン−3(1H)−オン
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
THF(200mL)中のブチルリチウム−ヘキサン溶液(100mL、160mmol)にTHF(15mL)中のジイソプロピルアミン(27.4mL、192mmol)を−78℃でゆっくりと添加した。混合物を同じ温度で15分間撹拌した。THF(15mL)中の2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチン酸(14.98g、71.4mmol)の溶液を添加し、混合物を2時間撹拌した。次に、DMF(29.3mL、378mmol)を添加し、混合物を1時間撹拌した。塩酸(1N、400mL)を添加し、次いで混合物をEtOAc(2×300mL)で抽出した。有機相をNaHCO
3飽和水溶液で塩基性にし、水相を分離させた。水相を1N HCl(300mL)で再度酸性にした。EtOAc(2×300mL)で抽出した。有機相をH
2O(200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をヘキサン/EtOAc(1/8)で洗浄し、表題化合物を白色固体として得た(11.5g、67.7%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 6.85 (br s, 1 H), 8.82 (br s, 1 H)。
【0360】
B.4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0361】
MeOH(400mL)中の4,6−ジクロロ−7−フルオロ−1−ヒドロキシフロ[3,4−c]ピリジン−3(1H)−オン(25.8g、108mmol)及び(2,4
−ジメトキシフェニル)メタンアミン(34.2mL、228mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。トリアセトキシヒドロホウ酸ナトリウム(22.98g、108mmol)を混合物に添加し、これを室温で2時間撹拌した。次に、HCl(2N、120mL)を添加し、得られた固体(17.3g)を濾過により単離した。DMF(200mL)中の固体、N1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン 塩酸塩(10.35g、54mmol)及び1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−オール 水和物(8.27g、54mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。次に、水を添加し、混合物をEtOAc(2×300mL)で抽出した。有機相を合わせ、NaHCO
3飽和水溶液(300mL)、H
2O(300mL)、及びブライン(300mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAcで洗浄し、表題化合物を薄黄色固体(6.7g、16.7%)として得た。[M+H]C
16H
13Cl
2FN
2O
3における計算値371;実測値、371。
【0362】
調製13:tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化93】
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【0363】
ACN(20mL)中の4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(4.8g、12.93mmol)及びtert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(4.16g、19.40mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(3.39mL、19.40mmol)の混合物を100℃で3日間撹拌した。水及びEtOAcを添加し、水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=1/1)により精製し、表題化合物を褐色の無定形固体(3.31g、46.6%)として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.35 - 2.02 (m, 17 H), 3.80 (s, 3 H), 3.84 (s, 3 H), 4.01 (br s, 1 H), 4.20 (s, 2H), 4.23 (br s, 1 H), 4.66 (s, 2 H), 4.91 (br s, 1 H), 6.40 - 6.52 (m, 2 H), 7.20 -7.28 (m, 1 H)。[M+H]C
27H
34ClFN
4O
5における計算値549;実測値、549。
【0364】
実施例30:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(HCl塩)
【化94】
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【0365】
A.tert−ブチル(1S,2R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化95】
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【0366】
DME(2mL)及びH
2O(0.667mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(200mg、0.364mmol)、炭酸ナトリウム(77mg、0.729mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(91mg、0.437mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(25.6mg、0.036mmol)の混合物を85℃で2時間撹拌した。得られた混合物にEtOAcを添加した。水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上クロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=2/3)により精製し、表題化合物を黄色の油状物として得た(88mg、40.6%).
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.28 - 2.01 (m, 17 H), 3.80 (d, J=2.93 Hz, 3 H), 3.85 (s, 3 H), 3.91 - 4.01 (m, 4 H), 4.23 (br s, 2 H), 4.41 (br s, 1 H),
4.68 (d, J=1.95 Hz, 2 H), 5.36 (br s, 1 H), 6.36 - 6.54 (m, 2 H), 7.15 - 7.21 (m, 1 H), 8.26 (br s, 1 H), 9.02 (br s, 1 H)。[M+H]C
31H
39FN
6O
5におけ
る計算値595;実測値、595。
【0367】
B.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
tert−ブチル(1S,2R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(2.4g、4.04mmol)及びTFA(5mL、64.9mmol)の溶液を80℃で30分間撹拌した。得られた懸濁液をEtOAc(5mL)で希釈し、濾過した。濾液を真空下で蒸発させた。残渣をH
2O(300mL)及びEtOAc(100mL)で希釈し、濾過した。沈殿物をEtOAcで洗浄し、乾燥し、表題化合物をTFA塩(900mg)として得た。濾液をEtOAc(200mL)で抽出した。水相NaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×400mL)及びTHF(2×200mL)で抽出した。有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をEtOAcで洗浄し、表題化合物の第1収集物(400mg)を遊離塩基として得た。上記で得られたTFA塩をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)で希釈し、及び室温で一晩撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、固体をEtOAcで洗浄し、表題化合物の第2収集物(700mg)を遊離塩基として得た(1.1g、79%)。
【0368】
C.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(HCl塩)
【0369】
THF(300mL)中の6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(2.300g、6.68mmol)の溶液に、EtOAc(20mL、20.0mmol)中、1N HClを滴下し、及び混合物を室温で30分間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、沈殿物を回収し、EtOAc(10mL)で洗浄し、表題化合物の粗HCl塩を得た(2.55g)。粗化合物をEtOH(60mL)及びH
2O(16mL)から再結晶化し、表題化合物のHCl塩を白色固体として得た(1.5g、59.0%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.34 - 1.99 (m, 8 H), 3.67 (br s, 3 H), 3.89 (br s, 3 H), 4.32 - 4.43 (m, 2 H), 4.45 (br s, 1 H), 6.76 (d, J=5.86 Hz, 1 H), 7.88 (br s, 3 H), 8.29 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 8.36 (s, 1 H), 8.84 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
21FN
6Oにおける計算値345;実
測値、345。
【0370】
実施例31:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化96】
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【0371】
A.tert−ブチル(1S,2R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化97】
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【0372】
DME(1mL)及びH
2O(0.333mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(100mg、0.182mmol)、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(53.4mg、0.219mmol)、炭酸ナトリウム(48.3mg、0.455mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(21.05mg、0.
018mmol)の混合物を85℃で3時間撹拌した。反応後、混合物を濾過し、濾液をEtOAc及びH
2Oで希釈した。水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をSiO
2上でクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を得た(53mg、46.1%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.17 - 2.03 (m, 17 H), 3.74 - 3.81(m, 3 H), 3.84 - 3.89 (m, 3 H
), 4.04 (br s, 1 H), 4.26 (br s, 2 H), 4.46 (br s, 1 H), 4.71 (br s, 2 H), 6.36 - 6.55 (m, 2 H), 6.83 (d, J=5.86 Hz, 1 H), 7.18 - 7.31 (m, 2 H), 8.42 (br s, 1 H), 8.47 - 8.57 (m, 1 H), 9.42 (br s, 1 H)。
【0373】
B.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0374】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(52mg、0.082mmol)及びTFA(1mL、12.98mmol)の混合物を65℃で30分間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物を白色固体として得た(15mg、47.8%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.21 - 2.07 (m, 8 H), 3.31 (br s, 1 H), 4.18 - 4.26 (m, 1 H),
4.46 (br s, 2 H), 6.61 (br s, 1 H), 7.09 (d, J=6.35 Hz, 1 H), 7.49 (d, J=7.32, 1 H), 8.36 (br s, 1 H), 8.59 (d, J= 7.81 Hz, 1 H), 8.83 (d, J=6.83 Hz, 1 H), 9.56 (br s, 1 H)。[M+H]C
20H
21FN
6Oにおける計算値381;実測値、381。
【0375】
実施例32:2−(2−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化98】
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【0376】
A.メチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−4−クロロ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化99】
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【0377】
DMF(10mL)中のメチル2,4−ジクロロ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(600.6mg、1.924mmol)、tert−ブチルピペリジン−2−イルメチルカルバマート(500.9mg、2.337mmol)及び
N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.4mL、2.296mmol)の混合物を0℃で3時間撹拌した。水(50mL)混合物に添加し、これをEtOAc(2×40mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、濾過した(DM1020)。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=4/1)により精製し、表題化合物を透明油状物として得た(310.5mg)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.34-1.74 (m, 15H), 2.35-2.37 (m, 3H), 3.03-3.21 (m, 2H), 3.60-3.71 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 4.43-5.04 (m, 3H), 6.94-6.98 (m, 1H), 7.23-7.46 (m, 3H), 10.13-10.43 (m, 1H)。[M+H]C
24H
33ClN
5O
4における計算値490;実測値、490。
【0378】
B.メチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−4−シアノ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化100】
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【0379】
DMF(5mL)中のメチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−4−クロロ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(399.7mg、0.816mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(96.3mg、0.083mmol)、及びシアン化亜鉛(53.2mg、0.453mmol)の混合物をマイクロ波照射下120℃で1時間撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3飽和水溶液(50mL)、水(50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、濾過した(DM1020)。濾液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=4/1)により精製し、表題化合物を無色油状物として得た(315.0mg、80%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.34-1.77 (m, 15H), 2.36-2.39 (m, 3H), 3.00-3.21 (m, 2H), 3.49-3.69 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 4.49-5.10 (m, 3H), 6.96-7.02 (m, 1H), 7.24-7.41 (m, 3H), 10.14-10.45 (m, 1H)。[M+H]C
25H
33N
6O
4に
おける計算値481;実測値、481。
【0380】
C.tert−ブチル(1−(5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−2−イル)メチルカルバマート
【化101】
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【0381】
メチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−4−シアノ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(310.1mg、0.645mmol)、パラジウム炭素(72.4mg、0.680mmol)の混合物をEtOH(8mL)中、及び1N HCl(4mL)中、室温で16時間撹拌した。混合物を濾過し、触媒を除去した。濾液をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)で3時間処理した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAc(2×40mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)、及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、表題化合物を無色固体として得た(213.4mg、73%)。
1H-NMR (DMSO-d
6)δppm 1.28 (s, 9H), 1.35 (br s, 1H), 1.49-1.56
(m, 2H), 1.67-1.69 (m, 3H), 2.31 (s, 3H), 3.06 (br s, 1H), 3.24 (br s, 2H), 4.16 (s, 2H), 4.67 (br s, 1H), 5.08 (br s, 1H), 6.77 (br s, 1H), 6.87 (d, 1H, J=7.0Hz), 7.23-7.25 (m, 1H), 7.53 (br s, 2h), 8.07 (s, 1H), 8.55 (s, 1H)。[M+H]C
24H
33N
6O
3における計算値453;実測値、453.5。
【0382】
D.2−(2−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【0383】
HOAc(3mL)中のtert−ブチル(1−(5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−2−イル)メチルカルバマート(207.1mg、0.458mmol)の溶液に、HCl(1mL、32.9mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO
3飽和水溶液(50mL)で処理し、EtOAc−THF(1/1、2×40mL)で抽出した。有機層を、NaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)、及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をEtOHで洗浄し、表題化合物を薄黄色固体(27.4mg、17%)として得た。
1H-NMR (DMSO-d
6)δppm 1.32-1.70 (m, 7H), 1.89-1.92 (m, 1H), 2.31 (s, 3H), 2.74-2.87 (m, 1H), 2.81-2.85
(m, 1H), 2.94 (br s, 1H), 4.17 (s, 2H), 4.68-4.79 (m, 2H), 6.88 (d, 1H, J=7.5 Hz), 7.22- 7.25(m, 1H), 7.49-7.50 (m, 1H), 7.60 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.58 (s, 1H)。[M+H]C
19H
25N
6Oにおける計算値353;実測値、353.5。
【0384】
調製14:メチル6−クロロ−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート
【化102】
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【0385】
A.メチル6−クロロ−4−シアノ−2−(3−(メチルチオ)フェニルアミノ)ニコチナート
【化103】
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【0386】
CH
3CN(5mL)中のメチル2,6−ジクロロ−4−シアノニコチナート(340.8mg、1.475mmol)、DIPEA(0.3mL、1.718mmol)及び3−(メチルチオ)アニリン(234.8mg、1.687mmol)の混合物を60℃で2日間撹拌した。混合物を冷却後、NaHCO
3飽和水溶液(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、SiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣IPEで洗浄し、及び濾過し、表題化合物を黄色固体(157.8mg)として得た。濾液をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=8/1)により精製し、表題化合物の別の 収集物(135.5mg)を黄色の油状物として得た(合計293mg、60%)。
1H-NMR (CDCl
3)δppm 2.52 (s, 3H), 4.05 (s, 3H), 7.00 (s, 1H), 7.03-7.05 (m, 1H), 7.25-7.32 (m, 2H), 7.66-7.67 (m, 1H), 10.51 (br s, 1H)。[M+H]C
15H
13ClN
3O
2Sにおける計算値334;実測値、334。
【0387】
B.メチル6−クロロ−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート
【0388】
DMF(10mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(3−(メチルチオ)フェニルアミノ)ニコチナート(291.1mg、0.872mmol)の溶液に、m−クロロペルオキシ安息香酸(538.9mg、2.405mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。Na
2S
2O
3水溶液(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、濾過した(DM1020)。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をIPEで洗浄し、表題化合物を黄色固体として得た(158.2mg、50%)。
1H-NMR (CDCl
3)δppm 3.11
(s, 3H), 4.07 (s, 3H), 7.10 (s, 1H), 7.57-7.60 (m, 1H), 7.70-7.72 (m, 1H), 7.91-7.93 (m, 1H), 8.25-8.26 (m, 1H), 10.73 (s, 1H)。
【0389】
実施例33:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化104】
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【0390】
A.メチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニ
コチナート
【化105】
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【0391】
THF(6mL)及びDMF(6.00mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート(162.8mg、0.445mmol)、tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(111.6mg、0.521mmol)及びEt
3N(0.1mL、0.717mmol)の混合物を60℃で12時間撹拌した。混合物を冷却後、NaHCO
3飽和水溶液(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(15mL)、水(15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、及びSiO
2を通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をIPEで洗浄し、表題化合物を黄色固体(182.2mg、75%)として得た。
1H-NMR (CDCl
3)δppm 1.42-1.67 (m, 15H), 1.84-1.91 (m, 2H), 3.07 (s, 3H
), 3.95-3.97 (m, 4H), 4.16-4.17 (m, 1H), 4.77 (s, 1H), 6.24 (s, 1H), 7.48-7.51 (m, 1H), 7.58-7.61 (m, 1H), 7.77-7.78 (m, 1H), 8.41 (s, 1H), 10.99 (s, 1H), 1H 検出されず。
【0392】
B.メチル6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート
【化106】
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【0393】
HOAc(4mL)中のメチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート(178.3mg、0.328mmol)の溶液に、HCl(4mL、132mmol)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。水(15mL)及び1M HCl(15mL)を添加して濃縮し、水層をEtOAc(10mL)で洗浄した。洗浄した水層をNaHCO
3飽和水溶液(50mL)で塩基性にし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、NaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、表題化合物を褐色固体として得た(123.2mg、85%)。
1H-NMR(CDCl
3)δppm 1.45-16.4 (m, 6H), 1.77-1.79 (m, 4H), 3.06 (s, 3H), 3.17-3.18 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 4.10-4.14 (
m, 1H), 6.03-6.05 (m, 1H), 6.29 (s, 1H), 7.48-7.51 (m, 1H), 7.58-7.60 (m, 1H), 7.71-7.72 (m, 1H), 8.53 (s, 1H), 11.01 (s, 1H)。
【0394】
C.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0395】
MeOH(4mL)及び1N HCl(4mL)中のメチル6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート(117.3mg、0.264mmol)及びパラジウム炭素(23.6mg、0.222mmol)の混合物を水素雰囲気下で室温で16時間撹拌した。混合物を濾過して触媒を除去し、濾液をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)で処理し、及び室温で20時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAc/THF(2/1、2×30mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(15mL)、水(15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(DM1020、EtOAc/MeOH=20/1)により精製し、所望の生成物を得た(37.2mg、34%)。生成物をEtOHから再結晶化し、表題化合物を無色固体として得た(13.2mg、12%)。
1H-NMR (DMSO-d
6)δppm 1.31-1.41 (m, 4H), 1.55-1.68 (m, 6H), 3.05 (s, 1H), 3.21 (s, 3H), 4.08 (s, 1H), 4.23 (s, 2H), 6.17 (s, 1H), 6.78-6.79 (m, 1H), 7.46-7.47 (m, 1H), 7.53-7.56 (m, 1H), 7.96-7.99 (m, 2H), 8.49 (s, 1H), 9.18 (s, 1H)。
【0396】
実施例34:6−((1R,2S)−2−アミノシクロペンチルアミノ)−4−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(HCl塩)
【化107】
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【0397】
A.メチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチルアミノ)−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート
【化108】
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【0398】
DMF(6mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル
)フェニルアミノ)ニコチナート(165.0mg、0.451mmol)、Et
3N(0.15mL、1.076mmol)、及びtert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロペンチルカルバマート(142.0mg、0.709mmol)の混合物を60℃で12時間撹拌した。NaHCO
3飽和水溶液(20mL)を混合物に添加し、次いでこれを、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、及び濾過した(DM1020)。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=1/1)により精製し、次いで、IPEと共に粉砕し、表題化合物を得た(147mg)。
【0399】
B.tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロペンチルカルバマート
【化109】
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【0400】
MeOH(10mL)及びHOAc(10mL)中のメチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチルアミノ)−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート(141.1mg、0.266mmol)及び水酸化パラジウム炭素(43.2mg、0.308mmol)の混合物を水素雰囲気下で室温で12時間撹拌した。混合物を濾過して触媒を除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)及びMeOH(20mL)で処理した。混合物を室温で6時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO
3飽和水溶液(30mL)で処理し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(DM1020、EtOAc)により精製し、所望の生成物を得た(46.5mg)。生成物をIPE/EtOAcで洗浄し、表題化合物を薄褐色固体として得た(34.7mg、26%)。
【0401】
C.6−((1R,2S)−2−アミノシクロペンチルアミノ)−4−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(HCl塩)
【0402】
HOAc(2mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロペンチルカルバマート(16.5mg、0.329mmol)及びHCl(1mL、32.9mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をEtOH−H
2Oから再結晶化し、表題化合物を得た(9.6mg、67%)。
1H-NMR (DMSO-d
6)δppm 1.63-1.79 (m, 4H), 20.3-2.06
(m, 1H), 2.19-2.20 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.74 (br s, 1H), 4.23-4.28 (m, 2H), 4.45 (br s, 1H), 6.22 (s, 1H), 7.34-7.35 (m, 1H), 7.51-7.58 (m, 3H), 7.73 (br s, 3H), 8.13 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 9.26 (s, 1H)。
【0403】
実施例35:(R)−4−メチル−2−(4−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)ペンタンアミド
【化110】
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【0404】
A.(R)−メチル6−(1−アミノ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イルアミノ)−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート
【化111】
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【0405】
DMF(4mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート(120.7mg、0.330mmol)、(R)−2−アミノ−4−メチルペンタンアミド(67.1mg、0.515mmol)、及びEt
3N(0.1mL、0.717mmol)の混合物を60℃で14時間撹拌した。NaHCO
3飽和水溶液(20mL)混合物に添加し、次いでこれを、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、及び濾過した(DM1020)。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン/EtOAc=1/2)により精製し、次いで、IPEと共に粉砕し、表題化合物を得た(76mg、50%)。
【0406】
B.(R)−4−メチル−2−(4−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)ペンタンアミド
【0407】
MeOH(6mL)及びHOAc(3mL)中の(R)−メチル6−(1−アミノ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イルアミノ)−4−シアノ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニルアミノ)ニコチナート(73.2mg、0.159mmol)及び水酸化パラジウム炭素(23.2mg、0.165mmol)の混合物を水素雰囲気下で室温で12時間撹拌した。混合物を濾過して触媒を除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)及びMeOH(20mL)で処理した。得られた混合物を室温で16時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO
3飽和水溶液(30mL)で処理し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をEtOHから再結晶
化し、表題化合物を白色固体として得た(18.8mg、27%)。
1H-NMR (DMSO-d
6)δppm 0.87-0.94 (m, 6H), 1.54-1.63 (m, 2H), 1.76 (br s, 1H), 3.32 (s, 3H
), 4.24 (s, 2H), 4.50 (br s, 1H), 6.17 (s, 1H), 7.00-7.04 (m, 2H), 7.22
(br s, 1H), 7.47-7.57 (m, 2H), 8.01 (br s, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.45 (br
s, 1H), 9.23 (s, 1H)。[M+H]C
20H
26N
5O
4Sにおける計算値432;実測値、432.5。
【0408】
実施例36:(R)−4−メチル−2−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)ペンタンアミド
【化112】
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【0409】
A.(R)−メチル6−(1−アミノ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イルアミノ)−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート
【化113】
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【0410】
DMA(2mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート(82.9mg、0.300mmol)及び(R)−2−アミノ−4−メチルペンタンアミド(39.0mg、0.300mmol)の混合物を150℃で12時間撹拌した。次いで、水を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液、水、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc)により精製し、表題化合物を黄色の油状物として得た(11.7mg、11%)。
【0411】
B.(R)−4−メチル−2−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)ペンタンアミド
【0412】
MeOH(2mL)及びHOAc(2mL)中の(R)−メチル6−(1−アミノ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イルアミノ)−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート(20.3mg、0.055mmol)及び水酸化パラジウム(10mg、0.094mmol)の混合物を水素雰囲気下で室温で3時間撹拌した。混合物を濾過して触媒を除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)及びEtOAc(20mL)で12時間処理した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)
、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(DM1020、EtOAc/MeOH=15/1−10/1)により精製し、表題化合物を白色固体として得た(10.2mg、54%)。
1H-NMR (DMSO-d
6)δppm 0.88-0.95 (m, 6H), 1.52-1.60 (m, 2H), 1.73-1.76 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 4.21 (s, 2H), 4.48 (br s, 1H), 6.43 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 7.03 (br s, 1H), 7.42 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.92 (s, 1H)。[M+H]C
17H
23N
6O
2における計算値343;実測
値、343。
【0413】
実施例37:2−((1R,2S)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化114】
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【0414】
MeOH(2mL)中の2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン(10mg、0.028mmol)、パラホルムアルデヒド(0.852mg、0.028mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した。シアノトリヒドロホウ酸ナトリウム(1.783mg、0.028mmol)を添加し、室温で一晩撹拌した。混合物を逆相分取HPLCにより精製し、表題化合物のTFA塩を得た(5mg、46%)。
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.44 -1.57 (m, 4 H), 1.85 (br s, 4 H), 2.32
(s, 3 H), 2.64 - 2.87 (2s, 6 H), 4.20 (d, J=4.55 Hz, 2 H), 6.91 (d, J=7.07 Hz, 1 H), 7.00 (s, 1 H), 7.13 (s, 1 H), 7.17 - 7.34 (m, 2 H), 8.19 (br
s, 1 H), 8.68 (br s, 1 H)。[M+H]C
21H
28N
6Oにおける計算値381;実測値、381。
【0415】
実施例38:2−((1R,2S)−2−(メチルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化115】
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【0416】
MeOH(2mL)中の2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン(17.7mg、0.050mmol)、パラホルムアルデヒド(1.508mg、0.050mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した。シアノトリヒドロホウ酸ナトリウム(3.16mg、0.050mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反
応を中止し、混合物を逆相分取HPLCにより精製し、表題化合物のTFA塩を得た(5mg、27%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.35-1.79 (m, 8 H), 2.32 (s,
3 H), 4.20 (br s, 2 H), 6.52 (br s, 2 H), 6.91 (d, J=7.33 Hz, 1 H), 7.24
(t, J=7.71 Hz, 2 H), 8.03 (br s, 1 H), 8.16 (br s, 2 H), 8.40 (br s, 1 H), 8.66 (br s, 1 H)。[M+H]C
20H
26N
6Oにおける計算値367;実測値、367。
【0417】
実施例39:2’−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4’−(m−トリルアミノ)スピロ[シクロプロパン−1,7’−ピロロ[3,4−d]ピリミジン]−5’(6’H)−オン
【化116】
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【0418】
A.tert−ブチル(1S,2R)−2−(5’−オキソ−4’−(m−トリルアミノ)−5’,6’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,7’−ピロロ[3,4−d]ピリミジン]−2’−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化117】
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【0419】
エチルマグネシウム臭化物(0.069mL、0.208mmol)を室温でメチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(50mg、0.104mmol)及びテトライソプロピルオルトチタナート(0.091mL、0.312mmol)のEt
2O(5mL)溶液中に添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌し及び、次いでEtOAcで希釈した。有機相をNaHCO
3飽和水溶液、ブライン及び水で洗浄し、乾燥し、次いで濃縮し、桃色の残渣を得、これを逆相分取HPLCにより精製した。画分を回収し、残渣まで濃縮し、これを次の工程に用いた。[M+H]C
26H
34N
6O
3における計算値479;実測値、479。
【0420】
B.2’−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4’−(m−トリルアミノ)スピロ[シクロプロパン−1,7’−ピロロ[3,4−d]ピリミジン]−5’(6’H)−オン
【0421】
DCM(5mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(5’−オキソ−4’−(m−トリルアミノ)−5’,6’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,7’−ピロロ[3,4−d]ピリミジン]−2’−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(50mg、0.104mmol)の溶液をTFA(2mL)で1時間処理し、及び逆相分取HPLCにより精製した。回収した画分を凍結乾燥し、表題化合物のTFA塩を得た(2工程において、4mg、10%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.12 - 1.31 (m,
1 H), 1.42 (m, 6 H), 1.63 (m, 3 H), 1.86 (m, 2 H), 2.33 (s, 3 H), 3.62 (br s, 1 H), 4.18 (br s, 1 H), 6.91 (d, J=7.33 Hz, 1 H), 7.24 (t, J=7.71 Hz, 1 H), 7.36 - 7.56 (m, 1 H), 7.60 (br s, 1 H), 7.73 (br s, 2 H), 8.33 (br s, 1 H), 8.65 (br s, 1 H)。[M+H]C
21H
26N
6Oにおける計算値379;実測値、379
。
【0422】
実施例40:2−(2−アミノエチルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化118】
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【0423】
A.メチル4−メチル−2−(メチルチオ)−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化119】
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【0424】
メチル2−クロロ−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.078g、0.267mmol)をDMF(3mL)に溶解した。ナトリウムチオメトキシド(0.019g、0.267mmol)を添加し、室温で1時間撹拌させた。反応混合物を氷の上に注いだ。1N HClでpHを7に調整した。表題化合物を真空濾過により黄色固体として単離した(72.8mg、90%)。[M+H]C
15H
17N
3O
2Sにおける計算値304;実測値、304。
【0425】
B.6−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−(メチルチオ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化120】
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【0426】
ジオキサン(12mL)中のメチル4−メチル−2−(メチルチオ)−6−(m−トリ
ルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.44g、1.45mmol)及び二酸化セレン(0.32g、2.89mmol)の混合物を100℃で24時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過した。濾液を濃縮し、乾燥して、褐色の泡状物(0.459g)を得、これをDCM(6mL)及びMeOH(3mL)中の(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(0.217mL、1.446mmol)に分散させた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。水素化シアノほう素ナトリウム(0.227g、3.62mmol)を添加し、室温で20時間撹拌した。固相を濾過し、MeOHで洗浄し、表題化合物を黄色固体(0.537g、85%)として得た。[M+H]C
23H
24N
4O
3Sにおける計算値437;実測値、437。
【0427】
C.6−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−(メチルスルホニル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化121】
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【0428】
6−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−(メチルチオ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン(0.432g、0.990mmol)をDCM(10mL)に溶解した。溶液を氷浴中で冷やし、及びm−クロロペルオキシ安息香酸(0.256g、1.484mmol)を添加した。反応物を3時間撹拌しながら室温まで温めた。m−クロロペルオキシ安息香酸(0.170g、0.990mmol)の第2アリコートを反応混合物に添加し、これを1時間撹拌した。m−クロロペルオキシ安息香酸(0.100g、0.579mmol)の第3アリコートを添加した。反応混合物を30分間撹拌し、DCM(20mL)で希釈し、及びNaHCO
3飽和水溶液(20mL)で反応停止処理した。有機相をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、及び無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を真空下で除去し、表題化合物を淡褐色のガラス状固体(330mg、71%)として得た。[M+H]C
23H
24N
4O
5Sにおける計算値469;実測値、469。
【0429】
D.tert−ブチル2−(6−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)エチルカルバマート
【化122】
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【0430】
DMA(2mL)中の6−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−(メチルスルホニル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン(0.07g、0.149mmol)、tert−ブチル2−アミノエチルカルバマート(0.024g、0.149mmol)、及びEt
3N(0.104mL、0.747mmol)の混合物を密閉管中で90℃で4時間加熱した。反応混合物を氷の上にゆっくりと注ぎ、pHを1N HClを添加して約7に調整し、黄褐色固体の沈殿を得た。固体を真空濾過によりを単離し、水で洗浄し、真空下で乾燥し、表題化合物を黄褐色固体として得た(55mg、67%)。[M+H]C
29H
36N
6O
5における計算値549;実測値、549。
【0431】
E.2−(2−アミノエチルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【0432】
TFA(2mL)中のtert−ブチル2−(6−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)エチルカルバマート(0.055g、0.100mmol)の混合物を70℃で1.5時間撹拌した。反応後、溶媒を除去し、得られた残渣をDMSO及びMeOH(1/1)の溶液に分散させた。混合物を濾過し、濾液を分取HPLCで精製した。画分を回収し、真空下で乾燥し、表題化合物のTFA塩を淡白色固体として得た(28mg、93%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 2.21 - 2.40 (m, 3 H) 2.90 - 3.21 (m, 2 H) 3.57 (q, J=5.86 Hz, 2 H) 4.19 (br s, 2 H) 6.90 (br s, 1 H)7.13 - 7.34 (m, 1 H) 7.54 (br s, 1 H) 7.56 - 7.74 (m, 2 H) 7.80
(br s, 2 H) 8.18 (d, J=13.67 Hz, 1 H) 8.54 - 8.82 (m, 1 H)。[M+H]C
15H
18N
6Oにおける計算値299;実測値、299。
【0433】
実施例41:2−(2−アミノ−2−メチルプロピルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化123】
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【0434】
tert−ブチル2−アミノエチルカルバマートの代わりにtert−ブチル1−アミノ−2−メチルプロパン−2−イルカルバマートを用いて、実施例40と同様の方法で表
題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.14 - 1.53 (m, 6 H), 2.37 (br s, 3 H), 3.62 (br s, 2 H), 4.12 - 4.47 (m, 2 H), 6.77 - 7.15
(m, 1 H), 7.13 - 7.40 (m, 1 H), 7.40 - 7.79 (m, 2 H)。[M+H]C
17H
22N
6Oにお
ける計算値327;実測値、327。
【0435】
実施例42:2−(5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)アセトアミド
【化124】
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【0436】
tert−ブチル2−アミノエチルカルバマートの代わりにグリシンアミド塩酸塩を用いて、実施例40と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 2.38 (s, 3 H), 4.11 (br s, 2 H), 4.41 (br s, 2 H), 7.02 (br s, 1 H), 7.27 (br s, 1 H), 7.51 (br s, 2 H)。[M+H]C
15H
16N
6O
2における計算値313;実測値、313。
【0437】
実施例43:2−((2−アミノエチル)(メチル)アミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化125】
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【0438】
tert−ブチル2−アミノエチルカルバマートの代わりにtert−ブチル2−(メチルアミノ)エチルカルバマート塩酸塩を用いて、実施例40と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 2.35 (s, 3 H), 3.26 (t, J=5.86 Hz, 2 H), 3.30 (s, 3 H), 3.89 - 4.04 (m, 2 H), 4.24 (s, 2 H), 6.94
(d, J=7.32 Hz, 1 H), 7.23 (t, J=7.81 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=7.81 Hz, 2 H)。[M+H]C
16H
20N
6Oにおける計算値313;実測値、313。
【0439】
実施例44:2−(ピロリジン−2−イルメチルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化126】
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【0440】
tert−ブチル2−アミノエチルカルバマートの代わりにtert−ブチル2−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシラートを用いて、実施例40と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.80 (br s, 1 H),
1.91 - 2.26 (m, 3 H), 2.38 (br s, 3 H), 3.19 (br s, 1 H), 3.63 (d, J=7.32 Hz, 1 H), 3.71 - 4.03 (m, 2 H), 4.15 - 4.51 (m, 2 H), 6.74 - 7.16 (m, 1 H), 7.13 - 7.76 (m, 3 H)。[M+H]C
18H
22N
6Oにおける計算値339;実測値、339。
【0441】
実施例45:2−(3−アミノピロリジン−1−イル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化127】
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【0442】
tert−ブチル2−アミノエチルカルバマートの代わりにtert−ブチルピロリジン−3−イルカルバマートを用いて、実施例40と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 2.13 - 2.28 (m, 1 H), 2.35 (s, 3 H), 2.51 (dd, J=13.42, 6.10 Hz, 1 H), 3.69 - 4.12 (m, 5 H), 4.22 (d, J=18.06 Hz, 2 H), 6.93 (d, J=7.32 Hz, 1 H), 7.21 (t, J=7.81 Hz, 1 H), 7.46 - 7.69
(m, 2 H)。[M+H]C
17H
20N
6Oにおける計算値325;実測値、325。
【0443】
調製15:エチル4−クロロ−6−メチル−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化128】
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【0444】
エチル4−ヒドロキシ−6−メチル−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.2g、0.876mmol)、テトラエチルアンモニウム クロリド(0.145g、0.876mmol)、及びN,N−ジメチルアニリン(0.112mL、0.876mmol)をアセトニトリル(10mL)に分散させた。反応混合物を短時間で撹拌し、続いて亜リン酸オキシクロリド(0.204mL、2.190mmol)を添加した。反応物を100℃で4時間加熱した。次いで溶媒を真空下で除去した。残渣を氷の上に注ぎ、淡白色油状物を得、これをDCM(2×15mL)で抽出し、及び無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を真空下で除去し、表題化合物を黄色がかった緑色の油状物と
して得た(0.179g、83%)。[M+H]C
9H
11ClN
2O
2Sにおける計算値247;実測値、247。
【0445】
実施例46:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化129】
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【0446】
A.エチル4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−メチル−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化130】
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【0447】
エチル4−クロロ−6−メチル−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.179g、0.726mmol)、1,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.242g、1.088mmol)、及びPdCl
2(dppf)(0.106g、0.145mmol)をDMA(2mL)に分散させた。10分後、2N炭酸ナトリウム(1.814mL、3.63mmol)反応混合物に添加した。反応混合物を窒素でパージし、バイアルに密封し、次いで、80℃で5時間加熱した。次いで混合物をセライトのパッドを通して濾過し、MeOHですすぎ、及び濾液を逆相分取HPLCで精製した。画分を真空下で濃縮し、表題化合物を黄褐色の針状物として得た(0.159g、71%)。[M+H]C
14H
18N
4O
2Sにおける計算値307;実測値、307。
【0448】
B.エチル4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−メチル−2−(メチルスルホニル)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化131】
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【0449】
エチル4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−メチル−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.159g、0.519mmol)
をDCM(10mL)に溶解した。溶液を氷浴中で冷やし、及びm−クロロペルオキシ安息香酸(0.134g、0.778mmol)を添加した。反応物を室温まで30分間にわたって撹拌しながら温めた。m−クロロペルオキシ安息香酸(0.159g、0.519mmol)の別のアリコートを反応混合物に添加し、及びさらに45分間撹拌した。次いで、反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、及びNaHCO
3飽和水溶液(10mL)で反応停止処理した。有機相をNaHCO
3飽和水溶液(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄し、及び無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を真空下で除去し、表題化合物を黄色の油状物として得た(173mg、98%)。[M+H]C
14H
18N
4O
4Sにおける計算値339;実測値、339。
【0450】
C.エチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−メチルピリミジン−5−カルボキシラート
【化132】
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【0451】
DMA(3mL)中のエチル4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−メチル−2−(メチルスルホニル)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.07g、0.207mmol)、tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(0.089g、0.414mmol)及びEt
3N(0.115mL、0.827mmol)の溶液を密閉管中で90℃で8時間加熱した。反応混合物を氷の上にゆっくりと注ぎ、薄黄色沈殿物を得、これを真空濾過により単離し、水で洗浄し、真空下で乾燥し、表題化合物を得た。[M+H]C
24H
36N
6O
4における計算値473;実測値、473。
【0452】
D.tert−ブチル(1S,2R)−2−(6−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化133】
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【0453】
ジオキサン(2mL)中の混合物エチル2−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−メチルピリミジン−5−カルボキシラート(0.098g、0.207mmol)及び二酸化セレン(0.046g、0.415mmol)を100℃
で24時間加熱した。次いで混合物を冷却し、濾過した。濾液を濃縮し、乾燥して、褐色の泡状物(0.1g、0.206mmol)を得、これをDCM(2mL)及びMeOH(1mL)中、酢酸ナトリウム(0.051g、0.617mmol)及び(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(0.031mL、0.206mmol)と合わせた。混合物を室温で30分間撹拌し、その後、水素化シアノほう素ナトリウム(0.032g、0.514mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌し、次いで、セライトのパッドを通して濾過し、これをMeOHですすいだ。濾液を逆相分取HPLCにより精製し、画分を真空下で濃縮し、表題化合物を黄褐色固体として得た。[M+H]C
31H
41N
7O
5における計算値592;実測値、592。
【0454】
E.2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化134】
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【0455】
TFA(2mL)中の上記で得られたtert−ブチル(1S,2R)−2−(6−(2,4−ジメトキシベンジル)−4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの混合物を70℃で2時間撹拌した。次いで混合物を逆相分取HPLCにより精製した。画分を回収し、濃縮し、表題化合物のTFA塩を白色固体として得た(0.5mg)。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.59 (br s, 2 H
), 1.67 - 2.02 (m, 6 H), 2.66 - 2.72 (m, 3 H), 3.67 (br s, 1 H), 3.85 (s, 3 H), 4.29 (s, 2 H), 4.50 - 4.64 (m, 1 H), 8.64 (br s, 1 H)。[M+H]C
17H
23N
7Oにおける計算値342;実測値、342。
【0456】
実施例47:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1H−インドール−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化135】
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【0457】
1,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−2−イルボロン酸を用いて、実施例46と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.46 - 1.72 (m, 2 H), 1.72 - 2.06 (m, 6 H), 3.56 - 3.89 (m, 1 H), 4.36 (s, 2 H), 4.52 - 4.77 (m, 1
H), 7.08 (t, J=7.57 Hz, 1 H), 7.25 (t, J=7.57 Hz, 1 H), 7.47 (d, J=8.30 H
z, 1 H), 7.58 - 7.79 (m, 2 H)。[M+H]C
20H
22N
6Oにおける計算値363;実測値、363。
【0458】
実施例48:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1H−ピラゾール−5−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化136】
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【0459】
1,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりにtert−ブチル5−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシラートを用いて、実施例46と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.44 - 1.69 (m, 2 H), 1.68 - 1.94 (m, 6 H), 3.64 (br s, 1 H), 4.41 (s, 2 H), 4.65 (br s, 1 H), 7.11 - 7.55 (m, 1 H), 7.69 (d, J=1.77 Hz, 1 H)。[M+H]C
15H
19N
7Oにおける計算値314;実測値、314。
【0460】
実施例49:2−(3−アミノプロピル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化137】
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【0461】
A.メチル2−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパ−1−イニル)−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化138】
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【0462】
メチル2−クロロ−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.4g、1.371mmol)、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(0.426g、2.74mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.032g、0.027mmol)、及び銅(I)ヨージド(0.026g、0.137mmol)をDMA(5mL)に分散させた。トリエチルアミン(0.382mL、2.74mmol)を添加し、混合物を窒素で5分間脱気した。反応混合物を
密閉管中に置き、90℃で4時間加熱し、その後、セライトのパッドを通して濾過し、これをMeOHですすいだ。濾液を逆相分取HPLCで精製し、画分を真空下で濃縮し、表題化合物を褐色油状物として得た(0.190g、34%)。[M+H]C
22H
26N
4O
4における
計算値411;実測値、411。
【0463】
B.メチル2−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル)−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート
【化139】
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【0464】
メチル2−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパ−1−イニル)−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.190g、0.463mmol)EtOH(4mL)に溶解した。この溶液にパラジウム炭素(0.049g、0.046mmol)を添加し、及び得られた混合物をH
2雰囲気下で一晩室温で撹拌した。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、及び濾液を真空下で蒸発させ、表題化合物を褐色の油状物として得、これをさらに精製することなく次の工程に用いた。[M+H]C
22H
30N
4O
4における計算値415;実測値、415。
【0465】
C.tert−ブチル3−(6−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)プロピルカルバマート
【化140】
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【0466】
ジオキサン(2mL)中のメチル2−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル)−4−メチル−6−(m−トリルアミノ)ピリミジン−5−カルボキシラート(0.124g、0.299mmol)及び二酸化セレン(0.033g、0.299mmol)の混合物を100℃で24時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過した。濾液を濃縮し、乾燥して、褐色の泡状物(0.128g、0.299mmol)を得、これを(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(0.045mL、0.299mmol)、DCM(2mL)及びMeOH(1mL)と合わせた。混合物を室温で30分間撹拌し、その後、水素化シアノほう素ナトリウム(0.047g、0.747mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌し、次いで、セライトのパッドを通して
濾過し、これをMeOHですすいだ。濾液を逆相分取HPLCで精製した。画分を回収し、濃縮し、真空下で表題化合物を黄褐色固体として得た(1.7mg、1%)。[M+H]C
30H
37N
5O
5における計算値548;実測値、548。
【0467】
D.2−(3−アミノプロピル)−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【0468】
TFA(2mL)中のtert−ブチル3−(6−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)プロピルカルバマート(1.7mg、0.003mmol)の混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物を逆相分取HPLCにより精製した。画分を回収し、濃縮し、表題化合物のTFA塩を白色固体として得た(0.6mg、65%)。
1H
NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 2.11 - 2.26 (m, 2 H), 2.30 - 2.45 (m, 3 H), 2.92 - 3.09 (m, 4 H), 4.39 (s, 2 H), 6.98 (d, J=8.34 Hz, 1 H), 7.16 - 7.35 (m, 1 H), 7.51 (s, 1 H), 7.65 (d, J=8.59 Hz, 1 H)。[M+H]C
16H
19N
5Oにおける計
算値298;実測値、298。
【0469】
実施例50:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(ベンゾフラン−3−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化141】
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【0470】
A.tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(ベンゾフラン−3−イル)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化142】
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【0471】
DME(2mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(65mg、0.118mmol)、炭酸ナトリウム水溶液(2N、0.237mL、0.474mmol)、2−(ベンゾフラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(43mg、0.178mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム クロリド(17mg、0.024mmol)の混合物をバイアルに置
いた。バイアルを窒素でパージし、密封し、120℃で1時間加熱した。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、これをMeOHですすいだ。溶媒を真空下で除去し、残渣をMeOHで希釈し、精密濾過フリットを通過させ、分取HPLCで精製した。画分を回収し、真空下で濃縮し、表題化合物を黄褐色の油状物として得た。a黄褐色oil(36.3mg、48%)。[M+H]C
35H
39FN
4O
6における計算値632;実測値、632。
【0472】
B.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(ベンゾフラン−3−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0473】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(ベンゾフラン−3−イル)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(75mg、0.119mmol)及びTFA(2mL)の混合物をバイアルに置き、125℃で3時間加熱した。次いで、溶媒を真空下で除去し、残渣を得、DMSO及びMeOH(1/1)に分散させた、精密濾過フリットを通過させ、分取HPLCで精製した。画分を回収し、溶媒を真空下で除去し、表題化合物のTFA塩を灰色固体として得た(9.2mg、20%)。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.67 (br s, 3 H), 1.79 - 2.05 (m, 5 H), 3.98 (br s, 1 H), 4.50 (s, 2 H), 4.69 (br s, 1 H), 7.28 - 7.47 (m, 2
H), 7.56 (d, J=7.81 Hz, 1 H), 8.31 (d, J=6.83 Hz, 1 H), 9.08 (s, 1 H)。[M+H]C
21H
21FN
4O
2における計算値381;実測値、381。
【0474】
実施例51:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化143】
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【0475】
2−(ベンゾフラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの代わりにイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルボロン酸を用いて、実施例50と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD
)δppm 1.50 - 1.75 (m, 3 H), 1.74 - 1.98 (m, 5 H), 3.78 (br s, 1 H), 4.58
(br s, 3 H), 7.57 (t, J = 6.35 Hz, 1 H), 7.93 - 8.21 (m, 2 H), 8.78 (br s, 1 H), 9.45 (d, J=6.35 Hz, 1 H)。[M+H]C
20H
21FN
6Oにおける計算値381;実測値、381。
【0476】
実施例52:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化144】
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【0477】
2−(ベンゾフラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの代わりにベンゾ[b]チオフェン−3−イルボロン酸を用いて、実施例50と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.50 - 1.93 (m, 8 H), 3.80 (br s, 1 H), 4.42 - 4.68 (m, 3 H), 7.38 (m, J=4.40 Hz, 2 H), 7.94 (br s, 1 H), 8.00 - 8.20 (m, 2 H)。[M+H]C
21H
21FN
4OSにお
ける計算値397;実測値、397。
【0478】
実施例53:6−((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化145】
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【0479】
A.tert−ブチル(1R,2S)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化146】
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【0480】
ACN(5mL)中の4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(200mg、0.539mmol)及びtert−ブチル(1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(173mg、0.808mmol)の混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.141mL、0.808mmol)を添加した。反応混合物を数時間100℃で密閉バイアル中で加熱し、その後、さらにアミン(0.5eq)を添加した。混合物を一晩加熱し、及び次いで溶媒を真空下で除去した。残渣をDMSO及びMeOH(1/1)に分散させ、及び得られた混合物を濾過した。濾液を分取HPLCで精製した。画分を回収し、真空下で乾燥し、表題化合物をa黄褐色固体として得た(60.7mg、2
1%)。[M+H]C
27H
34ClFN
4O
5における計算値550;実測値、550
【0481】
B.tert−ブチル(1R,2S)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化147】
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【0482】
DME(1mL)中のtert−ブチル(1R,2S)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(60mg、0.109mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(34mg、0.164mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(15mg、0.022mmol)の混合物をバイアルに置いた。バイアルを窒素でパージし、炭酸ナトリウム水溶液(2N、0.219mL、0.437mmol)を添加した。バイアルを油浴中で85℃で3時間密封加熱した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、これをMeOH及びDCMですすいだ.溶媒を真空下で除去し、残渣をDMSO及びMeOH(1/1)で希釈した。得られた混合物を濾過し、白色沈殿物を回収した(31.3mg)。母液を分取HPLCで精製した。画分を回収し、真空下で乾燥し、さらなる白色固体を回収した(10.2mg)。2つの収集物を合わせ、表題化合物を白色固体として得た(41.5mg、64%)。[M+H]C
31H
39FN
6O
5における計算値595;実測値、595。
【0483】
C.6−((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0484】
tert−ブチル(1R,2S)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(41.5mg、0.070mmol)及びTFA(2mL)の混合物を65℃で3時間加熱した。反応後、溶媒を真空下で除去した。残渣をDMSO及びMeOH(1/1)で希釈し、精密濾過フリットを通過させ、分取HPLCで精製した。画分を回収し、真空下で乾燥し、表題化合物のTFA塩を白色固体として得た(22mg、92%)。
1H
NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.56 - 2.01 (m, 8 H), 3.85 (br s, 1 H), 3.94 (br s, 3 H), 4.45 (br s, 2 H), 4.67 (br s, 1 H), 8.31 (br s, 1 H), 8.81 (br s, 1 H)。[M+H]C
17H
21FN
6Oにおける計算値345;実測値、345。
【0485】
調製16:(R)−tert−ブチル1−アミノ−3−エトキシプロパン−2−イルカルバマート
【化148】
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【0486】
A.(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−エトキシプロパン酸
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
THF(600mL)中の水素化ナトリウム(17.73g、702mmol)の懸濁液に、0℃でMeOH(18mL)を滴下した。混合物を室温で1時間撹拌し、ナトリウムメタノラート溶液を得た。ヨードエタン(25.5mL、316mmol)及びナトリウムメタノラート溶液(120mL)の一部をTHF(600mL)中の(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシプロパン酸(18g、88mmol)の溶液に添加した。室温で1時間撹拌した後、残りのナトリウムメタノラート溶液(480mL)を添加し、続いてさらにヨードエタン(9.9mL、123mmol)を追加した。混合物を室温で一晩撹拌した。次いで混合物を濃縮し、残渣を水に溶解した。水層をエーテル(250mL)で洗浄し、1N HClを用いてpH2まで酸性にし、EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を、1M Na
2S
2O
3(300mL)で洗浄し、乾燥し、濃縮した。得られた粗物質をMeOH、DCM及びDMF中で再構成し(合計容量:50mL)、逆相分取HPLCで精製した。画分を回収し、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、有機相を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を透明油状物として得た(1.81g、9%)。[M+H]C
10H
19NO
5における計算値234;実測値、234。
【0488】
B.(R)−tert−ブチル1−エトキシ−3−ヒドロキシプロパン−2−イルカルバマート
【化150】
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【0489】
THF(20mL)中の(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−エトキシプロパン酸(1.81g、7.76mmol)の溶液に、−15℃でTHF(5mL)中のクロロギ酸イソブチル(1.015mL、7.76mmol)及びTHF(5mL)中の4−メチルモルホリン(0.853mL、7.76mmol)を添加した。10分間−15℃で撹拌後、混合物をゆっくりと添加し、H
2O(7mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(0.881g、23.28mmol)の溶液に添加した。混合物を−15℃で30分間撹拌し、EtOAcで希釈した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液及びブラインで洗浄し、乾燥した。残渣をさらに精製することなく次の工程に用いた。(1.6g、94%)。[M+H]C
10H
21NO
4における計算値220;実測値、220。
【0490】
C.(R)−tert−ブチル1−アジド−3−エトキシプロパン−2−イルカルバマート
【化151】
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【0491】
DCM(1mL)中のメタンスルホニルクロリド(0.851mL、10.95mmol)をDCM(10mL)中の(R)−tert−ブチル1−エトキシ−3−ヒドロキシプロパン−2−イルカルバマート(1.6g、7.30mmol)及びEt
3N(1.538mL、10.95mmol)の溶液に0℃で添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮した。残渣をDMF(10.00mL)に溶解した。アジ化ナトリウム(2.372g、36.5mmol)及びテトラブチルアンモニウムヨージド(0.270g、0.730mmol)を添加し、及び反応混合物を75℃で4時間撹拌した。室温まで冷却後、混合物をEtOAcで希釈した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮し、真空下で表題化合物を得た(1.2g、67%)。[M+H]C
10H
20N
4O
3における
計算値245;実測値、245。
【0492】
D.(R)−tert−ブチル1−アミノ−3−エトキシプロパン−2−イルカルバマート
【0493】
MeOH(10mL)中の(R)−tert−ブチル1−アジド−3−エトキシプロパン−2−イルカルバマート(1.2g、4.91mmol)の混合物をパラジウム炭素(0.523g、4.91mmol)に添加した。混合物を水素雰囲気下で一晩室温で撹拌した。得られた粗物質をMeOH(1.0mL)中で再構成し、及び逆相分取HPLCで精製した。画分を回収し、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を透明油状物として得た(722mg、67%)。[M+H]C
10H
22N
2O
3における計算値219;実測値、219。
【0494】
調製17:(R)−tert−ブチル1−エトキシ−3−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマート
【化152】
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【0495】
A.(R)−メチル6−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−エトキシプロピルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート
【化153】
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【0496】
DMF(5mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(200mg、0.663mmol)の溶液に、DIPEA(0.232mL、1.326mmol)及び(R)−tert−ブチル1−アミノ−3−エトキシプロパン−2−イルカルバマート(174mg、0.795mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらに(R)−tert−ブチル1−アミノ−3−エトキシプロパン−2−イルカルバマート(231.25mg、1.061mmol)を添加し、混合物を65℃で1時間加熱した。室温まで冷却後、反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(2×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃黄色油状物まで濃縮した。粗生成物をさらに精製することなく次の工程に用いた(415mg)。[M+H]C
25H
33N
5O
5における計算値484;実測値、484。
【0497】
B.(R)−tert−ブチル1−エトキシ−3−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマート
【0498】
HOAc(0.25mL)及びDCM(1mL)中の(R)−メチル6−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−エトキシプロピルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(400mg、0.827mmol)を含有するフラスコ中で、酸化白金(IV)(18.78mg、0.083mmol)を添加した。フラスコを排気させ、H
2で3回満たし、及び反応混合物をH
2雰囲気下で室温で3〜4時間激しく撹拌した。次いで混合物をセライトを通して濾過し、及び溶媒を真空下で除去した。残渣を真空下で一晩保ち、過剰HOAcを除去した。粗残渣を無水DCM(20mL)に溶解した。炭酸カリウム(572mg、4.14mmol)を添加し、混合物を室温で8時間撹拌した。混合物をセライトを通して濾過し、真空下で濃縮した。残渣をMeOH/DCM溶液(1/1、5mL)中で再構成し、逆相分取HPLCで精製した。回収した画分を真空下で濃縮し、表題化合物をTFA塩として得た(109mg、28.9%)。[M+H]C
24H
33N
5O
4における計算値456;実測値、456。
【0499】
実施例54:(R)−6−(2−アミノ−3−エトキシプロピルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化154】
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【0500】
DCM(1mL)中の(R)−tert−ブチル1−エトキシ−3−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6
−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマート(109mg、0.239mmol)の溶液に、TFA/DCM溶液(1/1、10mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、得られた粗物質をMeOH/DCM(1/1、5mL)の溶液中で再構成し、及び逆相分取HPLCで精製した。画分を回収し、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。有機相を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(11mg、13%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.08 - 1.18 (m, 3 H), 1.25 - 1.44 (m, 4 H), 2.26 - 2.32 (m, 3 H), 4.07 - 4.17
(m, 3 H), 4.19 - 4.29 (m, 2 H), 6.03 (s, 1 H), 6.78 (d, J=7.83 Hz, 1 H),
7.06 (br s, 1 H), 7.12 - 7.22 (m, 1 H), 7.48 (s, 1 H), 7.60 (d, J=7.83 Hz, 1 H), 7.66 - 7.75 (m, 2 H), 7.99 (s, 1 H), 8.83 - 8.97 (m, 1 H)。[M+H]C
19H
25N
5O
2における計算値356;実測値、356。
【0501】
調製18:(R)−tert−ブチル1−エトキシ−3−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマート
【化155】
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【0502】
CH
2Cl
2(5mL)中の(R)−tert−ブチル1−エトキシ−3−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマート(94.7mg、0.208mmol)の冷却した溶液に0℃でSELECTFLUOR(登録商標)(73.6mg、0.208mmol)を添加した。混合物を氷浴中で撹拌した状態で、室温まで6時間ゆっくりと温めた。その後、混合物をEtOAc(10mL)及びNaHCO
3飽和水溶液(5mL)で希釈し、次いで水(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、褐色の残渣まで濃縮した。得られた粗物質をMeOH/DCM(5mL)中で再構成し、及び分取HPLCで精製した。回収した画分を回収し、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、有機相を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た。[M+H]C
24H
32FN
5O
4における計算値474;実測値
、474。
【0503】
実施例55:(R)−6−(2−アミノ−3−エトキシプロピルアミノ)−7−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化156】
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【0504】
(R)−tert−ブチル1−エトキシ−3−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマートの代わりに(R)−tert−ブチル1−エトキシ−3−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマートを用いて、実施例54と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.08 - 1.19 (m, 3 H), 2.25 - 2.36 (m, 3 H), 3.38 - 3.77 (m, 7 H),
4.40 (s, 2 H), 6.80 (d, J=7.58 Hz, 1 H), 7.07 - 7.25 (m, 2 H), 7.38 (s, 1 H), 7.54 (d, J=7.58 Hz, 1 H), 7.92 (br s, 2 H), 8.28 (s, 1 H), 8.83 (s, 1 H)。[M+H]C
19H
24FN
5O
2における計算値374;実測値、374。
【0505】
調製19:3,3,3−トリフルオロプロパン−1,2−ジアミン
【化157】
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【0506】
A.3,3,3−トリフルオロ−1−ニトロプロパ−1−エン
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
2,2,2−トリフルオロエタン−1,1−ジオール(75%水溶液、20g、0.13mol)、CH
3NO
2(24g、0.39mol)及びNa
2CO
3(0.85g、8mmol)の混合物を一晩室温で撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をジエチルエーテル(3×30mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させた。有機抽出物を低温度で及び減圧下で濃縮後、P
2O
5(20.0g、0.14mol)を残渣油状物に添加し、これを大気圧で蒸留し、緑−黄色油状物を得た(4g、50%純度、収率10%)。沸点85〜90℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 7.09-7.17 (m, 1 H), 7.50 (dd, J=2.0 Hz, 12.0 Hz, 1 H)。
【0508】
B.N−ベンジル−1,1,1−トリフルオロ−3−ニトロプロパン−2−アミン
【化159】
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【0509】
トルエン(50mL)中の3,3,3−トリフルオロ−1−ニトロプロパ−1−エン(4g、28.4mmol)及びベンジルアミン(3.2g、30.0mmol)の混合物を室温又は1時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/PE=1/10)により精製し、表題化合物(5.5g、78%)を得た。
1H NMR
(400 MHz, CDCl
3)δppm 3.91-3.95 (m, 1 H), 4.06-4.14 (m, 1 H), 4.45-4.51
(m, 1 H), 4.63-4.67 (m, 1 H), 7.30-7.39 (m, 5 H)。
【0510】
C.ジ−tert−ブチルN,N−(3,3,3−トリフルオロプロパン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート
【化160】
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【0511】
MeOH中のN−ベンジル−1,1,1−トリフルオロ−3−ニトロプロパン−2−アミン(5.5g、22.0mmol)及びPd/C(3.0g)の混合物をH
2雰囲気下で室温で一晩撹拌した。次いで混合物を濾過し、濃縮し、油状物にし、これをDCM(100mL)中ジ−tert−ブチルピロカルボナート(11.0g、50.0mmol)及びEt
3N(5.0g、50.0mmol)と合わせた。混合物を一晩撹拌し、次いで濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/PE=1/7)により精製し、表題化合物を白色固体として得た(5.5g)。
【0512】
D.3,3,3−トリフルオロプロパン−1,2−ジアミン
【0513】
ジ−tert−ブチルN,N−(3,3,3−トリフルオロプロパン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート及び1.0M HCl−EtOAcの混合物を室温で一晩撹拌し、表題化合物を得た(1.5g、54%)。
1H NMR(400 MHz, CD
3OD)δppm 3.50-3.55(m, 1H)、3.61-3.66(m , 1 H), 4.58-4.63(m, 1 H)。[M+H]C
3H
7F
3N
2における計算値129;実測値、129。
【0514】
実施例56:6−(2−アミノ−3,3,3−トリフルオロプロピルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化161】
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【0515】
(R)−tert−ブチル1−アミノ−3−エトキシプロパン−2−イルカルバマートの代わりに3,3,3−トリフルオロプロパン−1,2−ジアミンを用いて、実施例54と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.12 - 1.39
(m, 2 H), 1.91 - 2.15 (m, 1 H), 2.22 - 2.40 (m, 3 H), 3.47 - 3.66 (m, 1 H), 3.66 - 3.86 (m, 1 H), 4.14 - 4.27 (m, 1 H), 4.33 - 4.46 (m, 1 H), 4.74 - 4.89 (m, 1 H), 5.96 - 6.13 (m, 1 H), 6.71 - 6.86 (m, 1 H), 7.08 - 7.26
(m, 1 H), 7.38 - 7.70 (m, 2 H), 8.79 - 9.07 (m, 1 H)。[M+H]C
17H
18F
3N
5Oに
おける計算値366;実測値、366。
【0516】
実施例57:(R)−4−メチル−2−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2
,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)ペンタンアミド
【化162】
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【0517】
(R)−tert−ブチル1−アミノ−3−エトキシプロパン−2−イルカルバマートの代わりに(R)−2−アミノ−4−メチルペンタンアミド(64.7mg、0.497mmol)を用いて、実施例54と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.82 - 0.88 (m, 3 H), 0.91 - 0.96 (m, 3 H), 1.18 - 1.32
(m, 1 H), 1.61 (t, J=7.33 Hz, 2 H), 1.69 - 1.83 (m, 1 H), 2.24 - 2.34 (m,
3 H), 4.21 (s, 1 H), 4.37 (s, 1 H), 6.00 - 6.17 (m, 1 H), 6.69 - 6.80 (m, 1 H), 6.96 (br s, 1 H), 7.04 (d, J=7.83 Hz, 1 H), 7.10 - 7.26 (m, 2 H), 7.49 (s, 1 H), 7.58 (d, J=7.33 Hz, 1 H), 7.95 (s, 1 H), 8.82 - 8.97 (m,
1 H)。[M+H]C
20H
25N
5O
2における計算値368;実測値、368。
【0518】
調製20:(3R,4S)−テトラヒドロフラン−3,4−ジアミン
【化163】
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【0519】
A.(3R,4S)−テトラヒドロフラン−3,4−ジイルジメタンスルホナート
【化164】
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【0520】
DCM(5mL)中のメタンスルホニルクロリド(1.642mL、21.13mmol)にDCM(10mL)中の(3R,4S)−テトラヒドロフラン−3,4−ジオール(0.787mL、9.61mmol)及びEt
3N(4.05mL、28.8mmol)の溶液を0℃で添加した。撹拌後0℃で1時間、混合物をDCMで希釈した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮し、表題化合物を黄色がかった白色固体として得た(2.5g、100%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 3.09 - 3.20 (m, 6 H), 3.90 - 4.07 (m, 2 H), 4.10 - 4.22 (m, 2 H), 5.19 (ddd, J=5.31, 3.54, 1.77 Hz, 2 H)。
【0521】
B.(3R,4S)−3,4−ジアジドテトラヒドロフラン
【化165】
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【0522】
DMF(50mL)中の(3R,4S)−テトラヒドロフラン−3,4−ジイルジメタンスルホナート(2.5g、9.60mmol)の溶液に、アジ化ナトリウム(3.75g、57.6mmol)及びテトラブチルアンモニウムヨージド(0.355g、0.960mmol)を添加し、反応混合物を100℃で一晩加熱した。室温まで冷却後、混合物をEtOAcで希釈し、有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をトルエンに分散させ、混合物を真空下で蒸発させ、過剰DMFを除去し、表題化合物を褐色の油状物として得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた(2.2g)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 3.72 - 3.87 (m, 2 H), 3.94 - 4.46 (m, 4 H)。
【0523】
C.(3R,4S)−テトラヒドロフラン−3,4−ジアミン
【0524】
MeOH(10mL)及びDCM(8mL)に分散させた(3R,4S)−3,4−ジアジドテトラヒドロフラン(2.2g、14.27mmol)の混合物に、パラジウム炭素(1.519g、14.27mmol)を添加した。反応混合物をH
2雰囲気下で一晩撹拌した。水素化に続いて、混合物をセライトを通して濾過し、溶媒を真空下で除去し、表題化合物を得、さらに精製することなく用いた(1.54g)。
【0525】
実施例58:6−(シス−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化166】
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【0526】
A.メチル6−(シス−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート
【化167】
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【0527】
DMF(1mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(40mg、0.133mmol)の溶液に、DIPEA(0.046mL、0.265mmol)及び(3R,4S)−テトラヒドロフラン−3,4−ジアミン(13
.54mg、0.133mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。さらにアミンを添加し、室温でさらに1日撹拌した。反応混合物をMeOH(10mL)で希釈し、及び逆相分取HPLCにより精製した。画分を回収し、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、及びEtOAc(2×200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。有機相を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(35.5mg、73%)。[M+H]C
19H
21N
5O
3における計算値368;実測値、368。
【0528】
B.6−(シス−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0529】
MeOH(5mL)及びHOAc(2.5mL)中のメチル6−(シス−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(35.5mg、0.097mmol)を含有する容器にパラジウム炭素(1.028mg、9.66μmol)を添加した。容器を排気させ、H
2で3回満たし、次いで、混合物をH
2雰囲気下で室温で激しく一晩撹拌した。次いで混合物をセライトを通して濾過し、及び溶媒を真空下で除去した。残渣をDCM(10mL)及びMeOH(5mL)に溶解し、炭酸カリウム(26.7mg、0.193mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。さらに炭酸カリウム(40.1mg、0.290mmol)を添加し、4時間室温で撹拌し、次いで、50℃で30分間加熱した。混合物を濾過し、固体K
2CO
3を除去し、及び濾液をMeOH(10mL)で希釈し、及び逆相分取HPLCにより精製した。画分を回収し、濃縮し、真空下で表題化合物のTFA塩を得た(4.5mg、13.7%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 2.30 (s, 3 H), 2.52 - 2.58 (m, 2 H), 3.67 - 3.83 (m, 2 H), 3.90 (br s, 1 H), 3.98 - 4.14 (m, 2 H), 4.20 - 4.30 (m, 2 H), 4.58 (br s, 1 H), 6.16 (s, 1 H), 6.81 (d, J=7.32 Hz, 1 H), 7.11 - 7.27 (m, 2 H), 7.46 (d, J=7.32 Hz, 1 H), 7.59 (br s, 1 H), 8.08 (s, 1 H), 8.94 (s, 1 H)。[M+H]C
18H
21N
5O
2における計算値340;実測値、340。
【0530】
調製21:tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化168】
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【0531】
A.メチル4−シアノ−2−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート
【化169】
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【0532】
DME(2mL)中のメチル2−クロロ−4−シアノニコチナート(207mg、1.053mmol)、1−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(201mg、0.905mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(122mg、0.105mmol)の混合物、及びNa
2CO
3飽和水溶液(2mL)をN
2雰囲気下で80℃で3時間撹拌した。次いで水及びEtOAcを添加した。有機相をH
2O及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させ、表題化合物を得た(265.3mg、98%)。[M+H]C
13H
12N
4O
2における計算値257;実測値、257。
【0533】
B.4−シアノ−2−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(メトキシカルボニル)ピリジン 1−オキシド
【化170】
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【0534】
ACN(2mL)中のメチル4−シアノ−2−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート(207mg、0.808mmol)の混合物に、過酸化尿素(380mg、4.04mmol)及びトリフルオロ酢酸無水物(0.456mL、3.23mmol)を0℃で添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次に、NaHCO
3飽和水溶液及びクロロホルムを添加した。水相をクロロホルム(3×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させ、表題化合物〜を得た。さらに精製することなく用いた(210mg、95%)。[M+H]C
13H
12N
4O
3
における計算値273.5;実測値、273.5。
【0535】
C.メチル6−クロロ−4−シアノ−2−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート
【化171】
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【0536】
POCl
3(2mL)中の4−シアノ−2−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(メトキシカルボニル)ピリジン1−オキシド(210mg、0.771mmol)の溶液を80℃で3〜4時間加熱した。混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した(SiO
2、ヘキサン中10−100%EtOAc)。画分を回収し、溶媒を真空下で除去し、表題化合物を得た(201mg、90%)。
【0537】
D.メチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート
【化172】
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【0538】
DMF(1mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート(201mg、0.691mmol)の溶液に、DIPEA(0.242mL、1.383mmol)及びtert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(237mg、1.106mmol)を添加した。反応混合物を100℃で一晩撹拌し、その後、溶媒を除去し、及び得られた粗物質をMeOH(5.0mL)で希釈し、及び逆相分取HPLCで精製した。回収した画分を回収し、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。有機相を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(62mg、19%)。[M+H]C
24H
32N
6O
4 における計算値469;実測値、469。
【0539】
E.tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【0540】
MeOH(2mL)中のメチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート(62mg、0.132mmol)を含有するフラスコにHOAc(1mL)を添加し、黄色溶液を得た。パラジウム炭素を添加した(14.08mg、0.132mmol)。フラスコを排気させ、H
2で3回満たし、その後、混合物をH
2雰囲気下で室温で一晩激しく撹拌した。混合物をセライトを通して濾過し、溶媒を真空下で除去し残渣を得、これをDCM(10mL)及びMeOH(10mL)に溶解した。炭酸カリウムを添加し、混合物を5時間撹拌した。固体を濾過して取り除き、濾液を濃縮し、表題化合物を得た(50mg、86%)。[M+H]C
23H
32N
6O
3 における計算値441
;実測値、441。
【0541】
実施例59:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化173】
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【0542】
DCM(1mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−
c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(50mg、0.113mmol)の溶液に、DCM/TFA(1/1、2mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、得られた粗物質をMeOH(5.0mL)中で再構成し、及び分取HPLCにより精製した。画分を回収し、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物をTFA塩(10.5mg、27%)として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.31 - 1.55 (m, 6 H), 1.58 - 1.86 (m, 8 H), 4.20 - 4.31 (m, 3 H),
6.56 (s, 1 H), 6.84 (d, J=7.32 Hz, 1 H), 7.56 - 7.76 (m, 2 H), 8.10 (s, 1 H), 8.38 (s, 1 H), 8.96 (s, 1 H)。[M+H]C
18H
24N
6Oにおける計算値341;実測値、341。
【0543】
実施例60:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化174】
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【0544】
A.tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−
7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ
)シクロヘキシルカルバマート
【化175】
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【0545】
DCM(5mL)中の(1S,2R)−2−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(69.7mg、0.158mmol)の溶液を0℃まで冷却した。SELECTFLUOR(登録商標)(84mg、0.237mmol)を添加した。混合物を氷浴中で撹拌した状態で、室温まで一晩撹拌しながらゆっくりと温めた。さらにSELECTFLUOR(登録商標)(2eq)を添加し、反応を2時間後に中止した。溶媒を除去した後、残渣をEtOAc(10mL)で希釈し、NaHCO
3飽和水溶液(5mL)、水(5mL)、及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、褐色の残渣まで濃縮した。得られた粗物質をMeOH/DCM(6mL)中で再構成し、分取HPLCで精製した。画分を回収し、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。有機相を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(20mg、28%)。[M+H]C
23H
31FN
6O
3におけ
る計算値459;実測値、459。
【0546】
B.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−エチル−
1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0547】
DCM(1mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(20mg、0.044mmol)の溶液に、DCM/TFA(1/1、2mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、得られた粗物質をMeOH(5.0mL)中で再構成し、及び分取HPLCにより精製した。画分を回収し、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物をTFA塩(7mg、45%)として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.40 (t, J=7.08 Hz, 4 H), 1.54 - 1.72 (m, 2 H), 1.75 - 1.97
(m, 2 H), 3.47 - 3.60 (m, 2 H), 3.69 (br s, 1 H), 4.18 (q, J=7.32 Hz, 2 H), 4.33 - 4.52 (m, 3 H), 6.74 (d, J=6.83 Hz, 1 H), 7.77 (br s, 3 H), 8.26 - 8.44 (m, 2 H), 8.88 (s, 1 H)。[M+H]C
18H
23FN
6Oにおける計算値359;実測値、359。
【0548】
調製22:1−イソプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
【化176】
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【0549】
マイクロ波バイアルの中に、DMF(10mL)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(1g,5.15mmol)の溶液に炭酸セシウム(5.04g、15.46mmol)及び2−ヨードプロパン(2.58mL、25.8mmol)を添加した。混合物を100℃で一晩加熱した。室温まで冷却後、H
2O(300mL)を添加し、水層をEtOAC(2×200mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空下で除去した。得られた粗物質をMeOH(1.0mL)中で再構成し、及びHPLCにより精製した。画分を回収し、回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た。[M+H]C
12H
21BN
2O
2における計算値237;実測値237。
【0550】
調製23:1−シクロプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
【化177】
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【0551】
ヨードプロパンの代わりにブロモシクロプロパンを用いて、調製22と同様の方法で表題化合物を調製した。[M+H]C
12H
19BN
2O
2における計算値234;実測値、234。
【0552】
調製24:1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0553】
ヨードプロパンの代わりにジフルオロヨードメタンを用いて、調製22と同様の方法で表題化合物を調製し、90℃で反応させた。[M+H]C
10H
15BF
2N
2O
2における計算値245;実
測値、245。
【0554】
実施例61:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化179】
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【0555】
1−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−シクロプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例59と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.47 - 1.67 (m, 4 H), 1.69 - 1.95 (m, 8 H), 3.63 - 3.74 (m, 3 H),
4.35 (s, 2 H), 6.65 (s, 1 H), 8.35 (s, 1 H), 8.96 (s, 1 H)。[M+H]C
19H
24N
6Oにおける計算値353;実測値、353。
【0556】
実施例62:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化180】
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【0557】
A.tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化181】
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【0558】
ジオキサン(500μL)及びNa
2CO
3飽和水溶液(500μL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(35mg、0.064mmol)、1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(18.67mg、0.076mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(44.7mg、0.064mmol)の溶液を85℃で2時間加熱した。固体を濾過して取り除いた後、溶媒を除去し、残渣をMeOH及びDCMに溶解し、分取HPLCにより精製した。画分を回収し、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。有機相を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(36mg、90%)。[M+H]C
31H
37F
3N
6O
5における計算値631;実測値、631。
【0559】
B.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0560】
TFA(2mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6
−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(36mg、0.057mmol)の溶液を60℃で2時間加熱した。溶媒を除去した後、残渣をMeOH(2mL)で希釈し。及び分取HPLCにより精製した。画分を回収し、回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物をTFA塩として得た(18.7mg、86%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.40 - 1.52 (m, 2 H), 1.58 - 1.76 (m, 3 H), 1.75 - 1.94 (m, 3 H), 3.67 (br s, 1 H), 4.44 (d, J=4.88 Hz, 2 H), 4.53 (br s, 1 H), 6.86 (d, J=6.83 Hz, 1 H), 7.71 (br s, 2 H), 7.79 - 8.12 (m, 1 H), 8.53 (s, 2 H), 9.41 (s, 1 H
)。[M+H]C
17H
19F
3N
6Oにおける計算値381;実測値、381。
【0561】
実施例63:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化182】
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【0562】
1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−シクロプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例62と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.94 - 1.11 (m, 4 H), 1.47 (d, J=6.35 Hz, 2 H), 1.56 - 1.97 (m, 6 H), 3.60 - 3.85 (m, 2 H), 4.28 - 4.53 (m, 3 H), 6.74 (d, J=6.35 Hz, 1 H), 7.70 (br s, 2 H), 8.25 (s, 1 H), 8.38 (s, 1 H), 8.94 (s, 1 H)。[M+H]C
19H
23FN
6Oにおける計算値371;実測値、371。
【0563】
実施例64:シス−6−(2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化183】
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【0564】
A.シス−tert−ブチル2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化184】
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【0565】
ACN(2mL)中の4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(316mg、0.851mmol)及びシス−tert−ブチル2−アミノシクロヘキシルカルバマート(365mg、1.703mmol)及びDIPEA(0.743mL、4.26mmol)の混合物を85℃で3日間撹拌した。得られた粗物質をMeOH(1mL)中で再構成し、分取HPLCにより精製した。画分を回収し、回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(161mg、34%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.35 (br s, 10
H), 1.58 (br s, 2 H), 1.76 (br s, 2 H), 3.71 - 3.90 (m, 11 H), 4.33 (br
s, 2 H), 4.51 (br s, 2 H), 6.43 - 6.72 (m, 3 H), 6.87 (br s, 1 H), 7.07 (br s, 1 H)。[M+H]C
27H
34ClFN
4O
5における計算値549;実測値、549。
【0566】
B.シス−tert−ブチル2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化185】
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【0567】
ジオキサン(2mL)及びNa
2CO
3飽和水溶液(2mL)中のシス−tert−ブチル2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(135.8mg、0.247mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(154mg、0.742mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(174mg、0.247mmol)の溶液を120℃で30分間加熱した。固体を濾過して取り除いた後、溶媒を除去し、残渣をMeOH及びDCMに溶解し、混合物を分取HPLCにより精製した。画分を回収し、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(109mg、74%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.97 - 1.98 (m, 10 H), 2.28 - 2.44 (m, 3 H), 2.56 - 2.72 (m, 4 H), 3.63 - 3.99 (m, 11 H), 4.36 (d, J=18.06 Hz, 2 H), 4.56 (br s, 2 H), 6.50 (br s, 1 H), 6.61 (br s, 1 H), 6.65 - 6.81 (m, 1 H), 7.08 (br s, 1 H), 7.70 (br s, 1 H), 8.30 (br s, 1 H), 8.75 - 9.02 (m, 1 H)。[M+H]C
31H
39FN
6O
5における計算値59
5;実測値、595。
【0568】
C.シス−6−(2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0569】
TFA(5mL)中をシス−tert−ブチル 2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(109mg、0.183mmol)の溶液を60℃で2時間加熱した。溶媒を除去した後、残渣をMeOH(2mL)に希釈し、分取HPLCにより精製した。画分を回収し、回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物をTFA塩として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.47 (br s, 2 H), 1.57 - 1.75 (m, 3 H), 1.84 (br s, 2 H), 3.12 - 3.23 (m, 2 H), 3.87 - 3.94 (m, 3 H), 4.35 - 4.50 (m, 3 H), 6.73 (br s, 1 H), 7.71 (br s, 2 H), 8.28 - 8.44 (m, 2 H), 8.84 (d, J=3.91 Hz, 1 H)。[M+H]C
17H
21FN
6Oにおける計算値345;実測値、345。
【0570】
実施例65:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化186】
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【0571】
シス−tert−ブチル2−アミノシクロヘキシルカルバマートの代わりに(3R,4R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジアミン二塩酸塩を用いて、実施例64と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。所望の立体異性体を分取HPLCを用いて単離した。
1H NMR(500 MHz, CD
3OD)δppm 1.29(br s, 2 H), 1.86 - 1.99(m, 1 H) , 3.84 - 3.99(m, 4 H), 4.03 - 4.17(m, 1 H), 4.45(br s, 2 H) , 8.29(br s, 1 H), 8.79(br s , 1 H)。[M+H]C
16H
19FN
6O
20における計算値347;実測値、347。
【0572】
調製25:シス−4,4−ジフルオロシクロペンタン−1,2−ジアミン
【化187】
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【0573】
A.シクロペンタ−1,3−ジエン
【化188】
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【0574】
ジシクロペンタジエンを含有するフラスコをN
2で1分間洗い流し、次いで、油浴により約180℃まで加熱した。シクロペンタジエンをゆっくりと40〜45℃で蒸留した。表題化合物(100g)を回収し、N
2下で70℃に保持した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 3.02 (t, J=1.4 Hz, 2 H), 6.49-6.51 (m, 2 H), 6.61-6.62 (m, 2 H)。
【0575】
B.シクロペンタ−3−エノール
【化189】
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【0576】
0℃に冷却したアルファ−ピネン(225.0g、1.65mol)に、BH
3−THF(1M、750mL)をN
2雰囲気下で30分間にわたって滴下した。反応混合物を3.5時間0℃で撹拌した。蒸留したシクロペンタ−1,3−ジエン(99.0g、1.50mol)を0℃で40分間にわたって滴下した。得られた混合物をゆっくりと室温まで温め、20時間撹拌した。過剰水素化物を水(30mL)を添加することによって10℃以下の温度で分解した。NaOH水溶液(3N、300mL)を5℃以下の温度で、続いてH
2O
2(30%、250mL)を添加した。水層をNaClで塩析し、及び有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥させた。生成物を65℃で20mmHgの減圧下で蒸留し、表題化合物を油状物として得た(30.4g、24%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 2.29 (d, J=17.6 Hz, 2 H), 2.61 (dd, J=6.0, 16.4 Hz, 2 H), 4.82 (s, 1 H), 5.68 (s, 2 H)。
【0577】
C.((シクロペンタ−3−エニルオキシ)メチル)ベンゼン
【化190】
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【0578】
0℃でのTHF(300mL)中のシクロペンタ−3−エノール(30.40g、0.36mol)の冷却溶液に、NaH(18.82g、0.47mol、ミネラルオイル中60%)を添加した。起沸が止まった後、臭化ベンジル(80.45g、0.47mol)0℃で45分間にわたって滴下した。反応混合物を室温まで6時間にわたって温めた。過剰NaHをMeOH(120mL)で5℃以下の温度で反応停止処理した。混合物を室温まで温め、H
2Oで希釈し、2層を分離して.水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより石油エーテル及びEtOAc(PE/EA=40/1〜30/1)で溶出して精製し、表題化合物を油状物として得た(45.28g、72%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 2.38-2.41 (m, 2 H), 2.49-2.54
(m, 2 H), 4.20-4.24 (m, 1 H), 4.42 (s, 2 H), 5.62 (s, 2 H), 7.17-7.28
(m, 5 H)。
【0579】
D.(1R,3s,5S)−3−(ベンジルオキシ)−6−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン及び(1R,3r,5S)−3−(ベンジルオキシ)−6−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン
【化191】
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【0580】
DCM(300mL)中0℃での((シクロペンタ−3−エニルオキシ)メチル)ベンゼン(45.28g、260mmol)の冷却溶液に、m−クロロペルオキシ安息香酸(111.9g、520mmol)を一部分添加した。混合物を0℃から室温までの温度で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、過剰のm−クロロペルオキシ安息香酸をNa
2S
2O
3飽和水溶液を加えることにより陰性デンプンヨードテストが観察されるまで減らした。混合物を飽和NaHCO
3でpH8〜9まで中和し、濾過した。濾液をDCMで分離して、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、及びカラムクロマトグラフィーにより石油エーテル及びEtOAc(PE/EtOAc=30/1、20/1〜10/1)で溶出して精製し、表題化合物を油状物として得た((1R、3s、5S):14.41g、76mmol;((1R、3r、5S):21.38g、113mmol)。
1H NMR of (1R,3s,5S) (400MHz, CDCl
3)δppm 1.69 (dd, J=6.8, 14.0 Hz, 2 H), 2.49 (dd,
J=7.2, 14.0 Hz, 2 H), 3.49 (s, 2 H), 3.85 (quintet J=7.0 Hz, 1 H), 4.43 (s, 2 H), 7.25-7.34 (m, 5 H);
1H NMR of (1R,3r,5S) (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.99 (dd, J=7.6, 15.6 Hz, 2 H), 2.23 (d, J=16.6 Hz, 2 H), 3.55 (s, 2 H), 4.08 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 4.49 (s, 2 H), 7.27-7.35 (m, 5 H)。
【0581】
E.(1S,2S,4R)−2−アジド−4−(ベンジルオキシ)シクロペンタノール
【化192】
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【0582】
EtOH/H
2O(550mL/160mL)中の(1R,3s,5S)−3−(ベンジルオキシ)−6−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン(14.41g、76mmol)の溶液に、NH
4Cl(15.06g、284mmol)及びアジ化ナトリウム(18.47g、284mmol)を添加し、混合物を一晩還流し、次いで室温まで冷却した。EtOHを除去した後、水を添加し、残渣をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、カラムクロマトグラフィーにより石油エーテル及びEtOAc(PE/EtOAc=20/1、10/1〜6/1)で溶出して精製し、表題化合物を油状物として得た(18.24g、78.3mmol)。
1H NMR (400 MHz, CD
Cl
3)δppm 1.65-1.79 (m, 2 H), 2.01-2.07 (m, 1 H), 2.30-2.37 (m, 1 H), 3.49-3.54 (m 1 H), 3.97-4.06 (m, 2 H), 4.11-4.13 (br, 1 H), 4.33-4.40 (m, 2 H), 7.18-7.27 (m, 5 H)。
【0583】
F.(1R,2R,4R)−2−アジド−4−(ベンジルオキシ)シクロペンチルメタンスルホナート
【化193】
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【0584】
DCM(500mL)中のEt
3N(9.49g、94.0mmol)及び(1S,2S,4R)−2−アジド−4−(ベンジルオキシ)シクロペンタノール(18.25g、78.3mmol)の冷却混合物に、DCM(50mL)中のメタンスルホニルクロリド(9.87g、86.2mmol)0℃で滴下した。混合物を0℃を室温まで一晩撹拌した。完全に変換した後、NaHCO
3(5%、300mL)水溶液を添加した。混合物をDCMで抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、表題化合物を油状物として得た(23.58g、75.8mmol)。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 1.83-1.89 (m, 1 H), 2.06-2.13 (m, 1 H), 2.34-2.49 (m, 2 H), 3.04 (s, 3 H), 3.94-3.99 (m, 1 H), 4.08-4.13 (m, 1 H), 4.64 (s, 2 H), 4.93-4.98 (q, J=5.6/7.0
Hz, 1 H), 7.25-7.36 (m, 5 H)。
【0585】
G.(((1s,3R,4S)−3,4−ジアジドシクロペンチルオキシ)メチル)ベンゼン
【化194】
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【0586】
(1R,2R,4R)−2−アジド−4−(ベンジルオキシ)シクロペンチルメタンスルホナート(23.58g、75.8mmol)、ピリジン(25mL)、水(140mL)、及びDMA(350mL)の混合物に、NaN
3(10.84g、166.8mmol)を添加した。混合物をN
2雰囲気下で130℃で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、冷水(300mL)で反応停止処理した。混合物をEtOAcで抽出し、H
2O(数回)及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、及びカラムクロマトグラフィーにより石油エーテル及びEtOAc(PE/EA=40/1〜30/1)で溶出して精製し、表題化合物を油状物として得た(15.35g、59.5mmol)。
1H NMR
(400 MHz, CDCl
3)δppm 1.99-2.08 (m. 2 H), 2.23-2.30 (m, 2 H), 3.75-3.80
(m, 2 H), 3.99-4.04 (m, 1 H), 4.49 (s, 2 H), 7.26-7.35 (m, 5 H)。
【0587】
H.ジ−tert−ブチルN,N−((1R,2S,4s)−4−ヒドロキシシクロペンタン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート
【化195】
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【0588】
MeOH(200mL)中の(((1s,3R,4S)−3,4−ジアジドシクロペンチルオキシ)メチル)ベンゼン(15.35g、59.5mmol)及びジ−tert−ブチルピロカルボナート(31.69g、145.4mmol)の溶液に、Pd/C(50%wet、8.0g)をオートクレーブで添加した。オートクレーブをでH
2で2.2MPaまで充填した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。変換後、混合物を濾過し、溶媒を除去し、表題化合物を得、さらに精製することなく用いた(14.8g、46.8mmol)。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 1.45 (s, 18 H), 1.72-1.75 (m, 2 H), 2.20 (m, 2 H), 4.04 (br, 2 H), 4.34-4.37 (m, 1 H), 4.45 (br, 2 H), 5.21 (br, 1H)。
【0589】
I.ジ−tert−ブチルN,N−(シス−4−オキソシクロペンタン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート
【化196】
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【0590】
DCM(90mL)中のジ−tert−ブチルN,N−((1R,2S,4s)−4−ヒドロキシシクロペンタン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート(5.35g、16.9mmol)の冷却溶液に、0℃でデス−マーチンペルヨージナン試薬(24.4g、57.6mmol)を添加した。混合物を0℃から室温まで1.5時間撹拌した。反応を完成させた後、混合物を濾過し、残渣をカラムクロマトグラフィーにより石油エーテル及びEtOAc(PE/EtOAc=6/1〜2/1)で溶出して精製し、表題化合物を固体として得た(5.03g、15.9mmol)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.38 (s, 18 H), 2.30-2.50 (m, 4 H), 4.29 (s, 2 H)。
【0591】
J.ジ−tert−ブチルN,N−(シス−4,4−ジフルオロシクロペンタン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート
【化197】
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【0592】
DCM(100mL)中のジ−tert−ブチルN,N−(シス−4−オキソシクロペンタン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート(5.00g、15.9mmol)の冷却溶液に、DCM(10mL)中のジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(12.82g、79.6mmol)の混合物を0℃で滴下した。混合物を0℃から室温までの温度で一晩撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、pHをK
2CO
3飽和水溶液で9〜10に調整し、その間混合物の温度を5℃以下に維持した。ジ−tert−ブチルピロカルボナート(7.60g、2.2eq)を添加し、混合物を0℃から室温までの温度で3時間撹拌した。DCMを除去した後、残渣をカラムクロマトグラフィーにより石油エーテル及びEtOAc(PE/EtOAc=20/1〜15/1〜12/1)で溶出して精製し、表題化合物を固体として得た(2.40g、7.10mmol)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3
)δppm 1.45 (br, 18 H), 2.15-2.19 (m, 2 H), 2.47-2.52 (m, 2 H), 4.22 (br, 2 H), 4.87 (br, 2 H)。
【0593】
K.シス−4,4−ジフルオロシクロペンタン−1,2−ジアミン
【0594】
EtOAc(30mL)中のジ−tert−ブチルN,N−(シス−4,4−ジフルオロシクロペンタン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート(2.40g、7.10mmol)の冷却溶液に、混合物の温度を5℃以下に保持しながら、0℃で1N HCl−EtOAc(10mL)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。次いで混合物を濾過し、EtOAcで数回洗浄し、及び真空下で乾燥し、表題化合物の塩酸塩を固体として得た(0.98g、4.7mmol)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD,)δppm 2.63-2.67 (m, 2 H), 2.76-2.86 (m, 2 H), 4.15-4.17 (m, 2 H)。[M+H]C
5H
10F
2N
2における計算値137
;実測値137。
【0595】
実施例66:6−(シス−2−アミノ−4,4−ジフルオロシクロペンチルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化198】
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【0596】
シス−tert−ブチル2−アミノシクロヘキシルカルバマートの代わりにシス−4,4−ジフルオロシクロペンタン−1,2−ジアミンを用いて、実施例64と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 2.62 - 2.69 (m, 2 H), 2.87 (td, J=16.84, 8.79 Hz, 2 H), 3.89 (s, 3 H), 4.14 (br s, 1 H), 4.32 - 4.48 (m, 2 H), 4.79 (d, J=9.76 Hz, 1 H), 7.28 (d, J=5.37 Hz, 1 H)
, 7.93 (br s, 2 H), 8.41 (d, J=7.32 Hz, 2 H), 8.87 (s, 1 H)。[M+H]C
16H
17F
3N
6Oにおける計算値367;実測値、367。
【0597】
調製26:シス−3,3−ジフルオロシクロヘキサン−1,2−ジアミン
【化199】
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【0598】
A.tert−ブチル(シクロヘキサ−2−エニルオキシ)ジメチルシラン
【化200】
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【0599】
ピリジン(4.74g、60mmol)及びtert−ブチルジメチルシリルクロリド(4.83g、32mmol)をDCM(40mL)中のシクロヘキサ−2−エノール(1.96g、20mmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をEtOAc及び水に分散させた。有機相を分離して、及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカフラッシュクロマトグラフィーによりEtOAc及び石油エーテル(5−10%EtOAc)で溶出して精製し、表題化合物を油状物として得た(4.1g、97%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 0.06-0.09 (m, 6 H), 0.92 (s, 9 H), 1.50-1.57 (m, 2 H), 1.74-1.89 (m, 2 H), 1.93-2.03 (m, 2 H), 4.21-4.23 (m, 1 H), 5.61 -5.64 (m, 1 H), 5.72-5.76 (m, 1 H)。
【0600】
B.(1S,2S,3S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキサン−1,2−ジオール及び(1R,2R,3R)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキサン−1,2−ジオール
【化201】
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【0601】
tert−ブチル(シクロヘキサ−2−エニルオキシ)ジメチルシラン(12.72g、60mmol)をCH
3CN(100mL)に溶解した。H
2O(20mL)中のN−メチルモルホリン−N−オキシド(14g、120mmol)及びアセトン(5mL)中のOsO
4(0.5g)の溶液を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を次いでEtOAc(800mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、及びNaHCO
3飽和水溶液、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカフラッシュクロマトグラフィーによりEtOAC及び石油エーテル(20−40%EtOAc)で溶出して精製し、表題化合物を油状物として得た(12.8g、87%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3,)δppm 0.06-0.09 (m, 6 H), 0.90 (s, 9 H), 1.25-1.28 (m, 2 H), 1.44-1.62 (m, 2 H), 1.80-1.84 (m, 2 H), 2.28 (s, 1 H), 2.51 (s, 1 H),3.40-3.44 (m, 1 H), 3.77-3.82 (m, 1 H), 4.08-4.11 (m, 1 H)。
【0602】
C.(1S,2R,3S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキサン−1,2−ジイルジメタンスルフィナート及び(1R,2S,3R)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキサン−1,2−ジイルジメタンスルフィナート
【化202】
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【0603】
(1S,2S,3S)/(1R,2R,3R)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキサン−1,2−ジオール(1.9g、7.7mmol)をDCM(40mL)に溶解した。混合物を氷浴中に置き、ピリジン(3.1mL、38.5mmol)及びメタンスルホニルクロリド(1.44mL、18.5mmol)を添加し、室温で一晩撹拌した。次に、混合物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカフラッシュクロマトグラフィーによりEtOAC及び石油エーテル(20−30%EtOAc)で溶出して精製し、表題化合物を油状物として得た(2.6g、84%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 0.06-0.09 (m, 6 H), 0.90 (s, 9 H), 1.58-1.64 (m, 2 H), 1.70-1.78 (m, 2 H), 1.85-1.90(m, 2 H), 3.12 (s, 6 H), 4.08-4.12 (m, 1 H), 4.51-4.55 (m, 1 H), 5.06-5.10 (m, 1 H)。
【0604】
D.(1S,2R,6S)−2−アジド−6−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキシルメタンスルホナート及び(1R,2S,6R)−2−アジド−6−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキシルメタンスルフィナート
【化203】
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【0605】
(1S,2R,3S)/(1R,2S,3R)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキサン−1,2−ジイルジメタンスルフィナート(12.0g、29.8mmol)をDMF(80mL)及びヘキサメチルホスホルアミド(20mL)に溶解した。アジ化ナトリウム(10.0g、154mmol)を添加し、混合物を75℃で一晩撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。固体を石油エーテルで洗浄し、及び真空下で乾燥し、表題化合物を得た(7g、68%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 0.06-0.09 (m, 6 H), 0.90 (s, 9 H), 1.32-1.47 (m,3 H), 1.76-1.81 (m, 1 H), 1.97-2.01(m, 1 H), 2.10-2.14 (m, 1 H), 3.14 (s, 3 H), 3.33-3.39 (m, 1 H), 3.55-3.61 (m, 1 H
), 4.23-4.28 (m, 1H)。
【0606】
E.tert−ブチル((1S,2R,3R)−2,3−ジアジドシクロヘキシルオキシ)ジメチルシラン及びtert−ブチル((1R,2S,3S)−2,3−ジアジドシクロヘキシルオキシ)ジメチルシラン
【化204】
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【0607】
(1S,2R,6S)/(1R,2S,6R)−2−アジド−6−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキシルメタンスルホナート(7g、20mmol)DMF(80mL)及びヘキサメチルホスホルアミド(20mL)に溶解した。アジ化ナトリウム(15.0g、230mmol)を添加し、混合物を120℃で24時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた、濃縮し、シリカフラッシュクロマトグラフィーによりEtOAc及び石油エーテル(3%EtOAc)で溶出して精製し、表題化合物を油状物として得た(3.52g、60%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 0.06-0.09 (m, 6 H), 0.90 (s, 9 H), 1.66-1.70 (m, 2 H), 1.72-1.76 (m, 2 H), 1.80-1.85 (m, 2 H), 3.16-3.21 (m, 1 H), 3.71-3.76 (m, 1 H), 3.80-3.85 (m, 1 H)。
【0608】
F.(1S,2R,3R)−2,3−ジアジドシクロヘキサノール及び(1R,2S,3S)−2,3−ジアジドシクロヘキサノール
【化205】
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【0609】
THFに溶解したフッ化テトラブチルアンモニウム(16.0g、61.3mmol)をTHF(300mL)中のtert−ブチル((1S,2R,3R)/(1R,2S,3S)−2,3−ジアジドシクロヘキシルオキシ)ジメチルシラン(12.0g、40.5mmol)に添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、MeOHで反応停止処理した。混合物を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/PE=4/1)により精製し、表題化合物を油状物として得た(5g、68%)。
【0610】
G.(1S,2R,3R)−2,3−ジアミノシクロヘキサノール及び(1R,2S,3S)−2,3−ジアミノシクロヘキサノール
【化206】
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【0611】
MeOH中の(1S,2R,3R)/(1R,2S,3S)−2,3−ジアジドシクロヘキサノール(5.0g、27.5mmol)及びPd/C(2.0g)の混合物をH
2雰囲気下で室温で一晩撹拌した。反応後、混合物を濾過し、濃縮し、表題化合物を油状物として得、さらに精製することなく用いた(3.18g)。
【0612】
H.ジベンジルN,N−((1R,2R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキサン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート及びジベンジルN,N−((1S,2S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキサン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート
【化207】
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【0613】
DCM(50mL)中の(1S,2R,3R)/(1R,2S,3S)−2,3−ジアミノシクロヘキサノール(3.1g、24.5mmol)及びEt
3N(7.4g、73.5mmol)の−10℃の溶液にカルボノクロリド酸ベンジル(9.6g、56.3mmol)を添加した。反応の進行をTLC及びLCMSによりモニターした。反応が完了した後、混合物を、水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、及び濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/PE=2/1)により精製し、表題化合物を油状物として得た(2.2g、22%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.59-1.84 (m, 6 H
), 3.80 (br, 1 H), 4.05-4.16 (m, 2 H), 5.12 (s, 4 H), 5.4 (s, 1 H), 6.4
(s, 1 H), 7.33-7.37 (m, 10 H)。
【0614】
I.ジベンジルN,N−(シス−3−オキソシクロヘキサン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート
【化208】
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【0615】
DCM(30mL)中のジベンジルN,N−((1R,2R,3S)/(1S,2S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキサン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート(2.2g、5.5mmol)の−0℃の溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(5.9g、13.8mmol)を添加した。懸濁液を室温で3時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/PE=2/1)により精製し、表題化合物を固体として得た(2.0g、93%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 1.60-1.70 (m, 3 H), 2.00-2.04 (m, 1 H), 2.35-2.58 (m, 2 H), 4.27-4.31 (m, 1 H), 5.12 (s, 4 H), 5.82-5.92 (m, 1 H), 7.33-7.38 (m, 10 H)。
【0616】
J.ジベンジルN,N−(シス−3,3−ジフルオロシクロヘキサン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート
【化209】
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【0617】
DCM(30mL)中のジベンジルN,N−(シス−3−オキソシクロヘキサン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート(2.0g、5.1mmol)の−0℃の溶液に、ジエチルアミノ硫黄三フッ化物(4mL、1.22g/cm
3)を添加した。反応混合物を−0℃で一晩撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウムで中和し、濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/PE=2/1)により精製し、表題化合物を固体として得た(1.0g、47%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD,)δppm 1.43-2.01 (m, 6 H), 3.83-3.84 (m, 1 H), 4.23-4.24 (m, 1 H), 4.97 (s, 4 H), 7.16-7.24 (m, 10
H)。
【0618】
K.シス−3,3−ジフルオロシクロヘキサン−1,2−ジアミン
【0619】
MeOH中のジベンジルN,N−(シス−3,3−ジフルオロシクロヘキサン−1,2−ジイル)−ビスカルバマート(1.0g、2.4mmol)及びPd/C(0.9g)の混合物をH
2雰囲気下で室温で一晩撹拌した。反応後、混合物を濾過し、油状物に濃縮し、EtOAc−HClと反応させ、表題化合物の塩酸塩を白色固体として得た(280mg、77%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δppm 1.84-2.31 (m, 6 H), 4.01 (m, 1
H), 4.20-4.26 (m, 1 H)。[M+H]C
6H
12F
2N
2における計算値151;実測値、151。
【0620】
調製27:6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化210】
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【0621】
アセトニトリル(449μL)中の4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(100mg、0.269mmol)及びシス−3,3−ジフルオロシクロヘキサン−1,2−ジアミン塩酸塩(75mg、0.404mmol)及びDIPEA(118μL、0.674mmol)の混合物を100℃で3日間撹拌した。反応混合物を褐色の油状物まで濃
縮し、DMF(1mL)で再構成した。残渣を分取HPLCにより精製し、適切な画分を回収し、過剰アセトニトリルを蒸発させた。残渣を炭酸ナトリウム飽和水溶液で処理した、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、表題化合物を無色残渣として得た(13.7mg、10%)。[M+H]C
22H
24ClF
3N
4O
3における計算値485;実測値、485。
【0622】
実施例67:6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化211】
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【0623】
A.6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0624】
マイクロ波バイアルを6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(13.7mg、0.028mmol)及び1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(8.82mg、0.042mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(3.97mg、5.65μmol)で充填し、不活性環境下に置いた。DME(283μL)を混合物に添加し、得られた黄色のスラリーを5分間脱気した。炭酸ナトリウム(56.5μL、0.113mmol)を添加し、スラリーさらに3分間脱気した。容器にキャップをし、混合物を80℃で4時間加熱し、周囲温度まで冷却し、EtOAc(5mL)で希釈し、水(3mL)及びブライン(3mL)で洗浄した。有機層を回収し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、表題化合物を濃褐色残渣として得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた(21mg)。[M+H]C
26H
29F
3N
6O
3における計算値531;実測値、531。
【0625】
B.6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0626】
DCM(300μL)中の6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(21mg、0.040mmol)の溶液に、TFA(500μL、6.49mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で12時間撹拌し、次いでさらに3時間50℃で撹拌した。次いで混合物を濃油状物まで濃縮し、及び〜で希釈し、DMF(1mL)これを分取HPLCで精製し、凍結乾燥し、表題化合物のTFA塩をふわふわした白色固体として得た(3.6mg、19%)。
1H NMR (400MHz ,DMSO-d
6)δppm 8.89 (s, 1 H), 8.43 (s, 3 H), 8.16 (s, 1 H), 6.89 (br s, 1 H), 6.54 (br s, 1 H), 4.65 - 4.52 (m, 1 H), 4.49 - 4.32 (m, 2 H), 4.17 (br s, 1 H), 3.89 (s, 3 H), 2.37 - 2.03 (m, 2 H), 1.84 (br s, 3 H), 1.63 (br s, 1 H)。[M+H]C
17H
19F
3N
6Oにおける計算値381;実測値、381。
【0627】
実施例68:6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化213】
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【0628】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例67と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.64 (br s, 1 H), 1.83 (br s, 3 H), 2.00 - 2.29 (m, 2 H),
2.33 (t, J=1.77 Hz, 1 H), 2.63 - 2.72 (m, 1 H), 4.11 (br s, 1 H), 4.40 - 4.50 (m, 2 H), 4.62 (br s, 1 H), 6.93 (d, J=5.31 Hz, 1 H), 7.74 - 8.14 (m, 1 H), 8.45 (s, 1 H), 8.56 (s, 1 H), 9.40 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
17F
5N
6Oにおける計算値417;実測値、417。
【0629】
実施例69:6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化214】
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【0630】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−シクロプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例67と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.63 (br s, 1 H), 1.75 - 1.92 (m, 3 H), 2.00 - 2.29 (m, 2 H), 2.33 (dt, J=3.73, 1.80 Hz, 1 H), 2.62 - 2.74 (m, 1 H), 4.34 - 4.46 (m, 2 H), 4.57 (br s, 1 H), 4.81 (d, J=5.56 Hz, 2 H), 5.08 - 5.30 (m, 2 H), 5.93 -
6.10 (m, 1 H), 6.83 (d, J=6.06 Hz, 1 H), 8.22 (s, 1 H), 8.39 (s, 2 H), 8.84 - 9.05 (m, 1 H)。[M+H]C
19H
21F
3N
6Oにおける計算値407;実測値、407。
【0631】
調製28:(R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化215】
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【0632】
アセトニトリル(2mL)中の4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(200mg、0.539mmol)、(R)−2−アミノ−4−メチルペンタンアミド(140mg、1.078mmol)、及びN−イソプロピル−N−メチルプロパン−2−アミン(310mg、2.69mmol)の混合物を85℃で3日間撹拌した。得られた粗物質をMeOH/DCM/DMF(10.0mL)中で再構成し、及び分取HPLCで精製した。画分を回収し、回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(83mg、33%)。[M+H]C
22H
26ClFN
4O
4における計算値465;実測値、465。
【0633】
実施例70:(R)−2−(7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化216】
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【0634】
A.(R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化217】
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【0635】
ジオキサン(2mL)及びNa
2CO
3飽和水溶液(2mL)中の(R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド(83mg、0.179mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(111mg、0.536mmol)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(12.53mg、0.018mmol)の溶液を120℃で30分間加熱した。固体を濾去した後、溶媒を除去し、残渣をMeOH及びDCMに溶解し、分取HPLCにより精製した。画分を回収し、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(40mg、44%)。[M+H]C
26H
31FN
6O
4における計算値511;実測値、511。
【0636】
B.(R)−2−(7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【0637】
TFA(5mL)中の(R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド(39.8mg、0.078mmol)の溶液を60℃で2時間加熱した。溶媒を除去した後、残渣をMeOH(2mL)で希釈し、分取HPLCにより精製した。画分を回収し、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(12.8mg、46%)。
1H
NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.82 - 1.00 (m, 6 H), 1.45 - 1.60 (m, 1 H), 1.67 - 1.83 (m, 2 H), 3.87 (s, 3 H), 4.36 (s, 2 H), 4.50 - 4.64 (m, 1 H),
6.88 - 7.02 (m, 2 H), 7.44 (s, 1 H), 8.28 (s, 2 H), 8.83 (s, 1 H)。[M+H
]C
17H
21FN
6O
2における計算値361;実測値、361。
【0638】
実施例71:(R)−2−(4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化218】
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【0639】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例70と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6
)δppm 1.63 (br s, 1 H), 1.75 - 1.92 (m, 3 H), 2.00 - 2.29 (m, 2 H), 2.33
(dt, J=3.73, 1.80 Hz, 1 H), 2.62 - 2.74 (m, 1 H), 4.34 - 4.46 (m, 2 H), 4.57 (br s, 1 H), 4.81 (d, J=5.56 Hz, 2 H), 5.08 - 5.30 (m, 2 H), 5.93 - 6.10 (m, 1 H), 6.83 (d, J=6.06 Hz, 1 H), 8.22 (s, 1 H), 8.39 (s, 2 H), 8.84 - 9.05 (m, 1 H)。[M+H]C
17H
19F
3N
6O
2における計算値397;実測値、397。
【0640】
実施例72:(R)−2−(4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化219】
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【0641】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−シクロプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例70と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm
0.70 - 1.07 (m, 7 H), 1.15 - 1.35 (m, 1 H), 1.48 - 1.64 (m, 1 H), 1.67 - 1.93 (m, 2 H), 4.25 - 4.43 (m, 2 H), 4.54 (d, J=9.60 Hz, 1 H), 4.79 (d, J=5.81 Hz, 1 H), 5.11 - 5.31 (m, 1 H), 5.91 - 6.16 (m, 1 H), 6.80 - 7.07 (m, 2 H), 7.42 (br s, 1 H), 8.25 (s, 1 H), 8.34 - 8.43 (m, 1 H), 8.83 - 8.97 (m, 1 H)。[M+H]C
19H
23FN
6O
2における計算値387;実測値、387。
【0642】
実施例73:(R)−2−(4−(ベンゾフラン−3−イル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4
−メチルペンタンアミド
【化220】
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【0643】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに2−(ベンゾフラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いて、実施例70と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.73 - 0.96 (m, 6 H),
1.57 - 1.91 (m, 3 H), 4.42 (s, 2 H), 4.63 - 4.77 (m, 1 H), 6.99 - 7.17 (m, 2 H), 7.24 - 7.42 (m, 3 H), 7.62 (d, J=7.83 Hz, 1 H), 8.32 - 8.48 (m, 2
H), 9.28 (s, 1 H)。[M+H]C
21H
21FN
4O
3における計算値397;実測値、397。
【0644】
実施例74:(R)−2−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化221】
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【0645】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジンを用いて、実施例70と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.77 - 0.99 (m, 6 H), 1.57 - 1.70 (m, 1 H), 1.71 - 1.90 (m, 2 H), 4.33 - 4.45 (m, 2 H), 4.56 - 4.68 (m, 1 H), 6.93 - 7.12 (m, 3 H), 7.27 - 7.42 (m, 2 H),
8.27 (s, 1 H), 8.47 (d, J=8.84 Hz, 1 H), 8.72 (d, J=6.82 Hz, 1 H), 9.30
(s, 1 H)。[M+H]C
20H
21FN
6O
2における計算値397;実測値、397。
【0646】
調製29:tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化222】
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【0647】
バイアルをDCM(1.4mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(63mg、0.140mmol)及びN−クロロスクシンイミド(18.63mg、0.140mmol)で充填し、黄色溶液を得た。溶液を1時間室温で撹拌した。粗反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、及びNaHCO
3飽和水溶液(2×10mL)、次いで水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、及び残渣まで濃縮し、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。回収した画分を褐色の残渣まで濃縮し、乾燥した表題化合物をクリーム色の有色固体として得た(38.1mg、56%)。[M+H]C
25H
32ClN
5O
3における計算値486;実測値、486。
【0648】
実施例75:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−クロロ−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化223】
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【0649】
DCM(0.8mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(20mg、0.041mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.31mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで褐色の残渣まで濃縮し、これをMeOH(2mL)で希釈し、分取HPLCで精製し、表題化合物のTFA塩をふわふわした白色固体として得た(12.3mg、61.9%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 8.85 (s, 1 H), 8.36 (s, 1 H),
7.83 (br s, 3 H), 7.39 - 7.57 (m, 2 H), 7.12 - 7.32 (m, 1 H), 6.84 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 6.22 (d, J=6.8 Hz, 1 H), 4.19 - 4.43 (m, 3 H), 3.71 (br s, 1 H), 2.32 (s, 3 H), 1.37 - 1.99 (m, 8 H)。[M+H]C
20H
24ClN
5Oにおける計算値386;実測値、386。
【0650】
調製30:tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ヨード−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化224】
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【0651】
ねじぶたの付いたバイアルにDCM(1.6mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(73mg、0.162mmol)及び1−ヨードピロリジン−2,5−ジオン(36.4mg、0.162mmol)を添加し、黄色溶液を得た。反応物を0.5時間室温で撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、NaHCO
3飽和水溶液(10mL)、水(10mL)、及びブライン(10mL)で洗浄した。回収した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物を褐色固体として得、さらに精製することなく用いた(85.7mg、92%)。[M+H]C
25H
32IN
5O
3における計算値578;実測値、578。
【0652】
調製31:tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−シアノ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化225】
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【0653】
炉乾マイクロ波バイアルに、tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ヨード−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(47.0mg、0.081mmol)、ジシアノ亜鉛(5.74mg、0.049mmol)、亜鉛粉末(0.532mg、8.14μmol)、dppf(0.451mg、0.814μmol)、及びPd
2(dba)
3(0.745mg、0.814μmol)を添加した。N,N−ジメチルアセトアミド(814μL)を添加し、得られた濃褐色の溶液を窒素で3分間脱気した。バイアルにキャップをし、80℃で撹拌しながら1時間加熱した。温度を110℃まで上げ、及び混合物をさらに3時間撹拌し、次いで室温まで冷却し、EtOAc(10mL)で希釈し、水(2×10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物を褐色の残渣として得た。さらに精製することなく用いた(40mg、103%)。[M+H]C
26H
32N
6O
3における計算値477;実測値、477。
【0654】
実施例76:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−7−カルボニトリル
【化226】
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【0655】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりにtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−シアノ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートを用いて、実施例75と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 9.22 (s, 1 H), 8.48 (s, 1 H), 7.80 (br s, 3 H), 7.40 - 7.59 (m, 2 H), 7.26 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 6.91 (dd, J=13.0, 6.9 Hz, 2 H), 4.43 (s, 2 H), 4.26 - 4.38 (m, 1 H), 3.68 (br s, 1 H), 2.33 (s, 3 H), 1.78 - 1.96 (m, 2 H), 1.35 - 1.79 (m, 6 H)。[M+H]C
21H
24N
6Oにおける計算値377;実測値、377。
【0656】
調製32:(R)−tert−ブチル1−アミノ−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート
【化227】
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【0657】
A.(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メトキシプロパン酸
【化228】
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【0658】
MeOH(50mL)を乾燥THF(1.2L)中の水素化ナトリウム(ミネラルオイル中60%、28g、0.71mol)の懸濁液に0℃でゆっくりと添加することにより、ナトリウムメタノラート(NaOMe)溶液を調製した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。NaOMe溶液(320mL)の一部分を乾燥THF(1.6L)中の(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシプロパン酸(36g、175mmol)に添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、ヨウ化メチル(16mL)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。別のNaOMe溶液(540mL)のアリコートを添加し、室温で1時間撹拌した。さらにTHF(200mL)中のヨウ化メチル(38mL)を添加し、室温で36時間撹拌した。反応後、混合物を濃縮し、残渣を水に溶解し、ジエチルエーテル(2×100mL)で洗浄した。水層をpH2まで固体クエン酸を添加して酸性にし、EtOAc(3×200mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させた。有機相を濃縮し、残渣を水に溶解した、DCM(4×150mL)で抽出
した。有機層を合わせ、濃縮し、表題化合物を油状物として得、さらに精製することなく用いた(10.9g、28%)。
【0659】
B.(R)−tert−ブチル1−ヒドロキシ−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート
【化229】
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【0660】
THF(50mL)中の(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メトキシプロパン酸(10.9g)及びN−メチルモルホリン(5.6g、55mmol)の混合物に、THF中の2−メチルプロピルクロロギ酸(7.48g、55mmol)を−15℃で添加した。反応混合物を−15℃で15分間撹拌し、その後、水(10mL)中でNaBH
4(6.0g、159mmol)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、希HClで中和し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーによりEtOAc及び石油エーテル(EtOAc/PE=1.5/1)で溶出して精製し、表題化合物を得た(6.0g、58%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 5.23 (s, 1 H), 3.80 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 3.72-3.68 (m, 1 H), 3.60-3.52 (m, 2 H), 3.38 (s, 3 H), 2.85 (s, 1 H), 1.47 (s, 9 H)。
【0661】
C.(R)−tert−ブチル1−アジド−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート
【化230】
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【0662】
DCM(50mL)中のメタンスルホニルクロリド(4.0g、35mmol)をDCM(150mL)中の(R)−tert−ブチル1−ヒドロキシ−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート(6.0g、29mmol)及びEt
3N(3.64g、36mmol)の溶液にゆっくりと0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。有機相を水及びNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、濃縮し、DMFに溶解した。アジ化ナトリウム(2.34g、36.0mmol)を添加し、75℃で4時間撹拌した。反応混合物をEtOAcにより希釈し、水で洗浄した。粗生成物をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーによりEtOAc及び石油エーテル(EtOAc/PE=2/1)で溶出して精製し、表題化合物を得た(4.3g、64%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δppm 4.92 (s, 1 H), 3.91 (m, 1 H), 3.53-3.48 (m, 2 H), 3.45-3.40 (m, 2 H), 3.38 (s,
3 H), 1.47 (s, 9 H)。
【0663】
D.(R)−tert−ブチル1−アミノ−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート
【0664】
MeOH中の(R)−tert−ブチル1−アジド−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート(4.3g、18.7mmol)及び10%Pd/C(1.5g)の混合物
をH
2雰囲気下で室温で一晩撹拌した。濾過後、粗生成物をアミノ−保護シリカゲルクロマトグラフィーによりEtOAc及び石油エーテル(EtOAc/PE=1/1)で溶出して精製し、表題化合物を得た(740mg、19.4%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD
)δppm 5.00 (s, 1 H), 3.67-3.66 (m, 1 H), 3.51-3.47 (m, 1 H), 3.42-3.38
(m, 1 H), 3.35 (s, 1 H), 2.82-2.78 (m, 2 H), 1.46 (s, 9 H)。[M+H]C
9H
20N
2O
3における計算値205;実測値、205。
【0665】
調製33:(R)−メチル6−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メトキシプロピルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート
【化231】
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【0666】
ねじぶたの付いたバイアルにDMF(3mL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(0.28g、0.928mmol)、(R)−tert−ブチル1−アミノ−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート(0.227g、1.114mmol)、及びDIPEA(0.211mL、1.206mmol)を添加した。得られた黄色溶液を室温で12時間撹拌し、EtOAc(30mL)で希釈し、水(2×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、表題化合物を濃黄色油状物として得、さらに精製することなく用いた(470mg)。[M+H]C
24H
31N
5O
5における計算値470;実測値、470。
【0667】
調製34:(R)−tert−ブチル1−メトキシ−3−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマート
【化232】
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【0668】
丸底フラスコに(R)−メチル6−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メトキシプロピルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(84.5mg、0.180mmol)を酢酸(3mL)及びDCM(10mL)中で添加した。得られた黄色の溶液に、酸化白金(IV)(4.09mg、0.018mmol)を添加した。フラスコを排気させ、水素で充填した(3×1気圧)。反応混合物を室温で16時間激しく撹拌し、次いで、DCM(10mL)で希釈し、セライトを通して濾過した。濾液を油状物まで濃縮し、これをDCM(10mL)で希釈した。炭酸カリウム(24.87mg、0.180mmol)を添加し、室温で12時間撹拌した。粗反応物をDCM(10mL)で希釈し、セライトを通して濾過し、濃縮し、表題化合物を濃黄色油状物として得た。さらに精製することなく用いた(26.5mg、33.4%)。[M+H]C
23
H
31N
5O
4における計算値442;実測値、442。
【0669】
実施例77:(R)−6−(2−アミノ−3−メトキシプロピルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化233】
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【0670】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりに(R)−tert−ブチル1−メトキシ−3−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマートを用いて、実施例75と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δppm 7.57 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 7.36 (s, 1 H), 7.22 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.87 (d, J=7.3 Hz, 1 H), 6.07 (s, 1 H), 4.30 (s, 2 H), 3.70 - 3.82 (m, 2 H), 3.50 - 3.65 (m, 3 H), 3.40 (s, 3 H), 2.35 (s, 3 H)。[M+H]C
18H
23N
5O
2における計算値342;実測値、342。
【0671】
調製35:(R)−tert−ブチル1−(7−シアノ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート
【化234】
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【0672】
A.(R)−tert−ブチル1−(7−ヨード−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート
【化235】
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【0673】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりに(R)−tert−ブチル1−メトキシ−3−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマートを用いて、調製30と同様の方法で表題化合物を調製した。[M+H]C
23H
30IN
5O
4における計算値568;実測値、568。
【0674】
B.(R)−tert−ブチル1−(7−シアノ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート
【0675】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ヨード−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりに(R)−tert−ブチル1−(7−ヨード−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマートを用いて、調製31と同様の方法で表題化合物を調製した。[M+H]C
24H
30N
6O
4における計算値467;実測値、467。
【0676】
実施例78:(R)−6−(2−アミノ−3−メトキシプロピルアミノ)−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−7−カルボニトリル
【化236】
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【0677】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりに(R)−tert−ブチル1−(7−シアノ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマートを用いて、実施例75と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 9.25 (s, 1 H), 8.47 (s, 1 H), 7.93 (br s, 3 H), 7.58 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.51 (t, J=5.4 Hz, 1 H), 7.42 (s, 1 H), 7.27 (t, J=7.8 Hz, 1 H),
6.93 (d, J=7.3 Hz, 1 H), 4.43 (s, 2 H), 3.71 - 3.80 (m, 1 H), 3.60 - 3.70
(m, 1 H), 3.44 - 3.60 (m, 3 H), 3.29 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H)。[M+H]C
19H
22N
6O
2における計算値367;実測値、367。
【0678】
調製36:(R)−tert−ブチル1−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート
【化237】
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【0679】
ねじぶたの付いたバイアルにDCM及びMeOH(1/1、1.2mL)の混合物中の(R)−tert−ブチル1−メトキシ−3−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマート(27mg、0.061mmol)を添加した。得られた無色溶液を0℃まで冷却した。SELECTFLUOR(登録商標)(21.66mg、0.061mmol)を添加し、0℃で2時間撹拌した。次に、反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(5mL)、水(5mL)、及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を回収し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、表題化合物を褐色の残渣として得、さらに精製することなく用いた(32mg、114%)。[M+H]C
23H
30FN
5O
4における計算値460;実測値、460。
【0680】
実施例79:(R)−6−(2−アミノ−3−メトキシプロピルアミノ)−7−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化238】
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【0681】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりに(R)−tert−ブチル1−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマートを用いて、実施例75と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 8.84 (s, 1 H), 8.28 (s, 1 H), 7.97 (br s, 3 H), 7.47 - 7.62 (m, 1 H), 7.40 (s, 1 H), 7.11 - 7.29 (m, 2 H), 6.80 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 4.40 (s, 2 H), 3.62 - 3.78 (m, 2 H), 3.46 - 3.61 (m, 3 H), 3.31 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H)。[M+H]C
18H
22FN
5O
2における計算値360;実測値、360。
【0682】
調製37:tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−(3−ヒドロキシプロパ−1−イニル)−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化239】
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【0683】
炉乾ガラス圧容器にtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ヨード−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(25mg、0.043mmol)、銅(I)ヨージド(12.37mg、0.065mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(9.12mg、0.013mmol)、ブチルヒドロキシトルエン(1粒)、THF(866μL)、及びEt
3N(121μL、0.866mmol)を添加した。混合物を3分窒素で脱気した。プロパルギルアルコール(31μL、0.520mmol)を添加し、容器にキャップをし、2時間撹拌しながら80℃で加熱し、次いで、室温で12時間.反応混合物を、EtOAc(10mL)で希釈し、水(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を回収し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮し、表題化合物を褐色の残渣として得た。さらに精製することなく用いた(22mg、101%)。[M+H]C
28H
35N
5O
4における計算値506;実測値、506。
【0684】
実施例80:7−アクリロイル−6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化240】
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【0685】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりにtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−(3−ヒドロキシプロパ−1−イニル)−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートを用いて、実施例75と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 10.53 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 9.81 (s, 1 H), 8.65
(s, 1 H), 7.85 (br s, 3 H), 7.60 (s, 1 H), 7.51 (s, 1 H), 7.27 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.08 (dd, J=16.5, 10.5 Hz, 1 H), 6.93 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 6.19 (dd, J=16.7, 2.0 Hz, 1 H), 5.68 - 5.90 (m, 1 H), 4.50 - 4.80 (m, 3 H), 3.65 (br s, 1 H), 2.34 (s, 3 H), 1.78 - 2.01 (m, 2 H), 1.75 (s, 3 H), 1.43 - 1.58 (m, 3 H)。[M+H]C
23H
27N
5O
2における計算値406;実測値、406。
【0686】
実施例81:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−ヨード−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化241】
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【0687】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりにtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ヨード−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートを用いて、実施例75と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δppm 7.48 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 7.39 (s, 1 H), 7.23 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.90 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 4.47 (d, J=9.1 Hz, 1 H), 4.18 (d, J=3.0 Hz, 2 H), 3.80 - 3.87
(m, 1 H), 2.36 (s, 3 H), 1.87 (d, J=5.6 Hz, 4 H), 1.66 (br s, 4 H)。[M+H]C
20H
24IN
5Oにおける計算値478;実測値、478。
【0688】
調製38:tert−ブチル4−(6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−7−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシラート
【化242】
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【0689】
炉乾バイアルにDMF(1mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ヨード−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(40mg、0.069mmol)、tert−ブチル 3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシラート(30.6mg、0.104mmol)、及び炭酸ナトリウム(0.104mL、0.208mmol)を添加した。得られた黄褐色混合物を15分脱気した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(4.86mg、6.93μmol)を添加し、混合物をさらに5分脱気した。バイアルにキャップをし、80℃で12時間加熱した。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を回収し、Na
2SO
4で乾燥し、及び濃縮し、褐色残渣を得、さらに精製することなく用いた(55mg)。LCMSは所望の質量からBoc保護基の1つの質量だけ少ない質量を示した。[M+H-Boc]C
33H
43N
7O
5における計算値518;実測値、518。
【0690】
実施例82:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−(1H−ピラゾール−4−イル)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化243】
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【0691】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりにtert−ブチル4−(6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−7−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシラートを用いて、実施例75と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 13.13 (br s,
1 H), 8.97 (s, 1 H), 8.19 (s, 1 H), 8.06 (br s, 1 H), 7.75 (br s, 4 H), 7.42 - 7.58 (m, 2 H), 7.21 (t, J=8.1 Hz, 1 H), 6.81 (d, J=7.3 Hz, 1 H), 5.55 (d, J=6.6 Hz, 1 H), 4.25 (s, 3 H), 3.77 (br s, 1 H), 2.32 (s, 3 H),
1.63 - 1.89 (m, 4 H), 1.36 - 1.63 (m, 4 H)。[M+H]C23H27N7Oにおける計算値418;実測値、418。
【0692】
実施例83:6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化244】
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【0693】
A.メチル6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート
【化245】
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【0694】
ねじぶたの付いたバイアルにDMF(3.9mL)中でメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(200mg、0.663mmol)、シス−3,3−ジフルオロシクロヘキサン−1,2−ジアミン塩酸塩(148mg、0.795mmol)、及びDIPEA(347μL、1.989mmol)を添加した。得られた褐色がかった−黄色混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、60℃で12時間.反応混合
物を室温まで冷却し、EtOAc(30mL)で希釈し、水(2×10mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を回収し、Na
2SO
4で乾燥させ、及び濃縮し、濃褐色油状物を得、これを表題化合物及び異性体(328mg、119%)に含めた。粗生成物をさらに精製することなく用いた。[M+H]C
21H
23F
2N
5O
2における計算値416;実測値、416。
【0695】
B.6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0696】
丸底フラスコをHOAc(2.6mL)及びDCM(10.6mL)中のメチル6−(シス−2−アミノ−3,3−ジフルオロシクロヘキシルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(275mg、0.662mmol)で充填した。得られた褐色溶液に酸化白金(IV)(15.03mg、0.066mmol)を添加した。フラスコを排気させ、水素で充填した(3×1気圧)。反応混合物をH
2雰囲気下(1気圧)で室温で16時間激しく撹拌し、次いでセライトを通して濾過した。濾液をDCM(20mL)で洗浄し、残渣まで濃縮し、これをMeOH(3mL)で希釈し、分取HPLCで精製し、表題化合物のTFA塩を淡緑色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 8.97 (s, 1 H), 8.48 (br s, 3 H), 8.09 (s, 1 H), 7.62 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.32 (s, 1 H), 7.14 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 6.87 (br s, 1 H), 6.79
(d, J=7.3 Hz, 1 H), 6.15 (s, 1 H), 4.45 (br s, 1 H), 4.24 (d, 2 H), 4.15
(br s, 1 H), 2.29 (s, 3 H), 2.01 - 2.25 (m, 2 H), 1.74 - 1.89 (m, 3 H),
1.60 (d, J=10 Hz, 1 H)。[M+H]C
20H
23F
2N
5Oにおける計算値388;実測値、388。
【0697】
調製39:tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0698】
tert−ブチル3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシラートの代わりに1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、調製36と同様の方法で表題化合物を調製した。[M+H]C
29H
37N
7O
3
における計算値532;実測値、532。
【0699】
実施例84:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化247】
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【0700】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりにtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートを用いて、実施例75と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 2.33 (d, J=1.26 Hz, 3 H), 3.64 (d, J=14.15
Hz, 3 H), 3.89 - 4.00 (m, 1 H), 4.02 - 4.21 (m, 1 H), 5.23 - 5.58 (m, 1 H), 6.29 - 6.47 (m, 1 H), 6.85 (d, J=7.58 Hz, 1 H), 7.23 (td, J=7.77, 4.93 Hz, 1 H), 7.47 - 7.56 (m, 2 H), 7.58 (dd, J=9.35, 1.77 Hz, 1 H), 7.64 - 7.83 (m, 2 H), 8.21 (d, J=2.27 Hz, 1 H), 9.04 (s, 1 H)。[M+H]C
24H
29N
7Oにおけ
る計算値432;実測値、432。
【0701】
実施例85:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化248】
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【0702】
A.メチル6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート及びメチル6−((3R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート
【化249】
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【0703】
ねじぶたの付いたバイアルにDMF(9748μL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(500mg、1.657mmol)、(3
R,4R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジアミン塩酸塩(303.0mg、1.989mmol)、及びDIPEA(868μL、4.97mmol)を添加した。得られた黄色懸濁液、塩基を添加して溶液として、50℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(30mL)で希釈し、及び、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を回収し、Na
2SO
4で乾燥し、及び濃縮し、黄色の油状物を得、これは表題化合物を含んだ(350mg、55.4%)。粗生成物をさらに精製することなく次の工程に用いた。[M+H]C
20H
23N
5O
3における計算値382;実測値、382。
【0704】
B.6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0705】
50mLの丸底フラスコにDCM(4195μL)及びHOAc(1049μL)中のメチル6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート及びメチル6−((3R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(100mg、0.262mmol)及び酸化白金(IV)(11.91mg、0.052mmol)の混合物を添加した。容器を排気させ、水素(1気圧)で充填し、混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)及びMeOH(20mL)で希釈し、セライトを通して濾過し、残渣まで濃縮し、これをDCM(50mL)で希釈した。炭酸カリウム(217mg、1.573mmol)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。混合物をセライトを通して濾過し、残渣まで濃縮し、DMF及びMeOH(1/1、3mL)の混合物で希釈し、及び分取HPLCで精製した。適切な異性体ピークを回収し、凍結乾燥し、表題化合物のTFA塩を淡灰色の固体として得た(20.3mg、21.9%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 8.92 (s, 1 H), 8.05 (s, 1 H), 7.95 (br s, 3 H), 7.50 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 7.43 (s, 1 H), 7.21 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.09 (d, J=4.8 Hz, 1 H), 6.80 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 6.11 (s, 1 H), 4.20 - 4.32 (m, 3 H), 3.91 - 4.06 (m, 2 H),
3.76 (br s, 1 H), 3.53 - 3.72 (m, 2 H), 2.31 (s, 3 H), 1.99 (qd, J=12.6,
4.7 Hz, 1 H), 1.70 - 1.80 (m, 1 H)。[M+H]C
19H
23N
5O
2における計算値354;実測値、354。
【0706】
実施例86:6−((3R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化250】
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【0707】
実施例85と同様の方法で、表題化合物のTFA塩を調製し、6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オンの代わりに6−((3R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルアミノ)−4−(m−トリルア
ミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オンに対応する画分を収集した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 8.91 (s, 1 H), 7.94 - 8.15 (m, 4 H), 7.52 (s, 1 H), 7.43 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 7.18 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.03 (d,
J=8.3 Hz, 1 H), 6.79 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 6.21 (s, 1 H), 4.44 (br s, 1 H), 4.20 - 4.30 (m, 2 H), 3.84 - 3.95 (m, 2 H), 3.67 - 3.81 (m, 1 H), 3.62
(dd, J=11.6, 1.8 Hz, 1 H), 3.50 (td, J=11.2, 2.4 Hz, 1 H), 2.30 (s, 3 H), 1.98 - 2.13 (m, 1 H), 1.71 - 1.82 (m, 1 H)。[M+H]C
19H
23N
5O
2における計算値354;実測値、354。
【0708】
実施例87:tert−ブチル(1S,2R)−2−(3−オキソ−7−フェニル−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化251】
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【0709】
tert−ブチル3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシラートの代わりにフェニルボロン酸を用いて、実施例82と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 9.03 (s, 1 H), 8.15 (s, 1 H), 7.72 (br s, 3 H), 7.51 (d, J=4.5 Hz, 6 H), 7.35 - 7.45 (m, 1 H), 7.22 (dd, J=8.7, 7.5 Hz, 1 H), 6.83 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 5.33 (d, J=6.8 Hz, 1 H), 4.30 (br s, 1 H), 4.17 - 4.27 (m, 1 H), 4.04 (d, J=17.7 Hz, 1 H), 3.76 (br s, 1 H), 2.33 (s, 3 H), 1.59 - 1.85 (m, 4 H), 1.37 - 1.59 (m, 4 H)。[M+H]C
26H
29N
5Oにおける計算値428
;実測値、428。
【0710】
調製40:tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−メチル−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化252】
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【0711】
炉乾フラスコにジオキサン(1959μL)及び水(196μL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ブロモ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(40mg、0.075mmol)、2,4,6−トリメチル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリボリナン(20.99μL、0.151mmol)、及び炭酸カリウム(31.3mg、0.226mmol)を添加した。得られた黄褐色溶液を窒素で5分間脱気した。パラジウムクロリド(dppf)(5.52mg、7.54μmo
l)を添加し、混合物をさらに2分脱気した。容器にキャップをし、反応混合物を100℃で撹拌しながら一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(5mL)で希釈し、水(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を回収し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、表題化合物を褐色粘着性の油状物として得、これを精製することなく用いた(45mg)。[M+H]C
26H
35N
5O
3における計算値466;実測値、466。
【0712】
実施例88:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−メチル−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化253】
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【0713】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−クロロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりにtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−メチル−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートを用いて、実施例75と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 8.79 (s, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 7.73 (br s, 3 H), 7.48 (d, J=2.0 Hz, 2 H), 7.14 - 7.21 (m, 1 H), 6.77 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 5.69 (d, J=6.6 Hz, 1 H), 4.36 (br s, 1 H), 4.18 - 4.29 (m, 2 H), 3.72 (br s, 1 H), 2.31 (s, 3 H), 2.01 (s, 3 H), 1.88 (d, J=9.1 Hz, 2 H), 1.55 - 1.79 (m, 4 H), 1.39 - 1.55
(m, 2 H)。[M+H]C
21H
27N
5Oにおける計算値366;実測値、366。
【0714】
調製41:tert−ブチル(3R,4R)−4−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート
【化254】
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【0715】
A.tert−ブチル(3R,4R)−4−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート
【化255】
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【0716】
DCM(368μL)中の6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(13.0mg、0.037mmol)の懸濁液に、Et
3N(6.05μL、0.043mmol)及びジ−tert−ブチルジカルボナート(Boc無水物)(39.0μL、0.039mmol)を添加した。懸濁液を5分間超音波処理し、次いで、室温で12時間撹拌した。溶液をDCM(15mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を回収し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、表題化合物を薄黄色残渣として得、さらに精製することなく用いた(15.2mg、91%)。[M+H]C
24H
31N
5O
4における計算値454;実測値、454。
【0717】
B.tert−ブチル(3R,4R)−4−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート
【0718】
ねじぶたの付いたバイアルにDCM(335μL)及びMeOH(335μL)中のtert−ブチル(3R,4R)−4−(3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート(15.2mg、0.034mmol)及びSELECTFLUOR(登録商標)(11.87mg、0.034mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、EtOAc(10mL)で希釈し、NaHCO
3飽和水溶液(5mL)、水(5mL)、及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を回収し、残渣まで濃縮し、分取HPLCで精製した。適切な画分を回収し、及び濃縮し、表題化合物のTFA塩を無色残渣として得た(4.2mg、26.6%)。[M+H]C
24H
30FN
5O
4における計算値472;実測値、472。
【0719】
実施例89:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化256】
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【0720】
4M HCl−ジオキサン(2mL)中のtert−ブチル(3R,4R)−4−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート(4.5mg、9.54μmol)の溶液を0.5時間室温で撹拌した。反応混
合物を残渣まで濃縮し、これをDMF(1mL)で希釈し、分取HPLCで精製した。適切な画分を回収し、凍結乾燥し、表題化合物のTFA塩を白色固体として得た(2.6mg、73%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 8.81 (s, 1 H), 8.25 (s, 1 H),
7.57 (s, 1 H), 7.40 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 7.04 - 7.28 (m, 2 H), 6.79 (d, J=7.3 Hz, 1 H), 6.62 - 6.76 (m, 2 H), 4.26 - 4.46 (m, 3 H), 3.85 - 3.96 (m,
2 H), 2.32 (s, 3 H), 1.94 - 2.13 (m, 1 H), 1.59 - 1.70 (m, 1 H), 1.07 - 1.28 (m, 4 H)。[M+H]C
19H
22FN
5O
2における計算値372;実測値、372。
【0721】
調製42:tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ブロモ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化257】
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【0722】
丸底フラスコにDCM(30mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(124mg、0.291mmol)を添加した。得られた白色懸濁液をすべての出発物質が溶解するまで撹拌しながらヒートガンで加熱した。溶液を0℃に冷却し、撹拌しながら、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(51.7mg、0.291mmol)を添加した。反応混合物を室温まで温め、30分間撹拌した。DCM溶液(20mL)で希釈し、NaHCO
3飽和水溶液(20mL)、水(20mL)、及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を回収し、オレンジ色の固体まで濃縮し、これをEt
2O(5mL)で処理した。溶液を5分間何もせずそのままにした後、固体が沈殿し始めた。混合物を1時間放置し、次いで、濾紙を通して濾過した。固体をEt
2O(5mL)で洗浄し、回収し、表題化合物を黄褐色固体として得た(137.3mg、93%)。[M+H]C
22H
29BrN
6O
3におけ
る計算値505;実測値、505。
【0723】
調製43:tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化258】
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【0724】
tert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ブロモ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートの代わりにtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ブロモ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒド
ロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートを用いて、調製40と同様の方法で表題化合物を調製した。[M+H]C
23H
32N
6O
3における
計算値441;実測値、441。
【0725】
実施例90:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化259】
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【0726】
tert−ブチル(3R,4R)−4−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマートの代わりにtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマートを用いて、実施例89と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 8.87 (s, 1 H), 8.30 (s, 1 H), 8.17 (s, 1 H), 7.71 (br s, 3 H), 5.71 (d, J=6.3 Hz, 1 H), 4.49 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 4.24 (s, 2 H), 3.91 (br s, 3 H), 3.71 (br s, 1 H), 2.08 (s, 3 H), 1.77 - 1.93 (m, 3 H), 1.69 (d, J=8.6 Hz, 3 H), 1.40 - 1.53 (m, 2 H)。[M+H]C
18H
24N
6Oにおける計算値341;実測値、341。
【0727】
調製44:(R)−メチル6−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メトキシプロピルアミノ)−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート
【化260】
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【0728】
ねじぶたの付いたバイアルにDMF(308μL)中のメチル6−クロロ−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナート(115mg、0.416mmol)、(R)−tert−ブチル1−アミノ−3−メトキシプロパン−2−イルカルバマート(93mg、0.457mmol)、及びDIPEA(87μL、0.499mmol)を添加した。得られた黄色溶液を12時間45℃で撹拌し、次いで50℃6時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を回収し、及びNa
2SO
4で乾燥させ、及び黄色の油状物まで濃縮した。濃縮物を標準相カラムクロマトグラフィーによりEtOAc及
びヘキサン(50〜100%EtOAc勾配)で溶出して精製し、表題化合物を薄黄色残渣として得た(36.5mg、20%)。[M+H]C
21H
28N
6O
5における計算値445;実測値、445。
【0729】
調製45:(R)−tert−ブチル1−メトキシ−3−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマート
【化261】
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【0730】
(R)−メチル6−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メトキシプロピルアミノ)−4−シアノ−2−(m−トリルアミノ)ニコチナート(84.5mg、0.180mmol)の代わりに(R)−メチル6−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メトキシプロピルアミノ)−4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチナートを用いて、調製34と同様の方法で表題化合物を調製した。[M+H]C
20H
28N
6O
4における計算値417;実測値、417。
【0731】
実施例91:(R)−6−(2−アミノ−3−メトキシプロピルアミノ)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化262】
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【0732】
tert−ブチル(3R,4R)−4−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(m−トリルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマートの代わりに(R)−tert−ブチル1−メトキシ−3−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマートを用いて、実施例89と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 8.97 (s, 1 H), 8.40 (s, 1 H), 8.09 (s, 1 H), 8.00 (br s, 3 H), 7.17 - 7.26 (m, 1 H), 6.42 (s, 1 H), 4.24 (s, 2 H), 3.89 (s, 3 H), 3.54 - 3.60 (m, 5 H), 3.33 (s, 3H)。[M+H]C
15H
20N
6O
2における計算値317;実測値、317。
【0733】
調製46:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化263】
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【0734】
ACN(30mL)中の4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(2.5g、6.74mmol)、(3R,4R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジアミン(0.711g、6.12mmol)、及びDIPEA(5.35mL、30.6mmol)の混合物を密閉管中で85℃で3日間撹拌した。さらに(3R,4R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジアミン(0.356g、3.06mmol)及びDIPEA(2.14mL、12.2mmol)を添加し、混合物を100℃で一晩加熱した。混合物を濃縮し、分取HPLCで精製した。所望の位置異性体に対応する画分を回収し、表題化合物を得た(265mg、9.60%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.64-1.65
(m, 1 H), 1.80-1.82 (s, 1 H), 3.40 (td, J=11.47, 2.44 Hz, 1 H), 3.53 (dd, J=11.23, 1.95 Hz, 1 H), 3.67 (dd, J=11.47, 2.20 Hz, 1 H), 3.71-3.73 (m, 1 H), 3.75 (s, 3 H), 3.77-3.79 (m, 1 H), 3.81 (s, 3 H), 4.09-4.11 (m, 1 H
), 4.33 (s, 2 H), 4.50 (s, 2 H), 6.48 (dd, J=8.30, 2.44 Hz, 1 H), 6.58 (d, J=2.44, 1 H), 6.90 (br s, 1 H), 7.06 (d, J=8.30 Hz, 1 H)。[M+H]C
21H
24ClFN
4O
4における計算値451;実測値、451。
【0735】
実施例92:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化264】
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【0736】
A.6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化265】
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【0737】
撹拌棒付き5mLのマイクロ波バイアルに、ジオキサン(2mL)、及びNaHCO
3飽和水溶液(2mL)中のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(11.68mg、0.017mmol)、6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(75mg、0.166mmol)、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イルボロン酸(135mg、0.832mmol)を添加した。混合物をBiotage Initiatorの電子レンジ120℃で30分間加熱した。混合物を濃縮し、分取HPLCで精製し、表題化合物を得た(89mg、100%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.82-1.84 (m, 1 H), 2.10-2.12 (m, 1 H), 3.68-3.72 (m, 3 H), 3.75 (s, 3 H), 3.82 (s, 3 H), 3.92-3.95 (m, 1 H), 4.01-4.02 (m, 1 H), 4.39 (s, 2 H), 4.55-4.58 (m,
1 H), 4.59 (s, 2 H), 6.50 (dd, J=8.30, 1.95 Hz, 1 H), 6.60 (d, J=2.44, 1 H), 7.04-7.08 (m, 2 H), 7.16 (d, J=5.86 Hz, 1 H), 7.48-7.51 (m, 1 H), 7.93 (br s, 1 H), 8.37 (d, J=9.27 Hz, 1 H), 8.79 (d, J=6.83 Hz, 1 H), 9.36 (s, 1 H)。[M+H]C
28H
29FN
6O
4における計算値533;実測値、533。
【0738】
B.6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0739】
撹拌棒つき25mLの丸底フラスコにTFA(5mL)中の6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(85mg、0.160mmol)を添加した。混合物を60℃で1.5時間加熱し、次いで室温まで冷却した。混合物を濃縮し、分取HPLCで精製し、表題化合物のTFA塩を白色固体として得た(27mg、44.2%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.83-1.85 (m, 1 H), 2.12-2.14 (m, 1 H), 3.65-3.73 (m, 2 H), 3.81-3.82 (m, 1 H), 3.93-3.95 (m, 1 H), 4.01-4.03 (m, 1 H), 4.43 (s, 2 H), 4.53-4.55 (m, 1 H), 7.04 (t, J=6.83 Hz, 1 H), 7.13 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 7.49 (t, J=8.05 Hz, 1 H), 7.94 (br s, 1 H), 8.36-8.42 (m, 2 H), 8.78 (d, J=6.83 Hz, 1 H), 9.33 (s, 1 H)。[M+H]C
19H
19FN
6O
2における計算値383;実測値、383。
【0740】
実施例93:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化266】
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【0741】
ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イルボロン酸の代わりに1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸を用いて、実施例92と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.75-1.77 (m, 1 H),
2.09-2.12 (m, 1 H), 3.60-3.63 (m, 1 H), 3.76-3.77 (m, 1 H), 3.88-3.98 (m, 3 H), 4.44 (d, J=6.35 Hz, 2 H), 4.54-4.55 (m, 1 H), 7.17 (d, J=5.86 Hz, 1 H), 7.89 (br s, 1 H), 8.54 (s, 1 H), 8.58 (s, 1 H), 9.43 (s, 1 H)。[M+H]C
16H
17F
3N
6O
2における計算値383;実測値、383。
【0742】
実施例94:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(ベンゾフラン−3−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化267】
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【0743】
ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イルボロン酸の代わりにベンゾフラン−3−イルボロン酸を用いて、実施例92と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.84-1.88 (m, 2 H), 3.68-3.73 (m, 1 H), 3.76-4.02 (m, 4 H), 4.47 (s, 2 H), 4.58-4.59 (m, 1 H), 7.25 (d, J=6.35 Hz, 1 H), 7.40-7.42 (m, 2 H), 7.67-7.69 (m, 1 H), 7.93 (br s, 1 H), 8.33 (d, J=9.76 Hz, 1 H), 8.56 (s, 1 H), 9.38 (s, 1 H)。[M+H]C
20H
19FN
4O
3における計算値383;実測値、383。
【0744】
実施例95:(S)−6−(3−アミノピロリジン−1−イル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化268】
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【0745】
A.(S)−tert−ブチル1−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジ
ン−6−イル)ピロリジン−3−イルカルバマート
【化269】
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【0746】
4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(300mg、0.808mmol)及び(S)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルバマート(301mg、1.616mmol)を含有する管をACN(4mL)に溶解し、密封し、100℃で2日間加熱した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(20mL)に溶解し、NaHCO
3飽和水溶液(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、粗生成物を得、これを分取HPLCで精製した。純画分を回収し、蒸発させ、表題化合物を得た(235mg、55.8%)。[M+H]C
25H
30ClFN
4O
5における計算値521;実測値、521。
【0747】
B.(S)−6−(3−アミノピロリジン−1−イル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0748】
(S)−tert−ブチル1−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イル)ピロリジン−3−イルカルバマート(225mg、0.43mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(145mg、0.695mmol)、及びジオキサン(5mL)に分散させたPdCl
2(PPh
3)を充填した30mLの管に、2N Na
2CO
3(0.5mL)を添加した。管を密封し、85℃で4時間加熱した。混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)の中に抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、蒸発させて残渣を得た。これをTFA(1mL)で処理し、85℃で1時間加熱し、保護基を除去した。TFAを蒸発させ、混合物をDMSO(8mL)に溶解し、分取HPLCで精製した。純画分を回収し、最小体積まで蒸発させ、凍結乾燥し、表題化合物のTFA塩を薄黄色固体として得た(46mg、27.2%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 2.05 - 2.39 (m, 3 H), 3.75 - 4.04 (m, 6 H), 3.89 (s, 3 H), 4.38
(s, 2 H), 8.02 (br s, 2 H), 8.26 (d, J=0.51 Hz, 1 H), 8.39 (s, 1 H), 8.85 (s, 1 H); )。 [M+H]C
15H
17FN
6Oにおける計算値317;実測値、317。
【0749】
実施例96:(S)−6−(3−アミノピペリジン−1−イル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化270】
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【0750】
(S)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルバマートの代わりに(S)−tert−ブチルピペリジン−3−イルカルバマートを用いて、実施例95と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.61 (m, 2 H), 1.83 (d, J=8.34 Hz, 1 H), 2.03 (br s, 1 H), 2.53 - 2.55 (m, 2 H), 3.16 - 3.35 (m, 3 H), 3.90 (s, 3 H), 3.92 (m, 1 H), 4.33 (m, 1H), 4.39 (s, 2 H
), 8.04 (br s, 3 H), 8.36 (s, 1 H), 8.51 (s, 1 H), 8.90 (s, 1 H)。[M+H]C
16H
19FN
6Oにおける計算値331;実測値、331。
【0751】
実施例97:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化271】
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【0752】
1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−イソプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、実施例62と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.14 - 1.33 (m, 6 H), 1.47 - 1.64 (m, 8 H), 1.76 (br. s., 2 H), 1.94 - 2.01 (m, 2 H), 3.86 (br. s., 1 H), 4.36 (s, 2 H), 4.53
(d, J=6.83 Hz, 2 H), 8.15 (s, 1 H), 8.88 (s, 1 H)。[M+H]C
19H
25FN
6Oにおける計算値373;実測値、373。
【0753】
調製47:tert−ブチル4,6−ジクロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート
【化272】
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【0754】
A.2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチンアミド
【化273】
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【0755】
オーバーヘッドスターラー、還流冷却器、及びN
2インレット/アウトレットを備えた12Lの3口丸底フラスコに、2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチノニトリル(2.0kg、1.0eq)を充填した。濃硫酸(4.93L)を添加し、混合物を室温でほとんどの褐色固体が溶解するまで撹拌した。次に、反応混合物を65℃で1時間撹拌した。濃褐色溶液を氷浴を用いて10℃より低い温度まで冷却した。反応混合物を50Lの丸底フラスコに添加し、これに脱イオン水(24.7L)を容れ、ぜん動ポンプを用いて、10℃より低い温度に冷却した。反応混合物を2.3時間にわたって水に添加し、反応停止処理し、混合物の内部温度を21℃以下に保持した。反応スラリーをシャークスキン濾紙を付けたブフナー漏斗を通して濾過し.50LのRBFを水(3×4L)ですすぎ、すすいだ物を用いてケーキ状濾過物を洗浄した。ケーキ状濾過物を50分間調節し、乾燥トレイに移し、高真空下で40〜50℃で24時間、次いで、20〜25℃18時間で乾燥し、表題化合物をベージュ色の固体として得た(896.4g、82%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 7.94 (s, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 8.24 (d, 1 H)。[M+H]C
6H
3Cl
2FN
2Oにおける計算値209;実測値、209。
【0756】
B.4,6−ジクロロ−7−フルオロ−1−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化274】
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【0757】
オーバーヘッドステーラー、温度プローブ、及びN
2インレット/アウトレットを備えた22Lの多口RBFをN
2圧下でLiHMDS(10.65L、2.5eq)で充填した。橙色溶液を0℃より低い温度まで氷/ブライン浴を用いて冷却した。引き続いて、分離型12LのRBFを2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチンアミド(890g、1.0eq)、無水THF(6.0L)、及び無水DMF(1.0L、3.0eq)で充填した。得られた溶液をぜん動ポンプでLiHMDS溶液に1時間にわたって添加し、これを5℃以下の内部温度で保持した。12LのフラスコをTHF(1.6L)ですすぎ、すすいだ物を反応混合物に移した。混合物を5℃より低い温度で1時間撹拌し、反応物を予め冷却した2N HCl水溶液に、混合物の温度を22℃以下に保持する速度で、ぜん動ポンプを用いて添加した。反応停止処理に続いて、IPAc(14L)を添加し、混合物を10分間撹拌した。2相の混合物分離して、有機層を室温で一晩カルボイに貯えた。次いで有機層を水(8.9L)で洗浄し、減圧下で約4.5Lの体積まで濃縮した。次の日、蒸留を続けた。酢酸イソプロピル(16L)をスラリーに添加し、約4.5Lの物質が残るまで蒸留を続けた。淡白色スラリーを50Lの多口RBFに移し入れ、それに45分間にわたってぜん動ポンプを用いてヘプタン(18L)を充填した。得られたスラリーを室温で一晩撹拌し、次いで、シャークスキン濾紙を付けたブフナー漏斗を通して濾過した。ケーキ状濾過物をヘプタン(2×4.5L)で洗浄し、次いで、高真空下で室温で24時間乾燥し、表題化合物を得た(913.0g、90%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6)
δppm 6.11 (dd, J=9.3 Hz, 1.5 Hz, 1 H), 6.95 (d, J=9.3 Hz, 1 H), 9.54 (s, 1
H)。[M+H]C
7H
3Cl
2FN
2O
2における計算値237;実測値、237。
【0758】
C.4,6−ジクロロ−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化275】
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【0759】
オーバーヘッドスターラー、還流冷却器、及びN
2インレット/アウトレットを備え、すべてのガラス又はPTFE−コートされた部分を有する2Lの3口RBFを、引き続いて4,6−ジクロロ−7−フルオロ−1−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(908g)、DCM(4.55L)、及びTFA(3.46L、11.76eq)で充填した。撹拌を開始し、Et
3SiH(3.05L、4.97eq)を添加した。濁った混合物を加熱還流し、得られた透明溶液を還流条件下で24時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、一晩撹拌した。橙色溶液を氷浴を用いて10℃より低い温度で冷却した。メチルtert−ブチルエーテル(14.0L)をぜん動ポンプ用いて1時間以内で添加した。得られたスラリーを10℃より低い温度で1時間撹拌し、次いで、粗いガラスフリットロートを通して濾過した。ケーキ状濾過物MTBE(2×4L)で洗浄した。固体を高真空下で室温で19時間乾燥し、表題化合物を得た(802g、94%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 4.55 (s, 2 H), 9.15 (s, 1 H)。[M+H]C
7H
3Cl
2FN
2Oにおける計算値221;実測値、221。
【0760】
D.tert−ブチル4,6−ジクロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート
【0761】
12Lの3口RBFを4,6−ジクロロ−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(745.0g、1.0eq)、DCM(3.0L)、Et
3N(940mL、2.0eq)、及びDMAP(20.59g、0.05eq)で充填した。ジ−tert−ブチルジカルボナート(882.8g、1.2eq)を含有する分離型2LのフラスコにDCM(0.75L)を添加し、及び得られた透明溶液を反応混合物にぜん動ポンプを用いて20分間にわたって滴下した。2LのフラスコをDCM(0.75L)ですすぎ、及びすすいだ物を反応混合物に添加し、これを室温で28分間撹拌した。エタノール(7.5L)を添加し、混合物を減圧下で約4.5Lの体積まで濃縮した。第2のEtOH(7.5L)の体積を混合物に添加し、約4.5Lの物質が残るまで蒸留を続けた。得られたスラリーを15〜20℃で10分間撹拌した。次いで、ブフナー漏斗を通して濾過した。ケーキ状濾過物をEtOH(3×1.5L)で洗浄し、高真空下で室温で一晩乾燥し、表題化合物を桃色固体(873g、収率81%)として得た。
1H (300 MHz, CDCl
3)δppm 1.61 (s, 9 H), 4.82 (d, J=0.9 Hz, 2 H),
19F NMR (282 MHz, CDCl
3)δppm -128.36. [M-H]C
12H
11C
l2FN
2O
3における計算値319;実測値、319。
【0762】
実施例98:7−フルオロ−4,6−ビス(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化276】
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【0763】
ジオキサン(1mL)中のtert−ブチル4,6−ジクロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(30.0mg、0.093mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(19.4mg、0.093mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(3.42mg、0.003mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(3.90mg、0.001mmol)及びリン酸カリウム(35.7mg、0.168mmol)の混合物及び脱イオン水(0.3mL)を電子レンジで120℃で20分間加熱した。混合物を濃縮し、分取HPLCで精製し、表題化合物のTFA塩を薄黄色固体として得た(4.1mg、14%)。
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6)δppm 3.92 (s, 3 H), 3.96 (s, 3 H), 4.53 (s, 2 H), 8.17 (s, 1 H), 8.49 (s, 1 H), 8.50 (s, 1 H), 8.81 (s, 1 H), 8.92 (s, 1 H
)。[M+H]C
15H
13FN
6Oにおける計算値313;実測値、313。
【0764】
実施例99:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−ブロモ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化277】
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【0765】
HCl−ジオキサン(999μL、4.00mmol)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(7−ブロモ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(10mg、0.020mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を残渣まで濃縮し、Et
2O(3mL)で希釈し、超音波処理し、白色沈殿物を得、これを濾過し、凍結乾燥器で一晩乾燥し、表題化合物のHCl塩を白色固体として得た(1.8mg、21%)。[M+H]C
17H
21BrN
6Oにおける計算値406;実測値、406。
【0766】
実施例100:2−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オン
【化278】
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【0767】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸を用いて、実施例14と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.43 (br s, 2 H), 1.55 - 1.98 (m, 6 H), 4.10 - 4.35 (m, 2 H), 4.34 - 4.70 (m, 1 H), 7.43 (t, J=8.79 Hz, 2 H),
7.65 (d, J=7.81 Hz, 1 H), 7.68 - 7.83 (m, 3 H), 7.87 (br s, 2 H), 8.39 (s, 1 H), 8.58 - 9.00 (m, 1 H), 9.62 - 9.86 (m, 1 H)。[M+H]C
21H
22FN
7Oにおけ
る計算値408;実測値、408。
【0768】
実施例101:(R)−6−(2−アミノ−3−メトキシプロピルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化279】
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【0769】
20mLの丸底フラスコにDCM(473μL)及びMeOH(473μL)中の(R)−tert−ブチル1−メトキシ−3−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)プロパン−2−イルカルバマート(19.7mg、0.047mmol)及びSELECTFLUOR(登録商標)(21.78mg、0.061mmol)を添加した。得られた黄色溶液を室温で3時間撹拌し、残渣まで濃縮し、これを4N HCl−ジオキサン(2mL)に溶解した、室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、DMF(1mL)溶解し、分取HPLCで精製し、表題化合物のTFA塩を得た。[M+H]C
15H
19FN
6O
2における計算値335;実測値、335。
【0770】
調製48:シス−tert−ブチル2−アミノシクロヘキシルカルバマート
【化280】
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【0771】
A.トランス−tert−ブチル2−ヒドロキシシクロヘキシルカルバマート
【化281】
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【0772】
EtOAc(75mL)中のトランス−2−アミノヘキサノール塩酸塩(15.0g、98.92mmol)の撹拌したスラリーに、水(150mL)中のNaOH(9.1g、0.227mol)の溶液を添加した。EtOAc(75mL)のジ−tert−ブチルジカルボナート(25.9g、118.70mmol)の溶液を一部添加し、混合物を45℃まで加熱し、16時間撹拌した。相を分離して、水相をEtOAc(60mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(45mL)で洗浄し、相を分離した。有機相を大気圧で溶液の約75mLが残るまで蒸留した。ヘプタン(90mL)を添加し、溶液を溶液の約75mLが残るまで蒸留した。ヘプタン(150mL)を添加し、混合物を98〜100℃まで加熱した。加熱を止め、混合物を室温まで放冷した。純生成物の種を70℃で添加し、結晶化が約65℃で起こった。一度スラリーが室温に達したら、混合物を約5℃まで冷却し、30分間撹拌した。固体を、濾過し、ヘプタン(2×45mL)で洗浄し、乾燥し、表題化合物を白色結晶の固体として得た(19.6g、92%)。
【0773】
B.シス−tert−ブチル2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)シクロヘキシルカルバマート
【化282】
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【0774】
トルエン:THF(15mL)が2:1の混合物中のトランス−tert−ブチル2−ヒドロキシシクロヘキシルカルバマート(1.00g、4.64mmol)、PPh
3(1.34g、5.10mmol)及びフタルイミド(1.50g、10.20mmol)の撹拌したスラリーに、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(1.0mL、5.10mmol)1時間にわたって滴下した。いったん添加が完成したら、混合物を約0℃で7時間撹拌し、次いで、ゆっくりと7℃まで14時間にわたって温めた。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、表題化合物を黄色の油状物として得た(3.90g)。粗生成物をさらに精製することなく次の工程に用いた。
【0775】
C.シス−tert−ブチル2−アミノシクロヘキシルカルバマート
【0776】
粗シス−tert−ブチル2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)シクロヘキシルカルバマート(3.90g)をトルエン(20mL)に溶解し、丸底フラスコに充填した。ヒドラジン水和物(0.70mL)を添加し、混合物を80℃まで2時間加熱し、TLC分析が反応の完成を示した。反応物を室温まで冷却し、固体を濾過し、トルエン(2×5mL)で洗浄した。濾液を、2N NaOH水溶液(10mL)で洗浄し、相を分離した。水相をトルエン(2×5mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を10%HOAc水溶液(2×10mL)で洗浄した。合わせた水溶液の洗浄物を2N NaOH水溶液(13mL)で塩基性にし.生成物をIPAc(2×10mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を水(5mL)で洗浄した。有機相を濃縮乾固し、0.78gの粗生成物を得た
。油状物をIPAc(12mL)に再溶解し、約75℃まで加熱し、マレイン酸(423mg)を添加した。固体の沈殿がすぐに起こり、濃混合物をIPAc(5mL)で希釈した、スラリーを室温まで冷却し、20分間静置した。固体を濾過し、IPAc(10mL)で洗浄し、乾燥して、表題化合物のマレイン酸塩を白色結晶性固体として得た(730mg、44%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.34-1.42 (m, 2 H), 1.50 (s,
9 H), 1.50-1.64 (m, 6 H), 3.22 (m, 1 H), 3.83 (br s, 1 H), 6.02 (s, 2 H), 6.86 (d, J=7.5 Hz, 1 H), 7.68 (br s, 3 H)。
【0777】
調製49:tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート,(S)−マンデル酸塩
【化283】
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【0778】
A.シス−N−(2−アミノシクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
【化284】
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【0779】
シス−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(5.00g、43.9mmol、1.00eq)をオーバーヘッドスターラー及びサーモカップルを備えた250mLの3口の丸底フラスコに充填した。エタノール(50mL)を添加し、溶液を氷−ブライン浴を用いて0℃より低い温度まで冷却した。EtOH(25mL)中のエチルトリフルオロアセタート(6.23g、1.00eq)の溶液をシリンジポンプを用いて1時間にわたって添加した。いったん添加が完成したら、冷却浴を除去し、溶液をゆっくりと室温まで温め、3.5時間撹拌し、EtOHの表題化合物を得た。全溶液(約82mL)の半分(41mL、約21.9mmol)を次の工程に持ち越した。
【0780】
B.シス−tert−ブチル2−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)シクロヘキシルカルバマート
【化285】
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【0781】
EtOH(41mL、21.9mmol)中のトリエチルアミン(3.1mL、22.05mmol、1.0eq)をシス−N−(2−アミノシクロヘキシル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの溶液に添加した。ジ−tert−ブチルジカルボナート(5.74g、26.3mmol、1.2eq)一部室温で添加した。氷浴を用いて適度の発熱をコントロールし、内部温度を25℃より低く保持した。いったん発熱がおさまったら
、氷浴を除去し、混合物を室温で16時間撹拌し、EtOH中の表題化合物を得た。
【0782】
C.シス−tert−ブチル2−アミノシクロヘキシルカルバマート
【化286】
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【0783】
EtOH(約21.9mmol)中のシス−tert−ブチル2−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)シクロヘキシルカルバマートの溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(50%、10g、0.125モル、5.7eq)を添加した。20〜37℃までの発熱が観察され微細な白色スラリーが形成された。反応混合物を一晩撹拌し、その間さらに固体が溶液から沈殿した。溶媒の体積を減圧下で約10から15mLまで濃縮し、次いで、IPAc(40mL)及び水(30mL)を添加し、透明な2相溶液を形成した。相を分離したあと、水相をIPAc(15mL)で抽出し、有機抽出物を合わせ、水(15mL)で洗浄し、表題化合物をIPAc中の粗ラセミ生成物として得た。
【0784】
D.tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート
【0785】
IPAc(70mL、約21.9mmol)中の粗シス−tert−ブチル2−アミノシクロヘキシルカルバマートを、ショート−パス蒸留ユニット、サーモカップル、及び撹拌棒を備えた100mLの3口RBFに充填した。真空にし、溶液を加熱し、溶媒体積を体積が約45mLになるまで43〜44℃で蒸留した(ラセミ生成物の理論粗収率と比較して10体積)。カールフィッシャー分析は4.9%の水の内容を示した。真空にし、溶液を60℃まで加熱した。溶液を次いでゆっくりと室温まで冷却し、tert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマートの種、(S)−マンデル酸塩(小スケール分解能実験から)を5℃間隔で添加した。冷却しながらすべての種を溶解したが、室温に達するまでそのままの状態だった。溶液を氷−ブライン浴(−15℃)で30分間冷却した。溶液を再加熱し、続いてIPAc(40mL)を添加し、真空下で45〜46℃で約45mLの体積まで再蒸留した。反応物を室温まで冷却し、一晩撹拌した。固体を濾過し、IPAc(2×12.5mL)で洗浄し、乾燥して、表題化合物の(S)−マンデル酸塩を白色固体として得た(2.21g、28%、98%ee)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.24-1.30 (m, 2 H), 1.35 (s, 9 H), 1.35-1.64 (m, 6 H), 3.15 (m, 1 H), 3.71 (br s, 1 H), 4.55 (s, 1 H), 6.85-7.11 (br s, 3 H), 6.95 (br d, 1 H, J=7.5 Hz), 7.15 (m 1 H), 7.23 (m, 2 H), 7.37 (m, 2 H)。
【0786】
実施例102:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(HCl塩)
【化287】
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【0787】
A.tert−ブチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−クロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート
【化288】
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【0788】
2−プロパノール(72mL)中のtert−ブチル4,6−ジクロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(12.5g、38.9mmol)の撹拌した懸濁液に、DMSO(12.00mL)及びDIPEA(8.84mL、50.6mmol)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(10.01g、46.7mmol)の溶液を添加した。反応混合物を90℃まで16時間加熱し、その時点でそれを50℃まで冷却し、水(50mL)を滴下し、沈殿物を得た。懸濁液を50℃で1時間撹拌し、次いで室温まで冷却した。懸濁液を50℃まで15分間再度加熱し、室温まで、2回以上のサイクルでさらに冷却した。固体を次いで濾過し、イソプロパノール(20mL)で洗浄し、及びフィルター上で乾燥し、表題化合物を得た(9.538g、49%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.18 - 1.76 (br m, 26 H), 3.83 (br s, 1 H), 4.12 (br s, 1 H
), 4.72 (s, 2 H), 6.71 (d, J=7.58 Hz, 1 H), 7.22 (d, J=6.32 Hz, 1 H)。
【0789】
B.tert−ブチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート
【化289】
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【0790】
50mLの2口の丸底フラスコをtert−ブチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−4−クロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(520mg、1.042mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(282mg、1.355mmol)、炭酸カリウム(504mg、3.65mmol)、及びDMA(3mL)で充填した。反応フラスコをさらに1,1−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロリド(21mg、0.032mmol)を添加して脱気した。N
2雰囲気下で、反応混合物を油浴中で80℃で2.5時間加熱し、次いで、室温まで放冷した。分離型50mLナスフラスコに脱イオンH
2O(12mL)を添加し、容器を氷/水浴で冷却した。水の内部温度が2℃に達したら、反応混合物を、内部温度を10℃以
下で保持する速度で、ナスフラスコに移した。添加後、反応容器をDMA(1mL)ですすいだ。すすいだ物をナスフラスコに添加し、得られた水溶液スラリーを氷浴中で10分間撹拌し、次いで、撹拌しながら室温まで温めた。内部温度が22℃に達したら、混合物を濾過した。ケーキ状濾過物を脱イオンH
2O(2×5mL)ですすぎ、吸引して風乾した. 固体を氷酢酸(3mL)で再懸濁し、室温で1時間撹拌した。イソプロパノール(1mL)を添加し、混合物を室温で撹拌した。脱イオン水(3.4mL)を添加し、再結晶を起こさせた。沈殿が起こったが、ある固体は粘着性であり、それで混合物を40℃油浴で撹拌しながら20分間加熱した。混合物を撹拌しながら室温まで冷却させ、次いで濾過した。ケーキ状濾過物をHOAc/H
2O/IPA(2.1mL)の3:3:1混合物ですすぎ、すぐに吸引して風乾し、次いで、真空オーブンで60℃で乾燥し、表題化合物を黄褐色固体として得た(352mg、62%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.35 (s, 9 H), 1.53 (s, 9 H), 1.65 (m, 3 H), 1.76 (m, 3 H), 3.94 (s, 3 H), 4.03 (br s, 1 H), 4.38 ( br s, 1 H), 4.67 (s, 2 H), 5.12 ( br s, 1 H),
5.77 ( br s, 1 H), 8.25 (br s, 1 H), 8.96 (br s, 1 H)。[M+H]C
27H
37FN
6O
5における計算値545;実測値、545。
【0791】
C.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0792】
IPA(21mL)中のtert−ブチル6−((1R,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(2.148g、3.94mmol)の懸濁液を70℃まで加熱し、その時点で2M HCl水溶液(9.86mL、19.72mmol)を添加した。反応混合物を65℃で約3時間加熱し、氷水浴で1時間冷却し、次いで濾過した。固体を冷IPA(15mL)ですすぎ、次いで、一晩にわたって50℃真空オーブンで乾燥し、表題化合物のHCl塩を淡黄色固体(1.404g、3.37mmol)で1.5〜2eqの会合水を有して得た(
1H NMRによる)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.46 (d, J=7.07 Hz, 2 H), 1.57 - 1.76 (m, 3 H), 1.76 - 2.04 (m, 3 H), 3.31 (s, 3 H), 3.67 (br s, 1 H), 3.90 (s, 3 H), 4.39 (d, J=2.53 Hz, 2 H),
4.41 - 4.60 (m, 1 H), 6.75 (d, J=6.57 Hz, 1 H), 7.96 (br s, 3 H), 8.22 - 8.31 (m, 1 H), 8.34 (s, 1 H), 8.84 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
21FN
6Oにおける計算値345;実測値345。
【0793】
実施例103:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(チオフェン−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化290】
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【0794】
ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イルボロン酸の代わりにチオフェン−3−ボロン酸を用いて、実施例92と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 3.16-3.17 (m, 2H), 3.61-3.63 (m, 1H), 3.77-3.79 (m,
2 H), 3.81-3.83 (m, 2 H), 4.41-4.43 (m, 2 H), 4.49-5.10 (m, 1 H), 7.12-7.13 (m, 1 H), 7.52-7.54 (m, 1 H), 7.90-7.97 (m, 3 H), 8.48 (s, 1 H), 8.88
(s, 1 H)。[M+H]C
16H
17FN
4O
2Sにおける計算値349;実測値、349。
【0795】
実施例104:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(4−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化291】
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【0796】
ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イルボロン酸の代わりに4−メチルチオフェン−2−ボロン酸を用いて、実施例92と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 2.24 (s, 3 H), 3.17 (d, J=4.04 Hz, 2 H), 3.35-3.39 (m, 1 H), 3.62-3.64 (m, 1 H), 3.74-3.75 (m, 2 H), 4.00-4.03 (m, 2
H), 4.42 (d, J=11.62 Hz, 2 H), 6.46 (s, 1 H), 7.20-7.22 (m, 3 H), 8.46
(s, 1 H), 8.85 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
19FN
4O
2Sにおける計算値363;実測値、363。
【0797】
実施例105:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(4−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化292】
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【0798】
1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−メチルチオフェン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを用いて、実施例62と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.31 - 2.04 (m, 8 H), 2.24 (s, 3 H), 3.83 (br s, 1 H), 4.22 (br s, 1 H), 4.36 - 4.49 (m, 2 H), 6.98 (d, J=5.37 Hz, 1 H), 7.22 (s, 1 H), 7.75 (br s, 2 H), 8.47 (s, 1 H), 8.85 (s, 1 H)。[M+H]C
18H
21FN
4OSにおける計
算値361;実測値、361。
【0799】
実施例106:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(チオフェン−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化293】
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【0800】
1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに4,4,5,5−テトラメチル−2−(チオフェン−3−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを用いて、実施例62と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.31 - 2.05 (m, 8 H), 3.84 (br s, 1 H), 4.25 (d, J=3.42 Hz, 1 H), 4.36 - 4.50 (m,
2 H), 7.01 (d, J=5.86 Hz, 1 H), 7.15 (dd, J=5.37, 3.91 Hz, 1 H), 7.64 (dd, J=4.88, 0.98 Hz, 1 H), 7.75 (br s, 2 H), 8.50 (s, 1 H), 8.95 - 9.07 (m, 1 H)。[M+H] C
17H
19FN
4OSにおける計算値347;実測値、347。
【0801】
実施例107:(R)−2−(7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−N,4−ジメチルペンタンアミド
【化294】
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【0802】
A.(R)−メチル2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタノアート
【化295】
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【0803】
ACN(50mL)中の4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(3g、8.08mmol)、(S)−メチル2−アミノ−4−メチルペンタノアート塩酸塩(2.94g、16.16mmol)、及びN−イソプロピル−N−メチルプロパン−2−アミン(3
.76mL、24.25mmol)の混合物を100℃で3日間撹拌した。溶媒を除去し、得られた残渣をさらに精製することなく次の工程に用いた。[M+H]C
23H
27ClFN
3O
5における計算値480;実測値480。
【0804】
B.(R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタン酸
【化296】
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【0805】
MeOH(10mL)及び1N NaOH(40.0mL)中の(R)−メチル2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタノアート(2.9g、6.04mmol)の混合物を50℃で2時間撹拌した。UPLCにより、30%の出発物質の残留が示された。さらに飽和NaOH溶液(5mL)を添加し、3時間50℃で撹拌した。溶媒を除去し、得られた残渣をH
2O(100mL)に分散させ、HClを用いてpH3まで酸性にした。室温で2時間撹拌した後、固体を濾過し、表題化合物を得た。[M+H]C
22H
25ClFN
3O
5における計算値466;実測値466。
【0806】
C.(R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタン酸
【化297】
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【0807】
ジオキサン(10mL)及びNa
2CO
3飽和水溶液(10.00mL)中の(R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタン酸(1.1g、2.361mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(2.456g、11.81mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(1.657g、2.361mmol)の溶液を、120℃まで30分間加熱した。固体を濾過して取り除いた後、溶媒を濾液から除去した。得られた残渣をMeOH及びDCM
で溶解し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(40〜70%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を合わせ、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た。[M+H]C
26H
30FN
5O
5における計算値 512;実測値512。
【0808】
D.(R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−N,4−ジメチルペンタンアミド
【化298】
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【0809】
DMF(1mL)中の(R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタン酸(48mg、0.094mmol)、メチルアミン塩酸塩(31.7mg、0.469mmol)及びDIPEA(49.2μL、0.281mmol)の溶液を、室温で10分間撹拌した。HATU(71.4mg、0.188mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌し、その後、UPLCにより約80%の出発物質の残留が示された。さらにメチルアミン(58.4μL、0.469mmol、EtOH中33%)を添加することで、出発物質を少量変換させた。溶媒を取り除き、残渣をDMF(1mL)に溶解した。この溶液にEDCI塩酸塩(54.0mg、0.281mmol)、HOBT一水和物(43.1mg、0.281mmol)、及びメチルアミン塩酸塩(31.7mg、0.469mmol)を添加した。反応混合物を60℃まで4時間加熱した。次いで、UPLCにより、反応混合物に95%の所望の生成物が含まれることが示された。反応混合物を室温まで放冷した。水(50mL)を添加し、混合物をDCM(3×50mL)で抽出した。有機層を回収し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た。これをさらに精製することなく用いた。[M+H]C
27H
33FN
6O
4における計算値525;実測値525。
【0810】
E.(R)−2−(7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−N,4−ジメチルペンタンアミド
【0811】
TFA(5mL)中の(R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−N,4−ジメチルペンタンアミド(38mg、0.072mmol)の溶液を、65℃まで4時間加熱した。溶媒を除去した後、残渣をMeOH(2mL)に希釈し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(25〜30%、勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を除去して乾固し、表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.84 - 0.93 (m, 6 H), 1.63 - 1.81 (m, 2 H), 2.57 (d, J=4.39 Hz, 3 H), 3.88 (s, 3 H), 4.04 - 4.19 (m, 2 H), 4.36 (s, 2 H), 6.99 (d, J=7.32 Hz, 1 H), 7.61 - 7.76 (
m, 1 H), 7.93 (d, J=4.39 Hz, 1 H), 8.30 (s, 1 H), 8.83 (s, 1 H)。[M+H]C
18H
23FN
6O
2における計算値375;実測値375。
【0812】
実施例108:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化299】
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【0813】
1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに4,4,5,5−テトラメチル−2−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを用いて、実施例62と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.31 - 2.01 (m, 8 H), 2.46 (d, J=0.51 Hz, 3 H), 3.80 (br s, 1 H), 4.25 (d, J=4.55 Hz, 1 H), 4.36 - 4.50 (m, 2 H), 6.83 (dd, J=3.79, 1.01 Hz, 1 H), 6.91 (d, J=6.06 Hz, 1 H), 7.73 (br s, 2 H), 8.43 (s, 1 H), 8.82 (d, J=3.54 Hz, 1 H)。[M+H]C
18H
21FN
4OSにおける計算値361;実測値361。
【0814】
実施例109:(R)−2−(7−フルオロ−4−(4−メチルチオフェン−2−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化300】
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【0815】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−メチルチオフェン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを用いて、実施例70と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.82 - 0.95 (m, 6
H), 1.20 - 1.32 (m, 2 H), 2.23 (s, 3 H), 4.38 (s, 2 H), 4.59 - 4.72 (m, 2 H), 6.94 - 6.99 (m, 1 H), 7.02 - 7.08 (m, 1 H), 7.15 - 7.23 (m, 1 H), 7.27 - 7.34 (m,
1 H), 8.35 (s, 1 H), 8.78 (d, J=1.26 Hz, 1 H)。[M+H]C
18H
21FN
4O
2Sにおける計算値377;実測値377。
【0816】
実施例110:(R)−2−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(チオフェン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化301】
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【0817】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに4,4,5,5−テトラメチル−2−(チオフェン−3−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを用いて、実施例70と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.75 - 1.00 (m, 6 H), 1.50 - 1.63 (m, 1 H), 1.69 - 1.83 (m, 2 H), 4.39 (s, 2 H), 4.52 - 4.61 (m, 1 H), 6.93
(br s, 1 H), 7.01 (d, J=7.58 Hz, 1 H), 7.38 (br s, 1 H), 7.49 (dd, J=5.05, 3.03
Hz, 1 H), 8.04 (dd, J=5.05, 1.26 Hz, 1 H), 8.36 (s, 1 H), 8.94 (dd, J=3.03, 1.01 Hz, 1 H)。[M+H]C
17H
19FN
4O
2Sにおける計算値363;実測値363。
【0818】
実施例111:(R)−2−(7−フルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化302】
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【0819】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに4,4,5,5−テトラメチル−2−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを用いて、実施例70と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.71 - 0.96 (m, 6
H), 1.52 - 1.85 (m, 3 H), 2.45 (s, 3 H), 4.38 (s, 2 H), 4.56 - 4.74 (m, 1 H), 6.80 (dd, J=3.66, 1.14 Hz, 1 H), 6.93 - 7.10 (m, 2 H), 7.30 (br s, 1 H), 8.32 (s,
1 H), 8.78 (d, J=3.79 Hz, 1 H)。[M+H]C
18H
21FN
4O
2Sにおける計算値377;実測値377。
【0820】
実施例112:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(2−アミノチアゾール−5−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化303】
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【0821】
A.tert−ブチル(5−(6−(((1R,2S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アミノ)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル)カルバマート
【化304】
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【0822】
トルエン(1mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(50mg、0.091mmol)、tert−ブチル5−(トリブチルスタンニル)チアゾール−2−イルカルバマート(53.5mg、0.109mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(105mg、0.091mmol)の溶液を、102℃まで24時間加熱した。溶媒を除去した後、得られた粗物質をMeOH/DMF(6.0mL)中で再構成し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(70〜75%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(42mg、64%)。[M+H]C
35H
45FN
6O
7Sにおけ
る計算値713;実測値713。
【0823】
B.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(2−アミノチアゾール−5−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0824】
TFA(5mL)中のtert−ブチル(5−(6−(((1R,2S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アミノ)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−2−イル)カルバマート(41.5mg、0.058mmol)の溶液を、65℃まで3時間加熱した。溶媒を除去した後、得られた粗物質をMeOH/DMF(6.0mL)中で再構成し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(10〜20%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物をTFA塩(6.7mg、32%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.12 - 2.11 (m, 9 H), 3.73 (br s, 2 H), 4.19 (d, J=3.79 Hz, 1 H), 4.41 (d, J=3.03 Hz, 2 H), 6.95 (d, J=3.03 Hz, 1 H), 7.77 (br s, 2 H), 8.44 (s, 1 H), 8.93 (s, 1 H)。[M+H]C
16H
19FN
6OS
における計算値363;実測値363。
【0825】
調製50.(R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化305】
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【0826】
ACN(100mL)中の4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(7g、18.86mmol)、N−イソプロピル−N−メチルプロパン−2−アミン(14.64mL、94mmol)、及びN−イソプロピル−N−メチルプロパン−2−アミン(14.64mL、94mmol)の混合物を100℃で3日間撹拌した。UPLCにより、約10%の出発物質の残留が示された。反応を停止させ、溶媒を除去し、粗生成物をMeOH/DCM中で再構成し、シリカゲル(10g)上に分散させた。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルカラム上でDCM中1〜3%MeOHで45分間にわたって溶出させて精製した。回収した画分を合わせ、回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(5.3g、61%)。[M+H]C
22H
26ClFN
4O
4における計算値465;実測値465。
【0827】
実施例113:(R)−2−(7−フルオロ−4−(フラン−2−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【0828】
A.(R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(フラン−2−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
【0829】
トルエン(1mL)中の(R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリ
ジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド(150mg、0.323mmol)、トリブチル(フラン−2−イル)スタンナン(138mg、0.387mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(373mg、0.323mmol)の溶液を、102℃まで一晩加熱した。溶媒を除去した後、残渣をMeOH/DCM(10mL)に希釈し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(45〜60%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(93.1mg、58%)。[M+H]C
26H
29FN
4O
5における計算値498;実測値498。
【0830】
B.(R)−2−(7−フルオロ−4−(フラン−2−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【0831】
TFA(5mL)中の(R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(フラン−2−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド(93.1mg、0.188mmol)の溶液を、65℃まで3時間加熱した。溶媒を除去し、得られた残渣をMeOH/DCM(10mL)で希釈し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(30%、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.79 - 0.97 (m, 6 H), 1.52 - 1.87 (m, 3 H), 4.38 (s, 2 H), 4.66 - 4.85 (m, 1 H), 6.61 (dd, J=3.54, 1.77 Hz, 1 H), 6.92 - 7.07 (m, 2 H), 7.36 (br s, 1 H), 7.79 (dd, J=1.64, 0.63 Hz, 1 H), 8.04 (dd, J=3.54, 0.51 Hz, 1 H), 8.32 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
19FN
4O
3における計算値347;実測値347。
【0832】
実施例114:(R)−2−(7−フルオロ−4−(フラン−3−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化308】
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【0833】
1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いて、実施例70と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.80 - 0.99 (m, 6 H), 1.21 - 1.33 (m, 1 H), 1.50 - 1.60 (m, 1 H), 1.74 - 1.81 (m, 1 H), 4.38 (s, 2 H), 4.47 - 4.61 (m, 1 H), 6.89 - 6.98 (m, 1 H), 7.03 (d, J=7.81 Hz, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 7.42 (s, 1 H), 7.68 (s, 1 H), 8.35 (s, 1 H), 8.98 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
19FN
4O
3におけ
る計算値347;実測値347。
【0834】
実施例115:(R)−2−(7−フルオロ−4−(
5−メチルフラン−2−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
【0835】
トリブチル(フラン−2−イル)スタンナンの代わりにトリブチル(5−メチルフラン−2−イル)スタンナ
ンを用いて、実施例113と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.84 - 0.97 (m, 6 H), 1.51 - 1.78 (m, 3 H), 2.29 - 2.36 (m, 3 H), 4.36 (s, 2 H), 4.64 - 4.86 (m, 1 H), 6.22 (dd, J=3.28, 1.01 Hz, 1 H), 6.92 (d, J=8.08 Hz, 1 H), 7.01 (br s, 1 H), 7.41 (br s, 1H), 7.97 (d, J=3.03 Hz, 1 H), 8.26 (s, 1 H)。[M+H]C
18H
21FN
4O
3における計算値361;実測値361。
【0836】
実施例116:(R)−2−(4−(5−シアノチオフェン−2−イル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
【0837】
A.(R)−2−(4−(5−シアノチオフェン−2−イル)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【0838】
ジオキサン(2mL)及びDMF(0.5mL)中の(R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド(114mg、0.245mmol)、5−シアノチオフェン−2−イルボロン酸(113mg、0.736mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(13.47mg、0.015mmol)、及び2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニ
ル(5.16mg、0.015mmol)の溶液を、マイクロ波照射下で160℃まで45分間加熱した。UPLCにより、50%の変換が示された。次いで、反応混合物をマイクロ波照射下で160℃で45分間加熱した。さらに5−シアノチオフェン−2−イルボロン酸(113mg、0.736mmol)を添加し、マイクロ波照射下で160℃で60分間加熱した。溶媒を除去した後、得られた粗物質をMeOH/DMF(6.0mL)中で再構成し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(40〜80%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た。[M+H]C
27H
28FN
5O
4Sにおける計算値538;実測値538。
【0839】
B.(R)−2−(4−(5−シアノチオフェン−2−イル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【0840】
TFA(2mL)中の(R)−2−(4−(5−シアノチオフェン−2−イル)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド(68mg、0.126mmol)の溶液を、65℃まで3時間加熱した。溶媒を除去した後、得られた粗物質をMeOH/DCM(3.0mL)中で再構成し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(40%、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を合わせ、溶媒を回転蒸発で除去し、表題化合物を得た(8.3mg、17%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.86 - 0.96 (m, 6 H), 1.53 - 1.62 (m, 1 H),
1.67 - 1.88 (m, 2 H), 4.45 (s, 2 H), 4.50 - 4.57 (m, 1 H), 6.96 - 7.06 (m, 1 H), 7.32 - 7.54 (m, 2 H), 7.86 - 8.02 (m, 1 H), 8.61 (s, 1 H), 9.00 - 9.15 (m, 1 H)。[M+H]C
18H
18FN
5O
2Sにおける計算値388;実測値388。
【0841】
実施例117:(R)−2−(4−(4−シアノチオフェン−2−イル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化312】
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【0842】
5−シアノチオフェン−2−イルボロン酸の代わりに4−シアノチオフェン−2−イルボロン酸を用いて、実施例116と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.80 - 0.96 (m, 6 H), 1.55 - 1.66 (m, 1 H), 1.65 - 1.86 (m, 2 H), 4.44 (s, 2 H), 4.51 - 4.64 (m, 1 H), 6.99 (s, 1 H), 7.04 - 7.20 (m, 1 H), 7.32 (d, J=8.30 Hz, 1 H), 7.37 (s, 1 H), 8.53 - 8.68 (m, 1 H), 9.24 (s, 1 H)。[M+H]C
18H
18FN
5O
2Sにおける計算値388;実測値388。
【0843】
実施例118:(R)−2−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(チアゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化313】
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【0844】
トリブチル(フラン−2−イル)スタンナンの代わりに5−(トリブチルスタンニル)チアゾールを用いて、実施例113と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.77 - 0.98 (m, 6 H), 1.53 - 1.68 (m, 1 H), 1.71 - 1.84 (m, 2
H), 4.42 (s, 2 H), 4.52 - 4.66 (m, 1 H), 6.95 (br s, 1 H), 7.18 (d, J=8.59 Hz, 1 H), 7.34 (br s, 1 H), 8.46 (s, 1 H), 9.11 (s, 1 H), 9.46 (s, 1 H)。[M+H]C
16H
18FN
5O
2Sにおける計算値364;実測値364。
【0845】
実施例119:(R)−2−(7−フルオロ−4−(イソチアゾール−5−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化314】
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【0846】
5−シアノチオフェン−2−イルボロン酸の代わりに5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソチアゾールを用いて、実施例116と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.77 - 0.97
(m, 6 H), 1.56 - 1.64 (m, 1 H), 1.67 - 1.86 (m, 2 H), 4.45 (s, 2 H), 4.49 - 4.62 (m, 1 H), 7.00 (s, 1 H), 7.33 (d, J=8.30 Hz, 1 H), 7.44 (s, 1 H), 8.53 - 8.65 (m, 2 H), 8.91 (d, J=1.46 Hz, 1 H)。[M+H]C
16H
18FN
5O
2Sにおける計算値364;実測値364。
【0847】
実施例120:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−1,1−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化315】
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【0848】
A.4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1,1−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化316】
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【0849】
DMF(5mL)中の4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(500mg、1.347mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(53.9mg、1.347mmol)及びヨードメタン(0.084mL、1.347mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いでEtOAc(200mL)に希釈し、ブライン(200mL)及び水(200mL)で洗浄した。有機相を乾燥させ、残渣まで濃縮し、これを逆相分取HPLCにより精製し、表題化合物を生成物の1つとして得た(50mg、9%、モノメチル化産物が観察された)。[M+H]C
18H
17Cl
2FN
2O
3における計算値400.2;実測値399.4。
【0850】
B.tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1,1−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化317】
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【0851】
10mLの密閉キャップガラスバイアル中で、4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1,1−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(50mg、0.125mmol)及びtert−ブチル(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシルカルバマート(53.2mg、0.250mmol)をACN(2mL)に溶解した。N−エチルジイソプロピルアミン(0.033mL、0.188mmol)を添加し、キャップを密閉し、95℃で72時間加熱した。次いで、反応混合物を分取HPLCにより精製し、塩基性にし、表題化合物を薄黄色固体として得た(40mg、55%)。[M+H]C
29H
38ClFN
4O
5における計算値578.1;実測値577.4。
【0852】
C.tert−ブチル(1S,2R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1,1−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート
【化318】
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【0853】
密閉管中で、tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1,1−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(30mg、0.052mmol)、Na
2CO
3水溶液(2M、0.065mL、0.130mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(12.98mg、0.062mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(3.65mg、5.20μmol)、及びDMF(1mL)の混合物を、160℃で0.5時間、電子レンジで加熱した。次いで反応混合物を160℃でさらに4時間、電子レンジで加熱し、次いで分取HPLCにより精製し、表題化合物を薄黄色固体として得た(5mg、18%)。[M+H]C
28H
35FN
6O
3における計算値524;実測値524。
【0854】
D.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−1,1−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0855】
TFA(1mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1,1−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(5mg、9.57μmol)の溶液を、60℃で0.5時間加熱した。次いで、反応混合物を分取HPLCにより精製し、生成物を凍結乾燥し、表題化合物をTFA塩(2mg、56%)として得た。[M+H]C
19H
25FN
6における計算値374;実測値374。
【0856】
実施例121:((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化319】
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【0857】
30mLの密閉キャップガラスバイアル中で、tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(350mg、0.637mmol)、1−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(17
2mg、0.829mmol)及びPdCl
2(PPh
3)
2(44.7mg、0.064mmol)をジオキサン(5mL)に溶解させた。Na
2CO
3水溶液(2M、0.5mL)を添加し、キャップを密閉した。反応混合物を85℃で4時間加熱し、次いで水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をTFA(4mL)で処理し、80℃で1.5時間加熱し、保護基を除去した。次に、TFAを蒸発させ、生成物をDMSO(8mL)に溶解させ、分取HPLCにより精製した。純画分を合わせ、濃縮し、凍結乾燥し、表題化合物のTFA塩を白色固体として得た(52.3mg、24%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.40 - 1.95 (m, 8 H), 3.64 (br s, 1 H), 3.92 (s, 2 H), 4.28 - 4.49 (m, 3 H), 6.76 (d, J=5.31 Hz, 1 H), 7.42 (d, J=2.27 Hz, 1 H), 7.72 (d, J=2.27 Hz, 1 H), 7.98 (br s, 3 H), 8.39 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
21FN
6Oにおける計算値345;実測
値345。
【0858】
実施例122:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(2−メチルチアゾール−5−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化320】
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【0859】
A.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−ブロモ−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化321】
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【0860】
HOAc(10mL)中のtert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(200mg、0.364mmol)及び臭化水素酸の混合物を、90℃で6時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗物質をMeOH(1.0mL)中で再構成し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(15〜30%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を合わせ、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。有機相を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(38mg、30%)。[M+H]C
13H
16BrFN
4Oにおける計算値343;実測値343。
【0861】
B.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(2−メチルチアゾール−5−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0862】
トルエン(1.8mL)及びDMA(0.2mL)中の6−((1R,2S)−2−ア
ミノシクロヘキシルアミノ)−4−ブロモ−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(38mg、0.111mmol)、2−メチルチアゾール−5−カルボン酸(15.85mg、0.111mmol)、酢酸銀(I)(18.48mg、0.111mmol)、及び塩化銅(II)(14.89mg、0.111mmol)の溶液を、135℃まで一晩加熱した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空下で除去した。得られた粗物質をMeOH/DMF(10.0mL)中で再構成し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(50〜90%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を合わせ、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物をTFA塩(2.3mg、6%)として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm 1.37 - 1.85 (m, 8 H) 2.93 (s, 2 H) 2.97 - 3.08 (m, 3 H) 4.22 - 4.42 (m, 2 H) 6.52 (s, 1 H) 7.53 (d, J=4.39 Hz, 1 H) 7.72 (br s, 1 H) 8.08 (br s, 1 H) 8.27 (s, 1 H)[M+H]C
17H
20FN
5OSにおける計算値362;実測値362。
【0863】
実施例123:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化322】
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【0864】
A.tert−ブチル(3R,4R)−4−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート
【化323】
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【0865】
ACN(5mL)中の4,6−ジクロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(320mg、0.862mmol)、tert−ブチル(3R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート(280mg、1.293mmol)及びDIPEA(0.226mL、1.293mmol)の混合物を、85℃で一晩撹拌した。UPLCが出発物質の存在を示したため、混合物を85℃で一晩撹拌した。UPLCは約50%変換を示した。さらに85℃で3日間、100℃で一晩撹拌したが、変換がほとんど増加しなかったため、反応を中止し、溶媒を除去した。得られた粗物質をMeOH/DMF(10mL)中で再構成し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(50%、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を合わせ、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×200m
L)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。有機相を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(51mg、11%)。[M+H]C
26H
32ClFN
4O
6における計算値552;実
測値552。
【0866】
B.tert−ブチル(3R,4R)−4−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート
【化324】
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【0867】
ジオキサン(1mL)及びNa
2CO
3飽和水溶液(1mL)中のtert−ブチル(3R,4R)−4−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート(51mg、0.093mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(104mg、0.463mmol)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(65.0mg、0.093mmol)の溶液を、140℃まで40分間加熱した。固体を濾過して取り除いた後、溶媒を濾液から除去した。得られた残渣をMeOH及びDCM(10mL)に溶解させ、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(80%、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を合わせ、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(31mg、55%)。[M+H]C
31H
37FN
4O
6Sにおける計算値613;実測値613。
【0868】
C.6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0869】
TFA(10mL)中のtert−ブチル(3R,4R)−4−(2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−4−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート(31mg、0.051mmol)の溶液を、80℃まで1時間加熱した。溶媒を除去した後、残渣をMeOH及びDCM(8mL)に溶解させ、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(15〜30%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を合わせ、溶媒を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物をTFA塩(13.5mg、74%)として得た。
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.78 (d, J=13.18 Hz, 1 H), 2.03 - 2.18 (m, 1 H), 2.46 (s, 3 H), 3.17 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 3.55 - 3.65 (m, 1 H), 3.75 (d, J=13.18 Hz, 1 H), 3.85 (br s, 1 H), 3.96 - 4.06 (m, 2 H), 4.41 (d, J=7.81 Hz, 2 H), 6.84 (d, J=2.44 Hz, 1 H), 7.22 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 7.92 (br s, 2 H), 8.47 (s, 1 H), 8.83 (d, J=3.42 Hz, 1 H)。[M+H]C
17H
19FN
4O
2Sにおける計算値363;実測値363。
【0870】
実施例124:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−1−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化325】
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【0871】
A.2,6−ジクロロ−4−((3,5−ジメトキシベンジルイミノ)メチル)−5−フルオロニコチン酸
【化326】
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【0872】
A.MeOH(50mL)中の(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(4.4g、26.6mmol)の溶液に、4,6−ジクロロ−7−フルオロ−1−ヒドロキシフロ[3,4−c]ピリジン−3(1H)−オン(6.0g、25.3mmol)を添加した。混合物を0.5時間撹拌し、濾過し、石油エーテルで洗浄し、表題化合物を白色固体として得た(5.8g、60%)。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ 3.75 (s, 3 H), 3.79 (s, 3 H), 3.93 (s, 2 H), 6.30 (s, 1 H), 6.40-6.42 (m, 2 H), 7.12 (d, J=8.4 Hz, 1 H)。
【0873】
B.4,6−ジクロロ−2−(3,5−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1−メチル−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化327】
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【0874】
THF(120mL)中の2,6−ジクロロ−4−((3,5−ジメトキシベンジルイミノ)メチル)−5−フルオロニコチン酸(5.8g、25.3mmol)の混合物に、メチルリチウム(60.0mL、126.6mmol)を−78℃で滴下した。滴下完了後、混合物をさらに2時間撹拌した。反応混合物を1N HClでpH7に酸性化し、THFを減圧下で除去した。混合物をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、シリカゲルクロマトグラフィーによりPE−EtOAc(5:1)で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た(0.93g、16%)。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ 1.58 (d, J=6.8 Hz, 3 H), 3.79 (s, 3 H), 3.84 (s, 3 H), 4.35 (d,
J=14.4 Hz, 1 H), 4.52 (q, J=6.8 Hz, 1 H), 5.07 (d, J=14.4 Hz, 1 H), 6.43-6.45 (m, 2 H), 7.28 (d, J=9.2 Hz, 1 H)。[M+H]C
17H
15Cl
2FN
2O
3における計算値386;実測値385。
【0875】
C.6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−1−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0876】
6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−1−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(20mg、0.039mmol)及びTFA(1mL)の混合物を60℃で2時間加熱した。反応後、混合物を分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(15〜25%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製し、表題化合物をTFA塩(10mg、71%)として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.41 (d, J=6.59 Hz, 3 H), 1.46 (d, J=7.02 Hz, 2
H), 1.60-1.84 (m, 5 H), 3.68 (br s, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 4.44 (br s, 1 H), 4.71
(q, J=6.65 Hz, 1 H), 6.52 (br s, 1 H), 6.73 (d, J=6.53 Hz, 1 H), 7.72 (br s, 2 H), 8.24 - 8.32 (m, 1 H), 8.46 (s, 1 H), 8.82 (s, 1 H)。[M+H]C
18H
23FN
6Oにおける
計算値359;実測値359。
【0877】
実施例125:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化328】
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【0878】
A.tert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−クロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
【0879】
DMSO(10mL)及び2−プロパノール(40mL)中のtert−ブチル4,6−ジクロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(1.42g、4.43mmol)、tert−ブチル(3R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート(1.15g、5.52mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(3.87mL、22.16mmol
)の混合物を油浴中で100℃まで20時間加熱した。次いで、溶液を濃縮し、得られた油を水(50mL)に溶解させ、油浴中で50℃まで1時間加熱し、次いで室温まで放冷した。次いで、溶液を50℃まで15分間加熱し、室温まで放冷し、再び50℃まで15分間加熱し、室温まで放冷した。得られた沈殿物を濾過し、水ですすぎ、表題化合物を薄桃色がかった白色固体(1.90g、86%、位置異性体との4:1の混合物)として得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm
1.36 (s, 9 H), 1.50 (s, 3 H), 1.59-1.61 (m, 1 H), 1.97-1.99 (m, 1 H), 1.97-1.99
(m, 1 H), 3.46-3.49 (m, 2 H), 3.80-3.83 (m, 3 H), 4.31-4.33 (m, 1 H), 4.73 (s, 1 H), 6.59 (d, J=7.30 Hz, 1 H), 7.43 (d, J=7.30 Hz, 1 H)。[M+H]C
22H
30ClFN
4O
6における計算値501;実測値501。
【0880】
B.tert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート
【化330】
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【0881】
ジオキサン(15mL)及び2M飽和炭酸ナトリウム(2mL)中のtert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−クロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(500mg、0.998mmol)、1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(808mg、4.99mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(70.1mg、0.100mmol)の混合物を、電子レンジ中で100℃まで30分間加熱した。溶液を濃縮し、分取HPLCにより水(10mM NH
4HCO
3)及びACN/水(80/20v/v、15〜30%勾配、10mM NH
4HCO
3)で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た(132mg、23%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δppm 1.35 (s, 9 H), 1.52 (s, 9 H), 1.55-1.56 (m, 1 H), 2.46-2.47 (m, 1 H), 3.57-3.59 (m, 2 H), 3.81-3.84 (m, 3 H), 4.61-4.62 (m, 1 H), 4.78 (s, 2 H), 6.61 (d, J=6.35 Hz, 1 H), 7.15 (d, J=6.83 Hz, 1 H), 7.97 (s, 1 H), 8.54 (s, 1 H), 9.24 (s, 1 H)。[M+H]C
26H
33F
3N
6O
6における計算値583;実測値583。
【0882】
C.6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0883】
tert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(126mg、0.998mmol)を、2−プロパノール(5mL)に溶解し、溶液を加熱ブロックで75℃まで加熱した。次いで2M HCl(2.5mL)を添加し、温度を65℃まで下げ、反応混合物を3時間撹拌
した。溶液を濃縮し、分取HPLCにより水(10mM NH
4HCO
3)及びACN/水(80/20v/v、10〜50%勾配、10mM NH
4HCO
3)で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た(79mg、96%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.75-1.77 (m, 1 H), 2.09-2.12 (m, 1 H), 3.60-3.63 (m, 1 H), 3.76-3.77 (m,
1 H), 3.88-3.98 (m, 3 H), 4.44 (d, J=6.35 Hz, 2 H), 4.54-4.55 (m, 1 H), 7.17 (d, J=5.86 Hz, 1 H), 7.89 (br s, 1 H), 8.54 (s, 1 H), 8.58 (s, 1 H), 9.43 (s, 1 H
)。[M+H]C
16H
17F
3N
6O
2における計算値383;実測値383。
【0884】
実施例126:(R)−2−(7−フルオロ−3−オキソ−4−(チオフェン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化331】
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【0885】
トリブチル(フラン−2−イル)スタンナンの代わりにトリブチル(チオフェン−2−イル)スタンナンを用いて、実施例113と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.80 - 0.99 (m, 6 H), 1.51 - 1.84 (m, 3 H), 4.40 (s, 2 H), 4.59 - 4.76 (m, 1 H), 6.99 (br s, 1 H), 7.06 - 7.17 (m, 2 H), 7.34 (br s, 1 H), 7.61 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 8.40 (s, 1 H), 8.93 - 9.05 (m, 1 H)。[M+H]C
17H
19FN
4O
2Sにおける計算値363;実測値363。
【0886】
調製51:tert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−クロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート
【化332】
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【0887】
DMSO(10mL)及び2−プロパノール(40mL)中のtert−ブチル4,6−ジクロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(1.24g、3.85mmol)、tert−ブチル(3R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イルカルバマート(1.00g、4.62mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(3.36mL、19.27mmol)の混合物を、油浴中で100℃まで20時間加熱した。その反応を同じ規模で繰り返し、両方の反応溶液を合わせ、濃縮した。混合物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによりEtOAc及びヘキサン(10〜50%EtOAc勾配)で溶出して精製し、表題化合物を薄桃色がかった白色固体(510mg、13%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.36 (s, 9 H), 1.50 (s, 3 H), 1.59-1.61 (m, 1 H), 1.97-1.99 (m,
1 H), 1.97-1.99 (m, 1 H), 3.46-3.49 (m, 2 H), 3.80-3.83 (m, 3 H), 4.31-4.33 (m,
1 H), 4.73 (s, 1 H), 6.59 (d, J=7.30 Hz, 1 H), 7.43 (d, J=7.30 Hz, 1 H)。[M+H]C
22H
30ClFN
4O
6における計算値501;実測値501。
【0888】
実施例127:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(チオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化333】
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【0889】
A.tert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−3−オキソ−4−(チオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート
【化334】
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【0890】
トルエン(3mL)中のtert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−クロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(50mg、0.1mmol)、トリブチル(チオフェン−2−イル)スタンナン(44.7mg、0.12mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(115mg、0.1mmol)の溶液を、102℃まで24時間加熱した。固体をセライトのパッドを通して濾過し、得られた粗物質をMeOH/DCM(20mL)中で再構成し、分取HPLCで精製した。回収した画分を合わせ、回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(30mg、55%)。
【0891】
B.6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(チオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0892】
TFA/DCM(1:1、10mL)中のtert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−3−オキソ−4−(チオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(30mg、0.055mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、得られた粗物質をMeOH/DCM(2
0mL)中で再構成し、分取HPLCで精製した。回収した画分を合わせ、回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た(16mg、85%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.79 (d, J=9.76 Hz, 1 H), 2.12 (qd, J=12.94, 5.13 Hz, 1 H), 3.56 - 3.68 (m, 1
H), 3.75 (d, J=11.72 Hz, 1 H), 3.89 (br s, 1 H), 4.02 (d, J=11.72 Hz, 2 H), 4.28 - 4.37 (m, 1 H), 4.38 - 4.49 (m, 2 H), 7.10 - 7.20 (m, 1 H), 7.28 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 7.59 - 7.70 (m, 1 H), 7.93 (br s, 2 H), 8.52 (s, 1 H), 9.02 (dd, J=3.91, 0.98 Hz, 1 H)。[M+H]C
16H
17FN
4O
2Sにおける計算値349;実測値349。
【0893】
実施例128:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(チアゾール−5−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化335】
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【0894】
トリブチル(チオフェン−2−イル)スタンナンの代わりに5−(トリブチルスタンニル)チアゾールを用いて、実施例127と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.78 (dd, J=13.67, 4.39 Hz, 1 H), 2.04 - 2.20 (m, 1 H), 3.53 - 3.66 (m, 1 H), 3.69 - 3.85 (m, 2 H), 4.01 (d, J=11.72 Hz, 2 H), 4.25 - 4.38 (m, 1 H), 4.41 - 4.55 (m, 2 H), 7.38 (s, 1 H), 7.94 (br s, 2 H), 8.62 (s, 1 H), 9.15 (s, 1 H), 9.52 (s, 1 H)。[M+H]C
15H
16FN
5O
2Sにおける計算値350;実測値350。
【0895】
実施例129:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(チオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
【0896】
30mLの密閉キャップガラスバイアル中で、tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(300mg、0.546mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(チオフェン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(172mg、0.820mmol)、及びトランス−ジクロロ−ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム−II(38.4mg、0.055mmol)をジオキサン(5mL)に溶解させた。2N Na
2CO
3水溶液(0.5mL)を添加し、キャップを密閉し、混合物を85℃で3時間反応させた。次いで、反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)に抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させた。得られた残渣をTFA(4mL)で処理し、80℃で1時間加熱し、保護基を除去した。次に、TFAを反応混
合物から蒸発させた。生成物をDMSO(8mL)中で再構成し、次いで、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(15〜45%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。純画分を合わせ、最小体積まで蒸発させた。NaHCO
3飽和水溶液(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(3×25mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させ、表題化合物を薄黄色固体(83mg、44%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.16 - 1.80 (m, 8 H), 3.18 (br s, 1
H), 3.86 - 4.11 (m, 1 H), 4.39 (s, 2 H), 6.60 (d, J=6.57 Hz, 1 H), 7.13 (dd, J=5.05, 3.79 Hz, 1 H), 7.60 (dd, J=5.18, 1.14 Hz, 1 H), 8.39 (s, 1 H), 9.00 (dd, J=3.79, 1.01 Hz, 1 H)。[M+H]C
17H
19FN
4OSにおける計算値347;実測値347。
【0897】
実施例130:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化337】
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【0898】
10mLの密閉キャップガラスバイアル中で、tert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−クロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(60mg、0.120mmol)、4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(48.9mg、0.359mmol)及びK
2CO
3(66.2mg、0.479mmol)をACN(2mL)に溶解した。キャップを密閉し、混合物を100℃で16時間反応させた。次いで、反応混合物をブフナー漏斗を通して濾過し、未溶解のK
2CO
3を除去した。固体をACN(2×5mL)で洗浄し、濾液を真空下で蒸発させ、残渣を得、これを室温で20分間TFA(2mL)で処理し、保護基を除去した。次に、TFAを反応混合物から蒸発させた。生成物をDMSO(5mL)中で再構成し、次いで、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(15〜45%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。純画分を合わせ、最小体積まで蒸発させ、凍結乾燥し、表題化合物のTFA塩を褐色固体として得た(4.2mg、8.8%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.67 (m, 1 H), 2.05 (td, J=12.88, 7.33 Hz, 1 H), 3.30 - 3.90 (m, 4 H), 3.78 - 3.99 (m, 2 H), 4.44 (s, 2 H), 6.49 (br s,
2 H), 7.54 (d, J=5.56 Hz, 1 H), 7.85 (br s, 2 H), 8.67 - 8.80 (m, 2 H)。[M+H]C
16H
16F
4N
6O
2における計算値401;実測値401。
【0899】
実施例131:6−((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−7−フルオロ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化338】
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【0900】
10mLの密閉キャップガラスバイアル中で、tert−ブチル(1S,2R)−2−(4−クロロ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)シクロヘキシルカルバマート(50mg、0.091mmol)、4−メチル−1H−イミダゾール(22.43mg、0.273mmol)及びK
2CO
3(50.3mg、0.364mmol)をACN(2mL)に溶解した。キャップを密閉し、混合物を100℃で16時間反応させた。次いで、反応混合物をブフナー漏斗を通して濾過し、未溶解の固体を除去した。固体をACN(2×5mL)で洗浄し、濾液を真空下で蒸発させ、残渣を得、これをTFA(4mL)で処理し、80℃で1時間加熱し、保護基を除去した。次に、TFAを反応混合物から蒸発させた。得られた残渣をDMSO(5mL)中で再構成し、分取HPLCにより水(0.05%TFA)及びACN(15〜65%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。純画分を合わせ、最小体積まで蒸発させ、凍結乾燥し、表題化合物のTFA塩を白色固体として得た(7.2mg、23%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δppm 1.20-1.65 (m., 8 H), 3.65 - 3.79 (m, 5 H), 4.15 (s, 2 H), 6.40 (d, 1 H), 6.51 (d, 1 H), 6.73 (m, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 8.68 (br s, 1 H)。[M+H]C
17H
21FN
6Oにおける計算値345;実測値345。
【0901】
調製52:3−メチル−5−(トリブチルスタンニル)イソチアゾール
【化339】
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【0902】
冷却(−78℃)した無水THF(2.0mL)中3−メチルイソチアゾール(100mg、1.0mmol)溶液に、n−ブチルリチウム(0.693mL、1.1mmol)を滴下した。−78℃で60分間撹拌した後、無水THF(0.5mL)中のトリブチルクロロスタンナン(0.326mL、1.210mmol)の溶液を、反応混合物に添加した。反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、室温まで2時間から3時間にわたって昇温させた。NaHCO
3飽和水溶液を添加し、水相をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(9:1ヘキサン/EtOAc、フラッシュ60カラム)により精製し、表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δppm
0.86 - 0.94 (m, 9 H), 1.05 - 1.21 (m, 6 H), 1.26 - 1.38 (m, 6 H), 1.44 - 1.65 (m, 6 H), 2.56 (s, 3 H), 6.97 - 7.04 (m, 1 H)。
【0903】
実施例132:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−
イルアミノ)−7−フルオロ−4−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化340】
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【0904】
A.tert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート
【化341】
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【0905】
トルエン(3mL)中のtert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−クロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(10mg、0.02mmol)、3−メチル−5−(トリブチルスタンニル)イソチアゾール(23.25mg、0.06mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23.07mg、0.02mmol)の溶液を、マイクロ波照射下で120℃まで45分間加熱した。反応混合物を水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。有機抽出物を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させた。溶媒を除去した後、得られた粗物質をDMF中で再構成し、分取HPLCで水(0.05%TFA)及びACN(55〜80%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を合わせ、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、有機相を回転蒸発で除去して乾固し、表題化合物を得た。[M+H]C
26H
34FN
5O
6S
における計算値564;実測値564。
【0906】
B.6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【0907】
DCM(2.0mL)中のtert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(5.5mg、9.76μmol)の溶液に、TFA(2.0mL、26.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、真空下で濃縮した。得られた粗物質をDMF中で再構成し、分取HPLCで水(0.05%TFA)及びACN(55〜80%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を合わせ、ACNを回転蒸発で除去した。得られた水溶液をNaHCO
3飽和水溶液で中和し、EtOAc(2×50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4
で乾燥させ、濾過し、有機相を回転蒸発で除去して乾固した。残渣をTHF/ヘキサンから再結晶化し、表題化合物のTFA塩を得た。[M+H]C
16H
18FN
5O
2Sにおける計算値364;実測値364。
【0908】
調製53:1:2−メチル−5−(トリブチルスタンニル)チアゾール
【化342】
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【0909】
冷却した(−78℃)無水THF(100mL)中2−メチルチアゾール(2.80g、28.2mmol)溶液に、ブチルリチウム(19.41mL、31.1mmol)を滴下した。−78℃で60分間撹拌した後、無水THF中トリブチルクロロスタンナン(9.14mL、33.9mmol)溶液を、反応混合物に添加した。反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、室温まで2時間から3時間にわたって昇温させた。NaHCO
3飽和水溶液を添加し、水相をエーテル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラム上でヘキサン中10〜50%EtOAcで60分間にわたって溶出して精製した。画分を回収し、溶媒を真空下で除去し、表題化合物を黄色の油状物として得た(72%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.71 - 0.92 (m, 9 H), 0.96 - 1.18 (m, 6 H), 1.23 - 1.38 (m, 6 H), 1.40 - 1.64 (m, 6 H), 2.69 (s, 3 H), 7.56 (d, J=12.69 Hz, 1
H)。
【0910】
実施例133:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(2−メチルチアゾール−5−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化343】
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【0911】
3−メチル−5−(トリブチルスタンニル)イソチアゾールの代わりに2−メチル−5−(トリブチルスタンニル)チアゾールを用いて、実施例132と同様の方法で表題化合物のTFA塩を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 1.24 (s, 1 H), 1.73 (d, J=12.69 Hz, 1 H), 1.93 - 2.03 (m, 1 H), 2.57 - 2.71 (m, 4 H), 3.38 - 3.44 (m, 1 H), 3.48 - 3.55 (m, 1 H), 3.67 (d, J=11.72 Hz, 1 H), 3.82 - 3.97 (m, 2 H), 4.22 (br s, 1 H), 4.43 (s, 2 H), 7.06 (br s, 1 H), 8.52 (s, 1 H), 9.21 - 9.34 (m, 1 H)。[M+H]C
16H
18FN
5O
2Sにおける計算値364;実測値364。
【0912】
実施例134:(R)−2−(7−フルオロ−4−(2−メチルチアゾール−5−イル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチルペンタンアミド
【化344】
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【0913】
トリブチル(フラン−2−イル)スタンナンの代わりに2−メチル−5−(トリブチルスタンニル)チアゾールを用いて、実施例113と同様の方法で表題化合物を調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δppm 0.74 - 0.98 (m, 6 H), 1.54 - 1.63 (m, 1 H), 1.64 - 1.83 (m, 2 H), 2.61 - 2.68 (m, 3 H), 4.41 (s, 2 H), 4.56 (ddd, J=10.50, 8.30, 4.15 Hz, 1 H), 6.97 (s, 1 H), 7.19 (d, J=7.81 Hz, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 8.45 (s, 1 H), 9.22 (s, 1 H)。[M+H]C
17H
20FN
5O
2Sにおける計算値378;実測値378。
【0914】
実施例135:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(5−クロロチオフェン−2−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化345】
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【0915】
DCM(3mL)中の6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−7−フルオロ−4−(チオフェン−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(12mg、0.034mmol)の溶液に、ピリジン(8.17mg、0.103mmol)及び1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(4.60mg、0.034mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、反応混合物をMeOH(3mL)で希釈し、分取HPLCで水(0.05%TFA)及びACN(45〜70%勾配、0.035%TFA)で溶出して精製した。回収した画分を合わせ、溶媒を回転蒸発で除去した。得られた生成物を0.035%TFA(水溶液)中15〜45%ACNの勾配溶離液を用いて2回精製した。回収した画分を合わせ、溶媒を回転蒸発で除去し、表題化合物のTFA塩(2mg、15%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD)δppm 1.92 (d, J=13.18 Hz, 1 H), 2.14 (dd, J=12.69, 4.88 Hz, 1 H), 3.56 - 3.66 (m, 2 H), 3.65 - 3.78 (m, 1 H), 3.90 (d, J=12.20 Hz, 1 H), 4.04 - 4.19 (m, 3 H), 4.37 - 4.47 (m, 1 H), 6.99 (d, J=3.91 Hz, 1 H), 8.80 (d, J=3.91 Hz, 1 H)。[M+H]C
16H
16ClFN
4O
2Sにおける計算値383;実測値383。
【0916】
実施例136:6−((3R,4R)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−フルオロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化346】
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【0917】
2mLマイクロ波バイアルをtert−ブチル6−((3R,4R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−4−クロロ−7−フルオロ−3−オキソ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2(3H)−カルボキシラート(55mg、0.11mmol)、1−シクロプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(77mg、0.329mmol)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(15.41mg、0.022mmol)で充填し、不活性環境下に置いた。ジオキサン(1.1mL)を添加し、黄色のスラリーを5分間脱気した。次いで、スラリーにNa
2CO
3(220μL、0.439mmol)を添加し、これにより反応スラリーがオレンジ色に変色した。混合物をさらに3分間脱気した。容器にキャップをし、80℃まで4時間加熱した。次いで反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(8mL)で洗浄し、次いでブライン(8mL)で洗浄した。有機相を回収し、Na
2SO
4で乾燥させ、油状物に濃縮し、これをDCM(2mL)で希釈し、HCl(ジオキサン中4M、1mL)で処理した。混合物を1時間室温で撹拌し、次いで濃縮した。残渣をMeOH(2mL)で希釈し、分取HPLCで精製し、表題化合物のTFA塩を白色固体として得た。
1H NMR (DMSO-d
6)δppm 1.75 (t, 1 H), 2.03 - 2.17 (m, 1 H), 3.57 - 3.67 (m, 1
H), 3.78 (br s, 1 H), 3.82 - 3.88 (m, 1 H), 3.93 - 4.02 (m, 2 H), 4.39 (d, J=5.3 Hz, 2 H), 4.45 - 4.54 (m, 1 H), 4.82 (d, J=5.8 Hz, 2H), 5.15 (dd, J=17.2, 1.5 Hz, 1H), 5.22 (dd, J=10.2, 1.4 Hz, 1 H), 6.04 (dddd, J=16.8, 10.6, 5.8, 5.7 Hz, 1 H), 7.09 (d, J=5.3 Hz, 1 H), 7.93 (d, J=4.3 Hz, 3 H), 8.32 (s, 1 H), 8.40 (s, 1 H), 8.85 - 9.03 (m, 1 H)。[M+H]C
18H
21FN
6O
2における計算値373;実測値373。
【0918】
以下の表1は、実施例に記載された多くの化合物に対するSYK阻害データの表で、より大きいpIC
50値は、より高い効力を表す。化合物は、明細書の63頁に記載された測定法に従って試験された。
【表1】
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【0919】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する「a」、「an」、及び「the」などの単数形の冠詞は、文脈が他に明確に示していない限り、単一の対象又は複数の対象を指すことがあることに留意すべきである。従って、例えば、「a compound」を含有する組成物への言及は、単一の化合物又は2種以上の化合物であることがある。上述は、例示的であり限定的ではないことが意図されていることを理解すべきである。上述を読むと、多くの実施形態が当業者には明らかであろう。従って、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して決定されるべきであり、このような特許請求の範囲が権利を与えられることに相当する全範囲が含まれる。特許、特許出願及び刊行物を含む、全ての論文及び参考文献の開示は、全体として、及び全ての目的のために、参照により本明細書に組み込まれるものとする。