【実施例】
【0066】
以下、本発明を具体的な実施例を挙げて説明する。しかし、本発明による実施例は多くの他の形態に変形されることができ、本発明の範囲が後述する実施例に限定されると解釈されてはならない。本発明の実施例は当業界で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。
【0067】
非水電解液の製造(1)
実施例1−1
フルオロエチレンカーボネート(FEC)とイソブチルプロピオネートとを20体積%:80体積%で混合し、そこにLiPF
6を1M濃度になるように溶解させて非水電解液を製造した。
【0068】
実施例1−2
イソブチルプロピオネートの代りにイソアミルプロピオネートを使用した点を除き、実施例1−1と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0069】
実施例1−3
実施例1−1で製造された非水電解液100重量部に対してビニレンカーボネート3重量部をさらに添加して非水電解液を製造した。
【0070】
実施例1−4
実施例1−2で製造された非水電解液100重量部に対してビニレンカーボネート3重量部をさらに添加して非水電解液を製造した。
【0071】
実施例1−5
フルオロエチレンカーボネート(FEC)とイソブチルプロピオネートとを30体積%:70体積%で混合し、そこにフルオロエチレンカーボネート(FEC)及びイソブチルプロピオネートの総100重量部に対して1,3‐プロペン‐スルトン3重量部、1,3‐プロパンスルトン3重量部を添加し、LiPF
6を1M濃度になるように溶解させて非水電解液を製造した。
【0072】
実施例1−6
イソブチルプロピオネートの代りにイソアミルプロピオネートを使用した点を除き、実施例1−5と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0073】
比較例1−1
イソブチルプロピオネートの代りにn‐ブチルプロピオネートを使用した点を除き、実施例1−1と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0074】
比較例1−2
イソブチルプロピオネートの代りにn‐ペンチルプロピオネートを使用した点を除き、実施例1−1と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0075】
比較例1−3
イソブチルプロピオネートの代りにn‐ヘキシルプロピオネートを使用した点を除き、実施例1−1と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0076】
比較例1−4
比較例1−1で製造された非水電解液100重量部に対してビニレンカーボネート3重量部をさらに添加して非水電解液を製造した。
【0077】
比較例1−5
比較例1−2で製造された非水電解液100重量部に対してビニレンカーボネート3重量部をさらに添加して非水電解液を製造した。
【0078】
比較例1−6
比較例1−3で製造された非水電解液100重量部に対してビニレンカーボネート3重量部をさらに添加して非水電解液を製造した。
【0079】
比較例1−7
イソブチルプロピオネートの代りにエチルプロピオネートを使用した点を除き、実施例1−1と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0080】
比較例1−8
イソブチルプロピオネートの代りにn‐ブチルプロピオネートを使用した点を除き、実施例1−5と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0081】
比較例1−9
イソブチルプロピオネートの代りにエチルプロピオネートを使用した点を除き、実施例1−5と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0082】
比較例1−10
フルオロエチレンカーボネート(FEC)とイソアミルプロピオネートとを60体積%:40体積%で混合し、そこにLiPF
6を1M濃度になるように溶解させて非水電解液を製造した。
【0083】
比較例1−11
フルオロエチレンカーボネート(FEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、及びイソアミルプロピオネートを30体積%、30体積%、及び40体積%で混合し、そこにLiPF
6を1M濃度になるように溶解させて非水電解液を製造した。
【0084】
リチウム二次電池の製造(1)
実施例2−1
正極としてLiCoO
2を、負極としてSi酸化物(SiO 10重量%、グラファイト90重量%を混合し、非水系バインダーを使用して製造する)を使用して電極を製造した後、実施例1−1で製造された非水電解液を注入する通常の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0085】
実施例2−2
実施例1−2で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0086】
実施例2−3
実施例1−3で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0087】
実施例2−4
実施例1−4で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0088】
実施例2−5
負極として人造黒鉛を使用し、電解液として実施例1−5で製造された電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0089】
実施例2−6
負極として人造黒鉛を使用し、電解液として実施例1−6で製造された電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0090】
比較例2−1
比較例1−1で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0091】
比較例2−2
比較例1−2で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0092】
比較例2−3
比較例1−3で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0093】
比較例2−4
比較例1−4で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0094】
比較例2−5
比較例1−5で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0095】
比較例2−6
比較例1−6で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0096】
比較例2−7
比較例1−7で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0097】
比較例2−8
負極として人造黒鉛を使用し、電解液として比較例1−8で製造された電解液を使用した点を除き、比較例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0098】
比較例2−9
負極として人造黒鉛を使用し、電解液として比較例1−9で製造された電解液を使用した点を除き、比較例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0099】
比較例2−10
電解液として比較例1−10で製造された電解液を使用した点を除き、比較例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0100】
比較例2−11
電解液として比較例1−11で製造された電解液を使用した点を除き、比較例2−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0101】
リチウム二次電池の特性評価(1)
常温寿命特性(1)
実施例2−1、2−2、及び比較例2−1乃至2−3で製造されたリチウム二次電池(電池容量950mAh)を23℃で0.5Cの定電流で4.35Vになるまで充電し、その後4.35Vの定電圧で充電し、充電電流が50mAになれば充電を終了した。次いで、10分間放置した後、0.5Cの定電流で2.5Vになるまで放電した。このような充放電を500サイクル行った後、電池容量を測定し、
図2に示した。ここで、Cはampere(A)で表される電池の充放電電流速度、C−rateを示すものであって、通常電池容量の比率として表される。すなわち、上記のように製造された電池の1Cは0.95Aの電流を意味する。
【0102】
常温寿命特性(2)
実施例2−3、2−4、及び比較例2−4乃至2−6で製造されたリチウム二次電池(電池容量950mAh)を23℃で0.5Cの定電流で4.35Vになるまで充電し、その後4.35Vの定電圧で充電し、充電電流が50mAになれば充電を終了した。次いで、10分間放置した後、0.5Cの定電流で2.5Vになるまで放電した。このような充放電を700サイクル行った後、電池容量を測定し、
図3に示した。ここで、Cはampere(A)で表される電池の充放電電流速度、C−rateを示すものであって、通常電池容量の比率として表される。すなわち、上記のように製造された電池の1Cは0.95Aの電流を意味する。
【0103】
常温寿命特性(3)
実施例2−1、2−2、及び比較例2−1で製造されたリチウム二次電池(電池容量950mAh)を23℃で1.0Cの定電流で4.35Vになるまで充電し、その後4.35Vの定電圧で充電し、充電電流が50mAになれば充電を終了した。次いで、10分間放置した後、1.0Cの定電流で2.5Vになるまで放電した。このような充放電を400サイクル行った後、電池容量を測定し、
図4に示した。ここで、Cはampere(A)で表される電池の充放電電流速度、C−rateを示すものであって、通常電池容量の比率として表される。すなわち、上記のように製造された電池の1Cは0.95Aの電流を意味する。
【0104】
高温寿命特性(1)
実施例2−1、2−2、比較例2−1、及び比較例2−7で製造されたリチウム二次電池(電池容量950mAh)を45℃で1.0Cの定電流で4.35Vになるまで充電し、その後4.35Vの定電圧で充電し、充電電流が50mAになれば充電を終了した。次いで、10分間放置した後、1.0Cの定電流で2.5Vになるまで放電した。このような充放電を400サイクル行った後、電池容量を測定し、
図5に示した。ここで、Cはampere(A)で表される電池の充放電電流速度、C−rateを示すものであって、通常電池容量の比率として表される。すなわち、上記のように製造された電池の1Cは0.95Aの電流を意味する。
【0105】
高温寿命特性(2)
実施例2−5、2−6、比較例2−8、及び比較例2−9で製造されたリチウム二次電池(電池容量5.5mAh)を55℃で0.7Cの定電流で4.35Vになるまで充電し、その後4.35Vの定電圧で充電し、充電電流が0.275mAになれば充電を終了した。次いで、10分間放置した後、0.5Cの定電流で3.0Vになるまで放電した。このような充放電を200サイクル行った後、電池容量を測定し、
図6に示した。ここで、Cはampere(A)で表される電池の充放電電流速度、C−rateを示すものであって、通常電池容量の比率として表される。すなわち、上記のように製造された電池の1Cは5.5mAの電流を意味する。
【0106】
寿命特性及び厚さの変化
実施例2−1、2−2、比較例2−1、2−10、及び2−11で製造されたリチウム二次電池(電池容量950mAh)を23℃で0.5Cの定電流で4.35Vになるまで充電し、その後4.35Vの定電圧で充電し、充電電流が50mAになれば充電を終了した。次いで、10分間放置した後、0.5Cの定電流で2.5Vになるまで放電した。このような充放電を500サイクル行った後、電池の容量及び厚さの変化を測定し、
図7及び
図8に示した。ここで、Cはampere(A)で表される電池の充放電電流速度、C−rateを示すものであって、通常電池容量の比率として表される。すなわち、上記のように製造された電池の1Cは0.95Aの電流を意味する。
【0107】
図7及び
図8において、上段のグラフは電池の容量変化を、下段のグラフは厚さの変化を示す。
【0108】
図2乃至
図8を参照すれば、イソブチルプロピオネート及びイソアミルプロピオネートのような分枝型アルキル基を有するエステル系化合物を前記有機溶媒及びエステル系化合物のトータル体積に対して50乃至90体積%で含む電解液を備えるリチウム二次電池が、直鎖型アルキル基を有するエステル系化合物を含むか、または、上記の含量範囲から外れる条件の電解液を備えるリチウム二次電池より、常温及び高温ともに優れた寿命特性を示し、厚さの変化も極めて小さいことが分かる。
【0109】
非水電解液の製造(2)
実施例3−1
フルオロエチレンカーボネート(FEC)とエチル2‐メチルブチレートとを20体積%:80体積%で混合し、そこにLiPF
6を1M濃度になるように溶解させて非水電解液を製造した。
【0110】
実施例3−2
エチル2‐メチルブチレートの代りにエチルイソバレレートを使用した点を除き、実施例3−1と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0111】
実施例3−3
エチル2‐メチルブチレートの代りにエチルイソブチレートを使用した点を除き、実施例3−1と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0112】
実施例3−4
フルオロエチレンカーボネート(FEC)とエチル2‐メチルブチレートとを30体積%:70体積%で混合し、そこにフルオロエチレンカーボネート(FEC)及びエチル2‐メチルブチレートの総100重量部に対して1,3‐プロペン‐スルトン3重量部、1,3‐プロパンスルトン3重量部を添加し、LiPF
6を1M濃度になるように溶解させて非水電解液を製造した。
【0113】
実施例3−5
エチル2‐メチルブチレートの代りにエチルイソバレレートを使用した点を除き、実施例3−4と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0114】
比較例3−1
エチル2‐メチルブチレートの代りにエチルバレレートを使用した点を除き、実施例3−1と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0115】
比較例3−2
エチル2‐メチルブチレートの代りにエチルブチレートを使用した点を除き、実施例3−1と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0116】
比較例3−3
エチル2‐メチルブチレートの代りにエチルバレレートを使用した点を除き、実施例3−4と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0117】
比較例3−4
エチル2‐メチルブチレートの代りにエチルブチレートを使用した点を除き、実施例3−4と同様の方法で非水電解液を製造した。
【0118】
比較例3−5
フルオロエチレンカーボネート(FEC)とエチル2‐メチルブチレートとを60体積%:40体積%で混合し、そこにLiPF
6を1M濃度になるように溶解させて非水電解液を製造した。
【0119】
比較例3−6
フルオロエチレンカーボネート(FEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチル2‐メチルブチレートを30体積%、30体積%、及び40体積%で混合し、そこにLiPF
6を1M濃度になるように溶解させて非水電解液を製造した。
【0120】
リチウム二次電池の製造(2)
実施例4−1
正極としてLiCoO
2を、負極としてSi酸化物(SiO 10重量%、グラファイト90重量%を混合し、非水系バインダーを使用して製造する)を使用して電極を製造した後、実施例3−1で製造された非水電解液を注入する通常の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0121】
実施例4−2
実施例3−2で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例4−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0122】
実施例4−3
実施例3−3で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例4−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0123】
実施例4−4
負極として人造黒鉛を使用し、電解液として実施例3−4で製造された電解液を使用した点を除き、実施例4−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0124】
実施例4−5
負極として人造黒鉛を使用し、電解液として実施例3−5で製造された電解液を使用した点を除き、実施例4−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0125】
比較例4−1
比較例3−1で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例4−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0126】
比較例4−2
比較例3−2で製造された非水電解液を使用した点を除き、実施例4−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0127】
比較例4−3
負極として人造黒鉛を使用し、電解液として比較例3−3で製造された電解液を使用した点を除き、比較例4−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0128】
比較例4−4
負極として人造黒鉛を使用し、電解液として比較例3−4で製造された電解液を使用した点を除き、比較例4−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0129】
比較例4−5
電解液として比較例3−5で製造された電解液を使用した点を除き、比較例4−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0130】
比較例4−6
電解液として比較例3−6で製造された電解液を使用した点を除き、比較例4−1と同様の方法でリチウム二次電池を製造した。
【0131】
リチウム二次電池の特性評価(2)
寿命特性(1)
実施例4−1、4−2、及び比較例4−1で製造されたリチウム二次電池(電池容量60mAh)を23℃で0.5Cの定電流で4.35Vになるまで充電し、その後4.35Vの定電圧で充電し、充電電流が3.0mAになれば充電を終了した。次いで、10分間放置した後、0.5Cの定電流で2.5Vになるまで放電した。このような充放電を200サイクル行った後、電池容量を測定し、
図9に示した。ここで、Cはampere(A)で表される電池の充放電電流速度、C−rateを示すものであって、通常電池容量の比率として表される。すなわち、上記のように製造された電池の1Cは0.06Aの電流を意味する。
【0132】
寿命特性(2)
実施例4−3及び比較例4−2で製造されたリチウム二次電池(電池容量950mAh)を23℃で0.5Cの定電流で4.35Vになるまで充電し、その後4.35Vの定電圧で充電し、充電電流が50mAになれば充電を終了した。次いで、10分間放置した後、0.5Cの定電流で2.5Vになるまで放電した。このような充放電を400サイクル行った後、電池容量を測定し、
図10に示した。ここで、Cはampere(A)で表される電池の充放電電流速度、C−rateを示すものであって、通常電池容量の比率として表される。すなわち、上記のように製造された電池の1Cは0.95Aの電流を意味する。
【0133】
寿命特性(3)
実施例4−4、4−5、比較例4−3、及び比較例4−4で製造されたリチウム二次電池(電池容量5.5mAh)を55℃で0.7Cの定電流で4.35Vになるまで充電し、その後4.35Vの定電圧で充電し、充電電流が0.275mAになれば充電を終了した。次いで、10分間放置した後、0.5Cの定電流で3.0Vになるまで放電した。このような充放電を100サイクル行った後、放電容量を測定し、
図11に示した。ここで、Cはampere(A)で表される電池の充放電電流速度、C−rateを示すものであって、通常電池容量の比率として表される。すなわち、上記のように製造された電池の1Cは5.5mAの電流を意味する。
【0134】
寿命特性(4)
実施例4−4、比較例4−5、及び比較例4−6で製造されたリチウム二次電池(電池容量5.5mAh)を55℃で0.7Cの定電流で4.35Vになるまで充電し、その後4.35Vの定電圧で充電し、充電電流が0.275mAになれば充電を終了した。次いで、10分間放置した後、0.5Cの定電流で3.0Vになるまで放電した。このような充放電を100サイクル行った後、放電容量を測定し、
図12に示した。ここで、Cはampere(A)で表される電池の充放電電流速度、C−rateを示すものであって、通常電池容量の比率として表される。すなわち、上記のように製造された電池の1Cは5.5mAの電流を意味する。
【0135】
図9乃至
図11を参照すれば、エチル2‐メチルブチレート、エチルイソバレレート、エチルイソブチレートのような分枝型アルキル基がカルボニル基に結合されたエステル系化合物を含む電解液を備えるリチウム二次電池が、直鎖型アルキル基がカルボニル基に結合されたエステル系化合物を含む電解液を備えるリチウム二次電池より、寿命が急減する時点が相当延ばされ、優れた寿命特性を示すことが分かる。
【0136】
また、
図12を参照すれば、このような分枝型アルキル基の含有量が50乃至90体積%、特に60乃至80体積%のときが、このような含有量の範囲から外れる場合に比べて、リチウム二次電池の寿命特性が大きく改善されることが分かる。