【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の概念1は、試験測定装置のための信号取込み装置であって、
第1及び第2デジタイザ・パスを有する第1入力チャンネルと、
第3及び第4デジタイザ・パスを有する第2入力チャンネルと、
上記第1及び第2デジタイザ・パスの夫々に組み込まれる第1及び第2ミキサと、
上記第3及び第4デジタイザ・パスの夫々に組み込まれる第3及び第4ミキサと、
対応する上記第1、第2、第3及び第4ミキサと夫々連携する複数の合算部と、
複数の上記合算部の夫々と結合され、複数の第1係数に基いて、発振信号を生成して夫々の上記合算部へ供給するよう構成される第1発振部と、
複数の上記合算部の夫々と結合され、複数の第2係数に基いて、発振信号を生成して夫々の上記合算部へ供給するよう構成される第2発振部とを具えている。
【0007】
本発明の概念2は、概念1の信号取込み装置であって、複数の上記合算部の夫々が、上記第1発振部の上記発振信号と、上記第2発振部の上記発振信号とを合算するよう構成されることを特徴としている。
【0008】
本発明の概念3は、概念1の信号取込み装置であって、
上記第1デジタイザ・パスが、第1ローパス・フィルタ及び第1デジタイザを含み、
上記第2デジタイザ・パスが、第2ローパス・フィルタ及び第2デジタイザを含み、
上記第3デジタイザ・パスが、第3ローパス・フィルタ及び第3デジタイザを含み、
上記第4デジタイザ・パスが、第4ローパス・フィルタ及び第4デジタイザを含むことを特徴としている。
【0009】
本発明の概念4は、概念1の信号取込み装置であって、
複数の上記合算部が、第1、第2、第3及び第4合算部を含み、
上記第1合算部が上記第1ミキサに結合され、
上記第2合算部が上記第2ミキサに結合され、
上記第3合算部が上記第3ミキサに結合され、
上記第4合算部が上記第4ミキサに結合されることを特徴としている。
【0010】
本発明の概念5は、概念4の信号取込み装置であって、
上記第1合算部は、上記第1発振部からの係数a1に基づく発振信号と、上記第2発振部からの係数b1に基づく発振信号とを合算して第1合成信号を生成するよう構成され、
上記第2合算部は、上記第1発振部からの係数a2に基づく発振信号と、上記第2発振部からの係数b2に基づく発振信号とを合算して第2合成信号を生成するよう構成され、
上記第3合算部は、上記第1発振部からの係数c1に基づく発振信号と、上記第2発振部からの係数d1に基づく発振信号とを合算して第3合成信号を生成するよう構成され、
上記第4合算部は、上記第1発振部からの係数c2に基づく発振信号と、上記第2発振部からの係数d2に基づく発振信号とを合算して第4合成信号を生成するよう構成され、
このとき、これら係数a1、a2、b1、b2、c1、c2、d1及びd2が、後述する数式5及び数式6の関係を満たしていることを特徴としている。
【0011】
本発明の概念6は、概念5の信号取込み装置であって、
上記第1ミキサは、第1入力信号を上記第1合成信号と混合して第1周波数変換信号を生成するよう構成され、
上記第2ミキサは、上記第1入力信号を上記第2合成信号と混合して第2周波数変換信号を生成するよう構成され、
上記第3ミキサは、第2入力信号を上記第3合成信号と混合して第3周波数変換信号を生成するよう構成され、
上記第4ミキサは、上記第2入力信号を上記第4合成信号と混合して第4周波数変換信号を生成するよう構成されていることを特徴としている。
【0012】
本発明の概念7は、概念1の信号取込み装置であって、
夫々が上記第1、第2、第3及び第4デジタイザ・パスの対応する1つに組み込まれ、第1、第2、第3及び第4周波数変換信号の中の1つを夫々補間するように構成される複数の補間部と、
夫々が上記第1、第2、第3及び第4デジタイザ・パスの1つに組み込まれ、上記第1、第2、第3及び第4周波数変換信号の中の1つと、第1、第2、第3及び第4再合成信号の中の1つとを夫々混合するよう構成される複数のミキサと
を含む再構成部を更に具えている。
【0013】
本発明の概念8は、概念7の信号取込み装置であって、上記再構成部が、複数のミキサの中の対応する1つに夫々結合される第1、第2、第3及び第4合算部を更に含んでいることを特徴としている。
【0014】
本発明の概念9は、概念8の信号取込み装置であって、上記再構成部が、該再構成部の上記合算部に夫々結合される第1及び第2発振部を更に含んでいることを特徴としている。
【0015】
本発明の概念10は、概念9の信号取込み装置であって、
上記再構成部の上記第1合算部が、上記第1発振部からの係数g1に基づく発振信号と、上記第2発振部からの係数g3に基づく発振信号とを合算して上記第1再合成信号を生成するよう構成され、
上記再構成部の上記第2合算部が、上記第1発振部からの係数g2に基づく発振信号と、上記第2発振部からの係数g4に基づく発振信号とを合算して上記第2再合成信号を生成するよう構成され、
上記再構成部の上記第3合算部が、上記第1発振部からの係数h1に基づく発振信号と、上記第2発振部からの係数h3に基づく発振信号とを合算して上記第3再合成信号を生成するよう構成され、
上記再構成部の上記第4合算部が、上記第1発振部からの係数h2に基づく発振信号と、上記第2発振部からの係数h4に基づく発振信号とを合算して上記第4再合成信号を生成するよう構成され、
このとき、これら係数g1、g2、g3、g4、h1、h2、h3及びh4は、後述する数式11及び数式12を満たし、a1、a2、c1及びc2は、複数の上記第1係数に対応し、b1、b2、d1及びd2は、複数の上記第2係数に対応することを特徴としている。
【0016】
本発明の概念11は、試験測定装置用の信号取込み装置であって、
入力信号を複数の分割信号に分割するスプリッタと、
複数の係数に基いて複数の発振信号を生成するように夫々構成される複数の発振部と、
関連する複数の上記発振信号を合算して関連する1つの合成信号を夫々生成するよう構成される複数の合算部と、
関連する分割信号を関連する合成信号と混合して周波数変換信号を夫々生成するよう構成される複数のミキサと、
関連する上記周波数変換信号をフィルタ処理するよう夫々構成される複数のローパス・フィルタと、
関連するフィルタ処理信号をデジタル化するよう夫々構成される複数のデジタイザと
を具えている。
【0017】
本発明の概念12は、概念11の信号取込み装置であって、
フィルタ処理及びデジタル化された上記周波数変換信号を受けて、上記入力信号と実質的に等しい再構成波形を生成する再構成部を更に具えている。
【0018】
本発明の概念13は、概念11の信号取込み装置であって、このとき、
上記スプリッタは、上記入力信号をN個の分割信号に分割してN個のパスに供給するよう構成され、
複数の上記ミキサは、N個のミキサに対応し、
上記パスの夫々は、上記N個のミキサの中の対応する1つを含み、
複数の上記合算部は、N個の合算部に対応し、
上記N個のミキサの夫々は、上記N個の合算部の中の対応する1つに結合され、
複数の上記発振部は、N個の発振部に対応し、
上記N個の発振部の夫々は、上記N個の合算部の夫々に結合され、
上記発振部の夫々は、複数のN個の係数に基いてN個の発振信号を生成する構成されることを特徴としている。
【0019】
本発明の概念14は、概念13の信号取込み装置であって、
上記N個の合算部の夫々は、上記N個の発振部からのN個の発振信号を受けて合算し、関連する1つの合成信号を生成するよう構成される。
【0020】
本発明の概念15は、概念14の信号取込み装置であって、
上記N個のミキサの夫々は、関連する上記合成信号を受けて、上記N個の分割信号の対応する1つと混合し、関連する1つの周波数変換信号を生成するよう構成されることを特徴としている。
【0021】
本発明の概念16は、概念11の信号取込み装置であって、
複数の上記発振部が、
係数a1、a2、a3及びa4の第1グループに関連する第1発振部と、
係数b1、b2、b3及びb4の第2グループに関連する第2発振部と、
係数c1、c2、c3及びc4の第3グループに関連する第3発振部と、
係数d1、d2、d3及びd4の第4グループに関連する第4発振部と
を含み、これら係数が、後述する数式1の関係を満たすことを特徴としている。
【0022】
本発明の概念17は、試験測定装置のための入力信号をデジタル化する方法であって、
入力信号を複数の分割信号に分割するステップと、
複数の係数に基いて複数の発振信号を定めるステップと、
複数の上記発振信号を合算して複数の合成信号を生成するステップと、
上記合成信号の夫々を複数の上記分割信号の対応する1つと混合して、関連する1つの周波数変換信号を生成するステップと、
複数の上記周波数変換信号の夫々をフィルタ処理するステップと、
フィルタ処理された上記周波数変換信号の夫々をデジタル化するステップと、
デジタル化された上記周波数変換信号を再合成することによって、実質的に上記入力信号に等しい波形を再構成するステップと
を具えている。
【0023】
本発明の概念18は、概念17の方法であって、このとき、上記波形を再構成するステップが、分割された入力信号の数と等しい係数に従ってデジタル化された上記周波数変換信号を補間するステップを更に含んでいる。
【0024】
本発明の概念19は、概念18の方法であって、複数の上記係数が、複数の上記第1係数に対応し、複数の上記発振信号が複数の上記第1発振信号に対応しており、このとき、上記波形を再構成するステップが、
複数の上記第2係数に基いて複数の第2発振信号を定めるステップと、
複数の上記第2発振信号を合算して複数の再合成信号を生成するステップと、
複数の上記補間信号の夫々を、複数の上記再合成信号の中の対応する1つと混合するステップとを更に含み、複数の上記第1係数が、複数の上記第2係数に対して逆行列の関係にあることを特徴としている。
【0025】
本発明の概念20は、プロセッサで実効したときに、概念17による方法を実行するよう動作する、コンピュータ実行可能な非一時的命令を記憶するコンピュータ読み出し可能な1つ以上の有形なメディアである。
【0026】
本発明の目的、効果及び他の新規な点は、以下の詳細な説明を添付の特許請求の範囲及び図面とともに読むことによって明らかとなろう。