【実施例】
【0073】
以下に製造例、製剤例及び試験例を示して、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。
製造例中に記載する室温(以下、「RT」と略す)とは通常10〜30℃を示す。
1H NMRとはプロトン核磁気共鳴スペクトルを示し、内部標準としてテトラメチルシランを用い、ケミカルシフト(δ)をppmで表記した。
以下の記号を製造例中で使用する。
CDCl
3:重クロロホルム、s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレット、q:カルテット、m:マルチプレット、Me:メチル基、Et:エチル基、Phe:フェニル基、OMe:メトキシ基、EtOAc:酢酸エチル、TBS:tert−ブチル ジメチルシリル基、eq.:当量、petether:石油エーテル、およびRM:反応混合物。
【0074】
製造例1−1:式(1−1)で示される化合物の製造
<式14−1で示される化合物の製造>
【化47】
室温にて、式(20−1)で示される化合物1.5gおよびテトラヒドロフラン45mlを混合し、次いで撹拌した。得られた混合物を0℃まで冷却した後、そこにアクロレイン(90%)8.1ml及びトリエチルアミン0.4mlを滴下した。得られた混合物を氷冷下3時間攪拌した。その後、得られた混合物を水に加えた。得られた混合物をtert−ブチルメチルエーテルにて抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、式(14−1)で示される化合物19.8gを得た。
1H NMR(CDCl
3)
δ ppm:9.79 (1H, s), 7.54 (2H, d), 7.38 (2H, d), 3.25 (2H, t), 2.84 (2H, t)
【0075】
<式12−1で示される化合物の製造>
【化48】
窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン(14.4ml)をテトラヒドロフラン85mlで希釈した。得られた溶液を−78℃まで冷却し、n−ブチルリチウム(1.63M ヘキサン溶液)を63.4ml滴下した。その後、反応液を0℃で約10分間攪拌した後、再び溶液を−78℃まで冷却し、式(13−1)で示される化合物8.0mlをゆっくり滴下した。得られた混合物を同温度で約1時間撹拌した。得られた溶液に、式(14−1)で示される化合物19.8gをテトラヒドロフラン100mlに希釈した溶液を、約1時間かけて加えた。得られた反応液を、同温度で約2時間撹拌した。その後、該反応液に、飽和塩化アンモニウム水溶液300mlを加え、有機層を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧濃縮し、式(12−1)で示される化合物の粗生成物26gを得た。
1H NMR(d−DMSO)
δ ppm:7.51 (2H, d), 7.37 (2H, d), 4.21-4.17 (1H, m), 3.72 (3H, s), 3.24-3.04 (3H, m), 2.55-2.43 (2H, m), 1.93-1.73 (2H, m)
【0076】
<式10−1で示される化合物の製造>
【化49】
式(12−1)で示される化合物25.9gおよびイミダゾール14.3gを無水N,N−ジメチルホルムアミド150mlに溶解させた。得られた混合物に室温で、tert−ブチルジメチルクロロシラン15.2gを加え、得られた混合物を約12時間撹拌した。反応混合物に、水200mlを加え、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下濃縮し、式(10−1)で示される化合物の粗生成物を得た。該粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン=1:20)に付し、淡黄色のオイル状の式(10−1)で示される化合物34gを得た。
1H NMR(CDCl
3)
δ ppm:7.51 (2H, d), 7.35 (2H, d), 4.30-4.24 (1H, m), 3.65 (3H, s), 3.09-2.95 (2H, m), 2.50 (2H, ddd), 1.87 (2H, td), 0.88 (9H, s), 0.07 (3H, s), 0.06 (3H, s)
【0077】
<式9−1で示される化合物の製造>
【化50】
式(10−1)で示される化合物34gを、テトラヒドロフラン60mlと水40mlとの混合溶液に溶解させた。得られた溶液に、水酸化リチウム一水和物8.45gを添加し、得られた混合物を約4時間加熱還流を行った。その後に、得られた反応液を室温まで冷却し、3N塩酸水130mlを加えた後、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。得られた濾液を減圧濃縮し、式(9−1)で示される化合物31.8gを得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ ppm 7.51 (2H, d), 7.35 (2H, d), 4.31-4.25 (1H, m), 3.12-2.96 (2H, m), 2.56-2.53 (2H, m), 1.90 (2H, td), 0.89 (9H, s), 0.09 (6H, s)
【0078】
<式6−1で示される化合物の製造>
【化51】
氷冷下0℃にて、式(9−1)で示される化合物2.0gを脱水クロロホルム40mlに溶解し、得られた溶液に1−クロロ−2−メチル−1−プロぺニルジメチルアミン0.78mlを加えた。その後に、得られた混合物を室温まで昇温し、約3時間撹拌した。その後、得られた反応液を減圧濃縮した。
窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン1.67mlをテトラヒドロフラン18mlで希釈し、得られた溶液を−78℃まで冷却し、該溶液にn−ブチルリチウム(1.63Mヘキサン溶液)を6.7ml滴下した。その後、反応液を0℃で約10分間撹拌した後、再び溶液を−78℃で冷却した。そこに式(8−1)で示される化合物1.0gのテトラヒドロフラン6mlの溶液をゆっくりと滴下し、得られた混合物を同温度で約1時間撹拌した。得られた溶液に、式(7−1)で示される化合物のテトラヒドロフラン12mlの溶液をゆっくりと滴下した。得られた反応液を同温度で約5時間撹拌した。得られた反応液を0.5N塩酸水100mlに注いで、有機層を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機層を減圧濃縮し、式(6−1)で示される化合物の粗生成物3.35gを得た。得られた油状物をシリカゲルクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン=1:99)に付し、式(6−1)で示される化合物640mgを得た。
1H NMR(CDCl
3)
δ ppm:13.19 (1H, s), 7.62 (2H, d), 7.44 (2H, d), 7.00-6.98 (2H, m), 4.20-4.14 (1H, m), 3.80 (3H, s), 3.05-3.00 (2H, m), 2.44-2.35 (5H, m), 2.18-2.15 (6H, m), 1.95-1.79 (2H, m), 0.95 (9H, s), 0.14 (3H, s), 0.08 (3H, s)
【0079】
<式2−1で示される化合物の製造>
【化52】
式(6−1)で示される化合物640mgを、テトラヒドロフラン5mlに溶解させた。得られた混合物に、室温でテトラブチルアンモニウムフルオリド1.44mlを滴下し、得られた反応混合物を室温で4時間撹拌した。該反応混合物に、0.5N塩酸30mlおよび酢酸エチル30mlを加え、有機層を分離した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮することにより、式(2−1)で示される化合物の粗生成物570mgを得た。
1H NMR(CDCl
3)
δ ppm:3.34 (1H, s), 7.49 (2H, d), 7.31 (2H, d), 6.86 (2H, s), 4.13-4.06 (1H, m), 3.69 (3H, s), 3.35-3.30 (2H, s), 3.09-2.92 (2H, m), 2.31-2.04 (12H, m)
【0080】
<式1−1で示される化合物の製造>
【化53】
窒素雰囲気下、式(2−1)で示される化合物570mgを外温150℃設定のオイルバス中で撹拌しながら約30分間加熱還流した。その後に、得られた混合物を室温まで冷却し、得られた油状物をシリカゲルクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン=1:2)に付し、式(1−1)で示される化合物154mgを得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ ppm :7.54 (2H, d), 7.41 (2H, d), 6.96 (2H, s), 5.79 (1H, s), 4.75-4.68 (1H, m), 3.35-3.17 (2H, m), 2.78-2.53 (2H, m), 2.32-2.01 (11H, m)
【0081】
製造例1−2:式(1−2)で示される化合物の製造
<式14−2で示される化合物の製造>
【化54】
室温にて、式(20−2)で示される化合物15gおよびテトラヒドロフラン90mlを混合、撹拌し、得られた混合物を0℃まで冷却した後、そこにメタクロレイン9.0mlおよびトリエチルアミン1.1mlを順次滴下し、得られた混合物を氷冷下、約5時間撹拌した。その後、得られた混合物に水を加え、得られた混合物をtert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、式(14−2)で示される化合物20.8gを得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ ppm :9.73 (1H, s), 8.66 (1H, s), 7.67 (1H, d), 7.27 (1H, d), 3.59-3.54 (1H, m), 3.38-3.33 (1H, m), 2.86-2.81 (1H, m), 1.26 (3H, d)
【0082】
<式12−2で示される化合物の製造>
【化55】
窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン14.0mlをテトラヒドロフラン85mlで希釈し、得られた溶液を−78℃まで冷却し、そこにn−ブチルリチウム(1.63Mヘキサン溶液)62.3mlを滴下した。その後、反応溶液を0℃で約10分間撹拌し、再び溶液を−78℃まで冷却し、そこに式(13−1)で示される化合物8.0mlをテトラヒドロフラン45mlに希釈した液をゆっくりと滴下し、得られた混合物を同温度で約1時間撹拌した。得られた溶液に、式(14−2)で示される化合物20.8gのテトラヒドロフラン100mlの溶液を約1時間かけてゆっくりと滴下した。得られた反応溶液を同温度で約2時間撹拌した。その後に、上記反応溶液に、飽和塩化アンモニウム水溶液330mlを加え、有機層を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機層を減圧濃縮して、式(12−2)で示される化合物の粗生成物18.5gを得た。
1H NMR (d−DMSO)
δ ppm :8.63 (1H, s), 7.68 (1H, d), 7.34-7.30 (1H, m), 4.69-4.26 (1H, m), 4.07-3.88 (1H, m), 3.71 (3H, d), 3.53-3.41 (1H, m), 3.39-3.00 (1H, m), 2.66-2.57 (1H, m), 2.52-2.41 (1H, m), 1.07-1.02 (3H, m)
【0083】
<式10−2で示される化合物の製造>
【化56】
式(12−2)で示される化合物18.3gおよびイミダゾール9.62gを、無水N,N−ジメチルホルムアミド150mlに溶解した。得られた混合物に、室温でtert−ブチルメチルクロロシラン10.2gを加え、得られた混合物を約12時間撹拌した。反応混合物に、水200mlを加え、得られた混合物をtert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して式(10−2)で示される化合物の粗生成物を得た。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン=1:10)に付して、淡黄色のオイル状の式(10−2)で示される化合物15.1gを得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ ppm :8.63 (1H, s), 7.64 (1H, d), 7,26 (1H, d), 4.36-4.24 (1H, m), 3.66 (3H, d), 3.48-3.31 (1H, m), 3.11-2.81 (1H, m), 2.62-2.44 (2H, m), 2.05-1.90 (1H, m), 1.03 (3H, dd), 0.87 (9H, d), 0.11-0.03 (6H, m)
【0084】
<式9−2で示される化合物の製造>
【化57】
式(10−2)で示される化合物15gを、テトラヒドロフラン27mlおよび水18mlの混合溶液に加えた。得られた溶液に、98%水酸化リチウム2.1gを加え、得られた混合物を約4時間加熱還流した。その後、得られた反応液を室温まで冷却し、反応溶液に0.1N硫酸水素ナトリウム水溶液100mlを加え、pH3とした後、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。得られたろ液を減圧濃縮して式(9−2)で示される化合物14.7gを得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ ppm :8.65 (1H, s), 7.64 (1H, d), 7.26 (1H, d), 4.35-4.23 (1H, m), 3.48-3.33 (1H, m), 3.10-2.82 (1H, m), 2.67-2.51 (2H, m), 2.07-1.97 (1H, m), 1.09-1.02 (3H, m), 0.91-0.84 (9H, m), 0.11-0.05 (6H, m)
【0085】
<式7−2で示される化合物の製造>
【化58】
氷冷下0℃で、式(9−2)で示される化合物2gを、脱水クロロホルム40mlに溶解し、得られた溶液に1−クロロ−2−メチル−1−プロぺニルジメチルアミン0.75mlを加え、その後に、得られた混合物を室温まで昇温し、約3時間撹拌した。その後、得られた反応液を減圧濃縮して、式(7−2)で示される化合物の粗生成物を得た。式(7−2)で示される化合物はさらなる精製なしに、次の反応において使用した。
【0086】
<式1−2で示される化合物の製造>
【化59】
窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン3.8mlをテトラヒドロフラン50mlで希釈し、得られた溶液を−78℃まで冷却し、その後そこに、n−ブチルリチウム(1.63Mヘキサン溶液)16mlを滴下した。その後、反応液を0℃で約10分間撹拌し、再び−78℃まで冷却した。そこに、式(8−1)で示される化合物2.4gのテトラヒドロフラン15mlの溶液をゆっくりと滴下した。得られた反応液を同温で約5時間撹拌した。得られた反応液を1N塩酸水260mlに注いで、有機層を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機層を減圧濃縮して、式(6−2)で示される化合物の粗生成物を得た。
続いて、得られた式(6−2)で示される化合物の粗生成物9.27gを、テトラヒドロフラン150mlに溶解した。得られた混合物に、室温でテトラブチルアンモニウムフルオリド16.2mlを滴下し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物に、水および酢酸エチル30mlを加え、有機層を分離した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、その後に、減圧濃縮して、式(2−2)で示される化合物の粗生成物2.5gを得た。
窒素雰囲気下、式(2−2)で示される化合物の粗生成物2.5gを、外温150℃に設定のオイルバス中で約30分間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却した後、得られた油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン=1:2)に付し、式(1−2)で示される化合物166.8mgを得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ ppm :8.61 (1H, d), 7.66 (1H, dd), 7.28 (1H, dd), 6.88 (2H, s), 4.67-4.42 (1H, m), 3.66-3.61 (0.5H, m), 3.43 (0.5H, dd), 3.24 (0.5H, dd), 3.10 (0.5H, dd), 2.83-2.73 (1H, m), 2.49-2.24 (5H, m), 2.07 (6H, s), 1.20-1.13 (3H, m)
【0087】
以下に示す本発明化合物は、式(8−1)で示される化合物の代わりに2,6−ジエチル−4−メチルフェニル酢酸メチルエステルを用いて、製造例1−2の製法に従って製造した。
<式1−3で示される化合物の製造>
【化60】
1H NMR (CDCl
3)
δ ppm :8.67-8.65 (1H, m), 7.68 (1H, dd), 7.33-7.28 (1H, m), 7.00 (1H, s), 6.97 (1H, s), 6.06 (1H, s), 4.72-4.68 (1H, m), 3.72-3.48 (1H, m), 3.31-3.15 (1H, m), 2.94-2.85 (1H, m), 2.61-2.17 (9H, m), 1.29-1.02 (9H, m)
【0088】
製造例1−3:式(1−15)で示される化合物の製造
<式30−15で示される化合物の製造>
【化61】
乾燥THF(1000ml)中のNaH(40g、1666.69mmol)の懸濁液に、2−メチルプロパン−1,3−ジオール(31−15)(150g、1666.69mmol、1当量)の乾燥THF(500ml)を0℃で10分間かけて加えた。該反応混合物を50℃に加熱して1時間加熱した。同温で、臭化ベンジル(98.89g、555.57mmol)を加え、反応混合物を65℃まで12時間加熱した。反応終了後に、飽和NH
4Cl溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(60−120メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、20%酢酸エチル/pet ether)に付して、褐色液体の3−(ベンジルオキシ)−2−メチルプロパン−1−オール(30−15)(117g、78%)を得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ 7.38 - 7.24 (m, 5H), 4.52 (s, 2H), 3.61 (dt, J = 6.7, 4.2 Hz, 2H), 3.59 - 3.50 (m, 1H), 3.43 (dd, J = 9.1, 8.0 Hz, 1H), 2.56 (dd, J = 6.5, 4.2 Hz, 1H), 2.14 - 2.01 (m, 1H), 0.89 (d, J = 7.0 Hz, 3H):質量分析(M+H):181、LCMS純度:66.04%。
【0089】
<式29−15で示される化合物の製造>
【化62】
ジメチルスルホキシド(62ml、833.1mmol)のジクロロメタン(100ml)溶液に、塩化オキサリル(38.5ml、416.55mmol)を−78℃で加え、反応混合物を20分間撹拌し、3−(ベンジルオキシ)−2−メチルプロパン−1−オール(30−15)(50g、277.7mmol)の乾燥ジクロロメタン(400ml)を反応混合物に加え、再び−78℃で20分間撹拌した。続いて、トリエチルアミン(168ml、11110.8mmol)を−78℃で加え、室温で18時間撹拌した。反応終了後に、RMを水で希釈し、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物をシリカゲル(60−120メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、5%酢酸エチル/pet ether)に付して、褐色液体の3−(ベンジルオキシ)−2−メチルプロパノール(29−15)(37g、75%)を得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ 9.73 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.44 - 7.20 (m, 5H), 4.53 (s, 2H), 3.65 (td, J = 9.6, 6.0 Hz, 2H), 2.73 - 2.62 (m, 1H), 1.14 (d, J = 7.1 Hz, 3H):質量分析(M+H):179、LCMS純度:84.57%。
【0090】
<式28−15で示される化合物の製造>
【化63】
2−メシチル酢酸メチル(86g、447.91mmol)のTHF(860ml)溶液に、LDA(286ml、492.7mmol)を−78℃で加え、同温で30分間撹拌し、続いて、塩化アセチル(34.9ml、537.49mmol)を加え、RMを同温で4時間撹拌し、室温で3時間撹拌した。反応終了後に、RMを0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水洗、濾過、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、1%酢酸エチル/pet ether)に付して、オフホワイト色固体の2−メシチル−3−オキソブタン酸メチル(28−15)(10g、20%)を得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ 12.97 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.89 (s, 2H), 3.67 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.08 (s, 6H), 1.68 (s, 3H):質量分析(M+H):235、LCMS純度:91.62%。
【0091】
<式27−15で示される化合物の製造>
【化64】
NaH(9.4g、237.18mmol)のTHF(100ml)溶液に、2−メシチル−3−オキソブタン酸メチル(28−15)(18.5g、79.05mmol)のTHF(190ml)溶液を0℃で加え、30分間撹拌した。RMを−40℃まで冷却し、続いて、n−BuLi(197ml、316.23mmol)を加え、同温で30分間撹拌し、その後、3−(ベンジルオキシ)−2−メチルプロパナール(29−15)(42g、237.18mmol)のTHF(40ml)溶液を20分間かけて加え、同温で30分間撹拌した。反応終了後に、RMを0℃で飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、20%酢酸エチル/pet ether)に付して、褐色液体の7−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−2−メシチル−6−メチル−3−オキソヘプタン酸メチル(27−15)(26g、80%)を得た。
1H NMR (400 MHz、CDCl
3)
δ 13.26 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.40 - 7.23 (m, 5H), 6.86 (d, J = 3.6 Hz, 2H), 4.38 (s, 2H), 4.2-3.8 (m,1H), 3.67 (s, 3H), 3.44 - 3.31 (m, 2H), 2.27 (d, J = 2.0 Hz, 3H), 2.12 - 2.04 (m, 9H), 1.8 (br s,1H) 0.79 (dd, J = 19.2, 7.0 Hz, 3H):質量分析(M+H):413、LCMS純度:84.22%。
【0092】
<式26−15で示される化合物の製造>
【化65】
7−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−2−メシチル−6−メチル−3−オキソヘプタン酸メチル(27−15)(26g、62.4mmol)を、150℃に加熱して3時間加熱した。反応終了後に、RMを氷水に注いで、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、10%酢酸エチル/pet ether)に付して、褐色液体の6−(1−(ベンジルオキシ)プロパン−2−イル)−3−メシチルジヒドロ−2H−ピラン−2,4(3H)−ジオン(26−15)(14g、58%)を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO)
δ 10.66 (s, 1H), 7.39 - 7.26 (m, 5H), 6.84 - 6.77 (m, 2H), 4.56 - 4.39 (m, 3H), 3.62 - 3.39 (m, 2H), 2.81 (dt, J = 17.1, 12.8 Hz, 1H), 2.57 - 2.51 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 2.19 - 2.04 (m, 1H), 2.00 (d, J = 9.0 Hz, 6H), 1.01 (t, J = 6.9 Hz, 3H):質量分析(M+H):380、LCMS純度:95.53%。
【0093】
<式24−15で示される化合物の製造>
【化66】
塩化ピバロイル(9.3ml、73.16mmol)のピリジン(77ml)の溶液に、6−(1−(ベンジルオキシ)プロパン−2−イル)−3−メシチルジヒドロ−2H−ピラン−2,4(3H)−ジオン(26−15)(14g、36.40mmol)を室温で加え、同温で18時間撹拌した。反応終了後に、RMを氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を1N HCl、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、油状物質の2−(1−(ベンジルオキシ)プロパン−2−イル)−5−メシチル−6−オキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル ピバレート(24−15)(14g、82%)を得た。
1H NMR (400MHz、CDCl
3)
δ 7.38 - 7.26 (m, 5H), 6.83 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 4.87 - 4.70 (m, 1H), 4.61 - 4.47 (m, 2H), 3.65 - 3.54 (m, 2H), 3.02 (ddd, J = 24.8, 17.4, 12.7 Hz, 1H), 2.48 (ddd, J = 17.5, 9.9, 3.6 Hz, 1H), 2.31 (p, J = 7.8, 7.1 Hz, 1H), 2.24 (s, 3H), 2.14 - 2.09 (m, 6H), 1.12 (dd, J = 12.8, 7.0 Hz, 3H), 0.92 (s, 9H):質量分析(M+H):465、LCMS純度:98.58%。
【0094】
<式23−15で示される化合物の製造>
【化67】
2−(1−ベンジルオキシ)プロパン−2−イル)−5−メシチル−6−オキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル ピバレート(24−15)(8g、21.39mmol)のエタノール(12ml)溶液に、10%Pd−炭素(1.6g)を加え、20psiで18時間水素添加した。反応終了後に、RMをセライトろ過し、ろ液を減圧下で留去し、オフホワイト色の2−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−メシチル−6−オキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル ピバレート(23−15)(5.1g、80%)を得た。
1H NMR (400MHz、CDCl
3)
δ 6.83 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 4.87 - 4.47 (m, 2H), 3.65 - 3.54 (m, 2H), 3.02 (ddd, J = 24.8, 17.4, 12.7 Hz, 1H), 2.48 (ddd, J = 17.5, 9.9, 3.6 Hz, 1H), 2.31 (p, J = 7.8, 7.1 Hz, 1H), 2.24 (s, 3H), 2.14 - 2.09 (m, 6H), 1.12 (dd, J = 12.8, 7.0 Hz, 3H), 0.92 (s, 9H):質量分析(M+H):375、LCMS純度:97.80%。
【0095】
<式21−15で示される化合物の製造>
【化68】
2−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−メシチル−6−オキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル ピバレート(23−15)(10g、27.7mmol)のTHF(100ml)溶液に0℃で、トリエチルアミン(8mL、0.554mmol)を加え、続いてメシチルクロリド(2.7ml、34.9mmol)を加え、RMを同温で2時間撹拌した。反応終了後に、RMを氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、オフホワイト色の5−メシチル−2−(1−(メチルスルホニルオキシ)プロパン−2−イル)−6−オキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル ピバレート(21−15)(11g、91%)を得た。
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 6.85 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 4.89 - 4.57 (m, 1H), 4.47 - 4.25 (m, 2H), 3.06 (d, J = 1.7 Hz, 2H), 2.95 (dd, J = 17.6, 12.0 Hz, 1H), 2.56 (ddd, J = 57.4, 17.4, 3.8 Hz, 2H), 2.42 - 2.28 (m, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.10 (d, J = 2.6 Hz, 6H), 1.19 (dd, J = 7.0, 3.1 Hz, 3H), 0.93 (d, J = 1.5 Hz, 9H);質量分析(M+H):453、LCMS純度:92.91%。
【0096】
<式1−15で示される化合物の製造>
【化69】
5−メシチル−2−(1−(メチルスルホニルオキシ)プロパン−2−イル)−6−オキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル ピバレート(21−15)(0.639mmol)および式(20−15)で示される化合物(1.27mmol)のトルエン(9ml)溶液に、DBU(1.923mmol)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応終了後に、RMを水に注ぎ、1N HClを加えて酸性とし、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗化合物(1−15)を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、20%酢酸エチル/pet ether)に付して、化合物(1−15)を得た。オフホワイト色固体(24%)。
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 7.38 (dd, J = 10.5, 7.7 Hz, 2H), 7.34 - 7.27 (m, 3H), 6.95 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 5.50 (s, 1H), 4.80 - 4.46 (m, 1H), 3.32 (ddd, J = 24.7, 13.3, 5.9 Hz, 1H), 3.01 - 2.69 (m, 2H), 2.44 (ddd, J = 46.8, 17.1, 3.7 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.12 (d, J = 4.6 Hz, 7H), 1.21 - 1.17 (dd, 3H);質量分析(M-H):381、HPLC純度:99.04%。
【0097】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに4−フルオロフェニルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−19で示される化合物>
【化70】
オフホワイト色固体(56%):
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 7.39 (ddd, J = 9.2, 7.9, 5.2 Hz, 2H), 7.05 - 6.92 (m, 4H), 5.56 (s, 1H), 4.75 - 4.42 (m, 1H), 3.34 - 3.18 (m, 1H), 2.94 - 2.67 (m, 2H), 2.44 (ddd, J = 49.5, 17.2, 3.7 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.11 (d, J = 6.2 Hz, 6H), 2.01 (dd, J = 6.9, 3.5 Hz, 1H), 1.19 (dd, J = 16.0, 6.9 Hz, 3H);質量分析(M-H):401、HPLC純度:97.91%。
【0098】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに4−クロロフェニルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−18で示される化合物>
【化71】
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.37 - 7.26 (m, 4H), 6.95 (d, J = 2.9 Hz, 2H), 5.61 (s, 1H), 4.79 - 4.38 (m, 1H), 3.41 - 3.21 (m, 1H), 3.00 - 2.67 (m, 2H), 2.54 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.11 (d, J = 2.4 Hz, 7H),1.25 - 1.14 (m, 3H);質量分析(M+H):417、HPLC純度:95.66%。
【0099】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに4−ブロモフェニルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−68で示される化合物>
【化72】
オフホワイト色固体(40%):
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.41 (dt, J = 8.3, 1.7 Hz, 2H), 7.23 (dd, J = 8.6, 2.1 Hz, 2H), 6.95 (d, J = 3.1 Hz, 2H), 5.73 (s, 1H), 4.79 - 4.65 (m, 1H), 3.49 - 3.21 (m, 1H), 3.00 - 2.65 (m, 2H), 2.52 - 2.37 (dd, J = 17.2, 3.5 Hz, 1H), 2.29 (d, J = 1.8 Hz, 3H), 2.12 (t, J = 2.0 Hz, 6H), 2.08 - 1.99 (m, 1H), 1.28 - 1.14 (m, 3H);質量分析(M-H):459、HPLC純度:93.23%。
【0100】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにp−トリルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−16で示される化合物>
【化73】
オフホワイト色固体(53%):
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 7.33 - 7.27 (m, 2H), 7.11 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 6.95 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 5.53 (s, 1H), 4.74 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 4.55 - 4.46 (m, 1H), 3.32 - 3.19 (m, 1H), 2.97 - 2.68 (m, 1H), 2.42 (ddd, J = 41.6, 17.2, 3.7 Hz, 1H), 2.30 (d, J = 12.2 Hz, 6H), 2.12 (d, J = 5.8 Hz, 7H), 1.19 (dd, J = 16.0, 6.8 Hz, 3H);質量分析(M+H):397、HPLC純度:97.74%。
【0101】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに4−(トリフルオロメトキシ)フェニルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−39で示される化合物>
【化74】
オフホワイト色固体(59%):
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 7.44 - 7.35 (m, 2H), 7.15 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 4.74 - 4.47 (ddd, J = 11.9, 7.3, 3.8 Hz, 1H), 3.43 - 3.24 (m, 1H), 2.94 (ddd, J = 13.2, 9.2, 7.7 Hz, 1H), 2.88 - 2.69 (m, 2H), 2.46 (ddd, J = 56.1, 17.1, 3.7 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.14 - 2.10 (m, 7H), 1.20 (dd, J = 19.1, 6.9 Hz, 3H);質量分析(M−H):465、HPLC純度:99.36%。
【0102】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに3−フルオロフェニルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−35で示される化合物>
【化75】
オフホワイト色固体(49%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.28 (s, 1H), 7.10 (dt, J = 22.4, 9.0 Hz, 2H), 6.91 (dd, J = 20.2, 6.3 Hz, 3H), 5.76 (s, 1H), 4.61 (ddt, J = 76.1, 12.4, 3.5 Hz, 1H), 3.33 (dd, J = 26.2, 13.2, 5.5 Hz, 1H), 2.95 (ddd, J = 15.6, 7.1, 3.3 Hz, 1H), 2.88 - 2.67 (m, 1H), 2.44 (dd, J = 40.6, 17.1, 3.7 Hz, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.12 (d, J = 3.3 Hz, 7H), 1.20 (dd, J = 14.6, 6.7 Hz, 3H);質量分析(M−H):401、HPLC純度:98.05%。
【0103】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに3−クロロフェニルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−88で示される化合物>
【化76】
オフホワイト色固体(43%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.37 - 7.27 (m, 1H), 7.23 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 7.20 - 7.10 (m, 1H), 6.95 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 5.70 (s, 1H), 4.60 (ddt, J = 79.0, 11.2, 3.7 Hz, 1H), 3.33 (ddd, J = 24.3, 13.2, 5.7 Hz, 1H), 3.02 - 2.89 (m, 1H), 2.89 - 2.68 (m, 1H), 2.45 (dd, J = 39.9, 17.2, 3.7 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.12 (d, J = 3.2 Hz, 6H), 2.06 (s, 1H), 1.20 (dd, J = 14.5, 6.8 Hz, 3H);質量分析(M+H):416、HPLC純度:95.14%。
【0104】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにm−トリルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−97で示される化合物>
【化77】
オフホワイト色固体(61%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.19 (td, J = 7.5, 6.2, 1.9 Hz, 3H), 6.97 (dd, J = 12.8, 4.6 Hz, 3H), 5.49 (s, 1H), 4.80 - 4.45 (m, 1H), 3.29 (td, J = 13.9, 13.3, 5.9 Hz, 1H), 2.99 - 2.87 (m, 1H), 2.87 - 2.69 (m, 1H), 2.44 (ddd, J = 34.6, 17.9, 4.5 Hz, 1H), 2.33 (s, 6H), 2.28 (s, 6H), 2.05 (dd, J = 7.1, 3.5 Hz, 1H), 1.20 (dd, J = 13.5, 6.8 Hz, 3H);質量分析(M+H):397、HPLC純度:99.47%。
【0105】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにo−トリルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−86で示される化合物>
【化78】
【0106】
オフホワイト色固体(44%)
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 7.34 (dd, J = 20.2, 7.7 Hz, 2H), 7.20 - 7.07 (m, 2H), 6.96 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 5.54 (s, 1H), 4.75 - 4.4 (m, 1H), 3.23 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 2.98 - 2.70 (m, 2H), 2.51 (dd, J = 17.0, 3.9 Hz, 1H), 2.44 - 2.38 (m, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.13 (dd, J = 5.4, 2.7 Hz, 7H), 1.23 (dd, J = 16.5, 6.8 Hz, 3H);質量分析(M+H):397、HPLC純度:97.13%。
【0107】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに2−クロロフェニルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−84で示される化合物>
【化79】
オフホワイト色固体(51%)
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 7.44 - 7.34 (m, 2H), 7.23 (dd, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.16 - 7.09 (m, 1H), 6.95 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 5.57 (s, 1H), 4.84 - 4.44 (m, 1H), 3.45 - 3.24 (m, 1H), 3.02 - 2.69 (m, 2H), 2.48 (ddd, J = 54.9, 17.1, 3.7 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.13 (t, J = 2.5 Hz, 6H), 2.11 - 2.04 (m, 1H), 1.24 (dd, J = 15.8, 6.9 Hz, 3H);質量分析(M+H):417、HPLC純度:98.57%。
【0108】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに3,5−ジフルオロフェニルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−37で示される化合物>
【化80】
オフホワイト色固体(18%)
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 6.96 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 6.92 - 6.79 (m, 2H), 6.61 (ddd, J = 8.8, 7.6, 2.2 Hz, 1H), 5.60 (s, 1H), 4.79 - 4.41 (m, 1H), 3.45 - 3.23 (m, 1H), 3.03 - 2.71 (m, 2H), 2.47 (ddd, J = 59.1, 17.1, 3.7 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.27 (s, 1H), 2.13 (t, J = 2.6 Hz, 6H), 2.10 (s, 1H), 1.27 - 1.16 (m, 3H);質量分析(M+H):419、HPLC純度:98.08%。
【0109】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに3,4−ジフルオロフェニルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−36で示される化合物>
【化81】
褐色固体(69%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.25 - 7.03 (m, 3H), 6.95 (d, J = 3.1 Hz, 2H), 5.75 (brs, 1H), 4.72 (dt, J = 13.2, 3.4 Hz, 1H), 4.52 - 4.31 (m, 1H), 3.44 - 3.17 (m, 1H), 2.97 - 2.67 (m, 3H), 2.63 - 2.36 (m, 1H), 2.32 - 1.94 (m, 8H), 1.31 - 0.95 (m, 3H);質量分析(M+H):419、HPLC純度:98.82%。
【0110】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−79で示される化合物>
【化82】
白色固体(50%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 8.63 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.83 (dd, J = 15.7, 8.2 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 4.1 Hz, 2H), 5.59 (s, 1H), 4.74-4.41 (m, 1H), 3.61 - 3.34 (m, 1H), 3.10 - 2.92 (m, 1H), 2.92 - 2.67 (m, 2H), 2.65 - 2.31 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.17 - 2.06 (m, 6H), 1.30 - 1.16 (m, 3H);質量分析(M+H):452、HPLC純度:97.15%。
【0111】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにメチルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−98で示される化合物>
【化83】
褐色固体(33%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 6.96 (d, J = 3.7 Hz, 2H), 4.78 - 4.47 (m, 1H), 2.93 - 2.69 (m, 2H), 2.61 - 2.38 (m, 2H), 2.29 (m, 4H), 2.17 (m, 10H), 1.17 (dd, J = 15.2, 6.9 Hz, 3H);質量分析(M+H):321、HPLC純度:95.55%。
【0112】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにエチルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−99で示される化合物>
【化84】
オフホワイト固体(28%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 6.96 (d, J = 3.9 Hz, 2H), 5.59 (s, 1H), 4.72 - 4.53 (m, 1H), 2.94 - 2.69 (m, 2H), 2.57 (ddt, J = 10.8, 7.2, 3.1 Hz, 3H), 2.51 - 2.37 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.14 (d, J = 6.1 Hz, 7H), 1.28 (td, J = 7.3, 1.2 Hz, 3H), 1.17 (dd, J = 16.8, 6.8 Hz, 3H);質量分析(M+H):335、HPLC純度:95.08%。
【0113】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにプロピルチオフェノールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−100で示される化合物>
【化85】
オフホワイト固体(22%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 6.96 (d, J = 3.8 Hz, 2H), 5.52 (s, 1H), 4.78 - 4.47 (m, 1H), 2.93 - 2.69 (m, 2H), 2.64 - 2.39 (m, 5H), 2.29 (s, 3H), 2.14 (d, J = 6.1 Hz, 6H), 1.63 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 1.17 (dd, J = 16.4, 6.9 Hz, 3H), 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H);質量分析(M-H):347、HPLC純度:95.38%。
【0114】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにピリミジン−2−イルチオールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−42で示される化合物>
【化86】
オフホワイト固体(33%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 8.52 (dd, J = 4.8, 1.2 Hz, 2H), 7.02 - 6.92 (m, 3H), 5.53 (s, 1H), 4.77 - 4.61 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 3.65 - 3.39 (m, 1H), 3.21 (dd, J = 21.8, 13.8, 7.4 Hz, 1H), 2.99 - 2.84 (m, 1H), 2.64 - 2.39 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.14 (d, J = 2.0 Hz, 6H), 1.24 (dd, J = 14.6, 6.8 Hz, 3H);質量分析(M+H):385、HPLC純度:95.06%。
【0115】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにチオフェン−2−イルチオールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−90で示される化合物>
【化87】
オフホワイト固体(55%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.69 - 7.65 (m, 1H), 7.09 (s, 1H), 6.96 (s, 2H), 5.59 (s, 1H), 4.84 - 4.48 (m, 1H), 3.65 - 3.40 (m, 1H), 3.23 (dt, J = 13.5, 8.0 Hz, 1H), 2.88 (td, J = 16.4, 12.8 Hz, 2H), 2.61 - 2.32 (m, 3H), 2.29 (s, 6H), 2.18 - 2.10 (m, 1H), 1.22 (dd, J = 13.6, 7.0 Hz, 3H);質量分析(M+H):389、HPLC純度:93.57%。
【0116】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにオキサゾール−2−イルチオールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−102で示される化合物>
【化88】
オフホワイト固体(50%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.69 - 7.65 (m, 1H), 7.09 (s, 1H), 6.96 (s, 2H), 5.59 (s, 1H), 4.84 - 4.48 (m, 1H), 3.65 - 3.40 (m, 1H), 3.23 (dt, J = 13.5, 8.0 Hz, 1H), 2.88 (td, J = 16.4, 12.8 Hz, 2H), 2.61 - 2.32 (m, 3H), 2.29 (s, 6H), 2.18 - 2.10 (m, 1H), 1.22 (dd, J = 13.6, 7.0 Hz, 3H);質量分析(M+H):374、HPLC純度:98.10%。
【0117】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにチアゾール−2−イルチオールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−91で示される化合物>
【化89】
オフホワイト固体(23%)
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 7.65 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 3.4, 1.9 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 3.7 Hz, 2H), 5.62 (d, J = 24.8 Hz, 1H), 4.83 - 4.50 (m, 1H), 3.66-3.51 (m, 1H), 3.27 (ddd, J = 19.6, 13.5, 7.3 Hz, 1H), 2.87 (ddd, J = 20.1, 17.2, 13.0 Hz, 1H), 2.50 - 2.32 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.25 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 2.18 - 2.11 (m, 6H), 1.23 (dd, J = 13.6, 6.9 Hz, 3H);質量分析(M+H):390、HPLC純度:99.13%。
【0118】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりに1,3,4−チアジアゾール−2−イルチオールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−103で示される化合物>
【化90】
【0119】
オフホワイト固体(38%)
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ (dd, J = 3.4, 1.5 Hz, 1H), 6.96 (s, 2H), 5.73 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.80 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.75 (ddd, J = 63.5, 13.4, 5.4 Hz, 1H), 3.41 (ddd, J = 28.3, 13.4, 7.5 Hz, 1H), 3.07 - 2.80 (m, 1H), 2.68 - 2.37 (m, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.20 - 2.08 (m, 6H), 1.32 - 1.20 (m, 3H);質量分析(M+H):391、HPLC純度:95.43%。
【0120】
以下に示す本発明化合物は、式(20−15)で示される化合物の代わりにシクロヘキシルチオールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−105で示される化合物>
【化91】
白色固体(22%)
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 6.96 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 5.54 (s, 1H), 4.76 - 4.48 (m, 1H), 2.92 - 2.80 (m, 2H), 2.61 (tdd, J = 12.7, 7.7, 5.2 Hz, 2H), 2.47 (ddd, J = 32.0, 17.1, 3.7 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.15 (d, J = 8.0 Hz, 7H), 1.99 (dd, J = 8.4, 5.2 Hz, 3H), 1.77 (s, 2H), 1.62 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 1.40 - 1.23 (m, 5H), 1.19 (d, J = 6.8 Hz, 2H);質量分析(M+H):389、HPLC純度:95.87%。
【0121】
製造例1−4:式(1−106)で示される化合物の製造
<3−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)プロパン−1−オールの製造>
【化92】
4−(トリフルオロメチル)フェノール(3g、18.50mmol)のACN50ml溶液に、K
2CO
3(7.6g、55.50mmol)を加え、続いて3−ブロモフェノール(3g、22.20mmol)を加え、反応液を室温で16時間撹拌した。反応終了後に、RMを水に注ぎ、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗生成物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、20%酢酸エチル/pet ether)に付して、油状物質の3−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)プロパン−1−オール(3.0g、75%)を得た。
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.54 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.97 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.17 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.87 (p, J = 6.7, 6.2 Hz, 2H), 2.15 - 2.00 (m, 2H)。
【0122】
<3−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)プロパナールの製造>
【化93】
ジメチルスルホキシド(2.8ml、40.53mmol)のジクロロメタン(30ml)溶液に、塩化オキサリル(1.75ml、20.40mmol)を−78℃で加え、反応混合物を30分間撹拌し、同温で3−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)プロパン−1−オール(3g、13.51mmol)の乾燥ジクロロメタン(30ml)溶液を反応混合物に加え、30分間撹拌した。続いて、トリエチルアミン(7.5ml、53.46mmol)を−78℃で加え、室温で1時間撹拌した。反応終了後に、RMを水に注ぎ、DCMで抽出(2回)し、DCM層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で留去し、粗生成物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、5%酢酸エチル/pet ether)に付して、油状物質の3−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)プロパナール(1.5g、十分に純粋)を得た。
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 9.88 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 7.63 - 7.44 (m, 2H), 6.93 - 6.87 (m, 2H), 4.35 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.95 (td, J = 6.1, 1.4 Hz, 2H)。
【0123】
<5−ヒドロキシ−2−メシチル−3−オキソ−7−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ヘプタン酸メチルの製造>
【化94】
NaH(256mg、6,41mmol)のTHF(5ml)懸濁液に、2−メシチル−3−オキソブタン酸メチル(500mg、2.13mmol)のTHF(5ml)溶液を0℃で加え、30分間撹拌し、−40℃まで冷却し、続いてn−BuLi(5.3ml、8.54mmol)を加え、30分間撹拌し、続いて、3−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)プロパナール(1.5g、6.41mmol)のTHF(2ml)溶液を加え、30分間撹拌した。反応は完結しなかったが、RMを飽和塩化アンモニウム溶液を用いて0℃でクエンチし、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗生成物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、10%酢酸エチル/pet ether)に付して、油状物質の5−ヒドロキシ−2−メシチル−3−オキソ−7−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ヘプタン酸メチル(260mg、LCMS純度:45%))を得た。
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 13.35 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.53 (td, J = 6.8, 2.8 Hz, 2H), 7.00 - 6.76 (m, 4H), 4.37 (dd, J = 7.2, 1.0 Hz, 2H), 3.69 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 2.28 (d, J = 5.2 Hz, 3H), 2.24 - 2.14 (m, 2H), 2.20 - 2.14 (m, 2H), 2.08 (d, J = 9.7 Hz, 6H), 1.86 - 1.82 (m, 2H);質量分析(M+H):451、LCMS純度:45.56%;質量分析(M-H):451、LCMS純度:45.56%。
【0124】
<式1−106で示される化合物の製造>
【化95】
5−ヒドロキシ−2−メシチル−3−オキソ−7−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ヘプタン酸メチル(260mg、0.57mmol)を、150℃に加熱し、3時間加熱した。反応終了後に、RMを氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、7%酢酸エチル/pet ether)に付して、白色固体の3−メシチル−6−(2−(4−トリフルオロメチル)フェノキシ)エチル)ジヒドロ−2H−ピラン−2,4(3H)−ジシオン(1−106)(75mg;15.3%、工程3及び4の総収率)。
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.56 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.04 - 6.92 (m, 4H), 6.4 - 5.0 (br s, 1H), 4.84 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 23.4, 5.0 Hz, 2H), 2.84 (dd, J = 17.2, 12.0 Hz, 1H), 2.65 (dd, J = 17.3, 4.0 Hz, 1H), 2.29 (s, 5H), 2.14 (d, J = 3.7 Hz, 6H);質量分析(M+H):421、HPLC純度:95.06%。
【0125】
製造例1−5:式(1−107)で示される化合物の製造
<4−(フェニルチオ)ブタン−1−オールの化合物の製造>
【化96】
ナトリウムエトキシド(4g、59.18mmol)のエタノール(50ml)懸濁液に、チオフェノール(5g、45.45mmol)を0℃で20分間かけて加え、同温で10分間撹拌し、6時間加熱還流した。RMを室温まで冷却し、KOHペレット(2.6g、45.45mmol)を加え、4時間加熱還流した。反応終了後に、RMを氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物をシリカゲル(60−120メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、8%酢酸エチル/pet ether)に付して、油状物質の4−(フェニルチオ)ブタン−1−オール(6g、72%)を得た。
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 7.33 (dd, J = 8.2, 1.6 Hz, 2H), 7.30 - 7.23 (m, 2H), 7.20 - 7.14 (m, 1H), 3.65 (td, J = 5.0, 4.1, 3.0 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.78 - 1.65 (m, 4H);質量分析(M+H):183、LCMS純度:99.83%。
【0126】
<4−(フェニルチオ)ブタナールの化合物の製造>
【化97】
4−(フェニルチオ)ブタン−1−オール(4g、21.9mmol)のDMSO(20ml)溶液に、2−ヨードキシ安息香酸(9.32g、281mmol)を加えて、室温で8時間撹拌した。反応終了後に、RMを酢酸エチルで希釈し、濾過して固体を除去し、ろ液を酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物を、シリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、5%酢酸エチル/pet ether)に付して、無色液体の4−(フェニルチオ)ブタナール(2g、52%)を得た。
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 9.77 (dt, J = 7.2, 1.2 Hz, 1H), 7.37 - 7.32 (m, 2H), 7.32 - 7.24 (m, 2H), 7.23 - 7.14 (m, 1H), 2.97 (dd, J = 7.7, 6.4 Hz, 2H), 2.69 - 2.57 (m, 2H), 1.96 (p, J = 7.1 Hz, 2H)。
【0127】
<5−ヒドロキシ−2−メシチル−3−オキソ−8−(フェニルチオ)オクタン酸メチルの製造>
【化98】
NaH(301mg、7.69mmol)のTHF(10ml)懸濁液に、2−メシチル−3−オキソブタン酸メチル(600mg、2.56mmol)のTHF(10ml)溶液を0℃で加え、30分間撹拌し、−40℃まで冷却し、続いてn−BuLi(6.41ml、10.25mmol)を加え、30分間撹拌し、続いて4−(フェニルチオ)ブタナール(1.38g、7.69mmol)のTHF(3ml)溶液を−40℃で加え、30分間撹拌した。反応は完結しなかったが、RMを飽和塩化アンモニウム溶液で0℃でクエンチして、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で留去し、粗生成物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、25%酢酸エチル/pet ether)に付して、油状物質の5−ヒドロキシ−2−メシチル−3−オキソ−8−(フェニルチオ)オクタン酸メチルを得た(1.1g;粗生成物、LCMS純度:43%)。
【0128】
<式1−107で示される化合物の製造>
【化99】
5−ヒドロキシ−2−メシチル−3−オキソ−8−(フェニルチオ)オクタン酸メチル(1.1g、2.65mmol)を、150℃に加熱して、3時間加熱した。反応終了後に、RMを氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、7%酢酸エチル/pet ether)に付して、オフホワイト色固体の3−メシチル−6−(3−(フェニルチオ)プロピル)ジヒドロ−2H−ピラン−2,4(3H)−ジオン(1−107)(150mg、16.3%;工程3及び4での総収率)を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO)δ 10.62 (s, 1H), 7.40 - 7.12 (m, 5H), 6.80 (d, J = 2.8 Hz, 2H), 4.50 (dt, J = 7.4, 3.7 Hz, 1H), 3.09 - 2.95 (m, 2H), 2.70 - 2.53 (m, 2H), 2.21 (s, 3H), 2.00 (d, J = 8.7 Hz, 6H), 1.90 - 1.65 (m, 4H);質量分析(M-H):381、LCMS純度:97.79%。
【0129】
製造例1−6:式(1−108)で示される化合物の製造
<2−(フェニルチオ)アセトアルデヒドの化合物の製造>
【化100】
2−(フェニルチオ)エタノール(5g、32.46mmol)のDMSO(25ml)溶液に、2−ヨードキシ安息香酸(13.68g、48.70mmol)を室温で加え、室温で8時間撹拌した。反応終了後に、RMを酢酸エチルで希釈し、濾過して固体を除去し、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、5%酢酸エチル/pet ether)に付して、油状物質の2−(フェニルチオ)アセトアルデヒド(1.8g、42%)を得た。
1H NMR (400MHz、CDCl
3)δ 9.56 (t, J = 3.2 Hz, 1H), 7.40 - 7.23 (m, 5H), 3.60 (d, J = 3.2 Hz, 2H)。
【0130】
<5−ヒドロキシ−2−メシチル−3−オキソ−6−(フェニルチオ)ヘキサン酸メチルの製造>
【化101】
NaH(358mg、8.97mmol)のTHF(15ml)懸濁液に、2−メシチル−3−オキソブタン酸メチル(700mg、2.99mmol)のTHF(25ml)溶液を0℃で加え、30分間撹拌し、−40℃まで冷却し、続いてn−BuLi(7.4ml、11.96mmol)を加え、30分間撹拌し、続いて2−(フェニルチオ)アセトアルデヒド(1.36mg、8.97mmol)の溶液を−40℃で加え、30分間撹拌した。反応は完結しなかったが、RMを飽和塩化アンモニウム溶液で0℃でクエンチし、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗生成物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、6%酢酸エチル/pet ether)に付して、油状物質の5−ヒドロキシ−2−メシチル−3−オキソ−6−(フェニルチオ)ヘキサン酸メチル(262mg、44%)を得た。
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 13.24 (s, 1H), 7.29 - 7.24 (m, 5H), 6.88 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 4.03 (s, 1H), 3.68 (d, J = 1.2 Hz, 3H),2.96 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 2.84 (dd, J = 13.7, 7.7 Hz, 1H), 2.76 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 2.30 (s, 3H), 2.26 - 2.20 (m, 2H), 2.06 (s, 3H), 2.04 (d, J = 14.3 Hz, 3H);質量分析(M+H):387、LCMS純度:75.83%。
【0131】
<式1−108で示される化合物の製造>
【化102】
5−ヒドロキシ−2−メシチル−3−オキソ−6−(フェニルチオ)ヘキサン酸メチル(260mg、0.67mmol)を150℃に加熱し、3時間加熱した。反応終了後に、RMを氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、6%酢酸エチル/pet ether)に付して、白色固体の6−ヒドロキシ−5−メシチル−2−(フェニルチオメチル)−2H−ピラン−4(3H)−オン(1−108)(80mg、33%)を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO)δ 10.79 (s, 1H), 7.49 - 7.15 (m, 5H), 6.80 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 4.62 (dd, J = 10.7, 5.1 Hz, 1H), 3.41 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 2.89 - 2.69 (m, 2H), 2.21 (s, 3H), 1.99 (d, J = 3.0 Hz, 6H);質量分析(M+H):354.9、HPLC純度:95.00%。
【0132】
製造例1−7:式(1−109)で示される化合物の製造
<4−(4−(トリフルオロメチル)フェニルチオ)ブタン−2−オンの化合物の製造>
【化103】
4−(トリフルオロメチル)ベンゼンチオール(3g、16.83mmol)のACN溶液に、K
2CO
3(6.97g、50.51mmol)を加え、続いてメチルビニルケトン(1.68ml、20.20mmol)を加え、反応液を室温で16時間撹拌した。反応終了後に、RMを水に注ぎ、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗生成物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、5%酢酸エチル/pet ether)に付して、オフホワイト色固体の4−(4−(トリフルオロメチル)フェニルチオ)ブタン−2−オン(3g、74%)を得た。
1H NMR (300MHz、CDCl
3)δ 7.53 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 3.20 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.81 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.18 (s, 3H);質量分析(M+H):249、LCMS純度:98.75%。
【0133】
<5−ヒドロキシ−2−メシチル−5−メチル−3−オキソ−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニルチオ)ヘプタン酸メチルの化合物の製造>
【化104】
NaH(306mg、7.69mmol)のTHF(15ml)懸濁液に、2−メシチル−3−オキソブタン酸メチル(600mg、2.46mmol)のTHF(15ml)溶液を0℃で加え、30分間撹拌し、−40℃まで冷却し、続いてn−BuLi(6ml、10.15mmol)を加え、30分間撹拌し、続いて4−(4−(トリフルオロメチル)フェニルチオ)ブタン−2−オン(1.8g、7.69mmol)の溶液を−40℃で加え、30分間撹拌した。反応終了後に、RMを飽和塩化アンモニウム溶液で0℃でクエンチし、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗生成物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、25%酢酸エチル/pet ether)に付して、5−ヒドロキシ−2−メシチル−5−メチル−3−オキソ−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニルチオ)ヘプタン酸メチル(800mg、LCMS純度:30%)を得た。
【0134】
<式1−109で示される化合物の製造>
【化105】
5−ヒドロキシ−2−メシチル−5−メチル−3−オキソ−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニルチオ)ヘプタン酸メチル(900mg、粗生成物)を150℃に加熱し、3時間加熱した。反応終了後に、RMを氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出(2回)し、酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で留去し、粗化合物を得た。粗化合物をシリカゲル(100−200メッシュ)カラムクロマトグラフィ(溶出液、7%酢酸エチル/pet ether)に付して、白色固体の3−メシチル−6−メチル−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニルチオ)エチル)ジヒドロ−2H−ピラン−2,4(3H)−ジオン(1−109)(110mg、10%、工程2及び3での総収率)を得た。
1H NMR (300MHz、DMSO)δ 10.64 (s, 1H), 7.64 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.52 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.79 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 3.19 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 2.89 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 2.66 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 2.10 (s, 2H), 2.01 (s, 3H), 1.89 (s, 3H), 1.53 (s, 3H);質量分析(M+H):451、HPLC純度:97.27%。
【0135】
製造例4:式(1−4)で示される化合物の製造
<式16−1で示される化合物の製造>
【化106】
室温で窒素雰囲気下、式(21−1)で示される化合物6.2mlを、脱水テトラヒドロフラン50mlで希釈し、得られた溶液に、トリエチレンジアミン600mgを加えた。その後に、得られた混合溶液を0℃まで冷却し、そこにn−ブチルリチウム32ml(1.6Mヘキサン溶液;53mmol、1.0当量)を加え、得られた混合物を約2時間撹拌し、その間反応温度は室温まで昇温させた。その後に、得られた混合溶液を−78℃まで冷却し、その後、そこに式(22−1)で示される化合物8.3mlを加え、得られた反応溶液を約2時間撹拌し、その間に反応温度を室温までゆっくりと昇温させた。得られた反応溶液に、飽和塩化アンモニウム水溶液25mlを加え、水層をクロロホルムで抽出した。得られたクロロホルム層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、得られたろ液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(1:4))に付して、式(18−1)で示される化合物(3.27g)を得た。
引き続いて、室温で窒素雰囲気下、式(17−1)で示される化合物2.4mlを脱水テトラヒドロフラン35mlで希釈し、得られた溶液を−78℃まで冷却し、その後にそこにn−ブチルリチウム16.3ml(1.6Mヘキサン溶液)を加え、得られた混合物を同温で約10分間撹拌した。その後、得られた反応溶液に、同温でホウ素トリフルオリドジエチルエーテル錯体3.6mlを加え、得られた混合物を同温で約10分間撹拌した。その後、得られた溶液に同温で、式(18−1)で示される化合物3.27gの脱水テトラヒドロフラン10mlの溶液を滴下し、得られた混合物を約30分間撹拌した。得られた反応溶液に、飽和塩化アンモニウム水溶液30mlを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。得られた酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、得られたろ液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(1:3))に付して、式(16−1)で示される化合物(2.67g(収率56%))を得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ 7.35-7.32 (2H, m), 7.30-7.25 (2H, m), 7.20-7.15 (1H, m), 4.04 (1H, dd), 3.75 (3H, s), 3.13-2.98 (2H, m), 2.86-2.78 (1H, m), 2.52 (2H, dd), 1.89-1.84 (2H, m)。
【0136】
<式15−1で示される化合物の製造>
【化107】
室温で、式(16−1)で示される化合物2.67gを、メタノール60mlに溶解した。得られた溶液を0℃まで冷却し、そこに28%ナトリウムメトキシド溶液0.65gを加え、得られた混合物を同温で約1時間撹拌し、その後室温まで昇温させて、約12時間撹拌した。その後に、得られた反応溶液に、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(1:2))に付して、式(15−1)で示される化合物(2g(収率75%))を得た。
1H NMR (CDCl
3)
δ 7.35-7.27 (4H, m), 7.21-7.17 (1H, m), 5.13 (1H, s), 4.60-4.53 (1H, m), 3.73 (3H, s), 3.20-3.14 (1H, m), 3.09-3.02 (1H, m), 2.53-2.45 (1H, m), 2.34-2.28 (1H, m), 2.16-2.07 (1H, m), 1.94-1.85 (1H, m)。
【0137】
<式4−1で示される化合物の製造>
【化108】
室温で窒素雰囲気下、四酢酸鉛26.5g、酢酸水銀0.84g、及び式(19−1)で示される化合物10gをクロロホルム110mlに溶解した。得られた溶液を窒素雰囲気下、室温で15分間撹拌した。その後、得られた溶液を窒素雰囲気下、40℃で4時間撹拌した。反応溶液を室温まで昇温させ、その後にセライト(登録商標)ろ過し、ろ液を減圧濃縮して、黄色油状物を得た。得られた油状物にヘキサンを加え、得られた混合物を減圧濃縮して、黄色固体を得た。室温で窒素雰囲気下、得られた固体をクロロホルム260mlに溶解した。得られた溶液に、炭酸カリウム86.2gを加え、得られた混合物を10分間撹拌した。その後に、反応液をセライト(登録商標)ろ過して、ろ液を減圧濃縮して、式(4−1)で示される化合物21gを得た。
また、式(19−1)で得られた化合物は、WO 2010/113986に記載の方法またはそれに準じる方法に従って製造することができる。
1H NMR (CDCl
3)
δ ppm:7.05 (2H, s), 2.90 (4H, m), 2.35 (3H, s), 2.06 (9H, s), 1.33-1.27 (6H, m)。
【0138】
<式1−4で示される化合物の製造>
【化109】
室温で、式(15−1)で示される化合物1.17gを、ジエチルエーテル15mlに溶解した。得られた溶液に室温で、濃塩酸0.6mlを加え、得られた混合物を同温で約12時間撹拌した。その後に、得られた反応液を減圧濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(3:1))に付して、式(3−1)で示される化合物700mgを得た。
引き続いて、室温で窒素雰囲気下、式(3−1)で示される化合物430mgおよびジメチルアミノピリジン1.05gを、クロロホルム4.8mlおよびトルエン1.2mlの混合溶液に溶解した。得られた溶液を、室温で窒素雰囲気下、約15分間撹拌した。その後、得られた溶液に、窒素雰囲気下、式(4−1)で示される化合物1.0gを加えた。窒素雰囲気下、得られた混合物を80℃で1時間撹拌した。得られた反応溶液を室温まで冷却し、2N塩酸水でpH1となるように調節し、セライト(登録商標)濾過し、そしてろ液をクロロホルムで抽出した。得られたクロロホルム層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。得られたろ液を減圧濃縮して、黄色油状物を得た。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(1:4))に付して、式(1−4)で示される化合物(71mg)を得た。
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:7.39-7.19 (5H, m), 7.00 (1H, s), 6.98 (1H, s), 5.65 (1H, s), 4.75-4.68 (1H, m), 3.26-3.10 (2H, m), 2.75-1.96 (11H, m), 1.14-1.07 (6H, m)。
【0139】
製造例1−4:式(1−5)で示される化合物の製造
<式4−2で示される化合物の製造>
【化110】
室温で窒素雰囲気下、四酢酸鉛6.2g、酢酸水銀194mg、および式(19−2)で示される化合物2gを、クロロホルム25mlに溶解した。得られた溶液を室温で窒素雰囲気下、15分間撹拌した。その後に、反応液を40℃で窒素雰囲気下、4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、セライト(登録商標)濾過し、その後にろ液を減圧濃縮して、黄色油状物を得た。得られた油状物にヘキサンを加え、得られた混合物を減圧濃縮して、黄色固体を得た。室温で窒素雰囲気下、得られた固体をクロロホルム50mlに溶解した。得られた溶液に、炭酸カリウム20gを加え、得られた混合物を10分間撹拌した。その後に、反応液をセライト(登録商標)濾過して、式(4−2)で示される化合物4gを得た。
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:6.99 (2H, s), 2.57 (6H, s), 2.30 (3H, s), 2.06 (9H, s)。
【0140】
<式1−5で示される化合物の製造>
【化111】
室温で窒素雰囲気下、式(3−1)で示される化合物250mgおよびジメチルアミノピリジン610mgを、クロロホルム2.5mlおよびトルエン0.5mlの混合溶液に溶解した。得られた溶液を室温で窒素雰囲気下、15分間撹拌した。その後に、窒素雰囲気下、得られた溶液に、式(4−2)で示される化合物560mgを加えた。窒素雰囲気下、得られた混合物を80℃で1時間撹拌した。得られた溶液を室温まで冷却し、2N塩酸水でpH1となるように調節し、セライト(登録商標)濾過して、ろ液をクロロホルムで抽出した。得られたクロロホルム層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。得られたろ液を減圧濃縮して、黄色油状物を得た。得られた油状物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶液液、酢酸エチル:ヘキサン(1:4))に付して、式(1−5)で示される化合物155mgを得た。
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:7.39-7.18 (5H, m), 6.94 (2H, s), 5.73 (1H, s), 4.75-4.67 (1H, m), 3.25-3.09 (2H, m), 2.73-2.66 (1H, m), 2.55-2.49 (1H, m), 2.28-2.06 (10H, m), 2.04-1.94 (1H, m)。
【0141】
製造例1−5:式(1−6)で示される化合物の製造
<式4−3で示される化合物の製造>
【化112】
室温で窒素雰囲気下、四酢酸鉛8.4g、酢酸水銀263mg、および式(19−3)で示される化合物4.2gを、クロロホルム35mlに溶解した。得られた溶液を室温で窒素雰囲気下、15分間撹拌した。その後に、反応液を40℃で窒素雰囲気下、4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、セライト(登録商標)濾過し、得られたろ液を減圧濃縮して、黄色油状物を得た。得られた油状物にヘキサンを加え、得られた混合物を減圧濃縮して、黄色固体を得た。室温で窒素雰囲気下、得られた固体をクロロホルム80mlに溶解した。得られた溶液に、炭酸カリウム27.4gを加え、得られた混合物を10分間撹拌した。その後に、反応溶液をセライト(登録商標)濾過して、ろ液を減圧濃縮して、式(4−3)で示される化合物6.4gを得た。
また、式(19−3)で示される化合物は、WO 2011/113986に記載する方法またはそれに準じる方法に従って製造することができる。
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:7.60-7.31 (7H, m), 3.06-2.93 (4H, m), 2.07 (9H, s), 1.39-1.32 (6H, m)。
【0142】
<式1−6で示される化合物の製造>
【化113】
室温で窒素雰囲気下、式(3−1)で示される化合物250mgおよびジメチルアミノピリジン610mgを、クロロホルム2.5mlおよびトルエン0.5mlの混合溶液に溶解した。得られた溶液を室温で窒素雰囲気下、15分間撹拌した。その後に、得られた溶液に、窒素雰囲気下、式(4−3)で示される化合物653mgを加えた。窒素雰囲気下、得られた混合物を80℃で1時間撹拌した。得られた溶液を室温まで冷却し、2N塩酸水でpH1となるように調節し、セライト(登録商標)濾過し、ろ液をクロロホルムで抽出した。得られたクロロホルム層を、水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。得られたろ液を減圧濃縮して、黄色油状物を得た。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(1:4))に付して、式(1−6)によって示される化合物149mgを得た。
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:7.59 (2H, dd), 7.47-7.19 (10H, m), 5.84 (1H, d), 4.78-4.71 (1H, m), 3.27-3.11 (2H, m), 2.78-2.71 (1H, m), 2.60-2.45 (5H, m), 2.29-2.20 (1H, m), 2.06-1.97 (1H, m), 1.20-1.13 (6H, m)。
【0143】
以下に示す本発明化合物を、チオアニソールに代えてパラトリフルオロメチルチオアニソールを用いて、製造例1−3の製法に従って製造した。
<式1−7で示される化合物>
【化114】
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:7.54 (2H, d), 7.42 (2H, d), 7.01 (1H, s), 6.99 (1H, s), 5.61 (1H, s), 4.75-4.68 (1H, m), 3.36-3.29 (1H, m), 3.25-3.17 (1H, m), 2.79-2.71 (1H, m), 2.61-2.53 (1H, m), 2.49-2.23 (8H, m), 2.08-1.99 (1H, m), 1.11 (6H, dt)。
【0144】
式(1−8)で示される化合物の製造
<式1−8で示される化合物の製造>
【化115】
式(1−3)で示される化合物150mgに、トリエチルアミン0.07mlおよび無水テトラヒドロフラン1mlを滴下した。得られた混合溶液に、氷冷下、クロロギ酸エチル0.06mlの無水テトラヒドロフラン1mlの溶液を滴下した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物に、水5mlを加え、得られた混合物をクロロホルムで抽出した。得られたクロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(1:6))精製に付して、式(1−8)で示される化合物200mgを得た。
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:8.68-8.66 (1H, m), 7.67 (1H, dd), 7.31 (1H, dd), 6.95 (1H, s), 6.91 (1H, s), 4.83-4.62 (1H, m), 4.19-4.00 (2H, m), 3.71 (0.5H, dd), 3.50 (0.5H, dd), 3.34-3.16 (2H, m), 2.68 (1H, ddd), 2.48-2.32 (8H, m), 1.27-1.20 (6H, m), 1.16-1.05 (6H, m)。
【0145】
以下に示す本発明化合物を、クロロギ酸エチルに代えてクロロギ酸ピバロイルを用いて、製造例1−6の製法に従って製造した。
<式1−9で示される化合物>
【化116】
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:8.66 (1H, dd), 7.68 (1H, dd), 7.31 (1H, dd), 6.91 (1H, s), 6.87 (1H, s), 4.89-4.64 (1H, m), 3.71 (0.5H, dd), 3.49 (0.5H, dd), 3.36-3.07 (2H, m), 2.67-2.19 (9H, m), 1.28-1.06 (9H, m), 0.91 (9H, d)。
【0146】
製造例1−7:式(1−10)で示される化合物の製造
<式1−10で示される化合物の製造>
【化117】
式(1−2)で示される化合物250mgに、室温でクロロホルム5mlを加えた。得られた混合溶液を0℃まで撹拌しながら冷却し、そこに、クロロホルム5mlに溶解したメタ−クロロペルオキシ安息香酸124mgの溶液を滴下し、得られた混合物を約30分間撹拌し、その後に室温まで昇温させ、室温で3時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈し、10%亜硫酸ナトリウム溶液で洗浄した。得られたクロロホルム層を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。得られたろ液を減圧濃縮して、油状物を得た。得られた油状物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(3:1))に付して、式(1−10)で示される化合物105mgを得た。
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:8.89 (2H, d), 8.22-8.18 (2H, m), 6.93 (2H, s), 4.61-4.55 (1H, m), 3.62-3.51 (0.5H, m), 3.29 (0.5H, dd), 3.11-2.42 (4H, m), 2.27 (3H, s), 2.16-2.09 (6H, m), 1.46-1.21 (3H, m)。
【0147】
以下に示す本発明化合物を、式(1−2)で示される化合物に代えて式(1−3)で示される化合物を用いて、製造例1−7の製法に従って製造した。
<式1−11で示される化合物>
【化118】
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:8.22-8.13 (2H, m), 6.99-6.96 (2H, m), 4.59-4.43 (1H, m), 3.62-3.52 (0.5H, m), 3.35-3.25 (0.5H, m), 3.10-2.24 (11H, m), 1.28-1.21 (3H, m), 1.16-1.06 (6H, m)。
【0148】
以下に示す本発明化合物を、式(1−2)で示される化合物に代えて式(1−7)で示される化合物を用いて、製造例1−7の製法に従って製造した。
<式1−12で示される化合物>
【化119】
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:7.83-7.73 (4H, m), 6.99-6.96 (2H, m), 6.33 (1H, s), 4.75-4.50 (1H, m), 3.35-1.89 (13H, m), 1.15-1.03 (6H, m)。
【0149】
製造例1−8:式(1−13)で示される化合物の製造
<式1−13で示される化合物の製造>
【化120】
室温で、式(1−3)で示される化合物150mgに、クロロホルム1mlを加え、得られた混合物を0℃まで撹拌しながら冷却し、そこに、クロロホルム2mlに溶解したメタ−クロロペルオキシ安息香酸260mgの溶液を滴下し、得られた混合物を約30分間撹拌した。その後に、得られた反応溶液を室温まで昇温させ、室温で3時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈し、10%亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄した。得られたクロロホルム層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。得られたろ液を減圧濃縮して、油状物を得た。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出液、酢酸エチル:ヘキサン(1:2))に付して、式(1−13)で示される化合物77.2mgを得た。
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:9.02 (1H, s), 8.26 (2H, s), 7.01 (1H, s), 6.98 (1H, s), 4.85-4.81 (0.5H, m), 4.50-4.44 (0.5H, m), 3.95-3.83 (1H, m), 3.53-3.40 (1H, m), 2.91-2.33 (10H, m), 1.39-1.31 (3H, m), 1.15-1.09 (6H, m)。
【0150】
以下に示す本発明化合物を、式(1−3)で示される化合物に代えて式(1−7)で示される化合物を用いて、製造例1−8の製法に従って製造した。
<式1−14で示される化合物>
【化121】
1H NMR (CDCl
3)δ ppm:8.09 (2H, d), 7.98 (2H, d), 7.00 (1H, s), 6.98 (1H, s), 4.73-4.66 (1H, m), 3.58-3.33 (2H, m), 2.80-2.59 (2H, m), 2.49-2.17 (9H, m), 1.13-1.08 (6H, m)。
【0151】
次に製剤例を以下に示す。本発明の化合物は構造式の番号として表す。
【0152】
製剤例1
水和剤
本発明化合物(1−1) 50重量%
リグニンスルホン酸ナトリウム 5重量%
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 5重量%
ホワイトカーボン 5重量%
クレイ 35重量%
上記成分を混合し、粉砕して水和剤を得る。
本発明化合物(1−1)を、本発明化合物(1−2)〜本発明化合物(1−14)のいずれかに代えて、各製剤を得る。
【0153】
製剤例2
粒剤
本発明化合物(1−1) 1.5重量%
リグニンスルホン酸ナトリウム 2重量%
タルク 40重量%
ベントナイト 56.5重量%
上記成分を混合し、そこに水を加えて、得られた混合物を十分に練り合わせ、次いで造粒・乾燥して粒剤を得る。
本発明化合物(1−1)を、本発明化合物(1−2)〜本発明化合物(1−14)のいずれかに代えて、各製剤を得る。
【0154】
製剤例3
フロアブル剤
本発明化合物(1−1) 10重量%
ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩およびホワイトカーボンの混合物(重量比1:1) 35重量%
水 55重量%
上記成分を混合し、得られた混合物を次いで湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル剤を得る。
本発明化合物(1−1)を、本発明化合物(1−2)〜本発明化合物(1−14)のいずれかに代えて、各製剤を得る。
【0155】
次に試験例を以下に示す。
尚、本発明化合物の雑草防除効力は目視で観察し、0〜10の11段階で評価した(0を無作用、10を完全枯死とし、その間を1〜9で評価した)。
【0156】
試験例1−1 畑地出芽後処理試験
直径8cm、深さ6.5cmのポットに、市販の育苗培土を充填し、該ポットにイヌビエの種子をまき、約0.5cmの覆土をした後、植物を温室内で栽培した。植物が1〜2葉期まで生育した時、本発明化合物(1−1)を含む薬剤希釈液を所定の処理薬量で植物全体に均一に散布した。なお該薬剤希釈液は本発明化合物(1−1)の所定量をトゥイーン20(ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、MPバイオメディカルズ・インク社製)のジメチルホルムアミド溶液(2%)に溶解し、該溶液を脱イオン水で希釈することにより調製した。散布後、植物を温室内で栽培し、処理20日後にイヌビエ防除の効力を観察し、防除効果を評価した。
同様に、本発明化合物(1−2)〜(1−11)および(1−13)も供試した。
その結果、化合物(1−1)〜(1−11)および(1−13)は1,000g/10,000m
2の処理薬量でいずれも効力9以上を示した。
【0157】
試験例1−2 畑地出芽後処理試験
直径8cm、深さ6.5cmのポットに、市販の育苗培土を充填し、該ポットにヤエムグラの種子をまき、約0.5cmの覆土をした後、植物を温室内で栽培した。植物が1〜2葉期まで生育した時、本発明化合物(1−1)を含む薬剤希釈液を所定の処理薬量で植物全体に均一に散布した。なお該薬剤希釈液は試験例1−1と同様の方法により調製した。薬剤処理後に、植物を温室内で栽培し、処理20日後にヤエムグラ防除の効力を観察評価した。
同様に、本発明化合物(1−1)および(1−10)も供試した。
その結果、本発明化合物(1−1)、(1−2)、および(1−10)は1,000g/10,000m
2の処理薬量でいずれも効力7以上を示した。
【0158】
試験例2−1 畑地出芽前処理試験
直径8cm、深さ6.5cmのポットに、蒸気滅菌した畑地土壌を充填し、該ポットにイヌビエの種子をまき、約0.5cmの覆土をした。次いで、化合物(1−1)を含む薬剤希釈液を所定の処理薬量で土壌表面に均一に散布した。なお該薬剤希釈液は試験例1−1と同様の方法により調製した。薬剤処理後、植物を温室内で栽培し、散布3週間後にイヌビエ防除の効力を観察評価した。
同様に、本発明化合物(1−2)〜(1−8)、(1−10)、(1−11)、および(1−13)も供試した。
その結果、本発明化合物(1−2)〜(1−8)、(1−10)、(1−11)、および(1−13)は、1,000g/10,000m
2の処理薬量でいずれも効力7以上を示した。