特許第6205450号(P6205450)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6205450
(24)【登録日】2017年9月8日
(45)【発行日】2017年9月27日
(54)【発明の名称】吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/511 20060101AFI20170914BHJP
   A61F 13/514 20060101ALI20170914BHJP
   A61F 13/537 20060101ALI20170914BHJP
   A61F 13/15 20060101ALI20170914BHJP
   A61F 13/475 20060101ALI20170914BHJP
【FI】
   A61F13/511 500
   A61F13/514 400
   A61F13/537 400
   A61F13/15 220
   A61F13/475 120
【請求項の数】9
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-72908(P2016-72908)
(22)【出願日】2016年3月31日
【審査請求日】2017年5月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】寺杣 望
(72)【発明者】
【氏名】工藤 淳
(72)【発明者】
【氏名】谷口 健太
【審査官】 北村 龍平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−208325(JP,A)
【文献】 特開2012−161422(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15 − 13/84
A61L 15/16 − 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有し、
吸収体と、
前記幅方向の両端部に設けられた一対のサイドシートとを有する吸収性物品であって、
一対の前記サイドシートは、貫通孔を有さず、
前記幅方向において、一方側の前記サイドシートの内側の端は、前記吸収体の前記一方側の端より外側に位置しており、
前記幅方向において、他方側の前記サイドシートの内側の端は、前記吸収体の前記他方側の端より外側に位置しており、
肌側から前記吸収性物品を見たときに前記吸収体の前記一方側の端及び前記他方側の端を視認可能であり、
前記厚さ方向において、前記吸収体より肌側に配置された肌側シートと、
前記厚さ方向において、前記吸収体より非肌側に配置された非肌側シートを有しており、
肌側から前記吸収性物品を見たときの、
前記肌側シートと重なった前記吸収体の前記幅方向における端部領域の色と、
前記肌側シートと前記非肌側シートを備え、前記端部領域に前記幅方向の外側から隣接する第1領域の色と、
前記肌側シートと前記サイドシートと前記非肌側シートとを備え、前記第1領域に前記幅方向の外側から隣接する第2領域の色のうち、
前記第1領域の色が、最も濃いこと、又は、最も薄いことを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記吸収体の色と、前記非肌側シートの肌側面の色とが異なっていることを特徴とする吸収性物品。
【請求項3】
請求項2に記載の吸収性物品であって、
前記吸収体が着色されていることを特徴とする吸収性物品。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の吸収性物品であって、
前記非肌側シートの少なくとも肌側面が着色されていることを特徴とする吸収性物品。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の吸収性物品であって、
肌側から前記吸収性物品を見たときの、
前記端部領域の色と、
前記第1領域の色と、
前記第2領域の色と、
前記サイドシートと前記非肌側シートとを備え、前記第2領域に前記幅方向の外側から隣接する第3領域の色のうち、
前記第1領域の色が、最も濃いこと、又は、最も薄いことを特徴とする吸収性物品。
【請求項6】
請求項に記載の吸収性物品であって、
前記非肌側シートより非肌側に、吸収性物品を包装する包装材を有しており、
肌側から前記吸収性物品を見たときの、
前記端部領域の色と、
前記第1領域の色と、
前記第2領域の色と、
前記第3領域の色と、
前記包装材を備え、前記第3領域に前記幅方向の外側から隣接する包装領域の色のうち、
前記第1領域の色が、最も濃いこと、又は、最も薄いことを特徴とする吸収性物品。
【請求項7】
請求項1からのいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
前記厚さ方向において、前記吸収体と前記肌側シートの間に配置されたシート部材とを有し、
前記幅方向において、前記シート部材は、前記吸収性物品の中央部に配置されており、
前記シート部材の前記幅方向における最も長い部分の長さは、前記吸収体の前記幅方向における最も長い部分の長さより短いことを特徴とする吸収性物品。
【請求項8】
互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有し、
吸収体と、
前記幅方向の両端部に設けられた一対のサイドシートとを有する吸収性物品であって、
一対の前記サイドシートは、貫通孔を有さず、
前記幅方向において、一方側の前記サイドシートの内側の端は、前記吸収体の前記一方側の端より外側に位置しており、
前記幅方向において、他方側の前記サイドシートの内側の端は、前記吸収体の前記他方側の端より外側に位置しており、
肌側から前記吸収性物品を見たときに前記吸収体の前記一方側の端及び前記他方側の端を視認可能であり、
前記厚さ方向において、前記吸収体より肌側に配置された肌側シートと、
前記厚さ方向において、前記吸収体と前記肌側シートの間に配置されたシート部材とを有し、
前記幅方向において、前記シート部材は、前記吸収性物品の中央部に配置されており、
前記シート部材の前記幅方向における最も長い部分の長さは、前記吸収体の前記幅方向における最も長い部分の長さより短く、
前記シート部材の光透過率が前記吸収体の光透過率より高いことを特徴とする吸収性物品。
【請求項9】
請求項1からのいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
前記厚さ方向において、前記吸収体より非肌側に配置された非肌側シートと、
前記非肌側シートより非肌側に、吸収性物品を包装する包装材とを有しており、
前記肌側シートを内側にして折り畳まれた状態において、前記包装材及び前記非肌側シートを介して、前記吸収体の端を視認した場合よりも、
折り畳まれた状態から少なくとも一部が展開された状態において、前記肌側シートを介して前記吸収体の端を視認した場合の方が、前記吸収体の端をより視認できることを特徴とする吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
吸収性物品の一例として生理用ナプキンが挙げられる。特許文献1には、人体に当接する面に位置するトップシート2と、下着に当接する面に位置するバックシート3と、トップシート2とバックシート3との間に介装される吸収体4と、吸収体4の両側縁部に設けられたサイドシート5とを備える生理用ナプキン1が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−118533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1の生理用ナプキン1では、吸収体4の幅方向の両側端部にサイドシート5が重ねられており、人体に当接する面から生理用ナプキン1を見たときに、トップシート2及びサイドシート5を介して吸収体4を見るため、吸収体4の輪郭を認識しづらかった。
【0005】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、吸収体の輪郭を認識しやすい吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有し、吸収体と、前記幅方向の両端部に設けられた一対のサイドシートとを有する吸収性物品であって、一対の前記サイドシートは、貫通孔を有さず、前記幅方向において、一方側の前記サイドシートの内側の端は、前記吸収体の前記一方側の端より外側に位置しており、前記幅方向において、他方側の前記サイドシートの内側の端は、前記吸収体の前記他方側の端より外側に位置しており、肌側から前記吸収性物品を見たときに前記吸収体の前記一方側の端及び前記他方側の端を視認可能であり、前記厚さ方向において、前記吸収体より肌側に配置された肌側シートと、前記厚さ方向において、前記吸収体より非肌側に配置された非肌側シートを有しており、肌側から前記吸収性物品を見たときの、前記肌側シートと重なった前記吸収体の前記幅方向における端部領域の色と、前記肌側シートと前記非肌側シートを備え、前記端部領域に前記幅方向の外側から隣接する第1領域の色と、前記肌側シートと前記サイドシートと前記非肌側シートとを備え、前記第1領域に前記幅方向の外側から隣接する第2領域の色のうち、前記第1領域の色が、最も濃いこと、又は、最も薄いことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。

【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、肌側から吸収性物品を見たときに、吸収体の輪郭を認識しやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、展開された状態のナプキンを厚さ方向の肌側から見た平面図である。
図2図2は、ナプキンを厚さ方向の非肌側から見た平面図である。
図3図3は、展開された状態のナプキンの長手方向中央部における概略断面図である。
図4図4は、展開された状態のナプキンを肌側から見た状態を説明する図である。
図5図5は、吸収体の端部領域(領域b)の幅方向の外側から隣接する各領域について説明する図である。
図6図6Aは、個包装体を説明する図である。図6Bは、個包装体の一部を展開したナプキンを説明する図である。図6Cは、図6Bから更に一部を展開したナプキンを説明する図である。図6Dは、図6Cから更に一部を展開したナプキンを説明する図である。図6Eは、図6Dから更に一部を展開したナプキンを説明する図である。図6Fは、図6Eから包装材を除いたナプキンを説明する図である。
図7図7Aは、別の実施形態の個包装体を説明する図である。図7Bは、個包装体の一部を展開したナプキンを説明する図である。図7Cは、図7Bから一部を展開したナプキンを説明する図である。図7Dは、図7Cから一部を展開したナプキンを説明する図である。図7Eは、図7Dから包装材を除いたナプキンを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有し、吸収体と、前記幅方向の両端部に設けられた一対のサイドシートとを有する吸収性物品であって、一対の前記サイドシートは、貫通孔を有さず、前記幅方向において、一方側の前記サイドシートの内側の端は、前記吸収体の前記一方側の端より外側に位置しており、前記幅方向において、他方側の前記サイドシートの内側の端は、前記吸収体の前記他方側の端より外側に位置しており、肌側から前記吸収性物品を見たときに前記吸収体の前記一方側の端及び前記他方側の端を視認可能であることを特徴とする吸収性物品である。
【0010】
このような吸収性物品によれば、幅方向において、サイドシートの内側の端が、吸収体の端より外側に設けられているから、吸収体の幅方向の端をサイドシートによって隠されない。したがって、肌側から吸収性物品を見たときに、吸収体の輪郭を認識しやすくできる。
【0011】
かかる吸収性物品であって、前記厚さ方向において、前記吸収体より非肌側に配置された非肌側シートを有しており、前記吸収体の色と、前記非肌側シートの肌側面の色とが異なっていることを特徴とする吸収性物品である。
【0012】
このような吸収性物品によれば、吸収体と非肌側シートの色の境界によって、吸収体の輪郭をより認識しやすくなる。
【0013】
かかる吸収性物品であって、前記吸収体が着色されていることを特徴とする吸収性物品である。
【0014】
このような吸収性物品によれば、吸収体が着色されていることで、吸収体の輪郭をより認識しやすくできる。
【0015】
かかる吸収性物品であって、前記非肌側シートの少なくとも肌側面が着色されていることを特徴とする吸収性物品である。
【0016】
このような吸収性物品によれば、非肌側シートが着色されていることで、吸収体の輪郭をより認識しやすくできる。
【0017】
かかる吸収性物品であって、前記厚さ方向において、前記吸収体より肌側に配置された肌側シートと、前記厚さ方向において、前記吸収体より非肌側に配置された非肌側シートを有しており、肌側から前記吸収性物品を見たときの、前記肌側シートと重なった前記吸収体の前記幅方向における端部領域の色と、前記肌側シートと前記非肌側シートを備え、前記端部領域に前記幅方向の外側から隣接する第1領域の色と、前記肌側シートと前記サイドシートと前記非肌側シートとを備え、前記第1領域に前記幅方向の外側から隣接する第2領域の色のうち、前記第1領域の色が、最も濃いこと、又は、最も薄いことを特徴とする吸収性物品である。
【0018】
このような吸収性物品によれば、肌側から吸収性物品をみたとき、互いに隣接する複数の領域のうち、第1領域の色が最も濃い、又は、最も薄いことで、吸収体の輪郭をより認識しやすくできる。
【0019】
かかる吸収性物品であって、肌側から前記吸収性物品を見たときの、前記端部領域の色と、前記第1領域の色と、前記第2領域の色と、前記サイドシートと前記非肌側シートとを備え、前記第2領域に前記幅方向の外側から隣接する第3領域の色のうち、前記第1領域の色が、最も濃いこと、又は、最も薄いことを特徴とする吸収性物品である。
【0020】
このような吸収性物品によれば、肌側から吸収性物品をみたとき、互いに隣接する複数の領域のうち、第1領域の色が最も濃い、又は、最も薄いことで、吸収体の輪郭をより認識しやすくできる。
【0021】
かかる吸収性物品であって、前記非肌側シートより非肌側に、吸収性物品を包装する包装材を有しており、肌側から前記吸収性物品を見たときの、前記端部領域の色と、前記第1領域の色と、前記第2領域の色と、前記第3領域の色と、前記包装材を備え、前記第3領域に前記幅方向の外側から隣接する包装領域の色のうち、前記第1領域の色が、最も濃いこと、又は、最も薄いことを特徴とする吸収性物品である。
【0022】
このような吸収性物品によれば、肌側から吸収性物品をみたとき、互いに隣接する複数の領域のうち、第1領域の色が最も濃い、又は、最も薄いことで、吸収体の輪郭をより認識しやすくできる。
【0023】
かかる吸収性物品であって、前記厚さ方向において、前記吸収体より肌側に配置された肌側シートと、前記厚さ方向において、前記吸収体と前記肌側シートの間に配置されたシート部材とを有し、前記幅方向において、前記シート部材は、前記吸収性物品の中央部に配置されており、前記シート部材の前記幅方向における最も長い部分の長さは、前記吸収体の前記幅方向における最も長い部分の長さより短いことを特徴とする吸収性物品である。
【0024】
このような吸収性物品によれば、吸収体の幅方向における最も長い部分の長さより、シート部材の幅方向における最も長い部分の長さが短いことで、吸収体の横方向における端がシート部材より幅方向の外側に位置する部分を設けられるため、吸収体の輪郭を認識しやすくできる。
【0025】
かかる吸収性物品であって、前記シート部材の光透過率が前記吸収体の光透過率より高いことを特徴とする吸収性物品である。
【0026】
このような吸収性物品によれば、吸収体より肌側にシート部材が設けられた場合であっても、シート部材によって吸収体が隠されてしまう恐れを軽減して、吸収体の輪郭を認識しやすくできる。
【0027】
かかる吸収性物品であって、前記厚さ方向において、前記吸収体より肌側に配置された肌側シートと、前記厚さ方向において、前記吸収体より非肌側に配置された非肌側シートと、前記非肌側シートより非肌側に、吸収性物品を包装する包装材とを有しており、前記肌側シートを内側にして折り畳まれた状態において、前記包装材及び前記非肌側シートを介して、前記吸収体の端を視認した場合よりも、折り畳まれた状態から少なくとも一部が展開された状態において、前記肌側シートを介して前記吸収体の端を視認した場合の方が、前記吸収体の端をより視認できることを特徴とする吸収性物品である。
【0028】
このような吸収性物品によれば、折り畳まれた状態の吸収性物品より、少なくとも一部が展開された状態の方が、吸収体の端を視認しやすくできる。
【0029】
以下、本発明に係る吸収性物品として生理用ナプキンを例に挙げて実施形態を説明する。
【0030】
<展開された状態の生理用ナプキン1の基本的構成>
図1は、展開された状態のナプキン1(以下ナプキン)を厚さ方向の肌側から見た平面図である。生理用ナプキン1(以下ナプキン)を厚さ方向の肌側から見た平面図である。図2は、ナプキン1を厚さ方向の非肌側から見た平面図である。なお、図2においては、便宜上、包装材50を省略している。図3は、展開された状態のナプキン1の長手方向中央部の概略断面図である。ナプキン1は、互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有する。また、ナプキン1の長手方向において、着用者の下腹部に当接する側を「前側」と呼び、着用者の臀部に当接する側を「後側」と呼ぶ。また、ナプキン1の厚さ方向において、着用者に当接する側を「肌側」と呼び、その反対側を「非肌側」と呼ぶ。折り畳まれたナプキン1と、ナプキン1を包装する包装材50によって包装体100(図6A)が構成される。
【0031】
図3に示すように、ナプキン1では、厚さ方向の肌側から順に、一対のサイドシート2と、トップシート(肌側シート)3と、セカンドシート(シート部材)4と、吸収体10と、バックシート(非肌側シート)5が積層され、ナプキン1の非肌側に包装材50が設けられている。各部材2,3,4,10,5は厚さ方向に隣接する部材と不図示の接着剤で接合されている。また、ナプキン1は、吸収体10が設けられたナプキン本体部20と、ナプキン本体部20の長手方向中央領域から幅方向の両外側に延出した一対のウィング部30とを有する。但しナプキン1がウィング部30を有さなくてもよい。
【0032】
トップシート3は、肌側面及び非肌側面が白色の液透過性のシートであり、エアスルー不織布等を例示できる。バックシート5は、肌側面及び非肌側面が桃色の液不透過性のシートであり、ポリエチレン(PE)の樹脂フィルム等を例示できる。トップシート3及びバックシート5は、平面サイズが吸収体10よりも大きく、吸収体10の平面全体を覆っている。
【0033】
サイドシート2は、ナプキン1の幅方向の両端部に設けられた一対の白色の液透過性のシートで、貫通孔を有していないシート部材である。サイドシート2の素材としては、トップシート3と同じエアスルー不織布等を例示できる。なお、サイドシート2は、液透過性のシートであっても液不透過性のシートであってもよい。
【0034】
一対のサイドシート2は、トップシート3の幅方向の両側部から幅方向の外側に延出しており、バックシート5と共に一対のウィング部30を形成する。また、サイドシート2は、厚さ方向において、吸収体10と重なる部分を有していない。つまり、幅方向において、吸収体10は中央部に設けられており、各サイドシート2は吸収体10より外側に設けられている。幅方向における、一方側(例えば、図1の左側)のサイドシート2の内側の端2eは、吸収体10の一方側の端10eより外側(左側)に位置しており、他方側(例えば、(図1の右側)のサイドシート2の内側の端2eは、吸収体10の他方側の端10eより外側(右側)に位置している。
【0035】
ここでいう「吸収体10の端10e」とは、吸収体10のうち、幅方向において最も外側に位置する部分をいう。本実施形態においては、長手方向の前側に位置する端10etと、長手方向の略中央に位置する端10emと、長手方向の後側に位置する端10ebを有している。
【0036】
セカンドシート4は、白色の液透過性のシートであり、トップシート3と同じエアスルー不織布等を例示できる。セカンドシート4は、吸収体10の肌側面上に設けられ、経血等の排泄物の逆戻り防止、排泄物の拡散向上、及びクッション性の向上、吸収体10に吸収された経血等の排泄物の色を調整する等の役割を果たす。セカンドシート4は、ナプキン1の幅方向の中央部に設けられており、長手方向の長さはナプキン1の前側端部から後側端部までであり、幅方向の長さは、吸収体10より短く、セカンドシート4の幅方向の各端4eは、吸収体10の各端10eより内側に位置している。
【0037】
ナプキン本体部20の厚さ方向における非肌側面(つまりバックシート5の非肌側面)には、本体部用粘着部21が設けられている。ナプキン1の使用時に本体部用粘着部21は下着等の肌側面に貼り付けられ、これによりナプキン1は下着等に固定される。図2に示す本体部用粘着部21では、長手方向に長辺を有する長方形状の3個の粘着部が長手方向に間隔を空けて並ぶと共に、その3個の粘着部の列が幅方向に間隔を空けて8列並ぶ。
【0038】
同様に各ウィング部30の厚さ方向における非肌側面(つまりバックシート5の非肌側面)には、ウィング部用粘着部31が設けられている。ナプキン1の使用時にウィング部30は非肌側に折り曲げられ、ウィング部用粘着部31は下着等の非肌側面に貼り付けられ、これによりナプキン1は下着等に固定される。図2に示すウィング部用粘着部31は長手方向に長辺を有する長方形状の粘着部である。
【0039】
吸収体10は、排泄物を吸収して内部に保持する部材であり、吸収性コア12と、吸収性コア12よりも厚さ方向の肌側に上層シート11と、吸収性コア12よりも厚さ方向の非肌側に下層シート13とを有しており、各部材11〜13は厚さ方向に積層されている。吸収性コア12は、液体吸収性繊維を有するものであればよく、パルプ繊維等の液体吸収性繊維に高吸収性ポリマー(所謂SAP)を含有するものを例示できる。上層シート11は、液透過性のシートであり、ティッシュペーパー等を例示できる。下層シート13は、液透過性のシートであっても液不透過性のシートであってもよく、SMS(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド)不織布等を例示できる。吸収性コア12、上層シート11及び下層シート13は、平面形状が同じであってもよく、平面形状が異なるものであってもよい。また、各部材11〜13は接着剤によって互いに接合されていても接合されていなくてもよいとする。なお、上層シート11、吸収性コア12、及び下層シート13は、それぞれ白色であり、吸収体10は全体として白色である。
【0040】
吸収体10、セカンドシート4、トップシート3はいずれも白色であるが、本実施形態において、吸収体10とセカンドシート4とトップシート3のうち、吸収体10の白色度が最も高く、続いてセカンドシート4、トップシート3の順に白色度が低くなっている。「白色度」とは、表面色の白さの程度を表すものであり、標準光源D65での白と認められる表面色を白色度の指数によって表示するもので、分光測色計を用い、試料の照明1200lxで計測して求めることができる。トップシート3より白色度の高いセカンドシート4を用いて、吸収体10で吸収された経血等の排泄物の色を緩和しつつ、セカンドシート4の方が吸収体10より白色度が低いことで、セカンドシート4を介して吸収体10を視認することができる。また、吸収体10とセカンドシート4とトップシート3のうち、吸収体10の光透過率が最も低く、続いてセカンドシート4、トップシート3の順に光透過率が高くなっている。「光透過率」は、光が物質を透過する割合を、透過後の光の量と透過前の光の量との比で表したもので、分光光度計や光電光度計を用いて計測した割合である。本実施形態においては、吸収体10の一部(吸収体10の幅方向の中央部)がセカンドシート4によって覆われた部分についても、吸収体10より光透過率の高いセカンドシート4を用いることで、肌側から見たときに、セカンドシート4によって吸収体10が覆い隠されてしまう恐れを軽減することができる。
【0041】
また、吸収体10には、厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部14が設けられている。そのため、ナプキン1の着用時に、着用者の脚の挟み込みの力が作用すると、吸収体10の長手方向の中央領域は、幅方向の側部から中央部に向かって肌側に凸となる形状に変形し、着用者の排泄口(膣口)に密着し易くさせている。さらに、吸収体10には、後側欠損部15、前側欠損部16、一対の後側切欠き部17、及び一対の前側切欠き部18が設けられている。
【0042】
また、ナプキン1には、厚さ方向の肌側から非肌側に向かって凹んだ部位であり、隣接する部位に比べて液体吸収性繊維の密度の高い圧搾部40(凹部)が複数設けられている。圧搾部40では、トップシート3、セカンドシート4、及び吸収体10の厚さ方向の全域が、厚さ方向の肌側から圧搾(エンボス加工)され、接合一体化されている。また、圧搾部40とそれに隣接する部位とで液体吸収性繊維の目付が等しいとし、圧搾部40では液体吸収性繊維の圧搾によってその密度が高くなったとする。なお、上記に限らず、吸収体10にのみ圧搾部40を設けたり、トップシート3から吸収性コア12の厚さ方向肌側の一部までにしか圧搾部40を設けなかったり、バックシート5から吸収体10に圧搾部40を設けたりしてもよい。
【0043】
包装材50は、ナプキン1を個別に包装する白色のシート部材であり、プラスチックフィルム、ナイロンフィルム等の各種フィルムや、不織布、不織布をラミネート加工したフィルム等から形成されている。この包装材50は、ナプキン1の使用前においてはナプキン1の厚さ方向に重ね合せられた状態で接合されており、ナプキン1を使用する際には、ナプキン1から取り外される。なお、ナプキン1と包装材50とは、バックシート5に設けられた本体部用粘着部21及びウィング部用粘着部31によって接合されている。
【0044】
また、包装材50の前側端部には、折り畳まれた状態のナプキン1を保持するためのテープ51が設けられている。テープ51は、折り畳まれた状態のナプキン1を展開(開封)する際に、使用者によって引っ張られる。
【0045】
<個包装体100について>
図1に示すように、本実施形態のナプキン1には、長手方向に沿った長手方向折り目として、幅方向の一方側(図1の左側)の第1長手折り目Q1と、幅方向の他方側(図1の右側)の第2長手折り目Q2、及び幅方向に沿った幅方向折り目として、長手方向の前側の第1幅折り目P1と、長手方向の後側の第2幅折り目P2を有している。これらの各折り目P1、P2、Q1、Q2を起点として、ナプキン1及び包装材50が長手方向や幅方向に折り畳まれることにより、個包装体100(図6A)が形成される。
【0046】
本実施形態においては、まず、第1長手折り目Q1を基点として、厚さ方向に重ねられた状態のナプキン1及び包装材50の幅方向の一端側(図1の左側)が内側に折り畳まれる。続いて、第2長手折り目Q2を基点として、ナプキン1及び包装材50の幅方向の他端側(図1の右側)が内側に折り畳まれる。さらに、第2幅折り目P2を基点として、ナプキン1及び包装材50の長手方向の一端側が内側に折り畳まれる。最後に、第1折り目P1を基点として、ナプキン1及び包装材50の長手方向の他端側(図1の前側)が内側に折り畳まれて、テープ51によって折り畳まれた状態が保持される。
【0047】
<ナプキン1を肌側から見たときの状態について>
以下、ナプキン1を肌側からみたときの状態について説明する。図1及び図3に示すように、ナプキン1の幅方向における一方側(図1及び図3における左側)のサイドシート2の内側の端2eは、吸収体10の一方側の端10eより外側(より左側)に位置しており、幅方向における他方側(図1及び図3における右側)のサイドシート2の内側の端2eは、吸収体10の他方側の端10eより外側(より右側)に位置している。つまり、図3に示すように、吸収体10の幅方向における各端10eは、いずれのサイドシート2によっても覆われていないため、吸収体10の厚さ方向の肌側には、トップシート3のみが配置されている。
【0048】
そのため、着用者等がナプキン1を使用する際等に、ナプキン1を肌側から見た場合、吸収体10より肌側に、トップシート3とサイドシート2が設けられている場合よりも、吸収体10の端10eをより視認しやすくなる。トップシート3とサイドシート2がいずれも白色である場合でも、厚さ方向に重ねる部材が多いほど、その重ねた部材を介して吸収体10を見ると、吸収体10の端10eを視認しにくくなるからである。
【0049】
本実施形態のナプキン1においては、幅方向において、一方側のサイドシート2の内側の端2eと吸収体10の端10eとの間が所定距離だけ離れており、同様に、他方側のサイドシート2の内側の端2eと吸収体の端10eとの間が所定距離だけ離れている。
【0050】
同様に、ナプキン1の幅方向の中央部に配置されたセカンドシート4の幅方向の長さが吸収体10の幅方向の長さより短いため、セカンドシート4の各端4eは、吸収体10の端10eより幅方向の内側に位置している。そのため、吸収体10の端10eがセカンドシート4によって覆われた場合より、吸収体10の端10eをより視認しやすくなる。
【0051】
さらに、肌側からナプキン1を見ると、吸収体10の白色と、バックシート5の桃色を視認することができる。これにより、白色の吸収体10の端10eと白色のサイドシート2の内側の端2eの間の領域にバックシート5の桃色の領域を視認することができるため、色の境界によって、吸収体10の端10eを認識しやすくすることができる。
【0052】
また、本実施形態においては、白色の吸収体10と桃色に着色したバックシート5を有することとしたが、これに限られない。任意の色、例えば緑色に着色した吸収体10と白色のバックシート5を用いてもよい。このとき、肌側からナプキン1を見ると、吸収体10の端10eとサイドシート2の内側の端2eとの間の領域は白色となり、吸収体10の端部の緑色との色の境界によって、吸収体10の端10eを認識しやすくすることができる。なお、吸収体10の着色は、上層シート11を着色してもよいし、吸収性コア12に含有されたパルプ繊維等の液体吸収性繊維を着色してもよい。
【0053】
このように、肌側からナプキン1を見たとき、吸収体10とバックシート5の色が異なっていることで、吸収体10の端10eとサイドシート2の内側の端2eとの間の領域に見えるバックシート5の色と、吸収体10の端部の色との境界を認識しやすくなり、吸収体の端10eをより視認しやすくなるため、着用者は着用予定のナプキン1の構成を知ることができる。
【0054】
なお、吸収体10とバックシート5の両方を着色していてもよい。例えば、吸収体10を緑色、バックシート5を桃色とした場合においても、吸収体10の端10eを認識しやすくすることができる。このとき、吸収体10の色とバックシート5の色を異なる色にすることが好ましい。
【0055】
続いて、展開された状態のナプキン1を肌側から見たときの色の違いについて詳細に説明する。図4は、展開された状態のナプキン1を肌側から見た状態を説明する図である。展開された状態のナプキン1の領域の色は、厚さ方向に重ねられた部材の種類や数に応じて異なっており、図4において、肌側から見たときに色が異なる領域を、異なるハッチングで示している。なお、図4において、便宜上、圧搾部40は省略されている。
【0056】
図4における領域A(図4の右下がりの斜線を施した部分)は、トップシート3とセカンドシート4と吸収体10とバックシート5とが重ねられた領域である。領域B(図4の水平線を施した部分)は、トップシート3と吸収体10とバックシート5とが重ねられた領域である。領域C(図4の左下がりの2重斜線を施した部分)は、トップシート3とセカンドシート4とバックシート5とが重ねられた領域である。領域D(図4のクロス模様を施した部分)は、トップシート3とバックシート5とが重ねられた領域である。領域E(図4の左下がりの斜線を施した部分)は、サイドシート2とトップシート3とバックシート5とが重ねられた領域である。領域F(図4の右下がりの3重斜線を施した部分)は、サイドシート2とバックシート5とが重ねられた領域である。領域Gは、包装材50が設けられた領域である。
【0057】
本実施形態において、サイドシート2、トップシート3、セカンドシート4、吸収体10、包装材50は、それぞれ白色であり、バックシート5は桃色である。このとき、バックシート5に重ねた部材の数が少ないほど、又は、バックシート5に重ねた部材の光透過率が高いほど、バックシート5の色を視認することができる。領域A〜Fのうち、バックシート5に重ねられた部材がトップシート3のみである領域Dが、他の領域A、B、C、E、Fよりもバックシート5の色を視認することができる。つまり、領域Dの色が最も濃く見える。なお、領域Gを考慮しても、包装材50が白色であることから、領域Dが最も色が濃い部分である。
【0058】
図5は、吸収体10の端部領域(領域b)の幅方向の外側から隣接する各領域について説明する図である。図4に示した各領域A〜Gを前提として、図5に領域b、領域d、領域e、領域f、及び領域gを示している。領域Bのうち、吸収体10の端10e(10et、10em、10eb)を基準とした吸収体10の端部領域は領域bである。領域Dのうち、領域bに幅方向の外側から隣接する領域は領域d(第1領域)である。領域Eのうち、領域dに幅方向の外側から隣接する領域は領域e(第2領域)である。領域Fのうち、領域eに幅方向の外側から隣接する領域は領域f(第3領域)である。領域Gのうち、領域fに幅方向の外側から隣接する領域は領域g(包装領域)である。本実施形態においては、領域b、領域d、領域e、領域f、及び領域gを図5に示す範囲としたが、端10eを基準とした領域であれば、これに限られず、図4の各領域が変化すれば図5の各領域も対応して変化する。
【0059】
このとき、肌側からナプキン1を見たとき、領域bと領域dと領域eのうち、バックシート5の色によって最も濃い色に見える領域は、領域dである。この領域dは、サイドシート2の内側の端2eと吸収体10の端10eとの間の領域である。そのため、領域dの色が最も濃く見えることによって、領域dに隣接する領域bとの境界を視認しやすくなる。その結果、吸収体10の端10eをより認識しやすくなる。
【0060】
同様に、領域bと領域dと領域eと領域fのうち、バックシート5の色によって、最も濃い色に見える領域は、領域dである。さらに、領域bと領域dと領域eと領域fと領域gのうち最も濃い色に見える部分も領域dである。
【0061】
このように、吸収体10の端10eの幅方向の外側から隣接する領域dの色が、幅方向においてそれぞれ隣接する領域b、e、f、gより濃いことによって、肌側から見た場合に、吸収体10の端10eを視認しやすくなるため、吸収体10の輪郭をより認識しやすくなる。これによって、着用者は、使用するナプキン1の構成を予め知ることができるため、安心して着用することができる。
【0062】
また、本実施形態においては、白色の吸収体10の端10eを認識する際に、桃色に着色したバックシート5の色が最も良く見える領域dを視認することで、領域bと、最も色の濃い領域dとの色の違いによって視認しやすくしたが、これに限られない。例えば、緑色に着色した吸収体10と、白色のバックシート5を用いた場合については、図4における領域Dが、厚さ方向に積層された部材が最も少なくなり、またバックシート5の白色が最も良く見える領域となり、最も色の薄い領域となる。このように、着色した吸収体10に対して、吸収体10の端10eの幅方向の外側に隣接する領域dが最も色の薄い領域とすることで、領域bと幅方向の外側に隣接する領域dの色の違いを視認しやすくすることができ、吸収体10の輪郭を認識しやすくなる。
【0063】
<個包装体100の開封について>
図6Aは、個包装体100を説明する図である。図6Bは、個包装体100の一部を展開したナプキン1を説明する図である。図6Cは、図6Bから更に一部を展開したナプキン1を説明する図である。図6Dは、図6Cから更に一部を展開したナプキン1を説明する図である。図6Eは、図6Dから更に一部を展開したナプキン1を説明する図である。図6Fは、図6Eから包装材を除いたナプキン1を説明する図である。図6A図6Dにおいて、包装材50を介して視認できるナプキン1の外形を点線で示している。
【0064】
図6Aは、図1における長手折り目Q1、Q2、幅折り目P1、P2を基点としてそれぞれ折り畳まれた状態の個包装体100を示している。このとき、包装材50が白色であるのに対し、バックシート5が桃色であるため、包装材50を介してナプキン1の外形を薄ら視認することができる。このとき、吸収体10の輪郭(吸収体10の端10e)を視認することは困難である。
【0065】
続いて、テープ51を引っ張って、図6Bに示すように、第2幅折り目P2を基点に展開し、図6Cに示すように第1幅折り目P1を基点に展開している。これにより、長手方向に完全に展開した状態となる。これらの状態においても、吸収体10は、包装材50やバックシート5等によって覆われているため、吸収体10の輪郭(吸収体10の端10e)を視認することは困難である。
【0066】
さらに、第2長手折り目Q2を基点に展開することで、図6Dに示すように、トップシート3の少なくとも一部が露出された状態となる。このとき、サイドシート2の内側の端2eを吸収体10の端10eより外側に設けることで、吸収体10の端10eを視認しやすくし、吸収体10の輪郭をより認識させることができる。
【0067】
最後に、第1長手折り目Q1を基点に展開することで、図6Eに示すように、ナプキン1の全体形状を視認することができ、その後、図6Fに示すように、包装材50を取り除くことで、ナプキン1を着用する状態とすることができる。
【0068】
このように、図6E図6Fのように、各折り目P1、P2、Q1、Q2を全て展開した状態だけでなく、図6Dに示すように、一部の折り目で展開され(P1,P2、Q2)、一部の折り目では展開されていない状態においても(Q1)、吸収体10の輪郭を視認することができる。そのため、例えば、着用者が図6Dの状態から、図6Eの状態を経ることなく、包装材50を取り除いたような場合であっても、着用者は、図6Dの状態で、吸収体10の輪郭の少なくとも一部を視認することができるため、予め着用する予定のナプキン1の構成を認識することが可能となる。
【0069】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
【0070】
上記の実施形態では、白色のセカンドシート4を設けたが、必ずしもこれに限られない。任意の着色を施したセカンドシート4を用いても良いし、セカンドシート4を有しないナプキン1であっても良い。なお、セカンドシート4を有しないナプキン1である場合、肌側から見た場合に、吸収体10の幅方向の端のみならず、長手方向の端についてもトップシート3のみを介して視認することができるため、より吸収体10の輪郭を認識しやすくなる。
【0071】
上記の実施形態では、吸収体10の全面が白色で、バックシート5の全面が桃色である場合について説明したが、これに限られない。吸収体10又はバックシート5の一部を着色してもよい。例えば、吸収体10の端部のみを着色して、吸収体10の端10eをより視認しやすくしてもよい。
【0072】
上記の実施形態では、サイドシート2、トップシート3、セカンドシート4、吸収体10、バックシート5、及び包装材50を有するナプキン1及び包装体100としたが、これに限られない。これらの各部材に加えて、レッグギャザー等の他の部材を設けていてもよい。
【0073】
さらに、上記の実施形態においては、2つの幅方向に沿った折り目(P1、P2)と、2つの長手方向に沿った折り目(Q1、Q2)を有するナプキン1、及び包装体100について説明したが、これに限られない。図7A図7Eに示すように、2つの幅方向に沿った折り目を有するナプキン1、及び包装体101であってもよい。このとき、ウィング部用粘着部31を保護するため、包装材50とセパレーター52を用いて包装している。
【0074】
図7Aは、別の実施形態の個包装体101を説明する図である。図7Aに示すように、白色の包装材50を介して、ナプキン1の桃色のバックシート5を視認することができるが、吸収体10の形状は視認しづらい。図7Bは、個包装体101の一部を展開したナプキン1を説明する図であり、図7Cは、図7Bから一部を展開したナプキン1を説明する図であり、図7Dは、図7Cから一部を展開したナプキン1を説明する図である。図7Bの状態は、ナプキン1の肌側の前側の一部が露出されており、図7Cの状態は、ナプキン1の肌側の前側及び中央部が露出されており、図7Dの状態は、ナプキン1の肌側の長手方向の大部分が露出されている。そのため、肌側から見た場合、吸収体10の輪郭の一部を視認することができる。さらに、図7Eは、図7Dから包装材50を除いたナプキン1を説明する図である。図7Eの状態のように、包装材50及びセパレーター52を完全に取り除いた状態、及び図7Dのナプキン1の折り目を全て展開した状態で、ウィング部30を幅方向の外側に展開した状態において、サイドシート2の内側の端2eが吸収体10の端10eより外側に設けられているため、着用者は、吸収体10の端10eを視認することができ、吸収体10の輪郭を認識することができる。
【0075】
なお、図7Aに示す個包装体101より、図6Aに示す個包装体100の方が、折り畳まれた状態から一部を展開した状態でナプキン1の吸収体10の端10eを視認することができるため、より好ましい。つまり、個包装体101では包装材50を取り除いた状態(図7E)で吸収体10の端10eを視認できることになるが、個包装体100においては、ナプキン1の第2長手折り目Q2を基点に展開した状態(図6D)で吸収体10の端10eを視認することができるため、より速い段階で吸収体10の輪郭を認識することができる。
【0076】
上記の実施形態では、本発明の吸収性物品を生理用ナプキンとしているがこれに限らず、本発明の吸収性物品を例えばパンティーライナー、尿取りパッド、使い捨ておむつ等に利用してもよい。
【符号の説明】
【0077】
1 (生理用)ナプキン(吸収性物品)、2 サイドシート、2e 内側の端、3 トップシート(肌側シート)、4 セカンドシート(シート部材)、4e 端、5 バックシート(非肌側シート)、10 吸収体、10e 端、10et、10em、10eb 端、11 上層シート、12 吸収性コア(液体吸収性繊維)、13 下層シート、14 折り誘導部、15 後側欠損部、16 前側欠損部、17 後側切欠き部、18 前側切欠き部、20 ナプキン本体部、21 本体部用粘着部、30 ウィング部、31 ウィング部用粘着部、40 圧搾部、50 包装材、51 テープ、100、101 包装体、P1 第1幅折り目、P2 第2幅折り目、Q1 第1長手折り目、Q2 第2長手折り目、A、B、C、D、E、F、G 領域、b 領域(端部領域)、d 領域(第1領域)、e 領域(第2領域)、f 領域(第3領域)、g 領域(包装領域)
【要約】
【課題】肌側から見たときに、吸収体の輪郭を認識しやすい吸収性物品を提供すること。
【解決手段】互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有し、吸収体と、前記幅方向の両端部に設けられた一対のサイドシートとを有する吸収性物品であって、一対の前記サイドシートは、貫通孔を有さず、前記幅方向において、一方側の前記サイドシートの内側の端は、前記吸収体の前記一方側の端より外側に位置しており、前記幅方向において、他方側の前記サイドシートの内側の端は、前記吸収体の前記他方側の端より外側に位置しており、肌側から前記吸収性物品を見たときに前記吸収体の前記一方側の端及び前記他方側の端を視認可能であることを特徴とする吸収性物品。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7