【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る性状測定方法は、広帯域干渉法を行う間に、対物レンズの焦点面を通じてサンプル表面をスキャンすることによって得られる相関曲線からサンプルの性状を測定する方法であって、
サンプル表面からのスキャン距離の関数として表された干渉光の光量を含む相関曲線を取得し、
取得された相関曲線の自己相関を算出して、この取得された相関曲線自身との自己相関曲線を、相互相関関数として算出し、
算出された相互相関曲線としての自己相関関数から上記サンプルの性状を決定する。
【0009】
相互相関曲線として自己相関曲線を用いてサンプルの性状を決定した場合、外乱に強く、且つ比較的高速に取得された相関曲線からサンプルの性状を決定することが可能である。この相関曲線は、対物レンズの焦点面を通じてサンプル表面をスキャンする装置において算出しても良いし、この装置からこの装置とは別途設けられたコンピュータシステムに送信し、このコンピュータシステムにおいてサンプルの性状を決定しても良い。また、後者の方法は、取得装置において取得された一又は複数の画素信号に対して行うことも可能である。
【0010】
ある実施形態において、性状測定方法は、自己相関曲線から薄膜の膜厚を測定する。上記取得された相関曲線の自己相関を計算し、自己相関曲線を算出することにより、サンプルの高さに依存せずに薄膜の膜厚を自己相関曲線から測定することが可能となる。
【0011】
更なる実施形態において、上記サンプルの性状の測定において、自己相関曲線から屈折率を算出しても良い。上記取得された相関曲線の自己相関を計算し、自己相関曲線を算出することにより、サンプルの高さに依存せずに積層型のサンプル表面の膜厚及び屈折率を自己相関曲線から測定することが可能となる。
【0012】
更なる実施形態に係る性状測定方法においては、所定の物理モデルを用い、上記自己相関曲線に対するフィッティングを行う。所定の物理モデルを用い、上記自己相関曲線に対してフィッティングを行うことにより、サンプルの性状を算出することが可能である。
【0013】
一実施形態に係る性状測定方法においては、
ルックアップテーブル(LUT)を提供するメモリ内に複数の参照自己相関曲線を記憶し、
算出した自己相関曲線と上記ルックアップテーブルに記憶された一連の参照自己相関曲線とを適宜比較し、保持された参照自己相関曲線の中から、算出された自己相関曲線に最も良く適合するものを見つける。
【0014】
ルックアップテーブルに記憶された参照自己相関曲線と算出された自己相関曲線とを比較することにより、最適な自己相関曲線を高速に判断することが可能である。
【0015】
一実施形態に係る性状測定方法においては、
ルックアップテーブルを提供するメモリに複数の参照自己相関曲線を、これら参照自己相関曲線に対応する特性と共に記憶し、
算出した自己相関曲線と上記ルックアップテーブルに記憶された参照自己相関曲線とを適宜比較し、算出した自己相関曲線に適合する参照自己相関曲線を特定し、
上記特定された参照自己相関曲線に対応する特性から、上記サンプルの性状を決定する。
【0016】
ルックアップテーブルに記憶された参照自己相関曲線と算出された自己相関曲線とを比較することにより、上記サンプルの性状を高速に判断することが可能である。
【0017】
更なる実施形態に係る性状測定方法においては、上記参照自己相関曲線の一部分を上記ルックアップテーブルに記憶し、算出した自己相関曲線の一部分と上記ルックアップテーブルに記憶された参照自己相関曲線の一部分とを適宜比較し、算出した自己相関曲線に最も適合する参照自己相関曲線を見つける。即ち、自己相関曲線の一部のみを比較することにより、計算処理が単純化され、必要なメモリの容量を減少させ、更に計算処理の速度を向上させることが可能である。
【0018】
更なる実施形態に係る性状測定方法においては、
(a)広帯域干渉法を行う間に、対物レンズの焦点面を通じて、既知の性状を有する参照サンプルの参照面をスキャンし、
(b)参照面からのスキャン距離の関数として表された干渉光の光量を表す参照相関曲線を取得し、
(c)取得した参照相関曲線の自己相関関数を計算して、参照自己相関曲線を算出し、
(d)算出した自己相関曲線を、上記既知の表面性状と共に参照表面性状としてルックアップテーブルを供給するメモリに記憶し、
(e)異なる既知の特性を有する複数の参照用サンプルの複数の参照面について、上記a〜dのステップを行い、複数の参照自己相関曲線を、上記異なる既知の特性と共にルックアップテーブルに記憶する。
【0019】
もし参照用のサンプルが使用可能であれば、参照用のサンプルをスキャンして参照自己相関曲線を算出することにより、上記参照自己相関曲線をより簡便に取得することも可能である。
【0020】
更なる実施形態に係る性状測定方法においては、
参照自己相関曲線を、既知の特性を変数とする関数として算出し、
ルックアップテーブルを提供するメモリに、参照自己相関曲線を、上記既知の特性と共に記憶し、
上記参照自己相関曲線の算出と記憶を、複数の既知の特性について繰り返し行い、複数の参照自己相関曲線を、これらに対応する既知の特性と共にルックアップテーブルに記憶する。ある自己相関曲線から既知の性状を算出することは困難であり、場合によっては不可能であるが、既知の性状から参照自己相関曲線を算出することは可能である場合がある。一連の性状から一連の自己相関曲線を算出すれば、LUT内に参照自己相関関数を保持し、算出した自己相関曲線と比較することが可能である。
【0021】
一実施形態に係る性状測定方法においては、
上述した性状測定方法のうちのいずれかによって決定された校正相関曲線及び性状を、既知の、又は選択されたサンプル表面の高さ等の第2の性状を用いて算出し、
取得された相関曲線及び算出された校正相関曲線の相関関数を計算して校正された相互相関曲線を算出し、
校正された相互相関関数及び上記既知の第2の校正用の性状を用いて上記サンプルの第2の性状を決定する。
【0022】
予め決定された性状を用いれば、変数パラメータはただ1つしか残されていない。従って、LUTには2つの変数を用意する代わりに1つの変数を用意すれば良く、LUTのサイズを削減することが可能である。
【0023】
更なる実施形態において、上記サンプルは上述の方法によって決定された膜厚の薄膜を備えていても良く、当該実施形態に係る性状測定方法においては、
校正相関曲線を既知の薄膜の膜厚及び既知の第2の校正用の性状、例えば表面の高さ等に基づいて算出し、
取得された相関曲線及び校正相関曲線についての相関を計算して校正された相互相関関数を取得し、
校正された相互相関曲線を用いて上記第2の性状、例えばサンプル表面の高さ等を決定する。このような方法によれば、膜厚及び高さの両方を算出することが可能である。
【0024】
本発明の一実施形態においては、サンプルは上述の方法によって決定された膜厚の薄膜を有していても良く、性状測定方法においては、
複数の薄膜の既知の膜厚を変数として有する関数で表される複数の校正相関関数及びこれら相関関数に対応する既知の第2の性状、例えばサンプル表面の高さ等をメモリに保持し、
メモリ内の上記予め決定された薄膜の膜圧に基づいて校正相関曲線を選択し、
取得された相関曲線及び校正相関曲線の相関を算出して校正された相互相関曲線を取得し、
当該校正された相互相関曲線を用いてサンプルの第2の性状を決定しても良い。
【0025】
薄膜の膜圧として既知の値を用いることにより、既知の膜圧に基づいて校正相関曲線を選択することが可能となる。これにより、膜厚及び高さの両方を決定することが可能となる。
【0026】
本発明の一実施形態においては、
校正された相互相関曲線のシフト量を用い、この校正された相互相関曲線から、サンプル表面の高さ等の第2の性状を決定することが可能である。
これによって、薄膜の膜厚及び高さを同時に決定することが可能となる。
【0027】
本発明の一実施形態に係る性状測定方法においては、
校正された相互相関曲線をフーリエ領域において解析し、校正された相互相関曲線から、サンプル表面の高さ等の第2の性状を決定する。
【0028】
この方法によれば、薄膜の膜圧及び高さが同時に決定される。上記高さは、校正された相互相関曲線のシフト量から決定されても良い。この校正された相互相関曲線の形状は相関曲線に類似しているため、当該方法によって性状測定を行う者は、相関曲線の解析に用いられるアルゴリズムによって上記校正された相互相関曲線の解析を行っても良い。校正された相互相関曲線の振幅が最大値を有する場合、ある値の見積もりは、当該校正された相互相関曲線に対してフーリエ変換を行い、フーリエ変換された信号にフィルタリングを行い、フィルタリングされた信号に対して逆フーリエ変換を行い、当該逆フーリエ変換された信号のまとまりの中心を計算することによって行われる。当該まとまりの中心は、上記校正された相互相関曲線のシフト量、即ち、サンプル表面の高さを好適に示す。
【0029】
ある実施形態に係る性状測定システムは、単層または複数層の薄膜を備えたサンプルの所定の性状を測定するシステムであって、
このサンプルの表面に広帯域を有するビームを照射する広帯域発光装置と、
上記広帯域を有するビームを、参照反射手段において反射される参照ビームと、上記サンプルの表面において反射する測定ビームに分割されるビームスプリッタと、
上記参照反射手段から反射された参照ビームと、上記サンプルの表面において反射された測定ビームとから生成された干渉信号を取得する取得手段と、
上記サンプルの表面をスキャンするスキャナと、
上記取得手段において取得された干渉信号を表す信号と上記スキャナにおいて取得された距離信号を表す信号とを取得し、上記干渉信号及び上記距離信号を組み合わせて、干渉光強度を上記サンプル表面からのスキャン距離の関数として表す、取得された相関曲線を生成する第1のプロセッサとを備え、当該システムは、
上記取得された相関曲線と第2の相関曲線との相関を計算して相互相関曲線を算出する相互相関装置と、
上記相互相関曲線から上記サンプルの性状を決定する様に構成され、備えられた第2のプロセッサとを更に備える。
【0030】
上記システムは、本願の明細書に記載されたいずれかの性状測定方法を行う際に用いられても良く、これらの性状測定方法に関連する特徴や利点を含んでいても良い。
【0031】
また、上記相互相関装置は 、上記取得された相関曲線の自己相関関数を算出する自己相関装置であっても良い。
【0032】
更なる実施形態に係る性状測定方法は、広帯域干渉法を行う間に、対物レンズの焦点面を通じてサンプル表面をスキャンすることによって得られる相関曲線からサンプルの性状を測定する方法であって、
サンプル表面からのスキャン距離の関数として表された干渉光の光量を含む相関曲線を取得し、
取得された相関曲線と第2の相関曲線との相関を計算して、相互相関曲線を算出し、
算出された相互相関曲線から上記サンプルの表面性状を決定する。
【0033】
算出された相互相関曲線を用いてサンプルの性状を決定することにより、取得された相関曲線と、既知の性状を有する第2の相関曲線を比較することが可能となるので、外乱に強く、且つ比較的高速に、取得された相関曲線からサンプルの性状を決定することが可能である。従って、取得された相関曲線と第2の相関曲線とのシフト量を好適に比較することが可能である。
【0034】
更なる実施形態に係る性状測定方法においては、上記算出された相互相関曲線に対して物理モデルのフィッティングを行う。算出された相互相関曲線に物理モデルのフィッティングを行うことにより、サンプルの性状が決定される。
【0035】
本発明の一実施形態に係る性状測定方法においては、
複数の参照相互相関曲線を、これら複数の参照相関曲線に関連する性状と共にメモリに保持してLUTを供給し、
算出された相互相関曲線と上記LUTに記憶された一連の参照相互相関曲線とを適宜比較し、保持された参照相互相関関数の中から上記算出された相互相関曲線と最も適合するものを見つけ、
上記算出された相互相関曲線に最も良く適合する参照相互相関曲線に関連する表面性状から、上記性状を決定する。
【0036】
保持された参照相互相関曲線と算出された相互相関曲線との比較を行うことにより、関連する性状を高速で見つけることが可能である。
【0037】
更なる実施形態に係る性状測定方法においては、参照相互相関関数の一部を上記LUTに保持し、算出した相互相関曲線の一部分と上記ルックアップテーブルに記憶された参照相互相関曲線の一部分とを適宜比較し、算出された相互相関曲線に最も適合する参照相互相関曲線を見つける。即ち、算出された相互相関曲線と参照相互相関曲線の一部のみを比較することにより、計算処理が単純化され、必要なメモリの容量を減少させ、計算処理の速度を向上させることが可能である。
【0038】
更なる実施形態に係る性状測定方法においては、
参照相互相関曲線を既知の性状を変数として有する関数として算出し、
参照相互相関曲線を、これと関連する既知の性状と共にメモリに保持してLUTを供給し、
上記参照相互相関曲線の算出と記憶を、複数の既知の特性について繰り返し行い、複数の参照相互相関曲線を、これらに対応する既知の特性と共にLUTに保持する。
【0039】
ある自己相関曲線から既知の性状を算出することは困難であり、場合によっては不可能であるが、既知の性状から参照相互相関曲線を算出することは可能である場合がある。一連の表面性状から一連の相互相関曲線を算出すれば、LUT内に参照相互相関関数を保持し、算出された相互相関曲線と比較することが可能である。
【0040】
上記実施形態に係る性状測定方法のうちのいずれかにおいては、
上記いずれかの実施形態に係る方法によって決定される性状及び既知の第2の校正性状、例えばサンプル表面の高さ等から校正相関曲線を算出し、
取得された相関曲線と算出された校正相関曲線との相関を計算して校正された相互相関曲線を算出し、
校正された相互相関曲線を用いて上記サンプルの第2の性状を決定する。
【0041】
予め決定された性状を計算に用いることにより、可変パラメータが一つのみ残され、第2の性状をより容易に決定することが可能となる。
【0042】
上記第2の性状は、上記校正された相互相関曲線のシフト量から決定されても良い。相互相関曲線の形状は相関曲線と類似するため、当該方法によって性状測定を行う者は、相関曲線の解析に用いるアルゴリズムによって上記校正された相互相関曲線の解析を行っても良い。校正された相互相関曲線の振幅が最大値を有する場合、ある値の見積もりは、当該校正された相互相関曲線に対してフーリエ変換を行い、フーリエ変換された信号にフィルタリングを行い、フィルタリングされた信号に対して逆フーリエ変換を行い、当該逆フーリエ変換された信号のまとまり(mass)の中心を計算することによって行われる。当該まとまりの中心は、上記校正された相互相関曲線のシフト量、即ち、サンプル表面の高さを好適に示す。
【0043】
上記性状測定方法においては、上記校正された相互相関曲線の位相を表す位相信号を算出し、上記位相信号のゼロ交差点に相当する上記高さのうち、予想された上記高さに最も近いものを決定し、更に隣接する位相信号におけるゼロ交差点を見つけることによって当該位相信号が2π及び−2πと等しくなる様な上記高さをそれぞれ決定することも可能である。ここで、干渉光パターン信号の値は、当該位相信号のゼロ交差点から決定することも可能である。
【0044】
上記実施形態におけるフーリエ変換の代替手段として、他の変換手法を用いることも可能である。当該代替手段を用いた他の実施形態としては、複素ウェーブレットを用いることによってコヒーレンス信号から位相信号を導き出し、予期された最大値近傍のウェーブレットを用いて算出された相互相関曲線への演算を行い、算出された信号から位相の計算を行う事が可能である。
【0045】
更に、本発明の他の側面においては、当該方法において、離散的な導関数に依存しない様に当該信号にフィルタリングを行うことも可能である。
【0046】
本発明には、下記項目に示す更なる実施形態が含まれている。
【0047】
(1)広帯域干渉法を行う間に、対物レンズの焦点面を通じてサンプル表面をスキャンすることによって得られる相関曲線からサンプルの性状を測定する方法であって、
サンプル表面からのスキャン距離の関数として表された干渉光の光量を含む相関曲線を取得し、
取得された相関曲線と、第2の相関曲線(又は当該取得された相関曲線自身)との相関関数を算出して、相互相関曲線(例えば、自己相関曲線)を算出し、
当該相互相関曲線の性状を決定する方法。
【0048】
(2)上記項目(1)に示す方法において、上記算出された相互相関曲線に対して物理モデルのフィッティングを行う方法。
【0049】
(3)上記項目(1)又は(2)に係る方法において、
複数の参照相互相関曲線を、これらと関連する性状と共にメモリに保存してLUTを構成し、
算出された相互相関曲線をLUT中の参照相互相関曲線と繰り返し比較して保存された参照相互相関曲線のうち、算出された相互相関曲線と最も良く適合するものを見つけ、
参照相互相関曲線のうちで上記算出された相互相関曲線に最も良く適合するものに関連付けられた性状から上記性状を決定する方法。
【0050】
(4)上記項目(3)に示す方法において、参照相互相関曲線の一部を上記LUT中に保存し、参照相互相関曲線のうち、上記算出された相互相関曲線に最も良く適合するものを見つけるために、参照相互相関曲線の、上記LUT中に保存された部分と、算出された相互相関曲線の同様の部分とを繰り返し比較する方法。
【0051】
(5)上記項目(3)又は(4)記載の方法であって、
参照相互相関曲線を既知の性状の関数として算出し、
上記LUTを構成するために、参照相互相関曲線を、その既知の性状と共にメモリに保存し、
複数の参照相互相関曲線を、これらの既知の性状と共に上記LUT中に保持するために、上記参照相互相関曲線の算出及び参照相互相関曲線及び既知の性状の保存を繰り返し行う方法。
【0052】
(6)上記項目に係る実施形態のうちのいずれかに係る方法であって、
既知の第1の性状に基づいて第2の相関曲線を算出し、
上記相互相関曲線を算出するために、取得された相関曲線及び上記第2の相関曲線の相関を計算し、
サンプルの第2の性状を決定するために当該算出された相互相関曲線を使用する方法。
【0053】
(7)上記いずれかの項目に係る方法であって、
上記算出された相互相関曲線中、当該算出された相互相関曲線の振幅が最大となる点を見積もることによってサンプルの性状を決定するために、算出された相互相関曲線のシフト量を用いる方法。
【0054】
(8)上記いずれかの項目に係る方法であって、
上記算出された相互相関曲線中、当該算出された相互相関曲線の振幅が最大となる点を見積もり、
信号を生成するために当該算出された相互相関曲線に対してフーリエ変換を行い、
当該フーリエ変換された信号に対してフィルタリングを行い、
当該フィルタリングされた信号に対して逆フーリエ変換を行い、
上記算出された相互相関曲線中、当該算出された相互相関曲線の振幅が最大となる点を見積もるために、当該逆フーリエ変換された信号のまとまりの中心を計算する。
【0055】
(9)上記いずれかの項目に係る方法であって、
当該算出された相互相関曲線の位相を示す位相信号を求める方法。
【0056】
(10)上記項目(9)に係る方法であって、上記算出された相互相関曲線から位相を求める際に、
信号を取得するために算出された相互相関曲線に対してフーリエ変換を行い、
位相を算出する方法。
【0057】
(11)上記項目(9)又は項目(10)に係る方法であって、
上記フーリエ変換された信号にフィルタリングを行う方法であり、このフィルタリングにおいては、付加的に、予め設定された周波数領域の間で周波数に重み付けを行い、
このフィルタリングされた信号に対して逆フーリエ変換を行う方法。
【0058】
(12)上記項目(9)に係る方法であって、算出された相互相関曲線から位相を求める際に、
複素ウェーブレットを選択し、
予期された最大値近傍のウェーブレットに算出された相互相関曲線を適用し、
当該適用された信号から位相の計算を行う方法。
【0059】
(13)上記項目(11)に係る方法であって、上記算出された相互相関曲線中、算出された相互相関曲線の振幅が最大となる点を見積もる前に、逆フーリエ変換された信号の振幅の、1以上2以下の数の乗数が計算される方法。
【0060】
(14)上記いずれかの項目に係る方法であって、
フーリエ変換によって、上記算出された相互相関曲線を空間周波数領域に変換し、
算出された相互相関曲線中の波数の関数として干渉光の位相を概算するために、上記変換されたデータに最小二乗法によるフィッティングを行い、
他項数の計数からサンプルの性状を算出する方法。
【0061】
(15)上記項目(9)から項目(14)のうちのいずれかに係る方法であって、
算出された相互相関曲線の位相を表す位相信号を求め、
位相信号のゼロ交差点のうち、算出された相互相関曲線の振幅が最大となると予想された点に最も近いものを決定し、
算出された相互相関曲線中、算出された相互相関曲線の振幅が最大になる点を、上記位相信号のゼロ交差点から見積もる方法。
【0062】
(16)上記項目(9)から項目(14)のいずれかに係る方法であって、
算出された相互相関曲線の位相を示す位相信号を求め、
当該位相信号の傾きを決定し、
サンプルの性状を決定するために当該位相信号の傾きを使用する方法。
【0063】
(17)サンプルの性状を決定するためのシステムであって、
このサンプルの表面に広帯域を有するビームを照射する広帯域発光装置と、
上記広帯域を有するビームを、参照反射手段において反射する参照ビームと、上記サンプルの表面において反射する測定ビームに分割するビームスプリッタと、
上記参照反射手段から反射された参照ビームと、上記サンプルの表面において反射した測定ビームとの干渉光を受光する取得手段と、
上記サンプル表面と上記装置との間の距離を変化させるスキャナと、
上記取得手段において取得された干渉信号を表す信号と上記スキャナにおいて取得された距離信号とを取得し、干渉光強度を上記サンプル表面からのスキャン距離の関数として表した、取得された相関曲線を生成するプロセッサとを備え、当該システムは、
上記算出された相互相関曲線から上記サンプルの性状を決定する様に構成され、備えられた第2のプロセッサとを更に備え、
上記プロセッサは、上記算出された相互相関曲線から上記サンプルの性状を決定する様に構成され、備えられている方法。
【0064】
(18)上記項目(17)に係るシステムであって、上記プロセッサは、算出された相互相関曲線中、算出された相互相関曲線の振幅が最大となる点を見積もるために使用され、算出された相互相関曲線にフーリエ変換を行い、フーリエ変換された信号に、付加的にフィルタリングを行い、信号に対して逆フーリエ変換を行い、当該逆フーリエ変換された信号のまとまりの中心の位置を算出するために使用される。
【0065】
(19)上記項目(16)に係るシステムであって、上記プロセッサは、算出された相互相関曲線の位相を示す位相信号を求め、位相信号のゼロ交差点のうち、予期された高さに最も近いものに相当する高さの値を決定し、位相が2π及び−2πの整数倍となる高さの値を、当該整数と同数の隣接する位相線のゼロ交差点を決定することによって決定する。
【0066】
(20)上記項目(16)に記載されたシステムであって、算出された相互相関曲線から位相信号を求めるために、上記プロセッサを用いて、
算出された相互相関曲線にフーリエ変換を行い、
逆フーリエ変換された信号から位相信号を算出する方法。
【0067】
(21)上記項目(20)に記載された方法であって、
予め設定された周波数領域の外側の周波数を全て削除し、この領域の間である要素を用いて周波数に重み付けを行うフィルタリング処理を、フーリエ変換された信号に対して付加的に行い、
位相信号を計算する前に当該信号に対して逆フーリエ変換を行う方法。