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(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
撮影部及び表示部を備えたコンピューターに、トイレに行った乳幼児が前記撮影部によって撮影された撮影画像を取得する取得処理と、前記乳幼児を褒めるための所定の図柄と前記撮影画像を含んだ、前記乳幼児を褒めるための褒め表示を、前記表示部に表示させる褒め表示処理を実行させることを特徴とするトイレトレーニング用プログラムである。
【0010】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、トイレトレーニングを行った乳幼児及びコンピューターの操作者は、所定の図柄で装飾された乳幼児の姿を褒め表示画面を通じて見ることができるため、褒められていることを実感することができ、達成感を感じやすくなるため、トイレトレーニングをより促し、乳幼児及び操作者のトイレトレーニングを継続させる意欲を向上させやすくなる。
【0011】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記図柄は、予め記憶された複数の異なる記憶図柄から選択された1又は複数の図柄であることが望ましい。
【0012】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、乳幼児及び操作者は、異なる図柄が表示された褒め表示を見ることができるため、乳幼児及び操作者がトイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させることができる。
【0013】
かかるプログラムであって、トイレトレーニング用プログラムであって、前記記憶図柄のうちの複数の選択用図柄を前記表示部に表示させる表示処理を実行させ、前記褒め表示処理において、前記選択用図柄のうち、前記コンピューターの操作者又は前記乳幼児によって選択された1又は複数の図柄を、前記表示部に表示させることが望ましい。
【0014】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、コンピューターの操作者又は乳幼児は褒め表示として表示させる図柄を選択することができるため、楽しみながらトイレトレーニングを行うことができる。
【0015】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記記憶図柄の数を増加させる増加処理を実行させることが望ましい。
【0016】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、乳幼児及び操作者は新しい図柄を見ることができるためトイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させることができる。
【0017】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記増加処理を、前記褒め表示処理の実行回数に応じて実行させることが望ましい。
【0018】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、トイレトレーニングを行う回数に応じて乳幼児及び操作者は新しい図柄を見ることができるため、トイレトレーニングを行う意欲を向上させ、トイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させることができる。
【0019】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記増加処理において増加された図柄を前記表示部に自動的に表示させることが望ましい。
【0020】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、コンピューターの操作者及び乳幼児は、新しい図柄が増えたことを認識しやすくなり、図柄が増えるほど、表示部に表示させる図柄が増えるため、操作者がより楽しみながらトイレトレーニングを行うことができる。
【0021】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、所定時間が経過するまでにおける前記褒め表示処理の実行回数に対する前記増加処理の実行回数は、前記所定時間が経過した後における前記褒め表示処理の実行回数に対する前記増加処理の実行回数より多いことが好ましい。
【0022】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、所定時間を経過するまでは、トイレトレーニングに慣れやすくさせて、トイレトレーニングを楽しく継続させるために新しい図柄を増やす機会を多くし、所定時間を経過してトイレトレーニングに慣れた頃に新しい図柄を増やす機会を減らすことで、トイレトレーニングを継続させやすくすることができる。
【0023】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記所定時間が経過した後で、所定期間に対する前記褒め表示処理の実行回数が、所定の回数よりも少ない場合には、前記所定期間における前記褒め表示処理の実行回数に対する前記増加処理の実行回数よりも、前記増加処理の実行回数を増加させることが望ましい。
【0024】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、コンピューターの操作者及び乳幼児が、トイレトレーニングに飽きて、トイレトレーニングを行う回数が減ってきたころに、新しい図柄をより多く表示させることで、トイレトレーニングに飽きにくくさせることができる。
【0025】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記乳幼児の性別及び年齢の少なくとも1つの個人情報の入力を受け付ける個人情報入力受付処理を実行させ、前記選択用図柄は、前記記憶図柄の中から前記個人情報に対応して選択された図柄であることが望ましい。
【0026】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、男の子用や女の子用、乳幼児の年齢に応じた図柄を表示することで、乳幼児及び操作者のトイレトレーニングの意欲をより向上させることができる。
【0027】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記撮影部によってプログラム起動識別子が撮影されると前記プログラムを起動させ、前記選択用図柄は、前記記憶図柄の中から前記プログラム起動識別子に対応して選択された図柄であることが望ましい。
【0028】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、乳幼児の好みに応じたプログラム起動識別子を用いて、乳幼児の好みに対応した図柄を選択可能に表示することで、乳幼児及び操作者のトイレトレーニングの意欲をより向上させることができる。
【0029】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記プログラム起動識別子は、トイレトレーニング用台紙に設けられており、前記トイレトレーニング用台紙は、前記コンピューターの操作者又は前記乳幼児が、前記乳幼児がトイレトレーニングを行った際に完了サインを付与するための台紙であることが望ましい。
【0030】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、トイレトレーニング用台紙にプログラム起動識別子を設けることで、乳幼児及び操作者は、トイレトレーニングの経過を確認しやすくなり、乳幼児及び操作者にトイレトレーニングを継続させやすくすることができる。
【0031】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記褒め表示処理の後に、異なるスキンシップの方法に対応付けられた複数の選択肢を表示させ、前記複数の選択肢は、前記スキンシップの方法が隠された状態であり、前記コンピューターの操作者又は前記乳幼児によって、前記複数の選択肢のうちの1つの選択肢が選択されると、選択された前記選択肢に対応付けられた前記スキンシップの方法を表示させることが望ましい。
【0032】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、操作者と乳幼児との接触によって、コミュニケーションを図ることができ、また、このスキンシップの方法を複数の選択肢から選択することで、乳幼児や操作者は楽しみながらトイレトレーニングを行うことができる。
【0033】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記褒め表示処理の後に、前記複数の選択肢の少なくとも1に替えて前記選択用図柄とは異なる新しい図柄が隠された状態の新選択肢を表示させ、前記操作者又は前記乳幼児によって前記新選択肢が選択されると、前記新しい図柄を表示させ、前記新しい図柄を記憶させて、前記記憶図柄の数を増加させる増加処理を実行させることが望ましい。
【0034】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、褒め表示処理後に、新しい図柄を得ることで、乳幼児及び操作者は次回のトイレトレーニングへの意欲を向上させることができる。
【0035】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記乳幼児のトイレトレーニングのときの様子についての入力を受け付ける入力受付処理を実行させ、前記増加処理を、前記入力受付処理の実行回数に応じて実行させることが望ましい。
【0036】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、入力受付処理の実行回数に応じて、コンピューターの操作者及び乳幼児は新しい図柄を見ることができるため、トイレトレーニングを行う意欲を向上させ、トイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させることができる。
【0037】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記乳幼児のトイレトレーニングの達成度合いの入力を受け付ける処理を実行させ、受け付けた前記達成度合いに応じて、前記新選択肢を表示させる処理を実行させることが望ましい。
【0038】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、乳幼児のトイレトレーニングの結果が良いほど乳幼児は新しい図柄を見ることができるため、乳幼児は新しい図柄が増えることに喜びを感じ、より多くの図柄を増やしたいという欲求を増加させ、トイレトレーニングに対する意欲を向上させることができる。
【0039】
1回のトイレトレーニング中において、請求項6に記載の前記表示部に自動的に表示させることと、請求項13に記載の前記新選択肢を表示させることの両方が実行されることを禁止する禁止処理を実行させることが望ましい。
【0040】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、1回のトイレトレーニングで複数回新しい図柄を表示させるよりも、トイレトレーニングの回数を増加させることができる。
【0041】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記取得処理の前に、前記乳幼児をトイレに誘導するための誘導表示を前記表示部に表示させる誘導表示処理を実行させ、前記誘導表示は、前記乳幼児にトイレを想起させるための画像又は動画であることが望ましい。
【0042】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、乳幼児に誘導表示を見せてトイレを想起させることで、トイレトレーニングを意識させやすくすることができる。
【0043】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記誘導表示は、前記乳幼児が使用する吸収性物品に関連付けられたキャラクターがトイレに行く姿を示した画像又は動画であることが望ましい。
【0044】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、乳幼児はキャラクターを見ると、吸収性物品を想起することができるため、トイレと関連づけられて、トイレトレーニングを意識させやすくなり、乳幼児はキャラクターの行動を真似することで、トイレトレーニングを行うことができるため、トイレトレーニングへの抵抗感を軽減することができる。
【0045】
コンピューターが、トイレに行った乳幼児が前記コンピューターに備えられた撮影部によって撮影された撮影画像を取得する取得ステップと、前記乳幼児を褒めるための所定の図柄と前記撮影画像を含んだ、前記乳幼児を褒めるための褒め表示を、前記コンピューターに備えられた表示部に表示させる褒め表示ステップと、を有することを特徴とするトイレトレーニング方法である。
【0046】
このようなトイレトレーニング方法によれば、トイレトレーニングをした乳幼児は、所定の図柄で装飾された乳幼児の姿を褒め表示画面を通じて見ることができるため、褒められていることを実感することができ、達成感を感じやすくなるため、トイレトレーニングをより促し、乳幼児及び操作者がトイレトレーニングを継続させる意欲を向上させやすくなる。
【0047】
トイレに行った乳幼児がコンピューターシステムに備えられた撮影部によって撮影された撮影画像を取得する取得処理部と、前記乳幼児を褒めるための所定の図柄と前記撮影画像を含んだ、前記乳幼児を褒めるための褒め表示を、前記コンピューターシステムに備えられた表示部に表示させる褒め表示処理部と、を有することを特徴とするトイレトレーニング用コンピューターシステムである。
【0048】
このようなトイレトレーニング用コンピューターシステムによれば、トイレトレーニングをした乳幼児は、所定の図柄で装飾された乳幼児の姿を褒め表示画面を通じて見ることができるため、褒められていることを実感することができ、達成感を感じやすくなるため、トイレトレーニングをより促し、乳幼児及び操作者がトイレトレーニングを継続させる意欲を向上させやすくなる。
【0049】
===本実施形態===
<端末1>
端末(コンピューター)1は、各種の処理を行い、その結果を画面14に表示させる。端末1は、例えばスマートフォンやタブレット端末である。端末1は、ダウンロードしたプログラムを実行することで、トイレトレーニングに関する各種処理(後述)を実行する。
【0050】
図1は、端末1の機能上の構成を示すブロック図である。本実施形態の端末1は、制御部11、記憶部12、入力部13、画面(表示部)14、通信部15、及びカメラ(撮影部)16を有している。
【0051】
制御部11は、各部間のデータの受け渡しを行うとともに、端末全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。
【0052】
制御部11は、個人情報入力受付処理部111、取得処理部112、増加処理部113、褒め表示処理部114、表示処理部115、入力受付処理部116を有している。
【0053】
個人情報入力受付処理部111は、乳幼児の個人情報の入力を受け付ける処理を行う。取得処理部112は、カメラ16を用いて撮影された撮影画像を取得する処理を行う。増加処理部113は、記憶部12の記憶図柄の数を増加させる処理を行う。褒め表示処理部114は、乳幼児を褒めるための褒め表示73を画面14に表示させる処理を行う。表示処理部115は、選択用図柄71を画面14に表示させる処理を行う。入力受付処理部116は、乳幼児のトイレトレーニングのときの様子についての入力を受け付ける処理を行う。
【0054】
記憶部12は、褒め表示に用いる記憶図柄が複数格納されている。入力部13は、端末1の操作者が入力するものであり、タッチパネルのタップ操作により実現される。画面14は、制御部11からの指令に基づいて各種の情報を表示する表示部である。通信部15は、プログラムや画像データを受信する受信部としての機能を有している。カメラ16は、撮影によって画像データを取得する撮影部である。
【0055】
<トイレトレーニング方法>
以下、図面を参照しつつ、トイレトレーニング方法の流れを説明する。本実施形態のトイレトレーニング方法は、端末1のトイレトレーニング用プログラム(以下、「プログラム」ともいう。)を用いて行う。当該プログラムは、初期設定、モード選択、トイレトレーニング、及び記録を行うことができる。なお、乳幼児は、トイレトレーニングを行う者であり(以下、「乳幼児」という。)、端末1の操作者(以下、「操作者」ともいう。)は、乳幼児の保護者等である。
【0056】
<<初期設定>>
プログラムを端末1で初めて起動させると、個人情報入力受付処理部111は、個人情報入力表示20を画面14に表示させて、乳幼児に関する個人情報の入力を受け付ける。
図2は、本実施形態の初期設定の流れを説明する図である。
図7は、個人情報入力表示20を説明する図である。
【0057】
図2に示すように、初めてプログラムを起動させた状態において(S1:最初のプログラム起動ステップ)、I、P、Q、Rの各変数(後述)は0(「I、P、Q、R=0」)である(S2)。そして、トイレトレーニングを行う乳幼児に関する個人情報の入力を受け付ける(S3:個人情報入力受付ステップ)。具体的には、
図7に示すように、個人情報入力表示20の名前欄21に乳幼児の名前、生年月日欄22に乳幼児の生まれた日、男女欄23に男女の別の入力を受け付ける。なお、この個人情報入力表示20は、男女の別だけを入力させるものでもよいし、生年月日でなく、現在の年齢を入力させるものであってもよい。入力が終わり、「OK」のアイコン24をタップすると、制御部11は、画面14にメニュー表示30を表示させる(S4)。
【0058】
<<モード選択>>
図3は、本実施形態のモード選択の流れについて説明する図である。
図8は、メニュー表示30を説明する図である。プログラムを端末1で初めて起動させた場合には、個人情報入力受付ステップS3の後にメニュー表示30を表示させるが、2回目以降にプログラムを起動させた場合には(S10:プログラム起動ステップ)、
図3に示すように、制御部11は、まず、トップ画面であるメニュー表示30を画面14に表示させる(S11:メニュー表示ステップ)。
【0059】
メニュー表示30は、メニュー表示30には、キャラクター31と、「せってい」と表示された設定32、「アラーム」と表示されたアラーム33、「きろくする」と表示された記録34、「カメラ」と表示されたカメラ35の各アイコンが設けられている。キャラクター31は、画面14の略中央に、各アイコン32〜35は、画面14の下部に設けられている。操作者によっていずれかのアイコンがタップされると、モードが選択されて(S12:モード選択ステップ)、各モードに切り替わる。
【0060】
キャラクター31は、乳幼児が使用する使い捨ておむつに関連付けられたキャラクターである。キャラクター31は可愛い印象を与えるだけでなく、端末1の操作者やトイレトレーニングを行う乳幼児にトイレを意識させやすくすることができ、トイレトレーニングを一緒に頑張ろうと励ますものでもある。
【0061】
設定32のアイコンがタップされると(S13)、制御部11は個人情報入力表示20を画面14に表示させる設定モードに切り替える(A)。設定モードでは、個人情報入力受付処理部111が乳幼児に関する個人情報の変更を受け付ける。
【0062】
アラーム33のアイコンがタップされると(S14)、制御部11は、アラーム設定画面(図示せず)を画面14に表示させるアラーム設定モードに切り替える(B)。アラーム設定画面でアラームを設定することによって、所定時間にプログラムを起動させることができる。このアラームの設定方法は周知の方法が用いられ、例えば、15時(1時間後)に自動的にプログラムを起動させ、プログラムの起動と同時に通知音を発生させて、操作者及び乳幼児にトイレトレーニングを行うタイミングであることを知らせることができる。
【0063】
記録34のアイコンがタップされると(S15)、制御部11は、乳幼児のトイレトレーニングのときの様子を記録する表示50を画面14に表示させる記録モードに切り替える(C)。記録モード(C)及び入力画面120については、後述する。
【0064】
カメラ35のアイコンがタップされると(S16)、制御部11は撮影用画面60を画面14に表示させる撮影モードに切り替える(D)。
【0065】
<<トイレトレーニング>>
続いて、撮影モード(D)に切り替えた場合のトイレトレーニングの流れについて説明する。
図4及び
図5は、本実施形態のトイレトレーニングの流れを説明する図である。
図9は、撮影用画面60を説明する図である。
【0066】
制御部11によって画面14に表示された撮影用画面60は(S60:撮影用画面の表示ステップ)、カメラのレンズを通して画面14に表示された撮影待機画像61である。また、撮影用画面60の下部で左右方向の中央部には、「さつえい」と示されたシャッターボタン63、シャッターボタン63より左側には「終了」と示された終了ボタン64が表示されている。シャッターボタン63は、操作者のタップによって、カメラ16が撮影画像を取得するボタンである。終了ボタン64は、操作者のタップによって、メニュー表示30を画面14に表示させるボタンである。
図9に示す撮影用画面60は、現実に見ることができる大人用(通常のトイレ)の上に載置された乳幼児用トイレ(以下、「トイレ」ともいう。)61aを、カメラを用いて画面14に映し出している。
【0067】
乳幼児がトイレに行き、トイレトレーニングに「成功」した場合に、操作者が画面14の下部のシャッターボタン63をタップすると、取得処理部112が、トイレトレーニングに成功した乳幼児の撮影画像を取得する(S61:撮影画像取得)。
図10は、撮影後画面65を説明する図である。撮影画像は、操作者がカメラ16のシャッターボタン63を押したことによって得られた写真の画像であり、トイレに座っている乳幼児の撮影画像である。このとき画面14に表示させた撮影後画面65は、撮影画像に、予め記憶部12に格納された王冠画像62aと複数の星柄画像62bを合成させた画面となっている。
【0068】
「トイレトレーニングの成功」とは、乳幼児がトイレで排泄をすることができた場合に限られず、乳幼児の成長に応じて、操作者がその裁量で適宜変更することができる。例えば、トイレトレーニングを始めたばかりの乳幼児は、トイレに行ったことを「成功」といい、トイレトレーニングを嫌がる乳幼児は、トイレに行って便座に座ったことを「成功した」といい、トイレに行くことに慣れたが、まだトイレで排泄することができない乳幼児は、トイレで排泄することができたことを「成功」ということができる。なお、本実施形態において、トイレの便座に座ることができた状態を「トイレに行った」状態ともいう。
【0069】
続いて、褒め表示処理部114が、クリアボタン66及び選択用図柄ボタン67を撮影後画面65に重ねて表示させ、保存ボタン68及びキャンセルボタン69を画面14の下部に表示させる(S62:選択用図柄ボタン、及び保存ボタンの表示ステップ)。
図10において、クリアボタン66は「クリア」と表示されたアイコンであり、選択用図柄ボタン67は「フレーム&スタンプ」と表示されたアイコンであり、保存ボタン68は「ほぞん」と表示されたアイコンであり、キャンセルボタン69は「キャンセル」と表示されたアイコンである。
【0070】
操作者がクリアボタン66をタップすると、撮影後画面65に表示された装飾図柄62が消去され、撮影後画面65は、撮影画像のみとなる。操作者が保存ボタン68をタップすると、撮影後画面65を褒め表示画像として記憶部12に保存する(S641)。
【0071】
操作者が選択用図柄ボタン67をタップすると(S631のYES)、表示処理部115は、
図11に示すように選択用図柄の一覧70を表示する(S632:選択用図柄の表示ステップ)。
図11は、選択用図柄71について説明する図である。
図11に示すように、撮影後画面65(画面14)の中央部に選択用図柄の一覧70が重ねて表示され、画面14の左側下部にキャンセルボタン69が表示される。
【0072】
選択用図柄の一覧70には、複数の選択用図柄71が表示されており、各選択用図柄71は、記憶部12内に予め格納された図柄の一部である。
図11に示す選択用図柄の一覧70には、選択用図柄71として、「たいへんよくできました!」等の画像71aが5つ、カメの画像71b、ケーキの画像71c、飴の画像71d、飛行機の画像71e、ロボットの画像71fが表示されている。操作者が1つの選択用図柄71、例えばロボットの画像71fをタップして選択し、画面14内の選択用図柄の一覧70より外側の領域をタップすると、褒め表示処理部114は、撮影後画像65にロボットの画像71fを重ねて表示させる(S633:選択された図柄を撮影された写真に重畳表示ステップ)。
【0073】
このS62〜S633を繰り返し所定回数実行することで、所定個数の選択用図柄71を撮影後画像65に重ねて表示させることができ、選択用図柄71を画面14に表示させた褒め表示73を作成することができる。
図12は、褒め表示73について説明する図である。
図12に示す褒め表示73は、装飾図柄62が表示された状態の撮影後画像65にロボットの画像71f、飛行機の画像71e、「たいへんよくできました!」の画像71aを1つずつ重ねて表示している。選択用図柄の一覧70は、画面14の下部に表示して、撮影画像の中央部を操作者が視認できる状態としている。これによって、操作者及び乳幼児は、撮影画像の乳幼児の顔を確認しながら選択用図柄71を選択することができる。
【0074】
「褒め表示」とは、乳幼児及び操作者を褒めるための表示であり、褒め表示73は、乳幼児を褒めるための選択図柄71及び装飾図柄62と、撮影画像を含んだ表示である。乳幼児はトイレトレーニングに成功した自分の姿が写された撮影画像が選択用図柄71や装飾図柄62等で飾られた褒め表示73を見ることで、褒められている自分の姿を客観的に見ることができ褒められていることを実感させやすくなる。また、自分の成功を認識しやすくさせることができる。これによって、乳幼児の今後のトイレトレーニングの励みにすることができ、継続が不可欠なトイレトレーニングを続けて頑張る意欲を向上させやすくできる。さらに、操作者にとっても褒め画面を作成する楽しみを感じることができる。操作者は、好みに応じて選択用図柄71で撮影画像を装飾することができるため、選択用図柄71を選ぶ楽しみ、褒め表示を作成する楽しみを感じることができる。
【0075】
褒め表示73に表示させることができる選択用図柄71は、選択用図柄の一覧70から選択可能である。また、表示させる選択用図柄71の数も任意で変更することができる。これによって、乳幼児及び操作者は、褒め表示73の作成を楽しんで行うことができる。また、褒め表示73を楽しいものにすることで、乳幼児がトイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させることができる。
【0076】
また、選択用図柄71として、日時を表す印の画像を表示させてもよいし、予め記憶部12に保存しておいた『頑張ったね』『やったね』などの乳幼児に対する言葉を表示させてもよい。さらに、褒め表示73の表示の際に、装飾図柄62や選択用図柄71を点滅させたり、動かしたりしてもよいし、端末1のスピーカー(図示せず)から効果音を発生させてもよい。
【0077】
なお、本実施形態では、
図11に示すように、選択用図柄の一覧70の上部に「スタンプ」と「フレーム」のタグがあり、「スタンプ」から選択用図柄71を選択して褒め表示73を作成する例を説明したが、これに限られない。「フレーム」のタグを選択して、撮影画像の縁部を装飾する図柄の選択用図柄(図示せず)を用いて褒め表示73を作成してもよい。もちろん、スタンプの選択用図柄71とフレームの選択用図柄を併用して表示させてもよい。
【0078】
また、選択用図柄の一覧70には、記憶図柄12の中から性別や年齢等の個人情報に対応して選択された図柄を選択用図柄71として表示させてもよい。例えば、個人情報入力表示20において男であることを選択すると、選択用図柄の一覧70には、男の子が好む傾向がある、乗り物の画像、ロボットの画像、動物の画像等が選択用画像71として表示される。このように対象とする乳幼児の性別や年齢等に応じて選択することができる図柄を変更することで、乳幼児にとってより楽しい、嬉しいと感じる褒め表示73を作成することができる。
【0079】
さらに、褒め表示73に表示させる図柄は、選択用図柄71だけであってもよく、装飾図柄62だけであってもよい。また、選択用図柄71を選択用図柄の一覧70に表示した図柄から選択できるものとしたがこれに限られない。記憶部12に格納された全図柄から選択可能としてもよいし、褒め表示処理部114が記憶部12から無作為に抽出した図柄を選択用図柄71として表示させてもよい。
【0080】
褒め表示73の作成(選択用図柄71の選択)を終えると、操作者が保存ボタン65をタップすると(S641)、褒め表示73を褒め表示画像として記憶部12に保存する。今後、乳幼児及び操作者が保存された褒め表示画像を見て、トイレトレーニングを振り返り、「あのときは上手にできたね。また頑張ってみよう」等の次回のトイレトレーニングの契機にできる。また、後述の「記録」を作成する際の褒め表示画像101tにもなる。
【0081】
褒め表示画像の保存に続いて、I=Tiであるか否かを判定する(S642)。Iは、連続してトイレに座ることができたという事象が増える毎に増加する自然数である。I=Tiである場合、例えば、Ti=2としたときには、I=2の場合に後述のQ=Tqであるか否かを判定するステップ(S663)へ進む。I≠Tiの場合は、P=Tpであるか否かの判定をする(S643)。Pは、乳幼児が連続してトイレに座った回数をカウントした変数である。Pの増加については後述する。P=Tpである場合、例えば、Tpを5とした場合、P=5の場合には、新選択肢の表示ステップ(S644)に進む。新選択肢の表示ステップ(S644)については後述する。P≠Tpである場合には、褒め表示処理部114は、複数の選択肢を表示させた選択肢表示画面80を画面14に表示させる(S654:選択肢の表示ステップ)。
【0082】
図13は、選択肢表示画面80を説明する図である。選択肢の表示ステップ(S654)では、選択肢であるカード81a、81b、81cが左から順に横一列に並べられた状態で表示されている。カード81a、81b、81cは、それぞれ異なるスキンシップの方法に対応付けられており、スキンシップの方法が隠された状態で表示されている。例えば、カード81aには、スキンシップ方法の『ぎゅーっとタイム』、カード81bには、スキンシップ方法の『ほっぺにちゅ!』、カード81cには、スキンシップ方法の『はいタッチー!』がそれぞれ対応付けられている。各スキンシップ方法は、予め記憶部12に格納されている。
【0083】
操作者又は乳幼児が、1つのカード81を選択すると、褒め表示処理部114は、選択されたカード81に対応付けられたスキンシップ方法を表示する(S655:スキンシップ方法の表示ステップ)。
図14は、スキンシップ方法の表示画面82を説明する図である。スキンシップ方法の表示画面82は、選択されたカードに対応付けられた1つのスキンシップ方法のみが表示され、他の2つのカードに対応付けられたスキンシップ方法は表示されない。
【0084】
具体的には、
図14に示すように、操作者又は乳幼児が、選択肢表示画面80のカード81aをタップすると、スキンシップ方法の表示画面82を画面14に表示し、カード81aに対応付けられたスキンシップ方法の『ぎゅーっとタイム』を表示する。スキンシップ方法の表示画面82には、画面14の上部にスキンシップ方法を示した文字83a、画面14の中央部にスキンシップ方法を表した画像83b、画像83bより下側に操作者に対するメッセージ83cが表示されている。また、画面14の下部には、TOPボタン84と記録ボタン85(後述)も表示されている。
【0085】
スキンシップ方法の表示画面82を見た操作者が、表示されたスキンシップ方法に従い乳幼児をぎゅーっと抱きしめることで、操作者と乳幼児とのスキンシップを図ることができる。スキンシップを図ることは、操作者にとっても乳幼児にとっても心地よいと感じることであり、喜びを実感できる行為である。スキンシップによって、乳幼児は操作者との親密さを感じられ、両者の関係を良好にし、トイレトレーニングを共に頑張っていく上での連帯感を一緒に感じることができる。乳幼児及び操作者は、スキンシップによってお互いに褒められていることを感じることができ、トイレトレーニングを一緒に継続していく意欲を向上させることができる。また、カードを選択することで、操作者と乳幼児は、カードゲームのように楽しみつつ、スキンシップを図ることができるため、一連のトイレトレーニングが楽しいものであるという印象を感じやすくなる。
【0086】
なお、選択肢表示画面80は3つのカードによる選択に限られない。選択肢は、4枚、5枚・・・等であってもよいし、カードだけでなく、あみだくじやルーレット等、適宜変更することができる。また、本実施形態においては、3つのスキンシップ方法を例示したが、記憶部12に表示させる選択肢以上のスキンシップ方法を予め格納しておき、無作為に表示させる選択肢と対応づけてもよい。さらに、スキンシップ方法の表示は、文字や画像のみに限らず音声や効果音をスピーカー(図示せず)から発してもよい。
【0087】
続いて、TOPボタン84がタップされると(S649)、制御部11は、画面14にメニュー表示30を表示する(S700)。TOPボタン84ではなく、記録ボタン85がタップされると(S669)、制御部11は記録モードに切り替える(C)。
【0088】
また、S643において、P=Tpである場合、具体的には、Tp=5としたときに、P=5である場合には、褒め表示処理部114は複数の選択肢を表示させた新選択肢表示画面(図示せず)に新選択肢を表示させる(S644)。新選択肢表示画面は、選択肢表示画面80と同様に、3枚のカードで、それぞれ異なる図柄に対応付けられた選択肢である。新選択肢表示画面も各図柄が隠された状態で表示される。新選択肢表示画面における各カードには、例えば、車の図柄、パンダの図柄、ホットケーキの図柄がそれぞれ対応付けられている。
【0089】
操作者又は乳幼児が、新選択肢表示画面のうち1つのカードを選択すると、褒め表示処理部114は、選択されたカードに対応付けられた新しい図柄を表示する(S645:新図柄の表示ステップ)。
図15は、新図柄の表示画面86を説明する図である。新図柄表示画面86には、選択されたカードに対応付けられた1つの新しい図柄のみが表示され、他の2つのカードに対応付けられた新しい図柄は表示されない。具体的には、
図15に示すように、新図柄の表示画面86には、新図柄である車の画像87を持った状態のキャラクターの画像88が画面14の中央部に表示される。また、画面14の下部には、メニュー表示30に戻るためのTOPボタン84とトイレトレーニングの様子について記録をするモードに移動するための記録ボタン85(後述)も表示されている。
【0090】
新図柄の表示画面87が表示されると、増加処理部113は、記憶部12に新しい図柄である車の画像87を保存し、記憶部12内の図柄を増加させる(S646:図柄増加ステップ)。
【0091】
S644〜S646は、乳幼児が連続してトイレに座った回数に応じて実行される。例えば、Tp=5とした場合、乳幼児が6回連続して座った場合(P=5)に実行されるステップである。これによって、乳幼児はトイレトレーニングの成功に応じて新図柄の表示ステップ(S645)における新しいものを獲得する達成感を得ることができ、褒め表示73で装飾される図柄のバリエーションが増えるため、トイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させ、トイレトレーニングを行う意欲を向上させやすくなる。また、記憶部12に格納された図柄が増加するため、褒め表示73の作成の際の選択可能な図柄が増加するため、操作者は、褒め表示73を作成する楽しみを増加させることができる。
【0092】
続いて、Pをリセットして0とし(S647:P=0)、IをI+1とする(S648:I=I+1)。つまり、S646の図柄増加ステップが実行されると、Iが増加する。そして、TOPボタン84がタップされると(S649)、制御部11は、画面14にメニュー表示30を表示する(S700)。TOPボタン84ではなく、記録ボタン85がタップされると(S669)、制御部11は、制御部11は記録モードに切り替える(C)。
【0093】
また、S642において、IがTiの場合(I=Ti)、具体的には、Ti=2としたときにI=2の場合には、QがTqであるか否かを判定する(S663)。Qは、乳幼児がトイレで排泄することができた回数をカウントした変数である。Qの増加については後述する。
【0094】
QがTqである場合(Q=Tq)、具体的には、Tq=5で、Q=5である場合には、褒め表示処理部114は、画面14に新選択肢を表示させ(S664:新選択肢の表示ステップ)、操作者又は乳幼児が選択肢の1つのカードを選択すると、新図柄を表示し(S665:新図柄の表示ステップ)、増加処理部113は、新図柄を記憶部12に保存する(S666:図柄増加ステップ)。S664の新選択肢の表示ステップ、S665の新図柄の表示ステップ、S666の図柄増加ステップは、前述のS644の新選択肢の表示ステップ、S645の新図柄の表示ステップ、S646の図柄増加ステップと同様である。
【0095】
図柄増加ステップ(S666)の後、Qを0とする(Q=0、S667)。そして、TOPボタン84がタップされると(S649)、制御部11は、画面14にメニュー表示30を表示する(S700)。TOPボタン84ではなく、記録ボタン85がタップされると(S669)、制御部11は、画面14に表示させる記録モードに切り替える(C)。
【0096】
S664〜S666は、乳幼児が所定回数だけ連続してトイレに座ることができ、且つ、乳幼児がトイレで排泄することができた回数に応じて実行される。例えば、Ti=2、Tp=5とした場合、トイレに6回連続して座ることができたという事象が2回起こると、S642においてI=2となる。乳幼児がトイレで排泄することができた回数に応じて新選択肢の表示(S664)を行う。つまり、トイレトレーニングに慣れていない段階の乳幼児の場合には、トイレに座ることができたという状態がトイレトレーニングの成功となるが、トイレトレーニングに慣れてきた乳幼児は、トイレに座ることは簡単に行うことができるため、トイレで排泄をすることができた場合にトイレトレーニングの成功とすることが望ましい。そのため、トイレに所定回数連続して座ることができた乳幼児の場合には、トイレで所定回数排泄することができたことを褒めてあげることにして、乳幼児のトイレトレーニングの意欲を向上させやすくしている。また、乳幼児は、トイレトレーニングに成功するほど新しい図柄を見ることができるため、トイレトレーニングに飽きてしまう恐れをより軽減させることができる。
【0097】
<<記録>>
次に、記録モード(C)に切り替えた場合の記録の流れについて説明する。
図6は、本実施形態の記録の流れについて説明する図である。
図16は、記録リスト100を説明する図である。まず、制御部11は、画面14に記録リスト100を表示する(S50:記録リストの表示ステップ)。記録リスト100には、複数のトイレの記録101a、101bと、カレンダーボタン102、戻るボタン103、記録するボタン104、卒業ボタン105が設けられている。
【0098】
トイレの記録101a、101bには、記録した結果を表すアイコン101p、101q、101r、101sと、褒め表示画像101t、コメント欄101uが表示されている。記録した結果を表すアイコンのうち、アイコン101pはトイレに行くことができた(トイレに座ることができた)ことを表しており、アイコン101qは、オムツやパンツに排泄したこと又はオムツを交換したことを表しており、アイコン101rは、うんちをしたことを表しており、アイコン101sは、トイレで排泄をすることができたことを表している。
図16において、トイレの記録101aは、アイコン101pと101rを表示していることから、トイレに行くことができて、トイレで排泄をすることはできなかったが、うんちをしたということを示している。トイレの記録101bは、アイコン101p、101q、101r、101sを表示していることから、トイレに行くことができ、オムツを交換し、トイレにうんちをすることができたことを示している。このように記録リスト100を見ることで、操作者や乳幼児はトイレトレーニングの経過を確認することができる。
【0099】
記録リスト100に表示されたカレンダーボタン102は「カレンダー画面へ進む」ボタン、記録するボタン104は「入力画面へ進む」ボタン、卒業ボタン105は「トイレトレーニングを卒業し、トイレトレーニングプログラムを終了する」ボタン、画面を切り替えるボタン、戻るボタン103はメニュー表示30を表示させるボタンである。
【0100】
操作者によってカレンダーボタン102がタップされると、制御部11は、画面を切り替えて(S51)、カレンダー表示110を表示する(S521)。
図17は、カレンダー表示110を説明する図である。カレンダー表示110は、1か月のトイレトレーニング結果の概略を確認することができる。例えば、
図17に示すように、2016年9月15日と19日は花丸が記されている。これはトイレトレーニングに成功した回数が特に多かった日である。また、14日、17日、18日には丸が記されており、この日はトイレトレーニングに1回でも成功した日を示している。この花丸や○を記載するトイレトレーニングの成功頻度は、適宜変更することができる。操作者によってカレンダー表示110内の所定の日付をタップされると(S522:日付選択ステップ)、制御部11は入力画面120を表示する。
【0101】
操作者によって記録するボタン104がタップされると、制御部11は画面を切り替えて(S51)、入力画面120を表示する。
図18は、入力画面120を説明する図である。入力画面120は、乳幼児のトイレトレーニングのときの様子について入力する画面である。
図18に示すように、入力画面120には、画面14の上部中央にトイレトレーニングを行った日付を示す日付121、上部左側にリスト表示100を表示させる戻るボタン122、上部右側に本日中のトイレトレーニングの回数を表示する回数表示123が設けられている。画面14の下部に操作者が感想やメモを入力するメモ欄124と、入力画面120での登録が終了した際にタップする登録ボタン126が設けられている。また、画面14の中央部には、トイレトレーニングの様子について各項目を入力するアイコン125が設けられている。
【0102】
アイコン125は、乳幼児のトイレトレーニングの達成度合いを入力するものであり、上から『いつした?』『声かけ』『トイレに行く』『トイレでした』『オムツやパンツに』『おしっこ』『うんち』の文字がそれぞれ左側に示され、これらに対応して入力又は選択するためのアイコン125が右側に設けられている。例えば、『いつした?』に対応してアイコン125aには、時間を入力する。『声かけ』に対応したアイコン125bには、操作者が乳幼児に対してトイレトレーニングを促す声かけを行ったかどうかを操作者が選択してタップする。操作者が乳幼児に対して声かけを行った場合には、『した』が選択される。同様に、『トイレに行く』に対応したアイコン125cが設けられ、『トイレに行く』は、乳幼児がトイレに行くことができたか、トイレに座ることができたかどうかを操作者が選択してタップする。トイレに行った、トイレに座ることができた場合には、『行った』が選択される。『トイレでした』『オムツやパンツに』『おしっこ』『うんち』も同様にそれぞれ対応したアイコン125d、125e、125f、125gが設けられている。『トイレでした』は、乳幼児がトイレで排泄することができたかどうか、『オムツやパンツに』は、乳幼児がトイレではなく、オムツやパンツに排泄してしまったかどうか、『おしっこ』『うんち』は、それぞれ排泄したものを操作者が選択してタップする。なお、コメント欄124への入力は任意である。
【0103】
操作者によって登録ボタン126がタップされると、入力画面120の入力が終了し、入力受付処理部116は入力された内容を受け付けて(S525:記録完了ステップがYES)、連続してトイレに行ったかどうかの判定を行う(S526)。この連続してトイレに行ったかどうかの判定は、前回のトイレトレーニングの結果を参照して行い、具体的には、前回のトイレトレーニングにおいて入力画面120で『トイレに行く』に対応したアイコン125cで『行った』が選択され、今回も入力画面120のアイコン125cで『行った』が選択された場合には、P=P+1となる(S527)。Pは、乳幼児が連続してトイレに座った回数をカウントした変数であり、入力画面120でのアイコン125cへの入力結果に応じてPが増加する。なお、連続してトイレに行っていないと判定された場合(S526がNO)には、P=0にして(S537)、後述のR=R+1とするS530に進む。
【0104】
P=P+1(S527)に続いて、トイレで排泄したかどうかの判定を行う(S528)。トイレで排泄をしたかどうかの判定は、入力画面120で『トイレでした』に対応したアイコン125dで『した』が選択された場合に、Q=Q+1として(S529)、R=R+1(S530)へ進む。Qは、乳幼児がトイレで排泄することができた回数をカウントした変数であり、入力画面120のアイコン125dへの入力結果に応じてQが増加する。なお、トイレで排泄していないと判定された場合(S528がNO)には、Qを増加させることなく、R=R+1(S530)へ進む。
【0105】
Rは、乳幼児のトイレトレーニングの様子について入力画面120に入力をした回数をカウントした変数であり、入力画面120における登録ボタン126を押す回数に応じて増加する。つまり、乳幼児がトイレトレーニングに成功し、褒め表示画像を取得した場合だけでなく、乳幼児がトイレに行くことを拒んだ場合においても、操作者はその様子を入力画面120に入力することでRが増加する。
【0106】
S530の後、RがTrかどうかを判定する(S531)。RがTrでない場合は(R≠Tr)、記録リスト100を画面14に表示する。RがTrである場合は(R=Tr)、RをリセットしてR=0とし(S532)、増加処理部113は、記憶部12に格納された図柄とは異なる新しい図柄を増加させる(S533:図柄増加ステップ)。例えば、Tr=5とした場合、乳幼児のトイレトレーニングが成功しない場合であても、操作者がその乳幼児の様子を記録することでRが増加し、R=5とすることも可能である。操作者の記録回数に応じて新しい図柄を増加させるため、褒め表示73に表示させることができる選択用図柄71や装飾図柄62が増え、操作者は褒め表示73を装飾させる楽しみをより増すことができる。
【0107】
そして、図柄増加処理(S533)の後、記録モード(C)の最初の表示である記録リスト100を画面14に表示する。
【0108】
なお、乳幼児のトイレトレーニングの様子についての記録は、乳幼児のトイレトレーニングの前であっても後であってもよく、トイレトレーニングから一定時間経過したときであってもよい。
【0109】
また、操作者の記録回数に応じて図柄を増やしたが(S529〜S531)、新しい図柄が増えたことに操作者や乳幼児が気付かない恐れがある。そのため、撮影モード(D)から撮影用画面を表示させたときに(S60)、図柄増加ステップ(S533)で増加した図柄を装飾図柄62として自動的に画面14に表示させることにしてもよい。これによって、操作者は、乳幼児のトイレトレーニングの様子を記録する意欲をより向上させることができる。
【0110】
さらに、1回のトイレトレーニングにおいて、記録回数に応じた図柄増加ステップ(S533)と、乳幼児のトイレトレーニングの達成度合いに応じた図柄増加ステップ(S646、S666)の両方が実行させない禁止処理を実行させてもよい。1回のトイレトレーニングで新しい図柄を複数回表示させて、新しい図柄が増加しないトイレトレーニングの場合が多い場合よりも、1回のトイレトレーニングで1個とし、トイレトレーニングの度に図柄が増加しやすい状態の方が、乳幼児や操作者にとってもトイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させ、継続させやすくなる。
【0111】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
【0112】
上述の実施形態においては、Tp及びTqを固定値として説明したが、これに限られない。乳幼児の成長やトイレトレーニングの段階に応じてそれぞれ変更することができる。例えば、乳幼児がトイレトレーニングを始めたばかりの場合は、Tp=3、Tq=2とすることで、4回連続してトイレに行くことができた場合に増加処理(S646)を行うため、トイレに行くことができたということを褒める機会を増やすことができる。一方、乳幼児がトイレトレーニングに慣れてきて、トイレに行くことはできるが、トイレで排泄することができない場合には、Tp=7、Tq=4とすることで、トイレで排泄することができたことをより多く褒めることができる。
【0113】
上述の実施形態においては、プログラム起動ステップ(S10)において、操作者がプログラムを起動させることにしたが、これに限られない。端末1内に時計やタイマーを備えて、所定時間になると制御部11が自動的にプログラムを起動させることにしてもよい。このようにすることで、操作者や乳幼児にトイレトレーニングを行う時間を知らせて、定期的にトイレトレーニングを促すことができる。
【0114】
さらに、制御部11は、プログラムの起動と同時に誘導表示を画面14に表示させてもよい(誘導表示処理ステップ)。
図19は、誘導表示200の一例を示す図である。誘導表示200は、乳幼児をトイレに誘導するための表示であり、トイレトレーニングを促すために、トイレを想起させるための静止画像、動画、又は静止画像と動画の組み合わせである。この誘導表示画像は、記憶部12に格納されている。画像や動画はキャラクターに限られず、所定の図形、絵、写真や映像等を表示してもよいし、メッセージ等の文字表示や効果音や音声などを伴っていてもよい。
図19に示すように、乳幼児が使用している吸収性物品に関連したキャラクター201がトイレに行く様子を表しているため、トイレを意識した乳幼児が、誘導表示200に示されたキャラクター201の行動を真似したくなるとトイレトレーニングへの意欲も向上する。例えば、
図19に示すようにあるキャラクター201が乳幼児を誘うような仕草をして、トイレに向かう様子の画像を用いることができる。これによって、乳幼児はトイレに行こうとする意識や意欲を持ちやすくなる。
【0115】
なお、キャラクター201は、乳幼児が好むキャラクターの画像であることが好ましく、より好ましくは、乳幼児が使用している、又は過去に使用していたおむつ等の吸収性物品に関連づけられたキャラクターがよい。このキャラクターは、乳幼児に吸収性物品を想起させやすくするものであり、トイレを連想させやすくすることができる。
【0116】
また、カメラ16でプログラム起動識別子であるARマーカーを読み取ることで、誘導表示200を画面14に表示させたり、プログラムを起動させたりしてもよい。例えば、所定のARマーカーをカメラ16で読み取ると、プログラムが起動し、選択用図柄の表示ステップ(S632)において、選択用図柄の一覧70に表示させる選択用図柄71を読み取ったARマーカーに対応した図柄としてもよい。これによって、プログラムの起動を容易にするだけでなく、乳幼児の好みに応じた図柄を選択用図柄71として表示させやすくなるため、乳幼児がより楽しみながらトイレトレーニングを行うことができる。
【0117】
さらに、ARマーカーを、乳幼児がトイレトレーニングを行った際に完了サインを付与するための台紙に設けてもよい。例えば、操作者や乳幼児がシールを貼るためのシール台紙に設けることで、シールを貼って楽しむことができるだけでなく、ARコードからプログラムにも関心を持ちやすくなるため、トイレトレーニングにより関心を持たせやすくなり、トイレトレーニングを継続させやすくすることができる。
【0118】
また、乳幼児のトイレトレーニングの成功の数に応じて記憶部12に格納された図柄を増加させて、褒め表示73で表示させることができる選択用図柄71及び装飾図柄62を増やしてもよい。例えば、トイレトレーニングを5回成功すると図柄を増加させることにした場合に、トイレトレーニングを7回行い、1回目と6回目に撮影画像を取得することができず、2〜5回目及び7回目に撮影画像を取得することができた場合には、7回目のトイレトレーニングで撮影画像を取得すると、5回のトイレトレーニングの成功によって、図柄を増加させるということにすることもできる。記憶部12に格納された図柄を増加させることで、乳幼児がトイレトレーニングを成功させようと思う意欲を向上させやすくなり、乳幼児にトイレトレーニングを継続させやすくすることができる。
【0119】
さらに、プログラムを最初に起動してから所定時間が経過するまでにおける褒め表示73を表示した回数に対する、図柄を増加させる回数を、所定時間が経過した後における褒め表示73を表示した回数に対する、図柄を増加させる回数よりも多くしてもよい。具体的には、プログラムを最初に起動してから3日間(所定時間)は、褒め表示73を5回表示した場合に図柄を1つ増加させることとし、プログラムを最初に起動して3日後からは、褒め表示73を7回表示した場合に図柄を1つ増加させることにしてもよい。つまり、所定時間が経過するまでは、乳幼児にトイレトレーニングを楽しいものと感じてもらえるようにして、トイレトレーニングに慣れやすくさせる。そして、所定時間経過後のトイレトレーニングに慣れた頃に、新しい図柄を増やす機会を減らすことで、トイレトレーニングをより継続させやすくすることができる。
【0120】
また、所定時間が経過した後で、所定期間に対する褒め表示73を表示させる回数が所定の回数よりも少ない場合には、所定期間における褒め表示73を表示させる回数に対する
S65における図柄を増加させる回数をより増加させてもよい。例えば、プログラムを最初に起動して3日後(所定時間経過後)において、褒め表示73を7回表示した場合に図柄を1つ増加させ、1日(所定期間)における褒め表示73の表示回数が予め設定された数よりも少ない場合には、褒め表示73を5回表示した場合に図柄を1つ増加させることができる。このように、乳幼児がトイレトレーニングに飽きてきた頃に新しい図柄をより多く表示させることで、乳幼児はトイレトレーニングに対して関心を持ちやすくなり、トイレトレーニングを継続させやすくすることができる。
【0121】
さらに、上記の実施形態は、プログラムが前述した各種の処理をコンピューター又はマイクロプロセッサに実行させることにより実現可能である。この場合、全ての処理をプログラムとして準備していてもよいし、一部の処理をハードウェアに処理させ残りの処理をプログラムとして準備していてもよい。
【0122】
また、実行可能なプログラムが記憶された非一時的なコンピューター可読媒体(non−transitory computer readable medium with an executable program thereon)を用いて、コンピューターにプログラムを供給することも可能である。なお、非一時的なコンピューターの可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、CD−ROM(Read Only Memory)等がある。
【課題】乳幼児のトイレトレーニングをより促し、継続させることができるトイレトレーニング用プログラム、トイレトレーニング方法、及びトイレトレーニングシステムを提供する。
【解決手段】撮影部(16)及び表示部(14)を備えたコンピューター(1)に、トイレに行った乳幼児が前記撮影部(16)によって撮影された撮影画像を取得する取得処理と、前記乳幼児を褒めるための所定の図柄(62、71)と前記撮影画像を含んだ、前記乳幼児を褒めるための褒め表示(73)を、前記表示部(14)に表示させる褒め表示処理を実行させることを特徴とするトイレトレーニング用プログラムである。