【文献】
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【文献】
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【文献】
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【文献】
早川 厚志,新定番! iPhoneアプリガイド,株式会社KADOKAWA,2014年 5月 1日,第1版,pp.133-134,(全文及び全画像を参照)
【文献】
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【文献】
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【文献】
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(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
入力部及び表示部を備えたコンピューターに、トイレトレーニングに関する難易度の異なる複数の行動項目毎に、前記行動項目を達成したか否かの入力を受け付ける入力受付処理を実行させ、前記行動項目毎に達成した回数を表示させるための集計表示を、前記表示部に表示する集計表示処理を実行させ、前記複数の行動項目のうちのいずれか一つの行動項目について、前記達成した回数が所定回数に達した場合に、前記コンピューターの操作者を褒めるためのメッセージを前記表示部に表示させるメッセージ表示処理を実行させることを特徴とするトイレトレーニング用プログラムである。
【0010】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、トイレトレーニングの特殊性に鑑みて、乳幼児ではなく「端末の操作者(保護者等)」を褒めるためのメッセージを表示させ、且つその表示がトイレトレーニングの難易度の異なる複数の行動項目毎の達成タイミングで行われるから、操作者の乳幼児の成長に対する焦りを軽減させ、トイレトレーニングを継続させる励みとすることができる。その結果、子供がトイレで排泄をすることができるという最終目標を有効に達成することが可能となる。
【0011】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記メッセージは、前記複数の行動項目毎に異なるメッセージであることが望ましい。
【0012】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、操作者は行動項目に応じたメッセージを読むことができるため、褒められていることを実感しやすくなる。
【0013】
かかるプログラムであって、前記複数の行動項目は、第1行動項目と、前記第1行動項目より難易度が高い第2行動項目を有しており、前記第1行動項目における前記所定回数は、前記第2行動項目における前記所定回数よりも多いことが望ましい。
【0014】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、操作者が、乳幼児の成長に応じてメッセージを見ることができるレベルを変えることができるため、トイレトレーニングを継続させやすくなる。
【0015】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記複数の行動項目は、前記操作者に関する操作者行動項目及び乳幼児に関する乳幼児行動項目を有しており、前記操作者行動項目における前記所定回数が、前記乳幼児行動項目における前記所定回数よりも多いことが望ましい。
【0016】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、乳幼児のトイレトレーニングの達成をより褒めることができるため、操作者にトイレトレーニングの成功をより実感させることができる。
【0017】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記複数の行動項目は、前記操作者に関する操作者行動項目及び乳幼児に関する乳幼児行動項目を有しており、前記乳幼児行動項目について達成した回数が一定数以上になった場合に、前記乳幼児行動項目の前記所定回数を増加させ、前記操作者行動項目の前記所定回数は、前記操作者行動項目について前記達成した回数に関わらず同じ回数とすることが望ましい。
【0018】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、トイレトレーニングを続けるにつれて、乳幼児行動項目の所定回数を増加させることで、トイレトレーニングの達成度合いに応じたメッセージを表示させることができる。
【0019】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記複数の行動項目毎に、前記行動項目を前記達成した回数を、時系列に沿って表示させる時系列表示を前記表示部に表示させる時系列表示処理を実行することが望ましい。
【0020】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、操作者は、トイレトレーニングの達成した回数を時系列に沿って確認することができるため、乳幼児及びトイレトレーニングの傾向を把握しやすくなる。
【0021】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記メッセージは、前記複数の行動項目毎に準備されたメッセージ群から選択されたメッセージと、前記複数の行動項目全てに対応して準備されたメッセージ群から選択されたメッセージとが組み合わせたものであることが好ましい。
【0022】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、操作者は、より多くの種類の、行動項目に応じたメッセージを読むことができるため、トイレトレーニングを継続しやすくなる。
【0023】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記複数の行動項目は、第1行動項目と、前記第1行動項目より難易度が高い第2行動項目を有しており、前記第1行動項目における前記所定回数は、第1所定回数であり、前記第2行動項目における前記所定回数は、前記第1所定回数よりも回数が多い第2所定回数であり、1回のトイレトレーニング中において、前記第1行動項目について前記達成した回数が前記第1所定回数である場合、且つ、前記第2行動項目について前記達成した回数が前記第2所定回数である場合には、前記第1行動項目に対応したメッセージを表示させずに、前記第2行動項目に対応した前記メッセージを表示させることが望ましい。
【0024】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、より難易度の高い行動項目を達成したことを褒めるメッセージを優先して表示させることで、操作者の頑張りをより称えることができる。
【0025】
かかるトイレトレーニング用プログラムであって、前記メッセージ表示処理の実行後に、再度前記メッセージ表示処理を実行させる場合には、連続して同じメッセージを表示しないことが望ましい。
【0026】
このようなトイレトレーニング用プログラムによれば、同じメッセージを続けて読むことがないため、トイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させることができる。
【0027】
トイレトレーニングに関する難易度の異なる複数の行動項目ごとに、前記行動項目を達成したか否かの入力を、コンピューターが受け付ける入力受付ステップと、前記行動項目毎に達成した回数を表示させるための集計表示を、前記コンピューターが表示部に表示する集計表示ステップと、前記複数の行動項目のうちのいずれか一つの行動項目について、前記達成した回数が所定回数に達した場合に、前記コンピューターが前記コンピューターの操作者を褒めるためのメッセージを表示するメッセージ表示ステップと、を有することを特徴とするトイレトレーニング方法である。
【0028】
このようなトイレトレーニング方法によれば、トイレで排泄をすることができたという最終目標を達成した場合だけでなく、より難易度の低い「トイレに行って便座に座ることができた」の場合でも、乳幼児の成長段階においては「トイレトレーニングに成功した」として、トイレトレーニングに所定回数達成した場合に、端末の操作者を褒めるメッセージを表示させることで、操作者の乳幼児の成長に対する焦りを軽減させ、トイレトレーニングを継続させる励みとすることができる。
【0029】
トイレトレーニングに関する難易度の異なる複数の行動項目毎に、前記行動項目を達成したか否かの入力を受け付ける入力受付処理部と、前記行動項目毎に達成した回数を表示させるための集計表示を、表示部に表示させる集計表示処理部と、前記複数の行動項目のうちのいずれか一つの行動項目について、前記達成した回数が所定回数に達した場合に、コンピューターシステムの操作者を褒めるためのメッセージを前記表示部に表示させるメッセージ表示処理部と、を有することを特徴とするトイレトレーニング用コンピューターシステムである。
【0030】
このようなトイレトレーニング用コンピューターシステムによれば、トイレで排泄をすることができたという最終目標を達成した場合だけでなく、より難易度の低い「トイレに行って便座に座ることができた」の場合でも、乳幼児の成長段階においては「トイレトレーニングに成功した」として、トイレトレーニングに所定回数達成した場合に、端末の操作者を褒めるメッセージを表示させることで、操作者の乳幼児の成長に対する焦りを軽減させ、トイレトレーニングを継続させる励みとすることができる。
【0031】
===本実施形態===
<端末1>
端末(コンピューター)1は、各種の処理を行い、その結果を画面14に表示させる。端末1は、例えばスマートフォンやタブレット端末である。端末1は、ダウンロードしたプログラムを実行することで、トイレトレーニングに関する各種処理(後述)を実行する。
【0032】
図1は、端末1の機能上の構成を示すブロック図である。本実施形態の端末1は、制御部11、記憶部12、入力部13、画面(表示部)14、通信部15、及びカメラ(撮影部)16を有している。
【0033】
制御部11は、各部間のデータの受け渡しを行うとともに、端末全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。
【0034】
制御部11は、個人情報入力受付処理部111、取得処理部112、増加処理部113、褒め表示処理部114、表示処理部115、入力受付処理部116、集計表示処理部117、メッセージ表示処理部を有している。
【0035】
個人情報入力受付処理部111は、乳幼児の個人情報の入力を受け付ける処理を行う。取得処理部112は、カメラ16を用いて撮影された撮影画像を取得する処理を行う。増加処理部113は、記憶部12の記憶図柄の数を増加させる処理を行う。褒め表示処理部114は、乳幼児を褒めるための褒め表示73を画面14に表示させる処理を行う。表示処理部115は、選択用図柄71を画面14に表示させる処理を行う。入力受付処理部116は、乳幼児のトイレトレーニングのときの様子についての入力を受け付ける処理を行う。集計表示処理部117は、行動項目毎に達成した回数を表示させるための集計表示150を、画面14に表示させる処理を行う。メッセージ表示処理部118は、行動項目について達成した回数が所定回数に達した場合に操作者を褒めるためのメッセージを表示部14に表示させる処理を行う。
【0036】
記憶部12は、褒め表示に用いる記憶図柄及び操作者を褒めるためのメッセージが複数格納されている。入力部13は、端末1の操作者が入力するものであり、タッチパネルのタップ操作により実現される。画面14は、制御部11からの指令に基づいて各種の情報を表示する表示部である。通信部15は、プログラムや画像データを受信する受信部としての機能を有している。カメラ16は、撮影によって画像データを取得する撮影部である。
【0037】
<トイレトレーニング方法>
以下、図面を参照しつつ、トイレトレーニング方法の流れを説明する。本実施形態のトイレトレーニング方法は、端末1のトイレトレーニング用プログラム(以下、「プログラム」ともいう。)を用いて行う。当該プログラムは、初期設定、モード選択、トイレトレーニング、及び記録を行うことができ、メニュー表示30、撮影用画面60、記録リスト100から各処理を行うことができる。なお、乳幼児は、トイレトレーニングを行う者であり(以下、「乳幼児」という。)、端末1の操作者(以下、「操作者」ともいう。)は、乳幼児の保護者等である。
【0038】
<<初期設定>>
プログラムを端末1で初めて起動させると、個人情報入力受付処理部111は、個人情報入力表示20を画面14に表示させて、乳幼児に関する個人情報の入力を受け付ける。
図2は、本実施形態の初期設定の流れを説明する図である。
図7は、個人情報入力表示20を説明する図である。
【0039】
図2に示すように、初めてプログラムを起動させた状態において(S1:最初のプログラム起動ステップ)、I、P、Q、R、F1〜F4、N1〜N4の各変数(後述)は0(「I、P、Q、R=0、F1、F2、F3、F4=0、N1、N2、N3、N4=0」)である(S2)。そして、トイレトレーニングを行う乳幼児に関する個人情報の入力を受け付ける(S3:個人情報入力受付ステップ)。具体的には、
図7に示すように、個人情報入力表示20の名前欄21に乳幼児の名前、生年月日欄22に乳幼児の生まれた日、男女欄23に男女の別の入力を受け付ける。なお、この個人情報入力表示20は、男女の別だけを入力させるものでもよいし、生年月日でなく、現在の年齢を入力させるものであってもよい。入力が終わり、「OK」のアイコン24をタップすると、制御部11は、画面14にメニュー表示30を表示させる(S4)。
【0040】
<<モード選択>>
図3は、本実施形態のモード選択の流れについて説明する図である。
図8は、メニュー表示30を説明する図である。プログラムを端末1で初めて起動させた場合には、個人情報入力受付ステップS3の後にメニュー表示30を表示させるが、2回目以降にプログラムを起動させた場合には(S10:プログラム起動ステップ)、
図3に示すように、制御部11は、まず、トップ画面であるメニュー表示30を画面14に表示させる(S11:メニュー表示ステップ)。
【0041】
メニュー表示30は、メニュー表示30には、キャラクター31と、「せってい」と表示された設定32、「アラーム」と表示されたアラーム33、「きろくする」と表示された記録34、「カメラ」と表示されたカメラ35の各アイコンが設けられている。キャラクター31は、画面14の略中央に、各アイコン32〜35は、画面14の下部に設けられている。操作者によっていずれかのアイコンがタップされると、モードが選択されて(S12:モード選択ステップ)、各モードに切り替わる。
【0042】
キャラクター31は、乳幼児が使用する使い捨ておむつに関連付けられたキャラクターである。キャラクター31は可愛い印象を与えるだけでなく、端末1の操作者やトイレトレーニングを行う乳幼児にトイレを意識させやすくすることができ、トイレトレーニングを一緒に頑張ろうと励ますものでもある。
【0043】
設定32のアイコンがタップされると(S13)、制御部11は個人情報入力表示20を画面14に表示させる設定モードに切り替える(A)。設定モードでは、個人情報入力受付処理部111が乳幼児に関する個人情報の変更を受け付ける。
【0044】
アラーム33のアイコンがタップされると(S14)、制御部11は、アラーム設定画面(図示せず)を画面14に表示させるアラーム設定モードに切り替える(B)。アラーム設定画面でアラームを設定することによって、所定時間にプログラムを起動させることができる。このアラームの設定方法は周知の方法が用いられ、例えば、15時(1時間後)に自動的にプログラムを起動させ、プログラムの起動と同時に通知音を発生させて、操作者及び乳幼児にトイレトレーニングを行うタイミングであることを知らせることができる。
【0045】
記録34のアイコンがタップされると(S15)、制御部11は、乳幼児のトイレトレーニングのときの様子を記録する表示50を画面14に表示させる記録モードに切り替える(C)。記録モード(C)及び入力画面120については、後述する。
【0046】
カメラ35のアイコンがタップされると(S16)、制御部11は撮影用画面60を画面14に表示させる撮影モードに切り替える(D)。
【0047】
<<トイレトレーニング>>
続いて、撮影モード(D)に切り替えた場合のトイレトレーニングの流れについて説明する。
図4及び
図5は、本実施形態のトイレトレーニングの流れを説明する図である。
図9は、撮影用画面60を説明する図である。
【0048】
制御部11によって画面14に表示された撮影用画面60は(S60:撮影用画面の表示ステップ)、カメラのレンズを通して画面14に表示された撮影待機画像61である。また、撮影用画面60の下部で左右方向の中央部には、「さつえい」と示されたシャッターボタン63、シャッターボタン63より左側には「終了」と示された終了ボタン64が表示されている。シャッターボタン63は、操作者のタップによって、カメラ16が撮影画像を取得するボタンである。終了ボタン64は、操作者のタップによって、メニュー表示30を画面14に表示させるボタンである。
図9に示す撮影用画面60は、現実に見ることができる大人用(通常のトイレ)の上に載置された乳幼児用トイレ(以下、「トイレ」ともいう。)61aを、カメラを用いて画面14に映し出している。
【0049】
乳幼児がトイレに行き、トイレトレーニングに「成功」した場合に、操作者が画面14の下部のシャッターボタン63をタップすると、取得処理部112が、トイレトレーニングに成功した乳幼児の撮影画像を取得する(S61:撮影画像取得)。
図10は、撮影後画面65を説明する図である。撮影画像は、操作者がカメラ16のシャッターボタン63を押したことによって得られた写真の画像であり、トイレに座っている乳幼児の撮影画像である。このとき画面14に表示させた撮影後画面65は、撮影画像に、予め記憶部12に格納された王冠画像62aと複数の星柄画像62bを合成させた画面となっている。
【0050】
「トイレトレーニングの成功」とは、乳幼児がトイレで排泄をすることができた場合に限られず、乳幼児の成長に応じて、操作者がその裁量で適宜変更することができる。例えば、トイレトレーニングを始めたばかりの乳幼児は、トイレに行ったことを「成功」といい、トイレトレーニングを嫌がる乳幼児は、トイレに行って便座に座ったことを「成功した」といい、トイレに行くことに慣れたが、まだトイレで排泄することができない乳幼児は、トイレで排泄することができたことを「成功」ということができる。なお、本実施形態において、トイレの便座に座ることができた状態を「トイレに行った」状態ともいう。
【0051】
続いて、褒め表示処理部114が、クリアボタン66及び選択用図柄ボタン67を撮影後画面65に重ねて表示させ、保存ボタン68及びキャンセルボタン69を画面14の下部に表示させる(S62:選択用図柄ボタン、及び保存ボタンの表示ステップ)。
図10において、クリアボタン66は「クリア」と表示されたアイコンであり、選択用図柄ボタン67は「フレーム&スタンプ」と表示されたアイコンであり、保存ボタン68は「ほぞん」と表示されたアイコンであり、キャンセルボタン69は「キャンセル」と表示されたアイコンである。
【0052】
操作者がクリアボタン66をタップすると、撮影後画面65に表示された装飾図柄62が消去され、撮影後画面65は、撮影画像のみとなる。操作者が保存ボタン68をタップすると、撮影後画面65を褒め表示画像として記憶部12に保存する(S641)。
【0053】
操作者が選択用図柄ボタン67をタップすると(S631のYES)、表示処理部115は、
図11に示すように選択用図柄の一覧70を表示する(S632:選択用図柄の表示ステップ)。
図11は、選択用図柄71について説明する図である。
図11に示すように、撮影後画面65(画面14)の中央部に選択用図柄の一覧70が重ねて表示され、画面14の左側下部にキャンセルボタン69が表示される。
【0054】
選択用図柄の一覧70には、複数の選択用図柄71が表示されており、各選択用図柄71は、記憶部12内に予め格納された図柄の一部である。
図11に示す選択用図柄の一覧70には、選択用図柄71として、「たいへんよくできました!」等の画像71aが5つ、カメの画像71b、ケーキの画像71c、飴の画像71d、飛行機の画像71e、ロボットの画像71fが表示されている。操作者が1つの選択用図柄71、例えばロボットの画像71fをタップして選択し、画面14内の選択用図柄の一覧70より外側の領域をタップすると、褒め表示処理部114は、撮影後画像65にロボットの画像71fを重ねて表示させる(S633:選択された図柄を撮影された写真に重畳表示ステップ)。
【0055】
このS62〜S633を繰り返し所定回数実行することで、所定個数の選択用図柄71を撮影後画像65に重ねて表示させることができ、選択用図柄71を画面14に表示させた褒め表示73を作成することができる。
図12は、褒め表示73について説明する図である。
図12に示す褒め表示73は、装飾図柄62が表示された状態の撮影後画像65にロボットの画像71f、飛行機の画像71e、「たいへんよくできました!」の画像71aを1つずつ重ねて表示している。選択用図柄の一覧70は、画面14の下部に表示して、撮影画像の中央部を操作者が視認できる状態としている。これによって、操作者及び乳幼児は、撮影画像の乳幼児の顔を確認しながら選択用図柄71を選択することができる。
【0056】
「褒め表示」とは、乳幼児及び操作者を褒めるための表示であり、褒め表示73は、乳幼児を褒めるための選択図柄71及び装飾図柄62と、撮影画像を含んだ表示である。乳幼児はトイレトレーニングに成功した自分の姿が写された撮影画像が選択用図柄71や装飾図柄62等で飾られた褒め表示73を見ることで、褒められている自分の姿を客観的に見ることができ褒められていることを実感させやすくなる。また、自分の成功を認識しやすくさせることができる。これによって、乳幼児の今後のトイレトレーニングの励みにすることができ、継続が不可欠なトイレトレーニングを続けて頑張る意欲を向上させやすくできる。さらに、操作者にとっても褒め画面を作成する楽しみを感じることができる。操作者は、好みに応じて選択用図柄71で撮影画像を装飾することができるため、選択用図柄71を選ぶ楽しみ、褒め表示を作成する楽しみを感じることができる。
【0057】
褒め表示73に表示させることができる選択用図柄71は、選択用図柄の一覧70から選択可能である。また、表示させる選択用図柄71の数も任意で変更することができる。これによって、乳幼児及び操作者は、褒め表示73の作成を楽しんで行うことができる。また、褒め表示73を楽しいものにすることで、乳幼児がトイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させることができる。
【0058】
また、選択用図柄71として、日時を表す印の画像を表示させてもよいし、予め記憶部12に保存しておいた『頑張ったね』『やったね』などの乳幼児に対する言葉を表示させてもよい。さらに、褒め表示73の表示の際に、装飾図柄62や選択用図柄71を点滅させたり、動かしたりしてもよいし、端末1のスピーカー(図示せず)から効果音を発生させてもよい。
【0059】
なお、本実施形態では、
図11に示すように、選択用図柄の一覧70の上部に「スタンプ」と「フレーム」のタグがあり、「スタンプ」から選択用図柄71を選択して褒め表示73を作成する例を説明したが、これに限られない。「フレーム」のタグを選択して、撮影画像の縁部を装飾する図柄の選択用図柄(図示せず)を用いて褒め表示73を作成してもよい。もちろん、スタンプの選択用図柄71とフレームの選択用図柄を併用して表示させてもよい。
【0060】
また、選択用図柄の一覧70には、記憶図柄12の中から性別や年齢等の個人情報に対応して選択された図柄を選択用図柄71として表示させてもよい。例えば、個人情報入力表示20において男であることを選択すると、選択用図柄の一覧70には、男の子が好む傾向がある、乗り物の画像、ロボットの画像、動物の画像等が選択用画像71として表示される。このように対象とする乳幼児の性別や年齢等に応じて選択することができる図柄を変更することで、乳幼児にとってより楽しい、嬉しいと感じる褒め表示73を作成することができる。
【0061】
さらに、褒め表示73に表示させる図柄は、選択用図柄71だけであってもよく、装飾図柄62だけであってもよい。また、選択用図柄71を選択用図柄の一覧70に表示した図柄から選択できるものとしたがこれに限られない。記憶部12に格納された全図柄から選択可能としてもよいし、褒め表示処理部114が記憶部12から無作為に抽出した図柄を選択用図柄71として表示させてもよい。
【0062】
褒め表示73の作成(選択用図柄71の選択)を終えると、操作者が保存ボタン65をタップすると(S641)、褒め表示73を褒め表示画像として記憶部12に保存する。今後、乳幼児及び操作者が保存された褒め表示画像を見て、トイレトレーニングを振り返り、「あのときは上手にできたね。また頑張ってみよう」等の次回のトイレトレーニングの契機にできる。また、後述の「記録」を作成する際の褒め表示画像101tにもなる。
【0063】
褒め表示画像の保存に続いて、I=Tiであるか否かを判定する(S642)。Iは、連続してトイレに座ることができたという事象が増える毎に増加する自然数である。I=Tiである場合、例えば、Ti=2としたときには、I=2の場合に後述のQ=Tqであるか否かを判定するステップ(S663)へ進む。I≠Tiの場合は、P=Tpであるか否かの判定をする(S643)。Pは、乳幼児が連続してトイレに座った回数をカウントした変数である。Pの増加については後述する。P=Tpである場合、例えば、Tpを5とした場合、P=5の場合には、新選択肢の表示ステップ(S644)に進む。新選択肢の表示ステップ(S644)については後述する。P≠Tpである場合には、褒め表示処理部114は、複数の選択肢を表示させた選択肢表示画面80を画面14に表示させる(S654:選択肢の表示ステップ)。
【0064】
図13は、選択肢表示画面80を説明する図である。選択肢の表示ステップ(S654)では、選択肢であるカード81a、81b、81cが左から順に横一列に並べられた状態で表示されている。カード81a、81b、81cは、それぞれ異なるスキンシップの方法に対応付けられており、スキンシップの方法が隠された状態で表示されている。例えば、カード81aには、スキンシップ方法の『ぎゅーっとタイム』、カード81bには、スキンシップ方法の『ほっぺにちゅ!』、カード81cには、スキンシップ方法の『はいタッチー!』がそれぞれ対応付けられている。各スキンシップ方法は、予め記憶部12に格納されている。
【0065】
操作者又は乳幼児が、1つのカード81を選択すると、褒め表示処理部114は、選択されたカード81に対応付けられたスキンシップ方法を表示する(S655:スキンシップ方法の表示ステップ)。
図14は、スキンシップ方法の表示画面82を説明する図である。スキンシップ方法の表示画面82は、選択されたカードに対応付けられた1つのスキンシップ方法のみが表示され、他の2つのカードに対応付けられたスキンシップ方法は表示されない。
【0066】
具体的には、
図14に示すように、操作者又は乳幼児が、選択肢表示画面80のカード81aをタップすると、スキンシップ方法の表示画面82を画面14に表示し、カード81aに対応付けられたスキンシップ方法の『ぎゅーっとタイム』を表示する。スキンシップ方法の表示画面82には、画面14の上部にスキンシップ方法を示した文字83a、画面14の中央部にスキンシップ方法を表した画像83b、画像83bより下側に操作者に対するメッセージ83cが表示されている。また、画面14の下部には、TOPボタン84と記録ボタン85(後述)も表示されている。
【0067】
スキンシップ方法の表示画面82を見た操作者が、表示されたスキンシップ方法に従い乳幼児をぎゅーっと抱きしめることで、操作者と乳幼児とのスキンシップを図ることができる。スキンシップを図ることは、操作者にとっても乳幼児にとっても心地よいと感じることであり、喜びを実感できる行為である。スキンシップによって、乳幼児は操作者との親密さを感じられ、両者の関係を良好にし、トイレトレーニングを共に頑張っていく上での連帯感を一緒に感じることができる。乳幼児及び操作者は、スキンシップによってお互いに褒められていることを感じることができ、トイレトレーニングを一緒に継続していく意欲を向上させることができる。また、カードを選択することで、操作者と乳幼児は、カードゲームのように楽しみつつ、スキンシップを図ることができるため、一連のトイレトレーニングが楽しいものであるという印象を感じやすくなる。
【0068】
なお、選択肢表示画面80は3つのカードによる選択に限られない。選択肢は、4枚、5枚・・・等であってもよいし、カードだけでなく、あみだくじやルーレット等、適宜変更することができる。また、本実施形態においては、3つのスキンシップ方法を例示したが、記憶部12に表示させる選択肢以上のスキンシップ方法を予め格納しておき、無作為に表示させる選択肢と対応づけてもよい。さらに、スキンシップ方法の表示は、文字や画像のみに限らず音声や効果音をスピーカー(図示せず)から発してもよい。
【0069】
続いて、TOPボタン84がタップされると(S649)、制御部11は、画面14にメニュー表示30を表示する(S700)。TOPボタン84ではなく、記録ボタン85がタップされると(S669)、制御部11は記録モードに切り替える(C)。
【0070】
また、S643において、P=Tpである場合、具体的には、Tp=5としたときに、P=5である場合には、褒め表示処理部114は複数の選択肢を表示させた新選択肢表示画面(図示せず)に新選択肢を表示させる(S644)。新選択肢表示画面は、選択肢表示画面80と同様に、3枚のカードで、それぞれ異なる図柄に対応付けられた選択肢である。新選択肢表示画面も各図柄が隠された状態で表示される。新選択肢表示画面における各カードには、例えば、車の図柄、パンダの図柄、ホットケーキの図柄がそれぞれ対応付けられている。
【0071】
操作者又は乳幼児が、新選択肢表示画面のうち1つのカードを選択すると、褒め表示処理部114は、選択されたカードに対応付けられた新しい図柄を表示する(S645:新図柄の表示ステップ)。
図15は、新図柄の表示画面86を説明する図である。新図柄表示画面86には、選択されたカードに対応付けられた1つの新しい図柄のみが表示され、他の2つのカードに対応付けられた新しい図柄は表示されない。具体的には、
図15に示すように、新図柄の表示画面86には、新図柄である車の画像87を持った状態のキャラクターの画像88が画面14の中央部に表示される。また、画面14の下部には、メニュー表示30に戻るためのTOPボタン84とトイレトレーニングの様子について記録をするモードに移動するための記録ボタン85(後述)も表示されている。
【0072】
新図柄の表示画面87が表示されると、増加処理部113は、記憶部12に新しい図柄である車の画像87を保存し、記憶部12内の図柄を増加させる(S646:図柄増加ステップ)。
【0073】
S644〜S646は、乳幼児が連続してトイレに座った回数に応じて実行される。例えば、Tp=5とした場合、乳幼児が6回連続して座った場合(P=5)に実行されるステップである。これによって、乳幼児はトイレトレーニングの成功に応じて新図柄の表示ステップ(S645)における新しいものを獲得する達成感を得ることができ、褒め表示73で装飾される図柄のバリエーションが増えるため、トイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させ、トイレトレーニングを行う意欲を向上させやすくなる。また、記憶部12に格納された図柄が増加するため、褒め表示73の作成の際の選択可能な図柄が増加するため、操作者は、褒め表示73を作成する楽しみを増加させることができる。
【0074】
続いて、Pをリセットして0とし(S647:P=0)、IをI+1とする(S648:I=I+1)。つまり、S646の図柄増加ステップが実行されると、Iが増加する。そして、TOPボタン84がタップされると(S649)、制御部11は、画面14にメニュー表示30を表示する(S700)。TOPボタン84ではなく、記録ボタン85がタップされると(S669)、制御部11は、制御部11は記録モードに切り替える(C)。
【0075】
また、S642において、IがTiの場合(I=Ti)、具体的には、Ti=2としたときにI=2の場合には、QがTqであるか否かを判定する(S663)。Qは、乳幼児がトイレで排泄することができた回数をカウントした変数である。Qの増加については後述する。
【0076】
QがTqである場合(Q=Tq)、具体的には、Tq=5で、Q=5である場合には、褒め表示処理部114は、画面14に新選択肢を表示させ(S664:新選択肢の表示ステップ)、操作者又は乳幼児が選択肢の1つのカードを選択すると、新図柄を表示し(S665:新図柄の表示ステップ)、増加処理部113は、新図柄を記憶部12に保存する(S666:図柄増加ステップ)。S664の新選択肢の表示ステップ、S665の新図柄の表示ステップ、S666の図柄増加ステップは、前述のS644の新選択肢の表示ステップ、S645の新図柄の表示ステップ、S646の図柄増加ステップと同様である。
【0077】
図柄増加ステップ(S666)の後、Qを0とする(Q=0、S667)。そして、TOPボタン84がタップされると(S649)、制御部11は、画面14にメニュー表示30を表示する(S700)。TOPボタン84ではなく、記録ボタン85がタップされると(S669)、制御部11は、画面14に表示させる記録モードに切り替える(C)。
【0078】
S664〜S666は、乳幼児が所定回数だけ連続してトイレに座ることができ、且つ、乳幼児がトイレで排泄することができた回数に応じて実行される。例えば、Ti=2、Tp=5とした場合、トイレに6回連続して座ることができたという事象が2回起こると、S642においてI=2となる。乳幼児がトイレで排泄することができた回数に応じて新選択肢の表示(S664)を行う。つまり、トイレトレーニングに慣れていない段階の乳幼児の場合には、トイレに座ることができたという状態がトイレトレーニングの成功となるが、トイレトレーニングに慣れてきた乳幼児は、トイレに座ることは簡単に行うことができるため、トイレで排泄をすることができた場合にトイレトレーニングの成功とすることが望ましい。そのため、トイレに所定回数連続して座ることができた乳幼児の場合には、トイレで所定回数排泄することができたことを褒めてあげることにして、乳幼児のトイレトレーニングの意欲を向上させやすくしている。また、乳幼児は、トイレトレーニングに成功するほど新しい図柄を見ることができるため、トイレトレーニングに飽きてしまう恐れをより軽減させることができる。
【0079】
<<記録>>
次に、記録モード(C)に切り替えた場合の記録の流れについて説明する。
図6は、本実施形態の記録の流れについて説明する図である。
図16は、記録リスト100を説明する図である。まず、制御部11は、画面14に記録リスト100を表示する(S50:記録リストの表示ステップ)。記録リスト100には、複数のトイレの記録101a、101bと、カレンダーボタン102、戻るボタン103、記録するボタン104、卒業ボタン105、ふりかえりボタン106が設けられている。
【0080】
トイレの記録101a、101bには、記録した結果を表すアイコン101m、101n、101p、101q、101r、101sと、褒め表示画像101t、コメント欄101uが表示されている。記録した結果を表すアイコンのうち、アイコン101mは声かけが乳幼児、操作者のいずれかからなされたものかを表しており、アイコン101nはオムツやパンツに排泄したこと又はオムツを交換したことを表しており、アイコン101pはトイレに行くことができた(トイレに座ることができた)ことを表しており、アイコン101qは、トイレで排泄することができたことを表しており、アイコン101rは、うんちをしたことを表しており、アイコン101sは、おしっこをしたことを表している。
【0081】
図16において、トイレの記録101aは、アイコン101mが操作者であることと、アイコン101nを表示していることから、操作者から乳幼児に対して声かけを行い、おむつを交換したことを示している。なお、トイレの記録101aでは、トイレに行くことができていないため、褒め表示画像101tを取得しておらず、「No Image」となっている。トイレの記録101bは、アイコン101mが乳幼児であることと、アイコン101n、アイコン101p、アイコン101q、アイコン101sを表示していることから、乳幼児から操作者に対して声かけを行い、トイレに行くことができ、トイレで排泄をすることができ、おしっこをしたことを示している。また、トイレで排泄することができたため、トイレトレーニングに成功したときに取得した褒め表示画像101tを表示している。このように記録リスト100を見ることで、操作者や乳幼児はトイレトレーニングの経過を確認することができる。
【0082】
記録リスト100が表示されると、制御部11は、日付が変わったかどうかを判定する(S50a)。日付が変わっている場合には(S50aがYES)、N1〜N4を0にして(S50b)画面の切換を待つ(S51)。N1〜N4は、行動項目毎に達成した回数であり、詳細は後述する。日付が変わっていない場合には(S50aがNO)、画面の切換を待つ(S51)。
【0083】
記録リスト100に表示されたカレンダーボタン102は「カレンダー画面へ進む」ボタン、記録するボタン104は「入力画面へ進む」ボタン、卒業ボタン105は「トイレトレーニングを卒業し、トイレトレーニングプログラムを終了する」ボタン、画面を切り替えるボタン、戻るボタン103はメニュー表示30を表示させるボタン、ふりかえりボタン106は、「集計表示へ進む」ボタンである。
【0084】
操作者によってカレンダーボタン102がタップされると、制御部11は、画面を切り替えて(S51)、カレンダー表示110を表示する(S521)。
図17は、カレンダー表示110を説明する図である。カレンダー表示110は、1か月のトイレトレーニング結果の概略を確認することができる。例えば、
図17に示すように、2016年9月15日と19日は花丸が記されている。これはトイレトレーニングに成功した回数が特に多かった日である。また、14日、17日、18日には丸が記されており、この日はトイレトレーニングに1回でも成功した日を示している。この花丸や○を記載するトイレトレーニングの成功頻度は、適宜変更することができる。操作者によってカレンダー表示110内の所定の日付をタップされると(S522:日付選択ステップ)、制御部11は入力画面120を表示する。
【0085】
操作者によって記録するボタン104がタップされると、制御部11は画面を切り替えて(S51)、入力画面120を表示する。
図18は、入力画面120を説明する図である。入力画面120は、乳幼児のトイレトレーニングのときの様子について入力する画面である。
図18に示すように、入力画面120には、画面14の上部中央にトイレトレーニングを行った日付を示す日付121、上部左側に記録リスト100を表示させる戻るボタン122、下部左側に本日中のトイレトレーニングの回数を表示する回数表示123が設けられている。画面14の下部に操作者が感想やメモを入力するメモ欄124と、入力画面120での登録が終了した際にタップする登録ボタン126が設けられている。また、画面14の中央部には、トイレトレーニングの様子について各項目を入力するアイコン125が設けられている。
【0086】
アイコン125は、難易度の異なる乳幼児のトイレトレーニングの行動項目毎に達成度合いを入力するものであり、上から『いつした?』『声かけ』『トイレに行く』『トイレでした』『オムツ交換』『おしっこ』『うんち』の文字がそれぞれ左側に示され、これらに対応して入力又は選択するためのアイコン125が右側に設けられている。例えば、『いつした?』に対応してアイコン125aには、時間を入力する。『声かけ』に対応したアイコン125bには、操作者が乳幼児に対してトイレトレーニングを促す声かけを行った場合には右側の『おや』を操作者が選択し、乳幼児が操作者に対してトイレに行くことの声かけを行った場合には左側の『こども』を操作者が選択してタップする。同様に、『トイレに行く』に対応したアイコン125cが設けられ、『トイレに行く』は、乳幼児がトイレに行くことができたか、トイレに座ることができたかどうかを操作者が選択してタップする。トイレに行った、トイレに座ることができた場合には、『行った』が選択される。『トイレでした』『オムツ交換』『おしっこ』『うんち』も同様にそれぞれ対応したアイコン125d、125e、125f、125gが設けられている。『トイレでした』は、乳幼児がトイレで排泄することができたかどうか、『オムツ交換』は、オムツ交換をしたかどうか、『おしっこ』『うんち』は、それぞれ排泄したものを操作者が選択してタップする。なお、コメント欄124への入力は任意である。
【0087】
操作者によって登録ボタン126がタップされると、入力画面120の入力が終了し、入力受付処理部116は入力された内容を受け付けて(S525:記録完了ステップがYES)、連続してトイレに行ったかどうかの判定と(S526)、項目毎に達成した回数を表示させるための集計処理(C1)を行う。集計処理(C1)については後述する。連続してトイレに行ったかどうかの判定は、前回のトイレトレーニングの結果を参照して行い、具体的には、前回のトイレトレーニングにおいて入力画面120で『トイレに行く』に対応したアイコン125cで『行った』が選択され、今回も入力画面120のアイコン125cで『行った』が選択された場合には、P=P+1となる(S527)。Pは、乳幼児が連続してトイレに座った回数をカウントした変数であり、入力画面120でのアイコン125cへの入力結果に応じてPが増加する。なお、連続してトイレに行っていないと判定された場合(S526がNO)には、P=0にして(S537)、後述のR=R+1とするS530に進む。
【0088】
P=P+1(S527)に続いて、トイレで排泄したかどうかの判定を行う(S528)。トイレで排泄をしたかどうかの判定は、入力画面120で『トイレでした』に対応したアイコン125dで『した』が選択された場合に、Q=Q+1として(S529)、R=R+1(S530)へ進む。Qは、乳幼児がトイレで排泄することができた回数をカウントした変数であり、入力画面120のアイコン125dへの入力結果に応じてQが増加する。なお、トイレで排泄していないと判定された場合(S528がNO)には、Qを増加させることなく、R=R+1(S530)へ進む。
【0089】
Rは、乳幼児のトイレトレーニングの様子について入力画面120に入力をした回数をカウントした変数であり、入力画面120における登録ボタン126を押す回数に応じて増加する。つまり、乳幼児がトイレトレーニングに成功し、褒め表示画像を取得した場合だけでなく、乳幼児がトイレに行くことを拒んだ場合においても、操作者はその様子を入力画面120に入力することでRが増加する。
【0090】
S530の後、RがTrかどうかを判定する(S531)。RがTrでない場合は(R≠Tr)、記録リスト100を画面14に表示する。RがTrである場合は(R=Tr)、RをリセットしてR=0とし(S532)、増加処理部113は、記憶部12に格納された図柄とは異なる新しい図柄を増加させる(S533:図柄増加ステップ)。例えば、Tr=5とした場合、乳幼児のトイレトレーニングが成功しない場合であても、操作者がその乳幼児の様子を記録することでRが増加し、R=5とすることも可能である。操作者の記録回数に応じて新しい図柄を増加させるため、褒め表示73に表示させることができる選択用図柄71や装飾図柄62が増え、操作者は褒め表示73を装飾させる楽しみをより増すことができる。
【0091】
そして、図柄増加処理(S533)の後、記録モード(C)の最初の表示である記録リスト100を画面14に表示する。
【0092】
なお、乳幼児のトイレトレーニングの様子についての記録は、乳幼児のトイレトレーニングの前であっても後であってもよく、トイレトレーニングから一定時間経過したときであってもよい。
【0093】
また、操作者の記録回数に応じて図柄を増やしたが(S529〜S531)、新しい図柄が増えたことに操作者や乳幼児が気付かない恐れがある。そのため、撮影モード(D)から撮影用画面を表示させたときに(S60)、図柄増加ステップ(S533)で増加した図柄を装飾図柄62として自動的に画面14に表示させることにしてもよい。これによって、操作者は、乳幼児のトイレトレーニングの様子を記録する意欲をより向上させることができる。
【0094】
さらに、1回のトイレトレーニングにおいて、記録回数に応じた図柄増加ステップ(S533)と、乳幼児のトイレトレーニングの達成度合いに応じた図柄増加ステップ(S646、S666)の両方が実行させない禁止処理を実行させてもよい。1回のトイレトレーニングで新しい図柄を複数回表示させて、新しい図柄が増加しないトイレトレーニングの場合が多い場合よりも、1回のトイレトレーニングで1個とし、トイレトレーニングの度に図柄が増加しやすい状態の方が、乳幼児や操作者にとってもトイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させ、継続させやすくなる。
【0095】
操作者によってふりかえりボタン106がタップされると、制御部11は、画面を切り替えて(S51)、集計表示200を表示する。
図19は、集計表示150について説明する図である。集計表示150は、複数の行動項目毎に達成した回数を表示させたものである。以下の説明において、端末1の操作者を「おや」又は「親」ともいい、乳幼児を「こども」ともいう。
【0096】
図19に示すように、集計表示150には「本日のトイレの様子」の文字が表示されている。集計表示は、操作者が集計表示150を視認した日における行動項目毎に達成した回数(N1〜N4)を示したものである。
図6に示すS50a〜S50bにおいて、日付が変わったときには、行動項目毎の達成回数(N1〜N4)を0にすることで、1日分の集計が表示される。例えば、操作者が18時に集計表示150を視認している場合には、当日の0時から18時までの行動項目毎の達成回数が表示される。
【0097】
本実施形態において、複数の行動項目は、「声かけをした」、「トイレに行った」、「トイレでした」であり、具体的には、「声かけ」は操作者から声かけをしたこと、又は乳幼児から操作者にトイレに行く旨の声かけをしたことであり、「トイレに行った」はトイレに行くことができた、トイレに座ることができたことであり、「トイレでした」はトイレで排泄をすることができたことである。
【0098】
集計表示150には、画面14の中央部に、左側から順に声かけした回数の集計151と、トイレに行った回数の集計152と、トイレでした回数の集計153が設けられており、各集計(151、152、153)の下部には、声かけした回数ボタン151a、トイレに行った回数ボタン152a、トイレでした回数ボタン153aがそれぞれ設けられている。各集計(151、152、153)より上側にコメント154と、画面14の上部左側に記録リスト100を表示させる戻るボタン155が設けられている。各集計(151、152、153)には、それぞれ回数を示すアイコン151b、151c、152b、153bが表示されている。
【0099】
各集計(151、152、153)の流れについて
図20を用いて説明する。
図20は、本実施形態の集計処理の流れについて説明する図である。
図18に示す入力画面120の登録ボタン126がタップされて、
図6に示す記録完了ステップがYESとなると(S525)、集計表示処理部117は、
図20に示す集計処理(C1)を行う。
【0100】
集計処理(C1)は、入力画面120で各アイコン125を選択した入力結果を集計する処理である。具体的には、集計表示処理部117は、声かけが乳幼児からされたか(S70)、トイレに行ったか(S80)、トイレで排泄したか(S90)をそれぞれ判定する。
【0101】
入力画面120のアイコン125bにおいて操作者を示す「おや」が選択された場合には(S70がNO)、N1=N1+1として(S71)、N1がTn1の倍数(所定回数)であるかどうかを判定する(S72)。N1は、「操作者から乳幼児に対してトイレトレーニングを促す声かけを行う」という行動項目を達成した回数である。N1がTn1の倍数である場合には(S72がYes)、F1=1として(S73)、記録リスト100に戻る。N1がTn1の倍数ではない場合には(S72がNO)、記録リスト100に戻る。
【0102】
同様に、アイコン125bにおいて操作者を示す「こども」が選択された場合には(S70がYES)、N2=N2+1とし(S74)、N2がTn2の倍数であるかどうかを判定する(S75)。N2は、「乳幼児から操作者に対してトイレトレーニングを行う声かけを行う」という行動項目を達成した回数である。N2がTn2の倍数である場合には(S75がYES)、F2=1として(S76)、記録リスト100に戻る。N2がTn2の倍数ではない場合には(S75がNO)、記録リスト100に戻る。
【0103】
例えば、Tn1=4とした場合、アイコン125bで、「おや」が選択され(S70がNO)、アイコン125bで「おや」を選択した回数(N1)が4である場合には(S72がYES)、F1=1として(S73)、記録リスト100に戻る。アイコン125bで「おや」を選択した回数(N1)が2である場合には(S72がNO)、記録リスト100に戻る。
【0104】
集計表示処理部117は、乳幼児がトイレに行ったかどうかを判定し(S80)、入力画面120のアイコン125cにおいて、「行った」が選択された場合には(S80がYES)、N3=N3+1として(S81)、N3がTn3の倍数であるかどうかを判定する(S82)。N3は、「乳幼児がトイレに行った又はトイレに座ることができた」という行動項目を達成した回数である。N3がTn3の倍数である場合には(S82がYES)、F3=1として(S83)、記録リスト100に戻る。N3がTn3の倍数ではない場合には(S82がNO)、記録リスト100に戻る。入力画面120のアイコン125cにおいて、「行かない」が選択された場合には(S80がNO)、記録リスト100に戻る。
【0105】
例えば、Tn3=3とした場合、入力画面120のアイコン125cで「行った」が選択され(S80がYES)、アイコン125cで「行った」を選択した回数(N3)が3である場合には(S82がYes)、F3=1とする(S83)。アイコン125cで「行った」を選択した回数(N3)が1である場合には(S82がNO)、記録リスト100に戻る。
【0106】
S80〜S83と同様に、集計表示処理部117は、乳幼児がトイレで排泄したかどうかを判定し(S90)、入力画面120のアイコン125dにおいて、「した」が選択された場合には(S90がYES)、N4=N4+1として(S91)、N4がTn4の倍数であるかどうかを判定する(S92)。N4は、「乳幼児がトイレで排泄することができた」という行動項目を達成した回数である。N4がTn4の倍数である場合には(S92がYES)、F4=1として(S93)、記録リスト100に戻る。N4がTn4ではない場合には、記録リスト100に戻る。
【0107】
続いて、
図21を用いて集計表示150の表示の流れについて説明する。
図21は、本実施形態の集計表示の流れについて説明する図である。
図16に示す記録リスト100の下部のふりかえりボタン106がタップされると、集計表示処理部117は、声かけした回数(N1+N2)を声かけした回数の集計151に表示し(S551)、トイレに行った回数(N3)をトイレに行った回数の集計152に表示し(S552)、トイレで排泄した回数(N4)をトイレでした回数の集計153に表示する(S553)。
【0108】
具体的には、
図19に示すように、声かけした回数の集計151には、「おや」から声かけした回数として、2つの母親を示すアイコン151bと(N1=2)、2つの子供を示すアイコン151cを(N2=2)、縦に4つ並べて表示されている(N1+N2=4)。トイレに行った回数の集計152は、トイレを示すアイコン152bが3つ(N3=3)縦に並べて表示されている。トイレで排泄した回数153も、便器を示すアイコン153bが1つ(N=1)表示されている。
図19の集計151、152、153においては、各6個ずつアイコン(151b、151c、152b、153b)を縦に並べて表示することができる。
【0109】
続いて、メッセージ表示処理部118は、F4が1か否かを判定する(S554)。集計処理(
図20参照)おいて、F4が1である場合には(S554がYES)、画面14にメッセージM4を表示させて(S555)、F4=0とする(S556)。
【0110】
メッセージM4は、子供がトイレで排泄するという行動項目について達成した回数が所定回数(Tn4)に達した場合に、
図19のメッセージ154に表示させるメッセージである。メッセージM4は、
図22Aに示す行動項目全てに対応したメッセージ群から選択されたメッセージと、
図22Bに示す「トイレで排泄した」という行動項目に対応して準備されたメッセージ群から選択されたメッセージとが組み合わされた文章である。
【0111】
図22Aは、行動項目全てに対応したメッセージ群を説明する図である。
図22Bは、複数の行動項目毎に準備されたメッセージ群を説明する図である。
図22Aに示す行動項目全てに対応したメッセージ群と
図22Bは、複数の行動項目毎に準備されたメッセージ群は、予め記憶部12に格納されたメッセージデータである。
【0112】
例えば、
図22Aの「すごいすごい!」と
図22Bの「トイレでできたね!」とを組み合わせて、「トイレでできたね!すごいすごい!」をメッセージM4として集計表示150(
図19)のメッセージ154に表示させる。
【0113】
F4が1ではない場合は(S554がNO)、メッセージ表示処理部118はF2が1か否かを判定する(S557)。集計処理において、F2が1である場合には(S557がYES)、画面14にメッセージM2を表示させて(S558)、F2=0とする(S559)。
【0114】
メッセージM2は、子供から親に対して声かけをするという行動項目について達成した回数が所定回数(Tn2)に達した場合に、操作者を褒めるために
図19のメッセージ154に表示させるメッセージである。メッセージM2は、メッセージM4と同様に、
図22Aに示す行動項目全てに対応したメッセージ群から選択されたメッセージと
図22Bに示す「こどもからの声かけ」という行動項目に対応して準備されたメッセージ群から選択されたメッセージとが組み合わされた文章である。例えば、
図22Aの「やったね!」と
図22Bの「○○くんからの声かけができているね!」とを組み合わせて、「○○くんからの声かけができているね!やったね!」を集計表示150のメッセージ154に表示させる。なお、○○には、個人情報入力表示20において入力した乳幼児の名前を表示させる。
【0115】
F2が1ではない場合は(S557がNO)、メッセージ表示処理部118はF3が1か否かを判定する(S560)。集計処理において、F3が1である場合には(S560がYES)、画面14にメッセージM3を表示させて(S561)、F3=0とする(S562)。
【0116】
メッセージM3は、子供がトイレに行った(座った)という行動項目について達成した回数が所定回数(Tn3)に達した場合に、操作者を褒めるために
図19のメッセージ154に表示させるメッセージである。メッセージM3は、メッセージM4、M2と同様に、
図22Aに示す行動項目全てに対応したメッセージ群から選択されたメッセージと
図22Bに示す「トイレに行った」という行動項目に対応して準備されたメッセージ群から選択されたメッセージとが組み合わされた文章である。例えば、
図22Aの「この調子!」と
図22Bの「トイレに行くことができているね!」とを組み合わせて、「トイレに行くことができているね!この調子!」を集計表示150のメッセージ154に表示させる。
【0117】
F3が1ではない場合は(S560がNO)、メッセージ表示処理部118は、F1が1か否かを判定する(S563)。集計処理において、F1が1である場合には(S563がYES)、画面14にメッセージM1を表示させて(S564)、F1=0とする(S565)。
【0118】
メッセージM1は、親から子供に対して声かけをするという行動項目について達成した回数が所定回数(Tn1)に達した場合に、操作者を褒めるために
図19のメッセージ154に表示させるメッセージである。メッセージM1は、メッセージM2〜4と同様に、
図22Aに示す行動項目全てに対応したメッセージ群から選択されたメッセージと
図22Bに示す「親からの声かけ」という行動項目に対応して準備されたメッセージ群から選択されたメッセージとが組み合わされた文章である。例えば、
図22Aの「頑張ってるね」と
図22Bの「親からの声かけがたくさんできているね!」とを組み合わせて、「親からの声かけがたくさんできているね!頑張ってるね」を集計表示150のメッセージ154に表示させる。
【0119】
メッセージM1〜M4のいずれかが表示されると、操作者は、各メッセージM4〜M1に対応したトイレトレーニングに関する行動項目のいずれかを所定回数達成することができたことについて褒められていることを認識することができる。
【0120】
ここで、本実施形態においては、メッセージM1〜M4を、操作者である保護者等を褒めるためのメッセージとしている。これは、一般的なトレーニングは異なる、トイレトレーニングの特殊性に基づくものである。成人を対象とした一般的なトレーニングについては、トレーニングを行う成人が、自らの意思でトレーニングを開始し、自らがコンピューターを操作する操作者となり得る。このため、トレーニングを継続させるためには、トレーニングを行う者(成人)を褒めればよい。これに対して、トイレトレーニングは、トイレトレーニングを行う乳幼児は、自らの意思でトイレトレーニングを開始することは困難であり、自らがコンピューターを操作する操作者となり得ることも困難である。それ故、トイレトレーニングの場合は、トイレトレーニングを行う乳幼児ではなくその保護者等がトイレトレーニングを開始し、保護者等がコンピューターを操作する操作者となる。したがって、トイレトレーニングの場合は、乳幼児を褒めるよりも(乳幼児を褒めること自体は有効である)、操作者である保護者等を褒める方が、より効果的にトイレトレーニングの目的を達成することが可能となる。
【0121】
また、トイレトレーニングは、一朝一夕で習得できるものではなく、段階的に習得していくものであるため、保護者等は、焦らず、じっくりと乳幼児とともに取り組む必要があるが、乳幼児がトイレで排泄をするという最終目標を「達成」とすると、操作者である保護者等は、トイレトレーニングの経過や乳幼児の成長を認識することが難しく、乳幼児の成長に苛立ちや焦りを感じてしまう恐れがある。
【0122】
この点、本実施形態においては、乳幼児及び操作者のトイレトレーニングに関する「難易度の異なる」4つの行動項目毎に達成することができたか否かを判断し、各行動項目の達成することができた回数に応じて、操作者を褒めて、その努力を労うメッセージM1〜M4を表示する。つまり、トイレトレーニングを一人で行うことができない乳幼児に付き添ってあげた操作者に対して、難易度に応じた節目毎にメッセージM1〜M4のいずれかを表示することで、トイレトレーニングの途中段階において細やかに、操作者を褒めてあげることができる。また、トイレトレーニングを行う乳幼児に毎回付き添っていて、乳幼児の成長に気が付きにくい保護者等の操作者であっても、各行動項目を所定回数達成することでその乳幼児の成長を確認することができるため、トイレトレーニングに対する焦りや苛立ちを軽減させることができる。例えば、より難易度の低い行動項目である「トイレに行った」について、所定回数Tnを3とし、「トイレに行った」を達成した回数が6回目の場合には(N3=6)、所定回数(Tn3)の倍数となり、操作者を褒めるメッセージM3を表示させる。たとえ「トイレで排泄した」という行動項目が達成できなかったとしても、「トイレに行った」という行動項目によってメッセージM3が表示されるから、操作者の乳幼児の成長に対する焦りや苛立ちを軽減させることができ、トイレトレーニングを継続させやすくすることができる。また、乳幼児に関する行動項目(乳幼児行動項目)だけでなく、操作者に関する行動項目(操作者行動項目)についての達成回数に応じたメッセージM1を表示させることで、操作者を褒めると同時に、操作者の頑張りを理解している理解者としての役割を担うことができる。
【0123】
また、メッセージM1〜M4には
図22Bに示した行動項目毎のメッセージ群から選択されたメッセージが含まれているため、メッセージM1〜M4は行動項目毎に異なるメッセージとなる。そのため、例えば、操作者は、
図22Aに示す行動項目全てに対応したメッセージ群のみからなるメッセージで褒められた場合よりも実体験に即したメッセージを読むことができるため、褒められていることをより実感しやすくなる。
【0124】
さらに、
図22Aに示す行動項目全てに対応したメッセージ群から選択されたメッセージと、
図22Bに示す行動項目毎のメッセージ群から選択されたメッセージ群とを組み合わせたメッセージM1〜M4とすることで、表示することができるメッセージのバリエーションを増やすことができ、操作者が飽きてしまう恐れを軽減し、トイレトレーニングを継続させやすくすることができる。
【0125】
なお、所定回数Tn(Tn1〜Tn4)を、乳幼児の成長段階やトイレトレーニングの段階に応じて変更することができる。また、各行動項目について達成した回数についての所定回数Tnを、それぞれ各行動項目に対応して異なる数にすることができ、行動項目の難易度に応じて変更することができる。この場合、より難易度が低い行動項目(第1行動項目)の所定回数Tnを、より難易度が高い行動項目(第2行動項目)の所定回数Tnより多くすることが好ましい。例えば、より難易度の低い行動項目である「トイレに行った」の所定回数Tn3を3とし(Tn=3)、より難易度が高い行動項目である「トイレで排泄した」の所定回数Tn4を1(Tn=1)とすることが好ましい。これによって、操作者は乳幼児の成長に応じてメッセージM3、M4を見ることができるため、トイレトレーニングを継続させやすくなる。
【0126】
また、各行動項目は操作者に関する行動項目と乳幼児に関する行動項目とがあり、操作者に関する行動項目における所定回数Tnを、乳幼児に関する行動項目における所定回数Tnより多くすることが好ましい。本実施形態においては、「親からの声かけ」は操作者に関する行動項目であり、「子供からの声かけ」「トイレに行った」「トイレでした」は乳幼児に関する行動項目である。例えば、「親からの声かけ」に関する所定回数Tn1を4とし、「子供からの声かけ」に関する所定回数Tn2を2とするように、乳幼児に関する行動項目における所定回数Tnがより少なくすることが好ましい。一般に、操作者に関する行動項目より乳幼児に関する行動項目の方が、難易度が高いため、乳幼児に関する行動項目の所定回数を低くすることで、乳幼児の行動を褒める機会をより増やすことができ、操作者は乳幼児の成長をより実感することができる。
【0127】
さらに、本実施形態においては、F4(N4)、F2(N2)、F3(N3)、F1(N1)の優先順位をもってメッセージM4〜M1を選択させる優先度とすることが好ましい。つまり、F4の「トイレで排泄した」ことを最も難易度が高い行動項目とし、次いで、F2の「こどもから声かけをした」こと、F3の「トイレに行った」こと、F1の「親から声かけをした」ことの順に難易度が高い行動項目として、メッセージM4、メッセージM2、メッセージM3、メッセージM1の順に表示させる優先度としている。つまり、1回のトイレトレーニング中において、より難易度の低い行動項目である「トイレに行った」を達成した回数N3と、より難易度が高い行動項目である「トイレで排泄した」を達成した回数N4が、それぞれ所定回数Tn3の倍数(第1所定回数)、Tn4の倍数(第2所定回数)となったには、「トイレに行った」に対応するメッセージM3を表示せずに、「トイレで排泄した」に対応するメッセージM4を表示させることが好ましい。このように、より難易度が高い行動項目を達成したことを褒めるメッセージを優先して表示させることで、操作者の頑張りをより称えることができる。
【0128】
なお、メッセージ表示処理部118は、メッセージM1〜M4のいずれか1つを表示させた後(S555、S558、S561、S564)、再度、入力画面120における登録記録完了(S525のYES)を経て、メッセージM1〜M4のいずれか1つを表示させる際には(S555、S558、S561、S564)、連続して同じメッセージを表示させないことが好ましい。例えば、Tn3が1の場合において、入力画面120において「トイレでした」を選択し(
図20のS90)、メッセージM4を表示した後、再度入力画面120において「トイレでした」を選択した場合には(
図20のS90)、メッセージM4は、前回とは異なるメッセージを
図22A及び
図22Bを選択して表示させる。これによって、操作者が同じメッセージを連続して読むことを防ぎ、トイレトレーニングに飽きてしまう恐れを軽減させることができる。
【0129】
F4=0(S556)、F2=0(S559)、F3=0(S562)、F1=0(S565)のいずれかの処理が行われると、又はF1が1ではない場合(S563がNO)には、声かけした回数ボタン151aが押されたか否かの判定(S566)、トイレに行った回数ボタン152aが押されたか否かの判定(S569)、トイレでした回数ボタン153aが押されたかの判定(S572)、又は戻るボタンが押されたかの判定(S575)を行う。戻るボタン155がタップされると(S575がYES)、記録リスト100に戻る。
【0130】
声かけした回数ボタン151aが押されたか否かを判定し(S566)、
図19の声かけボタン151aがタップされると(S566がYES)、声かけした回数の時系列表示170を表示する(S567)。
図23は、声かけした回数の時系列表示170を説明する図である。
図23に示すように、声かけした回数の時系列表示170には、画面14の中央部に2つの棒グラフが表示されており、上側は時間別の回数171を示し、下側は1日の累計回数172を示している。時間別の回数171は本日中の時間別の声かけの回数であり、1日の累計回数172は本日を含め10日間の声かけした回数の累計であり、それぞれ子供から親への声かけ回数と親から子供への声かけ回数を表示している。操作者が声かけした回数の時系列表示170を見ることで、声かけの回数や傾向を把握しやすくなる。
【0131】
また、画面14の上部に、時間別の回数の結果に応じたメッセージ173を表示させる。メッセージ173は、「○○時に親子の声かけが1番多くできてるね!」のメッセージと、
図22Aに示した行動項目全てに対応したメッセージ群から2つを選択した文章を組み合わせたものである。○○には、時間別の回数171の結果から最も頻度の高い時間を表示する。例えば、
図23に示すように、11時が最も声かけした頻度が高い時間である場合には、行動項目全てに対応したメッセージ群から「いいね!いいね!」と「うれしくなっちゃう」の2つを選択して、「11時に親子の声かけが1番多くできてるね!いいね!いいね!うれしくなっちゃう」をメッセージ173として表示する。メッセージ173のメッセージデータは、記憶部12に予め保存されている。声かけした回数の時系列表示170を見た操作者は、声かけの回数の傾向を知ると同時に、メッセージ173によって励まされたり、褒められていることを感じたりすることができる。
【0132】
画面14の上部左側の戻るボタン174がタップされると(S568がYES)、集計表示150に戻る。
【0133】
トイレに行った回数ボタン152aが押されたか否かを判定し(S569)、
図19のトイレに行った回数ボタン152aがタップされると(S569がYES)、トイレに行った回数の時系列表示180を表示する(S570)。
図24は、トイレに行った回数の時系列表示180を説明する図である。
図24に示すように、トイレに行った回数の時系列表示180には、画面14の中央部に2つのグラフが表示されており、上側は1日のトイレに行けた比率181、下側は1日のトイレに行けた回数182を示されている。1日のトイレに行けた比率181は、本日中の入力画面120で登録ボタン126が押された回数に対するトイレに行った回数N3の割合を折れ線グラフで示し、1日のトイレに行けた回数182は、本日を含め10日間のトイレに行った回数の累計を示している。
【0134】
また、画面14の上部に、1日のトイレに行けた比率に応じたメッセージ183を表示させる。メッセージ183は、「○○%トイレに行けました!」のメッセージと、その比率に対応させた言葉とを組み合わせて表示させる。比率に対応させた言葉は、0〜29%の場合には「焦らず、進めてね」、30〜49%の場合には「頑張ってるね」、50〜79%の場合には「素晴らしい!」、80〜100%の場合には「大変すばらしい!」である。例えば、
図24に示すように、1日のトイレに行けた比率が30%の場合には、「30%トイレに行けました!頑張ってるね」のメッセージ183を表示する。メッセージ183のメッセージデータは、記憶部12に予め保存されている。トイレに行った回数の時系列表示180を見た操作者は、乳幼児がトイレに行く傾向や成長度合いを知ることができると同時に、メッセージ183によって励まされたり、褒められていることを感じたりすることができる。
【0135】
画面14の上部左側の戻るボタン184がタップされると(S571がYES)、集計表示150に戻る。
【0136】
トイレでした回数ボタン153aが押されたか否かを判定し(S572)、
図19のトイレでした回数ボタン153aがタップされると(S572がYES)、トイレでした回数の時系列表示190を表示する(S573)。
図25は、トイレでした回数の時系列表示190を説明する図である。
図25に示すように、トイレでした回数の時系列表示190には、画面14の中央部に2つのグラフが表示されており、上側は1日のトイレでした比率191、下側は1日のトイレでした回数192を示されている。1日のトイレでした比率191は、本日中の入力画面120で登録ボタン126が押された回数に対するトイレでした回数N4の割合を折れ線グラフで表示し、1日のトイレでした回数192は、本日を含め10日間のトイレに行った回数の累計を示している。
【0137】
また、画面14の上部に、1日のトイレでした比率に応じたメッセージ193を表示させる。メッセージ193は、「○○%トイレで成功しました!」と、メッセージ183と同様に、比率に対応させた言葉とを組み合わせて表示させる。メッセージ193のメッセージデータは、記憶部12に予め保存されている。例えば、
図25に示すように、1日のトイレでした比率が17%の場合には、「17%トイレで成功しました!焦らず、進めてね」を表示する。トイレでした回数の時系列表示190を見た操作者は、乳幼児がトイレで排泄する傾向や乳幼児の成長度合いを知ることができると同時に、メッセージ193によって励まされたり、褒められていることを感じたりすることができる。
【0138】
画面14の上部左側の戻るボタン194がタップされると(S574がYES)、集計表示150に戻る。
【0139】
なお、各行動項目の達成回数(N1〜N4)や、各所定回数(Tn1〜Tn4)によっては、画面14に表示された集計表示100にメッセージM1〜M4が表示されない場合もある。このような場合には、メッセージ154の部分は空欄となる。
【0140】
メッセージ154の部分が空欄になる場合は、メッセージ154の部分に、メッセージM1〜M4とは異なるメッセージMd(不図示)を記憶部12に格納しておき、適宜表示させてもよい。操作者がメッセージ154の部分が空欄となっている集計表示150を見た際に、落胆してしまう恐れを軽減するためである。メッセージM1〜M4は操作者を褒めるためのメッセージであったが、メッセージMdは操作者を応援する言葉が好ましい。但し、メッセージM1〜M4がメッセージ154に表示された場合に、「褒められている」という特別な感情を操作者に感じさせるために、メッセージ154の部分を空欄にしたり、メッセージMdを控えめな表現にしたりすることが好ましい。
【0141】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
【0142】
上述の実施形態においては、集計表示150に表示させる行動項目として、「声かけをしたこと」、「トイレに行ったこと」、「トイレで(排泄)したこと」の3つの達成回数を表示させたが、これに限られない。行動項目の内容や集計表示150に表示させる行動項目の数は任意に変更することができる。例えば、「トイレで水を流した」等のトイレトレーニングに関する他の行動項目でもよいし、集計表示150に表示させる行動項目の数も2つであってもよく、4つ又は5つであってもよい。
【0143】
また、上述の実施形態においては、メッセージM1〜M4を、
図22Aに示す行動項目全てに対応したメッセージ群から選択されたメッセージと、
図22Bに示す行動項目に対応して準備されたメッセージ群から選択されたメッセージとが組み合わされた文章としたが、これに限られない。メッセージM1は、行動項目全てに対応したメッセージ群から選択されたメッセージのみであってもよいし、行動項目に対応して準備されたメッセージ群から選択されたメッセージのみであってもよい。また、それぞれ複数のメッセージを複数組み合わせてもよい。
【0144】
さらに、本実施形態においては、記憶部12内に格納された行動項目全てに対応したメッセージ群と、行動項目に対応して準備されたメッセージ群から選択して組み合わせたメッセージM1〜M4としたが、これに限られない。例えば、通信部15がネットワークを介して外部から新しいメッセージを受信して表示させるものであってもよい。
【0145】
上述の実施形態においては、Tp及びTqを固定値として説明したが、これに限られない。乳幼児の成長やトイレトレーニングの段階に応じてそれぞれ変更することができる。例えば、乳幼児がトイレトレーニングを始めたばかりの場合は、Tp=3、Tq=2とすることで、4回連続してトイレに行くことができた場合に増加処理(S646)を行うため、トイレに行くことができたということを褒める機会を増やすことができる。一方、乳幼児がトイレトレーニングに慣れてきて、トイレに行くことはできるが、トイレで排泄することができない場合には、Tp=7、Tq=4とすることで、トイレで排泄することができたことをより多く褒めることができる。
【0146】
上述の実施形態においては、プログラム起動ステップ(S10)において、操作者がプログラムを起動させることにしたが、これに限られない。端末1内に時計やタイマーを備えて、所定時間になると制御部11が自動的にプログラムを起動させることにしてもよい。このようにすることで、操作者や乳幼児にトイレトレーニングを行う時間を知らせて、定期的にトイレトレーニングを促すことができる。
【0147】
さらに、制御部11は、プログラムの起動と同時に誘導表示を画面14に表示させてもよい(誘導表示処理ステップ)。
図26は、誘導表示200の一例を示す図である。誘導表示200は、乳幼児をトイレに誘導するための表示であり、トイレトレーニングを促すために、トイレを想起させるための静止画像、動画、又は静止画像と動画の組み合わせである。この誘導表示画像は、記憶部12に格納されている。画像や動画はキャラクターに限られず、所定の図形、絵、写真や映像等を表示してもよいし、メッセージ等の文字表示や効果音や音声などを伴っていてもよい。
図26に示すように、乳幼児が使用している吸収性物品に関連したキャラクター201がトイレに行く様子を表しているため、トイレを意識した乳幼児が、誘導表示200に示されたキャラクター201の行動を真似したくなるとトイレトレーニングへの意欲も向上する。例えば、
図19に示すようにあるキャラクター201が乳幼児を誘うような仕草をして、トイレに向かう様子の画像を用いることができる。これによって、乳幼児はトイレに行こうとする意識や意欲を持ちやすくなる。
【0148】
さらに、上述の実施形態においては、所定回数Tnをそれぞれ固定値として説明したが、これに限られない。乳幼児の成長に応じて、トイレトレーニングを行っている期間において、所定回数Tnを変更することができる。例えば、乳幼児に関する行動項目を達成した回数が一定数以上になった場合に、その乳幼児に関する行動項目の所定回数を増加させてもよい。このとき、操作者に関する行動項目の所定回数は、その操作者に関する行動項目について達成した回数に関わらず一定とすることが好ましい。具体的には、「親からの声かけ」についての所定回数(Tn1)は一定とするが、「子供からの声かけ」「トイレに行った」「トイレで排泄した」についての所定回数(Tn2、Tn3、Tn4)は、それぞれ一定数以上になった場合に、増加させてもよい。これによって、乳幼児の成長に応じてメッセージM2〜M4を表示させることができるため、トイレトレーニングの達成度合いに適したメッセージの表示が可能となり、操作者はトイレトレーニングを行う励みとすることができる。
【0149】
さらに、上記の実施形態は、プログラムが前述した各種の処理をコンピューター又はマイクロプロセッサに実行させることにより実現可能である。この場合、全ての処理をプログラムとして準備していてもよいし、一部の処理をハードウェアに処理させ残りの処理をプログラムとして準備していてもよい。
【0150】
また、実行可能なプログラムが記憶された非一時的なコンピューター可読媒体(non−transitory computer readable medium with an executable program thereon)を用いて、コンピューターにプログラムを供給することも可能である。なお、非一時的なコンピューターの可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、CD−ROM(Read Only Memory)等がある。
【課題】操作者の乳幼児の成長に対する焦りを軽減させ、トイレトレーニングを継続させる励みとして、子供がトイレで排泄をすることができるという最終目標を有効に達成させることにある。
【解決手段】入力部(13)及び表示部(14)を備えたコンピューター(1)に、トイレトレーニングに関する難易度の異なる複数の行動項目毎に、行動項目を達成したか否かの入力を受け付ける入力受付処理を実行させ、行動項目毎に達成した回数を表示させるための集計表示(150)を、表示部(14)に表示する集計表示処理を実行させ、複数の行動項目のうちのいずれか一つの行動項目について、達成した回数が所定回数に達した場合に、コンピューター(1)の操作者を褒めるためのメッセージ(154)を表示部(14)に表示させるメッセージ表示処理を実行させるトイレトレーニング用プログラムである。