特許第6221107号(P6221107)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6221107
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】制御装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 1/00 20060101AFI20171023BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20171023BHJP
   G06T 13/80 20110101ALI20171023BHJP
【FI】
   G06T1/00 200A
   G06F17/30 170B
   G06F17/30 220B
   G06T13/80 C
【請求項の数】11
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-25995(P2012-25995)
(22)【出願日】2012年2月9日
(65)【公開番号】特開2013-164650(P2013-164650A)
(43)【公開日】2013年8月22日
【審査請求日】2015年1月13日
【審判番号】不服2016-7769(P2016-7769/J1)
【審判請求日】2016年5月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(72)【発明者】
【氏名】藤縄 展宏
(72)【発明者】
【氏名】寺本 周太郎
【合議体】
【審判長】 清水 正一
【審判官】 鳥居 稔
【審判官】 小池 正彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−206239(JP,A)
【文献】 特開2011−245688(JP,A)
【文献】 特開2007−183754(JP,A)
【文献】 長田伊織,外1名,”ライフログとライフストリームサービスの連携によるコミュニケーション手法の提案と実現”,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2011)シンポジウム論文集,日本,一般社団法人情報処理学会,2011年7月6日,第2011巻,第1号,p.1444−1452
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 1/00, 13/00-13/80
G06F17/30
H04N 5/222-5/257
H04N 5/91-5/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の位置に関する情報、又は前記画像の色に関する情報に基づいて、複数のテキスト情報のうち、少なくとも1つのテキスト情報を選択してコメントを生成するコメント生成部と、
前記画像が記憶されている記憶場所に関する情報と前記コメントとを送信する送信部と、を備え、
前記コメント生成部は、前記記憶場所へのアクセス状態に基づいて選択する前記テキスト情報を変更する
制御装置。
【請求項2】
前記アクセス状態は、前記記憶場所へアクセスされた回数である
請求項に記載の制御装置。
【請求項3】
前記アクセス状態は、他機器から入力された前記画像に対するコメントである
請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記画像に対する評価は、他機器から入力された評価である
請求項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記評価は、前記他機器の表示部に表示されるボタンの押下に基づく評価である
求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記コメント生成部は、前記アクセス状態に基づいて前記テキスト情報の重み付けを変更する、
請求項1から請求項5の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記コメント生成部は、前記画像と前記重み付けとに基づいて前記コメントを生成する
求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記送信部は、前記コメントの生成を指示したユーザと関連付いている他のユーザに、前記記憶場所に関する情報と前記コメントとを送信する
請求項1から請求項7の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項9】
前記記憶場所に関する情報は、前記記憶場所にアクセスするためのアドレスである
請求項1から請求項8の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項10】
前記コメント生成部は、前記画像に対して行われた操作が示す方向に基づいて前記コメントの生成を制御する
請求項1から請求項9の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項11】
画像の位置に関する情報、又は前記画像の色に関する情報に基づいて、複数のテキスト情報のうち、少なくとも1つのテキスト情報を選択してコメントを生成するコメント生成処理と、
前記画像が記憶されている記憶場所に関する情報と前記コメントとを送信する送信処理と、をコンピュータに実行させ、
前記コメント生成処理は、前記記憶場所へのアクセス状態に基づいて選択する前記テキスト情報を変更する
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、カメラのような撮像装置が、撮像した画像に対してコメントを付与して表示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−206239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような撮像装置により生成されたコメントはその撮像装置に表示されるのみであり、そのコメントは撮像装置を持っているユーザしか楽しむことはできなかった。そこで、このようなコメントを付与した画像を、他のユーザにも見せて共有することが望ましい。
【0005】
本発明は、好適な画像解析が可能な制御装置及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、画像の位置に関する情報、又は前記画像の色に関する情報に基づいて、複数のテキスト情報のうち、少なくとも1つのテキスト情報を選択してコメントを生成するコメント生成部と、前記画像が記憶されている記憶場所に関する情報と前記コメントとを送信する送信部と、を備え、前記コメント生成部は、前記記憶場所へのアクセス状態に基づいて、選択する前記テキスト情報を変更する制御装置である。
また、本発明の一態様は、画像の位置に関する情報、又は前記画像の色に関する情報に基づいて、複数のテキスト情報のうち、少なくとも1つのテキスト情報を選択してコメントを生成するコメント生成処理と、前記画像が記憶されている記憶場所に関する情報と前記コメントとを送信する送信処理と、をコンピュータに実行させ、前記コメント生成部は、前記記憶場所へのアクセス状態に基づいて選択する前記テキスト情報を変更するプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように、本発明によれば、好適な画像解析が可能な制御装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の実施形態による画像共有システムの構成例を示すブロック図である。
図2】本発明の第1の実施形態による撮像装置に対して入力されるフリック操作の例を示す図である。
図3】本発明の第1の実施形態によるコメント生成部が生成するコメントの例を示す図である。
図4】本発明の第1の実施形態によるコメント生成部が予め記憶するコメント要素リストのデータ例を示す図である。
図5】本発明の第1の実施形態による画像共有システムの動作例を示す図である。
図6】本発明の第2の実施形態による画像共有システムの構成例を示すブロック図である。
図7】本発明の第2の実施形態による画像共有システムの動作例を示す図である。
図8】本発明の第3の実施形態による画像共有システムの構成例を示すブロック図である。
図9】本発明の第3の実施形態による画像共有システムの動作例を示す図である。
図10】本発明の第4の実施形態による画像共有システムの構成例を示すブロック図である。
図11】本発明の第4の実施形態による画像共有システムの動作例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による画像共有システム1の構成を示すブロック図である。画像共有システム1は、テキスト配信サーバ10と、ユーザ端末20−1、ユーザ端末20−2、ユーザ端末20−3、・・・と、撮像装置30と、画像解析装置40とを備えている。ここで、ユーザ端末20−1、ユーザ端末20−2、ユーザ端末20−3は同様の構成であるので、特に区別しない場合にはユーザ端末20として説明する。
【0010】
テキスト配信サーバ10は、ネットワークを介して接続された複数のユーザ端末20に情報を配信可能なサーバであり、複数のユーザ同士で情報を共有させ、ユーザ間のコミュニケーションを支援するSNS(social network service)サイトを提供するコンピュータ装置である。テキスト配信サーバ10は、ユーザを識別するユーザID毎に、そのユーザの撮像装置30またはユーザ端末20から送信された文字情報であるテキストを対応付けて記憶する。本実施形態では、撮像装置30のユーザIDがユーザAであり、ユーザ端末20−1のユーザIDがユーザBであり、ユーザ端末20−2のユーザIDがユーザCであり、ユーザ端末20−3のユーザIDがユーザDであるとして説明する。
【0011】
また、テキスト配信サーバ10は、ユーザID毎に、そのユーザに対応付けられた他のユーザのユーザIDを記憶する。テキスト配信サーバ10は、あるユーザのユーザ端末20からテキスト配信要求を受信すると、そのユーザに対応付けられている他のユーザの撮像装置30またはユーザ端末20から送信されたテキストを配信する。ユーザは、自身のユーザIDと友人等のユーザIDとを対応付けてテキスト配信サーバ10に記憶させておくことにより、対応付けられたユーザ同士で情報を共有することができる。
【0012】
例えば、ユーザAとユーザBとが対応付けられている場合、撮像装置30がユーザAからの操作入力に応じて、画像解析装置40を介してテキスト配信サーバ10にテキストを送信する。テキスト配信サーバ10は、画像解析装置40から送信されたテキストを、ユーザAに対応付けて自身の記憶領域に記憶させる。ユーザ端末20−1がユーザBからの操作入力に応じてテキスト配信サーバ10にテキスト配信要求を送信すると、撮像装置30からテキスト配信サーバ10に送信され記憶されたユーザAのテキストが、テキスト配信サーバ10からユーザ端末20−1に配信される。
【0013】
また、テキスト配信サーバ10は、ユーザ同士のコミュニケーションを支援するために、あるユーザのテキストに対して、他のユーザがテキストを付与する機能を有する。例えば、ユーザBのユーザ端末20−1にユーザAのテキストが表示される際、ユーザ端末20−1には、ユーザAのテキストに対するテキストを入力するテキストボックスが表示される。ユーザBがテキストボックスにテキストを入力し、入力されたテキストをユーザ端末20−1がテキスト配信サーバ10に送信すると、テキスト配信サーバ10は、ユーザAのテキストと、そのテキストに対してユーザ端末20−1から送信されたユーザBのテキストとを対応付けて記憶する。テキスト配信サーバ10は、ユーザAのユーザ端末20に対して、自身のテキストに対して付与された他のユーザのテキストを配信することにより、ユーザ同士の会話、コミュニケーションを支援する。
【0014】
また、テキスト配信サーバ10は、ユーザ同士のコミュニケーションを支援するために、あるユーザのテキストを他のユーザが評価する機能を備えている。例えば、ユーザBのユーザ端末20−1にユーザAのテキストが表示される際、そのテキストに対応付けられた評価ボタンが伴わせて表示される。例えば、ユーザBが、ユーザAのテキストを面白いと感じた場合、ユーザBは評価ボタンを押下する。ユーザ端末20−1に表示された評価ボタンが押下されると、ユーザAのテキストに対してユーザBを肯定的に評価したことを示す評価情報がテキスト配信サーバ10に送信される。テキスト配信サーバ10は、ユーザAのテキストに対するユーザBの評価情報を配信する。テキスト配信サーバ10は、このようにユーザ同士のコミュニケーションを支援する。
【0015】
ユーザ端末20は、入力部、出力部、制御部、記憶部等を備えたコンピュータ端末である。ユーザ端末20としては、例えばPC(Personal computer)やタブレットPC、携帯電話端末等が適用できる。ユーザ端末20は、通信機能を備えており、テキスト配信サーバ10や画像解析装置40とネットワークを介して通信する。例えば、ユーザ端末20は、情報を取得する接続先を識別するURL(Uniform Resource Locator)に応じて、その接続先が示すテキスト配信サーバ10や画像解析装置40等のコンピュータ装置に情報取得要求を送信し、送信した情報取得要求に応じて送信される情報を受信する。
【0016】
撮像装置30は、画像を撮像するカメラを備えたコンピュータ装置である。撮像装置30は、ユーザからの操作要求に応じて画像を生成し、生成した画像を自身の記憶領域に記憶させる。また、撮像装置30は、通信機能を備えており、画像と自身のユーザIDとを、ネットワークを介して画像解析装置40に送信する。また、撮像装置30は、タッチパネル式の入力部を備え、フリック操作によって画像を画像解析装置40に送信することができる。図2は、撮像装置30に対して入力されるフリック操作の例を示す図である。撮像装置30は、画像が上に対してフリックされたか、下に対してフリックされたか、右に対してフリックされたか、左に対してフリックされたか等のフリック方向を示す情報を、画像とともに画像解析装置40に送信する。
【0017】
画像解析装置40は、入力された画像を解析して画像に対するコメントを生成するとともに、ユーザ端末20からの要求に応じて画像を配信する画像共有サーバである。画像解析装置40は、入力部41と、コメント生成部42と、画像記憶部43と、画像登録部44と、画像配信部45と、出力部46と、アドレス記憶部47と、検出部48と、制御部49とを備えている。
入力部41には、ユーザが所定の操作を行った場合に、所定の操作及び画像が入力される。例えば、上述のように、撮像装置30にフリック操作が入力されると、そのフリック操作におけるフリック方向を示す情報と、フリックされた画像とが撮像装置30から送信され、入力される。これにより、撮像装置30によって撮像された画像が入力される。また、入力部41は、複数の画像が含まれるアルバムの入力を受け付ける。アルバムとは、複数の画像群である。
【0018】
コメント生成部42は、入力部41に入力された画像に基づいてコメントを生成する。図3は、コメント生成部42が生成するコメントの例を示す図である。コメント生成部42は、(a)に示すようなコメントの定型文を予め自身の記憶領域に記憶している。ここでは、コメント生成部42は、「場所」の「シーン」は「感情」との定型文を予め記憶し、「場所」、「シーン」、「感情」の箇所に、予め自身の記憶領域に記憶したコメント要素のリストから選択したコメント要素を付与することにより、(b)〜(d)に示すようなコメントを生成する。
【0019】
図4は、コメント生成部42が予め記憶するコメント要素リストのデータ例を示す図である。(a)は「場所」のコメント要素のデータ例であり、(b)は「シーン」のコメント要素のデータ例であり、(c)は「感情」のコメント要素のデータ例である。「場所」は、例えば画像に付与されたExif(Exchangeable Image File Format)データに含まれる撮影位置情報に基づいて判定できる。それぞれのコメント要素には評価点が対応付けられており、コメント生成部42は予め定められた複数のコメント要素毎に対応付けられた評価点に基づいて画像に対応するコメントを選択する。例えば、撮影位置情報が近い複数の場所が存在する場合には、撮影位置情報と場所との距離に評価点を重みとして算出した値を比較して、選択するコメント要素を決定する。
【0020】
「シーン」は、例えば画像に含まれるオブジェクトや色等を解析することにより判定できる。「感情」については、コメント生成部42は、例えば画像に含まれるオブジェクトや色等に基づいて、その画像が「愉快」なものであるか、「悲しい」ものであるか等のラベルを判定する。そして、ラベルに対応するコメント要素から、コメント要素を選択する。また、コメント生成部42は、このようなラベルを、画像が入力部41に入力された際のフリック操作のフリック方向に基づいて判定してもよい。例えば、フリック方向が「上」であればラベルを「愉快」と判定し、フリック方向が「下」であればラベルを「悲しい」と判定することができる。あるいは、例えばフリック方向における上下左右の4方向に、例えば「友達」「風景」「家族」「旅行」等のラベルや、「結婚式」「運動会」「入学式」「卒業式」等のラベルを割り当てることもできる。コメント生成部42は、このように判定したラベルに基づいてコメントを生成する。また、コメント生成部42が記憶するコメント要素のリストは、例えばコメントの公開範囲に応じた異なるリストを予め記憶しておくこともできる。このように、コメント生成部42は、複数のコメント候補の中から最も評価点の高いものを前記コメントとして出力する。
【0021】
また、コメント生成部42は、入力部41に、複数の画像が含まれるアルバムが入力された場合、そのアルバムに基づいてコメントを生成し、アルバムに対してコメントを付与する。この場合、コメント生成部42は、アルバムに含まれる複数の画像から代表画像を選択し、その代表画像に対して上述したようなリストからコメント要素を選択してコメントを生成する。代表画像の選択方法としては、例えば、そのアルバムに含まれる画像の撮影日付、データ容量等に基づいて代表画像を選択することや、複数の画像のそれぞれに基づいてコメントを生成し、生成したコメントのうち評価点が最も高いコメントが付与された画像を選択すること等が考えられる。
【0022】
画像記憶部43には、入力部41に入力された画像が画像登録部44によって記憶される。
画像登録部44は、入力部41に入力された画像を、画像記憶部43に記憶させる。
画像配信部45は、ウェブサーバの機能を備えており、ネットワークを介してユーザ端末20から送信される画像配信要求を受信し、受信した画像配信要求に対応する画像を画像記憶部43から読み出し、読み出した画像を、画像配信要求を送信したユーザ端末20に配信する。画像配信部45が受信する画像配信要求には、画像を識別するURLが含まれており、画像配信部45はそのURLに対応する画像を画像記憶部43から読み出して配信する。画像配信部45は、画像配信要求に応じて画像を配信した回数を、その画像に対するアクセス状態を示す情報として自身の記憶領域に記憶する。また、画像配信部45は、検出部48からの問合せに応じて、画像に対するアクセス回数を示す情報を応答する。
【0023】
出力部46は、コメント生成部42が生成したコメントと、アドレス記憶部47に記憶されたアドレスとを出力する。アドレスは、ネットワークを介して画像記憶部43に記憶された画像を取得するためのURLである。具体的には、出力部46は、アドレス記憶部47に記憶されているアドレスを読み出し、コメント生成部42が生成したコメントと、アドレス記憶部47から読み出したアドレスとが含まれるテキストを生成して出力する。ここでは、出力部46は、画像を入力した撮像装置30のユーザIDとともにテキストをテキスト配信サーバ10に送信する。また、出力部46は、画像記憶部43に記憶された画像に、コメント生成部42が生成したコメントを重畳した画像を生成し、画像記憶部43に記憶させることもできる。
【0024】
アドレス記憶部47は、入力部41に入力された画像が記憶されている場所に対応するアドレスを記憶する。アドレスは、例えば、ネットワークを介して画像記憶部43に記憶されている画像を取得するための接続先を示すURLである。本実施形態では、アドレス記憶部47には、画像記憶部43の場所を示すアドレスが記憶される。
【0025】
検出部48は、出力部46がコメントとともに出力したアドレスに対するアクセス状態を検出する。アクセス状態とは、例えば、出力部46がコメントとともに出力したアドレスが示す画像に対する、他のユーザ端末20からのアクセス回数やコメント、評価等である。ここで、コメント生成部42によって生成されたコメントは、対応する画像のURLとともにテキスト配信サーバ10によってユーザ端末20に配信される。このようなコメントに対して、上述したようなSNSの機能により、ユーザ端末20から新たなコメントが付与されたり、肯定的な評価を示す情報が付与されたりする場合がある。検出部48は、このようなSNSにおけるコメントに対するアクセス状態を、テキスト配信サーバ10から取得する。検出部48は、このようなアクセス状態に応じて、コメント生成部42に記憶されているコメント要素リストに対応付けられている評価点を変動させる。これにより、コメント生成部42は、より適切なコメントを生成することができる。例えば、検出部48は、画像記憶部43に記憶された画像に対するアクセスが多い場合に、その画像に付与したコメントに含まれるコメント要素の評価点を高くして、コメント生成部42に記憶されているコメント要素リストのデータを更新させる。画像記憶部43に記憶された画像に対するアクセス回数は、画像配信部45に問い合わせることによって取得できる。あるいは、検出部48は、他のユーザ端末20からその画像に対して付与されたコメントを形態素解析し、抽出した要素をコメント要素のリストに加えて記憶させることもできる。
【0026】
制御部49は、画像解析装置40が備える各部を制御する。例えば、制御部49は、テキスト配信サーバ10に、コメント生成部42が生成したコメントとアドレス記憶部47に記憶されたアドレスとを出力するように出力部46を制御する。また、制御部49は、検出部48が検出したアクセス状態に応じて、コメント生成部42で生成されるコメントが変化するようにコメント生成部42を制御する。例えば、検出部48により、画像記憶部43を示すアドレスに対するアクセスが検出された場合には、出力部46が画像記憶部43を示すアドレスとともに出力したコメントの評価点を高くするようにコメント生成部42を制御する。また、制御部49は、入力部41に入力された所定の操作(例えば、フリック方向)に応じて、コメント生成部42によって生成されるコメントが変化するようにコメント生成部42を制御する。
【0027】
次に、図面を参照して、本実施形態による画像共有システム1の動作例を説明する。図5は、本実施形態による画像共有システム1の動作例を示す図である。
撮像装置30によって画像が撮像され(ステップS1)、画像の送信要求が入力されると(ステップS2)、撮像装置30は、撮像した画像を画像解析装置40に送信する(ステップS3)。画像解析装置40の入力部41が、撮像装置30から送信された画像を受信すると、画像登録部44は、入力部41によって受信された画像を画像記憶部43に記憶させる(ステップS4)。コメント生成部42は、入力部41が受信した画像を解析して、その画像に対するコメントを生成する(ステップS5)。画像解析装置40の出力部46は、コメント生成部42によって生成されたコメントと、画像記憶部43に記憶された画像を取得するためのURLとが含まれるテキストを生成し、生成したテキストをテキスト配信サーバ10に送信する(ステップS6)。
【0028】
テキスト配信サーバ10は、画像解析装置40から送信されたテキストを受信すると、受信したテキストを、ユーザAに対応付けて自身の記憶領域に記憶させる。テキスト配信サーバ10は、撮像装置30のユーザAに対応付けられたユーザBのユーザ端末20−1から、テキスト配信要求を受信すると、ユーザAに対応付けられたテキストをユーザ端末20−1に配信する(ステップS7)。ユーザ端末20−1は、テキスト配信サーバ10から送信されたテキストを受信すると、受信したテキストを自身のディスプレイに表示させる。ユーザBは、ユーザ端末20−1に表示されたコメントをみて興味を抱くと、テキストに含まれる画像のURLを押下する。ユーザ端末20−1に、画像のURLが押下された操作情報が入力されると、ユーザ端末20−1は、そのURLを接続先とした画像配信要求を画像解析装置40に送信する(ステップS8)。
【0029】
画像解析装置40の画像配信部45は、ユーザ端末20−1から送信された画像要求を受信すると、受信した画像要求に応じて、ステップS4において画像記憶部43に記憶した画像を、ユーザ端末20−1に配信する(ステップS9)。コメント生成部42は、画像配信部45が受信した画像配信要求に付与したコメントに含まれるコメント要素の評価点に定められた点数を加点して、コメント候補リストを更新する。
【0030】
このように、本実施形態によれば、撮像装置30が、撮像した画像にコメントをつけずに画像解析装置40に送信させることのみによって、画像にコメントが付与され、コメントと画像のURLとがテキスト配信サーバ10に送信され、ユーザ端末20に配信される。これにより、ユーザAは簡単に効率良く、コメント付きの画像をテキスト配信サーバ10に送信することができ、他のユーザと画像を共有することができる。
【0031】
なお、本実施形態では、撮像装置30が通信機能を備え、画像解析装置40に対して画像を送信する例を説明したが、例えば撮像装置30をPCやタブレットPC等に接続し、PC等が撮像装置30から画像を読み込んで画像解析装置40に送信するようにしても良い。あるいは、撮像装置30に挿入された可搬記憶媒体をPC等に読み込ませ、PC等が読み込んだ画像を画像解析装置40に送信するようにしても良い。
【0032】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、撮像装置30によって撮像された画像の保存先である画像記憶部43を、画像解析装置40が備える例を示したが、撮像装置30によって撮像された画像は、画像解析装置40とは異なるコンピュータ装置に記憶させることができる。図6は、このような画像共有システム2の構成を示すブロック図である。画像共有システム2は、テキスト配信サーバ10と、ユーザ端末20と、撮像装置30と、画像解析装置140と、画像共有サーバ50とを備えている。第1の実施形態と同名の装置については、第1の実施形態と同様である。
【0033】
画像解析装置140は、入力部141と、コメント生成部142と、画像登録部144と、出力部146と、アドレス記憶部147と、検出部148と、制御部149とを備えている。本実施形態における画像解析装置140には、例えば通信機能を備えたPCや携帯電話端末等を適用することができる。第1の実施形態と同名の機能部については、第1の実施形態と同様である。ここでは、画像登録部144は、入力部141に入力された画像を、ネットワークを介して接続された画像共有サーバ50に送信する。アドレス記憶部147は、画像配信サーバ50の場所に対応するアドレスを記憶する。制御部149は、ネットワークを介して接続された画像共有サーバ50に、入力部41に入力された画像を記憶させるように画像登録部144を制御する。
画像共有サーバ50は、第1の実施形態における画像記憶部43および画像配信部45と同様の機能を備えるコンピュータ装置である。
【0034】
図7は、本実施形態の画像共有システム2の動作例を示す図である。
撮像装置30によって画像が撮像され(ステップS20)、画像の送信要求が入力されると(ステップS21)、撮像装置30は、撮像した画像を画像解析装置140に送信する(ステップS22)。画像解析装置140の入力部141が、撮像装置30から送信された画像を受信すると、画像登録部144は、入力部141によって受信された画像を、画像共有サーバ50に送信する(ステップS23)。画像共有サーバ50は、画像解析装置140から送信された画像を受信すると、自身の記憶領域に記憶させる(ステップS24)。コメント生成部142は、入力部141が受信した画像を解析して、その画像に対するコメントを生成する(ステップS25)。画像解析装置140の出力部146は、コメント生成部142によって生成されたコメントと、画像共有サーバ50に記憶された画像の取得するためのURLとが含まれるテキストを生成し、生成したテキストをテキスト配信サーバ10に送信する(ステップS27)。
【0035】
テキスト配信サーバ10は、画像解析装置40から送信されたテキストを受信すると、受信したテキストを、ユーザAに対応付けて自身の記憶領域に記憶させる。テキスト配信サーバ10は、撮像装置30のユーザAに対応付けられたユーザBのユーザ端末20−1から、テキスト配信要求を受信すると、ユーザAに対応付けられたテキストをユーザ端末20−1に配信する(ステップS27)。ユーザ端末20−1は、テキスト配信サーバ10から送信されたテキストを受信すると、受信したテキストを自身のディスプレイに表示させる。ユーザ端末20−1に、画像のURLが押下された操作情報が入力されると、ユーザ端末20−1は、そのURLを接続先とした画像配信要求を画像共有サーバ50に送信する(ステップS28)。画像共有サーバ50は、ユーザ端末20−1から送信された画像要求を受信すると、受信した画像要求に応じて、ステップS24において記憶した画像を、ユーザ端末20−1に配信する(ステップS29)。
【0036】
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、画像の撮像を行う撮像装置自体が画像解析装置40の機能を備える例を説明する。図8は、このような画像共有システム3の構成を示すブロック図である。画像共有システム3は、テキスト配信サーバ10と、ユーザ端末20と、画像解析装置240と、画像共有サーバ50とを備えている。第2の実施形態と同名の装置については、第2の実施形態と同様である。
【0037】
画像解析装置240は、入力部241と、コメント生成部242と、画像登録部244と、出力部246と、アドレス記憶部247と、検出部248と、制御部249と、撮像部250とを備えている。第2の実施形態と同名の機能部については、第2の実施形態と同様である。撮像部250は、第1の実施形態における撮像装置30と同様の機能であり、ユーザからの操作要求に応じて画像を撮像し、入力部241に入力する。入力部241には、撮像部250により撮像された画像が入力される。
【0038】
図9は、本実施形態の画像共有システム2の動作例を示す図である。
画像解析装置240の撮像部250によって画像が撮像され(ステップS40)、画像の送信要求が入力されると(ステップS41)、画像解析装置240は、撮像した画像を画像共有サーバ50に送信する(ステップS42)。画像共有サーバ50は、画像解析装置240から送信された画像を受信すると、自身の記憶領域に記憶させる(ステップS43)。コメント生成部242は、撮像部250が撮像した画像を解析して、その画像に対するコメントを生成する(ステップS44)。画像解析装置240の出力部246は、コメント生成部242によって生成されたコメントと、画像共有サーバ50に記憶された画像の取得するためのURLとが含まれるテキストを生成し、生成したテキストをテキスト配信サーバ10に送信する(ステップS45)。以下、ステップS46からステップS48までの処理は、第2の実施形態におけるステップS27からステップS29までの処理と同様である。
【0039】
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、画像の撮像を行う撮像装置自体が、テキスト配信サーバ10の機能を備える例を説明する。図10は、このような画像共有システム4の構成を示すブロック図である。画像共有システム4は、ユーザ端末20と、撮像装置30と、画像解析装置340とを備えている。第1の実施形態と同名の装置については、第1の実施形態と同様である。
【0040】
画像解析装置340は、入力部341と、コメント生成部342と、画像記憶部343と、画像登録部344と、画像配信部345と、出力部346と、アドレス記憶部347と、検出部348と、制御部349と、テキスト配信部350とを備えている。第1の実施形態と同名の機能部については、第1の実施形態と同様である。テキスト配信部350は、テキスト配信サーバ10と同様の機能を備えており、定められたユーザ端末20にテキストを配信するSNSサイトを提供する。画像記憶部343は、入力部341に入力された画像を記憶する。制御部349は、予め定められたユーザ端末20に、コメント生成部342が生成したコメント及びアドレス記憶部347に記憶されたアドレスを出力するように出力部346を制御する。
【0041】
図11は、本実施形態の画像共有システム4の動作例を示す図である。
ステップS50からステップS53までの処理は、ステップS1からステップS4までの処理と同様である。画像解析装置140の出力部146は、コメント生成部142によって生成されたコメントと、画像共有サーバ50に記憶された画像の取得するためのURLとが含まれるテキストを生成し、生成したテキストをテキスト配信部350に入力する(ステップS54)。
【0042】
テキスト配信部350は、出力部346から出力されたテキストを受信すると、受信したテキストを、ユーザAに対応付けて自身の記憶領域に記憶させる。テキスト配信部350は、撮像装置30のユーザAに対応付けられたユーザBのユーザ端末20−1から、テキスト配信要求を受信すると、ユーザAに対応付けられたテキストをユーザ端末20−1に配信する(ステップS55)。以下、ステップS56とステップS57との処理は、ステップS8とステップS9との処理と同様である。
【0043】
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより情報共有を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0044】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0045】
40…画像解析装置、41…入力部、42…コメント生成部、43…画像記憶部、46…出力部、47…アドレス記憶部、48…検出部、49…制御部、250…撮像部、350…テキスト配信部
図1
図2
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図4
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図9
図10
図11