(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記筒状側壁に、前記スクイズ容器の口部に係合或いは嵌合する部分が形成されており、内容液を通すための前記液浸入開口が周縁部に形成されている前記仕切り壁と該仕切り壁の外周部から上方に延びる直立壁を有し且つ前記空気室、前記空気路及び前記液流路が形成されるように組み立てられた泡立て用ボックスが、前記筒状側壁の内部に固定されている請求項1または2に記載の泡出しキャップ。
前記泡立て用ボックスが前記筒状側壁の内部に固定することにより、前記天井壁の下面と該ボックスの上面との間に、前記噴出管の内部に連通する前記気液混合流路が形成される請求項3に記載の泡出しキャップ。
スクイズ容器の口部に固定される中蓋と、該中蓋に着脱自在に設けられたキャップ本体とを備えた泡出しキャップであって、該キャップ本体は、天井壁と、該天井壁の周縁から降下した筒状側壁とからなり、該筒状側壁により該中蓋に着脱自在に装着されていると共に、該中蓋は、該スクイズ容器のヘッドスペースの上部となる部分に位置する仕切り壁を有しており、該スクイズ容器の口部に装着される泡出しキャップにおいて、
前記中蓋の仕切り壁の周縁部には、開封リングによる引張によって破断することにより、前記スクイズ容器に充填されている内容液の通路となる液浸入開口を形成する液浸入開口予定部が形成されており、
前記天井壁の上面には、該天井壁の下側空間に連通し、容器内容液を噴出させるための噴出管が立設されており、
前記天井壁の下側空間には、前記スクイズ容器のヘッドスペースの上部となる位置に、前記仕切り壁によって、該ヘッドスペースと仕切られた空気室が形成されており、
前記空気室には、該空気室内の空気を前記噴出管に流す空気路と、前記液浸入開口を通って空気室に浸入した内容液を前記噴出管に流す液流路とが連通しており、該空気路と該液流路とは合流部で合流するように形成され、該合流部から前記噴出管に至るまでの領域が気液混合流路となっており、
前記中蓋の上面である前記仕切り壁と前記キャップ本体の天井壁との間に、前記空気室、前記空気路、前記液流路及び前記気液混合流路が形成されており、
前記スクイズ容器を傾倒させて且つスクイズしたとき、内容液が前記仕切り壁の周縁部に形成された液浸入開口を通って前記空気室に浸入しつつ前記液流路に流れ込むと同時に、該内容液が該空気室に浸入することによる液圧によって、該空気室内の空気は前記空気路に流れ込み、該液流路に流れ込んだ内容液と該空気路に流れ込んだ空気とが、前記合流部で互いに混ざり合い、気泡を含む内容液が、前記噴出管を通り、該噴出管の先端から泡状となって噴出されることを特徴とする泡出しキャップ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の目的は、チューブなどのキャッピングを阻害する部材を有しておらず、しかも、持続して泡出しを行うことが可能な泡出しキャップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、天井壁と、該天井壁の周縁から降下した筒状側壁とからなるキャップ本体を備えたスクイズ容器の口部に装着される泡出しキャップにおいて、
前記天井壁の上面には、該天井壁の下側空間に連通し、容器内容液を噴出させるための噴出管が傾斜して立設されており、
該天井壁の下側空間には、前記スクイズ容器のヘッドスペースの上部となる位置に、仕切り壁によって、該ヘッドスペースと仕切られた空気室が形成されており、該仕切り壁の周縁部には、該スクイズ容器に充填されている内容液の通路となる液侵入開口が、前記内容液を前記噴出管から排出されるように該スクイズ容器を傾斜させたときに
該噴出管の先端部の指向方向側に位置するように設けられており、
前記空気室には、該空気室内の空気を前記噴出管に流す空気路と、前記液浸入開口を通って空気室に浸入した内容液を前記噴出管に流す液流路とが連通しており、該空気路は、前記内容液を前記噴出管から排出されるように該スクイズ容器を傾斜させたときに
該噴出管の先端部の指向方向とは逆方向側に位置するように、前記液侵入開口とは反対側に位置し、且つ該液流路とは合流部で合流するように形成され、該合流部から前記噴出管に至るまでの領域が気液混合流路となっており、
前記スクイズ容器を傾倒させて且つスクイズしたとき、内容液が前記仕切り壁の周縁部に形成されている液浸入開口を通って前記空気室に浸入しつつ前記液流路に流れ込むと同時に、該内容液が該空気室に浸入することによる液圧によって、該空気室内の空気は前記空気路に流れ込み、該液流路に流れ込んだ内容液と該空気路に流れ込んだ空気とが、前記合流部で互いに混ざり合い、気泡を含む内容液が、前記噴出管を通り、該噴出管の先端から泡状となって噴出されることを特徴とする泡出しキャップが提供される。
本発明によれば、また、スクイズ容器の口部に固定される中蓋と、該中蓋に着脱自在に設けられたキャップ本体とを備えた泡出しキャップであって、該キャップ本体は、天井壁と、該天井壁の周縁から降下した筒状側壁とからなり、該筒状側壁により該中蓋に着脱自在に装着されていると共に、該中蓋は、該スクイズ容器のヘッドスペースの上部となる部分に位置する仕切り壁を有しており、該スクイズ容器の口部に装着される泡出しキャップにおいて、
前記中蓋の仕切り壁の周縁部には、開封リングによる引張によって破断することにより、前記スクイズ容器に充填されている内容液の通路となる液浸入開口を形成する液浸入開口予定部が形成されており、
前記天井壁の上面には、該天井壁の下側空間に連通し、容器内容液を噴出させるための噴出管が立設されており、
前記天井壁の下側空間には、前記スクイズ容器のヘッドスペースの上部となる位置に、前記仕切り壁によって、該ヘッドスペースと仕切られた空気室が形成されており
、
前記空気室には、該空気室内の空気を前記噴出管に流す空気路と、前記液浸入開口を通って空気室に浸入した内容液を前記噴出管に流す液流路とが連通しており、該空気路と該液流路とは合流部で合流するように形成され、該合流部から前記噴出管に至るまでの領域が気液混合流路となっており、
前記中蓋の上面である前記仕切り壁と前記キャップ本体の天井壁との間に、前記空気室、前記空気路、前記液流路及び前記気液混合流路が形成されており、
前記スクイズ容器を傾倒させて且つスクイズしたとき、内容液が前記仕切り壁の周縁部に形成された液浸入開口を通って前記空気室に浸入しつつ前記液流路に流れ込むと同時に、該内容液が該空気室に浸入することによる液圧によって、該空気室内の空気は前記空気路に流れ込み、該液流路に流れ込んだ内容液と該空気路に流れ込んだ空気とが、前記合流部で互いに混ざり合い、気泡を含む内容液が、前記噴出管を通り、該噴出管の先端から泡状となって噴出されることを特徴とする泡出しキャップが提供される。
【0010】
本発明の泡出しキャップにおいては、前記内容液と空気とが混ざり合う領域から前記噴出管の先端までの間に、気泡径を調整するためのメッシュ部材が少なくとも一つ設けられていることが好ましい。
【0011】
また、本発明の泡出しキャップでは、
(1)前記筒状側壁に、前記スクイズ容器の口部に係合或いは嵌合する部分が形成されており、内容液を通すための前記液浸入開口が周縁部に形成されている前記仕切り壁と該仕切り壁の外周部から上方に延びる直立壁を有し且つ前記空気室、前記空気路及び前記液流路が形成されるように組み立てられた泡立て用ボックスが、前記筒状側壁の内部に固定されているという態様を採用することができる。
【0012】
上記の態様においては、
(1−1)前記泡立て用ボックスが前記筒状側壁の内部に固定することにより、前記天井壁の下面と該ボックスの上面との間に、前記噴出管の内部に連通する前記気液混合流路が形成されること、
或いは、
(1−2)前記泡立て用ボックスの内部に、前記気液混合流路が形成されていること、
が好ましい。
【0013】
さらに、本発明の泡出しキャップにおいては、上記の態様とは別に、
(2)前記筒状側壁が、前記仕切り壁を上面に備え且つ前記スクイズ容器の口部に固定される中蓋に着脱自在に設けられ、該仕切り壁には、開封リングによる引張によって破断して前記液浸入開口を形成する液浸入開口予定部が形成されており、該中蓋の上面である該仕切り壁と前記天井壁との間に、前記空気室、前記空気路、前記液流路及び前記気液混合流路が形成されること、
という態様を採用することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の泡出しキャップの重要な特徴は、キャップを構成する天井壁と容器のヘッドスペースとの間に、該ヘッドスペースと仕切られている空気室が形成されており、この空気室内の空気が容器内に充填されている内容液と混合されて噴出される構造となっている点にある。即ち、キャップ内に形成されている空気室に存在している空気を使用するため、容器のヘッドスペース内に存在している空気を用いる場合と異なり、空気を内容液と混合するように排出するチューブを用いる必要はなく、勿論、内容液を空気と混合するように排出するためのチューブも必要はない。内容液と混合する空気は、空気室内に存在するものであって、容器内のヘッドスペースに存在するものではなく、また、容器内容液も、格別の手段を講ずることなしに、仕切り壁の周縁部に形成されている液浸入開口から液流路を通り、空気室からの空気と混合されて噴出管から泡状で噴出される。
従って、本発明においては、泡出しのためにチューブなどの格別の部材は必要がなく、この結果、この泡出しキャップは、容器口部へのキャッピング作業を容易に行うことができることとなる。
【0015】
また、本発明においては、キャップの空気室に存在している空気は、容器内容液が空気室に浸入したときの液圧によって空気路を通って排出されるのであるが、この時、容器内容液は、空気室から流れ出す内容液が通る液流路は、空気路に合流する構造となっている。即ち、空気を押し出しながら空気と同じ経路を通って内容液が流れるわけではなく、内容液が空気との混合が始まる液流路と空気路との合流部に到達したときに、空気がほとんど外部に排出されてしまっているという不都合は有効に防止され、持続して、一定量の空気を内容液と混合し、泡状に噴出することが可能となるのである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1において、全体として50で示されている本発明の泡出しキャップは、ボトル形状のスクイズ容器60の口部61に装着されるものである。
【0018】
はじめにスクイズ容器60について説明すると、この容器は、一般に、各種熱可塑性樹脂によりボトル形状に成形されたものであり、これを傾倒させ、容器60の胴部をスクイズすることにより、容器内容液を絞り出すようにして噴出させるものである。
【0019】
このような容器60を形成する熱可塑性樹脂としては、ボトル等の容器の形態に成形し得るものであれば特に制限されないが、一般的には、スクイズ容器に要求される可撓性や柔軟性を有するという観点から、オレフィン系樹脂或いはポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂が使用され、オレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの各種オレフィンの重合体、プロピレン−エチレン共重合体などの各種オレフィン同士の共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物でグラフト変性されたオレフィン樹脂等の変性オレフィン系共重合体、及びこれらのブレンド物などが使用されるが、特に好適なものは、低密度ポリエチレンである。
また、スクイズ性が確保されている限り、複数の層から形成されていてもよく、例えば、オレフィン系樹脂の内外面層の間にエチレン−ビニルアルコール共重合体等からなるガスバリア性樹脂層が適宜接着剤層を介して形成されていてもよい。また、オレフィン系樹脂層の外面に、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂層が接着剤層を介して積層された構造を有していてもよい。
【0020】
このようなスクイズ容器60は公知の方法によって製造することができ、例えば、上記の熱可塑性樹脂をパイプ形状に押出し、その一方の先端部をピンチオフしてパリソンを形成し、このパリソンに圧縮エアなどをブローしてボトル形状に成形する、所謂ダイレクトブロー成形により製造される。
【0021】
また、泡出しキャップ50は、大まかに言って、上記の容器60の口部61に固定されるキャップ本体1と、キャップ本体1にヒンジ連結されている外蓋3と、キャップ本体1の内部に組み込まれている泡立て用ボックス5とから構成されている。
【0022】
これらのキャップ構成部材は、何れも、容器60と同様、各種の熱可塑性樹脂、特にオレフィン系樹脂で形成されている。
【0023】
キャップ本体1は、筒状側壁部11と、筒状側壁部11の上端開口を閉じるように形成されている天井壁13とからなっている。
【0024】
筒状側壁11の下方部分は、外方に拡径している外側壁11aと、内側に位置するインナーリング11bとに分岐しており、これらの間の環状凹部15に容器60の口部61が挿入されて、キャップ50が容器60に固定されるようになっている。固定手段は、嵌め込み、螺子係合等の手段を採用することができるが、何れの手段を採用する場合にも、インナーリング11bが容器口部61の内面に密着して容器60内が密封されるようにすることが一般的である。
【0025】
天井壁13の上面には、噴出管17が立設されており、この噴出管17を通って、その先端から容器60内の内容液が泡状となって噴出されるものである。
この噴出管17は、その上方部分が傾斜しており、その先端部には、内蓋19が連結部19aでヒンジ連結されている。
【0026】
尚、上記のような噴出管17は、容器内に連通していることが必要であるため、上記天井壁13の噴出管17で囲まれている部分(噴出管17の根元部分)は開口部となっている。
このような噴出管17の内部には、気泡径を微細にするためのメッシュ部材が設けられていることが好ましく、図の例では、上記の開口部(噴出管17の根元部分)に粗メッシュ20が取り付けられ、先端部分の内部には微細メッシュ21が取り付けられており、これにより、微細な泡状となって内容液が噴出されるようになっている。
【0027】
また、上記の天井壁13には、噴出管17の外側であって、噴出管17の線部分が指向している側とは反対方向となる部分に、泡の形成に必要な空気を取り込むための逆止弁23が設けられている。この機能については後述する。
さらに、この天井壁13の上面の周縁部には、キャップ本体1にヒンジ連結されている外蓋3を閉じた状態に安定に保持するための係止突起25が設けられている。
【0028】
一方、外蓋3の内部には、噴出管17の先端部に設けられているヒンジ蓋19を閉じた状態に保持するためのリブ27と、ヒンジ蓋19を外蓋3の開閉に連動して開閉するための突片29とが設けられている。
【0029】
即ち、外蓋3は、ヒンジ連結部3aを支点として旋回して開け閉めされるものであるが、この外蓋3を旋回して閉じると、この旋回に際して、上記の突片29及びリブ27がヒンジ蓋19に当り、これを押しながら閉栓方向に旋回していく。この結果、外蓋3が閉じられたときは、ヒンジ蓋19も閉じられて噴出管17の先端がシールされることとなる。
また、閉じられた外蓋3は、天井壁周縁部に形成されている係止突起25が、外蓋3の側壁下端の内面に係合し、これにより、外蓋3の閉栓状態が安定に保持される。同時に、外蓋3に設けられているリブ27が内蓋19をしっかりと押し付けており、従って、内蓋19の閉栓状態も安定に保持されることとなる。
【0030】
一方、閉じられた外蓋3を旋回して開放すると、外蓋3に設けられている突片29が、内蓋19のフランジ部に当接し、外蓋3の旋回に伴って内蓋19を押し上げていく。この結果、外蓋3の開栓と同時に、内蓋19も開栓され、噴出管17の先端が解放され、内容液を噴出し得る状態となる。
【0031】
本発明において、キャップ本体1の内部に設けられている泡立て用ボックス5は、種々の形状のパネルを用いて組み立てられたものであり、
図1から理解されるように、キャップ本体1の筒状側壁11の内部に嵌め込まれて固定されたものである。
【0032】
泡立て用ボックス5を示す
図2及び泡立て用ボックス5の組み立てに使用される各種のパネルの形状を示す
図3〜
図5を
図1と共に参照して、この泡立て用ボックス5には、空気室30を有しており、この空気室30からは空気路31と液流路33とが延びており、空気路31と液流路33とは、泡立て用ボックス5とキャップ本体1の天井壁13との間で合流し、気液混合流路35を形成している。
【0033】
空気室30は、泡立てに必要な空気が収容されるものであり、このボックス5の底壁となる仕切り壁37aによって、容器60内のヘッドスペース60a(即ち、容器内容液70の液面上の容器内空間)と区画される。
図3に示されているように、この円板状の仕切り壁37aと、その周縁から立ち上がっている直立壁37bとから仕切り部材37が形成されている。
さらに、仕切り壁37aの周縁部分には、容器内容液をボックス5内に取り込むための液浸入開口39が形成されている。
【0034】
また、この泡立て用ボックス5の頂壁部材40は、円板形状を有しており、その周縁から上下に延びている比較的短い直立壁40aを有しており、その下面の端部に近い部分には、空気路31を形成するための降下した空気路形成壁41が形成され、この空気路形成壁41と直立壁40a及び直立壁37bとで囲まれる部分が空気路31を形成し、この上部に空気口43が形成され、さらに、頂壁部材40の中央部には、内容液を通過させるための開口45が形成されている。
さらに、この頂壁部材40の下面には、液流路形成部材47を安定に取り付けるための降下壁40bが形成されている。この降下壁40bは、空気路形成壁41及び空気口43が位置する側に若干偏って位置しており、この降下壁40bに対して、空気路形成壁41及び空気口43が形成されていない側に、開口45が位置するように設定されている。
【0035】
上記の液流路形成部材47は、
図5に示されているように、上述した頂壁部材40の降下壁40bの一方側(開口45が存在する側)に対応する形状を有しており、従って、図の例では、半円に近い形状を有している。この液流路形成部材47において、降下壁40bに対応する端部には、平坦な片側壁47aと片側壁の両端部にから延びる、水平断面が半円弧状の他側壁47eとが形成されており、片側壁47aとは反対側の他側壁47e端部には、空気室30に浸入した内容液を液流路33に導入する開口を形成するための切り欠き47bが形成されている、さらに、この切り欠き47bから液流路形成部材47の上面壁47cには、前述した開口45が位置する中心まで、溝47dが延びている(
図5(b)参照)。
【0036】
このような液流路形成部材47は、頂壁部材40の降下壁40bと直立壁40aとの間(開口45が存在する側)に嵌め込まれて固定される。この固定状態において、降下壁40bの片側降下側面(開口45側の面)と液流路形成部材47の片側壁47aとが密着し、直立壁40aの開口45側内周面と液流路形成部材47の他側壁47eとが密着することにより該液流路形成部材47が安定に保持される。また、頂壁部材40の下面と液流路形成部材47の上面とが密着し、これにより、溝47dに対応する部分が液流路33となり、この液流路33の一方側の端部は切り欠き47bにより形成された開口に連通し、他方の端部は、開口45に連通することとなる。
【0037】
即ち、上記のようにして液流路形成部材47が嵌め込まれて固定された頂壁部材40を、キャップ本体1の筒状側壁11の内側空間に嵌め込み、さらに、その下側に仕切り部材37を嵌め込むことにより、泡立て用ボックス5が筒状側壁7の内部に形成されることとなる。また、このようにして泡立て用ボックス5が形成されると、泡立て用ボックス5(頂壁部材40)の上面と天井壁13の下面との間に、空気路31と液流路33とが合流した気液混合流路35が形成されることとなる。尚、上記では泡立て用ボックス5の組み立ての一例を示したのであり、上記空気路31、液流路33及び気液混合流路35が形成されるのであればどのような組み合わせによって成形しても良い。
【0038】
容器60内の内容液70を取り出すときの状態を示す
図6を
図1と共に参照して、この取り出しに際しては、内蓋19を開放した状態で、前述した噴出管17の先端が下側となるように、容器を適当な角度θだけ傾けて容器の胴部をスクイズするが、このとき、容器内容液は、液浸入開口39からボックス5内に取り込まれ、空気室30を通って液流路33内に流れ込み、この液流路33から気液混合流路35に流れるが、同時に空気室30内にも浸入することとなる。
【0039】
即ち、空気室30内に浸入した容器内容液70による液圧(液面70aの上昇)によって、空気室30内の空気は、容器内には流れ込まず、空気路31を通って、空気口43から気液混合流路35に流れ込むこととなる。
【0040】
このようにして、空気室30内の空気と容器内容液70とが気液混合流路35で合流して混合され、気泡を含む容器内容液70が、粗メッシュ20を通って泡となって噴出管17内に導入され、噴出管17の先端部分の微細メッシュ21によりさらに微細な泡となって噴出されることとなる。
【0041】
一方、容器内容液の70の取り出し終了後には、容器60の胴部の原形復帰により容器内が負圧となり、キャップ本体1の天井壁13に設けられている逆止弁23や噴出管17からの空気の流入により、空気室30には、再び、泡出しに必要な空気が収容されると共に、容器60内のヘッドスペース60a内にも空気が流入し、使用前と同じ状態に戻ることとなる。
【0042】
このように、本発明の泡出しキャップ50においては、容器60内のヘッドスペース60a内の空気を使用せず、泡立て用ボックス5内の空気室30内の空気を使用する。従って、容器内容液70と空気とを混合するために、格別のチューブを容器60内に挿入する必要はない。かくして、本発明の泡出しキャップは、容器60の口部61へのキャッピングを極めて容易に行うことができるわけである。
また、空気室30内の空気は、容器60内のヘッドスペース60a側に逃げないため、安定且つ持続して泡立てを行うことができる。
【0043】
また、上述した泡立て用ボックス5においては、容器60を傾けてのスクイズによる容器内容液70の泡出しが効果的に行われるように、仕切り部材37に設けられている液浸入開口39は、傾けた容器60の下側(即ち、噴出管17の先端部の指向方向)に位置し、速やかに容器内容液70が取り込まれるように配置すべきであり、さらに、空気路31は、傾けた容器60の上側(液浸入開口39とは反対側)に配置すべきであり、このような配置にしたがい、空気口43や逆止弁23の位置、さらには、空気路形成壁41、内容液通過用の開口45、液流路形成パネル47の位置などが決定される。換言すると、これの位置は、噴出管17の先端部の指向方向によって決定されることとなる。
また、泡立て用ボックス5を筒状側壁11の内部に形成することにより、天井壁13の下面と泡立て用ボックス5(頂壁部材40)との間に気液混合流路35を形成するため、キャップ本体1の天井壁13には、噴出管に連なる開口部の周縁(粗メッシュ20の周縁)に短い長さの足49を環状に形成しておくことが好ましい。勿論、この足49には、空気路31からの空気を流入するための切り欠きが空気路31側に形成されることとなる。
【0044】
上述した本発明の泡出しキャップ50は、樹脂の射出成形により、外蓋3及び内蓋19付のキャップ本体1を成形し、この成形体に粗メッシュ20や微細メッシュ21を取り付けた後、泡立て用ボックス5を取り付けることにより製造される。
泡立て用ボックス5の取り付けは、先に述べた通りであるが、頂壁部材40への液流路形成部材47への嵌め込み固定や、頂壁部材40及び仕切り部材37の筒状側壁11内への嵌め込み固定などに際して、係合手段による係止や或いは接着剤やヒートシールなどの手段を適宜採用することができる。
【0045】
また、上述した例では、内容液70と空気との気液混合流路35が泡立て用ボックス5の外部に形成されているが、このような混合室35をボックス5の内部に形成することもできる。この態様を
図7に示す。
【0046】
図7に示された構造のキャップ本体1は(外蓋3及び内蓋19は省略)、筒状側壁11の内側壁となるインナーリング11bの内面側に泡立て用ボックス5’が係止されており、さらに、この泡立て用ボックス5’とキャップ本体1の天井壁13との間には、メッシュボックス90が挟持されている。
【0047】
この態様の泡立て用ボックス5’は、空気室30、空気路31及び液流路33が形成され、さらに、空気室30と容器6のヘッドスペース60aとを仕切る仕切り部材37及び内容液の液浸入開口39が形成されていると同時に、液流路33と空気路31とが合流して気液混合が行われる気液混合流路35が、このボックス5’の内部に形成されている。さらに、
図7から理解されるように、この泡立て用ボックス5’では。液浸入開口39から浸入する内容液の空気室30内への浸入がかなり制限されている。
【0048】
図7と共に、泡立て用ボックス5’を形成する各種パネルを示す
図8〜
図11を参照して、上記のような構造を有する泡立て用ボックス5’は、外壁部材71(
図8)、仕切り部材37(仕切り壁)(
図9)、気液混合路形成部材73(
図10)、及び空気室形成部材75とから組み立てられる。
【0049】
即ち、外壁部材71は、円形の天面部5aと、天面部5aの周縁から降下した筒状壁5bとから構成されており、天面部5aの上面周縁部分には、上方に延びる係合用環状突起5cが形成されている。この係合用環状突起5cの上端外面部分には外方に突出する突部が形成され、この突部が、キャップ本体1のインナーリング11b内周面に形成された凹部11b’と係合することにより、この泡立て用ボックス5’がキャップ本体1の筒状側壁11の内部に安定に保持される。
また、上記の天面部5aの中心部分には、気液混合流路35からの気液混合液を通すための開口80が形成されている。
【0050】
また、上記の外壁部材71の筒状壁5bの下端には、
図9に示す形状の仕切り部材37が固定される。この仕切り部材37には、液浸入開口が形成されるように、切り欠き部39’が形成されている。また、このような仕切り部材37を滑らかに固定し、切り欠き39’により段差のない液浸入開口39を形成するため、仕切り部材37が接合される部分の筒状壁5bは、仕切り部材37の厚み分だけ長さが短くなっている(
図8(a)参照)。
【0051】
図7から理解されるように、外壁部材71と仕切り部材37とにより形成されるボックス状の空間の内部に、気液混合路形成部材73及び空気室形成部材75が組み込まれており、これにより、空気室30、空気路31、液流路33、及び、空気路31と液流路33とが合流している気液混合流路35が、このボックス5’の内部に形成される。
【0052】
気液混合路形成部材73は、外壁部材71の下面に接着固定されるものであり、
図10に示されているように、天面部5aの下方内面と同様の円板形状を有しているが、液浸入開口39に対応する位置に切り欠き73’が形成されており、液浸入開口39に繋がっている液流路33が形成されるようになっている。
また、この部材73には、気液混合流路35に相当する溝73aが形成されており、かかる溝73aは、外壁部材71の天面部5aの開口80に対応する中心部分を含むように延びている。
【0053】
空気室形成用パネル75は、上記の気液混合路形成部材73の下側に固定されるものであり、
図11から理解されるように、天面部75dと、その周縁部から降下した筒状壁5eとからなっている。
天面部75dの形状は、外壁部材71の天面に対応する円形状であるが、互いに対向するように、切り欠き部75a,75bが形成されている。即ち、切り欠き部75aは、
図7から理解されるように、垂直方向に延びている空気路31aに対応するものであり、切り欠き部75bは、液流路33に対応するものである。
また、天面部75dの中心部分には、互いに対向している上記の切り欠き部75a,75bを結ぶように溝75cが延びている。即ち、この溝75cは、垂直方向に延びている空気路31aに連通し且つ液流路33と合流している水平方向に延びている空気路33bに対応するものである。
【0054】
上記のような形状の空気室形成部材75に囲まれる空間、即ち、天面部75dと筒状壁75eとで囲まれる空間が空気室30となっている。
【0055】
上記の説明から理解されるように、上述した泡立て用ボックス5’は、外壁部材71の内部に気液混合路形成用パネル73を固定した後、さらに空気室形成用パネル75を組み込んで固定し、最後に仕切り部材37が固定されることにより組み立てられる。このような組み立てに際しては、前述した
図2の泡立てボックス5と同様、適宜、ヒートシールや接着剤等を使用することができる。
組み合立てられた泡立て用ボックス5’は、外壁部材71に形成されている係合用環状突起5cをキャップ本体1のインナーリング11bに係合させることにより、キャップ本体1に安定に保持されることとなる。
【0056】
尚、上記の泡立て用ボックス5’では、空気室形成部材75の筒状壁75eと仕切り部材37との間に間隙81が形成されるようになっており、この間隙81を通して、空気室30の空気が空気路31に流入し、また、液浸入開口39から取り込まれた内容液は、その一部が空気室30内に浸入することとなる。
【0057】
かかる泡立て用ボックス5’が組み込まれているキャップでは、空気室30の下部は、仕切り部材37によって容器内のヘッドスペース60aと仕切られており、容器内容液の取り出しに際して、空気室30内の空気がヘッドスペース60a側に逃げないようになっている。
さらに、液流路33が空気室形成部材75の筒状壁75e(切り欠き75aに対応する部分)によって空気室30と区画されており、空気室30に内容液が一気に浸入しないように制御されている点で、
図1の態様と大きく異なっている。
【0058】
上述した構造から理解されるように、このような泡立て用ボックス5’を備えた泡出しキャップ50においても、容器を適当な角度θだけ傾けて容器の胴部をスクイズすると、容器内容液は、液浸入開口39からボックス5’内に取り込まれ、液流路33内及び空気室30内に浸入する。また、空気室30内の空気は、空気室30に浸入した内容液の液圧によって、空気路31に流れ、空気路31から液流路33と合流している気液混合流路35に流れ込むこととなる。この気液混合流路35では、空気が混ざった容器内容液が乱流状態で流れるため、気泡が発生する。
また、気液混合流路35の上壁となっている天面5aには、メッシュボックス90内に通じる開口80が形成されている。従って、空気が混ざり、泡状となった容器内容液は、開口80を通ってメッシュボックス90に導入されることとなる。
【0059】
メッシュボックス90は、中空筒体91の下部に粗メッシュ93が設けられ、上部に微細メッシュ95が設けられた構造を有しており、中空筒体91の上端からは水平フランジ97が外方に延びており、この水平フランジ97が泡立て用ボックス5’の天面5aに設けられている係合突起5cの上端とキャップ本体1の天井壁13の下面との間に挟持されている。
また、水平フランジ97の下面には、短い長さの突起99が環状に形成されており、この突起99の外面が、上記係合突起5cの上部内面に密着することにより、このメッシュボックス90がしっかりと保持されるようになっている。
【0060】
開口80を通って浸入した泡状の内容液は、天面5aと粗メッシュ93との間の空間を経由して、粗メッシュ93及び微細メッシュ95を通って噴出管17内に流れ、このようにして微細な泡状となった内容液が噴出管17の先端から噴出されることとなる。
【0061】
このような泡立て用ボックス5’を備えた泡立てキャップでは、液浸入開口39から取り込まれた内容液が、空気室30内に一気に浸入することが抑制されている。即ち、内容液が一気に空気室30内に浸入すると、空気室30内の空気も一気に空気路31に押し出され、この結果、内容液が液流路33と空気路33との合流点に到達したときには、かなりの量が放出され、泡立てに寄与する空気量が減少してしまうおそれがある。しかるに、この態様では、空気室30内への内容液の浸入がある程度制限されるため、泡立てに寄与する空気量の減少を有効に防止することができ、従って、空気室30内の空気のほぼ全量が泡立てに使用されることとなり、泡出し作用を持続して行う上で極めて有利である。
【0062】
尚、
図3の例では、空気を取り込むための逆止弁が設けられていないが、この態様においても、
図1のものと同様の逆止弁23を設けることができる。さらに、噴出管17の先端部分に、さらにメッシュを設けることも可能である。
【0063】
上述した泡立て用ボックス5’を備えた泡立てキャップは、射出成型により形成されたキャップ本体1に、各種部材の接合により形成された泡立て用ボックス5’を、別個に組み立てられたメッシュボックス90を挟持するようにして取り付けることにより作製されることとなり、この状態で、内容液が充填されたスクイズ容器60の口部61に装着される。
また、この態様においては、メッシュボックス90をキャップ本体1とは別体として設けているが、キャップ本体1と一体に設けることもできる。
【0064】
上述した
図1及び
図7の泡立てキャップでは、容器のヘッドスペース60aと仕切られた空気室30を有する泡立て用ボックス5或いは5’を備えたキャップ本体1が、スクイズ容器60の口部61に装着されるという構造を有しているが、このような泡立て用ボックス5或いは5’により空気室30を形成せず、キャップ本体1に中蓋を組み合わせることにより、空気室30を形成することができる。
このような構造の泡立てキャップの構造を
図12に示す。
【0065】
図12において、全体として100で示されている泡立て用キャップは、全体として1で示すキャップ本体と、全体として101で示す中蓋とからなっている。
【0066】
キャップ本体1は、前述した
図1及び
図7で示されているキャップ本体1と構造を共通にしている部分が多いため、共通部分については、同じ番号で示されている。
【0067】
この対応では、中蓋101が、スクイズ容器60の口部61に装着される。
かかる中蓋101は、仕切り壁103と、その周縁部から降下している環状側壁105とからなっている。
【0068】
この中蓋101との上面となっている仕切り壁103は、前述した
図1及び
図7のキャップ50における泡立て用ボックス5、5’に設けられている仕切り壁37aと同じように、容器60内のヘッドスペース60aと空気室30とを区画するものである。
【0069】
かかる仕切り壁103の中央部分は凹んだ形状を有しており、この内部には、無端状のスコア110が形成され、このスコア110で囲まれる領域が、液浸入開口39を形成するための液浸入開口予定部39aとなっている。
かかる液浸入開口予定部39aの上面には、上端に引張リング111を備えた支柱113が設けられており、引張リング111を引っ張り上げることにより、スコア110が破断し、前述した液浸入開口39が形成される。即ち、液浸入開口予定部39aが液浸入開口39となる。
【0070】
また、仕切り壁103の周縁部分には、上方に延びる筒状の係合突起113が設けられており、この係合突起113の外面には、キャップ本体1を装着するための螺条115が形成されている。
【0071】
さらに、仕切り壁103の下面には、環状側壁105とは間隔を置いて下方に延びているインナーリング117が設けられており、このインナーリング117と環状側壁105との間の空間に、スクイズ容器60の口部61が嵌め込まれ、これにより、中蓋101が口部61に固定されるようになっている。
また、中蓋101が口部61に固定された状態では、インナーリング117の外面が、口部61の内面に密着し、良好な密封性が確保されるようになっている。
【0072】
尚、環状側壁105の下端の内面には係止突部106が形成されており、これにより、口部61が嵌め込まれている中蓋101は、口部61にがっちりと固定されるようになっている。
また、環状側壁105の上部は、その全周或いは一部に、スリット119が形成されており、これにより、環状側壁105が外側壁105aと内側壁105bとに区画されている。このような二重壁構造とすることにより、例えば、外側壁105bを引き剥がすことにより、中蓋101を、格別の工具を使用することなく、容易に口部61から取り外すことが可能となる。また、中蓋101の口部61への装着(打栓)も容易に行うことが可能となる。
【0073】
また、キャップ本体1は、前述した
図1及び
図7に示されている泡立てキャップ50と同様、筒状側壁部11と、筒状側壁部11の上端開口を閉じるように形成されている天井壁13とからなっている。
【0074】
また、この筒状側壁部11の下方部分の内面には、螺条118が設けられており、この螺条118と、中蓋101の係合突起113の外面の螺条115との螺子係合により、キャップ本体1が中蓋101に固定される。
【0075】
天井壁13の上面には、噴出管17が立設されており、この噴出管17を通って、その先端から容器60内の内容液が泡状となって噴出される。
この噴出管17も上方部分が傾斜しており、その先端部には、内蓋19が連結部19aでヒンジ連結されている。
【0076】
かかる噴出管17の内部の付け根部分には、
図7のキャップで使用されている粗メッシュ93が設けられ、これと間隔を置いて、上部に微細メッシュ95が設けられている。
【0077】
一方、天井壁13の下面には、後述する各種の部材を安定に固定し、さらには、流路となる空間を確保するための環状小突起13aが、周縁部近傍に形成されており、さらに、液の流れを規制するための液流規制突起13bが形成されている。これらの機能については後述する。
【0078】
また、上記のキャップ本体1の天井壁13には、
図1及び
図7の泡立てキャップ50と同様、噴出管17を覆うように外蓋3が設けられている。例えば、この外蓋3は、天井壁13にヒンジ連結されており(ヒンジ連結部は3aで示されている)、天井壁13の周縁部には、閉じられた外蓋3を安定に保持するための係止突起25が設けられている。
【0079】
このような外蓋3の内部構造は、
図1及び
図7に示されているものと実質的に同じである。例えば、外蓋3の内部には、噴出管17の先端部に設けられているヒンジ蓋19を閉じた状態に保持するためのリブ27と、ヒンジ蓋19を外蓋3の開閉に連動して開閉するための突片29とが設けられている。
【0080】
即ち、外蓋3は、ヒンジ連結部3aを支点として旋回して開け閉めされるものであるが、この外蓋3を旋回して閉じると、この旋回に際して、上記の突片29及びリブ27がヒンジ蓋19に当り、これを押しながら閉栓方向に旋回していく。この結果、外蓋3が閉じられたときは、ヒンジ蓋19も閉じられて噴出管17の先端がシールされる。
また、閉じられた外蓋3は、天井壁周縁部に形成されている係止突起25が、外蓋3の側壁下端の内面に係合し、これにより、外蓋3の閉栓状態が安定に保持される。同時に、外蓋3に設けられているリブ27が内蓋19をしっかりと押し付けており、従って、内蓋19の閉栓状態も安定に保持される。
さらに、閉じられた外蓋3を旋回して開放すると、外蓋3に設けられている突片29が、内蓋19のフランジ部に当接し、外蓋3の旋回に伴って内蓋19を押し上げる。これにより、外蓋3の開栓と同時に、内蓋19も開栓され、噴出管17の先端が解放され、内容液を噴出し得る状態となる。
【0081】
このように、中蓋101に装着されるキャップ本体1においては、筒状側壁11の内部に、混合流路形成用パネル120及び空気室形成用パネル122が挿入固定される。
【0082】
混合流路形成部材120は、実質上フラットな円板形状を有しており、天井壁13の下側(空気室形成部材122の上)に配置されるものであり、その端部近傍には、開口123が形成されている。
即ち、この混合流路形成用パネル120の上面には、前述した天井壁13の下側に設けられている環状小突起13a及び液流規制突起13bが当接する。これにより、混合流路形成部材120の上面と天井壁13の下面との間に気液混合流路35が形成される。また、上記の開口123を通って気液混合流路35に流れ込んだ液は、液流規制突起13bによって噴出管17の内部に誘導され、さらに、内容液の噴出終了後、噴出管17から垂れ落ちてくる液は、液流規制突起13bによって、開口123内に速やかに誘導される。
【0083】
空気室形成部材122は、天面基板122aとその周縁に形成されている筒状壁122bとから形成されている。
この筒状壁122bは、その外径がキャップ本体1の筒状側壁11の内径に相当するものであり、筒状側壁11の内部に嵌め込まれる。また、筒状壁122bの上部は、天面基板122aの上面よりも突出しており、環状小突起13aと筒状側壁11との間の空間に嵌め込まれるようになっている。
【0084】
図12から理解されるように、中蓋101にキャップ本体1が装着されたとき、この空気室形成部材122は、中蓋101の上面である仕切り壁103に対面しており、両者の間に、容器60内のヘッドスペース60aと隔離された空気室30が形成されることとなる。
【0085】
また、天面基板122aの上面には、偏平状の小突起124が形成されている。この小突起は、混合流路形成部材120の下面に形成されていてもよい。即ち、このような小突起124を設けることにより、混合流路形成部材120の下面と天面基板122aの上面との間に一定の間隔が確保され、両者の間に、空気路31を形成することができるのである。
【0086】
この天面基板122aの周縁部分には、管状降下壁126と小孔128とが形成されている。この管状降下壁126は、噴出管17の排出方向と径方向反対側に形成されている。
【0087】
管状降下壁126は、その内部が空気路31となる。即ち、
図12から理解されるように、管状降下壁126の内部は、空気室30に連通していると同時に、混合流路形成部材120の下面と天面基板122aの上面との間の空間に連通しており、これにより、空気室30内に連通し、且つ前述した開口123を介して気液混合流路35に連通している空気路31が形成される。
【0088】
また、
図13の拡大図を併せて参照して、上記の小孔128は、管状降下壁126に対して径方向反対側に位置するものであり、中蓋101のスコア110の引き裂きにより形成される液浸入開口39を通って空気室30内に浸入した内容液の出口となるものである。即ち、天面基板122aの上面には、この小孔128から液流路33が形成される。
【0089】
本発明においては、上述した空気室形成部材122の小孔128と、混合流路形成部材120の開口123とは、若干、ずれた位置に形成されていることが好ましく、例えば、
図13に示されているように、小孔128が外側に位置し、開口123が若干内側に位置していることが好ましい。また、小孔128から出ている液流路33は、直ちに空気路31と合流して気液混合流路35となるが、この合流部分は、絞られた狭い空間となっていることが望ましく、さらには、小孔128が形成される天面基板122aの周縁部分を円錐台形状に突出して形成し、開口123が位置している部分の混合流路形成部材120下面をこの円錐台形状に沿ったテーパー面として、この下側流路(空気路31)をテーパー路31aとするのがよい。このようにすることにより、空気路31を流れてきた空気と、小孔128から流れ出る内容液との混合撹拌を効果的に行い、気泡を発生し易くすることができ、さらには、開口123から流れ落ちてくる液の空気路31内への浸入を抑制し、内容液による空気路31の閉塞を有効に防止することができる。
【0090】
尚、上述した混合流路形成部材120及び空気室形成部材122の筒状側壁11内への挿入固定は、例えば、空気室形成部材122の上に混合流路形成部材120を乗せた状態で、該部材122を筒状側壁11内に嵌め込むことにより行われる。勿論、このような挿入固定に際して、適宜、係合手段による係止や或いはヒートシール、接着剤などによる接着固定を用いることができる。
【0091】
上述した
図12の泡出しキャップ100は、キャップ本体1を旋回して中蓋101から取り外した後、中蓋101の引張リング111を引っ張ってスコア110を破断して液浸入開口39を形成し、この後、キャップ本体1を中蓋101に装着し、これにより、
図1や
図7のキャップと同様の操作により内容液を泡状に噴出させることができる。
即ち、外蓋3及び内蓋19を開放し、この状態で、噴出管17の先端が下側となるように、容器を適当な角度θだけ傾けて容器の胴部をスクイズする。これにより、容器内容液は、液浸入開口39から空気室30内を通って小孔128を介して液流路33内に流れ込む。一方、空気室30内に浸入した容器内容液70による液圧(液面70aの上昇)によって、空気室30内の空気は、容器内には流れ込まず、空気路31を通って、液流路33との合流部に流れ込む。
このようにして、空気室30内の空気と容器内容液とが気液混合流路35で合流して混合され、気泡を含む容器内容液が、粗メッシュ93及び微細メッシュ95を通り、泡となって噴出管17から噴出される。
【0092】
容器内容液の取り出し終了後には、容器60の胴部の原形復帰により容器内が負圧となり、噴出管17からの空気の流入により、空気室30には、再び、泡出しに必要な空気が収容されると共に、容器60内のヘッドスペース60a内にも空気が流入し、使用前と同じ状態に戻ることとなる。
【0093】
このように、本発明においては、
図1、
図7及び
図12の何れの態様においても、泡出しのためにチューブを用いる必要がなく、容器内にチューブを挿入する作業を行うことがないため、そのキャッピング作業を効率よく迅速に行うことができ、極めて生産性が高い。
【0094】
本発明の泡立てキャップは、小出しが要求される食品、飲料或いは洗浄剤、化粧品などが収容され、泡出しが要求される流動性内容物が充填されたスクイズ容器のキャップとして利用される。