【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、重量平均分子量が220,000〜1,000,000であるポリウレタン樹脂およびDMF溶媒を含む樹脂組成物を湿式凝固する段階と、前記湿式凝固物を40〜90℃の浸漬溶液に浸漬する段階と、を含むポリウレタン支持パッドの製造方法を提供する。
【0010】
また、本発明は、50μm〜2mmの最長直径および3〜10の偏平比を有する気孔を内部に含有し、50,000〜150,000の重量平均分子量を有するポリウレタン支持パッドを提供する。
【0011】
以下、発明の具体的な実施形態に係るポリウレタン支持パッドの製造方法およびポリウレタン支持パッドについてより詳細に説明する。
【0012】
本明細書で、「支持パッド」とは、半導体またはディスプレイ装置に用いられる基板製造過程の中、研磨工程で研磨対象膜をキャリアに密着または固定させる役割を果たすパッドを意味する。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、重量平均分子量が220,000〜1,000,000であるポリウレタン樹脂およびDMF溶媒を含む樹脂組成物を湿式凝固する段階と、前記湿式凝固物を40〜90℃の浸漬溶液に浸漬する段階と、を含むポリウレタン支持パッドの製造方法が提供され得る。
【0014】
従来、ポリウレタン支持パッドの内部に長い楕円形の気孔を容易に形成するために、支持パッドの製造過程で高い分子量を有するポリウレタン樹脂を用いることがあった。しかし、このように高い分子量を有するポリウレタン樹脂を用いて支持パッドを製造する場合、気孔の形状の側面では多少有利な点があったが、製造される支持パッドの硬度が大幅に高くなり、圧縮率または圧縮回復率が商業用製品に適用可能な程度に確保されない限界があった。
【0015】
また、支持パッドの硬度を低めて研磨工程の衝撃吸収性能を高めようとする試みがあったが、このような以前の方法は、ほとんど低い分子量のポリウレタン樹脂を用いたりその他添加剤を追加的に用いることに過ぎず、製造される支持パッドが十分な機械的物性を有さないか、または支持パッド内部に気孔が十分に形成されないという限界があった。
【0016】
そこで、本発明者らは、ポリウレタン支持パッドの製造に関する研究を重ねた結果、ポリウレタン樹脂組成物を湿式凝固すれば、内部に長い楕円形の気孔が均一に形成され、前記湿式凝固段階の結果物を特定温度の浸漬溶液に浸漬すれば、前記気孔の形状は維持しながらも、最終的に製造されるポリウレタン支持パッドの重量平均分子量および密度を低めることができるという点を実験を通じて確認し、発明を完成した。
【0017】
前記発明の一実施形態に係る製造方法により最終的に提供されるポリウレタン支持パッドは、一定水準以上の分子量を有するポリウレタン樹脂を湿式凝固した時に形成される気孔の形状や外部形態を維持することができると共に、より低い密度、硬度および重量平均分子量を有することができるため、支持パッドとして確保しなければならない物性をより容易に確保できる。
【0018】
つまり、前記ポリウレタン支持パッドは、これと同等水準の重量平均分子量を有するポリウレタン樹脂が含み難い形態の気孔、例えば大きい偏平比を有する長い楕円形の気孔を内部に均一に含むことができる。また、前記支持パッドは、以前に知られた通常の方法により得られるポリウレタン樹脂に比べて低い密度および硬度を有することができるため、 より高い圧縮率および圧縮回復率などを実現することができる。
【0019】
これによって、前記発明の一実施形態により提供されるポリウレタン支持パッドの内部には、長い楕円形の気孔が均一に複数分布されて支持パッドと研磨対象膜との間に閉じ込められている(trap)空気を容易に内部に伝達を受けることができ、研磨段階で加えられる力を支持パッド全体および被研磨体全体に均一に分配してより均一で細密な研磨を行うことができる。つまり、前記ポリウレタン支持パッドは、より高い圧縮率および圧縮回復率と優れた支持性能などを有することができる。
【0020】
前記ポリウレタン樹脂は、220,000〜1,000,000の重量平均分子量を有することができ、好ましくは300,000〜500,000範囲の重量平均分子量を有することができる。220,000未満の重量平均分子量のポリウレタン樹脂を用いて製造された支持パッドは、内部に形成された気孔が不均一に示されたり、長い楕円形の形状を示すことができず、圧縮率または圧縮回復率が低くなることがある。そして、1,000,000を超える重量平均分子量を有するポリウレタン樹脂は、粘度が高くて配合およびコーティング段階における加工性が良くなく、樹脂の分子量を浸漬工程により所望の範囲に低めるには長時間がかかるおそれがある。
【0021】
前記重量平均分子量が220,000〜1,000,000であるポリウレタン樹脂およびDMF溶媒を含む樹脂組成物を湿式凝固する段階以降に、前記湿式凝固物を40〜90℃の浸漬溶液に浸漬する段階が行われ得る。
【0022】
前述のように、前記浸漬過程では、前記ポリウレタン樹脂組成物の湿式凝固物の内部に形成された気孔の形状が維持されながらも、前記ポリウレタン樹脂のウレタン結合またはエステル結合部分が前記浸漬段階の浸漬溶液内で加水分解(hydrolysis)またはエステル交換反応(trans−esterification)を行い、最終的に得られるポリウレタン支持パッドの重量平均分子量および密度を低めることができる。
【0023】
前記浸漬段階の浸漬溶液は、水、グリセリン水溶液、アルコール水溶液またはこれらの混合物を含むことができる。前記水は、一般的な水を制限なしに用いることができ、蒸溜水、超純水なども使用が可能である。また、前記グリセリン水溶液は、グリセリンを一部含む水溶液を意味し、グリセリンの濃度に制限なしに用いることができるが、好ましくは0.1〜50%のグリセリン水溶液を用いることができる。そして、前記アルコール水溶液の具体的な例としては、エタノールとIPA水溶液などが挙げられ、アルコールの濃度が高ければパッド表面でスウェリング(swelling)現象が発生することがあり、アルコールの濃度は10%以下であることが好ましい。
【0024】
特に、前記ポリウレタン樹脂は、水またはグリセリン水溶液で加水分解反応が容易に起こり得るため、前記一実施形態のポリウレタン支持パッドの製造方法で浸漬溶液としては水またはグリセリン水溶液を含むことがより好ましい。
【0025】
前記浸漬段階は、40〜90℃の温度、好ましくは50℃〜80℃の温度で行われ得る。前記浸漬段階が過度に低い温度で行われると、高い圧縮率を実現できる範囲まで十分に分子量を低めることができず、ポリウレタン支持パッドが均一な圧力分布または張力分布を有し難く、これにより製造されたポリウレタン支持パッドを用いると不均一な研磨または製品不良が発生するおそれがある。また、前記浸漬段階が過度に高い温度で行われると、ポリウレタン樹脂層が変成するおそれがあり、追加的に使用可能な接着層なども揮発または変性するおそれある。
【0026】
そして、前記浸漬段階は、1時間〜4週間、好ましくは1日〜3週間にかけて行われ得る。前記浸漬段階が1時間未満行われる場合、分子量が十分に減少せず、4週間を超えて行われる場合、支持パッドの物性が低下するおそれがある。
【0027】
前記浸漬段階以降に前記ポリウレタン樹脂の重量平均分子量が10〜80%減少することができる。ポリウレタン樹脂の重量平均分子量は、浸漬時間の経過に伴って減少量が増加し、3週間以上浸漬する場合、65〜80%減少することができる。前述のように、前記浸漬段階では気孔の形態および大きさは維持されながらも、ポリウレタン樹脂組成物が凝固した結果物の重量平均分子量は減少して最終的に得られる支持パッドの密度を低めることができ、このような支持パッドは、より高い圧縮率および圧縮回復率と優れた支持性能などを有することができる。
【0028】
また、前記浸漬段階以降に前記ポリウレタン樹脂のガラス転移温度が5〜50℃、好ましくは10〜40℃減少することができる。前記ポリウレタン樹脂は、浸漬段階を実施することによってそれぞれのガラス転移温度が低くなることができ、これにより、以前に知られた通常の方法で得られるポリウレタン樹脂に比べてより高い圧縮率および圧縮回復率などを実現することができる。
【0029】
一方、前記一実施形態の製造方法により製造されるポリウレタン支持パッドは、他の通常のポリウレタンシート、例えばポリウレタン研磨パッドまたはポリウレタン合成皮革などと区分され得る。具体的に、ポリウレタン研磨パッドは、高い耐摩耗性と高い硬度を有さなければならないため、架橋反応が行われたポリウレタン樹脂を用いなければならず、製造方法も湿式凝固過程でなく、プレポリマー(Prepolymer)と異なる単量体をインサイチュ(in situ)で混合し、モールド(mold)で反応および硬化して製造することが一般的である。
【0030】
そして、前記ポリウレタン支持パッドの製造方法は、重量平均分子量が220,000〜1,000,000であるポリウレタン樹脂およびDMF溶媒を含む樹脂組成物を湿式凝固する段階、および前記湿式凝固物を40〜90℃の浸漬溶液に浸漬する段階以外に、前記湿式凝固物を水洗および乾燥する段階、前記湿式凝固物の表面を研磨する段階、または前記湿式凝固物の表面に接着層を形成する段階をさらに含むことができる。
【0031】
ポリウレタン樹脂とDMF溶媒などの有機溶媒を含む組成物を有機溶媒と水が含まれている凝固槽で凝固させると、樹脂組成物成分の相分離現象、例えばポリウレタン樹脂、水および有機溶媒の相分離現象が起こるが、このような相分離現象により多数の気孔が内部に形成されたポリウレタン樹脂が得られる。
【0032】
このような前記ポリウレタン樹脂およびDMF溶媒を含む樹脂組成物を湿式凝固する段階は、前記ポリウレタン樹脂組成物を形成する段階と、前記ポリウレタン樹脂組成物を一定の基材や枠に塗布または投入してコーティング層を形成する段階と、前記コーティング層を凝固する段階と、を含むことができる。
【0033】
そして、このようなポリウレタン樹脂およびDMF溶媒を含む樹脂組成物を湿式凝固する段階以降に、前記組成物の凝固物を水洗、脱水および乾燥する段階が連続して行われ得る。前記凝固物の水洗段階では、DMF溶媒のような有機溶媒または添加剤などを除去することができ、支持パッドの製造方法で使用可能であると知られた方法および装置を大きな制限なしに用いることができる。前記のように樹脂組成物表面の凝固液などを水洗して有機溶媒および他の添加剤を除去し、40〜90℃の浸漬溶液に浸漬すれば既に形成された気孔の形状の変形なしに容易にポリウレタン樹脂の重量平均分子量を低めることができる。
【0034】
前記コーティング層を凝固する段階では、前記コーティング層が形成された基材や枠をジメチルホルムアミド水溶液または水が満たされている凝固槽に投入して行われ得る。前記凝固過程では、ポリウレタン樹脂内部のジメチルホルムアミドが水と交換されながらポリウレタン樹脂が徐々に凝固し、これにより、多数の気孔が形成され得る。前記凝固槽に満たされている水溶液の濃度および水溶液または水の量は大きく制限されず、反応条件および製造される支持パッドの物性に応じて適切に調節することができる。前記凝固過程後の研磨パッド内部には水とDMFが適切に残っている状態であり、このような凝固物を洗浄し、オーブンで乾燥することによって研磨パッド内部で水、DMF溶媒およびその他成分を除去することができる。
【0035】
一方、前記ポリウレタン支持パッドの製造方法は、前記湿式凝固物の表面を研磨(またはバッフィング(buffing))する段階を含むことができる。前記研磨段階は、高速に回転するサンドペーパーが巻かれているロール(Roll)を利用して硬度が低いポリウレタンフィルム(100%モジュラス1〜10)の表面を削る工程であって、高いエネルギーが加えられる工程である。
【0036】
このような研磨(またはバッフィング)工程では、被研磨膜を一回に数百um削ることもでき、数十umずつ数回にかけて削ることもできる。低い硬度のフィルムを一回に多く研磨する場合、MD(machine direction)方向に厚さ差または研磨(バッフィング)水準の差が発生するおそれがあり、支持パッドに不均一に積もったエネルギーは、研磨装備から被研磨膜、例えばディスプレイのガラス基板などに不均一に伝達されてTD(Transverse Direction)方向のラインまたは縞柄が発生するおそれがある。
【0037】
前記ポリウレタン支持パッドの製造方法は、前記バッフィングされた湿式凝固物の表面に接着層を形成する段階をさらに含むことができる。このような接着層は、支持パッドの最終製品を製造することに用いられると知られた方法および構成を特別な制限なしに用いて形成され得る。例えば、前記接着層は、前記湿式凝固物の表面または前記表面研磨された湿式凝固物の表面に一定の接着剤、例えば減圧性接着剤(PSA)などを塗布することによって形成されてもよく、前記湿式凝固物の表面または前記表面研磨された湿式凝固物の表面に減圧性両面接着フィルムをラミネートすることによって形成されてもよい。
【0038】
一方、前記浸漬段階は、工程順序に制限されずに行われ得る。例えば、ポリウレタン樹脂組成物を湿式凝固する段階、前記ポリウレタン樹脂組成物の湿式凝固物を水洗する段階、表面を研磨する段階、または接着層を形成する段階の後に行われてもよいが、既に形成された気孔形状の変形なしにポリウレタン樹脂の重量平均分子量を低めるために湿式凝固した樹脂組成物を水洗して浸漬することが好ましい。
【0039】
前記樹脂組成物は、前記ポリウレタン樹脂1〜30wt%、好ましくは5〜25wt%を含むことができる。前記樹脂組成物においてポリウレタン樹脂の含有量が過度に小さい場合、支持パッドの本体を適切に形成し難く、組成物の粘度が過度に低くなって支持パッドを製造するためのコーティング工程に適用することが容易でないおそれがある。また、前記樹脂組成物でポリウレタン樹脂の含有量が過度に大きい場合、得られるポリ雷版支持パッドの密度が必要以上に大きくなったり、組成物の粘度が過度に大きくなって支持パッドを製造するためのコーティング工程に適用することが容易でないおそれがある。
【0040】
前記樹脂組成物は、ジメチルホルムアミド(DMF)溶媒を含むことができるが、前記ジメチルホルムアミド(DMF)は、N,N’−ジメチルホルムアミド(N,N’−dimethylmethanamide)を意味する。前記ポリウレタン樹脂組成物を凝固させると、樹脂組成物成分、例えばポリウレタン樹脂、水およびDMF溶媒の相分離現象によって、内部に気孔が形成されたポリウレタン支持パッドが形成され得る。つまり、前記樹脂組成物の凝固過程では、ポリウレタン樹脂内に存在するDMF溶媒が凝固槽内部の水と交換され、凝固過程が完了されると内部に気孔が形成されて支持パッド用ポリウレタン樹脂が形成される。
【0041】
前記樹脂組成物は、前記DMF溶媒50〜90wt%、好ましくは50〜85wt%を含むことができる。前記樹脂組成物上でDMF溶媒の含有量が過度に小さい場合、凝固過程で樹脂内部に気孔の形成が円滑でないおそれがあり、前記含有量が過度に大きい場合、ポリウレタン樹脂の比率が大幅に減少して適切な物性を有するポリウレタン支持パッドを製造し難くなるおそれがある。
【0042】
前記樹脂組成物は、陰イオン性界面活性剤をさらに含むことができる。前記陰イオン性界面活性剤は、凝固する組成物の全領域にわたって水が均一に侵入可能にし、ポリウレタン樹脂組成物のそれぞれの成分の相分離が一定の部分に集中しないようにするため、支持パッド内部に気孔が非常に均一に形成され得る。このような陰イオン性界面活性剤は、製造される支持パッドの物性や工程上の条件などを考慮して含有量を適切に調節して用いることができ、例えば前記支持パッド用ポリウレタン樹脂組成物中の0.01〜5wt%で含まれ得る。前記陰イオン性界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸誘導体、コハク酸、コハク酸誘導体、ドデシルスルフェート、ドデシルスルフェート誘導体またはこれらの1以上の混合物が挙げられる。そして、陰イオン性界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸またはその誘導体と、コハク酸またはその誘導体とを混合して用いることが、支持パッド内部に形成される気孔の形態や大きさを適切に調節して製造される支持パッドの物性を向上させるために好ましい。
【0043】
前記樹脂組成物は、支持パッドの吸着力を高めたりパッドの表面を平坦化するために非イオン性界面活性剤をさらに含むことができる。このような非イオン性界面活性剤の例としては、シリコン系高分子、シリコンオイル、グリセロール系高分子または炭化水素系高分子などが挙げられる。このような非イオン性界面活性剤は、製造される支持パッドの物性や工程上の条件などを考慮して含有量を適切に調節して用いることができ、例えば前記支持パッド用ポリウレタン樹脂組成物中の0.01〜5wt%で含まれ得る。
【0044】
また、前記樹脂組成物は、着色剤、撥水剤、充填剤、気孔の大きさ調節剤および顔料からなる群より選択された1種以上の添加剤をさらに含むことができる。このような添加剤は、製造される支持パッドの物性や工程上の条件などを考慮して含有量を適切に調節して用いることができ、例えば前記樹脂組成物にそれぞれの添加剤が0.01〜10wt%で含まれ得る。
【0045】
一方、本発明のまた他の実施形態によれば、50μm〜2mmの最長直径および3〜10の偏平比を有する気孔を内部に含有し、50,000〜200,000の重量平均分子量を有するポリウレタン支持パッドが提供され得る。好ましくは300μm〜2mmの最長直径および4〜9の偏平比を有し、重量平均分子量も50,000〜150,000であってもよい。
【0046】
そして、前記ポリウレタン支持パッドは、JIS L1021−16による圧縮率が40%以上であってもよく、または50〜70%であってもよい。
【0047】
また、前記ポリウレタン支持パッドは、−50〜−10℃および10〜50℃でガラス転移温度を有することができる。
【0048】
一方、このようなポリウレタン支持パッドは、重量平均分子量が220,000〜1,000,000であるポリウレタン樹脂およびDMF溶媒を含むポリウレタン樹脂組成物の湿式凝固物を40〜90℃の浸漬溶液に浸漬して得られる。前記浸漬過程を通じてポリウレタン樹脂組成物の重量平均分子量は、220,000〜1,000,000で10〜80%減少することができる。
【0049】
最終的に製造される支持パッドの分子量を低めるために、50,000〜200,000の重量平均分子量を有するポリウレタン樹脂を用いる場合、内部に長い楕円形の気孔を均一に形成し難いため、前記50μm〜2mmの最長直径および3〜10の偏平比を有する気孔を内部に含有し難く、JIS L1021−16による圧縮率も40%以上示し難い。ただし、前述のように、220,000〜1,000,000であるポリウレタン樹脂およびDMF溶媒を含むポリウレタン樹脂組成物を湿式凝固し、前記湿式凝固物を一定の温度範囲の水溶液に浸漬する場合、分子量が低くなって前記特性を有する支持パッドを製造することができる。
【0050】
前記ポリウレタン支持パッドは、内部に長くて大きい気孔が均一に含まれ、重量平均分子量が低いため、高い圧縮率、圧縮回復率、および弾性率を示すことができ、研磨時に加えられる不均一な衝撃を十分に吸収して均一で細密な研磨を実現することができる。